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ACCEPT - Accept ★★ (2017-09-29 13:48:14)

ジャーマンメタルのパイオニアといっても過言ではないアクセプトの記念すべきデビュー作。1stということで音楽性は固まっておらず、疾走ナンバーは勿論ですが、ポップロックあり泣きのバラードあり、軽快なロックありと多様性に富んでおり、実に興味深い内容にはなっています。この時からバラードの出来は絶品でピーター・バルデスがリードヴォーカルを務める③などで聴ける抒情的かつダークな世界観など、なかなか味わい深いものがありますよね。
ある意味、同郷の先輩SCORPIONSからの影響も大だ。後年炸裂するパワー漲る漢メタルとは一線を画すものだが、1979年という時代背景を考えると納得の方向性でもありますね。
まだまだ青臭いがウルフのギターにも、時折ギラリと光るセンス溢れるフレーズが登場したりと、マニアなら興味も惹かれるかと思いますが、男気あふれる姿を想像すると肩透かし感が半端ないので注意が必要です。入門編とはいきませんが、後年の確立した姿と照らし合わせながら、成長の度合いを楽しむのも一興ですよ。


Sinawe - Four - Metalizer ★★★ (2017-09-27 13:42:30)

イケイケドンドンと攻めていますね
王道のど真ん中を行くメタリックな一曲
迫力もテクニックも十分でしょう
音質がイマイチだけどね


Black Syndrome - Fatal Attraction ★★ (2017-09-27 13:37:58)

お隣韓国のベテランHM/HRバンドが1988年にリリースした記念すべきデビューアルバム。いきなりAC/DC風のご機嫌なロックナンバー「I'm Your Man」でスタート、シンガーもボン・スコット風に歌ったりと随分なりきっていますが(ソロは何故かマイケル・シャンカー風)⑥曲目に収録された「Rock the Speed」のような疾走ナンバーがあったり、韓流バラードがあったりとバラエティに富んでいるというか、1stということで方向性が定まっていないというのか、不安定な演奏に、更なる拍車を掛ける要素となり、安定感に欠けてはいますが、アジアの血をザワつかせるメロディと熱量は十分に伝わってきますので駄作といって切り捨てる事は出来ませんね。韓流ブームって言ってもメタルは全然、日本に伝わってこないし、あのキム・ギョンホもメタルに界での活動をについて『俺は単なるマイナー歌手では終わりたくない』と一般紙のインタビューに答えていたもんね。


DORO - Classic Diamonds ★★★ (2017-09-27 13:15:38)

ドイツのメタル界を牽引してきたドロ姐さんがオーケストラとロックサウンドの融合に取り組んだ一枚。①②④⑤はWarlockのカヴァー、③はJPのカヴァーで、ウド・ダークシュナイダーとデュエットしています。この時点でマニアなら立ち上がらずにはいあられませんが⑥以降も前半のカヴァーとオーケストラサウンドとの融合という話題に負けない充実した楽曲を用意、無理なくバンドサウンドと融合させることにより、曲本来ももつ勇壮さに拍車も掛かり、情熱的でメランコリックなWarlockサウンドのカッコよさを再確認出来るし、改めてドロ姐さんの魅力に触れる事が出来るでしょうね。
少々奇抜なアイデアと思える実験的サウンドを馴染みのあるクラシックなカヴァーソングを頭に持ってきて破綻していない事を証明したて見せたアイデアの勝ちでしょう。
リリース同年に行われた2004 Wacken Open Airの模様を収めたDVDもリリースされているので併せてチェックして欲しいですよ。パワフルなドロ姐さんが、オーケストラを従え貫禄のパフォーマンスで魅了していますから。
インギーのは本格的なクラシックすぎる、ニコロ・コッツェフのノストラダムスはオペラ過ぎると思う方なら今作は響くでしょう。十分ロックしてますからね。


Voices of Rock - High and Mighty ★★★ (2017-09-27 12:58:20)

前作から2年後の2009年にリリースされたロックプロジェクト第二弾。今回も客演する歌い手の面々に興味が持って行かれますが、それも盤石のソングライティングチームがあってこそ、裏方に回るBonFire組の手腕によるところも大きいのでしょうが、オープニングの①から威厳に満ち溢れた王道ハードサウンドで勝負、甘い歌モノ一本で終わらぬよう工夫を凝らしているのが面白い。その影響はデイヴィッド・リースが歌う⑧なんかにも表れているのだろうが、歌い手の資質に合わせた曲を用意しているのが最大の聴きどころでしょう。①はトニー・マーティンが貫禄の歌声を披露。②ではヴァンデンバーグのバート・ヒーリンクが登場(渋い選出です)ですからね。歌モノマニア以外にも興味が湧く要素もあるかと、個人的にはデイヴィッド・リースが参加に興味が湧いたが、やはりポール・サブーにミッチ・マロイの実力派とともに懐かしい顔としてはデンマークのSkagarackのトーベン・シュミットの参加に食指も動きましたね。

1. Into the Light - Tony Martin
2. Shame On You- Bert Heerink
3. Tonight - Joe Lynn Turner
4. Rock Me - Paul Shortino
5. Remember Me - Rob Rock
6. Lay You Down To Rest - Mitch Malloy
7. In The Heart Of The Young - Tony Mills
8. Dirty Games - David Reece
9. Down The Drain - Paul Sabu
10. Only 4 Ever - Torben Schmidt
11. Maniac - Michael Voss


Voices of Rock - MMVII ★★★ (2017-09-26 13:51:34)

Bon Fireのシンガーだったクリス・ロウスマンが中心となり立ち上げた企画物のロックプロジェクト。企画もとはドイツのAor Heavenです。 ‎共同プロデューサーにマイケル・ヴォスの名前があるようにBon Fire色も強いが客演するギタリストにはマイケル以外にもエンジェル・シェライファーとトミー・ディナンダーの名前もありますからね。出てくる音も想像がつきそうですが、期待を裏切らない展開とアルバムタイトルが示すように歌を聴かせる作り込は、このメンツの手に掛かれば外しようもなく安定感抜群の内容を誇っています。客演した各シンガーも自身の魅力を存分にアピール、その鎬を削るような様にマニアなら興奮の一途を辿ると思いますよ。けして派手さはないが沸々と燃え上がるロックスピリットが息づいていますからね。

自動登録が出来なかったので楽曲とリードシンガーは下記に記入。何故ラストにゲイリー・バーテンが出てきたんだと場違い感に戸惑いも覚えますが、枯れた味わいで苦しそうに歌う彼の歌も悪くないですよ。それよりもロビン・ベックは声に艶がなくなったなぁ

1. Voodoo Woman - James Christian
2. Wild Thing - Jean Beauvoir
3. Nightingale - Terry Brock
4. Over And Done - Dan Reed
5. Phoenix Rising - Johnny Gioeli
6. Irresistible - Harry Hess
7. China In Your Hands - Göran Edman
8. Underloved - Robin Beck
9. Slip Away - Steve Overland
10. Love Is Blind - Gary Barden


DA VINCI - Ambition Rocks ★★★ (2017-09-26 13:22:53)

北欧を代表するハードポップバンドが2017年に新作をリリースするというニュースが飛び込んできたときは驚きました。個人的に、このバンドは凄く思い入れが強い。90年代の頭くらいからシーンの停滞というかグランジの勢いに押され、解散か方向性の変換を迫られる事態に陥り、多くのバンドが討ち死に&解散の道を辿ることに、国内シーンもその煽り&バブル崩壊の余波を受け、VOWWOW、ANTHEM、EARTHSHAKERの解散など(LOUDNESSも実質はリーダーの樋口が抜けたのだから解散同然)激動でした。当然大御所がやっていけないのだから、その下の様式美勢など駆逐させることに、これから俺は何を聞けばいいんだと、HM/HRへの興味が殺がれることになっていたのですが、そんな時に手を差し伸べてくれたのがZEROコーポレーション関連の作品であるDA VINCIの1stを聞いたのがきっかけでした。それまでは見向きもしなかった歌モノサウンド、勿論BON JOVIやEUROPE、TNTなどのメジャー級のポップロックや北欧サウンドなどは聞いていたが、あまりのエッジに欠けた音楽性は、メタルじゃないと頭ごなしに全否定、青春時代の青い思い出ですが、恥ずかしい過去でもあります。そんな先入観バリバリのワタクシのクソみたいな価値観を粉々に砕いてくれたのが、このバンドなのです。本当に『こっちの水も甘いぞ』って教えてくれたんすよ。

90年代にZEROコーポレーションからリリースされた時には、このバンド実態がなく当然新作がリリースされる事もなかったのですが、いつも心のどこかに存在していたバンドで、復活作や幻のデモ音源をオフィシャルからリリースなど、ズッと心待ちにしていた中で、ドイツのレーベルから新作が出るというのは今年度一番の衝撃でしたね。画的には現役感のないオッサンだったのでLIVEとかあんのかなぁ、継続していけのかなぁといったと豊田真由子議員ばりに不安な気持ちをミュージカル調で吐露しましたが、交じりっけなし純度100%の北欧オーロラハードポップ路線にて帰還というマニアの心に潤いと喜びを与える、往年の音楽性で復活。レーベルメイトのLIONHERATがそうだったように、彼らも以前よりはピリリとしたハードテイストも増されていて、そのあたりのバランス感覚は今の感性を無視していないと感じるし、ルックスは冴えないが、核となる質は以前よりも光り輝いていますね。

美旋律と透明感に満ち溢れた北欧ならではの音色、鮮烈なるインパクトを擁した意欲あふれる復帰作にまずは安堵しました。ダイエットして現役感だせよー(笑)来日して欲しいっす。


NARNIA - Narnia ★★★ (2017-09-25 14:59:32)

知らないうちに解散して、知らないうちに再結成を果たした北欧メロディックHM/HRバンドが2016年にリリースした復帰第一弾。
クリスチャン・リレグレンのアグレッシブかつメロディックな歌唱スタイルと、カールヨハン・グリマークのネオクラギターを主軸とした音楽性は、北欧ならではのブランド力を全面発揮。1st時代のインギーモロパクリスタイルとは違うところに力点を置き、よりオーセンティックな北欧サウンドで勝負。その魅力は飛翔感のある②のようが曲に集約されているでしょう。
その反面、古臭くならぬよう今っぽいミックスを施すことによりマイルドでスッキリと聴かせてくれます、その甲斐あってか、癖の強いインギー印のネオクラ臭を薄めたのが最大の聴きどころでしょう。
勿論、スウィープ・アルペジオ・オルタネイトとインギー印満載なんですがね。そして無暗に速さを求めシュレドさせないのも実はポイントが高いんですよね。
スピード感と高いドラマ性、質の高いメロディ、9曲入り40分を切るボリュームは総じてクオリティが高く、ダレることなく最後まで聴かせてくれます。これといった強烈な個性はなくとも、憂いのあるメロディに彩られた北欧サウンドが放つスケールの大きさに惹き寄せられました。


STEVE PERRY - Street Talk ★★★ (2017-09-25 14:40:16)

スティーブ・ペリーのソロアルバム第一弾。大ヒットソング①からジャーニー臭が漂い、全然ソロっぽく聞こえないといえる一品としても知られてソフトな歌モノを中心に全然、攻めていませんが、とにかく彼の上手さを堪能できる一枚であることに変わりはありません。収まるところに収まり、キャッチーでソフト路線だが、哀愁を感じさせるメロディラインを歌い上げる官能的な歌声と、情感たっぷりのギターが絡んできたら、それはもう貫禄たっぷりの王道サウンドとして多くのファンの心を鷲掴むでしょう。
スティーブの歌唱力ばかりに注目が集まりますが、それもこれも良質な楽曲があってこそですので、それだけ十分なバックアップ体制があったということでしょう。


