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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1501-1600

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1501-1600
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BLACK SWAN - Shake the World ★★ (2020-08-10 13:40:58)

ロビン・マッコーリー、レブ・ビーチ、ジェフ・ピルソン、マット・スターの4人が結集したスーパーロックグループと巷で呼ばれるバンドの1st。レーベルはFrontiersときてますからね。その筋のファンにとっては安心材料でしょう。有名人が集まり逆につまらなくなる悪例は枚挙としてありますから。そんな不安材料を吹き飛ばすお膳立ては揃っていますが、出している音は元気なハードサウンド、ロビンの押しの強い歌声を前面に出し、泣かせの叙情的な要素など排除、欧州的なエッセンスではない躍動感のあるハードサウンドはレブとジェフが持ち込んだ要素だろう。
ロビンの暑苦しい歌声のせいで、味付けが濃くなり、些か情緒に欠ける音楽性になってしまったのは個人的には残念だが、もう少し肩の力を抜かせて唄う叙情派ナンバーなどを設けたら印象も違うのでしょうが、とにかく味が濃いアルバムである。ジェフ・ピルソンプロデュースによる作風なのですが、軽快でありながらも骨太なロックスタイルは、確信犯的なフレーズを導入することで定番と化すことに成功。ロビン、レブ、ジェフのソングライティングチームによる、ワールドワイドな感性を発揮することで多様なメタルファンを迎え入れる音楽性の獲得に成功した。無難ではあるが、冒険心を感じさせる面もあり、期待に答えたと言えよう。


BLACK WIDOW - Streetfighter ★★★ (2016-01-11 13:14:28)

モーターヘッド丸出しのオープニングに一瞬ズッコケそうになりますが、その曲もしり上がりにカッコ良くなり、完全に自分たちのカラーの染め上げている。ベルギー産らしい湿り気と、アメリカやイギリス、ドイツなどとも違う、やけくそ感溢れるパワフルさが漲る音楽性はNWOBHM勃興時を思い起こさせる荒々しくも逞しい暴走スタイルが貫かれており、塩っ辛いオッサンサウンドに目頭が熱くなります。回転するリフ、煽るリズムチェンジ、それらを生かしたスピード感、プリースト風味もあり、聴いていると身体が熱くなりますね。テクニック云々では語れない熱を帯びたロック魂に焦がれました。たぶん未CD化。アナログ盤でもエエから聴いて欲しい一品ですよ。


BLACKHOLE - City Life History ★★★ (2016-06-21 15:04:34)

1989年から活動を続けるコリアンメタルの雄、ブラックホールが1996年にリリースした5枚目のアルバム。欧米の音楽では聴けない繊細なサウンド作りはアジアならでは、そこに情念たっぷりのメロディが絡み独自のスタイルを築きあげています。とは言え我が国同様、この手の音楽を歌うのには少々パワー不足なボーカル、適任とは言い難い線の細さが、曲の魅力を削いでいる面が目につき今一つのめり込めないのが残念。また音楽性もやりつくされた感のあるものばかりで欧米はおろか、日本からの影響も伺えるスタイルには微笑ましいというのか、所謂K-POPな味わいもあり、ある意味、普遍性の強いロックサウンドに取り組んでいます。曲調に合わせふり幅の広いプレイで魅了するツインギター、LIVEではさぞや迫力のあるプレイを見せてくれるんだろうと想像力を掻き立てるリズム隊の堅実さ、なんだかんだ言っても、このワビサビのある音楽性は嫌いになれない我が身としては、1996年に、こういった音楽で生計を立てようとしている姿勢も美しいし共感を覚えずにはいられません。アジアンな血を沸き立てる力強さと、心を映し出す情感たっぷりの演歌チックなメロディ、その繊細さとハードテイストの融合には通じ合うものがありますね。


BLACKLACE - Get It While It's Hot ★★★ (2012-02-06 03:13:59)

前作の流れを引き継ぎ格段に進歩した1986年リリースの2nd
エッジの効いたギターが奏でる適度な刺激が心地よく耳を刺激してくれます。紛れもないこの時代のメタルサウンドだし、この時代をど真ん中で過ごした自分には当時の感覚にトリップしたような懐かしさを与えてくれます。キャッチーメロディとノリの良さもシンプルだが良いものは良いですね。けして軟弱にならないロック色も女性シンガーが女を売らないからこそ、堂に入ったパフォーマンスで楽曲に華を添えます。適度な疾走感とタイトなリズムがテンポ良く駆け抜ける様にメタル黄金期バブル前に思いを馳せ①のギターリフに王道だしやり尽くされているけどもカッコいいと思いましたね。


BLACKLACE - Get It While It's Hot - Action Pact ★★ (2012-02-13 04:43:28)

ブリブリとしたミドルハイナンバー
時代性を感じさせるなぁ


BLACKLACE - Get It While It's Hot - I Like to Rock ★★★ (2012-02-13 04:40:19)

王道を行くメタルナンバー
ジョン・サイクスだし44マグナムなギターリフと曲調が好きです
気持ちいいなぁ、このノリ


BLACKLACE - Get It While It's Hot - Mad Dog's Revenge ★★ (2012-02-13 04:47:08)

緊張感のあるインストナンバー
テクニックニック的にも申し分ないですね


BLACKLACE - Get It While It's Hot - Run for Your Life ★★★ (2012-02-13 04:51:38)

キャッチーなメロディが耳馴染みよく刺激を与えてくれます
80年代的な王道HM/HRサウンドに愛着を感じますね


BLACKLACE - Get It While It's Hot - Shadow of the Night ★★★ (2012-02-13 04:49:59)

ヘヴィでメロディアスなミドルナンバー
単純にカッコいいね


BLACKLACE - Get It While It's Hot - Speed of Sound ★★★ (2012-02-13 04:42:06)

アルバムタイトル通りなスピードメタルナンバー
適度な疾走感がたまりません
マリアン嬢の歌声が素敵です
女性らしい凛とした力強さが好きです


BLACKLACE - Get It While It's Hot - The Jig Is Up ★★ (2012-02-13 04:53:15)

ヘヴィさの中にある哀愁が光ります
地味な曲だが僕は好きですね
また、頭から聞きたくなります
こちらもリフ主体の懐かしい雰囲気が好き


BLACKLACE - Get It While It's Hot - The Right ★★★ (2012-02-13 04:45:36)

パワフルですね
起承転結のある展開が見事
派手なギターソロも決まっていますね
王道HM/HRサウンドに焦がれます


BLACKLACE - Unlaced ★★★ (2012-01-28 04:09:59)

ブラックレースってエロいなと思ってしまうのは混じりッけなしの中年だからです。
女性Voマリアンを擁するUS産の正統派HM/HRバンドの1984年リリースの1stを紹介します。
この手のサウンドに向き合うにはやや線の細さを感じますが、無理に力む事無く歌う姿に女性ならではの可憐さと凛とした佇まいを感じます。そこがこのバンドの魅力であり生命線でしょうね。耳馴染みの良い歌メロも懐かしい時代を想起させる曲調は今もっても熱くメタル魂を鼓舞してくれますね。ギターはリフワークも堅実だしソロは華やかでスピーディに弾き楽曲を盛り立てます。どこか湿り気のあるメロディがUS産とは思えず、当時はどういった敬意でバンド結成にいたったのか興味深くいましたが今もって詳細を知りえませんでした。個人的には王道を行く正統派HM/HRサウンドがツボで愛すべき世界観を披露しくれる姿に焦がれましたね。あくまでもB級ですが普遍のメタルサウンドに興味のある方やメジャーどころに食傷気味の方にオススメしますね(個人的にはこのアルバムを聴くと何故か初期LOUDNESSを聴きたくなります)。昨今の女性Voブームを尻目にこんなバンドもあるんだよと言いたくなりました


BLACKLACE - Unlaced - Born to Raise Hell ★★★ (2012-01-28 04:13:42)

アタック感の強いハードなミドルナンバー
このノリが好きですね
前ノリ気味の唄もカッコいいわ
サビが大好きですね
握りこぶしを振り上げたくなります


BLACKLACE - Unlaced - Call of the Wild ★★★ (2012-01-28 03:54:52)

大げさなイントロに導かれ幕が開ける疾走ナンバー
「よっ!待ってました!!」と掛け声を掛けたくなります
この展開は引き寄せられますね
ギターソロも熱いね
男勝り感をアピールしていない
女性らしいロックな歌声が好きです


BLACKLACE - Unlaced - Damn Cheater ★★★ (2012-01-28 04:15:34)

王道を行くハードでメタリックなナンバー
このノリが80年代風味なのかな
大好きなサウンドです


BLACKLACE - Unlaced - Devil in Disguise ★★★ (2012-01-30 00:39:43)

キンキンとメタリックなサウンドと豪快なノリ
懐かしい時代を想起します
このハードなサウンドに負けない
女性らしい歌声が好きです
ギターソロも入り方もスリリングでカッコいい


BLACKLACE - Unlaced - Hots for You ★★ (2012-01-30 00:42:47)

