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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 11001-11100

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 11001-11100
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Temple Balls - Traded Dreams ★★★ (2018-02-17 15:11:10)

フィンランドの若手4人組による記念すべき1st。いろんなところで語られていますが、ハノイロックスやガンズ、モトリー、スキッドロウなどのワイルド系のロックサウンドを下地に、いかにも北欧らしい糖度の高い甘美なメロディが優美に彩る、活きの良さが満載。どの曲もシングルカットされてもおかしくない快活さに、思わず身体が勝手に動き出すのですが、80年代のメタルを堪能した人には懐かしくもあり、今の若い人にとっては逆に新鮮な響きになるのでしょうかね。
ポップでキャッチーさも豊かだが、ギターオリエンテッドな作風に終始しているので、歯ごたえは十分にありますよ。

それにしても、ここ数年のリバイバルブームには本当に驚かされる。この音が2017年の年末にメジャーレーベルからリリースされるんだからね。しかも北欧でしょ。一頃はメディアから伝わる情報は皆、メロデスばかりだったからね。
勝手に亡きものにされそうになった、古典的ロックサウンドが今、こうして新時代に高らかに鳴らされているのが、好みであろうとなかろうと心底嬉しいです。
この手の音楽の復権はブームではなく、メタルシーンの成熟そのものなんだろう。


The Fast Forward Music Project - Excalibur - Back to the Highlands ★★★ (2018-05-11 18:21:01)

映画『地獄の黙示録』やM.S.GのライブSEとして有名なワーグナーの『ワルキューレの騎行』
それをロック風にアレンジした一曲
歌うはジョン・ロートンですよ
悪いわけがないでしょう
澄み切った力強く伸びやかな歌声で魅了
流石です


The Fast Forward Music Project - Excalibur - Set the Wold on Fire ★★★ (2018-05-11 18:27:56)

こちらはドヴォルザークの『新世界』
歌うは我らがジョン・ロートン
彼の歌が始まってから一気にヴォルテージも上がりますよ
もうチョイロック色が強い方が好みですが
ロートンは何を歌っても上手い


The Hensley / Lawton Band - The Return ★★ (2020-11-07 15:44:52)

バンド名を見ればお分かりかと思いますが、HEEP黄金期を支えたバンドの頭脳、ケン・ヘンズレーと稀代の名シンガージョン・ロートンが再タッグ、そこにポール・ニュートンも加わり、世に出たのが今作。
名目がファンの集いですから正直、同窓会的な緩さもあるのだが、ここはノスタルジーに乗って思いっきり楽しんでもらいたい。細かいことを言わずに、楽しんだもの勝ちである。
このメンツが集まれば期待されるのはHEEPの再現となるわけですが、その期待を裏切らない選曲&プレイで魅了。

衰え知らず、ロートンのクリアーで伸びやかなパワーヴォイスに酔いしれますが、やはりケンは唄を歌いたがります。そりゃ、自分のソロ時代の曲だからね、歌っていいんだよ。でもね、あれだけ歌えるロートンいるんだから、自分のパートも譲ったらと思わずにはいられません。でもそれをやるとケン・ヘンズレーでなくなりますからね。
でもケンに思い入れのない若い人なら、首を傾げたくなるでしょう、それがケン・ヘンズレーなんですよね。

ケンとロートンの二人には確実にマジックが存在します。正直、この二人で本気の新作音源が聴きたくてたまりません。そんな期待を渇望させる魅力があります、それだけに、今となっては実現不可能になったのが残念。惜しいわぁ。無念ですね。


The Man - Ultimate Formation ★★★ (2019-07-17 21:03:55)

ANTHEMのつづりをもじった柴田直人を中心とする究極のカヴァーバンドがTHE MANである。参加メンバーはANTHEM組に島紀史、小野正利、YUHKIという柴田直人のメガネに叶う実力者を迎え入れライブを敢行。今作はそのライブをパッケージした一枚だ。

THE MAN自体が究極のトリビュートバンドという立ち位置の為に、全曲カヴァーとなっているが、これが興味深い。ある意味、ベタ過ぎて避ける曲などが中心の為に、いささかフレッシュ感は少なめとなっているかも知れないが、個人的には逆に、ここまで素直な曲が多いと興味も倍増。ANTHEM組がJPの曲をどう料理するのか楽しみで仕方がありません。柴田直人の趣味嗜好を考えれば以外ではないのだが、やはりHEEPのJULY MORNINGなど、キーボードのYUHKIなしには成り立たない予想外のカヴァーもあり興味は尽きない。

ベタだが、それらをバカテク集団が真摯に取り組めば、そのクオリティの高さとライブならではの臨場感が激しいエネルギーとなり放出、聴いているコチラもライブを体感しているような生々しいミックスにおかげで大いに楽しめました。

CD1枚目のラストに収録されたA LIGHT IN BLACKの壮絶なるカヴァー大会に悶絶。取り上げたらキリがないほどハイライトが多い。聴く人に趣味趣向が大いに反映される選曲&プレイの数々に熱いものがこみ上げてきますね。これほどのキャリアのあるベテランが、ここまでド本気のカヴァーを叩きつけてくるとは、ワタクシは感動を覚えています。2枚目のオープニングはTHIN LIZZYですよ、どちらも大好物な2曲。とくにCOLD SWEATは死ぬほど好きですね。それに華を添えるのが清水と島のツインギターだもんねぇ。贅沢な話です。

怒涛の展開はラストまで緊張感が殺がれる事無く驀進。これぞライブアルバムだし究極のトリビュートバンドと言えるだろう。もっとゲストを増やし、お祭り感も演出出来たはずだが、それをやらなかったのも、柴田直人のエチケットと言ったところだろう。恐れ入りました。

清水明男がマイケル・シェンカーをガチカヴァーってのもマニアにはたまらんでしょうね。森川と小野が唄うDPのBURNも贅沢だ。

かつて柴田直人プロジェクトの名前で活動した事がありました。そこにはシンガーの座にSABER TIGERの下山がいましたね。次はスタジオなりライブでも良いので、多彩なシンガーを迎え一発かまして欲しいです。日本には、まだまだ過小評価されっぱなしのアーティストが多いですから、ギターチームもドラムもベースもTHE MANの名のもとに光を照らして欲しいです。


The Marcy Band - The New Old World ★★★ (2022-06-25 18:03:38)

EARTHSHAKERの西田昌史がバンドの顔となるロックグループ。マーシーとは縁のある若いミュージシャンを従え実にフレッシュな感性を落とし込んだ普遍的なハードサウンドと展開している。正に『THE NEW OLD WORLD』という事だろう。
昨今流行の男女ツインヴォーカルの相方を務めるのは奈良井恭子ことgi-na。ギターはマーシーと縁の深い、峰正典。ベースは天才少年としてメディアにも取り上げられたKenTも18才に成長、ベースはFIREさん、このリズムセクションがタイトでクール。熱き感情を込めつつもビシッと決めてくれます。なんと言っても生身の人間から叩き出されるグルーブが心地よい。

若々しい感性を秘めたのはギターワークによる貢献も大きい、峰のプレイは基本を押さえつつも大胆に多様な音楽性を取り込んできた。マーシーのオールドスクールなメロディと、若いミュージシャンを繋ぐ峰さんの存在感、この熟成度の高い音楽性に貢献していますね。ギタリストなら真似したくなる美味しいプレイも多いのがポイント。上手いってのは武器でしょうよ。gi-naさんもメインヴォーカルを担当する曲もあり、マーシーだけじゃないという主張を叶えたのもバンドの可能性を広げています。
良くも悪くもマーシー節というメロセンスに、昭和を感じる趣もあるだろう、そのあたりが若い人にどう響くのかは分からないが、一周回って新しいとなれば成功なのだが、今作のリリースが2016年、その続きがないところを見ると上手くいかなかったのかな?
上手い歌とノリの良い楽曲、どれもがハイアベレージを刻んでいるので今でも十分に通ずるハイブリッドなロックサウンドを奏でています。少々、早かったのかも知れませんね。メタルコアではありませんが、ネモフィリアなどで興味を持ったファンにも訴求するような親しみやすさがありますね。


The Slam - Hit It! ★★★ (2016-08-01 14:48:59)

カナダ産の4人組が2011年にリリースした1st。ビンテージ臭漂う埃っぽさと原始的な感覚を呼び覚ますグルーブと渋いところとついており、①②とその押しの強さをアピール、③④と爽快なメロディを放り込んだナンバーを収録したりとそっち方面なのかなぁと思わせつつも、中盤からはまた違った面も魅せストレートで豪快なノリの楽曲も目立つ仕上がりと一枚の中に色んな顔を飾り立てていますね。その中でザラついたハスキーヴォイスは男臭さとセクシーさをアピール、フロントマンとしての重責を見事に果たしており、②ではヴォイス・オブ・ロックでお馴染みのグレン・ヒューズがゲスト参加でリードボーカルを務めているのですが、そんな話題に頼らなくとも良いキャラクターを確立しております。骨太でドライブ感溢れるリズム、野性味あふれる豪快さの中に、どこか猥雑さを感じさせるのもロックな魅力の一つ、ギミックなし小気味よいハードブギーなロックサウンドからヘヴィなグルーブを押し出したナンバーまで多様な楽曲を用意し飽きることなく最後まで聴かせた手腕は見事でしょう。バラード無ってのも良かったね。この手の音楽性は主食ではないのですが、聴いているとMontroseを思い出しましたよ


