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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 4801-4900

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GALAXY - GALAXY - Love Me ★★★ (2015-10-26 04:55:54)

メリハリの効いた展開が印象的です
扇情的なメロディが惹きつけますね
哀メロ派には見逃せない一曲でしょう
バランスの悪いミックスはアルバム全体の問題ですので
目を瞑って楽しみましょう


GALAXY - GALAXY - Standing in the Shadow ★★★ (2015-10-26 04:52:43)

ハスキーヴォイスもハマりますね
ロシア産としては貴重なスタイルの陽性メロディアスハード


GALAXY - GALAXY - You Run Around ★★★ (2015-10-26 04:51:14)

音質はアレですがエッジの立ったギターも切れ込んできます
哀愁の胸キュンハードポップサウンドは切ないですよ


TARGET - Mission Executed / Master Project Genesis - Ultimate Unity ★★★ (2015-10-24 21:57:03)

実に魅力的なベースラインに耳が行きますね
場面展開の多い楽曲群を支える流麗かつシャープなツインリードにも酔いしれます
ドラムも破綻をきたすことなく強靭なリズムを刻み聴き手を圧倒するでしょう
バンドの色と実力を押しなべる名曲です


NINE TREASURES - 十丈铜嘴 Arvan Ald Guulin Hunshoor ★★ (2015-10-24 21:39:38)

中国は北京出身の5人組によるバラライカという楽器も活躍する本格的なフォークメタルバンドの1st。肝心のバラライカという楽器が良く分かりませんが中国と言えばな、あの弦楽器の音がふんだんに盛り込まれ、そこにフォークメタルならではの陽気なリズムが乗っかり、なんだか楽しい気分になりますね。所謂コルピクラーニの中華バージョンだし、コルピをまともに聴いた事無いので比較はできませんが、ひょっとしたら恐ろしいくらいのパクリもやっているのかな?と思いつつも、このキャッチーでありつつも勇壮で叙情的サウンドには故郷に思いを馳せる、涙を誘うホロっとさせられるフレーズが随所に聴かれ、何とも言えない気分を味わえるのがツボというか最大の聴きどころ、ヘヴィメタルバンドの核となる硬質なギターリフも聴こえるしリズムもいたってオーソドックスな響きを聴かせ、その魅力はメタリカのカヴァーなど顕著に表れているでしょうね。普段は手を出さないジャンル故に新鮮さがあり、純粋に楽しめました。でも時々中華の楽器群がドリフのコントの幕間に聴ける、ずんちゃちゃ♪ずんずんちゃちゃ♪ずちゃずちゃちゃちゃちゃ♪に聞こえるので主食にならないし通して聴くと飽きますね


Lost Society - Fast Loud Death ★★★ (2015-10-20 12:40:50)

以前ラウドパークにも参戦した事がある北欧はフィンランド出身の若きスラッシュメタルバンドの記念すべき1stフル。プロデューサーに同郷のサンダーストームのギタリストNino Laurenneを迎え制作、切れ味鋭いクランチーなリフを軸に疾走感溢れる古典スラッシュメタルが満載、重量感とスピード感を備えた楽曲は聴いていて実に気持ちがイイですね。若いのに整合感のある演奏とエネルギッシュなパワーが漲るスリリングな曲調は魅力的で、アイデア豊富なツインギターのプレイも実に洗練されたものだ。それに意外とキャッチーな歌メロを用意しサビでは拳を振り上げ口ずさめるような親しみもあり、このあたりもアレンジも含め良く練り上げられています。北欧はフィンランドからこのようなベイエリアサウンド直系のスラッシュの登場に驚きを隠せませんがスラッシュメタルマニアのみならずスピーディな曲調が好みの方なら聴いて損はしないでしょう。それにしても若いのにキッチリ作り上げていますね。聴き進めるほどに感嘆させられますよ。


SALEM - Forgotten Dreams ★★★ (2015-10-19 17:28:33)

NWOBHMが生んだ幻のバンドSALEMが2013年に突如リリースした1st。その前の2010年に「In the Beginning...」というデモ音源のCD化作品は知っていたのですが、再結成を果たしそのご2枚のEPを世に送り出したあと、満を持してのフルアルバムだったんですね。いかにも暗く英国らしい暗く湿り気を帯びたメロディと威厳に満ち溢れた美しいハーモニー、そこにタイトなリズムが乗り、王道を行くリフワークで構築されたサウンドが生み出す叙情的かつ泣きを誘発するサウンドメイクは素晴らしい出来栄えを誇りNWOBHMとはなんたるかを凝縮した一枚。もう少し攻撃的な面が欲しいNWOBHMマニアもいるでしょうが、ドゥギー・ホワイトにも通ずるエモーショナルな歌声と叙情的なメロディが映える芯の太いNWOBHMサウンドの相性は抜群だし聴いていて実に心地が良い。NWOBHMマニアのみならず王道を行くバンド群と遜色のない伝統を継承するスケールの大きなサウンド、是非とも多くの人に触れて欲しい一枚ですね。


SAXON - Sacrifice ★★ (2015-10-19 16:45:42)

アナイアレイターやモーターヘッド等と同じドイツを主戦場にするUDR Musicに籍を置き精力的な活動を続ける英国のベテランバンドが2013年リリースのアルバム。思わせぶりなイントロのあとミドルナンバーで幕が開け、一瞬肩透かしを喰らった気分になるのですが、前作よりもソリッドかつ剛毅なジャーマンメタルにも通ずる昨今のサクソンサウンドが復活、続く③もアイリッシュなフレーズを随所に盛り込んだヘヴィな曲と続き重々しい雰囲気で幕が開けます。しかし④ではサクソンらしい哀愁のメロディを含んだ疾走ナンバーを披露、ここからエンジンが掛かりだしキャッチーな⑤の単純に走るだけではないアレンジの旨味を堪能し、王道R&Rナンバーの⑥と続きます。いかんせんビフの毎度おなじみの似たような音階を行ったり来たりする歌メロなのでマニア以外には変わり映えしない音楽性と映るのでしょうが、そこがサクソン最大の魅力の一つなので楽しめなければサクソンは聴かない方がよいでしょうかね?お約束ナンバーの後に構えるは、彼らがキャリアを積んだだけの大御所ではない現役バンドの凄みを体感させてくれるヘヴィな⑦に始まり、三連が気持ちいい哀愁のあるメロディが映える⑧ここで聴けるビフの色気のある唄が凄い、貫禄たっぷり重厚なリズムがズッシリと響く⑨のカッコ良さ(転調せんでもええよ)とヘヴィな曲が続き、割と地味なオープニング、中盤では王道スピードサウンドが続き、所謂マンネリ感が漂う中でガツンとかましてくれる事で2000年以降の新生サクソンとしての矜持を保ったように感じます。だからこそ⑩のような曲でアルバムを閉めたのでしょう憎い演出ですね。前作もそうだったのですが、今作もこの曲というリーダートラックがない分、地味に感じる面はあれど、今の時代を取り込みけっして過去の焼き回しで終わらないベテランバンドの気概、どこを切っても紛うことなきヘヴィメタルサウンドの凄みに改めてひれ伏しますね。

ちなみに今作にはデジパック仕様の2枚組とデカイポストカートにTシャツとLive In HaalemのCDがついた3枚組があります。僕がもっているのは3枚組みなのですが、この2枚目が熱い。一部のマニアにはいまだに認められてもらえない「Crusader」から2曲リメイク。ブルージーな「Just Let Me Rock」に「Crusader」はストリングスを大胆に導入した新生ヴァージョン。「Solid Ball of Rock」収録の「Requiem (We Will Remember) 」はアコギヴァージョンで生まれ変わり、同じく1st収録の「Frozen Rainbow」、そして「Forever Free」の現ラインナップによりセルフカヴァーと興味深い楽曲が収録されています。


SAXON - Sacrifice - Forever Free (re‐recorded version) ★★ (2015-10-19 16:05:14)