仄かに漂う哀愁を帯びたメロディ
女性ならではの可憐さに引き寄せられます
メロディを大切にしたミドルナンバー


BLACKLACE - Unlaced - Nightmares ★★ (2012-01-30 00:44:54)

シャウト一発
メロディアスなミドルハイナンバー
バタバタ感がUS産マイナーメタルの味です


BLACKLACE - Unlaced - On the Attack ★★★ (2012-01-28 04:12:02)

キャッチーなメロディがいいですね
適度な疾走感とドライブ感が素敵です
楽曲の組み立て方が憎いね
全体的にバタバタしている感が味です


BLACKLACE - Unlaced - Runner in the Night ★★★ (2012-01-30 00:36:59)

王道を行く哀愁を帯びたメタリックな疾走ナンバー
適度な湿り気のあるメロディが大好きです
ギターソロも華やかですね


BLACKMAYNE - Blackmayne ★★★ (2019-11-15 19:49:29)

NWOBHMの流れを組むバンドが1984年にリリースした1st。オープニングから炸裂する攻撃的なリズムと疾走感、そして憂いのあるメロディが沸々と沸騰する、熱情型のサウンドが激しく燃え盛っております。その流れを壊す事無くアルバムは続くのだが、ある意味、型にハマったタイプのバンドではある。それはSatanだしGrim ReaperだしDiamond HeadだしBlitzkriegと言ったバンドが作り上げたスタイルの継承である。それだけに新鮮さは薄味だが、セオリー重視の音楽性と言うのは悪くない。むしろ、自分達のやりたい事に純粋に取り込んでいるように感じられ好感が持てる。商業ベースに乗るのとは違う、若さに任せたガムシャラさが、聴き手を鼓舞し、熱いものを突き上げさせてくれた。
それにしてもNWOBHMは奥が深い、このクオリティでも埋もれるのだから、シーンの隆盛というのか流れの速さに驚かされますね。2017年に今作が再発。そして2019年には待望の復活作をリリースしています。


BLACKSMITH - Gipsy Queen ★★★ (2016-06-29 13:21:05)

1999年に突如Victor Entertainmentから1stがリリースされるまで記憶の彼方に吹き飛ばされていた北欧産HM/HRバンドが1985年にリリースしたデビューEP。あか抜けない面はあるが北欧産ならではの透明感溢れる哀愁のメロディ、これぞ北欧メタルといいたくなるような美点が詰まった力作で不安定な要素がないとは言い難いが、キラキラと煌びやかな輝きを放つ様式美HM/HRはパープル路線を踏襲する一連の流れに系譜するスタイルそのもの、北欧らしい甘さも織り交ぜつつメタリックな要素も損なわないアレンジは、この時代ならではでしょう。その魅力はオープニングを飾る『Gipsy Queen』に要約されているので、この曲だけでも聴いてほしいですね。凍てついたブリザードメタルのカッコよさに魅了されるでしょうとは言いつつもシンガーのパー・イングランド氏のパフォーマンスの不安定さには、猛吹雪で視界不良となり心も遭難しかけるのですが、満点の星空にキラ星が舞い踊るTHE北欧メタルな疾走ナンバーは、マニアならずとも引き寄せる魅力もあるかと思いますよ。1999年リリースのアルバムも良いのですが、混じりっ気なし純度100%の北欧サウンドを味わうなら今作が一番です


BLACKSMITH - Gipsy Queen - Gipsy Queen ★★★ (2016-06-29 12:34:30)

北欧メタル万歳な疾走ナンバー
鳴り響くハモンドオルガンの荘厳な音色
ダークで寒々しいブリザードロックは北欧ならではの味わい
哀愁のあるメロディが天高く舞い上がるフライングアロウなギターに咽び泣き間違いなし
調子っぱずれの歌い手に目をつむれる猛者限定にするには惜しい名曲です


BLACKSMITH - Gipsy Queen - I Don't Know ★★★ (2016-06-29 12:42:37)

凍てついた夜空に満点の星空が浮かびます
ロマンティックなムードとは違いますが
厳しい大自然と共に育まれた北欧サウンドが煌めいていますね
北欧ならではのメタル度と哀愁を帯びた糖度も高めのメロディ
胃もたれさせずに聴かせてくれますね


BLACKSMITH - Gipsy Queen - Lying Eyes ★★★ (2016-06-29 12:50:13)

イントロギターもエエですね
北欧産ならではの哀愁のメロディが耳を惹きますね
重量感も損なわないアレンジも良い
哀愁を帯びた透明感のあるメロディ
あか抜けない面はあれど
これが懐かしき北欧ブランドを思い出させてくれます


BLACKSMITH - Gipsy Queen - Take Me Home ★★★ (2016-06-29 12:38:36)

硬質感と北欧らしい甘美なメロディが耳を惹きますね
パープル直系純度100%の北欧産サウンドに泣かされます
今ではすっかり聴けなくなったサウンドだな
北欧らしい煌びやかさがツボ
そしてメタルな攻撃性も兼ね備えた名曲です


BLACKSMITH - Tomorrow's Mystery - The King Has Lost His Crown ★★★ (2016-06-29 12:59:35)

凍てついた寒々しいメロディ
あか抜けないマイナー臭もまたエエです
ベタだけどね


BLACKSMITH - Tomorrow's Mystery - Tomorrow's Mystery ★★★ (2016-06-29 12:54:10)

シングルと言う事で甘いです
彼らのポップサイドを強調してますね
キラキラと陽の光を浴びながら澄んだ空気を舞うダイアモンドダストな一曲
北欧やなぁ
北欧ですねぇ


BLACKTHORNE - Afterlife ★★ (2007-12-13 04:31:00)

L.A界隈ではメタル暗黒の時代を乗り切ろうと名うてのミュージシャンが分裂と集合を繰り返しなんとか再起を伺っていた。そんな中、グラハム・ボネットを引っ張りだしたのか、出てきたのかは分かりませんが、結成されたのがこのバンドなのです。フランキー・バネリとチャック・ライトの強力リズム隊にKISSのギターを実弟に持つボブ・キューリックが参加というか、短命に終わったので良く分からないのですが四人がレコーディングしています。これも時代なのでしょうか、必要以上ヘヴィの迫る楽曲とガナリまくりのグラハムのアングリーな歌唱が気になりますが、アメリカンな正統派ヘヴィメタルを歌うグラハムには興味があり聴いてみました。やはり曲順は大切です、無駄に力の入ったメタルソングの頭②曲は蛇足、③以降フックのあるメロディが耳を惹くヘヴィメタルが聴けます。このメンバーならもっと違う事も出来たでしょうがこれも時代の流れなのでしょう。グラハムの唄は整合感もある楽曲の中でこそ光るのでは?


BLACKTHORNE - Afterlife - Baby You’re the Blood ★★ (2007-12-13 04:39:36)

キャッチャーな唄メロとエモーショナルなボブのギターが印象的なミドルナンバー


BLACKTHORNE - Afterlife - Breaking the Chains ★★★ (2007-12-13 04:37:03)

さすがベテランのリズム隊に名うてのセッションプレイヤーが集まっただけはある、安定感がテンションの高さを表しています。グラハムのパワフルな唄が聴ける疾走ナンバー、ギターソロも熱い名曲ですね


BLACKTHORNE - Afterlife - Hard Feelings ★★ (2007-12-13 04:34:29)

ヘヴィなグルーブがカッコイイ、マーク・フェラーリのペンによるアメリカンなナンバー、ポップな唄メロが良いですが力みすぎだよ


BLACKTHORNE - Afterlife - Over and Over ★★ (2007-12-13 04:45:20)

ポップなサビメロが印象的なナンバー、この暗さが時代の表れなのか、残念な仕上がりになっているような気がします。でもイイんですよねぇ


BLACKTHORNE - Afterlife - We Won’t Be Forgotten ★★ (2007-12-13 04:42:10)

キャッチャーなサビが印象的なミドルナンバー。全体的に暗い感じなのが惜しい。曲の良さを半減させているような気がします。重厚なコーラスが渋いですねぇ


BLACKTHORNE - Don't Kill the Thrill ★★★ (2016-10-19 13:33:01)

Graham Bonnet Bandを立ち上げ近年は精力的な活動を再開するグラハム・ボネットらが結成したバンドのお蔵入りした2ndがボートラ満載でリリースされた一品。参加メンバーも前作同様、ボブ・キューリックにジミーウォルドー、リズム隊はチャック・ライトとフランキー・バネリによるL.A人脈を生かした必殺仕事人が集う構成となっており、音楽性も前作の流れを組みつつも、あそこまでヘヴィな音像で迫ってはおらず、グラハムもガナリまくりのパワーヴォイスオンリーで押し切っていないので、こちらも方がらしさは出ていると思います。ギターの音も含めダークで閉塞感のある90年代仕様のシリアスな音楽性ではありますから、キャッチーさやRAINBOWの影を追う方、チョットでもモダンな匂いが漂う事が気になる方は手を出さない方が良いでしょう。
グラハムにはもう少しソフトな曲で情緒のある歌声を披露してもらいたいのがファン気質かも知れませんが、安易なクラシックロックをなぞるスタイルよりも、この時代ならではの音楽性へのアプローチを試みた、彼の気概とパフォーマンスを楽しみ、ああだこうだと論じるのもマニアの楽しみ方でしょう。メロディを強調した曲も多く意外と楽しめましたよ