The Storm ★★★ (2014-04-24 16:03:00)

こちらはRetrospect Recordsからリ・イッシューされリリースされた女性がフロントを務めるメロディックなAOR系のバンドです。全編において爽快でメロディアスなハードポップがサウンドが収録されており聞きどころも多いですね。詳しいバイオは分かりませんがVoのクリティーナ・ニコルズとKeyのカレン・チャイルズがメインのバンドのようですね。マーク・フリーやVenus & Marsが取り上げたThe Last Timeもありますよ


The Storm - Sweet Surrender ★★★ (2014-04-24 16:59:00)

G.Voクリスティーナ・ニコルズとKeyのカレン・チャイルズの二人を前面に押し出したAOR系のHM/HRバンドが1992年にリリースしていた1st。これほどの作品が日の目を浴びずに消えていたとは時代が成せる悲劇としか言いようがないですね。全編に張り巡らされた哀愁とフックに満ち溢れたメロディとポップセンスが極上の洗練度をまとい練り上げられた名盤と言い切りますよ。やや唐突に終わるものも①からして凄い曲が飛び出しますからね、憂いを帯びたメロディと楽曲に奥行きを持たせるキーボードとこのバンドの魅力が如実になんたるかを物語る一曲に哀メロマニアなら一気に引き込まれるでしょう。またバラードからロックナンバーまで歌いこなすクリスティーナ嬢の巧みさが聴き手を魅了しますよ、語尾のビブラードの掛け方とか大好きですね。彼女の魅力的な歌声を前面にだし、嫌みのないキャッチネスさとメロディを際立たせたアレンジがアルバム全体を巧みにコントロールし甘さと辛さの調和を見事に果たしています。中盤にギターを前に出した曲を持ってきたセンスも聞かせ方を心得ている証拠これぞメロディアスHM/HRだと言わしめる極上のアレンジセンスに唸らされ最後まで一気に聞き通せますね。とにかくハードポップが好きな方は手に取ってほしいですね。ハートやヴィクセンといったメジャーどころと比肩する名盤でしょう。期待していない地方の居酒屋で、食べログ星4.9の店に偶然入ったような衝撃を受けましたね。ちょっとのハードさと甘さにほんのりと涙腺を刺激する哀愁が欲しくなったら、必ず手にする超愛聴盤です。


The Storm - Sweet Surrender - Broken ★★★ (2014-04-24 16:34:32)

哀愁のハードポップナンバー
お約束ですがエエです


The Storm - Sweet Surrender - Do You Wanna Know ★★★ (2014-04-24 16:29:01)

ギターを前に出しハードさを演出しています
甘いのばかりでは飽きますのでチョイ辛さもええですね
実に心得た選曲ですが彼女の歌声は素晴らしいね
メロディアスだがロックな躍動感を損なわない歌唱スタイルは素晴らしい
基礎がしっかりしているからでしょうね


The Storm - Sweet Surrender - Hold on ★★★ (2014-04-24 16:19:53)

華やかさと軽やかさが見事に調和されています
適度な湿り気が能天気さを打ち消しているのがいいですね
THEハードポップな名曲でしょう


The Storm - Sweet Surrender - I'll Be Lovin You ★★★ (2014-04-24 16:16:29)

お約束感満載です
良くできたパワーバラード
ハスキーががった歌声が女心を嫌みなく歌い上げていますね


The Storm - Sweet Surrender - Keep This Love Alive ★★★ (2014-04-24 16:21:49)

哀愁が胸を掻き毟りますね
極上のバラードナンバー
上手いわ


The Storm - Sweet Surrender - Leave Well Enough Alone ★★★ (2014-04-24 16:12:26)

フックに富んだ哀愁のメロディが炸裂しまくる
アルバムのオープニングナンバー
繊細さと強靭さと兼ね備えた女性シンガーの卓越した歌声が響きます
曲もアレンジも演者も全てが良く出来上がってます


The Storm - Sweet Surrender - Someone to Love ★★★ (2014-04-24 16:38:52)

こちらも哀愁を散りばめた極上のハードポップナンバー
刺激は薄いが安定感は抜群です
たまらんわ


The Storm - Sweet Surrender - Sweet Surrender ★★★ (2014-04-24 16:25:59)

ハードなカッティングが耳を惹きますね
そのあとは甘美なメロを生かしたハードポップサウンドへと流れ込みます
安定感のある歌声にブレはなし
どのような曲もしっかりと歌い上げています
ソロの入り方も憎いよね
もう少し弾き倒して欲しいけどね


The Storm - Sweet Surrender - The Last Time ★★★ (2014-04-24 16:36:46)

Venus & Marsの曲です
マーク・フリーも1stで取り上げて哀愁のハードポップナンバー
聞き比べるのも一興ですよ
オリジナルよりもハードな感じが好きです


The Storm - Sweet Surrender - Walk the Line ★★★ (2014-04-24 16:32:31)

ビターな甘さがいいですね
キーボードの使い方も絶妙でそこがハードポップサウンドの黄金比となるのでしょうね
この曲も含めアルバムの中盤は面白いですね
ソロもハードに弾いていますよ


The Treatment - Running With the Dogs ★★★ (2015-07-06 13:05:18)

英国産の若きHM/HRバンドが2014年にリリースした2nd。一聴して耳に飛び込んでくるのはAC/DC直系のリフワーク、そして80年代風のキャッチーなロックサウンドにまぶされた、英国らしいクラシックな音色、アコギを生かした⑧あたりに顕著に表れているでしょう。美しいハーモニーを生かしたコーラスワークも壮大だし、全編に渡るメリハリの効いた構成とダイナミックなロックサウンドが醸し出すグルーブに往年の匂いを嗅ぎつつ、旧態然とした温故知新に頼るだけではない、瑞々しいサウンドには今の風をおもっいきり浴びる事が出来るので、老若男女問わず鮮明にそして新鮮に耳に届くでしょうね。個人的にはブルージーな渋みをましたナンバーや、艶やかで粘り腰のリズムワークに惹き寄せられました。こういう風格漂う楽曲の導入にはプロデューサーでもあり、ドラマーのダーニ・マンズワースの父親でもある元MOREのギタリストでも知られるローリー・マンズワースの影響もあるのかなと想像しながら楽しんでいますね。嫌みのないワイルドなロックサウンドを聴き猛暑の到来に備えますよ。


The V-Project - Lost Demos ★★ (2022-09-28 17:15:04)

詳しいバイオはサッパリ分かりませんが、オープニングはジェイムズ・クリスチャンが唄います。その後はロビン・マッコリーが登場と質の高いメロディアスロックを披露、ギタリストであるデヴィッド・バッカロを中心に曲作りを行い、中々楽しませてくれます。
その味わい深いギターは、情熱的なフィーリングも伴い、ラテン的なアコースティックギターもあったりと、引き出しの多いメロディックメタルを聴かせてくれます。歌い手のパフォーマンスにも助けられているのですが、ガツーンと来るような派手目な楽曲はないので、その疾走感やノリの良さを重視するマニアには退屈なアルバムとなるでしょう。
その反面、控えめなサウンドは堅実な響きをもたらし安定感を誘発、温かみのあるブルージーなサウンドも手名付け、多様な唄モノロックを展開しています。
今作の性質がイマイチ掴めておらず、アルバムタイトルが示す通りなのかも知れないが、唄モノマニアならばトライする勝ちは大いにあるだろう。知らん歌い手もいるが、そういう出会いも込みで楽しんで貰いたい。


Thick As Theives - Rock the House ★★★ (2016-10-14 13:57:06)

今は亡きAVEXはBareknuckleから1997年にリリースされた1st。知る人ぞ知る技巧派ギタリスト、ジョン・ハーンを中心に結成されたトリオバンド。アメリカのバンドらしい乾いた埃っぽさはあるが、良く練り上げられたメロディとダイナミックな演奏との相性は上々でメロディックかつストレートな作風で真っ向から勝負、90年代中期と言う事やレーベルの弱さもあり、全然話題にならず今作一枚を持って消滅(国内流通のみの海外でもリリースされていない商品らしい)。ジョン・ハーンのギターを中心に贅肉を削ぎ落したガッツ溢れるUS産メロディックHM/HRサウンドは、あそこまで泥臭くないですがシンガーの声質を考えるとNazareth辺りを想起させるものですが、ブルージーなナンバーから躍動感溢れるミドルナンバーに、ノリのよいロックナンバーありと、ハードさとポップセンスのバランス感覚に優れた一枚としてメロディ派に愛されるクオリティは十分に保持しております。もうちょいお膳立てが揃い、後続の作品やメンバーの活動もあれば話題に上るのですが、全然売れなかったのか中古屋でも見かけませんからね。残念ですよ。


Thunderheart - Night of the Warriors ★★ (2017-05-10 14:47:06)

