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mokusatuさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 301-400

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mokusatuさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 301-400

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SATYRICON - Nemesis Divina - Immortality Passion ★★ (2006-06-13 02:19:01)

中盤にある、執念を感じるリフの執拗な繰り返しがいい。終盤のブラストも痙攣しっぱなしだし。
8分になったのは展開のせいというより、ただただ狂気の沙汰である。


SATYRICON - Nemesis Divina - Forhekset ★★ (2006-06-13 01:58:20)

「DU SOM HATER GUD」同様4分台の疾走曲だが、こっちの方はドラマティックに展開、シンセもあってか華やかさもある。


SATYRICON - Nemesis Divina - Du som hater Gud ★★★ (2006-06-13 01:42:33)

小細工のない威風堂々・ブラック。
激速ではないけどこの荘厳さこそノルウェー・ブラック、そしてSATYRICONの真骨頂。


LIMBONIC ART - Ad Noctum: Dynasty of Death - The Supreme Sacrifice (2006-06-12 21:56:08)

正直、展開が冗長過ぎるので薦めるべきでないと思ってたけど、駄目だ。
イントロとアウトロのメロディック・ブラストが素晴らし過ぎて、そこだけ頭から離れない。


SATYRICON - Rebel Extravaganza - Prime Evil Renaissance (2006-06-12 12:22:18)

この曲だけとてもシンプルな構成です(でも6分)。疾走もしないので、ゴシック・メタルみたいだ・・・というか次作「VOLCANO」以降の作風と同じなのかな?このアルバムの中だと目立たないですが・・・。
歌というか、ステイトメントを読み上げるようなボーカルワークです。


SATYRICON - Rebel Extravaganza - The Scorn Torrent (2006-06-12 03:23:34)

アルバム中最も実験的な曲ではないかと。SEやら女声やらノーマル男声やらいろいろあるし10分越えるし。正直、女声が出て来た時は笑ったが・・・いきなり演劇かよ。
終わりのブラストの長さはちょっとおかしい。Frostは本当に人間か?


SATYRICON - Rebel Extravaganza - A Moment of Clarity ★★★ (2006-06-12 02:58:28)

この曲、ほぼ走らないし較べると地味ですけど、前作「NEMESIS DIVINA」に通じる哀愁があると思うのは俺だけだろうか・・・いやいや、リフが全部泣いてるじゃん!!


SATYRICON - Rebel Extravaganza - Supersonic Journey ★★ (2006-06-12 02:44:51)

SUPERSONICを冠するだけあって、速度に重点が置かれている。が、対照的にボーカルは変わらず遅いというか落ち着いていて、威厳が失われない。
Satyrのボーカルはもっと評価されるべきだと思えてきた。


SATYRICON - Rebel Extravaganza - Havoc Vulture ★★★ (2006-06-12 02:32:36)

この曲は重々しいボーカルが凄まじく格好良いな!!是非、歌詞を見ながら聴いて欲しい。HAVOC!! VULTURE!!
疾走感も効果的に取り入れられている・・・中間部は何故か楽しげだが・・・。


SATYRICON - Rebel Extravaganza - Filthgrinder ★★ (2006-06-12 02:21:39)

サビのリフが好きです。ブラスト・ビートの勢いを間延びしたようなリフが殺してるので、遅いのか速いのか分からん。
どちらにせよ、アルバム中では最も普遍的なブラック・メタルだと思う(これで!!)。


SATYRICON - Rebel Extravaganza - Tied in Bronze Chains ★★★ (2006-06-12 02:13:32)

冒頭がブラスト・ビートで始まるが、この曲はひねくれた展開を繰り返すミッド・テンポの曲。複雑過ぎる展開は逆に、邪悪な声を一つ一つ吐き出し続けるSatyrのボーカルスタイルに威厳を与えている。
つまり、ボーカルが10分強のドラマを従えているわけで、ここまでやりたい放題やってさぞかし楽しかったろうなーSatyrは。


DODHEIMSGARD - 666 International - Completion ★★★ (2006-06-10 04:21:12)

ラスト・トラック。もうブラック・メタルの片鱗もほとんどないサイバー・ブラック・ディスコ・ビートみたいなもの。メンバーの反逆の精神が、凝り固まったスタイルすらも破壊したその残骸と、その浮遊、その神秘。全世界を敵に回す悪魔の音塊は、これにてCompletion(完成)。
「666 INTERNATIONAL」。今日からこれを座右の銘にしたいな。


DODHEIMSGARD - 666 International - Sonar Bliss ★★★ (2006-06-10 03:02:32)

正直他の曲は、ドラマもまとまりもへったくれもない異星人音楽ですけど、この曲だけメインリフや構成がかろうじてあります。
コズミック・シアトリカル・ブラック・メタルとして万人にお薦め・・・いやもう、このカテゴライズが万人に向けたものでないな・・・。


MAYHEM - Grand Declaration of War - TO DAIMONION (2006-06-10 01:32:56)

私は、アルバムの中でこれが一番好きな曲なんだけど・・・冒頭のデジタルボイスが格好良いと思ってるの俺だけ?
複雑で技巧的な曲と、エレクトロニカ満載の曲に二分されるアルバムにおいて、唯一シンプルで聴き易いミドルテンポのメタル・ソング。
Maniacのノーマルボイスもシアトリカル風味で魅力的。もっとこんな感じで歌って欲しかった。


SATYRICON ★★ (2006-06-08 18:06:00)

今月号のBurrn!にSatyricon(Satyr)のインタビューきましたね!
Satyrのブラック・メタル観が理解出来る、優れたインタビューだと思います。


ULVER ★★ (2006-06-05 23:37:00)

>(゜△。)さん
「このCDを聴け」の欄で会話するのもどうかと思うのでこちらに書き込みます。
「PERDITION CITY」のジャケット文の英訳わざわざすみません。
なるほど駅じゃないのですねー。歌詞カードには夜の都市の写真が載ってるから何となくそんな感じで書いてしまいました。
今後はもっと詳しく調べてから書き込むようにします。


MESHUGGAH - Chaosphere ★★ (2006-06-03 02:21:00)

98年発表の3rdアルバム。
前作「DESTROY ERASE IMPROVE」は、ヒトを超越した変拍子感覚が起承転結などの既成概念を嘲笑いまくるプログレッシブ・スラッシュ・アルバムだったと思うが、今作は徹頭徹尾ヘヴィでごり押し、イカれた拍子感覚を見せつけるわけではなくベースにした「音塊」が殴りつけてくるようなスラッシュ/ヘヴィ・メタル。
MESHUGGAH初心者に薦めるとして、奇抜さを好む人には前作、ブルータルなものを好む人には今作がいいかと。あと・・・まーいないと思うが、気味悪いのが良いとか言われれば「NOTHING」で。


MESHUGGAH - Nothing ★★ (2006-06-03 01:44:00)

2004年発表4thアルバム。
前作「CHAOSPHERE」からスピードが抜け落ち、リフもヘヴィというか這いつくばるようなウネウネしたものになり、明らかにこのアルバムは「スラッシュ・メタル」ではなくなったし、最早ヘヴィ・メタル・ファンに薦めるべきではないものだと思う。
拍子を無視しすぎの変態リフこそアイデンティティ、と悟った上で試みられているのは、内省的な感情が渦巻くだけ渦巻いて渦巻きっぱなしの「テクニカル・ドゥーム・トランス」、と言ってみる。私はこっちの方が好み。
私は前作と較べてリフの感触が「エモーショナルになった」と感じた。それは逆に機械的変拍子感覚が(メタルの格好良さでなく)背景になったと言え、曲毎の差異も薄くなってきた事も相まって、次作「CATCH 33」はドラム打ち込みアルバム全1曲という方向に進化、というのも頷けなくもないと思った。


MESHUGGAH - The True Human Design - Futile Bread Machine ★★★ (2006-06-02 23:55:48)

私は寡聞にして、これ以上ふざけた曲を知らない。
スラッシャーをして「首が振れない」と言わしめるほど無茶な曲のキャンプファイヤーバージョンを作る事に意味などあるかッ!!
・・・皆で集まって炎を囲み「手拍子よろしく」などと煽って「おー」と応えて意気込み充分いざ曲を始めてみたところで、連発される裏アクセントリフに誰も付いて行けずことごとくバラッバラな手拍子が夜空に響き渡るだけに決まっとるだろうがッ!!


