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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7401-7500

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7401-7500
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PARAGON - Forgotten Prophecies - Face of Death ★★ (2009-07-25 23:22:36)

単音ギターリフ開放弦ギター
懐かしき雰囲気がする剛直なHM/HRナンバー
鉈を振るうが如き重さが心地よいです
メロディアスなギターソロも生きてきますね


PARAGON - Forgotten Prophecies - Forgotten Prophecies ★★ (2010-12-17 05:15:20)

剛直一直線
男気満載のタイトルトラック
パワフルなヘヴィメタルナンバー


PARAGON - Forgotten Prophecies - Halls of Doom ★★ (2010-12-17 05:13:39)

キャッチーな唄メロが印象的です
妖しげなインストパートもかっこいいね


PARAGON - Forgotten Prophecies - Hammer of the Gods ★★ (2009-07-25 23:15:49)

男臭さ満載
B級感たっぷりも悪くないです
勇壮な男性コーラスの配し方も印象的
今の時代を生き抜く純度100%のHM/HRサウンドに目頭が熱くなりました


PARANOIA - COME FROM BEHIND ★★ (2016-11-19 14:44:05)

今は亡き関西のレーベルNight Galleryから1987年にリリースされた1st。ボーカルがAION、地獄カルテット、VOLCANOなどで知られるNOVが務めており、1993年にCD化された際の帯タタキにも『俺の原点はこれだ-NOV』とかいてありますが、ベースX-JAPANの正式メンバーとなるHeathがいたんだから、そっちを押した方が金になるんじゃないかと思ったのですが、NOV押しするNight Galleryの姿勢は純然たるメタルファンとしては嬉しい限りですね。
日本人ならではのキメの細かいパワーメタルサウンドは、アイデアはあるのだが、やや四角四面の型にハマった印象が強く、これと言った突き抜けたモノがなくイマイチ弾けないのだが、喉を擦るように歌うNOVの歌唱スタイルは既に確立されており、二井原実先輩や山田雅樹などにも通ずる個性もあり、唯一無比の魅力を発揮しています。
とは言え、色彩の乏しい楽曲と奥行きのない薄っぺらい音質はある意味、NOVのパワーはあるがレンジの狭い歌を、逆に強く演出してしまい、一本調子に聞こえるのが残念だ。けして下手ではないバンドだけに気になると全滅になるが、何か可能性を感じさせる面もあり、その絶妙な空気を楽しむのが一番の聴きどころでしょう。


PARASITE - Parasite ★★ (2018-11-22 13:06:39)

1984年に5曲入りのEPをリリースして解散してしまったスウェーデンの4人組。当時、国内にも輸入盤が多く入り比較的、手に入りやすい一品だった。その為にマニアには、そこそこ知られる存在で、初期北欧HM/HRメタルらしい、クラシカルフレーバーたっぷりの哀愁路線が楽しめる。とは言っても洗練とは程遠い青臭いサウンドは、ダイナミズムに欠けた平坦なミックスを相まって、耐性のない方にとっては脱力だろう。こういうの聴くとUniverseって凄かったなぁ。
しかし初期北欧路線を語る上では外せない音楽性であり、Madisonあたりが好きな方にはピンとくるものがあるでしょう。このクリアーで寒々としたメロディセンスはお国柄のなせる技、そこに島国日本人の情緒に訴えかけるものがある。
すでにギリシャの名門、世界的な価値あるリイシュー盤を世に送り出す我らがNo Remorseから年末に再発も決定。クサレマニアなら手にとって損はしないでしょう。最近Blacksmithやジェフ・スコット・ソートが歌うPantherを発掘したりと今後も目が離せないレーベルですよ。


PARIAH - Blaze of Obscurity ★★★ (2015-01-13 15:34:19)

まずは前作よりもスッキリとした音質の向上がバンドサウンドを飛躍的なものにしています。マイケル・ジャクソンさんも荒さを押さえメロディを追いかけて歌い込む事により安定感も出てきており今作の躍進に一役も二役も買っていますね。前身がサタンだけにNWOBHM由来のリフワークを活かしたスラッシーな展開と聴かせる長尺なギターソロ、旨味を逃がさないツインギターの切れ味鋭い洗練されたプレイの数々は前作以上の威力を備え聴き手をねじ伏せていくでしょうね。単純に走るだけではない緩急をつけた楽曲群の魅力もリズムアレンジが練られたことにより倍増と全てにおいて前作を凌ぐ内容となりました。英国的な匂いが香り立つ洗練されつつあるスラッシュサウンドの追及はこれにて一旦終わり、シンガーを変えSKYCLADへと流れていくのですが、この魅力的なソロは今作ならではの味わいだけに解体は惜しまれますね。


PARIAH - The Kindred ★★★ (2015-01-13 15:23:03)

サタンのメンバーがそのまま流れて行きついたのがこのバンド(Voはマイケル・ジャクソン)NWOBHM由来の攻撃的なリフワークは健在、ノイジーでジャリジャリとした音が更なる過激さを増し攻撃的なサウンドでへと変貌、時代の流れに乗り遅れる事無くスラッシーなスタイルへと方向転換を果たしています。やや単調なリズムプレイとテンポに飽きもきますが、ワビサビのある押し引きを得た展開はベテランバンドのなせる技、緩急のある展開は目を見張るものがありますね。エッジのある歌声で荒々しさを捲し立てるパフォーマンスもメロディを蔑にしないツインギターの旨味を相当なものだし、詰めの甘さをモロともしない勢いは大いに買いですが、やはり軽めの甘い音質にNWOBHMの精神性が貫かれている威光が削がれているのいが残念。


PARIAH - Unity ★★ (2022-04-25 20:11:12)

知らない内に3枚目のアルバムを1997年にリリースしていました。時代の流れもあり唐突感も強く最初は不安になりましたが、参加メンバーが熱い。ラス・ティピンズ、スティーブ・ラムゼイの2枚看板にベースは盟友グレアム・イングリッシュ、ドラムも懐かしのSatan組でありBattleaxeのイアン・マコーマック、そしてシンガーはTysondogのアラン・ハンターというNWOBHM軍団勢揃いの裏豪華ラインナップに興奮を覚えるでしょう。
かつてはスラッシーなスピードメタルで鳴らしたバンドでしたが、ここではSkycladなどを通過してきただけに、それなりに音楽的な変遷はある、しかし、それは1997年という時代に乗じたモノではない、実にトレンドを否定した古典スタイルに固執している。Loudnessのクレイジーナイトみたいなノリの良いナンバーもあるし、展開に拘ったプログレテイストまで巧みに盛り込み英国流儀で仕上げた構成は、正に真性NWOBHMとしての魅力が満載、荒々しい攻撃性は成りを潜めたが、違う意味でバンドの魅力を解放。

もっと厳つくストレートに鉄下駄を履いてワチャワチャ走り出す剛毅なモノを期待していただけに肩すかし感は否めないが、そういう固定概念を持たないマニアにはグッと味が染みてくる一枚でしょう。
もう少しビシャビシャに濡れた英国流儀でも良かったと思うけどねぇ。そういうアングラ地下室感を感じさせないスッキリとした味わいも好悪を分けるでしょう。時代に即さない古典スタイル、若い人には伝わらないかも知れないが、一定の需要はあるスタイルであろう。


PASSION ROSE ★★★ (2011-08-04 23:11:23)

1991年リリース最初で最後のフルアルバムの1st
小気味良いドライブ感が心地よい正統派のハードロックバンド。
安定感のあるプレイと裏腹なやや安定感に掛けるVoの存在に日本のバンドが抱える欠点を如実に物語る姿に「やっぱりな」と言いたくなります。真新しさもなく新鮮味に掛けるでも日本人的細やかさとラフなロックサウンドの持つ輝きはなんら卑下されるものではありません。100%の65点的な作品に引き寄せられますね。ノリの良さとキャッチーなメロディ、明るくアメリカンなんだけど、時より感じさせる日本人的、哀愁と愁いのあるメロディに耳がいきますね。


PASSION ROSE - BIG DEAL ★★★ (2011-08-04 23:17:36)

1991年リリース最初で最後のフルアルバムの1st
小気味良いドライブ感が心地よい正統派のハードロックバンド。
安定感のあるプレイと裏腹なやや安定感に掛けるVoの存在に日本のバンドが抱える欠点を如実に物語る姿に「やっぱりな」と言いたくなります。真新しさもなく新鮮味に掛けるでも日本人的細やかさとラフなロックサウンドの持つ輝きはなんら卑下されるものではありません。100%の65点的な作品に引き寄せられますね。ノリの良さとキャッチーなメロディ、明るくアメリカンなんだけど、時より感じさせる日本人的、哀愁と愁いのあるメロディに耳がいきますね。


PASSION ROSE - BIG DEAL - MISSIN' OLD TIMES ★★ (2011-08-13 22:56:13)

リアクションを思わせる
勢いとノリが印象的ですね


PASSION ROSE - BIG DEAL - OUT OF CONTROL ★★ (2011-08-13 22:54:12)

アルバムのオープニングを飾る
スリージーなHM/HRナンバー
それっぽい大陸的なノリと細やかさが日本人的で好き


PASSION ROSE - BIG DEAL - RISE IN THE WORLD ★★ (2011-08-13 23:01:44)

仄かな哀愁と乾いたメロディの融合が程よく馴染んでいます
キャッチーさも日本人的な切り口ですね


PASSION ROSE - BIG DEAL - SHOUT IT LOUD ★★ (2011-08-13 23:04:01)

