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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 10901-11000

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 10901-11000
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TWISTED SISTER - Come Out and Play - Be Chrool to Your Scuel (2016-03-05 14:05:53)

陽性な面を表現した一曲
アメリカンですねぇ


TWISTED SISTER - Come Out and Play - Come Out and Play ★★★ (2016-03-05 13:57:14)

アルバムのオープニングを飾る疾走ナンバー
気持ちよくドライブしますね
乾いた風を切り裂くような感覚はニューヨーカーな彼等ならではでしょう
クールだね


TWISTED SISTER - Come Out and Play - I Believe in Rock 'n' Roll ★★★ (2016-03-05 14:02:33)

ハードでワイルドなストリートロック
でも親しみやすさが肝ですね


TWISTED SISTER - Come Out and Play - I Believe in You ★★★ (2016-03-05 14:07:53)

ベテランの味ですね
青二才ではだせんよ
この哀愁はね


TWISTED SISTER - Come Out and Play - Kill or Be Killed (2016-03-05 14:13:08)

ノリ一発
最後にチョイと置きに来た感があるのが残念


TWISTED SISTER - Come Out and Play - King of the Fools ★★★ (2016-03-05 14:16:30)

ヘヴィブルースロック
この哀愁がたまらん
胸を打つね
WASP同様の先入観が邪魔をしてイマイチ認知させれていないのが残念と思わせますよ
レコード契約を結ぶまで10年掛かったベテランの味があるよ


TWISTED SISTER - Come Out and Play - Leader of the Pack ★★ (2016-03-05 13:58:46)

カヴァーソング
前作のスマッシュヒットを受けて考えた秘策なんでしょうか
面白いです


TWISTED SISTER - Come Out and Play - Lookin' Out for #1 ★★★ (2016-03-05 14:11:33)

こういうブルージーな曲も好きですね
シンプルだが彼らが演じるとちゃうよなぁ
クールさもエエわ
LIVE映えするでしょう


TWISTED SISTER - Come Out and Play - Out on the Streets ★★★ (2016-03-05 14:09:59)

哀愁のミドルナンバー
唄メロがエエです
雰囲気もあるし大好きです
スッキリとした印象も良い


TWISTED SISTER - Come Out and Play - The Fire Still Burns ★★★ (2016-03-05 14:03:55)

初期の頃の魅力を感じさせますね
ヘヴィかつワイルドなノリが心地よい


TWISTED SISTER - Come Out and Play - You Want What We Got ★★★ (2016-03-05 14:00:19)

キレがあるね
コマーシャル性も高いし計算されています
サビで大合唱なロックアンセムですよ


TWISTED SISTER - Love Is for Suckers ★★ (2016-03-06 14:00:38)

前作の方向性を順当に引き継いだ5th。プロデューサーにボー・ヒル、リマスタリングにテッド・ジェンセンの名前もあるように、ハードさを残しつつもゴージャスな雰囲気が漂うバブリーサウンドを推進、癖が強いと言われがちなバイオレントさが薄まり、スッキリとした味わいのアメリカな陽性サウンドに舵を切った事が評価を分けるのでしょうが、良心的なサウンドメイクには嫌味などまったくなく、スリルはないがアッパレな作風ではあります。ポップでキャッチー、大らかなノリが生み出すグルーブ、この平坦さが個人的にはグッとこないのですが、アメリカ人にはウケそうだなぁとは思いますね。


TWISTED SISTER - Love Is for Suckers - Hot Love ★★★ (2020-07-05 19:10:45)

80年代の音やでぇ
イントロを聴くだけであの時代にタイムスリップさせてくれます
売れ線ロックですが
漲るパワーにバンドの矜持を感じます
俺たちはメタルバンドだと高らかに叫んでいますよ
皆で口ずさめる
これぞパワーポップって呼びたいね


TWISTED SISTER - Love Is for Suckers - Wake Up (The Sleeping Giant) ★★★ (2020-07-08 11:28:17)

バンドとしては切羽詰まった状況だったんだろうが
堂に入ったベテラン感に唸ります
こういうおおらかなヘヴィロックが良く似合うバンドだった
本人が思うより色が付きすぎたのが残念
良いバンドだ


TWISTED SISTER - Stay Hungry ★★★ (2015-02-25 13:30:59)

悪魔の毒々モンスターな俳優さが活躍するコミカルな②やサビのリフレインも印象的な⑤のPVにおけるおちゃらけたイメージが先行し、グラマラスなファッションと合わさり聴く前から「色のつきすぎたバンドだな」と初見のイメージは良くなかったのですが、その2曲に惑わされずに耳を澄ませば、硬質でハードなキレのあるロックサウンドを充填した本格派の一枚、と評価も改めるわけです。メタルバブル勃発前、アルバムにラジオ向けの曲を用意することが必要になる時代を見据えたわけですね。②⑤のヒットはシーンにとって後続への起爆剤の一つになったのでしょうが、今作の聴きどころは個人的にはそれ以外の曲になるわけです、バラード⑥から哀愁のメロディが耳を惹くシリアスな⑦同じくミドルナンバーの⑧シンプルなビートが映える⑨と後半の出来栄えが素晴らしく構成がストレートすぎるので地味に聞こえますが、前2作同様なシリアスな雰囲気と都会的なヤバさ漂う、あの音にワクワクさせられます。軽快に疾走する①バランス感覚の鋭さ、重すぎず軽くならないアレンジは見事、今作を代表する一曲でしょう。小技を効かした展開がカッコイイ③ダークでシリアスな雰囲気に包まれる④、その合間にシングルカットされた2曲を持ち込み、聴き手の嗜好に合わせ、彼らの有り様とのバランスを取った戦略の勝ちでしょう(個人的に②は幾度聴く事がありません)。何度も思い知らされる事なのですが、見た目や風評に流されず、自分の耳で確かめないとダメだなと今作のようなアルバムを聴くと、いつも身につまされます。Quiet riotもそうなんでしょうが、スーパーヒットが後の方向性と等身大の自分たちとの違いに苛まれる事となるのでしょうが、色を取り除いてもシンプルな構成とキレのある楽曲で勝負出来る硬派なバンドだったんだと思いますね。


TWISTED SISTER - Stay Hungry - Burn in Hell ★★★ (2016-03-04 14:00:07)

バカッぽい曲の次なだけにグッときますね
ヘヴィでクールな彼らの魅力を凝縮しているでしょう
シンプルだけどエエよ
メロディをしっかりとしているしね


TWISTED SISTER - Stay Hungry - Don't Let Me Down ★★★ (2016-03-04 14:10:32)

軽めのリズムセクションがチョイ残念
日本人このみの哀愁がエエ感じで滲み出ています
アルバム全般に言える事ですがポップフィーリング溢れる楽曲に
硬派でクールなエッセンスを加えるのが上手い
売れなきゃいけないプレッシャーとメタルバンドとしての折衷具合が素晴らしい


TWISTED SISTER - Stay Hungry - Horror-Teria (The Beginning): A) Captain Howdy B) Street Justice ★★★ (2016-03-04 14:03:49)

ショックロックここにありですかね
女子供に媚を売るだけじゃない強い姿勢を感じます
軽そうな存在のバンドと思われがちですが十分硬派で重いグルーブを持っていますよ


TWISTED SISTER - Stay Hungry - I Wanna Rock ★★ (2016-03-04 14:06:30)

