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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 2601-2700

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DEAD END - Ghost of Romance ★★ (2018-08-21 14:40:06)

ドラムの田野 勝啓が病気を理由に脱退。アルバムのプロデュースを務める程の人物だっただけに手痛い脱退劇だったがバンドは急場を凌ぐように湊 雅史を迎え急ピッチでレコーディングに挑む事になった。
新生リズム隊もグルーヴィーなベースとタイトなドラミングの組み合わせも上々、足を引っ張ることなくバンドサウンドのボトムを支えた。特筆すべきはギターの足立祐二のプレイに尽きる。トーン一発でも彼と分かる個性もさることながら叙情的でテクニカルなプレイを連発しスリルと興奮を運んでくる。その天才的なプレイの数々に魅了、DEAD ENDが放つ妖しげな世界観を甘美なトーンで見事に操っていますされます。岡垣正志がいたんじゃ、こうはならんもね。
個人的にはハマれば強烈な個性だが、個性的なシンガーとバンドサウンドのかみ合わせの悪さにイマイチ乗りきれない面がある。でもこの声あってのDEAD ENDだから難しい問題だね。


ACID KING - III ★★★ (2018-08-20 16:24:17)

Vo.Gのロリ・S、Drのジョーイ・オズボーン、Bのガイ・ピンハスの三人組によるストーナー/ドゥーム系のアメリカンメタルバンドの3rd。
ファズの掛かったいびつなギター、ユラユラと蠢く幻惑的なリズムが瘴気をまとった毒気のある世界へと誘います。
初期サバス同様、ブルースのもつ情念の濃度を何倍にも濃くしたサウンドは、ゆったりとしたリズムの上を徘徊するような浮遊感に見舞われており、ロリの素朴な歌い方が対比となり逆に胡散臭さを倍増させている。
ロリが奏でるファズまみれの泥水ギターにからまるドラムとベース。混沌としながらも三者三様が緊張感を纏い絶妙に交差する様は強烈なアシッド感という奴を放っている。
重心低く構えたへヴィネスサウンドが、泥水のようにまとわりつきながら跳ねまわる姿も奇妙な感覚に囚われ癖になりますね。


HEAVEN - Take Me Back - One More Night ★★★ (2018-08-19 13:17:44)

メランコリックやでぇ
泣いてるわ
サビではパッと視界が広がる展開もエエ
そこがエエ
緊張と緩和だね


HEAVEN - Take Me Back - Take Me Back ★★★ (2018-08-19 13:14:45)

彼らの代表曲の一つ
インディーズ時代から温めてきた哀メロナンバー
素直なメロディがスッと身体に沁み入ります
クセがなさすぎるから日本の担当者の目にとまらなかったのかな?


HEAVEN - Take Me Back - Angelina ★★★ (2018-08-19 13:11:29)

シングルカットされた一曲
甘口なだけじゃないハードさも効いているのがエエ
甘酸っぱいメロディなんだけど冷ややかな風が吹いている
北欧の旨味だねぇ


HEAVEN - Take Me Back ★★★ (2018-08-19 13:08:17)

北欧はノルウェー産のメロディアスHM/HRバンドの1st。リリースは1989年と言う事で北欧マニアなら期待通りの甘美でスウィートな叙情派サウンドに涙を誘われるでしょう。
Tomato Recordsというマイナーレーベルによる脆弱な流通の為、誰も知らないのが残念だがクオリティは一級品。
キャッチーで煌びやかなハードポップサウンドはDA VINCHI辺りを想起させるが、このバンドはよりハードでギターも前に出ている、それでありながらも爽やかで透明感溢れるサウンドは、まさに北欧ブランドならではの魅力を発揮しており、素朴な歌声が甘酸っぱいメロディを歌い上げるタイトルトラックの『TAKE ME BACK 』など顕著に表れているでしょう。

今現在のオフィシャルな形での再発がない為に知られていないが、北欧マニアは勿論、哀メロ派なら押さえて欲しい一品ですね。


FIONA - Squeeze ★★★ (2018-08-19 12:49:02)

今の若い人は信じられないでしょうが80年代は、HM/HR系に女性がいるバンドは色もの扱いされることが多かった。とくにシンガーの場合は、そのルックスばかりがもてはやされ実力はあるのに話題は違うモノがあがり、正統な評価を受けているとは思えないものが多く、メディアが好意的でなかったのもあり、文句たれている奴が多かった。

そんな偏見の象徴のような女性シンガーがフィオナ・フラナガン。なまじヴィジュアルが整っていた為に、そのバッシングの矛先はルックスを生かし売れようとしている音楽性に目をつけられ、今でいうところの何をやっても炎上だろう。

そんな色もの感は最後の最後まで拭えなかったが、ハードポップ系のサウンドが大好物の方には安心して聴いてもらえる良質盤がコチラになります。
レコード会社も変わり心機一転。今までのソロシンガー的なイメージからバンド体制への移行もはかり再始動の体制は整った。その後押しは音楽性へも注がれ、今まで以上に練り込まれたアメリカンロックサウンドは、彼女の力強い歌声ともマッチしており、剛柔兼ね備えた楽曲を見事に歌いこなしております。

彼女のアルバムは個性が薄い、皆が集まりヒットを狙い過ぎたのもある。またアメリカのスタンダードなスタイルな為。日本人にとっては情緒のないものが多く、イケそうでイケないとなるのが国内でウケなかった要因なんだろう。
本人の意図しないところで期待は空回り、最後の最後までマネージメントの餌食になった印象を受ける悲劇のヒロインフィオナ嬢。
結局、セールスも惨敗。このラインナップも長続きすることなく彼女は第一線から退く事となった。

相変わらず火薬先輩のコメントが完璧なので付け加える要素なし、回顧録でいきました。


聖飢魔II - 悪魔 Nativity "Songs of the Sword" ★★★ (2018-08-18 14:54:35)

我が家にあるのと、このサイトの自動登録では収録曲順が違うので下記に記入します。

1.EL DORADO

2.THE AKUMA SYMPHONY SUITE Number 666 in C# minor (悪魔組曲 作品666番 変ニ短調)
Overture (序曲 心の叫び)
The First Movement: STORMY NIGHT
The Second Movement: AKUMA NO ANA (悪魔の穴)
The Third Movement: KILL THE KING GHIDORAH
The Fourth Movement: DEAD SYMPHONY

3.THE HOUSE OF WAX (蝋人形の館 Expo. Ver.)

4.FIRE AFTER FIRE

5.A DEMON'S NIGHT (Expo. Ver.)

6.ADAM'S APPLE (アダムの林檎)

7.ONI (鬼 Expo. Ver.)

8.BIG TIME CHANGES

9.MASQUERADE

10.CREATE THE NEXT CENTURY (創世紀)

11.THE PRINCE OF JIGOKU (地獄の皇太子)

12.HUMANE SOCIETY (害獣達の墓場 Expo. Ver.)

13.BRAND NEW SONG

このセルフリメイクアルバムを引っ提げ復活を果たした聖飢魔II 。世界配信のオファーもあり英詩になったとの触れ込みでしたが、結構日本語で歌っていたので驚いた。
海外のメディアにとって悪魔とかコンセプトとして捉えている非難的なコメントは少ないだろうが、わが国日本にとっては権威ある雑誌&ラジオのDJも長きに渡り行う酒井康氏から0点を献上されたバンドだけに、へヴィメタルファンからの評価は絶望的に低い。
もともと洋楽至上主義なところに、0点だから真面目に音楽活動しても生きてけいない烙印をおされた不遇のバンドだった。
今の若い人は知らないだろうが、権威ある雑誌の影響は凄かったと今でも記憶している。
確かに蝋人形の館はオジーのクレイジートレインだ。キーとテンポを変えれば同じ曲にあるのは、ある程度音楽的な知識があれば分かるが、それだけで0点になることは考えられない。
よほど、このバンドのメディアの出方が気に喰わなかったのだろう、10万何歳だとかね。コンセプトを楽しめない頭でっかちな人によって潰されそうになったが、逆にメタルの足かせが取れ求心力が増したと言うのだから皮肉なものだ。排他的な慣習が生み出した悲劇。それを糧に活動したのは素晴らしいと思います。
個人的には0点騒動よりも、閣下の隠し子騒動の方が生々しくて引いた記憶しかない。

そんな逆風の中で多様な音楽性を試行錯誤してきなバンド。解散前にはメタルフィールドにも戻り良作を連発してきた。惜しまれつつの解散だったが、こうして初期のナンバーを今のテクノロジーで蘇らしたのは素晴らしい試みである。
今まで以上にソリッドに生まれ変わったへヴィサウンド、その威力を際立たせるタイトなグルーブを生み出す演奏力の高さ。お馴染みの曲なのに、妙な安定感ではないギラギラとした野心が燃え盛り、新たなる魅力を散見出来るのが最大のポイント。
それにヴィジュアル系じゃない日本のバンドが久しぶりに大きなマーケットで世界に出たと言うのも喜ばしい事だった。

このバンドどこか色もので見られる面がある。岩盤層とも言える強烈なファンに支えられているが故の、敷居の高さもどこかあるのだが、メロディアスでアグレッシブ、普通にへヴィメタルが好きな人なら楽しめる要素も大。またメタルに嫌悪するような人でも楽しめる親しみやすさがあるのも魅力だ。所謂、日本的な仕上がりになっているのが強みなんだと思う。

この初期のリメイクアルバムが気に入ったかはメロディックな悪魔メタルの『メフィストフェレスの肖像』や渾身の集大成的アルバム『LIVING LEGEND』を聴くと、このバンドの本気のメタル度を知る事が出来るでしょう。


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 風人を憐れむ歌 ★★★ (2018-08-18 13:58:36)

爽やか一曲
この手の曲でも自分たちのカラーを投影出来するのが上手い
へヴィメタルを可能性を広げたバンドだが
限界を感じる今回のアルバムの中で
一番無理なく聴けた印象に残る曲だった


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 愛する者よ、死に候え ★★ (2018-08-18 13:55:43)

シンフォニックな味付けだが
陰陽座ファンの多くが待ち望む飛翔感のある一曲


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 絡新婦 (2018-08-18 13:52:33)

