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SKELATOR - King of Fear - Honor Is Life ★★ (2016-09-03 14:46:56)

エピカルですね
芝居がかった歌い回しもハマっています
ツインリードも駆け抜けますよ
濃いわ


SKELATOR - King of Fear - Curse of the Black Hand ★★★ (2016-09-03 14:43:45)

パワフルさに引けを取らないキャッチーなリフワークも耳を惹きますね
豪快です


SKELATOR - King of Fear - Raging Demon ★★★ (2016-09-03 14:40:39)

ジャーマンメタルにも通ずる男臭さが興味深いですね
エピカルな響きを奏でるツインリード
王道だし真新しさはないのですが
ココまで実直にやられると逆に新鮮ですね


SKELATOR - King of Fear - Sword of the Dawn ★★★ (2016-09-03 14:36:29)

剛毅でファンタジックな一曲
ストロングなバンドサウンドに力が入ります


SKELATOR - King of Fear ★★★ (2016-09-03 14:35:24)

カリフォルニア出身のツインギター編成の5人組が2014年にリリースした3rd。NWOBHMにも通ずる剛毅なリフワークと欧州の香りが漂う湿り気のあるメロディ、ツインギターが紡ぎだす扇情的なフレーズの数々と、言われなければUS産とは思えないメロディックな王道パワーメタルサウンドを披露、メイデン、プリーストといった大御所の影響をそのままにパッケージ、そこにエピカルな響きを導入しつつも、バタバタとした、けたたましい豪快なリズムワークなどはUS産パワーメタルならではの持ち味を発揮、US産なのに、この音はVIRGIN STEELE辺りをイメージさせるし、OMENなどのパワーメタル群を想起させる、ある意味王道だが独創性も感じられ、今の時代には珍しいスタイルでもある。少々感に触るハイトーンシンガーの歌い回しや、アングラ臭漂うカルトメタルバンドですが、ヒロイズム溢れる勇壮なメロディが嫌みなく導入される様のカッコ良さには、スケールの大きいバンド像を抱かせ、大化けする高い可能性を秘めていますね。シンフォニックに疾走する世界観とは違う、元祖ヒロイックメタルの雄、我らがMANOWAR辺りが好きに人にもイケる口でしょう。


SKELATOR - King of Fear - Stronger Than Steel ★★★ (2016-09-03 14:23:12)

ベタですね
そこがいいのです
メロディが飛翔するベタベタなパワーメタル


DEMOLITION TRAIN - Unleash the Hordes - Unleash the Hordes ★★★ (2016-09-02 17:53:59)

キレっキレです
バンドの真骨頂とも言える荒くれスピードメタルナンバー
たまらんぜ


DEMOLITION TRAIN - Unleash the Hordes - Metal Mayhem ★★★ (2016-09-02 17:50:05)

濃いわ
濃厚だわ
コッテリです
この密度の濃さがたまらん


DEMOLITION TRAIN - Unleash the Hordes ★★★ (2016-09-02 17:47:39)

マニアご用達の『No Remorse Records』から2015年にリリースした1st(国内盤は我らがSPIRITUAL BEAST)。モーターヘッド、タンク、メタリカと言ったバンド群の影響下にNWOBHMよろしくな荒くれスピードメタルを披露。爆裂感滲み出るパンキッシュで破天荒な響き、そしてツインギターが奏でるは哀愁たっぷりの男臭い勇壮なメロディ、その旨みとストレートな疾走感が噛み合った時のカッコよさは相当な破壊力を秘めていますね。このバンドの核となるスピードとパワー、それらを解き放つ構成力を存分に生かした魅力的なメロディと熱きリフワークが勢いよく駆け抜けてく様には、聴く者の体に火をくべるでしょう。問答無用の漢メタルにマニアならずとも悶絶ですよ


RAIN - House of Dreams ★★ (2016-09-02 17:26:03)

マイケル・ボーマンが若手4人を引き連れて結成されたバンドが2002年リリースしたアルバム。ボーマン節とも言えるメロディックな歌唱スタイルを軸に適度に乾いた、あの音楽性を嫌みなく披露。随所に瑞々しい欧州産ならではの湿度のあるフックに富んだメロディに、ボンジョヴィよろしくな乾いたポップフィーリングを持ち込む手法は今作でも貫かれており、バックのスウェーデン人ミュージシャンとの相性もよろしく派手過ぎず地味過ぎない洗練された歌モノHM/HRサウンドを自身のカラーを存分に投影し丁寧に作り上げています。水準は高いが無味無臭感が、ともすれば心に残らずサラリと流れてしまいガチなのが玉に傷ですが、ハードさとライトな質感が絶妙で、良く出来た作品である事に疑いは無く、歌モノロックが好きな人には安心して聴く事が出来るでょう、乾いたアメリカンロック風の作品故に、ボーマンのボンジョヴィ似の歌声が一層、そのように聞こえるのも面白いですね。


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Hold on to Your Dreams ★★★ (2016-08-31 14:20:16)

バンドをメインストリームに押し上げるような華やかな一曲
メロウさのさじ加減もエエですね


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Five Long Days ★★★ (2016-08-31 14:13:54)

明るくノリのよいらしい一曲
微炭酸な爽快感が優しい刺激を与えてくれます


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Till the Real Thing Comes Along ★★★ (2016-08-31 14:12:04)

若さが弾けるポップソング
丁寧に作り上げていますね
幅広いファンに訴える事が出来るでしょう


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Far Away ★★★ (2016-08-31 14:07:40)

キャッチーで感傷的なメロディが胸を締め付けるバラード
王道だしお約束ですがセンチな気分になりますよ
この安っぽさがエエ


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Hands off the Radio ★★★ (2016-08-31 14:01:45)

大らかで爽快なメロディが印象的ですね
ポップでキャッチーでも嫌みがない
成長の跡も伺える一曲です


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Tonight Belong to the Young ★★★ (2016-08-31 13:59:25)

爽快さもあるアメリカンロック
ブリッジからサビに掛けての流れもシンプルだが耳を惹きますね
ジェフの歌声がバンドのカラーに染め上げていますよ


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Stray Bullet ★★★ (2016-08-31 13:55:32)

おセンチなバラード
お約束感満載ですが彼れらしい魅力に溢れてます


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young - Restless ★★★ (2016-08-31 13:51:21)

甘いね
爽やかだね
淡いね
ポップでキャッチーだね
Porn Starsにも収録されていますね


PRETTY BOY FLOYD - Pretty Boy Floyd - American Dream ★★★ (2016-08-31 13:46:38)

キャッチーでグラマラスなイメージを残しつつ
キレと重さを加えたらしい一曲


PRETTY BOY FLOYD - Pretty Boy Floyd - Ace of Spades (Motorhead Cover) ★★★ (2016-08-31 13:42:50)

いろんなバンドのカヴァーを行う彼らですが
猥雑さがいい感じで混ざっていいですね
昔より上手くなりましたよ


PRETTY BOY FLOYD - Tonight Belong to the Young ★★★ (2016-08-31 13:36:23)

