HEEPの全盛期とも言えるDEMONS AND WIZARDSとTHE MAGICIAN'S BIRTHDAYという名盤を制作していた合い間にソロアルバムをレコーディングしていたケン・ヘンズレー、溢れ出る創作意欲の賜物なのか、それとも別行動をしたかったのか、とにかくここで聴けるサウンドは、HEEPに採用されるようなエレガントな英国ロックが収録。フォーキーでブルージーな要素も強いが、アレンジ一つで、バンド採用されてもおかしくない楽曲を楽しめます。
収録曲 1. Losing You (Joe Lynn Turner cover) 2. Can't Turn It Off (Michael Bolton cover) 3. Arms Of A Stranger (Signal cover) 4. More Than Meets The Eye (Europe cover)
上記4曲を収録したEPを9月にリリースしたケント・ヒッリ。バンド活動のみならず、ソロのキャリアも精力的に築き上げてきていますね。それにしてもジョー・リン・ターナーのカヴァーから幕が開けるのは渋い。シグナルをやったのも渋い、そしてヨーロッパはOUT OF THISからのシングルカットされたキャッチーでマイルドになったが北欧の風を吹かせまくったあの曲をカヴァーと、彼の瑞々しいハイトーンヴォイスを駆使し、見事にやりきっています。自分の持ち歌のように歌い切る姿の頼もしさもあり、どの楽曲も令和3年に新たなる息吹を与えられ蘇りましたね。 選曲はけしてベタではない、しかしツボは突いてくるというセンスにメロディ派のマニアならニンマリさせられるでしょう。上手い歌と良い楽曲が聴きたいというマニアにはもってこいのEPです。彼のメロディに対する拘りが心に浸透していきますよね。マニアを唸らせる選曲だよなぁ。シグナル忘れていた。