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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 11601-11700

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 11601-11700
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VANADIUM - Game Over - The Hunter ★★★ (2015-09-16 13:40:16)

スリリングなインストナンバー
イタリアのパープルを堪能出来ますね


VANADIUM - Game Over - Too Young To Die ★★★ (2015-09-16 13:46:36)

パープル色の強い一曲ですね
ギターがリッチーしすぎていないのが彼ららしい
ソロで俄然盛り上がるのもマニアにはたまらんものがあるでしょう


VANADIUM - Game Over - War Trains ★★★ (2015-09-18 13:53:54)

エモーショナルな熱演が光りますね
LIVEにて光る汗が似合うバラードです


VANADIUM - Metal Rock ★★★ (2015-09-13 15:18:37)

イタリアはミラン産のキーボードを含む5人組が1982年にリリースした1st。オープニングからハモンドとギターが濃密に絡む疾走ナンバーで幕が開け、路線はパープルタイプの王道スタイル。その流れはアルバムを通し終始ハモンドが鳴り続け、懐かしい音色のギターと供に音楽性の鍵を握っています。「Heavy Metal」というタイトルの割に地味なミドルナンバーから続く④曲目の「Make Me Feel Better」などはNWOBHMにパープル風味を塗しイタリアンなバンドではありますがブリティシュな香りも漂い、他にもスピーディなナンバーでは特にその魅力を発揮していると思います。ベースが引っ張る⑥の「On Fire」中盤のインストプレイは中々聴かせるしヘヴィなブルースナンバーの⑧等もソロでは俄然インストプレイに火花散るものがあり引き込む要素も強くあるでしょう。粗めの声質のシンガーが力強く歌い込む姿も様になるイタリアンメタルの創成期を飾る一品、パープルタイプの王道HM/HRやNWOBHMに影響を受けたサウンドが好みの方なら手を出しても損はしませんよ。


VANADIUM - Metal Rock - Make Me Feel Better ★★★ (2015-09-15 13:58:58)

ニューウェーブオブイタリアンメタルと言いたくなりますね
その一言に尽きます


VANADIUM - Metal Rock - We Want Live Rock'n'Roll ★★★ (2015-09-15 13:54:09)

オープニングからきてますね
懐かしいハモンドと味わい深いギターの音色
香ばしいさすら漂うあの年代のサウンドですよ


VANADIUM - Nel cuore del caos ★★ (2015-09-15 13:51:06)

6年間の沈黙を破りリリースされた7枚目のスタジオアルバム。まず驚いたのはそれまで全編に渡り英詩のだったのですが、今作はイタリア語で全曲歌い上げています。音楽性は前作に近い手触りでメロデイックなサウンドだがある意味オーセンティックなHM/HRサウンドへとシフト。初期の頃のようなパープル風NWOBHM的なニュアンスではないが荒々しい面も復権しつつもラストではブライアン・アダムスのカヴァーも披露し今まで以上にバラエティに富んだ印象を受ける。その分、焦点がぼやけた印象もあるし聴き手によって評価も分かれるでしょうが、イタリアの老舗メタルバンドがなぜ、ここにきて全編イタリア語で歌ったのか?そこが今作の全てなように感じます。ワールドワイドな成功よりも大切なものを見つけたのかも知れません。そんな事に思いを馳せて聴くとまた違った情景が目に浮かび聴こえてくる音も変わるかも知れませんね。


VANADIUM - SeventHeaven ★★★ (2015-09-15 13:38:40)

イタリアンメタルシーンを牽引していた彼らにもUSバブルの波は届いていたのでしょうか?オープン二ングの①から洗練度の高いメロデイックなHM/HRナンバーを披露(タイトルも狙ったのかね)サビで重ねられるコーラスワークとガラリと変わった印象を受けますね。その流れは②以降も引き継がれキーボードを生かしたメロディアスHM/HRサウンドが好きな方にはたまらんものがるでしょう。軟弱にならぬようメタリックなギターの比重もハードな質感を楽曲に与えているし概ね問題は感じないがバブリーなロッカバラード③なんてモロに狙いにいっていますよ。しかし④では往年の疾走感と懐かしいハモンドの響きとギターの絡みが聴け彼らの矜持は十分に保たれているのでファンなら問題なく手にとって楽しんでもらえるでしょう。この時代ならではの順当な音楽的来歴に懐かしいさとシーンの栄枯衰退を思い出されますね。イタリアのパープルからの脱却、それがワールドワイドな成功への第一歩なら開かれるべき道でしょう。でも今作を最後に長い沈黙を守る事になるのは皮肉な結果ですね。


VANADIUM - SeventHeaven - Bad Attitude ★★★ (2015-09-19 14:38:47)

レフティーのギタリストが大暴れするガッツ溢れる
VANADIUM節を堪能出来る一曲
控え目だがハモンドの音も聞こえるしね
ソロのバトルが聞きたかったなぁ


VANADIUM - SeventHeaven - Italian Girl ★★★ (2015-09-19 14:34:24)

今作のオープニングを飾る壮麗でメロディックな一曲
彼らの個性が死んじゃったと嘆くファンを多いでしょうが
個人的には好きなタイプの曲です
哀愁のメロディがチョコチョコと琴線に触れていきますね


VANADIUM - SeventHeaven - Kill the Killer ★★★ (2017-07-31 15:46:30)

軽やかですね
そしてシャープに切れ込んでいます
そのバランス感覚が肝でしょう


VANADIUM - SeventHeaven - Natural Born Loner ★★★ (2015-09-19 14:36:46)

欧州産ならではの湿り気を含んだメロディが耳を引きますね
メジャー感が漂う今アルバムらしい一曲です


VANADIUM - SeventHeaven - One Way Ride ★★★ (2016-12-19 14:55:38)

ポップで瑞々しいメロディが弾けますね
軟弱に聴かせないアレンジが好きです


VANADIUM - SeventHeaven - Seventh Heaven ★★★ (2016-12-19 14:53:56)

ハードでガッツィな疾走ナンバーな
レフティなギターから繰り出されるスリリングなプレイに魅了


VANADIUM - SeventHeaven - Step Ahead of Time ★★★ (2017-07-31 15:48:35)

メタリックなギターと軽やかなキーボード
ダンサンブルなリズム
甘い歌メロと何もかもかつてとは違いますが
時代性を取り込んだ新機軸サウンドに魅了されます
バブルだなぁ


VANADIUM - SeventHeaven - Take My Blues Away ★★★ (2016-12-19 14:51:24)

嫌みのない素直なメロディが映えるロッカバラード
今アルバムを象徴するような一曲ですね


VANADIUM - SeventHeaven - Warriors ★★★ (2017-07-31 15:50:37)

アルバムを占めるに相応しい哀愁味をポップセンスが弾けた一曲
今アルバムを象徴するような魅力がありますね
かつての面影を粉々してくれましたよ
ダイナミックなリズムが心地よいですね


VANDAMNE - NIGHT CRIMES ★★★ (2021-10-11 17:21:36)

NWOBHMファイターの間では知られるDEALERのメンバーが集結。再デビューを計るに音楽性もアダルトなメロディアスロックサウンドに変換、勢いのあるNWOBHM時代を期待すると肩透かしを喰らうのだが、落ち着き払ったメロディアスハードサウンドはICONの2枚目の世界観に通ずるのもがあり、メロディ派のHM/HRマニアならグッとくる場面は少なくない。勿論、硬質なメタルナンバーも登場するだけに甘口のロックサウンドだけではないのだが、耳を惹くのはメロウなパートの方だったりする。個人的にはKUNIとか思い出しますよね。メロディアスだしハードだし、聴かせたいものを明確にしているので迷いはなく多様性のあるメロディ重視のメタルサウンドだと思っています。
今となってZEROコーポレーションの偉業の一つだし、海外盤だとLONG ISLANDからのリリースだけでした。それだけに希少価値は高いのでマニアなら見かけたら迷わず手に取って欲しい一枚。
ちなみにギターで活躍するアシュレイ・リマーはドゥギー・ホワイトが立ち上げたロックプロジェクトのCHAINでギターを弾いているのでも知られていますかね。


VANDENBERG - 2020 ★★★ (2020-05-25 12:36:40)

ついにヴァンデンバーグ名義で復活を果たした稀代の名ギタリスト、エイドリアン・ヴァンデンヴァーグ。WHITESNAKEでの活動のイメージが強く、のっぽのブルースオジサンにされてしまっているが、彼本来は、そんな地味なギタリストではない。
もう味がしなくなっているのにWHITESNAKE時代に噛り付き、地味な作風を連発したMOONKINGS時代の失敗を払拭するが如く、今作では果敢にエネルギッシュなハードサウンドに挑んでいる。
今やB’zのメンバーとしても知られるブライアン・テッシーと、ルディ・サーゾの元WHITESNAKE組に、今や引っ張りだこのロニー・ロメロの布陣。正直、押しの強いロニーが歌うのであれば、繊細なサウンドが期待できないと踏んでいたが、その反面、彼の胸板の熱そうな、胸毛ボーボーの熱いエモーション迸る歌声を中心としたハードサウンドを披露、少々盛り過ぎな面はあるのだが、今の若い人にとっては、これくらいゴージャスに着飾ってもらわないと困るだろう。
往年の泣かせは少ないが、それでも古典ロックに根差した快活なサウンドは等身大の魅力。その中に欧州風味の強いメロディも持ち込み、ヴァンデンヴァーグというバンド特有のムードを醸し出している。泣かせとキャッチーなメロディも盛り込んだLET IT INなど、かつてのスタイルを求めていたマニアの留飲を下げさせろう。叙情的なナンバーも求めるファンにとっては、おもてたんと違うとなるのかもしれないが、ロニーがいることで、様式美タッチのフレーズも放り込んだりと次の作風を期待したくなる一品に仕上がってはいるが、伝家の宝刀を抜く可能性は高い。

ハードバッキングとの対比のように、抒情的なフレーズを紡ぐソロが出てきたときの色艶の煌めきに、ヴァンデンヴァーグの魅力を感じます。ほぼ4分前後のシンプルな楽曲の中に注ぎ込まれたスリリングなプレイ、リラックスしたムードもあるが、一瞬の輝きに往年の姿を垣間見ました。彼は昔からブルースギタリストではない。
次はもうちょい泣き&ホワイトスネイク少なめでお願いします。復帰第一弾なので大目にしてますけどね、モロにカヴァーディルである。だからロニーを選んだのかも知れないなぁ。