こちらもやり過ぎなPVがね
曲調も竹を割ったような分かり易さ
人によっては聴くのが恥ずかしいと思うでしょうかね
ワタクシ最後まで聴いたの3回くらいです(笑)


TWISTED SISTER - Stay Hungry - S.M.F. ★★★ (2016-03-04 14:18:49)

NY出身の彼らに最初に目を付けたのはイギリスのレーベル
そんな事を想起させられますね
スマッシュヒットしたアノ曲のイメージの強さがあるでしょうが
男らしいバンドだった


TWISTED SISTER - Stay Hungry - Stay Hungry ★★★ (2016-03-04 13:56:50)

親しみやすいメロディとクールで硬派な出で立ちがイイ感じです
オープニングにピッタリの名曲ですね


TWISTED SISTER - Stay Hungry - The Beast ★★★ (2016-03-04 14:13:10)

硬派なリズムがエエですね
原始的とも言えるノリが好きです
初期のワイルドさも感じられるしね


TWISTED SISTER - Stay Hungry - The Price ★★★ (2016-03-04 14:08:06)

エエわ
バラード歌ってもロックな感触を残しているのがエエ
普遍のアメリカンロックですかね


TWISTED SISTER - Stay Hungry - We're Not Gonna Take It ★★ (2016-03-04 13:58:12)

PVの雰囲気といい古臭さは否めませんがノリノリのパーティロックナンバー


TWISTED SISTER - Under the Blade ★★★ (2015-02-23 22:28:19)

このアルバムタイトルを見るたびに、関係ないけど服部半蔵影の軍団「ヤイバの下にココロと書いて忍と読む」のナレーションを思い出してしまいます(笑)派手で毒々しいファッションと攻撃的なサウンドがバランスよく馴染み刺激的な演出を施しソフトケイスされ過ぎないハードさが心地よい。でも分かり易さとシンプルな構成の楽曲は聴き様によっては意外と地味だ(笑)個人的にはそのアンバランスさが一番魅力的に反映されているのが今作で、ストレートな楽曲に色と艶を与え潤いをもたらすディー・スナイダーの存在が肝、ダイナミックなアクションを売りにした野際陽子よろしくなJACにも負けない、火花散る質の高い演奏と弾けっぷりも爽快でしたね。ちなみにプロデューサーはUFOでお馴染みのピート・ウェイでしたね。どうりでイギリスで人気に火がついたわけだ。そんな音ですもん。当時は英国でしかリリースされなかったしね。NY出身のバンドがあっちで受け入れられるとは、愛想はイイが媚を売り過ぎないバイオレントな今作の持つコマーシャル性の高さに改めて唸ります。


TWISTED SISTER - Under the Blade - Bad Boys (Of Rock 'n' Roll) ★★★ (2016-03-05 13:37:06)

彼ららしい親しみやすさが満載のロックナンバー
ノリノリですよ


TWISTED SISTER - Under the Blade - Day of the Rocker ★★★ (2016-03-05 13:50:59)

何とも言えない背徳感を味わえます
ブルージーさも好きですね


TWISTED SISTER - Under the Blade - Destroyer ★★★ (2016-03-05 13:46:12)

ブルースを基調としたヘヴィなミドルナンバー
ワイルドなノリがエエですね


TWISTED SISTER - Under the Blade - Run for Your Life ★★★ (2016-03-05 13:40:53)

ワイルドだろう
袖のないGジャン着たくなりますね
ワイルドなムードがムンムン
次の曲への繋がりも考えると尚更エエね


TWISTED SISTER - Under the Blade - Shoot 'em Down ★★ (2016-03-05 13:44:00)

骨太でソリッドなロックナンバー
類型的な曲ですがエエです


TWISTED SISTER - Under the Blade - Sin After Sin ★★★ (2016-03-05 13:41:52)

NY出身らしいコンクリートサウンドがエエです
このワイルドさとハードさに親しみやすさを盛り込んだバランス感覚が肝


TWISTED SISTER - Under the Blade - Tear It Loose ★★★ (2016-03-05 13:48:53)

軽快に走りますね
アングラな雰囲気もあり今作ならではの味わいが感じられます


TWISTED SISTER - Under the Blade - Under the Blade ★★★ (2016-03-05 13:47:40)

クールな熱さがありますね
初期作ならではの味わいでしょう


TWISTED SISTER - Under the Blade - What You Don't Know (Sure Can Hurt You) ★★★ (2016-03-05 13:34:13)

クールなUS産NWOBHM的なサウンドが好き
今アルバムを象徴するようなオープニングですね


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll ★★★ (2015-02-24 12:45:15)

前作にあった危険な香りがするヤサグレ感は減退、その分メジャー感も増し洗練度も上がっていますが、シャープなキレやバンドの魅力は損なわれずスケールUPをする事に成功、シンプルなハードさが直球で飛び込んでくる潔さにグイッと引き寄せられます。いわゆるメタルバブル夜明け前なシーンの活性化に貢献する存在感は今作にも十分に流れ、よりソフトケイスされスマッシュヒットを飛ばしたのが次作ですが、③のような味わい深いハードな曲を聴かされると今作は硬質なダイナミズムとメリハリのあるビートをバックに、ディー・スナイダーが張りのある粗めの歌声を披露、シンプルだが巧みな構成が光る楽曲に独特の光沢を与えていきます。体操のお兄さんすぎる健康的なL.Aメタルは苦手だ、そんな方にはロックな悪っぽさと生真面目さが息づく今作が丁度よいでしょう。個人的にもコンパクトでストレートにドライブするハードさが心地よく、歌メロも印象的、特別に技巧的な面は無くとも聴かせ方が上手いバンドと強く認識していますね。


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - I Am (I'm Me) ★★★ (2016-03-04 14:29:34)

ロックアンセム万歳!!
これくらいが丁度よいよ
聴いていて笑みがこぼれます
ありがとう


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - I'll Take You Alive ★★★ (2016-03-04 14:37:00)

ハードにドライブする一曲
王道ロックサウンドですね


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - I've Had Enough ★★★ (2016-03-04 14:36:02)

聴いていて楽しくなるノリの良さとワイルドさがエエ感じで出ています
シンプルだけど癖になりますね


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - Like a Knife in the Back ★★★ (2016-03-04 14:26:06)

どっしりとしたロックナンバー
1972年結成のベテラン臭が凄過ぎて笑います
シンプルなんだけど味があるわ


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - Ride to Live, Live to Ride ★★★ (2016-03-04 14:28:03)

エッジの立ったビートがエエですね
リフもシンプルだけどカッコいい
リズムも重いしね
唄メロもシンプルな曲の中で印象的です


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - The Kids Are Back ★★★ (2016-03-04 14:24:47)

シンプルだがしっかりとしたリフとメロがイイですね
シングル向きの一曲


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - The Power and the Glory ★★★ (2016-03-04 14:32:41)

テンポアップする構成が憎いね
カッチリとした余裕のある演奏にベテランならではの技巧が隠れています
上手い下手関係なくアンサンブルが良ければ聴けるよね


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - We're Gonna Make It ★★★ (2016-03-04 14:33:57)

