この曲を聴け!
ギターの国から2002.遺言さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-100

MyPage

ギターの国から2002.遺言さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9
モバイル向きページ 
ギターの国から2002.遺言さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 1-100

0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9


RENAISSANCE - Tuscany - Life in Brazil (2005-03-21 01:27:11)

文字通り、ブラジル色溢れる曲。
跳ねるような曲調、スチールドラムのようなピアノ、豪快なパーカッション。これはもろにですな。
往年のルネッサンスから考えると「あり得ん」のでしょうけど、アニーさんが歌うこういう曲もなかなか趣があると思いました。


RENAISSANCE - Tuscany - Dolphins Prayer (2005-03-21 01:22:12)

キーボードのみをバックにアニーさんが歌う小品。
間奏曲的だが、アルバムにこういう曲があると引き締まるよね。


RENAISSANCE - Tuscany - The Race (2005-03-21 01:17:03)

ルネッサンス後期にあったようなアップテンポな曲。
こういう曲も今なら許せる気がする。←ちょっと勝手かな(笑)。
Bメロで一度沈み込んでサビで一気に花開く展開はもう伝家の宝刀だろう。キャッチーでよし。


RENAISSANCE - Tuscany - In My Life (2005-03-21 01:13:25)

やさしい風が頬を撫でるような曲だ。
その風はとても温かく、かつ優しい。
平和な時間が流れますよ。


RENAISSANCE - Tuscany - Dear Landseer ★★ (2005-03-21 01:08:50)

地中海の匂いがする。
真っ青な空。広がる赤土の大地。オリーブの木。
ひっそりとたたずむ小さな村。白壁の街並み。
教会の鐘。遠くに見える海。
エキゾチックな異国情緒をご堪能あれ。


RENAISSANCE - Tuscany - Eva's Pond (2005-03-21 01:03:17)

霧のようなヴォーカル。物悲しい歌。
誰も居ない平原の朝、どこからともなく聞こえてくるような、幻想的な曲。


RENAISSANCE - Tuscany - Lady From Tuscany (2005-03-21 00:53:38)

幻想的なキーボードをバックにアニーさんのスキャットが始まる。あの声が帰ってきたのだ。
その後はポップながらやはり少し悲しいメロディーで酔わします。メロディも質が高く、とてもよい曲だと思う。


SOFT MACHINE - Volume Two ★★ (2005-03-20 23:41:00)

68年の第2作目。エアーズが抜け、ヒュー・ホッパーが参加。
まずお洒落なイントロダクション的に語りが入り「Hibou, Anemone And Bear」が始まった瞬間「あっ!」と思うだろう。そう、この曲がマシーンのその後を決定付けていると言っても良い。明らかにホッパー節が炸裂しており、彼のマシーンへの貢献度が一発で分かる代物だ。
1stに比べると曲もバラエティに富み聴き応えあり。陳腐な表現で申し訳ないが、おもちゃ箱をひっくり返したようなアルバムである。英国アルファべットが出てきたり、スペイン語が出てきたり。歌詞をじっくり読んでみても面白いのではないだろうか。
中でも「As Long As He Lies Perfectly Still」は素晴らしい曲。マシーンの曲の中でこんなに甘美で、且つなんとか口ずさむことの出来る歌メロは希有だ。
全17曲、一気に聴くべし。
カンタベリーの真髄はこの作品なのだから。


SOFT MACHINE - The Soft Machine ★★ (2005-03-20 23:26:00)

1967年発表のデビュー・アルバム。メンバーはマイク・ラトリッジ(Organ)、ロバート・ワイアット(Dr,Vo)、ケヴィン・エアーズ(G)。
ヒッピー的な生活をしながらも、知的に前衛なる音楽を創造しようとした過程や結果が散在する作品です。キャッチーでも捉えどころの無いヴォーカル、くぐもったオルガン、爆発的に疾走するドラム&ベース。テンションの緩慢と摩訶不思議な歌詞が聴く者の頭脳を刺激して止みません。
それにしても『THIRD』以降の彼等とはもはや別物のようです。時代を反映してか、この作品ではまだサイケっぽさが十分に残ってます(エアーズがいるから?)し、ジャズ的な要素も勿論ありますが、まだロックの衝動に身を寄せている感じです。
ただ、これがカンタベリーの原点であることは間違いなく、聴きながら「あぁここから始まったのね・・・」と涙しハンカチを濡らすにはうってつけの作品です。


BANCO DEL MUTUO SOCCORSO - Io sono nato libero - Non mi rompete ★★ (2005-03-20 10:17:39)

「私を裏切るな」。
そのまんまカンツォーネである。
舞踏曲的な展開が好き。


RENAISSANCE - Tuscany - Pearls of Wisdom ★★★ (2005-03-20 05:52:31)

タウトの物悲しげなピアノに思わず涙・・・。
解説にもありますが、出だしの感じが「Sounds Of The Sea」を嫌でも想起させます。
夢を見ているような優しい調べをご堪能ください。


RENAISSANCE - Tuscany - One Thousand Roses ★★★ (2005-03-20 05:42:19)

「100万本のバラの花を~♪」・・・じゃないな(笑)。
アルバムの最後に収録されている最高の曲。
キーボードの味付けなんかは完全にミッキーの世界だけど、ルネッサンスとかそんなこと抜きにして考えても、これは良い曲。
こんな曲がまだ書けるならアルバムもう一枚作ってくれても良いよ(笑)。


RENAISSANCE - Tuscany - In the Sunshine ★★ (2005-03-20 05:37:34)

なんだか青春を感じさせる温かい曲。
旅立ちと別れを想起させるメロディはドラマの主題歌のようだ。
明日への希望90%、寂しさ10%・・・。


RENAISSANCE - Tuscany ★★ (2005-03-19 18:08:00)

イタリアの一地方の名前を冠したこの17年ぶりの再結成アルバムは、落ち着いたたおやかさを感じさせる作品となりました。
メンバーはアニーさん、ダンフォード、サリヴァンの往年の人たちと、CAMELやMIKE OLDFIELDで活躍した名手ミッキー・シモンズです。そして嬉しいことにジョン・タウトがゲスト参加として3曲でピアノを弾いてくれています。キャンプのやんちゃなベース(笑)がないのは残念ですが、ダンフォードの書いた曲をアニーさんが歌えば、立派なルネッサンスの作品と言えるのではないでしょうか。
アルバム全体の感触は『四季』と『碧の幻想』をブレンドしたようなのどかで、でもどこか寂しさのある音です。『シェヘラザード夜話』や『お伽噺』あたりの背筋のピンとするような荘厳さはありませんが、その敢えてポップに徹した作風はルネッサンスが良い意味で成熟した証しでしょう。ワールド・ミュージック的な癒し感覚もありますし、一曲一曲に情緒を感じることが出来ます。
楽曲としては「Pearls Of Wisdom」と「One Thousand Roses」はとても良い曲だと思います。とりわけ前者は一発でタウトだと分かるピアノが「あの」ルネッサンスの面影を感じさせてくれる珠玉のナンバーです。この2曲は往年のルネッサンスの楽曲にも引けを取ってないのではないでしょうか。
ちなみに裏ジャケの写真のサリヴァンが寺尾總そっくりです(笑)。
このアルバムを聴いているとその寺尾總じゃないですが、とても優しい時間が流れます。
良く晴れた休日に、紅茶でも片手に聴いてみてください。ゆったりした気持ちになれますよ。


BANCO DEL MUTUO SOCCORSO - Io sono nato libero ★★ (2005-03-19 01:02:00)

1973年発表。3rd。邦題『自由への扉』。
最高傑作とする人も多い。実際ここに来てまとまりが出て、曲もバラエティにも富み、全てが洗練された気がする。前作に比べると激しさが多少減退しているが、それも成長の証しで、むしろ視点をもっと深いところに置くようになったと思う。『イタリアの輝き~バンコ登場』へここから3曲も収録されたということは、彼等もここに自分たちの音を見つけ出したのかもしれない。
しかし冒頭の「政治反逆者の歌」は激しい楽曲だ。続く「私を裏切るな」は牧歌的で思わず夢見心地。最後の「軌跡Ⅱ」ではファーストで出てきたあの旋律が再び。
そしてこのアルバムもジャケが凄い。さすがに既成概念完全無視のファーストには一歩譲らざるを得ないが、この5面開きジャケも圧倒的だ。ELPの観音開きやJETHRO TULLポップアップに匹敵、いやむしろ勝っていると言える。ただただ悶絶するばかり。


BANCO DEL MUTUO SOCCORSO - Darwin! - L'evoluzione ★★ (2005-03-19 00:46:05)

1曲目から14分の大作「革命」。
ジャコモおじさんの歌謡的な歌唱に始まり、次第に激しく展開。
ビットリオ・ノツェンツィのシンセが荒々しい。
アバンギャルドに疾走するジャズロック部が心地よい。


OSANNA - Palepoli - Palepoli - Oro Caldo ★★★ (2005-03-17 19:13:44)

凄すぎますな。
意外にハードロック的な展開が多いのがこのバンドの特徴か。不気味さと半分ネジが取れたように爆走するさまは、火の海を駆け抜ける暴れ馬。美しさも忘れてはおらず少女が通りすぎるように甘美なメロディーが流れ出す・・・と思ったらまた火の海だ!!!。
奇妙、絶妙、神妙。


PFM - STORIA DI UN MINUTO ★★ (2005-03-17 18:39:00)

