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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 901-1000

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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 901-1000
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ARMORED SAINT - Delirious Nomad ★★ (2018-04-15 21:18:17)

いかにもアメリカの正統派HM/HRらしい愛想のないサウンドが印象的ですね。こういう音は情緒的なメロディを愛する島国日本ではイマイチ受け入れられないだろうが、逆に湿り過ぎるメロディが苦手な人にはグッとハマる音楽性であろう。
プロデューサーに我らがマックス・ノーマンを迎えているだけに生真面目なサウンドメイクも上々、このバンドの特性にあった人材でしょう。1st同様、あまりにも真っ当なスタイルの音楽性だけに、もう少し即効性の高い楽曲を放り込んだ方がウケは良いのだが、煮え切らない地味な楽曲のオンパレードを感じさせてしまうのが難点。
でもUFO的なブリティシュテイストは、このバンドの肝でもあるので、その辺りの嗜好が評価を分ける最大のポイントでしょう。キメ曲はないがトータルでは1stよりも楽曲もプレイも練られており、ソロなどは前作以上に耳を惹く場面も多いかと思います。


ARMORED SAINT - March of the Saint ★★ (2018-04-15 21:03:30)

てっきりコメントしているかと思っていたよ。んー?コメントした記憶がめっちゃあるなぁ~??

ムソグルスキーの『キエフの大門』をイントロにした①からしてアメリカのバンドとは思えない嗜好のサウンドを披露、明らかに英国的なスタンスの音楽性で勝負とオーソドックスなメタルリフを武器に無骨なまでにへヴィメタルなサウンドを鳴らしています。
バラードもあったりするのだが、基本はもっさりとした味のアングラアメリカンHM/HRであり、その根幹となるのがJP+UFO的なニュアンスの音楽性だと思いますよ。そう聴くとジョン・ブッシュの愛想のない歌声もピッタリとハマってきますよね。
もう少しキャッネスさや即効性の高い楽曲が後半にもあれば印象も変わるのですがPVも作られた①②に力点が置かれ過ぎていて、出落ち感がハンパないのがイマイチ評価を得られない要因なのでしょうかね?リフやソロなんかも印象的なものをあるだけにチョイと残念ですね。
でも個人的には①の為だけに買ってもいいんじゃないのかなぁと思えるほど、メタルな魅力をギュッと抽出していてチョイチョイ手を出すアルバムですね。


ARMORED SAINT - Punching the Sky ★★★ (2021-07-02 02:44:28)

前作から5年のインターバルを経てリリースされたアルバム。オープニングからアイリッシュなメロディを顔を出すが、サウンドの方が古き良き古典メタルを土台としたサウンドを展開。彼等が培ってきた音楽性を、シンプルに打ち出してきたことに驚かされる。過度のオーバーダブを止め、飾らない音にはなっているが、実は細やかな配慮が随所にあり、バンドのもつ武骨なイメージに上手く溶け込ましている。
体育会系の女性から、ほんのりと漂う石鹸の匂いのような、ナチュラルな感性が今作の洗練度に繋がっているようだ。ガツーンとくるようなインパクト勝負な方には少々物足りないだろうが、堅実なハードさを所望するマニアにはたまらんでしょうね。大人が聴いても恥ずかしい思いをしない叙情性と開放感、ベテランの安定感にただただ関心するばかりです。

揺ぎ無きメタルスピリットはストリートな感性を磨き光り輝いている。バンド名からくるイメージは甲冑に身を包んだ、初期のイメージをいまだに強く抱かせる、あの世界観も素晴らしいが、再結成前から感じさせたバンドサウンドも甲乙つけがたい魅力があり、押しの強さが出過ぎるジョンもここでは器用に歌いこなし、柔軟に感じさせるサウンドにもグッと惹き寄せられます。
こういう定番は必要不可欠です、安心して聴いていられる一枚ですよ


ARMORED SAINT - Punching the Sky - Lone Wolf ★★★ (2021-07-02 02:26:16)

このバンドらしいクールさと有機的な響きが絡んでいます
熟成された大人のハードサウンド
それでありながらも古さに埋没しない姿勢
今の時代を生きていますね


ARMORED SAINT - Punching the Sky - Missile to Gun ★★★ (2021-07-02 02:28:34)

こちらもノスタルジックではあるが
安易な着想からくる古典主義ではない
現代を生きるベテランの一撃である
裏切らない安定感と威風堂々とした佇まい
昔の名前で出ていますではない現役感も嬉しい


ARMORED SAINT - Raising Fear ★★ (2018-04-15 21:38:36)

メタルバブルに沸くL.Aのクラブシーンをしり目に、わが道を突き進む硬派なアメリカンHM/HRバンドの3rd。サンドヴァル兄弟の一人が抜けシングルギター編成に変更。そのせいなのか音楽性に幅も出ており、またギターのアイデアもまとまりキレや重量感が逆に増しているのが印象的だ。その反面、ジョン・ブッシュの一本気さ加減が評価を分ける最大のポイントとなっており、ハマった時のパワーは過去最高の出来栄えでしょうね。
その堅実な音楽性、今まではどこかヨソ行きの堅苦しさが漂っていたが、今作では、その不自然さも緩和され自らが進む方向性も固まったと思います。でも1stのオープニングナンバーのようなキラーチェーンがないと、あまりにも真っ当なアメリカンメタルなだけに最後まで完走出来ないマニアも続出したと言われるのも頷けますね。
勇ましい硬派なアメリカンメタルの面影を追い求めると大火傷をしますが、②ではLYNYRD SKYNYRDのカヴァーなんかも取り込んだりと、バンドとして次の一手を模索したアルバムである事は間違いないでしょう。
当たり前の事を当たり前に聴かせる難しさを痛感させられる一枚でしたね。久しぶりに聴きましたが、惹きつける部分はあるんだけど、全般的な地味さは拭えなかったッス。


ARMORED SAINT - Raising Fear - Frozen Will / Legacy ★★★ (2018-04-15 21:40:39)

組曲形式のスリリングなナンバー
こういう曲が沢山あれば印象も違うのだが
アルバム単位で聴くと埋没しがちなのが気になる


ARMORED SAINT - Symbol of Salvation ★★★ (2011-04-28 04:29:10)

1991年リリースのアルバム、時代背景を巧みに飲み込みらしさを失わない名盤です。1stアルバムなどで見られた劇的な演出は影を潜ませていますがシンプルな構成故に彼らの等身大の魅力がギュッと凝縮されているように感じられます。走らない曲に物足りなさを覚えるでしょうが、普遍の魅力溢れる実直なHM/HR路線にグッときますね。メロディを大切にするギターワークと真っ当な正攻法が正統派レスラージャンボ鶴田のように逞しく映ります。派手さなど皆無、聴くたびに味わい深く沁みてきます。


ARMORED SAINT - Symbol of Salvation - Another Day ★★★ (2011-05-08 15:22:31)

淡い情景が浮かぶ浮遊感のあるメロディを生かした前半から
徐々に盛り上がる展開がカッコいい
メタルバンドの真骨頂とも言うべき姿にグッときますね
扇情的なメロディが印象的です
地味目だが名曲ですね


ARMORED SAINT - Symbol of Salvation - Burning Question ★★★ (2011-05-09 04:12:35)

キャッチーさとメロディアスさが絶妙ですね
US産王道HM/HRナンバー
ギターソロもきまっています


ARMORED SAINT - Symbol of Salvation - Dropping Like Flies ★★★ (2011-05-08 15:13:25)

L.Aの華やかさをイメージしますね
メタリックな色合いも濃く
イカツイ硬質感も失っていません
アルバム全般的に言えることなのですが
田舎ヤクザ上京後、出世するみたいな感じです


ARMORED SAINT - Symbol of Salvation - Last Train Home ★★★ (2011-05-08 15:06:18)

メロディアスなギターに泣きすぎない哀愁と湿り気
地味目だが良い曲です
メタルファンならグッとくるでしょうねぇ


ARMORED SAINT - Symbol of Salvation - Reign of Fire ★★★ (2011-04-28 04:31:22)

アルバムのオープニング
シンプルな構成だが大好きなナンバーです
奇をてらわないアレンジが様になる本気の音に悶絶
ジョン・ブッシュの歌声も決まっています


ARMORED SAINT - Symbol of Salvation - Symbol of Salvation ★★★ (2011-05-09 04:08:45)

アルバムのタイトルトラック
スキッドロウのような荒々しいパンキッシュな雰囲気さえ感じられる
US産のHM/HRナンバー


ARMORED SAINT - Symbol of Salvation - Tribal Dance ★★ (2011-05-08 15:08:56)

今までの彼らにはない
跳ねるリズムとグルーブ感
トレンドを巧みに消化していますね


ARMOUR - Armour ★★★ (2015-01-30 13:41:06)

バンドの中心人物であるVince "Werewolf" Venomさんは色んなバンドやプロジェクト的なものに参加しており、今作ではVo.GなのですがKeyもBもDsもイケるオールマイティなプレイヤーらしく、その軌跡を追うのは大変なのですが彼が一人メタルとして活躍するSatanic Warmasterはフィンランド産ブラックメタルらしいです。そんな多彩な経歴を持つ彼ですが、根っこは気持ちのいいくらいオーソドックスなドメタルを愛しているらしく、今作はそんな彼の息抜きにも似た感覚と親近感を覚える一枚です。このバンドを知ったのはEPの「孤独のウォリアー」(歌は英語ですがタイトルは日本語という一品)そのアルバムタイトルとジャケットにつられアナログ盤を購入してから気に入り即今作を購入。懐かしいレギュラーチューニングの響き、ジリジリとしたギターの音色、この空気とタイム感がたまりません。いわゆる寄せに来たNWOTHMバンド群にありがちなやっつけ感など微塵も感じさせない本意気の影響下の元に制作された一品と思わずにはいられません。適度な疾走感と打ち鳴らされる鋼の響き、どの曲にも用意されている耳馴染みのよいキャッチーなサビメロ、全曲メタルアンセム的な分かりやすさと重量感を損なわないアレンジは見事です(音質的にも、このミックスはワザとだな)。国産叙情派メタルバンド、マスターマインドのシンガーを彷彿させる金切りヴォイスも上々にシンプルな楽曲の中でリフ・ソロと印象的なフレーズを切り込んでくるギターもエエ仕事をしていますよ。


