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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 10601-10700

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 10601-10700
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THIN LIZZY - Fighting - Wild One ★★★ (2018-09-13 10:05:16)

このいなたさがカッコいい
やるせない歌詞もフィル節か
初期の頃から通ずる魅力も携えた代表曲


THIN LIZZY - Jailbreak ★★★ (2018-09-13 10:19:01)

男の哀愁とフィルの書きあげる歌詞の世界観からくる任侠路線、ヤサグレ男のダンディズムと言えば良いのかチョイ悪風なのか、逞しさの増したツインリードのリフワークと相まって独自性をさらに高める事に成功。ポップフィーリングを出しつつもロック色を強める事に成功したバランス感覚が今作を名盤へと押し上げている。
ロックの持つエナジーと万人向けのポップセンスがウケ英国はもとより米国でもビルボードチャートに喰い込ませた彼らの出世作。彼らの内からにじみ出るアイリッシュフレーバー、70年代のリジィサウンドとしては、もっとも入門者向けの一枚であろう。


THIN LIZZY - Jailbreak - Emerald ★★★ (2018-09-13 10:22:26)

アルバムのラストを締めくくるシンリジィ節炸裂の名曲
屈強なリフワークと哀愁美溢れるツインリード
コートの襟を立て煙草を燻らせたくなる男の世界が詰まっている
石原裕次郎であり渡哲也であり舘ひろしだなぁ


THIN LIZZY - Johnny the Fox ★★★ (2018-09-03 15:29:35)

The Boys Are Back In Townのヒットを受けた後にリリースされたアルバム。若きギタリスト二人による叙情的なツインリードが胸を締め付ける、ストリート目線のクールさと、いなたいさ、そしてアイリッシュなメロディが大いにウケたのだが、今回もソロ路線をガッチリと引き継ぎ音楽性に揺るぎはない。むしろ方向性を先鋭化することで自分たちに魅力を研磨してきた印象が強い。

アルバムのツアーに出る前に、若いブライアン・ロバートソンが喧嘩で腕を負傷。その代役でゲイリー・ムーアが戻ったりと、そういう印象がこのアルバムの味をどこか薄めてしまっているのだが残念なのだが、この時期の彼らがいかに旬を迎えていたアーティストだったかは聴けば理解できるでしょう。

名盤の予感を漂わせる①リズムセクションからしてリジー感が強い。その①と対をなす⑥、タイプの違うメロウな③と⑨、これぞリジーな哀愁に咽ぶ、ヤサグレハードな⑧など個性の光るナンバーが多い。個人的には、どれかをピックアップするよりもアルバムを通して聴く事で作品の魅力が一番伝わると思わせる充実感が最大の聴きどころだと思います。


THIN LIZZY - Night Life ★★ (2018-09-13 09:48:15)

遂にツインギター編成に変貌を遂げたシンリジィ。今までの流れを踏襲するアイルランドフォークロック路線ではあるが、ツインギターの絡みは今までにない叙情美を帯びており、本格的にバンドが動き出したとも言える一枚。まだまだ地味だが、シンプル故にメロディのアイリッシュフレーバーに素直に触れる事が出来る。今聴けば初期の頃の垢ぬけないローカルバンド臭が徐々に減ってきたのが後の躍進を示唆しているようで面白い。


THIN LIZZY - Shades of a Blue Orphanage ★★ (2018-09-11 13:55:14)

前作よりは確実にロック色が強まった2枚目のアルバム。後に披露する屈強な男のダンディズムと扇情的なフレーズで泣かせる哀愁美には、まだまだ届かないが、シングルとしてヒットした『Whiskey In The Jar』などリジー=アイリッシュサウンドをロックに導入と言う個性に磨きを掛けたことは間違いない。


THIN LIZZY - Thin Lizzy (2018-09-11 13:47:42)

アイルランドの無頼漢のデビュー作はサイケなアイリッシュフォークでした。ツインギター体制になってからロック色を強めますが、この時点ではハードさは薄く、穏やかなサウンドの為に眠気も誘いますが、親しみやすいアイリッシュなメロディは随所で聴く事が出来ます。飾らない純粋さを楽しめる1971年当時ならではの音でしょう。


THIN LIZZY - Thunder and Lightning - Cold Sweat ★★★ (2019-02-26 17:14:04)

THIN LIZZYと言えば個人的にはこの曲を思い出します
サビのキャッチーさも耳を惹くが
AメロBメロで漂う火薬の匂いが漂う男の哀愁美がカッコいいねぇ


THIN LIZZY - Vagabonds of the Western World ★★ (2018-09-11 14:10:29)

西洋無頼という邦題がね。所謂ヴァガボンドって言葉が無頼になるだろうなぁ。作品を重ねる度にロック色も上がっていった。ワウをかました攻撃的なギターが堪能できる④なんて顕著な例だろう。この時代だから繰り広げられるインタープレイ、独特の間が生み出すグルーブなど全てにおいてスケールUPしてきた。
それにバンド最大の特色と言える、男の哀愁とダンディズム溢れるタフな世界観の融合。その足がかりを作りだしているが最大の聴きどころ。前2作とは比べ物にならないほど方向性も定まりハードな面も強まった。


THOMAS VIKSTROM - If I Could Fly ★★★ (2018-11-07 11:49:21)

シンガーとして類まれな才能を持ち合わせているトーマス・ヴィクストロムのソロアルバム。海上のポツンと浮かぶ岩にギター片手に腰を掛け笑顔を浮かぶジャケに購入を躊躇させるのだが、そんな不安をふっ飛ばすほどの優れた内容を誇る一品。

ロックシンガーのみならずプロのオペラ歌手の顔を持つトーマス。確かなテクニックとキャリアに裏打ちされた歌声は、どんな曲調にもフィット。北欧産のサウンドではあるのだが、よりワールドワイドでメジャー感の強い作風を押し出す事に成功。アコギを多用した大陸的な香りもあれば、透明感溢れるメロディを乗せたり、時にはミート・ローフのようなコーラスを多用したりとバラエティに富んだ楽曲を見事に歌いきっている。押しの強い声ではないので個性的とは言えないが、親しみやすい哀愁のメロディを次々と提示、そのメロディセンスはコーラスワークにも発揮、ソツのない作り込みの楽曲は亜流と揶揄されても、煌びやかさで押し切れる魅力がある。本当に聴けば聴くほど、新しい発見もあり、多くの人が関わり制作されたんだなぁと感じさせる芸の細やかさも聴きどころだ。
リリース時、日本ではメジャーなシンガーではなかった為に、輸入盤屋に在庫を抱えさせた一枚。その後の活躍のおかげでダウンロード盤が出るまでは、世界中のメロディ派が血眼になって捜し高価格で取引されていたという幻のアルバムに昇格。歌モノロックが好きな人ならグッとくるでしょうね。
してくる


THOR - Only the Strong ★★★ (2014-02-02 08:42:24)

最近TVのコマーシャルで「マイティー・ソー、マイティー・ソー」とやたら聴かされるので思い出しましたよ彼らの事を、主役を張るのはボディー・ビルダーとして名を馳せたジョン・マイクルさんがソーと名乗りフロントマンとして威風堂々と構えるカナダ産のHM/HRバンドが1985年にリリースしたアルバムです。その筋骨隆々な鋼の身体は正に北欧神そのものギミックな世界観を演出するには相応しいキャラがやや色物感を醸し出すのですが、ソーをイメージしたアルバムジャケットもそのままに当時破竹の勢いでシーンを席巻するジューダス・プリーストの影響下にある正統派メタルサウンドを披露バッキバキのゴリゴリではない聞きやすさを併せ持ち、さらにはメジャー感すら漂い1985年リリースという背景が上手に滲み出ています。一山いくらのバンドに成り下がらない個性をソーさんが醸し出し派手なギターが攻撃的に攻め立てムンムンと男臭さを前に出していますが、わが国ではさしたる話題にもならずに消えたように思います。今回久しぶりに引っ張りだして聞いたのですが、イメージは怖いね、彼の筋肉を前面に出した汗臭いパワー全開の筋骨隆々メタルな雰囲気が頭に残っていたのですが、意外とメロディに気を配したアレンジと走る曲はなくともバラエティに富んだ楽曲が収録され十分に聴き応えがあります。80年代のHM/HRサウンドに洗礼を受けた方なら気に入ってもらいえるでしょうね。大きい声では言いませんがノスタルジーに浸り新しい発見をしようじゃありませんか、今回クレジットをマジマジと見てボーカルとクレジットされるソーさんの奥様パンテラさんなんですが(お乳には触れません)どこで唄を歌っているのでしょうか?まったく気がつきません(笑)イメージ打破と新たなる発見がありましたね。


THOR - The Edge of Hell ★★★ (2020-09-07 16:10:31)

ボディービルのチャンピオンの経歴を持ち異色のロックミュージシャン、北欧神話の神様を名乗る元祖ぶるうたすシンガーのソーが、Tritonzと名乗りリリースした映画のサントラを兼ねたアルバム。どんな映画か見たことないので分からないが、彼が主役を務めているとのことです。
このアルバムをリリース後、一旦、歩みを止めるのですが、この人、複数の名義で音源をリリースしている、ややこしい経歴もありイマイチ認知度を上げきれていない。キャラは十分に立っているのに残念である。

出しているサウンドはマッチな男らしい勇壮さヘヴィメタルサウンドを披露。走り出しそうで走らないエピカルなスタイルだが、今回はそこに絶妙なポップセンスを導入、そのおかげで歌メロにフックが増量され聴きやすくまとまり、胸焼けを起こしそうなエピカルHM/HRの世界を中和している。

