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MINSTRELIX - Lost Renaissance ★★★ (2018-03-27 14:34:35)

国産メロディックHM/HRの旗手として人気を博しているバンドが2004年にリリースした自主製作のシングル。ワタクシのような門外漢が持っているのは宝の持ち腐れと呼ばれる程、ファンが探している4曲入りのEP。限定500枚とこのバンドの人気によるものなのだが、確かにクラシカルテイスト満載、メタル特有の高揚感と楽曲に宿るパワーは、この手のメロディックHM/HRファンにとっては、ドンピシャの音楽性だろう。日本のバンドにありがちな、シンガーの弱さもこのバンドは克服している。英詩で歌っているが、少々発音を気にしている面が気になるのだが、力技で押し切るだけの実力があるので、気にせずに楽しめるでしょう。
未聴なんですが2014年にリメイクされたヴァージョンも出ているので、作風を確かめるのは容易かと思います。パワー&メロディ、そしてスピードとメタル三種の神器を装備したバンドサウンドに隙は見当たりませんね。でもこちら方面はそんなに聴き込んでいないので、彼らが恐ろしいパクリをしていても気づかないのでお許しください。


MERCYFUL FATE - Return of the Vampire: The Rare and Unreleased ★★ (2018-03-27 14:21:40)

デンマークのサタニカルメタルバンドMERCYFUL FATEのデモ音源集。後の片鱗を随所に感じさせる魔術的響きとメタリックなサウンドは、デモという特質状アラさも散見出来るが、このバンドのもつ個性とアイデアは確立されており、キング・ダイアモンドのクセの強いハイトーンと、情緒のある妖しげなメロディが満載、ハンク・シャーマンと初期の相棒Jackalで活躍するベニー・ペターセンのコンビというのも楽しめるのもマニアにとってはお楽しみの一つ。これは、あの曲の元ネタなのかと、色んな聴き方で楽しめると思います。あくまでもデモと未発表曲によるコンピレーションですから、彼らが世に送りだしたオフィシャルの作品があるので、まずはそちらから楽しむのが一番でしょう。
それにしても個性の強いバンドですよ、81,82年の音源がここまでクセが強いんだからね。


Girl U Need - Girl U Need ★★ (2018-03-26 13:07:52)

ハードな方向に進みたい石原慎一郎とレコード会社の期待に応えようとする西田昌史との軋轢が原因で解散の道に進んだ、老舗国産バンドのEARTSHAKER。以前から精を出していた楽曲提供やプロデュース稼業を行うマーシーこと西田昌史でしたが1996年に、盟友とも言えるドラムの工藤や、旧知の仲である藤村幸宏らとバンドを結成したのがコチラです。
時代は1996年、ラフな服装に身を包むメンバーショットを見れば、何となく音も聞こえてきそうですが、あえてEARTSHAKERで培った方法論は排除、生っぽい90年代中期ならではのロックサウンドで勝負。その質感の違いを嗅ぎ取るシェイカーファンにとっては、情緒のなさにガックリと膝をついたでしょう。
でもこうして時が経ち免疫が出来ると、これが以外と悪い組み合わせでない事に気がつきます。つまりマーシーの歌メロには、彼の味が随所に出ているし、方向性を変えただけで、魅力的なメロを歌っているのだ。工藤のドラムはパワフルだし、やはり藤村の変態的なスケールの運用など、聴かせる場面も多い。ただ、どこかオジサンが背伸びをして無理している感は、音に漂っている事実は拭えないのですがね。そこは嗜好の問題で、マーシー節を聴きたいファンにとっては、けして駄作と切り捨てる事は出来ないでしょう。

でもシェイカーサウンドを求める方は、素直なアレンジが耳を惹くロッカバラードSpread Wingsに幻影を追い求めてしまうでしょうね。罪作りなアルバムですよ。古い作品ですが中古市場でも安価で売られています。シェイカーファンならもう一度トライするのも一興でしょうね。


Michael White - Michael White ★★ (2018-03-26 12:47:46)

マイケル・ホワイトって誰やねん?であろう。その昔、L.Aメタルの秘密兵器LONDONの創成期のシンガーであり、一時期、ウド・ダークシュナイダーが抜けたACCEPTに参加してデモ音源を残していると言われる幻のシンガーです。
そんな詳細不明なマイケル・ホワイトですが、実は1987年にソロアルバムをリリース、しかもインディじゃなく大手Atlanticからです。その事実に驚くのですが、大手の音源は強いよ。ダウンロード盤があるんだからね。名前だけは知っているが聴いた事のない音源、今までマニアの間でも話題にならなかった作品&男だよ。不安要素は大だが、ポチっとボタンを押すと購入の気軽さが怖いですね。簡単にイケますもん。やっぱりCDやアナログの手にした重みの弊害が出ていますのですが、ディヴィット・リースの前に歌っいた奴がいるんだという事実がマニア魂に火をつけてしまい、理性を押し切ってしまいました。
適度にアーバンで乾いたソフト目のハードサウンド、正直、声に個性もないし、特段歌が上手いわけでもない。勿論、日本人好みの泣きやフックはない、その平坦さに大らかなノリを好むアメリカンさを組みとるのだが、一発ヒットの馴染みやすい曲がないのがチョイと掴みどころのなさを誘発するだろう。全般的に並という印象を受けるのだが、ブルージーなマイルドハードサウンドを好む方の需要もあるかと思いますよ。
でも一番の話題性は、やはりACCEPTのメンバーと音合わせをした実績があるという事実だろう。


VIENNA - Overture ★★★ (2018-03-25 15:05:09)

EARTHSHAKERに参加する永川敏郎とGERARDを結成したデビューを果たした藤村幸宏。その藤村が中心となり、名だたるプログレバンドに参加したメンバー集め新たに結成されたのがVIENNAです。
そのバックボーンから国産プログレ界のスーパーグループと話題を呼んだのですが短命に終わった彼ら、そんな貴重なバンドの1stがNEXUS ROCK LEGEND ARCHIVE COLLECTIONとして復活です。
並々ならぬテクニカル集団と言う事で最初は身構えていたのですが、思いのほか、テクニカルなプレイを封印。優美な叙情性を醸し出す演出はあれど、藤村の歌を前に出した作風をとっており、キャッチーなメロディと、飛翔感溢れるキーボードを武器に、幻想的な世界観を築き上げている。クラシカルなキーボードの合間にクールなリフも飛び出すが、塚本の比重は大きい作りだ。その辺りにハードなものを好む方には少々物足りないと映るかもです。
しかし、このバンドの音には、型にハマったロックの様式など微塵もとっておらず、そのイマジネーションに溢れた自由空間は、やはりプログレ系のバンドとしての魅力に溢れているだろう。日本のASIAでも目指したのだろうか?そんな推察をしつつも、この手のプログレ系に蘊蓄をたれる程の知識も教養も持ち合わせていないので、これ以上の戯言は辞めておきます。

優れたミュージシャンとして知られる藤村ですが、このバンド解散後、LOUDNESSをクビになった二井原実先輩と合流、ソロアルバムやLIVEに参加後、DED CHAPLINを結成。バカテク集団だったが、活動は尻すぼみ、その後X-JAPANのTOSHIのアルバムに参加、楽曲も提供、他にもEARTHSHAKER解散後、西田昌史とGirl U Needを結成するも上手くいかず解散。90年の後半にはVIENNA復活も話題にならず、その後はGACKTと活動していたはずです。


VIENNA - Step Into… ★★★ (2018-03-25 14:30:45)

後に二井原実とDed Chaplinを組む事になる、VO.Gの藤村幸宏、Bの永井敏己とOuter Limitsの塚本周成、Novelaの西田竜一による前作同様のラインナップが参加した2nd。
重厚感のあるサウンドでありながらも幻想的な美しさを漂わせる、所謂プログレな世界観も持ちつつもハードな設えを損なわないダイナミズムもあり、ロックな魅力と鮮烈なる美意識を両立させた名盤だ。
キーボードプレイヤー塚本の優美で叙情的なフレージングの構成は、藤村の幅広いジャンルを網羅した芳醇なギタープレイとも合致しており、テクニックに優れたリズム隊を従え、複雑でテクニカルな要素も構築している。その反面、大げさなプログレサウンドの中に、親しみやすいメロディを放り込み、聴きやすく纏めているのが素晴らしい。少々耳に引っ掛かる藤村のハイトーンの、国産プログレバンドの系譜としてはありだろうが、個人的にはチョイと苦手だ。そんな不満を抑え込む程の、技量と楽曲の完成度があるので、さしたる不満にはなりません。
テクニックに埋没することなく、聴かせるという場面と、超絶技巧で黙らせるという高度なテクニックを惜しげもなく披露しているというバランス感覚もやはり魅力だろう。やはり藤村のトーンは苦手だったりするのだが、独自性の高いタッチのギターは、ギターキッズならずとも耳を捉えては離さないでしょうね。

優れたバンドではあったが、1989年にライブアルバムを残しバンドは解散。藤村と永井はDed Chaplin。ドラムの西田はACTIONに参加。その西田は急病で倒れたLoudnessの鈴木の代役としてステージに立つのだから何が起こるか分かりませんね。西田にとっては過去在籍したバンドの中で一番へヴィなドラムを要求されるでしょう。実力はあっても日の目を中々浴びれなかった西田竜一、個人的にはGACKTの後ろで叩いている姿を見たときの残念感はハンパなかったもんね。チャンスを掴んで欲しいッス。


中島優貴 - 大予言~ハート・オブ・ルネッサンス ★★★ (2018-03-25 13:40:17)

NEXUS ROCK LEGEND ARCHIVE COLLECTIONシリーズによって見事に復活した中島優貴のソロアルバム第一弾。
世界滅亡、所謂世紀末予言をモチーフとした一代コンセプトアルバム。中島のキーボードを主軸としたスケールの大きい壮大な世界観、その細部に拘った空間演出の妙、キーボードプレイヤーのみならず、中島がいかに優れたコンポーザーなのかが、このアルバムを聴けば理解できるでしょう。

下記メンバーが参加した、豪華ラインナップによる、ほぼインストアルバム。こういうのな難解でダレるし、苦手だという方も多いでしょうが、主役たる中島のイマジネーションに富んだプレイと楽曲のもつ魅力は、最後まで緊張感が途切れることなく突き進んでいくので、大いに楽しんでもらえると思いますよ。単純明快なスピードナンバーや、耳馴染みの良いポップロック、楽しければ何でもよいってのとは、違いインテリジェンスを楽しんで欲しいですね。文字通り、音を楽しむ、そういう有意義な時間を堪能出来るはずですから。

山本 恭司 (G)⑩
佐久間 正英 (B,Syn)②④⑨⑩⑫
神馬 利明 (B)⑤⑥
樋口 宗孝 (D)⑨⑩
宮永 英一 (D)②④⑥⑫
JJ (Vo)④

最近、中島優貴さんの名前を見かけなくなったなぁ、何をやっているんだろう。稀有な才能を眠らせるのはもったいないです。


Claudio Simonetti's Goblin - Horror Box - Knight of the Night ★★★ (2018-03-24 13:08:23)

ダリオ・アルジェントのホラー映画『オペラ座 血の喝采』のサントラに収録
オリジナルを演奏しているのはイタリアのGOWというバンド
しかし映画のサントラのクレジットはSteel Graveになっていた?
経緯は良く分からないがこの企画モノに収録されている
ちなみにこの曲はヒロインの恋人が首にナイフを突き刺され口の中に貫通という
血飛沫ドクドクのゴア描写がある名シーンで使われています
その時のヒロインの状態がエグイ
ロープみたいなもんで拘束された後に
目に下に針がいっぱいついたテープを張られ瞼を閉じたら刺さるので
殺人現場を終始みていろの刑でした
映画はグダグダだったが何度見てもこの状態と殺戮の場面はカオスだと思う

ちなみに衣装さんが殺されるシーンでは
北欧のHM/HRバンドNorden LightのNo Escapeを使用
今回のボックスには入ってませんでしたね


中島優貴 - 孔雀王 ~幾千億の煌~ ★★★ (2018-03-24 12:47:57)

ヤングジャンプで連載された人気漫画『孔雀王』、今作はその世界観をイメージした音源集らしい。所謂、アニメとか後に実写版となる作品とは関係のない独立したもの、時代は1987年、随分と画期的と言うか冒険したんですねぇ。いまでもアニメの世界ではこういう事があるのだろうか?
今作はプロデュース及びアレンジャー、そしてキーボードプレイヤーとして八面六臂の大活躍を見せる中島優貴を中心とした、豪華ラインナップによるロックアルバム。
Vo、田中昌之(クリスタルキング)②⑧、喜屋武マリー③⑥、結城梨沙②④。
G、Char⑥⑨、松澤浩明③、うじきつよし⑧、平山照継②
Dr.樋口宗孝⑤⑥
上記メンバーが参加して作り上げられました。渾身のコンセプトアルバムなんです。

確かにキーボードが前面に出た作りだし、大半の楽曲はリズムプレイも打ち込みですから、その辺りに物足りなさを覚える事もあるでしょうが、アニメ関連だからと言って舐められる事のないクオリティを保持した楽曲が収録。
全9曲のうち5曲が歌入りと言うのも馴染みやすい要因でしょう、田中昌之がリードボーカルと務める②のハードさと飛翔感と洗練された響き、浜田麻里のカヴァー③は喜屋武マリーが熱唱、⑤のインストナンバーは、樋口と中島共作によるあれの続編でしょ。とマニアなら興味を惹かれるでしょう。
サブリナの活動がうまくいかず、中島優貴が手掛けた渾身のコンセプトアルバム。キーボードを主軸とした、分かりやすい楽曲が中心の作風なので、幅広く楽しんでもらえるでしょう。

1, 臨兵闘者皆陳烈在前
2,SPIRAL DREAM (Image from 孔雀)
3,LAST SCENE
4,天使 SASAYAKU (Image from 阿修羅)
5,DESTRUCTION II (Image from 孔雀VS六道衆)
6,DANGER NIGHT II
7,葬春花~さくら~ (真理への愛)
8,OUT ON THE ROAD (Image from 王仁丸)
9,黄土の回廊 (慈愛への旅路)


SABRINA - サブリナ ★★★ (2018-03-23 14:05:20)

限りないロマンが翔け巡る、このスペイシーな感覚が、いま新鮮。
“サブリナ”のドリーミー・ロック!!中島優貴率いるサブリナの爽快なハード・パワー・ポップ、
80年代特有のカラフルかつキャッチーなサウンドが懐かしくも新しい!!