もとは1991年に録音されていたデモ音源の製品化。まさに1stで聴けた毒々しいスリージーなバットボーイズロックというのを、そのまんま引き継いでおり、スティーブ・サマーズのニッキー・シックス譲りの喉をこするように歌うセクシーヴォイスにKISS並みのコマーシャル性の高い楽曲の相性は、モロにあの時代のバブリーなバンド群を想起させられるモノで、バンドが醸し出す青春時代に巻き起こる刹那な危うさと、おセンチで甘口なメロディが醸し出す、チープで胡散臭いが中毒性の高い楽曲が目白押し、嫌いに人にとっては3安い青春映画をみせられたようなガッカリ感はハンパないでしょうが(まさにベストキッド3)、派手なルックスがイメージさせる通りのシンプルでキャッチーな楽曲は、モトリーとか聴いてきた世代として避けては通れません。演奏も緩いし、個性不足にイメージ先行と、ダメな個所をあげつらうのは簡単なんですが、華やかでバラエティに富んだ楽曲はどれも魅力的に映り、なぜリリースする事無く解散したのか気になる程、彼ららしいクオリティを携えており、お蔵入りになったのが悔やまれる一品ですね。大人になりそれなりの収入を得ても、やはりレトルトカレーが食べたくなるし、あえてカップ麺の焼きそばを喰いたい衝動に駆られます、添加物に科学の力が入り過ぎたものですが、忘れないなんですよね。体に悪いと分かっていてもね、そんな中毒性が今作には脈々と流れております。


TNT - TNT ★★ (2016-08-30 13:38:28)

初代Voダグ・インゲブリットセンのソングライティング力が強く反映されている事で知られる記念すべき1st。 Harley Davidson、U.S.A.というタイトルからイメージする通りの、ポップでノリの良いアメリカンロックを披露、後にドラマーのデイーゼル・ダウルが結成するTINDRUMの(後にダグも参加)原型とも言えるスタイルをこの時点で築き上げており、彼らの代表作と呼ばれる『INTUITION』のような北欧特有の透明感は希薄ですが、明朗快活なサウンドは総じて高いコマーシャル性を押し出しおり、売れる気満々である。ダグの悪声がどうにも噛み合わせが悪く、ポップフィーリングを生かし切れていないが彼らが曲を書いているというのがゲイリー・バーテン的な哀愁を誘い、シンプルな構成の楽曲に時折舞い降りる哀愁とエッジの立ったギターが絡み合う姿に後の方向性と重ね合わせ楽しんで聴いていますね。
今作から②と⑤が2ndにリメイクされますで聴き比べるのもお楽しみの一つですかね。RAINBOWチックな⑤なんてダグが曲の良さを殺してますからね。この後、シンガーをアメリカ人のトニー・ハーネルに交代するのですが、ライトでアメリカンな音楽性を持ち込んだのは全て彼の仕業と思っていたのですが、実は最初からアメリカンなバンドだった事に今作を聴いて一番驚きました、それにこの音楽性だからホンマもんのアメリカ人を加入させたのかぁと思っています。
結局、ノルウェーやスウェーデンといった北欧では成功を収める3rd、4th、我が国日本でも名盤と崇められたのですが、アメリカでは売れる事無く活動は尻すぼみ、ラウドネスとストライパーの3組で東海岸ツアーを行うも客入りが悪くツアーをキャンセルせざる負えなかった80年代後半、メタルバブルも弾け、1992年に当時のアメリカ市場を開拓する音楽性で勝負に出るが惨敗と、最後までヒットに恵まれなかった彼ら、その音楽性の第一歩を飾る今作ですが、平凡で退屈極まりないと言われるとそれまでですが、飾りっ気なしのシンプルな音楽性と楽しみたく3年に1回は通して聴いておりますね。なんだかんだ言っても憎めない愛着が個人的にはありますので、ただ聴き進むにつれての尻すぼみ感はハンパないですけど


PROPHET - Prophet - Listen to Ya' ★★★ (2016-08-29 16:45:11)

アルバムを〆る雄大なプログレハードナンバー
やはりアメリカのバンドですね
地味目な曲ですが大陸的なスケールの大きいグルーブが心地よいです


PROPHET - Prophet - It's Real ★★ (2016-08-29 16:39:47)

柔らかい音ですがキレがありますね
このバンドとしては進みたい方向性の楽曲でしょう


PROPHET - Prophet - Everything You Are (2016-08-29 16:36:52)

少々狙いすぎた方向性が評価の分かれ目でしょう
ベタベタのロッカバラード
好きモノにはたまらんでしょう


PROPHET - Prophet - Power Play ★★★ (2016-08-29 16:34:19)

愛着のあるメロディを導入する流れはカンサスやボストンにも通ずる面がありますね
バンドの魅力が端的に表れていますよ


PROPHET - Prophet - Slow down ★★★ (2016-08-29 16:31:48)

洗練された哀愁のメロディが耳を惹きますね
アメリカのバンドらしくベタベタとしてないのが良い


PROPHET - Prophet - Away from You ★★★ (2016-08-29 16:29:17)

プログレ風味のボンジョヴィサウンド
哀愁のメロディがエエじゃないの
次のアルバムを考えるとこの方向性の方に愛着がありますね


PROPHET - Prophet - Heart of the Night ★★ (2016-08-29 16:25:16)

オープニングナンバーと次の曲もプログレ風ですから埋もれがちですが
このバンドのもう一つの顔が出ていますね
ストレートな雰囲気も悪くないです


PROPHET - Prophet - Street Secrets ★★★ (2016-08-29 16:22:23)

アメリカンなプログレハードナンバー
3連で刻まれるユニゾンが気持ちいい


MESSAGE - Lessons ★★ (2016-08-29 16:10:33)

ディーン・ファザーノ率いるバンドが1982年にリリースした6曲入りのEP。のちにBON JOVIに加入するリッチー・サンボラとアレックス・ジョン・サッチが在籍していた事でも有名なバンドで、デビュー前のジョンとも交流があったらしく、BON JOVI結成時にアレック、リッチーと順に参加する流れになった事でも知られていますね。ディーン・ファザーノのクリアーなハイトーンを生かした爽快なメロディを歌いあげるアメリカンロックを披露、適度なハードさと大衆性を飲み込んだ音楽性の質は高く、ファザーノの声質もあってForeignerあたりの音楽性が好きに人には共感できる要素も強いかと思います。後にLong Island Recordsから『MESSAGE』 という作品をリリースするのですが、そちらに今作が丸まる収められ、さらに4曲の新曲をプラスしたものがあり、国内盤では『Lessons』名義の作品をだし、そちらはさらに4曲多いものが出ております(今作の6曲+新曲8=14曲入り)、さらに2000年にはEscape Musicからは国内盤にデモ音源を追加した16曲入りのものがあり、気をつけないとかぶり倒した作品を掴まされるので注意が必要ですね。


PROPHET - Cycle of the Moon - Red Line Rider ★★★ (2016-08-28 14:14:18)

爽快な疾走ナンバー
適度なハードさの中で弾けるポップフィーリングが微笑ましいです
プログレバンドらしい緊張感も漂い聴きこむほどに深みを感じますね


PROPHET - Cycle of the Moon - Hyperspace ★★★ (2016-08-28 14:12:10)

バンドの意地を垣間見ました
ポップなAOR調のアルバムの中でテクニカルな面を詰め込んでいますね
スケールの大きいアメリカンプログレです


PROPHET - Cycle of the Moon - Hands of Time ★★★ (2016-08-28 14:10:15)

どっかで聴いた事のあるデジャブ感はありますが
ハードでポップな躍動感がたまりません
奇をてらわない優等生な作りもテクニックを抑え気味のプレイも良いです


PROPHET - Cycle of the Moon - Frontline ★★ (2016-08-28 14:06:46)