DODHEIMSGARD - 666 International ★★ (2006-06-01 02:01:00)

99年発表の、タイトルが素晴らし過ぎる3rd。一応断っておくと、私はこのアルバムしか聴いた事がない。
ZYKLON の1st、LIMBONIC ART、ANAAL NATHRAKH等、デジタル/インダルトリアル要素を取り込んだ「サイバー・ブラック・メタル」はそこそこあると思うが、このアルバムはそれらと一緒にすると痛い目に遭う。最早「サイバー」などという形容詞を付ければ安心出来る音楽ではない。個人的な事を言わせてもらえば、CDを聴いている間中「何をもってブラック・メタルとするのか」という命題が終始頭から離れなかった。
私が三日三晩、暇があればこのアルバムに付き合って、ついに親近感が持てたきっかけは、意外にもラスト・トラック「COMPLETION」だった。何故意外かと言うと、ピアノ・インストを除けば、この曲がアルバム中で最もブラック・メタルらしくないからだ。完全に、ブラック・メタル風「アヴァンギャルド・インダストリアル・ミュージック」になっていて、これはつまり、インダストリアル・バンドがブラック・メタルのリミックスをしたら原型留めないほどぶっ壊れた、みたいな曲だと気付いた。
そう、そういう音楽性のアルバムなんですよ。
だから、このアルバムのカテゴライズは一筋縄ではいかないっていうか無理なんですが、逆に「そういうもの」として捉えると、こんなに面白いブラック・メタルはない。あらゆる要素があらゆる方向に全力で崩壊してます。が、ピアノ・インストはショパンみたいという意味不明さ。
私はこのアルバムを「ブラック・メタル」の中に入れなければならないと思うんですよ。こういったアヴァンギャルドな方向も余裕で包含出来るほど、ブラック・メタルという世界は広がりがあるのだと思いたいので(7年前のアルバムにこんな事言っても遅いけど)。
ブラック・メタルの可能性の極北を見てみたい方は是非購入して頂きたいと思うし、そういう人が多くいて欲しいと思う。
メンバーは、Aldrahn(Vo)、Mr.Fixit(Victonik。多分Gとか)、Apollyon(多分Bとか)、Czral(Carl- Michael。多分Drとか)、Magic Logic(Svein。多分デジタル関係とKey)ということで、当時のノルウェー・ブラック界における守護神揃い踏み。


CADAVER INC. - Discipline - Reptile Robots ★★ (2006-05-30 10:41:18)

これは8曲目です。
私にとって⑦⑧⑨の流れがこのアルバムのハイライトになってる原因を探ると、私の好みがブルータリティではなく、メロディだからでしょう。
この曲のどこがメロディックやねんという感じですが、リフ自体は忙しく動いてて音の流れはある。緩急もありますしリフが印象に残るのです。


CADAVER INC. - Discipline - Rupture ★★★ (2006-05-30 01:52:20)

この曲のボーカルが、アルバム中で突出して発狂してますが、この歌を超越した、天まで届く厭世の叫びはクレジットからしてもしや、Fenriz御大だろうか?!
どちらにせよ、もう「ウヤワワワワーッ!!」って感じで歌詞読む気ないし!!Lord Wormもびっくりの格好良さ(悪い意味で)!!


CADAVER INC. - Discipline - Deliverance ★★★ (2006-05-30 01:29:14)

ミドル~ファスト・テンポも格好良く叩けるからブラストも生きてくる、といういい見本になる曲ですね。ドラマティック暴動スペシャル。
1曲目はブラスト大全開で、2曲目にこの、複雑で激しい構成の曲が来るというのは優れた曲順だと思う。


CADAVER INC. - Discipline - Manic ★★★ (2006-05-30 01:04:04)

鬼ッ速のスラッシュ・ビートがド偉い格好良さ!!何すかこのシンバル!!
さらにツーバスの鬼連打やら鬼のブラストやらもう鬼だらけだ!!
タイトルは「躁病」でいいのか?いいよね。正にそんな感じ。躁の鬼です。


CADAVER INC. - Discipline - Killtech ★★ (2006-05-30 00:50:11)

この曲のイントロからブリッジへの突入が、アルバムの中で一番痺れたパートです。「行くぞオラァーッ!!」って感じ。いや全曲そんな感じですが。
ゲストでFaustが何か喋ってます。


ENSLAVED - Isa ★★ (2006-05-29 10:36:00)

2004年発表の8thアルバム。
速さにこだわってるわけでもない特別ブルータルなわけでもない、寒々しいメロディに満ちてもない勇壮なコーラスがあるわけでもないときて、日本ではヴァイキングファンやブルータルマニア、さらにブラック愛好者にまでそっぽ向かれてるであろう昨今のENSLAVED&このアルバムですが、彼らの根底に流れるブラック・メタル魂はなーんも変わってない事は一聴して分かります。
何と言うか、ブラストやらブルータリティやらヴァイキング・ハーモニーやらそういった、技巧的・表面的なものを全部取り去ったら、ノルウェー・ブラックの精髄・真髄だけが恐ろしく高純度で結晶化した、みたいなアルバムだと思います。
言い換えると、メジャー化しているという点はCRADLE OF FILTHやDIMMU BORGIRと同じなのに、要素の取捨選択が彼らと「逆」。
だからオフィシャルHPの写真は普通のメタル・バンドなのに、タイトル・トラック聴いた印象が「ヘヴィ・メタル化したBURZUM」などという鼻血出そうな出来事が起こるし、Abbath(IMMOTAL)やらNoctunal Culto(DARKTHRONE)をゲストに呼んで咆哮させておきながら、最後は何気に流暢なギターソロで締め括られて「SENTECEDか!!」と言いたくなるなど、このアングラとメジャーの激しい混交がこの先どうなるか非常に面白いと思います。
さらに、ヴァイキング要素は確かに楽曲からは感じられませんが、「世界樹(ユグドラシル)への帰還」などというタイトルの曲をドラマティックに歌い上げた挙句DVDのタイトルにすら採用するなどという事は並のバンドはしませんし、2006年のアルバム・タイトルが「RUUN」という事で、もうここまで来ると、ヘヴィ・メタル界に北欧神話"暗黒解釈"ブームがくるまでこのバンドを応援するしかない気がしてきました。


CADAVER INC. - Discipline ★★ (2006-05-28 00:43:00)

何なんでしょうかこのハイスピード・テクニカル・突貫・血飛沫・メタルとしての鬼のクオリティは。
スラッシュ/デスから引き継いだ残忍で殺傷力の高いリフ・ワークを、90年代ブラック・メタルが培ったブラスト技術+絶叫の手法で彩ったといった趣で、まー、うるさいわ忙しいわ狂ってるわ笑うしかないわですけど、曲は3分台で聴き易い上、展開もブラストに頼り過ぎずメタル的な格好良さもアリときてつまり、初心者スラッシャーからブラックマニアまで全員納得せざるを得ないこの問答無用さ加減は実のところノルウェーの奇跡ではないでしょうか。
私はこれ正直、ブラック・メタルと言わない方がいいと思います。邪悪(Evil)とは言えないし、音質も比較的普通で、マニアのものにしておくべきでないかと・・・いやApollyonは時折発狂しますけど。
無理に例えるなら、1349の「BEYOND THE APOCALYPSE」とORIGINの「INFOMIS INFINITAS INHUMANITAS」を足して2で割った感じですか・・・まー、何が一番狂ってるかといえば、CADAVERの日本盤を出しといてこれは出さなかったトイズ・ファクトリーだと思いますが・・・。
メンバーは、CADAVERからの中心人物Neddo(っていうかAnders Odden。SATYRICONやMAYHEMに少し関わってます。G。)に、"関わったバンド多過ぎ"Czral(っていうかCarl- Michael。Dr。)と、"関わったバンド多過ぎ・その2"Appolyon(Vo)と、無名のベーシスト。


MOONSPELL ★★ (2006-05-27 17:04:00)

公式HPのPV見ましたが・・・いつからこのバンドはCRADLE OF FILTHのコピーバンドになってしまったんでしょうか・・・。


MOONSPELL - Sin/pecado ★★ (2006-05-27 15:28:00)