STEVE PERRY - Street Talk - She's Mine ★★★ (2017-09-25 14:28:07)

渋いなぁ
ヴィブラードの掛け方が官能的です
語尾の揺らし方本当に素晴らしい
個人的にはアルバムのハイライトですね


LISA NEMZO - Tough Girls Can Be Pretty ★★★ (2017-09-25 14:23:55)

アメリカ人の女性シンガー、リサ・ネムゾが1985年にリリースした記念すべき1st。彼女のパンチの効いた歌声を中心にしたハード目のロックサウンドで勝負、70年代のHEARTあたりにも通ずる魅力はありますが、あそこまで土着的ではありません。それもそのはずで、彼女はどういう経緯でアルバムのリリースに漕ぎ着けたのか詳細は分かりませんが、ドイツのメトロノームレコードと契約を交わしヨーロッパでデビュー、今作はあのレインボースタジオでもレコーディングですからね。埃っぽさよりも耳馴染みの良いメロディが心地よく刺激を与えるハードサウンドへと進んだのも頷けます。装飾を省いたシンプルなビートを刻むリズム隊、地味だがいぶし銀のギタープレイに職人気質を感じずにはいられないし、サックスの音色もカッコいいし、キーボードの使い方もこの手の楽曲ではありがちだし生命線ともいえる要素も高いのですが、主役たる彼女の歌いっぷりが頼もしいく無理なくレコーディングされているのが嬉しいですね。
瑞々しいまでに弾けるポップセンスとロックテイストの融合、それも上手い歌があってこそでしょう。


CROWLEY - Nocturne - Ghoul ★★★ (2017-09-22 13:02:52)

粘り腰のまとわりつくようなへヴィグルーブ
妖艶なメロディライン
マイルドな声質だがしっかりと歌いこめるシンガーの存在は強い
この曲は2015年に世に出ていたんですね
知らんかったわ


CROWLEY - Nocturne - Don't Be in a Hurry ★★★ (2017-09-20 21:34:01)

From Electric Lady Land '84に提供したへヴィバラード
妖しげな魅力全開にリメイクされていますね
本来の妖艶さが表現され日の目を浴びましたね
良かったッス


CROWLEY - Nocturne - Midnight Dream ★★★ (2017-09-20 21:30:42)

オリジナルはThe Scream of DeathのB面に収録されていたミドルナンバー
リメイクされたことによる俄然魅力が増しましたね
へヴィさの中に光るメロウなパートが好きです
歌心のあるソロも好きですよ


CROWLEY - Nocturne - Fairy Tricks ★★★ (2017-09-20 21:26:59)

アルバムのオープニングナンバー
デモテープCROWLEYでも①曲目でしたね
彼らの魅力が詰まった疾走ナンバー
妖しげなメロディがギラリと光ります


CROWLEY - Nocturne - Evening Prayer (1985 demo) ★★★ (2017-09-20 21:21:43)

ライブなどでは重要なレパートリーだった一曲
デモテープにも収録されていなかったので
この曲が聴けるのは嬉しいですね
妖しげなメロディラインとウネウネとしたリズム
そこに切れ込んでくるシャープなギター
甘いトーンでマイルドな声質の岩井だが力負けしてませんよ
稀有な存在のシンガーでしたね


CROWLEY - Nocturne ★★★ (2017-09-20 21:14:57)

名古屋のメタルシーンを語る上ではハズことのできない伝説のバンド、クロウリーが遂に復活です。しかもベース以外の3人が揃い踏み、まさに完全復活でしょう。
楽曲は過去のマテリアルを現在に蘇らしたもので、日本語詞から英詩に変更と本気度も垣間見え、オドロオドロしいサタニカルな世界観とシャープに切れ込んでくるメタリックなサウンドとのバランス感覚を往年の空気のまま、現代のテクノロジーで再提示、これは単なる焼き回しじゃない伝説のバンドの完全復活を高らかに告げるものだと心に響きましたね。
このバンドが復活していたなんて全然知らんかった、海外では伝説のバンドのリイシュー盤や、デモ音源のオフィシャルな形での製品化と羨ましいくらいに、活況しているのですが、国内はサッパリです。海外のレーベルがYouTubeでみつけて声をかけてくんないかと思っていました。どんな形であれ、良質な楽曲が埋もれるのは残念でなりませんからね。
最後まで自分たちのスタイルにこだわりメジャーデビュー出来なかったのではなく、そっちに転ばなかった伝説の男たちの完全復活を前に戯言は無用。
全編に渡ってパワーアップ、本来の魅力を完全に取り戻した、この妖しげでメロディックな正統派HM/HRサウンドを手にとって楽しんでもらいたいですね。

自動登録出来なかったので下記に収録曲を載せます
1. FAIRY TRICKS
2. FLOATING MAN
3. GHOUL
4. BAD STONE
5. AWAIT
6. NOCTURNE
7. DON’T BE IN A HURRY
8. MIDNIGHT DREAM
~Bonus Tracks~
9. DESTITUTE SONG (unplugged 2007)
10. EVENING PRAYER (1985 demo) ~Bonus Tracks~


ACCEPT - Restless and Live ★★★ (2017-09-17 21:13:13)

2015年に行われたヨーロッパツアーのベストテイクを集めたライブ音源集。楽曲によって会場が違うのですが、昨今の精力的な活動を印象付ける脂の乗った熱演を楽しめる一品。現ラインナップの旨味を存分に味わえますよね。
今作でウルフの相方を務めるのがGrave DiggerやRebellionのウヴェ・ルリスなのですが、その重責を見事にこなしアクセプトサウンドを支えています。
またセットリストも新旧の代表曲を網羅、マーク・トーニロもけしてウドの物まねではない自身のカラーで歌いこなしているのも好印象、なまじ声質が似ているからといって寄せにいっては身も蓋もないし熱心にファンにとっては興ざめさせる一因になりますからね。マークの渾身のパフォーマンスは口うるさいファンの不満を抑え込むのに十分な勢いと精度を誇っていますね。

少々ツギハギだらけの印象を受けるライブ盤ですが、強固なメンバーシップが生み出す阿吽の呼吸から繰り出されるタフなパフォーマンスこそ、漢メタルの代表格ACCEPTここにありと誇示しているでしょう。芯のぶっとい、ごんぶとサウンドを貫禄たっぷりで聞かせてくれていますよ。今が一番なんだろうなぁ。


Dirkschneider ★★★ (2017-09-17 20:55:09)

ダークシュナイダー名義で行われた現U.D.O.のラインナップによる、ACCEPTの楽曲を自身の音楽活動ではやらないと決別する事を名目に行われた2枚組のライブアルバム。
正直に言うと、個人的には長きに渡るU.D.O.の活躍を鑑みてもACCEPTに頼ることなんてないし、ライブでも過去の楽曲は演じて欲しいと思わないタイプだった。それほどU.D.O.の楽曲は充実しているし、またクラシックと呼べる名曲も多数持っている。したがって今作のような過去の偉業にすがる後ろ向きな作品は肯定的に受け止めないし、現役感を損なうものと見てしまうタチなのですが、さっそく前言撤回の白旗を上げます。いやはや恐れ入りました。
昨今流行りの生っぽいライブ盤なのでミスもそのままパッケージしているし主役たるウドの声も出ていない、しかしACCEPTの楽曲にはこの声が一番似合っている。聞く前に否定的な意見など木っ端微塵に吹き飛ばされるウドの熱唱に尊敬の念とともに猛省です。現役感を損なうなど愚の骨頂でした。ウドあってのACCEPTだったんだなぁと、体が否応なしに反応してしまいました。なんったてACCEPTの作品で一番聞きこんだアルバムが『Staying a Life』だもんなぁ。
スミルノフ&ヘイッキネンのツインギターコンビもウルフを意識することなく自身のカラーを投影、勿論、キメのフレーズなどはそのままに二人の解釈によるコンビネーションも聴きどころの一つでしょう。
でもウルフの抒情的なリードプレイが聞けないのが物足りなさを誘発しており、二人の金看板が揃っての過去の名曲なんだと強く印象づきましたね。

U.D.O.にとってACCEPTの楽曲を封印するのは大賛成だが、ウドにとっては封印することが惜しまれると思いました。難しい問題ですね。ファンが求めるものと、自身の気持ちに折り合いをつけるのは、でもU.D.O.での活動が長いんでね。そうなる気持ちもわかりますよ。ホント、今作聞くまで、もうやんなくていいって100%思っていたもんね。恥ずかしいわ。調子に乗ってました。大反省ですよ。


自動登録できなかったので収録曲は下記を参照してください


ディスク 1

01. Intro
02. Starlight
03. Living For Tonite
04. Flash Rockin Man
05. London Leatherboys
06. Midnight Mover
07. Breaker
08. Head Over Heels
09. Neon Night
10. Princess Of The Dawn
11. Winterdreams
12. Restless And Wild
13. Son Of A Bitch

ディスク 2

01. Up To The Limit 02. Wrong Is Right
03. Midnight Highway
04. Screaming For A Love-Bite
05. Monsterman
06. T.V. War
07. Losers And Winners
08. Metal Heart
09. I m A Rebel
10. Fast As A Shark
11. Balls To The Wall
12. Burning
13. Outro


BARRACUDA - Open Fire ★★★ (2017-09-15 15:42:20)

シカゴ出身の4人組が1989年にリリースした1st。憂いのあるメロディを基調としたアメリカンHM/HRサウンドを披露、L.Aメタル群のようなグラマラスさとは違う、華やかでキャッチーな音楽性は日本人好みのワビサビはあり、③なんでモロに日本のインディバンドがやっていそうな曲であり、なんだか親しみと共感を覚えずにはいられませんね。
その分、マイナー臭も強めでイマイチ、エッジの聞いていない甘い輪郭の音質には苦言の一つも言いたいところですが、XYZをよりソフトにしたような音楽性は、個人的にはツボで隠れた逸品として楽しんでいますね。特にAOR系のソフトロックなんか聞ける方には、こんなんありますよと言いたいのですが、ヴォーカルの彼氏がイマイチ切れていないパフォーマンスなんで歌モノマニアには進められないのが難点。
その歌い手をフォローするように、ソロでは俄然存在感を発揮するギターのショーン・コリガンのプレイには耳が持っていかれますね。このアルバムなんですが1993年?には確か国内盤もリリースされているのでマイナーメタルマニアの慰み者では終わっていないクオリティを保持していますよ。哀愁度の高いメロディとブライトな感性を持つ合わせるアメリカンテイストとの配合も絶妙で、そのあたりが、欧州産に漂う泣き過ぎと湿度の高さが苦手という方にはうってつけのメロディックHM/HRとして重宝するでしょうね。


LEATHERWOLF - Street Ready ★★★ (2017-09-15 15:09:31)

前作の成功を受け、その流れを引き継ぎつつも、よりメジャー感増した音楽性で勝負を掛けた意欲作。メジャー感といっても変な色気を出したポップロックには手を出していないので、あくまでもシャープなメタルテイストを残しつつもブライトなアメリカン臭を強めたということであり、その分、光沢のある艶めかしいコンクリートサウンド臭は抑えたということです。