綺麗なピアノだね
切々と歌い上げます
この手の曲は初めてじゃないだけに新鮮味が薄いだけに
イマイチ印象残らないのが残念


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 素戔嗚 ★★ (2018-08-18 13:50:20)

今回のアルバムはこのシンフォニックなキーボードがポイントになっている
和風には合わないが新機軸を打ち出そうともがいた苦心の跡も伺えますね
この曲に限らずへヴィメタルなんだが
その根幹たるピントをずらし聴きやすくしているのが最も評価を分ける要因だとい言う事を
この曲を聴いて腑に落ちた


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 人魚の檻 ★★ (2018-08-18 13:46:09)

お得意の演歌へヴィロック
テクニックで勝負じゃないソロも悪くない


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 氷牙忍法帖 (2018-08-18 13:43:35)

お約束のスピードナンバー
狙い過ぎのto much感がハンパない
でもそのお子様色が狙いなら大正解
ファンにとっては人気の曲となるのだろう


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 轆轤首 ★★ (2018-08-17 16:31:58)

軽やかなポップロック
ここまでやるならEDMにしたらと思いますよ
ファンにとってはお待ちかねの一曲
楽しげですがチョイ切ないのが
これまたらしい
黒猫ちゃんの歌い方もステキ


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 御前の瞳に羞いの砂 ★★★ (2018-08-17 16:28:16)

ようやくロックを感じさせる曲ですね
速い遅いじゃないロックなヴァイブが息づいています
それは和風に仕立てるのが陰陽座でしょうよ


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 廿弐匹目は毒蝮 ★★ (2018-08-17 16:25:48)

軽めのミックスが魅力を殺いでいる
本当はもっと邪気を孕んだ曲になるんだろう
爽快感が勝るんだよね
それも計算済みなのかなぁを思わせるのが魅力なのかな


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 刃 ★★★ (2018-08-17 16:23:12)

軽やかな疾走感が魅力
メジャーデビュー後の彼らには必要な要素
上手く作ってあるなぁ
和楽器バンドと同系統にある曲
ややこしいわぁと言われそうですね
でもメタル発のポップロックなんで全然違うんだけどね
甘いトーンを唄っても力強い黒猫ちゃんあっての一曲
演歌チックに歌わないのも良かった


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 熾天の隻翼 ★★ (2018-08-17 16:19:16)

シンフォニックなアレンジに驚きました
軽めの曲が続いたので
へヴィなパートが際立つ
サビの持って生き方など王道パターンだろう
理解してるがメタルバンドとしてはミックスが軽すぎる
それが最大の欠点
ただ一般的なファンにとっては煩いと思われたらアウトだからなぁ
難しい問題だよ


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 鸞 (2018-08-17 16:16:15)

個人的にはマンネリを感じる一曲
メタルサイドとしては小奇麗すぎるのでね
ファンにとってはありがたいでしょう
そこが評価を分ける最大のポイント


陰陽座 - 迦陵頻伽 - 迦陵頻伽 ★★★ (2018-08-17 16:13:24)

エスニックなメロディが飛び出した時は驚きました
こういう動きの少ない展開も好きです
声優が歌うロックぽい奴や
ヴィジュアル系バンドではやれないからね
何を聴かせたいか明確なヴィジョンを持つバンドは強い


陰陽座 - 覇道明王 - 鉄鼠の黶 ★★★ (2018-08-17 16:05:43)

重厚な雰囲気を味わえる一曲
変化自在の黒猫ヴォイス
瞬火の力まない歌い方も良かった
ツインボーカルが効いているね
ギターも無理をしないので好感が持てる
起承転結のあるドラマ性もらしい展開もファンにとってはありがたいでしょう
軽めのミックスでは情念が薄まるのが残念
陰陽座のようなバンドの立ち位置の難しさを感じる


陰陽座 - 覇道明王 - 飯綱落とし ★★ (2018-08-17 16:00:22)

陰陽座らしいメロディックでストレートなメタルソング
この高揚感が魅力なんでしょうね
ツインボーカルもキマッてます
個人的には余りにもベタなんでチョイとハズい
陰陽座ファンなら待ってましたと歓喜でしょうね


陰陽座 - 覇道明王 - 一本蹈鞴 ★★★ (2018-08-17 15:57:06)

うねりを上げるグルーブが面白い
お祭り系のノリも陰陽座ならでは
この粘り腰のリズミカルなプレイがそう感じさせるんだろう
メチャクチャ洋風なのに和風に感じさせるのが魅力
黒猫ちゃんは何を唄っても上手い
瞬火さんももっと唄って欲しいなぁ


陰陽座 - 覇道明王 - 腐蝕の王 ★★★ (2018-08-17 15:51:50)

甘酸っぱく弾ける王道メタルソング
ここ最近のアルバムにはない硬派なリズムプレイが効いている
軽やかな装飾には騙されませんよ
メタルバンドとしての矜持を感じますね
コンパクトだけどギターソロの入り方もメタルだなぁ
歌のお姉さん風に歌なわかったのも良かった
入口と出口が違うなんて水曜日のダウンタウンみたいだったなぁ


陰陽座 - 覇道明王 - 桜花忍法帖 ★★★ (2018-08-17 15:46:53)

お約束の和風メタル
ポップでキャッチーなのだが哀愁がある
ベタでお約束でも良いものは良い
最近の忍法帖シリーズの中では久しぶりのクリティカルヒットでしょう
流れ的にも絶妙でしたね
今アルバムに相応しい忍法帖でした
メタルファンが聴いても恥ずかい思いをさせないのがよい


陰陽座 - 覇道明王 - 覇邪の封印 ★★★ (2018-08-17 15:42:08)

ノリのよいキャッチーな一曲
歌メロも耳馴染みがよく親しみやすい
メタルファンじゃなくとも十分楽しめる絶妙な曲を用意していますね
オープニングに対しての次の曲と言うのもナイスなアイデアだ
タイトルもそうなのだがデジャブ感が拭えないのは残念だけどね


陰陽座 - 覇道明王 - 覇王 ★★★ (2018-08-17 15:39:21)

不穏な空気を生み出すキーボードの使い方が上手い
瞬火が吼え
黒猫ちゃんがサビでファルセット
陰陽座流の王道的展開
それを覇王と言わせたいのだろう
ミックスの仕方は最大公約数のファンを考えると仕方ないが
へヴィなバックの演奏も歯ごたえがある


L.A. GUNS - Cocked & Loaded ★★★ (2018-08-16 11:56:00)

留まる事を知らないL.A勢によるメインストリームへの浸食。元来アウトローなイメージがあったメタル勢がヒットチャートの常連に名を連ねる事にどこか違和感を感じていました。
そんな中で異変が起きてきた、所謂BACK TO 70年代的な機運。テクニックを競うギターヒーローブームの終焉など、この時代から何かが変わろうとしていたと思う。特にトレイシー・ガンズの在籍していた事で知られるGUNS N'ROSESの登場は次のシーンへの起爆剤になった。
そんなロック系のバンドが幅を効かせ始めた時代に登場したのがL.A GUNS。デビュー作はひたすらワイルドでストレートなノリの楽曲がひしめく正攻法で勝負と他のバンドと一線を画すバンドだった。
グラム系とはチョイと違うメタリックなギター、トレイシーの独特のトーンと荒々しい奏法はバンドの核となり明確に進むべき羅針盤となっていたと思う。
その精神性をそのまま引き継いだ今作、毒気のある猥雑なロックンロールサウンド、ソリッドなメタルスピリット渦巻く荒々しいサウンドメイクは適度なキャッチーさを塗し独自性を確立することに成功。前作以上にバラエティに富んだ楽曲を収録した事で散漫な印象持たれるが、今作においてバンドとしての完成形を披露したと思う。


SARCOFAGO - I.N.R.I. ★★★ (2018-08-16 11:34:02)

スラッシュ大国、南米はブラジル出身のデスラッシュバンドが1987年にリリースした1st。ダーティーさに拍車を掛けるグチャグチャに分離の悪い劣悪な音質と勢い任せの演奏。まぁやりたい放題暴れています。
VENOMやCELTIC FROST、デビュー当時のSLAYERなどが醸し出していた爆音暗黒系サウンドをラテンの国南米が引き継ぐとは夢にも思いませんでしたが。ブラジルにはSEPULTURAが既にいたので、当然の流れだったんだろう。

人を不快にさせる禍々しいノイジーサウンド、所謂へヴィメタルというジャンルのルーツとはチョイと違う下地を持つ異世界からのアプローチ、この手のバンドには、そういった事なる面が色濃くフィーチャーされている。
その特異性が強烈なパワーを放出、悪意に満ち溢れた激音はギリギリのところで破綻するこなく突っ込んでくるから刺激が凄い。

時代的にバブルメタルが隆盛を極めつつあった87年。メタルバンドがメインストリームに押し上げられるとともにコマーシャルリズムも強化されることとなった。SLAYERが過激なサウンドと歌詞を引っ提げるも、CBSは販売を拒否。それをすかさずゲフィンがトンビのようにさらっていくのですが、このバンドの登場には、そんな世相を反映するような背景があったと思う。

小綺麗すぎる北欧メロデス勢はちょっと飽きたと思う方や、もっとイーブルで腐臭をまき散らす禍々しい地下室サウンドを聴きたいと思う猛者には、この手のバンドはチャレンジする価値はあるかと思います。
最近はさっぱり聴かなくなりましたが、思春期の頃は、この手のサウンドを聴き首がもげんばかりにヘッドバンキングしたもんです。
それにしても下手な演奏だなぁ。そんなことを気にさせない勢いもあるけどね。


FIONA - Heart Like a Gun - Look at Me Now ★★★ (2018-08-15 15:26:03)

アルド・ノヴァ
マーク・マンゴールド
フィオナ嬢がクレジットされている一曲
哀愁のある歌メロを力強く歌い上げています
大げさすぎないがハードすぎない絶妙な感覚がイイ
普通のありがちな曲なんだけど好きだなぁ


FIONA - Heart Like a Gun - Victoria Cross ★★★ (2018-08-15 15:22:38)