ARRAYAN PATH - Ira Imperium ★★★ (2012-12-08 22:22:22)

ツインギターにキーボードと6人編成のキプロス出身、良く伸びる歌声を披露するシンガーを中心としたパワフルかつドラマティックな正統派HM/HRバンド。③ではトニー・マーティンをゲストに迎え入れ彼の声質を生かした楽曲も披露、ツインギターの絡みも妖艶な輝きを放ち神秘的なメロディをなぞり華麗なフレーズジングが聞き手を魅了するでしょう。屋台骨を支えるリズム隊の強靭なプレイも屈強なスクラムを組み前進する様に軟弱な要素など皆無、派手さはないが安定感は抜群。さらには楽曲の幅を広げるキーボードの活躍も目まぐるしくドラマ性を高めるのに貢献しています。曲の中にSEや語りを盛り込み女性シンガーも登場、キャメロット等のエピカルなHM/HRが好きな方なら安心して聞くことの出来る良質な一品となっています。安易にドラマティックという言葉でお茶を濁したくない正統性の強い楽曲と歌えるシンガー、フックに富んだメロディが適度な疾走感を伴い走り抜ける様は勿論、時には中東風の音階も飛び出しまさに硬質な一代抒情詩を堪能出来るでしょう。キプロフ出身、知名度も低いが辺境地マニア以外の方にこそ聞いて欲しい名盤ですね。


ARRAYAN PATH - Ira Imperium - Dies Irae ★★★ (2012-12-31 10:26:18)

荘厳なイントロから一転、雷の如きドラムが切れ込む様にゾクゾクとしますね
パワフルさを損なわないメロディックなアレンジが憎い
アルバムのオープニングを飾るのに相応しい重厚な一曲


ARRAYAN PATH - Ira Imperium - Ira Imperium (The Damned) ★★★ (2012-12-31 10:29:20)

あのトニー・マーティンをゲストVoに迎えたアルバムのタイトルトラック
エピカルな様式をまとったミドルナンバー


ARRAYAN PATH - Ira Imperium - Katherine of Aragon ★★ (2013-01-05 16:30:59)

ドラマティックな展開が耳を惹きますね
広がりを見せる中盤のパートが聴きどころ


ARRAYAN PATH - Ira Imperium - Kiss of Kali ★★ (2013-01-05 16:27:27)

妖しげなイントロのメロディに導かれ突き進むメタリックな一曲
構成が憎いですね


ARTCH - Another Return ★★★ (2015-06-09 14:16:40)

アイルランドのDrýsillのシンガーだったエリック・ホークを迎え入れリリースされた1st。歯切れのいい歌声と北欧産ならではの透明度も程々に迸る熱き血潮を滾らせる剛直なメタルサウンドを披露、時にはエピカルかつ勇壮な優美さと激しさをバランスよく取り込んだ名盤です。男気あふれる楽曲も目白押し、更にはギターソロの充実ぶりも目を惹き、エッジの効いたツインギターが弾き出す美旋律の数々、タイトなリズムが繰り出す重量感を損なわないサウンドメイクと巧妙な展開を張り巡らしたドラマ性の鮮やかさ、80年代型HM/HRならではの熱いパフォーマンスを堪能してもらいたいですね。久しぶりに聴いたのですがスピード・パワー・メロディの三拍子がそろい踏み、聴き込むほどに感じる奥深い楽曲群に改めて惹き寄せられました。


ARTILLERY - B.A.C.K. ★★★ (2019-01-14 12:54:04)

80年代から90年代の頭までに3枚のアルバムを残したデンマークを代表する伝説のスラッシュメタルバンドが2000年を目前に再結成。バンドの中核を担うモルテンとマイケルのステュッツァー兄弟がいるので、これは安心の材料になりました。時代的に復帰したバンドが、かつての面影がない別バンド的なものも少なくないだけに不安は払拭、個性的な掠れ声のフレミングまでいるのでね。

スタイル的には2000年を見据えてダイハードなハードコア色も強め、ヨーロピアン調の情緒は薄まったが、突破力の高い疾走感と、捻くれたメロディセンスは残しているので、往年の姿と今を生き抜くバンドの気概は大いに買いでしょう。
当時のワタクシには流れ的にゴリゴリ感が強めで、やや単調に成りがちなのが難点。アルバムを通して聴くと肩が凝ってしまうような、遊びの少なさや日本盤収録のボートラの方が、彼ららしいと感じたりして熱心に聴かなかったのだが、色んな免疫や耐性が出来た今の感性で聴くと、根幹はオールドスタイルなのだが、当時としては斬新とも言えるブルタリティを加味させたバランス感覚に優れた作風に仕上げていた事に気付かされる。
結局、再結成は短命に終わり、次の一手が出なかった為にイマイチ印象に残らないアルバムになっているのだが、
ポーランドの老舗レーベルMetal Mind Productionsから2018年にはボートラ込みで再発されているので、昨今の彼らに触れ、バンドの興味を持ったマニアなら是非ともトライして欲しい癖が強めの一枚ですね。


ARTILLERY - By Inheritance ★★★ (2016-06-03 13:23:01)

アーティレリと言えばこれと押すファンも多いでしょうね。クランチーなリフワークは勿論ですが、刻まれるツインギターの繊細で表情豊かなギターワークを中心とした構成力の高さは見事、彼らお得意の中近東風のフレーズも盛り込みアイデア豊富な展開が実に痛快で魅力的だ。なんとも言い難い妖しげなメロディと喜怒哀楽を込めたドラマ性、不穏なムード漂う攻撃性、予測しがたいプログレッシブな展開、それでいながらも無慈悲さよりも温もりのサウンドメイクが最大の聴きどころかでしょう。それもこれもフレミングの圧倒的な歌唱力に起因しているのかも知れませんね。バンドはこの後、一旦解散、1999年にハードコア色の強い「B.A.C.K.」で復活も上手くいかず解散、そして風通しの良い作風で新たなる可能性を示唆した『When Death Comes』で再復活となるのですが、メロディの質、楽曲、オリジナルティ共に今作を彼らの代表曲に挙げるファンは多いでしょうね。


ARTILLERY - Fear of Tomorrow - The Almighty ★★★ (2019-04-29 22:02:27)

マイナー臭全開の暗く湿った音質が良く似合う
ストレートに走っているのも耳を惹きますね
このバンドらしい捻たセンスも活きている


ARTILLERY - Legions ★★★ (2019-01-14 13:19:06)

ここでシンガーが交代、益々癖のないメタルシンガーへと変わった。オープニングから中近東風のフレーズを導入、ザクザクと刻まれるリフの心地よさも手伝い新生砲兵軍団サウンドは、より普遍的で洗練されたパワーメタル色を強める事に成功。世界中がリバイバルブームに包まれる普遍的なメタルサウンドへの邂逅。彼らは絶妙なモデルチェンジを繰り返しながらシーン攻略への新たなる戦力図を開示した。
間口は広がったが殺傷力の高いメロディアスなツインリードは健在、ドゥギー・ホワイトが歌っているのかと思う②とか聴けば、戸惑いがないわけではない、それでも従来のスタイルとなんら変わっていないと確信させる楽曲構成に唸らされました。
確かに、この路線ではフレミング・ロンスドルフでは太刀打ちできないが、初期の曲をライブでは、どうなっているのか興味も湧きますね。


ARTILLERY - My Blood ★★★ (2019-01-14 13:04:53)

デンマークの砲兵軍団の再々結成第2弾は前作以上にパワーメタル色を強めた意欲作となった。歌えるシンガー、ソレン・アダムセンの存在感も大きいのだろうが、突破力の高いアグレッションは健在。そこにねじ込まれる中近東風のメロディと癖の強いリフワークは唯一無二の個性として光り輝いています。普遍的なメタルへの接近は大きな意味でファン層を拡大する事に成功。この音楽性を引っ提げの本格的な復活は、バンドの新たなる進軍の狼煙となるには十分すぎるほどの勢いに満ち溢れている。
これほどのブルタリティとスラッシーさを保持しながらもメロディに引っ掛かりのあるバンドは稀な存在だ。イエテボリ勢のような泣け泣けではない、あくまでも挑発的な上で聴かせるメロディと言う離れ業に、ただただ驚嘆あるのみ。練りに練り込まれたアイデアとセンスに脱帽ですよ。


ARTILLERY - Penalty by Perception ★★★ (2019-01-15 13:45:01)

歌えるシンガーを手に入れ表現力を増したデンマークの砲兵軍団。中近東風のフレーズや一癖も二癖もあるリフワークは健在、根幹となるアグレッションを保持しつつも、メロディアスな親しみやすさも増量と見事に新体制の可能性を広げている。ある意味、3rdの作風を歌えるシンガーで作りなおしましたとも言えるようなアイデアもあり、微妙な違和感は拭えないが、カッチリとハマった時のパワーと可能性はハンパない。
TANKのシンガーがドゥギー・ホワイトに変わった時のような出来事なんだろうが、このバンドは、既にこの路線でのキャリアを着実に歩み始めている。更なる普遍的なメタルへの接近は古参ファンには厳しいだろうが、哀愁の旋律にまとわりつく勇壮なリズムとステュッツァー兄弟が紡ぐ持ち前の個性的なアイデアを下地に、柔軟性を持ち合わせた音楽性は唯一無二の個性を放っているのだろう。自分達のアイデンティティを壊さずに、幅広い層に訴えかけたスタイルと言うのは、好む好まざるを問わず認めないと行けいない事なのでしょう。


ARTILLERY - When Death Comes ★★★ (2016-06-03 12:58:02)

