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1349 - Beyond the Apocalypse ★★ (2006-05-10 03:31:00)

メタリックなダイナミズムを駆使して繰り広げられる、ドラマティック・ブラックの傑作。
疾走感のみを売りにせず(基本凄まじく速いが)、メロディによって暴虐を対比させるわけでもなく、シンセで華麗な装飾をするわけでもなく、優れたリフと多様な展開だけで、ここまで劇的でなおかつブラック・メタル以外の何物でもない音というのはそうないのではないか。
いや、こんなにメタルの格好良さを持ったブラック・メタル・アルバムを私は知らないです。


1349 - Beyond the Apocalypse - Aiwass-Aeon ★★ (2006-04-14 02:58:23)

イントロでぶちかましたブラストビートが、後半突然ぶり返す狂気的展開で二度死ねる曲。
いや、こっちが死ぬ前にFrostが死なないか心配になるが・・・。


1349 - Beyond the Apocalypse - Singer of Strange Songs ★★★ (2006-04-14 02:48:27)

ねっとりとしたスローパートで溜めて溜めた後ブラストとスラッシュビートによる核爆発が繰り返されたと思いきや慟哭のスローパートを挟み込んで泣かしにかかったりと壮絶なドラマ性を持つドラマティックブラックの理想形の一つ。
後半、執拗に繰り返されるブラストビートに戦慄が止まらん!!


1349 - Hellfire - From the Deeps ★★ (2006-09-13 02:38:29)

非常に重く、病んだムードが素晴らしいです。最早スロー・テンポなのかと思いますが、動きの少ないメイン・リフに込められた熱を感じますね。
ボーカルは発狂しそうな嘆願のようで、終盤の絶叫が何ともおぞましい。
中間の展開が長いかなーとも思います。


ABORYM ★★ (2006-11-08 01:29:00)

一ヶ月前に頼んだ「GENERATOR」が届いたのでレビュー一番乗りだわーいと思ったら、Usher-to-the-ETHER氏と思い切りバッティングしたw。しかもレビューが的確なのでもう言う事がないです。
いやーしかし文句付けようないアルバムですねえ。


ABORYM - Generator ★★ (2006-11-08 13:56:00)

2ndと3rdは知らないんですけど、インダストリアル要素を楽曲の血液に流し込んで作られた骨格勝負の本格派ブラック・メタル・スタイルとなっています。
CRADLE OF FILTH のようでありDIMMU BORGIRのようでありANOREXIA NERVOSAのようでありEMPERORの1stのようでありLIMBONIC ARTぽさもある、などとオリジナリティーを比較する事に意味はございません。逆に、それだけのバンド名が挙げられたという事自体が、このアルバムの品質の高さを物語っているのでありましょう。
焦点は、ドラマでなくブルータリティでなくスピードでなくシンフォニーでなくメロディでなく、新加入ボーカルPrime Evilの、その名の通りの極悪ブラック・ボーカルを軸にする叙情などない無常(インダストリアル)と畏怖(クラシカル)に満ちたドス黒い終末感で、この圧倒的迫力の背徳感に触れて湧き上がってくる「これを聴き続けてはならない」という危機感を、恍惚にすりかえる喜びこそ、ブラック・メタルの美点ではないでしょうか。
だからといって邪悪さをチープな音質に頼るような真似はしておらず、ドラマティックで複雑な展開あり、緩急の妙によって生み出される暴虐性あり、オペラ風コーラスあり、スラッシュ的ギターソロありで、つまりは感動的な一線級ブラックです。

ま、何より信じがたかった事は、ずっと前にPrime Evilが所属していたMYSTICUMがこのサイトに登録されていた事ですけど・・・。


ABORYM - Generator - A Dog-Eat-Dog World ★★★ (2006-11-08 21:22:43)

スポークン・パートから紡がれるボーカルがまた救いようがない暗鬱ブラック。
ボンボンボンと、低音が脅迫的に唸り始めますが、ムーディーなブラックにこんなもん付けるのは絶対このバンドだけです。


ABORYM - Generator - Between the Devil and the Deep Blue Sea ★★ (2006-11-08 22:27:48)

ダブル・ボーカルぽい対話的凶悪ブラックから・・・テクノなのか何なのか・・・こういうのは1曲は入れないと気が済まないのでしょう。
茶目っ気なのか本気なのかよう分からん。
ブラック・メタルでポップにチェックしたのは初めてな気がする。


ABORYM - Generator - Disgust and Rage (Sic transit gloria mundi) ★★★ (2006-11-08 21:04:29)

①「ARMAGEDDON」に続いてこの悪魔的な意志を持つ轟音の渦が降臨する。これから降りかかる災厄を淡々と告げるようなPrime Evilの卑しいボーカルに痺れます。
後半の女声クワイアには震えたわ。


ABORYM - Generator - Man Bites God ★★★ (2006-11-08 22:38:56)

これは凶悪!!
朽ち果てた静寂に襲い掛かる、有無を言わせぬ雪崩の如き突進ブラストが最早神の領域。死にます。というか死にました。
腐った雨が、死体に降り注いでいる。


ABORYM - Generator - Ruinrama Kolossal S.P.Q.R. (Satanic Pollution - Qliphotic Rage) ★★★ (2006-11-08 21:45:10)

ここまでコロコロとビートを変えればプログレの領域。これだけのものを一つの楽曲にまとめて無理な展開がないというのは只事ではないと思います。
凝りまくった構成の上をクワイアやインダストリアルSEもブワンブワンと通り過ぎる、ABORYMの魅力が詰まった暗黒変態ブラックの大傑作です。リフが何個あるんですかこの曲は?
作曲はNysrok(G.)一人ですか・・・この人一人でCRADLE OF FILTHを倒せますね。

あとこの曲のパーカッシブなボーカルワークは大好きです。


ABORYM - Generator - Suffer Catalyst ★★★ (2006-11-08 22:15:24)

これも④「RUINRAMAKOLOSSAL S.P.Q.R.」同様とんでもない事に。説明不可能プログレッシブ/アヴァンギャルド・ブラック。
というか!!
このバンドは既にEMPERORやANOREXIA NERVOSA等他のシンフォニック・ブラック勢には出来ない唯一無二の個性を、同等の次元で完成させてます。本当に素晴らしいですよ!!

静寂パートのFaustのドラムは、何だかスポーティーな軽快さがあります。格好良いなあ・・・バスドラの音、全体的にもっと重い方が良かったですが。


ABORYM - Kali-Yuga Bizarre ★★ (2006-10-01 03:34:00)

99年発表の1stアルバムですが、90年台初頭から活動していたようです。ベーシスト(Malfeitor Fabban)がリーダーというのはブラック・メタルとしては珍しいんではないですかね。ギターの片割れは後にDISSECTIONに加入するF.Sethlans D.T.A.(Sethlans Teitan)、3曲にAttila Csihar(MAYHEM)がゲスト・ボーカルで参加。ドラマーはマシンです。
ブラック・メタルとしては相当突飛な事をやってます、というか、本人達がブラック・メタルやってる意識があるか疑問にすら思えなくない(少なくとも悪魔崇拝のような思想は絶対ないです)。
いや、初期DIMMU BORGIRぽいシンフォ・ブラックと言えるんですけど、曲に貼り付いているサイバーなSEの量や、デジタル・ビートやノーマル・ボーカルを盛り込む展開からして、オカルトSFの世界をブラック・メタルのスタイルで表現していると言いたくなります(メンバー写真の統一感のなさがまた有り得ない奇妙さ)。CRADLE OF FILTHと同様、エンターテイメントの感触がありますね。
そして、このバンドの何より優れている点は、そいういった遊びの部分を受け止めるだけのリフ・メロディを持っているところです。ある意味とっちらかったアルバムだしまだB級ぽいですが、聴いてて退屈しないし、ここから先、クラシカルでもデジタル方面でも純ブラックでもどこにでも進めそうな力を感じました。
現時点で4thまで出てるようですが、これは想像以上に侮れない、色物として見逃すと痛い目見るバンドになってそうだ。