VANDENBERG - Alibi - Alibi ★★★ (2019-01-19 15:20:53)

良いメロディだねぇ
楽曲をより良く際立たせるギターワークも魅力
サビのコーラスの重ね方もゴージャスだねぇ
このバンドは哀愁度が丁度よいんだよねぇ


VANDENBERG - Alibi - All the Way ★★★ (2019-01-19 15:23:42)

こういう曲を聴くとカヴァーディルとエイドリアンのコラボに期待していた
もし両者が互いのアイデアを均等に取り込めたらセールスは別として凄い叙情派サウンドを作り上げたろう
口惜しいやぁ


VANDENBERG - Alibi - How Long ★★★ (2019-01-19 15:15:42)

ヒットチャートを意識したようなシンプルなバラード
その分ストレートに胸に響きます
枯れた味わいの叙情派路線も下手ウマシンガーの力によるところが大きいから不思議だ


VANDENBERG - Alibi - Once in a Lifetime ★★★ (2019-01-19 15:17:59)

メインストリームへと切り込もうと大衆性を広げてきました
でも英米のバンドでは出せないムードがある
大陸的なスケールの大きいメロディアスアルバムの中にある
ポップサイドを代表する名曲だ


VANDENBERG - Heading for a Storm ★★★ (2012-07-27 22:45:19)

ホワイトスネイクの加入で時の人となった、エイドリアン・ヴァンデンバーグのバンドが1983年にリリースした2nd。クラシカルな泣きを散りばめた哀愁の旋律に泣かされます、重く暗くなりすぎないライトな音作りがコマーシャル性を高め聞きやすさを醸し出しています、あまり好きなタイプのシンガーではないので当時はイマイチのめり込みませんでしたが、いまや愛すべきバンドの一つとして、猛暑の夜を爽快なものにするべくこの時期は愛聴されます。個人的には哀メロを堪能できる④⑤⑨といい意味でメジャー感が前に出ている①がオススメですね。爽快感のあるコーラスハーモニーと媚を売り過ぎないハードなサウンドをこの上なくカッコよく、80年代後期ののスコーピオンズと双璧をなすメジャーな世界でも勝負を出来るポテンシャルを携えていたように思います。ヴァンデンバーグが奏でる旋律美とコマーシャル性の高い楽曲の数々に触れてほしいですね


VANDENBERG - Heading for a Storm - Different Worlds ★★★ (2012-07-27 22:17:26)

泣かせますね
しんみりと優しく聞かせてくれます
いいギターを弾く人だったね


VANDENBERG - Heading for a Storm - Friday Night ★★★ (2012-07-27 22:12:39)

大衆性の高い一曲
メタルファン以外にもオススメできる
爽快感溢れるコーラスハーモニー
メロディアスなギター
聴き応え十分な名曲です


VANDENBERG - Heading for a Storm - Heading for a Storm ★★ (2012-07-27 22:22:51)

コマーシャル性と哀愁の散りばめ方が上手い
地味な曲だが味わい深いです


VANDENBERG - Heading for a Storm - This Is War ★★★ (2012-07-27 22:19:54)

エイドリアンの名演に酔いしれます
速さや過激さだけがメタルじゃないと教えてくれた名曲


VANDENBERG - Heading for a Storm - Waiting for the Night ★★★ (2012-07-27 22:26:03)

唄メロがアルカトラス風
哀愁の疾走ナンバー
泣かせてくれますね
エイドリアンの良く歌うギターは必聴


VANDENBERG - Sin ★★★ (2023-08-26 14:03:05)

奇跡の再始動と喜ばれるも、ヴォーカルにロニー・ロメロを迎えての復活だった。胸毛ボーボーの暑苦しいロニーでは繊細なサウンドは期待できず、ある意味、お得意のブルージー路線もねじ込みつつの前作。おもてたんと違うが、それでも眠たくなるようなブルースおじさんとは違うアプローチだったのは素直に嬉しかった。

で、今作だがリリース前にヴォーカルがマッツ・レヴィンに変更、先行された曲でも既に聴いているので、今作の方向性は見えている。
オープニングナンバーではマッツが予想以上にカヴァデール風に歌うので驚いたが、今作はマッツのガッツ溢れるエモーショナルヴォイスを前に出したダークな欧州路線へと舵を切っている。
キーボードの使い方も変り前作とは方向性は違うが、繊細なヴァンデンバーグ節は今回も期待できず、往年のファンが待ち望んだものとはニュアンスは違うが、ギターソロにおける一瞬の煌めき、その閃光に魅了される場面はあり、インプロ中心という作りと計算されたパートの配合に、もう少しドラマを持ち込んでくれたならば、もっと往年の姿を見せつけることも出来ただけに残念な気分ではある。

このバンドは難しい、全盛期の頃からカラッとしたアメリカン路線をやるかと思えば、独創的なフレーズが耳を惹く自由奔放なギターが魅力だった。英米のバンドとは違うメロセンス、アコギとエレキを交えたドラマ、そしてテクニカルな、ワウを咬ませたマイケル・シェンカー風味も様になり、とにかくカッコイイギターヒーローだった。
もうそういう路線には戻らないのだろうが、彼の魅力は眠たいブルースじゃない。
その本質にもう一度目を向け、復活して欲しいですね。求められるのはホワイトスネイクかも知れないが、このバンドで残した数々の名曲は、今なお色あせる事無くファンの胸に刻まれているのでね。


VANDENBERG - Vandenberg ★★★ (2015-02-01 13:02:02)

欧州的な湿度の高いメロディとドライブ感のある演奏が光るオランダ産のHM/HRバンドが1982年にリリースした1st。湿ったムードの中にある乾いた躍動感が感じられる楽曲の中でヴァンデンバーグが奏でる艶のある音色、マイケル・シャンカーやランディ・ローズにも負けないテクニックにおぼれる事のないメロディセンス、それを最大限に引き出した叙情的かつメロディアスなフレーズの構築美に唸らされます。特に堪能できる③④⑤⑥と言ったところの煌びやかさにうっとりとさせられますね(キャッチーさを散りばめたセンスの良さに脱帽です)。メロデイックなHM/HRが好きな方には外せない一枚でしょう。それにしてもヴァンデンバーグのギターは光っているね。


VANDENBERG - Vandenberg - Back on My Feet ★★★ (2020-05-24 17:11:54)

グルーヴィーな曲ですねぇ
アルバムの2曲目ってのが絶妙です
この欧州風味満点のメロも素晴らしい
エエバンドだったなぁ


VANDENBERG - Vandenberg - Burning Heart ★★★ (2019-04-21 16:26:04)

エイドリアンのメロセンスに脱帽
唄い出しも感動させるよねぇ
素晴らしいフィーリングを持ったバンドだった


VANDENBERG - Vandenberg - Lost in a City ★★★ (2020-05-24 17:09:45)

洗練された都会的な曲です
ギターソロもホットでクールにキメまくる
これぞヴァンデンヴァーグな魅力に溢れている
こういう売れ線モノをサラリとねじ込めるセンスがいい
十分ハードで攻撃的だね


VANDENBERG - Vandenberg - Nothing to Lose ★★★ (2020-05-24 17:26:07)

RAINBOW風味のメロウなハードナンバー
ジョー・リン・ターナーの声が聞こえてきそうだ
上手いことやっているねぇ


VANDENBERG - Vandenberg - Too Late ★★★ (2020-05-24 17:24:57)

明るいポップな曲だが
欧州的なメロウさが加味されている
こういう陰と陽を組み合わせるのがヴァンデンヴァーグは上手かった
メジャー感も十分にある


VANDENBERG - Vandenberg - Wait ★★★ (2020-05-24 17:15:14)

若い頃はこれからアルバムが幕開けだぁなんて言ってましたね
アコギのイントロが煌めいていますよ
メロウなムードとハードなロックテイストが絶妙です
走るだけがメタルじゃない
こういう曲も存分にその魅力を照らしている


VANDENBERG'S MOONKINGS - MK II ★★ (2020-03-30 20:01:28)

前作の流れを踏襲した古典ロックサウンド。徹底的に作りこむことで前作以上にレイトバックした音楽性に落ち着いた。そのせいでオッサン臭さも倍増。今の若い人にとっては老け込んだ音に聴こえるだろう。
派手さはない分、飽きの来ないマンネリズムが蔓延っており、良くも悪くも何度聴いても懐かしむことが出来るのが今作最大の聴きどころ。正直、エイドリアンのギターが無くても成立する音というのは、彼のファンにとっては微妙な空気が流れるだろう。

それでもいぶし銀バンドサウンドを牽引する歌も前作以上に深みが増しフロンマンとしての個性も出てきたと言えよう。アルバム2枚目にして、あのバンドの代替えみたいな雰囲気も強まっているんだが、70年代のハードロックを今の感性で聴きたいと思うマニアには大いに受けそうだ。

2020年に入り、ヴァンデンヴァーグ名義で復活作をリリースするエイドリアン。そちらの音源が楽しみである。


VANDENBERG'S MOONKINGS - MoonKings ★★ (2020-03-30 19:51:44)

主役であるエイドリアン・ヴァンデンヴァーグ、実は一時はミュージシャン稼業から離れていたと聴いて驚きました。そんなブランクもある彼ですが、復帰を賭けた今作は、彼のキャリアからは無難は時代の音楽性を選択。古典的なブルースロックを根幹に、過去の偉業をなぞるような展開に終始。カヴァーディル風の歌いまわしも狙いなんだろうが、既にこの手のバンドは在庫過剰状態の為に、面白みは少ないと言えよう。
ギターソロもフィーリングを重視したものが多く、かつての構築美はない。それでも冴えていれば良いのだが、アイデアよりも味で勝負しているだけに、ありきたりでは物足りない。田舎の食堂でインスタントの味噌汁を飲まされた気分だ。