一聴した感想は「あれ?こんなバンドだったかな?」である。お得意の中近東的なフレージングは勿論、ミケル&モルケン兄弟による阿吽の呼吸から繰り出されるシュレッドギターのクールさ、繊細でいながらも攻撃性の高い構築美豊かな楽曲はグイグイと聞き手を魅了していくのでしょうが、欧州産ならではの叙情的なメロディを配したパワーメタル風の路線もあり作風の幅を広げたような聴きやすさが、癖が強い独自のカラーとの折衷を上手く果たしているのが最大の聴きどころ。作風的にも『Metal Mind Productions』らしさもあり、色んな意味で納得でしたね。キレ味鋭いリフワーク、迫力のあるサウンドは普遍性を纏い更なる勢いを増しながらも、聴きやすく仕上げた手腕は見事ですね。ベテランスラッシャーここにありかな。


ASCALON - Reflections ★★★ (2017-03-12 15:17:48)

英国産の4人編成によるツインギターバンドが2016年にリリースした8曲入りのEP。オープニングから勢いよく駆け抜ける様は、まさにNWOBHM直系のハードサウンド、ロニー・アトキンス似のマット・ジェラードの歌声も少々青臭いが、この手の音楽性にガッチリとハマり、ギラギラとしたツインリードに導かれ場面展開も導入する姿はメイデンフォロワーだ。
屈強なアンサンブルから弾けだされる勢いを殺さない歯切れの良いリズム、ギターリフが生みだす逞しい男臭さのみならず、アコギを生かしたエモーショナルなパートでも魅了する二本のギターから繰り出される、力強さと憂いを帯びた哀愁系のメロディが生みだすドラマ性もこのバンドの魅力だ。そしてヘヴィメタルのなんたるかを雄弁に物語っているでしょう。その疾走感と躍動感に満ち溢れた活きの良いサウンドは、往年のファンの心を読み取った実に明快な方向性を示唆しており、正統派HM/HR復権の道を辿っていますね。


ASIA - Aqua - Who Will Stop the Rain? ★★★ (2018-07-01 17:46:04)

オシャレですね
キーボードの使い方も上手いです
大らかでゆったりとしたスケールの大きい一曲
ハードサウンドの合間に聴くと魅力も倍増


ASIAN BLACK - ETERNAL SPIRIT ★★ (2008-10-17 14:12:00)

Vo藤原MAX正紀(ex十二単)G日下部BUNNY正則(exSNIPER)B恩田快人(exPRSENCE~JACKS'N'JOKER~JUDY AND MARY)Dr梅沢康博(exREACTION~JACKS'N'JOKER)の四人からなる実力派ベテランハードロッカーが連なり結成されたバンドの2005年にリリースした1stミニアルバムを紹介します。各メンバーの下地となる音楽性を上手く取り込みアメリカンテイストを散りばめたサウンドは安定感抜群の演奏と相俟って心地よく耳に届き、個人的には日本語詩の懐かしいロックな歌詞に苦笑いをしつつも70.80年代のハードサウンドを想起させてくれ楽しめましたね。BUNNYのギターのトーンといいタッチといい素晴らしいフィーリングがあり弾くときは派手に弾きまくり聴かせる時はしっとりと艶のある音色を奏で聴き手を魅了します、また曲調に合せ強靭なリズムを叩き出す梅沢の存在がキーポイント、派手なツーバスは勿論、軽やかなタム回しと豪快なドラミングを披露し存在感を誇示しています、彼がこのサウンドの要と言い切ってしまえるほど特徴的なプレイで魅了しています、まさに変化自在とはこのことか実に面白い。そして伸びやかなハイトーンを駆使し朗々と歌いきる藤原の貢献も見逃せませんね、JUDY AND MARYのベースだった恩田も僕にとってはバリバリのロックン・ローラーなのでこのサウンドの中でノビノビとしたプレイを披露、梅沢とはJACKS'N'JOKER以来の阿吽の呼吸で引っ張ってくれる。目新しいサウンドではないし、個性不足も否めないがベテランが今の時代に叩き付けた自分らしいサウンドを支持しますね。HM/HRにトレンドは無用の長物ですから


ASIAN BLACK - ETERNAL SPIRIT - BRAND NEW WORLD ★★★ (2008-10-17 14:34:15)

梅沢のパワフルなドラミングから始まり強靭なリズムが駆け抜ける疾走ナンバー。BUNNYのギターソロも熱い
ベテランならではの憎いアレンジも流石だ


ASIAN BLACK - ETERNAL SPIRIT - C'MON EVERYBODY ★★ (2008-10-17 14:30:36)

爽快感のあるアメリカンハード
抜けの良い音が気持ちよい、たまにはこう言う音も悪くない


ASIAN BLACK - ETERNAL SPIRIT - FOLLOW YOU ★★ (2008-10-17 14:37:47)

大陸的な乾いた香りのするバラード
憂いを帯びたBUNNYのギターが胸に染みる


ASIAN BLACK - ETERNAL SPIRIT - LI BI DO ★★ (2008-10-17 14:40:32)

ベテランならでは渋いヘヴィブルース
高音を駆使し安定感のある藤原の唄も悪くないが
BUNNYのギターがハイライト
ツボを得たプレイが心地よいです
ベテランリズム隊もいいなぁ


ASSASSIN - Assassin ★★★ (2017-08-12 14:40:16)

アサシンと言えばドイツのスラッシュメタルバンドが有名でしょうが、こちらはカルフォルニアはサンディエゴ出身の5人組が1984年にリリースしたシングルと契約を得る為に録音した幻の1Stようの音源に+LIVE音源を追加して2009年にCD化されたマニア垂涎の一品。特にシングルとして世に出された一曲目の『Treason』は数多くのコンピ作に提供をして話題になっていたので、バンドの全容が知れると言うのは嬉しい限りでしたね。
セッション音源と思える②から⑧のラフな演奏も等身大の魅力を逆にアピールする事に成功、マイルドだが伸びやかな歌声、ドスンドスンと楔を打ち込むハードなグルーブ、エッジの立ったギターの艶やかな音色、無駄をそぎ落としたアレンジは普遍的魅力を携えた本格派のアメリカンHM/HRサウンドとして聴き手をねじ伏せるだけの迫力があり、当時、何故リリースに漕ぎつける事が出来ずに解散したのか残念でなりませんね。
彼らの代表曲たる①のシャープな疾走ナンバーからマイルドな歌モノにブルージーなアメリカンロックまでと、カラフルさではない、渋めの楽曲は実に硬派な要素を多分に孕んでおり、このバンドがいかに地に足をつけ活動していたかが伺い知れますよね。
ある意味、ありきたりなバンド名と短命に終わったバンド故、知名度は絶望的にありませんが、所謂L.Aバブルが巻き起こる前の、正調US産HM/HRサウンドが大好物な方には、おススメできる一品。荒削りなサウンドだが80年代初期の頃の、懐かしいヴァイヴに触れたい方にはうってつけの一枚でしょうね。


ASSASSIN - Combat Cathedral ★★ (2016-09-11 15:47:06)

昔『BAKA』という曲を2ndに収録(日本語訳の意味はそのまんま)その曲名と、男どアホウ一直線な突貫スラッシュサウンドと相まってバカメタルバンドと呼ばれてしまったドイツ産スラッシャーによる2016年リリースのアルバム。シンガー交代がもたらしたのか、閉塞感のある重厚な作りにはデスメタル的なニュアンスもあり今の時代にもアジャストしつつ音楽性は概ね変わる事無く、その愛着のあるバカッぷりを披露。ワシにはわからんアホじゃけぇと、言わんばかりの獰猛なスラッシュサウンドを高らかと奏で、ブレーキーの壊れたダンプカーが坂道を暴走するようなハチャメチャ感に手に汗握るスリルもあり、非常にテンションが高い。少々似通ったテンポと楽曲やアレンジが目につき、アルバムを通して聴くとダレる面が残念ですが、スピードに特化した作りはバンドの肝だし、この徹底した拘りとバカッぷりは愛すべきメタルスピリットに溢れており、共感せざるをおえませんね。しかしこのキレっぷりは恐ろしいですね、コワいです。剥き出しの刃が恐怖感を煽る、製鉄所を見学した気分です。そんな機械わしゃ使いこなせんわいです。


ASSASSIN - The Upcoming Terror ★★★ (2020-10-15 08:15:02)

あれ?消えてんなぁ??

かの有名な商業誌から50点を喰らったいわくのある一枚。まだまだスラッシュメタルへの理解は低く、マニア向けだったんだろう。特にこの手のレビューを担当する人もいなく、翻訳家のさこたはつみさんが専門だったと聴く。これは深民さんが下したらしいが、こういうスピード重視の不条理なサウンドというのは嫌いな人はトコトン駄目でしょうね。
個人的に、スラッシュ系からメタルを聴き始めたので、この手のスタイルはアホのように耳にしました。
もし、雑誌を片手に音楽を聴いていたら一生出会えなかったと思います。

一気呵成に突っ込んでくるスピード命の音楽性、そのもっさりとした音質に難を示したくなるが、マチェーテを片手に備えぶん回す暴力的なサウンドは今聴いても十分刺激的、断末魔の叫びをあげる歌声と、制御不能と化した大型重機が暴れ回るが如き修羅場を想起させるリズムプレイに恐れ慄きます。

当時はアメリカやイギリスよりも格下扱いされていたジャーマンメタルシーン、そういった理論整然としたメジャーロック勢とは一線を画す、地下メタルサウンドの凄みは今作からビンビンに溢れ出ており、シーン全体をひっくり返すようなパワーが蓄積されていた。
拘りぬいたアグレッション、汚らしく騒々しいサウンドではあるが、単なるメタリカのフォロワー群とは違い、自分達のカラーを打ち出そうとしている。彼等もルーツは同じ、NWOBHMだしパンクもある、しかし一つのジャンルにハメ込まれることを拒絶するようなアレンジと構成があり、聴き進むにつれ、その味付けの多彩さに驚かされる。勿論、諸先輩方の影響も大だが、個性を見いだそうと努力を怠っていないのは評価できるだろう。