キレがありますね
親しみやすいメロディのノリのよさ
でもロックな重さがある
素晴らしいバランス感覚です


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - You Can't Stop Rock 'n' Roll ★★★ (2016-03-04 14:40:15)

サビでは大合唱のロックアンセム
シンプルで親しみやすい彼らの真骨頂でしょうかね


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll - You're Not Alone (Suzette's Song) ★★★ (2016-03-04 14:39:02)

典型的なロッカバラードかもしれませんが好きです


TWO OF A KIND - Two of a Kind ★★★ (2018-09-16 12:00:58)

TERRA NOVAのヘンドリックス兄弟を中心としたTERRA NOVA組が女性二人をフロントに置きデビューを果たしたサイドプロジェクト的デュオ。体裁は女性二人がメインの作りです。歌が前面に出る手法ですので、もう少しバンドサウンドが欲しいと思う方もいるでしょうが、出しているサウンドは完全にTERRA NOVA印満載の叙情派メロディックバンドですよ。疑いようがない強力なソングライティング力、躍動感溢れるポジティブメロディックロックに揺ぎ無し、ド頭から最後まで全編に渡り炸裂するのですが②で早くもハイライト、多くのマニアは昇天必死となるでしょうね。

女性二人が若いわけではないし個性のある歌い手で無い分、主役感がぶれるのだが、キャリアに裏打ちされた実力からくる安定感はハンパない。瑞々しいポップセンスとダイナミックなロックのリズム、そして鮮烈なる爽快なボーカルハーモニーの美しさ、メロディアスなロックが大好物だと言う方には間違いなく琴線に触れていくでしょうね。
古典的な楽曲もデジタルなミックスを加える事で古臭く聴こえさせない手腕に一日の長を感じずにはいられませんね。上手いってことは素晴らしいね。こういうサウンドに出会える度にHM/HR系のバンドを聴いていて良かったと思いますね。
過激なもんなら直ぐに手に入るけど、質の高いメロディックロックってのは定期的に探究しないと見つけられない。手短な存在だけと、実はそんな簡単に出会えないジャンルである。それは似たような没個性のバンドが多いからだ。だけに頭一つ抜けた存在に出会える喜びは一入ですよ


TYGERS OF PAN TANG - A New Heartbeat ★★★ (2023-03-10 17:53:51)

2022年にリリースされた4曲入のEP。新曲2+リメイク2という変則的な内容ですが、ハリー・ヘスをミキシング担当に迎え、昨今のメロディックなサウンドを推し進めている。良い意味でのモダンさを加味させたクラシックメタルサウンドは、まさにこのバンドが現役のバンドであり、過去の財産を食い潰すだけのノスタルジックな世界観で生き続けるだけではない地肩強さを見せつけた。

ある意味、一部の批評家や雑誌の記事を真に受け、上書きできない情報薄弱者がいるために、いまだにこのバンドをジョン・サイクスのバンドと勘違いしている人がいるのは事実。確かに在籍していたが、加入したばかりのサイクスにイニシアチブを握れるほどの発言権もなく、早急にバンドを去ったので、そういうイメージを抱く方が難しいのだが、どういう分けか伝播されている内容には眉唾ものが多い。

初期の作風から順序立てて聴けば分かりやすいのだが、NWOBHMとサイクス加入期が重なった、それが事実である。それにより攻撃的なスタイルに拍車が掛かり、その後、多くのバンドが討ち死にを果たした音楽性の変遷により消えただけである。

初期のリメイクを聴き、このバンドの本質を見つけて欲しい。このバンドはロブ・ウィアーのバンドである。彼が抜けた時代が一番らしくない。


TYGERS OF PAN TANG - Burning in the Shade ★★ (2021-01-25 13:46:41)

オリジナルは1987年にリリース。メタルバブル弾けまくる時代に出しているとなれば察しもつくでしょう。キーボード前目に出した唄モノサウンドで勝負。ジョン・デヴァリルの煮え切らなさが独特のカラーを与えているのが面白い。
歌も上手くエモーションを込めれる逸材、彼が今作を最後にシーンから遠ざかってしまったのを惜しむ声が出るのが当然とも言える、彼の唄を楽しめる仕様。その為に、ハードテイストは薄め。時折ギターも派手目に絡んでくるが、バンドとして、どこまで実態があったのかは分からない。
ベースとキーボードは前作同様ヘルプ対応。ギターはスティーヴ・ラム一人。NWOBHM戦士の面影はありませんが、歌モノロックが好きな人なら是非とも聴いて欲しいですね。
どこか軽薄に感じる面もありますが、ジョンの唄がイイ。その上手さをタップリ味わえる好盤ですよ。ある意味、別のバンドとして捉えるのが一番でしょう。個人的に秀でた部分を愛でて楽しむタイプなのでね。


TYGERS OF PAN TANG - Burning in the Shade - Waiting ★★ (2021-08-22 18:58:36)

洒落とるぞ
ギターの音がシャリシャリの音に変えられていますがなぁ
この変貌が一番きついかもしれん
でも唄は熱い
売れるって大変だねぇと考えさせられる
サビの弾けっぷりもキビシイ
しかし好きモノにはたまらん80年代中期の空気が満載である


TYGERS OF PAN TANG - Crazy Nights ★★ (2022-02-20 20:45:21)

ロドニー・マシューズが描くキングコングをモチーフにしたジャケットも印象的なアルバム。音楽性は完全にアメリカン志向へと向かい前作のようなギラギラとした野心漲るNWOBHMスタイルから交代、最初のアルバムに通ずるような古典ロックへと回帰した。
派手なギターよりも唄を頂点にアンサンブルを構築する路線へと変更、デフレパードスタイルと言えばそれまでだが、多くのNWOBHMバンドはメジャー契約と引き換えに攻撃性を失ったのは、このバンドだけの問題ではない。そういう世相や政治事情を汲み取り音楽を楽しむ必要はないのですが、知っていると知らないとでは味も違ってくるでしょう。また、このバンドの首謀者はロブ・ウィアーであってサイクスではない。
①もさることながら②テンションはだだ下がり、④でようやくエンジンが掛かるのだが、キレのあるリフ主体のNWOBHMから脱却を図る新生パンタンサウンドなので、そことどう折り合いをつけれられるかで評価が大きく変わるでしょう。
前作に比べギターチームのインパクトが弱まった分、全体的な地味さ加減は拭えない、しかし、マイルド路線にしてはジョンの歌声はパワフル過ぎる、彼の声は主張が強い。そんなジョン・デヴァリルの上手さが光るアルバムになっている。最初の3曲のイメージが良くないので、余計にそう感じてしまいます。よく聴けばギターチームの見せ場はあるのに不思議なモノですよ。

ちなみにプロデューサーはAlcatrazzの1stを担当したデニス・マッケイ。


TYGERS OF PAN TANG - Crazy Nights - Running Out of Time ★★★ (2021-08-22 18:54:48)

このバンドの魅力を詰め込みましたねぇ
スピーディーでアグレッシブなメタルサウンドに熱くなります
少々クドイ味付けもわるないぞ


TYGERS OF PAN TANG - First Kill ★★★ (2022-02-12 17:54:57)