LIVEでも重要なレパートリーとなってる曲
キレも凄みも増した今の彼らを推し量るに相応しいリメイクでしょう


SAXON - Sacrifice - Requiem (acoustic version) ★★ (2015-10-19 16:02:21)

Solid Ball of Rockからシングルカットされた曲のアコギヴァージョン
ビフのエモーショナルな歌声が素晴らしいです


SAXON - Sacrifice - Frozen Rainbow (acoustic version) ★★★ (2015-10-19 16:00:12)

ため息が漏れますね
エエ雰囲気のアコギヴァージョンです
力強いビフの歌声がこれまた映えます
良いメロディが詰まった名曲が蘇りました


SAXON - Sacrifice - Just Let Me Rock (re‐recorded version) ★★★ (2015-10-19 15:58:28)

年輪を重ねた艶やかな歌声が映えます
年季の入った演奏が渋みも増し全般的に雰囲気が良くなっています
一部のマニアから不評を買ったアルバムの曲を抜粋する辺りに大きな意味を感じます


SAXON - Sacrifice - Crusader (orchestrated version) ★★★ (2015-10-19 15:53:00)

すこぶる評判の悪いクルセイダーのオーケストラヴァージョン
以前にもリメイクされたりLIVE音源としてもかたき討ちを果たすべく
何度も世に出ていますが今ヴァージョンも素晴らしい出来栄えですね
元来からあるスケール大きさがストリングスの導入により更なるドラマ性を生んでいます


SAXON - Sacrifice - Warriors of the Road ★★ (2015-10-19 15:47:29)

サクソンらしい哀愁のメロディが映える疾走ナンバー
相変わらずの歌メロに熱狂的なファン以外には退屈に感じるでしょうが
そこがサクソンの美味しい所なのです
ビフ・バイフォードはこれで良い


SAXON - Sacrifice - Made in Belfast ★★ (2015-10-19 15:44:17)

随所にアイリッシュフレーバーを盛り込んでいますね
サクソンらしい一曲です


SAXON - Sacrifice - Sacrifice ★★ (2015-10-19 15:42:09)

ジャーマンメタルにも通ずる昨今のサクソンらしいリフワークが聴けます
ヘヴィな曲に哀愁のあるメロディの導入にらしさを魅せますね
割と地味なオープニングナンバー


SAXON - Sacrifice - Standing in a Queue ★★ (2015-10-19 15:38:47)

オーソドックスならしい一曲ですね
あえて最後にこの曲を持ってきたのでしょう


SAXON - Sacrifice - Wheels of Terror ★★★ (2015-10-19 15:36:28)

重ぐるしいヘヴィなグルーブがカッコイイ
転調してアップテンポになる展開も悪くない


SAXON - Sacrifice - Night of the Wolf ★★★ (2015-10-19 15:34:35)

アイリッシュフレーバーたっぷりのヘヴィなミドルナンバー
ここではイイ感じで力を抜いた貫禄の歌声を聴けます
古典的な手法に乗っ取った曲作りも活きる3連符もカッコいいですね
こういったミッドテンポの曲を4分代でしっかりと仕上げる辺りが憎い


SAXON - Sacrifice - Walking the Steel ★★★ (2015-10-19 15:28:35)

凄みを増したビフの歌声がビンビンと耳に響きます
ズッシリとくる腹にくるヘヴィなミドルナンバー
スローパートの盛り込み方み濃淡の付け方が上手いですね
貫禄の一曲です


SAXON - Sacrifice - Stand Up and Fight ★★★ (2015-10-19 15:24:59)

こちらもキャッチーですね
似たようなメロを行ったり来たりするビフ節も健在
もはやお約束の紋切り型サクソン節炸裂のロックナンバー
哀愁のねじ込み方が憎い


SAXON - Sacrifice - Guardians of the Tomb ★★★ (2015-10-19 15:22:31)

小技の効いたキャッチーでメロディアスな一曲
中盤の盛り上がりも憎いね
個人的には今作のハイライト


KILLER - Broken Silence ★★★ (2015-10-18 13:52:23)

ベルギーのMausoleum Recordsが復活、その復活劇と供に突如リリースされたのがベルギーのメタルシーンを語る上では外す事の出来ない老舗バンドKILLERの5Th。参加メンバーはVo、Gのショーティ以外は新メンバーですが、シングルギター編成のキーボードが加入で4人組。あの剛毅な暴走スタイルに合うのかいな?懐疑的な気持ちを抱いたのですが、今作は今まで以上にメロディに気を配し過去のスタイルに固執しない非常に音楽的にも広がりのある実に質実剛健としたサウンドを披露。その剛健なリフと骨太なリズムの上を華麗に舞うキーボードのフレーズは新たなる可能性を見出し、解散前にリリースした作風をよりメロディアスかつソリッドにビルドアップしたような印象を持ち好感も上がりました。欧州的な翳りと湿度のあるメロディ、そこに打ち鳴らされる彼等流のハードな疾走感のもつ説得力と凄みは過去最高に出来栄えとなり、古臭さなど皆無な単なる懐古主義の再結成ではない2003年の正統派サウンドを提示、初期の激走サウンドとドラマ性を高めたインストナンバーまで放り込み芸の細かいベテランならではの懐の深さに感嘆させられました。良くも悪くもこの声あってのKILLERなんですが、少々若い人にはおっさん臭すぎるかもしれませんね。


EXORCIST - Nightmare Theatre ★★★ (2015-10-17 20:52:58)

バンド名「エクソシスト」に「ナイトメア・シアター」ってアルバムタイトルに不気味なジャケットとくれば、思わず手に取りたくなりますよね。蓋を開けてみれば実はヴァージン・スティールのメンバーが在籍する覆面バンドとなるわけですが、時流にのるかのようなラフでダーティなスラッシュサウンドに、どちらかと言えば高尚なサウンドと言えるヴァージン・スティールを想像すると完全に肩透かしを喰らいますが、チープなサウンドの上をジリジリと掻き鳴らされるノイジーな高速スラッシュサウンドにマニアならずとも引き寄せられるでしょうね。ホラーな世界観を巧みに演出するSEやインストを盛り込み往年のホラーオムニバスドラマ「クリープショウ」や「フロム・ザ・ダークサイド」などを想起させるようなダークな演出はコンパクトにまとめたスラッシュナンバーと供に小気味よく駆け抜けイメージ通りの展開とも言えるでしょう。人によっては騒音扱いされそうなんですがチープな音質だからこそ聴けるリフとスピード感、ノイジーだがキレのあるサウンドは爽快感と、危険な刃の上を歩かされるようなゾクゾクトしたスリルがあり刺激的かつ衝撃的に耳に飛び込んできますね。


WIDOW - On Fire ★★★ (2015-10-17 20:27:10)

アメリカはノースカロライナ出身の6人組による2nd。今作では新たに女性シンガーのリリー嬢が加入、以前はギターの二人がノーマル&デスを担当していたのですが、今作ではトリプルボーカル編成となり厚みも倍増、無理なくサウンドに溶け込み彼らが目指すトラディショナルなメタルとメロデス仕様のサウンドと融合が果たされ聴き応えのあるパワー漲る一枚へと昇華されています。阿吽のツインギターが生む流麗なフレーズは鋭く切れ込んでくるし長めのソロも十分に聴かせるテクニックがある。しかしリズムプレイなど全般的な詰めの甘さやレコーディング環境に疑問が無いわけではなないが、US産カルトメタルバンドのWarlordにも通ずるようなミステリアスかつダークな世界観を見事に演出しており、その濃淡の描き方はこのバンド最大の魅力でしょう。パワー&メロディ、この手のバンドが持つ魅力は十分に搭載されているダークなホラーメタルバンドの力作、マニアならずとも一聴の価値ありですね。


X-Caliber - Warriors of the Night ★★★ (2015-10-16 13:30:28)