と軽く悪態をついたところで、ここで聴けるサウンドは実に自然体である。元ネタを感じさせるのも古典ロックのフィーリングを大切にした証拠だろう。でも④みたいな曲の方が耳を惹くというのは皮肉なものだ。
世間的には高い評価を得られなかったと言われる復帰作。ヴォーカルを務めるヤン・ホーフィングのソロ的な匂いも強めだが、
エイドリアンのバックボーンにフェードバックした音楽性は、復帰には必要だったんだろうと好意的に解釈しますね。


VANDERBUYST - Flying Dutchmen ★★★ (2016-01-25 16:18:07)

オランダ出身のトリオバンドが2012年にリリースした3rd。ド頭からビンテージ臭たっぷりのHM/HRサウンドを披露、その煙臭さにむせ返りますが、湿り気を帯びた哀愁が強調されたアレンジが強まりイイ感じで中和していくのが憎い。ブルージーな要素もあるが、灰汁も薄いし癖も無い、だが今風の要素は皆無、しかし過去の焼き回しでお茶を濁すような手法ではない、自らのルーツたる音楽をストレートに反映、今の時代に再提示したような70年代型HM/HRスタイルの持つブルース味にエッジを加味させたダイナミズムが詰まっています。扇情的なメロディの導入の上手さ、ポップでキャッチーな面も魅せるが軟弱にさせない男臭さ、幅広い音楽性は多くのマニアを唸らせる高品質を維持しています。メタル系の商業誌を購読しなくなって8年から9年は経ちます。スポンサーあっての商品ですから時代錯誤な音楽が紹介される分けはないのですが、1ページぐらいは、まだ見ぬ新人、欧州の盛り上がり、このようなパープルやUFO、ヴァン・へイレンなどの世界観を踏襲するバンドがいる事を伝えてくれたらなぁと思わずにはいられません。この手の音楽が復権しているのは、若いもんが過去にしがみ付いているオッサン相手に商売しているのではなく、今一度世に問う価値があるものと思っております。全11曲40分を切るランニングタイムの清々しさ、古くて新しい真製HM/HRサウンドに触れて欲しいですね。


VANDERBUYST - In Dutch ★★★ (2016-01-31 12:51:41)

トラディショナルなサウンドを追求するオランダ産のトリオバンドが2011年にリリースした2nd。今作は8曲入りの36分チョイの無駄を省いたランニングタイムがまずは丁度よい、詰め込み過ぎないのがありがたい。そのシンプルな発想はサウンド面にも反映され、前作の流れを順当に引き継ぎ、英国的な湿り気のあるメロディとハードな質感を損なわないアレンジ、難しい事はやらないが皆が一丸となって聴かせるアンサンブルの充実ぶりはより強固なものとなり、そのおかげで音楽性も益々磨きが掛かり試聴後の爽快感は相当なものです。叙情味あふれる泣きのメロディ、伝統を継承する誉れ高き音楽性、UFOやTHIN LIZZYあたりが好きな人にはたまらんものがあるでしょうね。ラストには低音を効かせた歌い方が印象的なブルースナンバーも収録し新境地を魅せたのも好印象。NWOTHM系のバンドの中には、どうしても寄せに来たなと感じさせる底の浅さや付け焼刃感は拭えないバンドがある中で、彼等はピカイチの精度を誇り、やはり内から滲み出ている音楽性だなと思えるのが最大の強みに感じますね。


VANDERBUYST - Vanderbuyst ★★★ (2016-01-30 13:40:56)

オランダが生んだトリオバンドによる2010年リリースの1st。⑥ではUFOの名曲をカヴァー(オリジナル以上にカッコよく聴かせる手腕に脱帽)、⑦もLIVEヴァージョンを収録した全7曲。70年代的なニュアンスの強いブリティッシュスタイルに今風のエッセンスも隠し味に正攻法で挑んだ力作にケチなどつけようも無く、その筋のスタイルが好きな人にはたまらんものがあるでしょう。アッパーな疾走ナンバーからミドルナンバーまで随所に哀愁のメロディが迸り、ハードさの中にソフトな一面を内包する力強い優しさが程良くバランスを保ち聴き易さを運んでくるのも好印象。
ギターリフが醸し出す哀愁に満ちた男臭さと逞しさ、そこに仄かに香るのは大人の色気。熱きエモーショナルが迸るアンサンブルのカッコ良さ。HM/HRの醍醐味がギュッと詰まった熱演に聴いていて身体が熱くなります。昨今の装飾過多な音に少々食傷気味な方には強くおススメするし、ベーシックな世界観を強く誇示する姿にはこれらからのシーンを支える若者にこそ強くおススメしたい一品です。ほんとに大人の音ですよ。ダンディな音です。哀愁が目に沁みます。でもハードな調べなんです。なんかキュンと来るんですよね。松重豊が一人グルメを堪能するあのダンディズムに共通するカッコ良さがありますなぁ。


VANILLA NINJA - Blue Tattoo ★★★ (2021-06-04 16:32:52)

エストニアのポップロックバンド。全員キュートでカッコイイ女性で纏められています。それもその筈で、こういうバンドをやるぞと言う大人の力が働き結成されたバンドなのだから、当然と言えば当然なのだが、曲もパフォーマンスをしっかりしており、異国情緒あふれるヨーロピアンな香りがする叙情的なメロディに耳が持って行かれます。
ゴシカルだしロックしているし、女性シンガーが活躍するゴシックメタルやエヴァネッセンス辺りが好きなマニアにも訴求する魅力はありそうだ。
個人的には、少々エッジ不足でアルバムを通して聴くには厳しいものがあるが、数曲つまむには全く問題は生じず、この哀愁のあるメロディに惹き寄せられますね。インギーの奥さんだったエリカの1stを思い出させるような曲もあり、とにかく哀メロハードポップファンなら大いに楽しんで貰えるのではないでしょうか?
ダイハードなメタルファンには、こんな甘ったるいもん聴けるかと叱られそうですが、ある意味ABBAのハードサウンドヴァージョンと言えたりもして、色んな方面から音楽を聴いている人たちをおもてなし出来る多様性のあるサウンドだと思っている。
でもなんでバンド名がヴァニラニンジャなのだろうか?興味あるねぇ。


VANITY BLVD. - Wicked Temptation ★★★ (2015-02-19 14:44:31)

キャッチーでグラマラス、硬派な質感を失わないハードなアレンジが映える女性シンガーシンディ・サヴェッジ嬢を擁する4人組による2nd。北欧はスウェーデンらしい叙情的な面も楽曲に反映され、丁度よいさじ加減のスリージーさが加味され、楽曲もバラエティに富んでおりコンパクトでシンプルにと聴き易くまとめ上げています。パッと聴きは借り物の安っぽいアイデアを吸い上げたように感じますが、このような似て非なるタイプの曲を作るのは案外難しいものです。シンプルだからこそ誤魔化しも効かず、溢れかえるフォロワーの一郡に大抵のバンドは終わるのですが、彼らはその辺りの課題をクリアー。モトリー的な人工甘味料を含んだ加工臭もカッコいいし、また万人受けするようなポップ性もまぶされた楽曲は、ライブ映えするドライブ感を損なわないキレのある演奏にも支えられ聴き応え十分。完成度の高い楽曲に身を任せ楽しむのが一番ですね。エッジの伴ったロックサウンドに強靭なエナジーを感じずにはいられませんよ。


VANIZE - Bootlicker ★★ (2017-02-03 22:56:49)

前作から4年後の1999年にリリースした2nd。ウド・ダークシュナイダーの実弟ピーター・ダークシュナイダーがフロントマンを飾るバンドとして知られる彼らですが、今作ではついにプロデューサーに、ステファン・カウフマンまで登場と、モロそのまんまやんな音楽性は益々磨きが掛り、予算も掛けれたのか、ステファンのおかげで音質も向上、タイトにソリッドにシェイプされたサウンドは必要不可欠な要素、彼らが目指すACCEPT、U.D.O.スタイルを忠実に再現、メタル魂に着火するような構築美のあるアグレッシブなHM/HRナンバーで聴き手を鼓舞し続けるでしょう。
おそらくOUTRAGEのアルバムを手掛けたステファン・カウフマン繋がりだとは思いますが、個人的には4曲目に国産スラッシャーOUTRAGEのBlind to Realityに収録されている『Call of the Hunter』をカヴァーしてくれたのも好印象でしたね。
これを聴くならワシャ本家を聴くわいと言われたら、一ミリも反論など出来ませんが、『こんなん出ました~』と泉アツノ風に言いたくなる一品としてマニアの方の教えたくなりますね。


VANIZE - High Proof ★★★ (2017-02-04 13:53:56)

いくら兄弟と言えどもココまで声が似るもんかねぇ、と言わずにはいられないウドの実弟ピーター・ダークシュナイダーがフロントマンを飾るバンドが2000年にリリースした3rd。前作から1年と言う短いインターバルに、引き続きステファン・カウフマンがプロデュースを担当を、2ndがある程度成功したのかな?と推察しますが、そのACCEPT、U.D.O.スタイルは益々磨きが掛り、キャッチーさもあるが勇壮で魂を鼓舞する男泣きの哀愁美と、豪胆極まりないアグレッションが共存する、男儀溢れる哀愁のパワーメタルサウンドを披露。本家に肉薄するなりきりぶりは相当なクオリティを誇っています。ステファンのプロデュースもさることながら、マスタリングまでU.D.O組のマンフレッド・メルヒオールだもん、そりゃ、よせにいったらソックリになるよね。
とある種のパロディ臭が漂い、今一つ本意気で聴けない欠点はないとは言いませんが、一本芯の通った作風は聴いていて心地が良いし、ココまで似た性質なら、あえて避けないでやりきるのもありでしょう。それだけ。ウド・ダークシュナイダーの声は特徴的だったと言う事でもあります。
激烈なスピードナンバーがないと熱くなれない方にはおススメしませんが、ヘヴィなミドルナンバーを聴き血沸き肉踊る、筋金入りのメタルマニアなら安心して聴けるでしょう。勿論、疾走感のあるパワーメタルももれなく収録されていますのでね。


VANIZE - Twins? ★★ (2017-02-03 22:37:31)