とは言え歌が抜群に上手いわけでもないキャラ重視の男だけに、イマイチ跳ねないのかもしれませんが、懐かしいシャリシャリとしたギターサウンドから繰り広げられる派手目のプレイ、映画のサントラという指向のおかげで、賑やかな要素も増えていたりと、ロックンロールサーカス開園と言った雰囲気があり、ミドルナンバー中心にも関わらず十分耳を楽しませてくれます。

コンセプト色の強いアルバムなのだろうが、適度に隙間のあるサウンドは、敷居も低く難解な要素などなし。SE的なものは⑧くらいで、唄入りのコンパクトなものが多いので繰り返し聴いても苦にならないだろう。久しぶりに聴いたが、昔よりも感触が良くなっている。歳をとると丸くなるなぁ。


THOR - The Edge of Hell - Energy ★★★ (2020-09-07 16:12:44)

ド頭からビックコーラスもぶっこみ
ど派手に賑やかにキャッチーに吹っ飛びます
TUOR様によるロックアンセムの登場です


THOR - The Edge of Hell - Intro / Heads Will Turn ★★★ (2020-09-07 16:21:10)

地味目なオープニングですが
ほんのりと哀愁漂うサビのおかげでフックが感じられる
こういう地味曲をTHOR様は良くやっているので個人的には無問題


THOR - The Edge of Hell - The Challenge ★★★ (2020-09-07 16:19:33)

ど派手に火を吹くミドルハイナンバー
ドドドドドドドドドと攻撃的なリズムが突進
そこにTHOR様が悠々と闊歩していきます
歌メロの親しみやすく
攻撃性も高くグイグイと惹き寄せられる魅力がある
キーボードの使い方も効果的ですね


THOR - The Edge of Hell - We Live to Rock ★★★ (2020-09-07 16:15:26)

大地を踏み鳴らす
豪快で爽快なロックアンセム
これもTHOR様らしい一曲
アルバムを〆るのに相応しいですね


THOUSAND EYES - BLOODY EMPIRE ★★★ (2014-10-17 15:12:33)

ユースクエイクが解散、ヴォルケイノのベースとしてしられるAKIRA氏が籍を置いている事でも知られる国産エクストリーム系バンドのトップに君臨するであろう彼らが2013年にリリースした1st。もとはLIGHTNINGのギターKouta氏が中心となりバンドを立ち上げ、ヴォーカルにAFTERZEROのDougen氏を迎え入れた事が方向性を確固たるものに出来たと思われます。もう一人のギターにTEARS OF TRAGEDYのToru氏、ドラマーはKNIGHTS OF ROUNDのJuhki氏と加わり、国内有数のメロデス系のアーティストを揃えたバンドサウンドは類型的なイエテボリサウンドを下地に典型的なスタイルではありますが、それ以前にあったメロディックなデスメタル的手法と言えば良いのかメンバーの素地となる、あえて言うなればオールドスクールなるスタイルを研磨し綿密に築き上げた構築美が90年代以降の安易なクラシカルテイストを放り込み、泣け泣け泣けと言わんばかりの取ってつけた感がなく、まさに感情を激しく揺さぶる攻撃性と叙情性を併せ持った普遍のサウンドを披露してくれます。とりわけタイプの違いを感じさせる二本のギターが組みたてる徹底して無駄を配した美しいハーモニーと残虐性極まるリフワーク、さらには阿吽の呼吸から生み出されるツインリードの凄みと華麗なソロはまさに一時代を築いたスタイルそのものと感じられ、そういうスタイルを知らない世代には鮮烈に響くかも知れません。テクニックに裏打ちされたプレイの数々は圧巻の一言、美しい絵画の如き洗練された技法と構築を感じさせる手法はバンドの生命線となり光り輝いていますね。その上に組みたてたうねり上げるリズムの躍動感は人間的で素晴らしい、ともすれば冷徹なマシーンな如き響きで人間臭さを失いそうになるのですが、このバンドでは実に血の通ったリズミカルなプレイを堪能できる。まさにバンドの屋台骨を支え独自のうねりを生み出していますね。看板であるシンガーも激しくスクリームしながらも、曲に合わせ巧みに表情を変えた声を駆使し、更にはメロディの乗せ方も上手い、どんなに激しく歌えてもメロデスなんだから歌メロの乗せ方も重要でしょう。表現力豊かな咆哮ヴォイスに支えられた一糸乱れるバンドサウンドが響くとき、このバンドが模倣するだけではないオリジネイターとしての存在を感じ取ることが出来ると思います。激烈さと華麗さを併せ持つ、新たなるセンスが鮮烈に光り輝く普遍の魅力あふれるバンドサウンドを前に、細やかなジャンル分けなんて不毛な議論だなと思わずにはいられません。


THRASHER - Burning at the Speed of Light ★★★ (2022-05-16 18:48:36)

オープニングで勢いよく歌い上げるのはT.K.Oのブラッド・シンセル、彼の押しの強い歌声にペットボトルを投げつけられたほど仰け反るのだが、バンド名スラッシャーに対して、随分と活きのいいアメリカンロックを聴かせてくれる。参加メンバーが多くバンドなのかプロジェクトなのかつかみ所の無いグループだったが短命に終わった為に詳細を把握しきれません。次はリック・コードルの登場、彼のエモーショナルでブルージーな味わいは、ガラリと空気を変えアルバムをグッとしめました。④ではBLACKLACEのマリアンヌ嬢も参加、疾走感のあるグルーブが心地よい⑤で唄うのはHELSTARのジェイムス・リベラ、リードギターにも負けないベースを聴かせてくれるのはビリー・シーン。その相乗効果もあったのかギタープレイもギンギンである。あえてギンギンと言いたい。

ダン・ビーラーがリードヴォーカルを務める⑦は、ド派手なギターバトルも登場、ケン・シモンズ(渋い選出だなぁ)、ダン・スピッツ、ジャック・スターらも客演、アンディ・マクドナルドも交えアクション映画さながらの火花散る名演となっていますね。
⑧では、皆さんお待ちかねの、レット・フォリスターのシャム猫シャウティングもクールに決まりシャッフルします。
ラストがイマイチな曲というのかクローズドナンバーがしまらないため試聴感はイマイチ上がらないのだが、US産メタル裏街道組が一堂に介してド派手はヘヴィメタルを力一杯やっています。
ブラッド・シンセルが唄うパワーメタルナンバー③の快活さに、聴き手もT.K.O寸前のロープ際まで追い詰める勢いもあるし、正統性の強い⑥のクールな響き、プチゴージャスメンバーにつられて聴いても間違いの無い一枚と言えるでしょう。
メンバーも音楽性も決め手に欠けるじゃないかぁと指摘されたらイチミリも反論出来ませんが、ハイテンションなバンドサウンドは、陽性なメジャーサウンドではなく路地裏スタイルの流儀を貫きつつも正攻法で迫るアメリカンロックの格好良さをダイレクトに伝えてくれるでしょう。
でも全然スラッシャーなサウンドではないので、そこを求める方はスルーした方が良いかなぁとは思いますがね。
ゲイリー・ドリスコルも④で叩いている。うーん、色んな意味で時代に乗り遅れた中堅どころの逆襲劇に映るのが個人的にはポイント。討ち死にとはなったが、犬死にではないぞ。シーンに爪跡残したぞと言いたいですねぇ。


THRASHER - Burning at the Speed of Light - Burning at the Speed of Light ★★ (2014-07-10 13:25:21)

ダン・ビーラーのやけくそカミソリシャウティングも迫力満点ですね
ガチャガチャとした纏まりに欠けた面も有りますが
今作を象徴するような一曲です


THRASHER - Burning at the Speed of Light - Widowmaker ★★★ (2014-07-10 13:27:25)

中々の迫力ですね
派手に走る一曲です
聴きどころも多いですよ


THRUST - Fist Held High ★★★ (2021-02-12 18:04:15)

シカゴからやってきたツインギター編成5人組がMetal Blade Recordsからリリースした1st。いかにもアングラUSメタルな空気が充満したパワー/スピードHM/HRを披露。その無骨な電車道サウンドの濃厚さに耐性の無い方なら消化不良を起こしそうですが、マニアにとっては、その不愛想さが最大の魅力。ドッカンバッカンと打ち鳴らさられる力瘤メタルにノックダウン必死。意外と派手目の技も披露したりしますが、サウンドその物が巨漢外国人レスラーが、骨付き肉に齧り付く昼飯風景みたいなものなので、どうでも良くなってきます。
とにかく、このバカバカしまでに力強く打ち鳴らされるパワフルメタルに押しつぶされます。この愛想の無さに拍車を掛けるのがロン・キールタイプの一本調子のシンガー、良くも悪くも彼が音楽性を決めているような雰囲気もあったりと、アングラUSメタルの世界観を濃厚スープに仕立てている。
ダイナミズムと爆裂ドライヴィングメタルが放つ膨大なエネルギー量、帰りの燃料など積み込んでいない、片道切符サウンドの持つ眩いばかりの輝きに、懐かしい時代の風景が蘇ります。
売れる売れないとは関係ない純粋なロックに対する高潔なる姿勢。1984年には、まだ通用するスタイルであった。
久びりに聴きましたが疲れました。途中で一旦休憩です。それでも最後まで付き合わなければ、俺は裏切り者だと思わせる魅力がある。嫌いになれない、最強のバカメタルである。


THUNDERHEAD - Killing With Style ★★★ (2011-06-26 15:48:01)