アル・グリーンウッド
ジョーリン・ターナーのお仕事でも知られるボブ・ヘルド
SARAYAのトニー・レイ
そしてフィオナ嬢の名前もクレジットされている一曲
アコースティカルなオープニングから徐々に盛り上がります
彼女のセンシティブでパワフルな歌声もハマっていますね


FIONA - Heart Like a Gun ★★ (2018-08-15 15:19:10)

麗しのルックスと確かなパフォーマンスを武器にシーンを駆け抜けた女性シンガーフィオナの3枚目のアルバム。プロデューサーにキース・オルセンとボー・ヒルの名前があり、両者がミキシングも行っている。そしてマスタリングがテッド・ジャンセンというのだから期待の大きさが分かります。その盤石のバックアップを裏付けるのがソングライティング人の豪華さ、アルド・ノヴァやマーク・マンゴールド、アル・グリーンウッド、マーク・スラマーらが寄稿しているんだからね。売れないと困りますよね。
そんなオールスターチームにとどめを刺すのが②のデュエットソング、フィオナ嬢の相方はキップ・ウィンガーときてますから聴く構えからお腹一杯です。

フェミニンな女性キャラは出したくないと言う彼女の意思は分かるが、路線が余りにも中庸を得た精神性に基づいたものになり、前作でも感じた無難さが前に出てしまっているのが残念。彼女は個性はないが歌も上手いしパンチもある、あとは楽曲なのだが、名前の割にはなんだかなぁという気持ちになる。
質は高いのにイマイチ、こころに引っ掛からずに流れていくのは大所帯のチーム編成に問題があったんだろうと勝手に推察してしまう。
まるで10年に一度と騒がれたゴールデンルーキーに、OBや評論家達が無責任なアドバイスを送り、無視できずバッティングホームやピッチングスタイルを見失った野球選手を見ているようだった。
ポテンシャルの高さを生かして欲しい、そんなもどかしさを覚える一枚ですね。
全般的に良く出来ています。職人集団によるソツがない作りは見事だ。アメリカンな作風、歌モノ、このキーワードに引っ掛かる方なら間違いなく楽しめるでしょう。彼女は本格派の歌い手ですからね。


Manzano - Manzano ★★★ (2018-08-15 14:38:44)

Tebeo~Banzaiと渡り歩いたスペイン人シンガー、ホセ・アントニオ・マンザノが1988年に自らが中心となり立ち上げたバンドがコチラになります。
音楽性は正に華やかに成熟した1988年まんまのサウンドを披露。シャープに切れ込んでくる疾走ナンバーで幕が開け、お次はキャッチーでメロウな曲を放り込み、クールダウンとお約束の展開も踏襲と、早くも名作の予感を漂わせていますね。
全般的にはヒット作狙いのメジャー感溢れる作りになっているが、このバンドにはメタルバンドならではのエッジの立った攻撃的なギタープレイをしっかりとフィーチャーしており、親しみやすいメロディとコーラスワークを生かしたソフトケイスされたサウンドとのバランス感覚が絶妙な絡みを見せている。
エッジの鋭いメタルナンバーからポップロックまで多種多様な楽曲を収録した今作、この一枚で当時の世相が分かる作りになっていて面白い。しかもそれがスペインからというのが興味深いですよね。

コチラはスペイン語で歌われているのですが、翌年にはRED HOTというタイトルの英語ヴァージョンがあり、未聴なのですがミックスもプレイも違うとのことなのでマニアなら両方押さえておきたいですね。また語感が気になる人にも朗報でしょう。


FIONA - Heart Like a Gun - Everything You Do (You're Sexing Me) (feat. Kip Winger) ★★ (2018-08-14 14:18:10)

PVも懐かしいです
狙いに行ったシングル
良く出来た曲だよなぁ
両者の絡みを悪くないですよ


L.A. GUNS - Shrinking Violet ★★★ (2018-08-14 14:10:44)

なんでもフィル・ルイスが脱退。その後の混迷もあり、このアルバムはクソみたいな罵詈雑言を浴びせられる一枚なんだとか?
そんな言われたら余計に聴きたくなるのがワタクシの性ですが、新しいシンガーはLove/Hateのジジィ・パール。そのブルージーな歌い回しはアメリカ人が好きそうなタイプであり、モトリーにジョン・コラビが入ったような感覚に似ていた。

サウンドの方は、もっとモダンなアメリカンロックをやっているのかと思ったら、思いのほか古典的なスタイルに回帰していて驚いた。80年代的な華やかさや、過去の焼き回しとは別のベクトルへと向かう音楽性。
70年代的なスタイリッシュさと近代的な音の融合。ワイルドなグラムロック路線を期待するとズッコケるだろうが、ヴォーカルを変えてただけのセルフパロディになっていないので十分に新旧のファンに訴えかけるだけの魅力がある。
バラード系などで感じ退廃的なムードを醸し出すメロウさなどは、このバンドの専売特許だろう。
それに結成当初から、このバンドには英国的な香りが漂っていた。それはフィルがいなくても残っている。かつての暴発寸前、荒くれサウンドではないので地味に感じるのは仕方ないでしょうが、1999年リリースでしょ、これもありかと思います。

80年代的華やかなサウンドと決別したクラシックアルバム。ただ銃口を喉奥まで突っ込まれ「おまえはこれをL.A GUNSだと認めるのかと言われたら」違いますよ言いますけど、激しく推し進めるだけじゃない成熟したムードに包まれた新生サウンドも悪くないですね。この独特の緊張感がまた良いです。


L.A. GUNS - Hollywood Forever ★★★ (2018-08-14 13:50:03)

The Missing Peaceの出来が素晴らしく、購入当時プチL.A GUNSブームが到来。その中で数作品手にしたのですが、今作は勢いに満ち溢れたL.A GUNSサウンドが復活。特に前作のTales From The Stripを聴いた後なので余計にそう思いましたね。
ワイルドで快活なハードナンバーの中にある退廃的なムードを醸し出すメロウさ、過去の焼き回しではない今のスタイルを伝える、現役感溢れるサウンドのもつ説得力はハンパなかった。
弾け出す疾走ナンバーは勿論、毒気をまき散らすミドルナンバーに、官能的なトーンで酔わせるバラードまで、猥雑なL.A風ロックの復活に驚きましたね。
かつてのような浮ついた雰囲気はなく、どこか落ち着きを払っているのも今作の魅力でしょう。雰囲気モノ歌だけに、バックの演奏はしっかりしていた方がイイ。その意味でのフィルの新たなる相棒、ステイシーは素晴らしい仕事をしている。
大人の事情で分裂していたL.A GUNS。今は再合流していますが、このアルバムも素晴らしいミュージシャンシップによるマジックが存在する名盤でしょう。聴き応えのあるバットボーイズロックやったでぇ。


L.A. GUNS - Tales From the Strip ★★ (2018-08-14 13:36:18)

たしかリリース時はトレイシーとフィルの率いるL.A GUNSが存在しており随分とややこしいイメージがあった混迷期。そんな時代にどんなサウンドで勝負を掛けていたのかと思ったら、今作は往年の空気漂う荒々しいロックンロールサウンドを披露。トレイシーよりもブルージーなギターを聴かせるステイシー・ブレイズの影響もあり、分裂前の全盛期よりも土着的なイメージが強い。
また哀愁のバラード系の曲などでは泣かせのコード進行で涙を誘い、紆余曲折を経て本分へと戻ろうとしている、バンドの生き様が表れているようで興味深い内容になっている。
彼らのファンならもう少し華やかでキャッチーな方が好まれるんだろうけど、成熟した大人のバンドサウンドと、永遠のロックキッズ魂よろしくな溌剌としたワイルドさは、この手のバンドならではの魅力だろう。この雰囲気、日本人には出せないホンマもんのノリがあると思うんだけどなぁ。しかし音質の平坦だし、こじんまりとまとまり全体的な勢いみたいなものはなく地味な印象を与えるのは、物足りなさを誘発しますよね。


TNT - XIII - Where You Belong ★★★ (2018-08-13 13:45:57)

レコード会社に忖度したのかなぁと思うが
TNTならではのお約束ソング
ベタだがベタに敵うもんなし
往年のイメージを損なわないバラードタイプの一曲


TNT - XIII - Tears in My Eyes ★★★ (2018-08-13 13:42:51)

狙ってんなぁ
往年の空気感を出すイントロ
温和なメロディと北欧的な爽快感
新旧も魅力がギュッと詰まっています
シングル向けの一曲ですねぇ


TNT - XIII ★★★ (2018-08-13 13:38:25)

国内でも人気の高かった80年代を代表する北欧はノルウェーのベテランバンドによる最新作。個人的には90年代に出したアルバムをチラッと聴いた位で、TNTに対する情熱はすっかり冷めていたのだが、お知り合いからただ同然で頂いき聴く機会が訪れるとはね。
正直、リバイバルブーム&ベテラン組の無難な作風にげんなりしているので興味はなかったのですが、これが想像以上に昔の匂いがしていて驚いた。勿論、安易な着想によるIntuitionよ、もう一度のような作風ではない。今の時代をしっかりと見据えつつも、往年のテイストをふんだんに含ませた作風になっている。
まぁ、ちょっとでもアメリカンな要素やモダン臭に過敏に反応する方にとっては駄作になるので無理は禁物ですが、イメージや過去に囚われない現在進行形の現役バンドにこそ触れたいと思う方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。
北欧らしい透明感と甘美なメロディ、躍動感のあるロックなダイナミズム、そしてロニー・ル・テクロのアイデア豊富なギター、TNTの魅力が存分に生かされていると思います。特に⑤のような泣きのバラードを聴けば、お帰りTNTと涙ぐむファンもいるでしょうね。

これだけバラエティに富んだ楽曲が収録されてもTNT感を肌で感じるのは、このアルバムで歌うバオル・バルドー・ブルサラのパフォーマンスのよるところが大きい。トニー・ハーネル程、高音域一辺倒じゃないのがイイ。そしてトニー・ハーネルを思わせる声質なのも方向性にフィットしている。エエ逸材を見つけてきたね。彼がいる事が今作の出来を大きく左右しただろう。


HOUSTON - II - On the Radio ★★★ (2018-08-13 13:08:27)