ABORYM - Kali-Yuga Bizarre - Hellraiser (2006-10-02 02:35:57)

不穏なSEと神性なムードのシンセをバックにAttilaが邪念を込めて歌い上げるオカルト・バラードです。ブラック界の大御所による、天下一品の断末魔をお聴きください。
はりきってどうぞ~。


ABORYM - Kali-Yuga Bizarre - Horrenda Peccata Christi ★★★ (2006-10-02 02:27:43)

2曲目ですが、本領発揮でしょうか。
イントロの疾走シンフォニック・シンセから掴みはOKですが、進めば進むほど色んなパートが出て来る。「ぎゅわっ!!」っていうSEとかデジタル・ビートとかブラストになったりとか。プログレッシブというよりアヴァンギャルド。
しかしそれぞれのパートが本当にメロディックでよく出来てる。突飛な感じはなくて面白さのある構成力はお見事です。


ABORYM - Kali-Yuga Bizarre - Metal Striken Terror Action (2006-10-02 03:11:55)

ずっと前に作った曲のようですが、これがブラストを組み込んだスラッシュ・メタル。これがまた格好良い。ソロもそれっぽいものをしっかり弾いてます。
本当、何でもそつなくこなしますねこの人達は。


ABORYM - Kali-Yuga Bizarre - Roma Divina Urbs ★★ (2006-10-02 02:51:13)

これまたとんでもない事になってます。クラシック指向というのはイタリアのお国柄でしょうか。
イントロはモロクラシックですし、オペラ的というのか、力強いクワイアも飛んで来て、さらに普通のメタル・ボーカルまで入って・・・この高揚感は何なんだろう。
その中のトレモロ・リフがまた効くのですよ。


ABORYM - Kali-Yuga Bizarre - Tantra Bizarre (2006-10-02 03:03:01)

インド音楽からそのままテクノ・ビートにw。どういう必然性だ。意図が読めないにもほどがある。


ABORYM - Kali-Yuga Bizarre - The First Four Trumpets (2006-10-02 03:25:49)

ホラーめいた邪悪なムードが気高く、そして淡々と進行する。SEも高音域中心に発狂。呪詛・呪詛詠唱ともにAttila Csihar Dracula氏が担当。
気分悪い終わり方ですね。


ABORYM - Kali-Yuga Bizarre - Wehrmacht Kali Ma ★★ (2006-10-02 02:12:32)

中間部はシンフォニックかつノイズみたいなSEが飛び込んで来ますが、基本垢抜けたメロディック・ブラックです。例えが難しいですけど・・・MYTHOTINとかDIMMU BORGIRの3rdと同じくらいメタルぽいというか、聴き易い。


AMORPHIS - Am Universum ★★ (2006-09-06 14:35:00)

今まで前作「TUONELA」とセットで捉えていましたけど、方向性が違いました。
個人的に前作は、歌ではなくメロディでもなく木管楽器でもなく、ムードとしての「黄泉」に焦点を合わせると楽しくなったアルバムでしたが、今作は単純に「サイケデリック・ハード・ロック」として楽しめる・・・というか結局、アルバムのまとまりとしては次作「FAR FROM THE SUN」に近く、他の方も仰られていますが、とにかくとっつきやすい、キャッチーなアルバムで、1曲目から格好良い佳曲が連発されます(結局「TUONELA」というのはコンセプト・アルバムで、AMORPHISの中でもとりわけ異色のアルバムだと思います)。
2006年の最新作「ECLIPSE」によって再び注目されている気がしますから、ついでにこのアルバムも再評価されるといいですねー。デス声もらしい民謡旋律もなく、よく聴けば最も「ELEGY」から遠いアルバムである気もしますが・・・。
繰り返しますけど、翳りは同じでも楽曲の力点が「TUONELA」と違います。
2001年発表の5thアルバム。
なんと作曲の片腕であったはずのOlli-Pekka Laine(B.)が脱退(でMANNHAI結成)、前作でゲスト扱いだったSanteri Kallio(Key.)が正式にメンバーとなっている(故にシンセがかなり前に出てる、と思うのは私の思い込みかな・・・)。
前作同様Sakari Kukkoという人(PIIRPAUKE)がサックスで味付け。フルートはなし(残念!!)。ちなみにサックスが特徴のアルバムでも何でもないです。


AMORPHIS - Am Universum - Alone ★★ (2006-09-08 01:00:25)

イントロからの静かな盛り上がりと、どこか頽廃的で優雅にすら思えるサビの力強い歌唱との流れのいいダイナミズム、そしてまた展開が早くて分かり易いですな・・・1曲目でいきなり掴みはバッチリというのはAMORPHIS史上初めてではないですか。
曲調は暗いですけど。


AMORPHIS - Am Universum - Crimson Wave (2006-09-08 01:36:29)

これは今までなかった曲調だ。官能的なムードのサイケデリック・ロック、でいいのかな・・・。
前作同様サックスが入ってますが、おそらくその意図が全く違ってますね。


AMORPHIS - Am Universum - Drifting Memories ★★★ (2006-09-08 01:51:03)

これは凄いですよ!!4分台とはちょっと信じられない。
「TUONELA」の雰囲気で「ELEGY」みたくドラマティックな楽曲を「AM UNIVERSUM」流に分かり易くまとめたというのか?
何が何だか分からねぇプログレッシブ・サイケデリック・ロックだ!!特に後半の盛り上がりは目眩がするよ!!
またサックスが「RUSTY MOON」ばりに吹きまくっております。


AMORPHIS - Am Universum - Forever More (2006-09-08 01:57:21)

これ一発勝負のメインリフも格好良いですが、アコギのカッティングが心地良い疾走感。
アルバムの中でもいいアクセントになってます。


AMORPHIS - Am Universum - Goddess (of the Sad Man) ★★★ (2006-09-08 01:15:49)

エコー、うねり、エコー、リフレイン、みたいなサイケデリック・ギターの混沌と、重なっていくシンセで熱を帯びて行く展開、そしてサビのメランコリックなコーラスが切ない・・・。

3分台なのにドラマティックという、無駄のない憂愁の美を体感して欲しい。


AMORPHIS - Am Universum - Grieve Stricken Heart ★★★ (2006-09-08 02:25:48)

アルバムの最後に大作(6分強)持って来ましたか。
これ、即効性はないですけど、少しづつ少しづつ、サビに向けて盛り上がっていくんで、腰を落ち着けて聴く事をお薦めします。すっごく感動的な曲だと思う。サックスもあります。
SAKARI KUKKOにありがとうと言いたくなってアルバムは終わりです。


AMORPHIS - Am Universum - Shatters Within ★★ (2006-09-08 01:25:38)

バラードと言っていいでしょう。
前作「TUONELA」とは歌メロの印象が段違いなアルバムですが、この曲も歌唱が生きてます。やっぱ高音で歌い上げるとグッとくるもんですよ。


AMORPHIS - Am Universum - Veil of Sin ★★★ (2006-09-08 02:10:23)

AMORPHIS屈指の名バラードだ!!
ピアノが印象的なイントロ、ピンポイントで流れるギター・メロディ、悲哀を発散する雄大な歌唱に、展開に準じて盛り上げてくるサックスと、もう何も言う事ないです。


AMORPHIS - Elegy ★★ (2006-08-20 02:37:00)