むせ返るほどの男臭さが魅力、米国人シンガー、デット・ブレッドの存在感が肝。
モーターヘッドを過激にしたような爆裂感と都会的な洗練度が同居した奇跡の音楽性。叩きつけるアグレッシブ感が絶妙な重みを携え純度の濃いHM/HRサウンドを聞かせてくれました。1993年リリースのラストアルバムですが聴き応えありますね。轟音を上げながら立ちはだかるものをなぎ倒す勢いのある疾走感、力強くドスの効いた歌声はメロディをしっかりと歌い上げます、時より哀愁を讃えたメロディを奏でるツインギターにグッとくるでしょうね。適度なキャッチーさはメジャー感を漂わせB級メタルでは終わらせません。
着飾ることのない正統派HM/HRバンドの凄味にひれ伏します。


THUNDERHEAD - Killing With Style - Movin' On ★★★ (2011-06-26 15:49:29)

メロディアスなナンバー
いい具合で肩の力が抜けています
男の哀愁漂う名曲ですね
サビメロにほろっとさせられますよ


THUNDERHEAD - Killing With Style - Save Me ★★★ (2011-06-26 15:51:40)

キャッチーなHRナンバー
豪快さと洗練度が絶妙です
単純にカッコいい
サビメロもノリノリですね
LIVE映えするでしょうね
ベースが素敵です


THUNDERHEAD - Killing With Style - Young And Useless ★★★ (2011-06-26 15:55:25)

全てをなぎ倒す力強さと
シンプルなようだが疾走感としっかりとした構成力が見事
アルバムのオープニングを飾る名曲
もっと皆に知って貰いたいですね


THUNDERMOTHER - Black and Gold ★★★ (2022-12-19 22:10:23)

豪放磊落、ドライヴィングするグルーブはキャッチーさも今まで以上に取り込み聴きやすさを倍増、このバンドらしい、しなやかでキレのあるハードサウンドは、天地を揺るがす落雷の如くビッカビカに光輝きストームを巻き起こす。AC/DCよりも洗練されているのは、日本人にもウケそうなのだが、やはりメインヴォーカルを初め。後ろ姿が軽トラ並にごっつい容姿が押せない理由ならロックじゃねぇなぁ。

AFMレコードの抱えているバンドとしては、かなり親しみやすいし王道のど真ん中を大胆に闊歩する姿は逆にクールだし頼もしい。女である事を売らなくても成立させれる、音そのもので勝負出来る魅力。日本のメタルシーンにとっても良いビジネスモデルだと思うんですけどね。とにかく、このバンドは嘘をつきません、そして裏切りません。それは先人達が築いたスタイルを踏襲しているからです、そのリスペクトはパクりではなく、自らの血となり肉となったバックボーンの素直な解放に尽きる。
だから鼻につかない。これで妙な色気を売ったり、ヒットシングルよろしくを狙いすぎたら、批判の対象になりかねないが、そことは切り離した活躍をしている。
本気でやっているから様になるのだ、今作は狙いを定めた楽曲が多い、その手触りはヒットポテンシャルを大いに秘めており、なにかきっかけを掴めば今まで以上に名を上げそうだ。そろそろ国内盤の声が掛かっても良いような気もしますがね。


THUNDERMOTHER - Heat Wave ★★★ (2021-03-21 16:57:53)

常に鮮度の高い古典ロックを披露する北欧のガチンコHM/HRバンドの4枚目。ブルースベースのロックサウンドも見事に手名付け、自分達が何者であるかを誇示するように、スケールの大きなロックサウンドを眼前に見せつけてきます。しなやかで強度のあるヘヴィグルーブは心地よくなり響き、ノリの良いリフ一発に破壊力も倍増、豪放磊落なロックンロールの嵐に飲み込まれますね。その頂点に立つ唄も頼もしい限り、AC/DCにも匹敵するような定番感を持ち合わせています。
こういう音楽は時流に左右されることはありません、彼女達に邪な感情さえ生まれなければ、このバンドに外れはないでしょう。似て非なるものを作る作業は簡単ではありませんが、ライブで叩き上げた実力者にとっては無問題ですね。

雑念を振り落とした穢れなき古典ロックの美徳。それでありながらも華やかさを感じさせるのはルックスだけではなく、このダイナミックで埃っぽいのに小奇麗さを感じさせる、ゴージャズなサウンドメイクによるものでしょう。
可愛い女子大生のキャンプを眺めている気分です。
作品毎に飛躍するバンドサウンド、デジャブ感も味方につけ、高らかに鳴らされる雷ロックの閃光を見ましたね。


THUNDERMOTHER - Road Fever ★★★ (2016-06-13 13:53:47)

スウェーデンのガールズHM/HRバンドの2nd。媚を売らない言い訳の少ない爽快なハードサウンドを披露。シンプルなビートとワイルドなギター、頭からノリノリで楽しめますね。一時期隆盛を極めたスリージーなロックサウンド、王道を行くスタイルだし、ヴィンテージな香りが充満している。北欧らしいメロディックさに活きの良さと華やかさも盛り込み女子力もUP、ワイルドなリズムギターの心地よさに思わず北島康介ばりの「チョー気持い」と叫びたくなるような視聴後の爽快感が彼女たちに売りでしょう。女を売らない方向性も頼もしく、クレア・カニンガム嬢のスケ番野良猫ロックな歌声もピッタリとハマり、10曲入り30分少々という短さも手伝い何度もリピートしたくなるでしょう。パヤパヤした裏声ボーカルや中学生がお金儲けの為に踊らされるバンドにうんざりしている貴兄にこそ、おススメしたいですね。マイナー臭など皆無なメジャー級の豪快な一品を前に「ヌルイの聴いてんじゃねぇ」と襟首を掴まれますよ。


THUNDERMOTHER - Road Fever - It's Just a Tease ★★★ (2016-06-24 15:04:58)

ノリがエエですね
クラシカルだしスタンダードな曲
やり尽くされた感はあるが良いものは良い


THUNDERMOTHER - Rock 'N' Roll Disaster ★★★ (2016-06-14 15:02:48)

日本ではイマイチ跳ねないAC/DC直系の音楽性を踏襲する北欧産ガールズHM/HRバンドの1st。シンプルでキャッチーなリフワークを基調とするタテノリR&Rは普遍の魅力を撒き散らしながら活きのいいサウンドを披露、北欧らしいウエッティさもあるメロディラインをヤサグレヴォイスが歌い上げる様のカッコいい事、彼女のタフな歌声がバンドの底上げに貢献している事も見逃せませんが、やはり北欧らしいメランコリックさと女性らしいソフトな肌触りも残しつつもパワフルなバンドサウンドとして総合力で仕上げてきたのが最大の聴きどころでしょう。勢いやアルバム全体の流れ的には2ndの方が視聴感も爽快ですが、今作でも多種多様なメロディをしっとりと盛り込みつつも力強さと共にキャッチネスさを損なわないアレンジが素敵ですね。ある意味使い回しのリフワークなのかもしれませんが、女性らしいフレッシュ感が無頼なR&Rサウンドの中でアクセントとなり明朗快活なコマーシャル性を高めているのが魅力なんでしょう。媚を売らないガールズメタルの真髄を楽しんでもらいたいですね。最近ツアーで忙しいのか分かりませんが?ルックスの衰えがハンパないです。男女問わずプロならスタイルには意識して欲しいですね、禿げるのを止めるのは難しいですが、太るのは個人の問題、ウエストを魅せるならね。パッツンパッツンの黒スリムパンツ、ありゃ脱げないぞ、汗しみこんだら脱げねぇわ。それにマワシみたいに弟子にグイグイやってもらわないと穿けないわ。


THUNDERMOTHER - Rock 'N' Roll Disaster - Cheers ★★★ (2016-06-24 15:09:35)

ノリノリです
ノリノリ紀香で水素水飲もうとモノまねしたくなります
シンプルでええよ
LIVE映えしそうな曲ですね


THUNDERMOTHER - Rock 'N' Roll Disaster - Man With Blues ★★★ (2016-06-24 15:11:30)

タテノリで揺らすね
王道だよ
今アルバムの方向性を示していますね


THUNDERMOTHER - Rock 'N' Roll Disaster - Shoot to Kill ★★★ (2016-06-24 15:06:48)

まんまAC/DCな曲
リスペクトだね


THUNDERMOTHER - Thundermother ★★★ (2020-09-13 14:29:49)

北欧はスウェーデン産の本格派ガールズロックバンドのフルアルバム。金髪姿も麗しいクレア・カニンガムは抜けてしまったが、歌声に的には劣らない女性シンガー、ゲルニカ・マンチーニを迎え(顔に割には太り過ぎだぞ)フロントマン離脱の危機を見事に回避している。その説得力のある歌声と存在感により、バンドは次のステージへと確実に向かっている。
骨太で埃っぽいハードサウンドを真っ向からかき鳴らす彼女たち、妙な色仕掛けなど一切ないガチンコスタイルに単純にカッコいいと思うのだが、この手のスタイルは島国日本においては情緒に欠けるし、そもそも女というだけで厳しい環境に置かれる。なかなか日本デビューとはいかないが、ヴァッケンのステージも立てる実力があるので、この手の古典ロックに、北欧ならではのワビサビを導入できるヴィンテージロックを欲しがる同志ならば大いに楽しんでもらえるでしょう。
女性だけのグループを聴いている=ひよっているなど、前時代的な話です。いまだに頭なの中でゼロ戦飛んでいる軍国主義者の妄想ですよ。FUCK OFFです。