ラストの曲以外は1979年から80年にかけて録音されたデモ集。オリジナルメンバーによるレコーディングとなります。ここから1stへ流れる曲もありますが、この初期のメンツならではの英国サウンドの旨味、サクソンなどにも通ずるようなバイカーズロックを楽しめる初期ならではのスタイル、まさにNWOBHM勃興時ならではの英国的ハードサウンドを存分に味わいましょう。
どうしてもジョン・サイクス云々かんぬん言われがちなバンドですが、NWOBHMマニアならば、この時代にも大いに愛着がわくでしょうね。ロブ・ウィアーの味わい深いギターは基本を押さえつつもアイデアを盛り込み新鮮味をアピール、新風を吹き込んでいますよね。ヘタウマの代表格なジェス・コックスの投げやりで自堕落な唄い回しもバッチリとハマりロックしています。
ちなみにラストの⑩はジェス・コックスとロブ・ウィアーが再び合流して結成されたTIGER.TIGERの音源です。マニア泣かせですよね。
でもMCA時代にレコーディングされたデモをNEATはどうやってリリースしたのだろう?色んな意味で危険で怪しいアルバムが、何故かワタクシを興奮させてくれます。


TYGERS OF PAN TANG - Majors & Minors ★★★ (2023-03-10 18:06:12)

ジャック・メイユと作り上げた時代のベストアルバム。2008年から2020年という時代をフォローしているので、最近の彼らを知らないマニアにはありがたい一枚だろう。ヴァージョン違いやアルバム未収録のシングルB面曲もあるのだが、サブスクリプションサービスのマニアには、あまり意味はないかもですが、CD派ならば重宝するでしょうね。

モダンさを無視する事なく、だからといって過去の姿を切り離すほど、薄情な音楽性に傾いていないので安心して彼らの変遷を楽しむことが出来るでしょう。メタリックなリフを基調としたクラシックメタルスタイルは、このバンドの魅力を端的に伝えるモノ、小気味良いリフとグルーブ、どこか煮え切らないメロディも英国らしい魅力に溢れており、古くて新しいTOPサウンドを形成している。

今年新作をリリースする彼ら、昔の姿しか知らない人にこそ聴いて欲しいねぇ。


TYGERS OF PAN TANG - Ritual ★★★ (2022-04-05 13:27:14)

NWOBHM期に優れたアルバムをリリースするも、その後の音楽的な変遷により人気も失墜、そして解散とNWOBHMあるあるをベタに体験したバンド。そんな不遇を味わいながらも再結成後の活動も板についてきたベテランバンドが19年にリリースした一枚。
ミキシングにハリー・ヘス、プロデュースにソーレン・アンダーセンというラインナップも揃え盤石の体制でアルバムを制作、そのおかげで現代的なダイナミズムと質の高いメロディ、攻撃的なメタルサウンドにより深みと情緒を盛り込み、実に聴き応えのある一枚へと仕上げています。スピード命な方には少々、物足りないかも知れないが、安直なギャングランドパート2ではない懐の深い作風は大いに支持できるモノであり、若い感性とベテランバンドの経験が結合した今作は堅実さと野心が共存しており、新旧のファンを満足させる音楽性へと向かっている。
唄を中心としつつもギターワークは耳を惹かせる部分は十分にある、オーソドックスながらミッキーのギターはロブの相棒として大活躍であろう。スピーディーな④が登場するあたりから俄然、勢いも増してきますからねぇ。
古さに埋没しない古典ロックの旨味、新生TOPに興味ある方は是非ともトライして欲しい一枚ですねぇ。


TYGERS OF PAN TANG - Spellbound ★★★ (2021-08-21 19:21:14)

大手MCAのバックアップは充実していたのかプロデューサーにクリス・タンガリーディスを迎えバンドサウンドを拡充。2作目にしてNWOBHMなる枠組みを突破したようなワールドワイドなメタルサウンドを披露。ホワイトスネイクの成功などもあり日本では突出して評価をウケる事になった。しかし、個人的にはホワイトスネイクとの類似性は幾度なく、あんなにモダンでメタリックなアプローチは行っていない。むしろ、ゲイリー・ムーア強めなので若々しい勢い重視のギターは、精度よりも青さが目立つ、それはレコーディング日数などもあるが、ホワイトスネイクで成功したギタリストがいるバンドだからスゴイと言うロジックは苦手である。
今作はもっと違う視点で評価してもらいたい。今の若い人たちの方が客観的な批評になるだろうから心配はしていないが、かつて巻き起こった過剰なサイクス最強論には首を傾げています。
どちからといえばジョン・デヴァリルのチョイカヴァーディル風のエモーションでパワフルな歌声の方がバンドサウンドを何倍にも膨らませた貢献者であろう。

ツインギター編成になり厚みをましたバンドサウンド、そこに前任者とはタイプの異なる完投型の先発投手のような馬力と、スタミナを考え緩急を操るベテラン投手のように完成度の高い歌声を披露したジョン・デヴァリルのパフォーマンス力は凄まじいインパクトを誇りNWOBHM軍団の中では頭一つ抜けた存在感をあらわにした。
ロブ・ウィアーは相棒にイケメンで新進気鋭のギタリスト、ジョン・サイクスに声をかけバンドサウンドを強化、彼のゲイリー・ムーア剥き出しの荒々しいギターを存分に生かしグイグイと前に出てきた。
ちなみにジョンの素晴らしさは押せ押せのギターではなく、やはり若いのにエモーションを込めたプレイが出来た点であろう。そこもゲイリー譲りと言う事でしょう。
唄えるシンガーと手に入れたバンドは音楽性を強化。幅広い楽曲を揃え一枚を通して聴かせるだけの完成度を魅せる事に成功。メンバーチェンジ大成功ですね。歌メロが実に印象的です。二人のジョンの加入はバンドに大いなる可能性を落とし込んだ、個人的にはなによりもスケールの大きさは如実に感じる①も凄いが⑥のリフなんて広瀬聡じゃなくともマネしたくなるゲイリー直系のやつである。
大袈裟抜きに今聴いても凄いなぁという場面が多々ある、プロデューサーであるクリスの目利きもあるのでしょうが、バンドは2作目にして、シーンの新星としての眩い輝きと共に風格を手にした。


TYGERS OF PAN TANG - The Cage ★★★ (2012-02-27 12:38:41)

1983年リリースの4th。いわゆるジョン・サイクスが抜けたとのアルバムですが、キャッチーで爽やかなハードポップナンバーが聴けるジョン・デヴァリルの唄が中心の作品にシフトチェンジした感がありますね。憂いを帯びた湿り気のある歌声が心地よくメロディをなぞり唄の上手さを再認識させてくれます。英国風の叙情味のあるナンバーも配置し軟弱極まりないスタイルの変貌したわけではなくNWOBHMの衰退にあわせ方転換したといった方がよいでしょうね。ある意味ジョン・デヴァリルあってのバンドと思っているだけに今作の方向性は大いに頷けますね、Ganglandパート2は聴けませんが②のような哀愁のあるメロディを叙情味たっぷりの歌声で唄われるとグッと来ますよね。上手い唄が聴きたいAOR調の甘すぎるのは嫌だと歌モノ過ぎるのを敬遠されるメロディ派にはオススメできるクオリティは充分にクリアしていると思います。


TYGERS OF PAN TANG - The Cage - Lonely at the Top ★★★ (2022-02-11 14:34:14)