収録曲も多く個別登録が面倒過ぎるのでコピペでいきます。

ディスク:1
1. DON'T KILL THE THRILL
2. WILD INSIDE
3. SKELETONS IN THE CLOSET
4. DREAMIN IN THE HIDEAWAY
5. MAN IN THE BLACK HAT
6. TWIST THE BLADE
7. JUDGEMENT DAY
8. INSANITY
9. SANCTUARY
10. PARALYZED
11. SAVE ME
12. AFTERLIFE/WE WON'T BE FORGOTTEN [LIVE FOUNDATIONS FORUM 1994]
13. HARD FEELINGS [LIVE FOUNDATIONS FORUM 1994]
14. CRADLE TO THE GRAVE [LIVE FOUNDATIONS FORUM 1994]
15. JAPAN SONY MUSIC TV INTERVIEW 1
16. JAPAN SONY MUSIC TV INTERVIEW 2
17. JAPAN SONY MUSIC TV INTERVIEW 3
18. UK TV INTERVIEW / WE WON'T BE FORGOTTEN [ACOUSTIC IN UK]

ディスク:2
1. DESERT SONG [FOUNDATIONS FORUM 1994]
2. BREAKING THE CHAINS [FOUNDATIONS FORUM 1994]
3. ALL NIGHT LONG [FOUNDATIONS FORUM 1994]
4. WILD INSIDE [FRESNO AUG 29TH 1992]
5. SINCE YOU BEEN GONE [FRESNO AUG 29TH 1992]
6. HARD FEELINGS [FRESNO AUG 29TH 1992]
7. WISHING WELL [FRESNO AUG 29TH 1992]
8. BABY YOU'RE THE BLOOD [FRESNO AUG 29TH 1992]
9. WILL YOU BE HOME TONIGHT [FRESNO AUG 29TH 1992]
10. BREAKING THE CHAINS [FRESNO AUG 29TH 1992]
11. WE WON'T BE FORGOTTEN [FRESNO AUG 29TH 1992]
12. ALL NIGHT LONG [FRESNO AUG 29TH 1992]
13. WE WON'T BE FORGOTTEN [ACOUSTIC - LIVE IN JAPAN 1993]


BLADE RUNNER - Hunted ★★★ (2021-08-13 12:40:11)

盛り上がりは短命だったNWOBHM、その音楽性を引く次ぐグループは多く存在しました。結局、ちゃんと適切に紹介したかに尽きるのですが、このアルバムのリリースは1984年、遅れてきたNWOBHMとしては厳しい時期だったろう。
オマケにレーベルはEbony Recordsときてますからね、ご愁傷様ですと慰みの声をかけ毛布の一枚もかけてあげたいのですが、出している音はホットでアグレッシブなガチンコメタルサウンドを披露。回転するリフワーク、前のめりの疾走感、うねりを上げるヘヴィグルーブと火を吹くギター、実に分かりやすりスタイルの古典サウンドです。
個人的には、これと言った決定打など無くともアルバム全体を楽しめるかは重要な要素であり、出オチバンドのアルバムを通して聴くのがキツイ、このバンドには繰り返し聴きたいと思う不思議な魅力がある。上手く言えないのだが、ブリティッシュロック路線のラウドネスにも通ずるような暗く湿った世界観に、メジャーな要素も織り込み、疾走ナンバーあり、ロックアンセムありの王道路線を極めようとしています。
小手先のテクニックやテクノロジーの恩恵をあまり受けていないガチンコスタイルは大好きですね。稚拙さよりもミュージシャンとしての清さが上回りますよ。


BLASDEAD - ANOTHER DIMENSION ★★ (2015-01-18 12:55:02)

90年代から活動を続ける関東の正統派メタルが1996年にリリースした1st。北米マーケットがHM/HRは死にました的なニュアンスを打ち出していたので(おかげでBIG IN JAPAN)当時の背景を考えると勝負するのは厳しかったでしょうね。無骨なほどに熱いエナジーが迸るメロディアスなパワーメタル路線を貫いています。その姿は日本に根付くジャーマンスタイルを模倣したパワーメタルサウンドを奇をてらう事無く披露、ありふれた構成と無難さに幾度興奮は覚えませんが、その分ソツなくまとめ上げ安定感はあります。自主制作故の迫力の薄い音にパワーを半減されているものも、ガッツィな歌声も切れ込んでくるシャープなギターも日本人ならではのきめ細やかさが行き届き悪くないですよ。
ただ全体的なまとまりが少し弱いかも知れません。レコーディングなんでもう少し丁寧に仕上げて欲しかった。リズムのズレとか気になる面もあるのだ残念。


BLASDEAD - グラウンド・フレア ★★★ (2019-09-10 22:19:17)

国産パワーメタルの勇者ブラスデッドの2枚目。関東のメタルシーンはもとより正統派パワーメタルの牙城を守る勇者として誉れ高きバンドなのだが、紆余曲折を経て作り上げた今作は、音質云々の厳しい問題はあるのだが、胸を焦がす勇壮さと叙情味のあるメロディ、剛毅に打ち鳴らされるリズムを引っ提げ華麗に駆け抜けていく。その姿は類型的なものなのかも知れないが、期待を裏切らないツボを押さえた展開、ドラマ性を讃えながら疾走する姿は、へヴィメタルのカタルシスそのもの、パワー・メロディ・スピードの三拍子がバランスよく揃い、過度にならない匙加減が絶妙だ。
やはり日本人は細部に拘る。その職人気質は豪胆なパワーメタルの中に繊細さを作り出し、ブワーッと勢いだけで流れないワビサビを生み出している。パワー/スピードメタル系のマニアにとっては、一つの理想形を見事に描いたと言えるだろう。


BLASPHEME - Désir de vampyr ★★★ (2021-04-24 13:17:40)

お隣の国で勃興したムーブメントは当然のように飛び火、このバンドは正にフランスでも巻き起こるNWOBHMを盛り立てたバンドであることは間違いないだろう。メイデンよろしくなドラマ性の高い展開を用意、KILLESなどのメイデンの2枚目が好きならば、今作も間違いなく耳を刺激するだろう。
デビュー作はではファルセットを交えた歌声を聴かせていたマーク・フェリーもストレートな歌唱スタイルに重きを置き、良くも悪くも煩わしいと感じさせた歌い方を変えたのは、逞しくビルドアップされた今作の方向性を推し進めている。
硬質なメタルサウンドではあるが、どこか軽やかなオシャレ感が漂うのがフランス産のなせる技なのだろうか、メロディの質などに、特有の魅力を感じます。
英語圏以外は皆、格下と言う当時のシーンを反映しているかのように、フランス語で唄う彼等はワールドワイドな成功は収められなかったが、当時のマグマがグラグラを今にも吹き出しそうなメタルシーンに、名を残すには十分なクオリティを保持、語感的にも気にさせない詩の乗せ方も、個人的にはお気に入り度も増させてくれます。

新たなるトレンドとなるNWOBHM以降のスタイルを継承する伝統芸能サウンド、音質はあれだけど、パワー、スピード、メロディセンスと一線級のバンドに肉薄するアイデアを展開、しっかりとした土台の上に成り立つ構築美に、大いなる可能性と、もっと認知されてもおかしくない魅力を感じます。あいつコーチのいう事聞かないから上にいけない万年二軍の三冠王のような存在である。


BLAZE(大阪) - Blaze ★★★ (2016-08-10 18:39:31)

オリジナルは2007年リリースの記念すべきデビューアルバム。2012年にはマニアご用達の『High Roller Records』から再リリース、海外のマニアにも注目を浴びる大阪産の正統派HM/HRバンド。まさに往年の国産メタルバンドが醸し出していたアノ音、完全に英国寄りの音、所謂マイケル・シェンカー節に乗るのは日本的な歌メロ、この絶妙な感覚が、ジャパメタブームが巻き起こる以前の日本には脈々を流れていたのですが、その後の隆盛と没落によりすっかり駆逐された音楽性が、やはり大阪で生きていたというのが感慨深いですね。正直音質もペラいし、バックはしっかりしているが、歌が弱いという欠点は相変わらずだ。日本人がスポーツの世界でフィジカルの弱さを指摘されるように、ロックにおけるパワーという点では、こればかりは補えないだろう。その辺りを国産メタルはアレだからと聴く前から敬遠される理由の一つなのでしょうが、ブリティシュ然とした湿度と日本人の琴線に触れるメロディの持って生き方は血の成せる技、なぜ海外でも支持をされているのかは、外国人には出せない哀切感と、繊細な手触りのある丁寧な仕事によるキメの細やかさかと思います。個人的には血となり肉となり、取り込んできた音楽故に目新しさは無いのですが、昨今の音のデカさやスピード命、速攻性の高さや、新しい試みばかりで味も素っ気もない音楽が多い中で、派手な仕掛けは少ないが、普遍の音楽性が醸し出す、あの世界観は好きモノには一生向き合える味わい深い一品としておススメしますね。2014年には6曲入りのEPを『High Roller Records』リリースするか彼ら、トレンドや雑誌の批評に左右されない海外のマニアに愛される姿は、日本人としては嬉しい限りです。