フィンランドのカルト教団と思っていたAMORPHISによる、私のメジャー・ヘヴィ・メタル・シーンへの興味を根絶させた会心の一撃。これすらデス・メタルというなら、うるさい音楽は全てデス・メタルです。96年発表の3rdアルバム。KeyとDr.が変わり、 Pasi Koskinen(Vo.)が加わってます。
「暗黒音楽に加味されていた普遍性」という対比率は恐るべき速さで大逆転しており、ハード・ロックやプログレッシブ・ロックを基盤にしてデス・メタル要素取り入れ、分厚い北欧叙情で包み込んだといって差し支えない。出自が出自だしデス声もあるからか、比較対象が全く思い付かないが、後期OPETH、後期EMPERORと並べても問題ないと思われるのでプログレッシブ・(フォーク)・メタルでいいのか(何が似てるかと言われれば獲得した普遍性=高度な音楽性という点です)。だがその中でも最も聴き易いと思われる。GREEN CARNATIONも近くに置きたい。
ドゥーム/デス色のない音質と音像、前作以上に乱舞する叙情的民謡メロディ、ハモンドからピアノまで駆使して時に分厚く、時に儚く装飾するキーボード、デス声にがなり声に穏やかなメロディもあるボーカルライン、アコギメインやノーマルバラードやディスコ・ビートまで幅広く繰り広げられる多彩なアレンジとドラマティックな楽曲群、それらが一つにまとまって整合感が全く損なわれないという、化け物みたいに進化したメロディック・デスの美品。
カルト臭というか、生理的嫌悪感はデス声以外ありません。素人にも玄人にも薦められる名盤と言えます。
デス・メタル界がプログレッシブ/へヴィ・メタル界に対して突きつけた挑戦状だと当時思ったが、誰も受け取ってはなかった。やはりIN FLAMESくらいやらないと影響はないのね・・・。

ただ、これだけ音楽的にメジャー度を上げてより多くの人に聴かせられる作品を作っておきながら、内面的には何も変わってないらしく、歌詩はまだフィンランド叙事詩で相変わらず暗い。ここら辺がまた面白いところだと思います。
いきなり1曲目のタイトルが「生まれてこなきゃ良かった(BETTER UNBORN)」
「1曲目がつまらないから飛ばす」という意見を当時雑誌で見ましたが、そんな勿体ない事をしてはいけない!!ちゃんと歌詞を読もう。


AMORPHIS - Elegy - Against Widows ★★★ (2006-08-20 23:37:43)

歌詞はKanteletarがどうのという小賢しい思考をブッ飛ばすこの楽曲の完成度!!フィンランドの祭囃子か!!という民謡旋律+シンセの乱舞にこの疾走感とドラマ性である。
問答無用級です。


AMORPHIS - Elegy - Better Unborn ★★ (2006-08-20 23:24:37)

デス声による苦悩の背後に、笑っちまうくらいの派手な装飾。こんなに盛り上げてどうすんだ!!
そして鋭く切り込んでくるノーマルボーカルに、前作とはドラマ性の次元が違っている事を早々と証明する。
ドラマティックかつカオティックな煩悶地獄。・・・中近東メロディが使われているが、だから何なの?


AMORPHIS - Elegy - Cares ★★★ (2006-08-21 00:21:57)

これは本当に凄い。超弩級の実験作。悶絶してひっくり返って後頭部打ち付けて死にます。これが全く大袈裟でないくらい凄いです。
ディスコ・ビート・デスから始まってなんと中間部がタンゴ!!そこからマジにデジタル・ビートに展開、ってなめとんのか!!と思うが全体で捉えると特別違和感がない哀愁のメタルになってる!!ありえねぇ~!!
絶対言葉で説明しても伝わらん!!


AMORPHIS - Elegy - Elegy ★★★ (2006-08-21 01:09:27)

哀愁を超えて絶望的なラブ・ソングである。
歌詩読みながらでも終わりのデス声で笑ってしまう方は、もう永遠にデス・メタルを聴かなくていいです。


AMORPHIS - Elegy - My Kantele ★★★ (2006-08-21 00:12:49)

神の怒りと嘆きによる聖なる調べ。
勇壮と叙情、力強さと繊細さ、絶妙な対比が、壮絶な程聴き手の情感を揺さぶる。まいりました。


AMORPHIS - Elegy - My Kantele (acoustic reprise) ★★ (2006-08-21 01:22:12)

心憎い終わり方をしてくれる。
アコギとハモンドメインに、アコーディオンとシタールかこれは?
こんな穏やかなで切ない終わり方をするデス・メタルはないですよ・・・。


AMORPHIS - Elegy - On Rich and Poor (2006-08-21 00:01:18)

メロディも乱舞はせず控え目である。凄くヘヴィ・メタルっぽいと言うかやりすぎてないと言うか。代わりにシンセの装飾が目立つ。
勢いがあって格好良いですね。


AMORPHIS - Elegy - Song of the Troubled One ★★ (2006-08-21 00:45:58)

暗黒的説話を語るデス声が、勢いよくドラマティックかつメタリックに盛り上げられる。純粋に格好良いです。
デス声が楽曲のスケールを上げているというこのわけの分からなさ。


AMORPHIS - Elegy - The Orphan ★★★ (2006-08-20 23:50:38)

・・・寒く、冷たく、暗鬱として、寂しい・・・
デス声のないバラードである。ノーマルボーカルを加入させた事による新たな情景描写。新たなキーボーディストのメロディ感覚が抜群に生きている。そして、歌詩が素晴らしい。こんなに切なく感動的なバラードはそうない。
ボーカルの表現力からして☆1個引こうかと思ったが、止めた。


AMORPHIS - Elegy - Weeper on the Shore ★★★ (2006-08-21 00:59:26)

ええーっ!!2006年の時点で俺が初登録!?信じられない!!
印象的なアコギのイントロからメランコリーを発散しつつ増して行く情感は、ヘヴィなデス・パートで強力な絶望へと展開する。この静と動の対比があまりにも儚い。
メランコリック・デスの傑作ですよ!!


AMORPHIS - Far From the Sun ★★ (2006-09-07 11:09:00)

理想と較べれば「☆☆がない」「△△がない」「××がない」と言いたくなるもんだが、好きにならなかったとしても最後は、「これは○○である」と言う努力をしましょうや・・・前作・前々作を認められなくても、このアルバムは「ELEGY」時代のアレンジと叙情性に近付いているんだから、多少なりとも褒められる所もございますでしょう?いささかブチ切れそうになりましたわよ・・・03 年発表の6thアルバム。
前作において掴み取ったであろうコンパクトで即効性のある、つまりメジャーな楽曲構成に、フィンランド土着単音メロディ(+ハモンド)大復活である(キーボードが減った??どういう意味ですか??)。② 「PLANETARY MISFORTUNE」なんてある意味、ハード・ロック版「AGAINST WIDOWS」じゃん(どちらも超名曲だ!!)。
前二作のくぐもった感触は楽曲単位で残るのみで音質は非常にハード・ロック的、楽曲はメジャー化するのも大概にせいと言いたくなる視野の広さである。
サイケ、オルタナ、フォーク、ハードロックの暗黒が表情を変えて紡がれる、AMORPHISにしか作れないメロディック・ダーク・ロックです。
・・・ま、(試聴しただけだが)「ECLIPSE」のようなヘヴィ・メタル然とした静と動のダイナミズムがあるわけではないので、比較すれば、オルタナに通じるダルさが続くアルバムにしかなりませんが・・・比較すれば、ですよ?
新任ドラマーは「TALES FROM THE SOUTHAND LAKES」まで在籍してたJan Rechbergerが出戻ってますね。


AMORPHIS - Far From the Sun - Ethereal Solitude ★★★ (2006-09-16 02:46:17)

レゲエみたい、と思った私は単なる無知なのかな。
何だかスペイシ-なムードもある、とっても寂しい風情のバラード。新たな情景を獲得していると思う。
感動的っていうか、孤独感が宇宙へ放出されて悲しみに包まれていくような拡がりを感じる。
効果的なピアノの使い方はSanteri Kallioの必殺技であろうか。