上記の紹介文ピッタリの音でしたね。
ミュージシャンとして類まれな才能を持ち合わせていた中島優貴、その枠に収まりきらない才能は、無国籍サウンドとして広く知られたHeavy Metal Army~Eastern Orbit、そしてソロと制作活動に精を出すも、思った成功は得られなかったのか?
次に着想したのが本格派ガールズメタルバンドFlying Visionのヴォーカリスト田中志摩子らと結成されたこのバンドが進んだ道は、歌謡テイスト満載のポップロック路線、特に②のようなタイプの曲は大きく評価を分けるでしょうね。
その合間に③⑤といった哀愁の歌謡ロックもあるから嫌いにはなれないが、体調のすぐれない日は全く付き合えない安っぽさが満載だ。この音楽性で中島や田中さんの事を語られると厳しいのだが、1986年で日本のメジャーという悪い部分を抽出したような中途半端さが出てしまい、メンバー全員の良さを殺しているように感じられるのが、評価を分ける最大のポイントだろう。
当時はこのような中途半端な音を聴かされると殺意を覚えた思春期のワタクシでしたが、今となっては、そのヌルッとした歌謡テイストも含め、フンフンと鼻歌交じりで楽しめるから不思議なものです。ダイハードなメタルファンには薦められないが、国産メタルの酸いも甘いも知りたいと言う猛者には手に取って欲しい一品ですよ。

NEXUS ROCK LEGEND ARCHIVE COLLECTIONの魔力にワタクシは屈しました。今聴いても軟弱だぜサブリナはさ、でもって中島は、これ以降はソロをメインになったんじゃいのかな?メタルシーンでは名前を聴かなくなったよ。そして孔雀王のイメージアルバムで活躍など、キーボードプレイヤーあるあるになりましたね。


BUTCHER BABIES - LILITH ★★ (2018-03-23 13:18:26)

ハイディとカーラのメタルディーバを擁するインダストリアル系のへヴィサウンドをブチかますショックロックバンドの3rd。
近代的なバッキバキのデジタルノイジーメタルコアを主軸としつつも、非常に親しみやすいポップセンスとキャッチネスさがあり、その中に混ぜ込まれる普遍的なメタルにも通ずる様式、そのバランス配合は楽曲によって変わるが、基本はあらゆるスタイルの飲み込んだミクスチャーラウドロックだろう。
へヴィでダークな色彩美の中で、エモーショナルな優美さと耽美主義が激しくぶつかり合い、前衛的感性が鋭い矛先となり突き刺さってくるもシーケンスとループを用いるグルーブに押しつぶされる事もなく、親しみやすいサウンドの中で各スタイルが自己主張しているのが面白い。
この手の、スタイルの音楽には日頃も全く触れる機会もなく、門外漢も甚だしいオジサンですが、アメリカのバンド特有の冷たいコンクリートメタルサウンドと、機械と人間の融合、それらの魅力を高い精度で聴かせる手腕に、新生代のヒーロー、近代メタルの旗手としての存在感の強さを感じずにはいられません。個人的にはクリアパートで歌っても、衰えない歌声も良い。スリップノットに代表されるようにクリアパートになった途端に、可愛い声になるのは勘弁ですからね。


DESPERADO - Bloodied, But Unbowed ★★★ (2018-03-21 12:10:08)

レーベルの意向を受け制作されたTwisted Sisterの『LOVE IS FOR SUCKERS』セールスも振るわなかったが、主役たるディー・スナイダー自身も不満があるのか、いち早くバンド活動に見切りをつけ動き出したプロジェクトがこのバンド。
ギターはパンク畑出身でもあるバーニー・トーメ、ドラムは燻っていたクライブ・バー等に声を掛けレコーディングがスタート、1989年にはリリース予定だったが直前でエレクトラレコードから契約解除、その為に長らく埃に埋もれていた作品が1996年にひっそりとブート盤として世に出回る事に(後年2007年には正規盤がACEというタイトルに変更され出ます)その出来栄えが、実に時代を見越したブルージーかつハードな70年代型のロックを意識したメタルサウンドだった事に驚かされる。流石はディー・スナイダー、先見の目があったんですね。1989年と言えばシーンの潮目となるリアルサウンドが求められていました、彼らはいち早く、その空気を読み取り時代に即したものを作り上げたのにリリース直前で見送られたんだからね。
結局このバンドは、ろくに活動もせずに解散状態。ディーはシーンの動向を見守りながらWidowmakerへと流れ、ソロ活動に進みます。
おそらくディーのイメージとかけ離れた音楽性にレーベル側が興味を示さなかったのでしょうが、ここで聴ける乾いた本格派のアメリカンロックサウンドとバーニー・トーメのド派手はギターサウンドは絶妙な絡みを見せ、地味に聞こえる楽曲に大きいアクションをもたらしています。ドラムのパワーヒッティングも超クール、お得意のハイハットのデカさに痺れます。

ディーがお化粧を落とし、進みたかったリアルなロックサウンド、けしてキャッチーさやメロディアスな面を捨てたわけではないので、もしこの音が1989年にリリースされていたら、注目されていたんじゃないだろうか?そんな思いを馳せずにはいられません。
①②③と渋いカウボーイロックが幕が開け、④では濃厚なへヴィバラードで聴き手を魅了、バーニーの派手なアームプレイも飛び出します。ディーらしいポップセンスを内包した⑤など前半からバラエティに富んだ楽曲が目白押し、完全にイメージ変更に着手しています。⑥以降も70年代のヴァイブとメタルな感性を融合した良質な楽曲が続きます、フックのあるメロディ、ディー・スナイダー節とも言えるメロセンスを生かした楽曲に、絡むバーニーの派手なギターは相性も抜群でしたね。彼のギターがこれでもかと切り込んでくる⑥のカッコよさ、中盤のインストプレイのテンションの高さに唸りますよ。

個人的には、この砂埃舞うブルージーなメタルサウンドを勝手にカウボーイメタルと呼んで楽しんでいるが、シリアスな作風に終始したディーの心意気に共感しますよ。
今こうして聴けば、Twisted Sisterから、能天気さを取り除いただけという見方も出来ますからね。不思議なものです。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Cozy Powell Forever (2018-03-20 13:33:51)

あれ??100%コメントしていると思っていましたよ。とほほ…

柴田直人が中心となり制作されたコージー・パウエルのトリビュート盤に対抗するべく、柴田と世界一不仲の樋口宗孝が音頭をとりリリースされた企画モノ。
個人的に、樋口のドラムプレイからコージーを感じた事がなく、彼もインタビューでジェフ・ポーカロを大絶賛するタイプだ。あのリズム巧者のジェフと、頑固一徹のコージーでは正反対だし、そもそも樋口はワンバスだ。もろにジョン・ボーナムだろうよ。
そんな中でのコージーカヴァー大会に一抹の不安が…そして参加メンバーの畑違い感にも更なる不穏な空気を生み出すのだが、やはり当時としては、お客さんからステージに立つと、氣を貰う発言でファンを戸惑わせ、最終的には俺には神が宿っているらしい発言まで飛び出した事が影響したのか、袖を分かつ事になった高崎晃との共演、所謂オリジナルLOUDNESSがRAINBOW辺りをやるという一点で購入を決意(インドじゃない高崎のギターが聴きたい)。

思いのほか、樋口がコージードラムを叩き、多くのマニアを驚かせました。フレーズのみならず、あのバカでかい音でも負けないと言うのが樋口の凄さだろう。他にメンバーに関しては、場違いがエグイ、普段からへヴィなバンドで叩いていないし、そんな付け焼刃では無理、コージー役を真矢、富田京子、樫山圭では荷が重すぎる、彼らが悪いのではない選んだ奴が悪い。それは聴けば一目了然だが、彼らのファンが今作を手にして、普段は耳にしないジャンルに興味を持ってくれる事を狙ったのであれば悪いアイデアではないだろうが、コージーマニアには不評だったろう。

そんなメンバー選考もあったのか、全然コージードラムを感じない曲を選んだりと、リスペクト精神を感じさせない作風と参加アーティスト、その知名度選考なのか、柴田直人に対抗したのかは分からないが、実に中途半端なカヴァーアルバムとなった。


下記にて参加アーティストと楽曲を記入。コージーが大嫌いだった⑧⑨を選ぶってどんな忖度が働いたんだとコージーマニアなら憤慨するでしょうね。

でもインドギターな高崎の②の鮮度。華麗なアンサンブルに引き寄せられる③。完コピドラムが楽しめる④。拘りぬいた⑤。こんなシンバルはコージー叩かんよな⑥。リズム隊が好き勝手にやった⑦。同じく好き勝手に叩いているが、石原がマイケルになりきり渾身のプレイで魅了な⑫。など話題性と意外性の組み合わさったカヴァーもあり、コージー云々でない部分で楽しむ事が出来るでしょう。ちなみに、この企画でライブツアーを敢行。沢田泰司の本格復帰などアナウンスされたが彼は不参加。その代わりに山下昌良がステージに立ち、ライブではオリジナルラウドネスが復活しましたね。
でも、そのライブはさらに、死者を冒涜するような内容でイアン・ペイスとジョン・ボーナムの曲をプレイ、次は二人のトリビュートを出しますと宣伝しました。そして挙句にS.D.Iもやりました(激怒)

集金アルバムを作りまくり晩節を汚しまくった樋口宗孝、お互い歩み寄り、柴田直人と作り上げる事が出来たら国宝級のカヴァーアルバムになったろう。樋口のドラムは、それくらいコージー・パウエルを意識したものを今作で叩いていた。


1. Overture 1812 (TCHAIKOVSKY / チャイコフスキー:1812年)
Various Artists.

2. Stargazer (RAINBOW )
Vo. 二井原実、G. 高崎晃、Ba. 寺沢功一、Key. 厚見玲衣、Ds. 樋口宗孝

3. Over The Top (COZY POWELL)
Ba. 寺沢功一、Key. 厚見玲衣、Ds. 樋口宗孝

4. Lost In Hollywood (RAINBOW)
Vo. 生沢佑一/二井原実、G. はたけ、Ba. 寺沢功一、Key. 厚見玲衣、Ds. 樋口宗孝

5. The Score (EMERSON, LAKE & POWELL )
Ba. 寺沢功一、Key. 厚見玲衣、Ds. 樋口宗孝

6. Kill The King (RAINBOW)
Vo. 二井原実、G. DAITA/石原慎一郎、Ba. 沢田泰司、Key. 厚見玲衣、Ds. 真矢

7. Theme One (COZY POWELL)
Ba. Tony Franklin、Key. 厚見玲衣、Ds. Carmine Appice

8. Ice Cream Cakes (JEFF BECK GROUP)
Vo. 二井原実、G. 高崎晃、Ba. 鮫島秀樹、Key. 厚見玲衣、Ds. 樋口宗孝

9. All Night Long (RAINBOW)
Vo. 生沢佑一、G. はたけ、Ba. 田中丸善威、Key. 厚見玲衣、Ds. 富田京子/樋口宗孝

10. Since You Been Gone (RAINBOW )
Vo. 二井原実、Cho. 牧穂エミ、G. 石原慎一郎、Ba. 寺沢功一、Key. 厚見玲衣、Ds. 富田京子

11. Slide It In (WHITESNAKE)
Vo. 寺田恵子、G. 石原慎一郎、Ba. 寺沢功一、Key. 厚見玲衣、Ds. 樫山圭

12. Armed And Ready (THE MICHAEL SCHENKER GROUP )
Vo. 影山ヒロノブ、G. 石原慎一郎、Ba. Tony Franklin、Key. 厚見玲衣、Ds. Carmine Appice

13. The Loner ~ Dedicated to Jeff Beck (COZY POWELL )
G. 石原慎一郎、Ba. 寺沢功一、Key. 厚見玲衣、Ds. 樋口宗孝


虹伝説 - 虹を継ぐ覇者 ★★★ (2018-03-20 12:52:05)

国内アーティストが結集したDEEP PURPLEのトリビュート盤の成功に気を良くしたのか、満を持して、あのRAINBOW伝説を母体とした究極のカヴァーアルバムがリリース。梶山章と森川之雄のコラボを、これが最大のポイントとなったが、バックを固めるメンバーも気心の知れた仲間を集め、このメンツによる活動を視野に入れたラインナップとなっているのも見逃せません。
個人的には、ゲスト参加の本家からの二人、ジョー・リン・ターナーとデイブ・ローゼンサルはいらないと思うが、森川とデュエットしたりと、それなりの話題性もあり、売上げアップに貢献したでしょう。

EARTHSHAKERの工藤はコージータイプのドラマーとして知られているが、この成り切りぶりにファンは大喜びでしょう。主役たる沼津のグラハム・ボネット森川の歌唱に問題無、このプロジェクトに相応しい人物だ。特にパワーシャウト一発を決める姿は勿論だが、ジョーばりに甘いトーンもフォローできる柔軟さがあるので、世界を見渡しても適任だと思っています。
そして梶山のギターはリッチーらしいが、新しい解釈で対応しており、キメのフレーズは壊さないが、らしさも十分にあるテクニシャンだ。このアルバムでジョーと共演した事が、彼の活動に大きく影響を与えたのだから、このプロジェクトは意義のあるものでしたね。

どうしてもお祭り感覚のプロミュージシャンによるカヴァー大会な様相と呈する作品になりがちな、カヴァー集でここまで本域を感じさせる作品はそうなはないでしょう。⑨以外は、ほぼ予想内の選曲の為、少々刺激は薄いのかも知れないが、その分、期待を裏切らないアレンジと渾身のプレイにマニアは勿論ですが、それ以外の方が聴いても大いに楽しめるでしょう。
何より古いマテリアルの楽曲を新しいテクノロジーで復活させた事が素晴らしいと思います。細部に拘った日本人らしい、オリジナルの味を損なわないリスペクト愛溢れる一枚。リッチー・ブラックモア復活が叫ばれる今だからこそ聴いて欲しいです。


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ ★★★ (2018-03-18 15:27:04)

個人的には待望だったSTAND PROUDシリーズの第2弾。しかも柴田直人師匠が手掛けるとなればね。個人的にはLOUDNESSでも活動に、彼らしさを感じていなかったので余計に期待も大きかったです。
屍忌蛇ヴァージョンと比べると明らかに一つ上の世代のアーティストによる選曲も多く、あえてベタなものは外したなと思える。実力派のバンドの隠れた名曲の再発見的な役割を担い、その拘りの選曲と渾身のプレイに魅了されました。
中でもリッチー・ブラックモアを素人の小西昌人という人物に担当させたのが凄い。やはりプロなら自分の色を出し、そんなにリッチーしていないものだが(1996年に出たDEEP PRUPLEのカヴァーがイイ例ですよ)、小西氏は完コピでしたね。
リラックスして歌い二井原実のパフォーマンスも良かったが、特に彼が低音で歌う⑤なんて新たなる魅力だろう。流石は柴田直人のサジェスチョンと唸ります。NOVが歌う⑩も思いのほかハマり、オリジナルを超えたといっても過言ではないでしょう。
小野正利のグレン・ヒューズも凄く良かった。解釈の違いを上手く溶け込ませ、やはりオリジナルを殺さない好アレンジに脱帽。
柴田直人師匠の拘りの強さを感じずにはいられません。
この一枚にはロックのルーツたる系譜を猛烈に感じます。メタル系アーティストに感化され人生を狂わされたマニアなら、共感を激しく覚えると思いますよ。やっぱり哀愁のメロディに惹かれているんですよね。