72年発表のファースト。ここから『幻の映像』及び『甦る世界』へ収録されたのは「九月の情景」と「祭典の時」だけで、残り5曲はここでしか聴けない。
デビュー作にして非常に完成度が高く、既にオリジナリティーが確立していると言っても良い。メロトロンなどの使い方は明らかにクリムゾンの影響があるが、それは単に一つのヒントとして昇華されているだけで、ここにはこの恐ろしいバンドの個性が目一杯に詰まっている。難解なことをしているように見えて聞き易く、非常に口当たりのよいサウンドであるところがまた凄い。荒削りなところも見えるが、逆にそれが人間味を醸し出している。
楽曲的には「祭典の時」は英語版よりバカ度は低いが、イントロや中間部の展開が違っていて面白い。先の来日公演で初っ端に演奏された「ハンスの馬車」も哀愁と力強さが同居していて聴き応えあり。そしてハイライトは「何処で...何時...」だろう。素晴らしすぎてものが言えない。ライヴ盤『COOK』での演奏とは完全に違う。瑞々しく気品を湛えて漂う雰囲気に最高の酩酊感を味わうことの出来る名曲である。
そしてイタリア語というのもこのアルバムの要素の一つだろう。良い意味で田舎臭く、赤色の大地の匂いが溢れ出す。歌詞の内容も英語版とは違うため、受ける印象が全く異なる。
傑作の名に相応しい脅威の作品。


RENAISSANCE - Live at the Royal Albert Hall - You ★★ (2005-03-16 15:21:01)

1983年録音の曲のようだが、なかなか良いじゃないか!!。
イギリスっぽくない、なんだかカナダか北欧の北極圏をイメージさせる幻想的なイントロ。その後はCAMELの「スノーグース」のように白い大地を飛んでいるような気分にさせてくれる。良い曲だ。
それにしてもこのドラムは誰だ?。ツーバス使いよる(・・ニヤリ)。


RENAISSANCE - Live at the Royal Albert Hall ★★ (2005-03-16 14:16:00)

これはルネッサンスが『お伽噺』を発表後の1977年10月14日、ロンドンはロイヤル・アルバート・ホールで行われたライヴであり、ロイヤル・フィルとの共演を収めたものである。どうやらこのホールは8000人を収容できる会場らしい。セットリストは以下の通り。
①Prologue (orchestral instrumental by Royal Philharmonic Orchestra)
②Can You Understand
③Carpet Of The Sun
④Can You Hear Me
⑤Song Of Scheherazade
⑥Running Hard
⑦Midas Man
⑧Mother Russia
⑨Touching Once (Is So Hard To Keep)
⑩Ashes Are Burning
まずはオーケストラのみによる「Prologue」が演奏される。ちなみにこのロイヤル・フィルは1946年に創立され、ケンペ、ドラティ、プレヴィン、アシュケナージなどが首席指揮者・音楽監督を歴任している。ロンドン五大オーケストラの一つであり、クラシックだけでなくポップスや映画音楽も手がける一流の名門オーケストラである。
が!!!、
ここでの演奏はちょっと微妙だぞ!。ちょっと~、あんた何やってんのよ!!!、と言いたくなるぐらいどっちつかずな演奏なのだ。もしかしたらこれはアレンジが悪いのかもしれない。勢いはないし、迫力はないし、オーケストレーションも悪い。酷いとまでは言わないが、オリジナルの方が100倍良いぞ(ピアノがあればもう少し良かったと思うが・・・)。
そんな感じで始まったライヴだが、つづいて本物のルネッサンスが出てくると出だしの転倒も何のその、神聖なる素晴らしいショウの幕が切って落とされる。「Can You Understand」の銅鑼とピアノが聴こえて来るともう興奮でいても立ってもいられなくなる!。そういう意味では先のオーケストラのオープニングは「期待を助長させる」という点で効果はあるのかもしれない(笑)。でもそれを抜きにしてもこの演奏は素晴らしい。特にアニーさんの喉がこの日は絶好調である。アニーさんが良いということは、料理で言えば水が良いということである。綺麗な水で作った料理は自然とおいしい。艶があり、透き通るようで、飲んでみるとほのかに甘い。そんな清流のような声である。
ここで音質についてだが、なかなか良いと思う。カーネギー盤に比べるとかなり近いところで演奏している感じがするし、BBC盤と比べても迫力が勝る。さすがキング・ビスケットである。ただ・・チリチリ・・ジー・・というノイズが一貫して入っている。これはMCやピアノ一本のなどの静かな部分で目立つ。
閑話休題、次は「Carpet Of The Sun」だ。いつも通りほのぼのとした暖かい演奏だ。コケティッシュなアニーさんの歌唱が冴える。オーケストラもでしゃばらず無難に演奏していて良し。続く「Can You Hear Me」もいい演奏だ。ただキャンプが中間部で遊びすぎか?(笑)。
そして前半部の締めくくりは大作の「Song Of Scheherazade」。オケが入っているだけあってアルバムの再現が出来ている・・・と思いきや、またもやこいつらがトチる。あるはずのメロディーを奏でないのだ!!!。特に9分5秒あたりからの金管のメロディーを省いたのは頂けない。ふさぎこむようなピアノから一転、ここが中盤で一番美しく盛り上がるところなのに・・・ちょっとあんたたち、ちゃんと演奏しなさいよ!!!、と言いたくなる。だがそれ以外は良い演奏だ。特にアニーさんの最後の高音が凄い。凄すぎる。高すぎ。血管ブチ切れるんじゃないかと、こっちが心配するほどだ。
続いてCD2枚目に入りまず「Running Hard」。素晴らしく勢いがあります。そ~りゃ!!おめぇらもっと飛ばせ飛ばせ~!!パラリラパラリラ~♪、とリズム隊が獅子奮迅。楽しげでよろしい!。「Midas Man」はアニーさんの曲紹介の後ろで既にストロークを始めているダンフォードがニクイ。「Mother Russia」はいつも通りの演奏かなぁ。無論良い演奏ですが。
儲けものは次の「Touching Once」。ここではオケが意外に良い仕事をしている。クライマックスには原曲にはないトランペット(だと思う)のソロがあったりして、もともと少し冗長で退屈感のあるこの曲に華を添えている。それにしてもこの日のアニーさんは俄然調子が良い。完璧と言っても良いのでは。どうやらライナーにもあるようにこのホールで演奏することは彼等の夢だったようだし、意気込みも半端じゃなかったのだろう。後にアニーさんはこの日をルネッサンス最高のライヴと評している。
そして最後、さぁ来ました「Ashes Are Burning」!!!。
今回は28分にも及びます。This is a title track from our second album・・・とアニーさんが言った瞬間に会場からは大歓声。くおーーっ!!!。アドレナリンがぁぁぁああ!!!。
出だしはアルバムよりは軽快な感じで始まり、2コーラス終えるとすぐさま恒例のジャム大会へ。タウト→サリヴァン→アニーさん→キャンプの順にソロを取っていく。ダンフォードは目立ったソロは取らないが、粋な感じでアルペジオやフラメンコ風のジャガジャ~ン!を差し込む。ダンフォードの親父!、あんた最高にイカしてるぜ!。
そして曲に戻った後、演奏は全休止・・・。
そう、あの感動のクライマックスが始まるのだ。
聴こえて来るのはタウトのキーボードだが、いつものチャーチオルガンの音色ではなくちょっとシンセっぽいのが惜しい。しかしアニーさんのヴォーカルが入ればもうそんなことはどうでも良い!。アニーさんの御声はいつにも増して清々しく、透明で、大きな悲しみと燃え上がるような希望を抱いている。意識を吸い取るが如く、酩酊感が全身を駆け巡る。それは吹きすさぶ風のようであり、同時に一輪の可憐な野花のようである。あぁ・・、もうどうなってしまっても良い。ここにいて、あなたのお声が聞けるのなら・・・

・・というわけでショウのクライマックスは実に感動的でありました。
全体的に言ってもこの日のパフォーマンスは文句ないし、音質も迫力があって良い。ブックレットもライナーが付いていて、未発表写真も僅かながら掲載されている。特にお姉風アニーさんの笑顔とドラムを叩くサリヴァンの写真が良い。サリヴァンってこんなに男前だったんだね。何故あなたが『燃ゆる灰』の表ジャケに写っているのかが今やっと理解できました(笑)。とにかくこれはカーネギーと並ぶ彼らの代表的ライヴ作品としてこれからもずっと評価され続けていくことだろう。
因みにこの後、「Prologue」の別の日のライヴと「You」という未発表曲が収録されています。が、この「Prologue」、実は流れてくるのは「A Song For All Seasons」のライヴなのだ!。何故かと思って調べてみると、どうやら初版はミスか何かがあったようで間違ってこの曲が収録された模様。第2版からはちゃんと「Prologue」が収録されているようだ。でも『DAY OF THE DREAMER』を持っていないおいらにとってはちょっと嬉しい(笑)。「You」は癒しの楽曲。雪山の裾野を飛んでいるような気持の良い楽曲だ。


DAHLIA ★★ (2005-03-16 00:28:00)

愛知万博めっちゃ行きたいー!!!。
リニモに乗りたいー。


TOTO - Hydra - Lorraine ★★ (2005-03-14 23:00:39)

明暗の作り出す起伏が素敵です。
キャッチーだし、意外にヘヴィ。
最後の方でヤケクソ気味に叫んでるのはキンちゃん?(笑)。


PFM - L'ISOLA DI NIENTE ★★ (2005-03-13 21:17:00)