ウド・シュナイダーの実弟、ピーター・ダークシュナイダーがフロントマンを務めるバンドが1995年にリリースした1st。オープニングからACCEPT印満載のHM/HRナンバーで幕が開き、兄弟と言う事もあり声も激似と知らないで聴くとズッコケそうになるのですが、血を分けた兄弟だからこそ許せる同系統の音楽性に共感を覚える方には、本家同様に楽しめる要素も強いでしょう。
この音楽性はかつてピーターが在籍していたDANTONでもやっていたのですが、2回目なので意識していると思われる軽めのミックスが気になるも、やはり激似ぶりが一番の気になるところでしょう。もうウドが歌っているもんね。
ミドルナンバーではズンズンと歩調を合わせ突き進むリズムプレイ、疾走ナンバーでは高速8ビートで突っ走るリズムプレイ、そこに絡むメロィックなギターと、こっちもU.D.O.だしACCEPTだもんね。
モノマネだし模倣の域を出ていないと感じる面もあれど、本家を差し置いて、ここまでの音楽性を聴かせてくれるバンドはある意味貴重な存在だし稀有なバンドだったと思いますよ。そしてU.D.O.もACCEPTも実に偉大なバンドだったと気づかせてくれましたね。
ちなみにココでドラムを務めるAndré Hilgersさんは、RAGEやSilent Forceのドラマーとして知られていますよ。


VARDIS - Vigilante ★★★ (2021-02-19 18:07:04)

このアルバムがリリースされた時にバンドはどういう状況にあったのか?1986年に歩みを止めた為に、彼等にとっては前作から4年ぶりにリリースしたラストアルバムとなるわけで。そういう背景に一抹の不安を覚えるのですが、①②と聴き、その問題は杞憂となりました。
英国流儀のハードブギーを引っ提げ、彼等は真っ向勝負でシーンに切り込んでいます。そりゃ多少は音楽性を広げていますが、そんな面倒なことを挟む余地もないほど、勢いのあるビックロックを披露しており、ハードブギーサウンドに磨きをかけています。中々、日本では受けないスタイルの音楽性ではありますが、三丁の拳銃が心地よくぶっ放される、痛快活劇のような爽快感に身を委ね、お気楽に楽しんでもらいたいですね。

久びりに聴きましたが器用さを身に着け1986年と言う時代に挑んだんだなぁ。それが仇となって解散したのかな?なんて勝手の妄想して喜んでいます。


VAULT - No More Escape ★★★ (2022-09-15 18:58:57)

1983年にリリースされた7曲入のアルバム。てっきり1stアルバムなのかと思っていたらEPだったんですね。正式にリリースしたモノが今作のみで消えた為に、知名度が低いのだがオランダのメタルシーンを語る上では、軽んじてはいけない作品ですね。
欧州由来の湿り気のある荒涼としたメロディと厳ついハードサウンドの絡み、その緊張感溢れるプレイは抜き差しならない関係性を構築とライブさながらのテンションと荒さで迫ってきます。
とにかく叙情派ハードサウンドが好きな人にはたまらんものがあるでしょう。上手い下手では語れないテンションと、打ち鳴らされるハードなリズム、ヒリリと凍てつくメロディはクール。人間臭さ溢れるパフォーマンスはバラードタイプの楽曲でも効果的に機能、勢いでは誤魔化せない芸の細やかさを見せつけてくれます。
Burning Eyes - The Anthologyと作品を2015年にリリース。そこに今作+デモ音源などで構成されたものがあります。
叙情派ハードサウンドが好みの方ならば大いに楽しめるでしょうね。オランダにもNWOBHMの風は吹いていたんだという事を確認出来るでしょう。これほどの腕がありながら、今作が隠れた名品のままで終わるのは残念でなりません。


VEGA - Kiss of Life ★★★ (2011-04-07 05:44:28)

CD店のBGMで掛かっていたのを気に入り衝動買い
華やかで洗練された広がりのある世界観とロックならではの
躍動感が程よくブレンドされ甘からずヘヴィ過ぎずとメロディアスHM/HRファンなら
聴いてそんはしないでしょう
表題曲②の世界観たるやサビメロの流麗なメロディとステップに胸が締め付けられました
無駄な装飾や演出でお茶を濁さない楽曲とアレンジで真っ向勝負するサウンドは見事
1stとは思えない貫禄と完成度に捨て曲など皆無
フックに富んだメロディが胸を締め付けます
熱を帯びた歌い手の歌唱力が一線級のメロディアスロックへと押し上げ
ソングライターとしての才能を遺憾なく発揮する双子の兄弟に驚嘆あるのみ
叙情的なメロディと壮麗なVoハーモニーの洗練度の高さ
唄を聴かせるアレンジも素晴らしい
走らない曲がないと嫌だと言う人には勧めませんが
良質のメロディに癒されたい方なにはオススメの名盤です
ロックの持つしなやかさと躍動感、仄かな哀愁が琴線を刺激しくすぐります
ええぇ買い物しましたなぁ
何度も繰り返し聴きたくなるのは英国的ならでは無駄な甘さを配したアレンジの為せる技でしょう


VEGA - Kiss of Life - A.N. Other ★★★ (2011-04-08 04:05:30)

しなやかなリズムと美旋律が華麗ステップを刻んでいます
軽やかな舞いに感動を覚えます
ロックしてますね


VEGA - Kiss of Life - Headlights ★★★ (2011-05-18 01:21:06)

美しいピアノの音色
ロックならではの躍動感
美旋律が彩りを添えます
甘ったるくないのがいいねぇ


VEGA - Kiss of Life - Into the Wild ★★★ (2011-04-08 03:55:10)

程よくエッジの立ったサウンドと
爽快感が絶妙です
アルバムのオープニングを飾るのに相応しい
ポジティブなナンバー


VEGA - Kiss of Life - Kiss of Life ★★★ (2011-04-08 03:57:15)

アルバムのタイトルトラック
2曲目らしい哀愁のメロディアスハード
サビメロの爆発力に涙腺が決壊しそうになります
全般的なロック然とした躍動感もカッコいいですね


VEGA - Kiss of Life - One of a Kind ★★ (2011-05-18 01:03:48)

哀愁と力強さ
フックに富んだメロディが耳を惹きますね


VEKTOR - Black Future ★★★ (2014-06-12 20:26:59)

カルト的なジャケットが醸し出す悪魔的な匂いがスパイスとなっているのも見逃せませんね。エッジの効いたサウンドとスピード感、楽曲の構成も緻密に積み上げており複雑なリズムを多用したりと知的なムードも漂いスリリングな展開はグイグイと彼らの世界に引き込んでいきますね。ハイテンションな歌もエグみを増し小気味いいギターリフと疾走感あふれる楽曲は実に鮮度がイイんです。どこかアンダーグラウンドな香りがするのも個人的にはツボでした。2009年リリースの1st。US産らしいコキコキと精密機械の如くテクニカルでタイトなプレイの数々、ドラマ性を配した構成、デビュー作とは思えないクオリティに脱帽です。やはり凝ったアレンジがエエわ


VENDETTA - Brain Damage ★★★ (2015-07-18 18:13:15)

当時としては珍しいツインボーカル編成のジャーマンスピード/スラッシュメタルバンドの2nd。欧州産らしい泣きを孕んだ刻まれる流麗なツインリードに導かれる小気味よいサウンドは心地よく、時には叙情的なフレーズをふんだんに盛り込み画一的なサウンドからの脱却に成功、インストナンバーの⑦など拘りの構成と攻撃的かつメロウな部分も盛り込まれ一際バンドの魅力を輝かせます。正直似たようなタイプのツインボーカルに旨味も感じないし、雰囲気重視のラフな歌唱が丁寧に作り込まれたツインリードとの相性も微妙な噛み合わせなのですが、そこもこのバンドの味として楽しむのが一番でしょう。良く動くランニングベースに手数の多いドラムとリズムのキレも破壊力抜群とスピード感のある楽曲の推進力として存在感をアピール、攻撃的だがキャッチーなリフやメロディ、更には叙情性も加味したアグレッシブかつテクニカルなツインギターと供にバンドの顔として君臨していますね。薄味の個性もなんのその、質の高い隠れた名盤です。


VENDETTA - Go and Live... Stay and Die ★★★ (2014-11-13 17:01:25)

ノイズレコードから1987年にリリースされた1st。叙情的な香りを残すスピーディなHM/HRサウンドはドイツ産ならでは、複雑な構成や引っかかりのあるリフワーク、聴かせるアレンジとセンスは大いに買いです。重いリズム、疾走するメロディと随所に顔を見せるツインリードの旋律美、声域は狭くともパワー負けしない歌とキレのあるメロディアスな演奏との融合はUS産のバンドとは違う、ワビサビがあり完成度も高い。またアコギのパートなども盛り込み楽曲を表情豊かなものにする工夫も好印象、SE等も効果的に導入し、拘りを感じさせる取り組み方は個性が足しづらいスタイルの中でオリジナルティを感じますね。それもこれも基本的に楽曲の構成が練られているので、若さゆえの暴走で終わらないアレンジ力のなせる技かと思いますよ。ノイズレコードですから音質は微妙なんですが(笑)欧州産ならではの様式と湿った旋律が、今作の美味しい秘密となって隠されていると思うのは僕だけでしょうか?