AMORPHIS - Far From the Sun - Evil Inside ★★★ (2006-08-17 12:47:48)

オルタナ風。だからなのか、私はこれが一番印象的で好きな曲だったりもする。
NIRVANA「SMELLS LIKE TEEN SPIRIT」のAMORPHISバージョンです、とオルタナは全然知らない人間が言ってみる。気だるいムードからの爆発が格好良い。


AMORPHIS - Far From the Sun - Higher Ground (2006-09-16 02:24:07)

イントロは東洋風味、メインはオルタナ風、中間部はサイケと、「北欧叙情メタル・バンド」としては「らしくなさ」だけで作ったような曲と言えそう。さらにボーカルの性質が全くこの曲に合ってない。
けど格好良い曲です。変拍子の入れ方が上手い。


AMORPHIS - Far From the Sun - Planetary Misfortune ★★★ (2006-08-17 12:41:02)

儚く切ない歌唱表現!!楽曲から情感が溢れ出てます!!これを待っていましたよ。Pasiに拍手~。
リフはヘヴィかつ北欧民謡でキャッチー、展開は静と動が完璧に対比される。
個人的に一回目のサビの後のフックが必殺級。


AMORPHIS - My Kantele ★★ (2006-08-21 02:08:00)

3rd「ELEGY」の後に発表されたシングル。3rdの再発盤にボーナスで収録されているかと思ったら、されてないようだ。
リードトラックは「MY KANTELE(ACOUSTIC REPRISE)」、後は未発表曲2曲とHAWKWIND、KINGSTON WALLのカバーで計5曲収録。
HAWKWINDのカバーがあるという事も大きいが、このシングルだけ聴くと、AMORPHISはサイケデリック・ハード・ロック・バンドだと勘違いしそうな内容だ。
デス声は⑤以外になく、③「THE LOST SUN」など浮遊感のあるインプロ・インストである。
「ELEGY」を小品にしたというより、思いっきり70年代サイケデリック・ハード・ロックな新曲群は次作「TUONELA」に全くつながらない内容で、だからこそ、こちらの方が受け入れられ易かったのではないかと思う(ちなみに「FAR FROM THE SUN」とも全く違う。他は知らない)。Kim Rantara(Key.)が脱退したから次作はああなったのか、もしくは逆なのか・・・何にせよ、ハモンドがサイケ方面に大爆発しています。
一聴して明らかに「TUONELA」よりキャッチーなサウンドだし、カバーも「オリジナルか」と思うほどの完成度で、日本盤もあるようですし購入して損はしないと思われます。97年発表です。


AMORPHIS - Tales From the Thousand Lakes ★★ (2006-08-18 03:02:00)

94年発表の2ndアルバムであり、デス・メタル界における革命の一つ。
デス・メタルの矜持と思われたファスト・ビートと獰猛さがズバーンと消し去られ、代わりに情感豊かな北欧民謡フレーズが全開放されたという、このためらいのなさが凄い。デス・メタルって何なんだろうと思わせるサウンド。
間延びして最早ドゥームの領域と言える歪んだリフの上を、ゆったりとした民謡ギターと透明度の強いシンセやピアノが常に流れ行き、そこに何故か救いようない咆哮デス声がドラマティックに物語を紡いでいくというスタイルは、今聴いても奇怪であり、何より不吉である。
ジャケが示す通り、暗黒に包まれた世界の神話を、雄大かつ神秘的に描く異形のデス・メタル・・・というかハード・ロック・ドゥームというか何というか・・・とにかくAMORPHISの原点です。
個人的には、前作からためらいのない音楽性の転換、獲得した情景の新境地によって、デス声は暴力ではなく暗黒的語りとして用い得る事を証明してくれた(歌唱としては何の魅力もない)アルバム。これは非常にプログレッシブな表現だと思う。
言い過ぎると、プログレッシブ・ロック界隈でデス声の使用が一度も流行らなかったのなら、それはプログレ界の狭量な見識を示すと言っていいと思うが(確かエイリオンとかいうアルバムだかバンドだかのプログレ・メタルで使用されていて、この人は早いなーと思った記憶がある)。
正直アレンジはマイナーぽいし、演奏は「贔屓目に言っても」B級なので、今現在、歴史の記念碑アルバムとして以上に楽しめるかどうか分かりませんが、実のところムード重視の姿勢は4th「TUONELA」とそれほど変わらないと思います。そんな説を見掛けた事はありませんけど。


AMORPHIS - Tales From the Thousand Lakes - Black Winter Day ★★★ (2006-08-19 23:57:53)

アルバム中際立ってメロディアスで聴き易いが、歌ってる事はおそらく北欧における冬の暗黒であり(タイトルまんまですな)、どうしようもなく絶望的になる。凄まじく暗い。
あえてバラードと捉える。目を閉じて聴いてみる。凍てついた北の大地が想い浮かぶ。


AMORPHIS - Tales From the Thousand Lakes - Drowned Maid ★★ (2006-08-20 00:18:11)

勢いあるイントロにメロディックなリフが来て歌詩がこれか。タイトルは「溺死した少女」なのか?音像メロディもが不吉過ぎて怖い。
暗黒神話デス。この恐ろしさはちょっと他にない。


AMORPHIS - Tales From the Thousand Lakes - In the Beginning (2006-08-20 00:43:52)

この曲、実は煌びやかなシンセが敷いてあるのに物凄い引っ込んでいるんじゃないですかどうですか。ほとんど聴こえないのでちょっと自信ないですが。
その辺正しければこれは3rd「ELEGY」みたいなアップテンポな曲であろう。よって聴き易いです。


AMORPHIS - Tales From the Thousand Lakes - Into Hiding ★★ (2006-08-19 23:31:03)

エクストリーム・メタルと思って聴くと、どんどんメロディックになっていくイントロからひっくり返るな。
どうしようもないデス声が叫びでなく、明確に歌として位置付けられている点も驚異的。
デス声による重っ苦しいフィンランド暗黒詩がノーマルボーカルによって情景転化するドラマに悶絶する。1曲目からこれだ。メロディック・デスの可能性を天下に知らしめたという点でも価値のある曲であろう。


AMORPHIS - Tales From the Thousand Lakes - Magic and Mayhem (2006-08-20 00:57:01)

あーこの頃から「CARES」で聴かれるダンス指向は出ていたのか・・・。
だが暗黒度が高過ぎてサイケデリックですらあり、全く気持ち良くない。むしろ吐きそうになる。終わりに相応しいともあまり思えん。


AMORPHIS - Tales From the Thousand Lakes - The Castaway (2006-08-19 23:40:21)

のっけからメロディ全開。悠久を思わせるシンセの音色が有り得ない対比である。
「ELEGY」もそうだが、1曲目よりも2曲目の方が勢いがあってメロディックでもあるのは、この頃のこだわりなのだろうか。


AMORPHIS - Tuonela ★★ (2006-08-23 02:27:00)

