High Roller Recordsから2014年にリリースされたフルアルバム。イギリスの歌ウマ選手権みたいなオーディション番組で名を上げたイギリス人若手ミュージシャン、ジョー・ヴェランのソロ活動にサイドギタリストのクリス・コスとリー・ペインがお手伝いした事がきっかけなのか、2012年のシングルリリース時から、こちらでもシンガー兼リードギターとして活動を行っています。その新しい風が作風にも大きく影響を与えているか、若々しい歌声とフレキシブルなギターサウンドには、往年のオカルティックな要素など皆無、実に突き抜けたメロディックHM/HRサウンドへと進み現役感をアピール。再結成後と以前では音楽性の違いは確実にあったので、驚きはありませんが、逆にいい意味での今を感じさせる面を強調する事と、往年の空気を損なわないザクザクと刻まれるギター&英国的様式を感じさせる構築美には一日の長を感じずには入られませんね。骨太なドライヴ感と英国的な湿り気を帯びたメロディ、所謂オールドスクールサウンドからの突破口を見つけたような若いセンスが加わった事が最大に聴きどころでしょう。
FAST KILLとスプリットCDもリリースしたことがある関東のスラッシュメタルバンドの1st スピードと爆発力を軸に重量感あるスラッシュナンバーがこれでもかといわんばかりに畳み掛けてきます。乾いたリフが摩擦の大きい突貫型スラッシュサウンドとして終始貫かれている姿は圧巻、ドスの効いた歌声も堂に入っておりスピーディーな曲構成と相俟って独自のスタイルへと昇華しようとしています。アルバムジャケットや曲名が示すよう攻撃的なイメージも放たれるマシンガンリフと共に全てをなぎ倒してくれるでしょう。一点集中されるパワフルさにスラッシュメタルの中毒性と疲労感を覚えます。あとは聴き手の好みでしょう。普遍のスラッシュサウンドをお探しの方なら聞いて損はしませんよ。もはや主食としてこの手のジャンルを聴かなくなった僕でもグッと来るものがありますから。
1997年インディーズから発売された粗さはあるものの熱気に包まれたLIVEミニアルバムライブを紹介します 特筆すべきは「change my heart 」「unstill night」「second war in heaven」の三曲が収録されていることですね。change~はまだオムニバスアルバムに収録されただけだし他の二曲は未発表音源でしたからね、いずれもメロディアスかつアグレッシブなHM/HRナンバーでliveならではの臨場感も伴い非常にエキサイティングなプレイを堪能出来る。日本人的なメロディとコテコテの様式美の世界観を高度な次元で披露してくれた彼らの存在は当時としては奇跡としかいいようがないほどに鮮烈でしたね。ステージ衣装はダサかったけど僕はいつも先頭で拳を振り上げたものです。日本語だの英語だのくだらない価値観を持ち出さない音楽ファンなら是非彼らの作品に触れて欲しいですね このいい意味で日本人的なサウンドが素晴らしいのです
アルバム未収録2曲未発表LIVE2曲アルバムとは別ヴァージョンのタイトルトラックを含む5曲入りのミニアルバム。イントロから激しいギターソロが炸裂するタイトルトラックも良いが、アルバム未収録の②が聴けるのが良いですね、アタック感の強いハードなミドルハイナンバーで尾崎の甘口な歌唱もギラリと光を放ち、このバンドにはピッタリの名曲だと思う。他にもワルツのリズムを取り入れたインストや手直し無しのLIVE音源(rau to the sky, alone in paradise)等が収録され中々聴き応えのあるアルバム。