97年発表の3rdアルバム。「PECADO」は「SIN」のポルトガル語。
確かにこれは「ゴシック」の範疇に入るアルバムと言え、当時業界を席巻していたであろう、デジタル・ゴシックの波を被ってはいますが、「君ら結局流行に飲まれてるだけやん」とはとても言えないものです。
ゴシックのムード作り・メロディ感覚やデジタルの無機質さだけでなく、TYPE O NEGATIVEあたりの色気も取り込んだこの、ポルトガル産バンドのアルバムは、神聖に対抗する為の「厳粛さ」と、耽美とは違う「妖艶さ」が合体したような独自のゴシック・ロックで、アンチ・キリスト=粗野で野蛮でブルータルとするバンド群とは別次元の宗教性があります。
楽曲・アレンジメントの幅も多種多様で、屈強でありながら混沌、妖艶と無機質の交歓、歌い易い重苦しさなど、様々な要素を違和感なく料理して仕上げています。寡聞にして言わせて貰えば、このアルバムと同様の世界、そして完成度は、少なくともゴシックの中ではないと思います。
ただ、一体どんなバンドが好きな人に薦めればいいのかよく分からない。
前作におけるゴシック特有の感覚も、次作における攻撃性もなく、変なもの好きに薦めるにしてアヴァンギャルドさがないし・・・う~ん・・・ボーカルが TYPE O NEGATIVEと同等にディープな声を出すので(OCTOBER LUSTしか知らんが)、女性に薦めればいいのだろうか・・・あんなエロではないから聴いてて恥ずかしくないし。


MOONSPELL - Sin/pecado - Let the Children Cum to Me.... ★★★ (2006-05-27 02:07:16)

アルバム中では特に、ゴシック・ファンとして安心して聴ける曲ですね。
神聖とすら言える厳粛なムードの中に漂う、哀愁たっぷりのギターメロディが耳から離れなくなります。
数年前、不意に頭に浮かんだメロディがあって、誰の曲だったか分からず片っ端から所持してるアルバム聞き返してみたらこの曲だった、という経験があるんで、☆は3つ付けるしかありません。


ATROX ★★ (2006-05-26 02:30:00)

>Usher-to-the-ETHERさん
今MonikaのHPにあるインタビューを読んでみたんですが、逆じゃないですかね。
「ORGASM」を聴いてはないんで分かりませんが、「ORGASM」では今までの歌い方に自信がなくしてしまって"Contentum"(2nd)の時のように“weird"でもなく“indian, arabian influenced"もあまりない歌い方になっている、と読みましたが、私の訳し間違いですかね・・・どうでしょう?
しかし・・・レーベル側から「もっと普通に歌え」と言われてたみたいっすねー・・・その方が女性ボーカルメタルとして売れるからだろうけど、個人的には「ふざけんな!」と言いたいわ・・・まー、Monika自身がお気に入りのアルバムが「TERRESTRIALS」と言ってるのが救いですけど・・・。


XASTHUR ★★ (2006-05-24 11:38:00)

>Kamikoさん
どーも初めまして。
ええ、全く素晴らしいバンド(と言っていいのか)だと思います。
私はここ数年CD自体あまり買ってなくて、この界隈もまだ疎いんですが・・・最初聴いた時、「まだノルウェーも頑張ってるなぁ」と思ったら、アメリカ産だと知ってたまげましたよ。
このアメリカン・孤独ゾンビ界隈は、XASTHURとJUDAS ISCARIOTぐらいしか登録されてないっぽいから、これから充実していくといいですねー。


EDGE OF SANITY - Crimson ★★ (2006-05-23 11:26:00)

全1曲40分弱のアルバムという事で、YESやGENESIS等、往年の70年代プログレ大作主義をデスメタルでやってみたかったらしいですけど・・・「同じ事を試みて他のバンドは失敗したが、俺たちは成功した」とライナーノーツで自画自賛してますが、正直、聴き終えて出て来た言葉は、「どこがやねん」。
確かにデスメタルリフの一つ一つは格好良いし、叙情パートもメロディックで文句ないんですが、その繰り返しが40分続くどうにも一直線な内容。例えば(素人考えですが)、ゴシックパートやドゥームパートを盛り込んだり、ハードコアや正統派ヘヴィ・メタルの要素を入れるとか、「デスメタル」というジャンルに収まる「ドラマティックな大作」や「壮大な物語」は出来ると思えますが、そういった多様性は、はっきり言って皆無。
ドラマというより、幻覚としか思えないぶっ飛んだ物語性に強引に納得・感動させられるGENESISの「SUPPER'S READY」や、複雑・緻密・技巧的極まるアレンジな上、壮大極まるユートピアとして成立しているYESの「CLOSE TO THE EDGE」などとは較べるべくもないが、前半のフレーズが頻出する後半はそれなりに楽しめた。
OPETHのMikael Akerfeldtがゲスト参加している。


ANATHEMA - Alternative 4 ★★ (2006-05-23 02:01:00)

ゴシックの括りから外れ出した前作「ETERNITY」からさらに、ゴシック特有の耽美意識や重さが消えた、どころか、メタルの質感まで薄くなり、このアルバムにある音楽性は「プログレ」と言った方がいい。
この後ANATHEMAは結局、ロックというか、RADIOHEADに近くなっていくわけで、「プログレ」という言い方は正直間違っていると思うが、他にどうにも言い表しようがない。ただ、ANATHEMAは実のところPINK FROIDに多大な影響を受けているようなので、やっぱり合っている気もする。そんな感じの憂愁ロック。
10曲中6曲がDuncan Patterson(B)作曲で、Daniel Cavanagh(G)信者の私としては、最も聴く頻度が低いアルバム。具体的に言うと、Duncanはどうも、装飾の音色に雰囲気を任せ過ぎというか、使い方が安直だと思うのですがどうでしょうか。対してDannyは(リフでなく)曲構成の幻覚性によって病的な情感を出していて白眉、という信者の印象です(このアルバムでは⑧「REGRET」にそんな要素があるが、曲が長すぎる)。
Vincentの歌はまだメタルの影響が残っており、語るような歌い方に色気はない。
Joun Douglas(Dr)が脱退しておりShaun Steelsが加入している。


MY DYING BRIDE - The Dreadful Hours - My Hope, the Destroyer (2006-05-23 01:13:04)

このバンドにしてはテンポは速く、メタリックなリフもあって聴き易い。
後半の泣きのハモリは必殺級なのだから、そういうパートをもっと増やしてくださいお願いします。


XASTHUR - Hedengang / A Curse for the Lifeless - Blood From the Roots of the Forest ★★★ (2006-05-22 02:55:29)

かつては血塗られた戦場だった暗黒の森から、全生命に対して発散する、気圧を変える程の膨大な瘴気。それくらいスケールのでかいドゥーム・ブラックの名曲。10分越えます。
悪夢的憂愁を支えるギターアルペジオ、悲痛なメインメロディを奏でる(多分)ベース、怖すぎる地縛霊コーラス、何気にちゃんと展開する構成、メランコリック・ドゥーム・ドラマと言って差し支えないです。
これはしかし、夜に聴くと、本当に「何か」が来ます。


CRADLE OF FILTH - Cruelty and the Beast ★★ (2006-05-21 02:08:00)

発売された当時、前作「DUSK AND HER ENBRACE」を崇め奉っていた私は、「泣き」どころか「哀愁」すら薄いこのアルバムの楽曲群とパタパタドラムに心底絶望、2度ほど聴いた後「大駄作」の烙印を押して部屋の奥に封じ込め、その後、このバンドを思い出す事は、最近までなかった。
改めて聴き直してみると、「シアトリカル・デカダンス・ドラマ」ではないが、「ドラマティック・ダーク・スラッシュ・メタル」としてとても楽しめた。疾走感に重きを置いた作風で、その疾走感を失わないようにして、装飾もドラマも付随しているように感じる。全編スラッシーでメタリックな快感で構成されており、翻って、前作はプログレッシブなアルバムと言えるのかもしれない。
哀愁はないが、その分恐怖と不穏が際立っているわけで、それはつまり、このバンドの幅広い表現力の証左だったのだな、と今更反省した次第です。輸入限定盤だけ取っておいて良かったと思うし、このサイトの存在を知って本当に良かった。
今度また、MIDIANから買い始めようと思います。


MY DYING BRIDE - The Dreadful Hours ★★ (2006-05-20 15:39:00)

2001年発表7thアルバム。KeyヘルプでBAL-SAGOTHのJonny Maudlinが参加。
5th、6thアルバムは持っておらず、このバンドのCDを購入したのは4th「LIKE GODS OF THE SUN」以来10年振りなんですが、いや、驚きました。「懐かしい」どころじゃないです。
1st収録曲をリメイクしてるから「それなりに原点回帰してるんだろう」と思ってましたが・・・何と、リメイク曲が何一つ違和感なくアルバムに溶け込んでおり、つまり、音楽性は何だか1stっぽい、という有り得なさ。何故そこまで何もかも回帰してますか!?聴いてたらもう、呆れを通り越して、失笑通り越して、突如悟りが開いて泣けます。6thからバンドロゴが1st・ 2nd時に戻ってる事にもっと早く気付くべきでした。
「バイオリンをメンバーとして加入させたのは間違いだった」とでもいうような、哀愁は少なくメロディも少なくつまりあまり耽美的でなく、でもデス声は大復活してフックも薄く(メタルとしては)冗長な「鬱屈絶望メタル」という事で、救いようのなさはそれはもう完璧。地下水脈に絶える事なき暗黒の流れ。もう永遠にこのまま続けてください。