そうかー、色んなレビューを見て回ったがこのアルバムもサイケ要素があったのか・・・見るまで全く気付かなかった。そう考えるならシングル「MY KANTELE」とつながっている事になるわ・・・。
個人的には、オルタナ的と言われると「それは分かる」と言ってしまうので、これは幽玄オルタナ・ハード・ロック(言うだけタダだから色んな事言ってみたいんです)。99年発表の4thアルバム。
このバンドは「キーボードアレンジをキーボーディストがやっていた」と仮定する。
2ndはKasper Martensonによる透明感のある冷ややかな感触、3rdはKim Rantalaによる豪華でハモンドを多用するサウンド、と考えるとこのアルバムのキーボードアレンジの特色も納得出来る気がする。
このアルバムの専任キーボーディストは、いない。
だから、装飾が前面に出て来ない。「空気感の演出」以上の使い方をあまりしてない。
そう考える事も出来ると思いました(仮定で言ってるだけなんで信じないで下さい)。
劇的な静動対比、やりすぎなメロディック・リフがない事は「MY KANTELE」収録「THE BROTHER-SLAYER」を聴いた時点で予想出来るしそれでも全く構わないと思える格好良い曲だったが、今作はゲストでキーボードと木管楽器を付けてもらっているとは言え(木管楽器奏者Sakari KukkoはPIIRPAUKEというバンドの人らしい)、味気なさはやっぱある(「THE BROTHER-SLAYER」はハモンド超全開でしたし)。
デス声全開⑤「GREED」、サビのコーラスが切ない⑥「DIVINITY」、オルタナぽいと思う⑦「SHINING」、中近東サイケ⑧「WITHERD...」、フルート出ずっぱり⑨「RUSTY MOON」の流れはとても好きです。
ちなみに次作は聴いた事ありません。


AMORPHIS - Tuonela - Divinity ★★ (2006-08-25 14:53:39)

「GREED」からの流れが素晴らしく格好良い。
寂寥感溢れるボーカルメロディに涙が滲むが、やっぱり合いの手で入り込む囁きが怖いです。
ただ終わりのキーボードソロはもう少し考えて欲しかったなー。


AMORPHIS - Tuonela - Greed (2006-08-25 18:55:32)

中近東風リフから何だか「BETTER UNBORN」をコンパクトにした、という例えを用いたくなる。デス声パートとノーマル声パートによる緊張と叙情の対比があります。
あと試聴した限り、PasiのバンドAJATTARAに通じるのかもしれないとも感じた・・・まあっちは黄泉の国というより完全に地獄ですけど・・・。


AMORPHIS - Tuonela - Morning Star (2006-08-25 14:30:28)

ギュワギュワ蠢いてるギターが前面に出てもっと混沌として欲しかったが。
でもキメのギターのカッティングが格好良いし、ボーカルラインの一番最後が涅槃に飛んでます。


AMORPHIS - Tuonela - Nightfall (2006-08-25 14:38:50)

これは3rd「ELEGY」ぽい。味付けで入ってるのはおそらくソプラノ・サックスであろう。
ボーカルラインに掛け合いとして入る幽玄な囁き声に背筋が凍る。終わり方がまた怖いな。


AMORPHIS - Tuonela - Rusty Moon ★★★ (2006-08-25 15:26:29)

個人的にアルバム中最強曲。
どっしりしたミドル・テンポ、穏やかに流れるメロディック・リフ、力みの少ない幽玄な歌唱(囁きも最高だ!!)、そしてそれらを、ナニモノかを呼び寄せそうな幻惑的なフルートの音色が包み込むという、何かもう三途の川の情景を描き切ったとしか思えないドラマティックな曲である。
そしてメタルではそう聴けんと思うが、ソロは速弾きフルート・・・本当、何もかもが昇天級(ギターソロはないです)。


AMORPHIS - Tuonela - Shining ★★ (2006-08-25 15:07:08)

ちょっとダルなリフから歌い上げるサビへの対比がとっても情熱的。
AMORPHISらしさも失われてないし、これはバッチリだ!!


AMORPHIS - Tuonela - Withered ★★ (2006-08-25 15:14:15)

イントロの涅槃ぽいボーカルが堪らない。
「ELEGY」に近いノリのアップテンポな中近東サイケ・ハード・ロック。
楽曲の背後で「ギョギョギョギョ・・・」とギターがうなってますが、やっぱもっと前に出てもらいたかった個人的には。


ANATHEMA ★★ (2006-04-24 14:31:00)

>ヴィレさん
アルバムEternity収録の「Sleepless'96」が「Sleepless」で登録されてて、1stの「Sleepless」と混乱しそうで登録しづらいのですが・・・。修正依頼出してもいいでしょうか?


ANATHEMA ★★ (2006-04-25 03:23:00)

>ヴィレさん
わざわざありがとうございます~。修正されたら二曲とも書きます!ANATHEMAファンが一人でも増える事を祈りましょう!
私の書き込みは、書き込みが少ないと特にですが、調子に乗って言いたい放題言ってしまうので、「見当外れな事言ってるなこの馬鹿」と思われたら容赦なく突っ込んでくださいな!


ANATHEMA ★★ (2006-05-19 01:52:00)

オフィシャルサイトで聴ける「Everything」という新曲が鬼のように素晴らしくてびっくり。勢い余って6thを全曲レビューしようと思ったらタイトルトラックだけする気になれなかったというのもどうなんだろう。
2006年に新譜出るのかなぁ・・・何か「レコードディールが決まってない」とかそら恐ろしい事書いてありますが・・・。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit ★★ (2006-05-14 02:55:00)

01年発表の6th。Les Smith(Key。元CRADLE OF FILTHのLecter)がメンバーに加わっている。
私は前作「JUDGEMENT」は未聴だが、聴いていて不意にSENTENCEDを思い起こした。それは無論音楽性からではなくて、「昔は昔、今は今」でどっちも好きになれそうなその品質において、である。このアルバムはゴシックでない。メタルでない。ハードロックでもない。単にロック・アルバムだ。
ゴシックの重さや耽美志向はほぼ皆無、メタル的リフの魅力・攻撃性も皆無、というかもう、ギターに比重が置かれてない。ロックになったと言ったら一言だが、代価として浮上させた魅力は、4th「ALTERNATIVE 4」から少しづつ導入されてきた(であろう)コーラスワークなのではないか。女声も取り入れられているし。つまり、このアルバムの軸になっているのは、ギターでもオーケストレーションでもなく、「歌唱」なのだ。
Vincentの歌唱も充分魅力的である。ジャンルの檻から逃れて歌い易い音域のメロディに出来たのだろう、以前のような無理してる感じが全くない(バンドの核を担えるほどかは、一概に言えない)。相変わらずの鬱々とした歌詞世界が、美しいコーラスワークを伴って、静かに、激しく、情感を込めて語られる。
Dannyのフィードバックギターもここぞという所でしっかり自己主張してくるし、これは紛れもなく、ANATHEMA流「陰翳礼賛音楽」である。
ていうか。
このアルバムを支持する前提は、個人的な「ANATHEMA=Daniel Cavanagh」という認識によります。ジャンルなどどーでもいい。Dannyが居て、彼なりの美意識が聴いて取れたらもう何だって良いんです。「好きなメタルギタリストは?」と訊かれれば「Danny Cavanaghに決まってるだろ、このカス」と突然相手を見下しつつ即答するDanny信者ですから私は。
日本盤ブックレットは、⑥「Barriers」のクレジットがDannyじゃなくVincentになってるんですよ!!ムカつきましたからね!!