その反動なのか演奏も楽曲も無難な感じが強まり個性ともいえるトリプルギターも生かせていませんが、ここまで積み上げてきたアレンジセンスをさらに研磨した音楽性は、更なる広がりを見せ、特にメロディの充実ぶりは過去最高を言えるでしょう。メタリックだが流麗なコーラスワークを随所に盛り込み、聞きやすさを誘発しているのは流石の一言です。それでいながらも攻撃性を落とさないメタルバンドの矜持をどの楽曲からも随所に感じますね。
シンプルだが鋭角的なリフワークと刺激的なソロ、直線的ビートをたたき出すリズム隊の堅実さ、彼らは見事に自分たちの持ち味を殺さずに、メジャー流通を意識した作品を作りだしましたね。
個人的には、多様性を残しつつもメタル一直線な音楽性に集約した器用さと、個性を殺せを言われた忍耐力に頭が下がるし、実に前向きでバラエティに富んだ一枚だと思います。1989年の正統派HM/HRらしいなぁと唸らされる音ですよ。

とはいいつつもへヴィメタルってのは、破壊力、スピード、攻撃性、瞬発力などいわゆる分かりやすく、キャッチーでなければいけないと、いう趣味嗜好の方にはチョイと敷居の高い音楽性ではあるかと思いますので、お気を付けください。
普遍的HM/HRが大好物だという同士の胸にはビンビンに鳴り響く正攻法で攻め込んだ意欲作として耳が喜びますよ。


LIONHEART - Second Nature ★★★ (2017-09-13 14:31:45)

個人的に彼らの再結成にさしたる興味は惹かれなかったが(お馴染みのメンバー過ぎるじゃん。くすぶり感がパないッス)SHYで歌っていたリー・スモールの参加に食指も動き、また同時期にリリースされる予定だったDA VINCIの再結成アルバムの同時購入が背中を押す形で手に入れる事を決意。正直、オマケ程度の期待値だったのですが、そんな舐めたワタクシの感性遥か彼方にブッ飛ばしてくれるような傑作を世に送り出してくれるとは夢にも思わなんだ。
英国的な格式の高さとすべてを包み込む奥ゆかしき伝統美、その重厚感にソフトな感性を塗し聞きやすく纏め上げた手腕は見事、ロッキー・ニュートン、スティーヴ・マンの二人も昔も名前で出ていますじゃない現役感を存分にアピール、プレイのみならずコンポーズでもバンドを支える事となり、デニス・ストラットンの良き相棒というかベストメンバーとして大活躍です。

『HOT TONIGHT』時代よりもハードでタイトに締め上げることで、泣きの抒情派HM/HRバンドPRAYING MANTISの片棒を担いだ男がメインにいるバンドなんだということを強く認識しましたね。ここまで強力なメロディックHM/HRサウンドを聞かせてくれるとは驚きです。しかも半分が日本国内のみでリリースされたデモ集でも聞けるでしょう?当時は無視して買わんかったが、レーベルが撤退した今、再発の見込みなんて完全にないだろうし、今作を聞いて心の底から悔やまれましたね。
新シンガー、リー・スモールですが、正直雇われシンガー的な雰囲気もありますが、温かみのある爽快で重厚なコーワスワークがすべてを包み込むので違和感なし、チャド・ブラウンとは違った形で新たなる門出を迎えるのに相応しい人材でしょう。こうなると本当の意味での最新作といえる次のアルバムが聞きたくなりますね。


EZOO - Feeding The Beast ★★★ (2017-09-13 14:06:43)

齢70を迎える(迎えたのかな?)唯一無二のパワーヴォイスシンガー、グラハム・ボネットがダリオ・モロと組んだプロジェクトチームによるフルアルバム。最近のグラハムの精力的な活動にはファンとして嬉しい限りですね。公私にわたるパートナーとのバンドも良かったですが、こちらも完全にグラハムの歌声を生かしたオーセンティックなHM/HRで真っ向勝負、全編に渡りダリオも、RainbowやAlcatrazzを意識した楽曲&オマージュ的なプレイをねじ込み、聞き手の好奇心を煽りますね。
正直言って加齢による衰えがないとは言いませんが、魅力的なメロを歌い上げるグラハム節に、マニアならずとも奮い立たされるでしょうね。いやいや本当に凄いですよ。ダリオと多くの活動を共にするリズム隊の屈強なリズムプレイの旨味、そこの上でダリオが堅実だが、今回は楽しんでいる感が伝わる賑やかなギタープレイで応戦、その頂点にグラハムが存在するという盤石の態勢で挑んでいるので、その筋の音楽性を期待するファンは勿論ですが、オーセンティックな色のつき過ぎないHM/HRサウンドが大好きな方は存分に楽しんでもらえるでしょう。お約束感満載のカヴァーも2曲ありまるのでRainbowマニアは無視できないでしょうね(日本版にはALL NIGHT LONGがボートラ追加)。こうして改めて聞かされると、言っちゃいけないのはわかるのですが。グラハム師匠よ、あと10年早くやってくれい。時間がないんじゃ。


DARIO MOLLO'S CROSSBONES - Crossbones ★★ (2017-09-13 13:37:12)

トニー・マーティンやグレン・ヒューズとプロジェクトチームを立ち上げたりと、名だたるギタリストとのお仕事で知られるイタリア人ギタリスト、ダリオ・モロがイタリア時代に結成していたバンドの1st。
ここで聞けるのはダリオのメタリックかつフラッシーなギターを主軸とした正攻法で迫るストレートなHM/HRサウンドで勝負。のちの活動と比べると感触の違いはあれど、片鱗は十分に確認できる場面も多々あり、特にドラマチックな④などは、まさにダリオ流の様式美スタイルとして楽しむことが出来るでしょう。少々高音域がキンキンとテンションが高めのミックスが気になるが、ダリオも若々しいメタルギターで応戦する姿は、現在とは違った楽しみ方が出来るし、バックの演奏も、それに引っ張られる形で交戦的な突破力があり勢い重視の姿勢を楽しめますよね。
欧州由来の湿り気のあるメロディと懐かしい時代性を感じさせるメタルギター、この時代ならではのHM/HRサウンドを体感出来ますね。これで歌い手が変わればトニー・マーティン風のサバス時代にも通ずる魅力があったりするから面白いです。そして効果的にねじ込まれるキーボードのフレーズに耳が持ってかれますが、ゲスト参加で大活躍するのは我らがドン・エイリーですよ。


SNAKECHARMER - Snakecharmer ★★★ (2017-09-09 13:27:48)

母体は例のホワイトスネイクのカヴァーバンド的な奴です。ミッキー・ムーディー、ニール・マーレイといますからね。モロなんでが、他に英国を代表するベテランがそろい踏み、ドラムはハリー・ジェイムスだしギターはあのローリー・ワイズフィールド、キーボードにはリック・ウェイクマンの息子アダム・ウェイクマンが参加、そしてシンガーにクリス・ウィーズィーときてますからね。普通にやるだけで外れは掴ませないでしょう。
ブルースベースの予定調和から生みだされるのは、まさに普遍的ブリティシュロックの真髄を体感させてくれる、あのスタイルを披露。手練手管のベテランの腕に掛れば朝飯前なのかも知れませんが、滋味深きロックなダイナミズムと皆が作りだす独特のアンサンブルに酔いしれますね。クリスの歌声はHeartlandで証明されているので、不安はありませんでしたが、バッチリとハマっていますよ。とは言え、分かりやすい歌謡テイストやスピード感は皆無なので、その手の音楽が嗜好の方にとって眠たくなるような方向性なので、クレグレも耐性のない方はお気を付けください。
堅実で地味な作風かも知れませんが、けしてオッサン達の慰み者では終わらない、躍動感と親しみやすさも内包しており、ブルースベースのロックを嗜みたいという若い人にはうってつけのバンドです。


Masquerade - One Night Stand ★★ (2017-09-09 12:45:22)

こちらのマスカレードは北欧産ではなくアメリカ産の5人組が1988年にデモ音源をリリース、そのデモ5曲に未発表曲4曲を追加して2014年にオフィシャルな形で製品化された幻の一品。ソフトだが憂いのあるメロディックな正統派HM/HRサウンドを披露、同系統で語るならDokkenが一番近い感じになりますが、あそこまでのキレは伴っていませんね。
その類似性もあってか、これといったリーダートラックも見当たらないが、無難な方向性に終始落ち着いており、スリルはないが違う意味での安心安全の法定速度に則った仮免許講習中なもどかしさもあったりと、雑さもチョイと気になるところです。また迫力不足に拍車を掛ける平坦なミックスと、どこをどう楽しむんだと言われると返答に困りますが、そのラフさ全開の雰囲気を楽しむのが一番と断言しますよ。インパクトに欠けるし曲も弱い、その分、ポップなセンスを生かしたロックナンバーはクセが無くすんなりと耳に飛び込んでくるでしょう。その微妙な空気を味わい楽しんで欲しいですね。この手の、アメリカンロックな嫌いになれん。二年に一回は聴きたくなる一品なんですよね。


LIONHEART - Second Nature - Don't Pay The Ferryman (Chris De Burgh cover) ★★★ (2017-09-06 17:32:11)

デニスとスティーブのコーラスワークも映えますね
カヴァーソングなんだ
どうりでクレジットに見知らぬ名前がありました
フックに富んだ哀愁のメロディとハードさが絶妙に絡んでいます


HITTMAN - Hittman ★★★ (2017-09-05 16:31:46)

ニューヨーカーなのにドイツのSteamhammerからアルバムをリリースした事が物語るように、マイナー調のメロディが映える正統派のHM/HRサウンドを披露。メロディックなツインリードと直線的なビートをたたき出すリズム隊を軸に、どっしりと構えたミドルナンバーが中心の作品なので、今一つ即効性に欠けるのですが、アコギなどを導入したアイデアや、キャッチーなメロも巧みに散りばめる構成力など、アレンジ力もありジックリと耳を傾けて楽しみたい作風ではあります。
しかし全体的な詰めの甘さと言うのか、平坦なミックスが無難さに拍車を掛けている面があり、その辺りが聴き手の評価を大きく分けるでしょうね。もう少しアルバムを通して起伏があれば良いのですが、その辺りが今日までオフィシャルな形での再発に漕ぎつけらていない原因なのかも知れませんが、正攻法で迫るアメリカンメタルが好きな方なら聴いて欲しいですね。ちなみに⑦はJohnny Riversのカヴァーソングで有名なリフレインがあるから原曲なら、知らずに聴いている可能性は高いのですが、Cirith Ungolもカヴァーしたらしいし、日本だと忌野清志郎さんがカヴァーしているので馴染みがあるかも知れません。
リリース当時、友人がこのバンドの事を興奮しながら教えてくれました、なんでもAttilaのリズム隊が抜けて作られたバンドで、シンガーはニール・ダービンの前にAnthraxで歌っていた人物だとね…ワシにはレア過ぎる情報でしたよ。


BON JOVI - Lost Highway ★★ (2017-09-05 15:51:27)

今さらながら聴く機会に出会ったモンスターバンドがカントリーミュージシャンに成り下がったと言われファンから不評を買ったと言われる一枚。最後に買ったアルバムがThese Daysで、正直、それいぜん以降の3枚は聴いたが余り好きになれる路線ではなかった。その置きに行った楽曲と、過去との決別に踏ん切りがつけられず、なんだか惰性で同棲する10年カップルのようなどっちつかず感が苦手で聴き込んでいない。そんなボン・ジョヴィの熱烈なファンにとっては悪ふざけに等しいワタクシからすると、今作の路線はとても理に適った音楽性にシフトチェンジしており、熟成された大人の男たちによる普遍的ロックサウンドを目標とし見事に駆け上がっています。カントリーソングはおろか、アメリカンロックにも精通していないワタクシには、十分に躍動するロックなグルーブも聴けるし、乾いたアメリカンロックに潤いを与える芳醇なメロディがあり、流石はボンちゃんだなぁと感心しますね。
こういう路線だからかつてのオマージュを含んだ⑤のような曲や狙い澄ましたような⑥に感動するのです。たしかにテンポの速い曲が好きな人や、即効性の高いキャッチネスさがないとダメな人にとっては中盤以降など子守唄でしょう。でも歳を重ねるとチョイと沁みてきますよ。この路線はね。
長年のファンの事を思うと裏切られた気持ちってのは分かりますが、個人的にThese Daysくらいから、数曲を除いてはこんな感じだったんじゃないかなぁと思っていたので、さほど気になりませんでした。流石にワタクシも一枚通して聴く事はありませんが、合間合間につまんで聴くと箸休めに丁度良いんですよね。これを機に代表曲は摘まんで知っているけど、ほどんど聴いていないThese Daysから今作までの3作をちゃんときいてみたいなぁとも思いましたね。


