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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 11201-11300

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 11201-11300
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UNIVERSE - Universe - Burning Machine ★★★ (2013-03-22 15:17:47)

キーボードも効いていますね
中盤のソロの温かさが楽曲に感動の緩急をつけ
哀愁のあるミドルナンバーをより高みの世界へと導いてくれます
地味目ですが良い曲ですよ


UNIVERSE - Universe - Lonely Child ★★★ (2013-03-21 17:35:37)

哀愁と甘さが絶妙ですね
メロウなロッカバラード
ロマンティックな雰囲気を味わえます


UNIVERSE - Universe - Looking for an Answer ★★★ (2013-03-21 17:39:48)

北欧らしい叙情性を携えていますね
RAINBOWスタイルも血となり肉となり昇華されています
野暮ったい歌声も逆に味ですよ
華麗さにワイルドさが加味され洗練されすぎないのが逆に好きです


UNIVERSE - Universe - Question of Time ★★★ (2013-03-22 15:21:46)

走り出すのかと思ったらへヴィな展開に雪崩れ込みます
ズンズンと突き進むリズムプレイも印象的ですね
ソロのワイルドさも曲に合っていますよ
いいギターを弾きます


UNIVERSE - Universe - Rollin' On ★★★ (2013-03-21 17:25:06)

ハードさと北欧ならではの美旋律が躍動します
ドラマ性を高めた盛り上がりもカッコいいですね
アルバムの幕を開けるのにピッタリの名曲です
麗しの北欧メタルですね


UNIVERSE - Universe - Stories from the Old Days ★★★ (2013-03-21 17:28:11)

RAINBOW直系の様式美ナンバー
マニアなら美味しい展開に焦がれるでしょうね
コテコテの展開と北欧サウンドならではの味わいに歓喜します


UNIVERSE - Universe - Strong Vibration ★★ (2013-03-22 15:14:46)

ストレートな北欧HM/HRナンバー
疾走曲も多めな今アルバムですが
また、違った感触の曲を放り込んできた気概に期待を持たされました


UNIVERSE - Universe - Weekend Warrior ★★★ (2013-03-21 17:33:02)

しなやかさを併せ持つ甘美な世界観こそ北欧メタルの旨味
キャッチーさの中に散りばめられた哀愁にグッときますね
この曲に限らずルート弾き一発なベースもアルバム全体で目立ちますよ


UNIVERSE - Universe - Woman ★★★ (2013-03-22 15:11:07)

甘美なメロディが華麗にステップしています
シルバーマウンテンあたりもやりそうな北欧バンドならではの味わい
クラシックに根ざしているからこそ出てくる土壌ですかね
丁寧なソロも好きです
サビに差し掛かる辺りの糖度も高めなメロディにメロメロですよ


URGENT - Timing ★★★ (2022-09-06 15:19:35)

こちらはカナダのエージェントになります。アルバム一枚で消えたため、イマイチ認知度は低いのですが、唄モノハードマニアには是非とも聴いて欲しい一枚。カナダらしい妙な売れ線志向になど走らない堅実な作り。キーボードもそこそこに活用しながらサビではコーラスハーモニーも活用、そのメロディを聴かせたいという作風と作り込みも功を奏しており、無理無駄のないツボを押さえたアレンジが光ります。嫌みの無いクリアーな歌声、ベース兼ヴォーカルを担当するダグ・ベイナムのパフォーマンスにも魅了、エモーションを込めつつも暑苦しく聴かせない唄い回しは正解だが、軟弱に感じるマニアもいるでしょうね。ギターも的確なスタイルで邪魔をせずに堅実なるハードサウンドに対応、適度にエッジの効いた艶やかなサウンドメイクに一役も二役も買っています。洗練されているがロックな熱量を放出することも忘れていないバンドサウンド、TOTO、JOURNEY、Foreignerをもっと男臭くしたカッコ良さがある。

今作リリース後、程なくしてバンドは解散。1985年にHanover Fistがリリースするアルバム『Hungry Eyes』に大半のメンバーが参加するという事件が起きますので、そのあたりに解散劇の真相があるのでしょうね。
これほどの作品を作りながら一発で解散したのは本当に惜しい。上手い歌と洗練されているが男臭さのあるロックテイストを残したアレンジは、耳が持っていかれますね。ステージにて光る汗が似合う曲が多いのよね。


URIAH HEEP (2022-11-16 15:22:00)

既に先行公開されているシングルがイイですね。
前作のオープニングナンバーGrazed By Heavenタイプのストレートな一曲。
でも各自の見せ場があり3分半のコンパクトな楽曲ながら聴き応えタップリです。
今や世界でもサバス、パープル、ツェッペリン、そしてヒープも入れてBIG4だと宣言する媒体もあるくらいですから、来年発売の新作に対する期待値も上がっているでしょう。


URIAH HEEP - ...Very 'eavy ...Very 'umble ★★ (2020-11-20 13:39:16)

SPICEからURIAH HEEPへと改名、本格的な活動に入りアルバムをリリース。今作にはSPICE時代のモノもある、他にもドラマーが二人いたりと、チョイとややこしいのだが、そういった情報がマイナスに働くこともなく、むしろ気に留めることもない完成度を誇っている。実験的な要素も多分にあるが、有り余るポテンシャルと創作意欲、そういうものを内包しつつ、吐き出せていない印象の方が強い。それは次作以降のアルバムを聴いているので、そう感じるのだが、いずれにしろ70年代のアーティストらしい、ジャンルを一括りに出来ないイマジネーション溢れる実験的サウンドを披露している。
どこか祭儀的なオカルトタッチもあったりと、アルバムジャケットまんまの音楽性もある、シンブルなバラードもあり、カヴァーもある、ファンキーな曲もあり、そんな中でヘヴィなオルガンが襲い掛かる重厚なナンバーなど、後の片鱗も感じさせ、デビュー作としては申し分ない完成度を誇っているでしょう。


URIAH HEEP - ...Very 'eavy ...Very 'umble - Come Away Melinda ★★★ (2020-11-19 13:51:09)

元々はカヴァーソング
反戦歌として知られる有名な曲です
有名なところではティム・ローズが手掛けた奴があります
ハード系としてはUFOもやりました
ティム・ローズヴァージョンはどこか埃っぽさがありますが
ここではフォーキーな泣きが倍増
HEEP流に仕上げたというところでしょう
バイロンもオリジナルを意識していますね


URIAH HEEP - ...Very 'eavy ...Very 'umble - Dreammare ★★ (2020-11-19 14:02:08)

色々と仕掛けていますね
歌いだしもエコーを掛けてきて
HEEPらしさを出していますね
チョイと盛り上がりに欠けるが流れ的に絶妙


URIAH HEEP - ...Very 'eavy ...Very 'umble - Gypsy ★★★ (2020-11-19 13:41:23)

緊張感があるねぇ
スゴイ迫力を感じます
うねり上げるハモンドオルガン
ミック・ボックスのヘヴィなギター
バイロンの堂に入った歌声
アルバムのオープニングから気合入っているねぇ
確かにクリムゾン風です


URIAH HEEP - ...Very 'eavy ...Very 'umble - I'll Keep on Trying ★★★ (2020-11-19 14:07:47)

クレジットはボックス/バイロンだが
相当ケンはアイデアを出しているだろう
ド頭からHEEPらしい迫力のある凝った展開が掴んでいきます
静と動のコントラストも見事に描かれ機能
デビュー作とは思えない完成度を誇るアルバムを象徴するようです


URIAH HEEP - ...Very 'eavy ...Very 'umble - Lucy Blues ★★★ (2020-11-19 13:59:09)