懐かしい臭いがする
ワイルドなロックンロールナンバー


PASSION ROSE - BIG DEAL - SWEET ROSE ★★ (2011-08-13 23:06:41)

タイトル通り
甘いメロディが疾走しますね
切れ味も悪くない


PAT TRAVERS - Boom Boom ★★ (2010-09-07 00:25:00)

1992年にALFAレコードよりリリースされたLIVEアルバム
味わい深いハードなギタープレイと歌声が堪能できます
子供の頃ならもう少しメタルなサウンドを求めるでしょうが
ギターオリエンテッドな楽曲はどれも心地よいくらいロックしていて
お腹にズシンズシンと響いてきます
枯れることのない大人の燃えるハードロックサウンドにグイグイと引き寄せられますね
ブルースに根ざしているから地味と思われる向きも有るでしょうが
ある意味ブルースから派生した正調ハードロックサウンドにカッコよさに揺るがざる
精神性を感じますね、良い感じでコマーシャル性も感じさせてくれるのも良い
体が勝手にスイングするノリのよさ
時にはこういったサウンドに身を委ね
残暑を乗り切りたいと思います
個人的にはテクニックもさることながら心に訴えるギターが弾ける
数少ない才人だと思いますよ


PAT TRAVERS - Heat in the Street ★★★ (2017-12-17 13:07:18)

ロック魂を揺さぶる男臭いギタープレイで人気があったパット・トラヴァースのソロ第四弾。日本では一年遅れでリリースされましたね。今作では相棒にパット・スロールを迎えた事も広く認知される要因となったのですが、主役は歌もギターも兼務するもうひとりのパットである事に変わりはなく、ペンタトニックスケールを力技でねじ込むエモーショナルなソロなど、彼の持ち味が存分に発揮、古典的ブルースロックを自分なりに咀嚼した音楽性は、スタンダードな響きであるが、その中にも心に染みるトーン一発に掛けた情念もあるし、テクニックのみならずホットなフィーリングで魅了する、豪胆なロックサウンドに絡みつくトラヴァースのギターを堪能したい方にはお勧めの一品ですね。本格派のギターサウンドに磨きが掛かっていますよ。


PATA - PATA (2017-04-24 17:35:16)

言わずと知れたX-JAPANのギタリストPATAのソロアルバム第一弾。アレンジ&プロデュースに日向大介と、エンジニアやミキシングとして数多くのバンドを手掛けたスタン片山(ブルース・デッキンソンのソロやLOUDNESSにMEGADETHなど)を迎え入れ。自身のルーツたる音楽性を、何の制約も設ける事無く披露。X-JAPANの音楽性など一ミリも引きずってはおらず、参加メンバーのバックボーンを考えると順当な音楽性になったとも言えますね。
また個人的にも参加メンバーにつられ購入を決意、自身のネームバリューと潤沢な資金を利用し参加したのが、ドラマーにトミー・アルドリッチとサイモン・フィリップス。ベースにティム・ボガート、マイク・ポーカロ、ジェラルド・ジョンソン。ボーカルにジェイムス・クリスチャンですからね。ブルージーなアメリカンロックを期待したいところです。

作品としてはX-JAPANファンを完全に向こうに回した作風で、ジェフ・ベックやラリー・カールトンとか好きなのかなぁと個人的には感じるのですが、メタル系アーティストを師と崇める口の超えたギタリスト達からは辛口の意見も飛び交い、正直ギタリストのソロとしては凡庸なフレーズとプレイが多く、ソロを作るのは時期尚早といった印象。やはり自身のトーンと言うモノが無く、これを弾けばPATAという音が欲しかったですかね。
豪華ゲストも借りてきた猫状態で名前以外に聴くべき所がないと言った仕上がり。そんな参加メンバーが全員共倒れの中で、一人気を吐くパフォーマンスを披露したのはジェイムス・クリスチャン、彼のソウルフルな歌声が冴えわたるバラード⑥は今作のハイライトでしょうね。

大きな看板を背負わされたアーティスとの苦悩は続き、乾いたアメリカンロックなど、彼のファンは求めているはずもなくセールス的に惨敗。1995年に2ndをリリース、その後X-JAPANは解散。1998年にペガサスファンタジーでお馴染みのメイクアップのシンガーNoBとP.A.Fを結成へと至りますね。


PATA - PATA - Psychedelic Jam ★★★ (2017-04-24 17:42:32)

タイトル通りのジャミング感覚が聴いていて心地よい
トミー・アルドリッチとティム・ボガートによるリズムプレイが最大の聴きどころ


PATA - PATA - Road of Love ★★★ (2017-04-24 17:39:47)

日向大介大活躍
ジェイムスのソウルフルな歌声が印象的ですね
メロディの持って生き方が日本的なのも面白い
この曲を聴きたくてアルバムを引っ張り出す事が年に数回あります
特別素晴らしい曲でもないのだが聴きたくなります
今でも風呂場で鼻歌交じりです
体調不良なのか手抜きなのかジェイムスの熱量を押さえた省エネ歌唱が逆に良かったりする


PATA - PATA - Story of a Young Boy ★★ (2017-04-24 17:40:45)

アコースティカルですね
ジェイムスのピッタリです


PATTY SMYTH - Never Enough ★★★ (2018-05-30 13:54:50)

オールディーズなどのカヴァーソングを取り上げたアメリカのバンドSCANDALのシンガーとして有名なパティ・スマイスがソロに転向後にリリースした1st。
どんなにポップな音楽性であろうと、実力のないものはステージには立てない。その肥えた耳を満足させるだけの事はある女性シンガー、キュートなルックスから弾き出されるパンチの効いた歌声、ソフトなAORサウンドではあるが、歌モノロック好きなら楽しめる要素も大。
外部ソングライターの手によって仕上げられた名曲の数々、合間にカヴァーも入れ品質の整合感は隙間のないものになっています。ハードなモノを楽しむ方には英国のMAGNUMのカヴァー④もありますので敷居は低いかと思います。
若い頃は全然聴けなかったソフトロック、今じゃ耳休めにピッタリだし、こういう質の高いものは大好物ですね。
その筋の名手を集めリリースしたアルバム。シングルもアルバムを大きな成功を収められなかった事で、ヒットチャート命の洋楽ファンにも相手にされなかった彼女ですが、歌モノロックならではのメロディの良さと堅実なサウンドメイクに引き寄せられます。
キュートさと力強さを併せ持つ声は魅力的ですね。耳に心地よく響く優しいメロディ、溌剌としな中にある甘酸っぱさ、そのロックテイストも残した多様なタイプの楽曲を見事に歌いこなしています。でも④は可もなく不可もなくですけどね。


PATTY SMYTH(SCANDAL) - Never Enough ★★★ (2018-05-30 13:54:50)

オールディーズなどのカヴァーソングを取り上げたアメリカのバンドSCANDALのシンガーとして有名なパティ・スマイスがソロに転向後にリリースした1st。
どんなにポップな音楽性であろうと、実力のないものはステージには立てない。その肥えた耳を満足させるだけの事はある女性シンガー、キュートなルックスから弾き出されるパンチの効いた歌声、ソフトなAORサウンドではあるが、歌モノロック好きなら楽しめる要素も大。
外部ソングライターの手によって仕上げられた名曲の数々、合間にカヴァーも入れ品質の整合感は隙間のないものになっています。ハードなモノを楽しむ方には英国のMAGNUMのカヴァー④もありますので敷居は低いかと思います。
若い頃は全然聴けなかったソフトロック、今じゃ耳休めにピッタリだし、こういう質の高いものは大好物ですね。
その筋の名手を集めリリースしたアルバム。シングルもアルバムを大きな成功を収められなかった事で、ヒットチャート命の洋楽ファンにも相手にされなかった彼女ですが、歌モノロックならではのメロディの良さと堅実なサウンドメイクに引き寄せられます。
キュートさと力強さを併せ持つ声は魅力的ですね。耳に心地よく響く優しいメロディ、溌剌としな中にある甘酸っぱさ、そのロックテイストも残した多様なタイプの楽曲を見事に歌いこなしています。でも④は可もなく不可もなくですけどね。


PAUL DI'ANNO - The Living Dead ★★★ (2012-09-25 19:46:27)

元アイアン・メイデンの肩書きを持つポール・ディアノが2006年にリリースしたソロアルバム。いきなりスローナンバーで幕が開ける展開に肩透かしを喰らった気分になるのですが、このタイトルトラックのもの悲しい雰囲気がいい、これから始まる序曲としては逆にどっしりと構えたシリアスな作風で打って出たことにより期待度も上昇、その後もポール・ディアノのパンチ力のある歌声を生かした重量感のあるヘヴィメタルサウンドを轟かせ、しっかりとメロディも押さえて唄い込み肩書きの名を汚すことの無いパフォーマンスを披露、唄メロの質はともかく往年の勢いを感じさせてくれます。メリハリの効かした重量感のあるへヴィなミドルナンバーを中心に自らの持ち味を生かした懐古主義では終わらない気概を感じさせてくれる姿も立派ですね。重量感のあるギターリフと強烈なリズムプレイが一体となりパワフルな歌声が叩きつけるダイナミックなサウンドは真新しさは無いものの素直にカッコいいと思いました。またメロディアスなソロプレイでは王道を行くHM/HRのスタイルを踏襲しているのも今作の魅力の一つですね。ちなみにボーナストラックとして?、いい加減聞き飽きたわでお馴染みのメイデンカヴァーライブ“Wrathchild” ゛Phantom Of The Opera”二曲と何故かメガデスのカヴァー“Symphony Of Destruction”に挑戦しています、iTunesでもいけるので興味のある方はそちらもオススメしますね。個人的にはもう元メイデンの肩書きに頼らなくても十分に魅力のある歌声を今作で聞かせていると思うので、メイデンカヴァーは辞めたほうがいいように感じています。それにメイデンコレクター泣かせになるしね


