1~3作目の全作品から選ばれた11曲です。個人的にお気に入りのTHIS IS WARとFRIDAY NIGHTが入っていないのがキツイですが、ファーストとサードの曲はバラ付きがあり良い曲は選曲されているので、このベストとセカンドがあれば十分だと思います。あっというまに聴き終る事が出来るベストアルバムです。
Dust in the windはギターで練習したけど、こんなメロディー作る作曲能力は凄い。ギターが複雑に聴こえるが実際はコード進行は簡単である。ただフィンガーピッキングが早めなので、それだけきちんと練習すれば、さほど難しいレベルではありません。ギターはさておき、カンサスというバンドは非常にメロディアスであり、独特な世界観を持っています。宇宙というかELOにも通ずる不思議な世界があります。ただ古いバンドなので70年代の音源は音が悪いのが残念。今のレコーディング技術ならもっと素晴らしい物が出来ていたに違いありません。ヴァイオリンとロックを融合させたのも当時としては珍しかったかもしれない。プログレメロディアスロックといったところでしょうか。
これは1985年に発表したファーストソロ作にあたり、バンドとしてリリースしたSUCKER FOR A PRETTY FACEとほぼ同路線である。近作のブルーズ調ではなくマイナー調のメロディアスハードである。ハートランド好きにはたまらないでしょう。ただミスタービッグのようなテクニカルなハードロックを期待すると肩透かしを食らう。しいていえばジョン・ボン・ジョビのファーストソロに近いものがあります。あくまでもボーカルメインのハードAORと言った感じでしょうか。
正直いってジョンよりザッカリーの方が歌がうまいっす。うまいと言うより声質が良い。ジョンの声はメガデスのムステイン系でクセがある為好き嫌いが別れる。しかしザッカリーの声はジェフスコットソート系で上品な万人ウケする声だと思います。クリスのギターも今まで以上にメロディアスで素晴らしい。3大アルバム「GUTTER BALLET」と「STREETS A ROCK OPERA」と当作品の中ではこれが一番好きです。しかし、ジョンオリヴァあってこそのオカルト的なメロディーなんだろうけどね。まさにこのバンドはオカルト・オペラ・ハードロックです。