1. OVER THE HILLS AND FAR AWAY(GARY MOORE)

V:柴田直人、森川之雄
G:清水昭男
D:本間大嗣
key:高浜祐輔
Violin:弦一徹

2. TURN UP THE NIGHT(BLACK SABBATH)

V:二井原 実
G:屍忌蛇
D:KATSUJI

3. THE LOOK IN YOUR EYES(HUGHES/THRALL) 

V:小野正利
G:清水昭男
D:本間大嗣


4. READY FOR LOVE (BAD COMPANY)

V:下山武徳
G:木暮武彦
D:本間大嗣
Piano,Org:三柴 理

5. WAITING FOR LOVE (THIN LIZZY)

V:二井原 実
G:柴田直人(右チャンネル)、屍忌蛇(左チャンネル)
D:KATSUJI

6. YOU FOOL NO ONE (DEEP PURPLE)

V:森川之雄、高谷 学
G:小西昌人
D、Per:本間大嗣
Org:増田隆宣

7. SINCE I'VE BEEN LOVING YOU
  (LED ZEPPELIN)

V:人見元基
G:北島健二
D:大内貴雅
Org:増田隆宣


8. NOTTHING TO LOSE (U.K.)

V:佐藤 満
G:柴田直人
D:本間大嗣
Moog,Org,key:厚見玲衣
Violin:弦一徹


9. FIRE DANCE (RAINBOW)

V:下山武徳
G:小西昌人
D:KATSUJI
key:高浜祐輔


10. CATCH YOUR TRAIN(SCORPIONS)

V:NOV
G:足立祐二
D:大内貴雅


11. STARLESS (KING CRIMSON)

V:佐藤 満
G:和嶋慎治
Per:本間大嗣
Melotron,Org:厚見玲衣
Sax:河野利昭


12. CADLELIGHT (WISHBONE ASH)

V:柴田直人
Chorus:佐藤 満
G:柴田直人(右チャンネル)、佐藤 満(左チャンネル)
D:大内貴雅
Org:三国義貴

13. WEISS HEIM (RAINBOW)

G:小西昌人
D:KATSUJI
Piano,key:三柴 理


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ - Weiss Heim ★★★ (2018-03-18 15:05:13)

ベーシストがこれを選ぶ
主役は自分ではない楽曲なんだという
柴田直人師匠の心意気が思いっきり伝わります
しかもリッチー役はミュージシャンじゃない小西昌人
アルバムを締めくくるのに相応しスローナンバー
オリジナルと聴き比べてもそん色のない出来栄えに脱帽
特にリッチーぶりには驚嘆あるのみ


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ - Candlelight - Throw Down the Sword ★★★ (2018-03-18 15:02:06)

これぞ柴田直人師匠のルーツ
フォーキーな英国サウンドに酔いしれます
佐藤&柴田のツインギターも素晴らしいです
ここでは歌も柴田師匠が入れています
思い入れの強さを窺い知れますよね


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ - Catch Your Train ★★★ (2018-03-18 14:55:52)

トーン一発で足立と分かるギターが凄い
クラウス・マイネをNOVが歌うってどうよと思っていましたが
出来の良さに土下座で謝罪します
リズムプレイはオリジナルよりカッコいいな
このメンツによって暗く湿った初期のスコピを見事に演じきっています
それにしても足立は上手い
彼に必要なのはベストメンバーですよ


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ - Fire Dance ★★★ (2018-03-18 14:52:11)

やたらと過小評価されるジョー時代のRAINBOW
その中で選ばれたのがこの曲
正直嬉しくてガッツポーズが出ましたね
個人的にはKILL THE KINGなどと双璧をなす大好物な一曲です
オリジナルの味を完全に再現
高浜のキーボードは圧巻
サラリーマン小西氏のリッチーぶりに脱帽
KATUJIさんもチャック・バーギみたいにキッチリ叩いています
芸の細かい好カヴァー
今アルバムのハイライトです
もっとジョー時代も聴いてくれい


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ - Nothing to Lose ★★★ (2018-03-18 14:48:10)

イントロの音は絶対に拘りましたね
厚見玲衣による渾身のプレイに引き寄せられます
U.Kのカヴァーですが
あえて親しみやすいポップなものを選んだんでしょう
その辺りが流石ですよね
歌うは日本のPink Floydと呼ばれた四人囃子の佐藤満
それにしても本間は多彩なドラマーだ
ヴァイオリンも素晴らしい
今アルバムの中で一番好きなカヴァーです


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ - Since I've Been Loving You ★★★ (2018-03-18 14:43:29)

北島健二のジェフ・ベックは流石ですね
本当にうまい
そして人見元基のパフォーマンスは圧巻です
大内の柔軟さも良かったね


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ - You Fool No One ★★★ (2018-03-18 14:40:56)

柴田&本間のANTHEM組による成り切りぶりに驚いた
カヴァーデイルなら高谷学でしょう
サラリーマンにリッチーを弾かせた柴田師匠の英断に驚いた
そして小西さんは見事に弾いていますよ
ある意味このカヴァーアルバム最大の目玉でしょう
聴いていて笑いが止まりません
歌以外まんま第3期なんだよなぁ


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ - Waiting for an Alibi ★★★ (2018-03-18 14:37:28)

この曲を選んだのも憎い
二井原実先輩も低いところを上手く歌っていましたね
セクシーですよ
ツインギターは屍忌蛇と柴田師匠
上手くカヴァーしていますね
オリジナルを聴きなおしましたよ


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ - Ready for Love ★★★ (2018-03-18 14:34:37)

見た目とは裏腹な繊細なタッチのピアノで魅了する三柴
枯れたギターで期待に応えた小暮武彦
そして下山武徳のエモーショナルな歌声に酔いしれます
改めてオリジナルの良さを再確認しました


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ - The Look in Your Eye ★★★ (2018-03-18 14:31:50)

グレン・ヒューズとは全く違うタイプの小野正利先生が見事に歌いきっています
オリジナルのポップさを殺さないアレンジと出来栄えに脱帽
柴田直人師匠の仕事ぶりに目を細めますね
小野先生の抜擢は大正解です


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ - Turn Up the Night ★★★ (2018-03-18 14:29:15)

この曲を選んだセンスが憎い
メタリックな疾走ナンバーを的確に再現
声質は違うが二井原実先輩のロニーぶりも楽しみましょう
屍忌蛇も弾いてるわ


柴田直人 - STAND PROUD! Ⅱ - Over the Hills and Far Away ★★★ (2018-03-18 14:25:00)

柴田直人が本格的に歌入れしています
森川の歌も入ってきますが自分のパフォーマンスと比べてどう思ったのでしょう
次のレコーディングからは優しくなったと思いますよ
アイリッシュフレーバーたっぷりのオリジナルを遜色なくカヴァー
オリジナルは打ち込みでしたが
ここでは本間がカッチリと叩いています


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Who do They think We are ? -A Tribute to Deep Purple From Japan ★★★ (2018-03-18 14:19:37)

わが国を代表する豪華アーティストが一堂に会して制作された渾身のトリビュートアルバム。
所謂、アーティストに由来されない名前だけのメンバーが揃ったのではない、適材適所にメンツが収まったと思える愛のある選曲とアーティストに興奮を覚えますね。特にシーンから遠ざかっていたブレイズの池田とプレシャスの梶山の名前がある事に驚かされました。確かにウリ川本関連の企画ではありますが、この二人が参加している事で、今作の本気度が聴く前から伝わってきます。
特に沖縄のパープル、紫から宮永とジョージ紫の参加も、当然と言えるし、一番意外だったのはレーベルの意向もあったのかデーモン閣下が参加しているくらいなもので、後は本当に、これぞなメンバーが揃っています。知らない人には以外に思われるB’zの増田隆宣は、本来はコチラのフィールドで語られるアーティストだったので全然以外ではないのですよ。むしろ、向こうの活動が以外なのです。
そんな実力派ミュージシャンによる、愛のある好カヴァーの連発に、マニアであればある程に、ニヤニヤとさせられる。拘りのプレイやアレンジを楽しむのが一番ですね。
柴田直人師匠はグレン・ヒューズをやりきったし、池田、梶山は渋かった。そして岡垣の拘りも流石だし、森川のシャウト一発に痺れましたね。
この企画アルバム、最大の功績は何と言っても隠居していた梶山章の復活に貢献した事、森川と共演した事が後の活動にも繋がったし、シーンの活性化に一役も二役も買った。同じく人見元基を担ぎ出したのも嬉しかった。
そんな裏の事情も楽しめるのだが、各メンツが鎬を削るべく、渾身のパフォーマンスを叩きつけ元曲の持つ魅力を、壊すことなく完璧にやりきっている姿に、日本人らしいリスペクト精神を見ましたね。
個人的には、SLYの二井原実ヴァージョンで歌入れした事が唯一の不満で、彼の上手さを生かさないブーストしたへヴィヴォイスがイマイチ、今回の企画には合っていませんでしたね。




①Burn  
  デーモン小暮/人見元基(vo)、池田繁久(g)、増田隆宣(key)、柴田直人(b)、菅沼孝三(ds)

②Speed King
  森川之雄(vo)、藤本泰司(g)、永川敏郎(key)、高橋ヨシロウ(b)、工藤義弘(ds)

③Lay Down,Stay Down
  人見元基/宮永英一(vo)、池田繁久/ルーク篁(g)、増田隆宣(key)、柴田直人(b)、菅沼孝三(ds)

④Strange Kind of Woman
  人見元基(vo)、藤本泰司/梶山章(g)、岡垣正志(key)、内田雄一郎(b)、宮永英一(ds)

⑤Child In Time
  森川之雄(vo)、梶山章(g)、岡垣正志(key)、内田雄一郎(b)、菅沼孝三(ds)

⑥Lazy
  二井原実(vo)、池田繁久(g)、増田隆宣(key)、内田雄一郎(b)、菅沼孝三(ds)、森川之雄(harp)

⑦Lady Double Dealer
  人見元基(vo)、池田繁久(g)、増田隆宣(key)、柴田直人(b)、宮永英一(ds)

⑧Woman From Tokyo
  二井原実(vo)、橘高文彦(lead g)、島紀史(backing g)、永川敏郎(key)、高橋ヨシロウ(b)、堀江睦男(ds)

⑨Fireball
  森川之雄(vo)、梶山章(g)、ジョージ紫(key)、内田雄一郎(b)、菅沼孝三(ds)

⑩Highway Star
  宮永英一(vo)、中間英明(g)、ジョージ紫(key)、高橋ヨシロウ(b)、工藤義弘(ds)


影山ヒロノブ - 聖闘士星矢 BOYS BE 〜君にあげるために〜 ★★★ (2018-03-17 13:11:52)

『アニソン界のプリンス』今では、そう呼ばれ親しまれるLAZYの影山ヒロノブ。昔、NHKの歌番組で、アニメソングを歌う事に抵抗があり、特撮の戦隊モノを歌う際にはKAGEなる変名で歌を入れたという話をしていました。確かに昔はアニメの主題歌を歌う≒都落ちというイメージは確実にあった。その後、水木一郎や堀江美都子と営業を行う事の、そこで起こった子供たちの声援、さらには、諸先輩たちのアドバイスに開眼。アニメソングを歌うという事の尊さを知り、この世界で生きてくことを本気で決めた影山ヒロノブ。その後ドラゴンボールの主題歌を歌い、成功を収めるのですが、今作はそんな開眼時に影山ヒロノブ&Broadway名義で制作された、聖闘士星矢ヒット曲集の第3弾。

楽曲提供のみならず演奏も元MAKE-UPの松沢を中心としたBroadwayのメンバー敢行。MAKE-UPのシンガーが影山ヒロノブに変わっただけとも言える作風になっており、第1弾同様、聖闘士星矢という漫画を題材にした本格派のコンセプトアルバムへと仕上げています。軽めのサウンドプロダクションだがアレンジ一つで、どう変わるかは聴けばハッキリと分かります。
その裏設定を楽しみつつ、フックに富んだ哀愁のメロディを聴き胸を焦がしたいですね。爽快感とポジティブな空気、その前向きな姿勢に、多くの少年少女達の背中を押したんでしょうね。素晴らしい事ですよ。

それにしてもクオリティ高いなぁ、聖闘士星矢関連の楽曲って、こんなにロック色が強いんだね。


MAKE UP - 聖闘士星矢 ヒット曲集 ★★★ (2018-03-17 12:46:58)

人気漫画のアニメ版に収録された楽曲をひとまとめにしたのだろうか?詳しいバイオは知らないがMAKE-UPのメンバーが全曲手掛けている、実にMAKE-UPらしいメロディックな楽曲が収録されたロックアルバムでした。

正直、車田正美の世界観というか絵が苦手で、ファミコンのゲームでやったゴールドクロスとの戦いあたりしか知らないので門外漢も甚だしいワタクシですが(結局フェニックスの一輝が一番強いんじゃないのか?)
この『聖闘士星矢 ヒット曲集』と銘打ったアルバムのクオリティの高さには本当に驚きました。当然アニメの世界観を投影した歌詞だし、サウンドプロダクションもそれ相応ですよ。
しかし山田の情念たっぷりの粘着ヴォイスは全開、松沢もキッチリとハードなプレイを見せつける場面もあったりと、アニメソングと言う枠組みの中で全力でハードサウンドを叩きつけており、テクニックよりもフィーリング、その叙情派メロディックスタイルとの相性も、想像以上にハマっており、アニメのお仕事と手を抜かずにしっかりとやりきっている姿に、驚嘆させられました。

1986年にアニメの世界で、ここまでロックを受け止めていたとは、このヒット曲集の在り方と意味合いは大きいものがありますね。
個人的にはMAKE-UPによる歴としたファンタジー、アニメを題材のコンセプトアルバムとして楽しめるでしょう。
彼らは元々、ゴリゴリのハードサウンドではなく、叙情的なメロディとキーボードを前面に出した音楽性だっただけに、無難に収まっていますね。
ちなみに⑤⑧は『アニメソングの女王』堀江美都子がMAKE-UPのメンバーを従え熱唱。そして③では山田信人と共演を果たしています。MAKE-UPで聖闘士といえば①ばかり、取り上げられますが、沢山の良質な楽曲を彼らは作成していたんですね。芯の通った素晴らしいコンセプトアルバムですよ。

しかしバンド自体は、この時点で解散状態。山田とキーボードの河野はGrand Prix結成へと向かい、ドラムの豊川義弘はGraund Slamへと合流。残った松沢はコンポーザーとして活動、その後も、このアニメの楽曲に携わり、影山ヒロノブと共演もしていましたね。


JUDAS PRIEST - Firepower - Never the Heroes ★★★ (2018-03-16 16:14:36)

ベーシックです
王道です
これぞブリティシュメタルです
今っぽさと伝統が融合しています
流石の一撃でしたね
聴き込む程の味わい深い一曲でしょう


JOE SATRIANI - What Happens Next ★★★ (2018-03-16 15:01:49)

天才ギタリストの名を欲しいままに、世界中のアーティストから尊敬と憧憬の念を抱かれる、ジョー・サトリアニ教授が放つインストアルバム。今回の目玉は何と言ってもベースにグレン・ヒューズをベーシストに専念させた事がポイント。お互い気心の知れたドラムのチャド・スミスとグレン、ジョーの3人から繰り出されるイマジネーションの数々に、興味は尽きませんが、とにかくジョーのギターワークと多彩なサウンドプロダクションの凄み、ギターという楽器を自由に操りつつも、難解なフレーズや実験的な要素が強く、ギターを弾かないモノには小難しいと感じさせるといった演出も一切なく、非常にストレートなロックギターインストとして楽しめるでしょう。
サラリと派手なテクニックを盛り込んでくるが、それ以上に素直なメロディとトーン一発、ムードで酔わせるギタープレイで聴き手を魅了。疾走感のあるロックインストからフュージョン系は勿論、デジタルサウンドまで、全てを飲み込んだ作風を一つのベクトルへと向かわせた教授の、新たなるテキストに多くのギタリストは、その課題に取り組まなければいけないでしょうね。
それにしてもグレンとチャドの二人による問答無用のリズムプレイは実に強烈だ。特にブルンブルンとうねりを上げるグレンのベースは本当にカッコいい。歌わないグレンってのも実に魅力的だ。