流れ的に絶妙なポジションに収まっているブルースナンバー
なにがどうってことはないのだが③と⑤の合い間しかないというドンピシャなところに収まっている
流れで聴くと凄くイイ
バイロンの唄には素晴らしいフィーリングが存在する


URIAH HEEP - ...Very 'eavy ...Very 'umble - Real Turned On ★★★ (2020-11-19 14:04:27)

以外やファンキーなナンバーがここで飛び出します
異なるアプローチのツインギターも効果的に機能
ケン・ヘンズレーのマルチプレイヤーぶりが見事です
芸能界でのキャリアのあるバイロンは芸達者ですね
なんでも唄えるんだなぁ


URIAH HEEP - ...Very 'eavy ...Very 'umble - Wake Up (set your sights) ★★★ (2020-11-19 14:13:14)

バイロンの圧巻のパフォーマンスに舌を巻きます
コリン・ウッドの鍵盤プレイに泣かされます
中盤の展開にうっとり
ドラマティックですねぇ
それでいて攻めの姿勢を崩さないハードさに唸ります
お腹一杯ですわ


URIAH HEEP - Abominog ★★ (2010-09-05 14:23:00)

メンバーがギターのミック・ボックスだけになってしました
1985年リリースのアルバム
あまり期待しないで聞いた分、衝撃も大きかったですね
時代背景を加味したハードでダイナミックなサウンドと
後期レインボーを思わせるポップセンスとフックに富んだメロディを配した名盤です
名前で音楽を聴けば受け入れられないこともあるでしょうが
キャッチーでダイナミックなHM/HRサウンドを堪能出来ます
幻想的なプログレッシヴからの脱却とアメリカンナイズと揶揄されサウンド
そこに評価が分かれるのでしょう
僕は好きなアルバムですがヒープと言えばこれとは言いづらい作品ではあります


URIAH HEEP - Abominog - On the Rebound ★★★ (2010-09-05 14:11:35)

ラスバラードのカヴァー
リズム隊もレインボー
シングルカットされた曲です
1985年を生き抜くハードポップサウンド


URIAH HEEP - Abominog - Sell Your Soul ★★★ (2010-09-05 14:08:50)

ジョー時代のレインボーを思い出します
ポップさとハードさの加減が丁度いい
この新機軸が今作の持ち味か


URIAH HEEP - Abominog - That's the Way That It Is ★★ (2010-09-05 14:14:44)

ポップ色の強いアダルトなAOR調のHM/HRナンバー
後期レインボータイプの佳曲です
レインボーと比較してはダメなくらいの大御所なんだけどなぁ


URIAH HEEP - Abominog - Think It Over ★★★ (2010-09-05 14:17:02)

アルバムのラストを飾るメロディアスな
ハードポップナンバー
力強い歌声も印象的ですね
ベテランならではのアレンジも光ります


URIAH HEEP - Abominog - Too Scared to Run ★★★ (2010-09-05 14:05:45)

ハードな面が際立ったアルバムのオープニングナンバー
ダイナミックな雰囲気を生かした名曲です


URIAH HEEP - Celebration: 40 Years of Rock ★★★ (2020-12-14 13:24:38)

アルバムタイトルが全てを物語る40周年を記念するリメイクベスト。①⑤は新曲だが、違和感なく収まり往年のヴァイブスが感じられ嬉しいボーナスとなっている。
長きに渡り活動を続けるラインナップによる、リメイク集だけに綻びもなく等身大の魅力を表現、現ラインナップでのHEEPというのも余すことなく伝えてくれる。もっと、あの曲が聴きたいというのもあるのだが、初期の傑作に絞ったのは正解だろう。個人的に、漏れた選曲も含め第2弾、第3弾を聴きたいものだ、やはり予想外の曲が欲しいものです。自身のセルフリメイクも含め、見事に大役を務めたバーニー・ショウ流石にジョン・ロートンの歌っていた⑨辺りは分が悪いものの、温かみのあるジェントリーな歌声で見事にフロントマンとしての重責を果たし、バンドの顔であることの正しさを証明、口うるさいファンの不満を押さえ込むには十分な活躍だったと思う。
名曲⑭も、ようやくちゃんとしたヴァージョンで聴けると思っている。ケン・ヘンズレーは一番、力を入れて歌ってほしいところで歌えない、リードヴォーカルになるには力量不足。名前で音楽を聴く人なら問題ないだろうが、こちらは耳で楽しんでいるので、そうはいきません。ミスターワンマンのいないバンドは、どこか迫力に欠ける面はあれど、気の合う仲間が政治的にもバランスが取れ活動している、現在のHEEPを通して過去の旅に出ているのが最大の魅力であり聴きどころである。
オリジナルの違いを楽しむのもファンとしては最大の魅力だろうが、個人的には一触即発、暴発寸前のスリルと引き換えに手にした安定感が一番の聴きどころでしょう。
ミック・ボックスのギターもイキイキと楽しそうだ、リズム隊もパワフルかつタイト、派手さを要さないHEEPスタイルをしっかりを熱演、フィル・ランゾンも高貴な鍵盤プレイで魅了しています。
現在も精力的に活動を続ける本物のロックバンド。昔の名前で出ているだけではない現役感の強み。10年前の今作にも確実に、そのメッセージは込められていると思う。今が旬だと言わんばかりの等身大の姿に共感しますね。


URIAH HEEP - Chaos & Colour ★★★ (2023-01-26 00:09:27)

サブスク解禁、日付が変った深夜からやっていましたね。ありがたいですね。海外のファンも試聴できるならこれ幸いです。
先行公開された①の出来の良さが、今作に対する期待値を上げまくっていましたが、今作はその期待に応えた傑作でしょう。
邪魔をしないドラマー、エレガントとも言える上品なドラムとコーラスで貢献したリー・カースレイクの後任として、板についたラッセル・ギルブルックの野性味溢れるパワフルドラムは益々磨きが掛かり驚異的なパフォーマンスで魅了、2019年にヴァッケンで行われたライブなど、彼のドラムがどれほど強靱なモノかと想像以上に体感させられましたね。素晴らしいドラマーです。そういう若い存在の後押しも受け、ミック・ボックスはいぶし銀のギタープレイでバンドサウンドを牽引、フィル・ランソン、デイブ・リマーの高度なサポートワークも絶妙、バンドサウンドを大きく膨らましています。

かつては凶暴なオルガンとギターの絡みが爆発するスタイルで魅了したが、それは70年代の話、バーニー・ショウを迎え新たなるスタイルと道を切り開いたバンドサウンドに嘘偽りはございません。なにより年齢を感じさせない老獪なテクニックとテクノロジーを駆して見事に歌いきっている。

揺るぎなき精神性、ここで聴けるサウンドは懐かしい香りがする、しかし、それは彼らの歴史の系譜である事を雄弁に語っている。往年のロックファンに取っては現役感バリバリのクラシックロックとして、ビンビンに響き渡るだろうし、若い人にとっても、これほど古典を模しているのにフレッシュな感性に彩られたサウンドに心打たれるでしょうね。今作に『Too Scared to Run』や『CHASING SHADOWS』『Straight Through the Heart』が収録されても全く違和感がありません。

今作が素晴らしいのは、嘘くささを廃している事に尽きる。昨今レコーディングは音を貰いサンプリングすれば簡単にそれっぽい音になる。オジー・オズボーンのソロ作など、その典型例である。
優美で華麗、それでありながらもオーガニックな響き。獄彩色という邦題も言い得て妙と言える曲調、作風。前作も素晴らしかったが、今作こそ彼らの代表作と推しても無理はないだろう。