VENEMOUS - Rise in Glory ★★★ (2023-06-04 21:30:07)

メキシコ産のヤングスラッシャー、かの地のメタルシーンとは、どんな音楽性が主流なのか全く分かりませんが、情熱の国から飛び出してきたサウンドは活きのいい古典スラッシュ、オーセンティックなスタイルを先人達からの影響をタップリと染みこませ大放出、あふれ出すエネルギッシュなヴァイオレントサウンドの持つカオスティックな音色は十分、聴きての理性を逆撫でするモノ、どこか冷めた空気感もアクセントとなり殺伐とした空気感は独自性を打ち出している。またこの野蛮で卑下た歌声もバッチリとハマり、このバンドの顔をして君臨しています。テクノロジーに頼り切らない生身の人間が繰り出す強靱なグルーブと、クールなギターサウンド、その対比が押し合いへし合いぶつかり合う事で、やはりバンドの持ち味となる核になる音を形成している。
なかなかメキシコ産の音源で流通されませんが、今は感嘆に聴ける環境が整っていますので、ガチンコスラッシャーならば、何か引っかかるものがあるかと思いますよ。


VENGEANCE RISING - Human Sacrifice ★★★ (2021-04-01 19:13:38)

クリスチャンメタル界からついにスラッシュが登場するとは夢にも思いませんよね。恐るべしスラッシュムーブメントなのかクリスチャンの節操のなさなのかは分かりませんが、このバンドが出している音の暴力的なエッセンスには驚きます。
DARK ANGEL的な背徳感やSLAYERのようなアンチクライスト的な匂いまで嗅ぎ取れるのに、これが、キリスト万歳を唄っているのかと驚きますが、英語は分かりませんので不思議な気持ちです。
ギャングコーラスも飛ぶ出す①のようなお約束もあるが、ブルースメタルな③もあったりと、以外と懐が深い。そして④ではスローな出だしで驚かせ、その後、吐き捨てタイプの歌声が映える絨毯爆撃スラッシュが展開。ゴン太なヘヴィグルーブが怒涛の進撃を繰り広げるバイオレント極まりないスラッシュサウンドの凄み、それでいながらも、スラッシュ以外からの影響が出ているパートも攻守交代のように効果的に出てくる演出のおかげで、スラッシュ特有のスリルを生み出し、凡百のスラッシュバンドからの脱却を目指している。
こんなもん○○だよと、お叱りを受けそうな面もあるのだろうが、殺傷力の高いリフとリズムが混然一体となり迫りくる厳つさに、恐れ慄きますね。
こういう無慈悲さと有機的な絡みを見せながらも、濁声の吐き捨てヴォーカルが絡むことで、独自のクールさとバイオレントな空気を生み出していることも見逃せません。
仕掛けも多いし、アメリカのバンドと言うよりもドイツのスラッシュ系に近い音を出しているのも印象的だし、このバンドの立ち位置を示していますね。それにしても、クリスチャンスラッシュて何を唄っているの?
音だけ聴けば乱暴ですよぉ。


VENOM - At War With Satan ★★★ (2022-11-30 18:55:49)

アナログ盤のA面あたる①が約20分という大作を放り込んだ事も話題になった一枚。個人的には英語がサッパリなので、この長尺なタイトルトラックに着いていけないのですが、3分割くらいの気持ちで聴くと見えてくる景色も違います。らしさ全開のオーバーダブを配したシンプルな録音は、このバンド特有の胡散臭さを誘発する事に成功。いかがわしい汚れたロックサウンドは健在、少なくとも1曲で20分もあるのだから、プログレ風味もあるのでは?と勘ぐるマニアもいそうですが、このバンドの関しては、そんな芸当に触れることは一切ございません。その自らの課した高潔な姿勢は最後まで貫かれており、B面にあたり2曲目以降を聴けば不安な要素もないでしょうし、不満を吹き飛ばすでしょう。
でも何故、20分にも及び大作に手を出したのか?興味は尽きませんね。そして彼らの魅力を詰め込んでいると思いますけどね。恐るべし極悪スピードメタル。その様式は実に神々しいですよ。


VENOM - Calm Before the Storm ★★★ (2015-07-04 21:20:03)

マンタス脱退、あの禍々しいと形容されたヴェノムサウンドは何処へと筋金入りのファンの嘆きも聞こえる1987年リリースのアルバム。クロノスのアタッキーなベースと下品の歌声もどこか他所行き仕様かもしれませんが、ツインギター編成への変更が功を奏したのかメロディックなツインリードに華麗なソロもねじ込み品行方正さもアップ、その魅力は①②といった曲にも反映され新生ヴェノムをアピールする事に成功。バカテンポな③では初期の破天荒さを想起させる憎い仕様と(曲名も凄いね)旧来のファンを取り込む苦心溢れる姿も垣間見る事が出来ますね。アグレッシブなスピードナンバー④の聴き手を一刀両断する鋭さを併せ持ち、こうしてジックリ耳を傾けると、メジャーどころでは味わえないアングラ臭漂う魔人ぶりも伺う事が出来ますね。それに初期の頃から、ノイジーで過激さ命な攻撃性で迫っていましたが、メロディーラインにはキャッチーさもあったしリフワークも意外と取っつき易いもので、実は核になる部分での変貌は、パッと聴きの感触ほど変わっていない事を知ることが出来ます。
結局は、リリース時に一般的な評価を受けなかった初期の作品が後に、ブラックメタルの元祖(プリミティブブラックね)彼らなくしてスレイヤーは登場しなかったとか、コアなファンから神格化された事が、身も蓋も無い攻撃性=ヴェノムだったのに、普通のHM/HRをやったらアンタら個性が死んでしまいますと有識者から烙印を押されました(初期の作品をゴミ扱いしてたじゃん)。④のスピードメタルとか聴いて、今の若者がどのように感じるか逆に気になりますよ。僕にはメイデンやプリーストよりも過激でメロディックなスタイルのメタルを聴き易くまとめた名盤と耳に届きました。ガガガガっと切れ味鋭いギターリフの応酬にはらしさを感じずにはいられません。この路線を推し進めた作風は1992年まで進み、イマイチ評価を受けない黒歴史的な扱いを受けていますが(再発もない)突貫メタルの⑥、過激でメロディックな⑤、いい意味での横暴さが出てますね⑦、芸の細かいドラマ性を配した⑧、バキバキのベース音もカッコいい⑨、一気呵成に駆け抜ける⑩、ダーティーな暴走R&R⑪と尋常じゃないエネルギー漲る喧嘩上等HM/HRナンバーが目白押しですので、タンクやモータヘッド、レイブンと言ったところが好きな方なら楽しんでもらえるでしょう。さらには今作風を飲み込める方には今作では不在のマンタスと新シンガーデモリッションマンを含んだラインナップによる1992年までの作品も楽しめるので、併せて聴いて欲しいですね。


VENOM - Prime Evil ★★★ (2015-07-03 04:51:36)

ブラックメタルの創始者と言われた、彼らが1989年にリリースしたアルバム。クロノス脱退の危機をアバダンとマンタスはデモリッションマンなる逸材を迎い入れ窮地を脱出。当時の評価は「小さくまとまった」その一言で片づけられました。所謂、当時としては常軌を逸したノイジーさと破天荒極まりないサウンドに悪魔崇拝的なニュアンスこそVENOMだったので、キッチリと作り込んだ今作には今一つ弾けるものがないのがらしくないと映ったのでしょうね。バンド名とイメージが合致しないと厳しい人には進めませんが、ガッチリと硬派でバッキバキのストロングメタルが貫かれた今作の持つ破壊力は相当なもので、パワフルな疾走チェーンから男気あふれる劇的な楽曲まで用意され、順当な成長を遂げた姿に寧ろ畏怖したものです。確かにある種のメタルとして真っ当すぎる作風かもしれませんが、タイトなリズムとエッジの効いたギターサウンドが心地よい一枚ですね。


VENOM - Temples of Ice ★★★ (2015-07-03 05:12:00)

Deep Purpleの名曲すらカヴァーした新生ヴェノムの第二弾、予定通りハイエナジーを撒き散らすヴェノム仕様に仕上がっていますよ。アバダン印満載のハイテンションドラミングもあれど、今作は前作以上にドラマ性も高まりアコギノ導入に驚かされたハイエナジーな②などは顕著でしょう。敢えて苦言を呈すと、ドストライク過ぎるアレンジと単純なメロディが淡白に聞こえるし、デモリッションマンも敢えてだと思いますがクロノスに寄せに行っている感じがに気になります。でもそんな事を差し引いても問題のない1991年という時代性を完全に無視した頑固一徹、剛毅な英国風ストロングメタルが貫かれた力作にメタル魂が鼓舞されますね。おそらく彼の事を知らない若い人や、過去の情報に引っ張られない人にこそ聴いて再評価してもらいたいですね。NWOTHMという言葉が生まれシーンに確固たる需要があるからこそ尚更です。いい意味でメジャー感すら漂う普遍の音楽性を提示した今作の新たなる可能性に大いなる期待をしたものですよ。


VENOM - Temples of Ice - Even in Heaven ★★★ (2015-07-03 05:22:08)

今アルバムのハイライト
アコギの導入もドラマ性を高めています


VENOM - Temples of Ice - Faerie Tale ★★★ (2015-07-03 05:15:44)

哀愁のツインリードも炸裂します
新生ヴェノムだからこそ味わえる一曲
英国風味満載の剛毅なメロディックメタルに唸ります


VENOM - Temples of Ice - Playtime ★★★ (2015-07-03 05:18:07)

嘘やん?監獄ロック??
そしてハイテンションを撒き散らし突っ走ります
やっぱヴェノムやでな面白い一曲です


VENOM - The Waste Lands ★★★ (2015-07-03 05:47:29)

初期ヴェノムにあった個性、個人的にはバカバカしいと思える魔人キャラ、まさにアンダーグランドの帝王として君臨していたクロノス時代のヴェノムとは装いも違いますし、マンタスが抜けていた時代とも違うのですが、1992年と言う息苦しい時代に翻弄される事無く、英国の伝統を重んじ剛毅な音楽性を貫くデモリッションマン時代の第3弾。いい意味で落ち着きのあるプレイの数々、曲によってはスケールの大きさを伝える構成力も持ち合わせ、前作以上にアレンジに気を配しているのも好印象(まさか⑩みたいな曲で終わるとは思いもしなかった)攻撃的だしスピード感と重量感を併せ持つ楽曲の説得力は聴き応え充分。明確にポイントを定め切り込むセンスと、バンドが持つ逞しい音楽性は見事に合致していると思います。何を聴きたいかで評価も分かれるでしょうが、聴き手を飲み込む切迫感が渦巻いてる1枚ですよ


VENOM - Welcome to Hell ★★★ (2014-08-16 19:23:40)