POISON DOLLYS - Invasion ★★★ (2018-03-13 13:58:54)

わが国でも昨今の嬢メタルブームの盛り上がりには驚いていますが、有名なのはMOTORHEADの妹分として紹介されたGIRLSCHOOLやVIXENというところなのでしょうが、コチラはアメリカのバンドで女性4人組です。その彼女達が1985年にセルフタイトルでアルバムをリリースするのですが、コチラの自動登録ではINVASIONでした。他のタイトルでキチンとした製品があるのなら欲しいですね。

今作のオープニングの①なんですが、実はボー・ヒルが手掛けたTwisted Sisterのアルバム『Love Is For Suckers』に収録されるタイトルトラックと同じものなんです。あちらは1987年ですからね、実はコチラのヴァージョンが先と言うのですから、マニアの興味を擽るでしょう。作曲クレジットはマーク・カーターという人物。詳しいバイオはサッパリなんですが興味が湧くわ。
ちなみに今作のプロデューサーはエンジニアとしても知られるロジャー・プロバートで、LOUDNESSの名盤『Soldier of Fortune』やFates Warningの作品などに参加している人物ですよ。

その①に導かれ繰り広げられるのは、女性らしい繊細さのある扇情的なメロディを生かした本格派のハードサウンドで勝負。小細工無用のストレートな作風は、男には出せない細やかさがあり、軽快なリズムに哀愁のメロディをしっかりと乗せています。
妙なコマーシャル性やポップロックで逃げないスタイルは音質のショボさをモノともしない芯の強いハードサウンドを奏でており、甘く切ないハードサウンドの根幹を支えています。

どこか蓮っ葉な雰囲気もありそうだが、キュートで冷ややかな感傷的メロディを、オーソドックとも言えるハードサウンドで迎え、粗削りな面はあれど、一味違うメロセンスとコーラスワークに彩られた本格派のガールズHM/HRサウンドとして大いに楽しんでもらえるでしょう。

わが国の流行りのガールズメタルって、妙に壮麗なシンフォ系ばかりでしょ、舶来もんも、ゴシック系ばかりです。その合間に女性のグロウル、そういうのもう珍しくないし飽きました(一番ダメなのは修正写真だ)。
個人的にガールズHM/HRの旨味ってのは、こういうバンドだと思いますよ。大好物です。おかわり自由です。
ちなみにギターのジーナ・スタイルは90年代後半に再始動したVIXENに加入します。

それにしても、どうして自動登録出来たんだろう。ワタクシはこのアルバムの正規品が欲しいです。


PRINCESS PANG - Princess Pang ★★ (2018-03-13 13:17:15)

米国籍の女性シンガー、ジャニ・ファスターと北欧出身のロニー・ローゼが出会ったのがバンド結成のきっかけ、北欧人脈で楽曲と演奏を済ませ、米国で歌取りを行い完成させたのが今作。その商品に目をつけたのがMETAL BLADEのブライアン・スラゲルなんですが、時代的には完全にガンズ以降のバットボーイズ系のハードロックサウンド。この手の作品をMETAL BLADEが手掛けるんだと驚いたが、北欧人脈でも埃っぽいアメリカンロックを再現出来るんだと言う事にもっと驚きましたね。
後年、北欧からもガンズクローン的な70年代的スリージーなロックバンドは枚挙としてあげられるほど、デビューを飾るんですが、このバンドが十把一絡げな扱いを受けなかったのは紅一点の女性シンガーの存在感に尽きるでしょうね。女性らしさもあるがパンチの効いた歌い回しはセクシーでカッコ良かった。特に⑥のような攻めてくるロックソングで力を発揮したでしょう。パワフルな⑦の彼女には良く似合っていましたね。暗がりのバーが似合うメロウな⑧なんかも聴かせてくれますよ。そんな中でもスタンダードなブルースベースのロックソングの②のようなタイプの曲がバンドの軸なんだが、多彩な楽曲をもちいり飽きる事無く聴かせる工夫を凝らしてるのも好印象でした。
アルバム一枚で消えたバンド故に、知名度は低いのでしょうが、VIXENのような華やかなポップセンスはなくとも、地に足をつけた本格派のロックサウンドを聴かせる、女性シンガーの居るバンドってのは逆に稀有な存在だったと思いますよ。


RANDY JACKSON'S CHINA RAIN - Bed of Nails ★★★ (2018-03-13 12:42:09)

ZEBRAの中心人物だったランディ・ジャクソンが立ち上げたソロプロジェクトの1st。国内盤は手掛けたのは我らがZEROコーポレーションなのですが、むしろZERO盤しかないとも言われており、当時、米国でディールを失ったバンドがわが国限定でリリースした作品は多くありました、特に東芝EMI傘下のZEROは良質なサウンドを世に送り出しましたね。作品によっては実態のないバンドのデモ音源の製品化や遅れてきた国内盤などに加え、NIGHT RANGERやマイケル・シェンカーのアルバムをリリースするなど勢いのあるレーベルでしたね。そんなZEROの担当者に目に留まったのが忘れ去られた男、ランディ・ジャクソンなのですが、今作はZEBRAにも通ずる透明感のあるメロディとポップセンスを生かしたアメリカンロックを披露。主役たるランディの歌とギターを軸に置きつつも鍵盤楽器も大胆に取り込み、実に聴かせるロックサウンドで勝負を掛けました。
何といっても権威ある商業誌で低評価を喰らったZEBRAの中心人物のソロですから、大した話題にならなかったのですが、スタジオミュージシャンとしてキャリアを積んできたランディが仲間を集め作り上げた作品だけに、外れは掴ませませんよ。
中低音域に迫力がない声ですが、その繊細さを生かした歌い回しも、丁寧に作り上げた構成力の高いハードポップサウンドと綺麗に折り重なり、ランディ・ジャクソン節とも言える、世界観を作り上げています。
爽快なコーラスハーモニーをサブに用意したドラマ性の高いメロディックハードな⑨。繊細な歌声がバッチリとハマる感動的な④、甘酸っぱいメロディがロックのリズムに乗って躍動する⑩、勿論、①のような乾いたロックナンバーも用意。メロディを聴かせるソフト路線に終始しているわけではないので、ふり幅の大きい芸の細かいロックサウンドを楽しんで貰えるでしょう。
今作一枚で消えたし、実態があったのかも謎のプロジェクトでした、それ故にメロディ派のマニアの間では(特に海外のコレクター)、結構な価値のある商品となったのですから不思議なものです。


LIGHTNING - JUSTICE STRIKE ★★ (2018-03-12 13:56:54)

マーキー・インコーポレイティドのAVALONからメジャーデビューを果たしている国産HM/HRバンドの3枚目のアルバム。
侍や忍者がコンセプトのバンドと言う事で、クールジャパン臭漂う存在感に色モノ的な雰囲気もありますが、個人的には苦手は部類にはなるが、X-JAPAN的な歌謡メタルテイストにVOLCANOやAION風のメロディックなスピードメタルが乗っかった、日本人好みのメロディックパワーメタルサウンドを披露。その胸を焦がす熱きパワーを内包した、アニソンよろしくな哀愁のメロディは、間違いなく高揚感を強く前に出しており、そこに分かりやすいメロディを導入する事で親しみやすさも補完しているのだから、好む好まざるを得ず完成度の高さは認めざるおえません。
クセの強いヴィブラードを掛けた歌い回しもNOVを彷彿とさせるものだし、ギターの扇情的な泣きメロとの相性は抜群の相乗効果を生み出している。ある意味、こういう音こそ、ハロウィーンやストラトヴァりウスと言ったものを好む、X-JAPAN的流れをくむ、もう一つの日本のメタルの感じるので、もっと認知されウケても良さそうに思いますね。
内輪でシコシコ作り上げた同人誌メタルとは一線を画すスケールの大きさと質の高さ、それは的確な演奏力に支えられた、類まれなセンスを劇的に爆発させたサウンドにあると思います。
メロディックでスピーディーな楽曲は好戦的なノリを常に誘発、聴き手をを鼓舞し続けるでしょうね。そこに扇情的なフレーズを常にぶっこむ二本のギター、どれをとっても一級品でしょう。


Valkyrie - Goddesses of Thrash ★★ (2018-03-12 13:25:25)

80年代から90年代の頭までシーンを駆け抜けた女性4人による国産スラッシュメタルバンドが、2015年に復活を果たし2017年にリリースした3曲入りのEP。手作り感満載のCD-Rなんですが、子育ても落ち着いて、昔の夢をと復活を果たしたのかなぁなんて思ったりしているのですが、攻めたドキュメンタリーを放送するフジTV系列に彼女達を是非とも密着してもらいたいです。興味あるよ、どういう経緯で復活したのかをね。
デモ時代の音源のセルフリメイクや未発表の音源を掘り起こたりと、当時の勢いをそのままにというか、あまり演奏も上手くなっていないような…でも分離の悪い低音も団子状態でブンブンと唸りを上げながら突進してくる様は迫力もあるし、ドスを聴かせた歌も悪くない。懐かしいノスタルジーを擽る音ではあるが、これは思いで作りの一枚ではない本気度も感じられ好感が持てます。
2018年の4月にはフルアルバムをリリース予定の彼女達、次は時間を掛けてちゃんとした環境で録音してもらいたいですね。こういう音を出すバンドは貴重な存在なのですから。2ndデモからリメイクされたVoid of Heatの掛け声コーラスも懐かしいッス


GRAND PRIX - Tears & Soul - Bodies ★★ (2018-03-12 12:58:50)

河野のキーボードを前に出したスケールの大きいハードポップナンバー
嫌みのない爽やかなポジティブ青春ソング
泥・汗・涙が似合いますかね
そこに微風が吹いていきます


GRAND PRIX - Tears & Soul - Never Lose Your Love ★★ (2018-03-12 12:55:24)

ピアノをバックの切々と歌い上げます
情感豊かな山田の存在が肝でしょう
ベタ過ぎるのがねぇ


GRAND PRIX - Tears & Soul - Down ★★★ (2018-03-12 12:53:52)

抑え気味の山田による哀愁のある歌声がハマっています
ジャジーでスローなナンバー
こういうノリとフィーリングを出せるのがエエ


GRAND PRIX - Tears & Soul ★★ (2018-03-12 12:51:27)

元MAKE-UPの山田信夫と河野陽吾が中心となり結成されたバンドの記念すべき1st。日本コロンビアのTriadよりリリースされたのですが(同時期に二井原実のソロも出ていて、この2バンドでメディアに露出したりと結構プッシュされていた)、MAKE-UPからロック色を抜き、河野のキーボードと山田の粘着力のある男臭い歌声を軸としたパワーポップサウンドを披露。エッジの立ったロックナンバーや叙情的な哀愁路線もないだけに、MAKE-UPから流れてきたファンにとっては少々喰い足りない面も強いでしょうが、所謂J-POP層に食い込むべく結成されたと思われる作風にまとまっており、カーレースのタイアップも取り付けたりと、より大衆性の強い音楽性で勝負を掛けました。でも弾けるようなポップさよりは、雄大な景観を思い浮かべる大陸的なリズムと乾いたメロディという、ある意味、オーソドックスなロックサウンドへと仕上げてあり、妙にオッサンくさいサウンドになっていてます。
個人的には、その辺りのやり過ぎ感になんだかぁとなるんですが、日本人による嫌みのない優等生なアメリカンロックと、山田の情感豊かなパワーヴォイスには、聴かせるだけの魅力があるのも事実なんですよね。
ギターのカッティっグとかもオシャレ過ぎるんだよ、もうチョイ、バランスをとって欲しかったです。エエ雰囲気があるだけに、ちょっと残念なんだよなぁ。でも聴かせる技をもっているのが憎い。特に山田の歌の上手さには、やっぱり惚れ惚れしますよ。


Shy Blue - Crime and Pain ★★ (2018-03-11 14:54:31)

アンセム脱退後、柴田以外の3人でバンド結成に動くも、直ぐに森川と二人で動き出した清水昭男、結局二人のコラボは長く続かず、その後すっかり名前を聴かなくなった清水だったのですが、1995年に、グランドスラムのドラマーだった北岡新紀とジャクスン・ジョーカーなど複数のプロジェクトに顔を出していた倉田 雅貴ことMASAKI、札幌のサーベルタイガーに籍を置いていたが音源を残していないので、無名だった佐々井康雄の4人からなるロックバンドがシングル2枚をリリース後、満を持して制作されたフルアルバムがコチラ。
歌謡ロックとしては、テクニックを出し過ぎるリズム隊と、ギターだが、本格派と呼ぶには軟弱過ぎる要素が強く、その売れ線志向ぶりと、アーティスティックな両面がぶつかりあうポップロックサウンドなのだが、一番近い音楽性はB'zでしょうね。そっち方面のミクスチャーロックが好きな方なら楽しめるが、バンドの出自に期待をすると肩透かしを思いっきり食らうので要注意ですよ(ちなみにワタクシにとってはB'zのお二人も本格派のメタル系アーティストなんですけどね)。

1995年に国内盤でゴリゴリのメタルを期待する訳にもいかなく、そもそもJ-pop臭にクラクラする日本語のタイトルなど見れば、何となく音楽性も見えてくるが、このメンツならば、もう少しガリっと歯ごたえのあるハードサウンドを期待していたので、本当に残念でした。
歌心溢れる清水のテクニカルなギターが虚しく鳴り響いていますよ。MASAKIのベースいらんじゃん。北岡はグランドスラムで実力を発揮できないから辞めたのにね。
しかし今作には実に魅力的な面があります、それは甘くマイルドな声質を生かした伸びやかな歌唱スタイルで聴き手を魅了する佐々井のパフォーマンスに尽きる。ヴィジュアル系チックな楽曲の中に色艶をもたらし、単なるJ-POP崩れのロックサウンドの中に、楔を打ち込んでいますよ。そんな魅力的なシンガーが居るのになぜ、清水はリードヴォーカルを担当したんだ。

散々酷評したのは、コチラが勝手に期待をし過ぎただけで、このバンド関係者は、メタル系のアーティストが居るからといって、そっち方面で売り出したわけではないので、脳みそを切り替えれば、大いに楽しめるんですよ。

オシャレなサウンドメイクの中でも清水は我を張っているし、北岡もシーケンスの合間で意地を見せている。やはり佐々井の歌は魅力的だ。そんなマニア泣かせの今作は本当にCRIME AND PAINな作風となっていますよ。
⑨曲目のALL MY LIFEなんてメタル系のハードリフにドライブするグルーブが心地よいアメリカンロック風に仕上げているし、聴きようによっては全然聴けるんだよな。
そんな予想の範囲内の音楽性ではあったのだが、個人的に一番驚いたのは、清水明男が明らかに二重の整形手術を受けた事ですがいかがでしょうか(笑)。どうせやるならヴィジュアル系でやり直せば良かったのにね。そうすればウケも違ったんじゃないのかなぁ?