XASTHUR - Hedengang / A Curse for the Lifeless ★★ (2006-05-19 14:55:00)

デンマークの一人ブラックNORTTとのスプリットCD「NORTT/XASTHUR」として発表された、ま、ミニアルバムと言っていいかと。2004年。私のXASTHUR初体験。
BURZUM直系、ドゥーム・アンビエント・ブラック、「永遠」という幻覚を見せて人間を誘い込む呪いの森、憂鬱→絶望→首吊りコンボ確定→「YOU LOSE」、といった趣の、虚空の美に酔える世界(ドラムは打ち込み・・・)。
全3曲かたくなにスローで隙のない虚無感、ギターの擬音が「シャーッ」である極上のブラック音質、執拗に続く寂寞アルペジオ、「歌が全くない」にも関わらず「冗長」を紙一重で回避する構成(②は10分!!)、呪いシンセ・幽玄コーラスの巧みさなど、「BURZUMの後継者」と呼ぶに充分な品質である。特に 3rd、4th時のBURZUMは、「曲の良さ」より「単調さ」が強いと個人的に感じるので、音楽的には、こちらを評価したい。話題的には、 Maleficが自殺するのを待ちます。
・・・
嘘です・・・早く次のアルバム作ってね☆


ANATHEMA ★★ (2006-05-19 01:52:00)

オフィシャルサイトで聴ける「Everything」という新曲が鬼のように素晴らしくてびっくり。勢い余って6thを全曲レビューしようと思ったらタイトルトラックだけする気になれなかったというのもどうなんだろう。
2006年に新譜出るのかなぁ・・・何か「レコードディールが決まってない」とかそら恐ろしい事書いてありますが・・・。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Underworld ★★★ (2006-05-19 01:34:23)

焦燥感を煽るリフから静かに始まってゆっくり情感が熱を帯びていく、「RELEASE」同様、Dannyらしい曲と言える。あまり起承転結を感じさせない、自然に感情が流れていくようなドラマがある。素晴らしい。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Leave No Trace ★★ (2006-05-19 01:23:47)

アコースティック・バラードと言っていいと思う。
Vincentの歌詞は詩的だし、曲も暗いと言うより哀愁がある感じで切ない雰囲気がある。「No Future」とか連呼してるけどさ。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Looking Outside Inside (2006-05-19 01:16:45)

メロウな前半から一転、後半は錯乱した精神が激情を露わにする。
Dannyの狂ったフィードバックギターで締められて、全く救いなく終わります。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Release ★★ (2006-05-19 01:05:45)

静かなアルペジオや微かなSEから、コーラスワークなど少しずつ音が増え、勢いを増し、ロックらしいリフも出て盛り上がっていく。
部屋で一人、静かに浸りたい。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Pressure (2006-05-19 00:52:36)

アルバム1曲目から「穴の中を進んでいく 惨状へ向かって」などとのたまう、この後ろ向きな出発は何なんでしょうか。
楽曲自体は淡々としたメランコリー・ロックと言えますが、段々Dannyのギターノイズが漂い始めて、「早く発狂させてくれ」と懇願したくなる素晴らしいムードが作られます。


LIMBONIC ART - Ad Noctum: Dynasty of Death - Pits of the Cold Beyond ★★ (2006-05-17 02:41:12)

容赦ないブラスト地獄から、宇宙的広がりすら感じるコーラスパートへの展開に痺れます。
長さは5分台。こんな曲ばかりだったら嬉しかったなぁ・・・。


LIMBONIC ART - Ad Noctum: Dynasty of Death - In Embers of Infernal Greed (2006-05-17 02:08:54)

アルバムの中では6分台と短いし、シンセのメロディが割と前に出ていて聴き易い。神秘と暴虐の猛突進。


LIMBONIC ART - Epitome of Illusions - Eve of Midnight ★★ (2006-05-17 01:51:56)

ブラストから叙情まで、起伏に富んだ展開を見せるドラマティック・ブラック7分半。長いけど、常にメロディックなので退屈しない。
一番最後、締めのヘヴィ・メタルらしいパートが哀愁もあってとても格好良い。


LIMBONIC ART - Epitome of Illusions - The Black Hearts Nirvana ★★ (2006-05-16 13:53:29)

10分の大曲の上、インストかと思うくらいあまりボーカル出てきません。ギターも「シャーッ」っていってるだけで大した動きもない。
つまりシンセの、神々しくも残酷なメロディの流れにひたすら酔える。


LIMBONIC ART - Ad Noctum: Dynasty of Death ★★ (2006-05-16 02:05:00)

まず「EPITOME OF ILLUSIONS」を聴いて、次にこの3rdというのも変則的な聴き方だと思うが、何だかシンセが引っ込み過ぎてて、細かい部分が全然聴こえないんですけど・・・ミックスか何か間違えたの?こう意図したのか?確かにシンセの旋律より、マシン・ブラストの破壊力が凄まじい音圧で迫ってきて迫力満点ですけども。
メロディを抑えた神々しい暴虐ブラスト・ドラマと言えば聞こえはいいが、ほぼブラスト一辺倒なのに曲は平均8,9分と長めで正直冗長だし、壮大なシンセの旋律こそこのバンドの核と思っていた私にとって、これはちょっと不満。
でも基本の音楽性は変わってないし、あんまりシンセが目立たなくても充分に魅力的な蹂躙感を体験出来るので、割と満足はしました。Deamonのボーカル表現力が上がってて、絶叫はかなりのおぞましさ。


CRADLE OF FILTH - Dusk and Her Embrace ★★ (2006-05-15 17:06:00)

前ミニ・アルバムと較べて基本路線は同じ「シアトリカル・デカダンス・ドラマ」だが、そこにさらに、哀愁の旋律が全編を覆い尽くし、シンセも女声もブラストも何もかも哀しみに向かって収斂されていく。特に④「A GOTHIC ROMANCE(RED ROSES FOR THE DEVIL'S WHORE)」、⑥「MALICE THROUGH THE LOOKING GLASS」、⑨「BEAUTY SLEPT IN SODOM」のようなバラードパートの出現が顕著な例で、個人的には、これ以上壮大に悲劇に酔える音楽を知らない。猛烈に泣ける。
悲壮のドラマが猛然と疾走するメロディック・ブラックの超大傑作。捨て曲一切なし。完璧。神の作品。何百回聴いたか分からない・・・という行き過ぎの絶賛は、日本盤と輸入デジパック盤と棺桶ケース盤を所持している私には許されると信じる。
個人的には⑤「NOCTURNAL SUPREMACY '96」を外して聴いて欲しい、96年発表の2ndアルバム。
ちなみに、「Daniの奇声が受け付けない」という意見をよく見るが、私にはその意味が分からない。理解不能。初聴時から「素晴らしい」以外の感想を持った事がない。


CRADLE OF FILTH - V Empire or Dark Faerytales in Phallustein ★★ (2006-05-15 15:49:00)

96年発表の1stに次ぐミニ・アルバム。
1stと較べるといきなり音圧が格段に上がっていて、冒頭のリフからもう禍々しさが違う。Daniのボーカルも高音絶叫から低音咆哮まで幅広く駆使、さらに女性ボーカルもSarah Jezebel Deva等が全面的に参加して演劇性が過剰なほど加わり、ド派手になったオーケストレーションがまたドラマを煽って煽って煽りまくって疾走・狂気・頽廃・哀切・恐怖・官能が暴風雨の如く暴れ回るシアトリカル・デカダンス・ドラマがここに完成している。1stと基本的に音楽性は変わってないのだが、凄まじい装飾の嵐でとても同じに聴こえない。
「DUSK AND HER EMBRACE」が好きなら聴かずに死ねないアルバム。
ここからジャケが良い感じになってますが、メンバー写真は全員が全員瞳孔がなくなってて怖いです。


CRADLE OF FILTH - The Principle of Evil Made Flesh ★★ (2006-05-15 14:55:00)