個人的にはロニー・ジェイムス・ディオの声が聞こえてきそうなロマンと力強さが真正面からぶつかり合い強烈な化学反応を起こしたFREEDOM TO BE FREEで締めてくれた方が好きなのだが(ロマンティックなコーラスワークからのオルガンソロがたまらん、ベースも大活躍させますねとメンバーの見せ場が多い)、らしさ全開の③や哀愁のメロディとポジティブさが絶妙な絡みを魅せるキャッチーな④など日本人には受けそうだ、美しいスローナンバー⑥に魅了され、フィルとミックの二人が導く壮大なストーリー、そのうつくし情景に心打たれるメロディックな⑦、そして後半のハイライトと言える場面展開の多い獄彩美なヒープサウンドを貫いた⑧、インパクト大なオープニングナンバーをしっかり受け止めた②の素晴らしさ、タイプは違えどシングル向けの一曲である。⑪もこのバンドらしい賑やかな一曲、オルガンが先導するEasy Livin'を想起させるようだ、楽しげなクロージングソング、ある意味、これは正解だと言えるでしょうね。

充実したアイデアと成熟したパフォーマンス、鮮度を損なわない古典ロックの旨味、バーニー・ショウが今なおフロントマンとして重責を果たせたことが大きいでしょうね。なにより若い人にこそ聴いて欲しい一枚です。
それにしても凄い覚悟を感じる。メイデンの新作は期待外れと言わざるを得ない、頭でっかちな作風だった。JPの過去の財産を食い潰し清算するだけのアルバムにガッカリさせられた。
それだけに、ヒープが今なお巧みにモデルチェンジしている姿には驚かされる。


URIAH HEEP - Chaos & Colour - Save Me Tonight ★★★ (2023-01-11 15:48:17)

今月末にリリースされるフルアルバムから先行公開されたリーダートラック
僅か3分30秒というランニングタイムも狙っていますよね
コロナ騒動をヒープ流に見つめています
ジェフ・スコット・ソートとデイブ・リマーのコラボ
躍動感溢れるメロディアスな疾走ナンバー
若いね
そしてベテランの味わいがあります
新作に期待値も高まるのですが2ヶ月前から聴いているからなぁ


URIAH HEEP - Conquest ★★★ (2018-05-14 14:40:27)

稀代の名シンガー、ジョン・ロートンをアルバムを作り上げるもロートンがバンドに嫌気をさしたのか脱退。そのせいでアルバムはお蔵入りの憂き目にある事に、そんな内部分裂はドラムのリー・カースレイクにも伝染、存在感のあるドラムプレイでバンドを支えていたが、楽曲制作にも影を落とす重大な脱退劇だった。
二人の主要メンバーを失う中で新たに手にした仲間は、ルックスのよいジョン・スローマンと(ロートンはクラウス・マイネみたいにハゲあがってたもんぁ。今は金髪のヅラかぶってるけどね)クリス・スレイドが加入。
新たなるロックの幕開けを迎える80年代に向け、バンドが勝負を掛けたのが、スローマンのエモーショナルヴォイスを生かした前作の流れを組むスタイルで勝負。

良くスローマンのせいで台無しになったと言われる今作なのだが、やはり商業性も高めたいミック・ボックスと、自身のプレイを前に出したい、ヘンズレイとの軋轢もあったのか、今作におけるケン・ヘンズレイの影の薄さが全てに影響を与えたと思う。
彼が協力した形で、この方向性に進んだのか、それともやる気をなくしていたのかは分からないが、その辺りがHEEPらしくないと言われる最大の要因だろう。
その中でも、ジョン・スローマンは線は細いが朗々と歌いあげ、前任者達とは違う解釈のヴォーカルスタイルで新しい風を吹き込んでいます。
トレバー・ボルダーのベースが耳を惹く②、ジョン・ロートンの声が聞こえてきそうな味わい深いポップな③、ミックのエモーショナルなギターがカッコいいバラードの④、仕掛けの多い大作ナンバー⑦、これぞスローマンな歌声が味わえる⑧と、やはり、その辺のバンドでは出せない空気はHEEPならでは、タイプは違えど説得力はありますよね。

のちにお蔵入りしたロートン時代のアルバムがブートで出回り、今作から③④はロートンヴァージョンもあり両者の違いを味わえるのもチョイとした話題でした。そしてオフィシャルな形で未発表曲を収録した4枚組のベスト作『A TIME OF REVELATION』で確認する事も可能ですのでマニアは要チェックでしょう。


URIAH HEEP - Conquest - Carry On ★★ (2015-03-15 15:02:21)

跳ねたね
シングル向けのハードポップな一曲
ジョンの歌声もライトな仕様です


URIAH HEEP - Conquest - Feelings ★★★ (2015-03-15 14:58:46)

爽快なコーラスが印象的ですね
哀愁味たっぷりなイントロのギターも好きです
このグルーブ感もクセになる味のある一曲
垢抜けてますね


URIAH HEEP - Conquest - Fools ★★ (2015-03-15 15:00:32)

泣かせるギターに悶絶
ベッタリとした歌唱に評価も分かれるバラード


URIAH HEEP - Conquest - Imagination ★★★ (2015-03-15 14:55:56)

ジョン・スローマンが朗々と歌い上げます
ベースが印象的ですね


URIAH HEEP - Conquest - It Ain't Easy ★★★ (2015-03-15 15:17:18)

トレバー・ボルダー作のバラード
確か彼がリードボーカルと誤表記された一曲

ここではジョンが甘美な歌声で迫る幻想的な雰囲気漂うバラード


URIAH HEEP - Conquest - No Return ★★ (2015-03-15 14:53:35)

イメージ的に違和感もありますが
徐々に盛り上がる展開が印象的


URIAH HEEP - Conquest - Out on the Street ★★★ (2015-03-15 15:08:20)

今作におけるハイライト的な一曲
情感たっぷりに歌い上げるジョンの多彩さも上手く噛み合い
中盤に設けられたギターとキーボードのバトルも上々
特に唸りを上げるベースがエエ仕事してますよ
スローダウンしてからの凛とした美しい展開に悶絶


URIAH HEEP - Conquest - Won't Have to Wait Too Long ★★ (2015-03-15 15:03:53)

らしくないけど明るくノリのある一曲
このラインナップだからな雰囲気を味わうのもマニアの楽しみ方ですかね


URIAH HEEP - Demons and Wizards ★★★ (2015-11-02 13:15:02)

今作は初めて聴いたのは学生時代でメタルを聴き始めて間もない頃、友人の触れ込みが凄く、デヴィッド・バイロンは悪魔の声の持ち主と言われているらしいが良くなかった。子供でも分かるアルバムタイトルに曲名もあり、さらにはロジャー・ディーンによる幻想的なジャケットを見せられてはいやが上にも、期待が高まるもの、その結果アコギで始まるオープニングに、血気盛んな若造にとっては物足りなく、友人の文句の一つも投げつけアルバムの半分も聴かず終了(どこが悪魔の声やねん。唄が上手いだけやんかである)それから10年以上たってから再度向き合うのですが、これがアルバムジャケットまんまのファンタジックなサウンドが聴ける名盤となるわけです。スピードロックや過激さ命なら今作のアコースティカルな作風に難色を示すのでしょうが、、アコギやピアノをフューチャーする事で核になる音楽性がより魔術的な響きをもたらし、アルバム後半の幕開けとも言える⑥などは顕著にその世界観が表れているでしょう。サバスのようなおどろおどろしい恐怖感とは違う、バンドの真骨頂とも言える美しいコーラスハーモニーを多用したアーティスティックな響きが至高の空間を生み出し、彼らにしか表現できないヒープサウンドへと昇華しているのです。前作で成功を収め、そのあとに違う方向性でアルバムをリリースする、その姿勢が一番ロックしているような気がしますね。