ハッと息を飲むほどに美しいアコギをフィーチャーした⑤など顕著に表れているのではないだろうか。細分化されたメタルシーンだが、今は随分と洗練されたものだ。この時代でしか味わえない、初期衝動を震わす地下メタルサウンドの凄み、既にこういうリズムアレンジを行っていたバンドがいたんだという事を知って欲しいですね。


ASSASSIN - The Upcoming Terror - Assassin ★★★ (2020-10-15 08:22:02)

アコギのパートをアクセントに静と動を巧みに演出
アコギパートの美しさに思わず息を飲みます
だからこそ剛毅に打ち鳴らされるヘヴィネスサウンドが体の奥深くまで侵入
大切にしたい倫理観を掘り投げ
ひたすら音に身を委ね首を振りまくりましょう


ASSASSIN - The Upcoming Terror - Holy Terror ★★★ (2020-10-15 08:19:19)

圧巻のツインリードの驚きます
激しさの中にある刹那な美しさ
前曲のアコギアレンジとは別に感じさせる美意識
単なる過激さだけではない芸の細やかさを見せつけた
勿論暴れていますよ


ASTERIX - Asterix ★★★ (2020-03-20 14:05:36)

LUCIFER'S FRIENDの前身として有名なバンドによるデビュー作。メンバーはLUSIFERに引き継がれるが、ここではトニー・カヴァナーとジョン・ロートンが鎬を削るツインボーカル体制を敷いている。タイプの違う二人が分け合う曲もあるが、多様性のある楽曲の中で互いの技巧をぶつけ合い切磋琢磨、ガチンコ勝負の行く末を追いかけるのは実に新鮮であり耳を惹くポイント。
欧州的哀愁美とサイケな色合い、そして凛とした佇まいから発せられるアートロックな感性、どこか高尚なのに、突き放すわけではない親しみやすさもあり、ファンキーなグルーブなど、この時代ならではの豊かな感性に支持されたアルバムは聴きごたえ十分。クールなのに熱量の高い濃厚なサウンドを楽しめる。

今作一枚で消え音楽性はLUCIFER'S FRIENDに継承されるのだが、ここではギターが前に出ており、ハモンドオルガンの嵐ではなく軽快なピアノで彩を添える仕様。リズム隊のグルーブのファンキーだったりと、あっちのデビュー作との感触の違いに驚くのだが、根幹に大きな隔たりはないので、LUCIFERのファンなら手元に置いておきたい一品ですね。

それにしてもボートラというのか、シングル盤のシンガーはジョージ・モンローだったりと、個人的にはイマイチこのバンドの本質が掴み取れないのですが、国内盤にはライナーノーツもついているので、その辺りの疑問はフォローされているのでしょうか?読んでみたいですね。


ASTLLA - Brain? No', No'! Know!? ★★★ (2021-02-25 13:01:55)

京都を拠点に活動していたド派手なルックスが話題のバンドだった。今作のリリースは1989年、ヴィジュアル系ブームが勃発していた時期だけに、また新手が現れたぞである。
ジャケットを眺め、右二人のインパクトは絶大だ(左端だけ抵抗)カラフルに染め上げたロン毛を逆立て(スプレー何本使ってるの?)フロンガス満載の楽屋に環境団体も訴えてきそうだが、衣装がハッピなのか振袖なのかよくわからないが、ド派手なセンスの悪い着物を羽織り活動しているらしい(左端はどうなっている?)
このインパクト大なヴィジュアルとリリース時期、聴く前にOUTな状況でしたが、聴かせてもらうと評価が一変。あのハッタリを噛ませまくり収集が付かなくなった、和柄を取り入れたハイブリットヴィジュアルが、どう考えても無駄にしか感じない本格派のサウンドを披露。
アメリカンな軽快なメロディもあるが、根幹にあるのは芯の太い本格派のハードサウンド、あまりの本格派志向のスタイルに騙された感がハンパない。
X-JAPANに続けとデビューしたバンドの中では、1、2を争う本物のロックを引っ提げていた。
インディーズと割り引いてもワイルドかつソリッドなリズムプレイは本格派志向に拍車を掛け、ギターも日本人的なきめ細やかさがあり、フレーズを大切にしている。そして主役たるフロントマンの歌声が素晴らしい。
こういったロックを唄うなら、これくらいはやってもらわないと、と言いたくなる歌心を大切にした歌唱スタイルを披露。本格志向のハードサウンドに真っ向勝負しても負けない実力を誇っている。
手数も多くド派手なドラムに負けない存在感。なんであの服装なのだと首を傾げる。
ヴィジュアル系ファンにとっては本格的すぎる音だろうし、音楽に対して真摯に向き合っている人には、TOO MUCH過ぎるだろうと呆れるでしょうね。
魅力を感じない和装風味(京都出身だからか?)にげんなりさせられるが、哀愁系アメリカンロックは魅力十分。日本人の口に合うワビサビが随所にねじ込まれていますからね。テクニックもルックスに負けない華やかさがあり、誰がどのパートを演奏してるかジャケを見ても分かりませんが(多分着物羽織ってないやつがドラムかな?)、EARTSHAKERや44マグナムの哀愁系ハードポップ路線や、ELIZAのようなバットボーイズ風味も加味したメロディアスHM/HRが好きな人なら楽しめるでしょう。日本人向けの爽やかハードエッジアメリカンである。


ASTONISHMENT - Astonishment ★★ (2014-08-08 14:53:10)

数多くのセッションワークやアークストームの北欧系速弾きギタリストで知られる大田カツが率いていたバンドのミニアルバム。シンガーはアークストームの1stで歌っていた今西洋明、ドラマーはプレシャス等にもいた金光健司等が参加、元の音源がデモのCD化だけに音質は厳しいのですが今西のパワフルに歪んだストロングヴォイスも雄々しいガッツィーなパワーメタルにソロは北欧風と言う大田カツの魅力と今西の特性を上手く合わせた音を具現化しており、1994年の音源と考えると合点がいくと言うものです。ヘヴィなリズムが生み出すウネリと煌びやかなソロが切れ込んでくる様にマニアならグッとくるものがあるでしょう。単純明快に走りだす曲がないのは時代が求めていなかったから、改めてそんな事を思い返し足枷をはめられた正統派サウンドに思いを馳せます。


ASTRAL DOORS - Evil Is Forever - Bride of Christ ★★★ (2010-08-14 13:24:31)

アルバムのオープニングを飾る
メロディアスかつパワフルな疾走ナンバー
今の時代を生き抜く様式美サウンドに焦がれます


ASTRAL DOORS - Evil Is Forever - Evil Is Forever ★★★ (2010-08-14 13:31:41)

このバンドのポテンシャルの高さを見せ付ける
ドラマティックなミドルナンバー
ヘヴィなサウンドとメロウさの対比がにくい
朗々と歌い上げるニルスも流石だ
彼無くしてありえないアルバムのタイトルトラック


ASTRAL DOORS - Evil Is Forever - Fear in Their Eyes ★★★ (2010-08-15 20:35:36)

甘すぎない叙情的なフレーズが良いです
パトリックの剛柔を使い分ける歌声もカッコいい
サビに向かって盛り上がる様も聴き応え充分
ギターソロで転調する展開にガッツポーズが出ますね


ASTRAL DOORS - Evil Is Forever - Lionheart ★★★ (2010-08-15 20:27:36)

ガッツ溢れるパワフルなミドルナンバー
ある意味アルバムのハイライト的な魅力を秘めています
個人的には大好きです


ASTRAL DOORS - Evil Is Forever - Praise the Bones ★★ (2010-08-15 20:31:11)

北欧的な甘さとソリッドな質感がたまりません
灼熱の喉を披露するパトリックのパフォーマンスは
実に素晴らしい
インスト陣のツボを抑えたプレイも流石
バッキングのKeyのアレンジやベースラインも好きです


ASTRAL DOORS - Evil Is Forever - Pull the Break ★★ (2010-08-15 20:32:38)

お約束な疾走ナンバー
少々クドイ歌声も堂に入っています
ツッコミ気味のサビもカッコいい


ASTRAL DOORS - Evil Is Forever - Time to Rock ★★ (2010-08-14 13:27:39)

ソリッドな質感が男臭さを演出します
扇情的なフレーズと暑苦しい歌声
カッコいいですね
Keyがいい仕事をしていますよ


AT VANCE - No Escape ★★★ (2019-02-23 08:03:08)

北欧風のネオクラサウンドを奏でるドイツ産のバンド。欧州風味満点の叙情派メロディと教科書通りとも言えるネオクラ風味満点のサウンドは、少々類型的ではあるのだが、時代は1999年、彼らはネオクラマニアにとって救世主のような存在だったでしょうね。
このバンドの特色と言えば甘美なスウィートメロディとは無縁のパワフルさ、ともすればキラ星の如き輝きを魅せるオーロラスタイルが北欧なのだが、彼らはジャーマンバンド。その力強さが甘さを程良く鍛錬しパンチを効かせている。そのスタイルに一役買っているのが、フロンロマンを飾るオリバー・ハードマン(当時はこう名乗っていた)の存在感。適度に太さのある声はジェフ・スコット・ソートを思い出させるものであり、あそこまでザラついていないが、彼の鍛錬されたパワフルな歌声は多くのネオクラ系にありがちのスタイルと一線を画す個性を醸し出している。
速さや分かりやすいメロディを求められがちのネオクラ系だが、ここではテクニカルなソロやスピード感だけではない、テクニックに埋没しないフィーリングがしっかりと感じられるギタープレイがあるのが何よりも嬉しい。
元の版権が今は亡きドイツのShark Records、国内盤はDreamchaserと言う事で、中々商品を見つけるのは難しいかも知れないが、お得なダウンロードや音楽専門のサイトなどで簡単に聴けるので、ネオクラ系が好きな人は大いに楽しめるでしょう。


AT VANCE - No Escape - Lost in Your Love ★★★ (2019-02-23 07:49:25)

壮麗なオーケストレーションが豪華過ぎないのが聴きやすい
こういう歌いわ回しが出来るオリバーがMVP
曲が良くでも歌がショボければ魅力も半減ですからねぇ
カロリーオフのジェフ・スコット・ソートだなぁ