個人的には誰にも共感されないだろうが、アイリッシュフレーバーたっぷりのシナーの1stをJ-pop風味満点に味付けしたようなアルバムだと思って聴いています。清水のギターには、そういった情緒があるんですよね。


ROBIN MCAULEY - Eloise ★★★ (2018-03-11 14:08:34)

Grand Prixが中途半端な形で消滅した後、ソロのシングルやFar Corporationに参加などを経て、マイケル・シェンカーと合流した事で一躍時の人なったロビン・マッコリーのソロ名義のシングル。
特筆すべきはGrand Prixの未発表曲と言われる②なんだろうが、ロビンのフックに富んだハーモニーを生かした潤いのる歌声を披露。殻のファンならずともメロディ派なら大いに楽しんでもらえるでしょう。
この作品、リリース後、マイケルと合流したロビン。憂いのあるアイリッシュなメロセンスと歌声が、あのバブリー路線でなければ、今日の評価も違っていたと思わずにはいられません。ライブにおけるゲイリー時代の楽曲を歌うロビンのパフォーマンスは元曲の魅力を余すことなく伝えており、今でも初期のダークな哀愁路線だったらなら、どうなっていたのかと考えますね。
両者とも売れたかったんだろうなぁ、そう思うと合点がいくが、②を聴く度に複雑な思いになりますよ。


ROBIN MCAULEY - Eloise - Don't Say Goodbye ★★★ (2018-03-11 13:54:01)

Grand Prixの未発表曲
少々盛り過ぎたカヴァー曲よりも落ち着いていてロビンの声にあっている
聴くべきはコチラだろう


ROBIN MCAULEY - Eloise - Eloise ★★ (2018-03-11 13:46:44)

オリジナルはBarry Ryanというポップシンガーの楽曲。
オリジナルにあったロマンティックさも残しているがちょっと硬めのアルデンテな仕上がりになっていますね。


DEMON ANGELS - Time of Confusion ★★★ (2018-03-11 13:24:38)

イタリア人ギタリスト、クリス・ファルコが率いたChris Falco's Demon AngelsがDemon Angelsと名を改め再始動したバンドの1st。イタリア人の中に今作でゲスト参加をしたのが、最近ではSurvivorのシンガーも務めたロビン・マッコリー。オープニングのファットなギターリフが聞こえてきたときは、ちょっとギョッとしましたが、クリスの歌心のあるフラッシーなギタープレイも炸裂するが、ロビンの色彩豊かなハーモニーを生かした歌も大切にした、パワフルに正統派HM/HRサウンドを披露。④のようなメロウなハードポップナンバーなんかはロビンにお似合いなのだが、いつも以上に力を入れたパフォーマンスで魅了。パワフルなサウンドと対峙しています。
古典的な手法に則った楽曲は多いが、現代的サウンドプロダクションを用いり古臭さを排除したのが印象的、そこにロビンの有機的なメロディと歌声が絡らむ事で間口が広がっているのも見逃せません。現代的なスタンスと言う先鋭性とロビンの成熟したパフォーマンスの融合が、マイナーなバンドだった彼らを一段上のステージに押し上げましたね。
硬軟交わるへヴィグルーブの心地よさを倍増させたのが、ロビンのフックに富んだメロディだと言うのも実に興味深いものでした。


MAGNUM - Goodnight L.A. ★★★ (2018-03-10 13:24:08)

このアルバムタイトルを見せられて、嫌な予感に肝を冷やさないマグナムファンはいるのかいと言われる問題作。時代は1990年、仕方のない事でしたが、アメリカ進出と言うのはこういうことなんですね。かの国は他国のいいところを取り込んでも結局はアメリカ流だもんなぁ。美味いけどカルフォルニアロールは寿司と呼べるかね的な、アメリカ流儀に抗えず、多くのバンドが本質を見失い失速したのですが、ご多分にもれず、マグナムも歌を忘れたカナリア状態に陥る事に、どこかヨソ行きのバンドサウンドに、かつての彼らの姿を重ねると落胆するファンも続出だったようですが、駄作の烙印を押された事を真に受け、聴かないのはもったいないと言える品質の高さは誇示しており、名プロデューサー、キース・オルセンの元、装飾を省きシンプルなロックサウンドに舵を切ったメロディック路線も聴き応えは十分にあります。
⑧とか聴いて、こんなもんマグナムじゃないとはとても言えません、抑え気味でもストリングスアレンジも持ち込むキーボードは健在だし、収録曲も中盤から後半に向けて徐々に従来の魅力を完備した楽曲も目立ち、聴きようによっては実にバラエティに富んだ一枚として楽しめるでしょう。シンプルでライトになったのは外部ソングライターによる楽曲が半数近くあるのも起因しているでしょうし、レーベルも狙ったんでしょう。ちなみに提供者はジム・ヴァランスとラス・バラードです、だから質は低くないですよ。


MAGNUM - Sleepwalking ★★ (2018-03-10 13:05:54)

英国の重鎮だし、メロディックHM/HR界の重鎮と言っても良いでしょうね。前作でメジャーレーベルからGOODNIGHT L.A.されてしまったマグナム。そのあおりもあるだろし、時代の流れというのもある。そういった閉塞感の中でリリースされたのが今作でしょう。前作のような雰囲気も残しつつ英国的なニュアンスは復活、かなり大人しめの楽曲が大半を占め、ある意味ボブ・カトレイのソロでも作ったのかかいなぁと言いたくなるような歌モノ路線を敢行。AOR風味も強めの作風に、マグナムらしい優雅な展開美がなく、物足りなさも覚えるでしょうが、バンドの歴史を紐解くうえでも一度は耳にして欲しいアルバムです。


MAGNUM - Escape From the Shadow Garden ★★★ (2018-03-10 12:57:22)

ブリティッシュHM/HRの重鎮、マグナムが2014年にリリースしたアルバム。以前からそうだったが、再結集以降もコンスタントに作品をリリース、その勤勉ぶりには頭が下がるのですが、いずれもクオリティの高さを保持している事に驚かされる。前作でも聴けたストリングスアレンジを盛り込んだマーク・スタンウェイの手技も大フューチャーされた音楽性は、トニー・クラーキンのプロデュースの元、ツボを心得た安定のバンドサウンドで魅了。芳醇なメロディが叙情味溢れる質感を伴い優美だが力強く舞い踊ります。安定感が強すぎて、ややスリルに欠けるし、マークはとにかく我を出さない素晴らしいギタリストだ。
主役はバンドサウンドだし、もっと言えばボブ・カトレイの温かみのある高貴なムードを醸し出せる、あの歌声だろう。その尖り具合の丸さに、刺激を求める耳にはチョイと刺さらないかもしれないが、安定と言う名の色彩美豊かな曼荼羅模様に、このバンド最大の魅力を感じます。滋味深い主役不在とも言えるバンドサウンドは聴き応え十分ですよ。
それにしても昔から抱かせる彼らのイメージを守りながら、今聴いても古臭いと思わせないアレンジ力には目を見張るものがありますね。トニー・クラーキンの才能に改めて築かされました。当たり前のようで難しいですよ。昔のヴァイブを今の時代に通用させるのはね、単なる焼き回しじゃないからさぁ。


MAGNUM - Lost on the Road to Eternity ★★★ (2018-03-09 13:53:36)

長きに渡りバンドを支えてきたマーク・スタンウェイが脱退というニュースは、このバンドにとっては大きな損失だったろう。ソングライティングのみならず、LIVEにおける演出と言う観点からも由々しき問題だが、ボブ・カトレイとトニー・クラーキンの二人から生み出されるケミストリーは健在。深みのある歌声と、豊富なアイデアに彩られたリリシズム溢れるロマンティックなハードサウンドを披露。その練り上げられたメロディから醸し出される芳醇で高貴な香りに、このバンドの真骨頂を味わえるでしょう。
今回は老獪なテクニックを駆使しするも、やはり衰えを感じるボブをサポートをするように、リー・スモールやトビアス・サミットなどがゲスト参加、この世界観を押し上げてくれています。
あまりにも楽曲中心の作風ゆえに、ロックバンドとしての厳つさが足りないと、スピード感や目に見えたハードさを好み方には、少々大人しいサウンドとなるのでしょうが、この滋味深きマグナムサウンドが醸し出す圧倒的な存在感に、どこまでも引き寄せられます。いぶし銀のハードサウンドに酔いしれますね。テクニカルなプレイがなくともトーン一発で酔わせるギターも円熟味を増していますよ。


APPICE - Sinister ★★ (2018-03-09 13:36:03)

この世界では知らない人はいないでしょうと言えるカーマインとヴィーニーによるアピス兄弟がドラムバトルを繰り広げる、プロジェクトチームによる1stフルアルバム。個人的には豪華ゲスト参加によるギターゼウスなどで、ややハズシ気味の作品を出した印象の強いカーマインでしたが、ミーハー根性を押さえきれず衝動買いを敢行。内容は今風の音を封じ込めたカーマイン兄弟のドラムプレイを堪能できるハードでへヴィな古典的ロックを楽しめる一枚でした。
オリジナル曲にまぎれて、蛇足感はありましがサバスメドレーの⑬やロビン・マッコーリーが歌う事でイメージも変わったブルーマーだーの⑥なども収録され、バラエティに富んだ楽曲が多数収録。ポール・ショーティノは何を歌っても上手いし、クレイグ・ゴールディはRAINBOWタイプの様式美ではなくへヴィなミドルナンバーを2曲持ち込み存在感をアピール。ロン・サールのエモーショナルなギターが堪能出来る⑧などが耳を惹きましたね。
次回は単純明快に走り抜ける疾走ナンバーや、キングコブラを彷彿とさせるアメリカンロックなんかも聴いてみたいっす。


北斗の拳 - 北斗の拳 Original Songs ★★★ (2018-03-09 12:54:48)

不朽の名作漫画『北斗の拳』その人気は国内では留まらず、ハリウッドにて実写化され、ファンから不評を買いまくった迷作まであるのだが、こちらはアニメ版の主題歌はおろか挿入歌までひとまとめにした一枚。
集英社の悪い癖が出てしまい、ラオウが死すで終わっておけば良いものの、元斗皇拳のフォルコを投入。個人的にはこの辺りまでは胸を熱くし涙でページが捲れないほどの感動を覚えたが、ファルコがあっさりやられる北斗琉拳の件りから、幾度記憶がなく、特に北斗琉拳のヒョウとケンシロウが血を分けた実の兄弟みたいなエピソードに落胆してしまい、読むのを辞めた記憶があります。大人になってから、コンビニで売られていた北斗の拳の、お得番みたいな分厚い奴を買い集め、最終回まで読んだ時は驚きましたね。
北斗琉拳のあとも続き、ラオウの息子と旅に出る話や(不評過ぎて物凄い中途半端な終わり方で次のエピソードに向かいます)三国の話、最終的には大人になったリンとバットとの再会など、辻褄の合わないぶっ飛んだエピソードの連続に、本気で集英社に怒鳴り込みたくなったが(歴史的名作を汚い金儲けの道具に使うな、こんな無理やりなストーリー作者が泣いとるわい)数々のエピソードに彩られたアニメ版の楽曲を聴き、ワタクシは年に数回は手に取り楽しみますよ

トムキャットに①②やクリスタルキングの⑪⑫が有名なんでしょうが、最後の方でチラッと流れた子供バンドの⑤⑥⑦⑧がお気に入りです、時代を反映した電子的な音に、子供バンドらしさを感じませんが、お仕事として引き受けたのかなぁと、性格の悪い深読みをしながら楽しんでいますよ。およげたいやき君の子門真人が歌う好戦的な③や④なんかも入っているのが嬉しい。ちなみに⑨⑩は神谷明さんが歌っている挿入歌で、いずれもアレンジ一つでカッコいいメタルナンバーになりそうな楽曲でしたね。

後年、新たに霞 拳志郎を主役に、北斗神拳のルーツを辿る新作を発表したが、かつてのような格闘シーンの少ない物語で、諸説あるが、アニメ関係者の話によると、そもそも今のご時世、北斗の拳の地上波による再放送がNGらしい、理由はひこうを突いて、断末魔の叫びを上げながら、血しぶきを上げ肉体が破裂する的な描写がNG。BPOが許さないというのが理由らしい。
あの世界観を誰が真に受けるんだ?その恐ろしい発想に膝の震えが止まらないが、昨今の世知辛い世を見渡すと妙に頷きますよね。NHKのBSで火野正平さんは自転車に乗り各地を走り抜け、視聴者の思い出を叶えるみたいな番組を放送しているが、スキャンダルまみれの人生の火野さんを、リアルタイムの出来事だったら、今なら誰も許してくれないだろうなぁ。あれ、でもエエ番組よ。厚みがあるんだよなぁ演者のさぁ。

関係ない話を、のたうち回りましたが、北斗の拳と言えば数々の名シーンがあります。その中でも南斗聖拳のシュウの件は泣かせますね。仁星として生きた男のエピソード、そしてケンシロウをかばい爆死しる息子、さらにピラミッドの頂点での別れ、さらに憎きサウザーの悲しき宿命の件、凝縮しているやないか。でも一番好きなキャラはやはり、雲のジュウザですね。あんな風に死にたいっす(感涙)
このサントラを聴き、ワタクシはあの熱き男達の世界観にいつだって酔いしれますよ。
強敵と書いて『友』と呼ぶ、そう教わりましたもんね。

1.TOUGH BOY
2.LOVE SONG
3.KILL THE FIGHT
4.WIND&RAIN
5.SILENT SURVIVOR
6.DRY YOUR TEARS
7.HEART OF MADNESS
8.PURPLE EYES
9.KEN-北斗星-
10.荒野の風
11.愛をとりもどせ!!
12.ユリア……永遠に


S.A. SLAYER - Prepare to Die - Final Holocaust ★★★ (2018-03-07 12:53:39)

これもWarriorっぽいメロがでます
Shine on, shine on, in all of your gloryのところね
確信犯ですなぁ
パワフルでけたたましUS産パワーメタル
ロン・ジャーゾンベクのソロで弾き倒しています
へヴィグルーブが迫力満点に突進してきますよ


S.A. SLAYER - Prepare to Die - Prepare to Die ★★★ (2018-03-07 12:50:38)

あきらかにRIOTのWarriorを意識してますよね
歌メロの類似性のみならず楽曲もよりスラッシーにしたようなね(笑)
ドン・ヴァン・スタヴァンはRIOTに参加するべくして参加したんのかねぇ
そりゃ適任だろう


S.A. SLAYER - Go for the Throat ★★★ (2018-03-07 12:47:56)

このバンドは1983年にEPをリリース後に活動停止。その後、失意の中でバンドを解体したRIOTのマーク・リールと合流して-Mark Reale Project~NARITAと流れていくドン・ヴァン・スタヴァンとMACHINE HEADで大出世するデイヴ・マクレイン、ハイトーン系のシンガー、スティーブ・クーパーが居た事がマニア心を擽る存在として知られています。
実際に今アルバムのリリース時にバンドは実態がなくRIOT人気にあやかったとも言われているが真偽の方は不明です。

作風としてはメイデンやJP風味を盛り込んだ光沢のあるアングラUSパワーメタルサウンドを真っ向から聴かせています。その実直な作風に遊び心も少なく、視野の狭い音と思うだろうが、個人的にはRIOTをスラッシーにしたような音に聞こえ、大変興奮した事を覚えています。勿論、堅物で不器用な剛直メタルなんですが、時折切れ込んでくるメロディなどには『Thudersteel』に通ずつものがあると思いますよ。
この手のマイナーアルバムに悪評を叩きつけるのは簡単なのですが、USアングラメタルが大好きな方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。そしてRIOTマニアもルーツの一つとして楽しんで欲しいですね。


RIOT V - Unleash the Fire ★★ (2018-03-07 12:28:52)