URIAH HEEP - Demons and Wizards - Circle of Hands ★★★ (2015-11-02 13:22:35)

壮大なイメージを抱かせる一曲
ハモンドもバイロンの唄もベースラインも印象的だ
上手いって事は素晴らしい


URIAH HEEP - Demons and Wizards - Easy Livin' ★★★ (2015-11-02 13:27:16)

シャッフルビートが心地よい
キャッチーな曲ですがハモンドが暴れております


URIAH HEEP - Demons and Wizards - Paradise / The Spell ★★★ (2015-11-02 13:18:04)

スライドギターソロが泣けますね。
美しいピアノの響きとハーモニーにこれまた咽び泣きます
プログレッシブな面を併せ持った劇的な組み曲ですね


URIAH HEEP - Demons and Wizards - Poet’s Justice ★★★ (2015-11-02 13:24:53)

リズミカルなリズムプレイが耳を惹きますね
美しいコーラスもヒープならではの旨味
細部に渡っての拘りが凄い曲だと思います


URIAH HEEP - Demons and Wizards - Rainbow Demon ★★★ (2015-11-02 13:20:23)

ミステリアスかつダークでヘヴィなミドルナンバー
個人的には今アルバムのハイライト


URIAH HEEP - Demons and Wizards - The Wizard ★★★ (2015-11-02 13:30:23)

唄の上手さに酔いしれますね
アコースティカルな響だがロックしてますよ


URIAH HEEP - Demons and Wizards - Traveller in Time ★★★ (2015-11-02 13:28:45)

ミック・ボックスのワウをかましたギターが印象的ですね
コンパクトな曲ですが密度の濃さはハンパない
ヒープの魅力が詰まってますね


URIAH HEEP - Different World ★★★ (2018-05-19 16:25:44)

バーニー・ショウ時代のGRAND PRIXは一番アメリカンな音に聴こえるが本質は一番ブリティシュな作りこみと言えるサウンドだった。感触はアメリカンでも味付けは完全に英国そのもの、そんな雰囲気をフィル・ランゾンとバーニーはHEEPに持ち込み、そのあり方を前作で提示していました。産業ロックと揶揄されるスタイルに接近、ピーター・ゴルビー時代とも違うソフトなサウンドへとシフトチェンジしたものだった。
そんな前作の軽めに作りを反省したのか、それとも90年代に突入した影響も出たのか、ミック・ボックスのいぶし銀のワウギターを聴かせてくれる①から、前作との違いを感じる事が出来た。ある意味、オーセンティックなスタイルになっただけとも言える地味目のサウンドは前作の方が、感触は良かったかも知れない。それでも、メンバー間の結束も強まったようなまとまりが音に表れており、ベテランならではの味がある。
やり過ぎた前作の反動とも言えるハードサウンド、カヴァー曲が多すぎただけだとも言える散漫さを解消した事が、今作を一本筋の通った作品へと押し上げているのも見逃せませんね。こんなものHEEPじゃないぞと、言われると反論のしようもありませんが、歴史を辿り、順を追って聴くと納得出来る作風である。そして実はある意味、前作よりも産業ロック的な匂いがしているのも面白いのだ。

それに彼は、これだけ長い歴史を持っているのに、過去の偉業をコスリ倒すような安易な手法に着手していないのも凄い事だっと思っている。路線変更しようななんだろうが、昔の名前で出ていますが一番キツイのでね。90年代に入り新たなるバンド活動への道を切り開いた一枚であろう。


URIAH HEEP - Different World - All for One ★★★ (2017-01-16 14:24:38)

ソフトなヒープサイドを際立たせていますね
メロディの持って生き方も80年代的です
ブリティッシュなハードポップサウンドに惹かれますね


URIAH HEEP - Different World - Blood on Stone ★★★ (2017-01-16 14:21:48)

メロディックな疾走ナンバー
少々バブリーなコーラスワークにヒープぽさは感じませんが
ミックのギター熱く派手目で親しみやすい曲調ですね
このベテラン臭のきつさに隠せない出自が表れていますね


URIAH HEEP - Different World - Cross That Line ★★★ (2017-01-16 14:32:02)

アルバムのラストに名曲が登場
どこかモノ悲しくそして温かみのある人間臭い一曲
ベテランバンドの丁寧な仕事ぶりに目を細めますね
入魂のギターソロも聴きどころですよ


URIAH HEEP - Different World - Different World ★★★ (2017-01-16 14:27:58)

デビューから一貫して貫かれる丁寧な曲作り
甘美な世界観が何とも言えないロマンを感じさせる辺りが憎い
バーニーの歌声もフィットしてますね


URIAH HEEP - Equator ★★★ (2017-01-14 13:26:28)

テクノ調のビートサウンドで幕が開ける①のせいで個人的には印象の薄いアルバム。今回久しぶりに①を聴いたなぁと思うくらい、スキップさせて聴くアルバムです。ピーター。ゴールビーのパワフルな歌声がマッチしている②のハードロックサウンドに気を取り直し聴き進めるのですが、チョコチョコやりすぎなライトロックに手を出しており、なかなか名曲⑩まで辿りつかないアルバムとなっております。
とはいえアルバム一枚名曲ってのを探す方が困難で⑩のような威厳溢れるブリティッシュHM/HRやスケールの大きいロッカバラード⑦、陽性具合も丁度良いコーラスワークも映える⑨など捨てられない曲もあり、1985年という時代を見据えた一枚だったんだと思いますね。いい意味でも悪い意味でもベテラン臭と明るくなりきれない職人技過ぎる手慣れ感、ミック・ボックスのギターが熟練度の高いエモーショナルなギターで全編覆い尽くしているのが、そう感じさせるのかも知れませんね。
でも過去にしがみつき、チマチマとした曲作りを行わず時代にアジャストしつつも、自分たちのあり方を提示する姿勢は大いに買いですよ。


URIAH HEEP - Equator - Night of the Wolf ★★★ (2010-09-19 21:04:14)

彼ららしい哀愁のあるメロディとプログレッシヴなアレンジが効いたアルバムのラストにて今作のハイライト
良い曲です


URIAH HEEP - Equator - Poor Little Rich Girl ★★★ (2023-01-26 00:25:37)

昔は狙いすぎて好きじゃなかったのだが
こうして現在の姿に感銘を受けると聞こえる音も違ってくる
RAINBOWにジョーが加入して音楽性が変ったような感覚で向き合えば違和感は溶けてなくなる


URIAH HEEP - Fallen Angel - Come Back to Me ★★★ (2020-12-08 13:38:31)

味のあるギター
ロートンの唄がこれまた素晴らしい
しっとりとしたバラード
リーカースレイクの置き土産ですね
邪魔しないが存在感のあるリズムプレイもいいねぇ
でも主役はロートンです


URIAH HEEP - Fallen Angel - Falling in Love ★★★ (2020-12-08 13:32:25)

爽快ですね
耳に残るコーラス
ロートンの唄も力強い


URIAH HEEP - Fallen Angel - I'm Alive ★★★ (2010-09-03 00:27:39)

テクニカルなインストプレイに耳が惹かれます
ジョン・ロートンの伸びやかな歌声も素晴らしい
泣かせるギターも良い
古臭いけどね


URIAH HEEP - Fallen Angel - Love or Nothing ★★★ (2020-12-08 13:41:43)