PAUL DI'ANNO - The Original Iron Men ★★★ (2016-04-29 18:23:01)

ポール・ディアノとデニス・ストラットンのメイデン組によるプロジェクトチームが1995年にリリースした一枚。プロデューサーにリー・ハート、参加メンバーもニール・マーレイ、ティム・カーター、ナイジェル・グロックラー、ゲイリー・ファーガソン等、この当時はよくこのメンバーでコンピ作を作っていましたね。わりと地味な奴だけが集まった同窓会的な閑散としたムードが漂うも、ストラットンとリーハート持ち込んだ英国産ハードポップサウンドとディアノのパワフルヴォイスが繰り広げるガチンコ勝負の行く末は残念ながらドローだったのですが、ディアノはやっぱりパワフルだ。ストラットンとリーハートもよいメロディを書きますね。②はヤングギターでお馴染みのエアパビリオンの米持氏らが参加した日本のアニメのサントラに提供してるし、SHOW-YAにも在籍していたステファニー・ボージャスのソロに提供した⑧など聴いたことがあるような曲が多いのもチョイと気になりますが、この二人でしか味わえないサウンドを個人的には楽しみましたね。当時はギリ、ディアノ&ストラットンにリーハートが絡む事に新鮮さがありましたから


PAUL DI'ANNO - The Worlds First Iron Man ★★★ (2016-04-29 17:51:09)

生活保護的なものを不正受給したリアルアイアンマンな男、我らがポール・ディアノのソロアルバム。今作でもしっかりとメイデンのカヴァーを行い、何ヴァージョンあるんだいと突っ込まずには入られない彼が取り組んだのはAOR系の歌モノサウンド。オープニングはジェイムス・ブラウンのカヴァー、思い出されるのは映画ロッキーにて、アポロ・クリードが大はしゃぎ、その後ドラゴにぶちのめされるあの映像ですが、この選曲に驚かされ、②もファンキーな名曲をカヴァー(ワイルドチェリーの名曲ですね)。そのままゴスペルな③にながれ、ワタクシはしばらく開いた口がふさがらず、怖くなり一旦トレイから取り出し聴くのを中断した思い出深い一品。再度チャレンジするもポールの歌声を中心にメロディックな歌モノHM/HRスタイルを貫いており、何をトチ狂ったんだ、と叫びそうになるのですが、何をやってもポールのパワフルヴォイスは消えるわけがないのでハーモニーをつけて軽やかに歌おうがポールはポールでした。中盤以降の楽曲もそうですが⑨⑩なんて今作ならではの味わいがあり、逆に好きになりましたね。ディアノのソフトサイドを際立たせた一枚。マニアなら手を出さずにはいられないでしょう。


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Children of Madness ★★★ (2011-07-28 00:50:24)

1987年リリースの2nd
前作の流れを組む硬質なHM/HRアルバムです
低音の迫力不足が生み出す音質の醜さに軽く見られそうですが芯はしっかりとメタルしています。コンパクトな楽曲とキャッチーなメロディを盛り込みメジャー感をアピール、ただ力強く歌うだけではない主役のポール・ディアノの歌唱も悪くない。常にメイデンとの比較が彼の命運を分けるわけですが個人的には楽しんだアルバムです、若いミュージシャンを従え時代に則した今作は時代の空気を吸い込み最大公約数のファンを獲得しなければいけないディアノの苦悩が伺えますかね。こう言う音楽って僕は好きですね。迫力不足なサウンドに物足りなさを覚えますがハーモニーを生かしたディアノの歌声はメイデンマニアならずとも聞く価値はあるかと思います。④なんて結構カッコいいんだけどね


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Children of Madness - Children of Madness ★★★ (2012-06-08 15:10:21)

朗々と歌い上げるディアノの歌唱が印象的です
妖しげな雰囲気とメロディが耳を惹くミドルナンバー


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Children of Madness - I DON’T WANNA KNOW ★★★ (2012-06-08 15:01:02)

メロディアスなミドルナンバー
こういう曲をサラリと披露してくれるのが嬉しい
ディアノの歌も肩の力を抜きメロディをなぞっています


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Children of Madness - Metal Tears ★★ (2012-06-08 15:17:43)

もの悲しいヘヴィバラード


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Children of Madness - Overloaded ★★ (2012-06-08 15:15:41)

懐かしいですねこういう曲
ありふれたパワーメタルナンバーなのですが
こうやって改めて聞くと引き寄せられますね


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Children of Madness - Rip It Up ★★★ (2012-06-08 14:57:28)

アルバムのオープニングを飾る
メタリックな疾走ナンバー
ディアノの歌も切れていますね
ギターソロも時代を感じさせますね


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Children of Madness - Torch of Hate ★★★ (2012-06-08 15:02:57)

切れ味鋭いイントロのギター
パワフルな疾走ナンバー
音質の悪さが惜しまれます


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Children of Madness - Whispered Rage ★★★ (2012-06-08 15:07:22)

展開の多いメイデン風の一曲
こういう曲を歌うと様になりますね
流石はディアノ
このヘヴィさが好きです


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Feel My Pain ★★★ (2011-10-28 04:34:34)

色んな活動をしているポール・ディアノ氏ですが(最近詐欺で捕まったってホント?)
突如1998年リリースの3rd
時代性を加味した硬質で実直なパワーメタルを聞かせてくれます
友人からただ同然で譲って貰ったCDなのだがこれは驚いた
ポール・ディアノの力強い歌唱をこれでもかと聴かせてくれます
ヘヴィメタル然としたゴリゴリ・バキバキとしたサウンドは
過去最強ではないでしょうか恐れ入りました。
モダンな色合いの①ですら正統派HM/HR界隈のツワモノの風格が漂い
②以降のストロングスタイルのHM/HRサウンドの様式にひれ伏します
アクセプトな疾走ナンバー③扇情的なギターが印象的なパワーバラード④
前半の充実振りは見事です。重量感溢れるメタルサウンドを敷き詰めた後半こそ
本作の旨味なのかも知れませんがオールドスクール極まりないワタクシには
前半の流れの方が好きですね
メイデンマニアのみならず彼のキャリアの中でも燦然と輝く時代を反映した名盤である


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Feel My Pain - C.O.M. '98 ★★★ (2011-10-30 03:15:27)

アルバムの2曲目
程よい哀愁とヘヴィネスさがマッチしています
力強い歌唱も堂に入っています


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Feel My Pain - Feel My Pain ★★★ (2011-10-30 03:13:48)

今アルバムを象徴するようなモダンでパワフルな疾走ナンバー
ゴリゴリとさいたサウンドに獰猛さを感じさせますね
ここまでハードに迫ってくるとは
ポールのパワフルな歌声も映えますね


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Feel My Pain - The Forgotten Ones ★★★ (2011-10-30 03:20:27)

絶望的な悲しみを感じさせます
ヘヴィなバラードナンバー
繊細な表情を歌い分けるディアノのパフォーマンスは一聴の価値あり
メロウなギターソロも良いですね


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Feel My Pain - Victim ★★★ (2011-10-30 03:17:05)

メイデン張りにランニングベースが耳を惹きます
正当性の強いパワフルな疾走ナンバー


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Fighting Back ★★★ (2011-02-13 11:36:07)

1986年リリース元アイアンメイデンのシンガー、ポール・ディアノ率いるバンドの1st
色んなプロジェクトに顔を出し昔の名前で出ています的な活動が目に付く彼ですが。こんなにカッコいいアルバムの世に出していたのです。剛直路線全開鋼の重金属サウンドを真っ向からぶつけてきた今作は彼のキャリアの中でも1.2を争う出来栄え、元メイデンシンガーの名に恥じない快作です。硬質なリフと無駄にテクニックに走らないソロプレイも清いツインギターが奏でる調べ音質の悪さなど吹き飛ばす爽快感ばっちり英国的な伝統を感じる真摯なメタルスピリッツとパワー溢れるギンギンのサウンドに身を委ねたいですね。


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Fighting Back - Voice on the Radio ★★★ (2011-02-13 11:19:06)

派手な印象を与えてくれますね
キンキンと響くメタリックなサウンドが懐かしい
ポールのパワフルな歌声も映えますね
歌メロも好きです


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Fighting Back - Warchild ★★ (2011-02-12 04:08:49)

ポール・ディアノのパワフルな歌唱を
生かしたストレートなナンバー
単純明快にメタルしています


PAUL DI'ANNO'S BATTLEZONE - Fighting Back - Welfare Warriors ★★★ (2011-02-13 11:25:53)

ストレートなメタルナンバー
ツインリードの絡み
奇をてらわないアレンジがカッコいい
ポール・ディアノのメロディを生かした歌唱も決まっています


PAUL LAINE - Stick It In Your Ear ★★ (2018-10-26 18:06:00)