THUNDERSTICK - Beauty and the Beasts ★★★ (2018-12-11 14:15:31)

檻の中で覆面を被った男がド派手なドラムを叩くパフォーマンスで話題になったサンダースティック。元アイアンメイデンのドラマーであり、脱退後はサムソンのドラマーとして知られている。どこかキワモノ的なイメージが付いたサンダースティックがサムソン脱退後に立ち上げたバンドがコチラ。キャラ設定のあるド派手なメイク姿もキワモノ感を継続、紅一点の女性シンガーもロック的と言うよりはセクシーな節回しで妖艶さもあり、キャラが際立っている。彼女の歌声も生かしたポップロック風味の強いサウンドは、グラマラスでありながらも派手なドラムを中心にバランスよく作り上げようと努力している。
真面目にオフザケしていると言える音楽性、その質は低いわけがないくキャッチーで聴きやすいハードサウンドは、色んな意味でキャラを際立たせた方向性と上手く絡み合っていた。
一発これといったキメ曲があれば、バンドとしての魅力も伝わりやすいのだが、真面目さが勝っていると思われ想像以上にしっかりとしたサウンドだった。
CD化の際にはEP+未発表5曲追加のタイトル『Echoes from the Analogue Asylum』という商品が流通されています。
英国ハードサウンドマニアなら、キャラの濃いサンダースティックさんを見逃すわけにはいきませんよね。ちなみにプロデュースや作曲の大半を手掛けるバリー・グラハムはサンダースティックの本名です。


THUNDERSTICK - Something Wicked This Way Comes ★★★ (2023-01-02 00:09:01)

知らない内に再結成を果たしていたNWOBHM史を語る上では外せないドラマー、我らがサンダースティックの帰還です。
幻の2ndからマテリアルを選出という話題性もマニアには興味を注がれるポイントでしょうが、ジョディー・ヴァレンタインという大きな損失を、どういう形で埋めたのかも注目ですよね。
そのパワフルな歌声は前任者と比肩しても問題なし、派手目のドラムを前に出したロックオペラ風のサウンドをコントロールするのにピッタリの逸材、あらゆるタイプの楽曲を自分のモノとし絶大なインパクトを誇っています。少々AOR調だった1stと比べてもダイナミックで親しみやすいロックサウンドを提示、その古典的な手法は今の時代、逆に新鮮に映り懐かしさと共に手堅いハードサウンドを聴かせてくれる。テクノロジーの恩恵は、自主制作盤でも遺憾なく発揮、少々ドラムがウザいミックスも1stを思い出させ懐かしいのだが、実力はあるが、売れ損ねてサンダースティックの現役感バリバリのドラムを聴けるのは嬉しい限りです。
かつてIron Maidenでドラムを叩き、SAMSONで名を上げた覆面レスラーならぬ覆面ドラマーの数奇な運命、今作にはそういう重みがどこかにじみ出ています。いぶし銀のパワードラム、極悪スプラッターホラー映画ジャケからは想像も出来ない、バランス感覚に秀でたメインストリーム寄りの硬派なハードサウンドが楽しめます。親しみやすさが軟弱にならなかった構成力に舌を巻きましたね。


TIAMAT - Clouds ★★ (2012-09-11 19:52:21)

北欧はスウェーデン出身のデス・メタル系バンドの1993年リリースの3rd。Voが吐き捨て型のデスヴォイスなのですがイマイチキレがなく深みに欠けているので歌が少々弱い気がします。ですがサタニカルな重々しい曲調の中に映える耽美的なメロディの演出を手がけるキーボードの使い方やアコギの盛り込み方など劇的な展開を構築する手腕は見事、マーシェルフェイトや初期サバスにも通ずるオカルトティックでダークな曲調、その中にある退廃的な美しさが色濃く映し出され陰影をクッキリと浮かび上げてくれます。デスメタルにアリガチなリズムの緩急の使い方などもヒネリが効いていて面白くテンポアップするパートの挿入も効果的でドラマ性に拍車を掛けています。力押しではない美しいメロディやハーモニーを巧妙に取り込んだ構成が曲作りに反映されている力作ですね


TIGERTAILZ - Bezerk ★★ (2019-10-15 19:17:56)

アメリカの音楽シーンを躍進したL.A勢、そのスタイルを完全に取り込んだ音楽性でデビューを飾った英国のバンドによる2枚目。瀕死の傷を負い、もはや風前との灯となる英国のハードシーンの起爆剤になるべく、ド派手な見た目とノリの良い音楽性で勝負を掛けていたのだが、今作はプロデュースにクリス・タンガリーディスを迎え、前作のお楽しみ感を残しつつも、よりメタリックなアプローチをとる事で、男らしさと言うかハードな男前感を出す事で軟弱さを押さえる事に成功。それでありながらも女子供に受け入れられるテイストを残そうと苦心の跡もあり、絶妙なバランス感覚で聴かせようとしているのは好感が持てる。シングルカットされた⑤の後押しも有り、彼らとしては最も成功したと言われるアルバム。
正直言うと④のあからさまなエアロスミス感に閉口してしまい、その後のありがちなバラード⑤と続く構成に、何となく拒絶反応が出てしまい、まともに聴く事が出来ないのですが、年齢を重ね今となっては、なんか聴いたことあるぞ感も、このバンドのお楽しみ方と言う事で逆に楽しんでいます。
キーボードのドン・エイリーを迎え、コーラスには、あのピーター・ゴルビーの名前を発見出来たりとマニア筋をニヤつかせるサプライズもあり、角度を変えながら耳を傾けるのが一番なんでしょうね。でも潔癖な方には厳しいと思いますよ。


TIGERTAILZ - Bezerk - Noise Level Critical (2019-10-15 19:05:17)

楽しそうにやってるけどエアロスミスに訴えられるぞと心配になるヤツです。


TIGERTAILZ - Young and Crazy ★★ (2021-12-28 12:56:14)

ド派手なルックスに負けないパワーポップなオープニングナンバーも炸裂とめちゃくちゃデジャブ感が強いサウンドを引っ提げている。ジリ貧する英国シーンから活路を見いだすために米国に渡ってきたのだが、それにしてもアメリカン路線であろう。歌い手のダイアモンド・デイブ臭もキツメであり、ポイズン、モトリーといったグラム系バットボーイズロックをど真ん中でやり切っている。
今作のみでバンドを去るスティービー・ジャイムズの歌声の嘘くささが、このバンドサウンドにハマり過ぎたのが個人的には食い切れない要素でした。でも、所謂グラム系のサウンドが好みの方なら大いに楽しめる要素も大きいでしょう。
楽曲が進むにつれ英国情緒のあるメロディも顔を出し、カラッとドライなスタイルに傾くのではなく毒気のあるポップなサウンドの中にモッチリとした哀愁のメロディを練り込んでいる。
こうして久しぶりに聴いたのだが、やはり優等生過ぎる面が強いなぁ。安い学園ドラマの不良学生みたいなやり切れていない部分が微妙な空気感を出しているぞ。


TILT - Ride the Tiger ★★★ (2015-01-09 22:01:19)

幻の英国産バンドが1987年にリリースした1st。なんの知識もないのですがお店の方に「こういうの合うと思いますよ」と勧められた一枚。これがドンピシャでして憂いを帯びたメロディがドンくさいNWOBHM風なんですがより洗練されており、適度にドライブするリズムとリフワークにサクソン+スコーピオンズといっても差し支えない最強の組み合わせとも言える音楽性を披露、マイルドで伸びのある歌声、ツインギターが奏でる咽び泣く哀愁のメロディ、屈強なリズムワークがスクラムを組みガップリと突き進み様の頼もしさに胸が熱くなります。購入したのは1年くらい前なのですが、まだ見ぬ名盤との出会いに胸が大いに膨らみましたね。TILTと言えば名古屋のライブ命のバンドしか知りませんでしたが、1987年にNWOBHMに根差したメジャー感のある優れたアルバムがリリースされていた事実に驚きました。今ではギリシャのNO REASON RECORDから19曲入りで再発されていますので、正統派のメロディックHM/HRサウンドにメジャー感をまぶした音楽性に興味のある方は是非とも手に取って欲しい名盤ですね


TILT - Stick into Yours ★★★ (2018-08-27 18:15:08)

名古屋と言えば本格派のSNIPERや元祖スラッシュのOUTRAGE、サタニカルなCROWLEYなど真っ先に思い浮かびますが、忘れてはらないないのが、インディーズ時代から精力的なツアーを敢行していたことで有名な、まさにTravellin' Bandを地でいくTILTを無くしては語れないでしょうね。
今は亡きE.L.Lからリリースされた『From Electric Lady Land '84』で聴けるサウンドは、日本人的な英国寄りのスタンスだったが、のちにアメリカン志向に変貌を遂げるのは有名。その昔はキーボードがいてプログレ系が始めと言うのだから驚きますね。

1986年にリリースの今作は、その過渡期ともいえる内容の作品で、重さを残したメタリックなサウンドと、彼らが目指したラフでスリージーなロックサウンドが上手く共存しており、雰囲気モノの妖しさが独特の音を鳴らしている。
ギターアプローチの変則的な魅力、お気楽なロックバンドにはないキレがあり、ソロの組みたて方など面白かった。そんな魅力は小気味いノリのある楽曲に存分反映され、重さを伴い駆け抜ける様は痛快だし、この下手ウマな雰囲気モノの歌い手もギリギリのところで踏ん張り歌い切っている。派手さを押し上げるリズム隊の堅実さも日本人的な潔癖さが出ており、ラフなのにカッチリ聴かせているのが、やはり面白い。