94年発表の記念すべき1stアルバム。
いやはや、まずジャケが最高過ぎ。女吸血鬼が女性を襲ってるわけですが、まー単純に言って、裸の女性二人が血塗れで抱き合ってますな。いやーエロい。何度見てもエロいです。しかし、金がなかったのか内ジャケは至ってシンプルで、独特のデカダンス世界はありません。
音の方は、次作以降繰り広げられる「シアトリカル・デカダンス・ドラマ」の雛型というか、複雑でメロディックな「ドラマティック・スラッシュ・メタル」と言えます。
音質が良くなくて、シンセの音色が薄っぺらく豪華とは言えない上、装飾以上には扱われていないので明確に分かりますがこのバンド、「ブラックメタル」と言われていても、端から「どれだけ速く演奏するか」という勝負に乗ってないんですよね。「暴虐」よりも「耽美」の意識が強い。このアルバムの時点は装飾塗れの暗黒絵巻ではないしスラッシュ的な聴き易さがあるという点で、案外「CRUELTY AND THE BEAST」が気に入っている方はすんなり受け入れられるかもしれません(それより後は聴いた事ありませんが)。
Daniのボーカルスタイルもデス/スラッシュに近く、超音波絶叫もなく、濁っているけど狂ってません。
繰り返しますが音質は悪いです。
この時点で既にギター、ベース等の表記はなく、皆さん「Satanic War Noise」や「Winter Evening Storms」等を担当しておられます(何じゃそりゃ)。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit ★★ (2006-05-14 02:55:00)

01年発表の6th。Les Smith(Key。元CRADLE OF FILTHのLecter)がメンバーに加わっている。
私は前作「JUDGEMENT」は未聴だが、聴いていて不意にSENTENCEDを思い起こした。それは無論音楽性からではなくて、「昔は昔、今は今」でどっちも好きになれそうなその品質において、である。このアルバムはゴシックでない。メタルでない。ハードロックでもない。単にロック・アルバムだ。
ゴシックの重さや耽美志向はほぼ皆無、メタル的リフの魅力・攻撃性も皆無、というかもう、ギターに比重が置かれてない。ロックになったと言ったら一言だが、代価として浮上させた魅力は、4th「ALTERNATIVE 4」から少しづつ導入されてきた(であろう)コーラスワークなのではないか。女声も取り入れられているし。つまり、このアルバムの軸になっているのは、ギターでもオーケストレーションでもなく、「歌唱」なのだ。
Vincentの歌唱も充分魅力的である。ジャンルの檻から逃れて歌い易い音域のメロディに出来たのだろう、以前のような無理してる感じが全くない(バンドの核を担えるほどかは、一概に言えない)。相変わらずの鬱々とした歌詞世界が、美しいコーラスワークを伴って、静かに、激しく、情感を込めて語られる。
Dannyのフィードバックギターもここぞという所でしっかり自己主張してくるし、これは紛れもなく、ANATHEMA流「陰翳礼賛音楽」である。
ていうか。
このアルバムを支持する前提は、個人的な「ANATHEMA=Daniel Cavanagh」という認識によります。ジャンルなどどーでもいい。Dannyが居て、彼なりの美意識が聴いて取れたらもう何だって良いんです。「好きなメタルギタリストは?」と訊かれれば「Danny Cavanaghに決まってるだろ、このカス」と突然相手を見下しつつ即答するDanny信者ですから私は。
日本盤ブックレットは、⑥「Barriers」のクレジットがDannyじゃなくVincentになってるんですよ!!ムカつきましたからね!!


ANATHEMA - Alternative 4 - Inner Silence (2006-05-14 01:42:38)

3分の小曲。切々と紡がれるピアノ、重いヘヴィ・リフと来て、泣きのギターメロディですよ。これぞDanielの真骨頂!!
でも、曲が短過ぎ。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Temporary Peace / In the Dog’s House ★★★ (2006-05-14 01:18:49)

かなり陰鬱なアルバムの最後は、波の音と共に、深い安らぎを与えてくれるこの暖かくも美しい曲で締めくくられる・・・それが例え、かりそめの安らぎ(Temporary Peace)だとしても・・・
・・・シークレットトラック、まぁいいじゃないすか。ハッピーエンドって事でw。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Panic ★★ (2006-05-14 00:40:08)

タイトル通り、精神錯乱が早口かつ、スピーディーに駆けて行く。ライブで盛り上がりそうだ。
無論デス的疾走ではなくハードロック的ですが、コーラスワークの疾走がたまらない心地良さです。


ANATHEMA - A Fine Day to Exit - Barriers ★★★ (2006-05-14 00:21:57)

ゴシックどころかメタルですらないアルバムの中、この曲だけゴシック的耽美意識が漂っている。驚くべき事に、リピートされるボーカルは2nd収録「SHROUD OF FROST」と同じではないか!!
後半のリフのうねり、切なく囁くコーラス、Danielによる幽玄なフィードバックギター・・・渦巻く暗黒美意識の明確過ぎる表出に、古参ファンとしてほくそえんでしまった。


CRYPTOPSY - Once Was Not ★★ (2006-05-13 02:56:00)

個人的に、3rd、4thと期待を裏切られ続けたが、2ndまで在籍していたLord Worm(Vo)復帰と聞いて喜び勇んで購入、その期待は完全に満たされた。素晴らしいデス・ボーカルである。さすがに1st、2nd時のようにはいかないが、これでも充分・・・いや、Mike Desarvoの後任であるのだから、これぐらい歌っぽい方が3rd以降のファンも安心なのかもしれない・・・いや、しかし、凄いボーカルだ。
デス声って実は歌(Vocal)というより、パーカッション(Throat)に近いものだが、この人のボーカルスタイルは、パーカッシブな心地良さすら消そうとする。つまり、こんなに音楽的に価値のない、酷いボーカルってないんじゃないかと(日本盤ボーナスのライブと原曲を比較すると特にそう思う)。
このバンドはアルバムを重ねる毎に、テクニカルな部分ばかりが増長し、そして、技術ばかり取り上げられてしまった。結果、近作は複雑化・難解化し、聴き手としては、通して聴くだけでも精一杯のアルバムだったと思う・・・だが、Lord Wormの無価値なボーカルは、バックの技巧や複雑さを相殺、展開を泥濘化する。逆に、これほどの技術を駆使して盛り立ててようやく、Lord Wormの声に生気が、意味が宿る(言い換えれば、「Lord Worm+下手糞な楽器陣」のバンドって、誰も見向きしない気がしませんか)。
デス史上最高峰の楽器陣と、デス史上最底辺ボーカルの組み合わせ・・・この、デス・メタル史上最大の矛盾・葛藤・無駄・馬鹿馬鹿しさこそが、CRYPTOPSYの魅力だと、私は断じて疑わない。Lord Worm出演のPVも最高だった。次作もよろしくお願いします。


VED BUENS ENDE - Written in Waters - Coiled in Wings ★★★ (2006-05-12 00:46:11)

前半、朗々と歌い上げておきながら、一転、後半は本性を現したのか怒涛のブラスト・・・いやもう曲の印象なんかどうでもいい。
何と言っても聴きどころは・・・ブラスト時のSkollによるトレモロベースラインだろう!!猛烈に泣いている!!最高だ!!これが聴きたかった!!
あと、「I am the one worthy」と卑しく叫ぶVictonikのデス声が好き。


VED BUENS ENDE - Written in Waters - Den saakaldte ★★★ (2006-05-12 00:24:26)

これは個人的にお薦め。
9分近い大作だけど、これまで通りの不穏なアンサンブルに加え、恍惚感溢れるズレたダブルボーカルが気味悪く、後半、何故か突然ブチ切れてブラック・メタル化したりと、「これぞVED BUENS ENDE...流ドラマ!!」と、言ってみたくなる。


VED BUENS ENDE - Written in Waters - It's Magic ★★ (2006-05-12 00:06:50)

シアトリカルなボーカルが、変幻自在とまでは言えない歌唱力で歌い上げる。充実の気味悪さだ。
中間部に珍しく分かり易い、ギターとベースのやりとり(と言えそうなパート)があるね。


VED BUENS ENDE - Written in Waters - You, That May Wither ★★ (2006-05-11 23:59:40)

一応ブラックっぽい疾走感がある曲です・・・というか、展開する度に何故かテンポが上がっていく。1曲目飛ばして、この曲から聴いた方がとっつき易そうだ。


VED BUENS ENDE - Written in Waters - I Sang for the Swans ★★ (2006-05-11 23:47:12)