のちにDanger Dangerに加入、歌唱力のみならずメロディメイカーとしての才能も発揮したマルチプレイヤーのポール・レインが20歳ソコソコでリリースした1st。レーベルは大手のエレクトラ、プロデュースにブルース・フェバーンとバックアップ体制は整いました。端正なルックスは華やかな歌モノロックとの相性も抜群、楽曲に埋もれる事のない熱を帯びた喉を披露。実力に違いのない新人の登場となったのですが、日本一権威のある雑誌で低評価を喰らい、その文言を信じて疑わない狂信者の圧力のもと、残念ながら大きなリアクションを得る事が出来なかった不運の男。日本だけの話なら良かったがリリース時期が1990年というのもあり、本国でも思った成功をウケることが出来なかった。ルックスの良さを一番とするミュージックライフの女性編集者なら良かったのにね。やはりゴット伊藤を双璧をなす巨匠の酒井氏に叩かれたお終いでした。残念ですね。

実際雑誌を読んでいないので分かりませんが、伝聞ですが今でも覚えています、『BON JHON BOVIと名乗り、パロディですと言えば良い』みたいな事を論評したとか、気持ちは何となくわかりますよ、溢れ返った音楽だしね。でもブルース・フェバーンと言えばなんで、レコード会社オーダーでしょう、イケメンの彼を売りたいとね。茶碗洗いながらでも⑦とか聴けばBON JOVIだなぁと思いますからね。それでもRIOTの最新作よりはマシだよと言いたい。
それに酒井氏の個人的な思いで抹殺されたバンドは数知れず、他の編集者もジャケが酷いから減点とか、音楽に関係のない評価があったりしたのだから気にする事もないのですが、思いのほか世論は流されると言う事も身にしみて味わいました。

ワタクシ個人はこのアルバムを聴いたのが90年の中くらいなので偏見はありませんが、当時ならレコード会社やりすぎだぞと文句言っていたと思います。バラード⑧もモロBON JOVIだもんね。
80年代に培った売れる方程式を大導入したロックアルバム。全編○○風である。したがって潔癖な方は絶対に聴かない方が良い。酒井氏は64点つけましたが、その感性を支持するなら本作は限りなく0点になります、それほど類似性が高い作品ですから、しかし、その類似性を許容し皆がシェアするアイデアじゃないかと、歓迎出来るなら評価は確実に平均点を凌ぐ良品となるでしょう。

爽やかでキャッチーなメロディはフックに富んでおり洗練されている。そこに暑苦しいと言えるほど熱気のある歌が乗る姿は骨太さと作り込みのバランスが絶妙だ。

バラエティ番組のタイアップソングにもなった③など始めはBON JOVIのあの曲が始まったと思うほどの衝撃もありますが、2周回った今だからこそ楽しめるんじゃないでしょうか?
ひさしぶりに聴きましたがBON JHON BOVIの例えは秀逸だと思いますよ。レビューの全文を読みたいとすら思えます。そしてこれを聴き楽しめる我が身の緩さが恨めしい。


PAUL RAYMOND PROJECT - Man On A Mission ★★★ (2012-12-18 09:30:54)

UFOのキーボード兼ギタリストで知られるポール・レインモンドのソロ第二弾。リリースは1999年だったと思います。前作の国内向けのリリースだった大谷令文に山下昌良、中間英明等が参加した1stを聞きたく部屋を物色していたら発見できたのがこちら、ギターにDANGER DANGERのアンディ・シモンズを向かえ王道を行く英国風HM/HRサウンドを披露、派手さはないが堅牢に伝統と誇りを守り通すような純度100%の作風に大いに懐かしい雰囲気を味あわせて頂きました。暗雲立ち込める灰色の世界、けして垢抜けない低温なのに湿度もソコソコな独特の音に引き込まれます。特にアンディ・シモンズのマイケル顔負けのエモーショナルなギタープレイがねちっこく弾き倒し本家に肉薄する勢い、主役であるポールの歌声もフィル・モグばりの味と老獪なテクニックを魅せつけ正にUFO風であり、英国的な老舗のサウンドに弱い方ならグッと来ること間違いなしな一品です。ゲストVoにフィル・モグも参加し、名曲「Lights Out」のカヴァーも聞けますが個人的にはテンポも遅く中途半端なヘヴィさが曲の軽快さを殺しアンディのギターも生きてこない気がしてイマイチでしたがUFOマニアなら手を出さないわけには行かないでしょう。爽快感すらある②やキビキビとしたハードさが躍動する③、キーボードも大活躍、浮遊感が漂うミステリアスな⑥、優しいバラード⑧あたりが好きですね。くだらない、しがらみに忙殺される年末年始の自分にはこれくらいのハードさが今は一番ですね。


PAUL RAYMOND PROJECT - Under the Rising Sun ★★ (2015-06-08 16:23:48)

あれ?てっきりコメントしていると思っていました??国内はテイチクよりリリースされたポール・レイモンドのソロEP。ドラムは高橋ロージャー和久、ベースは山下昌良、ギターに大谷令文と中間英明、シンガーにフランク・ディミノという顔ぶれ、主役のポールさんのプレイを軸に各人が華を添える緩い構成と、本気だったのかと思わせる楽曲の弱さ、思い出作りの一枚を参加メンバーで誤魔化し商品化したんかいと鋭い突っ込みも入れたいのですが、日本人ギタリストが紡ぐ、琴線を震わす叙情的なフレージングは捨てがたいものがあるし、中間英明参加の②は陽性だが涼しげな風が薫るハードポップナンバーとして響き渡る佳曲だし大谷令文の滑らかな運指から奏でられる歌心溢れるプレイは引き寄せるものがあるでしょう。僕が所持しているのいは、レンタル型落ちの中古ですが、UFOマニアの女の子の家で聴かせてもらったタイトルは分かりませんが、2枚組のCDのDISC2にまるまる今作が収録されています。ちなみにDISC1をチョット聴かせてもらったのですが、ジャジーで軽やかな曲が流れた瞬間に止めてもらった事を記憶しています。


PAUL RAYMOND PROJECT - Under the Rising Sun - Under the Rising Sun ★★★ (2014-01-02 11:18:56)

中間英明もゲスト参加している北欧風のメロディアスHM/HRナンバー
弱弱しい歌声が完全にクオリティを下げています
時代を感じさせるエエ曲ですよ


PAUL SHORTINO - Back on Track ★★★ (2016-10-10 13:54:37)

元Rough Cuttの実力派シンガーとして知られるのポール・ショティーノがジェフ・ノースラップの手を借りてリリースしたソロアルバム。国内盤は今は亡きAVEXのBAREKNUCKLEからのリリースでしたね(儲かっていたんだねエーベックスって)。ポールのブルージーかつエモーショナルな歌声は健在、客演してくれたカーマイン・アピスやジェイムス・コタックにジェフ・ピルソンなどの歴戦のツワモノも脇を固め極上のアメリカンHM/HRサウンドを聴かせてくれます。ポール・ショティーノfeaturing ジェフなんで彼のギターも大フューチャーしており、色気のあるポールの野太いシャガレ声を軸に歌を聴かせつつギターを前に出したサウンドは普遍的な魅力に溢れており、憂いのあるアメリカンロックが好きな人にはたまらんモノがあるでしょう。今作リリースが90年代半ば&というのが何とも惜しまれる一品ですね。


PAUL SHORTINO - It's About Time ★★★ (2018-10-26 19:07:20)

ROUGH CUTTのヴォーカルとして知られる骨太なハスキーヴォイスが魅力のシンガー、ポール・ショーティーノがSHORTINO名義でリリースしたソロアルバム。国内盤はAVEXのBareknuckleです。
彼が録音して売り込んでいた音源を一まとめにした作品。実情はそういうことだが音楽性は彼のソウルフルなパワーヴォイスを生かしたブルージーなアメリカンロック。男臭い哀愁がとめどなく溢れ出るポールの歌声に魅了されるでしょうね。特にバラードなどは絶品の味わいでしょう。このアルバムは泥臭さだけではないメロディの洗練度とスタンダードな作風に終始したことにより、安定感を際立たせたのが最大のポイントでしょう。身体に沁み入るロックなグルーブ、その心地よさはアルコールによりジンワリと酔いどれ気分を味わう感覚に似ている。


PAULINE GILLAN BAND - Hearts of Fire ★★★ (2017-02-28 15:45:38)

前年にPAULINE GILLAN'S NORTHERN DANCER名義でシングルをリリース、今作は1985年にリリースした1st。シングル盤の音源よりはロック色を強めていますが、基本はブリティッシュ系のポップロックスタイル、ネームバリューから担ぎ出された感のある、歌いはポーリン・ギラン、その名を聴いて何となく連想できるでしょうが、彼女はイアン・ギランの妹に当たる人物で、その威光は商業的に美味しいですよね。このバンドは、そんな彼女とマイナーなNWOBHM系に参加していたメンバーと合体、彼女を前面に押し出しキーボードを多用したポップロックで勝負、英国らしい哀愁味を含んだメロディは耳馴染みも良く、甘くなり過ぎないようにハードな面を前に出しバランスよく聴かせる小技も効いており、無理なく構築された楽曲は十分な手応えを感じますね。
その主役たるポーリンの歌声が好悪の判断基準となるのでしょうが、ロックシンガーとしてのパンチ不足感は否めないも、もっと歌い込み作品を重ねればその辺りは確実に解消されるはずなので、後続を期待したい所なのに、セールス的に不発に終わり活動は停滞、この名義でもリリースは今作のみで終了。その後の活動も知れずなのですが、今作の出来栄えは金看板に寄り掛からなくとも楽曲だけで十分に勝負できる作風だと思っているので残念でしたね。シリアスな英国風味満点の歌モノロックが好きな人には訴求する魅力は十二分に搭載していると思いますよ。ある意味、パープルファミリーツリーとして考えるとマニアの食指も伸びるのかもな一品です。