ペンシルヴァニア出身の5人組による1st。甲冑を纏った騎士が剣を天に突き上げるジャケットまんまなエピカルな正統派サウンドを披露、ド派手に走るわけでもなければ、跳ねるような瑞々しいリズムがキャッチネスな響きを奏でるポップフィーリング溢れるアメリカンロックでもない、実に堂に入った湿り気のある欧州的な響きを軸に置いたエピカルな世界観が貫かれています。抜きんでたプレイや楽曲も無いが全般的に無理なく纏まり、派手さに欠けるとも明確な意思表示を示したサウンドにブレなどなく、ドラマティックな楽曲の中に穏和なムードのメロディが優しく身体に沁みわたり鳴り響く、そこがこのバンドに最大の魅力なんでしょう。マニアにはたまらんものがありますよね。


TITAN - Titan ★★ (2015-10-16 13:14:10)

フレンチメタルシーンを語る上で外せないBruno Dolheguy率いるKILLERSからリーダーを除く4人が抜け結成されたバンドがTITAN。今作は唯一のスタジオ作にて1st。ウド・ダークシュナイダーを思わせる濁声ボーカルとフランス語の軽やかな語感との噛み合わせが何とも言えない違和感を生み、そこが気になるとダメなのかもしれませんが、流麗なツインリードを軸に軽やかなタッチの音色はフランス産の成せる技か、ハイテンションで突っ走るだけではないプリーストタイプの正統派HM/HRサウンドの中に独自のカラーを打ち出し、メロディを意識したギターソロなど確実にカッコいいポイントを押さえてくる辺りがマニア心をくすぐり続けてきます。バックの演奏は及第点に届いているものの、悲しいかな音質の薄っぺらさ、ダイナミズムに欠けた作りはヘヴィメタル後進国の悲しい性でしょうね。パワーメタルから疾走ナンバー、ポップな曲まで網羅したバラエティに富んだ一本筋の通るフレンチメタルの力作、2015年の5月には待望のCD化、次作でリリースしたLIVEアルバムからKILLERSのカヴァーを除いて5曲もLIVEヴァージョンが収録されていますのでマニアなら見逃す手はないでしょう。


COBRA - To Hell ★★★ (2015-10-14 14:16:57)

南米チリはリマ出身のツインギター編成による5人組が2014年にリリースした2nd。長めのイントロが期待感を煽る8分越えの曲からスタート、その回転するリフワークは往年のHM/HRの雰囲気をそのままに行く剛直な展開にグィッとメタル魂を引き寄せていきます。テンションを下げさせる事無く突っ走る②へとなだれ込み、NWOBHMや初期ジャーマンメタルにも通ずる硬質でアグレッシブなドライブ感が心地よく突き抜けていきます。ノリの良い④や印象的なツインリードが激走する⑤など典型的なスタイルを追求しつつも南米の血が騒ぐのかテンションの高さが漲っており、熱いエナジーと供に凄みも伝わってきます。それ以降もスピードナンバーを中心に活きのいいサウンドを惜しげも無く披露、少々ゴチャゴチャとしたサウンドプロダクションは気になりますが、二本のギターが織りなす適度なエッジを効かしメロディを奏でるバランス感覚の良さ、分厚いリードプレイを軸に清々しい程の王道サウンドを叩きつけてくれ、そこに空間を切り裂くハイトーンと中音域では濁らせるパンチの効いた唄がハマるとカッコ良さも倍増とマニアにはたまらんものがあるでしょう。なぜ南米のシーンがオールドスクールに強いのか?不思議ですが、ある時期アメリカから離れた大御所達が経済成長著しい南米へとあししげく通った事が根幹にあるとするなら羨ましいですね。


VOLCANO - Melt - Melt ★★★ (2015-10-13 15:06:55)

最後はしっとりと締めてくれました
アルバムのラストを飾るアコギの小インスト


VOLCANO - Melt - Perish ★★★ (2015-10-13 15:05:48)

この音使いにザワザワとさせられますね
アグレッションと泣きが混同したヴォルケイノサウンドに咽びます
スピーディなソロも圧巻の一言


VOLCANO - Melt - Fire Sky ~Hero of This Story~ ★★★ (2015-10-13 15:03:30)

ある意味ヴォルケイノと言えばこういう曲を指すのでしょうか?
哀愁のあるメロディが泣きながら疾走する一曲
アルバムジャケットの色使いが想起させられますね


VOLCANO - Melt - Buster ★★★ (2015-10-13 14:58:49)

NOVのヴィブラードの掛け方が凄いね
今っぽいグルーブが憎い
でも作り方が古典的なんですよ
若い人には地味に感じるわいね


VOLCANO - Melt - Aim, Shoot, No,Kill ★★★ (2015-10-13 14:48:46)

激しくも狂おしい程の泣きメロを盛り込むアグレッシブかつヘヴィな一曲
こういう曲を作り上げるセンスが素晴らしい
好きだわぁ


VOLCANO - Melt - Tokyo Panic ★★★ (2015-10-13 14:44:04)

バイオレントな曲調がタイトルのイメージとバッチリ合う
流石ですね
アイデアの勝ちです


VOLCANO - Melt - The Mother Earth ★★★ (2015-10-13 14:41:28)

シージャ節満載の一曲
温かみのあるメロが素敵
これでもかと言わんばかりな泣きメロに陶酔感もハンパないです


VOLCANO - Melt - Super Whole Stone ★★★ (2015-10-13 14:29:21)

サビの仕掛け方が憎いな
そこから流れ込むソロが素敵です


VOLCANO - Melt - Kamikaze ★★★ (2015-10-13 14:27:54)

男たちの挽歌だなぁ
好きです


RIOT V - Unleash the Fire - Bring the Hammer Down ★★★ (2015-10-13 14:22:12)

ザクザクと刻まれるリフワークと
パワフルなリズムがスクラムを組むミドルナンバー
哀愁のあるメロディが耳を惹きますね


RIOT V - Unleash the Fire - Fall From the Sky ★★★ (2015-10-13 14:20:11)

哀愁のあるメロディが泣いてますね
らしい一曲です


RIOT V - Unleash the Fire - Unleash the Fire ★★★ (2015-10-13 14:17:41)

パワフルなリズムが重心低く突き進んできます
メタルにドが付く王道感がたまりません


RIOT V - Unleash the Fire - Until the Meet Again ★★★ (2015-10-13 14:15:33)

タイトルも日本語訳「また逢う日まで」だもんなぁ
気分は尾崎紀世彦ですが
思わせぶりなタイトルと曲調
哀愁のメロディに胸を焦がしますね
アルバムを締めくくるのに相応しいですね


RIOT V - Unleash the Fire - Fight Fight Fight ★★★ (2015-10-13 14:12:09)

LIVE映えする一曲ですね
FIGHT FIGHT FIGHT って言いたくなるわ


RIOT V - Unleash the Fire - Take Me Back ★★★ (2015-10-13 14:10:47)

Thundersteel路線のアルバムで
それ以前のニュアンスが強い古典的な手法による一曲
力強い歌い手が魅力的なメロを唄います
この曲に関らずドライブ感に欠けたミックスが気になるなぁ


RIOT V - Unleash the Fire - Immortal ★★★ (2015-10-13 14:07:33)

泣いてますなぁ
メロウなエエ曲ですよ
厚みのあるハイトーンも似合ってますね


RIOT V - Unleash the Fire - Return of the Outlaw ★★★ (2015-10-13 14:05:50)

タイトルからニヤニヤさせられます
曲調も裏切らない展開に笑みもこぼれますね
貫禄の一曲でしょう


RIOT V - Unleash the Fire - Kill to Survive ★★★ (2015-10-13 14:04:22)

阿吽のツインリードから繰り出されるキャッチーなリフワークも印象的ですね
メロディアスならしい一曲です


JOHN NORUM - Total Control - Let Me Love You ★★★ (2015-10-11 13:59:41)