CHRISSY STEELE - Magnet to Steele ★★★ (2017-09-03 14:56:51)

ほしいならかかっておいで!もうすぐ世界中が総立ち!カナダから90年代最大の衝撃!!と書いてある帯タタキに、仰け反りましたね。海綿体に血が集中しすぎて貧血を起こすほどするほどのセクシーさはありませんが、たしかに絵になるカッコいい女性シンガー、クリッシー・スティールのソロアルバム第一弾。カナダのHeadpinsにも在籍していた縁もあるのかHeadpinsのギター、ブライアン・マクレオドが全面バックアップ。ギタープレイのみならず楽曲提供も行うが、その楽曲提供の相棒が熱い、ほぼ共作しているのがティム・フィーハンですからね。AOR系の歌モノロックに精通している方なら身を乗り出さずにはいられないラインナップでしょう。
主役たるクリッシー・スティールのパワフルヴォイスを前面に押し出しつつもバラード系の楽曲を器用に歌いこなすセンスは流石の一言、爽快感と豪快なグループを両立させた歌モノロックが放つ普遍的魅力が満載の一枚。国内盤がリリースされただけの事はありますね。
男勝りとはこういう事かと言いたくなる、クリッシー姐さんのパワフルヴォイスのド迫力さと、曲作りの上手さがバランスよく共存しているのが素晴。そりゃ手練手管の猛者が組んでいるのだから悪いわけがないのでね。安心して聴けますよ。


Tuff Luck - Tuff Luck ★★ (2017-09-03 14:20:14)

オリジナルは1987年に、あのNew Renaissanceからリリースされたグラム系HM/HRバンドの記念すべき1st。リリース元がいわくつきのレーベルだけに、不安な気持ちを掻き立てますが、POISONのような毒気とポップセンスを滲ませていますが、あそこまで明るくなりきれず、同系統の音楽性ならODIN辺りを思い出しますが、思いの他、ギターが巧者で、彼のリードプレイが切れ込んでくると俄然、光り輝いてくるからウンコレーベルから出た駄作と切り捨てられない魅力を発散しているのが始末の悪い所。そのモヤっとした音楽性が醸し出す中毒性に釣られツイツイ最後までターンテーブルを止めさせない魅力がありますね。
エッジの立った鋭いギタープレイヤーを擁するイケ面バンドでしたが、練り込み不足な楽曲と低予算故に、如何ともしがたいマイナー臭はぬぐい去れませんが、嫌いになれないんだよなぁ。
こんなバンド、当時のL.Aにゴロゴロいたわ。と言われると返す言葉は無いんですけどね。
L.A GUNS+POISON÷ODINな音楽性に興味が惹かれるマニアならトライして欲しいですね。これがNew Renaissanceの仕事なんだと言うのも合わせて知って欲しいです。
んでもって愛すべきレーベルなんですよ。


ROSEMARY BUTLER - Rose ★★★ (2017-09-01 15:00:49)

角川映画の迷作と誉れ高い?草刈正雄がフリーのロードレーサー役を熱演した『汚れた英雄』の主題歌やアニメの主題歌などを歌い日本でも認知度の高かった彼女が1983年にリリースした1st。AOR調の歌モノを中心とした打ち込みビートも導入したダンサンブルなロックナンバーから、ソフトロックに王道バラードあり、チョット マッテ クダサイという歌詞が飛び出す、親日ぶりをアピールするナンバーもあったりと多様性に富んだ楽曲が収録された一枚。
自身もミュージシャン稼業をとして裏表で活動を行い、多くのアーティストのバックコーラスを担当、その仕事ぶりが多くのミュージシャンから賞賛を受けたミュージシャンでした。また自身もバンドのベース兼リードシンガーを担当したりと、凄い実力者です。
そのトレーニングを積んだ歌声は、上手いが故の個性不足ではありますが(みんな似てしまう)、力強さを損なわないキュートでパンチの効いたパフォーマンスは、歌モノロックが好きな人なら安心して身を任せる事が出来るでしょうね。個人的には③④⑤のベタな楽曲が並ぶ展開が好きです。特に⑤曲目のハードポップな『Call Of The Wild』なんて『汚れた英雄』路線で好きですよ。


ONSLAUGHT - VI ★★★ (2017-09-01 14:41:14)

結成当初はパンクメタルだったんだとか、その流れは1stでも十分に感じましたが、バンド解散に再結成と紆余曲折を経て辿りついた、英国を代表するベテランスラッシャーによる6th。
とにかく気合の入った一枚ですね。女性ボーカルパートの導入や中近東風のメロディも飛び出したりする小技はありますが、強烈無比な破壊力を擁するリフリフリフで押しまくる展開は見事。これぞスラッシュメタルじゃあと言いたくなる実直さに清々しい気分さえ味わえます。
結構な歳のオッサンが集まったバンドとは思えないブルタリティ溢れるスラッシュサウンドの持つ鋭いキレ味にスラッシュメタルかく在るべきと断言したくなりますね。
益々磨きが掛かったサイ・キーラーの獰猛な歌声はグイグイとバンドサウンドを牽引。陰影をクッキリと際立たせるクールなメロディを導入する才気あふれるギタープレイの凄味。鋼鉄の鞭が唸りをあげるような俊敏さと破壊力を伴ったしなやかなリズムプレイの数々に平伏しました。
頑固一徹なオールドスタイルに留まらない実験的なアプローチも垣間見える快作。スラッシュメタルを愛する方ならマストバイな一枚でしょう。


EXUMER - The Raging Tides ★★★ (2017-09-01 14:20:27)

ドイツの老舗スラッシャーが再結成を果たしてからリリースされた2枚目が今作。勉強不足でいつ再結成されたのか分かりませんが、随分大人になった音楽性ですね。かつてのドタバタと無軌道な爆裂スラッシャーだったのに、キャッチーなリフを引っ提げ、オールドスクールなスラッシュ流儀に則った音楽性を披露。その実直さときめ細かいアレンジに、おもてたんと違うと呟きましたが、一般的な感性でいくと纏まりがある今作の方が普通に好まれると思うのですが、個人的にはあのガチャガチャしたバカテンポを楽しみたかったのでチョイと残念でしたね(だってこのキャラ継続して使ってんじゃん)

ザクザクと刻まれるキャッチーなリフワーク、軽めのドラムも気になるがスラッシュメタルの様式に則ったグルーブは聴いていて心地よいし、突破力の高い疾走ナンバーの放つ爽快感はこの手の音楽の魅力を雄弁に語るでしょうね。
彼らは生まれ変わったのだ。これこそ再結成する意味がある音楽性でしょう。昔、やりたくても出来なかった事を今やっと、やれているのかな?そんな気がします。オジサンなんでピュアスラッシュは聴いていて気持ちがいいですね。ワタクシは欠点よりも優れた部分を愛でて楽しめる性格なので尚更ですよ。


HEADHUNTER - Rebirth ★★★ (2017-09-01 14:01:42)

DESTRUCTIONを追い出されたシュミーアが失意の中、結成されたバンドの3rd。まずは一聴して驚くのが、シュミーアの歌声の幅広さ、濁声で吠えまくるだけじゃないシンガーとしての成長ぶりに驚かされるのですが、曲調も実にバラエティに富んだモノが多く収録。パワーのみならずテクニックでも魅了する演奏力の高さも手伝い、聴き込むほどに新しい発見があったりと、いい意味での気難しとも言えるドイツ人気質が上手く楽曲に溶け込み、なんだかとても心地が良い気分を味わえます。
なんだろうか分からないが、とにかく楽しい雰囲気もあったりするのだが、凝ったリズムも軽々とキメるパワー漲るリズム隊が披露する独特のグルーブが気持ちエエ、そして変化自在のギタープレイで魅了する職人肌の技もキマッテおり、細かい部分まで配慮が行き届いた楽曲構成に唸らされます。そのパワーだけで押し切らない心地よい音作りは好感が持てますね。
DESTRUCTIONとは違うキレ味で勝負するシュミーアの新たなる可能性を垣間見せる力作。アグレッシブの中にキャッチーさが光るバランス感覚の上手さに魅入られますね。HM/HRの覇道を突き進むジャーマンメタルを聴き、バンド名通りKROKUSの代表曲を思い出しました。


RATA BLANCA - The Forgotten Kingdom ★★ (2017-08-29 13:50:00)

前年にリリースされた『El reino olvidado』のボーカルを、ギタリストご用達のドゥギー・ホワイトに差し替え&全編英詩に変更して2009年にリリースされたワールドワイドヴァージョン。
マイルドだがエモーショナルで味わいのある歌声が魅力のドゥギー、かつてはリッチーに見出され再結成RAINBOWに参戦した実績があるわけですから、RATA BLANCAに合わないわけが無いのですが、ありもんの歌メロを英詩に変更して歌うのは、流石に分が悪く楽曲の無難さと相俟って、ドゥギーの淡白さがマイナスに作用してしまったのが残念です。ハマっている時は気にならないのですがね、ぶっきらぼうで手持ち無沙汰感がハンパなく感じるパートがあり、乗り切れないのが気になる所。個人的にはオリジナルヴァージョンの方が好きなのですが、バリラーリがどうしても英語で歌いたくないと言うのなら、このラインナップで南米を飛び出し大きな世界で勝負を掛けて欲しいと思いましたね。ドゥギーの実力はこんなもんじゃないはずですからと、辛口ばかり叩きましたが、楽曲の質が下がったわけでもなく、オリジナルとの比較での話ですからRAINBOW直系の様式美HM/HRが大好物な方なら安心して聴けるでしょう。ドゥギーは実に上手いシンガーですよ、ありもんの中で詩も違うのに健闘していますよ。


U8 - Pegasus 1001 ★★★ (2017-08-27 13:51:27)

オーストリアのバンドが1982年にリリースした記念すべき1st。ヘヴィメタルの鉄則とも言える疾走ナンバーで幕が開ける展開に掴みはOKと、時代はNWOBHMまっただ中と言う事で、その流れを組み疾走感と欧州由来の湿り気たっぷりな哀愁のメロディが塗されたメロディックかつ攻撃性の高い音楽性を踏襲。そのシケシケぶりもさることながら、独特の世界観を演出するギターワークが耳を惹きますね。細かい事を気にしないラフな音像がこの時代ならではのパワーを内包しており、それに呼応するようなグルーヴィーなリズムプレイも癖になりますよね。総じて懐かしい音だけに、昨今の完備補強されたサウンドに比べると線の細さは否めませんが、そんなテクノロジーなど、物ともしない青白い炎が燃え滾るクールで情熱的なNWOBHMサウンドに咽びますね。
素朴だがドライブする疾走感がたまらないのですよ。マニア向けではありますが、メロディラインをしっかりしており、歌メロも割とキャッチーで耳に残りやすいのも好印象、バランスの取れた作風ですよ。


ARMAGEDDON - The Money Mask ★★ (2017-08-27 13:21:18)