リズミカルなビートとエモーショナルな歌声
このバンドの可能性を広げていますね


PROPHET - Cycle of the Moon - Tomorrow Never Comes ★★★ (2016-08-28 14:04:27)

切ないですね
深い哀愁美に彩られた一曲
曲作りの巧さを堪能しました
アルカラの歌声もバッチリとハマっています
この曲に限らずですが
アレンジセンスの妙技を味わえる今アルバムを1stと比較して凡作と呼ぶのは抵抗がありますね


PROPHET - Cycle of the Moon - Asylum ★★★ (2016-08-28 14:01:46)

難解さとは違う拘りのアレンジが効いています
バンドの心意気も伝わりますね


PROPHET - Cycle of the Moon - Sound of a Breaking Heart ★★ (2016-08-28 13:59:51)

お約束感満載ですね
シングル向けの一曲


PROPHET - Cycle of the Moon - On the Run ★★★ (2016-08-28 13:58:38)

後期カンサス風のプログレハード
やはりメロディがエエ


PROPHET - Cycle of the Moon - Can't Hide Love ★★★ (2016-08-28 13:56:44)

メロディ派必聴の一曲
キラキラとした売れ線とはチョイと違うんだよね
アルカラ節炸裂
哀愁のハードポップナンバー


PROPHET - Recycled ★★ (2016-08-28 13:54:19)

前作で聴けた80年代中期のKansas風サウンドを封印、T.T.QUICKのデイブ・ディピエトロを新たに加え6人編成で挑んだ意欲作。2ndアルバムではコマーシャル性を高めた作風で打って出たが見事に玉砕、討ち死に果たす結果に、メガフォースとの契約も失い、ドン底の中で新たなる作風でシーンに殴り込みをかけるのですが、今作も結局話題にならずに活動休止、その後Nuclear Assaultのメンバーになるなど露ほどにも思わなかったのですが、スコット・メタクサスのしくじりぶりに、世知辛さを味わいます。ストレートなアメリカンHM/HR路線に舵を切った事は自身のアイデンティティを損なう結果となるも、彼らの強みは演奏力、その手腕を全開で発揮する場面は少なくとも、随所に拘りのアレンジを施し安定感のある演奏力で楽しませてくれるので、能天気でライトなアメリカンロックが苦手な人などにはピッタリの音楽性でしょうね。器用貧乏さを感じ無難過ぎる楽曲の熱量は低いが、エッジを効かせすぎないギターサウンドと嫌みにならないコーラスワークは肩肘張らずに楽しめるサウンドとなっております。


PROPHET - Cycle of the Moon ★★★ (2016-08-28 13:25:47)

US産メロディアスHM/HRバンドが1988年にリリースした2nd。シンガーがラッセル・アルカラに変更、彼の叙情的で温かみのある歌声が優しく響き渡る歌モノ路線をひいているが随所に拘りの演出を施しており、一聴した耳馴染みの良さと共にスコット・メタクサスを中心に演者の拘りが強く滲み出た意欲作。時代は1988年、メタルバブル全盛の中でのメジャーデビュー故に、このようなライトな作風に舵をきったも頷けるのですが、ちょっとでもコマーシャルな事をすると叩く、狭義で生きている人を相手にするよりも遥かに重要な高い次元のパフォーマンスとクオリティを保持しており、メロディックなアメリカンロックが好きな人にはたまらんでしょうね。アルカラのハスキーヴォイスが切なげなメロディを歌い上げる②の出来栄えたるや、メロディ派ならグッとくること請け合い、質感こそライトになったが演奏は相変わらず上手い、その流れは前作にも通ずる③⑤、哀愁のアメリカンロック④、アコギを生かしたセンシティブなバラード⑥など前半からバラエティに富んだ充実した楽曲を放り込み、⑦以降もテンションを下げる事無く最後まで進んでいきます(⑨はインストナンバーでフラストレーションを吐き出すが如く場面展開の多いプログレサウンドを敢行しております、PROPHET死なずですね)。良いメロディと質の高い楽曲、そしてテンションを下げさせない堅実なパフォーマンスは職人級のお手前、時代性を飲み込みつつ制約の多い中で、自分たちの流儀を貫いた意欲作、その心意気に呼応するように充実した一流のメロディックロックにのめり込みますね。質の高いメロディってのは時が過ぎても色褪せませんね。ドラムの音の作りとか上手いんだよなぁ。


VIPER - Evolution - Pictures of Hate ★★★ (2016-08-27 15:39:20)

ノリノリですね
拳銃が弾かれるようなノリがたまらんです
キャッチーで耳馴染みのよいメロも印象的
ワイルドな痛快ロックです


VIPER - Evolution ★★★ (2016-08-27 15:22:20)

アンドレが持ち込んだクラシカルテイストと典型的なクサクサのハロウィーン臭が抜けた意欲作。あの声と親しみやすいメロディが消えた事によるファン離れは恐ろしく、一見さんにも優しかった前作とは違うパワー漲るガッツィな音楽性を披露。個性不足と揶揄されそうですが、こちらの方が典型的なスタイルである分、バンドとしての方向性と逆に個性を感じさせる事となり個人的にはメンバーチェンジの余波を感じる事も無く、また線の細さと河村隆一よろしくな声量不足で裏返る声よりも、ピットの声域は狭いがワイルドな歌唱も、この音楽性には馴染んでおり大衆演劇のようなベタベタなドラマを見せられるより大いに楽しみましたね。キャッチーでありながらもワイルドなノリを損なわないアレンジは大いに買えるし時代性を取り込み、全曲シングルカットされても違和感が無いコマーシャル性の高いワールドワイドな作風で挑んだ今作は実に痛快だ。強靭なグルーブを生みだすリズム隊の安定感、さらにはギターサウンドもより前に出ておりストレートな作風ではありますが、今まで以上に自己主張を果たし○○風を封印する事に成功、でも前作でファンになった人には受け入れられない要素が強いでしょうね。そしてせっかくアコギが美しいエモーショナルは響きが感動的なバラードで〆たのに、クィーンのカヴァーでお茶を濁したのも印象が悪いですね。総じてクオリティは高いがメンバーチェンジがもたらした、前作のイメージとは掛け離れすぎたが為に、あのスタイルを支持する人には当然受け入れられなかった事も頷ける一枚ですが、ワイルドでキャッチーなHM/HRが好きな人なら十分に楽しめるでしょう。


VIPER - Soldiers of Sunrise ★★★ (2016-08-27 14:55:01)

彼らの代表作と言えば次に出た『THEATER OF FATE』となるのでしょうが、今作はあからさまなハロウィーン流儀のスピード・メタルとは違う、ブラジル産のメロディックなパワーメタルサウンドを披露。まだまだ青臭さの残る荒削りなスタイルではありますが、先人達の足跡を影響下にプリースト、メイデン、NWOBHM群といったスタイルの音楽性を巧みに取り込みまとめ上げた手腕は粗さの中にもギラリと光る瞬間が多く(表題曲などはアングラのCARRY ONの原型とも言える)、大味な面はあれどツインギターの疾走パートなどパワフルな演奏は稚拙な面に目を瞑れるほど痛快だ。レコーディング時のメンバーは10代の若者、そんな彼らがわき見をそらさずに典型的なスタイルを極め披露した姿勢は共感できる要素も強く、オリジナルティを研磨したのは2ndで、その集大成がアングラとなるので、個人的には若気の至りにまみれた、何かを突き破ろうとする今作の方が好きですね。ヘヴィメタルのカッコよさの一つには、究極のダサさにあると思っていますので、イケてないのが逆にイケるのです。