アルバムのオープニングとしては掴みは弱いかも知れませんが
ジョン・ノーラム節炸裂です


JOHN NORUM - Total Control - Wild One ★★★ (2015-10-11 13:58:09)

甘いわ
虫歯になりそうな糖度も高めな
○○風の曲ですが好きです
ラストにもってこいですね


JOHN NORUM - Total Control - In Chase of the Wind ★★★ (2015-10-11 13:56:09)

泣いてるね
泣きまくってます


JOHN NORUM - Total Control - We'll Do What It Takes Together ★★★ (2015-10-11 13:55:17)

イントロで持ってかれますね
ヨランの声で聴きたかったなぁと個人的に思います
北欧らしい繊細さとハードな質感を損ないポップな一曲


JOHN NORUM - Total Control - Law of Life ★★★ (2015-10-11 13:53:56)

自らのルーツを包み隠さず披露した今作ならではの味わいですかね
シンリジィ風の哀メロハードポップナンバーに酔いしれます


JOHN NORUM - Total Control - Blind ★★★ (2015-10-11 13:52:27)

ヘヴィなグルーブ感が心地よいです
狙った感はありますがアルバムの中で良いアクセントになっていますね


JOHN NORUM - Total Control - Back on the Streets ★★★ (2015-10-11 13:50:51)

ヨランのクリスタルヴォイスが炸裂しています
随所に煌びやかなアレンジを施し聴き易くまとめていますね
甘美な北欧サウンドにうっとりします


JOHN NORUM - Total Control - Eternal Flame ★★★ (2015-10-11 13:49:02)

ヨランがエエ仕事をしています
ジョンも自身のルーツを余すことなく披露
マルセル印な北欧ナンバー
このメンツでパーマネントな活動をして欲しいと思わせる名曲です


JOHN NORUM - Total Control - Someone Else Here ★★★ (2015-10-11 13:47:01)

ギターソロが印象的ですね
素晴らしいフィーリングが詰まっています


JOHN NORUM - Total Control - Too Many Hearts ★★★ (2015-10-11 13:45:32)

コンパクトにまとめていますね
エモーショナルで美しいバラード


JOHN NORUM - Total Control - Love Is Meant to Last Forever ★★★ (2015-10-11 13:44:08)

THE北欧サウンドとヨランの相性は絶品ですね
美しくもハードな質感を損なわない名曲
ソロも熱いわ


BITCH - The Bitch Is Back ★★★ (2015-10-09 13:54:09)

勇ましいタイトルが微笑ましいベッツィ嬢がフロントを飾るUS産正統派HM/HRバンドの2nd。当時、女性がフロントを飾るメタルには風当たりも強かった。女を売るな、音楽だけで勝負しろと面倒な事を言われていた記憶があります。そんな逆風の中で世に出したサウンドは前作をよりメジャーにしたような感触の良いサウンドを披露、ハードでパンチの効いた疾走ナンバーのノリの良さ、やや軽めの音質なれどガールスクールにも通ずるパンキッシュな魅力も感じさせ、女性らしい妖艶さの中にあるキュートな歌声との相性も良く、歌唱スタイルにも若干の工夫も見られ前作より聴いていて飽きがこない。ハードな硬質感は前作の方が上ですが、表現力の向上という点では今作の方に軍配を上げますね。前作以上に華やかになった演奏も下地がしっかりしているから、女性に偏見がなく正統性の強いUS産のベタベタしない鋼鉄サウンドをお探しの方なら聴いて損はしないでしょうね。


BITCH - Be My Slave ★★★ (2015-10-09 13:42:21)

ビッチ・ベッツィ嬢がフロントを務めるカルフォルニア出身の正統派HM/HR4人組による1st。彼女のパワフルな歌声を軸にガッツ溢れる豪快なサウンドを披露、細かい事は気にしないワカチコワカチコな力技で押し切るスタイルは実にクールだし、このドタバタとけたたましいサウンドはまさにUS産ならでは、レーベルもメタル・ブレイドとお膳立ては揃っていますね。この無愛想な正統派サウンドは好きモノにはたまらないが、苦手な人には少々煩雑とした音として耳触りになるのですが、そこが評価の分かれ目でしょう。それにベッツィ嬢も下手ではないが表情に変わりのない歌唱スタイルなので、聴き進むにつれて気になる、でもそれらを補うだけの曲が用意されているのでマニアにはたまらんものがあるでしょう。聴き手を選びますが昨今の女性をフロントに置き、少々女を前に出し過ぎている、そんな事に疑問を感じる方は、このようなバンドに触れて欲しいですね。性別を超えた所で真摯にヘヴィメタルに取り組む姿は美しい限りです。


BATHORY - Bathory ★★ (2015-10-08 05:58:29)

アンダーグラウンドの帝王として、その名を欲しいままにした一人ブラックメタルと言われた男クォーソン、その歴史を語る上で外す事の出来ない1st。バンド名ににも由来する、拷問器具「鋼鉄の処女」を作り、ハンガリーの王女エリゼベート・バートリ(美貌を保つため処女の血を貯めたお風呂に入る等、残忍な行為を繰り返し多くの人間を殺した究極のサディスト、召使いを虐待&せっかん死させる逸話などゾッとするし、一ミリも共感出来ない鬼だな。その残忍性は西太后にも負けない稀代の悪女でしょう)その恐るべし世界観を表すかのような、禍々しいノイズの嵐が聴き手の感性を逆なでします。まさにヴェノムを下敷きにセルティックフロストなどにも通ずる迫力と凄みをもっており、万人に受け入れられるスタイルではありませんが、そのサタニカル溢れる音楽性はカルト性と供に多くのマニアを奮い立たせるクオリティを持っておりました。今作に限らず、音質は良くない作品が多いのですが、今作のチープさには目を覆いたくなりますね。でもそこが逆に魅力に感じるのが、この手の作品なのかも知れません。完成度は次作以降に及びませんがインパクトはも絶大、そしてブラックメタルの元祖として崇拝されるべき産声を上げた記念すべき一枚でもあります。


OSSIAN - Lélekerő ★★★ (2015-10-08 05:31:25)

ハンガリーはブタベストを中心に活動する、母国のHM/HRシーンを語る上で外す事の出来ないレジェンドメタルバンドの2015年リリースのアルバム。1986年から活動を続け一度はバンドの歴史に歩みが止まる時期もありましたが、紆余曲折を経て導きだし辿りついた音楽性にブレなど一切なく、時流に流されることのない高潔な精神性が息づく普遍のメタルサウンドを披露、東欧圏ならではの翳りのあるメロディが琴線をチョコチョコと刺激しつつもメジャー級のバンドにも負けないキャッチネスも取り込んだサウンドは有名無名問わず良質なサウンドを求めている人にはグッとくること間違いなし、初期の頃のような共産圏にありがちなペラペラの音質でもないし安心して聴くことが出来るでしょうね。もの悲しいバラード③の後にくる、しなやかに躍動するリズムと大衆性を帯びたメロディが印象的なメジャー級東欧産サウンド④など親しみ易さも持っており、すんなりと耳に届くのではないでしょうか、彼らの魅力はもっと違う所にあるのですが、こういった曲をさらりと盛り込みアルバム単位で流れ良く進んでいく構成などベテランならではの気概と心意気に焦がれますね。手綱を緩める事のないビシッと締まった安定のリズムプレイ、ギターが紡ぐ豊潤なフレージングの瑞々しい美しさ、フォーキーなフレーズの導入などこのバンドの魅力を余すことなく伝えているのも嬉しい限り、安心のブランドが生み出す普遍のオシアンサウンドに酔いしれますね。レーベルもハンガリーのHammer Recordsだし、なかなか日本での知名度も上がってきませんが、ヨーロッパでは広く知られたバンドだし、せっかく国境も持たないツールを持っているんだから知って欲しいバンドですね。ヘヴィメタルを聴き進めていたある日、自分の中でなにか物足りないと思う日が来ました、雑誌見て理論武装しても意味ないし、そもそもピンとこない、流行り廃りに全く興味が持てない、自分の好きなものは何なんだ?そもそもヘヴィメタルが好きなのか?そんな悩める90年代に出会いし思いれ深いバンドの一つ、世界にはとんでもないカッコいいバンドが山ほど居て、いかに自分が身近な情報に振り回されていたかを知る事となり、そして飽くなき探求心を紐解くきっかけになったバンドでしたね。