アルバム1曲目からいきなり、不気味でウネウネしたアンサンブルを3分以上も聴かされる。この時点で早くも「普通のアルバムじゃねーな」と気付けるありがたい構成だ。
曲の印象は、ミドルテンポに終始する、罪と後悔の残留思念みたいです。
「I raped her on her throne」の絶叫が何か怖い。


VED BUENS ENDE - Written in Waters - Autumn Leaves (2006-05-11 22:29:42)

アルバム中唯一の普通の曲。クリーントーンのギターカッティングとうねらないベースに、男声と女声のデュエットが乗って、幻想的な雰囲気のバラードになってます。
本当普通に良い曲です。男声がもうちょっと上手ければなお良かった。


THE 3RD AND THE MORTAL - Painting on Glass - Horizons ★★ (2006-05-10 23:45:16)

このCDを所持して数年、アルバムの最後の曲とはいえ、この曲の存在に気付かなかった自分を恥じたい。
神秘的で幽玄に漂う女声コーラスワークが、タイトル通り、日の出の明るみを、薄暗さを、丁寧に、そして官能的に描写する。このバンドにしては珍しくポジティブな印象を受ける点も良い。
とにかく美しい。
何故「官能的」と言ったかは、歌詞を訳してみれば一読瞭然。


SAMAEL ★★ (2006-05-10 16:19:00)

ずーっとドイツのバンドだと思ってたが、スイスのバンドだったとは。
「これぞドイツ」と思ってた私は一体どうすればいいのだろう・・・。


SAMAEL - Passage - Angel's Decay ★★ (2006-05-10 15:56:00)

儚く哀しいピアノのメロディをバックに、苦悩と葛藤がじわりじわりと聴き手を侵食するインダストリアル・メランコリック・ドラマ。
深みのあるVorphの低音ボーカルを堪能せよ!!


SAMAEL - Passage - Moonskin ★★★ (2006-05-10 15:38:25)

ピアノの旋律がメインのSAMEL風メタルバラードか。
見上げた月に、夜空に、失った恋人を永遠に捜し求めているような、壮大な哀愁に満ちている。紛れもない名曲。


SAMAEL - Passage ★★ (2006-05-10 15:21:00)

96年発表の4th。
以前はブラックメタルだったらしいが(未聴)、このアルバムはインダストリアル・ゴシック・メタル。
このバンドが先達なわけだからこの例えは失礼だろうが、「人間味のないRAMMSTEIN」と言える。
ドラムは打ち込み、全編ミッドテンポで進む重いリフが、シンフォニックな華やかさでない、オペラティックと言える壮大で憂愁をたたえたシンセに覆われる、冷徹・荘厳・無慈悲な世界。
徹底的に硬質な音塊の存在感もさることながら、オーケストレーションが奏でる旋律が冷たくも哀しく、無慈悲ではあるが無機質な印象はない。狂気的情感に溢れた強固なゴシックの世界・・・それはまさに、ジャケに大きく写されている月が象徴しているだろう。
このアルバムしか持ってないが、独自性・クオリティ共に申し分なく(似たようなテンポが続くので少しダレるが)、もっと多くの人に聴かれるべきバンドだろう。ちなみに全編デス声です。


1349 - Beyond the Apocalypse ★★ (2006-05-10 03:31:00)

メタリックなダイナミズムを駆使して繰り広げられる、ドラマティック・ブラックの傑作。
疾走感のみを売りにせず(基本凄まじく速いが)、メロディによって暴虐を対比させるわけでもなく、シンセで華麗な装飾をするわけでもなく、優れたリフと多様な展開だけで、ここまで劇的でなおかつブラック・メタル以外の何物でもない音というのはそうないのではないか。
いや、こんなにメタルの格好良さを持ったブラック・メタル・アルバムを私は知らないです。


DARKTHRONE - Under a Funeral Moon - Inn i de dype skogers favn (2006-05-06 15:51:49)

展開どころか、リフどころか、コード進行すら僅かという起伏のない疾走感に、邪念を込めて語り掛けてくるデス声が恐ろしい。
この寒々しさこそ北欧ブラックの神髄だと個人的に思っているのだが。


VED BUENS ENDE - Written in Waters ★★ (2006-05-06 01:43:00)

当時のノルウェーブラックメタル界のタレント達で結成されたバンド、もしくはプロジェクト。メンバーはDODHEIMSGARDやAURA NOIR他様々なバンドに関わっているCarl-Michael(Vo&Dr)、DODHEIMSGARDのVicotnik(G&デス声)、ULVERのSkoll(B)の3人編成。
メンバーからして当然、ブラックメタルを期待して聴き始めるが、聞こえてくる音はミドルテンポ中心の、不気味な3ピースアンサンブルと気だるい歌唱が延々続く内容で、ブラックどころかゴシックでもなく、メタルというのも首を捻るような、アヴァンギャルドとかプログレッシブとしか表しようのない、アンビエント・メタルもしくはブラック・ジャズ・メタルだ。音像をカテゴライズするのは非常に難しい。
最初は印象を言葉にする事も出来なかった。ブラックメタルのような暴力性はほぼないし、メロディックでもなく、歌が上手いわけではないし、でも気味の悪さだけは徹底されていて、「不思議で謎めいたアルバム」という事で一旦結論を出してしまった。
だが、歌詞を読むと突如、印象が鮮明になる。
正確に訳したわけではないが、歌詞の印象は、後悔や失望や居直りや諦めが繰り返される悪夢的幻惑の世界で、歌詞を読みながら聴いていくと、孤独と絶望の泥沼に沈みこんで抜け出せなくなる。覇気のない歌も、引き攣るギターも、蠢くベースも全て、生きれば生きるほど醜く汚れていながら、救われる気もない人間の病的な暗黒を描写しているようで、それが約60分揺るぎなく続くわけである・・・。
ゴシックでもドゥームでもなく、ブラックメタルの病から生まれた輝かしい奇形児。
再発輸入盤ジャケットのゾンビの群れは、紛れもなく、私達の姿であろう。


SADIST - Crust - Christmas Beat ★★ (2006-05-05 21:50:22)

この曲の何がクリスマスなのか・・・歌詞はどうも、情動を抑えきれない男がレイプした、ってだけに思いますが、その日がクリスマスなの?だとしたらえげつないな。
キラキラ光る華やかなムードの中、獰猛で粘っこく始まり、レイプ、じゃなくて切れ味鋭いパートへ雪崩れ込んでその後も疾走と弛緩を繰り返して展開。良いですよ。
・・・曲が、ね。


SADIST - Crust - Obsession-Compulsion ★★★ (2006-05-05 21:08:04)

これはAndy(B)がメインで作ったんだろうなぁ、と推測出来る。ベースが暴れ回っとる!!Bソロもあるし。☆3つなのは、ベース経験者の贔屓目もありますかね。
MESHUGGAHかっ!!というリフからメロディックな展開も清々しい。


SADIST - Crust - Perversion Lust Orgasm ★★★ (2006-05-05 20:36:16)

不気味なSE、妖しい旋律を奏でるシンセ、ヘヴィなモダン・アンサンブル、多彩な展開、デス声から恍惚に病んだ呟きまで幅広いボーカルと、新生SADISTの魅力が詰まった1曲目。
あとドラムが凄えよ。


SADIST - Crust - 'Fools' and Dolts ★★ (2006-05-05 20:23:22)

イントロのSEから、ひたすら聴き手を急き立てる不穏と衝動・・・そして爆発、暴走、Fool、Fool、Fool、発狂していくボーカル・・・。
メロディなどなくてもSADISTは、情感の描写に困らないのだ。


SADIST - Crust ★★ (2006-05-05 18:21:00)

2ndでシンセはやりきったのか、「これ、デスメタルじゃないよね」と我に返ったのか、今度は思いっきり直情的なモダン・デスメタルに変貌してます。歌詞が「だって俺ら、サディストだし」という開き直り過ぎな内容に変わりまして、叙情も哀愁もオリエンタリズムもガックリ肩を落としてますな。歌い上げるのは「殺してぇ!!」「刻みてぇ!!」「血が見てぇ!!」という激情で、まあ、まさにそれは確かにまさしくデスメタルなんですけども、曲は3分台で音質も「いかにもデス」という感じで聴き易いのは「あんたらちょっと日和過ぎではないですか」と言ってみたくもなります。
とはいえ。
デスメタルとしては紛れもない超怒級のクオリティを持つ一級の作品である事は間違いなく、ヒトに潜む攻撃衝動は正確無比に表現される上、アンビエント風シンフォニック・シンセがその野蛮を賛美するかように妖艶で魅力的に彩ってリスナーの脳に流し込まれるという、そこらのヘヴィ・メタル・カス・バンドなど殲滅するような、恐ろしく殺傷力(品質)の高い殺戮マシンのようなアルバムに仕上がってます。凄すぎてある意味ポップ。つまり、百人に聴かせれば百人が殺意に目覚めそうな気がする。
Tommy(ギター・キーボード)以外全員入れ替わってますがバンドの技量も向上、テクニカルなアンサンブルを余裕でこなして整合感は微塵もブレてません。特にドラムのOinos。こいつはメッチャクチャ上手いだろ!!ソロもこなす Andy(B。1st時から出戻り)のうねりある存在感、様々なデス声を駆使する上気だるい呟きも入れてくるTrevor(Vo)、いや、一体どんだけ美点が思い付くんだこのアルバムは・・・もういいわ。97年発表。
個人的には「モダン・スピリチュアル・デス」と名付けたい。暴力衝動に洗脳されたい人は買おう!!