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Barriers ★★★ (2006-05-14 00:21:57)

ゴシックどころかメタルですらないアルバムの中、この曲だけゴシック的耽美意識が漂っている。驚くべき事に、リピートされるボーカルは2nd収録「SHROUD OF FROST」と同じではないか!!
後半のリフのうねり、切なく囁くコーラス、Danielによる幽玄なフィードバックギター・・・渦巻く暗黒美意識の明確過ぎる表出に、古参ファンとしてほくそえんでしまった。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Leave No Trace ★★ (2006-05-19 01:23:47)

アコースティック・バラードと言っていいと思う。
Vincentの歌詞は詩的だし、曲も暗いと言うより哀愁がある感じで切ない雰囲気がある。「No Future」とか連呼してるけどさ。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Looking Outside Inside (2006-05-19 01:16:45)

メロウな前半から一転、後半は錯乱した精神が激情を露わにする。
Dannyの狂ったフィードバックギターで締められて、全く救いなく終わります。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Panic ★★ (2006-05-14 00:40:08)

タイトル通り、精神錯乱が早口かつ、スピーディーに駆けて行く。ライブで盛り上がりそうだ。
無論デス的疾走ではなくハードロック的ですが、コーラスワークの疾走がたまらない心地良さです。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Pressure (2006-05-19 00:52:36)

アルバム1曲目から「穴の中を進んでいく 惨状へ向かって」などとのたまう、この後ろ向きな出発は何なんでしょうか。
楽曲自体は淡々としたメランコリー・ロックと言えますが、段々Dannyのギターノイズが漂い始めて、「早く発狂させてくれ」と懇願したくなる素晴らしいムードが作られます。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Release ★★ (2006-05-19 01:05:45)

静かなアルペジオや微かなSEから、コーラスワークなど少しずつ音が増え、勢いを増し、ロックらしいリフも出て盛り上がっていく。
部屋で一人、静かに浸りたい。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Temporary Peace / In the Dog’s House ★★★ (2006-05-14 01:18:49)

かなり陰鬱なアルバムの最後は、波の音と共に、深い安らぎを与えてくれるこの暖かくも美しい曲で締めくくられる・・・それが例え、かりそめの安らぎ(Temporary Peace)だとしても・・・
・・・シークレットトラック、まぁいいじゃないすか。ハッピーエンドって事でw。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Underworld ★★★ (2006-05-19 01:34:23)

焦燥感を煽るリフから静かに始まってゆっくり情感が熱を帯びていく、「RELEASE」同様、Dannyらしい曲と言える。あまり起承転結を感じさせない、自然に感情が流れていくようなドラマがある。素晴らしい。


ANATHEMA - Alternative 4 ★★ (2006-05-23 02:01:00)

ゴシックの括りから外れ出した前作「ETERNITY」からさらに、ゴシック特有の耽美意識や重さが消えた、どころか、メタルの質感まで薄くなり、このアルバムにある音楽性は「プログレ」と言った方がいい。
この後ANATHEMAは結局、ロックというか、RADIOHEADに近くなっていくわけで、「プログレ」という言い方は正直間違っていると思うが、他にどうにも言い表しようがない。ただ、ANATHEMAは実のところPINK FROIDに多大な影響を受けているようなので、やっぱり合っている気もする。そんな感じの憂愁ロック。
10曲中6曲がDuncan Patterson(B)作曲で、Daniel Cavanagh(G)信者の私としては、最も聴く頻度が低いアルバム。具体的に言うと、Duncanはどうも、装飾の音色に雰囲気を任せ過ぎというか、使い方が安直だと思うのですがどうでしょうか。対してDannyは(リフでなく)曲構成の幻覚性によって病的な情感を出していて白眉、という信者の印象です(このアルバムでは⑧「REGRET」にそんな要素があるが、曲が長すぎる)。
Vincentの歌はまだメタルの影響が残っており、語るような歌い方に色気はない。
Joun Douglas(Dr)が脱退しておりShaun Steelsが加入している。


ANATHEMA - Alternative 4 - Inner Silence (2006-05-14 01:42:38)

3分の小曲。切々と紡がれるピアノ、重いヘヴィ・リフと来て、泣きのギターメロディですよ。これぞDanielの真骨頂!!
でも、曲が短過ぎ。


ANATHEMA - Eternity ★★ (2006-04-15 04:45:00)

96年発表3rdアルバム。
いきなり① 「Sentient」と②「Angelica」の素晴らしさに圧倒される。前作との比較どころか、現実の予定が全部吹っ飛ぶほどの衝撃が走る事請け合い。胸を締め付ける狂おしさで咽び泣くDanielのギターに感情が動かなければ、人間ではない。メタルもゴシックも何も関係ない。音とか音楽とかギターとか CDとかCDの普及とか、それらは全てこういった感動の為にあるはずだ。表現が駄目なら事実を述べるが、私は日本盤買った後さらに、曲数の少ない(再発ではない)輸入デジパック限定盤をまた購入した。それくらいの価値があったし、今もある。
が。
アルバム全体で見ると、この冒頭2曲は「浮いている」事に気付く。ここまで感情をあらわにした楽曲は、実は、他にはない。前作までの病んだ美意識は、この2曲を除いて、やはりこのアルバムにもしっかりと受け継がれている。私のような、その「病気度」を好んだファンからすれば、冒頭2曲は「やれば出来る」事を示した余裕であって、そこでまたこのバンドに惚れ込む事になったのだった。

前作の咆哮型ボーカルは消え、真っ当な「歌唱」がANATHEMA史上初めて採用されている。楽曲は3~5分台となり、重苦しさも絶望も感じられず、一聴しただけで明らかにゴシック/デスの影が消えた事が分かる。「ヘヴィメタル・アルバム」だと言ってしまえる質感だ。が、それはこのバンドの健全性の証左では、決してない。彼らはここに来て、その癒せない病んだ美意識を、ゴシックという「ジャンル」に頼らずとも表現できるほどに成長したのだ。見栄えの良い装飾を纏ったその内側は、前作同様地獄のような絶望に満たされている。
最も分かり易いのが④「Eternity part1」だ。バンド史上最もスピーディーで疾走感があり、シンセも豪快に乗せて、さぁ盛り上るぞ・・・と思いきや、サビに辿り着いてみると、疾走感は消えないのに、いきなりボーカルが消えるのだ。サビの肝心なところに、何も用意されてない。それでも起承転結を当たり前のように成し遂げるこの曲の空虚さ。裏切りの演出。ANATHEMAが獲得したものは、こういった巧妙さであると思う。
ベースのDuncanの名前が多くクレジットされており、彼が主導権を握って制作されたのかもしれないが、彼の作詞・曲は良くも悪くも分かり易過ぎる(④も彼)。やはり美意識の実権を握るのは、Daniel Cavanaghであろう。
最後に、私のANATHEMA理解を大いに助けてくれた平野和祥氏の日本盤ライナーノーツから引用したい。
「今やこのバンドは、ダークさやヘヴィさの要素を直接的に描写しようとしているのではない、むしろ彼らはデス・メタルの暗黒主義の中で異様な形に変容した美意識に基づくサウンドを用いて、それらを聴き手の感性の中から呼び起こそうとしているのではなかろうか。」


ANATHEMA - Eternity - Cries on the Wind ★★★ (2006-04-15 13:56:05)

ゴシック的な圧力がエジプト風味も交えてゆったりと進行する曲。
しかし後半鋭いギターが切り込んで雰囲気は一変、胸の内の悲哀を必死に抑えるようなDanielのギターワークに震える。
しかし、Danielは頭拍取り辛いリフ好きだなぁ・・・俺も大好きだ!


ANATHEMA - Eternity - Radiance ★★★ (2006-04-16 23:43:47)

不協和音、男声の呟き、女声コーラスを従えて、ギターが理性と狂気の狭間を泳いでいく。
救われない自意識を描写しながらドラマティックに盛り上がるこの曲が何を伝えようとしているのか、深く考えたくはない。


ANATHEMA - Pentecost Iii ★★ (2006-04-15 01:29:00)

95年発表の2ndミニアルバム。現在は92年発表のミニアルバムTHE CRESTFALLENとのカップリングCDとして発売されている。
ボーカルがデス声から苦悩を吐露するような歌唱に変化、音質とアレンジの向上もあって暗黒的神秘のスケールが格段に拡がった。耽美意識はメロディではなく精神へと向かい、輝きのない小宇宙の存在感を、静かに、しかし確実な歩みで、強固にしていく。悲しみや切なさなどの感傷も許されない、ただただ苦悩と後悔に苛まれる死際の美しさに浸れる40分間。


ANATHEMA - Serenades ★★ (2006-04-15 00:51:00)