TARGET - Mission Executed ★★★ (2015-10-06 13:52:40)

ハイピッチな金切りヴォイスも切れ込んでくる、ベルギーらしい陰影に富んだ音楽性の衝撃度もさることながら、このクールな質感からくる慈悲深さの欠片もない厳ついアグレッションなサウンドに身震いさせられますね。また曲によっては光沢のあるキャッチーさも兼ね備えたメロディが切れ込んできたりと、楽曲の構成力の高さと表現力の妙はバンドの根幹を支えテクニカルスラッシュと呼ばれるバンドとして十分な出来栄えとインパクトを誇ります。圧倒的な重厚感と供に硬質で整合感溢れるテクニカルなサウンドは、攻撃性は失われずとも叙情性溢れる表現方法を無駄にしない巧みな陰影の映し方に、ベルギー産の個性と供に聴き手の引き込む魅力に富んだ名作と思わずにはいられませんね。


VAMPYR - Cry Out for Metal ★★ (2015-10-06 13:33:24)

ドイツ出身の剛毅な猪突猛進型のスピードメタルを信条とする彼らの記念すべき1stにて唯一のアルバム。
没個性だが屈強なリフリフリフで押しまくるスタイルはパワフルだし同郷のグレイブディガー辺りを想起させるしアクセプト的なニュアンスの強い華麗なアプローチにも試む姿勢を見せている。とは言えいかんせん同じような直線的リズムとスピードメタルのオンパレードに、その筋のマニアにはたまらんが一般的な目線で行くと面白味のない無難な作りと映るでしょうね。当時のジャーマンシーンのあり方と抱えていた問題点、良くも悪くもピッチリ横分けジャーマン印満載の剛毅なパワー/スピードメタルを聴き過去に温故知新を味わうのも一興かと思います。


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - El Topo ★★★ (2015-10-06 13:09:46)

お得意の深く沈みこむドゥーミーなサウンドが刺激的です
グルんグルんの回るリズムの陶酔感もハンパない
同じ事を繰り返すだけなのに癖になりますね


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - One Way... or Another ★★★ (2015-10-06 13:06:48)

カクタスのカヴァー
上手に料理していますね
ティム・ボカード&カーマイン・アピスにも負けない
リズムが心地よいです


ROBERT TEPPER - No Easy Way Out ★★★ (2015-10-04 16:01:33)

ニュージャージー出身のロックシンガー、ロバート・テッパーの1st。ハードなギターとキーボードを生かした軽やかでダンサンブルなサウンドに野性味あふれるパワフルかつハスキーがかった艶のある歌声が乗るという官能的ですらある姿が実に頼もしくカッコいい。その魅力はオープニングの①から濃厚に飛び出し、彼の実力を如実に物語っている(映画「ロッキー4」でも印象的なシーンのバックで流れたカッコいいスポーツカーで夜道を激走しながら怨敵ドラゴとの一戦を覚悟する奴ね)②も同じくスタローン主演のポリスアクション「コブラ」で仕様と順風満帆な船出を遂げるのです。同郷のボンジョヴィからハードな色を抜きよりライトな作風に倒錯しながらも隠しきれないパワフルヴォイスはロックな魅力をギュッと内包し、時には優しく、時には激しく抱きしめてくれる激情が迸る男臭い魅力がたまりません。ハードな曲やバラード、ポップスまで全9曲から織りなす珠玉のAOR系ハードサウンド、どの曲がシングルカットされてもおかしくないクオリティを誇り、この手の歌モノ、チョイ足しハードロックサウンドが好きな人にはたまらんでしょうね。ちなみに①は今をときめくブレット・フォー・マイ・バレンタインがカヴァーしていますので聴き比べるのも楽しみの一つではないでしょうが、個人的にはオリジナルの方が深みと説得力があり、歌モノ故に歌い手の資質と実力が如実に出来不出来を物語っていると思います。最近の若い人は、普通に歌うと何故あんなに軽い声になるのでしょうか?マイクをどんなにいじっても地声は変えられんもんね。


TYRANT - Too Late to Pray ★★★ (2015-10-04 15:23:49)

US版マーシルフェイトと言われた彼らが1987年にリリースした2nd。音質も前作より向上していますがバンドのアンサンブルがより強化された事が音に厚みをもたらし前作以上にギターも印象的なフレーズを持ち込みよりミステリアスかつダークな面にメリハリが付き効果も倍増、アグレッシブなスピードナンバーから情念は薄いがおどろおどろしい曲までしっかりとこなしています。特にシンガーのアプローチも変わり、前作では意味無くハイトーンをかまし、肝心のキメではそうでもない感じでイマイチのめり込めないのですが、今回はその辺りを反省した歌い込みが成され不安なく曲に集中出来る。タイトでメタリックなリズムの上を駆け巡るシャープなギターとパンチの効いた唄は十分な説得力を増しホラーメタル系バンドならではの妖しげな世界観を存分に体感させてくれるでしょう。ガッチガチでゴッキゴキのバッキバキな鋼鉄サウンドはまさにヘヴィメタルそのものカルフォルニア出身とは思えない欧州的な翳りとシリアスな世界観を踏襲した姿はタイプは違えどマノウォー辺りと比較しても遜色ないでしょう。比類なきマーシル・フェイトサウンドと比較すると、あそこまでの深みは無いが、それはおそらくお国柄の成せる技のようが気がします。1stより全てにおいてビルドアップされた今作、レザー&スタッドに身を包んだスタイルとジャケットワークから漂う怪奇な雰囲気は存分に楽しめるでしょう。時代は1987年浮かれつつあるシーンの中で確固たるコンセプトを貫いた今作は正統派のHM/HRが好きな方には聴いて欲しいですね。一部のマニアだけが愛でるカルトバンドでは終わらない魅力がありますよ。


TYRANT - Legions of the Dead ★★ (2015-10-04 15:05:05)

タイラントというバンド名は多く英国やドイツ、我が日本にもいましたが、彼等はメタルブレイドから世に送り出されたカルフォルニア出身のUS産HM/HRバンド。ジューダス・プリーストの曲をバンド名にすると言う事で聴く前からの期待値は高まりますが、クセのあるハイトーンシンガーを生かしたダークでメタリックなサウンドを披露、テクニック的にも申し分ないバックを従えヘヴィメタルの概念を保持しているものの無難な出来栄えが好みを分けそうですね。そのミステリアスかつダークな曲調はUS版のマーシル・フェイトと言われカルト的な人気を博していましたが、あそこまでの凄みや緊張感は感じられなくとも、何とも言えないザワザワとした奇妙な感覚にとらわれるのは背景に浮かぶ悪魔崇拝主義的な歌詞と曲調を元にしっかりとしたコンセプトを踏襲しているからでしょう。アコギを生かしたドラマティックな④なんてUS産ならではの味わい、このようなホラーメタルでも湿らないのが逆に凄いしお国柄が出ている。


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - Candyman (Dean Corll) ★★★ (2015-10-03 18:54:36)

週刊マーダー・ケースを当時購読していたので、このようなシリアルキラーの蛮行を知る事になったのですが、通称キャンディマン、飴玉で子供を釣りレイプする手口から名づけられる。その様は童話「ハーメルンの笛吹き男」にもちなんでザ・ハイツの笛吹き男とも呼ばれてたディーン・コール。一見は働き者で子供にやさしい男も一皮むけば児童小児性同性愛のサディスト。彼には共犯的なウェインという男がいて、こいつが男の子を紹介したりして犯罪は増長されていた。拷問台という板に張り付け殺害、去勢を行い、それをビニール袋に集めていたとか?ゲンナリです。