PAVLOV'S DOG - Pampered Menial ★★ (2010-01-05 05:44:00)

血気盛んな若い頃に人に進められ聞いた第一印象は「おとなしい子守唄みたいやん」とハードじゃないとの理由でしばらくCDラックの片隅に埋もれていましたね。時をすぎて大人になればこの叙情味溢れるプログレテイストに引き寄せられるものがありました。情感豊かなメロディを奏でるフルートやピアノの音色に涙腺が刺激されます、とりわけ個性的といわれるサーカンプのヴィブラートを聞かせたハイトーン唱法も繊細な世界観を表現するのに一役買っていますよ。彼の存在が個人的には肝ですね、それにプログレッシヴといっても無駄なアレンジをすてコンパクトで聴きやすいですよ。まずは演者が奏でる多彩なハーモニーその美しさを味わってもらいたいですね。ハードではないが時にはこの繊細かつ淡い情景溢れる世界観の美しさに身を委ね心を穏やかにしたいものです。


PAVLOV'S DOG - Pampered Menial - Julia ★★★ (2010-01-05 05:48:38)

淡い情感溢れる繊細なナンバー
でもどこかアメリカ的なニュアンスを感じます
ピアノが奏でるイントロだけでも充分泣かされます
儚くも美しい珠玉の美旋律ナンバー


PAVLOV'S DOG - Pampered Menial - Late November ★★★ (2010-01-05 05:53:56)

泣きと爽快感溢れるメロディにアメリカンな色合いを感じます
泣いていますが湿り気全開ではありません
美しい情景が浮かび上がる様にキュンとなります


PEARL - First ★★ (2019-12-24 20:21:31)

所謂、ウンコたれバンドブームの流れの中でデビューを果たした名古屋の実力派バンドのデビュー作。当時のワタクシは、完全にJ-POP系は勿論だが、バンドブーム全般を馬鹿にしていた、お子様だったので、聴く耳すらもっていなかった。今や定額制で音楽を楽しむ時代。青春時代の甘酸っぱい想い出も手伝い、このバンドの事は記憶に合った。特に女性シンガーの田村直美さんが、当時のシーンでは群を抜いて唄が上手かったのもあり、久しぶりに聴いてみたのだが、あくまでも芸能界だ。その枠組みの中で精一杯ロックをやってみた感じなのだが、バシバシとタイトなリズムを刻むドラム、良く動くベースはボトムを支え、いかにもJ-ROCKってミックスなのだが、これくらは許してよと、ハードに迫るギターも実にエモーショナルであり、このバンドの本気は、どこにあるのかと思うのだが、70年代のロックを引き継ぐ本格派の音楽性は、どのように当時シーンで受け止められていたのか興味がある。少々本格派過ぎるのではと思うのだが、当時は、そんな深い事は思わず、ハードじゃない、走らないで終了だった。今聴いても、甘いなぁと思う部分もある、それでも、真のあるロッカーが揃っていたんだろうなぁというのは推察出来る。これ以降の作品を聴いた事もないし、手も出していないのだが、この季節になると思いだす、青春時代のエピソード、そのおかげで思いだした。このバンドの1st。弾け過ぎない、本格派の大人びいた日本語ロックのカッコ良さ。派手なヴィジュアルや、話題性とは違う魅力をもつバンド、こういうバンドって受け皿がないのだろうが、雨後の筍の如く表れたバンドブーム群とは一線を画す本格派の音に、今でも需要は十分にあるでしょうね。

この唄があるから、北島健二にカーマイン・アピス、トニー・フランクリンが加わり、もう一度動き出したんでしょうね。


PEGAZUS - Breaking the Chains ★★★ (2014-06-06 13:05:06)

ファンタジックなバンド名ですね、オーストラリア産の正統派HM/HRバンドが1999年にリリースし3rd.
欧州の良心、正統派の総本山とも言うべきドイツはNUCLEAR BLASTが配給です。アルバムのラストにハロウィーンのカヴァーを取り上げるくらいですから出している音も想像できるでしょうか?なんの捻りもない剛直でメロディックなサウンドを轟かし、マジでこの当時の新譜なのかと疑うほどのオールドサウンドに胸が焦がれます。まさにプリースト、メイデン、マノウォーなどの使い古されたスタイルを踏襲した教科書通りのサウンドに幾度、新たなる興奮を覚える事はないのですが、アグレッシブながらも適度な叙情性の中にあるポップセンスが宿る楽曲に古き良き時代の空気を思いっきり吸わせて頂きました。同郷のDUNGEONもそうでしたがオーストラリア産の正統派メタルは侮れんなと、同国のメタルシーンに思いを馳せる一枚ですね。


PEGAZUS - In Metal We Trust ★★★ (2014-06-06 13:52:07)

2011年に復活を告げるBlack Leather Recordsからリリースの5th.今回は8曲目にJPのカヴァーも放り込み正統派メタル復権のリバイバルブームにも乗れる相も変わらないファンタジックな雰囲気もある剛直なパワーメタルを披露しています(ジャケもペインキラーを意識しているのかな?)。久しぶりのオリジナルアルバムと言うこともあり若干の不安もありましたが、スピード・パワー・メロディが三位一体となりアグレッシブに攻めてくる様は従来通りの安定感があり、まずは一安心。サビメロのキャッチーさも健在だしクサメロの放り込み方もそのままに、ソリッドでヘヴィかつストレートなスタイルは健在、音質もクリアだし躍動するサウンドメイクはメジャー級の仕上がりを見せています。直球勝負の音楽性にやや物足りなさを覚える趣もあるでしょうがクオリティは高いので安心して聴ける一枚ですよ。個性も新鮮味も薄いのですが不変のメタルサウンドとは何たるかを知るにはもってこいでしょうね。


PEGAZUS - The Headless Horseman ★★★ (2014-06-06 13:29:32)

2002年リリースの4th、前作同様メロディックなパワーメタル路線を貫く入魂の一枚、メタリックなリフワークにキャッチーなコーラス、うねりを上げるハードなグルーブは往年の王道をど真ん中で踏襲しており自らが進むべくサウンドを磨きあげてきのは見事、ここぞという場面で放り込んでくる臭い泣きもメロディも健在で嬉しい気持ちにさせられます。オーストラリア産ながらも欧州に通ずる哀愁や叙情的なフレーズをベタベタにならぬように組みこむのも彼らの強みか、とはいえこの手のバンドが抜け出せないB級感にややもすると展開も読め幾度聴くことなく飽きも早いのですが、個人的にはなくてはならない一枚でもあるわけです。化学調味料満載だし身体にも悪いのかなぁと思いつつも足を運んでしまう牛丼屋のように、喰えば美味いし、ともすれば三連チャンは軽く行ってしまう来やすさと親しみやすさがあるのだ。良く見るとメニューも豊富だし、サイドメニューに手を出し組み合わせを変えると尽きる事のない楽しみが見えてくるから不思議です。かつては当たり前のように存在した不変の剛直メタルをお探しの方にはおススメの一枚です。マニアならニヤニヤさせられる展開に焦がれますよ


PERFECT CRIME - Blonde On Blonde ★★★ (2022-11-17 18:15:57)

Blonde On Blondeから改名、そしてアルバムタイトルが『Blonde On Blonde』ってややこしい事をするなよ。収録曲も被ってんじゃないのか、ツインヴォーカルからベンテ・スマーヴィク一人になったが、音楽性に大きな変化は無く、むしろ、トニー・プラッタがミキシングを担当、プロデューサーにバーニー・マースデン、そういう縁もあるのかキーボードはドン・エイリーときている。こうなって外すわけが無い、日本人好みのメロディアスハードスタイルは、大映ドラマの主題歌になりそうな曲もあったりと、癖が薄まった分、親しみやすさも増量され、サウンドプロダクションの強化も功を奏している。
ただ、一撃必殺というのか、このバンドの名刺代わりとなるような強力なナンバーがあるのかと言われると若干弱さを感じる。そのあたりに不満も出そうだが、個人的には、ハードサウンドで疲弊した耳を休ませるのに丁度良く、ハートの北欧版的なニュアンスで楽しめると思いますので、イマイチ、日本で知られていない分、こんなんありますよと、唄モノロックマニアにそっと教えておきたいですね。

でも日本でも需要のあるスタイルだけに、どうして後年、ゼロコーポレーションあたりから再発盤が出なかったのだろう?契約に当たり法外なギャラでもレーベルから要求されたのだろうか?普通に出ていてもおかしくないクオリティなのになぁ。


PERSIAN RISK - Rise Up ★★★ (2014-09-27 13:06:51)