オープニングでチョイと躓くのですが
ここで一気に盛り返します
メロディアスはハードポップサウンドはジョン・デヴァリルの歌声によく似合う


TYGERS OF PAN TANG - The Cage - Love Potion No.9 (2022-02-11 14:39:46)

THE CLOVERSのカヴァー
このあたりにバンドのやらされている感を感じますね
かわいそうですねぇ
オリジナルはスーツをビシッと決めた黒人ヴォーカルグループですよ
しかもシングルカットまでされて
お仕事感がハンパないです
初めて聴いたときは心の底からダメだこりゃが出ました
なんだバカ野郎である
オイ志村~次いってみよう


TYGERS OF PAN TANG - The Wreck-Age ★★★ (2022-02-11 14:15:29)

かつて短期間ではあるがジョン・サイクスが在籍していたことでライトリスナーから注目を浴びたバンド。特にサイクスがWHITESNAKEで成功したあとは、逆輸入状態でこのバンドも再注目を浴びた。しかし、ジョンがいた期間はNWOBHM最盛期、その時期に作られたアルバムがいかにもNWOBHM的な魅力に富んでおり、その立役者がジョンと言われた分けですが、実際、ジョンはバンドに発言権はなくイニシアチブをとれるような立場ではなかった。ましてや、加入直前まで活動していたSTREETFIGHTERではヴォーカル兼ギターで活躍、THIN LIZZY丸出しのローカルバンドで、フィルにソックリな歌い方でリジー節を炸裂していた男、TYGERS OF PAN TANGではゲイリー・ムーア直系のプレイを披露、確かにスピーディーなソロワークには目を見張るが、個性に乏しくギターヒーローとしてはこれからの有望株だったでしょう。
このバンドの首謀者はギターのロブ・ウィアーであり、主導権は彼の手にあった。ジョンは助っ人でありメインソングライターではありません。WHITESNAKEで売れたが為に、再評価された辺りからジョン・サイクスがどうのこうのと言われ出しましたが、嘘ではないが正解ではない。何をしてTYGERS OF PAN TANGなのかで見方は変わりますが、名盤『SPELLBOUND』の方向性はプロデューサーのクリスによる影響も大きいでしょう。サイクスではありません。

そんな過大評価に押しつぶされたバンド。もっと言えばレコード会社の意向に負けポップ化(デフレパード化)を強いられバンドは空中分解、NWOBHMあるあるではあるのだが、多くのバンドが音楽性の変遷に対応できずに散ったわけです。それがサイクスの不義理と重なり、誤ったサイクス最強論は流布される形になりました。
まぁアメリカレコード会社と契約したタイミングが運の尽きだったのかも知れません。あの後、もう一枚厳ついのイケたら違う結果もあったのかもですね。

1984年にバンドは一旦活動停止。そして今作はレコード会社もアメリカのMCAレコードからイギリスのMusic for Nationsへと変わりました。なにより参加メンバーが大幅に変更、オリジナルドラマーのブライン・ディック、ヴォーカルのジョン・デヴァリルの二人はいるのだが、ベースはサポート、そしてギターは新生コンビに生まれ変わります。しかもメインソングライターがサポートベースのスティーブ・トンプソン(初期NEATレコード関連に携わる人物、RAVENのプロデューサーも務めています)、前作にあたる『THE CAGE』でも顔を出し、バンドを支えていた人物です。ある意味、ポップ化するバンドの手助けをしたわけですが、今作でも彼のコンポーズを頼りに唄モノ路線を強化、主役はシンガーのジョンの歌声であり、彼はポップスからバラードにハードな曲まで難なく歌いこなし、その存在感をより強いモノにしています。バンドとしての顔が益々イケメンのジョン・デヴァリルに移行していますが、新生ギターチームもコンパクトながら印象的なプレイを持ちいり、このメロディアスかつポップなハードサウンドの中でギラリと光を放ちます。

確かにロブ・ウィアーがいれば出来なかった音楽性でしょう。もはや別バンドの様相ですが、移りゆくハードシーンの中で行われた音楽性の変遷、メロディアスな疾走ナンバー⑤みたいな曲があと、2曲くらいあれば印象もガラリと変わるのですが、ないものねだりですね。甘口な曲も多いですが⑤の次にくる⑥もええのよ。
このアルバム最大の聴き所はジョンの唄です。どんなタイプの曲も歌いこなしていますよ。④なんてジョンの力強さがメリハリを生み単なるハードポップソングでは終わらせていません。
唄モノ系のメロディアスハードサウンドが好きな方なら間違いなく満足して頂けるクオリティを保持しています。参加メンバーによるバイアスを受けない純粋な音楽ファンなら無視しないで聴いて欲しい一枚ですね。何を隠そうワタクシも20年位前まで聴いたこともない一枚でした。今では簡単に試聴できる環境もありますので、メロディ派にはトライして欲しいです。


TYGERS OF PAN TANG - The Wreck-Age - The Wreck-Age ★★★ (2022-02-11 14:23:04)

アルバムでは唯一疾走するナンバー
メロディアスで唄を前に出した軽やかなミックスですが
ライブでは熱く燃えるでしょうね
メタルバンドとしての意地を垣間見した
この路線をもう2曲アルバムに欲しかったね


TYGERS OF PAN TANG - Tygers of Pan Tang ★★★ (2019-11-09 20:43:39)

若かりしジョン・サイクスがいたバンド。そのおかげでNWOBHMの中でも後年、特別な扱いを受けたように感じるが、このバンドは、そんな話題にしがみ付かなくとも十分魅力的な楽曲を届けており、真のNWOBHMマニアなら、サイクス時代以外も存分に楽しんでもらえるでしょう。チョイチョイ集合離散を繰り返してきたバンドだけに、安心できない面も多々ありますけどね。

今の時代を見据えたベテランバンドの一撃、古さに埋没しないが、背伸びをしない余裕のあるサウンドは、実に伸びやかに新生TYGERS OF PAN TANGサウンドを奏でている。またソーレン・アンダーセンやハリー・ヘスの二人がミキシングとマスタリングで参加、二人のアドバイスがあったかは不明だが、メロディの味付けなど、随分とメロディアスで練り上げられているなぁと感じますね。かつての彼らとは確実に違う、細部に拘った音の作りにも耳が行きますね。

肩の力が抜けた自然体のバンドサウンド、英国的な重厚感とポップセンスをバランスよく配合、だからカヴァーソングもアクセントとなり奇をてらった感がない。そして多少インパクトに欠けた楽曲が収録されようとも力技で押し切れる技量があるのもベテランのなせる技なのだろう。


TYGERS OF PAN TANG - Wild Cat ★★★ (2021-08-21 18:58:38)

あのNEATからデビューを果たしたNWOBHMバンド。早々とインディーズシーンから抜け出しアメリカのMCAと契約をもぎ取る。やはりシンガーのジェス・コックスがステージ映えする2枚目だったのが要因だったのだろうか?それとも湧き上がるNWOBHMに対しての青田買いだったのか分からないが、デビュー後、早々にフルアルバムを出してきた。
いかにもNWOBHMな垢抜けないサウンドと倦怠感のあるジェスの歌い回しは独特の味わいがあり、いい意味でも悪い意味でも個性を発揮、これぞNWOBHMな音で溢れている。愁いのあるメロディと荒々しいさが印象的な②からのズンドコベロンチョリズムが炸裂する③なんて英国ならではの味わい、無理にアメリカン使用されていもいないし、メジャー感を漂わせていないサウンドは稀有だと思います。
そんな希少価値の高い初期型NWOBHMならではの味わい、ハードエッジなギターサウンドと男臭いワイルドリズムはマニアの鼻腔をくすぐるでょうね。季節外れの花粉症を呼び起こす正調NWOBHMサウンド、歴史的には次のアルバムと同じくらい価値のある一枚です。やはりこのバンドはロブ・ウィアーあってでしょう。