今回のケン・ヘンズレーは爽快感のある曲を用意していますね
コーラスワークも耳を惹きます
アメリカでの成功を目指すバンドと英国ロックの矜持
どんな曲も自分のカラーに染めるロートンのパフォーマンスに魅了


URIAH HEEP - Fallen Angel - One More Night (Last Farewell) ★★ (2020-12-08 13:33:50)

これまたご機嫌な奴が登場です
ベースが良く動きますね
皆の笑顔が目に浮かびます


URIAH HEEP - Fallen Angel - Whad'ya Say ★★ (2010-09-03 00:24:26)

WHAD'YA SAYと歌う爽快感が好きです
スペイシーなサウンドも良いです


URIAH HEEP - Fallen Angel - Woman of the Night ★★★ (2010-09-03 00:30:55)

湿り気を帯びた英国的な世界観と
爽快感すら漂うメロディが印象的です
一筋縄ではいかないアレンジも素晴らしい
ドラマティックな名曲です
堂に入った歌いっぷりは流石


URIAH HEEP - Firefly ★★ (2010-09-05 13:29:00)

ジョン・ロートン参加の第一作
そんなに造詣の深いバンドではないが
僕はロートンが好きなので持っています
SYMPATHYとWISE MANは必聴でしょう
ジョン・ロートンのエモーショナルな歌唱に痺れます
正統的なストレートな歌唱
ハイトーンを駆使しながらも線が細くならない艶やかで力強い歌声
ディオにも負けない希代の名シンガーだと思います


URIAH HEEP - Firefly - Been Away Too Long ★★★ (2020-11-20 14:28:33)

ジョン・ロートンの歌声が素晴らしい
力強く伸びやかな彼の声がなければ
ここまでの感動は訪れなかったでしょうね
ドラマ性を演出するバックを従え
ロートンは最大限のパフォーマンスで見事にバンドを従えています
主役は彼でしょう
新加入とは思えない存在感に驚嘆あるのみ


URIAH HEEP - Firefly - Do You Know ★★★ (2020-12-05 12:16:49)

いかにもライブ映えする疾走感
ストレートな作風だがこれで良い
ハモンドオルガンとコーラスワーク
これぞHEEPな魅力と小細工無用のハードロックスタイル
やれば出来るんですよね


URIAH HEEP - Firefly - Firefly (2020-12-07 11:48:44)

アルバムのラストを占めるのがケンがリードヴォーカルを務めるドリーミーなナンバー
ジョン・ロートンの凄い歌の後では分が悪すぎる
声質的に近いオッサン声のバイロンならまだしも
それが許されるのがケン・ヘンズレーということのだろう
それで良かったと思ったことは納得したことはありませんが
曲自体はアメリカンマーケットを狙った意欲作です


URIAH HEEP - Firefly - Rollin' On ★★★ (2020-12-05 12:21:29)

ムードのある曲ですね
ロートンのエモーショナルな歌声もバッチリとハマっています
新しいステージへ向かうバンドに必要なのは垢抜けた声だったんですね


URIAH HEEP - Firefly - Sympathy ★★★ (2010-09-05 13:32:48)

ロートンの伸びやかな歌声に痺れます
さすがはヒープというアレンジも効いていますよ
これぐらいが個人的には丁度いい


URIAH HEEP - Firefly - The Hanging Tree ★★★ (2020-11-20 14:24:59)

新たに参加したジョン・ロートン
この芯のある力強い歌声の登場にぶっ飛びました
前任者では表現できない男臭さと透明度のあるクリアーな歌声
誰が聴いても凄いと思うだろう
当然バイロンとの好き嫌いはあれど
上手い下手で議論をした場合
ロートンに敬意を払えない人とは一生音楽の話は出来ないでしょう
耳が付いていないのと同じです


URIAH HEEP - Firefly - Who Needs Me ★★★ (2020-12-05 12:14:01)

パワフルなロートンの歌声に惚れ惚れしますね
器用なだけではない表現者としての個性
なにより歌が抜群に上手い
ノリノリのロックチェーンにHEEPらしいコーラス
ベースも良く歌いギターもワイルド
そしてドラムは堅実


URIAH HEEP - Firefly - Wise Man ★★★ (2010-09-05 13:34:09)

朗々と歌い上げる様は圧巻
癖のない歌声とストレートな正統派な歌唱スタイルが
見事に昇華しています
素晴らしいし丁度いい


URIAH HEEP - Future Echoes of the Past ★★★ (2023-01-29 17:07:34)

SONIC ORIGAMIリリース後のライブ音源と言うことでオープニングから新作の曲が続く、しかし、これがライブの勢いを加速させたようで素晴らしいライブの幕開けなのだが、歓声が嘘でなければ、やはりクラシックソングの方が受けているようだが、オープニングを飾るBetween Two Worldsの出来映えは、このショーが素晴らしいモノになると確信させるに十分なインパクトを誇る。既にライブでも安定感のあるパフォーマンスで知られるバーニー・ショウ、この時点では未知数な面もあったろうが、外野の不平不満を抑えるに相応しいパフォーマンスで魅了、新旧の楽曲を自らに落とし込みコントロールしている。個人的には軽めの声質なので根本的には、もっと深みのある声の持ち主の方が良いと思っているが、良好な人間関係を作れるフロントマンに文句をいうヤツはいない。
誰かにスポットライトを当てない総力戦のバンドサウンド、その新旧の違いを噛みしめつつ、ライブバンドとしての真骨頂を味わって頂きたいですね。
新作を聴き、興味をもった方には、このライブ盤もオススメですね。また、マニアにもバーニーが切々と歌い上げるRAINなんて激レアヴァージョンもあるので、満足度は高いかと思いますよ。


URIAH HEEP - Gypsy ★★★ (2021-04-14 17:13:02)

ピーター・ゴルビー時代のライブ映像。場所はLondon Camden Palace。TVの収録用のものが原本らしいが確証はない。
ある意味、貴重なゴルビー時代のライブなのだが、ミック・ボックスのワイルドかつハードなギターを前面に出した勢いのあるステージになっているのに驚く。かつてのようなプログレタッチの幻想的なスタイルではなく80年代的なモダンさも加味された新生ヒープそのものをパッケージ、そのホットで活きのいいステージを楽しめるが、少々物足りなさはある。
それは、思いれや選曲などにもよるのだろうが、個人的には、バイロン時代の曲では、やや軽く仕上がってしまった。また、喉に問題を抱えていたデリケートな男として知られるゴルビーのパフォーマンスも粗めだったりと気になる点も多い、それでもミックは、バンドをグイグイと引っ張り、ヒープの金看板を支えている。
それだけでも十分、この作品には価値があると思います。
思いのほか、The Wizardがハマっていたりと新しい発見もあり、個人的には大いに楽しみました。
ピーター・ゴルビーが引退した状態なので、今となっては忘れ去られている感があるのだが、80年代中期と言うシーン全体の過渡期に、ヒープがどのようなスタイルで勝負していたかを知ることが出来る資料的な価値も高い一品。半分以上がゴルビー時代と言う選曲も含め、マニアの心も擽るだろうし、ヒープマニア以外にも訴える場面は多いと思います。
やはりライブならではの勢い、その魅力を体感してください。
また、ヒープ最大の危機を迎える直前の時代だというのを理解してみると、また違う感情も湧き出ると思いますよ。


URIAH HEEP - Head First ★★★ (2017-01-14 13:10:15)