元々はSecond Chanceというバンド名で活動していましたがメジャーデビューを機に改名してリリースされたのがコチラ。アメリカのバンドなのでドライな感触と、時代性を加味したメジャー感はあるが騒々しいパワーメタル色も強く、何とも形容しがたい音楽性のバンドです。ラフで派手目の楽曲が多いのです⑤ではアコギをフューチャーしたバラードタイプの曲もあったり、おまけに歌詞のコンセプトはクリスチャンだというのだから情報量の多さに心の整理もつきませんよね。
とにかくパワフルさとメジャー感のかみ合わせによる質感が聴き手の嗜好を問う内容となるでしょうね。ハマっているときの大胆不敵さと外れた時の気持ち悪さが評価を分けますね。
豪快と言うかゴチャゴチャしていると言うか、軽めのミックスとけたたましさが何とも言えない感触を生みだしているのですが、そんなリズムプレイで客演しているのがRavenやDeath Row、伝説のPentagramでドラムを叩くジョー・ハッセルベンダーの名前があるのはマニアにとって見逃せませんよね。久しぶりに聴きましたが、JPのPoint of EntryとRam It Downを足してTurboで割ったような音楽性をなのかぁと思いましたね。


If Only - Destiny ★★★ (2017-08-25 18:24:31)

1992年に Jimco Recordsから国内限定で1stをリリースした事のあるAsiaのジェフ・タウンズが立ち上げたレーベル所属のメロディックなAOR系のHM/HRバンドのデモ&オリジナル&Live音源からなるコンピ作。
今作最大の聴きどころは何と言っても所謂1stのオリジナル音源となる、リードシンガーがあのジャッキー・ボディーミードが歌うヴァージョンが聴けること。どのような経緯で彼女が参加をして、なおかつデビュー時に参加していないのか詳細は分かりませんが、パンチの効いた歌い回しとメロディックな本格派志向のロックサウンドとの相性も良く、ハードになったHeartとも呼べる音楽性はVixen辺りの胸キュンハードサウンドに共感出来るマニアなら安心して聴く事が出来るでしょうね。
ソフトロックという出で立ちに属しているが、出している音は本気度も高くバンドの持って行きたい世界観はスケールの大きいものだったと思いますよ。ある意味、ASIAにも通ずる魅力がありジェフ・タウンズに見出された事はありますよね。


BARILARI - Canciones doradas - Ni un segundo quiero perder ★★★ (2017-08-25 17:57:30)

アルマゲドンのテーマソング
エアロスミスの名前が広く浸透した曲ですが
エアロらしくない奴でも有名なダイアン・ウォーレン作のバラード
名曲に真っ向勝負で挑みました
負けていませんよ


BARILARI - Canciones doradas - Para estar contigo ★★★ (2017-08-25 17:52:33)

MR.BIGのオリジナルアルバムを一枚ももっていないワタクシでも違和感がありますよ
何度聴いても歌詞が飛び込んでこない
サビのリフレインとか分かりやすいいからね
でもこのヴァージョンもエエですよね
バリラーリのソウルフルな節回しも絶品です
名曲のスパニッシュヴァージョンを楽しみましょう


BARILARI - Canciones doradas - Amor de mi vida ★★★ (2017-08-25 17:49:54)

リリカルだねぇ
ロマンティックですね
うっとりしますよ
バリラーリの隠せない情熱にね(笑)


BARILARI - Canciones doradas - Como yo nadie te ha amado ★★★ (2017-08-25 17:47:54)

完コピで歌いますが
バリラーリとボンちゃんではニュアンスが大きく違いますよね
その違いを楽しむのが一番です
ここまでしっかりとしたメロと曲を壊す必要はありませんよね


BARILARI - Canciones doradas - Todavía no encontré lo que estoy buscando ★★★ (2017-08-25 17:45:46)

U2の名曲をカヴァー
バリラーリの熱の籠った歌声に焦がれますね
アレンジもハードさが増していますよ
AirbagのシンガーPatricio Sardelliがゲスト参加で歌っています


BARILARI - Canciones doradas ★★★ (2017-08-25 17:37:15)

Rata Blancaのシンガー、アドリアン・バリラーリのソロアルバム第二弾は世界的に有名なPOPS/ROCKソングをスペイン語でカヴァーした作品となりました。線は細いが独特の情熱的な節回しが、どの曲にも新しい風を吹かせ、完全にバリラーリ風に歌いきっているのが素晴らしい。アルゼンチンの至宝Rata Blancaの金看板を背負ってきた男のパフォーマンスに魅入りましたね。何処までも熱量の高い歌声はロックは勿論、ポップソングでも力量を発揮⑥なんてリッチーよろしくなギターも含め彼らの曲となっていますよね。⑦ではアルゼンチンのジャズロックバンド?Memphis la Bluseraのシンガー、アドリアン・オテロとデュエットしたりと面白い工夫もあり、⑥を境とした選曲の違いを含め楽しんで欲しいですね。ちなみに⑧はバリラーリがRata Blancaを抜けた後に組んだバンドAlianzaのリメイクです。
個人的には、ほぼテレビ東京歌ウマ選手権の最高峰のような作風であり、カラオケ大会感は否めないが、ガチンコでカヴァーしている凄みは十分に伝わるので大いに楽しみました。単なるカヴァーで終わらせなかったのはパフォーマンス力の高さだが、実は全編スペイン語で歌いきったと言うのが一番なのかもしれません。
初見で聴いたときは違和感ありましたけどね。U2はあんまり知らんかったから、まだイケたけど、次のボンちゃんはニヤニヤしちゃったし、なんか気持ちの整理がつかないまま、Queenの名曲にいき、まてまてまて、置いてきぼりの感情と折り合いのつかないままMR.BIGにAerosmithと流れ動悸も止まらずに進む展開に、アルマゲドン級の違和感を受けまくり、ニヤつきも止まりませんでした。ほんと、そのうち、ありの~♪ ままの~♪ 姿見せるのよ~♪ って歌いながらMay-Jが出てくるんじゃないかとドキドキしたもんね。

下記が英訳とオリジナルバンドになります。
①I Still Haven't Found What I'm Looking For – U2
②This Ain't a Love Song - Bon Jovi
③Love of My Life – Queen
④To Be With You – Mr. Big
⑤I Don't Want to Miss a Thing - Aerosmith
⑥Angel - Robbie Williams)
⑦That's Life - Frank Sinatra
⑧Pasión Prohibida - Alianza
⑨Fragile - Sting
⑩I Do It For You - Bryan Adams


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Sabbath Crosses: Tributo Argentino a Black Sabbath ★★★ (2017-08-24 19:02:29)

Various ‎– Sabbath Crosses Tributo A Black Sabbath
アルゼンチンのBlackstar Crosses Productionsというレコード会社からリリースされたトリビュートアルバム。
レーベル所属のアーティストを中心とした作りになっていますが、それ以外にもアルゼンチンの至宝Rata Blancaがゲストにグレン・ヒューズを迎えたり、当時はソロだったBarilariが楽曲を提供したりと、気になるメンバーも揃い、選曲の無難さも手伝い。アルゼンティーナなメンツがサバスの名曲をどう料理するかに興味を湧きますよね。
以下参加メンバーと収録曲です

1.Nativo - War Pigs
2.Barilari - Heaven And Hell
3.Plan 4 - TV Crimes
4.Magika - Anno Mundi
5.Rata Blanca & Glenn Hughes - No Stranger To Love
6.Sauron - Zero The Hero
7.Horcas & Andres Gimenez - Children Of The Grave
8.O'Connor -  Supernaut
9.Beto Vazquez Infinity - Die Young
10.Los Natas - Paranoid

詳細は分かりませんがlive音源もあったりと、既発音源の寄せ集め感もあり、なんだか新鮮味を感じず、ラタブランカも当日のグレンは声が出ておらず、神降臨とはなっていないので正直肩透かし感はハンパ無いのですが、概ねイメージを壊さない愛あるアレンジが全般的に施されており、トリビュート感は強いかと思います。ただこうなるとオリジナルを聴いている方がマシだと言われ兼ねない地味さ加減が評価を分ける最大のポイントでしょうね。個人的にはバリラーリが歌うヘブン&ヘルが貫録たっぷりの出来栄えで文句なしのMVPですね


RATA BLANCA - Tormenta eléctrica ★★★ (2017-08-24 18:28:51)

自動登録が出来なくて、タイトルだけ自主的に入れ登録&コメントも入れたと完全に思っていたラタブランカの自主制作による最新アルバム。輸送費の関係で、ついでの同じスペインのLords of Blackの1stを手に入れたので凄く記憶にある。同時期に登録したような記憶もあるんだけどなぁ…老いは怖いわ。ごみ箱にすらないもんね。色んな意味で凄くショックです。
とクソヌルい戯れ言からスタートしますが、相変わらずのリッチー、インギースタイルのギターを軸とした情熱的様式美サウンドが炸裂。さらにはAC/DC風のスタンダードなメタルアンセムもあったりと、アルバム全体におけるキャッチーさは過去最高とも言え、このクオリティが自主制作とは残念極まりない気分ですね。メチャクチャ流通が脆弱ですもん。
少々バリラーリが粗めの歌唱スタイルに終始しているなぁという点は気になりますが、概ね彼らが求められている音楽性は完璧に押さえているので、マニアならずとも往年のHM/HRスタイルの音楽性に歓喜できるリスナーなら大いに楽しめるでしょう。
熱情を込めた叙情美溢れる甘く切ないメロディの数々、派手さは無いが堅実なプレイで脇を固めるリズム隊の妙味。ベテランならではの奥ゆかしき王道HM/HRサウンドの旨みに改めて唸りますね。本当にこの、かゆい所に手が手が届くアレンジセンスは何度聴いても素晴らしい。似て非なるものを生産稀有な才はドイツならアクセル・ルディ・ペル、南米ならウォルター・ジャルディーノ、我が国日本なら柴田直人師匠となるんでしょうかね。


Reika - Gypsy Queen - Borderline ★★★ (2017-08-24 18:07:50)

ハードなギターが耳を惹きますね
こうなると歌の弱さが気になります
タイトなスケジュールのレコーディングかと推察されますが
安定感のある演奏ですね


Reika - Gypsy Queen - Return to Your Town ★★★ (2017-08-24 18:06:30)

ポジティブですよね
健康的なハードサウンドがなんだか物凄く懐かしいです
中盤のインストパートは中々男前な仕上がりですね
バンドとしてのあるべき姿なんでしょう


Reika - Gypsy Queen ★★ (2017-08-24 18:04:03)

レイカという女性シンガーをデビューさせたかったのか、福村BabaChan高志を中心とした京都人脈と言われる、ほぼほぼRajasだしX-Rayなメンバーが揃いレコーディングを敢行。楽曲提供まで行い完全バックアップ体制をとっての新人としては豪華なラインナップによる1992年作のデビューミニアルバム。手練手管のメンツからなる魅力はハードポップスタイルのオープニングナンバー『Return to Your Town』から見事に炸裂。適度なエッジを伴ったハードギターとソフトな装飾を纏うキーボード、良く歌うベースと福村のドラミングの相性は抜群の相乗効果を生みだし、歌を邪魔しない手応えのあるハードサウンドで勝負を掛けてきています。演歌にも通ずる和のテイストが出過ぎるが故の古臭さやに時代性を思いっきり感じますが、やはりレイカ嬢のパフォーマンスが聴き手の判断基準となるでしょうね。硬い歌い回しと余裕のなさ、そのヤラされている感に歌唱力不足という面を強く感じてしまい、せっかくのバンドサウンドの魅力を削いでいるなぁと感じてしまいますね。
楽曲提供にコーラスなどでも参加している藤本朗が歌えばエエんじゃないかとも思いますが、それじゃ昔のメンツだし、やはり女性を前に出して売りにいったのかなぁと感じずにはいられません。そういう先入観がマイナスな方向に向いてしまうのですが、余計な事に囚われずに聴くと、違う景色も見えてくるので、女性シンガーによるハードサウンドが大好物な方なら楽しんでもらえるでしょうね。
福村、オズマこと臼井考文、藤本らが提供した楽曲はどれも日本人らしいメロディに彩られたハードサウンドですので、ビーイング系のハードポップマニアが聴いても存分に楽しめるでしょう。打ち込みじゃないんですけどね。にしてもなぁ、ストライクゾーンの甘さがなぁ。我が身を恨むよ。