死者の無念が乗りうったかのようにヘヴィな音像と供に吐き出されているように感じます。うねりを上げるヘヴィなリズムと渋みを増したサウンドが何とも言えない陶酔感を誘発します。


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - Filth Bitch Boogie (Aileen Wuornos) ★★★ (2015-10-03 18:33:56)

モンスターと言う映画でシャーリーズ・セロンが見事な役作りを行い熱演した事でも知られる女性シリアルキラー。アイリーン・ウォーノスはアメリカ社会に歪み、ロクに子供を育てられないアルコール依存の母親(父親は逮捕されすでに離婚の片親生活)のもと、不幸の連鎖を系譜する。幼少期に祖父に性的虐待を受ける生活、そんな家庭にありがちな14歳で出産、その後子供は施設送り、自身は家出をして一人で暮らす。最終的に同性愛のパートナーと生活を供にし、道行く人に売春を持ちかけ殺害、同情できる要素もあり可哀想ですが7人の男性を無作為に殺害。今の日本にも通ずる問題が詰まっているように思います。

こちらもノリのよいアッパーな一曲、今までにない曲調もヘヴィなリフワークのキレとウネリのある殺傷力は相当なものだ。ギラギラとしたキレのある唄もカッコいいしゴン太なグルーブを生み出す三上のベースも凄いしドラムの酔いどれ感もハンパないですね


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - Red Ripper Blues (Andrei Chikatilo) ★★★ (2015-10-03 18:20:31)

映画にもなりました、ロストフの殺し屋「アンドレイ・チカチーロ」勃起不全に悩み、初めての性交も上手くいかず相手に馬鹿にされる。そういった経験が影響を与えたのかも知れませんが、だからと言って子供を狙い50以上に手を掛けて良い理由にはならない。学校の先生という立場を利用し少女を殺し、警察にも早い時点で逮捕されるも、当時のロシア&共産主義のていたらくさが逮捕できず、その後数々の蛮行を働き罪のない幼き命が奪われます。ちなみにスレイヤーも題材にしていますね。

退廃的で危険な匂いがトリップ感を誘発する彼ららしい一曲。ブルージーなギターも実に効果的だ。


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - Soul Discharge (Mark Essex) ★★★ (2015-10-03 18:06:58)

マーク・エセックスは元海兵隊、どのような理由で始めたかは分かりませんが、白人ばかりを狙う大量殺りくを開始、最終的にホテルへ乗り込み撃ちまくる。最後は壮絶な死を遂げるのですが、逃げるのを観念し警察隊の前へ登場、警察隊の一斉射撃により蜂の巣となり絶命。この辺りが日本ではありえないのですが、心情的にはしかるべき処置をしたなと思いますが、人権的にはアカンでしょうね。

珍しいアッパーな一曲、ヘヴィなリズムが畳みかける爆音と陶酔感に痺れます。新シンガーの噛みつくような歌い方も曲に合っていますね。カッコいいわ


CHURCH OF MISERY - The Second Coming - I, Motherfucker (Ted Bundy) ★★★ (2015-10-03 17:59:19)

元FBI捜査官ロバート・K・レスラーの著書でも度々取り上げられるMr.シリアルキラー「テッド・バンディ」サディスティック極まりない残忍な行為は後に多くの映画でモチーフとさせる殺人鬼像を作り上げた人物としても名高いです(白人、センターわけの黒髪の女性しか狙わないという手口や性行為の異常性、その生い立ちにおけるエピソードなど)。逮捕後、自ら弁護を努め裁判所から逃走、女子寮に逃げ込み最後の晩餐、そして捕まる直前に12歳の女の子を凌辱後殺害。30数人殺した事は取り調べで分かったが、本人はもっとやったと後に述べる。

ウネリを上げる爆音が心地よい、ドゥーミーでスロー過ぎるのは苦手だと言う人に聴いて欲しいですね。
次の曲と間髪開けず繋がるアイデアも好きです。


S.A.D.O. - Shout! ★★★ (2015-10-03 17:28:53)

爬虫類的とも言われる個性的な歌声が耳に残るアンドレ・クックがフロントを務めるドイツ産HM/HRバンドの1st。硬質でアグレッシブなアプローチの楽曲もキャッチネスさを盛り込み、スピード感と供に訪れるドライブ感は聴いていて心地が良い。変にドライな感じにならないのは欧州産ならではの味わい、適度な湿度とポップセンスを取り込みつつも軟弱にならないのも彼らの魅力。アグレッシブなスピードナンバーからグラマラスにドライブするロックサウンド、綺麗なメロディのインストと多様性のある楽曲の構成力は高いし細かい芸が息づいているのが憎い。個人的にはバランス感覚の優れた3rdが彼らの代表的作と思っていますが、芸達者なギタリストのプレイは既に確立されているので、まだまだ荒削りな今作でも十分魅力的に鳴り響いていますね。東西統一前のドイツサウンド、後にスコーピオンズやアクセプトといったモンスター級のバンドを生み出すかの国で、どのような変換をとげ確立されていくのか?そんな事に思いを馳せ楽しんでいます。


V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS - Rock from Hell - German Metal Attack ★★★ (2015-10-03 17:08:34)

1983年に忌まわしき悪名高きNoise Records所属のアーティストを集めたコンピレーション作。参加バンドはRunning Wild、Grave Digger、S.A.D.O. 、Railway、Rated X、Iron Forceと言った歴戦の兵揃い、Noiseお得意の壊滅的な音質なれど熱い演奏は聴き手を鼓舞するし、すこぶる熱き血潮を滾らせる純度100%の鋼鉄サウンドの高らかに打ち鳴らしています。愛想の良くない剛毅なHM/HRは1983年といヘヴィメタルバブル勃興前のまだ洗練されていない時代を象徴するような実直さは漲る、どこを切ってもピュアメタルの金太郎飴状態、ひたすら熱く突っ走る様はジャーマンメタルならではのカッコ良さ、細かい芸も光るスピード感のある楽曲群の破壊力は、どのバンドがいつ爆発するか分からない期待感を抱かせてくれます。ただ突っ走るだけじゃない構成力が見事なオープニングを飾るS.A.D.O.。剛毅なグレイブディガー節は健在Grave Digger。小型アクセプトとも言われたRailway。詳細の分からないバンドですが小気味いい演奏が気持ちいいキーボード込みの5人編成Iron Force。グラマラスな雰囲気も漂うトリオ編成のRated X。まだロックン・ロルフと名乗っていなかった船長率いるRunning Wild。この手の作品としては統一感もあるしクオリティのバラつきも少ない通して聞いてもダレる事のない安定の一品ですね


RUSS BALLARD - Into the Fire ★★ (2015-10-02 14:31:47)

数多くの有名アーティストに楽曲を提供している事でも知られるARGENTのギター兼シンガーのラス・バラードが1981年にリリースした5th。脱力させるジャケットとは裏腹にハードでタイトなリズムを生かしたポップスからハードな楽曲までバランス良く収録し曲作りの上手さを見事に見せつけています。叙情的だが湿り過ぎないポップフィーリングとフックに富んだ穏和なメロディが心地よく耳に刺激を与え、楽曲によってはファンキーなテイストさえ感じさせ芸の細やかさは職人技でしょうね。せつなさや、チョッピリの爽快さ、打ち込み過ぎないハードなテイストを塗したロックサウンドが聴きたい、そんな方にはピッタリではないでしょうか、個人的には次作と合わせて聞いて欲しい一品ですね。


MARC JORDAN - A Hole In The Wall ★★★ (2015-10-02 14:12:08)