雑誌の評価がすこぶる悪く、この作品と次のフルアルバムは50点を献上。大野さんの好みに合わなかったようで大苦戦を強いられる。そんな悪評を振り払うが如くライブの帝王と呼ばれる程に、全国津々浦々に駆け回っていたのだから胸に迫るものもありますね。
L.A風のノリもあるが、日本人的哀愁美とTILTならではのドライブ感溢れる演奏、酷評されるような作品だとは思わないが、その影響を大きかったと言わざるを得ないだろう。
個人的には音楽性云々よりも、ヴォーカルがAMERICAN CHERRYと名乗っていた事がハズかった。


TILT - Stick into Yours - Hold Me ★★★ (2018-08-27 18:22:52)

アルバムのラストを占めるロッカバラード
光る汗が似合うライブ映えする一曲
もう少し丁寧に慎重に時間を掛けて録音して欲しかったなぁ


TILT - Stick into Yours - Open Fire ★★★ (2018-08-27 18:19:48)

勢いよく弾き出されるリフ
方便さと構築されたソロ
メタリックサイトのTILTを代表する曲だろう


TILT - Stick into Yours - Rock You ★★★ (2019-04-05 17:27:48)

ロックの持つ荒々しさと整合感のあるキメの細やかな日本人らしさ
その両方を併せ持つバンドサウンドを体感できる一曲
悪でスリージーなノリはないが
彼らが目指す一つの形は表現されていると思います


TILT - The Beast in Your Bed ★★★ (2018-09-11 14:35:27)

1987年にリリースした名古屋のリアルトラヴェリンバンドTILTの記念すべき1st。なんだが、記憶が定かではないが書き込んだ記憶があるし、他のユーザーのコメントもあった記憶が凄くあるのだが…うーむ、なんかたまに消えているページがあるんだよなぁ?
ワシがボケただけなのかも…(笑)

切れ味の鋭い『STICK INTO YOURS』が幕が開ける構成のまずは驚きました。確かに英国寄りのジャパニーズメタルスタイルも持ってはいたが、徐々にアメリカンテイストを強めていたバンドだっただけに、攻撃性の増したオープニングナンバーに衝撃を覚えましたね。
他にもモトリーのLIVE WIRE風の『(you Give Me)action!』アッパーな曲があったりと、一括りに出来ない多様な楽曲も収録と、基本はドライブ感の強いアメリカンロックが売りバンドだと思うが、上手くメリハリを効かせる事に成功している。
インディーズ盤故に音質の緩さは否めないものの、日本人らしい木目の細やかさとロックバンドらしい豪胆なノリの良さを上手く両立させているのが最大の聴きどころだろう。バンドの推進力とも言えるパワフルなドラムも魅力的だ。

毒気のある猥雑さは日本人からは出せないんだが、彼らなりの野趣味は出せている。ロックバンドならではの力強さが彼らには確実に備わっていた。それだけに雑誌の低評価の煽りをウケ、一般的なレベルでの知名度を獲得するには至らなかったが残念でなりませんね。


TILT - The Beast in Your Bed - Stick into Yours ★★★ (2019-12-04 20:18:07)

パワフルなドラミングがバンドサウンドを牽引
その破壊力はバンドの生命線のように感じる
ギターも英国寄りのアプローチで耳を惹く
アメリカンと思いきや根っこには一括りに出来ない魅力を内包していたバンドだった
単なるお祭りロックでは味わえないワイルドさとメタリックな質感
アルバムのオープニングナンバーとしての存在感よりも
このバンドの多様性を示唆しているような魅力を感じる


TILT - Tilt Trick ★★★ (2021-03-05 14:36:08)

ガチンコ、トラベリンバンドとして有名な名古屋のHM/HRバンドのフルアルバム。ますまずエアロスミス化に拍車もかかり歌い手もスティーブン・タイラー風味も増しているが、本家のようなファンクやソウル色が薄めの為、アメリカンロックのもつ大味なテイストよりも、日本人的なキメの細やかさが目立っている。

日本のロックバンドにありがちな洋楽かぶれの底の浅いサウンドとは違い、幾戦の修羅場を乗り越えたバンドが持つ核になるものが彼等にはあった。こうして日の目を浴びた今作においても、彼等は妥協せずに自らが示してきたバンドしての道しるべになるスタイルを貫き、荒々しい演奏と、ライブで鍛え抜かれた熟成具合も程よく絡み、問答無用のロックサウンドを奏で理屈抜きに楽しませてくれる。

とは言いつつもライブバンドならではの熱気と言うか勢いみたいなものが、今作には足らず、バンドの魅力が伝わり切っていないのが残念。スリージーなハードロック系が好きな人なら楽しめる要素も大きいだけに、惜しいなぁと思います。そして根幹にあるスタイルは英国よりのブルースロックがあるというのも強みでしょうね。


TIM FEEHAN - Carmalita ★★★ (2015-06-18 15:32:26)

カナダ出身のティム・フィーハンが1983年にカナダのインディーレーベルからリリースされた2nd(2002年にめでたくCD化されております)「うーむ森永ココアには髭が良く似合う」なジャケに映るチャールズ・ブロンソン「狼をさらば」な立派なムスタッシュぶりに後の垢抜けた姿と同一人物に見えないのですが、今作で聴ける洗練されたAOR系のハードサウンドが奏でる清々しい高揚感は実に気持ちがよく、どんよりとした梅雨空を恨めしい気持ちで眺めるなら、今作を聴き気分だけでもリフレッシュしたいものです。軽快なオープニングナンバーに、温かみのある歌声が優しく寄り添ってくれるバラード④憂いのと弾けるポップセンスに胸キュン必死な⑧美しいピアノの音色に導かれる感動のバラード⑨、この曲デュエットソングで相手を務めるのはミスターグラミー賞でお馴染みのデヴィット・フォスターの全面バックアップを受けて後にデビューを果たす女性シンガー、ヴィッキー・ボスが見事な歌声で華を添えてくれます。楽曲も粒ぞろい
、大衆性を帯びたロックサウンドはシャレたシャラシャラとしたギターと軽やかなキーボードを主軸とした楽曲にハードさは皆無ですが、時には大人の魅力溢れるAOR系のハードサウンドを聴き耳を休めるのも一興でしょう。上手い歌に爽快感溢れる良質なメロディとくれば歌モノ派にはたまらん魅力がありますよ。


TINDRUM - Cool.calm&collected ★★ (2009-03-09 03:37:00)

元TNTのドラマーだったディーゼル・ダウル率いる初期TNTにも通ずる煌びやかで北欧ならではのメロディが耳を惹きハードでキャッチャーなサウンドが魅力のバンドを紹介します。オリジナルは女性VOだったのですが結婚を機に辞めたとかで加入したのが元TNTのVoダグ・インゲブリットセン、彼の癖のある悪声と北欧風ハードポップナンバーとのかみ合わせ加減は微妙ですが重厚なコーラスを配した楽曲はどれも魅力がありやや甘すぎるきらいはあるがフックに富んだメロディの数々に引き寄せられます。


TINDRUM - Cool.calm&collected - (i Was)made for Rock'n Roll ★★ (2009-11-28 03:09:47)

ポップでキャッチーなロックナンバー
サビのリフレインが耳に残りますね


TINDRUM - Cool.calm&collected - Dolce Vita ★★ (2008-11-30 21:44:10)

北欧らしさを失わない明るめのハードポップナンバー
このアレンジセンスは中々の物です
TNTに通ずるメジャー感も良いね


TINDRUM - Cool.calm&collected - Dolce Vita ★★ (2009-11-28 03:11:37)

爽快感たっぷり北欧ハードポップナンバー


TINDRUM - Cool.calm&collected - Drums of War ★★★ (2008-11-30 21:34:48)

パワフルなリズムプレイがカッコイイ
北欧らしいメロディを感じさせるミドルナンバー
歌メロもいいよなぁ


TINDRUM - Cool.calm&collected - Fantasia ★★★ (2008-11-30 21:36:58)

北欧らしい甘美なメロディが耳を惹きます
タイトル通りファンタジックな雰囲気のあるミドルナンバー
メロディアスなフレーズに胸キュンします


TINDRUM - Cool.calm&collected - Hot Summer ★★ (2009-11-28 03:14:00)

爽快感たっぷり北欧ハードポップナンバー
煌びやかなコーラスが印象的です


TINDRUM - Cool.calm&collected - Love Shines ★★ (2009-11-28 03:15:19)


洗練された感覚が良いです
北欧ならではの甘さがね


TINDRUM - Cool.calm&collected - Streetfighter ★★ (2008-11-30 21:40:38)

北欧ならではの華麗なメロディが宙を舞う
魅惑のハードポップナンバー
甘いなぁ
でもダグの悪声が気になる
ギターソロやキーボードの軽やかなフレージングに胸キュン


TINDRUM - Drums Of War ★★★ (2012-07-13 15:12:05)

TNTのドラマーだったディーゼル・ダウルが率いるバンドの1988年リリースの1st。期待を裏切らない北欧ならではの透明感溢れるメロディアスなサウンドに心が洗われます、ハードなミドルナンバーも配し甘口になり過ぎない配慮も素晴らしいですね。当時の北欧サウンドを体言するなら外せない音楽性ですが紅一点の女性シンガーの歌声を生かしたハードポップな②⑥はマニアならずとも身を乗り出さずにはいられないでしょう。彼女の魅力をより引き出し楽曲のレベルを押し上げています、突き抜けるハイトーンの爽快感はハンパないですから、男前な①や⑧のハードな楽曲でも力負けしない喉を披露し華を添えてくれます、これぞ女性シンガーをフロントに置くバンドのあり方でしょう、壮麗なコーラスワークも北欧サウンドならでは、良く唄うギターと幅を広げる嫌味ならないキーボード、躍動感を損なわないリズムプレイとアレンジは目を見張るものがあります。ちなみに今は亡きゼロコーポレーションよりシンガーを元TNTに変更してベスト盤をリリースしていますが先に手を出すならこちらの方がよいですよ(悪声すぎて北欧サウンドに合わない)