ピーター・ゴールビーにVoが変わってからの第二弾アルバム。前作同様後期RAINBOWにも通ずるメロディックロック路線を踏襲、2作目と言う事もありメンバーシップも一段と向上、どこかよそ行きだった前作よりも方向性がよりアジャストされており、80年代中期を迎えるにあたり自分たちが進む道標のような一枚ですね。
ミックのノリノリのギターが堪能できる⑦、ドラマティックな⑧からピーターのエモーショナルな歌声が映える⑨への流れのカッコよさ、そしてハードに突き進む⑩と流れ良く進む後半が好きで視聴後の満足感はヒープマニアのみならず、アホっぽさのないロックサウンドのもつインテリジェンスな雰囲気を味わいたいロックファンにとっては重宝するでしょう。
とは言え③のような曲を聴かされると昔からのファンには風当たりも強そうですが、開き直った⑤なんて、このメンツだから聴ける曲でしょうね。好きなタイプの曲ですよ。


URIAH HEEP - High and Mighty (2020-11-16 12:50:42)

アルバムの方向性としては全体的にアメリカンマーケットを狙ったライトな曲調が多い。その中でHEEPらしさも持ちこまれているが、後半の流れは完全にそっち方面と言えよう。アルバムのイニシアチブは完全にケン、それだけに彼の悪いところが出てしまった。
大衆性を増量したシンプルかつストレートなサウンドメイク、最大の山場がバラードの②というのもあり、今作が一般的に評価の低いものとなっているのも頷ける中途半端な一枚。まして、これがデヴィッド・バイロンのラスト参加作と考えるとファンなら居たたまれない気持ちになるでしょうね。

こうして時代が過ぎれば、ライトなポップロック志向でも前半の流れは耳を惹くものがあり、②から③の流れなんてゾクッとされる刹那な響きがあり、英国バンドとしての情緒を感じさせる。それだけに、後半の流れに配慮があれば良かったのですが、違うバンドのような作風に傾いたのが残念。特に後半の流れは配慮して欲しかった。
ある意味、ケン・ヘンズレーの乗り物のようなバンドだけに仕方がないのですがね。

バイロンのラスト作としては、小粒な印象は拭えない一枚。そしてケンの我の強さを味わえる一枚でしょう。


URIAH HEEP - High and Mighty - Confession ★★★ (2020-11-16 12:30:47)

アルバムのラストを飾るピアノバラード
バイロンの優美な歌声が素晴らしい
いかにもHEEPなコーラスワークも印象的ですね


URIAH HEEP - High and Mighty - Footprints in the Snow ★★★ (2020-11-16 12:27:57)

これもケンとウェットンの共作ですが
元ネタはケンのコンピ作に収録とウェットンがどこまで関与しているのか興味も尽きません
アメリカンマーケットに寄せた曲が続いたので
英国風味が増量されたので下がっていたテンションも持ち直します
ラストに向けドンドンHEEPらしくなるのが良い


URIAH HEEP - High and Mighty - Midnight ★★★ (2020-11-16 12:15:24)

印象的なイントロを奏でるギター
誰がどう聴いても凄いジョン・ウェットンのベース
とくにベースラインは多彩で耳を惹きますね
コーラスワークもヒープらしい
ブルースカイブルーな爽快感のある曲に
少々クド目に絡む唄はご愛敬だが
子役上がりでCMソングも唄っていたバイロンならどんなタイプでも歌いこなせるということでしょう
でもMVPはベースです


URIAH HEEP - High and Mighty - Misty Eyes ★★★ (2020-11-16 12:09:56)

爽やかな味付けのHEEPサウンド
ある意味ケン・ヘンズレーのソロ作風とも言える
バンド自体がケンのソロみたいなもんだからなぁ


URIAH HEEP - High and Mighty - One Way or Another ★★ (2020-11-16 12:35:15)

ジョンとケンの歌声が楽しめるアルバムのオープニングナンバー
ジョンのベースも耳を惹きますね
新しい事にチャレンジしようとする意欲を感じます


URIAH HEEP - High and Mighty - Weep in Silence ★★★ (2020-11-16 12:07:59)

英国的情緒あふれるHEEPらしい一曲
今アルバムの目玉であるヘンズレー&ウエットンの共作だというのもポイント
あくまでも楽曲を引き立てる堅実なドラムの職人技
そしてワウを噛ませた泣かせのギター
バイロンの唄も素晴らしくラスト参加となる今作に華を添えている


URIAH HEEP - High and Mighty - Woman of the World (2020-11-16 12:23:02)

アナログ盤で言う所のB面はアメリカン路線ですが
その前の曲も結構なアメリカンに驚きましたが
ここでもその路線を繋げている
特筆すべき魅力はないのだがケンのソロアルバムに元ネタが収録されています
資料的な価値がある一曲


URIAH HEEP - Innocent Victim ★★ (2010-09-05 13:49:00)

ヒープらしさはさて置きジョン・ロートンのハードロック色を強めたアルバム。力強い歌唱に聞き惚れます、漢だね。ケン・ヘンズレーが持ち込んだポップな佳曲も持ち込まれファンタジー路線や淡い哀愁は減退したが聞き分ければ楽しめるでしょう。
まぁショックも受けますがケン・ヘンズレーが後にサザンロックバンドに参加することは思えば音楽性の拡散は理解しがたいことではないのですが、リアルタイムで聴かされたら驚いたでしょうね。


URIAH HEEP - Innocent Victim - Choices ★★★ (2010-09-05 13:54:49)

アルバムのラストを飾るドラマティックなナンバー
こういう曲がないとアルバムは締まりませんよ
素晴らしいです


URIAH HEEP - Innocent Victim - Flyin' High ★★ (2020-12-07 11:53:53)

2曲続けての陽気な曲の登場に面を喰らいパなしです
ポップで爽快な新生HEEPの登場を印象付けた


URIAH HEEP - Innocent Victim - Free 'n' Easy ★★★ (2010-09-05 13:57:26)

らしいハードなシャッフルナンバー
カッコいいですね
ロートン節も決まっています
男前ですなぁ


URIAH HEEP - Innocent Victim - Illusion ★★★ (2020-12-07 12:01:20)

アメリカンな色ありの強い曲が続いたので安堵しました
張り上げるだけではない繊細さも持ち合わせた稀代の名シンガー
ジョン・ロートンのパフォーマンスに魅了
英国的なメロディラインで魅了するギターも◎


URIAH HEEP - Innocent Victim - Keep on Ridin' ★★★ (2020-12-07 11:52:06)

ロートンの唄が素晴らしい
彼なくして成立させられないような陽気な一曲
ご機嫌過ぎでついていけないが
唄の良さが全てを許容させてします
これがHEEPなのか?