BLAZE(大阪) - The Rock Dinosaur ★★★ (2017-03-03 17:52:42)

前作から9年ぶりに6曲入りのミニアルバムをドイツのインディレーベル『High Roller Records』からリリースした関西が誇る正統派HM/HRバンドのブレイズ。ファンとしては待ってましたと感慨深いモノがありますが、9年のブランクを埋め合わせるが如くオープニングから迸る情熱と咽び泣く哀愁のメロディが炸裂、NWOBHM直系のサウンドにマイケル・シェンカーばりの泣きの旋律を導入、ある意味、例えるならスコーピオンズにマイケル・シェンカーが加入し、日本人好みに纏めましたと言えるような、マニアの琴線に触れまくる、仕様は圧巻の一言。その泣きのギターは②のエンディングで延々と繰り出されるRIOTの『WARRIOR』風のソロでもニヤニヤとさせられるほど、コッテリしてるが後味すっきりのコッサリ風味にマニアのハートは鷲掴み、④のようなキャッチーさも兼ね備えたメタルアンセムなど、エモーショナルで説得力に満ち溢れた演奏は、古典的な手法ではあるが、単なる懐古主義では終わらない工夫を凝らしヘヴィメタルかく在るべきと、言わんばかりの哀愁と情熱的な響きが高次元で融合を果たし小爆発を繰り返す姿に今を生きる正統派HM/HRバンドの真髄を堪能させてもらいました。
彼らは海外のレーベルから作品をリリースしたとは言えインディーズだし、日本人だし、しかも旬の音じゃないしと、雑誌偏重、洋楽至上主義の牙城を崩すのは容易な事ではないでしょうが、逆にSNSなどを活用し自身の活動を広く認知してもらいたいですね。彼らを正当に評価したドイツ人の耳を信じて海外に出向くのも一つでしょうよ。アンヴィルみたいにカメラ回してさ、なんて偏った思想をブチあげたくなるピュアな音楽性を信条しているバンドだけに成功を切に願いますね。欠点や類似性をあげつらいクサした所で何も始まりませんのでね。


BLAZE(大阪) - The Rock Dinosaur - Underground Heroes ★★★ (2017-03-01 14:53:58)

NWOBHMを題材に歌っているのかな?
バンドの心意気が溢れる一曲
哀愁のあるメロディとキャッチネスさがエエ具合で混ざっています
ツボを突き泣かせるギターソロもエエですよ


BLAZE(東京) - Danger Zone ★★ (2010-08-11 20:46:00)

ブラックモア直系のギタリスト池田繁久率いる伝説のHM/HRバンドの記念すべき1st
Voにツインザーなどで知られるカヴァーデイルタイプの渋い歌声を聞かせてくれる生沢祐一を向かえかつてのメンバーが集結(KeyはB'zのサポートメンバーで知られる増田隆宣)結成から30年ベースのジャックさんの尽力で今作が日の目を浴びたというのだから感謝しないといけません。真新しさは皆無、2003年にここまで渋い音源に新譜として出会えたことに感謝します、高次元に昇華された池田のギターは本当に素晴らしく、本人が眠たい音楽をやっているだけに当時は良く愛聴したものです。「伝説の封印が今、解かれる」の帯びタタキに偽りなしですよ


BLAZE(東京) - Danger Zone - Adriana ★★★ (2022-03-09 12:37:06)

泣きのインストナンバー
池田のギターは実に味わい深い
彼がリッチータイプと言われるのも納得ですが
それだけに終わらないバンドサウンドが美味しい


BLAZE(東京) - Danger Zone - Danger Zone ★★★ (2022-03-09 12:29:30)

キーボードの壮大なプレイで幕が開けるアルバムのタイトルトラック
この厳かな頭からどうなるのか興味が沸きますよね
プログレッシブな匂いのするテンション高めの一曲
こういう曲をかっこよくやれるのはVOWWOWと彼らくらいですよ


BLAZE(東京) - Danger Zone - Devil Doll ★★★ (2010-08-11 20:51:18)

渋いシャッフルナンバー
懐古主義ですが良いものは良いですよ
今の時代にここまでやり切れるなんて
本意気度が伝わりますね
唄メロがいいんだよね


BLAZE(東京) - Danger Zone - Fire ★★★ (2010-08-11 20:49:29)

メロディアスと安易に言いたくないです
純度100%の70年代正統派HM/HRサウンドのカッコよさたるや
エンディングまで聞き漏らすことの出来ない名曲です
アルバムのオープニングを飾るのに相応しい


BLAZE(東京) - Danger Zone - Freedom ★★★ (2022-03-09 12:36:08)

生々しいバンドサウンドが楽しめます
70年代的な発想を現代に落とし込んだという事でしょう
ロックバンドかくあるべきなダイナミックな演奏
豪快なノリが腰にきますよね
ブレイズというバンドを端的に洗わすような古典ロックナンバー
今でもこういう音も求めている人は世界中にごまんといますよ


BLAZE(東京) - Danger Zone - Ignorance ★★★ (2010-08-11 20:56:00)

IKEの優しい温か味のある歌声に泣かされます
感動のバラード
シンプルだからこそ泣けるのです
NOBUのプレイも効いていますね


BLAZE(東京) - Danger Zone - Mary ★★★ (2022-03-09 12:33:23)

インストを挟んで
ファンキーなサウンドが飛び出しますね
古典ロックの旨味
上手く現代のフィルターを通していますよ
古い曲を古いまま現代に蘇らせましたね
結局は様式美路線なんだよねぇ


BLAZE(東京) - Danger Zone - Some Day One Day ★★ (2010-08-11 20:53:32)

何々風な一曲
アレンジも含め
まんまあの時代の空気を内包するナンバー
僕は支持します


BLAZE(東京) - Danger Zone - Vino Amargo ★★★ (2022-03-09 12:32:02)

冒頭からアコースティカルなギターが情熱的に奏でられます
ガットギターの音色は良いねぇなんて言っていたら
次の曲に続きます


BLAZE(東京) - Dream Chaser (2019-01-17 13:38:32)

ブラックモアタイプのギタリストとして知られる池田繁久が率いた伝説のバンドだったブレイズ。正式な音源が出るまでに時間が掛かったが、前作は良い意味で70年代テイストの強い作風であり、バンドとしてのルーツを嫌みなく聴かせる好盤。
腕の自身のあるミュージシャンが作り込んでくれたサウンドは懐かしさだけに埋没しない現役感もあり、顔見せとしては上々の一枚だった。
それだけにリリースの間も空きすぎな中でリリースされる今作の期待値は高かったが、思いのほか先人達のアイデアをこする作風に終始しており、おもてたんと違うと感じるのが難点。良くも悪くもセンスが問われる一枚。余りにも○○過ぎる作風は、日本人の悪いところが出過ぎでおり、彼らの音楽性を支持するオジサン達にとっては手厳しいものに映るだろう。素人相手に荒稼ぎする有名なロックデュオの影響が強すぎるよとキーボードの増田に苦言を呈したいくらいだ。このバンドを取り巻く環境を見渡しても、感覚がマヒしていると言わざるを得ない緩い内容になっている。

その遊び感覚に付き合えるかが最大のポイント。そこが好に転ぶ人には、古典的なロックテイストを楽しめる一品。池田と生沢がいるから第3期パープル風になるんだろうが、これがダメなら途中で聴くのを止めてしまうだろう。
演者の中からにじみ出るルーツの音源化、素直な面なあり楽しいだろうが、天然過ぎるとも言える。はやりプロデュースというのは重要なものだ。

それにしても演者は上手い。テクニック的は申し分ないメンツが揃っている。


BLAZING RUST - Armed to Exist ★★ (2020-08-10 12:36:14)

ツインギター編成5人組によるロシア産正統派HM/HRバンドの1st。レーベルはドイツのPURE STEELです。出している音は完全に80年代型のHM/HRスタイル。その懐かしい空気に付き合えるかが最大のポイントなのだが、ここにいる5人は、他のバンドでも活動しており、シンガーも他ではギターで活躍と数名のパートチェンジもあったりと、ある意味、プロジェクト的な匂いも発散、さらに英詩で唄うときているから、けしてドメスティック活動で終わるつもりはないと推察できる。だからドイツのレーベルと契約できたのでしょう。それだけにロシア特有のメロディや癖がないので、そっち方面を求めると少々食い足りないのだが、所謂NWOTHM軍の一員として楽しめる要素は強いでしょう。
プレイ&楽曲共に若干の詰めの甘さはあるのだが、ツボを押さえた演奏とアレンジは古典派にとってはマストな要素、いい意味でのキャッチーさと欧州由来の叙情性、そこにメイデンよろしくなアレンジも盛り込み、懐かしい空気を充満させている。
何も生み出さない古典スタイルの再構築です、こんなもん聴くなら○○を聞き直した方が役に立つと言われたら返す言葉も見つかりませんが、ノスタルジーに浸り、昔はこんなのゴロゴロいたわと楽しめるマニアご用達のサウンドに目がない人には安心して手が出せるでしょう。適度に早くハードに迫る4分少々のドラマ、ベタに敵うもんなしを体感出来ますよ。