TINDRUM - Drums Of War - Drums Of War ★★★ (2012-07-13 15:14:08)

突き抜けるハイトーン
少々耳につきますが凄いですね
力強いドラミング
タイトルのイメージ通り
このメロディこそ北欧ですね
こういう曲は大好きです


TINDRUM - Drums Of War - Hello, the World is Callin' ★★★ (2012-07-13 15:24:35)

個人的には今作のハイライト
躍動感溢れるリズムプレイ
雄弁に物語を奏でるギター
洗練されたポップセンスとハードな質感
バンドの魅力がギュッと凝縮されています
ギターはどの曲でも全編にわたりよい仕事をしていますよ


TINDRUM - Drums Of War - Horoscope ★★★ (2012-07-13 15:16:35)

爽快感と仄かな哀愁を楽しめます
安心の北欧ブランド
このハードさとポップフィーリングは素晴らしい
少々一本気かもしれませんが
この歌声も曲に合っています


TINDRUM - Drums Of War - Midnite Dynamite ★★★ (2012-07-13 15:19:00)

明るめの曲です
唄メロがいいですね
Bメロが好きです


TINDRUM - Drums Of War - Miracle of Love ★★★ (2012-07-13 15:30:57)

サビでは明るく弾けますね
ハードなギターリフもカッコいいです
バンドの魅力を伝えるハードポップナンバー


TINDRUM - Drums Of War - Once Bitten, Twice Shy ★★★ (2012-07-13 15:34:06)

アルバムを締めくくる男前な一曲
パワフルなハイトーンも決まっていますね


TITAN - Titan ★★ (2015-10-16 13:14:10)

フレンチメタルシーンを語る上で外せないBruno Dolheguy率いるKILLERSからリーダーを除く4人が抜け結成されたバンドがTITAN。今作は唯一のスタジオ作にて1st。ウド・ダークシュナイダーを思わせる濁声ボーカルとフランス語の軽やかな語感との噛み合わせが何とも言えない違和感を生み、そこが気になるとダメなのかもしれませんが、流麗なツインリードを軸に軽やかなタッチの音色はフランス産の成せる技か、ハイテンションで突っ走るだけではないプリーストタイプの正統派HM/HRサウンドの中に独自のカラーを打ち出し、メロディを意識したギターソロなど確実にカッコいいポイントを押さえてくる辺りがマニア心をくすぐり続けてきます。バックの演奏は及第点に届いているものの、悲しいかな音質の薄っぺらさ、ダイナミズムに欠けた作りはヘヴィメタル後進国の悲しい性でしょうね。パワーメタルから疾走ナンバー、ポップな曲まで網羅したバラエティに富んだ一本筋の通るフレンチメタルの力作、2015年の5月には待望のCD化、次作でリリースしたLIVEアルバムからKILLERSのカヴァーを除いて5曲もLIVEヴァージョンが収録されていますのでマニアなら見逃す手はないでしょう。


TITAN FORCE - Titan Force ★★★ (2015-11-23 16:43:51)

アメリカはコロラド州出身の5人組による正統派HM/HRバンドが1989年にリリースした1st。シンガーにはJAG PANZERやSATAN'S HOST、さらにはRIOTにも参加した、知る人ぞ知るHarry”The Tyrant”Conklinがフロントマンとして参加している事でも有名なバンドなのですが、当時、今作を輸入盤屋で購入しようとしたら、友人から雑誌で酷評されていた事を聴かされる。たしかに借り物のフレーズや楽曲も多い、また迫力を削ぎ落すヌルイサウンドプロダクションを前に楽曲の魅力がスポイルされている点も否めないが、そこを詰めるよりも愛でる部分が多いので迷わず即購入。シリアスで冷徹なコンクリートサウンドはまさに、この時代のUS産メタルならではの味わい。欧州産ほど湿らずに、北欧のような甘さやべたつき感は皆無。ともすれば一本調子と揶揄される歌声も、逆に好きな人には力強く耳に届くのでここは嗜好の問題でしょう。ダークでミステリアス、光沢のある鋼鉄サウンドを生み出す、せめぎ合うツインギターが噛み合う様の緊張感もなかなかの聴き応えですよ。


TITAN FORCE - Winner/Looser ★★★ (2022-11-28 13:27:24)

US産プログレメタルバンドの2枚目。このバンドを有名にしているのはJag Panzer、Satan's Host、Riot等でシンガーを務めたハリー・コンクリンがいる事によるのだが、1stアルバムの批評が日本では海外ほどの評価を得られず、ポンコツアルバムの代表格のような批評を受けてしまった。ちなみに1stはメルダックからリリースされたと聞いたことがあるのだが見たことはない。さぞは苦戦したろうにね。むしろ、メディアの悪評を意に介さずに販売したレーベルのガッツに頭が下がりますね。
ちなみに今作の評価は前作を完全に下回るモノであり、名物編集長の酒井氏からケチョンケチョンの20点代を献上した一品です。

当然便乗する信者もいるのですが、個人的にはフワフワのヘアースタイルでメインストリームよろしくなサウンドメイクの方が恥ずかしいし、お金を掛けたビックマネーサウンドは、そういう音として一線を画して聴いています。
こういうマイナー系のプログレスタイルを、同じ土俵には立ちませんので違う楽しみ方をするのですが、一般的には厳しい音質でしょうね。
マイナーなレーベルからリリースされたが故の脆弱なサウンドミックス、前作よりも聴きやすさを優先しており音楽的には柔和な要素も持ち込まれガチガチのプログレメタルに適度な隙間を設けている。
それが、またヌルさに繋がる趣もあるのだろうが、個人的には仕掛けてきたなと好意的に捉える事が出来るので、大きな不満には繋がりません。硬質なメタルサウンドによく似合う、ザ・タイラントことハリー・コンクリンのハイトーンも不思議な魅力を放ち、シリアスな面を補完している。
とは言え、よそ見をしていると見失いようなメリハリの無さもあったりと、深みの無いサウンドミックスが致命的にはなっている。酒井氏が断罪した気持ちもよく分かる一品だろう。
でもマイナーなメタルを愛するマニアには、そこに愛着を覚えるし、むしろそこが最大の褒めポイントでもある。
旬な音を追いかけるマニアには箸にも棒にもかからないポンコツアルバムと写るだろうが、好き者にはたまらない魅力と個性がある。愛すべきB級メタル。音楽性を語る前にどうしても、不可解なミックスに首を傾げるのは間違いない。


TKO - Below the Belt ★★★ (2023-01-05 06:33:14)

今やTKOと言えばペットボトルを後輩に投げつけ、知識の欠片もないに投資トラブルを巻き起こした、お騒がせの調子こき芸人を真っ先に思い出すでしょうが、個人的にはTKOと言えば、このバンドをなります。
アメリカのバンドらしいくメインストリームよりの豪快なロックをやっています。前作の方向性を引き継ぎつつもソリッドでハードなサウンドと懐かしいバブル臭、1986年というメタルバブル勃発の運気を見逃すまいと全力で取り組んでいます。
根が根だけに、アーティスト気質が出ており、実にオーセンティックなスタイルで勝負している。その生真面目さが売れ線志向と合わず、真面目さが上回り、どこか個性の無いサウンドへと変換しているのが評価を分ける最大のポイント。
個人的には、大きな期待を裏切らない安定したサウンドは、スリルはないが堅実であり、華やかな80年代の空気とロックの持つ一色即発な雰囲気が共存していて、けして試聴感は悪くない。
決め技一発がないとは言え、ギターも派手目のソロを意識したりと時代を鑑みて自らのスタイルをブラッシュアップした姿勢は大いに評価したい点ですね。
硬軟交えたメロディアスかつハードなサウンドは今の時代、逆に新鮮に映るような気がします。奇をてらわずに、真面目にハードロックをやる姿は逆に頼もしい限りですよ。ギターが変更したのは確実に成功している点も評価したいです。


TKO - In Your Face ★★ (2019-06-05 22:09:19)

オリジナルは1984年リリースの2nd。国内盤はKINGのネクサスレーベルからセクシーなジャケットでリリースされています。
ポップでキャッチーだがハードさも併せ持つ王道アメリカンハードサウンドを披露。陽の雰囲気よりも妖しさが強めで、グラム系出身だけに、その辺りが隠し味になりヴァン・ヘイレンやKISSとは違うアメリカンロックだ。ディー・スナイダーあたりにも通ずる魅力が漂うが、彼らのようなバイオレントさはないので、どちらかと言えば優等生とも言えるが、やはり少しひねくれているのが聴いていて面白い。
軽めのリズムセクションやシャリシャリしたギターも懐かしい響き、今ではお目にかかれないミックスもなんだか懐かしいのだが、今の若い人にはどう聴こえるか興味は尽きない。そんな懐メロスタイルと言えど、安っぽい売れ線バンドとは違う硬派さが、このバンドには感じられ、その生真面目さと猥雑さのバランス感覚が最大の聴きどころだろう。
捉えどころがない、イマイチ弾けていないとか、個性が薄いなど、当時の評価は良くなかった記憶があるが、この普通の事を普通にやりきる姿も個性と言えるだろう。個人的には昨今の規制だらけのテレビを見ているような気分ではある。今って、あれはダメ、これもダメって、80年代のロックバンドが唄う歌詞みたいなダサい世の中になりつつある。それを遠くから見ているが、今作は、そんな規制のど真ん中にいるようなサウンドだっりする。