THE 冠 - 鎧兜鎖血 ★★★ (2017-08-22 18:37:44)

昨年2枚のセルフリメイクベスト盤を出し好調ぶりをアピールするメタル馬鹿一代な男、冠徹弥率いるTHE冠が2015年にリリースしたミニアルバム。ノッケから冠らしいヘヴィだがキャッネスさ全開のスピードナンバー『鎧兜鎖血』で幕が開けるお馴染みの展開に掴みはOK(ライト冠ファンなのでこの曲なんてよむの?テツカブトヨロイクサリチなの??)。2曲目以降も冠らしい遊び心満載のヘヴィロックと親しみやすいメロ&男の哀愁全開のパワーヴォイスに魂焦がして楽しみます。おバカなパーティロック風味も全然違和感ないので、かれのLIVEは本当に楽しいものになるでしょうね。ある意味、メタル界きってのフェス向けのバンドかと思います。また相変わらずのコミカルな歌詞を、はめ込み破綻しないように仕上げるセンスも実に高いスキルが要求されるのでね。

今やBaby Metalが、あそこまで成功するなら、冠スタイルのヘヴィロックも大いにウケるような気がします、同じようなミクスチャー系ならマキシマムザ・ホルモンがいますが、彼らより冠はずっと正統性の強いメタルサウンドで勝負してますのでね。
そして冠の素晴らしいパフィーマンスを見聞きする度に、一度くらい鎧兜脱ぎ棄てて、JPやMetallica、Exoudsなどのカヴァーアルバム集を聴いてみたいと思いました。逸材がお笑いメタルのレッテルを張られ終わるのは残念でなりません。その実力の高さを世に知らしめて欲しい。


THE 冠 - 鎧兜鎖血 - 初志冠徹 ★★★ (2017-08-22 18:13:22)

サビでは弾けるキャッチネスさ
それらに負けないヘヴィでタフなグルーブ
ギターも勢いやヘヴィさだけではないワビサビがあって良いです
バカウマなメンツやで
これが冠メタルの真髄ですかね


THE 冠 - 鎧兜鎖血 - 野垂れ死んだら許さない ★★ (2017-08-22 18:11:09)

サビでパッと開けますね
これも狙ったんでしょう
多くのファンを納得させる曲ですね


THE 冠 - 鎧兜鎖血 - Ww3 ★★★ (2017-08-22 18:10:00)

真面目に歌いあげる反戦ソング
重々しいヘヴィなグルーブが気持ちいい
ギターリフも刺さってくるね


THE 冠 - 鎧兜鎖血 - 断裂 ★★ (2017-08-22 18:08:40)

サビが好きですね
このムード歌謡風がエエです


THE 冠 - 鎧兜鎖血 - ビキニライン ★★★ (2017-08-22 18:07:15)

ヘヴィなグルーブを引っ提げキャッチーな歌メロが暴れる冠らしいミュージックノリノリなヤツ
歌詞は世間の価値観に囚われずはみ出していこうって事でしょう
それがビキニラインってね(笑)流石ですよ


THE 冠 - 鎧兜鎖血 - 鎧兜鎖血 ★★★ (2017-08-22 18:04:32)

アルバムのオープニングにピッタリのヘヴィなグルーブが心地よいスピードナンバー
男臭い哀愁を漂わせるヴァースからサビの持っていき方が冠なんでしょう
早口で捲し立てるのも好きですよ
だっふんだにメイデン、AC/DCにヴェノムって遊びすぎじゃないの(笑)


MAZERAN - Moving Lips ★★ (2017-08-22 17:57:18)

大阪出身のバンドがAionやDead Endなどを擁するNight Galleryより1986年にリリースされた6曲入りのEP。シングルリリース時とはラインナップが変わりましたが、ラフなロックのグルーブを生みだすリズム隊のカッコよさと独特の雰囲気、その魅力に拍車を掛けるのが根元 尚司のキメの細やかさを大切にしたダイナミックなギタープレイと、曲によってはDead End風味が出過ぎのモノあるが、独自のスタイルを探そうと苦心する姿が見え、オリジナルティの高い音楽性で勝負を仕掛けてきているなぁと好感が持てましたね。
とは言え国産メタルにおける問題点、所謂シンガー北中 俊男の余りにも日本人的な持って生きたかが好悪を分ける最大のポイントでしょうね。派手なドラムから始まるオープニングの『Let Me Fly』など、リフ、メロ、リズムとこのバンドが目指す方向性を強く感じるだけに、歌い手の排気量不足が気になりますね。
どんよりとモヤの掛った情念のあるメロと、そのウネリを生みだすリズム、日本人的ではあるが、今の時代では逆にそこが海外のマニアにもウケる要素となるのだから不思議なものです。
その後もコンピ作METAL WARNING『Heaven Tonight』を寄稿。シンガーやベースに外国人を迎え音楽性をより正統性の強いメロディックなアメリカンHM/HRサウンド寄りにシフトチェンジしてからも、コンピ作EMERGENCY EXPRESSに後期の代表曲『Take Me away』を提供と、精力的な活動を行っているように魅せますがバンドは程なくして解散。
メンバーの中心人物だった根元 尚司は、橘高文彦のソロで歌っていた斎藤哲也らとバンドFixを組みメジャーデビュー。ヴィジュアル系な参加メンバーを見れば想像はつきますが、メタルとは距離を置いた活動に向かい、その後はどうなって言ったのか分かりませんが、女性シンガーとCAVEなるユニットを?を組み、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のタイアップソングを手掛ける事になるのだから、本当に人生とは、どうなるか分かりませんね。
貧乏くさいマイナーメタルを聴き漁る昨今のワタクシの貧相な耳には、後年の活動がミュージシャンとしての暗部に感じますが、それ以外のファンにとってはMAZERAN時代が暗黒史と映るんだからね。
個人的な好みは1989年にリリースされる『Mazeran』ですが、こうして改めて聴き入ると、今作の方がバンドのカラーが強く出ているように思いますね。それにNight Galleryらしいダークテイストも魅力でした。


CHASTAIN - We Bleed Metal ★★★ (2017-08-20 15:19:31)

レザー・レオーネ復活後の新生CHASTAINによる第2弾。往年の輝きを失わない復帰作から2年、音楽的には前作の延長線上にありつつも、より正統性を強める事で更なる広がりを感じさせるのが最大の聴きどころ。ヘヴィでダークだがアグレッシブ、でもメロディも大切にするというCHASTAIN流儀は貫かれており、そのストレートさを基調としつつも、随所で刻まれる忙しいリズムプレイから生みだされるアンサンブルとテクニカルなギターの妙技は、高いスキルを擁するミュージシャンシップの賜物。ある意味、唯一無二とも言える世界観を見事に演出していますね。
前作よりもストレートな作風に纏め上げる事で、キャッチーさが強まり、そのおかげで非常にバランスの取れた仕上がりになっていますね。さらに叙情性もアップされたりと聴きやすく仕上げた手腕は見事でしょう。
それもこれもヘヴィなサウンドに力負けしないレザー嬢のパフォーマンスがあってこそ、地に足を付けた彼女のパワフルヴォイスには、常に惹き込まれますね。


CHASTAIN - Surrender to No One ★★★ (2017-08-20 15:05:41)

ついにあのレザー・レオーネ嬢が帰ってきました。2004年のアルバムを最後にCHASTAIN名義のアルバムはご無沙汰だったので期待値も高まりますが、ダークでミステリアスな往年の空気もそのままに、よりブルータリティも強化、その攻撃性に満ちたCHASTAIN流のパワーメタルサウンドに凄みと言うか威風堂々とした佇まいに圧倒されますね。
重厚なメタルサウンドと対峙するべく主役たるチャステインさんのシュレッドギターが織り成す、技巧を駆使したフレージングも凄まじい求心力を放ち、現役感を猛烈にアピール、けして昔の名前で出ています的なニュアンスを廃した音楽性は、重厚さの中にメロディックなフレーズを持ち込む事で、キャッチネスさが生みだされたりと重苦しいヘヴィネスさ一辺倒じゃないのが面白いです。レザー嬢もブランクを感じさせないドスを効かせたパワフルヴォイスで応酬と収まるべき所に収まり、再結集されたバンドサウンドに偽りはございませんね。今回はドラマーにPagan's Mindのスティアン・クリストファーセンが参戦。マイク・スキマーホルンと共に鋼がしなるようなグルーヴに溢れたリズムで新生CHASTAINサウンドを押し上げていますね。


THE 冠 - 帰ってきたヘビーメタル - 帰るべき場所 ★★★ (2017-08-19 16:52:39)

ヘヴィバラードですね
ストレートな世界観が逆にエエですよね
アルバムを〆るのに相応しい一曲です


THE 冠 - 帰ってきたヘビーメタル - あの部屋から ★★★ (2017-08-19 16:48:19)

哀愁のあるアニソンメタルですね
こういうのも冠の魅力でしょう


THE 冠 - 帰ってきたヘビーメタル - くれくれシックスティーン〜青春の俗欲〜 ★★★ (2017-08-19 16:46:09)

タイトルからも想像できますがポップですね
なんだかカボチャメタルですね
歌詞もストレートな青春です


THE 冠 - 帰ってきたヘビーメタル - サンダーロード ★★★ (2017-08-19 16:44:08)

ヘヴィなグルーブが心地よい三連ナンバー
歌メロの乗せ方も耳馴染みが良いですね
サビが印象的です
面白いですよね


THE 冠 - 帰ってきたヘビーメタル - パーティーソング ★★★ (2017-08-19 16:37:36)

パーティソングというタイトル通りの分かりやすさが詰まっています
ノリノリな軽やかさとパンキッシュに弾けるメタルスピリット
これぞ冠流ヘヴィメタルサウンドなんでしょう


THE 冠 - 帰ってきたヘビーメタル - 糞野郎 ★★★ (2017-08-19 16:35:29)

キャッチーなサビメロとアグレッシブなヘヴィーグルーブに目も覚めますね
ウンコ漏らした小学5年生のピンチを歌っています
一見アホそうですが、サビで繰り返されるリフレインには違う景色がありますよね
冠節は裏設定を考える面白さもあるんですね


THE 冠 - 帰ってきたヘビーメタル - 哀罠メタル ★★★ (2017-08-19 16:30:23)

ノリのよい曲ですね
冠がメタル愛をキャッチーなメタルサウンドに乗せて歌いあげています
余計な事を考えず楽しみましょう
LIVE映えするんでしょうね


THE 冠 - 帰ってきたヘビーメタル - ヘッドバンギン謝罪行脚 ★★★ (2017-08-19 16:28:49)

ヘヴィメタルなサラリーマン哀歌ですかね
大真面目なオフザケにワタクシは付いていけませんが
このバンドの魅力が詰まっています


THE 冠 - 帰ってきたヘビーメタル - 帰郷 ★★★ (2017-08-19 16:24:41)