多数のアーティストへの楽曲提供でも有名らしく詳細はわかりませんがAOR界ではその名を知らない人などいないと言われる有名人らしいマーク・ジョーダンの3rd。1st、2ndと聴かせてもらったのですが、渋すぎる1st、ウエストコースト過ぎる2ndよりロックテイストと洗練された大人の魅力があり、その筋の名盤程、土着的なメロディや軽過ぎないので今作が一番メタルな自分にはシックリとくる一枚でした。オシャレでエモーショナルなギターが印象的なロック色の強い①タイトルトラックの④とハード楽曲や、ピアノに導かれ静かな感動を運ぶバラードで聴ける優しい歌い口も印象的だが、⑨などで聴ける軽やかなAORサウンドをバックに歌いあげる姿が彼の魅力をより映しているように思います。所謂産業ロックから叙情的でポップなサウンドまでバランス良く収録され、控え目だが切ない哀愁がこぼれ出すロマンティックな楽曲の魅力は今作ならではの味わいではないでしょうか、この手の作品を聞いたのは90年代に入ってから、若い自分なら見向きもしないサウンドを年齢を重ねると供に角がとれ、また時代的に重苦しいものが流行り過ぎて、普通に良いメロディの楽曲が聴きたいと思ったのがきっかけですね。今は亡きZEROコーポレーションにも助けられましたが、有名無名に関らず、また有名なミュージシャンがソロを出したが売れなかった隠れた逸品も多く、知るほどに深いジャンルだと思い知らされましたね。


MARK SPIRO - In Stereo ★★★ (2015-10-02 13:50:12)

著名なアーティストに楽曲を提供している事でも知られるマーク・スピロの1st。もろ80年代チックな浮かれ具合も目に浮かぶ打ち込みサウンドと原色のキツイステージ衣装も目に浮かびそうな軽やかな電子音に拒絶反応を示す自分もいますが、フックに富んだメロディを生かしたキーボード主体のサウンドが絶妙な所を突いてくる、大人の魅力溢れるロマンティックなバラード⑤サックスの音色もエエ感じで鳴り響き丁度いい、雄大なメロディを歌い上げる①チャカポコしたリズムも癖になる②バブリーさも逆にエエよと言いたくなる80年代印満載の③、ハード目のダンサンブルな④と多種多様な楽曲を用意しマークのパンチの効いたエモーショナルな歌声を存分に生かしたアレンジを軸に何を聞かせたいかを明確にしている辺りが実に憎い。後半も前半同様ミドルナンバーを中心に軽すぎず適度なロック色を塗した打ち込みサウンドで聴き手を迎えてくれるのでAOR風のロックサウンドが好きな人にはたまらんでしょうね。90年代によう聞いた思い出深い一枚、この手のアルバムを聞いた後は鬼のようなヘヴィな楽曲でバランスを保っていました。


PANZER - Send Them All to Hell - Mr. Nobrain ★★★ (2015-09-29 12:53:30)

アグレッシブです
パンチ効いてるわ
サビでは一緒に拳を突き上げたくなりますね


PANZER - Send Them All to Hell - Freakshow ★★ (2015-09-29 12:51:36)

キャッチーなリフワークも印象的ですね
分かりやすくノリのいい一曲


PANZER - Send Them All to Hell - Hail and Kill ★★★ (2015-09-29 12:50:12)

雄々しいコーラスの重ね方も勇壮さが増しジャーマン臭いですね
剛毅さとちょっとしたエレガントさがヨーロピアン
エエですよ


PANZER - Send Them All to Hell - Death Knell ★★★ (2015-09-29 12:46:32)

アルバムのオープニングナンバー
バンドの色が濃く反映された一曲
粗暴さと整然としたバランス感覚が丁度いい


PANZER - Send Them All to Hell - Temple of Doom ★★ (2015-09-29 12:44:39)

猪突猛進型の暴走R&Rナンバー


PANZER - Send Them All to Hell - Panzer ★★★ (2015-09-29 12:42:41)

ザクザクと刻まれるエッジの立ったギターも耳が行きますね
シリアスかつダークな閉塞感がたまりません
ヘヴィなミドルナンバーですね


PANZER - Send Them All to Hell ★★ (2015-09-29 12:41:10)

ジャーマンメタルシーンにその名を残す歴戦の兵が集いし結成されたバンドの1st。その経歴の魅力を余すことなくぶち込み豪快さと供に緻密に積み上げた作業が詰まった名盤です。PANZERというバンド名に偽りなし剛健なリズムが分厚い音となり猪突猛進突っ込んでくる様はまさにHM/HRのダイナミズムそのもの、フックのあるメロディ、印象的なギターソロも盛り込みエネルギッシュ、その疾走感溢れる演奏は抜群の破壊力を持ち、凝ったアレンジも耳を惹きますね。さらにはシュミーアの独特の声を生かした重量感たっぷりの楽曲は総じてクオリティが高くゴツゴツとした骨太な感触と欧州産ならではの湿度とダークな色合いにはプロジェクト的なお遊び感なと一切感じさせない気合いの入りよう。個人的には後半、やや尻すぼみ感はあるものの、アクセプトやプリーストのような男気あふれる正統性の強いHM/HRが好きな方にはたまらんものがあるでしょう。


IMPELLITTERI - System X ★★★ (2015-09-28 15:17:39)

リリース当時から、なんとなく想像の付く音楽性に興味を覚えずに購入は数年後という背信行為を行ってしまった事を謝りたいグラハム・ボネットが復帰した力作です。2002年という時代背景も取り込み、モダンさと供に硬質なリフワークと強靭なリズムがグイグイと楽曲を引っ張り、その上に主役たるクリスの壮絶なテクニックを駆使したギターが駆け抜けるスタイルは様式美愛溢れるダイナミックなHM/HRサウンドを披露。時折切れ込んでくるクラシカルフレーバーたっぷりの高速ギターはインペリテリならではの旨味、衰えを感じさせないストロングな歌声を披露するグラハムを引っ張り出し1stにも通ずる、諸所のアーティストへのリスペクトとする精神性と幅広い楽曲を用意しただけの事はある力作でしたね。もっと超光速シュレッダーが聞きたいと思う方には少々物足りなさもありそうですが、御大グラハムと両雄並び立つ作風は大いに買いだし、それこそこのラインナップでやった意味があると思います。全般的にグラハムの歌声も含め重苦しい閉塞感みたいなものがり、その辺りが従来の分かり易さと違うので評価の分かれ目になりそうですが、ロブ・ロックが歌っても違和感のない作風は順を追って作品に触れてきたファンにとっては問題なしでしょう。


IMPELLITTERI - Venom ★★ (2015-09-28 14:49:40)

アニメタルUSAのあとにリリースされたアルバム。メイク姿にお遊び感も拭えず本職はどうなるのかいな?そんな不安をを払拭する内容を誇る力作ですね。前作では新旧の魅力を輝かせるも今一つ寄せに行った感も拭えず、バランス感覚に優れているが個人的にはイマイチのめり込めなかったのだが、今作は
方向性を一つに絞ったものの、リピート率も低く手応えは少ないのだが、分かりやすいので単純に楽しめました。
旧来のファンにおける期待値を満たすのと溜飲を下げるのに十分なインパクトを誇る出来栄え、その分、過去の流用=インペリテリ節と言う悪く癖が露見していますが、メロディアスでスリル満点のプレイ、剛毅なストロングスタイルを貫く躍動するリズムを縦横無尽に駆け巡る超光速シュレッダーなギターは流石の一言、その圧倒的なスピードが華麗なメロディを従え全てをぶった切る姿はまさにインペリテリ、このスタイルが苦手な人は手を出さないにこした事はないのですが、盟友ロブ・ロックとの相性ももはや疑いようのない組み合わせだし、スピーディーなHM/HRが好きな人には一定の安定感と満足を与えるに申し分ないでしょう。究極のマンネリズムが生み出すインペリテリサウンド、速くてコンパクトな楽曲は初心者にも分かりやすくて良心的ですよ。