RANDY PIPER'S ANIMAL - Virus ★★★ (2016-08-27 14:24:29)

W.A.S.Pのオリジナルメンバーとして知られるランディ・パイパーがアニマルという名前まで拝借して活動する、自身が率いるバンドの3rd。プチW.A.S.Pブームが個人的に舞い降りた時期に、この作品に出合ったのですが、これが想像以上のクオリティを保持しており、往年のW.A.S.Pを彷彿とさせるポップフィーリングを携えたパワフルなアメリカンHM/HRを披露、そこに欧州テイストのあるメロディをねじ込む、あの手法を実践しており、まさにW.A.S.Pの分家としては申し分ないサウンドを聴かせてくれました(歌い手もブラッキー似)。完全に往年のスタイルを現代に呼び戻した音楽性故に、飽きのサイクルも早そうですが、昨今流行りの80年代型のメタルを模倣としたリバイバル若手バンドとは、フレージングやタイム感一つとっても年季が違い、やはりホンマもんは違うなぁと感じさせるのが最大の魅力でしょう。W.A.S.P全盛期に早々とバンドを抜けてしまい、その後、音沙汰の無かった彼が、ワイルドだがキャッチーなあの音で蘇っていたとは感慨深いものがありますね。タイトにシェイプしたグルーブを叩き出すリズム隊はTherion組ってのが、本格派志向のバンドとして向き合ってる証拠、良いメロディとハードな躍動感、親しみやすいロックサウンドが放つ普遍の魅力に酔いしれました。W.A.S.Pファンは勿論ですが、コマーシャル性の高いワイルドなHM/HRを好みの方なら聴いて損はしないでしょう。ちなみに⑧はThe Cranberriesのカヴァーです、この辺りの選曲もW.A.S.Pぽいね。


MASS - Fighter ★★★ (2016-08-26 16:04:13)

幻の1stとして1982年にあのトム・アロマの手によってプロデュースされた作品が2010年にようやく日の目を浴びた一品。今聴くと古臭いマテリアルだし、ここから4曲が1985年リリースの『New Birth』とかぶってたりするのですが、ミキシングやプレイの違いを堪能できるので希少価値のある作品ではあります。そして音楽性的にも土着的なアメリカンロックのノリと抒情的なメロディを押し込めたスタイルは既に確立しており、哀愁を帯びつつも大衆を惹きつける親しみやすいメロディとハードさを損なわないアレンジは、乾いた声だが憂いを帯びたメロディラインを歌い上げるハイトーンとの相性も抜群で、深みに欠ける音質ではありますが、フックのある曲との組み合わせは絶妙なバランス感覚を伴っています。出ずっぱりではないがギターオリエンテッドな作風のメロディックHM/HRが好きな人には一聴の価値があるでしょう。もっと耳触りのよいポップな作風のバンドは沢山いますが、これくらい攻撃的な方がメタルを愛する方にとっても馴染みやすいでしょう、ストライパー、ドッケン、シャイあたりが好きな方には共感できる要素も強いかと思いますね。


MASS - New Birth ★★★ (2016-08-25 15:03:18)

ボストン出身のクリスチャンメタルバンドが1985年にリリースしたアルバムなのですが、当時これがあまり話題に上らなかった事がにわかに信じられない程のクオリティを携えている一品。クリスチャンメタルバンドが持つ健康的なイメージを残しつつもハードでメタリックに迫ったサウンドを披露、ストライパーの扇情的なフレーズに攻撃性を増量した音楽性は総じてクオリティが高く、ロマンティシズム溢れるメロディックHM/HR路線にメロディ派なら悶絶必死となるでしょう。その魅力は④のようなメロディックメタルナンバーの次にポップな⑤を放り込んでも違和感を感じさせない洗練度とメロディセンスに代表されるように硬軟交えた懐の深さをアピールする事にも成功、その中核を担うのが歌心を忘れないハードなギターと、強固なアンサンブルが生みだすタイトなうねり、そして自身のカラーに染め上げる包容力のある力強いハイトーン、それらをまとめ上げ爽快なメロディとメタルなハードさとの対比を絶妙なバランス感覚で聴かせたセンスと力量に脱帽です。プロデューサーに同時期SHYとHEEPを手掛けたトニー・プラッタという人選も功を奏したようですね。


MASS - Sea of Black ★★★ (2016-08-25 14:32:30)

ボストン出身のクリスチャンメタルバンドが2010年にリリースしたアルバム。良く通る伸びやかなハイトーンとフックに富んだメロディを生かした楽曲はどれも分かりやすく、そのうえでハードさも損なわないアレンジを披露、アコギを生かした楽曲なども用意し時代性を加味した王道アメリカンロック路線のド真ん中を闊歩しています。かつてはシーンの中でありふれた音楽性だったジャンルも今でも貴重な存在、時代性を加味しつつも往年の旨みを損なわないセンスが見事に息づいており、安定感ある演奏と共に安心して身を任せる事が出来ますね。重厚なメロディックサウンドの根幹を支えるハードなギターリフとタイトなリズムプレイが生みだすアンサンブルの強固さ、透明感たっぷりのエモーショナルなハイトーンヴォイスが全てを優しく包み込み、サビメロで昇天させる技法はメロディ派のマニアにとってたまらない構成力を保持しており、まさにクリスチャンメタルバンドの旨持つ健康的な魅力とロックのもつダイナミズムが練り上げられた楽曲の上で呼応しあう様がなんとも頼もしい限りです。北欧産のような甘さはありませんがUS産ならではの叙情性とポップフィーリングを巧みに取り込んだ丁寧な仕事ぶりには目を細めますね。2000年以降の音楽性を取り込んだ力作です。


BOBBY KIMBALL - Rise Up - Woodstock ★★★ (2016-08-24 12:51:00)

オリジナルを聴いた事が無いので比較できませんが
エエ雰囲気に仕上がっています
オープニングからロックしてますよ


BOBBY KIMBALL - Rise Up - Shot Down Love ★★★ (2016-08-24 12:48:35)

Unruly Childのシンガーになったような雰囲気ですね
躍動感のあるメロディックなアメリカンロックとの相性はバッチリです
ブルース・コウディはグレン・ヒューズとココまで良くなかったもんね


BOBBY KIMBALL - Rise Up - Paralyzed ★★★ (2016-08-24 12:46:10)

抑え気味の歌声もエエ
しっとりとした中にもロックを感じさせるのが強みですね


BOBBY KIMBALL - Rise Up - Lay Down Your Arms ★★★ (2016-08-24 12:43:54)

アルバムの中では一番ハードなアレンジかも知れません
力負けしない歌声にはTOTOだからって舐めるなよと言わんばかりの凄みがあります
メロディックなアメリカンロックバンドに入って欲しいね


BOBBY KIMBALL - Rise Up - To Be Your Everything ★★★ (2016-08-24 12:41:13)

王道をいくロッカバラード
キンボールの逞しい歌声と繊細さが生き生きとしてます


BOBBY KIMBALL - Rise Up - You've Got a Friend ★★★ (2016-08-24 12:39:02)

有名な曲ですね
ジェームス・タイラーのカヴァー
イメージ通りの曲でしょうかハマっています


BOBBY KIMBALL - Rise Up - Live in the Night ★★★ (2016-08-24 12:35:16)