TNT - Intuition ★★★ (2021-07-27 20:56:31)

前作の成功を受けて、更なる洗練度とコマーシャル性を高めてきた意欲作。トニー・ハーネルのハイトーンを武器に透き通るような透明度を誇るクリスタルサウンドを展開、時折、個性を剥き出しにするテクロのギターも、前作以上に出番は少ないがライブでは暴れるんだろうなぁなんて想像しながら、寂しさをイマジネーションで埋め合わせています。

とにかく振り切っています。清々しい程にやり切っています。そのやり切りぶりに少々、退屈な気分を味わうのですが、HM/HRの常識を覆すようなアイデアと斬新な切り口で、北欧風味満点のコマーシャルロックをやっている。ミント感たっぷりのメロディを際立たせるコーラスワークも大げさだが、機能させているのだからスゴイ。

個人的にはロックなエッジが足らん、スリルも薄まったと不満もあるのだが、それを飲み込ませた洗練度に舌を巻きますね。彼等の代表作は間違いなく今作と前作でしょう。そこに異論を挟む余地はないのですが、一度くらいギター多めの北欧マインド全開のサウンドも聴いてみたかった。売れるって難しいよ。売れ方次第では人生変わるもんね。


TNT - Knights of the New Thunder ★★★ (2011-02-13 17:31:34)

当時は辺境の地、北欧産のHMとあり興味津々で針を落としたものです。
色んな種類のサンバイザーを姿を披露していたしPVでメタルなサンバイザーを身に着けていましたよモーティ・ブラックは。火薬さんに一票なのでコメントは割愛します「D.D.ダイナマイト」なんて芸名しらんかったわ(笑)。後にD.D.ダイナマイトとドラマーはTINDRUMと言うバンドを組みます。そちらも北欧メタルが好きな方はチェックしてください


TNT - Knights of the New Thunder - Break the Ice ★★ (2011-02-13 17:06:25)

北欧らしい透明感
シンプルなノリが心地よい
キャッチーな歌メロも印象的です


TNT - Knights of the New Thunder - Deadly Metal ★★★ (2011-02-13 17:03:13)

メタリックなリフとハイトーンが心地よいです
初期の彼らだから味わえる正統派ど真ん中の疾走ナンバー
お約束感満載な展開も大好き
ランニングタイム2分30秒ってのも時代だね


TNT - Knights of the New Thunder - Knights of the Thunder ★★★ (2011-02-13 16:52:34)

アルバムのラストを飾るタイトルトラック
突き刺さるハイトーン力強いリズムワークが印象的です
メタリックなサウンドが心地よい


TNT - Knights of the New Thunder - Ready to Leave ★★★ (2011-02-13 17:23:52)

広がりのあるサビメロの美しさ
北欧産メタルならではの甘美なメロにうっとりまします
ハードさとのさじ加減も絶妙ですね


TNT - Knights of the New Thunder - Seven Seas ★★★ (2011-02-13 16:56:17)

ハードな質感と広がりのあるメロディ
ミドルテンポなアルバムのオープニングナンバー
ドラマ性を感じさせてくれます


TNT - Knights of the New Thunder - Tor With the Hammer ★★ (2011-02-13 17:15:28)

ハードにドライブするリフ
切れ込んでくるソロ
イモくさい展開も懐かしい
カッコいいわぁ


TNT - Knights of the New Thunder - Without Your Love ★★★ (2011-02-13 17:08:59)

トニーの温か味のある歌声が涙を誘います
美麗なメロディを生かしたバラード
ストリングスの音色も泣けますね


TNT - Realized Fantasies ★★★ (2021-07-27 21:11:48)

ガンズの成功よりシーンの潮目を迎えたヘアメタル勢、そういうコマーシャル性を際立たせたサウンドが時代遅れになる中で、苦戦を強いられたバンドは、我らがLOUDNESS、STRYPERそしてTNTの三バンドによる、トリプルヘッドライナーツアーに出るも相次ぐキャンセルで予定の半分を消化できず、次の一手を模索する。
東国原英夫風にどげんかせんといかんと、関係者も叫んだ中でバンドが進んだ道が今作になる。透明感溢れる天使が舞い降りるクリスタルサウンドを捨て、よりソリッドで生々しいワイルドさを魅せてきた新生スタイル。感触はかなり変わっているが、根幹となるスタイルは健在。相変わらず豪華なコーラスワークも聴こえるし、北欧マインド全開のメロディもある、ロニー・ル・テクロのギターもモダンさも感じさせる独創性溢れるプレイで魅了と聴きどころは多い。
本来あるアメリカ人シンガーを迎えたことで起きる化学反応、今作には、そういった個性の確立が前2作とは違う形で成立させたアルバムだと思う。
①から違いを感じるが、②の折衷案には舌を巻く。個人的はこれくらいハードさがある方が好みではあるが、ダメだこりゃとバンドを見放した人が続出したと言うのは理解できる。でも、パッと聴いた印象はアメリカンです。キーボードを減らしたことが余計にそう感じさせるのだが、基本的なフレージングやメロディセンスは、些かも曇ってはおらず北欧マインド全開である。まぁ気になる女子が、変なパーマ当ててきたみたいな違和感に襲われる瞬間もあるが、このバンドのメロディの作りに惚れているマニアならばイケるでしょう。
時代に迎合しただけではない、らしさを感じさせたのが最大のポイント。


TNT - Realized Fantasies - Downhill Racer ★★★ (2021-07-27 21:13:54)

いい意味でコマーシャル性を変換しています
この透明感溢れるメロディはバンドの専売特許
歌メロもらしいねぇ
プチモデルチェンジ大成功と言ったところだろう


TNT - Realized Fantasies - Hard to Say Goodbye ★★★ (2021-07-27 21:16:04)

涼やかなメロディラインとバッキングサウンド
サビメロも美しい
ハイトーンが嫌味なく生えますね
いい曲です


TNT - Realized Fantasies - Mother Warned Me ★★★ (2021-07-27 21:17:56)

エブリワンスターって聴こえてきそうな雰囲気もありますね
上手い事やっていますよ
サビメロも強烈
コーラスに参加したくなります
男前に変えたんですよね
北欧とアメリカンマインドの融合
良くできましたよ


TNT - TNT ★★ (2016-08-30 13:38:28)

初代Voダグ・インゲブリットセンのソングライティング力が強く反映されている事で知られる記念すべき1st。 Harley Davidson、U.S.A.というタイトルからイメージする通りの、ポップでノリの良いアメリカンロックを披露、後にドラマーのデイーゼル・ダウルが結成するTINDRUMの(後にダグも参加)原型とも言えるスタイルをこの時点で築き上げており、彼らの代表作と呼ばれる『INTUITION』のような北欧特有の透明感は希薄ですが、明朗快活なサウンドは総じて高いコマーシャル性を押し出しおり、売れる気満々である。ダグの悪声がどうにも噛み合わせが悪く、ポップフィーリングを生かし切れていないが彼らが曲を書いているというのがゲイリー・バーテン的な哀愁を誘い、シンプルな構成の楽曲に時折舞い降りる哀愁とエッジの立ったギターが絡み合う姿に後の方向性と重ね合わせ楽しんで聴いていますね。
今作から②と⑤が2ndにリメイクされますで聴き比べるのもお楽しみの一つですかね。RAINBOWチックな⑤なんてダグが曲の良さを殺してますからね。この後、シンガーをアメリカ人のトニー・ハーネルに交代するのですが、ライトでアメリカンな音楽性を持ち込んだのは全て彼の仕業と思っていたのですが、実は最初からアメリカンなバンドだった事に今作を聴いて一番驚きました、それにこの音楽性だからホンマもんのアメリカ人を加入させたのかぁと思っています。
結局、ノルウェーやスウェーデンといった北欧では成功を収める3rd、4th、我が国日本でも名盤と崇められたのですが、アメリカでは売れる事無く活動は尻すぼみ、ラウドネスとストライパーの3組で東海岸ツアーを行うも客入りが悪くツアーをキャンセルせざる負えなかった80年代後半、メタルバブルも弾け、1992年に当時のアメリカ市場を開拓する音楽性で勝負に出るが惨敗と、最後までヒットに恵まれなかった彼ら、その音楽性の第一歩を飾る今作ですが、平凡で退屈極まりないと言われるとそれまでですが、飾りっ気なしのシンプルな音楽性と楽しみたく3年に1回は通して聴いておりますね。なんだかんだ言っても憎めない愛着が個人的にはありますので、ただ聴き進むにつれての尻すぼみ感はハンパないですけど


TNT - Tell No Tales ★★★ (2021-07-27 20:46:28)