スペインはマドリッド産の正統派HM/HRバンドが2015年にリリースした1st。トリオ編成と言う事なのですが、それなりのキャリアがあると言うメンツが揃ったので、記念に作ったデモ音源集ではないので安心して聴けますね。そして方向性もスペインらしい情熱的な血沸き肉踊るメロディックメタルサウンドを披露。まさにNWOTHMな作風故に食傷気味だなぁと感じる人もいるでしょうが、パワー&メロディ、スピードの三拍子が揃った音楽性は、その筋のマニアなら見逃す事を許さないクオリティは保持しているので手を出しても怪我する事はないでしょう。それにしてもヘヴィメタルのグローバル化は目覚ましいモノがある、商業大国アメリカの主流となるヘヴィロックなど見向きをしなくとも作品がリリース出来るのだから時代は変わったなぁと大きく感じますね。豆に新譜をチェックする事のないワタクシですが、ここ2、3年の充実ぶりには目を見張るものがある、自身の音楽性を鑑みると今が一番、ヘヴィメタルの春を感じますね。


Together - Playing Games ★★★ (2023-10-20 02:23:18)

Mausoleum Recordsから1985年にリリースされた4曲入のEP。前年にはRoadrunner Recordsからリリースされたコンピ作Dutch Steelに顔を出し、これからのバンドという勢いを感じるが結成は70年代後半というキャリアを積んだ苦労人でもある。
ようやくデビューにこぎ着けたバンドサウンド。王道も王道をど真ん中で闊歩するストレートなハードサウンドを披露。情熱的なサウンドは基本線を押さえており、その実直な姿勢こそ、このバンド最大の魅力。今となっては古典メタルの教科書のような、典型例なれど、熱の籠もったハードサウンドに嘘偽りは一切ございません。迸る熱情、ハードブギーあり、バラードありスピードナンバーありと、4曲では物足りないと思わせる充実した内容。先人達から受け継がれたルーツ。それを素直に打ち出しているから、今聴いても色あせない。当時としては渋い路線になるんだけどね。


Tokio Rose - Just Wanna Rock N Roll ★★★ (2022-01-16 18:09:21)

1987年にカナダでアルバムをリリースしたメロディアスロックバンドの再発アルバム。2008年にタイトルも変わり、数曲追加されて世に出ていますが、そもそもオリジナルを聴いたこともなく今作しか知りません、おそらく復刻版だとは思いますが、そのあたりの審議に確証を得られませんので割愛します。
ソフトケイスされたメロディアスサウンドはあくまでも楽曲重視、扇情的なフレージングと甘く切ないハードサウンドを巧みに融合させバランス良く聴かせてくれます。とにかくキャッチーなメロディは耳なじみもよく適度な刺激を与えてくれます。
哀メロハードポップファンならば腰を上げずにはいられないスタイルでは無いでしょうか、音質こそ奥行きの無いチープなモノになっているが、それ相応のサウンドメイクが施されたならばメジャーロックシーンに切れ込むだけにクオリティは十分の保持しているので安心して聴けますね。だたミックスがぬるいのでエッジに欠け眠気を誘う絶妙な腰砕けサウンドが個人的には苦手です。一曲の完成度は高いのに通して聴くと、もっと熱量が欲しくなるのです。そういう不満はあれど、いかにもアメリカ人が喜びそうな明るさと、悪びれない生真面目さ、上手くはまっていると思いますよ。
ちなみにこの作品の現物は見たことがありません、そしてこのバンドがマニアの興味を抱かせているのが、ボー・ナスティのヴォーカルとギターがいるからですね。マニアなら確かめずにはいられない音楽性でしょう?


Tom DeLuca - Down to the Wire ★★★ (2022-01-29 18:36:07)

全く知らないアーティストですが、あなたにオススメという事で試聴。これが実に爽快でロッキンな熱量のある唄モノサウンドを聴かせてくれます。基本はポップでキャッチーなのだが主役であるシンガーのトムさんの押しの強いハスキーヴォイスは一本筋が通っており、その男臭いセクシーさも機能、カッコつけたモノクロジャケもハッタリで終わらない大人の魅力を醸し出しています。上手い歌とツボを押さえた楽曲の旨味、デビュー作とは思えない完成度の高さにポッと出ではないキャリアを感じますね。
ジョン・パーとか、ロバート・テッパーなどの熱いロックシンガーが好きな人ならばグッとくるでしょうね。特に、軽めの曲の中にハードさを絶妙な加減で持ち込む歌声と、曲の良さのマッチングも良く、1986年リリースの今作は日本でも話題になっておかしくないクオリティを誇示しています。唄モノマニアならば押さえて損はしないクオリティをパフォーマンス力に見入りますよ。
とは言え80年代的オシャレなアプローチもありますので、その辺りに軽薄さを覚えるダイハードなファンには不向きでしょう。
でも曲が良いのでね。気軽に楽しめる親しみやすさが多くのフォロワーを生みそうですけどね。


Tone Norum - One of a Kind ★★★ (2014-10-21 14:33:18)

ヨーロッパのギタリスト、ジョン・ノーラムの妹である、トーン・ノーラムが1986年にリリースした1st。プロデュースにジョーイ・テンペスト、ギターはジョン・ノーラムが全面参加、ドラムはイアン・ホーグランドのヨーロッパ組が全面バックアップのもとに制作された作品で、軽やかなキーボードも踊るヨーロッパ風の北欧テイスト満載のAOR系ハードポップサウンドを嫌みなく聴かせてくれ、ハードさは薄目ですが透明感のある爽快なメロディが聴けるので、その手のマニアには堪らないものがあるでしょう。健気でキュートな歌声も、この手の曲にマッチしており、けして足を引っ張るような事は御座いませんので安心して手を出せるでしょう。ジョンのギターも熱いし、ジョーイが歌いだしそうな佳曲が目白押しですからね。


Tone Norum - This Time... ★★★ (2017-02-27 13:39:16)

お兄さんもお世話になっているパー・ブロム以外にも複数のプロデューサーが名を連ねるトーン・ノーラムの2nd。北欧産哀メロハードポップナンバーの①では我らがインギーがソロで客演、早速北欧人脈を駆使していますが、今作の主役は完全に彼女であり、前作のような兄弟愛溢れるゲスト参加で話題をさらったのでない、確実に中身で勝負が出来る力作。北欧ならではの糖度も高い哀愁のメロディが映えるハードポップナンバーを主軸に多彩な楽曲を難なく歌いこなし、彼女の成長具合が最大の聴きどころでしょう。④はパット・ベネターやロビン・ベックなど複数のアーティストが歌っているので聴き比べるのも楽しみの一つでしょうね。哀愁のメロディを盛り込んだキャッチーな⑥などアルバムの方向性を示唆するナンバーでタイトルトラックに相応しい出来栄え、トミー・ニルソンとデュエットした⑤もムード満点、女性シンガーあるあるなJefferson Airplaneのカヴァー⑩も漏れなく収録(この曲いろんなヴァージョンあるでぇ)そしてラストはしっとりとバラードで〆てくれます。
アルバム全般的に包まれるロマンティックかつ華やかでコマーシャル性を重視した北欧オーロラサウンド(甘ったるくならぬようハードなビターテイストも加わってます)お国柄のなせる技が泣かせるんですよ。お得意のメロウな奴に泣かされるんですよね。いくつになっても甘えん坊な気分になりますよ。そんな北欧サウンドが大好きな人なら手を出して損はしないでしょうね。


Torben Schmidt - A Bit on the Side ★★ (2014-02-07 13:49:38)

デンマークのバンドSKAGARACKのシンガーが1991年にリリースしたソロアルバム。ギターにEUROPEのキー・マルセロが参加しているのも話題になりましたね。サウンドの方は糖度も高めの哀愁のハードポップと言うよりもアメリカンでエッジの効いたサウンドを軸に堅実な演奏が脇を固め、主役であるトーベンの時にはソウルフルに時にはブルージーにと器用な歌声を際立たせたアレンジに終始しており、彼の歌の上手さを堪能できます。さしずめドゥギー・ホワイトあたりをイメージして頂けるとよいでしょうね。やや楽曲がそつなくまとめられており、個性の埋没が器用貧乏さに拍車を掛けパッと聴きの印象はもう一つだったりしますが(個人的に北欧産の甘美なキラキラハードポップを期待しすぎたわ)聞き込むうちに味が出てきますよ。唄モノではありますが十分にロックしているしキーのギターワークも堪能できるマニアックな一枚、実力派シンガーのメリハリの効いた歌声を堪能してみてはいかがでしょうか


Tosh - One More for the Road ★★ (2015-11-28 14:46:58)

英国産の5人組によるプログレハードバンドが1982年にリリースした一枚。流しの中古屋さんで買ったので詳しいバイオはさっぱり分かりませんが、Vo.Gで活躍するHoward 'Tosh' Midlaneが中心人物らしい。いかにも英国のバンドらしい湿り気を帯びたメロディとトラッド風味満点、泣きのギターを散りばめたムード満点の叙情派サウンドを披露。高い演奏力に支えられた楽曲の構成力は高く、サックスなども盛り込みちょっぴりブルージーな面もあったりと聴きこむ程に奥の深さに興味も惹かれます。とは言えハードな楽曲を味わえるのはA面の2曲Julius、Queen of Tiger Bayだけで、B面はかなり大人しい落ち着いた楽曲で占められておりますが、ラストのOne More For The Road の雄大な世界観も良いフィーリングに包まれていますよ。繊細なアレンジとメロディを多角的に楽しめる一枚、たまには箸休めにいかがでしょうか