93年発表の1stフルアルバム。
前ミニアルバム同様、スローゴシックの中に病的耽美意識が映える重苦しい神秘世界・・・と言いたいのだが、「実験的」と言えるツインギターリフと、良いとは言い難い音質が、神秘に辿り着く前に苦笑しなくもない。
それでも、切なさに浸れるメロディは随所にあるし、「THE SILENT ENIGMA」で生かされ始めるDanielのオーケストラアレンジメントの片鱗がインスト2曲に見受けられもするので、他のアルバムの後に、買って損はない。


ANATHEMA - The Crestfallen ★★ (2006-04-14 23:20:00)

92年発表のデビュー・ミニアルバム。現在は、95年発表の2ndミニ・アルバムPENTECOSTIIIとのカップリングCDとして発売されている。
陰鬱と苦悩と絶望を表現するジャンル・ゴシックメタルの、その黎明期を支えたバンドのデビュー作だけあって、ひたすら暗、重、遅の三拍子が揃ったアルバムではある。が、そこから滲み出る耽美意識の質において既に、当時のレーベル仲間MY DYIND BRIDEやPARADISE LOSTと差別化されるだけのものが聴き取れる。
ただ彼らの耽美感覚は、聴き手の琴線に触れて涙腺を刺激するような悲哀のドラマ構築に作用しない。メロディの鍵を握るDaniel(とVincent兄弟)のギターは、蠢く孤独の内側にひたすら閉じ込もる。故にANATHEMAは、「好き」だと言いたいのに、「好き」な理由が挙げ辛い。
彼らはただ素朴で美しい花を、誰の手にも届かない闇の中にだけに咲かせて、侵され朽ちていくその様には目を背け、俯いている。
そんな無力感があまりにも切ない。


ANATHEMA - The Silent Enigma ★★ (2006-04-15 03:01:00)

95年発表の2ndフルアルバム。前ボーカリストは解雇(その後 THE BLOOD DIVINEへ)、ギターのVincentがボーカル兼任している。
音楽性は前ミニアルバムの延長線上にあるものの、ボーカルが攻撃的咆哮(デス声というほどではない)に変わって、これまでで最もメタルっぽいアルバム。
・・・のはずなのだが・・・
相変わらず重苦しさに妥協はない、加えてさらに息苦しい、一緒に歌える部分はない、泣けるメロディもない、フレーズのループがよくある、その上楽曲は7,8 分台、という事で、ANATHEMAのアルバムの中でも薦めにくさは筆頭格である事が、今日、分かりました。私はこのアルバムが最も好きだったのに・・・。

曲名を私なりに訳してみる。
①妄想の幻惑(Restless Oblivion) ②濃々霧(Shroud of Frost) ③孤独(・・・Alone)
④栄光の終焉(Sunset of Age) ⑤夢精(Nocturnal Emission) ⑥紺碧の黄昏(Cerulean Twilight)
⑦恍惚への逃避(The Silent Enigma) ⑧遺言(A Dying Wish) ⑨黒蘭(Black Orchid)
あー・・・まさにこんな感じのアルバムです。


ANATHEMA - The Silent Enigma - A Dying Wish ★★★ (2006-04-15 03:16:14)

激しく、そしてドラマティックに展開する絶望絵巻。
ギターメロディは印象に残るが、全体的には何一つ救いになってない。地獄の淵で浸る哀愁は、単に虚しい。


ANOREXIA NERVOSA - New Obscurantis Order ★★ (2006-06-16 01:45:00)

2001年発表の3rdフル・アルバム。私はこれしか聴いた事ないです。
どうやらこのバンド、CRADLE OF FILTHが比較対象にされてしまうようで、確かにどちらも「シンフォニック・ブラック」と言って間違いないから仕方ないですが、私としてはMARDUK と比較したくなりました。「どクラシカル・MARDUK」。MARDUKは重戦車に例えられるように現実の血生臭さがありますが、こちらは神々の戦争みたいな華やかさがある大虐殺サウンド。どちらにせよ、CD聴き終える頃には尊い命が万単位で消えてます。天晴れ。
ブラック・メタルは大概、シンセをムード作り(耽美)の為に活用してきたと思いますが、ドラムもボーカルもギターもオーケストレーションもここまで対等に攻撃的なアレンジを施したバンドはほぼないような気がします。
「クラシカル」という言葉を聞くとどうしても、静かで繊細で優雅な雰囲気があるものと思ってしまうのですが、このバンドは徹頭徹尾、重厚で壮大な暴風雨のような迫力ばかりを掬い上げており、いや本当、「ちょっと休憩させてくれ」と言いたくならなくもないですが、このバンドこそ真のクラシカル・ブラック・メタルであると思います。クレジットにある「No Effect On Vocals」も痺れる。
・・・ところで・・・音楽性とジャケットが全く噛み合ってないと思えるのは私だけですか。


ANOREXIA NERVOSA - New Obscurantis Order - Black Death, Nonetheless ★★ (2006-06-16 02:14:17)

スローパートを挟むドラマティックな曲・・・いやもうこれくらいの攻撃性が丁度ですよ私には。
リズミカルなオーケストレーションが恐怖を煽りまくってます。クレッシェンドするブラスっぽい音色も目新しい。


ANOREXIA NERVOSA - New Obscurantis Order - Châtiment de la Rose ★★ (2006-06-16 02:44:57)

クラシカル・ブラストのオーケストレーションに惚れ惚れするわ。
中間部のノーマルボーカルも苦悩が感じられていい。


ANOREXIA NERVOSA - New Obscurantis Order - Ordo ab chao: The Scarlet Communion (2006-06-16 03:05:36)

珍しく、ギターが格好良いと思った曲。
ブラスト時はやはりシンセが乱舞しますが、ミッドテンポパートは地味にギターが生きてます。やっぱこういうパートもないと。


ARCTURUS - Aspera Hiems Symfonia ★★ (2006-04-17 01:52:00)

ブラックメタル然とした①の素晴らしさによって「シンフォニック・ブラック」と言われるが、少なくとも1stと2ndは「シアトリカル・ダーク・メタル」と呼んだ方が分かり易いと思う。事実①以外にファストテンポの曲はなく、Garmのボーカルは全体で聴くと、デス声よりノーマルボイスが主だ。
不気味なコーラスワーク、密やかな耳打ち、卑しい呟きから歪んだ絶叫まで駆使するボーカルが、確かな技術を持つ演奏陣によってきらびやかに展開していく不気味な世界。
似たようなテンポの曲が多い為ダレなくもないが、この神秘的妖しさはブラックメタル界において唯一無二だ。


ARCTURUS - Aspera Hiems Symfonia - To Thou Who Dwellest in the Night ★★★ (2006-04-17 15:08:27)

メロディ陣は優雅にゆっくり流れるのに、せわしなく動くドラムによってやたら疾走感があるシンフォニック・メタル。
というかこの曲はHellhammerの独壇場。曲の緩急が全て彼のドラムによって付けられていて、ドラム聴いてるだけで楽しい。
シンフォ・ブラック界で、未だこの疾走感に似た曲を聴かないのは、やはりドラムビートがブラック・メタルしてないからだろうか?ブラストブラストとツーバスにこだわり過ぎるのも問題だな、と反省・・・疾走感=ブラストというわけじゃないですねえ。


ARCTURUS - Aspera Hiems Symfonia - Whence & Whither Goest the Wind ★★★ (2006-10-06 23:54:10)

煌びやかかつ妖しいメタル・シンフォニーに下卑たボーカルが吐き捨てられ続けるというこの美醜対比!!壮絶な無常感です。哀愁を超越してますね。まさしく、これぞダーク・メタルだと、私は言ってみたい。
シンフォニック・メタルとしては・・・聴いてられないかもですが。


ARCTURUS - La Masquerade Infernale ★★ (2006-04-17 02:36:00)