この時期にピッタリの胸キュン哀メロナンバー
大好物な一曲
癖のない素直なメロディが心に潤いを与えます
ほろっとさせるんだよなぁ


DEE SNIDER - For the Love of Metal ★★★ (2018-08-13 13:02:40)

Twisted Sisterのフロントマンでありブレインだったディー・スナイダー。最近は精力的な活動をしていると何となく認識していたが、よもやこのようなパワフルな正統派HM/HRサウンドをソロで出しているとは思わなかった。
ポップロックの帝王になってしまったが為に、イマイチその実力を受け止めてもらえていないと思うのだが、ディーは経験と知識を駆使する事の出来る実力者で、かなりパワフルな声も持ち主でもるある。ディーがJP顔負けのガッツィーのメタルを歌っていてもサウンドに負ける事はない。それにしても彼の年齢を考えると出来過ぎ感はあるのだが…。
アルバムタイトルに偽りなしの豪快にかましてくれた今アルバム。クラシックなメタルだが、勿論2000年以降のスタンスなので古臭いと思わせる要素は少ないでしょうから、若い人も安心して聴けるでしょう。
ちなみに⑪で歌っている女性シンガーはArch EnemyのAlissa White-Gluz、⑩はKillswitch Engageのハワード・ジョーンズですというのも好材料でしょう。

攻撃的かつパワフルでアッパーな曲が中心、古さに埋没しない新たなる感性を迎え入れたベテランシンガー会心の一撃。コンパクトだしキャッチーさもある、色んな意味で良く出来だ一枚ですね。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Tribute to 聖飢魔ii -悪魔との契約書- ★★ (2018-08-10 12:30:00)

地球征服を企む彼らが地球でのデビュー25周年を祝う一環としてリリースされたオフィシャルのトリビュートアルバム。
各参加バンドによる、拘りの強い愛に溢れた好カヴァーが連発しています。個人的には凄腕集団、地獄カルテットの『アダムの林檎』やレゲエアレンジをねじ込んだEARTHSHAKERのアレンジセンス、そしてTHE冠によるハイヴォルテージのカヴァーが聴きどころでしょう。

聖飢魔IIをメタル系として捉えていないファンの事も考えヴィジュアル系から2バンド選んだのも当然の結果でしょう。個人的には、その2バンドによる場違い感が統一感をなくしているとは思うが(特に歌い手のヴィジュアル系にありがちな持って生き方がNG)幅広いファンを抱える彼らならではの贅沢な悩みでしょう。

こうして実力派のバンドがカヴァーする事で元曲の魅力が浮き彫りとなった。彼らがキャラ以上にテクニックに裏打ちされた、いかに優れたバンドだったかが、参加メンバーとオリジナルを比べれば一目瞭然ですよ。

そりゃ、悪魔だとか10万何歳とか、蝋人形の館はクレイジー・トレインのキーを下げテンポを遅くしただけだとか、悪口の要因にはなっても、レビューで0点つけられるバンドではないよ。

1.FIRE AFTER FIRE / SEX MACHINGUNS
2.蝋人形の館 / SHOW-YA
3.EL DORADO / EARTHSHAKER
4.HOLY BLOOD~闘いの血統~ / GALNERYUS
5.アダムの林檎 / 地獄カルテット
6.SAVE YOUR SOUL~美しきクリシェに背をむけて~ / X.Y.Z.→A
7.JACK THE RIPPER / THE冠
8.STAINLESS NIGHT / SADIE
9.怪奇植物 / TRICK
10.1999 SECRET OBJECT / GRAND ILLUSION
11.ARCADIA / RX FEAT. JOHN WETTON


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Tribute to 聖飢魔ii -悪魔との契約書- - Arcadia ★★★ (2018-08-10 12:12:49)

RX FEAT. JOHN WETTON
最後はゼノン石川とライデン湯沢に怪人松崎によるRXに
あのジョン・ウエットンが参加した既発音源
ジョンの声が曲調にフィットしています
いいアイデアでしたね


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Tribute to 聖飢魔ii -悪魔との契約書- - 1999 Secret Object ★★★ (2018-08-10 12:08:31)

閣下のソロでお馴染みのGRAND ILLUSIONが参加
メロディックな正統派メタルナンバーをカッチリとカヴァーしています
歌い手も閣下を意識していますね
ソロは新しい解釈を加えている
リズムアレンジを含めリスペクトしていますね
テクニカルなバンドである 聖飢魔II のカヴァーはそんなに簡単じゃないもん


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Tribute to 聖飢魔ii -悪魔との契約書- - Jack the Ripper ★★★ (2018-08-10 12:04:27)

THE冠による渾身のカヴァー
冠徹弥の成り切りぶりが凄い
タイトかつソリッドに仕上げたので古臭さがない
これもアルバムのハイライトと言っても差支えないだろう


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Tribute to 聖飢魔ii -悪魔との契約書- - Save Your Soul~美しきクリシェに背をむけて~ ★★ (2018-08-10 12:01:08)

X.Y.Z.→Aが参戦しています
ある意味らしい演奏に終始していますね
オリジナルと遜色のない仕上がりでした
元が完成しているのでアレンジも難しいでしょう
二井原実先輩の歌がバタ臭いなぁ


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Tribute to 聖飢魔ii -悪魔との契約書- - アダムの林檎 ★★★ (2018-08-10 11:55:18)

地獄カルテットによる殺人的なテクニックをねじ込んだ好カヴァー
ドラムもここまで叩くとはね
NOVのぶっといディストーションヴォイスがガッツリと決まっています
コーラスの入れ方もナイス
最後のカブッてのも良い
MASAKIのベースソロもカッコいい
難解なプレイをサラリとこなす地獄の演奏力に脱帽
個人的には一番好きな作品です
オリジナルの味を残しつつ別モンに仕上げたからね
たたメタルを聴かない聖飢魔II ファンには辛いだろう


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Tribute to 聖飢魔ii -悪魔との契約書- - Holy Blood~闘いの血統~ ★★★ (2018-08-10 11:49:15)

ガルネリウスによる完コピ大会
歌メロもまんま歌い上げていますね
アレンジも含めお似合いの一曲でした


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Tribute to 聖飢魔ii -悪魔との契約書- - El Dorado ★★★ (2018-08-09 15:28:46)

EARTHSHAKERによる貫禄の好カヴァー
両者の特性を生かしたウィンウィンのアレンジがいい
途中でレゲエをブチ込んだアレンジセンスの勝ちですよ


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Tribute to 聖飢魔ii -悪魔との契約書- - 蝋人形の館 ★★ (2018-08-09 15:26:03)

SHOW-YAがカヴァー
オリジナルよりもチューニングを下げへヴィな仕様にしているが
迫力が足りていない
プロのカラオケ的な匂いが出てしまっているのが残念
ミックスの仕方が良くないのだろう
途中の悲鳴はよかった


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Tribute to 聖飢魔ii -悪魔との契約書- - Fire After Fire ★★ (2018-08-09 15:22:51)

カヴァーするのはSEX MACHINGUNS
彼ららしいハイテンションな仕上がりになっている
スピード感もマシマシだ


VOLCANO - Irregular - Home Sweet Home ★★★ (2018-08-09 15:12:49)

NOVさん選曲の予想外のカヴァー
VOLCANOがモトリーやるって…
かなり現曲に忠実に仕上げていますよ
こういう曲を歌いこなせるNOVさんがステキ


VOLCANO - Irregular - I’ll Kill You ★★★ (2018-08-09 15:09:48)

タイトに締め上げたリズムプレイ
本家を超えるNOVのタフな歌声
哀愁のギターが泣きながら駆け抜けます
オリジナルを超える好カヴァー
スピードメタルに屍忌蛇のギターが合わないわけがない


VOLCANO - Irregular - I’ll See The Light Tonight ★★ (2018-08-09 15:07:12)

インギーの曲は誰がやっても上手くいきません
あの鬼の様なアタック感の強いピンキングなのに正確無比の速弾きなど再現不可能
独特の間合いやトーンなどオリジナルにはかないません
ここでもVOLCANO仕立ての泣きが満載
ソロも鬼気迫るものを感じ取れる
流石の一言ですね


VOLCANO - Irregular - Hard Blow ★★★ (2018-08-09 15:02:51)

本家にも負けない迫力がある好カヴァー
NOVのカミソリシャウトも負けてませんよ
どんな曲もVOLCANO風に仕上げる
ソロも新解釈が楽しい


VOLCANO - Irregular - Rise and Fall (2018-08-07 10:36:10)

明るく楽しいハロウィーンのカヴァー
予想外の選曲かも知れませんが
アルバムの中盤に設けたアイデアは悪くない
オリジナルに思い入れがないので比較はできないが
ソロでは顕著にバンドのアレンジが効いているでしょう


VOLCANO - Irregular - Don’t Tell Me You Love Me ★★★ (2018-08-07 10:31:56)

予想外なNIGHT RANGERのカヴァー
オリジナルも意外と哀愁度のある曲なので
どのように料理しているのか興味の惹かれた一品
無難な選曲ばかりじゃ面白くないので
元々パンチインしまくりのギターを弾くバンドなので
屍忌蛇流の解釈でも問題なし
NOVさんの硬い声も悪くないよ
リズム隊はゴン太だね


VOLCANO - Irregular - Headhunter ★★★ (2018-08-07 10:26:50)

KrokusがJP風味満点の正統派メタルをやったアルバムから選曲
リズムプレイのアグレッション
獰猛なNOVの歌い回し
オリジナルを損なわないVOLCANO節がたまらん
ソロはオリジナルですね


VOLCANO - Irregular - Invaders ★★★ (2018-08-07 10:22:45)

IRON MAIDENのこの曲をチョイスするとは流石のセンスですね
MAY-J並にカヴァー集のイメージがある屍忌蛇さんですが
これをやるバンドのセンスと技量に注目ですね
本家にも負けないバンドサウンドは見事
オリジナルとはまた違うソロが素晴らしい


VOLCANO - Irregular - 1789 ★★★ (2018-08-07 10:18:45)

SILVER MOUNTAINのカヴァー
独特のタイム感と哀愁が人気の一曲
こちらはよりタイトでメリハリのあるものに仕上げています
ガルネリウスがやっているので新鮮味は薄かったが
屍忌蛇に良く似合う