Tosh - One More for the Road - Julius ★★★ (2015-11-28 14:49:31)

オープニングから11分越えの大作ですが
叙情味溢れる泣きのメロディが満載の一曲
真摯に英国の伝統を受け継いでおります
素晴らしい
淡いな


Tosh - One More for the Road - Queen of Tiger Bay ★★★ (2015-11-28 14:52:18)

哀愁のメロディを見事に際立たせていますね
軽快さもありスッと耳になじんできます


Toshl - MISSION (2017-04-24 16:53:50)

言わずと知れたX-JAPANのシンガー、TOSHIのソロアルバム第二弾。個人的に彼にはなんの思い入れも無いのですが、参加メンバーと楽曲提供者に興味をもってかれ購入。シングルとしてリリースされていた⑦⑩はNIGHT HAWKSの青木秀一と歌えるドラマー工藤哲也、それ以外は、ほぼ国産プログレバンドVIENNAでLOUDNESS脱退後の二井原実が立ち上げたDED CHAPLINに参加していた茶々丸こと藤村幸宏、フレットレスベースを操る永井敏己、手数王と呼ばれるドラマー菅沼孝三らが全面バックアップ。藤村幸宏に関しては楽曲提供のみならずアレンジ全般に携わるなど八面六臂の大活躍、失意の中、活動休止に追いやられたDED CHAPLINの怨念を晴らすが如く自身の才能を発揮していますね。
とは言いつつも国産ロックにありがちな、ユルめのサウンドプロダクションが好悪を分ける要因の一つ、高い音をカット、ボトムは全然効いていない迫力不足の低音、歪みを完全に押さえクリアーに仕上げてはロックの持つダイナミズムは台無し、永井のエグイベースも聞こえないし、菅沼のドラムもこれでは可哀想、茶々丸のバッキングも全然聞こえない、必要以上に演奏を控えめにし歌を前に出す手法をとっており、これがメタル系だとすれば、相当厳しいサウンドプロダクションとなるでしょう。確かに彼のファンの事を考えると、ロック然としたラウドなサウンドメイクは馴染めないのは分かるが、もうちょい尖ってくんないときちぃッス。
この辺りがヴィジュアル系に通ずる脆弱なサウンドプロダクションなのですが、根本的にバックを固めるプレイヤーの質と芯の太さは桁が違うので十分ロックなモノを期待する方なら楽しめるでしょう。ソロパートでは俄然、色艶が変わりますからね。上手いって事は本当に素晴らしい。

今作最大の聴きどころは、やはり二井原実先輩が楽曲提供している2曲。オープニングの疾走感溢れるロックナンバーを二井原・マーク・フェラリー、KISSで大活躍の世界一エース・フレイリーな男トミー・セイヤーによる共作。そして⑤では二井原・マーク・フェラリー、ボブ・キューリックによる共作ナンバーが収録されており、それらの楽曲がアルバムをロックな方向性へと導いています。②はDED CHAPLINの3rdからリメイク、⑪は藤村の曲で後にVIENNAでも取り上げてましたね。
少々キーボードがうっとおしいのですが、バックのスリリングな熱演に耳が持っていかれる④、切なさ全開の⑥、一番声にフィットしているキラキラしたポップナンバー⑦、ボサノバ調の⑧などバラエティに富んだ楽曲があり、スピードを期待する人たちにとっては眠くなりますが、特に④など実質的なスピードではなく、楽曲のアレンジで疾走感を煽る手法をとっており、そのスピードの質に好みが分かれるでしょうね。所謂スピード歌謡には陥っていないです。そこが一番好感のもてる所でしょう。

主役たるTOSHIさんですが、相変わらず力むと苦しそうだし、線の細さは変わりませんが、リラックスして歌っているのが印象的でしたね。


Toshl - MISSION - Always ★★★ (2017-04-19 04:38:54)

レーベルメイトでくすぶっていたNIGHT HAWKSのメンバーと活動していましたね
シングルとしてリリースしていた楽曲
アルバムの中でかれの歌声を有効に活用した一曲
ポップですがエエ曲ですよ
甘美でメルヘンなムードがエエです
青木秀一もギター&ベースにキーボードまで八面六臂の大活躍です(ガイドボーカルもやってるだろう)


Toshl - MISSION - Bless You ★★★ (2017-04-19 04:19:24)

こういったロック色のない曲を歌う方が自然体で良いですね
ストリングスアレンジを生かした一曲
菅沼 孝三のドラムはこういう曲でも器用に叩けるから凄い
茶々丸のギターもエエよ


Toshl - MISSION - CHASE OF TIMES ★★ (2017-04-19 04:24:22)

DED CHAPLIN組の演奏力の高さが肝
実質的なスピードではなくアレンジ力による疾走感を生みだす姿が重要
スピードだけならメタルじゃなくても良いのでね
歌の弱さが楽曲の魅力を半減していますがバックの演奏は小技が聴いていて面白い


Toshl - MISSION - Get-up-and-go ★★ (2017-04-19 04:30:22)

二井原実先輩とマーク・フェラーリ&ボブ・キューリックによる楽曲です
これも二井原実先輩のソロ用だったのかな?
日本人受けするメロディックでストレートなアメリカンロック
歌の弱さをオジー方式で重ねたのは正解
でももう少し厚切りにならんかったかね
仕方がない面はあれどハードな色を抜きすぎです


Toshl - MISSION - Heart of the back ★★★ (2017-04-19 04:33:04)

ソフトな曲を歌うと俄然クリアーな歌声が生きます
雰囲気のある大人びいた一曲です
色気があるね


Toshl - MISSION - LADY ★★★ (2017-04-19 04:14:37)

藤村”茶々丸” 幸宏はこの曲を気に入っていたのかな?
DED CHAPLINのリメイク
ブルージーなヘヴィバラード
線は細いが繊細なタッチの歌声との相性は悪くないですね
二井原実先輩ヴァージョンは少々バタ臭かったので


Toshl - MISSION - Looming ★★ (2017-04-19 04:44:34)

牧歌的な一曲
青木秀一が歌うヴァージョンを聴いているので
線の細い歌い手には合わないが
雄大なメロディが胸を締め付けますね


Toshl - MISSION - Moonstone ★★★ (2017-04-19 04:51:53)

茶々丸渾身の一曲か
後にVIENNAでリメイクしますね
リリカルな一曲です
ワルツですよね
綺麗な月明かりを浴びて踊る姿が目に浮かびます
個人的にはアルバムのハイライト
ウィスパーヴォイスに安らぎを覚えます
高音域も無理無理じゃないしね
リラックスしてエエ感じですよ


Toshl - MISSION - Rusty Eyes ★★ (2017-04-19 04:11:29)

我らが二井原実先輩とマーク・フェラーリ&トミー・セイヤーの共作
二井原実先輩のソロ用の楽曲だったのかな?
贅沢なメンツによるアルバムのオープニングナンバー
バックを支えるのはこれまた二井原実先輩抜きのDED CHAPLINだしね
でも主役たるTOSHIの歌声がヘヴィな楽曲に完全に力負け
苦しそうに力む姿が残念で曲の良さを殺していますが
藤村”茶々丸” 幸宏のアレンジが素晴らしいですね


Toshl - MISSION - intermission ★★ (2017-04-19 04:41:08)

ハープがエエですね
自然体の歌声が魅力です
喉を締め付けるのは癖なのかな?


Touchdown - Don't Look Down ★★★ (2019-09-06 19:19:36)

カナダ産の正統派HM/HRバンドが1984年にリリースした1st。枯れ専ギターは線は細いものの、独特のタッチの音色で勝負。いい意味でのマイナー臭に拍車を掛けていますが、1984年でも古臭い音になっているのは聴き手の志向によってはシケシケの貧乏臭さを猛烈にアピールすることになるでしょう。後期NWOBHM勢とも重なるようなマイナー臭と古典的な音色、雄大なカナダとは一味違うのだが、リズムやグルーブに大らかさが顔を覗かせているのがお国柄と言うものだろう(デモテープ級の音質ですので耐性ののないマニアは要注意)。

チョイとブルージーさも湿り気を帯びた叙情派ギターサウンドを軸に、伸びやかな歌声で華を添える女性シンガーの存在感の強さ。叙情的なムードに包まれつつも、薄っぺらい音質の向こうには骨太さも感じられたりと、多様性を感じさせるのがポイント。装飾をそぎ落としシンプルに着飾る事で聴こえてくるサウンド、巧みに硬軟を交える事で聴きやすさをアピールしている。

こうなると、このぺランぺランの音質が悔やまれる一枚であろう。中盤に配されるグルーヴィーなナンバーなど、物足りなさを感じさせる。それを凛とした歌声でフォローするテリー・クシュナーの存在感が大きく作用していますね。


Touchdown - Tricks of a Trade ★★★ (2019-09-08 21:02:51)

デモ以下と評される事もあるミックスのせいで魅力を伝えきれなかったデビュー作。今作は、そんな前作の不評を吹き飛ばすように格段に音質が良くなっている2枚目。リリース時は1985年、ギターも厚みを増してきたが、ややリズムプレイの音圧が弱いと感じるが、これもメインストリーム寄りの仕事と好意的に受け止める事で心の整理をつけたいと思います。