『甦る世界』のオリジナル・イタリアン・ヴァージョンである。違いは歌詞が全てイタリア語であること、「甦る世界」が収録されていないこと、曲順、そしてジャケットである。聴く感じではミックスも多少異なっているかもしれない。
この作品から元アレアのパトリック・ジヴァスが加入しているが、彼の忙しいベースが非常に良く、バンドのテクニカルな面を更に助長させたと思う。曲の出来も申し分ないし、最高傑作の一つだと断言できる。
伊詞の中では「ドルチッシマ・マリア」が良い。良すぎる。英詞の100倍は良い。感動的ですらある。タイトル通り優しく、甘く、愛らしく、でも悲しく。ほほえみを浮かべた美しい女性の頬にすっと流れるひとしずくの涙、のような作品である。
『甦る世界』とは歌詞の内容が全く違うのでまた違った印象を受ける。個人的にはこっちの方が好き。イタリア語の響きが良いからだ。というより英語版のこのバンドの英語発音は上手くないから、といった方が良いかもしれない。歌詞もどちらが楽曲にフィットしているかといえばこのイタリア詞であろう。制作上の焦点はイタリア版にあった気がする。


PFM - PER UN AMICO ★★ (2005-03-13 18:09:00)

用いる言語が違うとこうも印象が違うものなのか!。
これを聴いてしまうと英語版のアルバムに多少違和感覚えてしまう。元々イタリアの中でも最も「イタリアらしい」旋律を多く持っているバンドだけに、やはり母国語で歌われると伝わってくるものが違う。無論ピートの英詩が悪いとは思わない。ただ、英詩では絶対に表現することの出来ない印象が、そこには存在する。母音の多さ、前母音前の「C」の独特の変化、そして伊式アクセント。全てにイタリアを感じる。
収録曲は5曲。英語版へのタイトル変更は以下の通り。
「Appena Un Po'(ほんの少しだけ)」→ 「River Of Life(人生は川のようなもの)」
「Generale(生誕)」 → 「Mr.9 'Till 5(ミスター9時~5時)」
「Per Un Amico(友よ)」 → 「Photos Of Ghosts(幻の映像)」
「Il Banchetto(晩餐会)」 → 「Il Banchetto(晩餐会の3人の客)」
「Geranio(ゼラニウム)」 → 「Promenade The Pazzle(プロムナード・ザ・パズル)」
特に出だしの「ほんの少しだけ」が良い。良すぎる。英語版には無いメロトロンの1分のイントロがある。その音色がすっと消えて行くと思いきや、立ち位置を変わるようにあの物悲しくも優しいクラシック・ギターの調べが語り始める。どう考えてもこちらに軍配が上がる。そしてイタリア語詩の哀愁。
他の曲もアレンジ・演奏・歌詞が異なり、とても聴き応えがある。しかし、こっちがオリジナルなのである。
全34分の作品だが内容の濃さ・充実度は他を圧倒している。素晴らしい。


SOFT MACHINE - Virtually ★★ (2005-03-13 00:09:00)

このライヴ盤は71年3月23日、ドイツはブレーメンにてラジオ放送用に録音されたものである。よって音質は極めて良い。オリジナルアルバムにほぼ匹敵する音質・ミックスで保存されており、他のマシーンのライヴ盤と比べてもその差は歴然である。
メンバーは『4』の面子であり、それだけでも非常にこの作品への期待と興奮を隠すことが出来ない。事実、内容は非常に素晴らしく、緊張感を保った「内へ」熱い名演が繰り広げられている。ステージ上の4人の写真を用いたジャケット見ながら聴いていると、各人の間に火花が散っているような錯覚を覚える。
そしてCD78分をフルに使って一夜のライヴを収録してるのも嬉しい。当時のマシーンのライヴの運び方・持って行き方が一枚で分かる。
選曲は『3』から2曲、『4』から全曲、そして興味深いことにこのメンバーでの『5』の曲が2曲、その他で構成されている。「Fletcher's Blemish」でのイアン・アンダーソンみたいなワイアットの変態ヴォーカルなど非常に面白い。で、そのワイアット、既にこの時期にはメンバーとの音楽的確執を感じ始めている頃なので、もしかしたらテンションの低い演奏をしているのではなかと最初は危惧したがそれは結局杞憂であり、プロらしく誇りを持った演奏をしている。聴き応え十分である。
果たしてこれはマシーンのライヴ盤の中で最もお勧め・必聴と言える。


SOFT MACHINE - Fourth - VIRTUALLY ★★ (2005-03-12 06:07:50)

とりあえず一曲として登録します。パート1からパート4までありますが、全部繋がってる組曲だしどれもホッパー作なので。
前作の大作同様、非常にテンションが高く白熱してますね。ホッパー節も十分に効いていると思います。起伏に富んでいて全20分の間に色々な事が起こります。
更に迫力を増しているライヴバージョンもお勧め。


NATIONAL HEALTH - Of Queues and Cures - Squarer for Maud ★★ (2005-03-11 21:48:56)

その昔少年犯罪のニュースのバックで流れたことがあるらしい。確かにおどろおどろしい感じはあるが、選曲した人はどんな人物なのだろう。おそらくかなりのマニアに違いない・・・(ニヤリ)。
11分半だがこの曲も展開が多く退屈しない。中間部語り前のギターとムーグの絡みなんて最高だ。絡みが滑らか過ぎてエロささえ感じてしまいそうである。クライマックスのスピード感も文句なしだ。


KING CRIMSON - The Nightwatch: Live at the Amsterdam Concertgebouw November 23rd 1973 ★★ (2005-03-11 21:18:00)

『暗黒の世界』の元ネタが数曲含まれているが、こうして一夜のライヴとして通して聴いてみると、これまた一興である。どうやら演奏曲の完全収録ではないらしく(「Easy Money」の前に「太陽と旋律パートⅠ」や「Cat Food」を実際は演奏した模様)、出来ることならそれらも含めて再発して欲しいところだが、現時点ではこの内容でも非常に満足できるものだと思う。
まず、音が良い。録音状態に関してはコレクターズ・シリーズなんぞ足元にも及ばない。選曲も良く、無駄に長いインプロ(22分とか44分とかね・笑)が無いので退屈しない。そしてプレイも白熱した緊張感をも持って展開されている。最後4曲の凄まじさはこの上ない。面白いのは「夜を支配する人々」でデヴィッド・クロスのメロトロンが溶解して静かな悲鳴をあげるところだ。実に臨場感があり、思わず聴き入ってまう。
実にクリムゾンらしいライヴだと思う。冷たいようで実は触ると火傷する。そんなドライアイスのような感覚がこのラインナップの魅力ではないだろうか。


KING CRIMSON - Vrooom ★★ (2005-03-10 21:53:00)

僕もシンナーさんの意見を支持いたします。
『THRAK』よりガッシリしていて、地べたを這うような感覚はこちらの方が勝っていると思います。試行錯誤の段階での所謂途中経過であるため、大雑把な箇所も見受けられますが、それが逆に良い効果を生み出しているのではないでしょうか。まあでも『THRAK』の方も決して悪いとは思いませんよ。
とりあえずこのアルバムは『THRAK』を所有している方にとっては、ここだけで聴ける曲の質が購入の際の価値判断となるでしょうが、う~ん、どうなんだろう。多少地味かもしれません。


TOTO - Toto - Rockmaker (2005-03-10 21:28:56)

5年も登録されずにいたわけか・・・(笑)。
うんうん、分かったよロックメイカーちゃん、おいらが登録してあげるよ。泣かなくてもいいじゃないか。え?、嬉しくて泣いてるの?。そうかそうか。
君の存在は確かに地味だけど、でもそのギターソロなんかはイカしてると思うぜ!。
とりあえず5年で1ポイントだ(悲)。
次の5年以内にまた誰かが1ポイント入れてくれるといいね。


TOTO - Toto - Manuela Run (2005-03-10 21:10:09)

なんかアメリカのホームドラマの主題歌みたいだけど、いい!!!。
ペイチさんのヴォーカル大好きです。
無意味にRを巻き舌にするところがカッコいいよ。
走れ、マヌエラ。


TOTO - Toto - I'll Supply the Love ★★ (2005-03-10 21:01:05)

カッコ良過ぎ!。
しかも曲の短さにも関わらず、意外に展開の多い曲である。
「終わった。」と思ったらそこからもうひと山ありますからね。
ほんで疾走してパッ!と終わる。
華やか。


NATIONAL HEALTH - Of Queues and Cures - Dreams Wide Awake ★★ (2005-03-10 07:01:32)

テクニカルの極み。出だしから飛ばす飛ばす。
つーか、あなたたちはドリーム・シアターか!?。
凄いよ、ホントに凄い。メロディも最高だ。


NATIONAL HEALTH - Of Queues and Cures - The Collapso (2005-03-10 06:36:53)

エキゾチックなスチールドラムの音色が面白い。
とにかく洗練されていて非の打ち所もない。後半の疾走パートは短いが迫力満点で良い。


SOFT MACHINE - Man in a Deaf Corner Anthology 1963-1970 - As Long As He Lies Perfectly Still ★★★ (2005-03-09 05:52:19)

このアルバムのライヴサイドの最後に隠れるように収録されている『VOLUME 2』からの曲。しかしこれはライヴでもなければ純粋なマシーンの演奏でもない。ジャッコ・ジャクジック(g,vo)、デイヴ・スチュワート(organ)、ヒュー・ホッパー(b)、クライヴ・ブロークス(dr)、ゲイリー・バーナクル(sax,fl)という驚くべきメンバーで再録されたものだ。
これが物凄くいい!。この一曲の為だけにこのアルバムを買っても損はないと思う。原曲も無論素晴らしいのだが、ここでのアレンジは白眉。切なく歌うサックスやアコギが加わってより一層この曲の魅力を堪能することが出来る。そしてこのジャッコのヴォーカルが・・・(涙)。良い声してるわ~。惚れちゃうぜ。
『VOLUME 2』を聴いた方はこちらも聴いてみて欲しい。
貴方の中での名曲が超名曲に生まれ変わります。