AT VANCE - No Escape - Seven Seas ★★★ (2019-02-23 07:46:23)

様式美サバス風の濃厚な一曲
こういう曲をサラリとねじ込める姿に
バンドの力量の高さを感じるねぇ


AT WAR - Ordered to Kill ★★ (2015-07-15 13:28:26)

⑤でモーターヘッドのカヴァーを収録している辺りでバンドの音楽性も見えてきますね。ヴァージニア州出身の三人組による記念すべき1st。
激しい音で勝負を賭けているだが、いかんせん音質がよくない、もっさりとした抜けの悪い音質に今一つキレを欠き、スピードメタル系バンドとしての迫力に欠ける面は否めないが、何とも言えない危険な香りが漂うバイオレントな響きがこのバンドには漂い、そこが妙に聴き手を引き寄せる要因になっています。そんな彼らの凶悪さが表れているのが④だし映画「イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験」をモチーフとしている⑦、急降下する⑧など次作にも繋がる魅力を感じられ、キレの悪い音質の中でも四苦八苦しながら自身の持ち味をアピールしようとする姿を垣間見ますね。マニアご用達だし、あのニュールネッサンスレコードなので過度の期待をすると火傷をしますが、元祖スラッシュ的なニュアンスの強いモータヘッド+ヴェノムな徹頭徹尾メタル愛が貫かれた作風に愛着を覚えずにはいられません。


AT WAR - Retaliatory Strike ★★★ (2015-07-15 14:01:09)

前作から2年ぶりにリリースされた2nd。一聴して音質の向上とキレがUP、US産スラッシュの走りとしての存在感を魅せる快作です。トリオとは思えぬ分厚く野蛮なサウンドをベースに刻まれるシュレッドギター、レミー+クロノスな野太く邪悪な歌声、ゴン太で弾力のあるリズムプレイと初期の頃から貫かれるヤバい空気が漂うバイオレントなサウンドは益々磨きが掛かり、戦争をモチーフとした過激な歌詞と曲調も合致した今作は前作を遥かに凌ぐ出来栄えで聴き応えも十分、オールドスクール丸出しのスラッシュサウンドが好みの方には、訴えかける魅力も多いのではないでしょうか。ハードコア・パンクスからモーターヘッド流のHM/HRの流れを組みつつも、それだけでは終わらない柔軟な音楽性が見事に開花しているのも見逃せません。王道を踏襲しつつも破壊的な構成と巧みに組みたてられた整合感にUS産スラッシュならではの冷酷無比さが滲み出ています。


ATHEIST - Piece of Time ★★★ (2021-08-03 13:49:13)

かつては R.A.V.A.G.E.という名前で活動していたフロリダのバンド。当時のフロリダと言えばスラッシュメタルをイメージさせますが、このバンドはまさにフロリダ産と呼ぶに相応しいアグレッションを極めたスラッシュサウンドを披露、そのテクニカルなプレイから生み出されるスリリングな展開に興奮必死、アドレナリン放出を抑えきれないのですが、緩急をつけ複雑なビートを叩くドラムの手数足数の多さ、ベースは弾力のあるグルーブをゴリゴリと弾き倒し音圧を加える、そこに緩急をつけたツインリードが絡み急転直下のバンドサウンドを繰り広げる、背伸びしすぎてまとまりがなくなりそうになるテクニカルサウンドが多いのだが、このバンドを方向性をしっかりと見定め一点に集中で放出、その計り知れないエネルギーは聴き手を圧倒するでしょう。
今となっては古典的な場面は少なくないのだが、この手のスタイルは現代のメタルシーンにも脈々と連なっており、スラッシュサウンド特有の先を読ませないスリルに興奮を覚えるマニアなら満足いくでしょうね。
古さを感じさせない鮮烈なアイデア、無名かもしれませんが名盤と呼ぶに相応しい実力を兼ね備えています。
当時、商業誌からは70点台のイマイチな評価をウケました。特にヒステリックに喚きたてるシンガーがアカンとのことですが、後年グロウル系を絶賛する時代が来るだけに、一度、どこかでごめんなさいと言うべきだろう。
今の若い人が聴けば無問題のデス系ヴォイス、有機的な絡みの中で感じさせる冷徹な歌い回しがクールな質感を生み出しています。


ATKINS/MAY PROJECT - Empire of Destruction ★★★ (2023-11-22 15:56:25)

初代JPのシンガーとして知られる、アル・アトキンスと、その相棒ポール・メイの二人によるメタルプロジェクト。英国情緒溢れるパワフルなメロディックメタルを剛毅な歌声で彩るというスタイルはお得意のパターンなのだが、一本気にならぬよう曲調に表情を付け飽きさせぬよう工夫を凝らしている。ポールも多彩なプレイとメロディを指揮しバンドサウンド牽引、少々面白味に欠ける歌メロも何のその、彼が代わりに歌い上げていますよ。挑発的なサウンドは伝統に彩られたスタイルから野心的なフレージングまでと古典と革新を巧みに使い分け、実に鮮度の高いモノに仕上げている。⑦曲目ではシンリジィのカヴァーも披露と、こういうチョイス一つとっても、今作の方向性も見えてくるでしょう。重厚なミドルは勿論バラードもありと、テンポアップされた曲の合間にアイデア豊富な楽曲を挟み展開を設けている点も評価したいですね。


ATOMIC ROOSTER - Death Walks Behind You ★★★ (2017-12-13 13:35:13)

1stではあのカール・パーマーがドラムを叩き、シンガーのみならず、ギターも担当していたニック・グラハムが抜け(レコーディングではベースも担当するマルチぶり)。新メンバーを二人迎え、ベースレスという非常に貴重なラインナップでレコーディングが行なわれた2nd。主役たる鍵盤奏者のヴィンセント・クレインが奏でるハモンド・オルガンの妖しげな音色を生かした、暗黒面をフィーチャーした色気のある古典的ロックサウンドを展開、不気味なアルバムジャケットが醸し出す、オカルト神秘主義を後押しするような、アングラへヴィロックが放つ不穏な空気にむせ返ります。メンバーチェンジがもたらしか功罪とも言える音楽的進化は、1971年という時代背景も手伝い、ミステリアスな要素を多分に膨らましているでしょう。
ブラックサバスのオカルティックさとは違う魅力を放つバンド、ある意味ロックと鍵盤楽器を理想的な形で融合させたともいえる、知性に溢れており、オルガンとギターが密接に絡み合う事で生まれる魔術的で幻想的なへヴィロックは、今なお聴き手の好奇心を刺激するでしょう。その魅力は①に凝縮されているが、激しいドラムのインタープレイが絡み最高にクールなハードサウンドを轟かす④、ベース不在を感じさせないへヴィなオルガンと熱量の高いハードなギタープレイがカッコいい⑤など名曲も多数収録されています。サバスと双璧をなす暗黒面をフィーチャーした今作は英国ロック史に燦然と輝く名盤でしょう。


ATOMIC ROOSTER - In Hearing Of ★★★ (2017-12-17 12:44:02)

前作ではダークでへヴィな面を際立たせた英国ロックサウンドを打ち立てた彼ら、そのオカルティックなハード&へヴィな古典ロックの響きには畏怖の念を抱かせるような伝統と格式にまとわりつく緊張感がみなぎっていましたが、今作は専任シンガーにピート・フレンチを加え新たなる方向性へと舵を切っています。
勿論英国のバンドですからね、晴れやかな能天気さは皆無ですが、ピアノが主導権を握り進行していくという革新的な手法のハードロックサウンドを披露する①、その流れを損なわない、ブラスロックなジャージーさとグルーヴィーさが絶妙な絡みを見せる②、ピアノをバックに歌い上げるジャジーなバラードタイプの③、緊張感溢れるジャズフィーリングを生かしたハードロックなインストナンバー④うねりを上げるへヴィグルーブと重さとハモンドによるバトルは必聴でしょう。
このように前作とは明らかに違う方法論ではあるが、これもまた英国伝統のロックサウンドとして、前作同様押さえておかないといけない名盤ですね。スローナンバーだがDPを彷彿とさせる⑤、ハードなロックチューンが欲しい人にはハードなオルガンとワイルドなギターが絡む⑥とバラエティに富んだ楽曲が収録されていますよ。
多彩な鍵盤プレイに彩られた作風ですが、このカッチリと纏っている中でもルーズな色気を発散するリズムプレイに旨味は相当な味わいがあるし、ジミ渋なギターだが、シンプルなコード進行の中でも要所にギラリと光らせる技をもっており、楽曲の旨味を膨らませていますよね。


ATOMKRAFT - Conductors of Noize ★★ (2015-11-27 14:52:39)

NWOBHMを流れを組むスピードメタルバンドが1987年にリリースしたEP。専任ヴォーカルも加わりバンドとしての一体感も増し、その強靭なメタルサウンドは更なる変化を遂げより鋭角的な要素も倍増。スラッシュ由来の鋭利なリフワークや忙しなく刻まれるリズムプレイと実直なスタイルに、今一つ面白味に欠ける面はあるのですが、しっかりとした枠組みの楽曲は破綻をきたすことなく最後まで突っ走る姿は頼もしくもあり、演奏やアレンジも含め純度の濃いサウンドを追求している姿勢に好感がもてますね。
後にCD化された「Total Metal: The Neat Anthology」という2枚組の作品に今作がまるまる収録されているのでマニアックなサウンドをお探しの方にはおススメしますよ。


ATOMKRAFT - Future Warriors ★★★ (2015-11-27 14:23:38)

古くは79年から活動を開始するニューキャッスル出身のトリオバンド。中心人物は今作でリードボーカルも務めるデモリッションマンことトニー・ドーラン。荒くれ暴走サウンドに英国風味満点の哀愁を盛り込みVENOM風な楽曲にTANKな味付けを施し直線的なリズムはRAVENだったりと、その筋のサウンドが好みの方にはグッとくること間違いなし、悪名高きNEAT RECORDSだけに音質の薄っぺらさはハンパない分、威力は削がれているが喧嘩が強そうな尖りまくったハードコスタイルに変わりはありません。後に専任ボーカルとしてアヴェンジャーやサタンのシンガーだったイアン・スイフトが参加するのですが、デモリッションマンの粗暴な歌い回しの悪くないですよ。ズンドコズンドコ暴れるドラムと鋭角的なギターリフにスピーディーなソロ、ブンブンと轟音を撒き散らすベースには、無駄な装飾なし腑抜けた奴らとは、ちゃうぞという真剣味が伝わり好感が持てますね。