シンガーも男性に代わり、何から何まで違うバンドに変貌を遂げているのだが、正統性の高いハードかつメロディアスなロックサウンドは、アーティステックな側面も残しつつモダンさも加味。さらには頑固な職人気質の渋さも加わり、いぶし銀の味わいが楽しめます。流行過敏にならず、堅実だがクリーンなイメージと持ち込んだのは、このバンドのカラーなんだろう。

抜きんでた楽曲がなくとも、アルバム単位で楽しめる安定感のある一枚。普通である事が今となっては最大の自己主張であろう。


Traitors Gate - Devil Takes the High Road ★★★ (2018-05-28 13:35:10)

幻の一品を世に復活させる事に余念のない、今もっとも信頼のおけるレコード会社はHigh Roller Records。その激熱なレーベルからリリースされたのが名曲『Devil Takes the High Road 』を残し消えた幻のNWOBHMバンドの三曲入りEPにボートラ3曲を追加して2013年に再発された奇跡の一品。
鼻腔を擽る湿度の高い英国的などんよりサウンドをたっぷりと楽しめます。勿論NWOBHMなんで、キレのあるスピードナンバーも収録、そのおかげでサクサクと聴けるのが良いですね。さらにボートラは、このバンドの前身に当たるQuest時代の曲とクレジットされています。意外と盛り沢山な内容なんですよね。
懐かしき英国サウンド、マニアご用達の一品として愛聴出来るでしょうが、NWOBHMが好きじゃない人には厳しいでしょう。少々マイナーすぎるわな。
このレーベルの商品は毎度、国内盤の帯に日本語タイトルをつけてくれます。今作はズバリ悪魔の本道。なんか横溝作品みたいでエエですよね。このカビ臭さもイメージに合うしね。


Trash Gang - Ⅰ "cyguard" ★★ (2014-09-04 20:42:03)

かつて浜田麻里のツアーを支えていた佐藤克也が中心となり1989年にリリースされた1st。アニメOVA「聖獣機サイガード -CYBERNETICS・GUARDIAN-」のサントラ的な感じでのリリースだったかと思います。ツアーで鍛えたテクニックを駆使し派手なプレイと堅実さは曲作りに見事、反映されておりラフなロックナンバーからヘヴィなメタルナンバーとバラエティに富んだ曲が収録され、パワフルなリズムプレイと供に安定した演奏は聴いていて気持ちがイイ。このアルバムが初めてのレコーディングとなった無名の新人、舘崎伸久(クレイジータイガーという名前で世に出たB'z稲葉みたいなもん)のパフォーマンスに対する評価が全てを評決するのでしょう、ハマるとパワフルでカッコいいのですが、終始不安定な雰囲気が滲み出ており、聴いていて歯がゆい気持ちにさせられます。またシャリシャリとした薄っぺらい音質も足を引っ張っており生っぽい演奏のもつダイナミズムが活かされておらず、スケールの大きい楽曲もこじんまりと纏まってしまい、舘崎の不安定さがそのまま浮き彫りに、と欠点ばかりに目が行きがちですが、バンドが本来持つ高いポテンシャルの片鱗が発揮される瞬間の色気とワイルドさは大いに評価できるし、次作以降に対する期待も持てましたがOVA同様自作はなくバンドは大きな活動に発展する間もなくフェードアウトしたような記憶があります。低予算が生み出す厳しい環境、アニメのサントラという制約、その中でも実力のある演者が揃ったメタル愛溢れる一枚を前に酸っぱい気持ちを味わいつつ思いを馳せますね。


Triarchy - Save the Khan ★★★ (2016-09-21 14:32:21)

1979年と81年のシングルに83年のデモ+未発表音源からなる2015年リリースのコンピ作。リリース元はNWOBHMなどマニア垂涎の作品リリースに定評のあるHigh Roller Recordsときてますので安心して手を出せますかね。英国特有の憂いを帯びた哀愁のメロディをふんだんに含んだNWOBHMサウンドを披露、CD化といっても元が知れているのでシケシケの音質にダイナミズムを感じませんが、そこが逆にマイナー臭に拍車をかけ、カビの胞子が飛びかうじっとりとした湿度の高いメロディで聞き手を魅了。ベースのみならずボーカルやシンセサイザーまで演奏するマイク・ウィラーの辣腕ぶりがバンドをサウンドの根幹を支え、シンセを前面に出した名曲『Save the Khan 』から、ブルージーな『Ghost of An Emotion』、アタッキーな『Hellhound on My Trail』、キャッチーな哀メロナンバー『Marionette』、パープル風味満点のヘヴィな『Metal Messiah』など多様性のある音楽性を演出している点が最大の聴きどころでしょう。鋭利なリフワークでグイグイと攻めてくるNWOBHMサウンドも良いですが、彼らのような叙情派メロディック路線を押し出したサウンドも同等の魅力だし、英国と言えばな音に満ち溢れているので、マニアにはたまらんものがあるでしょう、でも詰めも甘いしヌルイ演奏や自主制作極まりない音質に頭を抱える事もありますがね。


Triarchy - Save the Khan - Save the Khan ★★★ (2016-09-13 13:58:39)

期待感を煽るシンセに導かれ始まるNWOBHM印満載の一曲
湿度の高いメロディと気だるい歌い回しが醸し出す哀愁が目にしみます
NWOBHMマニアが口を揃え幻の名曲と言わしめるだけのクオリティを携えていますね
シンセが効いているんだねぇ


Tsunami (2017-06-16 15:03:28)

昨夜、放送されたクレイジージャーニーの北斎特集を見て、なるほど、今まで全く気にも掛けていませんでしたが、似てると言うかモチーフにしたと言える構図ですよね。火薬さんのコメント見なかったら永遠に気がつかなかったでしょう。


Tsunami - Tough Under Fire ★★★ (2017-06-17 13:37:23)

7年ぶりにリリースされたカルフォルニア出身のバンドによる2nd。ベースのマックス・ロード以外のメンバーは新メンバーによるレコーディング、二人の日本人ギタリストは脱退、でもボーカル兼ギターはKoshi "K.O." Shoyaだし、ドラムもSteve Tsutsumi とクレジットされているのでアジアの血は受け継がれているのでしょう?
7年間のブランクの間にバンドは音楽性をより研磨する事に成功、ある意味、洗練されたメインストリームよりの音楽性になったと言えなくもないが、DOKKENスタイルの叙情派アメリカンロックにシフトチェンジ、勿論、ギターオリエンテッドな作風を貫いており、攻撃性は緩めていない。それはTOOTH AND NAILをLOUDNESS風に仕上げたような疾走ナンバー④や突進力のあるグルーブと叙情的なツインリードが映えるミドルハイの⑧などにも見られるし、エモーショナルなギターをフューチャーした③、ダークな⑨など本格派バンドとしてデビューを果たした彼らの矜持を感じますね。
こういう路線になると、少々歌の弱さが気になるし雑な歌い回しだと思うが、小奇麗に纏め上げるだけではない、ドカドカ激しく打ち鳴らされるリズムプレイのパワフルさや、しっかりと構築されたギタープレイなどが、欠点を十分補っているので安心して聴いていられますね。USマイナーメタルシーンに燦然と輝く隠れた一品と言われ中古市場でも、それなりの値段をつけられるマニアックな一品ですが、安価なコピープレス盤も出ていますので、DOKKEN+KEELにシュラプネル系のソロがねじ込まれる音楽性に興味のある方は手にとって欲しいですね。


Tsunami - Tsunami ★★★ (2016-12-11 18:51:42)

渡米したのか日系人なのかTatsuya MiyazakiとTomotaka Yamamotoの二人とアメリカ人3人の5人編成によるカルフォルニア出身のバンドが1983年にリリースした1st。エニグマに見出されたバンドだけに土着的なアメリカンロックが奏でるシンプルかつソリッドなバンドサウンドは豪快に鳴り響き、大げさなではないが緻密な構成力は楽曲にメリハリをもたらせ、静と動のコントラストを明確に描きだす事に成功。
Y&TのようなブルージーはハードサウンドにT.T Quickなどのパワーメタル系のバンドにも通ずる剛毅なスタイルを併せ持っており軽やかな印象が薄い分、売れる音楽ではないかも知れないが、堅実で渋みのあるロックサウンドが持つ普遍の魅力は、まさに古き良きアメリカンロックの威光を存分にはなっており、ズッシリと重く歯切れのよいリズムと、地に足のついたパフォーマンスが堂に入ったツインギター、リフのキレもかなりの説得力があり、一見地味だが聴きこむほどに沸々と燃え上がるエネルギッシュな演奏に引き寄せられます。
カッチリと纏まったアメリカンロック故に遊び心を少ないが、妙な明るさがない分、硬質感が増しズッシリとした密度の濃さが最大に聴きどころでしょう。


Tsunami - Tsunami - Fire Water ★★★ (2017-06-16 15:06:00)

アルバムのオープニングナンバー
渋めのアメリカンロックに焦がれます


Tsunami - Tsunami - Ninja ★★★ (2017-06-16 15:09:48)