ノリがエエですね
このフィーリングはホンマもんの人達にしか出せません
気持ち良さそうに歌ってますね


BOBBY KIMBALL - Rise Up - Who Cries Now ★★★ (2016-08-24 12:32:22)

Unruly Childの曲をキンボールの名で再提示してますね
彼の伸びやかでエモーショナルな歌声が見事にハマっています
ノリの良いメロディックな名曲です


BOBBY KIMBALL - Rise Up - Let's Talk About Love ★★★ (2016-08-24 12:30:34)

こちらもUnruly Childの曲
マーク・フリーよりもキンボールの方が男っぽい


BOBBY KIMBALL - Rise Up - Is It Over ★★★ (2016-08-24 12:27:50)

Unruly Childでも取り上げたバラード
あちらはマーク・フリーが歌っているので聴き比べるのも一興でしょう
キンボールは歌が上手い


BOBBY KIMBALL - Rise Up - Annalies ★★★ (2016-08-24 12:25:29)

大人の魅力溢れるTOTO風味満載の一曲
メロディックだねぇ


BOBBY KIMBALL - Rise Up - Rise Up ★★★ (2016-08-24 12:23:57)

ボビー・キンボールのソウルフルな歌声もハマっていますね
Unruly Childのメンバーが全面バックアップそして自らも取り上げる一曲
両者の特性が上手に噛み合ってますね


FISC - Handle With Care - Let Me Leave ★★★ (2016-08-24 12:07:44)

アナログ盤未収録のハードポップナンバー
新たなる方向性を強く打ち出した一曲
フックに富んだメロディとジミー・マーティンの甘い歌声がマッチしてます


FISC - Handle With Care - Speed Limit 55 ★★★ (2016-08-24 12:05:11)

甘いポップな路線の中でハードでタイトに迫るインストナンバー
スリルのある熱演にメタルバンドとしての矜持を見せられましたね


FISC - Handle With Care - Love Under Attack ★★★ (2016-08-24 11:57:06)

躍動感のあるアップテンポな一曲
流れ的にそろそろハードなモノが聴きたいと思っているところで出してくるのが憎い
この時代ならではのバブリー臭もエエですよ


FISC - Handle With Care - Won't Let You Go ★★★ (2016-08-24 11:55:16)

ベタですけどよいバラードです
繊細でリリカルなメロディをしっとりと聴かせてくれます
ジミー・マーティン節ですかね


FISC - Handle With Care - Live It Up ★★★ (2016-08-24 11:53:13)

ヴァースからサビメロの流れも印象的ですね
耳馴染みの良いメロディアスな一曲です


FISC - Handle With Care - Come Run Riot ★★★ (2016-08-24 11:50:09)

重さを残したアレンジが好きです
バランスの取れたメジャー感満載の一曲


WESTWORLD - Skin - Limbo ★★★ (2016-08-22 16:12:49)

悲しい曲ですね
自殺したい人が聴いたらそのまま飛びおりますよ
儚さ命な名曲


WESTWORLD - Skin - Tomorrow's Yesterday ★★★ (2016-08-22 16:10:52)

トニー・ハーネルの色気のある歌声が映えます
ソフトにハイトーン一辺倒じゃない魅力を映し出しています
2000年以降のBON JOVI風なのも印象的


WESTWORLD - Skin - Heart Is a Heavy Load ★★★ (2016-08-22 16:04:11)

終始リラックスしたムードが全体を包んでいます
アメリカンで土着的なイメージが両者にとっては新鮮でしたね


WESTWORLD - Skin - Uneasy ★★★ (2016-08-22 16:00:28)

濃淡の付け方が上手い
都会的だなぁ
洒落てるわ


WESTWORLD - Skin - Black Shadow Symphony ★★★ (2016-08-22 15:58:44)

サビの持っていきかたが憎い
古典的な手法と時代性を巧みに取り込んだ意欲作


WESTWORLD - Skin - Skin ★★★ (2016-08-22 15:54:41)

昔のイメージが付きまとう二人にとってはイメージ打破の攻めてきた曲
今聴いてもいい曲ですね
サビメロで炸裂してます
このメンツでRIOT節はいらない
WEATWORLD節全開です


WESTWORLD - Cyberdreams ★★★ (2016-08-22 15:48:37)

トニー・ハーネルとマーク・リアリによるユニット編成でデビューした彼ら、そこにブルーノ・ラヴェルも加わりソングライティング力もUP。固定客のいる二人故に昔の名前で出ています的な、古臭いカビの生えた正統派という言葉で一部のマニアをだまそうとするユルユルの音楽性で逃げる事の無い、2000年以降の時代性を取り込んだ野心溢れる革新的な一枚。『Thundersteel』の成功がマークの創作活動及びギタープレイの足かせとなり、RIOTでは窮屈なギターを弾いている感じが無きにしも非ずな中で、こちらでは丁寧なギタープレイを披露、耳に残る美しいフレーズを連発と自らのセンスを遺憾なく発揮、その芳醇なフレージングはこのバンドの魅力の一つとして光り輝いております。TNT脱退後ハイトーンを封印ガチだったトニー・ハーネルもこのバンドでは、リラックスした中で自身最大の魅力たる美声を光らせ、その透明感ある歌声とメロセンスに改めて惚れ惚れさせられました。どのような曲でも自身のカラーに染め上げるっては凄い個性でしょう。
リリース時は2002年、14年前のアルバムなのですが、この作品が当時、モダンだ中途半端だと言われバッサリ切り捨てられていました。細分化されたシーンの中で、これほどジャンル分けなんてどうでも良いと思わせる普遍的な魅力のある作品は少ないです。こんなにバランスの取れた音楽ってのはそうなないですからね。楽曲、メロディ、アレンジと今聴いても十分新鮮味をあるし、先見の目をもっていたバンドだと思いますね。
まぁメタル=スピード感を求める方には眠くなる音楽でしょう。
こうして時を経てジックリと耳を傾けると良いカヴァーだが流れ的に浮いているSABBATHの⑩は、ひょっとしてそのスピード感を満たすためだったのかと思いました。そう思うと合点がいきますよ。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Numbers from the Beast An All Star Salute to Iron Maiden - Run to the Hills ★★★ (2016-08-21 16:39:53)

マイケル・シェンカーがメイデンを弾くと言う事が最大の聴きどころ
歌うはロビン・マッコリーですがハードに迫っていますよ


LYNCH MOB - Revolution (2016-08-21 16:17:49)

ドッケン時代の曲とリンチモブの1stの曲をカヴァーした一枚。原曲にあった華やかさを全て削ぎ落したモダンヘヴィネスヴァージョンに全編仕上げており、その方面が苦手な人にとっては悪夢を辿る問題作。少なくともカミソリギターと言われた攻撃的なギターでありつつも印象的なフレーズを奏でる分かりやすい事は一切行わず、所謂。時代性を完全に飲み込み寄せにいったと言う事ですね。彼のルーツにはないグランジスタイルやモダンヘヴィネスギターは多くのジョージファンにとって、またドッケンファンやリンチモブファンにとっても誰一人得をしていない残念なアレンジにとなっており、言葉を失いますが(Paris Is Burningは大胆なアレンジを施していますがメタルギタリストとして往年の空気を感じる事が出来ました)セルフリメイクですからね、昔の名前で出ていますなギターでは意味は無いし新たなる解釈を持ち込んだジョージのやる気は素晴らしいですね。ドッケンのアルバム『Shadowlife』の流れを引き継いだような音楽性が好きな人にはおススメです。