『Army of One』から5年、名盤と誉れ高い『Thundersteel』時代のメンバーに長年の盟友マイク・フリンツ加えスマッシュヒット『Immortal Soul』をリリース。これで活動も上向きになるのかと思った矢先に、バンドの創始者であるマーク・リールが急逝。そのニュースに、とうとうバンドも長きに渡る活動に終焉を迎えたと思っていたのですが、マークを意思を引き継ぐが如き、再びメンバーが集結、新たにVirgin Steeleのドラマー、フランク・ギルクレスト、シンガーにReverenceのトッド・マイケル・ホール、そしてマイクの弟子にあたるニック・リーを迎え活動を再開。その新たなる船出に多くのマニアは期待を不安を入り混ぜたでしょうが、ここで聴けるサウンドは『Thundersteel』路線を継承したパワーメタルサウンドを披露。 ファンの涙を誘うような歌詞や楽曲を用いて見事に期待に応えましたね。
個人的には『Thundersteel』はRIOTのカタログの中でもチョイと異質なアルバムだと思っているし、線の細いトニー・ムーアは大の苦手だった。それ故に、この路線を支持しない数少ないRIOTファンなのですが、トッド・マイケル・ホールはトニーのようなハイトーンを駆使しつつも、より太く逞しい声を持っており、個人的な不満を解消。さらにはマイクとニックの新ギターコンビも、RIOTらしい哀愁にツインリードで聴き手も魅了。そりゃマークが存命なら、もっと叙情性も加味されるのではなんて思ったりすのですが、それは野暮な発想なので封印します。
マークの死を乗り越え、けして金儲けの為だけに集まったのではない事を証明した会心の力作。今後も継続して欲しいですね。

このバンドは確かにマーク・リールのバンドですが、昔から彼一人が曲を書いていたわけではなく、初期の頃はガイ・スぺランザや相棒のリック・ヴェンチュラもソングラインティングチームとして数多くの楽曲を提供していた。
マイク・ディメオ時代もマイク・フリンツも提供していた。そして今アルバムでも大活躍をするベースのドン・ヴァン・スタヴァンは権利の関係でRIOTと名乗れなかった時代のNARIT時代に既に名曲『Thundersteel』をマークと共作。欧州風味のRIOT節にスラッシーな攻撃性を持ち込んだのは、間違いなくドンだろう。曲間をつなぐSEの長さが不評でしたが、けして曲もアイデアも悪くなかった『The Privilege Of Power』ではオープニングの『On Your Knees』と『Black Leather And Glittering Steel』を書き上げ、『Metal Soldiers』と『Dance Of Death』をマークと共作しています。
ですから疾走感のあるメタリックなRIOTを支持する方なら、ドン・ヴァン・スタヴァンがいれば安心して、このバンドを支持できるでしょう。継続は力なり、長きに渡り活動を続けたRIOTの金看板を下ろさぬように頑張って欲しいです。
そして次作はもう少しお金を掛けて欲しいですね。メジャーから出た割には、脆弱なサウンドプロダクションじゃないのかね。昔から、このバンドはそこが問題だったぞ。
そして2018年にリリースされる最新作の先行配信の音源もやはりダイナミズムに欠けた、こじんまりとしたもんだったぞ(汗)


ESCLAVITUD - Return to Eden ★★ (2018-03-06 16:38:49)

90年代の中頃から活動を開始したスペインのバンドが2017年にリリースした3rd。活動歴の割には作品のリリースが少ないため、けして順風満帆といった活動ではなかったのかなぁと勝手に推察するですが、今作で聴ける音楽性は、起伏に富んだ場面展開の多い楽曲を中心としたメロディックHM/HRサウンドを披露。プログレ風味もあるが、メロディ主導とも言える曲作りを行っており、難解さは幾度感じないが、インストパートの長さにクドイさを感じる人も多いでしょう。
シリアスでダークなサウンドではるが、歌い手がマイルドな声質の持ち主で、その噛み合わせも微妙だなぁと思っていたら、歌い手がフランスのAttentat Rockの名盤『Strike』で歌っていたマーク・キューだと言うから驚きです。

へヴィでアグレッシブなリフとリズムを前に出しつつも、歌メロやコーラスパートを始め、キャッチーさをしっかりと主張する辺りにバンドの裏設定も見えてくるのですが、もう少しエッジが立っている方が、個人的には好みなので、その辺りで評価も別れる事になるのかも知れませんね。
クリアーな音質も聴きやすさを誘発しているし、ダークでミステリアス、そして勇壮さもあるだけに、バランス感覚の難しさを感じますね。


ATTENTAT ROCK - Strike ★★★ (2018-03-06 16:13:37)

いまだになんて読むのか分からないフランス産の正統派HM/HRバンドの3rd。1st、2ndと作品を重ねる度に確実に成長してきた彼らですが、今作では見事に音楽性を開花、勢いと若さが漲るサウンドは欧州のバンドらしい叙情性を残しつつも攻撃性を高めており、硬質なツインリードを軸に勢いよく襲いかかる、その姿は正にへヴィメタルという言葉がピッタリとハマる強烈な一撃となっているでしょう。

多彩なイメージを膨らませる音楽性ではあるが、今まで以上に焦点も絞り込まれ、硬軟交えたドラマ性は、どの楽曲で確かな手応えを感じるし、その研ぎ澄まされた感性には、このバンドのスケールの大きさを感じずにはいられません。勢いのある楽曲にも、叙情性とフックのある歌メロをねじ込めるセンス、曲作りも上手さも冴えわたっていますね。そりゃ多少なりとも歌、演奏と未熟な面はあるでしょうけどね、核となるスタイルがあり、パワフルだがキャッチーで聴きやすいメタルソングと言うものを確実に手にしています。全編に漲る張りつめた緊張感、勇壮だがスピーディーに走り出すも、哀愁のあるヨーロピアンスタイルが根底にあるから、魅力が倍増しているんですけどね。

1stに続いて、脱力系のジャケットが大損しているバンドですが、多くのメタルファンのハートにグサリと突き刺さる質の高い音楽性は、正にストライク!!、今聴いても胸を熱くする迫力満点のバンドサウンドに唸りました。これがフランス産だから認知されていないのが残念ですね。
2008年に再結成を果たしたバンドらしいのですが是非とも最新作を期待したいものです。


陰陽座 - 迦陵頻伽 ★★ (2018-03-05 18:04:50)

1999年に1stをリリースしてから既に17年、自らが立ち上げた妖怪メタルなる唯一無二のジャンルを極めた彼ら、その音楽性は拡大するファン層と共に音楽性の拡散もあり、作品によってはかなり、J-POP風味の強いものもあったのだが、ようやくここにきて、その拡散していた音楽性を再度集約し一つの方向に纏めてきたなぁと感じさせるの今作。

シンフォニックな味付けを前面に出してきましたが、根底にあるのは和のテイストであり、自分たちが研磨してきたスタイルだ。その壮麗なる和洋折衷のシンフォニックサウンドを迎え撃つのは、圧倒的な表現力を有する黒猫ちゃん。彼女の多彩な顔を使い分ける歌声と、バンドの中核をなす瞬火のディレクション能力によって盤石なるバンドサウンドを築いています。

全編に渡りメロディックな要素を強めつつ、ハードな質感もキープ、勿論、陰陽座ならではのバラエティに富んだ楽曲も用意、相変わらずこじんまりとしたミックスだしダイナミズムに掛けるサウンドメイクは、ハードなモノを好むモノには物足りないのだが、最大公約数のファンを慮れば当然の忖度だろう。

ただメロディを際立たせ、J-POP臭を上手く取り込み絶妙な采配でおもてなしをした瞬火、昨今の作風を支持するファンなら問題なく楽しめるでしょう
和風メタルの中に組み込まれたのは普遍的な叙情性、その耳を捉えて離さないフックに富んだメロディを最大限に高めた作風には一日の長を感じずにはいられませんからね。ソングライティング力の高さと、黒猫ちゃんのパフォーマンスがあってのなんですがね。

それ以前もロックに和の楽器を持ち込むみたいなアイデアのアーティストが居なかったわけではないが、ここまで長きに渡り活動を行うメジャーなバンドは陰陽座をおいていないと思われたが、あのAVEXから似たようなフォーマットのバンドがデビュー、向こうは瞬火のようなアーティスティックな拘りはないので、喰われないように頑張って欲しいですね。
普通の人がパッと聴いたら、そんなに違いがないですから、メタル発の歌謡曲と、歌謡曲発のロック風では次元が違いますからね。
そのあたりの違いを明確に見せれるかが今後のカギとなるでしょう。メタルという看板は軽くないからねぇ。
もう少しミックスに気を配って欲しかったなぁ。チョイと地味に感じる音だよ。


Dervish - Some Monsterism ★★★ (2018-03-04 15:10:15)

1979年から80年代の初期に爆発的なムーブメントとなったNWOBHM、その勢いは世界のロックに対する勢力図を大きく変え、シーン全体に多大なる影響を与えましたが、その期間は凄く短が濃密なものだった。そんな奥深い世界のNWOBHMなのだが、このバンドも1980年から1982年まで活動。大きな話題もなく解散するのだが2001年にデモ音源をひとまとめにしてアルバムをリリース。手書きのナンバリングという手作り感満載ではあるが、作品のクオリティとしてはNWOBHMのレベルを物語る高品質なもので、どんよりと暗雲立ち込める英国的な翳りあるメロディと、沸々と燃え上がる沸騰型のロックサウンドが融合している、あの特有のサウンドで、歯切れのよいギターリフと疾走感を煽るリズムプレイ、そこにパワフルでエモーショナルな歌声が乗っかり独特の世界観を見事に描き切っている。
シンプルでグルーヴィなハードブギーあり、アグレッシブなリフワークが映える疾走ナンバーあり、ダークな英国メタルありと、多彩だが、どの曲にも哀愁のメロディが塗されており、これ一枚でNWOBHMの歴史が総括出来るような内容となっています。
名もしれず、詳細はサッパリ分からないバンドですが、彼はを知ったのは今作のリードシンガーとして活躍する、デイヴ・モンゴメリーがヨナス・ハンソンのソロで歌っていたからです。
それにしてもNWOBHMは奥が深すぎる、まだ見ぬ歴史に埋もれた実力派バンドが多すぎるんだよね。一度手を出したか抜け出せない魔境だよ。恐るべしNWOBHMよ!!


Kidd Glove - Kidd Glove ★★★ (2018-03-03 13:23:46)

稀代のメロディメイカー、ポール・サブーが中心となり結成されたバンドが1984年にリリースした1st。彼の躍動感溢れるロックスピリットとフックに富んだメロセンスを生かした歌モノロックサウンドを披露、その向こうにワタクシの大嫌いなニュー・ウェーブ風味がチョイと感じられ(乾燥でもパクチー風味を嗅ぎ分けれるぞ)腹が立つんですが、まぁ時代的にもシャレオツなロックサウンド勝負したかったんだろうなぁと思うんですがねぇ。
でも押しの強いポール・サブーの歌声は、そんなシャレオツサウンドを押しのける灰汁の強さもあり、大半の楽曲はイキイキとした躍動感のあるハードサウンドも完備、その比率に合わせてチョイスしながら楽しめば十分に満足出来るでしょう。
大衆性とアーティスティックな両面を巧みに演出した自信作とも言えるバンド活動&アルバムでしたが、サッパリ売れず、早々と見切りをつけバンドは解散。翌年にはソロアルバムをリリースするサブー氏ですが、この方向性で一枚、二枚とアルバムをリリースしていれば状況も変わっていたのではと思わせる、質の高いクオリティを保持していたので一枚のみは残念でしたね。


SABU - Paul Sabu ★★ (2018-03-03 12:58:50)

今は亡きZEROコーポレーションからリリースされたポール・サブーのソロアルバム。彼のサミー・ヘイガー風の熱い歌い回しを生かしたハードロッキンなAOR風味も満点のお得意の歌モノロックを披露。その情感豊かな押しの強い歌声と爽快感のあるメロディも高次元で融合、曲によってはサックスまで飛び出す多彩な楽曲を用いて、自身の魅力をたっぷりと伝えてます。個人的にはもう少し、しっとりとしている方が、好みだったりしますが、所謂、北欧風のメロディは辛気臭いと感じる方には、コチラの豪快なロックサウンドの方がしっくりとくるでしょう。
今作も長らく廃盤でしたがZレコードからタイトルを変えて再発もされています。もっとお得なのは手軽なダウンロード版なのですが、そこで、彼がサウンドトラックとして楽曲提供した、笑いありホラーありのカルト映画『Hard Rock Zombies』の楽曲が聴けたりするのだから、ありがたい時代になりましたね。


ATTENTAT ROCK - Le gang des saigneurs ★★★ (2018-03-02 20:36:42)

前作から3年後にリリースされた2nd。その間に彼らはしっかりと音楽性を研磨していたのでしょう、JP譲りの攻撃性やMSGばりの叙情性も蓄え、しっかりと時代にアジャストしてきました。
前作と比べると明らかにスピードもアグレッションも倍増、エッジの効いたリフワークの切れ味も、シャープなソロも、ハードにドライヴィングするロック然としたリズムも、メタルと呼ぶに相応しいダイナミズムを演出しており、音質も悪さをモノともしない迫力に満ちている。その魅力を端的に伝えているのが、スピーディでエネルギッシュな④に集約されているだろう。歌い手も一生懸命シャウトを決めているしね。
ある意味、彼らの歴史はこのアルバムから始まったと言えるのだが、イギリスのロックと親和性の高いフランスならではの、歯切れの良さとドラマ性にメタルな魅力を思いっきり感じるでしょう。テクノロジーや理論など物ともしない気骨のあるサウンドに熱くなりますね。
個人的には今回もクサれジャケを期待しましたが、マイナーバンドにありがちなツマラナイ奴でチョイと残念でした。弾けて欲しかったなぁ。でも3枚目でやってくれましたけどね。


ATTENTAT ROCK - Attentat Rock ★★ (2018-03-02 20:09:34)

フランスの古参バンドが1981年にリリースした1st。全身黒ずくめのマスク男が銃を持って車を襲撃すると言う緊迫感を醸し出すアイデアではあったが、まったく生かされていない緊張感に欠けたジャケットが色んな意味でインパクトを残していますが、時代的にNWOBHMが勃発、隣国のフランスにも、そのブームは直ぐに飛び火、シーン全体も結構な盛り上がりを見せていたとのことでしたが、どういう訳は日本の評論家の耳には届かず、全く情報を伝えることなく、完全なるロック後進国の格下扱いを受けたフランスのロックシーン。彼らはその黎明期を支えたバンドなのだが、どこかいなたい雰囲気があれど、熱きロックスピリットに突き動かされた音楽性は、まだまだ粗削りだが何かを突き破ろうとする初期衝動に包まれており、陽性な雰囲気はあれどロック然としたダイナミズムを生み出しています。彼らがメタルバンドとしての本領発揮は次作以降となるんだろうが、エンディングに向けて一気に走りだす①やルーズな②、元気溌剌な③、歯切れのいいリフが耳を惹く④、甘まめのイントロも印象的なミドルナンバー⑤、ちょっとタドタドしいのだが走り出す⑥、ドライブ感のあるロックンロールな⑦、全然ハードコアじゃない大陸的なノリの⑧、キーボードも大活躍の明るい⑨、オリジナル盤には収録されていないシングルとして1980年にリリースした⑩も収録と、和音リフも懐かしい、純正ハードロックサウンドが好きな方は楽しんでもらえるでしょう。スピード感や派手なのが好みの方はチョイとキツイでしょうね。
でもてっきり、このバンドの事はコメントしていると思っていました。老いは怖いな。