忍者の神秘的なイメージを描いているのかな?
アルバムの中でも異質なイメージを与える楽曲
大真面目に忍者と向き合っていますね
静と動のコントラストを描きダイナミックに仕上げています


Tsunami - Tsunami - Revenge ★★★ (2017-06-16 15:16:07)

シャープですね
US産ならではのメタリックな味わいです
頭の日本語もう少し何とかならんかったかね(笑)
3分を切る無駄のない構成が好きです
日本語以外は迫力満点ですよ


Tsunami - Tsunami - You'll Never Lay a Finger on Me ★★★ (2017-06-16 15:13:16)

ヘヴィなグルーブが楽曲を牽引していますね
この手のナンバーもバンドの魅力の一つ
ソロではバトルを展開してますよ


Tuff Luck - Tuff Luck ★★ (2017-09-03 14:20:14)

オリジナルは1987年に、あのNew Renaissanceからリリースされたグラム系HM/HRバンドの記念すべき1st。リリース元がいわくつきのレーベルだけに、不安な気持ちを掻き立てますが、POISONのような毒気とポップセンスを滲ませていますが、あそこまで明るくなりきれず、同系統の音楽性ならODIN辺りを思い出しますが、思いの他、ギターが巧者で、彼のリードプレイが切れ込んでくると俄然、光り輝いてくるからウンコレーベルから出た駄作と切り捨てられない魅力を発散しているのが始末の悪い所。そのモヤっとした音楽性が醸し出す中毒性に釣られツイツイ最後までターンテーブルを止めさせない魅力がありますね。
エッジの立った鋭いギタープレイヤーを擁するイケ面バンドでしたが、練り込み不足な楽曲と低予算故に、如何ともしがたいマイナー臭はぬぐい去れませんが、嫌いになれないんだよなぁ。
こんなバンド、当時のL.Aにゴロゴロいたわ。と言われると返す言葉は無いんですけどね。
L.A GUNS+POISON÷ODINな音楽性に興味が惹かれるマニアならトライして欲しいですね。これがNew Renaissanceの仕事なんだと言うのも合わせて知って欲しいです。
んでもって愛すべきレーベルなんですよ。


Turbo Red - Turbo Red ★★★ (2021-12-06 13:14:18)

一部の熱狂的なメロディアスHM/HRマニアから隠れた名品として支持されるマニアックな一枚。ドイツ産の六人組は男女ツインヴォーカルという1991年当時としては珍しい布陣、しかも両者が分け合い唄うのが基本、サビでは互いを高め合うように絡むなど理想的なスタイルを築いている。ドイツ産と言うことで生真面目さが前に出ているのも好印象、キーボードを使い口当たりの良いメロディアスサウンドは北欧タッチなのだが、ほろ苦いビターテイストを増量させる事で甘さは控えめ、そのあたりにジャーマン風味と形容したくなる生真面目さが生きている。これといった決め技があるのかと言われると微妙だ、戦隊モノヒーローみたいなバンド名が一番インパクトを残しているが、男女ツインヴォーカルがいい感じで唄い分ける様が一番の聴き所であろう。
音楽性は類型的な唄モノサウンドである、デジャブ感も満載である。個性不足である。それが逆に安定感を生んでいるのは間違いない。そこに対する評価が全てを分けるでしょうね。
洗練されたスウィートメロディは所謂、産業ロックと揶揄される路線だろう、しかし、この絶妙なバランス感覚の上で展開される透明度の高い唄モノサウンドを聴かされると否応なしに反応してしまいます。単なるラジオオリエンテッドと切り捨てられないミュージシャン気質みたいなもの見え隠れるしています。でもアイドルグループが歌いそうな軽薄なキーボードが出てくるのはチョイと苦手ですけどね。
ツボを押さえたアレンジ、ベタにはかなわんのよ。


Tyga Myra - Deliverance ★★★ (2014-08-14 17:55:33)

マニアならご存知の音質の悪さが目につく悪名高きEbony Recordsから期待通りの音で1986年にリリースされた1st。懐かしいタイプのハイトーンシンガーと英国的な湿り気とシャープさが耳を惹く王道メタルサウンドが、やはり懐かしい空気を運び、猛烈なノスタルジーを味わいさせられます。エッジが削がれた音質だが安定した演奏はまずまずの迫力だしパワー・スピードとこの手のバンドとしての魅力は備わっているしベタな構成だが単純に走るだけではない工夫を凝らした面もみられるし勢いのある、類型的な王道スタイルにノスタルジーをくすぐられたい方ならたまらんでしょうね。個人的にも何度も聴く事はないのですが、。このパワー漲るメタル然とした楽曲はやっぱりいいですね


U.D.O. - Animal House ★★★ (2012-02-24 05:51:55)

デビュー作とは思えないある意味安定感抜群の1987年リリースの1st
Voがウドならアクセプト風に聴こえると言うのだから唯一無二の存在なんですね。
アクセプト丸出し感に興奮を覚えない趣もあるのでしょうが、クラシカルで雄々しい世界観が若干減退し、その分コンパクトに纏め上げた楽曲が小気味良く刺激を与えてくれます。期待を裏切ることのない充実感に安堵感を見出しましたね。スコーピオンズともハロウィンとも違うジャーマンメタルの顔と言われるバンドのシンガーの歌声にメタル魂を感じて欲しいですね。マティアス・ディートの華やかなプレイは一聴の価値もありです。


U.D.O. - Animal House - Animal House ★★★ (2013-01-06 08:29:27)

ソリッドならしいミドルナンバー
サビのキャッチネスさも印象的ですね
回転するリフワークもコテコテ感が出ていますね


U.D.O. - Animal House - Black Widow ★★★ (2013-01-06 08:39:23)

メロウな曲の後にガツーンとへヴィなイントロをかましてくれます
耳馴染みの良いメロディも聞こえてきますね
気をてらわない王道HM/HRナンバー


U.D.O. - Animal House - Go Back to Hell ★★★ (2013-01-06 08:33:11)

METAL HEART以降のアルバムに感じられる分かりやすさが好印象
ACCEPTの曲と言われれば疑いを持たないでしょう
王道を行く展開もカッコいいですね


U.D.O. - Animal House - In the Darkness ★★★ (2013-01-07 14:14:02)

間口の広がりを感じさせる
メジャーな空気溢れるバラード


U.D.O. - Animal House - Lay Down the Law ★★ (2013-01-07 14:17:39)

アクセプトのメンバーによるアクセプトの過去のマテリアルを掘り起こした
王道を行く展開が耳を惹きますね
少々古さを感じますが遺恨のある脱退劇ではないことを証明してくれる一曲
違和感なくとけこんでいますね
キャッチネスさを振りまくミドルハイナンバー


U.D.O. - Animal House - They Want War ★★★ (2013-01-06 08:37:30)

メロウなパートにリリカルさに胸が締め付けられます
剛柔を巧みに使い分けた緩急の付け方がキャリアのなせる技でしょう
ウドの歌声でも間口を広げた楽曲が様になることを知らしめた意欲作にて名曲です


U.D.O. - Animal House - We Want It Loud ★★★ (2013-01-07 14:21:38)

適度な哀愁をマイルドに包み込みながら疾走する
メジャー感溢れる一曲
ウドの声が逆にらしさと可能性を切り開いている
情念は薄めだがACCEPTの金看板を継承する入魂の力作
時代を感じますね


U.D.O. - Decadent ★★★ (2017-11-25 13:57:23)

老いてますます壮なるべしとはこの事か、尽きる事のない創作活動とミュージシャンとしての心得、今が全盛期と言っても過言ではないほど、精力的な活動を続けるウド・ダークシュナイダー。前作と同じツインギターコンビによる創作活動が功を奏したのか、一聴して耳に飛び込んでくるのはポップでキャッチーなリードプレイの数々、へヴィなミドルナンバーやスピードメタルにもねじ込んできた、そのメロセンスに脱帽。ここ最近のへヴィネス路線も押さえつつ随分と馴染みやすいメジャー感を大増量。黄金期のACCEPTにも負けない作風のアルバムを2015年に叩きつけてきたのだから驚きです。
ウドが求められる呪縛とも言えるACCEPTサウンド、避けては通れない道をある意味、今作は一番踏襲しているのかも知れません。あぶれる事を許さなかった血の轍、それを真っ向勝負で迎え撃った気概に頭が下がりますね。ウルフ印のクラシカルテイストも意識したソロも、その表れでしょう。その分、このバンドならではの個性が薄まったというジレンマはあるが(新生ACCEPTはそれだけ盤石な体制で運営され好評をうけているのでね)ファンはこれが聴きたいんだという思いを前面に受け止める形となりました。
ラストの男気溢れる泣きのへヴィロックまで飽きることなく一気に聴きとおせたバランス感覚が今作最大の聴きどころ、ACCEPT時代を含め、過去にここまでキャッチーでフックに富んだメロディラインを用意したアルバムはなかったと思いますのでね。2015年の最新作は本家とは違い、へヴィで優しい良心的なメタルサウンドに仕上げてきました。


U.D.O. - Faceless World ★★ (2007-06-24 22:20:00)

ウドも新境地に果敢に挑んだ意欲作
唄メロが素晴らしく良いし非常に洗練されている
①を聴いた時の衝撃は忘れない、ギターソロのはかなさに胸キュンです
宙を舞う華麗なマティアス・ディートのギタープレイは必聴


