あのマーク・マンゴールドがダニー・ヴォーンとタッグを組む、しかもレーベルは英国のNow&Thenとくればメロディアス系に強い、ギターにはアル・ピトレリの名前がある、こうなると俄然興味を湧きますがアルバムタイトル『BLUES FOR DAZE』に、サイケなジャケット…リリースは1997年、うーむ、これはAOR風味のメロディアスなロックじゃないな?と聴く前に飲み込みましたが、予想通り90年代に流行ったBACK TO 70'サウンドでした。 参加メンバーやキャリアを期待すると完全に肩透かしを喰らいますが、Black Crowesあたりの埃っぽいブルースロックをイメージして頂けると想像出来るかと思います。せっかくのスーパーバンドなんだからと思いますが、これも時代の流れと言うモノ、古典的なブルースロックが好きな人なら大いに楽しめるでしょう。
元はイアンギランバンドのギタリストだったレイ・フェンウィックらが中心となりパープルの名曲「SMOKE ON THE WATER」をカヴァーしたシングルが出発でしたね。こちらは1988年にリリースされた2nd、シンガーにサバスのトニーマーティン、ドラムはコージー・パウエル、ちなみにベースはあのローレン・スコッティルです。オープニングのジャジーなインストナンバーが始まった時にはヤバいと思ったのですが、徐々にエンジンに火がつきハードさがアップ、そこまで期待は出来ないメタル度の薄いアダルト路線のハードなロックサウンドなので少々物足りなさはありますが、マーティン節とも言える憂いのあるマイルドな歌声がしっとりとした味わいを乗せ楽曲を締めてくれます。何を聴きたいのかで評価も分かれますがアダルトな歌モノAOR系のハードサウンドをお探しの方なら楽しんでもらえるのではないでしょうか、コージーはややおとなしめでしたね。
80年代の国産メタルを愛するマニアなら知っている人も多いと思う大阪のアメリカンロックタイプのバンド。ギターの吉永GOKI邦春は国産V.Aの名盤『BATTLE OF METAL』に参加しているSEXUALやメジャーデビューも果たすVOXPOPで活躍するテクニックのあるギタリスト。ドラムはFEEL SO BADなどの山口PON昌人がいたことでも知られています。