SADIST - Tribe - India ★★★ (2006-05-05 16:04:46)

タイトル通りインド音楽を取り入れてるのか?オリエンタルな響きが支配するプログレッシブ・密教・デス。
涅槃にGO!!という感じ?なの?あぁ、想像すると気持ち悪い!!


SADIST - Tribe - Tribe (2006-05-05 15:41:41)

4分しかないとは思えない程に矢継ぎ早かつ多彩に展開する実験的なカオティック・テクニカル・ドラマであろう。
様々な叙情性や攻撃性が描かれるのにGソロもBソロもあって、曲の印象がどうにも言葉にならない。


SADIST - Tribe - From Bellatrix to Betelgeuse ★★★ (2006-05-05 15:16:08)

・・・未開の密林に辿り着き、そこで見上げた夜空の美しさと暗闇の恐ろしさを想起する・・・
シンセが奏でる煌びやかで壮大な旋律から、メタリックで圧迫感のある展開、そして、Tommyによる、神掛かった哀愁と神秘を発散するソロに泣かずにいられるかッ!!
このインストの存在を、ARCTURUSの「AD ASTRA」同様、デスメタル愛好者は誇らしく思うべきだ。


SADIST - Tribe - The Ninth Wave ★★ (2006-05-05 12:12:20)

この曲が、難解と言えるアルバム「TRIBE」の核を、最も分かり易く伝えていると思う。
つまり、デス声で、割と疾走感があって、不穏な雰囲気があって、シンセが主導権握って乱舞して、で、「ギターリフがありません」けどそれでもデスメタルと呼びますか、と。
ていうかこの曲、趣がLIMBONIC ARTに近い・・・と思ったら「TRIBE」、LIMBONIC ARTの1stと発売年が一緒かよ。不遇にも程があるなこのバンド。


SADIST - Tribe ★★ (2006-05-05 02:35:00)

1stから3年・・・その間、ノルウェーのブラックメタルバンド・MAYHEM内に起きた凶行の衝撃がアングラ・メタルシーンを駆け巡り、AT THE GATES、DISSECTION、IN FLAMESなどによるスウェーデンのメロディック・デス・メタル勢が台頭、CRADLE OF FILTH、DIMMU BORGIR、BAL-SAGOTHなどシンフォニック・ブラックも活発化しており、デス/ブラックシーンはまさに活況を呈して、96年。
そんな状況に発表されたこのアルバムは、そんなシーンの変化を鋭敏に察知、当時の影響をもろに被っている・・・事はなく、影響は全く見られない、どころか時代の流れを清々しいほど完全無視、好き勝手に独自の進化に邁進した内容だ。
前作はあくまでも「デスメタル」という土台の上に、クラシカルな装飾など異ジャンルの音楽性を取り入れていたが、今作はもう「デスメタル」と言えない。デス特有の突貫根性はゼロに近くミドルテンポ主体、そしてシンセの派手さが不可思議な方向に爆発、展開もメタルの範疇を見失った自由さで、ここに唯一無二の「神秘と怪奇渦巻く変態メタル」の堂々完成と相成ってます・・・もしHoly Recordsから発売されてたら「さもありなん」って言ったと思うわ。
肝はやはりシンセで、(多分オリエンタルと言っていいと思うが)この界隈ではそう見られないほどの多様な音色・質感に、さらにSEが加わり、その自己主張は「装飾」ならば明らかに越権行為と言える倣岸さ。そうして溢れるムードは、相変わらずスウェーデン勢のような哀愁一辺倒ではなく、崇高・荘厳・煌びやかでさらに、今作はデスパートが減じた分狂気も担ってもう、叙情的でもクラシカルでもなく、民族音楽みたいというか何かひたすら不気味。前作のような哀愁深いクラシカル・デスを期待すると、確実に評価を誤る。
ただ、デスパートがほぼなくなって、静と動のダイナミズムは減じてますね。曲の長さが基本4分台と実はすっきりしてますし(でも分かり辛いんだが)。
前作からB&VoのAndyが脱退、新たにChicco(B)とZanna(Vo)が加わっている。Zannaの声は、しわがれたTomas Lindberg(AT THE GATES、LOCKUP)といった趣なのだが、デス声というより普通の「わめき」に近い為嫌悪感は薄く、かすれた声質ながら牙をむくそのボーカルは、弱さと怒りを常に発散してて、個人的には大好き。
今作は、無理して比較するなら「シンセを取り入れすぎたDEATH」と言えなくない・・・かもしれない。


SADIST - Above the Light - Hell in Myself ★★★ (2006-05-04 13:21:22)

こんなデスメタル、そうそうないです(邦盤解説には「チェンバーロックとデスメタルの融合というに相応しい」とあります)。前半部と後半部を掛け合わせたのでしょうが、要素が巧みに混ぜられていて不思議と違和感がなく、アルバム中でも浮いてない。
妖しくも朗らかで、恐ろしいのに崇高な世界。


SADIST - Above the Light - Enslaver of Lies ★★★ (2006-05-04 12:51:16)

デス声に惑わされてはいけない。憤怒の疾走から哀切のギターソロまで複雑に展開するプログレッシブ・メタル。デスメタルの暴力を手段として利用する手腕は見事と言う他ない。


SADIST - Above the Light - Sometimes They Come Back ★★★ (2006-05-04 02:42:43)

ミッドテンポ・デスでじわりじわりと侵食された大地から、芽吹いてくる叙情・・・小さな芽が、若木となって、枝を伸ばし、大樹となって、花を撒き散らすが如きTommyのギターソロがもたらす、その壮大さを聴け!!


SADIST ★★ (2006-05-04 02:25:00)

今更このバンドのレビューに情熱傾けて何の意味があるのかよく分からんけど、どうやらまだ解散してないみたいだし、復活を祈り続けます。


SADIST - Above the Light ★★ (2006-05-04 02:03:00)

93年発表、SADISTのデビュー・アルバムは少なくとも、昨今のメロディック・デス界隈に全くない音である。
IRON MAIDENスタイルと言える北欧的哀愁はこのアルバムには一切ない。だが、北欧産のどのアルバムよりも、煌びやかで、気高く、情熱的な叙情性に満ち満ちている。デスメタルパートと同等、どころかそれ以上に、静かで落ち着いた叙情パートがアルバムを支配している。その対比のダイナミズムを過剰に煽り立てる多種多様なシンセ装飾の、「クラシカル」なのに「シンフォニック」でないという特異性。静も動も巧みにこなす3ピースアンサンブルと、一級のテクニックを駆使するTommy のギターワーク。ギターソロのおいて発散されるその気高い哀愁は、かのマイケル・アモットにも比肩すると言い切ってしまおう。
確かに、ボーカルに何の魅力もないし、音質もチープだ。だがそんな事とは無関係に、このアルバム・このバンドの音楽性を「誰も引き継げなかった」から、有象無象のデスメタル界に埋もれてしまったように思えて、悲しくなる。


MY DYING BRIDE - Trinity - I Am the Bloody Earth ★★ (2006-05-02 01:34:26)

2nd発表から約一年後に出された2ndEPのタイトルトラック。
ノリやすいデス/ドゥームパート、ヴァイオリンによる哀愁の旋律もさることながら、このバンドにしては珍しく、デス声を使い分けた対話っぽい演出が良い味出してます。


MY DYING BRIDE - Trinity ★★ (2006-05-01 23:27:00)