JAMES BYRD - James Byrd's Atlantis Rising ★★★ (2018-03-01 05:17:58)

Fifth AngelのギタリストがShrapnel Recordsからリリースした1st。ドラムはケン・メリー、ベースはQ5のエヴァン・シャレイにヴォーカルは無名のフレディ・クルミンスが参加。James Byrd's Atlantis Risingという名義で、Shrapnelでしょう。中途半端なネオクラ路線だったら、どないしようかと不安もありましたが、オープニングはどっしりと構えたメロディックなミドルナンバーで幕開け、叙情派ギタリストの面目躍如か②ではFifth Angelを彷彿とさせる疾走ナンバーを放り込み現役復帰感を猛烈にアピール(少々やり過ぎだが)、哀メロハードポップの③と流れ、Shrapnelにありがちな、やり過ぎ路線ではない事に安堵。
でもShrapnel的とも言える面もあり少々堅苦しいのだが、ジェイムスのギターも適度に前に出しつつバンドサウンドとしてしっかりと纏め上げ、彼のメロセンスを生かした叙情派アメリカンHM/HRサウンドとして仕上げています。
フォーキーなメロディも映える④、アコギを生かした泣きのバラード⑤、飛翔感のあるFifth Angelな⑥と中盤以降も工夫された楽曲が並びダレさせないのは流石、個人的には結構な頻度でFifth Angelしている事に驚くが、その方向性を指示する方なら、今作は安心して聴けるでしょうね。歌い手がもう少し柔軟に歌いこなせるタイプなら良かったが、ないものねだりですかね。
思わずグラハム・ボネット辺りが歌えばなんて思いましたよ。7分超えのインストナンバー⑨以外はすべて歌入りってのもギタリストのソロとしては接しやすく、Shrapnelといって腰が引けている方も手が出やすいのかなぁと思います。


SABU - Heartbreak ★★★ (2018-03-01 04:43:42)

AOR系の歌モノマニアの間では知られる、歌もギターもプロデュースも一人でこなせる、マルチプレイヤーのポール・サブーが1985年にリリースしたアルバム。オープニングのAngelineからメロウなポップロックで幕開け、そこに熱を帯びたサブーのハスキーヴォイスが乗るんだから歌モノマニアのハートをガツンと掴んでいきますよね。②曲目以降も爽快感のあるメロディを軸に、キーボードを生かしつつもロックな熱さを損なわないアレンジセンスを駆使した名曲が目白押し、合間にハードなシャッフルナンバーの
Shake, Rattle, Rollや、ご陽気なHot Flash、お得意の哀メロナンバータイトルトラックの名曲Heartbreakなども盛り込み、その後もダレることなく最後まで聴き通せる魅力を有しています。
名盤と誉れ高いVAN HALENの『1984』+『5150』とまで言えば言い過ぎかもしれませんが(あんなにギターは弾いていないしね)、それほどのクオリティを有しているのは間違いないです。今なら簡単に安価でダウンロード版がありますので、興味のある方は手に取って欲しいですね。
ロックシンガー然とした逞しさと、メロディを生かした繊細さのある歌声、静かに燃え上がるBreakin' Outでの色気のあるパフォーマンスには、男のワタクシでもゾクゾクとさせられますよ。


SAXON - Thunderbolt (2018-03-01 03:43:30)

最近はコンスタントに作品をリリース、積極的にツアーを行い精力的な活動を継続する、ベテランバンドの熱い心意気が詰まった最新作がコチラ。作風としては近年にないくらいオーセンティックな作風を貫いており、ここにようやくアンディ・スニープとバンドの特性が合致。初期の頃の音楽性を現代にアップデートした作風は多くのファンの期待に応える出来栄えでしょう。よもや、このようなスタイルを2018年に叩きつけるとは驚きです。ギターリフ一つとっても正統性への純度の濃さを証明するようなキレもあり、懐かしも倍増ですかね。今まで以上にタイトに締め上げたリズムプレイも印象的だし、このあたりの作り込も徹底的に無駄を排したと言うことでしょう。
また楽曲もコンパクトにまとめたものばかりで、楽曲の半分以上が3分代というシンプルな構成に拘っているのも面白い。新しい面もあれど、今作はそれまでのへヴィネス路線とは一線を画した方向であり、2018年にクラシックメタルへの在り方を示した一枚とも思え、こういう方向性に進んだのを、前向きなのか、後ろ向きと捉えるかで評価も別れるでしょうね。

新旧の魅力を巧みに織り交ぜは②③④の流れは確かに素晴らしく、アルバムのハイライトと言える展開となっており、その為に後半が地味に映るとも言えるが、レミー・キルスターに捧げた⑤で多くのファンの涙を誘い、グロウルパートも挿入した⑥のクールなのに焼けつくようなへヴィグルーブのカッコよさに悶絶。英国的威厳に満ち溢れた⑦と続きエンディングへ向けて盛り上がっていくのですが、お約束のようなスピードナンバーが凡庸に映るのが残念(焼き回し感もね)。その合間に挟まれる⑨や⑪の出来が良かっただけに余計に気になりますね。こうなると衰えを隠すように、がなり立てるのもビフの歌声もチョイとね。

なんだかんだ言いましたが、個人的には、ここ数年のSAXONは動けなくなったベテランレスラーみたいなもんです。回りの若手が色々と仕掛け成立さえているプロレスの試合です。それだけに星は伸ばせませんが、天龍や長州がリングにいればよいというマニアには常に満点でしょう。こういう大味な作風は止めて、昔のようなバイカーズ路線も聴きたいのが本音。10年は手を変え品を変え、このスタイルをやっています。アメリカンナイズド時代よりもたちが悪い気がしますね。言い訳できないもん。

ここからは余談ですが、SAXONはこの最新作を引っ提げ、同じく3月に新譜をリリースJudas Priestと共に大規模な欧州ツアーに出かけます。そのJPも先行で公開されている楽曲が、随分と過去をイメージさせるものだった。JPはロブが復帰した時に、昔のアイデアを生かしたアルバムをリリースしているし、ロブ・ハルフォードも名盤レザレクションでシーンにカムバックした実績があるから、気にはなっている。最新作はセルフパロディになっていないかは大いなる問題だが、それ以上に感じるのは、2018年はHM/HRシーンにとって一つの潮目を迎えそうだ。
LOUDNESSの最新作も想像以上に古典的なスタイルに回帰していて驚いたが、こうなると腑に落ちる。そういえば昨年リリースされたMETALLICAのアルバムも随分と古典的なものだった。春にリリース予定のRIOT Vの新譜もTHNUDERSTEEL路線らしい。2016、2017年と国内外を問わず、ビックネームの原点回帰サウンドの乱発に驚いています。その流れの中でSAXONとJPが欧州で大規模なツアー、これはシーンにとって大きな変革をもたらすこといなるのかも知れませんね。


RAINBOW - Live in Birmingham 2016 ★★★ (2018-02-26 20:40:20)

突如アナウンスされたリッチーのロックへの電撃復帰。すっかり奥方とルネッサンスの世界へ旅立ったリッチーだったが遂に限定的ではあるがドイツなどの大きなフェスに参戦である。
ネットで見つけたシンガーのロニー・ロメロ以外は、ルネッサンス関連のメンツで脇を固めた布陣に、大きな話題性はなかったが、リッチーが「エレキ担ぐんだってよ」に多くのマニアが反応、その期待値の高さは物凄かったでしょうね。個人的には70歳すぎのおじいちゃんに、激しいパフォーマンスを求めるのはチョイと酷なので、個人的に思いで作りの域は出ていなかったのですが、本作は豪華なBOXセットに収録された、ブート的な扱いの修正なしの一品が単体で商品化。その清さに驚くのですが、ある意味、今のリッチーの腕を確認出来る意味では貴重な作品となるでしょう。

幾度、テンポはオリジナルよりも遅く、ハッキリ言って思いのほか、粗いと言うか衰えたプレイに萎える。ミスもヨレヨレ感もハンパないからだ。それでも惹きつけるのは、やはり思い入れの強さだろう。楽器を演奏する今の若い人が聴けば、質の低いパフォーマンスに何を聴けばいいんだ?と疑問を投げるでしょう。RAINBOW名義なのにDPの曲が多過ぎないか?とかね。
でもね、ミスやヨレヨレの合間にリッチーならではの、ハズシやアドリブも満載、今までとは違うアレンジもあり、ノスタルジー満載の空気感についつい笑みもこぼれ、心なしか胸が熱くなります。
やっぱりリッチーにはエレキが似合いますよ。欧州ではダウンロード限定のシングル盤もリリースしたリッチー、このまま、最後のアルバム制作へと向かってくれたら幸いですね。

なぜ、そんな事を期待するかと言うと、今の欧州圏では物凄い勢いで、クラシックなメタルサウンドが復権しているからです。LOUDNESSの欧州圏でリリースされた最新作しかり、JPと大々的な欧州ツアーを行うSAXONしかり、そしてJPもまたもや、初期の作風のモチーフとした雰囲気満載の最新作を3月にリリース予定。いずれも、ともすれば後ろ向きと取られかねない勢いのサウンドだ。
個人的には、その空気が立ちこめていた10年前には、リッチーに復帰して欲しかったが、70歳なんで無理のないロックサウンドで復帰して欲しい。ソロとかはゲストで逃げてさ、楽曲提供に心を砕いてくれればよいのだ。ノスタルジーよ再び。重い腰を上げて欲しいなぁ。


FLATBACKER - 戦争 -アクシデント- ★★★ (2018-02-26 12:44:05)

個性的なシンガーと言えば誰ですかと問われると、真っ先に思い浮かべるのがキング・ダイアモンド氏とサブラベルズの高橋喜一氏なのですが、丸ごとバンドとなると、唯一無二という表現にピッタリとハマるFLATBACKERしかいないでしょう。
ソリッドで重量感のある攻撃的なリズム隊と、妖しげなフレージングと鋭角的なリフワークを駆使する攻撃的なギター、パンキッシュな精神性を持ちつつも、メタルな整合性を併せ持つという離れ業を成し遂げた個性的なスタイルを築いていたのが、クマどりメイク姿も異彩を放っていたのがFLATBACKERだ。
いまこうして、冷静に向き合い耳を傾けると、まるでACCEPTがハードコアパンクスに路線変更したのかなぁ、みたいな音にも聞こえ、アグレッシブだがウネウネドロドロとのたうち回るへヴィグルーブのエゲつなさと、研ぎ澄まされた感性が刺々しく切れ込んでくるギタープレイの数々に、世界中を見渡しても本当に個性的だったと思わずにはいられません。
その個性の塊のようなバンドサウンドの頂点に君臨するのは、クセの強い強靭なヴィブラードを駆使するストロングな歌唱スタイルの山田雅樹。あの過激な歌詞を独特のスクリームと言えば良いのか、個性あふれる強烈な歌い回しでスコーンと突き抜けるのだから、聴き手の快感指数もマックスへと高まります。
SHOYOの独創性に溢れたギターは、テクニック至上主義とも言えるメタルギター群とは一線を画すスタイルで、流行のタッピングやスウィープ・アルペジオ的なスタイルではなく、ギター全体を揺らすようなロングトーンのヴィヴラードを大きく聴かせたと思えば、神経を逆なでするような音階を行き来するVENOM風の禍々しいリフワークなどなど、違うアプローチをとり、その佇まいには異端児という言葉がピッタリとハマるギターヒーローだった。キカイダーよりもハカイダーに魅力を感じる、ワタクシにとっては、彼のようなスタイルにシンパシーを感じずにはいられませんでしたね。
ある意味、パンクとメタルの壁を壊した存在として、両方のファンからも一目を置かれる事となった彼ら、ピチピチのレスラーみたいな服を着なかったのが良かっただけかも知れないが、本当の意味でのクロスオーバーサウンドだったと思いますよ。


FLATBACKER - 戦争 -アクシデント- - ACCIDENT ★★★ (2018-02-25 15:19:30)

独特のリフワークがキリキリと切り刻んでいきます
アルバムの中では比較的に灰汁が薄いのも印象的だが
パンキッシュなマインドと整合性のある音楽性が見事に結実
アイデアに富んだ一曲ですね


FLATBACKER - 戦争 -アクシデント- - BANISHMENT -追放- ★★★ (2018-02-25 15:14:25)

妖しげなフレーズが不穏な空気を見事に演出
少々エコーが強めの音質は気になるが
このバンドの特性が見事に表れている
ひねくれた感性が溢れ出ていますね
雅樹のAメロのエグイ歌い回しにブッ飛ばされましたね


FLATBACKER - 戦争 -アクシデント- - DANCE ★★★ (2018-02-25 15:10:59)

ソリッドなリズムが激しく突っ込んできます
リフワークもパンキッシュだ
でもダ・ダ・ダ・ダンスって歌うのはチョイとイケてないッス


ONE DESIRE - One Desire ★★★ (2018-02-24 14:32:06)

国内盤はKINGレコードからリリースされた北欧はフィンランドの若手バンドによる記念すべき1st(本当にありがとうAKBのファンの方々よ)。まぁ、のっけから壮麗なド直球の北欧産HM/HRサウンドで魅了、攻撃的なギターによるフレージングの旨味もさることながら、テクニックに埋没しない聴かせる腕も持っており、若いのに押し引きを心得ているなぁと感心しますね。
そのバランス感覚はバンドサウンドにも随所に溢れており、北欧ならではの透明感のある甘美なメロディを軸とした、壮麗なるロックサウンドは幅広い層に訴えかける魅力があり、軽快なリズムが絡む疾走ナンバーの旨味は勿論だが、フックに富んだ哀愁のメロディが、どの曲でも必ず盛り込まれると言う、曲作りの上手さに多くのファンを取り込む大衆性が完備されています。
キーボードのパートも巧みに使う事で、メリハリを生み出す事にも成功、このあたりの聴かせ方の上手さが肝でしょう。素直な歌い回しのシンガーも、この手の楽曲には合っている。
普遍的魅力を秘めた現代の正統派スタイルとも言える音楽性に拘った彼ら、現代的な音ではあるが、モダンへヴィネス的なニュアンスをあえて取っ払った音楽性は実に興味深いモノがあります。これが今の主流となるのなら、リバイバルではなく熟し切ったメタルシーンの真の姿なのだろう。


STORMTHRASH - Systematic Annihilation ★★★ (2018-02-24 14:15:06)

南米はベネズエラのヤングスラッシャーが2017年にリリースした待望の1st。国内盤はSPIRITUAL BEASTのリリースですから、安心して聴けますよね。南米特有のアングラ臭もたっぷりと含んでいるが、邪悪なる瘴気に満ちたアグレッションはスレイヤー+セパルトゥラといった仕様となっており、手綱を緩めない攻撃性と、押し引きを心得た場面展開には先人たちのアイデアを下地に、しっかりと自分たち流に作り上げてきたなぁと感心しますね。
勿論、単なる回顧録で終わらない、現代風の音作りもされており、新旧スラッシュサウンドの魅力を内包。切れ味鋭いカミソリリフに喉元もかっ切られそうです。スリリングな曲調を煽るテクニカルなドラムとベースによる強烈なリズムプレイな凄み、リフやリズムに、キメの形も組み込まれた楽曲も多く、滑らかに進んでいくのも特徴的で、そのあたりの魅力は④に表れていると思いますね。結成して10年を超えた、バンドだけに1stといっても、思いで作りのような青臭さは皆無。既に出来上がっている感も強めで、確かに国内盤がリリースされるのも頷けるクオリティを有していると思います。問答無用の暴走スピリットなグラインドコアスラッシュと冷徹なる感性が滲み出る几帳面さを併せ持つ音楽性には一日の長を感じずにはいられませんね。恐るべし南米デスラッシュサウンドよ。