ATROPHY - Violent by Nature ★★★ (2014-07-04 23:33:50)

1990年リリースの2nd。歌えるボーカルを擁するスラッシュメタルバンド。ギターもテクニカルかつ印象的なフレーズを持ち込み狭い曲調の中でも多様なパターン具現化し幅を広げています。タイトに刻まれるリフとスリリングなソロは実に魅力的だ。またエクソダスにも通ずる攻撃性と破壊力は聴いていて清々しい。アラは無いが意外と新鮮味に欠ける点が気になる人もいるでしょうが、スラッシュメタルの隠れた名盤とおススメできますね。時には力任せで雪崩の如く襲いかかる凄みや整った演奏との対比も面白いし鋭角的な切れ味を兼ね備えたミドルパートの充実ぶりも各メンバーが自分の役割をしっかりとこなしているからでしょう。アルバム通して聴いても飽きがこないのは、そのあたりの工夫が現われています。


ATTACK - Destinies of War ★★★ (2016-02-23 13:09:06)

オリジナルは1989年にリリース、CD化にともない国内はビクターから1993年にジャケを差し替えてリリースされた3rd。HELLOWEEN直系の硬派なスタイルを主軸に、スピード感を生かしたメロディックなサウンドを披露、親しみやすい歌メロとツインギターの絡みが絶妙で、コミカルさがない分、聴いていてシリアスな雰囲気を味わう事ができ頼もしさを感じます。程良く重く硬派で小気味い良いナンバーを並べ、ダイナミックなギターを生かしたアレンジはイイ感じでこなれていますね。この時代ならではの古臭いジャーマン臭が鼻に付くとダメなんでしょうが、B級C級と切り捨てるにはもったいないと思わせるスリリングな曲調と拘りの展開、音質は良くないが欧州ならではの湿り気と扇情的なメロディにスピード感を塗した正統派パワーメタルは十分な威力を伴っており実に魅力的ですね。


ATTACK - Seven Years in the Past ★★★ (2016-02-25 11:39:18)

音質は悪く奥行きも無く軽く薄いとダイナミズムに欠けるミックスに楽曲の魅力も半減ですが、それを補って余るクラシカルフレーバーたっぷりハロウィーン由来の鼻孔をくすぐるパンチの効いた哀愁のメロディ、あの古臭い音色もキャッチーさも兼ね備えており、ある意味中世的ファンタジックな世界観とのマッチングも良く、ズバッと突き抜けないが高揚感は十分に感じられ、マイナー級のメタルバンドなれど、そのポテンシャルはけして低いものではありませんでした。それを証拠にマイナーバンドにありがちな直線一本槍な作風にはならず、むしろドラマ性の高いHM/HRの要素を存分に生かし、その高い構成力と硬派なスタイルはTHEジャーマンな響きとなりマニアならずとも心揺さぶられるモノがあるでしょうね。欧州的叙情性、ジャーマンスタイルのキャッチネス、クラシカルフレーバーもトッピングされた独特の感性とメロセンスはもっと評価を受けて良いはずなんですが、ゆるゆるのサウンドプロダクション故に聴き手を選ばされる所業が残念です。


ATTACK - Seven Years in the Past - On the Run ★★★ (2016-02-25 10:49:28)

ビクター編集のコンピ作
ピュア・メタル・サンプラーVOL.2にも収録されていた楽曲
ハロウィーンの影響下にあるジャーマンHM/HRナンバー
個人的にもATTACK初体験がこれなので
彼らを真っ先にイメージする一曲
いかんともしがたい音質の悪さが気になるが好きですね
メキシカンリーグの三冠王だな


ATTACK - Seven Years in the Past - Seven Years in the Past ★★★ (2016-02-25 12:28:04)

E・グリーグ作
ペールギュント『山の魔王の宮殿にて』の有名なフレーズが引用されています
タイトルトラックになっただけの事はある力強い一曲ですね
改めて聴くとカッコいいなぁ


ATTACK - The Secret Place ★★★ (2016-02-25 11:12:51)

初期ハロウィーンの影響を受けた音楽性が日本人には馴染み深いでしょうね。リッキー・ヴァン・ヘルデンのソロプロジェクトに近い形で作品をリリースしているのですが、ある意味今作が構成力やメロディの充実など一番覇気がある作品でしょう。モロパクリなフレーズや似たような曲があり(④とか怒られるよね)、やり過ぎ感は否めませんがNWOBHM風味の哀愁と重量感のあるキレ味鋭い楽曲は欧州型HM/HRの美点が詰まっており、やっぱりB級C級と切り捨てるのが惜しく、臭いとは分かっているが切った足の指の爪の匂いを嗅ぎたくなるあの衝動にもにた禁忌的な魅力があり2年に1回は通して聴きたくなる一品ですね。相変わらず薄っぺらい音質、古臭い音色、下手なボーカルと聴き手を選ぶバンドなんでしょうが、北欧メタルにも通ずる透明感、そこに王道も王道な典型的ジャーマンスタイルとの融合を果たし徹底的に研磨した作風はオリジナルティは薄いが二線級なりの光り輝く姿があり、これはこれで十分魅力的だと思わせる説得力がハンパない。マニア向けの一品として愛される一枚でしょう。


ATTACKER - Battle at Helms Deep ★★★ (2014-01-18 18:51:26)

ワタクシが所有するのはボートラ4曲入りの再発版、元は1985年リリースのUS産正統派パワーメタルバンドの1st。けたたましい野蛮なサウンドが強烈なハイトーンシンガーと共に弾き出される様の凄味は相当な気合の入りようだ。この時代ならではのガチガチの握り拳で殴りつけるコンクリートサウンドにUS産ならではの気概を大きく感じますね。まぁたしかに似たような曲調も多いのですが(アイデアも未消化)コンパクトにまとめ上げた楽曲郡は一聴して覚えやすく、そこに一線級のバンドにはない破天荒さが顔を覗かせるんだからマニアならずとも惹きつけるものがあるでしょう。音質や分離も良くないのですが、そこが逆に野蛮さに拍車を掛けマイナー臭をこれでもかと撒き散らします。いまでは滅多にお目にかかれない筋金入りのパワーメタルサウンド、OMENとか好きな方なら気に入るでしょうね


ATTACKER - Battle at Helms Deep - (Call on) The Attacker (2014-01-24 19:42:19)

バンド名を冠したアルバムのラストナンバー
力が入っていますね


ATTACKER - Battle at Helms Deep - Battle at Helmes Deep ★★ (2014-01-24 19:35:51)

場面展開の多いパワーメタル
タイトルトラックだけに気合も入っているのでしょう


ATTACKER - Battle at Helms Deep - Dance of the Crazies (2014-01-24 19:40:40)

けたたましく鳴り響くパワーメタル


ATTACKER - Battle at Helms Deep - Disciple ★★ (2014-01-24 19:32:37)

こちらもアイデアの未消化な面が気になります
聞かせる場面もあるだけにもったいないように感じますね
パンチ効いてるんだけどね


ATTACKER - Battle at Helms Deep - Downfall ★★ (2014-01-24 19:33:57)

ザクザクと刻まれるリフ
キャッチーなメロディも顔を覗かせますね
メロディアスな展開もまずまずです


ATTACKER - Battle at Helms Deep - Kick Your Face ★★ (2014-01-24 19:38:49)

パワフルな疾走ナンバー
ブレーキの効かない小型トラックが坂道を爆走ってな具合ですかね
まぁ小型トラックですね
ベースのソロパートなんかも導入して局面を打開していきますよ


ATTACKER - Battle at Helms Deep - The Hermit ★★ (2014-01-24 19:27:13)

思わせぶりなイントロから一転へヴィに雪崩れ込みます
はちきれるパワーが漲っているオープニングナンバー
この歌声に国産バンドのマスターマインドのシンガーを思い出しましたね


ATTACKER - Battle at Helms Deep - The Wrath of Nevermore (2014-01-24 19:29:48)

もう少し曲調に表情があれば印象も変わるのでしょうが
同じフレーズを多用しているのが面白みに欠けますよね
悪くないんだけど


ATTACKER - The Second Coming - Revelations of Evil ★★★ (2022-02-13 20:04:33)

DPのPICTURES OF HOMEをパワーメタル化したような一曲
シンガーの強烈ハイトーンも決まっています
リズムもタイトでパワフル
ギターも切れていますねぇ
NWOBHM仕込みのUS産パワーメタルに震えます


ATTAKK ★★★ (2012-11-21 03:02:09)

日本人ギタリストKUMA氏率いるUS産の正統派メタルバンド。1988年くらいにバンドを結成、KUMA氏は同じく日本人ながら米国で活動をしていたKUNI氏のサポートを勤めるなど本格的に海外で活動をしていました。大きな情報をしりませんが、当時の僕はミーハー丸出しだったので彼の活躍の続報を楽しみにしていたものです。


ATTAKK - Attakk ★★ (2012-11-21 02:57:56)

日本人ギタリストKUMA氏が在籍するUS産の正統派メタルバンドが1989年にリリースしたミニアルバム。日本人ギタリストがいるせいか日本人好みの哀愁を散りばめたメロディアスはサウンド軸にDOKKEN的なL.Aメタルの重厚さを取り込んだ本格派のメタルバンドでしたね。KUMA氏はGIT卒業のギタリストでテクニック的には申し分なく弾きすぎることなくセンスのよいフレーズを奏で楽曲に華やかな印象を与えてくれます、やや優等生なノリに日本人的な整合性を感じさせ面白みに欠ける面や前半からバリエーションには富んでいるのだがミドルナンバーが続きガツーンと来ないのもマイナス要素と個人的には思います、輪郭の甘い音質がなお更に拍車を欠けていますからね。曲順は重要ですよ。6曲入りのミニアルバムですバンド名を冠した疾走ナンバーの⑥を頭に持って①から聴けば個人的な不満も解消、テンポ良く楽曲も進みスッと聞き入ることが出来ました。派手さは無い物のメロディアスで正統的なUS産HR/HMを楽しんで頂きたいですね。Voのデイブ・アンソニーも個性に乏しいが中音域を駆使したマイルドで伸びやかな歌唱を披露、足を引っ張ることなく貢献しているしリズム隊が安定感のあるプレイを聴かせ安心出来ます、この時代のUS産メタルが好きに人なら聴いて損はないですよね