TYKETTO - Don't Come Easy - Forever Young ★★★ (2013-05-14 19:18:36)

沸々と青白い炎が燃え上がるメロディアスなHM/HRナンバー
メロディがいいね


TYKETTO - Don't Come Easy - Wings ★★★ (2013-05-14 19:22:16)

洗練されたアメリカンロック
でも媚を売り過ぎないのがカッコいい
良く出来た一曲ですね


TYRANEX - Extermination Has Begun ★★★ (2017-02-06 13:42:09)

ギターも兼任する女性シンガー、リネア・ランドステット率いるスピード/スラッシュメタルバンドが2011年にリリースした1st。彼女のハイピッチでスクリームする迫力満点の歌声と、スピード重視の過激でアグレッシブな楽曲の持つキレ味たるや、ゴリゴリと掻き鳴らされるギタープレイと北欧はスウェーデン出身ならではのメロディが混然一体となり迫ってくる破壊力に恐れ慄き、ビリっとした空気感に身が引き裂かれそうです。
90年代に歌モノロックを嗜む事を覚え、フニャフニャのマイナーメタルなどを聴き日々を過ごす、オッサンの良識を嘲り笑い、蹂躙するようなリネア嬢の歌声とギタープレイに魅了されますね。
ソリッドなリフワーク、性急なビートがドライブする様の破壊力、ラフなパワーを内包しつつもメロディを蔑にしない曲作りの巧さにHM/HRの持つカッコよさを堪能させてもらいました。


TYRANT - Legions of the Dead ★★ (2015-10-04 15:05:05)

タイラントというバンド名は多く英国やドイツ、我が日本にもいましたが、彼等はメタルブレイドから世に送り出されたカルフォルニア出身のUS産HM/HRバンド。ジューダス・プリーストの曲をバンド名にすると言う事で聴く前からの期待値は高まりますが、クセのあるハイトーンシンガーを生かしたダークでメタリックなサウンドを披露、テクニック的にも申し分ないバックを従えヘヴィメタルの概念を保持しているものの無難な出来栄えが好みを分けそうですね。そのミステリアスかつダークな曲調はUS版のマーシル・フェイトと言われカルト的な人気を博していましたが、あそこまでの凄みや緊張感は感じられなくとも、何とも言えないザワザワとした奇妙な感覚にとらわれるのは背景に浮かぶ悪魔崇拝主義的な歌詞と曲調を元にしっかりとしたコンセプトを踏襲しているからでしょう。アコギを生かしたドラマティックな④なんてUS産ならではの味わい、このようなホラーメタルでも湿らないのが逆に凄いしお国柄が出ている。


TYRANT - Ruling the World ★★★ (2018-06-08 13:47:07)

タイラントというバンド名は有名無名に関わらず沢山ありますが、こちらはドイツのツインギター編成5人組によるパワーメタルバンドがリリースした4枚目のスタジオアルバム。剛毅なリフワークと屈強なリズム、そして本家程の迫力はないが地響きコーラスもありと、同郷のACCEPT風味もあるが、いかにもドイツらしい生真面目な正統派HM/HRサウンドで勝負。
随所に切れ込んでくるツインギターの鮮烈なソロもさることながら、欧州由来の叙情味を含んだメロディと、パワフルさの掛け合わせに1988年という時代を猛烈に感じます。低予算サウンド故の薄い音質による歯ごたえのなさが、バンドの本来の魅力を伝えきれていないが、ときにはノリノリのロックナンバーも挟み、硬軟バランス良く配した男臭いメタルサウンドには、大いに関心を惹かされます。洗練されすぎたメジャー級のメタルにチョイと飽きてきたマニアには、是非ともススメたいですね。


TYRANT - Running Hot ★★★ (2019-08-14 14:20:24)

かの有名な商業誌にて60点台のレビューの割には、内容の無いやっつけ仕事に終始した内容で知られるジャーマンパワー/スピードHM/HRバンドの3rd。
同郷のACCEPTの影響は勿論だがJP仕込みのストレートなサウンドは、個性薄だが勢いがあり、本家のような大げささもないかわりにドカーンと一気に聴かせてくれます。真剣に耳を傾けなくとも、その勢いと馬鹿パワーは、なかなかどうして楽しめるじゃありませんか、低予算だしレコーディングに時間を割いていないからアラも目立つ。それでも、つんのめってズッコケル前のめりのスピードナンバーには、このバンドの目指す姿勢がハッキリと組みとれる。愛するモノを健気に追い求める姿、これもメタル愛の表れだろう。


TYRANT - Too Late to Pray ★★★ (2015-10-04 15:23:49)

US版マーシルフェイトと言われた彼らが1987年にリリースした2nd。音質も前作より向上していますがバンドのアンサンブルがより強化された事が音に厚みをもたらし前作以上にギターも印象的なフレーズを持ち込みよりミステリアスかつダークな面にメリハリが付き効果も倍増、アグレッシブなスピードナンバーから情念は薄いがおどろおどろしい曲までしっかりとこなしています。特にシンガーのアプローチも変わり、前作では意味無くハイトーンをかまし、肝心のキメではそうでもない感じでイマイチのめり込めないのですが、今回はその辺りを反省した歌い込みが成され不安なく曲に集中出来る。タイトでメタリックなリズムの上を駆け巡るシャープなギターとパンチの効いた唄は十分な説得力を増しホラーメタル系バンドならではの妖しげな世界観を存分に体感させてくれるでしょう。ガッチガチでゴッキゴキのバッキバキな鋼鉄サウンドはまさにヘヴィメタルそのものカルフォルニア出身とは思えない欧州的な翳りとシリアスな世界観を踏襲した姿はタイプは違えどマノウォー辺りと比較しても遜色ないでしょう。比類なきマーシル・フェイトサウンドと比較すると、あそこまでの深みは無いが、それはおそらくお国柄の成せる技のようが気がします。1stより全てにおいてビルドアップされた今作、レザー&スタッドに身を包んだスタイルとジャケットワークから漂う怪奇な雰囲気は存分に楽しめるでしょう。時代は1987年浮かれつつあるシーンの中で確固たるコンセプトを貫いた今作は正統派のHM/HRが好きな方には聴いて欲しいですね。一部のマニアだけが愛でるカルトバンドでは終わらない魅力がありますよ。


TYRAN′PACE - Long Live Metal ★★ (2008-05-29 12:37:00)

ロブ・ハルフォード直系のVo,ラルフ・シーパースがかつて在籍していたドイツ産パワーメタルバンドの2nd。頭から剛球一直線なナンバーが小気味良く疾走しだれる事なく一気に聴かせてくれる。タイトなドラムがカッコよく、ド派手なギターソロと相俟って懐かしい時代を想起させてくれる。Voの声質や楽曲等にジューダスを意識した部分は見受けられるがたいした問題ではない、むしろこの次元まで表現出来る事の方が素晴らしい、パワーメタルマニアなら必聴でしょう。頭二曲のカッコよさに悶絶ですね