Ceaseless Torment - Forces of Evil ★★★ (2018-02-24 13:54:33)

北欧はフィンランドのスラッシュメタルバンドが2017年にリリースした2nd。一頃、北欧と言えばメロデスばっかりメディアは紹介していましたが、個人的にはいつもホンマかいな?な気分いっぱいだった。このバンドも2008年結成後、デモ、EP、そして1stを2014年にと作品を重ね、今作へと至るのですが、とにかくこの音が2017年なのかと驚くほど、オールドスクールな汚らしいスラッシュサウンドを披露。瘴気に満ちたイーブルなリフと激しいリズムが、削岩機でこそげ落とすような破壊力を伴い突き進んでいきます。鋭利なカミソリではない、そのぶっ壊しサウンドには強烈なアジテーションがあり、何とも言えない悪意あるサウンドに身震いさせられます。初期TANKやVENOMのようなスタイルではあるが、彼らは北欧産なので、破天荒な面に裏に、キッチリと作り込んだ正統性もあり、邪悪さを振りまきながらも意外と聴きやすいという、離れ業をやってのけているのが実に面白い。万人向けではないのかも知れないが、昨今のリバイバルブームに乗り、素直に楽しむのが一番でしょう。ギターはアイデア豊富な巧者ですよ。


Winter's Reign - The Beginning ★★★ (2018-02-23 15:02:51)

こちらはアイルランド産のキーボードを含む3人編成による(ドラムはヘルプを頼んでのレコーディングだったらしい)ハードポップバンドが1987年にリリースした1st。オープニングからいきなりファイナルカウントダウンな有名曲のパクリが飛び出し仰け反りますが、フォーキーなメロディを甘く味付けしたサウンドはアイルランドと言うよりは、北欧風と呼ぶに相応しいデコレーションを施しており、身体に優しい甘さで包んでくれます。でも、その後もどこかで聞いた事のあるフレーズが出てくるので、気になると厳しいかも知れませんが、線は細い貧弱シンガーも楽曲のクオリティを下げぬよう必死に歌い上げているし、堅実なプレイで良質なメロディを聴かせようとする姿勢は大いに買いであろう。
メロディ派の間では幻の一品として高価格で取引されていると言われているが、そこまでの質があるかと言われると微妙な空気が流れるのは否めない一品ですが、マニアなら愛でる要素も大でしょう。甘美なポップソングの②、おおらかな③、繊細なピアノの音色をバックに歌い上げるフォーキーな④と流れ良く進む展開に、ハードポップマニアならついつい笑みもこぼれますよね。ほっこりさせられますもん。


MOTORHEAD - We Are Motörhead ★★★ (2018-02-21 15:18:45)

自信満々のアルバムタイトルが示すように2000年という記念すべき節目にリリースしたのはパンキッシュな暴走ロックスタイルの復活。タイトなへヴィグルーブを叩きだすミッキー・ディーのドラムを軸に、うねり上げるグルーブの嵐に飲み込まれます。それは②のようなミドルナンバーにも顕著に表れているが、多くのファンにとっては、単純明快な速さが戻った事が一番魅力と感じるんでしょう。お得意のカヴァー④もバッチリとハマっているし、キレの良さは、ここ数年のモノとは違う感触があり、原点回帰とも言えるサウンドメイクと新たなる時代の幕開けに相応しい新機軸も同時に打ち出している。それは苦しい時代も、レーベルとぶつかりながらも、己の信念を曲げずに突き進んだ彼らが、わき見も振らずに自信が積み上げた音楽性を時代に乗り遅れることなく、上手くアジャスト出来た証拠でしょう。豪快なダイナミズムと熱気ムンムンの骨太なサウンドが、渋みを増して激走する姿に顕著に感じますね。


MOTORHEAD - Snake Bite Love ★★★ (2018-02-21 15:05:06)

90年代と言う時代の中でも確実に基盤を固めていた彼ら、今作もそれまでの流れを踏襲するハードコアベースの暴走ロックスタイルを築いており、前作よりもへヴィな音像へと仕上げた事で視聴感はSACRIFICEに近いものがある。ある意味、ミッキーの柔軟さもある強靭なドラムを軸に打ち鳴らされるへヴィグルーブの心地よさに細かい事など気にもならなくなりますね。
レミーの歪みまくった歌声の味わいも増しているし、硬質なサウンドの中でも、フィル・キャンベルのギターは、何とも言えない温かみもあり、テクノロジーに頼り切ったモノではない有機的なサウンドを響かせているのも好印象。変わり映えのない音楽性の中にも、アルバム毎に、何か新しいエッセンスを持ち込もうという工夫も感じられ色んな意味でバラエティに富んでいると思います。メタリックなモーターヘッド流儀を貫いた今作、速さが足りないと思う方も多いだろうが、前作にはなかったメタリックさとアグレッションは増量されていると思いますよ。そこが評価を分ける要因なんでしょう。


MOTORHEAD - Sacrifice ★★★ (2018-02-21 14:33:50)

ミッキー・ディーの鬼神の如きドラミングがのっけから炸裂。間違いなくモーターヘッドサウンドの躍進に一役も二役も買っているのだが、それにしても素晴らしいドラマーですね。前作で聴かせた暴走スタイルをより鮮明に際立たせた意欲作。モダンへヴィネス勢が活躍する1995年に、彼らは自信が築き上げたスタイルをよりへヴィにソリッドに研磨する事で時代と対峙。そして見事に打ち負かしていますよね。
迷いがなくなったバンドに敵はなしと言う事で、攻撃性を高めた煙ったい暴走ロックに隙などなく、思うがままにモーターヘッドな音を鳴らしています。身体を即座に熱くさせるキラーリフも健在。けたたましく襲いかかるロックなうねり、新旧の魅力を存分に取り込んだ会心の一枚として、多くのマニアに進める事が出来るでしょう。1995年と言う時代を見据えた配慮もまた聴き手を唸らせるでしょう。


MOTORHEAD - March ör Die ★★★ (2018-02-21 14:16:25)

名物男フィル・アニマル・テイラーが抜けてしまい。ゲストにトミー・アルドリッジやミッキー・ディーを迎えレコーディングに挑んだアルバム。前作で感じさせた多様性を残しつつも、彼ららしい男臭さでパッケージした一枚。
概ね方向性にブレはなく安心して聴いていられるブランド力を発揮していますが、前作で手応えを感じさせた暴走感が減退、良く練り上げられた楽曲は増えているが、多くのファンが待ち望んだのは、大人げないまでのスピードだったんだろう。オジーと競作している⑥やスラッシュとオジーが参加した⑤、テッド・ニュージェントの②など興味深い楽曲も収録されているだけに残念だ。ブルージーなギターが味わい深い④も印象的ですよ。


MOTORHEAD - 1916 ★★★ (2018-02-21 13:55:09)

ライブ盤を挟んで前作から4年ぶりにリリースされたスタジオアルバム。ご多分に漏れず、80年代中期から後期に向けての流れの中で上手く立ちまわる事が出来ず苦戦していたイメージの強いモーターヘッドだったが、今作は起死回生の一発とも言える充実した内容を誇っており、リリース当時のリアクションも良かった記憶があります。
割と無骨なイメージの強い彼らですが、今作は多種多様なロックンロールナンバーを放り込み、初期の頃の暴走スタイルは勿論だが、シンプルなビートを効かせた前作のような楽曲もあり、実にバラエティ豊かなラインナップとなっています。
特にキーボードを効果的に使ったサイケ調のダークな⑤、煙ったい哀愁味を纏ったバラードの⑥などを収録する事で、お得意の暴走ナンバーへの渇望感と期待値も上がり、②⑧⑩への満足度も高まるでしょう(ラモーンズ賛歌の⑨も面白い)やかましく歪んだ荒くれスピードロックが代名詞の彼らが復権したと思える内容は視聴感の良さを誘発していますよ。
ラストにシリアスなタイトルトラックで締めくくるアイデアも良かったしね。原点回帰とも言えるキレも戻り、多様性に可能性を感じさせる今作でしたが、個人的にはアイリッシュな匂いを感じる①が一番好きですね。


W.A.S.P. - The Crimson Idol - The Great Misconceptions of Me ★★★ (2018-02-20 19:57:22)

コンセプトアルバムを締めくくる大作ナンバー
曲単位で聴けば問題はないのだが
似たパターンのリズムや歌メロが頻発するアルバムだっただけに
このあたりでお腹一杯になるのが残念
しかし最後まで飽きさせない工夫を凝らしているのは流石ですね
ブラッキーはレンジが狭いからなぁ
同じメロをいったりきたりだもんねぇ


W.A.S.P. - The Crimson Idol - Hold On to My Heart ★★★ (2018-02-20 19:54:02)

絶望の淵で見たのは
希望と言う名の一筋の光明なのか
温かみのあるメロディをアコースティカルなサウンドに乗せ歌いあげます


W.A.S.P. - The Crimson Idol - The Idol ★★★ (2018-02-20 19:46:48)

虚構に塗れた人生の悲哀を歌っているのかな
自虐的な歌詞に乗せて盛り上がります
悲しみを讃えたロッカバラード
ドラマティックですよ


W.A.S.P. - The Crimson Idol - I Am One ★★★ (2018-02-20 19:41:44)

心の内に秘めた苦しみを吐露するような歌詞も印象的です
コーラスワークを多用したブラッキー節に彩られた一曲
W.A.S.P. な魅力に包まれていますね
似たような曲調が多いだけに曲順的に印象に残りずらいのかもしれないが
派手なリズムセクションと情緒のある爽快感が肝だ


W.A.S.P. - The Crimson Idol - Doctor Rockter ★★★ (2018-02-20 19:37:49)

軽快ですね
ノリノリです
だがバカっぽさは皆無
この快活さが魅力なんですよね


W.A.S.P. - The Crimson Idol - The Gypsy Meets the Boy ★★★ (2018-02-20 19:36:35)

荒んだ心を映し出す荒涼としたメロディが耳を惹きますね
色んな意味でブラッキー節が全開だ
彼は良く自らのアイデアを焼き回しする


W.A.S.P. - The Crimson Idol - Chainsaw Charlie (Murders in the New Morgue) ★★★ (2018-02-20 19:34:38)

爆発力のある歴史的名曲
高いドラマ性を有してはいるが難解さは皆無
キャッチーでメロディックだが攻撃性も失わない
ロックな魅力に富んだ名曲
このバンドの底知れぬ魅力を垣間見ました
金儲けだけのミュージックシーンと言うものを
見事に描き切っているのも素晴らしい


W.A.S.P. - The Crimson Idol - Arena of Pleasure ★★ (2018-02-20 19:28:46)

こういう疾走ナンバーはもう少しへヴィなリズムセクションで聴きたかった
でも爽快感のある疾走ナンバーはウケもよさそう
アイデア豊富な今作ならではの一曲だろう


W.A.S.P. - The Crimson Idol - The Invisible Boy ★★★ (2018-02-20 19:24:09)

ワイルドでキャッチーだが情緒のあるブラッキー節も炸裂
アルバムの流れ的にも絶妙な配置の楽曲だ
堅実なプレーで華を添えるギターワークも目を見張りますね
ドラムも派手だ


W.A.S.P. - The Crimson Idol - The Titanic Overture ★★★ (2018-02-20 19:22:18)

聴き手の期待感を煽りますね
アコギも有効に活用
静と動の対比を見事に描いています
名作と誉れ高いショーの幕開けにゾクゾクとさせられます


LOUDNESS - Rise To Glory -8118- - Rain ★★★ (2018-02-18 13:08:03)

アレスの嘆きを彷彿とさせるダークかつメロウな一曲
ごっついへヴィなリフもカッコいいね
二井原実先輩のフィーリングを生かした歌もエエですね
パッと視界が開けるようなソロの入り方もエエわ
エモーショナルなLOUDNESSを堪能しましょう


LOUDNESS - Rise To Glory -8118- - No Limits ★★★ (2018-02-18 13:03:11)

歌メロが耳を惹きますね
このリフも癖になる
典型的なメタルソングだが聴かせ方が上手い
派手に火を吹くだけがメタルじゃないんでね
サビメロの叙情性も印象的でした
でも燃え滾るロックなパワーも失っていません
上手い事アレンジしてますなぁ


LOUDNESS - Rise To Glory -8118- - Why And For Whom ★★★ (2018-02-18 12:58:55)

ユニゾンのフレーズに思わずLOUDNESSやなぁと声をあげましたね
勇壮なメタルソングだがキャッチーな歌メロを上手く絡ませ聴きやすさを誘発
随所に往年の空気を感じさせるパートがあり懐かしいですね


LOUDNESS - Rise To Glory -8118- - Rise To Glory ★★★ (2018-02-18 12:55:14)

軽快に走るだすノリのよいお約束ソング
中盤ではへヴィなパートもあり単純な構成ではない
でもストレートな曲調は往年の空気を纏っていますね


LOUDNESS - Rise To Glory -8118- - Kama Sutra (instrumental) ★★★ (2018-02-18 12:51:44)

プログレッシブな構成が耳を惹きますね
何とも言えないエキゾチックさもありますが
高崎のソロアルバム
ジャガーの牙に収録されていてもおかしくない魅力があります
プチドラムソロあり
LIVEでもそうなりそうですね


LOUDNESS - Rise To Glory -8118- - Massive Tornado ★★ (2018-02-18 12:48:14)

山下&鈴木によるへヴィグルーブも心地よいアグレッシブなファストナンバー
古めかしいサウンドが多かっただけに
近年のイメージに近いナンバーの登場は若いファンにとってはありがたいでしょう


LOUDNESS - Rise To Glory -8118- - The Voice ★★★ (2018-02-18 12:43:40)

メロウな出だしに驚きました
練り上げた歌メロも耳馴染みよく
メロディックなパートとの相性も抜群
個人的にはハイライト的な魅力を感じる一曲
じっくりと楽しみたいですね
エンディングに向かい高崎が弾きまくっています


LOUDNESS - Rise To Glory -8118- - Until I See The Light ★★★ (2018-02-18 12:39:08)

モノ悲しいフォーキーなアコギのイントロに驚いた
随所にメロディックなフレーズを持ち込み
ここ数年のLOUDNESSとは明らかに違うベクトルを放っていますが
へヴィさもありブッタ時代も無駄にしていないのが面白い


LOUDNESS - Rise To Glory -8118- - Go For Broke ★★★ (2018-02-18 12:35:39)

懐かしきキャッチーなリフワークも耳を惹きますが
Bメロのクリアーなパートが印象的ですね
いままでこういう事はしてこなかったもんね
こういう曲があると言う事が今作の方向性を思いっきり示唆しています
歌メロの練り込み具合がアルバム随一かなぁ
ソロも明るい目で驚いた
こんなの何年ぶりですか?