ATTAKK - Attakk - Attakk! ★★ (2012-11-21 18:40:00)

アルバムのラストを飾る疾走ナンバー
中盤の盛り上がりが熱い
サラッと終わるのが物足りないかな


ATTAKK - Attakk - Never Apart ★★ (2012-11-21 18:53:42)

ホッとさせてくれるような優しいメロディが印象的です
好みの問題ですがもう少し唄い方に工夫をしてくれると泣けるのですが
曲作りの才を感じさせるいい感じの曲だけに残念ですね


ATTAKK - Attakk - Not Your Man ★★ (2012-11-21 18:48:48)

ライトな感覚も宿るアメリカンな地味目のミドルナンバー
ギターソロも曲を壊すことなくいい感じで仕上げていますね


ATTAKK - Attakk - Ride the Dragon ★★ (2012-11-21 18:57:46)

起承転結のある構成力が映えますね
聴き所も多いメロディアスなミドルハイナンバー
歌メロにヒネリがあれば印象も違ってくるでしょう
好きなタイプの曲なので地味に纏まっているのがマイナスかな


ATTAKK - Attakk - Thunder in the Night (private Hell) ★★★ (2012-11-21 18:42:11)

メロディアスかつシリアスな雰囲気を堪能できるミドルナンバー
構成が好きだしリフなんかも時代を感じさせますね
この空気がたまりません


ATTAKK - Attakk - Without a Word ★★★ (2012-11-21 18:46:13)

扇情的で湿り気を帯びたメロディが華麗に舞います
2曲目らしいタイトさと甘口加減が絶妙なミドルナンバー


ATTENTAT ROCK - Attentat Rock ★★ (2018-03-02 20:09:34)

フランスの古参バンドが1981年にリリースした1st。全身黒ずくめのマスク男が銃を持って車を襲撃すると言う緊迫感を醸し出すアイデアではあったが、まったく生かされていない緊張感に欠けたジャケットが色んな意味でインパクトを残していますが、時代的にNWOBHMが勃発、隣国のフランスにも、そのブームは直ぐに飛び火、シーン全体も結構な盛り上がりを見せていたとのことでしたが、どういう訳は日本の評論家の耳には届かず、全く情報を伝えることなく、完全なるロック後進国の格下扱いを受けたフランスのロックシーン。彼らはその黎明期を支えたバンドなのだが、どこかいなたい雰囲気があれど、熱きロックスピリットに突き動かされた音楽性は、まだまだ粗削りだが何かを突き破ろうとする初期衝動に包まれており、陽性な雰囲気はあれどロック然としたダイナミズムを生み出しています。彼らがメタルバンドとしての本領発揮は次作以降となるんだろうが、エンディングに向けて一気に走りだす①やルーズな②、元気溌剌な③、歯切れのいいリフが耳を惹く④、甘まめのイントロも印象的なミドルナンバー⑤、ちょっとタドタドしいのだが走り出す⑥、ドライブ感のあるロックンロールな⑦、全然ハードコアじゃない大陸的なノリの⑧、キーボードも大活躍の明るい⑨、オリジナル盤には収録されていないシングルとして1980年にリリースした⑩も収録と、和音リフも懐かしい、純正ハードロックサウンドが好きな方は楽しんでもらえるでしょう。スピード感や派手なのが好みの方はチョイとキツイでしょうね。
でもてっきり、このバンドの事はコメントしていると思っていました。老いは怖いな。


ATTENTAT ROCK - Le gang des saigneurs ★★★ (2018-03-02 20:36:42)

前作から3年後にリリースされた2nd。その間に彼らはしっかりと音楽性を研磨していたのでしょう、JP譲りの攻撃性やMSGばりの叙情性も蓄え、しっかりと時代にアジャストしてきました。
前作と比べると明らかにスピードもアグレッションも倍増、エッジの効いたリフワークの切れ味も、シャープなソロも、ハードにドライヴィングするロック然としたリズムも、メタルと呼ぶに相応しいダイナミズムを演出しており、音質も悪さをモノともしない迫力に満ちている。その魅力を端的に伝えているのが、スピーディでエネルギッシュな④に集約されているだろう。歌い手も一生懸命シャウトを決めているしね。
ある意味、彼らの歴史はこのアルバムから始まったと言えるのだが、イギリスのロックと親和性の高いフランスならではの、歯切れの良さとドラマ性にメタルな魅力を思いっきり感じるでしょう。テクノロジーや理論など物ともしない気骨のあるサウンドに熱くなりますね。
個人的には今回もクサれジャケを期待しましたが、マイナーバンドにありがちなツマラナイ奴でチョイと残念でした。弾けて欲しかったなぁ。でも3枚目でやってくれましたけどね。


ATTENTAT ROCK - Strike ★★★ (2018-03-06 16:13:37)

いまだになんて読むのか分からないフランス産の正統派HM/HRバンドの3rd。1st、2ndと作品を重ねる度に確実に成長してきた彼らですが、今作では見事に音楽性を開花、勢いと若さが漲るサウンドは欧州のバンドらしい叙情性を残しつつも攻撃性を高めており、硬質なツインリードを軸に勢いよく襲いかかる、その姿は正にへヴィメタルという言葉がピッタリとハマる強烈な一撃となっているでしょう。

多彩なイメージを膨らませる音楽性ではあるが、今まで以上に焦点も絞り込まれ、硬軟交えたドラマ性は、どの楽曲で確かな手応えを感じるし、その研ぎ澄まされた感性には、このバンドのスケールの大きさを感じずにはいられません。勢いのある楽曲にも、叙情性とフックのある歌メロをねじ込めるセンス、曲作りも上手さも冴えわたっていますね。そりゃ多少なりとも歌、演奏と未熟な面はあるでしょうけどね、核となるスタイルがあり、パワフルだがキャッチーで聴きやすいメタルソングと言うものを確実に手にしています。全編に漲る張りつめた緊張感、勇壮だがスピーディーに走り出すも、哀愁のあるヨーロピアンスタイルが根底にあるから、魅力が倍増しているんですけどね。

1stに続いて、脱力系のジャケットが大損しているバンドですが、多くのメタルファンのハートにグサリと突き刺さる質の高い音楽性は、正にストライク!!、今聴いても胸を熱くする迫力満点のバンドサウンドに唸りました。これがフランス産だから認知されていないのが残念ですね。
2008年に再結成を果たしたバンドらしいのですが是非とも最新作を期待したいものです。


ATTICK DEMONS - Let's Raise Hell ★★★ (2016-09-03 15:32:45)

1stはRubicon Musicからリリースしたポルトガル出身の6人組による2016年リリースの2nd。あのブルース・ディッキンソンを彷彿とさせるパワフルな歌唱スタイルを存分に生かしたメイデン、プリーストタイプの王道正統派メタルを下地に、情熱的なポルトガルスタイルが上手く溶け合い、実にドラマ性の高いヒロイズム溢れる王道HM/HRサウンドを披露。
アタッキーなベースはスティーブハリス丸出し、荘厳な格式高いドラマ性は昨今のメイデンに通ずる魅力を内包しており、その切迫感溢れる構成力の高さ、でも難解に聴かせないアレンジセンスは単なるフォロワーで片付ける事のできない説得力の高さを持ち合わせており、憂いのあるメロディと情熱が迸るポルトガルスタイルが高次元でぶつかり合い火花を散らす姿はまさにメタルバンドの持ち合わせる魅力を、この上なく体現させてくれます。
ダイナミックなリズムプレイの柔軟さは、メイデン方式の構築美溢れる楽曲の根幹をなし、そして鋭いエッジを伴いつつも、キャッチーさを併せ持つギタープレイの数々は本家に肉薄する勢いだし、歌い手のなりきりぶりのクオリティも高くテンションを下げさせない最大の要因、メイデンタイプの音楽性が好きな方にはたまらんものがるでしょう。
それにしても軽快フットワークから打ち鳴らされる強靭なリズムとメイデンメロディが流れる瞬間のカッコよさは模倣を通り越し認めないといけない質の高さを持ってますね。マニアならずとも要チェックでしょう。


ATTOMICA - Disturbing the Noise ★★★ (2023-05-31 13:28:18)

アルバム毎に音楽性も変わるということで賛否もあるでしょうが、ブラジルを代表するスラッシャーであることに変わりはなく、日本ではイマイチ伝わっていない南米産の代表格と言えるスタイルを構築している。
ブラストビートほど峻烈ではないが、このグルーブ感と暴虐性の高いリズムは実に有機的なリズムをたたき出しており、血沸き肉躍る高揚感を誘発、ドスを効かせ咆哮するシンガー、狂った雄たけびを上げるセンセーショナルなギターと、すべてが一体となりスラッシュメタルの一つの型を力いっぱい聴かせてくれる。
一寸先の展開を読ませない急降下する爆撃機、その機体から放たれる速射砲の殺傷力は、聞き手の感性をズタボロに、カチッとまとまらずいい意味でのラフさというのも、このサウンドの中にねじ込まれており、よく動く展開の中で効果的に機能と、異様なまでの緊張感が全体を覆いつくします。
ビックネームを入り口に入ってきた若い人にこそ聞いてほしい時代を問わない残虐クラシックスラッシュメタル。もっと過激でブルータルなものもたくさんあるが、スラッシュメタルの枠組みでガッツリと語れるスタンスであることが何より嬉しい奴である。ブラックまでいかないんだよねぇ。


