デイブとゲイリーのオーウェンズ兄弟が中心となり結成されたNWOBHMバンドのデビュー作。デビューがライブ盤という、何とも言えない環境下のリリースに、上手く言えないのですが悲哀を感じさせるのがポイント。 AⅡZ!コールに押されSMOKE ON THE WATERみたいな曲が始まったときは、あれっとなるのだが、聴き進むにつれ独自性をアピール。英国的な憂いと煮え切らないメロディ、そしてリフワーク一発で押すわけではない展開に懐の深さを垣間見ます。
1. EMBYRO Adam Wakeman: Keyboards Bev Bevan: Percussion Laurence Cottle: Bass Anneka Sutcliffe: Violin Sarah Tobias: Flute/Clarinet
2. DIE YOUNG Ron Keel: Vocals Vinny Appice: Drums Rudy Sarzo: Bass DC Cothern: Guitar Pete Rinaldi: Guitar Ellen Morgan: Keyboards
3. FLUFF Sarah Tobias: Flute/Clarinet Ardeton String Quartet Pete Rinaldi: Guitar
4. TRASHED Ron Keel: Vocals Vinny Appice: Drums Bev Bevan: Percussion Laurence Cottle: Bass Pete Rinaldi: Guitar
5. STONEHENGE Adam Wakeman: Keyboards Laurence Cottle: Bass Pete Rinaldi: Guitar Sarah Tobias: Flute
6. SHE’S GONE Dave Walker: Vocals Neill Murray: Bass Bill Dwyer: Guitar Steve Owers: Drum Mixing Lisa Ljungberg: Backing Vocals Ardeton String Quartet String Arrangement: Mike Lewis Produced by Jeremy J Lewis
7. IN FOR THE KILL Tony Martin: Vocals Laurence Cottle: Bass Bobby Rondinelli: Drums Pete Rinaldi: Guitars Adam Wakeman: Keyboards
8. ORCHID Neil Murray: Bass Sarah Tobias: Flute/Clarinet Ardeton String Quartet Pete Rinaldi: Guitar
9. HOLE IN THE SKY Ron Keel: Vocals Bobby Rondinelli: Drums Laurence Cottle: Bass Pete Rinaldi: Guitar
10.CHANGES Michael Suilleabhain Bundade - vocals Adam Wakeman - keyboards Laurence Cottle – bass Bev Bevan – drums Queenie May – backing vocals Anneka Sutcliffe – violin Sarah Tobias – flute & clarinet
11.SUPERTZAR English Chambers Choir Laurence Cottle – bass Terry Chimes – drums Pete Rinaldi – guitar Adam Wakeman – keyboards/piano Skaila Kanga – harp Will Malone – harp arrangement Ellen Morgan – glockenspiel
古くは60年代の後半から活動していたと言われる伝説的NWOBHMバンドの1st。今作には2パターンあり、1980年にリリースされたオリジナル盤と、1984年にベルギーの老舗レーベルMausoleum Recordsからタイトルを変え再発されたボートラ追加&曲順変更の『Ashes to Ashes』があります(1990年にテイチクから今作+ラストに名曲ASHES TO ASHES追加盤と94年にMausoleum クラシックの再発あり)
Metal PriestsをMPと略して活動していたジャーマンパワー/スピードメタル系バンドの1st。出している音もシンガーの歌いまわしも我らがメタルゴッドJPを想起させるのだが、そこにAccept印もぶっこみ直情的に突っ込んできます。 ロブ・ハルフォードがお漏らし寸前のように、身悶えながら歌っていると表現すればよいのか?歌い手はなんだか不安定にかんじるのだが、ど派手なリードギターなど、楽曲における小細工無用の直球勝負路線は、かなり様になっており、ジャーマンメタルシーンを語る上では外せないスタンダードなHM/HRサウンドを披露している。もう少し低音域に迫力があれば、硬派な装いも増すのだが、ようわからんレコード会社の緩めのお仕事して大目に見てあげるのが一番でしょうね。ある意味、バルブ路線を狙ったとも言えなくもない。 ドイツが生んだパワー重視の垢抜けない漢メタルに、どこかベルギーのスピードメタル系と重ねて見てしまいますね。
ヘアメタル勢になびきグラムロックしたなとコアなファンからは見放されつつあったバンド。しかしビルボートチャートに100以内に入るなど、けして失敗したとは言えないのが切ない。今となっては痛し痒しな状況に陥っていると冷静に判断出来るのだが、リリース時の浮かれまくりのバブルメタルシーンに思いを馳せれば、多くのバンドが大なり小なり、やりに行っているので…なんだか懐かしい時代背景に思いを馳せ目を細めますね。BURRN的には、扱われなかったのかも知れないが、アメリカ的には売れており、Change of Addressはビルボードチャートの45位を記録、モデルチェンジは一定の成果を上げたと言えよう。今作のリリースがけして注目度は低いなどあり得ません。むしろ次の一手を狙いに行く重要な作品と位置付けています。
もったいぶったイントロからホワイトスネイクのCrying In The Rainが始まったのには苦笑いしか出ませんよ やりすぎ感がエグく熱心なファンなら殺意を覚えるレベルでしょうが これが80年代の中期から後期に架けての迷走期を物語る一曲でしょう 腹を立てずにカヴァーソングくらいの気持ちで楽しむのが一番ですね 久しぶりにきいたけど凄いな(笑)
Ten Years Afterのベテランベーシトのレオ・ライオンズが立ち上げたバンドの1st。参加メンバーはドラマーにWHITESNAKEの初期メンバーのデイブ・ダウル、MAGNUMのケックス・ゴーリン、キーボードはMSGのアンディ・ネイといった英国ハード人脈に、ヴォーカル・ギターを務めるトニー・クルックスなる人物が参加する陣容。 参加人脈を無駄にすることなく、ブルージーな味わいも隠し味に、大人が聴いても恥ずかしくないハードポップサウンド披露。キーボードの使い方もコマーシャル性を高めるだけではなく、空間演出にも一役買っており、温和な感触を与えていることに成功している。 唄を中心とした作りの為にハードさやスリルといった面は薄味だが、ベテランミュージシャンが揃っているだけに楽曲は粒揃い、質の高いハードポップサウンドはTen Years Afterとは真逆なれど、どれもがヒットソングになり得るポテンシャルを秘めています。とは言えリリース時の状況が悪かった。1992年に80年代的な楽曲に需要などなく、思った成功を収められなかったと言われている。今となっては、誰も知らないバンドかもしれないが、英国的な味わいと洗練されたポップロックを楽しみたい方なら、是非ともトライして欲しい一品ですね。DANGER DNGERとかFIREHOUSEの曲をシャッフルして聴いても違和感のないクオリティを携えていますのでね。その筋のマニアにも聴いて欲しいです。