GEORGE LYNCH - Furious George ★★ (2016-08-21 15:58:31)

マイク・ヴァーニー率いるシュラプネルからリリースされたジョージ・リンチのソロ。インストものではなく歌モノでジョージのルーツたるバンドのカヴァー集。いい意味でリラックスしたジョージのギターは相変わらず、独特の色艶があり、そして彼も多くのギタリスト同様、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、エリック・クラプトンからの影響をたっぷり受けているのが手に取るように分かるのが微笑ましい一品。選曲も古典的なモノばかりですからね、この渋みのある楽曲の中で丹念に磨き上げた彼のフィーリングと抜群のセンスとテクニックを前にロックギタリストとしての懐の深さを存分に堪能できますね。またケリー・キーリングのエモーショナルな歌声で華を添えているのも見逃せまねんよ。そして音や感触がメタルっぽいモノじゃないとダメな人は選曲を鑑みても手を出さない方がよいでしょう。


WRABIT - Wrough & Wready ★★★ (2016-08-20 13:57:45)

BURRN!!の藤木氏が事ある毎にプッシュしていたカナディアンメロディアスHM/HRバンドが1981年にリリースした1st。STYX、TOTO、FOREIGNERといったメロディックロックサウンドと比肩出来るクオリティの高い楽曲が目白押し、ロックな躍動感を失わないアレンジは軟弱に陥りがちなスタイルの音楽を瀬戸際でセーブ、所謂雄大な大陸的ノリを効かせつつも埃っぽくならぬよう洗練されたメロディを導入、繊細なハイートーンヴォイスと滑らかなギターサウンドと爽快な風を吹かせる事に一役も二役も買っている鍵盤楽器が織りなす魅惑のカナディアンロックに、心の底から根こそぎ持ってかれます。メロディ派は勿論必聴の一枚ですが、唯一CD化されたのが1993年リリースの日本盤のみという幻の一品、僕はリリース時に買いましたが、中古で云万円の価値になっていて驚きました。そして20年くらい前に北海道の片田舎のゲオにて250円で売っているのを発見して即購入した事を覚えています。リプロ盤は輸入盤店でも手に入るので(ボートラ3曲入りらしい)拘らないメロディ派の方は是非ともチェックして欲しい一品です。


Shire - Shire ★★★ (2016-08-20 13:27:59)

セクシーなガータージャケでお馴染みのメロディックなアメリカンHM/HRバンドが1984年にリリースしたEP。アメリカのバンドにしては湿ったメロディを導入しているなぁと思ったら、プロデューサーにドン・ドッケン&マイケル・ワグナーときてますから合点がいきますね。透明感のある伸びやかな歌声が洗練されたメロディを嫌みなく歌い上げ、歌を邪魔しないハードなギターが切れ込むというスタイルは、ドンが自身のバンドでやりたいスタイルをそのままパッケージしたような音楽性であり、今の感性では古典的なスタイルだが、ソフトな歌と甘いメロディ、そこにハードなギターが切れ込んでくるが、やっぱり甘く包み込んでいるという当時としては随分とこなれた感触のある音として新鮮に聞こえましたね。DEF LEPPARDほど売れ線ではないが、DOKKENほど攻めてはいないという絶妙な感性が光る今作で、マイルドな歌声を披露するデヴィッド・アンソニー氏ですが、後に日本人ギタリストKUMA氏が率いるATTACKのリードシンガーとして参加しているので合わせてチェックして欲しいですね。ATTACKもDOKKEN同様、繊細なメロディを基調とし堂々としたHM/HRサウンドを披露していますので


ROADHOUSE - Roadhouse ★★★ (2016-08-20 13:05:51)

デフ・レパードの『High 'n' Dry』までリードギターとして参加していたピート・ウィリスと同じくドラマーとして1978~1979年までドラムを叩いていたフランク・ヌーンらが中心となり結成されたバンドの1st。参加しているメンバーのバックボーンをそのままに、大成功を収め多くのフォロワーを生んだデフ・レパード風サウンドを披露。その嫌みのない洗練されたポピュリズム溢れる音楽性の質は高く、同じ釜の飯を食った仲なんだからと言わんばかりの模倣を通り越したスタンスでガッツリとやっております。マイルドでエッジに欠けた音楽故にハードなモノを好む方には少々手ぬるく感じるでしょうが歌モノ及び英国風ポップロックが好きな方なら大いに楽しんでもらえるでしょう。スリルは無いが安心して聴けるしね、やっぱり耳に残るメロと壮麗なコーラスワークはベタだけど良いです。ギターもツボを押さえているわ職人肌だね。個人的にも夏場のドライブにピッタリのアルバムとして年に1回は聴いていますね。


FALCON - Mystery ★★ (2016-08-19 13:36:50)

ドイツ産メロディアスHM/HRバンドが1995年にリリースした1st。国内盤は今は亡きヘヴィメタルシンジケートでお馴染みのテイチクからリリースされていますね。現編集長の広瀬氏による愛溢れるレビューに全てが記載されていますが、扇情的なメロディが幾重にも絡み合う1曲目の『Take Me Away』に要約されているようにドイツ産と言われなければ北欧ものかと見紛う程の甘美なメロディが華麗に舞うあのスタイルを基調としており、王道を行くメロディックなスタイルを築いています。その辺りの曲が好きな方にはヨーロッパの名曲を彷彿とさせる8曲目の『Feel The Tears』その流れを引き継ぐラストソングの『Open My Eyes』などが気に入るでしょうね。パープル、レインボーと言ったテイストを正当に引き継ぐ音楽性故に、真新しさは皆無ですが、ドイツ=ハロウィーンに代表される、あのメロディと構成とは違う、スタンスを持っているメロディ派のバンドは少ないので貴重な存在でしたね。


Norden Light - Shadows from the Wilderness - Crossfire ★★★ (2016-08-19 13:14:41)

北欧らしい透明感もありアルバムの中でアクセントになっていますね
サビではポップに弾けます


Norden Light - Shadows from the Wilderness ★★★ (2016-08-19 13:10:46)

シルヴァーマウンテンの2ndでリードシンガーを務めたクリスター・メンツァーが中心となり、スタジオミュージシャンとして生計を立てていた昔の仲間に声を掛け作り上げた1987年にリリースした唯一のアルバム。所謂北欧独特の甘美なメロディにラフな歌声が乗るという微妙なかみ合わせではありますが、総じて質の高い演奏とアレンジに支えられた楽曲は聴き応え十分、もっとクラシカルさや甘ったるさ、さらにはキャッチーさなどのコマーシャル性を際立たせた作風が多い北欧スタイルの中で、今作は堅実さゆえの地味さはあるが、実にバランスの良い仕上がりとなっていて、そのタイトなリズムの刻みは可能性の広げ、職人肌のギターとキーボードの絡みは空間演出に大いに活躍しております。でもクドクならない作風の中でも無頼なクリスターの歌声はクセが強い。ちなみに今作でドラムを叩いているのは後にインギーのエクリプスに参加するマイケル・フォン・ノウリングですね。


INTöXICATED - Rock 'N Roll Hellpatröl ★★ (2016-08-18 10:44:19)