私はこのアルバム凄く好きです。
前作のオーロラをあしらったジャケットから一変、胡散臭さ爆発のチープ極まりないジャケットになってます。こんな馬鹿丸出しのジャケ、そうないよ。
だが、音の方は前作から較べて音質、楽曲の多様性・質、SE・弦楽器・管楽器をも用いる装飾の幅と、あらゆる要素が有り得ないスケールにまで向上、暗黒と、優雅と、哄笑と、暴力と、卑猥と、静謐と、神秘と、低俗やらあらゆるものが渾然一体となった理解不可能プログレッシブ不条理発狂オペラティック・メタル舞踏会?な代物で変態モノ好きは買って損なし!と断言出来る。それは逆に「シンフォニック・ブラック」を期待すると裏切られるという事だ。
前作もそうだったが、このバンドの基本姿勢は「Garmのボーカルの為のメタリック実験装置」なのでは。Sverdが指揮を振った次作から方向性が変わった事からもそう思う。


ARCTURUS - La Masquerade Infernale - Ad Astra ★★★ (2006-04-17 04:53:22)

ブラックメタルに限らずメタル界を見渡しても、これほどドラマティックなインストゥルメンタル・メタルがどこにあるというんだ?
バイオリン、チェロによる悲壮なムードを操るSverdのキーボード、静謐を劇的に打ち破るHellhammerのツーバスの鋭さ、剥き出しになった鋼鉄の上で飛翔するAugustのギター・・・ブラックメタル界の重鎮による面目躍如、というか下手すると普通のメタルとか要らなくなるはず。


ARCTURUS - La Masquerade Infernale - Of Nails and Sinners ★★★ (2006-04-17 04:13:02)

この曲ほど「曲のタイプ」のチェックを迷ったものはない。どれも当て嵌まらねぇよ。挙句これだし(だって間違ってないもん)。
パイプオルガンが鳴り響く教会でひざまずいて祈ろうとしたら、コントみたいに床が抜けて阿鼻叫喚の地獄巡りするような曲。
何言ってるか分からないだろうが、俺も何聴いてるか分からない。


ARCTURUS - La Masquerade Infernale - The Chaos Path ★★★ (2006-04-17 03:02:34)

重っ苦しいリフで幕が開いて始まる不気味なメタル演劇。
シンフォニックなのかインダストリアルなのか狂ってるのか筋書き通りなのか笑えばいいのか気持ち悪いのか何が何やらさっぱり分かりません。


ARCTURUS - La Masquerade Infernale - The Throne of Tragedy (2006-04-17 03:16:50)

ギターとキーボードに明確に泣きの旋律があってボーカルも哀愁漂わせてて、構成は割と普通の曲のはずなんだが、どういうわけか蛆虫みたいなコーラスが長々と入っててどうにも感動出来ない。
結果、印象が「蛆虫コーラスの曲」になる困った曲。
曲のタイプは「蛆虫」にチェックを入れようと思ったが、見当たらなかった。


ARCTURUS - Sideshow Symphonies ★★ (2006-09-29 02:41:00)

前作でこのバンドに見切りを付けていた昨日までのワタクシは遥か彼方へ吹っ飛んで、宇宙の藻屑と消えました。「ARCTURUSの中心人物はGarmだったんだろう」という私の憶測は、見当外れの大嘘でした。申し訳御座いません、とキャプテン・ Sverd(Key.)に土下座しなければなりません。05年発表3年振りの4th、これは嬉しい誤算の大傑作です。

このアルバムは、広大な宇宙の未知なる暗黒に対峙しているような、やるせない、しかし飲み込まれそうな恍惚感を丹念に描写しているかのように思えます。聴いてると宇宙の塵として漂い、消え入りそうになります。
ブラック・メタル的な攻撃性は全く中核に置かれず(このバンドはそんなものを中核にした事は一度もありませんが)、漠然とした暗鬱な不安感と、それを嘲笑うような可笑しさが、(シンフォニック・メタルにありがちな大味さでなく)プログレッシブ・ロック的な繊細さで美しく描写されていきます。結果、このバンド史上最も穏やかな作品となりました。
今作でついにメイン・ボーカルとなったSimen(DIMMU BORGIRのB.)の声質は今作の静謐とした音楽性に本当によく調和しており、この完成度ならば、私は「Gramに抜けてもらって良かった」と思います。単純に高音域の幅はSimenの方が圧倒的に広いですし、中性的な色気は独自の魅力です(つまりそこまで声域が高い)。加えてデス声は完全排除と言っていい上女声まで取り入れられ、「歌もの」として成り立っている点がまた聴き易い。
2ndのような不条理の域まで拡散を止めないシアトリカル・メタルではなく、シアトリカルの焦点を絞ったプログレッシブ・ブラック・・・いや、ブラックの要素など皆無といえるのだから、これはつまりノルウェジアン・プログレッシブ・メタルだ。私の中のメジャー・ブラックの理想的なスタイルであり、ARCTURUSミュージックの完成形と言いたい。本当に素晴らしい!!(ちなみに音質については他の方が言われている通りです)
ただブラック・メタル・ファンにウケないだろうし普通のメタル・ファンでも微妙である。プログレが大丈夫な方に、ブラック・メタルというカテゴリは忘れて、是非手に取って頂きたい。
ベースの座に再びHugh Mingayが復帰(粘っこいプレイが相変わらず素敵です)。さらに二人目のギタリストとして加わったTore Morenはヨルン・ランデのソロ「Jorn」というバンドでプレイしていた人であるらしい。いきなりブラック・メタルがイングウェイとつながってしまいましたけどw。というかそのJornの2ndでドラム叩いてるのHellhammerだし。かなり笑わせて頂きました。


ARCTURUS - Sideshow Symphonies - Deamon Painter ★★ (2006-09-30 01:53:09)

比較的ギター・リフ主導で展開する、ARCTURUSにしてはシンプルな楽曲です。アルペジオが美しいですね。Sverdのソロも◎です。
このアルバムは全体的にボーカル・ラインのパターンが、多少ですけど、一辺倒のきらいがあって、シンプルな構成の楽曲では特にそう思えます。低音がなさすぎと言いますか。
いや、及第点以上のものはあるんですが、まだ足りない。まだまだやれます。つまり私はSimenにこう言いたいのです。
「今すぐDIMMU BORGIRを辞めてください」


ARCTURUS - Sideshow Symphonies - Hibernation Sickness Complete ★★ (2006-09-30 03:03:58)

ざらついたシンセが消えて歌い上げられるボーカルが切ない。この寂寥感こそ今作で獲得した情感ではないかと。
しかしベースが動いてますね。後半のグルーヴィーな疾走感など私はベースしか聴いてませんよw。Hellhammer(Dr.)+Huge Mingay(B.)は私の中での最高のリズム隊です。


ARCTURUS - Sideshow Symphonies - Hufsa ★★ (2006-09-30 02:45:25)

アルバム中最も邪悪で混沌としてます。2ndぽいと言うか。
こういうゆったりとした低音ボーカル、もっと増やして欲しいですね。濁った呟きもいい。対照的に激しいギター・ソロがまた破滅的です。
印象としては、PINK FLOYDの影を感じました。


ARCTURUS - Sideshow Symphonies - Nocturnal Vision Revisited ★★★ (2006-09-30 02:17:45)

未知なる宇宙空間の静寂、異形の生命体の恐ろしさ、広大な暗黒への不安などが、ゆっくりと航行する宇宙船の向こうに現れては消える・・・こんなスケールのドラマ、私は他に知りません。
情景描写に徹するアンサンブルの緻密さは本当に痺れますが、突如訪れた静寂から流れ出るSimenのボーカルの美しさ、そしてその後の、宇宙船が発火しながら落ちていくような壮大な瞬間は涙するしかない。
しかし、迫力に欠けるバスドラは本当に痛い・・・。