HATFIELD AND THE NORTH - The Rotters' Club - Mumps: a) Your Majesty Is Like a Cream Donut (Quiet) - b) Lumps - c) Prenut - d) Your Majesty Is Like a Cream Donut (Loud) ★★★ (2005-03-09 00:21:55)

20分の大作。文句無し。
静かに始り、どんどん勢いを増してゆく。
とにかく聴きなさい。黙って聴きなさい。
でないとあなた、地獄に落ちるわよ!!!(笑)。


HATFIELD AND THE NORTH - Hatfield and the North ★★ (2005-03-08 19:08:00)

CARAVAN、MATCHING MOLE、GONG、EGGからの面々が集結して結成した超豪華なバンドの第1作。
まずジャケが素晴らしい。これがカンタベリーの風景なのだろうか。実にのどかである。でも日本にもこういう感じの場所はあるよなぁ。っていうかおいらの家の周りもこんな感じだ・・・、そんなことは置いといて、内ジャケもイカすぜ~ぃ。ロバート・ワイアットの車椅子が痛々しい(悲)。
内容は至って高度な演奏が繰り広げられている。次作と比べてしまうとさすがに焦点が絞りきれていない甘さが見て取れるが、やっている事は仙人の域に達しているのではないか。平和な空気が終始支配しながらも、やはりどこかカンタベリー独特のくぐもりがあり、塞ぎ込むような場面もあれば、花開くような展開もある。リチャード・シンクレアの優しいヴォーカルも良い。キャッチーな歌メロだが、これ絶対に歌えない覚えられない・・・不思議な歌なのだ。
曲数は全15曲と多いが心配御無用。殆ど曲間が繋がっているので途切れるのは旧A面とB面の間だけ。一気に聴けまっせ。中盤と終盤の山のような盛り上がりに悶絶すべし。


NATIONAL HEALTH - Of Queues and Cures - Binoculars ★★ (2005-03-08 02:28:07)

ヴォーカルはグリーヴス。
ささやくように始まって徐々に盛り上がってゆく様は、可憐であり、愛らしく、苗が芽を出すように力強い。そしてその芽は茎となり、空へ向かって一直線に伸びた後、最後に美しい花を咲かせる。
太陽の光を浴びながら力強く育ってゆく、そんな楽曲だ。


NATIONAL HEALTH - Of Queues and Cures - The Bryden 2-Step (For Amphibians), Part 2 ★★★ (2005-03-08 01:14:07)

パート1とは対照的にかなりおどろおどろしく曲はスタート。
相変わらずの曲展開で攻め立てた後、さわやかなエレピのソロが始まる。気持ちの良いソロだ。そして再びパート1の切ない主題メロディーが帰ってくる。ここで再現部に入ったわけだ。ひゃ~!何という展開。カッコ良過ぎるぞー!!!。
そしてコーダは華やかではなく消えてゆくように静かに過ぎ去って行きます。
ナショナル・ヘルス最強の大作。パート1と続けて聴くべし。


NATIONAL HEALTH - Of Queues and Cures - The Bryden 2-Step (For Amphibians), Part 1 ★★★ (2005-03-08 01:02:52)

夏の朝を想わせるイントロが僕等をトリップさせてくれる。小鳥もチュンチュン啼いてるぞ!。
高まって来たところでさぁ演奏開始だ。切なく印象的な主題が演奏される。背筋をピンと張った凛とした女性のような旋律である。そして楽曲は更に入り乱れて展開部へ突入。複雑極まりないがこの4人はスイスイ演奏する。曲展開と演奏に違和感もなければためらいもない。凄い。
とりあえずパート1はこう展開したところで終了。続きは7曲目までお預け。


NATIONAL HEALTH - National Health - Tenemos Roads ★★★ (2005-03-07 23:52:55)

この「Tenemos」ってスペイン語かな~?。ま、どうでもいいや。
というわけで、1曲目から15分の大作です。でも15分間タラタラ演奏しているのではありません。自分が大きなコンドルにでもなったが如く、海から平野を抜け、街の中をかいくぐり、深い森を見下ろし、そして最後には雪山の山頂上空まで飛び上がってゆくような壮大な曲です。その道程には天候の変化もあり、猟銃にさらされる危険性もあり、かなりのスリルが楽しめます。
皆さんもこの曲で鳥になってみて下さい。


NATIONAL HEALTH - Of Queues and Cures ★★ (2005-03-07 22:07:00)

78年発表の第2作目、このアルバムを残してバンドは一時解散する。
ニール・マーレイに代わって加入した元HENRY COWのジョン・グリーヴスの影響もあってか、前作に比べ作品自体の勢い増し、そして音楽性の幅も広がったように思われる。特にその新加入のグリーヴスのベースが並々ならぬ自己主張を示しており、とにかく目立つ。4人のアンサンブルも互いに牽制したり同化したりしながら大きなうねりを作り出し、変拍子バリバリの変態プレイも難なくこなして行く。唖然とはこのこと。
中でも「The Bryden 2-Step」はパート1とパート2で作品の楽曲を挟み込んでいて、統一感を作り出している。構成力は無論、メロディの質も非常に高い。
品、華、小粋。
紅茶でもすすりながらお楽しみあれ。


NATIONAL HEALTH ★★ (2005-03-07 21:15:00)

HATFIELD AND THE NORTHの進化形と呼んでもよいNATIONAL HEALTHは、同時にカンタベリー音楽の最終形である。
メンバーは元EGGのデイヴ・スチュワート(organ, piano)、元MATCHING MOLEのフィル・ミラー(g)、元GONGのピップ・パイル(ds)、そして元GILGAMESHなどのニール・マーレイ(b)←後にWHITESNAKE。ニール以外の面子はHATFIELDSと同じである。ベースは2作目でジョン・グリーヴスに代わる。
純粋なオリジナルは2作しか残していないバンドだが、その2作は涙が出るほど素晴らしい。華麗で、品があって、アカデミック。
HATFIELDSが気に入ったなら是非聴いてみて頂きたい。


NATIONAL HEALTH - National Health ★★ (2005-03-07 20:59:00)

77年発表の第1作目。
メンバーはHATFIELD AND THE NORTHからリチャード・シンクレアが抜けニール・マーレイが加わった形となっている。よってHATFIELDSが模索した音楽性は大方このバンドにも持ち込まれている。その高い音楽性にも関わらずパンク全盛という時代が悪かったのか後々までその真価が見過ごされて来たようである。
収録曲は全4曲で全て10分を超えるインストゥルメンタル。ある意味アクの強いリチャードの存在がない為、HATFIELDSの頃よりはメンバーが好きなことをやりたいだけやっているという感じがする。基本的にはカンタベリー系のジャズ・ロックの王道を行っているが、多少時代を感じさせるフュージョン臭さもあるし、HRにも通じるような爆走する場面もあり聴きどころは多し。そういう意味ではHATFIELDSよりも勢いがある。
とにかく4人全員の秀逸なプレイが耳を離さない一枚。アラン・ガウエン(moog, piano)、アマンダ・パーソンズ(vo)、ジョン・ミッチェル(per)、そしておなじみの(?)ジミー・ヘイスティングス(fl)というゲスト陣も作品に華を添えている。
HATFIELDSをはじめカンタベリー・ファンにとっては決して避けては通れない傑作と言える。


KING CRIMSON - Shoganai ★★ (2005-03-05 23:21:00)

ミニ・アルバムではあるが『THE POWER TO BELIEVE』を聴くにあたっては避けられない内容となっている。
「Eyes Wide Open」は『THE POWER TO BELIEVE』のヴァージョンとは全く違い、アコースティックな演奏である。個人的にはこっちの方が好き。とてもムーディーな雰囲気が良い。ところどころに散在する小曲もガッチリとしたメタル曲の間に挟まれ、緩衝材のような働きをしており、アルバムに統一感を生み出している。
そして何と言ってもハイライトは「太陽と旋律(パートⅣ)」になるだろう。コレクターズ・シリーズの第6弾でもこのナッシュビルのライヴは発表されていたが、聴き比べると明らかにミックスが異なっており、より強力なサウンドが強調されている。怒涛の展開は唖然である。この一曲がアルバムの価値を高めていることは否定できない。
とにかくまとまりがあって聴きやすく、決して予告編という存在に甘んじない秀作である。


KING CRIMSON - The Power to Believe ★★ (2005-03-05 18:12:00)

『SHOGANAI』に続く第15作目。フリップ翁によると『SHOGANAI』が左手、今作が右手に当たり、ネガティヴとポジティヴの対を表現しているらしい。
内容はとにかくヘヴィである。メロディの質は相変わらずだがアレンジの面で様々な音が使われており、幅が出ていると思う。しかしこれが完成形だと思うか?と自問してみると何だか次がありそうな気がしてくる。もう少し具現化されたものを提示して欲しかった気がする。
しかし聴いている間いろいろなことを考えさせられることが多く。そういう意味ではとても面白く興味深い作品である。
そして僕もこの時の来日公演を見に行った。僕にとっては初の生クリムゾンだった。正直このアルバムに関しては「そこそこ」という印象しか受けなかったけど、ライヴを見て多少なりともこの作品の評価は多少変わった。ライヴ自体はとてもまとまりがあり、一本の糸がピーンと張ったような緊張感があった。そこで披露されたこのアルバムからの楽曲もその糸をしっかりキープしておくような素晴らしい演奏だったし、さすがにライヴで体験するとその迫力に圧倒された。それ以後このアルバムを聴くと、やはりここにもそんな迸るような感覚が十分に封じ込められていると思った。