ドイツ産スピード/スラッシュHM/HRバンドが2013年にリリースした1st。出している音はモロにTANKやMotorheadを想起させる暴走スタイルをベースに、より過激さやスピード感に磨きを掛けた音楽性を披露、そのストレートな手法には思わず苦笑いも出ますが、最近北欧から現れたRANGERやSPEEDTRAPなんかよりも、埃っぽいスタイルを基調としており、よりオーセンティックなサウンドメイクとなっていますね。この手の音楽は何と言っても頭を空っぽにして楽しむのが一番、溌剌としたパワー漲るエネルギッシュなサウンドに身をゆだね、ギミックなしの粗挽き暴走ロックンロールの醍醐味を堪能しましょう。ちなみに⑨ではやっぱりMotorheadのカヴァーに挑戦してますよ、渋い選曲ですが順番に聴いていたら、予想通りの仕上がりに、だろうなっと言いたくなるでしょう。


MEDIEVAL STEEL - The Anthology of Steel ★★★ (2016-08-18 10:25:26)

メンフィス出身、ツインギター編成による5人組が1984年にリリースしたEP①~④にデモ音源⑤~⑨に新曲⑩を加えて『No Remorse Records』からリリースされたコンピ作。ちなみに2005年にはコレクターズCDがリリースされていますのが、こちらが正規品で一曲多いです。テネシー州から、このようなヒロイズム溢れる正統派スタイルのバンドが登場とは驚きました、勇壮なメロディは欧州産ものとは違う響きがあり、乾いてはいるが光沢のある艶めかしい響きを奏で重心低くどっしりと構えています。単純に走るわけでもないし、分かりやすいポップロックも無いが、この悲しくも美しい叙情味のある音楽性はUS産パワーメタルならでの魅力を丹念に描いており、ともすれば武骨になりがちなスタイルをメロディックかつエモーショナルに仕上げております。この手の音楽性の需要は、昔から狭く、ましてはお国柄を考えると苦戦を強いられたでしょう、解散再結成を繰り返し、2014年には待望の1stをリリースする彼ら、その長年の夢が雲散霧消する事無く永続する事を願いますね。時代と共に価値観は変わりますが、この普遍性の高い楽曲が放つ輝きが色あせる事はありません。正統派HM/HRかく在るべきなスタイルは何度聴いてもビシッと襟を正してくれました。


HOUSTON - Relaunch - Without Your Love ★★★ (2016-08-17 13:13:05)

女性シンガーとのデュエットソング
前作にも通ずる扇情的なメロディと壮麗なコーラスワークが映えす名曲
歌モノHM/HRが好きな人にはたまりませんね


HOUSTON - Relaunch - Didn't We Almost Win It All ★★★ (2016-08-17 13:10:41)

オリジナルはローラ・ブラニガン
原曲を聴いた事がないので比較できませんが
美しいメロディとエモーショナルな歌声が胸を打つバラードです


HOUSTON - Relaunch - Don't Ever Wanna Lose Ya ★★★ (2016-08-17 13:08:09)

オリジナルはニューイングランド
完璧な仕上がりの原曲を無理に崩すことなくカヴァーしています


HOUSTON - Relaunch - Don't You Know What Love Is ★★★ (2016-08-17 13:05:26)

オリジナルはAOR系ロックバンドのタッチ
そのタッチからマーク・マンゴールドがVo.Keyで参加
その甲斐あっては素晴らしい出来栄えですね
ある意味オリジナルですよ


HOUSTON - Relaunch - Brief Encounter ★★★ (2016-08-17 13:01:03)

オリジナルはジェイソン・ボーナムがドラムを叩いている事で知られるはエアレース(渋い)
キース・マレルの歌も良かったがこちらもエエ感じです
メロディの自己主張のエグさが凄い曲です
良質なメロディの波状攻撃に泣かされます


HOUSTON - Relaunch - Carrie ★★★ (2016-08-17 12:56:21)

オリジナルは首が太い男でお馴染みのマイケル・ボルトン
北欧風の繊細なタッチが加わりメロウになりましたね
歌い手の資質もマッチしており本家よりも好きです


HOUSTON - Relaunch - Runaway ★★★ (2016-08-17 12:54:37)

オリジナルはダコタ
本家にも劣らない好カヴァー
リスペクトしてますね
愛を感じます愛を


HOUSTON - Relaunch ★★★ (2016-08-17 12:51:46)

北欧産AOR系のハードロックプロジェクトが2011年にリリースしたカヴァー曲を中心とあした2nd。9曲中カヴァーが①~⑥まで⑦が新曲(女性シンガーとデュエット)⑧⑨は1stのアコースティックヴァージョンとなるので、純粋に2ndと呼んでいいのか疑問なのですが、素晴らしい仕上がりで原曲もメロディ派のマニアには馴染み深い曲も多く聴き比べるのも楽しみに一つかと思います。相変わらず音質は良くないのですが、その欠点を補って余りうるパフォーマンス力の高さに唸らされます。歌モノロック好きを自負するマニアなら迷わず手にとって欲しいですね。


HOUSTON - Houston ★★★ (2016-08-17 12:41:26)

シンガーのハンプス・ハンク・エリックスとドラマーのフレディ・アレンの二人による北欧産のAOR系のメロディックロックプロジェクトによる記念すべき1st。オープニングから北欧風初期ボンジョヴィで幕が開け掴みはOK、次では早速女性シンガーをゲストに迎えデュエットも披露、⑧は北欧屈指のシンガー、トーマス・ヴィクストロームと競演など多彩なゲストが参加、キーボードではマッツ・オラウソンの名前もありますね。そのキーボードが主体となる歌モノロックと北欧産の涼しげなメロディとの相性は抜群の相乗効果を生みだす事に成功、彼らのルーツと思われるSTYXなどにも通ずるメロディックなアメリカンロックの影響も強く、朗らかで叙情的なフレーズが満載、そのお約束感満載の楽曲には新たなる発見や冒険心は皆無なのですが、壮麗なコーラスワークに涙を誘われ、爽快なメロディに清々しい気分を味わい、どの曲もサビで大円団を迎えるという構成を前にすると、やっぱりベタに敵う者はないと思わせる完成度を誇っており、歌モノロックが好きな人にはたまらんものがあるでょう。デモ並みの音質の悪さや、拝借具合も程々にありますが、ここは素直に甘く切ない哀愁のメロディに耳を傾け泣きたいですね。 


POLTERGEIST - Nothing Lasts Forever ★★★ (2016-08-15 23:01:57)

スラッシュメタルとしては音楽性も広く歌心のあるボーカルと、トリッキーなリズムの上を駆け抜けるリードギターの持って生き方など、基本的なメタルテイストとスラッシュ然とした音楽性が混然一体となり、様式の中に留まらないスタイルと豊富なアイデアが実を結んだ1993年リリースの3rdにてラストアルバム。柔軟だが強度を増したサウンドは迫力も十分、起伏の激しいリフワークの応酬、多彩な技を魅せるベース、緊張感を削がない的確なドラミング、その鋭さを増した感性が一体となり突き刺さってきましたね。単なるスラッシュメタルバンド群とは一味違う魅力のある彼ら、その魅力たる重さの裏にある扇情的なメロディは今まで以上に磨き抜かれ聴きやすさを誘発、このバンドの個性と旨みを倍増させていますね。ボーカルのアンドレ・グリーダーはかつて『Destruction』に参加した過去を持ちますが、ギターのV.Oプルヴァーも再結成後の『Destruction』にエンジニアやプロデュース業で関わっているのも興味深いですね。