HELL FIRE - Free Again ★★★ (2018-08-07 10:00:46)

アメリカの若手HM/HRバンド待望の2nd。前作同様NWOBHM風味満点のオールドスクールサウンドに胸が焦がれますが、全てのおいてスケールUP。ソリッドなへヴィグルーブと鋭利に切れ込んでくるツインリード、アイアンメイデン丸出しだったりするが、彼らはよりストレートでアグレッシブ、マイク・ディメオとトニー・ムーアを足して2で割ったようなシンガーの歌いかたもあり、初期RIOTを思わせるバンドだ。スピードを追求しながらもメロディックなソロなどもRIOT風味と言えよう。
アグレッシブさとメロディアス具合の塩梅が丁度よい、これぞへヴィメタルなサウンド故に飽きのサイクルも速いでしょうが、芸の細かいアレンジと拘りの演奏は、十分にアイデアを練り上げているので満足度は高いと思います。
ベタに敵うもんなし、これぞ純度100%のへヴィメタルでしょうね。


CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - Murderfreak Blues (Tommy Lynn Sells) ★★★ (2018-08-06 15:03:21)

世界を見渡しても類を見ないシリアルキラー、トミー・リン・セルズ。幼いころから母親の愛情を受けずに育つ。育児放棄状態の母の元、7歳の時に近所にするオジサンにレイプされる。その関係を元に精神に大きな問題を抱える事となった。
この時、すでに飲酒やマリファナを覚えさせられたというのだから、そりゃ頭もおかしくなるわなぁと憐憫の情も湧くのですが。
これからがエゲつない。14歳で家出、そこからは生活の為に泥棒三昧の日々、最初の殺人は本人曰く、泥棒に入った家の家主が、子供と性交をしてるのを見て逆上して殺したというのが最初。
ここからは、彼が正式に殺人罪で逮捕されるまでの間、自分でも何人手に掛けたか分からい程、殺人に手を染める事に、全ては証言ですが70人以上をやったと言っているが、そんな数字を遥かに超える殺人を犯したでしょう。
レイプ目的で少女を殺し、証拠隠滅のためなら赤子まで容赦ない。
別件で何度も逮捕されているのに、いずれも短期で釈放、その都度、殺人を犯していたのだからアメリカの司法制度の難しさを感じますね。州をまたぎ殺人を繰り返したので逮捕から逃れた…まるでハエを追い払うように、日常的に殺してきた男。やり過ぎて映画にも出来ないわ。

そんなシリアルキラーの救いのない情景をへヴィーブルースに乗せてきました。どこまでも深く沈み込むドゥーミーリフ。ユラユラと蠢く酔いどれグルーブの向こうにはどんな景色が広がるのか、聴き手の感性に委ねる選択も悪くないですね。


RIFF RAFF - Give the Dead Man Some Water ★★★ (2018-08-06 14:32:59)

フィンランドのメタルシーンの魁となったバンドの3枚目のアルバム。今回からキーボードに専任ベースも加わり6人体制へと移行。
その成果はオープニングから見事に炸裂。今までのアグレッションも継承しつつも、所謂北欧的な甘美なメロディも舞い上がるサウンドにモデルチェンジ。一般的にも北欧と言えばイメージされる音楽性になりました。
こう感触が変わると気になるのはシンガーの力量、メロディック路線ではシンガーに専任出来るようになったとて、元の声質に問題のあるカリー "イミュ"イルマリネンのパフォーマンスでは満足させるのは難しいでしょう。

初期EUROPEやSILVER MOUNTAIN路線にはチト荷が重いわな。しかし暴走路線からの脱却、そして間口を広げた音楽性には、北欧クサレマニアのハートにグイグイと差し込み、燃え上がる灼熱のオーロラメタルの持つ衝動的な魅力が満載されており、TORCHやGLORY BELLS BANDがイケる方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。

北欧のメタルシーンにもNWOBHMの風は吹きましたが、次に彼らが進む道を見つけたのは、このお国柄とも言えるメロセンスを生かしたサウンドだったといのが興味深い事象でしたね、


RIFF RAFF - Give the Dead Man Some Water - Give the Dead Man Some Water ★★★ (2018-08-04 14:56:55)

3枚目のアルバムのオープニング
キーボード加入はこの手のバンドにとっては
不安要素しかありませんが
ここでは上手く融合している
情緒がアップしたパワーメタルソングに熱くなる
もう少しメリハリの効いたミックスにならんかったかねぇ


RIFF RAFF - Robot Stud ★★★ (2018-08-04 14:51:08)

世間的にはこちらがデビュー作だと思われている1982年リリースの2nd。1stと同年にリリース。レコード会社も違うし契約問題とかあったのかなぁと勝手に想像してしまいます。

デビュー作のスカスカの音と比べるとまずは密度の濃さに驚く、演奏もタイトでパワフルだし何もかもが比較にならないソリッドかつハードなロックサウンドを聴かせてくれる。
アグレッシブなリフワーク、心地よく疾走するビート、ラフなパワーを内包したサウンドは大味だが、豪快さとキメの細やかさを共存させつつもドライブ感溢れるハードサウンドは実に魅力的ですね。
個人的にはもう少し歌い込めるタイプの方が好きだがゴツゴツとした骨太サウンドに、このシャガレ声の歌も合う。
完成度や音質も含め、今作から彼らの歴史が始まったと言うべきですね。


RIFF RAFF - No Law 'n Order ★★ (2018-08-04 14:32:10)

バンド名から推察するとAC/DCからの影響も大きいと思うのですが、出している音は、よりソリッドで攻撃的なハードサウンドを披露。出身地が北欧はフィンランドということで、メロディの質など冷ややかな感触がありますね。
リリ-ス時期は1982年、NWOBHMの影響も受けた荒々しいサウンドはAC/DCと言うよりはMOTORHEADタイプに分類した方がよいでしょう。これといった特筆するべき点もないし無難な作りなのだが、フィンランドのメタルシーンの草分け的バンドと呼ばれる彼ら、その古典的スタイルに根差したハードブギーサウンドは懐かしい音色を奏でていますね。それにしてもスカスカの音だなぁ。もう少し何とかならんかったかね。


CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - Suicide Journey (Heaven’s Gate Cult) ★★ (2018-07-31 19:36:40)

宇宙と交信するとか言っているカルト集団。生まれ変わりを信じ、魂を新たなる惑星へと運ぶ船に乗せる為、信者40人位で集団自殺により幕を閉じた。

曲としては語りをバックにしたインストタイム。小休止といったところだろう。


CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - Confessions of an Embittered Soul (Leonarda Cianciulli) ★★★ (2018-07-31 19:25:13)

レオナルダ・チャンチューリはイタリアの女性殺人鬼。
どうも頭が多少弱かったのか17回も妊娠を繰り返し、生まれてきた子供は早くになるなるか流産。結局4人は大きくなるまで育てる事が出来た。
母親から好きでもない男の子供と言う事でチャンチューリは幼少期から悲惨な体験を繰り返す事に、そんな曲がった環境に飲み込まれ彼女は自殺未遂を起こしたり何故か詐欺罪で服役と波乱万丈の人生を送る。
どうにか小さい町に流れ雑貨屋を営むも、幼少期の壮絶な体験や度重なる不幸を、自分は呪われた運命だと思いこみ、怪しげな占い師の助言にのめり込む事に、そして、戦争に駆り出された息子の為に殺人行為を行う。
息子が無事に帰れるよう、代わりの命をささげる為に近所に住むご婦人を殺害。殺したのは3人だが死体処理がエグい。人間の脂肪分を使い石鹸を作り近所に配る。さらには死肉や血を使いクッキーやケーキなどお菓子を作り、雑貨にきた客やご近所に配っていたと言うのだから驚きだ。ここが共感出来ない最大のポイント。
精神以上の女が息子の命を守るために殺人を犯すのは話として飲み込むが、食い物にするのは別の話だろう。

狂気と共に沈みゆく理性、そのインモラルな世界を腐臭漂うブルースロック調にしたのは大正解。
密接に絡み合うへヴィグルーブが心地よく脳内を刺激していきます。威嚇的な歌もハマっているね。


CHURCH OF MISERY - And Then There Were None - River Demon (Arthur Shawcross) ★★★ (2018-07-31 19:03:58)

ここで語られるはベトナム退役軍人のアーサー・ショークロス。
子供の頃のにうけた母親からの激しい折檻。自分を捨ては男に似ている息子を目の敵に鬼の所業を繰り返し、少年はすっかり人格異常をきたしてしまった。
その生い立ちに抗う事無く暴力的な人間性を増長。そしてベトナム戦争の体験が彼の全てを決める事なる。
死と隣り合わせの恐怖からくるトラウマ経験もあるが、その反面、戦場は彼の暴力的な願望を満たす最高の場所。語られたエピソードの一つがエグい。ベトナムの少女を二人、木に縛り付け片方の首を切り落とし、その鮮血まみれの死体を喰う様を片方に見せつけつると言う地獄のカリバニズムを敢行。マリファナや麻薬の影響もあるのだろうが、おおよそ倫理のある人間とは思えませんね。
退役後は放火に殺人、強盗、レイプ、死姦、人食とマーダーキラーのフルコース。映画でも描けないような世界に目を覆いたくなります。

軽快なグルーブの中で吐き出される転がりだす狂気。殺人衝動を押さえられない切迫感が曲にも表れています。
クールでサイケなガレージロックだろう。


紫 - PURPLESSENCE ★★★ (2018-07-30 12:56:06)

伝説のオキナワンロックバンド紫が復活。それまでも何度か昔の仲間だ集まり、ライブなど単発はあったが今回は本格的な復帰作となった。2010年にようやく通産3枚目のスタジオフルアルバムなのだが、キャリアは豊富なベテランバンド。
メンバーも往年のメンバー+沖縄を代表するミュージシャンが揃い踏み、聴く前からの期待値は相当なものだった。