活動歴は長くかつてはシンガーにタイガー・オブ・パンタンのVo、ジョン・デヴァリルも籍を置いた事でも知られるNWOBHMなバンドが1986年にやっと漕ぎ着けた1stフル。1986年でもこの音質は厳しいよと言いたくなるチープさにNWOBHMを感じ取れるかが割と重要な要素を秘めており、憂いのあるメロディを力強く歌うカール・センタンスの持ち味を生かし切れていない薄っぺらさに歯ぎしりしそうになりますが、叙情的で甘美なメロを上手に料理する手腕は見事、地域限定なサウンドは聴き手を選びそうですが、②のような甘美なメロディが華麗に舞う叙情派サウンドを聴かされる度にウットリと陶酔感を味わえるから問題なしです。この空気感は当時としても貴重なスタイルで憂いとポップセンス溢れる楽曲をパンチの効いた歌が嫌みなく歌い上げ、本当は厚みのあるサウンドが底上げをすると言うのがバンド本来の魅力なんでしょうね。甘美なメロディを歌い上げるVoを活かしながら要所を締めるギターとタイトなリズムプレイ、皆が一つになって盛り上げる姿は彼らの個性となり音に表れているので耳に心地よく響きます。厚みのあるコーラスワークやフックに富んだ歌メロも実に魅力的なバンドでした。やや時代を意識した古目の音が受けなかったのか、このアルバムをリリース後に消息不明になるのですが2012年にKeyにドン・エイリーをゲストに迎え復活を果たしています。そちらは未聴なんですが、今作は哀メロ派なら聴いて損はしないクオリティは誇っていると思いますよ。ちなみにカール・センタンスはサバスを辞めたギーザ・バトラーが自身のバンドにデイブ・ドナートの後任として迎え、マニア筋から一目を置かれる存在でしたね。


PETE SANDBERG - Back in Business ★★ (2008-03-24 05:00:00)

北欧を代表するメロディメイカーのピート・サンドベリの1stアルバムを紹介します
楽曲の方はAOR調のメロディアスなナンバーが収録されていてピートの甘く切ない叙情性を加味した透明感溢れる歌声を存分に堪能出来る内容となっています


PETE SANDBERG - Back in Business - Closer to Heaven ★★★ (2008-03-26 05:00:17)

FMのカヴァーソング
アコースティックヴァージョンです
ピートの繊細な歌い回しがより悲しみを伝えています
ある意味アルバムのハイライトと言っても過言ではないほどピートの歌声が素晴らしいのです
悲しみを讃えているのにうっとりと聞き惚れてしまいます


PETE SANDBERG - Back in Business - Cold Hearted Woman ★★ (2008-03-26 04:55:38)

美しいハーモニーが印象的な北欧風のポップなナンバー
どこか切ない雰囲気が良いですね


PETE SANDBERG - Back in Business - Little Lover ★★★ (2008-03-25 14:15:51)

繊細で憂いのあるピートの歌声に胸キュンします
甘く切ないポップなメロディが聴けるAOR調の名曲です


PETE SANDBERG - Back in Business - River of Tears ★★ (2008-03-26 04:51:10)

甘く切ないピートの歌唱が胸を締め付けます
哀愁のAOR調のナンバー


PETE SANDBERG - Back in Business - Stay a While ★★★ (2008-03-26 04:46:39)

冷たいそよ風が優しく頬をなでるかのような爽快感のあるバラード。ピートの唄に酔いしれてください


PETE SANDBERG - Back in Business - When the Night Comes ★★ (2008-03-25 14:10:37)

ピートの透明感溢れる情熱的歌唱が光るダンサンブルなナンバー
充分ロックして歌ってますよ


PETER GOALBY (2022-01-31 13:58:02)

1973年にFABLEのシンガー兼ギターとしてデビュー、その後はソロに転身した曲も作れるミュージシャン。
グレンヒューズが抜けたあと、ヴォーカルを兼任していたメル・ギャレー、しかしメルも声に不調を訴え専任シンガーとして迎えられたのがピーター。クラシックロックだったFABLEからファンクロック系のTRAPEZE加入とは驚いたが、その重責を見事に果たし名を上げる。
1982年にURIAH HEEPに加入、音楽性をガラリと変えた名盤『Abominog』で力強い歌声を披露。RAINBOWにジョー・リン・ターナーが加わった時のように、新たなる可能性を導いた男して知られています。

HEEP脱退以降大きな活動はなく幻のPERFECT STRANGERはあるのだが、都市伝説となるHEEPの過酷なツアーで喉が壊れ、さらには燃え尽き症候群だったなどの逸話を残し結局、90年代を迎え表舞台から去りました。
それだけに知名度はイマイチなのですが、30年以上前に仕上げた幻のソロアルバムがめでたくオフィシャルな形で世に出ました。あくまでも昔のデモ音源の復刻です。現在の彼はもう唄えません。それでも、名のあるバンドを渡り歩いた男の一端を垣間見る事が出来るでしょう。


PETER GOALBY - Easy with the Heartaches ★★★ (2022-01-31 13:37:59)

昨年の11月にCherry Redからリリースされた幻の一枚。HHEP脱退後に作り上げるも契約に結びつける事が出来ずにお蔵入りしていた一枚。30年以上も埃が被っていたレアモノが遂にリリースされました。当然、古さは否めませんが、ピーターの押しの強い歌声を前に出した唄モノサウンドはキラキラとしたキーボードも生かしソフトなAOR調のロックサウンドを展開、哀愁のメロディを散りばめメリハリを効かせています。
リズムは打ち込みだしロック色は薄い、HEEPファンやTRAPEZEのファンにとってもおもてたんと違うと感じる場面は多いでしょう。しかしロビン・ジョージとの共作もありますが、大半はピーターが一人で作り上げた楽曲ばかり、彼のソロとしては美味しい作りになっているのは確かです。ピートの歌声に涼やかなAORサウンドが合う合わないは好みもあるでしょうが、唄モノロックが好きな人は大いに楽しめるでしょう。個人的には完成品とは思えないデモ並の軽く平坦な音質、また似たような曲調が出てくるので、通して聴くには飽きてくるのが難点。個性不足と言えばそれまでだが(このあたりもレコード会社に敬遠されたのかも知れない)完成度はけして低くないです。既に現役引退したピート。ブートがあるぞと噂は聴いたが、見たことも聴いたこともなかっただけに幻の一枚に巡り会えて良かったです。
なんと言っても嬉しい誤算はVoice On My TVの元ネタというのか、オリジナルはピーターなので『Voice On My TV』のオリジナルに当たる⑤にファンならニヤリとさせられますよね。


PETER GOALBY - Easy with the Heartaches - Easy With the Heartaches ★★ (2022-02-15 20:22:22)

唄モノロックの幕開けに相応しい
優しいメロディと
力強さを押さえた歌い回しが耳を惹きます
もうちょいガツーンとピーターの歌声を堪能したいのですが
作風的には問題なし
ちょっと狙いすぎというか置きに行っていますけどね


PETER GOALBY - Easy with the Heartaches - I Built This House ★★★ (2022-02-15 20:18:30)

産業ロック黄金期にリリースされても遜色のない出来映え
ピーターの押しの強い歌声もロックなカラーを強め
男らしさを存分にアピール
大衆性がありながらも力強さを損なわないパフォーマンスに舌を巻きますね
これぞピーター・ゴルビーでしょう


PETER GOALBY - Easy with the Heartaches - I Found Real Love ★★★ (2022-01-31 13:39:39)

大人の魅力に溢れていますね
都会的な洗練度と男臭いピーターの歌声
野性味とシャレオツ感が絶妙です
英国のマグナムとか思い出しますよ


PETER GOALBY - Easy with the Heartaches - Mona Lisa Smile ★★★ (2022-01-31 14:01:45)

ポップですね
キャッチーです
そしてロマンティックです
なによりヒープに提供した楽曲の元ネタです
こういう優美なメロディを歌いこなせる器用さがピーターの魅力でもあります
押しは強いが一本調子にならないエモーショナル歌声
器用な歌い手ですよね
唄が下手なんで事は断じてありませんのでご安心ください


PETER GOALBY - Easy with the Heartaches - Take Another Look ★★★ (2022-02-15 20:15:19)

良いですよね
フォリナーあたりを思い出させるセクシーな大人の魅力が溢れています
ルー・グラム風の唄い回しで魅了
上手いねぇ


PETRA - On Fire! ★★★ (2021-09-20 13:22:27)

アメリカを代表するクリスチャンロックバンド、ペトラが1988年にリリースしたフルアルバム。何枚目かは知りませんが、1stが1974年なので、その活動歴の長さに驚きますが、出している音も若々しい。いかにも88年なバブリー臭もありますが、爽快なコーラスワークに嫌味はなく、むしろクリスチャンロックらしいポジティブな空気が流れ天翔ける天馬の姿を青空に見てしまいそうです。とにかく明るい安村と言わんばかりの、嫌味のなさ、そのクリアーなハードサウンドの上を熟練のハートフルヴォイスが熱量を込め歌い上げるスタイルもお馴染みとなっており、時代と迎合しつつもらしさを失わない無頼なアメリカンロックも聴かせてくれる。健康的なパワーとハードテイスト、緩急をつけながらダイナミックに迫るも、キラキラ系のキーボードを後ろで鳴らし、絶妙なアレンジでロックなエナジーを迸らせている。
豪快で大胆なようで緻密な楽曲構成が効いているのが最大のポイント。ストライパーがあそこまで人気になったのに、何故日本では、このバンドは紹介されなかったのだろうか?
ハードロックサウンドは勿論だが、AOR系のソフトロックも自分たちのモノにする器用さ、売れる要素は満載のメロディアスロックだけに不思議な気分である。


PHANTOM - Cyberchrist ★★★ (2017-07-30 19:22:55)