悲哀に満ちた人生観を冠流に表現していますね
ヘヴィなミドルナンバーですがサビメロの持って行き方も冠流ですね
この辺りが親しみやすさなのでしょう
メタルを知らない人にこそ聴いて欲しいですよ
曲調は紛れもなくズッシリとしたヘヴィグルーブを基調としてますからね


THE 冠 - 帰ってきたヘビーメタル - 〜テーマ オブ 鉄兜〜帰ってきたヘビーメタル ★★★ (2017-08-19 16:20:29)

壮大なイントロに導かれ始まるドがつくヘヴィメタルナンバー
LIVEでも皆が拳を突き上げるでしょうね
まさに帰ってきた冠サウンドに焦がれます


SLEDGE LEATHER - Imagine Me Alive ★★★ (2017-08-19 16:15:06)

長らく第一線から身を引いていたと言われる本格派女性シンガーのレザー・レオーネが、Chastain加入前にガールズメタルバンドMalibu Barbiで活動を共にしていた盟友でドラマーのサンディ・スレッジと結成したのがこちらになります。
結成時は女性のみの4ピースで活動、今回のレコーディングにはベースにジミー・ベイン、キーボードにスコット・ウォーレンのDIO組に、経歴の分からないギタリスト、マティアス・サイライトが参加。レザー・レオーネの獰猛なパワフルヴォイスとスレッジのキレのあるドラミングを軸とした疾走ナンバーも多く、音楽性の幅を広げる鍵盤プレイで魅了するスコットの存在感もあり、視聴感はヘヴィでダークなChastainよりも間口は広いかも知れませんね。
特筆すべきは、ブランクを感じさせないレザー・レオーネのパフォーマンスに尽きるでしょう。ヘヴィでミステリアスな雰囲気のある正統派HM/HRをココまで力強く歌いきる女性シンガーは中々いませんからね。衰え知らずのハイクオリティな彼女の歌声に魅了されました。また歌メロも以前よりもフックがあり、耳を惹くのもポイントが高いです。
自主制作と言う事でこじんまりとしたサウンドプロダクションでは、彼女達の思いは中々伝わってきませんが、光沢のある艶めかしいコンクリートサウンド、そのヘヴィネスさにドラマ性を持ち込んだ音楽性は、キチンとした形で聴きたいものですね。スコットが曲作りのも参加した⑩なんて、そう思わずにはいられませんよ。全11曲入りですが4曲が短いリプライみたいな小インストが多いので収録時間も短い31分ですからサラッと一気に聴けるのも好印象ですよ。
楽曲云々よりも、ある意味、レザー・レオーネの生々しい歌声が聴けるのが最大のポイントかも知れませんね。ダークでミステリアス、そして小気味よく駆け抜ける懐かしきUS産パワーメタルが好きな方なら聴いて損はしませんね。


THE 冠 - 死にぞこないのヘビーメタル ★★★ (2017-08-18 15:39:12)

人生の喜怒哀楽を独特の世界観を通して描き上げる歌詞が印象的なキャラの濃い冠徹弥率いるソロバンドの第三弾アルバム。今回は今まで以上にバラエティに富んだ楽曲が収録。
相変わらずのポップでキャッチーなメタルソングやゴリゴリのハードナンバーに加え、ピアノをバックに歌い上げるバラードまでとやりたい事をやりきった印象が強く、過去最大のふり幅とも言えるアグレッシブさとコマーシャルリズムの対比が実に面白い。ある意味、歌謡ポップスとも言えるメロからバキバキのストロングメタルまで幅広くフォローしているのだから恐るべしですよね。自身が培ってきたメタルバンドに対する愛あるオマージュも含め、ソロ、リフ、リズムと実に計算された盛り込み方が今作も魅力的に光っていますね。冠に押される事無く各自が卓越したプレイで盛りたてていますね。


THE 冠 - 傷だらけのヘビーメタル - 俺なりのペインキラー ★★★ (2017-08-18 15:12:49)

これも面白いね
良く出来ていますよ
冠節なのかね
頭の歌詞好きですよ
『なんで喰いつく奴の話 ゴシップ雑誌の受け売りなのに』
SNSの世界も同様で後のせサクサクの奴が多すぎるがな
ちなみにワタクシは接待でカラオケ拒否します
なのでこの曲は沁みますよ


THE 冠 - 傷だらけのヘビーメタル - 傷だらけのヘビーメタル ★★★ (2017-08-18 15:07:47)

このPVと歌詞を見て心に刺さらないメタラーいますか?
泣き笑いの名曲ですよ
ムード歌謡とメタルの融合かね


THE 冠 - 最後のヘビーメタル LAST OF HEAVY METAL - 中3インマイドリームス〜行ってみたいなL.Aに〜 ★★★ (2017-08-18 15:03:45)

このPV大好きです
たわいもない中学生なノリの会話も下ネタのぶっこみ方も好きですね
何より楽曲がエエじゃないですか
まさにミュージック ノリノリですよ
後半グッと硬派なパートに雪崩れ込みますが
あの映像はEXODUSのTHORN IN MY SIDEを意識しているのかな?
いずれにせよ大真面目にふざけている姿はカッコいいです


THE 冠 - 傷だらけのヘビーメタル ★★★ (2017-08-17 17:45:46)

THE冠の本格始動を告げる1st。2000年以降のヘヴィグルーブと同じくらいゴリゴリの王道HM/HRのパターンを持ち込んだい意欲作。特筆すべきは哀愁の歌メロをミニアルバムより大増量、それはオープニングの①から全開に華開き、PVを見て泣き笑いするマニアも続出するでしょうね。どこまでも熱くアグレッションさを緩めないナンバーも多いがラストに収録された劇団新幹線の看板女優としてお馴染みの高田聖子さんが歌う①のアンサーソング、メタル好きの男に惚れた女の悲運を歌ったムード歌謡調の⑬の登場には参りましたとシャッポを脱ぎましたね。この遊び心がバンド最大の魅力でしょう。
ヘヴィな楽曲の中にねじ込まれる男の悲哀を演出する泣きの歌メロとストロングシャウト、その魅力は④のような曲に集約されていますが、とにかく問答無用で身体が勝手にリズムを取りたくなるヘヴィグルーブとキャッチネスさ、そのなんでもありな作風は、アレンジ的に制約が多いメタル系の音楽性に一石を投じる面白さがあり、単にクセのあるキャラが前に出て、コミカルさが邪魔をしているのなら残念ですよ。それにしても『その後のマネー』って…浜田省吾ファンに怒られるぞ(笑)ワタクシはそんなセンスが大好きです。


THE 冠 - 冠祭 ★★★ (2017-08-17 17:22:06)

その際立ったキャラがお茶の間での人気を博しバラエティ番組などにも顔を出していた実力派のシンガー冠 徹弥ことTHE冠がSo What?解散後に立ち上げたソロプロジェクトバンド。ミクスチャー系のラウドロック色の強かったSo What?よりも80年代的なメタル成分を多めにした作風は、キャッチーなコーラスパートなども増量して、より普遍的な音楽性へと回帰。ゴリゴリのヘヴィサウンドとコミカルな歌詞、そしてキャッチーさも忘れないアレンジ、様式や固定観念に囚われないマニアにとっては、この質の高い冠のパフォーマンスに魅了されるでしょうね。
どんなに好きでも、やりたい事でやっていても飯は食えません。特にメタル系となれば、なおのことです。その生き様は⑧に要約されているように感じますが、劇団新幹線での圧倒的なパフォーマンス、デトロイト・メタルシティのクラウザー三世の吹き替え、あのロブの代名詞とも言えるハイトーンを駆使したペインキラーを完璧に歌いこなせる日本人シンガーなどいるでしょうか?個人的には主食になるような音楽性ではありませんが、このジャンル不問のヘヴィロックに身を委ねて理屈抜きに楽しんで欲しいですね。ちなみに④は竹内力に捧げる曲らしいですよ。


DEADRINGER ‎ - Electrocution of the Heart ★★★ (2017-08-17 17:01:45)

シンガーに、ゲイリー・ムーアやアクセル・ルディ・ペル、Victoryなどで歌っていたチャーリー・ハーン。キーボードではBlue Oyster Cultのジョー・ブーチャード。リズム隊のデニス・ダナウェイとニール・スミスはアリス・クーパーバンド、そしてギターには知る人ぞ知る職人肌の叙情派ギタリスト、ジェイ・ジョンソンらが集まり結成されたバンドが1989年にリリースした1st。
知名度的には小粒感は否めませんが、エッジもそこそこに効かせたAOR風の歌モノHM/HRサウンドで勝負の今作。誰が主役と言う事のない無難な作り故に地味な印象は拭えませんが、堅実なパフォーマンスと曲作りから生みだされるアイデアはキャリアに裏打ちされた安定感があり、どの曲も外れを掴ませないクオリティを保持、ともすればサラッと流れそうになるソフトな感触の中にも、ドナルド・バック・ダーマが提供した『Summa Cum Loud』のようなロック色の強い曲を盛り込みつつも、バンドの押しである『secret eyes』のような哀愁のハードポップナンバーを多数収録しており、その筋の歌モノHM/HRサウンドが大好物の方なら安心して聴けるでしょうね。特にギタリストのジェイ・ジョンソンが聴かせてくれるイブシ銀のギタープレイは泣かせのツボを押して行きますよ。
チャーリー・ハーンも肩の力が抜けてエエ感じのパフォーマンスを披露。こういう派手さは無いが質の高いサウンドを聴き、キーボードとして参加したジョー・ブーチャードのクレジットをまじまじと見ていると、BLUE OYSTER CULTの『CLUB NINJA』からの派生形とも思えてくるから不思議なものですね。


DARE - Blood From Stone ★★★ (2017-08-13 14:47:42)

Thin Lizzyのキーボードプレイヤーだった、ダーレン・ワートンがシンガーに転向して結成されたバンドの2nd。オープニングからアイリッシュフレーバーたっぷり、ゲイリー・ムーアばりのスケールの大きなミドルナンバーで幕が開け掴みはOK。続く②も同系統のゲイリーサウンドに、哀愁の歌モノHM/HRサウンドをお探しの方ならマストバイでしょうね。
特筆すべきは甘くならぬように、ドンスドンスとヘヴィなリズムを打ち込むリズムプレイも耳を惹きますが、やはり男前のハードなギターで迫るヴィニー・バーンズの存在がなければ、こうはいかなかったでしょう。
歌を中心の作りですが、軟弱にならぬようダイナミックなグルーブを導入した事と、アイリッシュ風味満載のメロディの融合が絶妙な絡みを見せている事が最大のポイント、そしてヴィニーの熱を帯びた、ごんぶとギターのエモーショナルな響きが、一段も二段も逞しく仕上げています。面白いのが乾いたアメリカンロック風の楽曲も用意し、ヘヴィな楽曲との対比を計っているのが興味深いですよね。ダーレンさんのシンガー転向は大正解でしたね。このハスキーヴォイス、エエですよ。


BAD SISTER - Heartbreaker ★★★ (2017-08-13 14:27:04)

フロントに女性シンガーのぺトラ・デーゲウを据えたドイツ産ハードポップバンドが1989年にリリースした1st。少々硬い歌い回しとドイツ人らしい生真面目さ、派手さは無いが細かいニュアンスを伝える為に施された、この折り目の正しさがドイツ人の仕事なのかと妙に納得させられますね。
ハードさとポップセンスの絶妙な融合感、キーボードをフューチャーしつつも極端に取り込まれる事も無く、全般的なブライトさには売れ線志向とも取れるが、音の厚みを演出するギターサウンドはシンプルだが、程良く肉付けいているのが憎いです。
無理せず歌う事と、流れを損なわない順当なアレンジは刺激こそ薄目でも、抜群の安定感を生みだし、AOR系の歌モノHM/HRが好きな人なら安心して聴く事が出来るでしょうね。
ある意味、ポップロックの黄金時代は80年代にもあり、その中で考えると在り来たりなモノが多いと感じますが、楽曲志向の中で欧州ならではの湿り気のあるメロディが、ここぞとばかりにイキイキと輝いてのが最大の聴きどころでしょう。