HUNTER - Sign of the Hunter ★★ (2016-08-14 23:29:27)

ドイツはマンハイム出身の5人組が1985年にリリースする1st。所謂、ドイツと言えば○○だよなぁというような特徴的なサウンドとは違う、これでもかと言わんばかりのオーセンティックなHM/HRサウンドを披露。演奏も特筆するべきものは無いし歌も雰囲気モノだし、派手な仕掛けも無く無難な曲作りと演奏に面白みも少ないと感じますが、逆にそこが魅力的だ。もっとフックに富んだメロディやキャッチーさがあればウケも良いのにと思いますが、逆に親しみやすさを排除した姿勢を打ち出し特徴的な個性は無くとも聴きこむほどに感じさせるのは”堅実さ”そこに猛烈なジャーマン気質を感じる事が出来ますね。走らないし親しみやすくないバンドの何を聴けば良いのかと言われると返答に困りますが、この究極の無難さもあって良いのかなと思います。色のつきすぎた音楽やキャラ重視に飽きたぁと思う方にコッソリとおススメしますね。


WEAPON UK - SET THE STAGE ALIGHT ★★ (2016-08-13 15:44:24)

現在は『Weapon UK』と改名し活動を続けるNWOBHM幻のバンドがお蔵入りになった1stに+未発表と言われるデモ4曲を収録したアルバムが2003年にリリースされる。参加メンバーはVo.ダニー・ハインズ、G.ジェフ・サマーズ、B.バリー・ダウンズ、Dr.ブルース・ビスランドの4人。ブルースは再結成『Praying Mantis』のドラマーとして長らく活動、その後は『SWEET』に加入、さらには分裂前の『TANK』にも居てアルバムStill at Warに参加しています。
個人的にはジェフ・サマーズはどうして、このバンドに見切りをつけ1981年にブルースを引き連れ『WILDFIRE』を結成に至るのか、その後、共にあのゲイリー・バーテンと『STATETROOPER』を結成するという流れになったのか(共に国内盤未発表の為、やっぱり知名度が低い)そんな事に思いを馳せると見過ごせない出来事が満載で、想像してたんと違ったらどないしようと言う不安はありましたが、魅惑的なキーワード”お蔵入り”というレア感が作品に対する聴いてみたいという渇望感を煽り、即購入を決意させられた思い出深い一品。

歯切れのよい疾走ナンバー『Set the stage alight』アタッキーな『Liar』と掴みは上々、1980年にシングルとしてリリースされてたミドルナンバー『Mad mad world』、甘酸っぱい『Midnight satisfaction』など印象的な楽曲も用意、パワフルなリズムプレイは思いの他、自己主張をしており音質の薄さを補う程の迫力で迫っている。
NWOBHM幻の一品、お蔵入りという文言に心も踊り、ついついジャッジも甘くなり、財宝発掘級の扱いを受けていますが、冷静になって耳を傾けると当時リリースされてもさほど話題にはならなかっただろうなぁとは思います。NWOBHMマニアには堪りませんが一般的な方には少々シンプル過ぎるきらいもあるし、疾走感も少なく地味に聞こえるでょう。しかしそのシンプルさとメロディ主体の曲作りは、逆に新鮮な風を運び他のNWOBHM勢の違いを演出していますね。でもこの煮え切らないメロディは間違いなくNWOBHMでしょう。


SULTAN - Check and Mate ★★★ (2016-08-13 15:21:18)

スイスの正統派HM/HRバンドが唯一リリースしたと言われるフルアルバム。マイルドな質感とポップでキャッチーなメロディは欧州産らしい湿り気を適度に含んでおり、爽快で包容力のある耳触りのよい音を弾き出している。ギターも出ずっぱりではないが適度な押しの強さでバンドサウンドを牽引、ソロパートにおけるスリリングなインストプレイなど聴きどころも多く、バラード⑤などでは情感たっぷりのメロディと優しい歌声に包まれた泣きを披露、深みに欠けるサウンドプロダクションではありますが、胸に迫る美しいフレーズの数々にグッときました。アルバム1枚の短命に終わったバンド故、そのポテンシャルの全貌は掴めませんが『FIFTH ANGEL』あたりの音楽性に共感できる方なら楽しめるでょう。


BLAZE(大阪) - Blaze ★★★ (2016-08-10 18:39:31)

オリジナルは2007年リリースの記念すべきデビューアルバム。2012年にはマニアご用達の『High Roller Records』から再リリース、海外のマニアにも注目を浴びる大阪産の正統派HM/HRバンド。まさに往年の国産メタルバンドが醸し出していたアノ音、完全に英国寄りの音、所謂マイケル・シェンカー節に乗るのは日本的な歌メロ、この絶妙な感覚が、ジャパメタブームが巻き起こる以前の日本には脈々を流れていたのですが、その後の隆盛と没落によりすっかり駆逐された音楽性が、やはり大阪で生きていたというのが感慨深いですね。正直音質もペラいし、バックはしっかりしているが、歌が弱いという欠点は相変わらずだ。日本人がスポーツの世界でフィジカルの弱さを指摘されるように、ロックにおけるパワーという点では、こればかりは補えないだろう。その辺りを国産メタルはアレだからと聴く前から敬遠される理由の一つなのでしょうが、ブリティシュ然とした湿度と日本人の琴線に触れるメロディの持って生き方は血の成せる技、なぜ海外でも支持をされているのかは、外国人には出せない哀切感と、繊細な手触りのある丁寧な仕事によるキメの細やかさかと思います。個人的には血となり肉となり、取り込んできた音楽故に目新しさは無いのですが、昨今の音のデカさやスピード命、速攻性の高さや、新しい試みばかりで味も素っ気もない音楽が多い中で、派手な仕掛けは少ないが、普遍の音楽性が醸し出す、あの世界観は好きモノには一生向き合える味わい深い一品としておススメしますね。2014年には6曲入りのEPを『High Roller Records』リリースするか彼ら、トレンドや雑誌の批評に左右されない海外のマニアに愛される姿は、日本人としては嬉しい限りです。


VOLCANO - Melt ★★★ (2016-08-10 17:53:30)

人間性に問題があると度々取り上げられる屍忌蛇さん、個人的には良い音楽を提供してくれば、いかような人格者であろうが気にもならず、昨今の不倫騒動などどうでもよいと感じるタイプ、ようは何者かが一番重要。なかなか活動が安定せず、前作から4年、彼自身の問題点が支障をきたしているのなら残念だが、猛烈な泣きを発散する鮮烈なギタープレイは益々磨きが掛り、その情感たっぷりの叙情的なフレーズにはホロっとさせられメタル魂に火をつけられる。方向性事態にブレはないがブラストビートを用いたりと、しっかりと今を取り込む姿も意欲の表れ、メロディメイカーとして、またコンポーザーとして天賦の才を遺憾なく発揮した今作につけいるスキなどなく、徹頭徹尾貫かれるメタル愛にこれまた泣かされます。楽曲の質、プレイ内容ともに衝撃度は1stに劣るかも知れませんがクリエイティブな面からみると今作は過去最強の一枚となるでしょう。いわゆるデジャブ感が減退された点が大きいですね。盤石のリズム隊がもたらす弾力のある強靭なリズムプレイ、慟哭のギター、そしてこの声あってのVOLCANOでしょう。攻撃的で泣ける音楽って凄いよね。恐れ入りました。