KING CRIMSON - Beat ★★ (2005-03-04 21:46:00)

良いアルバムだと思う。ポップでメロディーはちゃんと耳に残るし、癖のない口当たりといったら変だが全体的にすっきりとした印象を受ける。
70年代の面影は何処にもないが、ここまで違った音楽をやっていれば潔くて良い。そして後にここでの音楽実験が90年代のメタル・クリムゾンへと昇華され行くことを考えれば、このアルバムの存在も無視できなくなる。中でも「Neurotica」などでは既に90年代を見据えた曲作りがされているような気がする。
もう少し評価が上がっても良いと個人的には思う。


KING CRIMSON - Three of a Perfect Pair ★★ (2005-03-04 21:26:00)

決して悪い作品ではない。しかし膝を叩くほど良い作品でもない。
『Discipline』から続いてきたクリムゾン流ポップは、ここに来て遂に行き詰まった印象を受ける。シンセやビートの多用もなんとなく味気なさが残るし、メロディーに関してもまだ前2作の方が質が高かったように思う。
だがこの時のライヴ盤『Absent Lovers』を聴けばそんな消化不良気味な印象も解消される。是非80年代の3作を聴いた方は『Absent Lovers』を聴いて頂きたい。このアルバムにはなかったもの欠けていたものが、全て補足されてライヴで展開されている。ディシプリン・クリムゾンの最終完成形は『Abesnt Lovers』に集約されていると言っても過言ではない。
因みに「The King Crimson Barber Shop」の歌詞は絶対に読まない方が良い。泣きたくなること必至。


SOFT MACHINE - Six - 5 From 13 (For Phil Seamen With Love & Thanks) (2005-03-03 03:46:35)

マーシャルおじさんのドラムソロ第2弾。
今回はアグレッシヴさは控えめに多彩な音を使って独自の世界を構築している。途中ではなんだか神社に行った時のような神聖な雰囲気まで醸し出している。天才としか言えない。


SOFT MACHINE - Seven - D.I.S. (2005-03-03 03:39:38)

マーシャルおじさんのドラム・ソロ第3弾。
今回はドラムではなくパーカッションで超空間的な音を作り出している。時空を操るようなその音世界は瞑想するのにぴったりだ。恐ろしいとしか言えない。


SOFT MACHINE - Fifth - LBO (2005-03-03 03:33:43)

マーシャルおじさんのドラムソロ第1弾。
とにかく怒涛の叩きっぷりに唖然である。アルバム中、たった1分30秒でこの人は自己紹介を終えてしまった。強烈としか言えない。


SOFT MACHINE - Fifth - MC (2005-03-03 03:29:56)

洞窟の中で叩いているようなドラムが音に広がりを出していて良い。アルバムでは唯一のホッパー作。


SOFT MACHINE - Fifth - All White ★★ (2005-03-03 03:25:55)

ディーンのサックスが冴え渡る一曲。
おどろおどろしいゴワゴワとしたイントロを抜けると、スピード感のあるイカしたジャズが始まる。ここでのフィル・ハワードのドラムも見逃せない。
個人的には次作のA面の「Fanfare」から続くアレンジの方が好き。ドラムもここではジョン・マーシャルだし、サックスはジェンキンスなので、ハワードやディーンとはまた違った趣があってよろし。


SOFT MACHINE - Live at the Paradiso ★★ (2005-03-03 00:13:00)

95年発表の69年オランダはアムステルダムでのライヴ盤。音質は他のマシーンのライヴ盤と比べると良いほうである。
『2』の頃のナンバーが中心となっていて、演奏しているのもマイク・ラトリッジ(key)、ロバート・ワイアット(vo,dr)、ヒュー・ホッパー(ba)という3人編成。しかし3人だからといって音は薄くない。いつもよりノイジーなオルガン、ファズを使ってブンブン唸るベース、手数が多く雪崩のようなタム回しを見せるドラム、そして優しくも荒々しいヴォーカル。全てが一つの塊となって押し寄せてくる。唖然である。
マシーンのライヴはどれを聴いても凄い。とにかく絶対に同じ演奏は二度としない。このライヴ盤は3人編成では最も良いものであるのは間違いない。こんなライヴを目の前で見たらどうなってしまうのだろうか、想像もつかない。
そして現在はこのライヴ盤は「Fire Engine Passing With Bells Clanging」と「Fire Engine Passing With Bells Clanging(Reprise)」を除いた形で『MAN IN A DEAF CORNER』に全曲収録されている。こちらで聴いても良いだろう。


GENTLE GIANT - Octopus - Think of Me With Kindness ★★★ (2005-03-02 01:15:56)

素晴らし過ぎます!。涙が出そうです・・・。
2度目のサビが終わって金管が入ってくるところなんてホント、胸がキューンとしますね。物悲しいピアノが決め手でしょうが、それに負けないぐらいヴォーカルの哀愁が秀逸です。
もう何回聴いたか分からん!!!。


GENTLE GIANT - Octopus ★★ (2005-03-02 01:10:00)

「大将!、タコ握ってくれ、タコ!」
というわけで蛸です。それにしてもこれもロジャー・ディーンが描いていたとはね。
4作目ですが、今作ではロック(というかHR?)な感じが強調されています。でも彼等独特のヘンテコさはまだまだ全面に出ています。初期に比べると少し引き締まった感じがしますね。
全曲クオリティは高いですが、とりわけ美しいのは「Think Of Me With Kindness」ですね。これは文句なし。この儚さは尋常じゃないぜ。ケリー・ミネアが切々と歌います。これは英国ではなく、大西洋岸ヨーロッパの匂いがプンプンします。何となく男声ヴォーカルが歌う暗いシャンソンやファドの雰囲気があるんですね。ミネアの声質がそう思わせるのかな。
とにかくここまでの独自の世界を持っていることが素晴らしい。


GENTLE GIANT - Gentle Giant ★★ (2005-03-02 00:06:00)

否応なしにインパクトを叩きつけるおっさん顔面ジャケ。そしてロック、ジャズ、フォーク、ポップ、シンフォニックなどなど、音楽の全てを詰め込んだような音。これが今から35年前の作品だと思うと凄い。
とりわけこのバンドは技術が凄い。あまりにも凄すぎて逆に分からないほどであり、多少意識して聞かないとす~っと流れて行ってしまいそう。現在は彼等のライヴ発掘音源が沢山出ているのだが、当時本当にこれをライヴでやっていたことが信じられないほど上手さは折り紙付きである。イタリアのプログレッシヴ勢にかなりの影響を与えたらしいが、聴けばそれも納得がいく。
型に嵌らない、というより嵌めにくい硬派のプログレッシヴ・ロックの傑作。


SOFT MACHINE - Man in a Deaf Corner Anthology 1963-1970 ★★ (2005-02-28 21:39:00)

2004年発表の初期マシーンのアンソロジー的な2枚組。日本盤のタイトルは『アンソロジー 63~70』。
1枚目はデビュー前の録音が収められています。音は悪いですが、彼等がバンドを組んだ当時にどんな音楽を作っていたのかが分かる内容になっています。冒頭3曲は1963年の録音と言うから、あのワイルド・フラワーズ(1964~67)より前のものという古さ。でもこのころから既に進歩的なイカすプレイをしていたんだな~と思う。資料的にも貴重。
2枚目は既出ではありますが素晴らしいライヴ盤として定評のある『LIVE AT PARADISO』をほぼ全曲収録。とにかくこのライヴは凄い。音もこの時期のマシーンの音源としてはかなり良いし、何よりラトリッジ、ホッパー、ワイアットという『VOLUME 2』のメンバーでの怒涛のライヴが聴けます。3人のプレイはここぞとばかりにハイテンションで、特にホッパーのベースを聞いているだけでアドレナリンがドクドク湧き上がります。かっちょ良すぎ。
また『LIVE IN EUROPE 1970』(音は多少悪い)から2曲、『FACELIFT(1970年)』から「Mousetrap~Noisette~Backwards~Mousetrap(Reprise)」(音はクリア)のメドレー、そしてジャッコ・ジャクジックという人とのコラボレーション「As Long As He Lies Perfectly Still」が収録されています。この最後の一曲がかなり素晴らしく、原曲より洗練されているのでファンは聴いて損はないと思います。
いろいろな音源が散乱しているので、ちょっとまとまりに欠ける作品ではありますが、パラディソの秀逸なライヴが聴けるだけでファンは買い(かな?)。


KING CRIMSON - Absent Lovers: Live in Montreal 1984 ★★ (2005-02-28 01:27:00)

「ディシプリン・クリムゾンってこんなにカッコ良かったっけ!?」
と、聴いた方は必ず思うであろう素晴らしいライヴ盤。84年のツアー最終日の模様を捉えたもの。この夜で解散ということはメンバーは予期していたのかは知らないけれど、この日はもう燃え尽きるようなハイテンション&緊張感で、ディシプリン・クリムゾンのライヴの最高傑作といっても良いかと思います。コレクターズ・シリーズでもこれを越えるものは今のところ出ておりません。
そして、銘菓ひよこさんの仰る通り、ここではブラッフォードのドラムが爆発しております。とにかく聴いてて気持ちが良い。音も良いし、「叩いてるぜ~!!!」というのがひしひしと感じられます。冒頭の「Entry Of The Crims」→「太陽と旋律パートⅢ」→「セラ・ハン・ジンジート」の流れはホント、涙が出るほどカッコいいっす!。
80年代KCのオリジナルを聴いてピンと来なかった方、是非このライヴ盤を聴いてみてください。このラインナップに対する評価が変わると確信いたします。