ブラックメタルの創始者と言われますが、今の認識で行けば違った見方もされそうですね。僕の青春時代、この手のバンドは異端児扱いされ一部のマニアにしか愛されず、不遇を味わっていた事を記憶します。まぁスラッシュの出始めもそうでした。ジャギジャギとノイジーな激音が凄まじい迫力で駆け抜けていく様は圧巻の一言、当時は他に類をみない過激さとスピード感が先鋭的で実に刺激的でした。この気迫と言いますか凄みは一朝一夕で出来るもんでもないし今聴いても色あせない破壊力がありますね。一見すれば破天荒極まりないように感じますが、実は楽曲も練られており計算された極悪キャラぶりが徹底されているようでオリジナルティを発揮している点も見逃せず、又、この時代にこのようなサウンドで勝負を掛けてきた精神性に大いなる感銘を受け、メタル愛の前に敬意を払わずにはいられません。今なら多くの支持をうけるアルバムだと思いますよ。


VENUS & MARS - GRAND TRINE ★★★ (2018-11-06 10:53:32)

ダイアナ・デウィットとロビン・ランダルの女性二人によるロックデュオ。FMやマーク・フリーなどに楽曲を提供。それ以外にも数多くのセッションワークをこなしていた彼女達。そのキャリアと実力を試すかのように、瑞々しいポップセンスと哀愁のメロディが優しく求めある優美なサウンドが華麗に舞うハードポップサウンドのオンパレードに心も穏やかに、優雅なひと時が訪れますね。

2ndもそうだったのですが、リリース元が弱小だった為に、今一つ認知度の低い彼女達。2ndは国内盤があったが、今作は輸入盤のみ、しかも側は怪しげで安っぽい商品だった為にジャケ買いされる事もなく幻の一品となっていた。
今ではダウンロード盤が安く手に入る事となる世界中の哀メロ派の手元に届くのですが、この高品質サウンドが再発される事もなく埋もれていたんだから驚きですね。
2ndよりもロック色も強めな一枚。無駄を排したコンパクトな楽曲の充実度はデビュー作とは思えないクオリティを保持しています。歌モノを愛する哀メロ派はマストな一枚ですね。


VENUS & MARS - GRAND TRINE - Take It for What It is ★★★ (2018-11-06 11:00:44)

歌メロがいいんだよなぁ
泣きすぎない乾いた感触もエエです
哀メロロックプロジェクトのオープニングに相応しい
チョイ切ないハードポップナンバーです


VENUS & MARS - NEW MOON RISING ★★ (2007-08-15 12:32:00)

哀愁溢れる美しい叙情的なメロディとポップフィーリングの融合が見事な2ndアルバム
ちょいハスキーながらも美しく優しい彼女の歌声は程よくウエットな感じと女性らしい儚さみたいものがありグッときます 出だしから哀愁のハードポップナンバーで彩られている今作ですが、ハイライトはバラードの③だと思います


VENUS & MARS - NEW MOON RISING - BLESS A BRAND NEW ANGEL ★★★ (2007-08-15 12:38:03)


繊細で優しい歌声が胸を締め付ける哀愁溢れるメロディアスなバラードです


VENUS & MARS - NEW MOON RISING - DANCING ON THE HIGHWIRE ★★★ (2007-08-15 12:41:57)

哀愁のハードポップナンバー叙情的なメロディが耳を惹きます
ハスキーな歌声に色気を感じます


VENUS & MARS - NEW MOON RISING - Dying for Your Love ★★★ (2017-04-08 18:25:01)

甘く切ないハードポップナンバーに胸キュンです
丁度エエよ


VERITY - Interrupted Journey ★★★ (2021-01-30 13:48:35)

知る人ぞ知る英国ロックを代表するミュージシャンの一人、ジョン・ベルティによるソロプロジェクトチームが1983年にリリースしたアルバム。元Argentとしても知られ、今作には、そのつながりもあるのかラス・バラードを筆頭、外部ライターの力を借りているのも魅力の一つ、ジョーイ・カルボーンの書いた④なんて日本人好みの哀メロナンバーですよね。

クリアーでエモーショナルな歌声と、英国的な情緒を絡ませつつも情熱的なロックテイストと洗練されたアーバンなエッセンスも巧みの織り込ませ、実に熱量の高いクールな古典ハードサウンドを披露。それでありながらもヒットポテンシャルも秘めているのだからマニアならずともたまりません。

上手い歌とギター、そしてメリハリの効いた楽曲が用意と、なぜこれが当時日本で発売されず、今日まで無視されているのか残念でなりませんが、エッジの立ったハードなギターと、情感たっぷりの透明感溢れるロックな歌声、英国仕様の折り目正しいワイルドハードサウンドの洗練されたロックの旨味、当時としては伝統と斬新なアプローチを試みつつ、硬軟のバランス感覚にも秀でた一枚として高い評価を受けたと思いますよ。

ちなみに今作で主役を張るジョン・ベルティさんですが、実はジョン・ロートン脱退後のHEEPに加入寸前までいった人物です。
そんな情報を頭の片隅に置いて聴いてみると、これまた違った景色も見えてきますよね。
知名度は低いのですが、マニアならずとも楽しめるブリティッシュロックの隠れた一品。是非とも見かけたら聴いて欲しい一枚ですね。
玄人好みの味わいと、売れる要素が見事に融合していますので。


VETO - Carthago ★★★ (2012-03-18 13:27:36)

1988年リリースのジャーマンパワーメタルバンドの2nd。二本のギターが紡ぎ出す漢臭い力強さと哀愁のメロディが奏でるファンタジックな世界観を内包したメロディックメタルを存分に堪能できます、綿密に練りこまれた楽曲の魅力はハンパなく輝きを放ち90年代の半ばくらいに初めて今作を聴いたのですが「これ?メジャーでいけるんじゃないの」と思える充実の一枚でした、確かにシンガーのパフォーマンスに若干の物足りなさを覚えますが親しみやすい歌メロは耳なじみよくスッと入り込んでくるし勇壮なメロディを奏でるアレンジセンスはすばらしく聞き手に高揚感を与えてくれます。これぞ正統派HM/HRですよね。今では1stとのカップリングで再発もされているので、ジャーマンメタルならではの骨太な荒々しいさと勇壮なメロディと楽曲の魅力を最大限に引き出す繊細なアレンジセンスの妙に酔いしれて欲しいですね。


VETO - Veto ★★★ (2020-06-23 13:32:45)

ツインギター編成5人組のジャーマンメタルバンドが1986年にリリースした1st。
欧州由来の叙情的なフレーズがシャープに切れ込んでくるパワフルなサウンドが魅力のバンド。軽めの音質&たどたどしい演奏、とくにリズムのドタバタ感に拒否権発動したくなるのだが、攻撃性のみならず、クラシカルテイストもぶっこんできたりとアイデアも豊富、先人たちからの影響も素直に表現する術を持っており、そのアイデアがガチンとハマったときの威力は相当な破壊力があり、色んな欠点に目を瞑り楽しみたくなるから不思議だ。
日頃、メジャー流通のキチンとした商品と向き合っている方には、少々敷居が高いかもしれないが、メタル愛溢れるマニア諸氏ならば、血沸き肉躍る高揚感とメタル特有のコンパクトなドラマ性を大いに楽しんでもらるでしょう。
最高に下手くそだなぁと罵りたくなるパートと、カッコいいーと唸りたくなるパートを同時に楽しめるのも、こういうバンドあるある。この苦しそうなハイトーンヴォーカルも込みで楽しんでもらいたい。


VICE - Hot...Just Looking At You ★★★ (2016-10-11 14:59:07)

VICEというバンドは知っているだけで他にアメリカで2組、ドイツに1組いたように記憶していますが、彼らはカルフォリニア出身のツインギター編成による5人組でかつては、音速の貴公子と呼ばれるギタリスト、あのインペリテリとロブ・ロックが同時期に在籍していた事があり、そのラインナップによる幻のデモがあるとマニア筋が血眼で捜すレアモノバンドとして知られております。今作ではインペリテリやロブがいたとは想像しがたいアメリカンなメロディックHM/HRサウンドを極めており、華麗なコーラスワークに彩られた硬軟入り混じったアレンジが冴えわたり、非常にバランス感覚の優れた一枚としてメロディ派には安心して進める事に出来る一品ですね。リリース時はメタルバブルで膨らむ1987年ですからね、その中でもジックリ耳を傾けると、このメロはロブが歌ったら魅力的だろうなぁとか、インペリテリのシュレッドギターがここでねじ込まれたらと想像しても楽しめるクオリティの楽曲が多く、ある意味バブリーな匂いもプンプン発散してますが、軽いタッチのミックスに惑わされずに楽しむのも一興でしょうかね。


VICE - Na Na Naughty ★★★ (2018-05-07 12:43:24)

バンドの初期メンバーに、あのクリス・インぺリテリとロブ・ロックが同時期に在籍していた事で知られる幻のUS産HM/HRバンドの2ndが突如リリース。しかも元は80年代にメジャーリリース予定のお蔵商品の復刻と言う事でマニアも歓喜。なんといっても自主製作盤の1stの出来も良く、今作と併せて復刻したのは喜ばしい限りです。
躍動するダイナミックなグルーブ、フックに富んだ爽快感たっぷりのメロディ、分厚いコーラスハーモニーを設えた王道サウンドは、青空の下、大音量で聴きたくなる、あの豪快かつメジャーなアリーナ風サウンドに仕上がっており、順当に成長の跡を伺わせる仕上がりになっております。80年後期、確かにこの音はもう古いと言われるだろうが、しっかりとしたサポートの元、リリースされたら一定の評価を受けたであろう高品質なアメリカンロックでした。
プロデューサーはあのポール・サブー、出している音はメロディックな王道アメリカンロック。この特性が生み出すマジックに酔いしれますよ。2015年まで世に埋もれていて誰も知らないバンドになっていたんだから、恐ろしいですよね。とんだお宝が発見されずのままでしたから、80年代に活躍したグラムメタル勢と比肩しても全く遜色のない一品。そちら方面が大好物の方はチェックして欲しいですね。


VICIOUS RUMORS - Celebration Decay ★★★ (2020-09-13 14:47:00)