TYRAN′PACE - Long Live Metal - Hot to Rock ★★ (2008-05-29 12:59:21)

キャッチャーなメロが耳を惹くノリの良いミドルナンバー


TYRAN′PACE - Long Live Metal - Killers on the Highway ★★ (2008-05-29 13:10:22)

アルバムのラストを飾る小気味の良いリフがカッコイイ疾走ナンバー


TYRAN′PACE - Long Live Metal - Law and Order ★★ (2008-05-29 12:54:05)

単純明快正統派のHM/HRナンバー
サビの男臭いコーラスに拳を握らずぬはいられませんね


TYRAN′PACE - Long Live Metal - Night of the Wolves ★★ (2008-05-29 13:05:14)

哀愁のあるメロディが聴けるミドルハイなパワーメタルナンバー


TYRAN′PACE - Long Live Metal - Play All Night ★★ (2008-05-29 12:50:36)

プリースト直系のHM/HRナンバー
僕はこの時代ど真ん中なのでこの手の分かり易い
派手なギターソロがたまらなく好きなのです
分かり易いメロとハイトーンが心地よいですね


TYRAN′PACE - Long Live Metal - Raid the Victims ★★ (2008-05-29 13:08:00)

分かり易い歌メロとメロディを伴って疾走する正統派のHM/HRナンバー


TYRAN′PACE - Long Live Metal - Red Sweat ★★★ (2008-05-29 12:47:23)

ザクザクと刻まれるギターリフと抜けの良いドラムの音がカッコ良いキャッチャーな唄メロが印象的な疾走ナンバー
サビにおけるハイトーンにグッと来ますね
ギターソロは派手な方がカッコイイ
懐かしいなぁ


TYRAN′PACE - Long Live Metal - Shakedown ★★ (2008-05-29 13:02:13)

タイトなリズムプレイとギターリフがメタリックな質感を感じさせるミドルナンバー
どの曲もそうなのですがしっかりとしたメロディがキチンとあるから様に成っているのです。


TYRAN′PACE - Long Live Metal - Shockwaves ★★★ (2008-05-29 12:42:57)

ド派手なドラミングが耳を惹きます
ラルフの唄もロブ丸出しで衝撃を受けました
待ってましたと言わんばかりのギターソロに悶絶です
古き良き時代を伝える小細工無用のHM/HRサウンドですね


TYRAN′PACE - Long Live Metal - Wheels of Love ★★ (2008-05-29 12:56:16)

2分弱で終わる疾走ナンバー
コンパクトなギターソロにサビのハイトーン
シンプルなリズムプレイ…懐かしいですね


TYRAN′PACE - Watching You ★★ (2008-11-12 14:37:00)

1986年リリースの3rd
前作のスピーディーかつパワフルな楽曲が目白押しでJPの正統的な後継者と思わせる作風から一転、落ち着いたメジャー感の強い作風に転じた今作は80年代中期の背景にあるメタルバブルがそうさせたのでしょう。
トミー・ハンセンのプロデュースがなせる技なのでしょうか角がとれたマイルドなHM/HRサウンド方向転換、そこが評価の分かれ目でしょう。


TYRAN′PACE - Watching You - Cry Out ★★ (2008-11-12 14:20:45)

パワフルかつメロディアスな正統派のHM/HRナンバー
懐かしい臭いがするなぁ
頑固一徹なアレンジもジャーマンらしい


TYRAN′PACE - Watching You - Fire in Your Eyes ★★ (2008-11-12 14:27:51)

高低の音域を駆使し歌いきっていますね
メジャー感のあるお約束な疾走ナンバー


TYRAN′PACE - Watching You - Get Down ★★★ (2008-11-12 14:18:58)

ザクザクと刻まれるギターリフがカッコイイですね
王道を行く正統派のHM/HRナンバー
ラルフの中音域を生かした歌声もはまっている


TYRAN′PACE - Watching You - Hands in the Air ★★ (2008-11-12 14:23:16)

ラルフのハイトーンが突き刺さるノリの良いミドルナンバー


TYRAN′PACE - Watching You - Matter of Time ★★ (2008-11-12 14:25:18)

適度な疾走感か心地よいですね
ロブ・ハルフォードを彷彿とさせる唄が本当に凄いな


TYRAN′PACE - Watching You - Saints of Rock ★★★ (2008-11-12 14:29:12)

メジャー感のあるメロディアスなミドルナンバー
音楽性の変化に驚かされたが良い曲だ


TYSONDOG - Beware of the Dog ★★★ (2019-03-17 17:02:59)

英国はニューキャッスルを中心に活動していたNWOBHMバンドが1984年にリリースした1st。オープニングから切れ味鋭い疾走ナンバーで幕開け、妖しげなメロディが激しく切れ込んでくる様に悶絶。その過激さはプレスラッシュといった迫力があり、早々にグイッとスピーカーに齧りつきそうになるくらい前かがみにさせられます。
どこか煮え切らないが哀愁を帯びたメロディがクールなのにグツグツと沸騰していたり、シャープなのにドンヨリ系のリフなど英国風味満点。これほどの名盤が何故、当時話題にならなかったのか不思議なのだが、雑誌のフォローがなかったというのが一番大きいのだろう。時期的に下火になったNWOBHM、もしこの作品のリリースが2年早ければ、このバンドの価値や歴史は大いに変わっていたろう、攻撃的なドラミングの破壊力たるやね。またレーベルたるNEATのブン投げ仕事がロクなフォローもせずにほったらかしのせいも絶対にあると思うのだが、当時の状況がいかなるものだったか興味も尽きません。
今となってはNEATの落としだねとして、歴史に埋もれているのですが、アッパーな楽曲の持つ破壊力と速さを競うだけではない疾走感、英国的な様式に彩られたパワフルなスピードメタルのクールなキレ味に、今なお大きな刺激を受けますね。


TYSONDOG - Crimes of Insanity ★★★ (2019-11-06 16:42:21)

遅れてきたNWOBHMと呼ばれる1986年リリースの2nd。鋭角的に切り込まれるリフワーク、ド派手に打ち鳴らされる攻撃的なリズム、元気一発のコーラスワーク、そして過激な演奏に負けない熱を帯びたクールヴォイス、このプレスラッシュと呼べるスピーディーかつメロディのある楽曲は、まさにNWOBHMの流れを明確に受け継いだものだろう。NEAT謹製の不明瞭な音質が、なにもかもをブチ壊している感はあるのだが、その生々しい粗さが聞き様によっては、過激さを倍増していると取れなくもないのがポイントだろう。
レーベルの性質を理解している身としては不満はもはやないのだが、初見の方は相当驚くでしょうね(このバンドに限らずね)前作から比べると、落ち着きを払ったヘヴィネス路線も増え、全てにおいて成長の跡も見受けられる、それだけに今作を残して解散したのは残念で仕方がないのだが、英国の憂いを纏ったパワフルサウンドをお探しの方なら、大いに喜んでいただけるだろう。⑤のSchool's Outはアリスクーパーのカヴァーです。