SOFT MACHINE - BBC Radio 1971-1974 ★★ (2005-02-28 00:50:00)

2003年発表。マシーンがBBCに残した音源を収録した2枚組み後編。因みに日本盤の題名は『BBCラディオ1971-1974』で、前編の『トップギア・セッションズ』とは日本での発売元が違う(お陰でカタログ探しに苦労しました)。
ここでは『5』~『BUNDLES』期のマシーンのライヴが堪能できます。つまりアラン・ホールズワースのギターも聴けるということになります。が、やっぱりそれ以上に貴重だと思うのはジェンキンス氏やロイ・バビントンが在籍していた『6』『7』期のライヴが聞けるのは垂涎もの!!!。また『5』で半分だけ正式メンバーだった(?)フィル・ハワード氏のドラミングも拝めるという涙モノの作品なのです!!!。
つい熱くなってしまいましたが、なぜならば僕は初期も大好きですが、同時に『5』~『7』辺りの完全ジャズロックも物凄く大好きな訳でして、この時期のマシーン・ファンなら聴いて損はないアルバムです。
またギターレスの「Hazard Profile part1」なんかも聴けちゃうという優れもの。
音質よし!、演奏よし!、ルックス最低!!!(笑)。
素晴らしいインタープレイの洪水に身を委ねちゃってくださいましー。


IRON MAIDEN - Seventh Son of a Seventh Son - Only the Good Die Young ★★★ (2005-02-20 11:50:21)

こういう曲こそカッコ良い曲ですね。シュールな疾走とでもいいますか、終始叙情と寂寥を湛えて駆け抜ける様は非常に男らしいと思います。


HATFIELD AND THE NORTH - The Rotters' Club ★★ (2005-02-20 11:04:00)

間違いなく傑作でしょう。「花びらの上で輝く雨雫」といった感じの可憐なアルバムです。
1stよりも明らかに焦点が絞られ、曲構成などもしっかりしています。最後には「Mumps」を配し、ドラマティックさも出ました。各人のプレイも秀逸でピップ・パイルのドラムのカッコいいことカッコいいこと!!!。小技大技なんでもいけまっせ~!。そして管楽器隊も大活躍。おなじみ(?)のジミー・ヘイスティングス(fl)のはじめ、このゲスト陣の派手なプレイがこのアルバムが傑作となった要因となっています。
俗にこの作品はカンタベリー・シーンが産んだ最高傑作と言われています。個人的にはソフト・マシーン派なのであれなんですが、でもカンタベリー・シーンのいいとこ取りのようなこのバンドはとても魅力的。素晴らしい。
あなたはもしかすると初めてこのアルバムを聴こうとしているのだろうか?・・・おめでとう、これから最高の出会いが待っている。←引用(笑)。


KING CRIMSON - Islands - The Letters ★★ (2005-02-18 01:30:24)

浮気亭主への怒りが怨念のように静かに爆発する、なんとも恐ろしい曲。美しさの後ろにこの女の冷めた狂気を感じます。
皆さんもこんな事態にならない為にも、浮気はやめましょう。


CARAVAN - In the Land of Grey and Pink - Love to Love You (And Tonight Pigs Will Fly) (2005-02-17 21:25:01)

とても可愛い曲。
コケティッシュであり、最後のフルートも愛らしい。
こういう曲も彼等の魅力の一つ。


CARAVAN - In the Land of Grey and Pink - Winter Wine ★★ (2005-02-17 21:22:42)

何と言っても間奏のマジカルなサウンドはCARAVANの醍醐味です。
コード進行がやはりロックなのだ。


LED ZEPPELIN - Led Zeppelin Ⅳ - The Battle of Evermore ★★ (2005-02-16 19:05:38)

不思議な感覚が味わえる幻想曲。
また、このページを読んで初めてサンディが歌ってることに気が付きました。僕もずっとプラントが高音で歌ってるのかと思ってました(汗)。前半部はサンディの声もプラント似なのですが、後半を聞いてみると明らかに彼女の声ですね。ブックレットにもちゃんとクレジットされてるわ(笑)。


FOCUS ★★ (2005-02-16 18:47:00)

改めてじっくりFOCUSを聴いてみるとヤン・アッカーマンのギターが物凄いことがわかりますね。酔わせるような甘みもあり、テクで圧倒する上手さもあり。早弾きも難なく出来るけど、決して必要ないところでは使わない。また一つ一つの音が素晴らしい、そしてキレがある。「FocusⅡ」なんかを聴いてると涙が出てきますわ。
2003年の来日公演でギター弾いてた人(名前忘れちゃった)も凄く良かったんだけど、やっぱヤンのプレイを拝みたかったな~、なんてね。


RENAISSANCE - Illusion - Prayer For Light (From The Film "Schizom") (Bonus) (2005-02-16 07:03:32)

ちょっとPINK FLOYDの匂いがする。地味にしたPF(笑)。
とりあえず皆さん、亡きキースを偲んで5分程付き合ってあげてください(笑)。


RENAISSANCE - Illusion - All The Fallen Angels (Demo) (Bonus) (2005-02-16 06:57:22)

これも純粋にルネッサンスの作品とは言えませんが、とりあえずキース・レルフの遺作とされる作品だそうです。優しい雰囲気のバラードです。
しかし、無理にこれを『ILLUSION』アルバムに入れんでもええのに。←あっ、言うてもうた!(笑)。


RENAISSANCE - Illusion - Shining Where the Sun Has Been (2005-02-16 06:51:04)

これを純粋にルネッサンスの作品としてよいのか分からないけど・・・。まぁこのアルバムに収録されているからいいか(笑)。
え~、この曲、全く印象に残りません。軽快な曲、とだけしか言えません。(こんなんでええんか?・汗)


RENAISSANCE - Illusion - Past Orbits Of Dust (2005-02-16 06:43:37)

曲のタイプにどれを付けて良いのか分からん。とりあえず「英国」で勘弁してください。どれにも当てはまらんの(笑)。
・・・おっ!?「その他」ってあるやん!。これも付けといたれっ!。


RENAISSANCE - Illusion - Mr. Pine (2005-02-16 06:35:18)

ダンフォード作。
この中世的な雰囲気の旋律、このヴォーカル・・・。何かに似てるな~と思ったら、まんまスカボロー・フェアやんけっ!!!。・・・まぁ、いいか。
中間部は全く違った展開を見せ、「孤独の旅路」の旋律が聴けます。再利用したということはダンフォードはかなり気に入ってたんだろうなぁ、これ。


RENAISSANCE - Illusion - Golden Thread ★★ (2005-02-16 06:28:50)

イントロはピアノ独奏。非常に美しい。
リズムが入ってからはジェーンが悲しげな旋律を歌い出します。男声ヴォカリーズも耳に残る。沈み込むようにピアノと混声が交錯し、曲は終わる。
とにかく終始儚い雰囲気が漂っている。それが美しいのである!!!。←病気


RENAISSANCE - Island - The Sea (2005-02-16 06:15:49)

「Island」のシングルのB面に収められている佳曲。3拍子の緩やかなで哀愁を湛えたバラードだ。
しかし、この「Island」のシングルを1stと一緒に紙ジャケで復刻するユニオンさんは凄いですな。僕はパッケージを開けて大爆笑しましたよ、マジで。もうアホや、こいつら!って(笑)。
でもそんなことを言いながら喜んでる僕も完全にイッちゃってるんですけどね(笑)。


RENAISSANCE - Renaissance - Bullet (2005-02-16 06:07:35)

このアルバムの他の曲とはちょっと雰囲気が違うロックン・ロール色の濃い作品。「Hey Lady Sodom Ramanah~」の歌詞が「ナンマンダ~」に聞こえてしょうがない(笑)。ハーモニカが聞こえるところなどはいかにもサイケデリック時代の作品という感じ。
後半部からはベースの不気味な演奏が続く。こんなものを部屋で掛けているのをおかんが聴いたら、絶対「ちょっとあの子、大丈夫かしらん?」と思うに違いない。
その後は神聖な女性ヴォカリーズ、遠く響く鐘の音、風の吹きすさぶ音が入り混じり、静かに消えてゆく。この時点でおかんは完全に息子が新興宗教にはまり出したと勘違いすることだろう。


RENAISSANCE - Renaissance - Wanderer (2005-02-16 05:52:47)

バロック調のハープシコードの音色が中世ヨーロッパのお城を思わせる曲。その時代に迷い込んだ(Wanderer)ような感じだ。
ジェーンが歌い出してからも雰囲気は変わらず。非常にメルヘンティック。派手な展開はないが、とても雰囲気があってよろしい。


RENAISSANCE - Renaissance - Innocence (2005-02-16 05:46:26)

足元でうごめくおどろおどろしいベースから一転、ピアノが優しいメロディーを奏でます。キースのヴォーカルが入ってからは歌とピアノが掛け合うように展開します。
間奏はジャムっぽいですが突然静かになり、ピアノが悲しく歌い出します。ちょっとクラシックの借り物みたい(笑)。
そこからまた突然全合奏で10メーター程ジョグで流し、再びイントロの怖いベースが再現されて消えて行く。
こういう展開の多さはしっかり新生ルネッサンスに受け継がれたと思う。しかも更に磨きをかけられ、洗練されてだ。