Overdrive - Dishonest Words - Dishonest Words ★★★ (2015-09-28 14:15:48)

憂いと供に湧きあがる熱情がNWOBHM
アルバムのタイトルトラックにてラストナンバー
強力な一曲ですね


Overdrive - Dishonest Words - Diamonds and Pearls ★★★ (2015-09-28 14:13:40)

メロディアスで正統的な作風だが
なぜかカオテイックな不気味さが漂います
NWOBHMの歴史に名を刻むバンドの底力を感じずにはいられません


SOLDIER - Infantrycide ★★★ (2015-09-28 14:00:24)

古くは1979年から活動を始めるNWOBHMの戦士。今作は1994年に自主制作を経てHellion RecordsからリリースされたEP。デモ、シングル、LIVE盤を80年代初頭にリリースし消えたバンド、出している音は当時のマテリアルのリ・レコーディングも含む構成だけに興味津々とマニア魂に火がつきますね。沸々と燃え上がれる熱情型のサウンドと憂いのある英国ならではの粘りは期待と通りの謹製NWOBHM。4曲入りでは物足りない切望感を抱かせます。彼らが当時どのような活動を行い、突如復活を遂げ、さらにフルアルバムをリリースするのが2005年まで待たされる経緯など興味も尽きませんが、翳りある英国情緒溢れる黄金期のスタイルが放つ眩い光と供に望郷を誘う、あの音に咽びますね。


H-BOMB - Attaque ★★★ (2015-09-25 15:43:42)

元祖フレンチメタルのその名を残す彼らが1984年にリリースした1stにて唯一のフルアルバム。疾走するメロディと重量感のあるリズムが小気味よく進むスタイルはNWOBHMの影響下だしジューダス・プリースの影響が大きい正統派の剛毅なHM/HRサウンドを披露。どこか漂う華麗なフレーズに母国の残り香を感じさせますが、欧州産の湿り気と翳りのあるメロディが古典的な手法に乗っ取り力強く打ち鳴らされる様に胸が熱くなります。かつては当たり前に存在したスタイルも今では絶滅危惧種、未消化な部分はあれど1stとしては申し分ない若さ溢れる演奏は美しく力強い響きがありますね。特段優れている部分はなくとも水準以上の楽曲を用意しているし、ヨーロピアンフレーバーたっぷりのメロディはマニアならずともグッと引き寄せるものがあるでしょう。


VULCAIN - Rock'n'Roll secours ★★★ (2015-09-25 15:26:19)

フランスのモーターヘッドと言われる彼らが1984年にリリースした1st。オープニングからド派手にドッタンバッタンとウネリと砂埃を上げながら突っ走ります。その音色とスタイルはまんま、モーターヘッドだがメロディにはどこか欧州的な湿り気とフレンチックなオシャレ感が漂い、何とも言えない個性を醸し出しています。どこを切っても○○風な金太郎飴サウンドが苦手な人には進めませんが垢抜けないB級感もなんのその、重いリズム、疾走するメロディ、何処までもオーセンテイックなスタイルを貫いた男気あふれる任侠メタルに胸が熱くなりますね。


POWER METAL - Power Mission ★★★ (2015-09-25 15:00:54)

2012年にCD化もされたインドネシアのメタルシーンの創成期を支える正統派メタルの雄パワーメタルが1992年にリリースした2nd。前作の流れをそのままに演奏、楽曲とスケールアップ、ブレない方向性が醸し出す普遍の王道サウンドは懐かしい風と供に安定感と、インドネシア風のメロディが新鮮な空気を送り込んでくれるでしょう。全般的にどこか国産メタルにも通ずる親しみやすさと80年代風のビックサウンド鼻孔をくすぐるのですが、メジャー級のバンドをお好みで選び一本のカセットにまとめ友人と聞かせ合っていた、そんな青春時代の甘酸っぱさを纏め上げたような今作、時には甘く、時にはハードに迫る一本筋の通ったスタイルは聴き手の嗜好によりますが、大いなるノスタルジーとして胸に響くでしょう。しっかりとした演奏と力負けしないハイトーンシンガーの力量があってこそ、成し得るスタイルですね。語感が気になる人には進めませんがアジアンチックな王道メロディックHM/HRが好きな方にはたまらんでしょうね。そしてNWOTHMとは違う、その時代を生き抜いたモノホンのサウンドは、逆に今の若い人にこそ新鮮に響くのではないでしょうか?


EDANE - The Beast ★★ (2015-09-25 14:45:07)

インドネシアはジャカルタ出身の5人組による1st。曲によっては英語だったり母国語だったりしますが、さほど気になることなく聞けるでしょう。曲によってはスリージーなパーティロック風味もありますが、国産メタルにも通ずるような分かりやすい歌謡テイストのあるメロディが聴けたりとアジアンな雰囲気をそのままに正統性の強いメロディアスなHM/HRサウンドを披露、きめ細かいワビサビのあるリズムワークと曲調に懐かしい臭いを嗅ぎ取る事が出来ますね。特別凄い事をやっているわけではないし、個人的には聞いたことがあるフレーズも散見出来ますが、奇をてらわないアレンジと今では逆に聞く事の出来ないサウンドに安堵と供にワクワクさせられましたね。ネオクラ風味もあるインストナンバーの⑦なんて多様な音楽性を発散する今作ならではの一曲かもしれません。


LADY BEAST - Lady Beast ★★★ (2015-09-22 14:25:11)

アメリカはピッツバーグ出身、女性シンガーをフロントに据えた5人組が2012年にリリースした1st。女性シンガーの声質はキンバリー・ゴスのような女性的でガナらずに歌い込むタイプ。バンドサウンドも所謂NWOTHMと呼ばれる一郡にあるスタイル。懐かしい音質とストレートな曲調はある意味、モーターヘッドやサクソンといった所が併せ持つ小気味いいリズムとメロディを大切にしたアレンジ、それを生かすツインギターが繰り出す活きのいいリフワークや魅力的なリードプレイの数々とバックの演奏は安定感がある。往年の女性シンガーがいたACID辺りが好きなマニアにはたまらんものありますが、いかんせん実直過ぎるアレンジに面白味は感じないという趣もあるのが難点でしょうね。でもアメリカ産にしては欧州的なメロディとドライブ感のある演奏は、ある種のノスタルジーをくすぐり、またそれだけでは終わらない個性を感じさせ大いなる期待を持たされる一枚と耳に届きました。オリジナルはアナログ盤なんですがCD化の際にプリーストのカヴァーも収録されているので、その心意気がバンドの目指す音として楽しめる方におススメします。


LADY BEAST - Lady Beast - Go for the Bait ★★ (2015-09-22 14:11:58)

こちらも王道ですね
実直すぎるアレンジと軽めの音質が難ですが懐かしい雰囲気に浸れます
やはりマニアにはたまらんでしょうね


LADY BEAST - Lady Beast - When Desire Is Stronger Than Fear ★★ (2015-09-22 14:09:21)

欧州風味を振りかけた一曲
ストレートな展開に幾度興奮を覚えませんが
マニアにはたらまんものがあるでしょう


LADY BEAST - Lady Beast - Armor ★★★ (2015-09-22 14:05:40)

キャッチーなリフワークが耳を惹きますね
寄せにいっていない王道路線がバンドの魅力でしょう
安定感のある演奏は気持ちがイイ


LADY BEAST - Lady Beast - Metal Rules ★★★ (2015-09-22 14:01:51)

エエ感じでブーストされたベースが耳を惹きますね
テクニカルなリードギターも熟練されたプレイで魅了
狙いに行った音質が懐かしいと思えるかが評価を分けるのかな


LADY BEAST - Lady Beast - Lady Beast ★★★ (2015-09-22 13:57:24)

アルバムのオープニングナンバー
勢いよく駆け抜けます
キンバリー・ゴス似のスケ番野良猫チョリースヴォイスがエエね
ギターも上手い