もはやジェフ・ソープさえいれば、このバンドは存続するという事なのだろう。メンバーは入れ替わったが、ジェフの創作意欲に陰りはなく、このバンドらしいダークでミステリアスな雰囲気のあるテクニカルなギタープレイを堪能できるパワーメタルは健在。懐古趣味に走らない現代的なエッセンスも忘れることなく自らが積み上げた過去と対峙、剛毅に打ち鳴らされる無頼な鋼鉄サウンドと、技巧的なプレイの数々、その圧倒的なサウンドが全てを覆いつくしていくが、アメリカのバンドなので、少々情緒に欠けているので、ハッキリとした歌メロで昇天したいと思うマニアには物足りないかもしれませんが、妙な色気を出したポップソングなどを排除しているので、昔から彼らを応援しているマニアにとっては、一本筋が通っているので安心して聴けるでしょうね。80年代的な要素も意識して取り込んでいるように感じられるのもプラスでしょう。


VICIOUS RUMORS - Digital Dictator ★★★ (2020-05-03 17:04:58)

ジェフ・ソープの相棒にマーク・マギーを迎え、不世出のヴォーカリスト、カール・アルバートが揃ろいバンド体制が強化された2枚目。その効果がオープニングナンバーから劇的に変化、ドラマティックかつパワフルなバンドサウンドを確立、ジェフ・ソープが本領を発揮したというところだろう。ドラマ性を高めるツインギターコンビの濃厚な絡み、メロディアスかつ攻撃的なギタープレイが研ぎ澄まさることにより破壊力も倍増と、力技だけではない技巧派ぶりも披露している。

もはやロブ・ハルフォードにも負けていないぞとタメを張れるカールのパワフルヴォイスが各段に音楽性へリアルティを導入、この欧州的な陰りのあるダークメタルサウンドとの相性は抜群の相乗効果を生み出している。2枚目にして威風堂々たる佇まいを醸し出したバンドの出世作。これぞヘヴィメタルの醍醐味が詰まっている。


VICIOUS RUMORS - Razorback Killers ★★★ (2015-01-03 05:11:28)

かつてはヴィニー・ムーアも在籍していた事でも知られるパワフルでありながらもスリリングなツインギターを軸にドラマ性の高い楽曲が魅力の彼らが2011年にリリースしたアルバム。オープニングからキャッチーながら派手なギターバトルが堪能できるストレートな楽曲で幕が開け掴みはOK。シンガーもハイトーンが気持ちよく突き抜け聴いていて痛快です。ベテランバンドの気概、持ち味は失わずリズムや音は今風だし古臭く感じさせないアグレッションは直球勝負だがこのバンドの魅力を伝えるのには十分すぎるほどの気合いと魅力が漲り、この手をサウンドを知り尽くした職人技がソツなく冴える入魂の一枚ですね。それにしてもギターバトルと言うか初期から支えるジェフ・ソープが踏ん張っているね。クールなギタープレイにニヤニヤさせられました。


VICIOUS RUMORS - Soldiers of the Night ★★★ (2016-10-01 13:27:28)

US産とは思えない欧州由来の光沢のあるメロディとドライブ感のある演奏、エキサイトメント溢れるスリリングなヴィニーのギターを中心にガッチガチのHM/HRを聴かせている1st。音楽性はまさにマイク・ヴァーニー率いる謹製Shrapnelサウンド、同系統で語るならChastain辺りを思い出しますが、これぞヘヴィメタルと呼ぶに相応しいガッツンガッツンの厳つい音を出していますね。ヴィニーの速弾きを世に出すマイク・ヴァーニーの意向もあったのか、彼らの個性がより強く発揮されるのは次作以降となりますが、華やかでグラマラスな音楽性に倒錯していくUSメタルシーンの中で、アングラコンクリートサウンドの先鋒を務めていたバンドの片鱗と力技を堪能できる一品としてマニアなら手にとって欲しいですね。このバタバタ感がダメだと厳しいんですが、この時代ならではの味わいと、いかにJPがメタル界において影響が強かったかが分かるでしょうね。


VICIOUS RUMORS - Warball ★★★ (2018-12-26 02:18:47)

US産パワーメタルの最高峰に位置する伝説のバンドによる原点回帰を告げるカムバック賞アルバム第一弾。90年代から始まるへヴィネスブームに飲み込まれ、初期のファンにとっては迷走期と呼べる時代からの脱却に歓喜ですが、それ以上に嬉しいのは、過去にすり寄るだけではないモダン時代も無駄にはしていないアレンジが見事。このアルバム一枚で喧嘩別れした実力派シンガーのジェイムズ・リヴェラも素晴らしいパフォーマンスを披露と、天国のカール・アルバートも成仏出来たでしょう。彼の没後は、それくらい本分を見失っていたと酷評されていましたからね。

このバンドの魅力とは何か、それはへヴィでアグレッシブなサウンドだが、メロディアスな側面の失わないと言うバランス感覚が最大の売りだった。活きのいいリフワークとアイデア豊富なツインギターの絡み、ジェフ・ソープのキレまくりのシュレッドギターもハマり、多くの場面でスリリングな見せ場を作りだしている。ダイナミックなのにキメの細かいサウンドはメタルな耳には、この上なく心地が良い。へヴィでダークだが、聴きやすく感じるのも、このあたりのアレンジがキマっているからだろう。

JPなどの先人達が築き上げたスタイルを研磨した2000年以降の正統派メタルのあり方を提示してくれた起死回生の一撃。往年のリズム隊も復帰なども、話題性だけではなく本当の意味での復活作となった。


VICTIM - Power Hungry ★★★ (2015-05-01 12:42:52)

カルフォルニア出身の4人組が1983年にリリースした1st。表題曲の④などを聴いていただければ彼らがジューダス・プリーストなどを模倣とするトラディショナルなバンドだと直ぐにわかるでしょうね。音質の軽さはあれど、ハイトーンを生かした鋭い歌声とエッジの立ったギターを軸に、スピード感を煽り立ってる軽快さとライトな感覚が上手く混ざり合わさり、シンプルな構成だが、どの楽曲にも攻撃性とメロデイックな部分が強調されており、往年の空気を纏っています。メタルバブル前夜、メタルが新たなる方向へ進むべくキャッチーさが溢れているのも懐かしいですね。現物は見た事無いのですが1984年リリースの2ndEPとのカップリングでCD化もされているらしいし、単品だけならiTunesでもイケますんでマニアなら手を出す価値はあるかと思います。


VICTORIUS - Dreamchaser ★★ (2016-07-22 15:12:14)

国内盤はアヴァロンレーベルからリリースされているドイツ産正統派HM/HRバンドの3rd。派手に打ち鳴らされえるブラストビート、欧州産の湿り気と一聴して耳に飛び込んでくる感触の柔らかいキャッチーなメロディ、申し分ないスピード感と堅実極まりない無難な作りはメタル系の入門盤にはもってこいな仕上がり、同郷のハロウィンやブラインドガーディアン、派手な展開はドラゴンフォース辺りからの影響を感じさせ、その辺りの音楽性に共感出来る方には安心して楽しめるクオリティを保持していますね。個人的には先の見える展開&王道スタイル、更には聴いていこっぱずかしい感覚に囚われ全く手を出さないジャンルなのですが(タダでもらいました)ドイツ産ならではの生真面目さと、暑苦しさを緩和させる伸びやかな歌声のシンガーとの相性も絶妙で、ドイツからもこんな爽快なバンドが出てくるんだなぁと思いましたね。時にはヒロイズムさえ感じさせる高揚感のあるメロディと展開、けっして手綱を緩めないスピード感とキャッチネスさは、どこまでも親しみやすいが、ソリッドな質感の音は自分たちの本分を忘れる事のない証、BABYMETALブームで湧き上がる昨今、この手のバンドを進めると裾野も広がる可能性もあるのかなぁと思いますね。なにはともあれ、メタル系サウンドのカタルシスを開放する実直な作りは馴染みやすさNo.1でしょう。


VICTORY - Culture Killed the Native ★★★ (2022-08-01 18:35:21)

結成当初からワールドワイドなスタンスで活動していたジャーマンメタルバンド。SCORPIONNSやBON FIREよりもL.Aメタル風味も強く②みたいな曲を聴けば、このバンドがどこに軸足を置いているかが理解できるでしょう。しなやかなリズムも口当たりの良いハードサウンド、キャッチーなメロも適度は硬質感を伴いアメリカでもドイツでもない無国籍なサウンドを奏でている。やはりメロディに欧州の味わいを感じさせるのも高い評価に繋がるでしょう。
堅実なプレイの中で、ハーマン・フランクはギターヒーロー然とした派手目のソロを披露、今の若い人には新鮮に聞こえるタッピングプレイも耳を楽しませてくれますね。
こうして時代を経て、向き合うと当時とは違った情景が見える。メタルバブル弾ける80年代の終焉を迎えようとしていた時代、このバンドは、ある意味メインストリーム寄りサウンドを全開で鳴らしている、だが同時にメタルバンドとしての気概も強く感じさせる生真面目さが、そこかしこに息づいており80年代型メジャーメタルの最終形態のようなサウンドを構築しています。
温故知新、雑誌でも紹介されるようなバンドでもないだろうが質の高さは間違いない。というか、最高峰に位置する欧州型メジャーサウンドが楽しめますよ。


VICTORY - Don't Get Mad... Get Even ★★★ (2019-09-26 14:44:07)

トミー・ニュートンの相方をハーマン・フランクに、ドラマーもフリッツ・ランドウに変えリリースされた2枚目。今作も前作の流れを踏襲するワールドワイドなスタイルで勝負。オープニングからコーラスワークも耳を惹く、硬軟なバランスが取れたハードサウンドで勝負、キレのある②と流れ前作よりも明らかに垢抜けた印象が強い。その流れは最後まで続くのだが、ミドルナンバーが中だるみ感を誘発しているという意見もあるので、スピードナンバー中心に楽しみたい人には、少々厳しいかも知れませんね。バンドメンバーの変更は音楽性にも過敏に反応したのか、方向性を見定め派手さと言うか時代性を巧みに飲み込みメジャー感を前に出してきた。その中にハードエッジなスタイルを際立たす事でロックバンドとして矜持と言うものを感じる。
単なる売れ線ではない腕の覚えのあるメンバーが揃った質の高い一枚。ドイツ人らしい生真面目さと欧州由来の暗く湿ったメロディは、やはりアメリカ人には出せない魅力ですよ。