AUTOGRAPH - Get Off Your Ass! ★★★ (2021-02-21 20:38:44)

知らないうちに復活していたアメリカンロックの健康的な面をフォローしていた堅実派のロックバンドの復活作。
シンガーのスティーヴ・プランケットは不在だが、ギターのスティーヴ・リンチとベースのランディ・ランドは健在、ソングライティング面において重要なリンチがいれば問題は起きないでしょう。

今作は80年代に披露したキーボードを前面に出した煌びやかで爽快なアメリカンロックは封印、もともと派手さの奥にある堅実さ、その職人気質の曲作りの上手さに定評のあったバンドだけに、ここで聴ける落ち着き払ったブルージーなメロディアスロック路線に違和感はない。
勿論、往年の姿を期待すれば大外しとなるが、何を求めるかで評価を大いに変わるでしょうね。
この時代に復活する意味のあるスタイルでの帰還、新たにフロントを飾るサイモン・ダニエルズはブルージーだ。音楽性ありきだったのか?彼に合わせたのかは分からないが、今作の方向性にはピッタリと言えよう。

今作の充実したものにしたのがギターの上手さ、瑞々しいメロディを技巧的なスタイルを用いり構築、そして分厚目のコーラスを効果的に使い、バンドの本分とも言える聴かせるハードサウンドを確立したといえますね。
とにかく往年のファンは勿論だが、新規さんにも優しい下地のしっかりとした音楽性を披露している。ビジネスの元、振り回されていた80年代、ここに雑念はないと思っている。それだけで十分な気がする。
じっくりと耳を傾けたくなる、古くて新しい鮮度のある音楽を楽しめます。


AUTOGRAPH - Loud and Clear ★★★ (2013-06-08 19:28:22)

時代を感じさせるファッションの恥ずかしさを覚えるメンバーショットが眩しいアルバムジャケットを眺めても、出している音の本意気度は凄いと思わせてくれる1987年リリースの3rd。不良的なイメージのL.Aメタル郡とは違う健康的な生真面目さが音に色濃く溢れテクニック的にも申し分ないプレイを披露、安定感と湿り気を帯びた哀メロナンバーも放り込み楽曲の充実振りも素晴らしい、この手の品行方正な楽曲を通して聴くと個人的には「もっと暴れる曲ないんかい」「バカメタルが聴きたい」と物凄い反動に襲われるのですが、今作は程よくハードにまとめられ案外最後まですんなり聴くことが出来ます。やや置きに行った感もあるし、往年のプロ野球好プレー特集のBGM的な軽やかさに、もっとズドーンと構えた風格みたいなものを見せて欲しかったのですが、それでも「時代」に合わせるのではなく「時代」を作り出してやる!そんな気概を大きく感じる王道US産HM/HRが放つ洗練された豪快さに心地よさを味わって欲しいですね。産業ロックという言葉を履き違えて欲しくない名盤ですよ


AUTOGRAPH - Sign In Please ★★★ (2012-01-25 02:58:20)

メロディアスでアメリカンなサウンドが印象的なバンドが1984年にリリースした1st。カラッと能天気な面も見えますがKeyが入る事によりキャッチーさとメロディアス加減が絶妙な調和を魅せ、そこに豊かな音楽性を下地としたゴージャスなイメージと同じくらい、爽快感と甘酸っぱい雰囲気を味わいさせてくるアレンジは見事。テクニカルなギターを披露するSteve Lynchのプレイもアクセントとなりバンドの格を一段も二段もに押し上げていますね。こういったサウンドを支えるのは確かなテクニックを持って他にありません、シンプルだからこそ余計な装飾は邪魔になり鼻につくもの、洗練されつつもアイデア豊富な極上のハードポップチューンが目白押しの好盤です。仄かな哀愁が切れ込んでくる様と爽快感は夏のドライブのお供にピッタリです。ポップでキャッチーいい曲ですねと、お行儀よく終わらないロック色と整合感は見事です


AUTOGRAPH - Sign In Please - Turn Up the Radio ★★★ (2020-10-16 14:10:53)

やりにいっているなぁ
やりにいっている名曲です
この普遍的な響き
THE80年代なラジオ向けの大衆ロックソングです
このコーラスだってギリギリでロックに留まっている
そのセンスが最高に好きです
なんだかんだで今でも聴きたくなりますね
狙い過ぎが癖になります
ギターも巧者


AUTOGRAPH - That's the Stuff ★★★ (2014-12-13 18:23:17)

THEアメリカンなサウンドが底抜けに陽気な雰囲気を醸し出していますが、芯はしっかりとロックしている精神性が色濃く感じさせるテクニックに的にも申し分ない実力派が1985年にリリースした2nd。パッと聴きは完全にMTV全盛のパーティーロック風な軽快さと明るいノリに「なんだぁこの軽薄な奴らわ」眉間に皺も思いっきり寄せるのですが、ちょっと真剣に耳を傾けると、邪魔をしないハードでタイトなリズム、ギターヒーロー然とした華やかさプレイ、間口を広げるキーボード、厚みを持たせるコーラスハーモニー、健康的なハードポップサウンドにスリルは皆無かも知れませんがツボを押さえた分かりやすい楽曲の持つ親しみやすさは相当なもので、けっして売れ線になびきすぎない根っこの太さも頼もしく、商業的な成功の狭間で揺れ動くアーティスト気質みたいなものも感じさせ、浅いようで深い”音で勝負”出来るバンドサウンドに勉強させられましたね。ある意味、無味無臭だし、ダメな人にはとことんバブリーだし、今ならお目にかかれない健全はロックサウンドですが、小手先のテクニックやハッタリで終わらないロックミュージシャンとしての気概が楽曲に端々に表れているのでメロディ重視の陽性ハードポップが好きな方なら手にとっても損はしないでしょう。


AUTUMNS CHILD - Zenith ★★★ (2023-01-07 08:16:01)

ミカエル・アーランドソンがフロントマンを務めるメロディックメタルバンドの3枚目。コンスタントにアルバムをリリースと活動も順調な用でメロディメイカーとしての才能を遺憾なく発揮という事でしょう。相棒であり右腕として辣腕を奮うMOON SAFARIのポントゥス・オーケソンのギターワークもギラリと光を放ち、ここで聴ける多様性の溢れたメロディアスメタルサウンドの根幹を支えている。
とにかく叙情派ナンバーは勿論だが、煌びやかなポップチューンにバラード、戦隊モノの主題歌みたいな楽曲まで用意とやり過ぎなくらい、メインストリームに睨みを利かせつつも、合い言葉は哀愁のメロディと言わんばかりに、徹底した音楽性を追求している。
その中で哀愁美の配合を変えバラエティに富んだと感じさせる手腕は見事でしょう。やはり参加メンバーの技量というモノがモノを言っている。技巧的志向のバンドサウンドではないが、余計な事をしなくとも十分に力量の伝わるミュージシャンシップ、唄を中心としつつもギターソロでは大見得を切るかの如く、堂に入ったパフォーマンスで魅了と、メロディアスハードかくあるべきなスタイルに付きするんでいる。音楽性の拡散を果たしつつも、従来のファンから苦情を寄せ付けないソングライティング力に唸らされる。


AVATARIUM - Avatarium ★★★ (2014-03-16 19:59:59)

女性シンガーを擁するCandlemassのレイフ・エドリング率いる北欧産ドゥームHM/HRバンドの1st。禍々しいアルバムジャケットに女性Voとくれば、昨今流行りの高音全開のフェメールヴォイス&ゲロ吐きだろうという先入観が頭をもたげ通常は素通りです。正直、猫も杓子もツインボーカル体制に極端なコントラストを置きに行く音楽にまったく興奮出来るたちではないし、ニューハーフじゃあるまいし、女性なのに○○みたいなんですはもう飽きた(極端な高音もお腹いっぱいなんです)。ところが偶然立ち寄ったお店でこのアルバムがかかっていたのですが、レイフ・エドリングが手を出しているんだから暗黒サウンドに冷ややかなメロディを放り込み魔術的な輝きを放つお約束サウンドに新鮮味は薄いのですが、女性シンガーをフロントに持ってきたことに流行りに乗っかった狙いだけでは済まされない必然性が感じられ歌いだしの瞬間から引き込まれましたね。女性らしい情感あふれるメロディックな歌唱が叙情味あふれるドゥームサウンドの中で繊細にメロディを歌い上、ハッとさせるほどの美しい色彩を鮮やかに描き、顕著に感じるのが歌のパートになるとメロディにフォーキーなサウンドを導入しレイフ・エドリングが示したミステリアスかつダークな音像の中に見事なコントラストを投影し刹那な響きとなり、独特の世界観を消化しています。すべては女性シンガーの持って生き方と彼女のパフォーマンスがありきたりなドゥーム路線との違いを明確に提示している様が見事でしょう。永久凍土の中で息を潜ませる悪魔たちが復活の時をまっている場面が頭をよぎる(デビルマン永井豪)妖しげでダークな①②の流れも素晴らしいしドゥームらしい退廃的な雰囲気を醸し出す⑤も美しいです。。ワタクシはドゥーム系は門外漢でして、うんちくを語れるレベルではないのですが、今作はワタクシのようなメロディに拘りをもつ方には引っかかる要素が強くあるかと思いますよ。少々無難な曲作りだし劇的に盛りあがったり走りだしたりしませんが、メロウのパートの配し方が見事だし、それに応えるように女性的な甘さを備えた歌声が夢見心地に暗黒の世界へと誘ってくれますよ。


AVATARIUM - Avatarium - Avatarium ★★★ (2014-04-20 12:16:02)

重厚な一曲です
クラシカルなパートの盛り込み方も熟練の技
艶やかな暗黒叙情派HM/HRサウンドに悶絶です


AVATARIUM - Avatarium - Bird of Prey ★★★ (2014-04-20 12:22:27)

好きですね
儚さ命の叙情的なメロディアスドゥームサウンドに殺られます
儚くも美しい刹那な一時を闇が覆い尽くすヘヴィな世界観を思いっきり堪能してください