あんりまぁ、わしゃコメントしてると思ったぞ?無くなったんかいなぁ?ん~老いは怖いぞ。

前作から一転、トニー・ハーネルの参加も板についたのか、明らかに垢抜けました。前作にあったローカルヒーロー然とした地方の情報番組でしか見かけないタレント感から一気に突き抜けています。
華麗なコーラスワークを重ねた豪華な作り込み、北欧らしい透明感溢れるメロディに、このハイトーンは良く似合う。そして主役の座は、トリッキーなフレーズを難なく弾きこなすロニー・ル・テクロのギターと、両者がバランスよく並び立つことで成し得たマジック、その魔力は絶大な威力を誇りシーンを席巻、本国でもスマッシュヒットをかっ飛ばしました。とにかくコンパクトに纏めています。もう少しギターも欲しいと思うのですが、ラジオ向けの曲を並べて売ることへと完全に舵を切りました。そして、それがマイナス働くことなく洗練度を増しただけだと思わせる説得力が今作最大の聴きどころでしょう。ギリギリ恥ずかしいコマーシャル性なのだが、それがアメリカンもどきではないTNTサウンドを確立したことになる。ある意味、わざとらしいのである。
このバンド、何より人気を高めたのはヒットポテンシャルの高い曲を揃えただけではない、プレイヤー志向からも支持をされた、とりわけロニーのギターは耳を惹く、楽器をやらない人にはなんのこっちゃだろうが、彼のピッキングは強烈な個性を放っていた。小インストで聴ける目の覚めるようなフラッシーなプレイとクラシカルテイスト、凡百のギタリストでは弾けない独創性がある、リズムの刻みも面白い。そこがある意味、一番の見せ場のである。コマーシャル性の下に隠れたアーティストとしての刃、今聴いても十分通用する要素があるのは、ロニーの存在にもよる。


TNT - XIII ★★★ (2018-08-13 13:38:25)

国内でも人気の高かった80年代を代表する北欧はノルウェーのベテランバンドによる最新作。個人的には90年代に出したアルバムをチラッと聴いた位で、TNTに対する情熱はすっかり冷めていたのだが、お知り合いからただ同然で頂いき聴く機会が訪れるとはね。
正直、リバイバルブーム&ベテラン組の無難な作風にげんなりしているので興味はなかったのですが、これが想像以上に昔の匂いがしていて驚いた。勿論、安易な着想によるIntuitionよ、もう一度のような作風ではない。今の時代をしっかりと見据えつつも、往年のテイストをふんだんに含ませた作風になっている。
まぁ、ちょっとでもアメリカンな要素やモダン臭に過敏に反応する方にとっては駄作になるので無理は禁物ですが、イメージや過去に囚われない現在進行形の現役バンドにこそ触れたいと思う方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。
北欧らしい透明感と甘美なメロディ、躍動感のあるロックなダイナミズム、そしてロニー・ル・テクロのアイデア豊富なギター、TNTの魅力が存分に生かされていると思います。特に⑤のような泣きのバラードを聴けば、お帰りTNTと涙ぐむファンもいるでしょうね。

これだけバラエティに富んだ楽曲が収録されてもTNT感を肌で感じるのは、このアルバムで歌うバオル・バルドー・ブルサラのパフォーマンスのよるところが大きい。トニー・ハーネル程、高音域一辺倒じゃないのがイイ。そしてトニー・ハーネルを思わせる声質なのも方向性にフィットしている。エエ逸材を見つけてきたね。彼がいる事が今作の出来を大きく左右しただろう。


TNT - XIII - Tears in My Eyes ★★★ (2018-08-13 13:42:51)

狙ってんなぁ
往年の空気感を出すイントロ
温和なメロディと北欧的な爽快感
新旧も魅力がギュッと詰まっています
シングル向けの一曲ですねぇ


TNT - XIII - Where You Belong ★★★ (2018-08-13 13:45:57)

レコード会社に忖度したのかなぁと思うが
TNTならではのお約束ソング
ベタだがベタに敵うもんなし
往年のイメージを損なわないバラードタイプの一曲


TOBRUK - Wild on the Run ★★ (2007-08-02 11:31:00)

英国産bon jovi当時は言われてましたランス・クインがプロデュースしているのは
その路線をレーベルが望んでいたのでしょう keyの使い方が個性的でかっこいい
タイトルトラックの為に僕はCDを購入しました、なんだかんだ言っても英国風な音で
湿りけたっぷりですよ


TOBRUK - Wild on the Run - Breakdown ★★★ (2012-01-15 15:48:49)

哀愁のハードポップナンバー
華やかなKeyのプレイも印象的ですね
甘口にならないアレンジが憎い
地味目だが好きですね
期待を裏切らない展開こそ様式美です


TOBRUK - Wild on the Run - Falling ★★★ (2012-01-15 15:35:39)

ザラついた声質に評価も分かれるのかな
ポップでキャッチーそれでいてロックしています
仄かな哀愁も良いですね


TOBRUK - Wild on the Run - Going Down for the Third Time ★★★ (2012-01-15 15:50:55)

壮麗なコーラスが印象的です
劇的な展開も様になっていますね
メジャー感の強い重厚なサウンドが素敵です


TOBRUK - Wild on the Run - Hotline ★★★ (2012-01-15 15:41:41)

エッジが効いていますね
タイトな演奏もカッコいいね
うわずり気味な歌唱も
艶やかな印象を与えます


TOBRUK - Wild on the Run - Poor Girl ★★★ (2012-01-15 15:44:07)

キャッチーだしノリも良い
彼らの持ち味が出ていますよ
気持ちがいいくらいハードにロッキンしています


TOBRUK - Wild on the Run - Running Form the Night ★★★ (2012-01-15 15:37:48)

メロディが湿っているから
この大陸的な躍動感がビシッと決まっています
こういう本意気なハードロックバンドは希少でしたね
地味だけどカッコいいわ
オルガンも効いていますね


TOBRUK - Wild on the Run - She's Nobody's Angel ★★ (2012-01-15 15:45:56)

厳粛なイメージのあるKeyに導かれ始まります
哀愁のハードポップナンバー
イマイチ煮え切らないように感じてしまうのは
シンガーのせいかな


TOBRUK - Wild on the Run - Wild on the Run ★★★ (2012-01-15 15:34:01)

てっきりコメントしているかと思いました
哀愁と大陸的な躍動感がたまりません
メロディアスだし完璧だね


TOKYO - Fasten Seat Belts ★★★ (2020-09-22 18:26:03)

アルバムタイトルがシートベルトを締めろでしょ、そしてオープニングがケイコですよ。前作のヒット曲東京のあととは言え、そりゃないだろうと潔癖な方なら聴く前からシラケムードに包まれるでしょう。小松政夫のカラス芸も飛び出しそうですが、そこは、騙されて欲しいですね。
前作同様、ワールドワイドな感性に彩られた無国籍サウンドは多彩な楽曲を用意。各ミュージシャンのバックボーンを余すことなく披露。そのセンスアレンジセンスの高さに唸らされます。空間を広げるシンセの響き、ピアノで泣かせたと思えば、スペイシーの空間を駆け抜けます。時にはタイトに酔わせる変化自在のリズミカルなプレイ、コーラスワークも強いし、職人技が冴えるギターと、スキのないバンドですね。
歌モノロックファンは勿論ですが、ハードサウンドで疲弊した耳を休ませるには丁度良い、教養の豊かさも完備したロックサウンドってありがたいですよね。


TOKYO - Tokyo ★★★ (2020-09-22 18:13:28)

Michael Wynn Bandで活躍したロビン・ムセンビクラーはオーストリア時代のバンド仲間、フリッツ・マツカに再び声をかけ動き出す、ベースはアフリカ系ミュージシャン、ケン・タイラーが加わり、キーボードのみならずコンポーズとしても貢献したロタール・クレル、そしてドイツのHM/HRバンドSchlossのシンガーだった、クラウス・ルーリーも参加と5人編成のバンドして始動。
ポッと出の新人ではないミュージシャンだけに、音楽性の質は高くワールドワイドな洗練性の高いメロディアスサウンドを披露。曲によってはサックスまで飛び出すのだから、その音楽的土壌の豊かさに舌を巻きますね。無理無駄のないアレンジと、ミュージシャンとしての懐の深さ、曲に合わせ3人のシンガーが歌い分けるというのもバンドの武器となり最大限の魅力を発揮してるでしょう。
一頃、このような歌モノばかりを聴き漁る時期があったからこそ知ることが出来たのだが、今となっては忘れ去られた存在でしょう。個人的には、名曲①を聴くためだけにも歌モノマニアなら手に取って欲しいと思いますね。
安心安全の定額制サービスのおかげで、本当に知識さえあれば、バリ得で楽しめますので、探してみてください。

東京で出会った女性と恋に落ちた外国人が、国に帰らなければいけないみたいな話です。タイトル通り演歌な世界だし、フォークな世界ですが、親しみやすい欧州的哀愁のメロディに胸キュンです。


TOKYO BLADE - Ain't Misbehavin' ★★ (2018-09-20 12:36:20)

前作で見せたスタイルが不評だった為にセールスは惨敗。当然契約も失い、やはり路線変更が上手くいかなかった典型例だろう。すったもんだの挙句バンドに残ったのはギターのアンディ・ボウルトンだけになった。それはアルバムジャケが完全に物語っています。

異を唱えるメンツがいなければ作風にまとまりもでき、アイコンとなる音楽性を強調。マイナーバンドから正統派のメジャーバンドへと脇見もせずにマイシン。そして今回はよりメロディックな路線へと突き進む道を選ぶことになった。とにかく聴きやすいメロディックかつストレートなサウンドで勝負。側はおの店なのに中身は全然違うという居抜物件のようなバンドになってしまった。メロディックロックが好きな人には需要もあるでしょうが、かつての姿を求める人にはキツイ作風ですね。

でも、西ドイツのマイナーレーベルのみの契約と考えれば合点もいきますよ。国内盤は3年遅れの1990年にJimco Recordsからひっそりとリリースされました。