U.D.O. - Faceless World - Heart of Gold ★★★ (2007-06-24 22:32:06)

ギターソロが完璧です!
メロディーに気を配した唄も実にスムーズ
彼の声に偏見がある人はこの曲から聴いてみて欲しい
マティアスのギターに胸キュンだよなぁ
因みにツインギター編成ではありません


U.D.O. - Game Over ★★★ (2021-10-24 12:47:19)

ここに来ても変革と野心を捨てずに活動を続ける鋼鉄神、我らがUDOの最新作。前作がドイツ連邦軍楽隊のオーケストラとの共演というトリッキーな内容だっただけに純度100%の新作は久しぶりである
ACCEPTは年々、ウルフ・ホフマンがリッチーブラックモア化してしまい独善的になっているのだが、こちらは相変わらずバランス感覚に富んでおり今回も盤石な体勢の中で古典を守っている。その中でも今まで以上にキャッチーさやメロディの練り具合に気を配していおりメリハリの効いた楽曲構成は視聴感を抜群に上げている。特にウドの歌メロは一発で耳に残るものも多く、リフワーク一つとっても基本を押さえつつも凡庸なものはない。そういう充実感が楽曲からも溢れだし今なお現役感を強めているのが凄い。
キャッチーさが際だっても恥ずかしい思いしないのがポイント。あえて言うならば、楽器をやらない人にとってはマンネリしか感じない音であろう、しかし、ある程度、物の分別がつく人であれば今作には尋常ならぬ練り上げ方とベタを押さえたアレンジには唸らされるでしょうね。前17曲、バラエティに富んだ楽曲は今まで以上に革新的でした。こういうロックもやるかぁと感嘆させられましたね。ある意味前作以上に攻めていますよ。この姿勢に頭が下がりますね。
本当に予備知識なしで信頼できる希有なバンドの一つです。精鋭を欠く大御所組を尻目にこちらは野心を滾らせていました。


U.D.O. - Holy ★★★ (2012-11-23 15:56:23)

1999年リリースの再結成第三弾、全二作よりは柔軟な姿勢を盛り込みパワフルかるソリッドなサウンドで装飾を施したメロディに比重を置いた一枚。④のような哀愁のある扇情的なメロディが印象的な名曲を聴き改めて枯渇することないアイデアとバンドサウンドに尊敬の念を持ちますね。HOLYと言うアルバムタイトルがなせる技かメタルに対する厳格なイメージを抱かせるサウンドメイクにプロデューサーとしても名を連ねるステファン・カウフマンの的確な仕事振りにも目が離せませんでした。速き曲がないとダレそうになる諸兄の前にお約束の疾走ナンバー⑥も放り込みミドルナンバーが多いアルバムのアクセントとなり、メタルマニアの心に火をつけます。個人的には今作のような作風だからこそ⑪のようにどこか懐かしく望郷をそそるフォーキーなメロディが印象的なキャッチーさと哀愁が映える異色の曲でアルバムを締めてくれる憎い演出が嬉しかったですね。未聴の方は是非とも、どこを切っても紛う事のない安心のUDOサウンドに身を寄せてみてはいかがでしょうか。


U.D.O. - Holy - Back Off ★★★ (2012-06-26 19:56:10)

お得意の高揚感溢れる疾走ナンバー
クラシカルかつメロディアスなフレーズが印象的です


U.D.O. - Holy - Holy ★★★ (2012-06-26 19:43:22)

彼等らしい重さと叙情的なフレーズが詰め込まれたミドルナンバー
ソロもカッコいいね


U.D.O. - Holy - Raiders of Beyond ★★★ (2012-06-26 19:44:37)

キャッチーな唄メロそしてソロへの流れはカッコいいですね


U.D.O. - Holy - Recall the Sin ★★★ (2012-06-26 19:53:02)

叙情的なフレーズの導入が上手いバンドです
コーラスワークも冴えていますね
メロディアスなミドルナンバー
faceless worldに収録されていそうなナンバー


U.D.O. - Man and Machine ★★★ (2012-11-23 16:58:20)

雄々しい勇壮さとメロディアス加減が絶妙なタイトルナンバーで幕が開ける2002年リリースのアルバム。曲の構成に気を使っているのか流れよく進んでいきます、楽曲にメリハリのある歌メロを配しミドルナンバーが多くとも違う印象を与えレンジの狭いウドの声を殺すことなく生かしているアレンジセンスが冴えています。その歌メロの充実ブリが今作の聴き所の一つでしょう、ドラマ性を配した楽曲の中で存分に存在感を発揮し唯一無比の歌声を披露してくれます、自らが築き上げた硬質な世界観を極限まで研ぎ澄まし究極のマンネリズムが突き進み、同郷のメタルシンガー、ドロ・ぺッシュ姐さんとのデュエットソングも流れの中で聞かせてくれ違和感や奇をてらった構成ではない必然性をかんじさせてくれます。こういうメロディを重視した楽曲を前にするとACCEPTにはウルフがUDOにはかつてマティアス・ディートがいて華やかなフレーズを添えてくれたのですが、今の二人では良くも悪くもドイツ的なカッチリ七三分けで遊び心のある間やフレーズが聞こえてくると良いのですが、無いものネダリでしたね。一見地味に感じるかもしれませんが、メロディアスかつしなやかで硬質なミドルナンバーを中心に曲順良くバラードや疾走ナンバーを盛り込みバラエティに富んだ印象を与えてくれます。欧州産ならではの湿り気を帯びたメロディとジャーマンバンドの実直なメタル度が高品質で融合された極上の正統派サウンドを前にガッツポーズが出ます。流石はUDOこの円熟味とハツラツとした躍動感に体中が熱を帯びますね


U.D.O. - Man and Machine - Dancing With an Angel ★★★ (2018-08-29 14:30:39)

歴戦の兵同士が夢の共演です
ドロ・ペッシュとウド・ダークシュナイダーが歌う
甘美で幻想的なバラード


U.D.O. - Mastercutor ★★★ (2012-11-23 15:34:15)

購入したのが輸入版なので対訳がないので分かりませんが、ショーの幕開けを告げるSEから始まり各曲間も短くつながり一気に聞かせる構成にコンセプトアルバム的な感じがしています。口ずさむことの出来る印象的なフレーズを盛り込んだメロディアスなパワーメタル①を聴き改めてある意味におけるHM/HRを背負ってきた気概を感じずにはいられません。レンジの狭い不器用な歌声が無ければ成立しないこの男気MAXの哀愁度と硬質なパワーを内包した迸る熱いエナジーを体感出来る最高峰のHM/HRバンドです。あまっちょろいラブソングで迎合してなんていられない、ウド歌声が泣きを倍増してくれるメランコリックな④の出来栄えに改めて敬意を払いますね。この哀愁と泣きはそうそう表現出来ないでしょう。あの声ありきの曲ですよ、フックに富んだ叙情的なメロディにグッときますね。時には噛み付くほどにアグレッシブに咆哮する強靭な喉を前面に押し出した媚を売らない本気の正統派メタルサウンドを叩きつけてきた今作の充実ぶりに慄きながら噛り付いて聞いていますよ。個人的にはFACELESS WORLDのような可能性を秘めたアルバムが好きなのですが、懐古主義に陥る事のない時代性を巧みに取り入れた彼らが示す不純物ゼロな剛直HM/HRを前に戯言は不要です、普遍のHM/HRサウンドを多くの方に聞いて欲しいですね


U.D.O. - Mastercutor - Crash Bang Crash ★★★ (2012-11-25 18:47:40)

こういうノリも懐かしいですね
ACCEPTの名曲「BURNING」を思いだいます
鈍器を振り回すような豪快なロックンロールナンバー


U.D.O. - Mastercutor - Dead Man's Eyes ★★ (2013-10-07 19:54:00)

ガチガチなメタルサウンドと浮遊感のあるメロが印象的です
へヴィでいながらもキャッチネスさを忘れないのがいいですね


U.D.O. - Mastercutor - Master of Disaster ★★★ (2012-11-25 18:35:30)

一切の攻撃の手を緩めないアグレッシブさと
時代性を加味したサウンドメイクが生きています
サビ前の壮大なコーラスワークも印象的ですね
近未来的なサイバーな雰囲気を感じますよ


U.D.O. - Mastercutor - Mastercutor ★★★ (2012-11-25 18:16:47)

勇壮でヒロイックなメロディにメタル魂が鼓舞します
これぞUDOなパワー漲る名曲ですね
サビメロにガッツポーズが出ました
中盤のハモリも確かに聴きどころ
難しいことは何にもやってないけどカッコいいわ


U.D.O. - Mastercutor - One Lone Voice ★★★ (2012-11-25 18:28:29)

メランコリックな哀愁のメロディが炸裂しています
メロウなヘヴィバラード
洗練度も見逃せませんよ


U.D.O. - Mastercutor - Tears of a Clown ★★★ (2012-11-25 18:37:58)

ピエロの涙だもん
タイトルが示すように立派なバラードです
暖か味もあるギターソロに泣かされました


U.D.O. - Mastercutor - The Devil Walks Alone ★★ (2012-11-25 18:43:25)