95年、3rdの後に発売されたEP集。
内容は、1stフルより前に発表された1stEP「SYMPHONAIRE INFERUNUS ET SPERA EMPYRIUM」から全3曲、1sフル後の2ndEP「THE THRASH OF NAKED LIMBS」から全3曲、2ndフル後の3rdEP「I AM THE BLOODY EARTH」からは2曲だけ、再発でない3rdフルの限定デジパック盤のボーナストラックだった「THE SEXUALITY OR BEREAVEMENT」、で計9曲です。
どれもこれもフルアルバムに入っててもおかしくない曲ばかりだと思います。個人的には東洋呪術のような(と日本人が言うのもどうなのかと思うが)アンビエント・インスト「LE CERF MALADE」が実験的で面白く聴けました。こういうのはEPだからこそ出来るものかと。
平均7分という曲の長さも、このバンドにしては聴き易いCDに思えます。
でも、「THE CROWN OF SYMPATHY」のRemixバージョンは意義はさっぱり分かんない。・・・2ndアルバム全体からサンプリングしたはずなのに原型を全く留めてないインダストリアル・インスト「TRANSCENDING(INTO THE EXOUISITE)」の方が余程面白いと思うが・・・(この曲、3rdEP収録なのに何故かこのアルバムに収録されてない)。


IN THE WOODS ★★ (2006-04-30 03:59:00)

既に解散してるみたいっすね。
このバンドメンバーがその後移行したっぽいGREEN CARNATIONからも、ギタリスト一人以外脱退したようですし。
ちなみにGREEN CARNATIONは元EMPEPRORのTchortのバンドと思われますが、3rdをちょっと聴いた感じIN THE WOOD...の3rdの延長線上の音、と言っていいものでした。その上音楽も上出来。Tchortがこんなまともな人だったとは・・・。


VED BUENS ENDE ★★ (2006-04-28 23:01:00)

何か驚くべき事に、再結成したとか言ってますが・・・(Skollは脱退している模様)。ニューアルバムを2007年に発売するつもりだとか。
私、1st昨日買ったばっかですよ?どういうタイミングだよ。


MY DYING BRIDE - Like Gods of the Sun - For You ★★ (2006-04-27 21:21:08)

アルバム全体としては薄くなった哀愁は、この曲の静寂パートにまとめられたのではないか。
静かなアルペジオと、うっすらと敷かれるシンセの上を、消え入りそうなギターが微笑んでいるのだ。


MY DYING BRIDE - Like Gods of the Sun ★★ (2006-04-27 20:55:00)

前作までの大作主義が消え、最も長い曲でなんと、たった7分半(これまでのアルバムでは全て12 分台)。ミドルテンポパートがメインになり、リフにメタル感が宿って耽美意識は減退、音質が良くなって鬱屈感を喪失、耽美系「ドゥーム・メタル」ではなく、ヴァイオリンを導入した暗黒系「ヘヴィ・メタル」になっている。それでも充分重苦しい陰鬱な世界だが、デス/ゴシックに興味ないメタラーを巻き込むにはこの辺りが良さそうだ。
暗黒世界から抜け出せないマニアからすれば、正直なところ・・・聴いてて疲れたから、3rdを聴き返してみたら、元気になってきた、って感じですか(えぇ、事実です)。


MY DYING BRIDE - Turn Loose the Swans - Sear Me McmxcⅢ ★★ (2006-04-27 19:27:21)

CD聴き始めると普通、垂れ幕が「上がる」と表現するもんだが、これが1曲目にあると、上がってた事に気付かなかった垂れ幕が「下がって」しまう。
重ーいシンセと哀しいヴァイオリンの調べをバックに、暗ーい呟きが7分も。クラシックの持つ哀愁を迷いなく悪利用するその姿勢に乾杯。


MY DYING BRIDE - The Angel and the Dark River - The Cry of Mankind ★★★ (2006-04-27 18:12:29)

「孤独」の表現を「バンド」で演奏する、という矛盾点を克服した、私が知る限り、唯一の曲。私の人生「最高の曲」として5本の指に入る。
イントロから繰り返される無機質なギターフレーズも、煌びやかで儚いピアノも、憂愁を発散するリフも、リフに接触しながら蠢くベースも、苦悩を吐露する声も、アウトロに到っても繰り返されている無機質なギターフレーズも、全てが絡み合って進行しているはずなのに、気付けば単体で成り立っているようにも聴こえ、実は全員が背を向けて無関係な演奏をしているのに何もかもが奇跡的に噛み合って一つの楽曲を存在させているような、全パートが無限に共鳴している錯覚を、私は覚える。
それは、このバンドがデビュー当時から持っていた、「雰囲気を最重視する」という分かり易い姿勢の成せる業だろう。言い換えれば、演奏技術をひけらかす気も、演奏者として目立つ気もないという事だ。
各パートの孤独性を完全に均一に出来るが故に、「バンド」という意識を用いずに楽曲の孤独感を成立させ、だからこそ、成立した楽曲から聴くと演奏者が見えなくなる。演奏者が見えなくなる事が音楽が持つ理想の一つと言って何か問題があるだろうか。
・・・などと思ってたのに、ベスト盤に入ってなくてちょっとヘコんだ。


MY DYING BRIDE - The Angel and the Dark River ★★ (2006-04-27 15:46:00)

無機質で警告音のようなギター、バイオリン、ピアノ、主旋律、それぞれが孤立しながら無限の共鳴を起こすメランコリック・ゴシックの傑作と個人的に断言したい①、-27℃さんが仰っているように、チャーチオルガンっぽい不協和音が神聖な狂気を醸し出す②、アトモスフェリックなノイズが不安を掻き立てる③、ヴァイオリンメインで6分台と聴き易い④、アコースティック・バラードとドゥームパートの対比が美しい⑤、1st時のようなデスメタルパートを巧みに織り込んだ⑥・・・これだけ特徴を並べ立ててみても結局、駄目な人は「キモイ」の一言で終了するであろう、優れた耽美ゴシックアルバム。
基本路線は前作同様暗黒と絶望に支配された世界だが、デス声が完全消滅した事もあってか、比較的憂愁、哀愁が強く漂っている。幸せだった時代の記憶が少しずつ剥がれ落ちていき、無残な現実が露呈して泣き伏せるような残酷で悲しいドラマが展開・・・あぁ・・・書いてて鬱になってきた!うわははははは!気分を切り換える手段を用意してから聴いて下さい。現実に希望がない人は聴いてはいけない。
95 年発表の3rdアルバム。


MY DYING BRIDE - Turn Loose the Swans ★★ (2006-04-27 04:27:00)

93年発表の2nd。
ヴァイオリン・ピアノ担当Martin正式加入でバイオリン大増強、ボーカルが低音で歌い込むスタイルに変わってデス声大激減、「デス」が取れてメランコリック・ドゥームに様変わりした。相も変わらずの大作志向なのだが、ひっったすら重い足取りの上を、バイオリンがさらに憂鬱を煽り立てて楽曲は徹頭徹尾沈降、結構手軽に意気消沈出来て、心置きなく絶望と後悔の波に酔う事が出来る(「酔わないといけないんですか」という質問は禁句)。
個人的に「自殺系」というとBURZUMのような、メランコリーを超越した感じを想起してしまうのだが、そうではなくて「耽美絶望系」とでも言うか、ちゃんと「美しい」絶望音楽です。当時のBUURN!のインタビューで、「俺たちはこんな音楽作ってるけど、人生はとてもポジティブ」とか言ってる。


MY DYING BRIDE - As the Flower Withers ★★ (2006-04-27 03:04:00)

92年発表の1st。このバンドの特徴と言えるヴァイオリンをプレイするMartinは、まだゲストプレイヤーとなっている。
ヴァイオリンの悲壮な音色による絶望的ムード、引き摺るようなドゥーミーなリフ、デスメタル然とした疾走パートなど、様々な展開を見せる大作志向の耽美ゴシック・デス。
音質は劣悪、演奏力は稚拙、雰囲気はあるがメロディはない、など素直に楽しめるとは言いにくいが、当時の状況を鑑みれば、非常にプログレッシブな音楽である。それに、彼らは技巧に走らなかったからだと思うが、どのパートも根本的に理解しやすいと思う。魅力的かどうかは別として、冗長でもないというか。
彼らはゴシック・メタル・バンドと認識されていると思うが、このアルバムはまだゴシック「デス」メタルなので注意。


AT THE GATES - The Red in the Sky Is Ours - Windows (2006-04-25 03:04:11)

展開は何が何だかという感じですけど、ギターの泣きっぷりは2ndの「THE BURNNING DARKNESS」と同等、っていうか似てる。
初期AT THE GATESを代表する曲と言い切ってしまおう!展開はどうかと思うが!