前作では腰の据わったミドルナンバーを中心とした作風でしたが、今作では一転スピードナンバーで幕が開ける展開に、その小気味よい①②の流れに前のめりにさせられますが、今作はメロディの練り上げ具合も充実しており、サイコでサイバーな世界感を演出する④などもアクセントとなり、速いだけではない芸達者な面を存分にアピール、ダークな曲調からはVICIOUS RUMORSをアグレッシブなナンバーからはOBSSESSIONというようなJP直系のUS産パワーメタルを極める事に成功しており、その情緒よりもクールなキレ味を擁するアメリカンメタルの底力を雄弁に語っています。
ヘヴィさとキャッチーさのバランス力を高めた作風は取っ付きやすさも手伝い、彼の代表作と言えばこれでしょうが、マイナーだが破壊力は1stにもあるし、2ndのミドル中心の正統派アメリカンロックも捨てがたい魅力がありますよ。


PHANTOM - Cyberchrist - Alive and Well ★★★ (2017-07-30 19:39:37)

このシンガーはハルフォードぽく歌わない方が好きなのですが
ここではカマしてますね
熱いパフォーマンスに魅了されますよ


PHANTOM - Cyberchrist - Big Daddy ★★ (2017-08-01 13:06:11)

ヘヴィなグルーブが腰に来るねぇ
もうチョイ歌メロに面白みがあれば良かったけどね
まさかにソロのハモリにニヤリとしました
あのバンドが好きなんだね


PHANTOM - Cyberchrist - Blind Man's Sight ★★★ (2017-07-30 19:36:00)

エモーショナルな歌声がエエですね
欠点と言われた中低音域をしっかりとフォローしてきた成長度が素晴らしい
アイデアとしてはアリもんなんですが
アルバムの流れ的にベストですよね


PHANTOM - Cyberchrist - Cyberchrist ★★★ (2017-08-01 13:08:32)

まさにサイバークライストなアレンジが効いています
歌メロも魅力的ですね
個人的にはアルバムのハイライト
速さだけではない芸達者ぶりが聴きどころ


PHANTOM - Cyberchrist - Graveyard Shift ★★★ (2017-08-01 13:11:40)

重心低く突進していきますね
93年にこの音とは気合い入ってんなぁ
でも遠回りしたよなぁ
こちらもド真ん中をいくヘヴィメタルソングです


PHANTOM - Cyberchrist - Preying With the Mantis ★★★ (2017-08-01 13:17:34)

幅広りレンジを駆使して歌いあげています
起承転結のある展開に耳が持って行かれますね
エネルギッシュな演奏も印象に残りますね
メタルだわぁ


PHANTOM - Cyberchrist - Psycho Zoo ★★★ (2017-08-01 13:14:26)

ガッツィな曲ですね
パワー漲る熱演に聴いているコチラも汗が噴き出ますよ
起承転結のある展開も好きですね
ソロも練り上がっていますよ


PHANTOM - Cyberchrist - Queen of the Damned ★★★ (2017-07-30 19:32:18)

リズミカルで弾力のあるグルーブが耳を惹きますね
ヘヴィなリフワークもグイグイと楽曲を牽引
歌い手として逞しくなったなぁと思わせる歌声も映えますね
ワウを咬ませたソロも好きですね
獰猛な肉食獣が喉元を目がけ齧り付いてくるような躍動感がたまりません


PHANTOM - Cyberchrist - Say Your Prayers ★★★ (2017-08-01 13:20:55)

少々狙いすぎな面はあるが
今アルバムを象徴するような正統派HM/HRソングですね
あそこまで情緒はないがUS産プリーストと呼ばれるような曲でしょう


PHANTOM - Cyberchrist - Six Feet Under ★★★ (2017-08-01 13:03:23)

こちらもカッチカチのゾックゾクなドが付くメタルソング
王道を闊歩しているねぇ


PHANTOM - Cyberchrist - Well of Souls ★★★ (2017-08-01 13:00:58)

ドがつくようなヘヴィメタルソング
ベタだけどベタには敵いませんよね
後ノリの麦踏ツーバスもエエね


PHANTOM - Dead or Alive ★★ (2017-07-30 14:14:22)

知る人ぞ知るニューヨーク出身のパワーメタルバンドが1987年にリリースした1st。配給元がNew Renaissance Recordsときてますからね。その出自からくるC級D級感に対する聴く前からの心構えと言うか、準備は出来ていますので、まぁ音質云々は大丈夫と言う事だったのですが、予想以上のショボさに唖然とさせられましたね。流石だよNew Renaissanceと一通りディスった所で、JPの影響も大な艶めかしい光沢のあるメタリックサウンドで勝負を掛ける一品。その実直な作りは、類型的なモノではありますが、ドイツがACCEPTならアメリカでは俺たちがな意気込みが強く感じられ、平坦な音質のせいでイマイチ伝わらないが、楽曲にもメリハリがしっかりとあり、計算された構成力は1stとしては十分に及第点を付けれる仕上がりを見せてくれます。欧州的な翳りのあるメロディもこの手の楽曲の中にピッタリとハマり、時には流麗なフレーズを決めるギターとキーボードも面白く、その中でブルーステイストも強めな⑥なんて出てくるから面白ですよね。
ドコドコと踏まれるツーバスのリズムにもパワーが漲っており、US産マイナーパワーメタルここにありなクオリティを感じますね。
1993年には今は亡きAlfa Recordsから国内盤もリリースされた彼ら、マイナーシーンに燦然と輝くバンドの魅力に触れて欲しいですね。


PHANTOM - Phantom ★★ (2017-07-30 18:56:51)

ニューヨーク出身の4人組が1991年にリリースしたパワーメタルアルバム第2弾。今回はドイツのShark Recordsからリリースと言う事でグッと音が良くなっています。ちなみに1stの欧州での版権はShark Records傘下のU.S. Metal Recordsからリリースされているので当然と言えば当然の成り行きだったのでしょうかね?まぁ、この手の音をアメリカで受け止める土壌が無いとも言えます。特に91年にJPスタイルなんて時代遅れも甚だしいと言われてましたからね。その事は今でも鮮明に記憶していますよ。
1stで出来なかった事をやるぞと言う強い心意気も表れ、ギターオリエンテッドな作風ではありますが、ミドルナンバーを中心としたパワー漲るメロディックメタル路線を貫いており、音質の良さも手伝いメジャー感は増したが、速さや分かりやすさも求める方にはチト反応が鈍く映る仕様にシフトチェンジ、そのメタル然とした構えに共感出来るかが評価の分かれ目でしょう。
もう少しキャッチーさがあれば良かったのですが、欧州的な光沢のある艶めかしいメロディと躍動感溢れるアメリカンなグルーブの融合具合が丁度よく配合されており、スピードよりも重量感で勝負に出た意欲作、その心意気にメタル魂が激しく共鳴しますよね。


PHANTOM 5 - Phantom 5 ★★ (2023-10-29 17:05:51)

マイケル・ヴォスがプロデュースにギターを担当と、彼がバンドのイニシアチブを握っているのだろうか、歌い手はクラウス・レスマンときて、ベースには大御所のフランシス・ブッフホルツという布陣。この実力派ジャーマンスーパーロックグループの登場に大きな期待をするのだが、全体的には無難なメロディックメタルに落ち着いている。
各メンバーが用いる今の要素を加味して、どんな音になるのかと思ったらノスタルジックなサウンドに収まっている。そこが評価を分ける最大のポイントだろう。それこそ、俺達が求めるPHANTOM 5 なのか、このメンツが揃うのだから突き抜ける何かが必要だと感じるか、その点に尽きるのですが、そつなくこなしているので十分に及第点は超えています。
個人的には期待しすぎたので、やや単調に感じてしまった。一曲の完成度は高いのだがアルバム単位になると印象に残らない場面があったりと、なんだか順番が損しているみたいな気持ちになるのだが、堅実さが最大の魅力なので、安心して聴いていられるのは間違いない。疲弊した耳を休めるのに丁度良いハードサウンドだろう。


PHANTOM BLUE ★★★ (2012-03-17 14:18:34)

Vixen登場の翌年にデビューを果たす本格派の女性メタルバンド
昨今の女性がフロントマンを勤めるバンドやメンバー全員が女性というのが
目に付くようになりましたが、やはり女性メタルバンドといえば
彼女たちは強烈な印象を残してくれましたね
ピンク色のカラフルさが際立つジャケットにつられて購入したのですが
聞き始めの衝動は「あれ?間違えた」と思うくらい男前でしたよ


PHANTOM BLUE - Built to Perform ★★★ (2016-03-16 13:17:48)

デビューアルバムにて、その男勝りの迫力ある演奏が話題をさらったレディースメタルバンドの2nd。前作の方向性をさらに進化させ時代性を巧みに取り込んだ意欲作。プロデューサーにマックス・ノーマン。ギターソロの客演として⑥ではジョン・ノーラム、⑪ではマーティー・フリードマンと彼女達の意欲も見え隠れするようなラインナップ。③でシンリジィのカヴァーにも挑戦とクオリティの高い楽曲とハイテンションな演奏は本物の力強さを瑞々しく伝えるもの、ボーカルハーモニーを多用しつつも、リフ、リズムはヘヴィで硬質な感触を上手く残し、昨今のパヤパヤした女性をフロントに置いただけのバンドとは一味も二味も違う魅力を発散しています。バラードでは存分に女性らしい魅力を発散するパワフルなシンガー、ギギ姐さんのタフな歌声には惚れ惚れしますね。重量感のあるリズムの心地よさガリガリとしたギターの音色、キレのある演奏が支える重厚なアメリカンロックのカッコ良さは色褪せませんね。当時は割と毛嫌いしていた音楽性だったりするのですが流石に慣れました(むしろ昨今の旬なモノの方が馴染めません)


PHANTOM BLUE - Phantom Blue ★★★ (2012-03-17 14:13:10)