BLAZON STONE - Return to Port Royal ★★ (2014-06-19 08:41:11)

バンド名とアルバムタイトル、これはまさにジャーマンHM/HRの雄、ランニングワイルドそのものである、そして出している音もランニングワイルドそのものである、良質なコピーバンドだと言えばそれまでだが、彼らを愛し勉強していますね。2013年リリースの1st、雰囲気で手を出した大人買いの一枚、先人たちの影響を微塵も隠さない王道を行くメロディックパワーメタルが展開されており、聴く人によっては怒られそうですが、僕は楽しみましたよ。パクリととるかオマージュと取るかで評価も分かれますからね。やりすぎ感満載ですが、愛が勝っていると思います。ランニングワイルド直系の勇壮さと叙情的なメロディを活かした海賊サウンドをギター・ベース・ドラムの三役を一人でこなしたCed君の責任も大きいでしょうが、彼らがスウェーデン出身ということに二度驚かされました。これジャーマンじゃん。北欧からこっちのヴァイキングメタルをやられるとは思わなんだ(笑)


BLAZON STONE - War of the Roses ★★★ (2018-10-17 14:08:34)

バンド名もさることながら楽曲の4小節も聴けば彼らがロックン・ロルフ船長率いるRUNNING WILDのフォロワーだと気付くでしょう。その成り切りぶりたるやね、全ての実権を握るのはヴォーカル以外のパートを一人で務めるCed氏。彼のメタルマニアっぷりに驚かされるのだが、彼はこのバンド以外にも複数のプロジェクトを動かしており、多くのバンドで同じようなスタンスで活動する才人である、と言うよりもメタル馬鹿という言葉が似合う究極のマニアだろう。
派手なパイロをぶっ放すステージでも人気だったRUNNING WILD、ヨーロッパ全土を股に掛け活動していたからこそ、スウェーデンの地から、こんなに気合いの入ったフォロワーが生まれたのでしょう。

しかし、このバンドは単なるフォロワーで終わることなど無く精鋭を欠く本家を凌ぐキレまくった海賊メタルを聴かせてくれるマニア泣かせのバンド。確かにRUNNING WILDそのものだが、本家の持ち味を再構築、よりメロディックで勇壮なサウンドを轟かせている。往年のスタイルに肉薄はおろか超えてきたアイデア。ここまでいったらロルフ船長を脅かす海賊の登場と好意的に受け止めるべきだろう。模倣の域かもしれないが、ここまでやりきれば清々しい気持ちにさせてくれる。
日本では一度もライブを行わなかったRUNNING WILD。あっちはギャラも高さそうだから、こちらを代わりに招聘するのも一興だろう。似たり寄ったりの楽曲だけど、この押しの強い屈強なリフとリズム、傷を負いながらも大海原を駆け抜けた男達による勇壮なメロディ、ヴァイキングじゃない海賊メタル真骨頂を寸分の狂いなくダイレクトに体感させてくれる彼ら、日いづる国への上陸へヨーソローといかんかね?


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power ★★★ (2012-03-04 11:18:01)

出張帰りの時間つぶしに立ち寄ったお店の視聴コーナーで聞いたのが購入のきっかけ、世紀末覇者伝説なジャケットとTooth&Nail Recordsってどこやねんと怪しんでいたのですが、驚きましたね、この爽快感はなんでしょうか、分厚いコーラスハーモニーが導く麗しのメタルひと時に、色んな意味で悪ふざけしすぎだろと言い放ち感動を覚えました、視聴コーナーで④曲目まで飛ばすことなく聞き込み(視聴コーナーがほぼ初体験だからね)即購入、国内盤と輸入盤の二枚がありましたが、余計な知識を入れたくないので輸入盤ゲット(後で国内盤にはボートラ3曲ありに涙、忘れていたそういうサービスするのを国内は)購入後はわりと時間があれば愛聴する一枚となりましたが、とにかく楽曲の良さが彼らの真骨頂、それらを彩る今の時代を生きる色彩も最小限にとどめ、真っ向からぶつかるサウンドメイクには大いに感服をさせられました。テクニカルなギタープレイはどの曲でもアクセントとなり猛烈に存在感をアピール、さらには幅広い音楽性に対応できるバンドのポテンシャルは⑦のバラードで体感できます。モダンな建物なのに出てくる料理はおふくろの味じゃん的な王道を体感出来る味付けと新しい食感を感じさせる食材を前にワタクシのようなおっさんにも美味しく召し上がる事ができ温故知新な今風メタルを何の疑いもなく楽しめた出会いに感謝しました。歳を取るとあぁだのこうだの言いたくなり、つい欠点を見つけ足元を救いたくなるのですが、聞いていて楽しい気分にさせてくれる作品にそうは巡り合えません。今の時代を生きる正統派HM/HRに蹴りを入れられましたね。マッドマックスなアルバムジャケットも好きだね


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Deathwish ★★★ (2012-06-25 18:56:37)

低音が軽めだよね
でもこのオーセンティックなリフや
メロディアスな唄メロなど聞かせますね
ギターソロも華やかです


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Forever ★★★ (2012-06-25 19:03:20)

高揚感のある扇情的なメロディ
真っ向勝負な王道HM/HRサウンドなアレンジに脱帽です
カッコいいやんか
少々軽めだけどね


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Holdin' Back for Nothin' ★★★ (2012-06-25 19:09:06)

分厚いコーラスハーモニーに派手目のギター
華やかでメジャーな雰囲気を味わえるキラーチューン
バッキング程度ですがキーボードもいい味を醸し出しています


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - I've Got You ★★★ (2012-06-25 19:10:51)

曲作りの上手さを如実に物語りますね
王道パワーバラード
カナダ産ならではのおおらかな大陸的なノリを堪能できます


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Innocent Blood ★★ (2012-06-25 19:22:17)

王道を行くパワーを前面に出そうとしている
正攻法で迫ってくるHM/HRナンバー
そこに今風なエッセンスを加え古臭さを払拭していますね
曲作りの上手さが冴えていますね


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Love Nightmare ★★ (2012-06-25 19:01:17)

モダンなアレンジも隠し味程度に
親しみやすいサビメロがいいですね


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Rockin' All Night ★★ (2012-06-25 19:13:52)

なつかしい時代を感じさせますね
ゴージャスさに安上がりな雰囲気を感じますが
先人達の偉業を踏襲した名曲です
個人的にはやりすぎ感が満載ですが
良く出来た80年代メタルサウンドです


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Scream It Like You Mean It ★★ (2012-06-25 19:17:43)

甘いですね
メロメロに甘いですね
モダンな味付けも程ほどに
メタルを普段聞かないような人にもウケそうですね
適度の軽快さと走り方がなおうそう感じさせます


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Shut Up and Rock ★★★ (2012-06-25 18:58:48)

キャッチーに纏め上げていますね
広がりのあるサビメロが好きですね
躍動感溢れるリズムに爽快感を覚えます


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Skate or Die ★★★ (2012-06-25 19:20:05)

適度なキャッチーさとハードさ
躍動感溢れるリズムとコーラスハーモニーのわかり易さ
曲単位では良いのですが
アルバムを通して聴くと少々飽きますね
音の軽さも気になりますが良い曲ですよ


BLESSED BY A BROKEN HEART - Feel the Power - Sleepless Nights ★★ (2012-06-25 19:24:25)

アルバムを閉めるキャッチーかつメロディアスなHM/HRナンバー
彼等らしい爽快感と軽やかさが前面に押し出されています


BLESSED DEATH - Destined For Extinction ★★★ (2015-12-22 13:21:49)

ニュージャジー出身の5人組による1987年リリースの2nd。バッカンバッカンと剛毅に打ち鳴らされるパワー漲るサウンドに汗も噴き出ますね。プロデューサーにRAVENのロブ”ワッコ”ハンターの名前も連なる通り小細工無用なアグレッションと供に練り上げられた構成は骨組みもしっかりとしており土台作りは強固なものとなっております。それ故にバッタバタと乱れる事のない整合感はバンドの肝となり、その攻撃性とスピード感を煽るリフワークとリズムが聴いていて心地が良い。スレイヤーやメタリカといった先人達の影響を受けつつも、模倣で終わらぬ展開も耳を惹くメロディもカッコいいし何よりパワフルだ。凄まじいエネルギーと熱情がパッケージされたUS産スピード/スラッシュメタルの底力、この時代ならではの弾けるパッショネイトに胸が焦がれます。


BLESSED DEATH - Kill or Be Killed ★★ (2017-07-26 14:09:56)