もう少しパープル風味満載の70年代がサウンドで回帰するのかと思ったら、思いのほか新機軸を打ち出しており、復帰作第一弾は紫色の虹を現代にアップデートしたというところだろう。
ジョン・ロードが憑依したようなリーダーのプレイは言うに及ばず。比嘉清正と下地行男のベテランアックスメンが繰り出す阿吽の呼吸に導かれるギタープレイに圧倒され最後まで聴きとせました。
特にイントロからバンドの魅力を詰め込んだ大作ナンバーの『INTO THE SUN』、続くバラード『ALL OUR DREAMS』と頭3曲で早くも昇天。その後もオーセンテックなハードロックナンバーを主軸に、貫禄の横綱相撲で電車道を突き進みますね。
シンガーのJJもかつてのような丸みのあるソウルフルな声は失ったが、その分、噛みつくような激しい歌唱スタイルで応酬。その姿もバンドの新しい顔として印象付ける事に成功している。
単なる懐古主義の復活ではなかった新生紫サウンド。待たされたかいがありましたよ。

昔、スポーツ紙にかつてのヴォーカルが逮捕された記事が小さく載っているのをみて悲しい気持ちになった。本当に小さい記事だったが掲載されていた。スナックに不法侵入したという事実よりも、写真も載らない小さい記事に悲しい気分になった。それだけに再結成はないのかなぁと思っていたのでね。


陰陽座 - 覇道明王 - 隷 ★★★ (2018-07-30 12:30:18)

起承転結のあるドラマ性がバンドの真骨頂を表しています
これもお得意なスラッシーなナンバー
ヴォーカルパートの分け方も面白かった
2ndヴァースは黒猫ちゃんが歌うんだね


陰陽座 - 覇道明王 - 以津真天 ★★★ (2018-07-30 12:27:28)

回転するへヴィなリフワーク
演歌調の歌を乗せるらしい一曲
どこかで聴いた事があるデジャブ感はご愛敬
それも陰陽座らしい
攻撃的なリズムプレイも今アルバムを象徴しているのだろう


陰陽座 - 覇道明王 - 無礼講 ★★★ (2018-07-30 12:24:43)

今までのアニソン系のお祭りソングとは明らかに違いロックしてますね
特にキーボードの使い方がズルいな
フックに富んだメロディ
明るくポップなんだがチョイと切なくさせる
アルバム最後の曲なのだが今回のアルバムを象徴するように
最後の最後まで攻めの姿勢を崩さない一曲だった
このバンド過去最強の普遍的ロックサウンドを最後に叩きつけてきたね
渋いなぁ紫の炎の虹ヴァージョン陰陽座風ですね


陰陽座 - 覇道明王 ★★★ (2018-07-30 12:12:40)

妖怪へヴィメタルなるコンセプトを掲げ活動を続けるベテランと呼んでも差し支えのないバンドの最新作。メジャーデビュー後はドンドン音楽性は拡散、そのおかげで多くのファンを掴む事に成功。このバンドをへヴィメタルとして聴いている人も少ないだろうと思えるほど、ライブ会場は多様なファンを迎え行われていた。
所謂ハードなモノを主食とするファンからは魔王戴天位からバンドとしての停滞感を強く感じるような作風になり、どっちつかずな印象が強くなった。そんな中でコンセプト作『鬼子母神』で往年のスタイルに接近、息を吹き返したと印象付ける事に成功。
その後2枚組ではなく2枚のアルバムを同時にリリースしたり、シンフォニックなサウンドを散りばめたが地味だった前作だったりと、試行錯誤をくりかえしていたように感じる。
なんといっても完全なる類似グループの和楽器バンドが世に出てきた。はっきり言って志向的にもファンは被るだろうし、むしろ向こうの方が明確な商業ベースにのる音楽だけに、陰陽座のポップサイドファンは持っていかれかねない状況になったでしょうね。
バンドとしては確実に、新たなるスタイルを築かない限り、尻すぼみは間違いないと思われる。CDの売れない時代に彼がどんな手を打ってくるのか大変興味がありました。そういうスタンスで今作を聴くとニヤリとさせらますね。

まず初期の頃のへヴィさが顕著に復活、勿論、メジャーデビュー以降の洗練されたメロディとオールドスクールと呼んで差し支えのないへヴィメタルな要素を巧みに融合。陰陽座にありがちな、狙い過ぎの和風感もなく、その中で長年の活動で培った多種多様の複雑なアレンジを聴きやすく纏めると言う離れ業を披露し、陰陽座ここにありと声高らかに宣言していますね。
やはり皆が楽しめるようなサビの持っていきかたの上手さ、音楽性を柔らかにするキーボードの使い方、ツインギターの絡みにも必要以上のテクニックを求めないが、今回はギターがかなり前がかりに攻めていたりと、皆が一体になって盛り上げようと言うバンドサウンドの旨味は近年にない充実感がある。
歌詞や曲のタイトルからもある意味、今作は今までの集大成のようなアルバムだ。そのあり方は聴きようによっては新鮮味も少ないだろう、しかしハードさを取り戻すという意味でも必然的な行為なのかもしれない。特にバラードをやらなかったというのは気合いの表れだ。

しかしこのバンドにとって難しい問題だ。へヴィなサウンドが好きな人によっては優れた作品になるが、そうじゃない半数以上を占めるJ-POPファンにとっては、今作は本格派過ぎるだろう。逆に和楽器バンドのとっつきやすさを浮きだたせたかも知れない。因果なもんだなぁ。
自らが積み上げた経験値を再構築した今作、得意分野で勝負に打って出ただけに次作がどのような手を打つかが勝敗を決めるだろう。


TOUCH - The Complete Works ★★★ (2018-07-28 16:06:35)

AMERICAN TEARSを率いていたマーク・マンゴールドは、新たな成功を目指すべく音楽性やメンバーを変更。そして辿りついたバンドがコチラになります。前身のバンドではマークのキーボードを軸としたプログレサウンドでもあったが、今作ではその路線を封印。より親しみやすいコマーシャル路線を極めることで成功への足がかりと作った。
オリジナルは1980年、LOUDNESSでもお馴染のATCOと契約、全米デビューとなります。RAINBOWと同じマネージメントだった関係で第一回のモンスターオブロックの参加もあり、デビュー作ながら手ごたえのある成功を収めている。

その名盤が1998年に幻の2ndとのカップリングで復活とはマニアを歓喜させましたね。とにかくDISC①に代表されるような二人のシンガーが絡む叙情派アメリカンハードポップサウンド軸にマニアのハートを熱く濡らしていきます。
そんな中にも④のような爽快感のあるコーラスハーモニーを従えた攻撃的な曲も挟んだりと、手練手管の凄腕ぶりも堪能と出自がしっかりとしたミュージシャンだけに、演奏やアレンジに不安な要素はない。

力量のあるメンバーシップが炸裂する泣かせのセンチメンタルプログレハードの⑥など聴かされると、堅実でエエバンドやなぁと唸らされますね。確かに商業的な面は強いですが、日本国内のレコード会社の意識とは違いますので、打点が高いですから、満足度が違うんですよね。間違ってのノリが良ければ何でも良いというようなライトリスナーには、本格派過ぎて地味に聴こえるでしょうから手を出さない方が良いのですが。

上手さと同じくらい親しみやすさをもった普遍的なアメリカンメロディックサウンド、爽快感のあるコーラスハーモニーを生かしたサウンドはキャッチーさだけではない、ロックの持つ勢いを感じる事が出来るでしょう。
そしてDISC1の流れを組む幻の2ndを収録したDISC2が何故お蔵になったかは、音だけでは判断できませんでしたね。マネージメントとレコード会社の意向に沿えなかったのかバンドは解散の道へと歩んだ幻のバンド。メロディ派なら迷わずゲットでしょう。


G.I.S.M. - Detestation ★★★ (2018-07-27 16:43:28)

メタルとハードコア・パンクスの融合、わが国を代表するメタル黎明期に表れた異端の存在だったバンドのデビュー作。その個性極まる音楽性は日本だけに留まらず海外でも高い評価をいち早く受けたバンドであり、その唯一無二の個性に影響を受けた海外のデスメタル系のバンドも少なくない。
ファズの掛かった汚らしいギターの奥にある暗黒美が光るフレージングで魅了するランディ内田のギター、噛みつく程に迫力のある歌はメロディを綺麗に歌う訳ではないしハッキリ言えば下手くそだ、しかしキレた狂気と言えば良いのか、そのタカが外れた時の壊れっぷりたるや、正に狂気が孕んでいますね。
ノイジーサウンドを高めるベースの特異性、ドラムの音も引っ込み気味だしアナログ盤なんで、平坦な音作りには難色を示したくなりますが、逆にその低音質が邪悪で禍々しいハードコアサウンドとしての独自性を演出していると思えるから不思議だ。
このバンドの面白さは、やはり人を喰ったような歌い方をする横山SAKEVIの存在感もあるのだが、メタルサイドから言わせてもらうとランディ内田のメタル系のリフやハッとさせるメロディを奏でるソロにあると思う。上手い下手では語れない魅力こそ、この魔術的なバンドサウンドの根幹を支えるんだろう。ハードコアパンクスなら、このぶっ壊れたリズム隊って凄いよね。時々ベースが何を弾いているのか分からなくなるのも理論では語れない魅力なんでしょう。

この作品にはチョイとした想い出がある。母子家庭の友人は母子家庭住宅なる壁の薄そうな集合住宅に住んでいたのだが、このアルバムをワタクシの前だからなのか、イキりまくりの大音量で聴きだした。『そんなデカイ音で聴いたら近所迷惑だぞ』と注意するも、大丈夫と取り合わず。なんだか気まずくなり早々と帰りたくなったワタクシは適当な理由をつけて退散。
玄関で靴を履いていたら、パート帰りの若いお母さん(童顔なので余計にそう見えるが、16歳で出産のわけありなヤツです)に遭遇。お邪魔しましたと言うと、○○君が友達を家に連れてきたのは珍しいから、夕飯でも食べて言ってと声を掛けられる。お母さんの申し出に断る事も出来ずハイと返事をするも、ワタクシの返事を背中で聴き、お母さんは友人の部屋に乗り込み、大声で叱る。そりゃそうだ、近所迷惑だもん。
その時のお母さんのセリフで今でも忘れられないのがある『○○君、いい加減にしなさいよ、今に痛い目にあうわよ』である。山田雅樹ジャンと心の中で呟いたのは言うまでもない、1988年の夏休みであった。