1989年リリースの本格派レディースメタルバンドの1st
ど頭から硬派で男前なメタルナンバーで幕が明けます、初めて聴いたときはその凄みから間違えて再生したのかと思いました(韓国のアイドルKARAが本国と日本でイメージが違うのと同じで国内盤と輸入盤ではCDジャケットのフェミニンさが違います、そしてセクシャルです!そのイメージが足かせとなり当時はなめられた感はなんとなくあったような気がします)ルックスからは想像も出来ないドスの効いたパンチのある歌声に仰け反りますね、ツインリードなイントロもカッコいいし、いわゆるシュラプネルなギターも聞こえてくるしなめられる要素など皆無ですね。硬質でハードな感触の楽曲に隠し味程度の女性らしさが聞き手を魅了するでしょう。華やかな時代の名残とむき出しの獣性がワイルドだしセクシーだ、色の見せ方が本意気なのも彼女たちの魅力です。昨今のブームを傍から見ていると時代が早かった本格派のレディースメタルバンドだったんだなぁと思いましたね。ライブで再現できていたかは重要ですけど


PHANTOM LORD - Evil Never Sleeps ★★★ (2018-11-13 13:55:16)

中学生のいたずら書きのような画力による残忍なジャケに萎えかけますが、こちらの参加メンバーが熱い。ギターはVirgin Steeleのジャック・スター、もう一人のギターはThorでお馴染みのスティーブ・プライス。ベースはジャックとの共演も多いネッド・メロニ。ドラムはRAVENやPentagramなどで活躍する、これまたジャックとの共演が多いジョー・ハッセンヴェンダー。そしてシンガーの座はUSパワーメタルのAttackerにいたジョン・レオネの5人によるUSパワーメタル連合軍によるプロジェクトバンド。
8曲入りで30分を切る内容なだけにフルアルバムと呼んでいいのかは分からないが、JPからドラマ性を抜きスピード感だけを高めたようパワーメタリックサウンドは、駆け引き無用、とにかくメタリックな質感を伴いキレ味鋭く一気に走り抜けていきます。その無愛想さに一瞬たじろぎますが、気がつけばリピートしたくなる魅力がある。まぁ、シンプルなスピードメタルなんで、もう一度内容を確認したいという思いも強いんですけどね。
1986年にリリースされたファントム・ロードの2枚目。ライブ活動などあったのかは分からないが、ここから3曲ほど、Jack Starr's Burning Starrの『No Turning Back!』に流れているので違いを確かめる意味でも貴重な一品かもしれません。長らく廃盤でしたが、Skol Recordsから再発盤が出ています。一番楽に手に入れるのはダウンロード盤が一番ですね。
へヴィメタルの魅力たるダサカッコよさを抽出した名盤ですよ。


PHARAOH - Ten Years ★★★ (2022-04-11 15:26:11)

知る人ぞ知るUS産のパワーメタルが2011年にリリースしたEP。このアルバムしか知りませんが未発表曲を中心にカヴァー曲を2曲追加した6曲入りの作品になります。
そのうち、一曲がスレイヤーのTormentorとなると俄然興味も沸きますよね。
このバンド、とにかく熱いメタルスピリットが迸っています。アメリカのバンドらしい光沢なまめかしいコンクリートサウンドと欧州的な泣きの感性を巧みに融合したストロングスタイルのサウンドはどれもがクール。どこかファンタジックというのか好戦的でドラマティックなフォーキーさもあったりと、一筋縄ではいかない魅力を発散、その豊かな音楽的土壌を感じさせる幅の広いアレンジと演奏技術に唸ります。詳しいバイオはサッパリなのでネット検索をして調子こくと、恥をかくので止めますが、スレイヤーのカヴァーを聴くだけでも十分に価値はありますよ。血塗れのスプラッターメタルが、凜とした佇まいの正統派サウンドに生まれ変わるのだから、その確かな手腕に舌を巻きますね。
少々、直線的な唄い回しのシンガーのもって生き方に賛否もありそうですが、バックの演奏に負けない力強さを保管しているのでも問題なし。なにより、アクロバティックなツインリードも難なくこなすギターチーム、そして手数の多いドラムは強靱なグルーブを持ち入り聴き手を魅了、バンドを牽引する凄腕ドラマーですね。
雑誌読んでいないので、このバンドの認知度や立ち位置は分かりませんが、ここまで本格的なスタイルを極めたUS産パワーメタルバンドが日本で無視された状況なら残念ですね。
アメリカ産とは思えない泣きのメロディと情緒のあるフレーズ。日本人に受けそうな要素はたっぷりあると思うんですけどね。


PHENOMENA - Awakening ★★ (2019-01-11 19:55:13)

1.Smash It Up (Lee Small on Vocals, Mat Sinner Bass, Magnus Karlsson Lead Guitars)

2.Reality (Toby Hitchcock on vocals and Mike Slamer on Lead Guitars)

3.Homeland (Rob Moratti on vocals and Martin Kronlund on all Guitars)

4.Going Away (James Christian vocals and Tommy Denander Martin Kronlund on Guitars)

5.Gotta Move (Ralf Scheepers on vocals and Christian Wolff &Tommy Denander on Guitars)

6.How Long (Lee Small on vocals and Martin Kronlund on Guitars)

7.Shake (Mike DiMeo on Vocal and Martin Kronlund on Guitars)

8.Fighter (Terry Brock on vocals and Steve Newman on Guitars and backing vocals)

9.Dancing Days (Niklas Swedentorp on Lead Vocals with all Coldspell members)

10.Stand Up For Love (Chris Antblad with JAVA Gospel Choir)

上記豪華ゲストが参加しためるトム・ギャレー主催のフェノメナプロジェクト第6弾。ド頭からリー・スモールのグレン・ヒューズを彷彿とさせるエモーショナルが歌声が炸裂、楽曲も今まで以上にAOR風味満点のHM/HRサウンドを披露と、随分と垢抜けた印象が強い。適材適所とも言える名シンガーが揃い、自慢の喉を披露と、ちょっとしたカラオケ大会の模様だ。そんな豪華な顔触れの恥じないゴージャズな雰囲気の歌モノロックは、派手になった分、このプロジェクト独特のコクのようなものが薄まり、レーベルの意向に沿った企画モノへと変貌したように感じる。
ロブ・モラッティが歌う③はグレン・ヒューズのソロ『From Now On』からだったりと、既発音源もあるから尚更だったりするのだが、そんな細かい事を気にせずに、名シンガーと腕利きギタリストとの共演を楽しむのが一番でしょう。
こういうお祭り感の強まった企画モノは楽しんだモノ勝ちですからねぇ。


PHENOMENA - Dream Runner ★★★ (2015-08-14 13:30:06)

トム・ギャレイが中心となり制作されたフェノメナプロジェクト第2弾。参加メンバーが豪華でグレン・ヒューズにレイ・ギラン、マックス・ベーコン、ジョン・ウェットンらがフロントマンを飾り、ギターはトムの実弟メル・ギャレー、バッジーのジョン・トーマスに我らが山本恭司先生、さらにはスコット・ゴーハム。ベースはニール・マーレイ、ドラムには新美俊宏、マイケル・スターギスという面子が揃い。英国ならではの威厳に満ち溢れた黄金ロックサウンドを披露。嫌味にならない程度のポップフィーリングとキャッチネスさを散りばめつつ、眼前と広がる透明感溢れるメロディが織りなす構築美の数々に心も洗われる。とりわけ唄を聴かせるアレンジが多いので、各シンガーのパフォーマンスには耳もいきますが、これが素晴らしい。貫禄のジョン・ウエットン。ヴォイス・オブ・ゴットなグレン・ヒューズ、その後任としてサバスに迎え入れられた実力に狂いはない、レイ・ギラン圧巻のパフォーマンス、負けじとパワフルかつ情感豊かな歌声を披露したマックス・ベーコンと個性豊かなメンバーに彩られたライトな叙情派サウンドは、より一層の輝きを増し聴き手を魅了するでしょうね。山本恭司のギターは個性的なメンバーの中でも一際煌めきを感じさせるプレイで他を寄せ付けなかったし、地味だが的確な仕事をこなす、マイケル・スターギスのドラムも、後にエイドリアン・スミスやスコット・ゴーハムとバンドを組む人材である事を示しています。そしてリーフ・ヨハンソンなくしてトム・ギャレーの世界観は再現できないのだから、A-HA出身だからと言って舐めてはいけない。だらだらと書き連ねましたが、軽やかで口当たのよい澄んだ空気を纏った透明感が全体を支配する叙情派HM/HRサウンドが詰まった名盤だと言う事です。歌モノ好きにはたまらんでしょうね。


PHENOMENA - Dream Runner - Did It All for Love ★★ (2008-10-01 04:44:33)

ポップで洗練されているも英国的な湿り気が程よくマッチしているのが見逃せません、ジョン・ウエットンの歌声もバッチリとハマっていますね


PHENOMENA - Dream Runner - Double 6, 55, Double 4 ★★ (2015-08-14 12:59:11)

コマーシャル性の高い一曲
ところどころに感じさせる今アルバムを象徴するような透明感が印象的です
この手の曲でも挿入してくる様が憎いね


PHENOMENA - Dream Runner - Emotion Mama ★★★ (2015-08-14 13:02:56)

今作の中では割と押しの強いハードな一曲
レイ・ギランのソウルフルな歌声はやはり素晴らしい
キーボードの導入による演出具合も丁度いい