RENAISSANCE - Illusion - Walking Away (From The Film "Schizom") (Bonus) ★★ (2005-02-15 23:55:25)

このアルバムの退屈な未発表曲のなかでは秀逸の出来。最後で救われました(笑)。
まるでWISHBONE ASHのような水墨画的な哀愁を醸し出す最高のバラード。アルバムに収録されなかったのが意外なほど良い曲です。
この儚さを存分に味わってみてください。最高ですよ。


RENAISSANCE - Illusion - Face Of Yesterday ★★★ (2005-02-15 23:51:04)

超美し~い!!!。第1期にもこんなに素晴らしい曲があったのですね・・・涙です。とてもムーディーで、儚くて、でもちゃんと明日への希望も感じられる。決して悲しい虚しいで終わる曲ではありません。
あ~・・・もう体がとろけちゃいそうです。
名曲!!!。


SOFT MACHINE - BBC Radio 1967-1971 ★★ (2005-02-15 18:09:00)

2003年発表。マシーンがBBCに残した音源を収録したものの前編2枚組み。日本盤は『トップ・ギア・セッションズ』と題されています。
とにかくスタジオ盤とは違った魅力がぎっしり詰まってます。ケヴィン・エアーズがいた時期からワイアット脱退までを捉えています。非常にテンションの高い演奏で、各プレイヤーのハイテンションな演奏が秀逸。音もこの時期のBBCにしてはかなり良いと思われますし、ブックレットも写真類や録音の詳細などもちゃんと掲載しているので、どの時期のどのメンバーによる演奏なのか一目瞭然。すばらし~い!。
こうして聴いてみると彼等の音楽的な変遷がよ~く分かります。初期はジャズ的な手法も見られると同時に、まだまだその頃は同郷のCARAVAN的なポップが全面に出ていますが、『3』あたりからガラッと変わり、本物のアバンギャルドなジャズ・ロックになって行きますね。
特に興味深かったのは「Moon In June」で、歌詞がおちゃらけてます(笑)。JOHN PEELやPINK FLOYD、CARAVANなどの名前が出てきます。
個人的には一応ライヴというものは観客の拍手の拍手が入っていて欲しいのですが、まあこれは放送用の音源なので拍手はないですよね。
とりあえずこれと後編の『BBC RADIO 1971-1974』を聴けば、マシーンがどれほど先鋭的でプログレッシヴなバンドであったかが分かると思います。


RENAISSANCE - Illusion ★★ (2005-02-14 21:27:00)

71年発表の第2作目。メンバーは前作と同じ。
前作『RENAISSANCE』よりも焦点が絞られて、ドラマティック性や美しさもアップしていると思われます。僕は先に『DA CAPO』で「Love Goes On」と「Love Is All」を聴いていたのですが、アルバムで聴いて初めてこれらの曲の魅力が分かりました。やっぱりこの時代の作品群というのは編集盤よりアルバムで聴くべきなんだな~と再確認しました。というより今回の紙ジャケ再発はファースト共々音が非常によくなっており、広がりとレンジが強調されています。『DA CAPO』は音が悪かったという点でも、僕がこれらの作品に対してあまり良いイメージを持たなかった要因になっている気がします。
それでは曲ごとに感想を。
「Love Goes On」はゆったりとした雰囲気で始まりますが途中からちょっとだけ疾走するのが印象的です。「Golden Thread」はとにかくピアノの音色が美しい曲。特に後半はうっとりです。「Love Is All」もゆったりしたバラードです。メロディがとても心に残ります。
そして興味深いのが次の「Mr.Pine」。何故ならこの曲のみあのマイケル・ダンフォードが参加しており、作曲もダンフォードなのだ!!!。始まりと終わりはなんだかサイモン&ガーファンクルみたいですが、注目すべきは中間部。なんと「Running Hard」のメロディが聞けるのだ!!!。この曲が第1期と第2期の架け橋となった存在であることを感じずにはいられません。
続く「Face Of Yesterday」はこのアルバムのハイライトでしょう。とてもとても美しいバラードでジェーンの歌声も素晴らしいと思います。ジム・マッカーシーが作曲ということで次作の『PROLOGUE』の「Kiev」や「Bound For Infinity」の雰囲気を彷彿とさせます。名曲。「Past Orbits Of Dust」は気だるいムードのちょっと変わった曲。
そして今回の紙ジャケ再発では「Shining Where The Sun Has Been」「All The Fallen Angels」「Prayer For Light」「Walking Away」という4曲の未発表曲が収録されています。アルバムの構成を壊している恐れもありますが、まぁ、おまけと考えれば良いです。でも「Walking Away」はなかなかの佳曲。
とにかく「雰囲気」のあるアルバムです。前作同様このアルバムからルネッサンスに入るのは止めといた方が良いですが、第2期を聴いた方なら一聴の価値はアリですよ。さすがに完成度や商業的な面から言えば第2期のルネッサンスには及びませんが、「布石」となっただけはある作品です。
因みにこれとファーストは現在あのロッド・スモールウッド率いるサンクチュアリーがカタログを持っている模様。このアルバムにもメイデンの作品でよく見かける「S」のマークが!。なんだか変な感じです・・・(笑)。


RENAISSANCE - Renaissance ★★ (2005-02-14 20:00:00)

1969年発表の記念すべきルネッサンスの第一作。
因みにメンバーは、キース・レルフ(G,Vo)、ジム・マッカーッシー(Per)、ジョン・ホウクン(Piano)、ルイス・セナモ(Ba)、ジェーン・レルフ(Vo)
であります。ご存知の通り、黄金の第2期ルネッサンスとは完全にメンバーが違います。
僕の場合は先にベスト盤『DA CAPO』でこの時期の楽曲を数曲ほど聴いていたのですが、その時の印象は「なんだか地味な音楽やな~。第2期と全然気色が違うな~」という感じであり、この作品をいざ聴く時になっても何だか期待薄でした。
しかし通して聴いてみると、なかなかどうして良いアルバムではないか!。
音的には60年代後半のサイケ的な部分もあり、その後のルネッサンスに十分繋がったと思われる華麗なピアノあり。さすがにあの壮大なオーケストレーションはないですが、フォークなタッチと混沌とした雰囲気が見事にマッチしていると思います。
肝心のジェーンとキースのヴォーカルもこうして通して聴いてみると、この音楽ならこういう声で正解だと思います。二人ともお世辞にも素晴らしいと言える歌声ではありませんが、実際に音が求める声を二人は持っていると思います。アニーのようなヴォーカルだったら逆に合わなかったのかもしれません。
曲単位でいうならば「Kings And Queens」はのっけから11分の大作ですが、おどろおどろしさと華麗さが良い具合で溶け合った聴き応えのある曲です。「Inocence」は後半のクラシカルなピアノが非常に美しいですね。かなり聞き惚れました。「Island」も歌メロは素晴らしいですし、ここでもピアノが絶品です。「Wanderer」はハープシコードの音色がカッコいいロック作品です。最後の「Bullet」も大作でかなり実験的でSEなどが多く使われていますが、独特の雰囲気を出していると思います。
そしてジャケ。素晴らしい!!!。
雲の中に吸い込まれて行きそうになりながらも、眼下には混沌とした海と大地が広がります。夢を見ているようでも、何だか恐怖感を覚えるジャケです。RAINBOWの『RAINBOW RISING』やBLIND GUARDIANの『IMAGINATIONS FROM THE OTHER SIDE』の山の上から下を見下ろす感じ。いいですな~。
因みに最近この作品は次作『ILLUSION』と共に紙ジャケ化されましたが、そこには以前はコレクター御用達であった「Island」のシングルが付いております(カップリングは「The Sea」)。英使用のピンクの内袋、そしてフランス盤のスリーヴを完全再現しています。・・・いやぁ、ここまで来ると紙ジャケも凄いですな(笑)。日本人のキメの細かさを如実に表してますね。こんなんしてる国、他にあれへんやろ!!!。でも肝心の歌詞がないのが痛いなぁ。
ルネッサンスをここから聴くというのは止めといた方が良いと思いますが、ある程度第2期を聴いた後なら、音楽的な変遷やバック・グラウンドが分かるという点からも興味深い作品ではないかと思います。(それにしてもジェーンはアニーさんより綺麗な人ですね)


RENAISSANCE - BBC Sessions - Ashes Are Burning ★★★ (2005-02-13 21:14:27)

BBCのライヴ盤より。録音日時は75年5月8日。カーネギーの約1ヶ月半前ということになりますか。ライヴ盤の中では一番古いです。
この演奏はなかなか堅実な感じがします。一番アルバムの感じに近いかな~。でもやはり聴き応えはありますね。展開が展開ですから。
お約束のジャム・パートも無難なアレンジだと思います。ゴリゴリのベースはそんなに印象的なソロは奏でませんが、これがその後カーネギーやロイヤル・アルバートでの演奏に繋がっていると思うと、この時点でその基盤が既に完成されていることが分かります。ピアノはちょっとジャジーなソロで魅せます。
その後のクライマックスも見事です。
ちなみにカーネギー盤を聴きすぎたせいか、ここぞ!というところでのお客さんの拍手がないのは違和感を感じます(間違いなく聴きすぎだな・笑)。


SOFT MACHINE ★★ (2005-02-13 03:50:00)