アメリカ市場を狙った音楽性、このメロディアス路線と真摯なハードサウンドは、W.A.S.P.やTWISTED SISTERを思い出しますね。こういう硬軟のバランスに優れたアルバムは80年代マニア以外にも、十分に通用する魅力があると思いますよ。
細かい類似性を指摘され低評価を喰らったアルバムですが、全体を包み込む雰囲気を楽しめる方なら、何の問題も感じないでしょう。ハードエッジなメジャー級メタルのお手本のようなサウンドを楽しめますよ。


VICTORY - Fuel to the Fire ★★★ (2022-03-20 13:17:13)

2006年にリリースされたリメイクベストアルバム。往年の名曲から最近のモノまでパッケージ。シンガーのチャーリー・ハーンがいないのは残念だが、ギターチームは黄金期のトミー・ニュートンとハーマン・フランクの二人、阿吽の呼吸から繰り出されるツインギターはダイナミック、屈強なリフワークは勿論、ソロでも華麗なプレイで魅了。質実剛健な本格的ハードサウンドにピッタリです。
リズム隊も生き字引となるベースのファーゴ・ピーター・クノールンは健在、ドラムはフリッツ・ランドウという黄金期を支えた二人、抜群のコンビネーションから生み出されるグルーブは心地良く鳴り響き盤石と態勢で後方支援をしています。
シンガーである、ジョティ・パルカルディスも違和感は全くなく、ハスキーな高温を生かしタフでワイルドなヴィクトリーサウンドのフロントマンとしての重責を見事に果たしていますね。
生まれ変わったというよりは、現代のテクノロジーで復活した過去の名曲群、個人的にそこまで熱心に聴いたバンドではないので、思い出せない曲もあったり、新曲もあるのだが、そんな細かい事を気にしないで楽しめる、クラシックロックの美点が詰まっています。
ドイツ人らしい生真面目さ、豪快なノリはダイナミックだが、キャッチーさも存分に練り込まれているので試聴感は抜群に良いかと思います。AC/DCみたいなもんは苦手だという方にはすすめませんが、古典となるロックな響きを体中で浴びたいマニアならば、大いに楽しめるでしょう。やはりテンポアップした曲が多く、ライブ映えする楽曲が小気味よく流れてくるの選曲の良さも今作の魅力。ベストアルバム的な側面があるので、尚更、手が出やすいでしょう。
売れた実績の無いバンドは再発が難しいからねぇ。コンプするのが難しいアーティストだけに、尚更でしょうよ。


VICTORY - Hungry Hearts ★★★ (2022-04-22 12:27:41)

メタルバブル湧き上がる1987年、多国籍な感性を生かしたジャーマンロックは実にワールドワイドな音楽性を披露。その癖のないストレートな作り込みとスケールの大きいダイナミックなロックは売れそうな勢いが充満しており、何かきっかけを掴めば大爆発しそうな雰囲気はある。結局、シングルカットされるも導火線に火をつける事にはならず、大きな話題を提供したとは言えないのだが、コンパクトにまとめ上げた楽曲は、どれもがシンプルにカッコイイ。歯切れの良いリズムとリフワーク、適度に見せ場を作るギターソロ、男臭いサウンドとメジャーな質感を巧みに混ぜ込み、チャーリーのハスキーヴォイスが力強く歌い上げる様にグッときます。
けして売れることを否定しないが、ロックな芯の太さを損なわないバンドサウンドの旨味、そのバランス感覚に唸りますね。

少々、アメリカン過ぎる、欧州的な情緒を増やした方がジャーマンらしい、これならアメリカのバンドで良いぞと、どっちつかずな印象で黙殺された感の強い今作だが、こうして時代が過ぎた今、果たしてそういった評価で終わる作風だったのかと思いますね。

80年代的メジャーサウンドと洗練された硬派なロックサウンドによる華麗なる融合、軽やかなミックスと歯ごたえのあるシンプルリズム、やはり生真面目なジャーマンらしさも存分にあり、大陸的なグルーブを持ち入りアメリカのバンドでは出せない、ワビサビがあるしヨーロピアンな風は吹いている。今作の味付けをブライトなモノに仕上げたのは、コンパクトさだろう。もう少しコクを出して欲しかったのだが、こういう味付けも戦略だと思う。そういう意味では正解だった。


VICTORY - Hungry Hearts - Hungry Hearts ★★★ (2022-04-22 12:30:35)

派手さに埋没しない歯ごたえのあるミドルナンバー
しかしメジャーな感性も有しており
このバンドが秘めていた可能性を強く感じます
ド派手に走るわけでも軽快なパーティーロックでもないが
大地を踏み鳴らすメジャーロックアンセムであることに代わりは無い
前後の曲の試聴感を爆上げしているのもポイントだ


VICTORY - Victory ★★★ (2019-09-26 14:08:04)

70年代から活動するFARGOを母体に再始動したバンドは同郷の先輩、ルドルフ・シェンカーの口添えも有りメジャー契約をもぎ取る事に成功。当然、それ以前の活動も後押しとなるのだが、最初からドイツ以外の国をターゲットにしていた為に、シンガーの座を、アメリカ人のチャーリー・ハーンが務める事に違和感はなかった。
他にも渋いところではWild Horsesのギタリストだったジョン・ロックトンが参加もしていたりと、ポッと出の新人ではないので、デビュー作から堅実な作り込も成功と、ワールドワイドなサウンドで勝負を掛けている。
陽性に成りきらない欧州由来の湿り気のあるメロディ、大衆性を取り込んだノリの良さ、バラードあり、カヴァーありと、多様性があるものの散漫な印象を与えないのも好印象。日本での認知度はイマイチだが、ドイツはもとよりアメリカでも、そこそこの成功を収めたバンドとして知られている。
このバンド、今となっては名プロデューサーであり、腕利きのミキサーとしても知られる腕利きのギタリスト、トミー・ニュートンが参加している事で有名かも知れませんね。
ハロウィーンスタイルではない、メジャー級のジャーマンメタルサウンドの旨味、渡米後のスコーピオンズをお手本としたような叙情派路線は、堅実な演奏とアレンジに対して、相反するかの如く熱い喉を披露するチャーリーのおかげで、独自のカラーが生み出されている。

なんだかんだ言っても、このバンドを有名にしたのは、女性が仰向けに寝そべりV字を開脚を決めたジャケなんですけどね…とほほ


VICTORY - Victory - Can't Stop Missing You ★★★ (2019-09-26 14:10:40)

泣かせのロッカバラード
ベタベタに聴かせないハードエッジさが好きだ
渋系のジョン・ロックトンに対してメタリックかつモダンなニュートンのギタープレイの対比も面白い
熱い喉を披露するチャーリー・ハーン
ゲイリー・ムーアやアクセル・ルディ・ペルに見出されたのは当然と言える
パフォーマンスで魅了してくれますよ


VICTORY - Victory - Don't Count on Me ★★★ (2019-09-26 14:16:15)

ROCK BOTTOMなミドルナンバー
この生真面目な切れ味にドイツを感じますね


VICTORY - Victory - Gonna Be in Trouble ★★★ (2019-09-26 14:19:39)

売れそうな空気が漂っていますね
派手目のソロも決まっています
陽性に成りきれないヨーロッパの血が大好きです


VICTORY - Victory - On the Run ★★★ (2019-09-26 14:22:04)

ゆったりとしたグルーブが襲いかかるワイルドなイメージを抱かせるミドルナンバー
サビでは跳ねあがる展開も悪くない


VICTORY - Victory - Red Alert ★★★ (2019-09-26 14:13:49)

バラードに続き最後の曲もスローナンバーだったのには驚いた
ここでもチャーリーの熱を帯びた魂を削りパフォーマンスを楽しめる
余裕のないギリギリのシャウトは評価の対象かも知れませんね
ブルージーかつメロディアスなハードサウンド
欧州由来の暗く湿ったメロディが心を濡らします


VICTORY - Victory - The Hunter ★★★ (2019-09-26 14:25:24)

定番と言えるロックなシャッフルナンバー
ベタの強みと言えばそれまでだが新鮮さは皆無
使い古されたアイデアでも重量感を残したジャーマンスタイルがアクセントとなっている
快活なノリはアルバムのオープニングにピッタリだ


VIENNA - Overture ★★★ (2018-03-25 15:05:09)

EARTHSHAKERに参加する永川敏郎とGERARDを結成したデビューを果たした藤村幸宏。その藤村が中心となり、名だたるプログレバンドに参加したメンバー集め新たに結成されたのがVIENNAです。
そのバックボーンから国産プログレ界のスーパーグループと話題を呼んだのですが短命に終わった彼ら、そんな貴重なバンドの1stがNEXUS ROCK LEGEND ARCHIVE COLLECTIONとして復活です。
並々ならぬテクニカル集団と言う事で最初は身構えていたのですが、思いのほか、テクニカルなプレイを封印。優美な叙情性を醸し出す演出はあれど、藤村の歌を前に出した作風をとっており、キャッチーなメロディと、飛翔感溢れるキーボードを武器に、幻想的な世界観を築き上げている。クラシカルなキーボードの合間にクールなリフも飛び出すが、塚本の比重は大きい作りだ。その辺りにハードなものを好む方には少々物足りないと映るかもです。
しかし、このバンドの音には、型にハマったロックの様式など微塵もとっておらず、そのイマジネーションに溢れた自由空間は、やはりプログレ系のバンドとしての魅力に溢れているだろう。日本のASIAでも目指したのだろうか?そんな推察をしつつも、この手のプログレ系に蘊蓄をたれる程の知識も教養も持ち合わせていないので、これ以上の戯言は辞めておきます。

優れたミュージシャンとして知られる藤村ですが、このバンド解散後、LOUDNESSをクビになった二井原実先輩と合流、ソロアルバムやLIVEに参加後、DED CHAPLINを結成。バカテク集団だったが、活動は尻すぼみ、その後X-JAPANのTOSHIのアルバムに参加、楽曲も提供、他にもEARTHSHAKER解散後、西田昌史とGirl U Needを結成するも上手くいかず解散。90年の後半にはVIENNA復活も話題にならず、その後はGACKTと活動していたはずです。