URIAH HEEP - Innocent Victim - Roller ★★ (2020-12-07 11:57:25)

トレバー・ボルダーが以前いたバンドで作った曲を採用
それだけに曲調も違った感触になるのも当然
作者のクレジットを見れば納得なのですが
ロートンなどんなタイプの曲も見事に歌いこなし自分のカラーに染め上げている


URIAH HEEP - Innocent Victim - The Dance ★★★ (2020-12-07 12:05:19)

古臭い曲調ですが
ジョン・ロートンの艶のある歌声がイイ
ステージで光る汗が似合う大人のオシャレロック


URIAH HEEP - Into the Wild ★★★ (2018-10-15 14:31:13)

枯れたお爺ちゃんには SONIC ORIGAMIが良く似合うと完全に舐めきっていたら随分と逞しいサウンドで復活を遂げたレジェンド達。今作と前作の合間に、現メンバーによる新曲+名曲のリメイクと精力的な活動を展開。その快進撃は留まる事を知らず、今作では新たなる扉を開いてきた。
古典的なサウンドではあるが、自分たちが築き上げたスタイルを再構築するのではなく、よりソリッドでハードなスタイルへと変更。まるで同時期にしのぎを削っていたDEEP PURPLEのようなサウンドへと昇華しているのに驚いた。
歪んだハモンドもクラシカルなコード進行を持ちいったりとDPのようだ。ミックのギターも円熟味を増した味わいもあるが、攻めの姿勢を崩す事のない若々しいプレイで華を添えている。
2000年に入り、更なる音楽性の変革と尽きる事のない探究心。おなじ古典でも、これだけ味が変われば十分インパクトを残せるでしょう。
かつてのような神秘さやエキセントリックな輝きはないが、渋さではなく荒々しい古典サウンドで手荒い歓迎をしてくれたバンドの気概に感銘を受けました。これだけの創作力があるのならユーロ圏のみならず欧州全土を駆け巡る活動が出来のも納得ですね。
日本ではイマイチ知名度に低い大御所ですが、リハビリ施設の余興のような大御所組よりは比べ物にならないほど、現役感に満ち溢れている。彼らにはニンニク卵黄も皇潤もマカDXも必要ないだろう(マカDXのCMに出てくる眼鏡女子のリアクションが大好物だ、ハズキルーペのCMと同じくらいイジリ倒せる)
今なお全盛期と変わらないんだな。こっちが勝手に裏切ったんだよ。加齢の為 SONIC ORIGAMI路線になるのが順当だと完全に思っていましたからね。切腹ですよ。

大げさでもなく神々しい光を放つベテランバンドのフルアルバム。汚れ無き古の大地へと誘うロマン溢れる⑥なんて全盛期に負けずとも劣らない新たなる名曲の誕生、こんなの聴かされたら興奮するよねぇ、ハモンドだけじゃない鍵盤楽器をフル活動、お腹いっぱいです。③なんてDPを彷彿とさせるハードな一曲、ありそうでなかったタイプの曲に興奮度も一気にアップ。他にも硬軟交えた楽曲を巧みに配置し飽きることなく最後まで聴かせてくれます。

これなら往年のファンも納得してくれそうですね。テクノロジーの発達は恐ろしい、簡単に音を作ってしまう。もはや生音をちょっと誰からもらえばサンプリングでどうにでも作れる。
努力のない音に深みはないが、楽しければそれでいい。音楽とは音を楽しむだ。そう言われたは返す言葉はな何一つない。いや、何をいってもスタンスが違うので、混じり合わない感性である。
今作のような、生身の人間が作り出す本気の音を聴かされると改めて、この手の音楽が好きになって良かったとしみじみ思わせてくれる。現代の音なのに、身にまとっているのは往年の空気。それは、どんなに努力しても作れない音である。だれでも模倣をして似た音は簡単に作れる。それこそサンプリングのお出ましだ。そんなインスタントが氾濫する世の中で、
誰にも出せない空気感を身にまといロックシーンのど真ん中に鎮座するベテランバンド。URIAH HEEPだけが出せる旨味。今作は、そんな魅力に溢れかえっている。②みたいな楽しいノリノリのポップソングでも、重みが全然違うもんね。


URIAH HEEP - Into the Wild - Trail of Diamonds ★★★ (2018-10-27 12:25:34)

味わい深い一曲
何か殻を破った印象を受ける
バーニー体制でも昔のようにやれると証明した


URIAH HEEP - Live January 1973 ★★★ (2021-04-14 17:34:43)

まさに全盛期と言える時代のライブを体感できる貴重な一枚。生々しい演奏は正にライブ盤に相応しい勢いがあり、当時の彼等の充実した姿を見ることが出来るでしょう。
ケン・ヘンズレーの鍵盤プレイの凄みと、重厚なコーラスワークこそ、ヒープと思うファンも多いだけに、これを聴けば好き嫌いは抜きに納得できるでしょうね。選曲的にも当時としては、ほぼベスト。そういう美味しさもあり満遍なく楽しめる仕上がりでしょう。
破壊力抜群の鍵盤プレイの暴れっぷり、それに負けじとミックはワイルドに迫り攻撃力も倍増。このバンドの何たるかを端的に味わえる。とりわけ、今作が素晴らしいのはデヴィッド・バイロンが誰にも邪魔されることなく唄に専念出来ていること、特に名曲Look at Yourselfもバイロンが歌いこなし、これだよこれと言いたくなる仕様。バイロンの変化自在の確かなパフォーマンスのおかげで実に芯の太い充実したものとなりました。
2ndからやっていないので、そうなったのかもしれませんね。何はともあれ、全盛期と呼ばれる誉れ高き70年代のヒープ。その勢いに満ちたハイパフォーマンスを楽しんで欲しい。そして、ケン・ヘンズレーの凄さを知って欲しいなぁ。


URIAH HEEP - Live in Europe 1979 ★★★ (2018-05-11 18:10:10)

個人的にURIAH HEEP歴代No.1のシンガーは誰だと聴かれたら迷うことなくジョン・ロートンと答えます。そんなジョン時代のライブ盤が1986年にひょっこりとリリース。既にジョンはバンドを抜けていてタイムリーともいかず、また作品も手直しなしの純粋な実況盤という側面もあり、メンバーの許可取ってんのかいなと訝しむ、色んな意味でライブな音源になっています。

ジョンはライブでも驚異的な歌声を聴かせてくれた。その一言に尽きます。ライブと言ってもラフにならずに丁寧に歌いつつも、ライブならではのアグレッションもあり、デビット・バイロン時代の楽曲も難なく歌いこなしている。またファンなら両者の違いを楽しめる一枚として重宝するであろう。とにかく音質は粗い、正規のライブ盤として録音されたとは言い難い商品だ。
でもそこが逆に生々しさを誘発しており、このラインナップによる真の姿を垣間見る事が出来る名盤でしょう。
July Morningで歌うジョン・ロートンの圧巻のパフォーマンスにひれ伏しましたよ。バイロン時代からなんだけど、ケン・ヘンズレイがチョイチョイリードボーカルをとってくるのが気になる。朴訥としたフォーキーなLady In Blackも盛り上がるのは、バイロンが絡んできてから、今回のライブ盤を聴いてケンは歌はない方が良いとつくづく思いましたね。
そして稀代のヴォーカリスト、ジョン・ロートンがローカルな活動で満足している現状が残念でなりません。誰でも良いから第一線に担ぎ出して欲しいよ。


URIAH HEEP - Live in Moscow ★★★ (2018-05-12 13:36:53)