ニュージャージー産のスピード/スラッシュHM/HRバンドが1985年に、あのMegaforce Recordsからリリースした記念すべき1st。ちなみにCD化されたのは2007年で、ポーランドのMetal Mindからです。
砂埃舞う荒くれ暴走R&R風味からNWOBHM風味に、オドロオドロしいタッチのダークネスサウンドまで放り込むクロスオーヴァースタイルは、単なるスラッシュブームに乗っかっただけではない、バックボーンを強く感じさせ、ある意味、無軌道とも思えるギターバトルにリズムチェンジの応酬、その癖の強い楽曲に拍車を掛けるのが、断末魔のスクリームハイピッチヴォイスから濁声シャウトまでと、一度通して聴いただけで胸やけを起こすキャラの濃いメンツがそろい踏み、まさにこれがヘヴィメタルじゃと言いたくなる熱量にマニアなら悶絶必死でしょうね。
とは言いつつもリリース時に聴かされた時は、音質も悪いしゴチャゴチャしてんなぁの一言で片付けた記憶しかなく、再発されるまで完全に忘れ去られた存在でした。時を経て聴くと、このある意味、キレの悪さを誘発するミックスも含め、バンドの個性と受け止め魅力的に感じるのだから不思議なものです。
一曲の中に多様な音楽性を詰め込んだ懐の深さを感じさせる⑤のような曲をやりこなす器用さが、このバンド最大の魅力でしょう。生と動のコントラストを描きあげるアレンジセンス、稚拙な面があったとて、それらを飲み込む混沌としたヘヴィサウンドに、全てが持って行かれますね。
狂気を演出する歌い手のパフォーマンス、骨太なグルーブから弾き出される多彩なアイデアを纏めた楽曲、急カーブ、急ブレーキの連発で車酔いしそうだが、それも味ですよ。この手のバンドのね。それにしても、弾き倒すよなぁ、このツインギターコンビはね。アンサンブルとかお構いなしだよね。それがロックってもんだよね。


BLESSED DEATH - Kill or Be Killed - Eternal War ★★★ (2019-04-29 22:42:27)

タイトルからして好戦的だ
色んな要素を詰め込んだスラッシュ
この灰汁の強い泥臭さもバンドの魅力
70年代的なエッセンスが強めなのが個人的には肝
馬鹿馬鹿しい程に濃厚な面が強めのバンドだが
この曲は意外とストレート


BLIND FURY - Out of Reach ★★★ (2015-07-10 06:49:24)

ブライアン・ロスが抜けた為に元サタンのシンガー、ルー・テイラーが出戻り。(サタンファミリーは何気に優秀なミュージシャンを輩出していますね)、紆余曲折を経てバンド名を変更して世に出たアルバム。ある意味サタンの「Court in the Act」に次ぐ幻の2ndとマニアの間では語られる事もある一枚。それもオープニングに①聴けば納得してもらえるでしょう、NWOBHM由来のシャープなギターと直線的で攻撃的なリズムプレイ、オーソドックスな曲調ですが、これぞな作風に胸焦がれるものがありグッと引き寄せられるでしょう。多彩なフレージングと芸の細やかなアレンジも映える②濃密なSATAN風サウンドを堪能できる③と三様の魅力溢れる楽曲が続く構成も見事、全般的に灰汁も薄まりより大衆性が増したのも好印象ですね。アルバム一枚で消えてしまった為、イマイチ知名度も低いのかも知れませんがNWOBHMマニアは勿論、正統性の強いHM/HRが好きな方なら聴いて損はしないでしょうね。2009年に再発された時、久しぶりに今作を聴いたのですが、憂いのあるメロディを沸々と燃え上がる熱情でパッケージした今作を聴き改めてNWOBHMのなんたるかに触れたような気がします。個人的には⑤がハイライトでした。


BLIND GUARDIAN - Battalions of Fear ★★★ (2019-09-04 17:04:53)

Lucifer's Heritageと名乗っていたらブラックメタル系の扱いを受けたのを契機にバンド名をBLIND GUARDIANに改名する。今作は正にLucifer's Heritage時代のデモを元に制作されたデビュー作。後の大げさなファンタジック路線とは一線を画すスラッシーかつスピーディーなサウンドの数々こそ、このバンドだと思う我が身にとっては忘れられない一枚。
とにかくスピーディーに迫りまくる、ヤケクソ気味のヴォーカルだってこの手のサウンドにピッタリとハマり、楽曲に勢いを増しているのが印象的だ。粗削りな面もあるが、長尺に感じさせないツインギターコンビの聴かせ方も既に確立、単なる○○のフォロワーで片付ける事に出来ない魅力を発散。ドイツ産らしい固定化されたような印象を受ける刻みも含め、特別凄い事はしていないが、スピード狂を自負するマニアなら、手堅くもアグレッシブな演奏にのっけからノックアウトされるでしょうね。
スラッシーなリフを引っ提げ猛り狂うパワフルかつストロングなスピードナンバーにインパクトも強いが、それ以降も灰汁の強いガッツ溢れるスピードナンバーのオンパレードに息も絶える程の興奮を覚えるでしょうね。
とは言いつつも、オジサンになると④くらいまで聴けば飽きてくるのがね(笑)初期衝動を蹴り上げるハイエナジーな欧州スピードメタルの決定版。若い人にこそ聴いて欲しい一枚ですね。

ちなみにワタクシの所持しているのは下記の収録順です。
1.Majesty
2.Guardian of the Blind
3.Trial by the Archon
4.Wizard's Crown
5.Run for the Night
6.The Martyr
7.Battalions of Fear
8.By the Gates of Moria


BLIND GUARDIAN - Beyond the Red Mirror ★★ (2015-03-05 20:59:56)

コンサルトで取引している関係者から「○○さんはメタルが好きなんですよね」僕と接点を持ちたかったのか、個人的には苦手な少々押しつけがましいサービス精神から手渡されたのが今作のプロモCD(音楽関係者のコネがあるらしく本リリース前にCD-Rでコピーしたものらしいが真偽は不明)。二ヶ月後には顔を合わせなければ行けないので聴かないわけにはいかない、サラッと聴いて適当に話を合わせれば良いのですが、それではお里が知れてしまう。万が一、突っ込んで8曲目のあのパートは感動的だとか言われた日にゃ、相当な愛想笑いで誤魔化すしかない能無しに人間になるので、舐められるわけにはいかない、「試されているな」そう来たなら迎え撃とう。苦手なシンフォニックかつスピード&パワーメタル路線に打ち勝つ為に試練を乗り越えるべく聴き込む作業を行うのですが、これが今までのイメージとはチョイと違う感触に驚きました。僕が最後に聴いた1998年の「NIGHTFALL IN MIDDLE EARTH」、それまで比較なんですが彼ら特有の重量感のあるファンタジック路線にフォーキーな叙情味溢れるメロディと、電車道一直線な横綱相撲の如き力技な激しい演奏が混然一体となり、レンジは狭いがこれまた激しい歌唱スタイルがぶち込まれる基本路線を踏まえつつ、クワイヤパートの増量は一本気な唄を壮大にサポートし華やかさを極限までに引き上げる事に成功、⑤のようなオールドスクール丸出しのナンバーでもムサ苦しさを緩和することに貢献(ジャーマンメタル特有の少々楽しげなサビメロが苦手コミカルに聞こえるので)、さらには大げさなくらいにオーケストレーションで装飾したパートも導入され剛力さに飛翔感溢れる美旋律と哀愁を盛り込み、ずいぶんと聴き易いが冴えわたるアレンジが高尚なサウンドへと変換されています。2枚組の一曲目The Holy Grail なんて狙いとしては間違いない方向性でしょうし、キャッチーで繊細さが生きるThe Throne など、オーケストラやコーラスパートを際立させる為に、豪胆極まりない演奏を押さえメタリックさに欠ける面と、従来のファンが求めるツインギターを活かした劇画チックなスピードメタルが影を潜めたように感じるアレンジとミックスが評価を分けるのでしょうが、安易なクラシカル路線ではない、全てのパートに必然性が感じられ、またアレンジにおける説得力の高さは目を見張るものがり、ハロウィーン様式の剛毅なスピードメタルバンド群とは全然違うだという壮大な世界観を誇示した力作ですね。ちなみにこの路線は同郷のAXXISが極めているので新鮮味はありませんでしたが、アルバムを通して聴くと見えてくる中世ヨーロピアンな世界観は見事ですね。特にDISC2に当たる後半の流れが印象的でした。彼らが魅せる大衆演劇のような大げさな芝居から、より自然体の演出へと切り替わったシンフォニックさが耳を惹きますね。そういやJUDAS PRIESTの「ノストラダムス」のような雰囲気が漂っていますね。


BLIND GUARDIAN - Follow the Blind ★★★ (2014-12-20 15:24:49)