TYTAN - Justice: Served! ★★ (2019-12-09 18:54:10)

Angel Witchのベースだった、ケヴィン・リドルスがドラムにJPのレス・ビンクスにカル・スワンらを加え活動していた事で知られる伝説のNWOBHMバンドの復活作。特に局地的に日本で人気があったのは、カル・スワンがいたからだろうが、そんな人気にあやからなくとも幻と謳われた1stは魅力的な作品だった。
今作にカル・スワンの名前は無いが、プロデューサーにクリス・タンガリーディスを迎え、往年の空気を纏ったリアルNWOBHMサウンドを披露している。愛想など良くなくとも、裏切りのない伝統的英国スタイルの継承。好きモノにはたまらないとなるのでしょうが、歌い手のパフォーマンスに不満を感じるマニアも多いでしょうね。過去の復刻盤であれば、こんなものと受け止めるのですが、新たなる門出となるともう少し表現力のある歌い手を所望したくなるのが、マニアの性と言うモノですが、これは趣味嗜好の問題ですので、前作を気に行った方なら、順当に引きついだ2枚目のアルバムとして、何の疑いもなく受け止める事が出来るでしょうね。
新たなるフレーバーを振りかけようとも、咽び泣く英国叙情派メロディ、そしてメタリックな攻撃性、堅実な出来栄えに安心して身を任せる事が出来ますよ。


TYTAN - Rough Justice ★★ (2008-10-19 14:40:00)

叙情的なメロディと英国らしい威厳に満ちたサウンドが魅力のTYTANが残した唯一のアルバム。2004年にメジャー流通された時は本当に嬉しかったですね
湿り気たっぷり憂いを帯びた歌唱を聴かせるカル・スワンのベストパフォーマンスを堪能出来る作品でもありますね。NWOBHMの流れを組むドライブ感のあるサウンドが懐かしくもあり伝統的な英国産HM/HRの精神性を継承する姿に焦がれます
古典的なスタイルに興味のある方は是非とも試して貰いたい作品ですね


TYTAN - Rough Justice - Blind Men & Fools ★★★ (2008-10-19 15:01:13)

荘厳なイントロと美しいコーラスに導かれ始まるアルバムのオープニングナンバーにて今作のハイライト
転調してからテンポアップする所がいいねぇ


TYTAN - Rough Justice - Cold Bitch ★★ (2008-10-19 14:55:37)

ハードにドライブする英国産HM/HRナンバー
地味だが好きですね


TYTAN - Rough Justice - Far Cry ★★★ (2008-10-19 14:47:22)

湿り気を帯びた叙情的なメロディが耳を惹く哀愁の疾走ナンバー


TYTAN - Rough Justice - Forever Gone ★★★ (2008-10-19 14:52:33)

高速回転するギターリフが好きですね
メロディアスな歌メロもカル・スワンの憂いを帯びた喉と相俟って極上の泣きを発散する
この曲も全篇にわたり英国的な魅力に満ち溢れている


TYTAN - Rough Justice - Money for Love ★★★ (2008-10-19 14:58:40)

叙情味溢れる哀愁のあるミドルナンバー
メロディアスな唄メロがいいですね


TYTAN - Rough Justice - Rude Awakening ★★ (2008-10-19 14:44:58)

暗く湿った英国らしいミドルナンバー


TYTAN - Rough Justice - Sadman ★★ (2008-10-19 14:49:30)

英国的な伝統すら感じさせます重く暗いヘヴィバラード
ファルセットのパートの可憐さとミステリアスさが絶妙


Takashi - Kamikaze Killers ★★★ (2016-03-26 15:33:13)

NY出身の5人組によるEPが今年に入り復刻、元は4曲入りでしたがCD化に伴い、あのMausoleum Recordsからリリースされたオムニバス『Metal over America』から2曲プラスにデモ2曲追加の8曲入りで2016年2月にリリース。ずっと忘れていたバンドだったのですが、今から4~5年前に懇意にいしていた貴重なメタル仲間から『タカハシ復活したぞ』と一報が入る興奮しすぎてタカシをタカハシと言い間違えるくらいのビックニュースなのかは分かりませんがドエラいテンションが高かった事を思い出します。そして何の復活だったのか?今持って知る由もないのですが、数年後こうしてこの作品がよもや世に出るとは…共有できるツールが増えた副産物の成せる技なのか恐ろしい時代になったなぁと感慨深いものがありますね。誰も知らんし誰が買うねんである。復刻に合わせ久しぶりにオムニバスを引っ張り出し『Kill Or Be Killed』を聴いたのですが、紹介文にあったヴァージンスタイルロックという文言に、そんな音楽性だったかいなぁと思いを馳せながら購入を決意。その成果はマイナーメタルもマイナーな世界観、ボン・ジョヴィ感覚で付けたのかタカシというバンド名、そのオフザケ感とは裏腹な見た目はグラマラスなんですが、意外と硬派で真っ当な音楽性に、なんとも言えぬヌルッとした感覚を味わう微妙な空気感の一品。平坦な音質のせいもあるがフックに乏しい歌メロと単調なリフワークとリズムなど片目閉じて聴い貰わなんとイケないような作品なんですが、マイナーメタルマニアの血が騒ぎ、こんな所が好きだと、マイナス部分よりも自分の好みに合わせアジャスト出来るストライクゾーンの広さに恨み節も出ます。行列のできる名店に並び、せっかく食べる機会に巡り合わせたのに、定番メニューを外すヘソ曲りな真のカブキ者を自負する猛者限定の一品ですね。


Tantrum - Trenton City Murders ★★★ (2022-11-16 15:05:19)

1986年に4曲入のEPをリリースして消えた幻のUS産正統派メタルバンド。今作は2016年にあのCult Metal Classics Recordsからデモ音源やライブ音源など未発表曲も大量に追加されてリリースされた一枚。オリジナルのアナログ盤が高価なレートを維持していただけに、この復刻はマニアにとってはありがたい出来事でしたね。
鐘の音が裏で鳴るオープニングナンバーが示すようにダークでメタリックなサウンドを主体としたガチンコ正統派メタルを展開、一切、媚びへつらう事の無いサウンドは、本来のアメリカンメタルとはこうだったんだよと言いたげなスタンスを見せつけています。
時代はメタルバブルに沸き起こる1986年です、受け皿なきシーンもさることながら弱小レーベルでは太刀打ちなど不可能でしょう。

メロディアスでダークなメタルが好きな方ならば大いに楽しめるでしょう。また、このバンドがレアというだけで高額なレートはつきません、その質の高い音楽性があればこそ、インディース盤というのを割り引かなくても、そのガチンコな精神性には強くメタルスピリットを感じますね。光沢艶めかしいパワフルなメタルサウンドの凄み、本編4曲の強烈さに耳を奪われるのですが、それ以降の12曲も激レア感がエグいので、マニアにとってはありがたい一枚です。とは言え、音質的に厳しい面は多々あります、とくにデモや未発表曲に関しては、板起こしかと思うほど、厳しいモノがありますので、コレクターアイテム的な満足度なんでしょうけどね。
もっとしっかりとした音質で聴きたいと思わせるクオリティ、こういうバンドが世に出られなかったのは残念ですが、運も実力の内なんでしょう。それにしてもCult Metal Classics Recordsはマニアを散在させるレーベルですね。