ペレストロイカ万歳、西側のアーティストがソ連でライブを敢行。90年代を目前に大々的な宣伝を行い、地元ミュージシャンまで担ぎ出しBON JOVIが中心となりステージを行った。その時のライブ盤もあるし、その前後はロシアンメタルの雑誌などで紹介されたりと、ちょっとしたブームがあったのだが、西側のアーティストで初ライブを行ったのはインギーでもなければ、ボンちゃんでもない、なんとURIAH HEEPだったんだからね。
当時、全然話題になっていなかった記憶があるなぁ、不勉強ですね。
そんなメモリアルなステージに立ったのは新生URIAH HEEP。シンガーはバーニー・ショウ、キーボードはフィル・ランゾン。
オープニングを飾る『Bird Of Prey』は長らく演奏してこなかったクラシックナンバー、バーニーの繊細な節回しは新たなる息吹を与え、新生HEEPここにありと矜持を感じさせるパフォーマンスで魅了。ライブでは甘い歌声とパンチの効いたロックテイストを上手く混ぜ、彼の持ち味を発揮と思いのほか良質なパフォーマンスを披露していました。
なるほど、これくらい歌いこなせるなら今でもバンドのフロントマンを務めるのも納得でしたね。ちょっと軽く見てましたバーニーには本気で謝罪したいです。
リー・カー・スレイクのキビキビとしたドラミングが牽引するピーター・ゴルビー時代の『Too Scared To Run』も違和感なし、むしろカッコよく聴かせていて、80年代型URIAH HEEPのありかたを存分に見せつけています。
次の『Corina』は新曲で、なるほど、この路線で進んだなというメッセージ性があり、初期のファンにとっては軽いポップロックとなるのだが、バーニーありきのラインナップによる攻めのハードポップサウンドにバンドの未来像を見ましたね。
『Mr.Majestic』はフィルがリードボーカルを担当、キーボードが歌うのは伝統なのかね?
そしていよいよステージはクライマックスへと突入。 The Wizard ~July Morning~Easy Livin' と必殺の名曲が連発、お腹一杯もう一杯と大満足のステージとなりました。合間に挟まれた新曲とクラシックソングとの感触の違いに、戸惑いはありますが、ラストに収められたキーボードも大活躍な疾走ナンバー『Pacific Highway』なんて、80年代的なシンセの音だけど、ミックのワウギターもハマっているし、バーニーのハーモニーを生かした軽やかな歌い回しもハマり、このメンツによる魅力を発揮しています。新旧の魅力を詰め込んだ良質なライブ盤なのだが、何故名曲『Look At Yourself 』をカットしたんだろう。CD化の際に『Gypsy』は復活したのになぜ?
そして1998年度盤にはEQUATORに収録された『Rockarama』『Heartache City』も追加されていただけに不思議でなりません。
ちなみに久しぶりに今作をまるまる通して聴いたのですが『Heartache City』がメチャクチャハマっていてカッコよかった。重ね重ねバーニー・ショウには謝罪したいです。
昔のような重厚感はないのかも知れないが、改めて80年代に合わせてモデルチェンジしたURIAH HEEPも悪くないなぁと再確認しましたね。


URIAH HEEP - Living the Dream ★★★ (2019-02-24 09:49:20)

近年における古典ロックの再興というのか復興ぶりには正直、戸惑いを感じずにはいられないのですが、なにはともあれ流行り廃りを追い求めないワタクシには腑に落ちない点はあれど、現代のリバイバルブームを素直に受け止めております。
そんな時代背景もあるのか、今作におけるURIAH HEEPの現役感には恐れ入った。これが結成50周年を祝うバンドの音なのだろう。
古典スタイルではあるが、荒々しいスピード感の増した音楽性、ミック・ボックスのギターは燻銀の味わいの中で若々しい逞しさ倍増、そこに多彩な鍵盤を操るフィル・ランゾンが濃厚な絡みでバンドサウンドに厚みを持たせ、このバンドならではの味わいを深めている。
真新しさなど皆無、しかし時流に乗ったと言うのか、自らも牽引したと言うのか、常に音楽性を研磨しつつ、鍛錬を怠らなかったバンドが積み上げた音楽性に嘘偽りなど一切なく、真摯にファンと向き合い求められるものを提示した形となった。

個人的には、ここまで鮮度の高い音楽性を披露となると、良くも悪くも深みに欠けるバーニー・ショウの存在かチョイと気になるのだが、それは無い物ねだりと言うものだろう。むしろ、ミック、フィル、バーニーの3人が集まりボーカルのディレクションやハーモニーを考えていると言うのなら、この3人の体制は正解なのだ。
オープニングが新ベーシストのボブ・リマーとジェフ・スコット・ソートが書いた曲を採用しているバンド体制にも健全さを感じる。それにしても、ここまで現役感を損なわないバンドと言うのは稀有である。DPは衰えたイアンのいる懐メロバンドだ。JPの威厳とクラシックナンバーで食つないでいる。両者とも雰囲気重視のバンドになってしまった。オジーはオリジナルサバスの時点で終わっている。今後は現代的なアメリカンマーケットとイメージを重視したスタンスで喰っていけば間違いは起きない。
そんなベテラン勢を尻目に、作品毎にフレッシュな風を送り続けるURIAH HEEPの凄さは感嘆あるのみ。売れようがタイムリーなスタイルかはさておいて、あるがままを受け止めロックし続ける姿こそ、一番メタルな生き方である。
今、一番若い人に触れて欲しい古典ロックの傑作。クィーンブームに乗り、こういうバンドも見直されたら良いのになぁ。


URIAH HEEP - Living the Dream - Grazed by Heaven ★★★ (2019-02-24 09:51:58)

URIAH HEEPとしてはハードでアッパーな質感を増した疾走ナンバー
オープニングから元気溌剌オロナミンCな楽曲で幕開け
オルガンがエグイくらいに煽っているねぇ


URIAH HEEP - Living the Dream - Knocking at My Door ★★★ (2019-02-24 09:53:46)

再結成後のパープル風味も感じるが
コチラの方が圧倒的に現役感が強い
バーニーの歌声もフィット
若々しくもベテランの味わいを感じさせる名曲だ


URIAH HEEP - Look at Yourself ★★★ (2015-11-03 13:59:17)

来年早々バンド結成45周年を祝って「LOOK AT YOURSELF」を中心とした構成の大阪と川崎で行う彼ら、しかもゲストにはジョン・ロートンのルシファーズ・フレンドときていますからね。見に行きたいなと本気で悩んでいるのですが(ロートン目当てです)ヒープと言えば今作を代表作と押す人が多いでしょうね。濃厚なプレイを楽しめるスピードナンバーの①やドラマシズム溢れる③この2曲を聴くだけでもお腹いっぱい、もう一杯となるのですが、美しいハーモニー、ヘヴィなオルガンや幻想的な鍵盤楽器、さらにはミックのワウをかましたギター、シンプルだがメロディアスなプレイが耳を惹くベースと、的確なビートを刻むドラミング、濃密だか余分な要素を排除し研ぎ澄まされた感性がぶつかり合い昇華される様の凄みには、もはや驚嘆あるのみ。今のご時世もっとヘヴィでハードな楽曲やサウンドはあれど、濃密な音の塊が混然一体となり聴き手を押しつぶすような迫力は、今アルバムならではのありようだと思わずにはいられません。豊富なアイデアを纏め上げ破綻をきたさぬよう丁寧に作り上げたミュージシャンシップの賜物が散りばめられた70年代ロックを語る上で外す事の出来ない至高の一枚。どうやったってレトロな音ではありますが若い人にこそ理解してもらいたい楽曲は詰まっていますね。


URIAH HEEP - Look at Yourself - I Wanna Be Free ★★★ (2015-11-03 13:29:04)

美しいハーモニーを奏でるツインボーカル
ヘヴィな感触はミックのギター
ヒープらしい曲ですね


URIAH HEEP - Look at Yourself - July Morning ★★★ (2015-11-03 13:31:46)

こちらも濃いわ
濃厚すぎるわ
オルガンソロからスペーシーなパートの流れに脱帽
バイロンの情感豊かな歌声が胸を打ちますね


URIAH HEEP - Look at Yourself - Look at Yourself ★★★ (2015-11-03 13:27:10)

濃厚な曲ですね
暴れるハモンドも凄いけど
中盤で仕掛けられたパーカッションのパートが興奮する
エンディングに向けての盛り上がりも凄い
レトロな音かもしれませんが凄みは伝わるでしょう