いまや雄々しいまでのドラマティズム溢れるサウンドで知られる彼らが1989年にリリースした2nd。ドイツの源流とも言うべきスコーピオンズやアクセプト印は勿論、同郷のハロウィーンの流れを組んでいますが、リフやリズムのキメや ユニゾンなどはまさにメイデン風と、この手のサウンドが好きな方には堪らない魅力を発散していたのが初期の作風で、重圧のあるスピード感とメロディがクセのある歌声にノリ、元気よく突き進む勢い任せの感情が、心地よく聴き手を鼓舞していく様にバンドとしての強い気概を感じさせ、荒くとも個性的なスタイルを築きだそうとする姿は好感が持てましたね。ジャーマンメタルと言うと思いだす一つのスタイルですが、身も蓋もない攻撃性とスピードを際立てるメロディアスなフレージングは光るものがあり、後のスタイルの礎ともとれる音楽性は確立されつつあるかと思います。やや一本槍なサウンドの中でお遊びなのでしょうが⑩逆に新鮮で面白いですね。個人的には次作のドラマ性も好きなのですが、ともすれば演出過剰気味になりかねないスタイルよりもこの時代の方がシックリ来るのでパワーメタルマニア以外にはあまりおススメできないかなぁ


BLIND ILLUSION - The Sane Asylum ★★★ (2019-08-27 19:29:56)

遅れてきたルーキーと呼ばれていた古参スラッシャーの記念すべきデビュー作。クレジットはされていないがカーク・ハメットがデモに続きプロデュースを買って出る間柄なのも、このバンドの話題性の一つだろう。1988年には国内盤がしっかりとリリース。1993年にはPony Canyonから再発盤も出ていますからね、それだけでも作品のクオリティを保証する担保となるでしょう。
スラッシュ由来の攻撃性とスピード感、それらも補完しているが、このバンドの魅力は不穏な空気を生み出す演出力と高い演奏技術に尽きる。元POSSESSEDのラリー・ラロンデと主役たるマーク・ビーダーマンの二人が繰り広げる、不穏な空気を生み出す捻くれたリードプレイの数々は中毒性が高い。その摩訶不思議な空気は、このバンドのジャンル分けの不可能なものにする程の強烈な個性となるのだが、それもマークがBULE OYSTER CLUTに絡んだ実勢が音に反映されているように感じる。
マーク自身にも、あの醒めた狂気を内包するセンスとアイデアがあるのだろう。その辺りを鑑みると、この唯一無二の音楽性を理解するヒントになりそうですね。

スラッシュバンドかくあるべきな先の展開を読ませないスリリングさ、ハッとさせられるほど、美しいギターフレーズも飛び出すセンスと個性は、他の追随を許さない存在になれたろう。優れた創造力の賜物、速いだけではない構築された展開の妙に唸らされます。今作リリース後、程なくして解散してしまった幻のグループ。あと一発二発と続ける事が出来たなら今日の評価も変わっていたでしょうね。


BLINDMAN - BLAZING CRISIS ★★★ (2023-08-31 09:29:27)

一時期、イケメンヴォーカル岡本清治とREDRISEを組んでいた中村達也、このバンド、どこか危険な匂いが個人的にはする。いつまで続くのだろうか?よく分からないが高谷学と中村達也の相性は抜群だが、ライブなんか観ていると、どこか危うさが漂うのが不思議な魅力だった。しかし、こうして出している音を聴いていると、そんな不安な要素は皆無。
中村達也のキレのあるエモーショナルなギターは、曲に合わせ攻撃性もUP。モダンな匂いもかすかに嗅ぎ取り、2012年の古典メタルを完璧にやり切っている。ある意味、国籍やジャンルを超えた普遍的なロックの魅力。良いメロディとノリの良さ、躍動するリズムとダイナミズムはロックの生命線、そこに叙情的なメロディのギターが鋭く切り込んでいくのだから、ガツーンとやられますよね。
このバンド、もう一つの顔、高谷学もスムーズに歌い上げ、彼の欠点とも言うべき暑苦しさを絶妙なバランス感覚で回避、熱を帯びたエモーショナルヴォイスはエロスと言ってもいいくらい官能的な面も際立たせ濡らせてくれる。

現代的なフィルターを通した古典ロックの旨味、細部に拘ったアレンジとプロデュースが冴える渾身の一枚であろう。


BLINDMAN - Being Human ★★ (2009-03-08 06:07:00)

中村達也のエモーショナルかつメロディアスなギターと高谷学のパワフルかつブルージーな歌声が素晴らしい共鳴を果たす純度100%のHM/HRを聴かせてくれるバンドの2nd.
燃え滾るエナジーが迸るパワフルさとメロディアスなサウンドに魅了されました、特筆すべきはアルバムの幕を開ける①でこの曲を聴いてグッと来ない人とは趣味が合わないと言い切れるほどの名曲でした、バラードあり骨太なロックナンバーありと一音一音に魂を込めた演奏に心を揺さぶられるものがありますね、さらにはオーソドックスなスタイルと合せ惹きつけられる物がありました、個人的には変化自在繊細なプレイを聴かせてくれる井上の存在が肝ですね。


BLINDMAN - Being Human - Being Human ★★★ (2009-02-05 09:20:13)

アルバムのタイトルトラックでもある壮絶な泣きを発散するバラード。魂を揺さぶるエモーショナルなブラインドマンらしい名曲です


BLINDMAN - Being Human - Blame Yourself ★★ (2009-02-05 09:08:12)

躍動感のある疾走ナンバー
中村達也のエモーショナルなギタープレイが良いですね
キーボードも効いていますよ


BLINDMAN - Being Human - Castle in the Sand ★★★ (2009-01-22 00:17:31)

エモーショナルかつブルージーなギターと力強い歌声が絡みあうメロディアスなミドルナンバー
アレンジセンスが秀逸ですね。
日本的なキメ細やかさとパワフルさが絶妙です


BLINDMAN - Being Human - Hot Blood ★★★ (2009-01-22 00:19:59)

ブルージーなシャッフル調のHM/HRナンバー、
カヴァーデイル風の歌声もハマッていますね。
こういう曲をサラリとやって様になるのは彼らくらいな物ではないでしょうか。


BLINDMAN - Being Human - Living a Lie ★★★ (2009-01-22 00:12:27)

情熱的なガッツ溢れるメロディアスなHM/HRナンバー
BLINDMANと言えばこの曲を思い出します。
思わず握りこぶしを振り上げたくなりますね
熱い名曲です


BLINDMAN - Being Human - Remember My Name ★★★ (2009-01-22 00:24:09)

バンドとしてのスケールの大きさを感じさせる泣きのバラード
魂を震わす情熱的な演奏が感動を呼び覚まします


BLINDMAN - Being Human - Shine on ★★★ (2009-02-05 09:13:04)

中村達也ソロアルバム収録のパワーバラードのリメイク
個人的にはオリジナルに思い入れが強いですが泣かせてくれますね


BLINDMAN - Being Human - The Path of Your Life ★★ (2009-02-05 09:16:18)

キャッチーなイントロにメロディアスなサビ、
ソウルフルなギターと楽曲に負けないパワフルな唄、
地味な曲だがカッコイイ。
キーボードが効いていますね


BLINDMAN - Re-rise ★★★ (2020-09-21 14:09:18)

専任キーボードも加わりバンドの体制は強化、ベースは夜叉で活躍していた山本征史がゲスト参加で穴を埋める形でレコーディングが敢行。メンバーチェンジがもたらした影響なのか、ハードなリフが耳を惹く攻撃性の高いノリの良いナンバーで幕開けと、いきなりかましてきましたね。それでありながらもTHEブラインドマンな作りにニンマリです。その流れを壊さずにメロディを大切にした硬軟交えたハードサウンドを披露。このバンドの何たるかを明確に表現していきます。

どの曲にもフックがあり、一音一音に込められた思いに心が震えさせられます。定番であり続けることの難しさ、マンネリ化に陥ることなく攻めの姿勢を崩さないからこそ辿り着けた境地だろう。
前作が難攻不落のメロディアスロックならば、今作は怒涛の快進撃を続ける野心に満ちた意欲作だろう。ハードフィーリングがダイナミックなグルーブを伴い、聴き手を飲み込み打ち付ける。そして体に染み入るは、優しさに満ち溢れたハートフルメロディ、熟練の名工が作り上げた慈愛に満ちたハードサウンドの奥深さに打ちのめされました。
古くて新しい定番サウンドの決定版。このバンドの精神性に揺ぎ無しです。


BLINDMAN - Subconscious In Xperience ★★★ (2020-09-21 13:56:39)

再結成後リリースされた2枚目。ベースが代わりキーボードも抜けた中でのレコーディングとなりましたが、ブレインたる中村達也のコンポーズは健在、キーボードをゲストで乗り切った分、アレンジ的にキーボードは押さえ気味だが、充実した楽曲群に陰りはなく、むしろ中村のギターと躍動するリズムプレイが前に出ており歯応えを感じる。
ブラインドマンというグループの何たるかを抽出したような音楽性は、無難に感じさせるパートもあったりと、何度か聴くうちに喰い足りなさを覚えるのだが、これは、このバンドに対する贅沢な不満であり、通常のバンドでは難癖レベルなので無問題。
普遍的メロディが放つ親しみやすさ、その歌心溢れるプレイと高谷の情感を込めた歌声の相性の良さに舌を巻きます。伝統的なスタイルと保持しつつも、古さに埋没しない斬新さを感じさせる表現力の高さ。その硬軟交えたバランス感覚に秀でたロックサウンドに改めてひれ伏しますね。
ハートフルメロディの大洪水、そのピチピチとした鮮度の高さにメロディアスロックの活き作りと言いたくなります。ブレないことの大切さを雄弁に語る鉄壁の守りを敷いた名盤です。