Assassin - License to Kill ★★★ (2017-08-12 15:05:30)

こちらのアサシンはペンシルヴァニア出身の5人組が1985年にリリースした8曲入りの1st。2016年にLIVE音源を3曲追加して待望のCD化となった幻の一品。1985年と言う事ですが華やかなL.Aメタルの影響は受けておらず、欧州的な翳りはあるが、情緒の無いドライなアメリカンロックサウンドを披露。豪快に突き進むだけではない悲哀を感じさせる陰影の描き方、古典的で忠実な方法論ではあるが、確実にマニアのツボを突くアレンジを心がけており、その姿勢は今となっては懐かしい古典芸能を見ているようですね。
これといった難点は無い代わりに、頭一つ抜きんでた楽曲が無いと言われるのが、この手のインディバンドの作品なのですが、このバランス感覚こそ、骨太な正調US産HM/HRサウンドとして楽しむ事が出来るでしょう。


ASSASSIN - Assassin ★★★ (2017-08-12 14:40:16)

アサシンと言えばドイツのスラッシュメタルバンドが有名でしょうが、こちらはカルフォルニアはサンディエゴ出身の5人組が1984年にリリースしたシングルと契約を得る為に録音した幻の1Stようの音源に+LIVE音源を追加して2009年にCD化されたマニア垂涎の一品。特にシングルとして世に出された一曲目の『Treason』は数多くのコンピ作に提供をして話題になっていたので、バンドの全容が知れると言うのは嬉しい限りでしたね。
セッション音源と思える②から⑧のラフな演奏も等身大の魅力を逆にアピールする事に成功、マイルドだが伸びやかな歌声、ドスンドスンと楔を打ち込むハードなグルーブ、エッジの立ったギターの艶やかな音色、無駄をそぎ落としたアレンジは普遍的魅力を携えた本格派のアメリカンHM/HRサウンドとして聴き手をねじ伏せるだけの迫力があり、当時、何故リリースに漕ぎつける事が出来ずに解散したのか残念でなりませんね。
彼らの代表曲たる①のシャープな疾走ナンバーからマイルドな歌モノにブルージーなアメリカンロックまでと、カラフルさではない、渋めの楽曲は実に硬派な要素を多分に孕んでおり、このバンドがいかに地に足をつけ活動していたかが伺い知れますよね。
ある意味、ありきたりなバンド名と短命に終わったバンド故、知名度は絶望的にありませんが、所謂L.Aバブルが巻き起こる前の、正調US産HM/HRサウンドが大好物な方には、おススメできる一品。荒削りなサウンドだが80年代初期の頃の、懐かしいヴァイヴに触れたい方にはうってつけの一枚でしょうね。


SHY - Excess All Areas - Can't Fight the Nights ★★★ (2017-08-08 18:43:04)

洒落てるわ
華やかなShy節が炸裂していますよ


SHY - Brave the Storm - Wild, Wild, Woman ★★★ (2017-08-08 18:38:55)

ポップでキャッチーなんだけど
哀愁美がムンムンと溢れていますね
男っぽさも前に出ていて好きです


SHY - Brave the Storm ★★ (2017-08-08 18:35:38)

大手MCAとの契約を漕ぎつけリリースされた仕切り直しのよる実質1stとも呼べる2枚目のアルバム。その変貌ぶりはオープニングから炸裂しますが、これもメジャーデビューによる悪魔の取引と言う事で、まぁ仕方のない事なのですが、レーベルの意向もあり、メタルなエッジを削ぎ落し聴きやすく纏め上げた手腕は見事にメジャー級のバンドサウンドへと押し上げる事に成功。その嫌みのないサウンドメイクと楽曲は聴き応え十分、アメリカンナイズドされた英国産ハードポップサウンドと言えばそれまでだが、1stからのリメイク③は勿論、キーボード全開の売れ線志向⑥を聴いても英国的な伝統美が貫かれており、柔らかい感触だが優美な哀メロと軽やかさを演出するキーボードの絡みは、実に魅力的な相乗効果を生みだしている。また職人肌の堅実なギタープレイは、なんだかんだ言っても魅力的で、個人的には最大の見せ場でしょうね。
少々ハイトーンのクセが強く、前作よりも遥かに一本気だが、ハイトーン系のシンガーが大好きな方には、最大の魅力と映るでしょう。ある意味、ジェフ・テイトっぽさが出てしまっていますかね


SHY - Once Bitten... Twice Shy - Deep Water ★★★ (2017-08-08 18:20:26)

どっしりと構えた哀メロHM/HRナンバーで幕開け
このバンドの進む道なんでしょう
完成度の高い一曲です


SHY - Once Bitten... Twice Shy - Chained by Desire ★★★ (2017-08-08 18:18:08)

哀愁のハードポップナンバーですね
ハイトーンも絡むわぁ
英国的な響きに胸キュンですよ


SHY - Once Bitten... Twice Shy - Once Bitten, Twice Shy ★★★ (2017-08-08 18:15:51)

弾けていますね
これがこのバンドのテーマなんでしょう
洗練されたポップセンスがキラキラと光っていますよ


SHY - Once Bitten... Twice Shy - Reflections ★★★ (2017-08-08 18:14:15)

このバンドならではの味わいでしょうね
エモーショナルなギタープレイが耳を惹きますね
こんくらい押さえて歌って欲しいなぁ


SHY - Once Bitten... Twice Shy ★★★ (2017-08-08 18:10:39)

悪名高き英国のインディレーベルEbony Recordsからリリースされた記念すべき1st。突き抜けるハイトーンを駆使した、このバンドの看板ヴォーカリスト、トミー・ニルズ歌い上げる甘美なメロディと、歌心溢れるスティーブ・ハリスのギタープレイの華やかな事、カラッとしすぎない湿り気のあるメロディは英国産ならではの味わい、そこに透明感のある歌声がのり、ソロでは俄然活きのいいプレイで華を添えるリードプレイと、起承転結のある展開と甘口だがメタルテイストを捨てていないメロディックHM/HRサウンドのカッコよさに唸りましたね。時代的にもPraying MantisかShyかと言うくらいの哀メロNWOBHM路線を極めており、その筋のマニアにはたまらんモノがあるでしょう。
リアルタイムでShyは知っていましたが、個人的にハイトーン系のシンガーは好みじゃないのと、メタルと言えば、スピードや厳つさ、過激さばかりを求めていた、今思い返してもハズイ子供っぽい時代がありましたので、全然無視していました。
しかし今作のCD化による再発盤が1998年に出たのを機に、このバンドの評価を一変させましたね。メロディ派なら無視できない一品でしょう。ちなみに国内流通は今亡きPony Canyonから、そしてEbonyからNeatへと版権が移っていた事に驚きましたね。
音質は元も再発を手掛けたレーベルにも問題があるので、良くはありませんが、迸るメタルスピリットと透明感あふれる哀愁のメロディは、マニアの琴線に触れまくるでしょうね。ツボをついていますよ


SHY - Once Bitten... Twice Shy - Take It All the Way ★★★ (2017-08-08 17:52:39)

哀愁のハードポップサウンドが炸裂していますね
メタリックだが華やかなギターも素晴らしいッス
この哀メロにズブズブと沈み込み溺れかけますよ


WHITE LION - Fight to Survive - El Salvador ★★★ (2017-08-02 14:07:31)

スパニッシュ風ギターとエレキの掛け合いが面白いですね
ヘヴィな3連に驚きました
こういう曲もバンドの本質だったのでしょう
のちの方向性を考えると実に面白いと大山英雄風に言いたくなりますよ
ポップロックバンドと舐めて掛ると火傷しますね
解散する前にこの路線のアルバム聴いてみたかったなぁ


WHITE LION - Fight to Survive - All Burn in Hell ★★★ (2017-08-02 14:02:58)

ハードなギターが耳を惹きますね
お約束感はありますが
この手のメロディックなミドルナンバーは好物なんですよ


WHITE LION - Fight to Survive - Fight to Survive ★★★ (2017-08-02 13:59:35)

タイプの違う曲を頭から3曲続けてきました
ゆったりとしたリズムが印象的ですね
都会的な雰囲気もバッチリと漂っていますよ
サビで哀愁のメロディが大爆発する様に悶絶でしょう
ギターソロもカッコいい
センスのあるバンドだったなぁ


WHITE LION - Fight to Survive - Cherokee ★★★ (2017-08-02 13:56:02)

後の片鱗を伺わせる一曲
この弾けるポップセンスにねじ込まれる哀愁味にホロっとさせられますよね
爽快ですね
ベタつかない制汗スプレーサウンドに魅了されますよ


WHITE LION - Fight to Survive - Broken Heart ★★★ (2017-08-02 13:52:48)

のちにリメイクされるバンドの代表曲
マイクのメロセンスが印象的ですね
シリアスだが哀愁のあるポップロックサウンドに魅了されますね


WHITE LION - Fight to Survive - The Road to Valhalla ★★ (2017-08-02 13:50:43)

美しいピアノの音色をバックに歌いあげて終わるのかと思ったら後半爆発します
あれって感じで終わるので物足りなさもあるし
マイクの歌も微妙な空気を醸し出すが魅力的な曲ですよね
でも終わり方もう少しなかったの?


WHITE LION - Fight to Survive ★★★ (2017-08-02 13:47:36)

実は1970年代の後半から本国デンマークでミュージシャン稼業で生計を立て、本国ではゴールドディスクを獲得するほど人気のあったMABELのシンガー、マイク・トランプが自身の夢を掴む為に単身渡米。その後、以前から面識のあったヴィト・ブラッタと意気投合したのがバンドの成り立ちなんだとか、その出自の異なる二人の感性を生かした音楽性は、ポップフィーリングを残しつつも溌剌としたテクニカルなギターを押し出しつつも、マイクの欧州的なセンスを生かした哀愁のメロディックHM/HRサウンドを披露。そこはかとない哀愁とウエッティさが絶妙な空気感を演出、勿論、アメリカのバンドなのでドライなんだが、この感覚はDOKKENにも通ずる魅力があり、こちらのシンガーは、ギターに弾き過ぎだというエゴを出さないので、ヴィトの派手なタッピングからアームプレイまで堪能できますね。
日本国内のみでリリースされた今作、その後、イギリスで火がつき、輸入され話題になりアメリカでの契約を獲得。それがスマッシュヒットを飛ばした次作へと繋がるのですが、個人的には、バンドとしての洗練度は2ndの方が断然に上でしょう、でもロック然としたスタイルに力点を置くとコチラの方が好みですね。2ndもそうなのですが、80年代中期のバブリー臭がないわけではないが、それらとはチョイと違う空気を持っていた事が魅力の彼ら、その軸になっているのがマイクだろうし、ヴィトなのだから、この二人の出会いはメタルシーンにとってもセンセーショナルな出来事ですよね。


SHY - Sunset and Vine - First Love ★★★ (2017-08-01 13:58:45)

英国的な情緒と爽快感が絶妙な感覚で配合されていますね
少々ねらい過ぎですがベタには敵いませんよね


SHY - Shy - So Many Tears ★★★ (2017-08-01 13:54:45)

リリシズム溢れる正調英国産メロディアスハードサウンドの殺傷力たるやね
この曲の素晴らしさに脱帽です
SHY完全復活を高らかに告げる名曲でしょう
このパフォーマンスに魅了されリー・スモールの過去を辿る旅に出ましたよ