SYLVIA - Just Sylvia ★★ (2018-07-27 16:04:52)

その輝きは愛の星。シルヴィア-"ユア・マイ・ラッキースター" 噂のシルヴィアいよいよデビュー!!の帯タタキが眩しいです。
日本だけですね。この帯タタキって、盛るだけ盛ったコメントが大好きです。そして邦題が『スウィート・メッセージ』。うーむ、原題は無視であろう。それも日本なのだ。
カントリー系のシンガーということなのですが、思いのほかソフトでロマンティックなポップナンバーが目白押し、カントリーな土臭さは薄味で、あれっ?おもてたんと違う、むしろ邦題のつけ方は大正解じゃんと納得させられました。
ゆったりとしたムードの中、チョイ切ない温和なメロディが心地よく流れていきます。
主役のラッキースター・シルヴィア嬢の歌声は、マイルドだか中音域は太く説得力があり、麗しのヴィジュアルを生かしたメロウ路線をやらされてんのかなぁと勝手に推察してしまいます。この声なら、もっと泥臭いの歌えると思いますのでね。
筋金入りのメタルファンにとって、こんなもん聴いてひよってんじゃねぞと中指を立てられそうですが、一年に一度は彼女の艶のある歌声を聴きうっとりとまどろみたくなりますね。


Fury - Fury - In Her Arms ★★★ (2018-07-27 15:38:12)

チョイ切ないメロディと清らかさ
でもってアーシーさもチョイと感じる
キーボードが主体のソフトロックバラード
ベタな作風だけどベタに敵う者なし
エエ感じですよ


Fury - Fury ★★★ (2018-07-27 15:34:29)

リードヴォーカル兼ギターのボビーと、ベースのブライアンによる。ラブランク兄弟によるロックプロジェクトバンドが1985年にリリースしたデビュー作。
憂いのあるメロディとロック然としたダイナミズムを融合させたAOR風味満点のハードポップサウンドは、力強い歌声と相まって独自の色合いを抽出することに成功。押しの強さと爽快感、のど越しの良い清らかさだけではないロックな野性味を出せているのがポイントでしょうね。
あくまでも歌が中心だし、キーボードも全開にアレンジメントしていますから、ゴリゴリのハードサウンドが主食に方にとっては、何を眠たいのきいとんねんと一喝されそうですが、蒸し暑い夏日に耳を傾け、清涼感を体感してもらいたいです。
2016年に待望のCD化も果たしマニアを歓喜させた幻のソフトロックユニットの唯一の音源、メロディ派なら聴いて損はしないでしょう。
ワタクシも10代、20代と血気盛んな時代なら、聴こうとも思わないジャンルでしたからね。ちなみに90年代の中頃はアナログからCDに移行する時期だったので、今では希少なアナログ盤も投げ売りセールしまくりでした。知識さえあればレア盤をごっそり買い占めることが出来たんですね。


HOUSTON - Houston - Hold On ★★★ (2018-07-26 22:09:12)

哀愁のハードポップサウンドに胸キュンですね
フックに富んだサビメロが大好物です


HOUSTON - III ★★★ (2018-07-25 14:26:55)

AORロックの旗手として大活躍する若手ソフトロックバンドの3枚目のオリジナルアルバム(合間にカヴァーアルバムあり)。先人達からの影響も包み隠すことなく自分たち流に磨き上げた音楽性は今作でも健在。
潤いに満ちた哀愁美と爽快感溢れるメロディ、そのフックに富んだ癒しのハードポップサウンドは益々磨きが掛かり手抜かりはない。この手のスタイルに大きな変革を求めるマニアもいませんから安心安定のブランドとして楽しんでもらえるでしょう。
商業的な成功も視野に入れた普遍的メロディックロックの旨味、彼らは、その魅力を存分に現代に知らしめていますよ。


WATCHTOWER - Control and Resistance ★★ (2018-07-25 14:15:43)

ジャズ・フュージョンからの変則的なリズムを大胆に取り込んだHM/HRバンドの2nd。このテクニカルサウンドを支えるリズム隊などロック的なアプローチとは一味も二味も違うように、かなり特殊な部類に分類されるバンドだろう。HADESのヴォーカルとして知られるアランのハイトーンも機会的なサウンドにハマり独自性をアピール。なんとも奇妙な感触を残している。
そんな個性的なサウンドの頂点に立っているのはボビー・ジャーゾンベクとは血を分けた兄弟である、ロン・ジャーゾンベクの攻撃的なギターワークに尽きる。変態的なスケールを駆使したギターは縦横無人に駆け回りバンドサウンドを牽引。なかでもゴリゴリと迫りくるリフワークなど、メタルバンドの醍醐味とも言える旨味があり聴いていて爽快だ。
少々ひねくれいる分、聴きやすいとはいかないが、このバンドの美学とも言える狂気に満ちたメタルサウンドを堪能出来るだろう。


JUDICATOR - The Last Emperor ★★★ (2018-07-23 11:49:14)

US産メロディックパワーメタルバンドが2018年にリリースした4th。まずが質の高さに驚いた。お家芸とも言えるドタバタ感はなく整合感のある展開は欧州的な仕上がりを見せ、クセない素直なメロディと洗練度は音だけ聴けばUS産とは思えない出来栄えだ。
⑤曲目の『Spiritual Treason』にはBlind Guardianのハンズィがリードヴォーカルでゲスト参加しているように、目指している世界は完全に、あの音だろう。壮麗なシンフォニックも隠し味にパワー漲るリズムプレイと、高揚感を煽るコーラスパートの導入の仕方など欧州産パワーメタルが大好物な方なら大いに楽しんでもらえるんでしょう。
しかし、この手の音楽に精通していないが故に、モロパクリがあってもワタクシは気がつかないのですが、久しぶりにストレートなメロディックパワーメタルサウンドに触れ大いに刺激をウケました。でも主食にはならんなぁ。たまに喰うインスタントのカップ焼きそばの美味さみたいなもんです。
でも、このバンドは先人達の影響を包み隠さずにオールドスクールと、今の音の合間を上手く抜けているのが絶妙だと思う。そして十字軍をテーマにしたパワーメタルは相性もエエね。


Estate - Fantasia ★★★ (2018-07-23 11:20:34)

ロシアン産シンフォニックパワーメタルバンドが2014年にリリースした記念すべき1st。この手のサウンドを支える上では重要なキーボードの壮麗なプレイ、多彩なアイデアを具現化するサンプリグなど根幹を大いに支えている。パワーメタルサウンドの推進力となる屈強なリズムプレイ、その欧州的なシンフォニックパワーメタルは、ワタクシが通常楽しむロシアンなマイナー臭は皆無、むしろハロウィーンに代表されるような爽快感と明るいポジティブな楽曲も多くあり、やや拡散傾向ではあるが、そちら方面に詳しいマニアなら楽しめる要素も大でしょう。ただワタクシは、あまりシンフォ系のパワーメタルは聴かないので、恐ろしいくらいのアイデアの流用があっても気がつかないので、強く言えないのですがね。
高揚感と清々しいまでのメロディを纏い駆け抜ける疾走ナンバーの数々は、無理をしない堅実な演奏と相まって、エエところ突いてくんなぁとなるかと思います。ただ歌い手が、失恋して元気のないマッツ・レヴィンのようで、パワフルなサウンドに負けているのが気になるところ。しかし、アイデアの多いリードギターの華やかさに、そんな不満も押さえこめるでしょう。
ロシアのバンドなのに大クセがないのはチョイと寂しいが、一般的な感性から感がえるとコチラの方がウケルでしょう。


BLITZKRIEG - Absolute Power ★★★ (2018-07-22 13:40:27)

なかなかメンバーは固定されないがコンスタントに作品をリリースしていた英国のベテランバンドが前作から4年ぶりにリリースしたフルアルバム。オープニングからシンプルでアッパーな楽曲が飛び出し掴みはOK。前作よりもパワフルかつストレートな曲調を主体とした楽曲は聴きやすさも手伝い初見の視聴感は上々だ。とは言いつつも似たようなテンポの疾走ナンバーが続く為に、飽きるのも速いという欠点はあるが、気分に合わせチョイスして聴けば問題はないと思います。
ブライアン・ロスの雰囲気ものの歌声が英国的なムード満点の楽曲に乗るだけで、それは強烈な個性となりビッカビカに輝いてるから不思議なものだ。例えJP風味のナンバーがあろうともロスの個性により、全てを退けさせるのだからマニアならずとも楽しめる要素も大ですね・時代遅れな昔のスタイル、それは生産性のない過去の再構築なんだが、普遍的なHM/HRを伝え続けることの重要性も大切なように感じる。このような正攻法で迫るパワー漲るメタルサウンドは、2002年にも当たり前に存在していたが日本のメディアは完全黙殺。聴く度にその事を思い出しますね。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - 44magnum Tribute Album ★★ (2018-07-21 13:16:31)

2008年、関西の重鎮、ジャパメタブームの立役者44MAGNUMがデビュー25周年を迎えた。そんあメモリアルな記念日を祝うが如くリリースされたのが今トリビュートアルバム。
参加メンバーも豪華で
①「SATISFACTION」EARTHSHAKER

②「YOUR HEART」二井原 実 プロジェクト
Vo.二井原 実 G.田川ヒロアキ B.山下昌良 Dr.ファンキー末吉
 

③「STREET ROCK’N ROLLER」柴田 直人 プロジェクト
Vo.坂本英三 B.柴田直人 G.内田亮介 D.マサキ

④「THE WILD BEAST」TABLET Y2K8

⑤「DANCING WITH YOUR LOVE」Paul-Position(Wizout Paul)「DANCING WITH YOUR LOVE」

⑥「BABY COME TOGETHER」HAKKA≒B∀TTERY
Vo.西川シゲル G.YOU B.SHUSE Dr.五十嵐公太

⑦「IT’S TOO BAD」UNITED

⑧「I JUST CAN’T TAKE ANYMORE」NATURAL NINE TIE

⑨「NO STANDING STILL」MARINO

⑩「YOU LOVE ME DON’T YOU ?」二井原 実 プロジェクト
G.田川ヒロアキ B.和佐田達彦 Dr.ファンキー末吉 Key.小川文明

上記ラインナップが顔をそろえる事に、特に二井原実プロジェクトや柴田直人プロジェクトなども、今アルバムならではのメンバーが参加したりと、興味のそそられるラインナップとなりました。