BLINDMAN - ブラインドマン/イン・ザ・ダーク - ...in the dark ★★★ (2009-03-30 01:47:40)

ブラインドマンらしい哀愁のメロディと躍動感のあるミドルナンバー、力強いソウルフルな歌声と一音一音に思いを込めた魂の旋律が胸を締め付けます


BLINDMAN - ブラインドマン/イン・ザ・ダーク - I'm falling down ★★ (2009-03-30 01:58:00)

躍動感のあるパワフルなリズムプレイがいいですね
キーボードも実に良い仕事をしています
キャッチーで華やかな印象を与えてくれる曲調も印象的です
村上のドラムは凄い
でも主役は中村達也のギター


BLINDMAN - ブラインドマン/イン・ザ・ダーク - Living Alone ★★★ (2009-03-30 01:53:59)

哀愁のあるメロディアスなミドルナンバー
高谷アニー学の歌い手としての成長著しいパフォーマンスを堪能していただきたいです。抑え気味な歌い方も様になっています


BLINDMAN - ブラインドマン/イン・ザ・ダーク - Nothing will be there for me ★★★ (2009-03-30 01:56:58)

中村達也のソロアルバム収録のバラードのリメイク
壮絶な泣きを発散しております
美しいピアノとメロディアスかつソウルフルなギターが感動を運びますね
個人的にはオリジナルを良き聴いたのでそちらに思い入れが強いです


BLINDMAN - ブラインドマン/イン・ザ・ダーク - The touch of gray ★★★ (2009-03-30 01:52:13)

中村達也率いるレッドライズでも演奏されたメロディアスな疾走ナンバー、パワフルなドラミング、華やかなギーボード、表現力の増した魂の歌い手アニーの唄、中村達也の渾身のギタープレイ、この曲を聴いてなんとも思えない人とは音楽の話をしたくないといいたくなるほどの名曲です、サビにさし掛かるころには拳を振り上げたくなりましね。ガッツ溢れる名曲です


BLINDMAN - ペイン・フォー・ザ・プレジャー ★★★ (2020-08-30 20:01:56)

KINGレコードから晴れてメジャーデビューを果たすも短命に終わりバンドは一旦解散。プレインである中村達也はキーボードの井上とREDRISEを結成、イケメンヴォーカルを迎え入れ活動するも、BLINDMANのような魅力を持ち合わせてはいなかった。単純に音楽性云々よりも、歌い手の表現力不足に尽きるのだが、そんな頭打ちの中で中村達也が再度バンド活動に向け尽力、高谷アニー学も戻り盤石の態勢で2006年にバンドは再始動アルバムをリリース。ファンとしては待ち望んでい元の鞘に収まってくれた事に素直に歓喜したい。

中村達也の魂を紡ぐハートフルメロディ、高谷のハスキーなエモーショナルヴォイスがあれば、このバンドは成立することを証明、また、この二人に存在するマジック、この二人だからこそ感じさせる風格、その圧倒的な存在感のおかげで日本版WHITESNAKEと呼んでも大げさではない、芯の太い古典ロックのカッコよさに身震いさせられる。

特筆すべきは中村のソングライティング力、耳を惹くフック満載のメロディ、そして一音一音に込められたエモーション、無駄のない音選びとフレージングの上手さに、改めて舌を巻きました。古臭いだけではないブルージーな本格派ハードサウンドの旨味、その至高のサウンドに必要不可欠なのは高谷の唄なのだろうが、多くのファンが待ち望んでいたスタイルに落ち着いたことでバンドは新たなる求心力を身に着けたことになったはずである。
良くも悪くも、このバンドらしい音に収まった。それらを進歩がないと感じるのか、安定の定番と感じるかで評価も分かれるのだが、どう見ても志半ばで解散した印象しかないバンドが、早めに復帰したのは本当に嬉しかった。ブランクも感じないし、全てが好転している、そんな思いが一番強いアルバムである。


BLITZKRIEG - A Time of Changes ★★★ (2012-02-28 12:58:43)

湿り気のあるメロディと攻撃的なギターリフとまさにNWOBHMなサウンドを体感させてくれる1985年リリースの1st。①②④といった前半に聞けるアップテンポなナンバーのカッコよさはマニアならずとも訴えるものは大いにあると思いますよ。キャッチーなメロディが耳を引く前半とハードなインストプレイを交えた構成が懐かしい雰囲気をかもし出す③と前半の流れは充実していますね。テンションも高めのギターソロが聞き手に高揚感を与えハイトーンを駆使してしっかりと地に足を着け歌い上げるブラインアン・ロスの存在感も説得力十分です。この時代ならではの煮え切らない英国産の哀愁に咽びますね。


BLITZKRIEG - Absolute Power ★★★ (2018-07-22 13:40:27)

なかなかメンバーは固定されないがコンスタントに作品をリリースしていた英国のベテランバンドが前作から4年ぶりにリリースしたフルアルバム。オープニングからシンプルでアッパーな楽曲が飛び出し掴みはOK。前作よりもパワフルかつストレートな曲調を主体とした楽曲は聴きやすさも手伝い初見の視聴感は上々だ。とは言いつつも似たようなテンポの疾走ナンバーが続く為に、飽きるのも速いという欠点はあるが、気分に合わせチョイスして聴けば問題はないと思います。
ブライアン・ロスの雰囲気ものの歌声が英国的なムード満点の楽曲に乗るだけで、それは強烈な個性となりビッカビカに輝いてるから不思議なものだ。例えJP風味のナンバーがあろうともロスの個性により、全てを退けさせるのだからマニアならずとも楽しめる要素も大ですね・時代遅れな昔のスタイル、それは生産性のない過去の再構築なんだが、普遍的なHM/HRを伝え続けることの重要性も大切なように感じる。このような正攻法で迫るパワー漲るメタルサウンドは、2002年にも当たり前に存在していたが日本のメディアは完全黙殺。聴く度にその事を思い出しますね。


BLITZKRIEG - Judge Not! ★★★ (2018-10-05 15:50:51)

英国のベテランバンドによる2018年リリースの最新作。地道な活動ながら2001年に再結成後、5枚もオリジナルアルバムを作っているのだからマニアにはありがたい存在です。
完熟したブライアン・ロスの歌声、どんよりとしたダーク系のサウンドにピッタリと似合っています。ブリティシュロックのもつ翳りと憂いをダークテイストで味付けした音楽性、それをトロ火でじっくりと煮込んでいるんだからね。陰気臭さも倍増ですが、今回はメリハリをつけるように③のようなJPタイプの疾走ナンバーも放り込み、今まで以上に革新的な意欲と伝統美を守る気概を感じる。相反する要素だが、揺ぎ無きNWOBHM精神が全てを飲みこんでいるので問題はない。むしろ今の時代に嘘のような、オッサン臭い暗黒系のNWOBHMサウンドが聴けるのだからマニア泣かせですよ。
ここにきて全盛期の勢いに肉薄するような質の高い作品を世に送り出した。ベテランバンドの逆襲劇。世界中で巻き起こるオールドサウンドブームの成熟ぶりに驚きを隠せませんね。
この音楽性を今度は絶やさぬようにお願いしたいですね。そうじゃないとシーン全体が始まりの終わりになりますからね。


BLITZKRIEG - Ready for Action ★★★ (2021-11-02 13:27:40)

ロン・キールがプロデューサーを務めた事で知られるL.AメタルバンドのEP。硬派でメタリックなサウンドはKEEL仕込みの豪快なサウンドを展開、乾坤一擲とも言える出たとこ勝負というのか、これでも喰らえ感がカッコイイ。巨体を生かした大技重視のレスラーのようだが、小技もしっかりとキメれますよな器用さもあり、聴いていて心地が良い。フルアルバムを出すことなく今作一枚で消えたために認知度は低いのだが、硬派なアメリカンロックが好きな人ならば大いに満足して頂けるでしょう。
ちなみに、このアルバムの歌い手がキールそっくりなのも耳を惹きますよね。プロデューサーやり過ぎじゃないのと言えなくもないのだが、ロン・キールファンとしては、そこも見逃せないポイントでしょう。


BLITZKRIEG - Ten ★★ (2018-07-19 13:13:08)

1991年に『Ten Years of Blitzkrieg』というタイトルのEPをリリースしている彼ら、今作はそのアルバムにセルフリメイク作に新曲を5曲追加してリリースされたもの、国内盤は当時ブイブイと言わせていたPony Canyonからリリースですから驚きですよ。そんな企画モノですが、彼らの初期の楽曲が簡単に聴けたりと悪くはないが、どちからと言えばコレクター向けの一品と言えよう。
でも8曲目のタイトルがSATANのデビューアルバムと同じ『Court in the Act』とか見つけちゃうと、聴きたくなるんですよね。