ストレートなメタルナンバー
豪快ですね


U.D.O. - Mastercutor - The Instigator ★★★ (2012-11-25 18:27:06)

ガッチガチのメタリックかつソリッドな
UDOならではの疾走ナンバー


U.D.O. - Mastercutor - The Wrong Side of Midnight ★★★ (2012-11-25 18:24:56)

印象的なコーラスが繰り返される
今までにないタイプの楽曲ですね
妖しげな雰囲気が魅力的です


U.D.O. - Mastercutor - Vendetta ★★★ (2013-10-07 19:50:37)

キャッチーな色合いも濃いですね
王道を行くアクセプト流のメロディックなミドルナンバー
UDOの声が逞しいく今の時代を彩ります


U.D.O. - Mastercutor - Walker of the Dark ★★ (2013-10-07 19:47:59)

ノイジーなギターリフが新鮮です
へヴィなミドルナンバー


U.D.O. - Mastercutor - We Do - For You ★★★ (2012-11-25 18:31:18)

ガッツィなパワー漲るミドルナンバー
ギターの音色も今風ですかね
歌メロが親しみやすい
でもサビで弾けないのが逆にメタルしています


U.D.O. - Mean Machine ★★★ (2012-02-24 06:02:24)

オープニングからアクセプトなサウンドが聴こえてきます。期待を裏切らない安定感抜群の1988年リリースの2nd。ドラマーもステファン・シュワルツマンですからね、そりゃ本家に肉薄どころかそのものですよ。金きりヴォイスが奏でるキャッチーな歌メロの充実振りも見逃せず、今作の徹頭徹尾、自らが作り上げたジャーマンメタルサウンドの継承に心躍ります、適度な疾走感にキャッチーさと重量感が醸し出すバランス感覚の素晴らしさ、それらを彩る華麗に舞うギタープレイはインパクト大ですね。弾き出されるリズム隊のタイム感に、あのバンドの空気をおもいっきり感じます。聴きやすく媚を売らないピュアメタル100%の名盤に酔いしれます


U.D.O. - Mean Machine - Break the Rules ★★★ (2019-12-18 22:16:28)

ノリのよいロックナンバー
メタルアンセムと呼びに相応しい親しみやすさがある
PVも作られているんで狙いはそこでしょう


U.D.O. - Mission No. X ★★★ (2012-11-23 16:20:29)

ウドが参加したACCEPT再結成ツアーの影響を受けているのでしょうか、今まで以上にACCEPTな雰囲気が全編に滲み出ています。切れの良いリフワークとミドルテンポの楽曲郡と練り上げられた歌メロの旨味が前半から前面に押し出されています。それに応呼するようにウドの歌声は衰える事無く強靭な喉を披露、ソリッドなリズムと扇情的なギターに対峙しガップリ四つで組み合っています。そのかいあってか曲調のバラエティさと充実振りが反映され流れよく曲が進んでいきます、お約束の疾走ナンバーを早めに持ってきた方が個人的にはいいように感じますがバラード二曲の出来栄えも素晴らしく欧州産ならではの湿り気を帯びたメランコリックなメロディに泣かされました。UDOならではの硬質でしなやかなサウンドとミドルテンポの噛み合わせが素晴らしく、もはやACCEPTの代替え品などと揶揄されることのないウド師匠の俺が本流だと言わんばかりの気概を感じずには要られません。侮るなかれACCEPTの看板を背負った男たちの実力を是非とも体験して欲しいです


U.D.O. - No Limits ★★★ (2012-02-24 06:21:52)

再結成第二弾にて1998年リリースの6枚目、前作で若干感じさせたモダンさが影を潜め、彼らが求められている従来のメロディックで攻撃的な重量感抜群のメタルサウンドを披露してくれます。これぞU.D.Oな世界観にメタルファンならグッとくるでしょうね。②や⑥のような金看板的疾走ナンバーの充実振りもさることながら、適度な重さとフックに富んだメロディがアクセントとなるミドルナンバーの方が今作の象徴かもしれませんね。またラストのバラードは新たなアンセムとして彼らの音楽史に刻まれるのでしょう。クラシカルなフレーズと雄々しいコーラスの入れ方は脊髄の故障によりギターに転向しプロデュース業にせいを出すステファン・カウフマンのなせる技でしょう。重厚なサウンドを彩るツンギターの調べに安心して身を任せる事が出来ます。この時代にここまで実直な正統派HM/HRをプレイして様になるのは彼ら位なもの、ウド師匠の生き様には恐れ入りました


U.D.O. - Rev-Raptor ★★★ (2012-11-23 15:02:54)

2011年リリースのアルバム、盟友ステファン・カウフマンを筆頭に不動のメンバーで製作された力作です。ブレる事のない方向性は混じりっ気なしの硬質なパワーメタルサウンドを体現できる安心のブランド、音楽性は違えどAC/DCのように金太郎飴的な代わり映えのないスタイルに究極のマンネリズムを感じます、そこに面白みを感じない方にはオススメ出来ませんが、衰えを知らぬアグレッシブな歌声を轟かすウドの円熟味を帯びたパフォーマンスは勿論のこと、近年のアルバムよりもメロディが練り上げられており、メロディアスさもキャッチーさも兼ね備えたパワーメタルサウンドの質は今もって陰りを見せずに突き進みます、雄々しいまでの高揚感を与える哀愁のメロディと地響きコーラスも健在、ツインギターが奏でる扇情的なソロプレイとリフワークはUDOならではの鋭角的な切れ味を放ち強靭なリズムプレイの上でしなやかなに舞い踊ります。ACCEPT同様、今のシーンを牽引することの出来る剛直正統派HM/HRを高次元で昇華し続ける唯一無比の存在感を是非とも味わってください。


U.D.O. - Rev-Raptor - I Give as Good as I Get ★★★ (2019-12-18 22:19:04)

この手のバラードを唄うのが本当に上手くなったと思いますね
ウドが唄うから凍てついた情景が目に浮かびます
欧州ならではの泣きのメロディと冷たい硬質感
メタルバラードかくあるべきな芯の強さもあるが
甘美なメロディが華麗に舞うロマンティックさもある
これがU.D.O.流のバラードです
一級品ですよね


U.D.O. - Solid ★★★ (2012-11-23 15:16:07)

再結成ACCEPTはこうあるべきと訴えているような入魂の力作、硬質なリフワークと雄々しいまでの力強い哀愁のメロディを前面に打ち出し、ギターの感触やリフなどにモダンな要素も見られ懐古主義に終わらぬ時代背景を取り込んだ後も伺える1997年リリースのUDO再結成第一弾。当初は聞く前に不安な要素もあったのですが男の哀愁を撒き散らした哀愁のミドルナンバー①を聞こえ②イントロが始まった時には危惧した問題は一気に吹き飛ばされましたね。UDO金きりヴォイスも健在、随所に顔を見せる扇情的なフレーズと耳馴染みの良いリフワーク、旧来のファンは勿論、自らが示した金看板を引き継ぐ安定のある一枚となっています。脊椎を痛めドラムを叩けなくなったステファン・カウフマンはギターで参加、ドラムはステファン・シュワルツマンとアクセプト組みが参加しているのだから当然の出来栄えですかね。


U.D.O. - Steelfactory ★★★ (2018-12-12 15:09:46)

近年のウドはACCEPTの曲だけのソロライブを行ったりと過去と真正面から向かってきた、それはもう2度とU.D.O.のライブではACCEPTの曲はやらないと言う決別の意味もある。そんな強い意志をもってリリースされた最新作は、初期の頃を彷彿とさせるような音楽性を取っており、本家よりもACCEPTしたサウンドを披露。剛毅でパワフルなスタイルだが、耳馴染みの良いポップセンスも巧みに散りばめ全ての楽曲をバランスよく聴かせてくれる。
シングルギター編成のため、やや深みに欠ける面はあるのだが、ウドの実子を新ドラマーに迎え活動出来るキャリアを汚す事無く、へヴィメタルの中のへヴィメタルな金看板サウンドを真っ向勝負で聴かせてくれる。
スリルは減退したが熟練度は上がった。次はツインギター編成でレコーディングに挑んで欲しい。

日本ではイマイチ人気の出ないU.D.O.。日本人の権威主義、これはDNAに刷り込まれたものだろう。水戸黄門の印籠にひれ伏すように、JPがストレートなスピードナンバーをチョロッとやれば、最高だと持ち上げられる。個人的には、その先入観と名前を捨てて音楽を聴いて素晴らしいと思えるかが重要なんだと言いたい。余計なバイアスは評価を見誤ってしまう。
へヴィメタルという名のもとで、今、もっとも信頼して聴けるバンドは、彼らをおいて他にいないだろう。これといった仕掛けや、目先の新しさなど必要ない。アルバムタイトルに偽りなしの、高品質作品を全世界に発送しましたね。


U.D.O. - Steelfactory - Blood on Fire ★★★ (2018-12-12 15:14:32)

ロシア人の血がこのメロディを奏でさせるのか
アンドレイのトリッキーなフレーズも魅力だが
ここで聴ける王道的なプレイも素晴らしい
哀愁を倍増させる男声コーラスの逞しさ
そしてウドの声も衰えを感じさせない