国産スラッシャーのUNITED以外は、コチラの想像を超えるようなアレンジは行っておらず、源曲に拘りのある方は勿論ですが、各自の解釈による愛あるトリビュートは、前向きな気持ちになる要素も強く、若年性パーキンソン病に苦しむ梅原PAUL達也への応援歌ともとれる内容になっているでしょう。

EARTHSHAKERは自分たちのオリジナルような仕上がりだったし、坂本英三の歌も熱かった。前田トニー敏明もバッチリハマっていた。

再結成以降、44マグナムは何度か見たが、いずれも内容の良いものだった。実息であるSTEVIEとのツインボーカルもバンドの新しい顔だし、その中でもやはり父のパフォーマンスには一日の長を感じずにはいられませんでした。御病気を押しての活動は、こちらの想像を超える苦労もあるでしょうが、第一線でステージに立ち続ける姿を見たいものです。


SEAX - Speed Metal Mania ★★★ (2018-07-20 16:14:30)

US産スピードメタルバンドが2016年にリリースした3rd。限定枚数によるアナログの自主製作盤と言う事ですが、2ndとのカップリングでCD化もされていますのでパッケージに拘る方にも安心ですよね。

とにかくスピード・スピード・スピードと四の五の言わずに突っ走っていきます。オールドスクール丸出しのパンキッシュなスピードメタルが好きな人なら大いに楽しめるでしょうね。この頼りがいの無い素っ頓狂なハイトーンも、マニアにとっては味わい深いものに変換されるのだから、恐るべしマイナーメタルの世界です。まさに魔境だし、この暴走感に向こうにある、鼻腔を擽る浮腐臭漂う暗黒美が、これまた魅力的じゃないですかね。
その魅力を司るのが爆裂感を煽るリズム隊だし、叙情的なフレーズで切れ込む事もあるツインギターのよるものでしょう。


FAITH AND FIRE - Accelerator - Ready ★★★ (2018-07-20 15:50:05)

モダンさもあるが
このグルーブをストレートなロックサウンドに乗せるとは
ベテランの味ですなぁ


FAITH AND FIRE - Accelerator - Breathe ★★★ (2018-07-20 15:47:59)

メロディアスですねぇ
温かみのあるメロディにホロリとさせられます
トニー・ムーアもこんな風に歌えるんだと驚きました
このアーバンなムードに酔いしれますね


FAITH AND FIRE - Accelerator ★★ (2018-07-20 15:45:45)

RIOTのマイク・フリンツがシンガーにかつての盟友トニー・ムーアを迎え結成されたバンドの記念すべきデビュー作。この自主制作盤に目をつけたのがメロディ派ご用達のAOR HEAVEN傘下のMetal Heavenからリリースされています。また1年遅れでAvalonから国内盤も出ているんですね。ワタクシは最近ダウンロード盤で手に入れたのですが、このような貴重な作品が労せず簡単に手に入るのは本当に嬉しい限りですよ。

終始リラックスムードのメロディックなミドルナンバーが中心の作風ですからTHUNDERSTEELパート2的なものを期待すると完全に肩透かしを喰らうのですが、落ち着いたリズムプレイと聴かせる事に終始した楽曲は聴き応え十分、トニー・ムーアも中音域を駆使し温かみのある人間臭い歌声を披露。あの線の細いハイトーン一辺倒に陥らずに、やはりリラックスして歌っているのが思いのほか音楽性にマッチ、特に⑤のようなムーディーな曲では新たな魅力を発見出来ましたね。

とは言いつつも大半の方はトニーのハイトーンを期待してるでしょうから、その辺りが完全に評価を分けるでしょう。RIOT組がいるという期待値が日本国内では相当なものがあるでしょうが、アメリカでの認知度は逆に低いので、難しい判断をバンドは迫られたでしょうね。
メタリックさや疾走感を求めるなら④⑦⑩辺りがお勧めだしラストのRIOT風味が出た曲もトニーのハイトーンが好きな人なら楽しめるでしょう。


BLITZKRIEG - The Mists of Avalon ★★★ (2018-07-19 13:31:14)

The Mists of Avalonというタイトルのファンタジー小説があるのだが、今作はその物語を題材としたコンセプト色の強いアルバムなのだろう。特にオープニングの①なんで20分もある組曲形式だから、その気合いの入りようが分かるでしょう。
とは言いつつもNEAT RECORDSなんで音質は期待できないから不発弾で終わるのが残念。全般的にメリハリがないのがね。それでも前作にはなかったへヴィなミドルナンバーもありと作品として迫力は倍増、ポップでキャッチーなメロディを沸々と燃え上がる、ブライアン・ロスらしい歌い回しで自分色の染め上げる姿には一日の長を感じ、どこかで聴いたことのあるフレーズがあったとて、気にならないと思わせる手腕に引き込まれますね。
パワフルなへヴィメタルサウンドに持ちこまれる森の奥深くに立ちこめる霧、そのモヤモヤ感と独特のメロセンスが、このバンド最大の魅力だろう。垢ぬけないのが最大のポイントです。そして所謂、マニアご用達もマイナー臭と同じくらいメジャーなポップセンスが際立っているも、このバンドならではのお楽しみなんです。有るようで無い唯一無二の個性、これもまた最大の魅力なんですよね。


BLITZKRIEG - Ten ★★ (2018-07-19 13:13:08)

1991年に『Ten Years of Blitzkrieg』というタイトルのEPをリリースしている彼ら、今作はそのアルバムにセルフリメイク作に新曲を5曲追加してリリースされたもの、国内盤は当時ブイブイと言わせていたPony Canyonからリリースですから驚きですよ。そんな企画モノですが、彼らの初期の楽曲が簡単に聴けたりと悪くはないが、どちからと言えばコレクター向けの一品と言えよう。
でも8曲目のタイトルがSATANのデビューアルバムと同じ『Court in the Act』とか見つけちゃうと、聴きたくなるんですよね。


BLITZKRIEG - Unholy Trinity ★★★ (2018-07-19 12:59:46)

デビューが遅かった為にイマイチ認知度が低いNWOBHMなサウンドと裏テーマとも言えるキャッチーさを引っ提げた音楽性は完全復活と呼ぶに相応しい再始動フルアルバムとなった。
全17曲入りの為、どうしても中だるみはあるのだが、一曲の完成度は高く、英国的憂いのあるモヤモヤサウンドと主役たるブライアン・ロスの沸騰型ヴォーカルもガッチリと噛みあい独特の世界観を醸し出す事に成功。怪しげなホラーテイストも懐かしい響きだ。
短いSEも込みで17曲、その割にランニングタイムは短めの58分なのだが、それでも長尺を感じさせるCD時代の欠点みたいなものが、最大の評価を分けるでしょう、意外と拝借フレーズも多めだったりするのも気になるだろう。
しかし95年に、往年のサウンドで帰還した事実は、相当な勇気と覚悟がいる事だったろうに、完全に時代遅れの音だもんね。
これ以降、活動をコンスタントにとはいかないがアルバムは定期的にリリース、ある意味、ブライアン・ロスのソロプロジェクト的なバンドにはなったが、このジャブジャブに湿った英国サウンドは彼のアイデアだと言うのならバンドは健在。
このキャッチーさとシンプルだが実直にあの時代の音をパッケージしているのは本当に凄い離れ業だと思う。
NWOBHM愛好家なら迷わずゲットでしょう。そして14曲目はVENOMのカヴァーでクロノス氏がゲスト参加しているものマニアなら見逃せませんよね。


早川めぐみ - Face to Face - Endless Night ★★★ (2018-07-17 19:20:02)

作詩はブリザードの村上孝之
作詩はフェンスオブディフェンスの西村麻聡
キーボードを前面に出したオシャレ感の強いポップロック
歌メロの泣かせ具合がエエ感じです
めぐみちゃんにも合ってるね


早川めぐみ - Face to Face - サイレント・チャーミング ★★ (2018-07-17 19:14:35)

メロディックなギターが印象的です
無理に力まないのは良かったが個性が死んじゃったなぁ


早川めぐみ - Face to Face - ダンシング・イン・ザ・レイン ★★ (2018-07-17 19:11:56)

作詩三浦徳子/作曲佐藤健
うーむ歌謡曲なソングライティングチームですなぁ
懐かしめる人も多いのではないでしょうか?
メロディックな歌メロが印象的です
アップテンポな歌謡ロック


早川めぐみ - Face to Face - 悲しみも天使に帰る ★★★ (2018-07-17 19:08:00)

作詩作曲中島優貴のペンによるバラード
雰囲気のあるスケールの大きなバラードなのだが
めぐみちゃんの力量がおいつていない
でも中島の曲の強さが聴かせてくれる
昭和臭がキツイなぁ


早川めぐみ - Face to Face (2018-07-17 19:02:39)

歌謡・メタル・エンジェル めぐちゃんのデビューアルバム! あなたのハートを逮捕する!!この帯タタキがデビュー作でした。我らがメタル・エンジェル早川めぐみが1986年にリリースしたラストアルバム。アルバム毎に音楽性がライトな方向性に向かっているが、今作から参加メンバーの記載がなく、楽曲提供者もゴリゴリのメタル系アーティストが消えた為に(③はC-C-Bです)まぁ、路線変更はしたんだろうなぁと思っていましたが、完全にHM/HRから脱却しましたね。アン・ルイスくらいの歌謡ロックかと思ったのですが、もっと振りきりました。
これくらいポップな方が彼女的に歌いやすいのでしょうが、逆に歌唱力不足も目立つ結果になったのは因果なもんですなぁ。
ちなみに7曲目のサイレントチャーミングは松本孝弘作曲です。アルバムの中で一番ギターが活躍する曲でしょうね。
打ち込み系も昭和歌謡も飲み込めるマニアなら楽しめる要素も大です。一応はビーイング系に代表されるハードなバッキングと歌謡テイストという元祖的なスタイルではあるのでね。