カンタベリー・ミュージックの創始者と呼ばれるソフト・マシーン。
僕ははっきり言って彼等の音楽に関してはまだまだ初心者ですが、彼等の音楽を聴いて僕の音楽嗜好や音楽観が一変しました。それまでカンタベリーというとCARAVANやHATFIELD AND THE NORTHのような優しいくぐもりを想像していたのですが、マシーンには優しさというより誇らしさが強調されていて、でも取っ付きやすさがあります。無から何かを作り出してやろうという気持ちがそのまま音楽に表れている気がします。
それからオリジナルと同時にライヴ音源も併せて聴くと、彼等の魅力は倍増します。メンバーも言っているように、このバンドはライヴ・バンドだと素直に思えます。


RENAISSANCE - Azure d'Or - Friends (2005-02-12 22:18:57)

「友情」。文字通り友達や仲間を歌ったもの。
これもほのぼの系の緩~い曲です。あまり印象に残らないです。
「ルネッサンスが捨て曲を持っているなんて信じられない」(笑)ですが、もしかしたらこの曲は・・・!!!(汗)。


RENAISSANCE - Azure d'Or - The Discovery (2005-02-12 22:12:28)

邦題は「きらめき」。
キャンプ作のルネッサンス初のインスト曲。
なかなか疾走感もあるし、展開も素敵。とりわけフラメンコ調のギターソロは短いですが印象的(これはダンフォード初のエレキじゃないか?)。


RENAISSANCE - Azure d'Or - Kalynda (A Magical Isle) (2005-02-12 22:06:49)

「魔法の島カリンダ」。キャンプ作。
こういう純粋なラヴソングをこのバンドがやるようになったのも音楽的な変化を表していると思います。
ほのぼのとした平和的な時間が流れます。


RENAISSANCE - Azure d'Or - Secret Mission (2005-02-12 21:58:45)

珍しくドラムのタム回しから始まる曲。邦題は「秘密の使節」。
またこれまた珍しくリオという地名が出てくる。
この頃からアニーさんのブラジル嗜好が表面化してきたんじゃないかな~。その後のソロ活動ではかなり南米的な音を取り入れた音を作っていますからね。
曲調もリズムが強調されていて、なんだかフュージョンっぽいところもアリ。メロディは開放的で気持ちがよいです。青い空と白い雲をを想像させます。


RENAISSANCE - Azure d'Or - Golden Key ★★ (2005-02-12 21:50:41)

このアルバムの中ではハイライトだと思います。
間奏の盛り上げ方は正に伝家の宝刀を抜いた感触がありますね。
一旦黙るように静かになってからピアノ、ギターと音を増やして行き、そこにすかさずリズム隊とオーケストラが加わる。
「見よ!これがルネッサンス必殺無敵のアンサンブルじゃー!!!」と言わんばかりです。


RENAISSANCE - Azure d'Or - Only Angels Have Wings (2005-02-12 21:42:27)

「天使だけが翼を持っているなんて信じられない」。
というわけで凄い邦題ですな(笑)。キャンプ作で、歌もキャンプ。
バックはタウトのキーボードのみですが、なかなかの佳曲ではないでしょうか。


RENAISSANCE - Azure d'Or - The Winter Tree (2005-02-12 21:37:28)

明るいポップな曲。ダンフォード作。
しっかり耳に残るメロディが良い。そしてこういう自然を歌ったものは本当に気持ちが良いです。
雪が舞い落ち、春に溶けて行く音を聞いた・・・。
深読みするとここにルネッサンスの音楽的志向の変化が見えるような気がします。


RENAISSANCE - Azure d'Or - Jekyll and Hyde (2005-02-12 21:30:34)

ダンフォード作の「ジキルとハイド」。佳曲。
ちょっと憂いのあるポップソングですが、聴き所は間奏部の展開か。こんな曲にもこのようなサラッとした仕掛けや工夫できるのは、やはり過去に物凄く複雑な作っていたからこそ。
サビをもうちょっと印象的にしたらもっと良かったんじゃないかな~。


RENAISSANCE - A Song for All Seasons - She Is Love (2005-02-12 21:21:21)

またキャンプ、歌っちゃったね(笑)。
いいんだよ、いいんだけども、この曲はアニーさんに譲ってあげてもよかったんじゃない?。しかもこれ、あなた作曲してないじゃない!!!(笑)。
いろんな意味で心が安らぐクリスマス風バラード。


RENAISSANCE - A Song for All Seasons - Back Home Once Again (2005-02-12 21:16:42)

イギリスの子供向けTVシリーズ“THE PAPER LADS"のテーマ曲として作られたものだそうです。確かに似合うと思いますね。歌詞も楽しいな~。しかもタイン河などという超マイナーな川の名前まで出てきます。
そういえばリンディスファーンの「フォグ・オン・ザ・タイン」なんていうアルバムもあったなぁ・・・(誰も知らないだろうなぁ・汗)。


RENAISSANCE - A Song for All Seasons - Kindness (At the End) (2005-02-12 21:07:29)

キャンプ、遂に歌っちゃったね(笑)。
なんだか昭和歌謡みたいな曲でとっても悲しいですが、歌詞カードを見ながら聴いてるとグッと来るものがあります。
サビがちょっと「Kiev」似?。


RENAISSANCE - A Song for All Seasons - Closer Than Yesterday ★★ (2005-02-12 21:02:24)

前曲から一転、ゆる~いバラードですがとてもメロディアスで心が和みます。いいですな~。メロディがかなり病みつきになります。そして心に残ります。
BメロにABBAを感じました(汗)。


RENAISSANCE - A Song for All Seasons - The Day of the Dreamer ★★★ (2005-02-12 20:57:02)

実にドラマティックな大作。
サビでいきなり3拍子になってズンズンと畳み掛ける感じがいいですね。正に出航。「行くぜ~!」という感じです。
曲展開も前曲「めざめ」のテーマが出てきたり、その後変拍子やオーケストラなども加えながら、だんだんと盛り上げて行きます。そして腰を下ろすように静かになりピアノとヴォーカルが歌い出します。そしてまた全楽器で盛り上げて終了!。
いや~こういう展開美が、ルネッサンスなのですなぁ・・・。


RENAISSANCE - A Song for All Seasons - Opening Out ★★ (2005-02-12 20:48:24)

オープニングに持ってくるには相応しいのかちょっと疑問ですが、しっとりとして落ち着きのある演奏です。
この曲のテーマは次の「ドリーマー号の出航」でも再現される、という仕掛けがあります。


RENAISSANCE - Azure d'Or ★★ (2005-02-12 18:13:00)

79年発表。邦題は『碧の幻想』(畜生!最高の邦題付けやがるぜぃ!)。
前作『四季』で展開されたライトポップ路線が更に進んだ作品です。もう殆ど「あの」ルネッサンスの面影は残っていません。曲も大作がなくなって小曲がアルバムを構成しています。
しかし、これがなかなか良いのだ!。悪くないと言った方が正しいかもしれません。メロディーはしっかりと耳に残るし、曲がしっかりとしているので安心して聴けるのです。「The Winter Tree」「美しき金の鍵」「Forever Changing」「リヨンの洪水」など、良い曲が多いです。
作曲はジョン・キャンプの作品が以前より多く、彼の曲はとても質が高いと思います。彼が作ったルネッサンス初のインストゥルメンタル曲「きらめき」も実に爽快で、特に中間部のスパニッシュ風のギターソロが素晴らしーぃ!!!。ダンフォードの作品もそこそこ良いです。
そして今回もまたジャケットの美しさが際立っていますね。シンプルですが躍動感がありますね。そしてその上に粋な感じで添えられているバンドロゴが映えます。
邪推かもしれませんが、個人的にこの頃このバンドは方向性としてABBAを目指していたんじゃないかな~と思います。このアルバムを聴いていると、所々で「ABBAやんけ!」と思える部分が出てくるんですね。でも例えそうだとしても、これだけの質の作品を作れるということは実力のあるバンドなんだな~と再確認しました。ABBAにしたって、よくよく聴いてみると凄く緻密で、作曲能力は半端じゃないですからね。
とにかく僕は好きです、このアルバム。
こういうルネッサンスもあれば、ああいうルネッサンスもある。
沢山の要素があるからこそ、面白いのだ。


RENAISSANCE - A Song for All Seasons ★★ (2005-02-12 17:37:00)

もう外に出ると日が照ってぽかぽか陽気なんだけど、ちょっと風が吹くとまだ冷たさを感じる。薄めのセーターだけは残しとくか・・・そんな「小春日和」のようなアルバム。
前作までと比べると若干(かなり?)印象が変わっています。あの厳しい冬を連想させるような憂鬱な感じが薄くなり、ライトで明るい曲が多くなっています。正に冬を抜けて春に入り、さまざまな植物が芽を出すような息吹きを感じます。そう思えば『四季』という邦題はぴったり!。
楽曲の質は依然高いと思います。大仰な曲、可愛い曲、神聖な曲とバラエティにも富んでいますし、まとまりがあって散漫な印象もありませんね。すりっぷのっとさんの仰る通り、「ドリーマー号の出航」とタイトル曲は素晴らしいです。これぞ!、これぞ!!ですね(2回言うた)。小曲も独特の佳曲揃いです。
でも個人的にはキャンプは2曲も歌わなくても良かったと思いますし、全体的にジョン・タウトの劇的&華麗なピアノが減っているのが残念と言えば残念です。
しかしこれは素晴らしい作品です。というかもうジャケだけで「買い」です、これ(笑)。曲とジャケが見事にマッチしていますね。好きだな~、このジャケ。