収録曲はこちら 01 - Born in a Hell 02 - Heavy Revolution 03 - In the End of the World 04 - Death Angel 05 - Axewitch (Demo 1982) 06 - Nightmare (Demo 1982) 07 - Beyond the Realms of Death (Judas Priest cover) (Demo 1982) 08 - We Salute this Town (Demo 1986) 09 - Dance to the Music (Last Flight cover) (Demo 1986) 10 - Four Wheel Drive (Bachman Turner Overdrive cover) (Demo 1986) 11 - It's a Lie (Live 1985) 12 - City's on Fire / Shadows through the Night (Live 1985) 13 - Back to Reality (Live 1985) 14 - Four Centuries Ago (Live 1985) 15 - Back in Trouble (Live 1985) 16 - Antisocial (Trust cover)
国産様式美メタル最後の砦などと言われマニアから一目を置かれた関西のバンドが2022年に突如リリースした過去のマテリアルをまとめたコンピ作。既に実態のないバンドだけに微妙な空気も流れるが、楽曲の半数は聴いたごとがない楽曲だったので、個人的には思わず手が出ましたね。ドラムの長田さんは、前半で離脱、キーボードも後半は福岡里美さんにチェンジ、ギタリストも3代に渡り収録と、マニア泣かせの一枚でしょう。三谷哲也さん時代のEPが丸々収録されているのは、今となっては貴重なテイクだろうし、今は亡きマンドレイク・ルートのVA.Make It Shine Vol. 2から2曲とも収録ですから、彼らのカタログを揃えたいマニアにはありがたい構成。後半のデモ&シングル、そして未発表という豪華なラインナップに歓喜の声を上げます。やったねパパ、明日は逆転満塁ホームランだよ、である。
マーク・マンゴールドを中心にオリジナルメンバーが集結、日本でも1stとのカップリングで再発された幻の2ndもありますが、正式な2枚目がこのような形でリリースされるとは驚きですね。しかもリメイクではなく新曲が中心という作風に驚かされる。それだけに丸ごと叙情派AOR寄りのプログレスタイルではなく、ブルージーさやロックなハードさを強調したような楽曲も散見され、その味わい深さは単なる回顧録では終わらない現役感を演出している。 よっ!待ってました!!と声を掛けたくなる①で幕開け、そのドラマ性と感動的な楽曲構成に心も奪われ、②では、確信的なやり口で『Don’t You Know What Love Is』を想起させたりと憎い演出で感動を倍増させてくれます。 熟成されたダグ・ハワードの唄い回しもバッチリとハマり復活劇をよりドラマティックなモノへと変換してくれます。
ちなみに、このバンド、元はSurfaceのRace the Night名義でアルバムをリリース。その後、アメリカで発売された時に名前が変わっています。詳しいバイオはさっぱりですが、その筋のマニアのみならず、大いに楽しめる良質な一枚です。 渡米後のトミー・マックレンドン時代のUFOをもっと英国的な叙情性で再構築したような一枚。でもこちらの方が先だから、近い音楽性で例えるなら、後期HEAVY PETTIN'とかになるのかなぁ?上手く例えが見つかりません。
タイトルやアレンジを変えてはいるが、大半の楽曲がDen Of Thievesが世に出していたモノに驚く。しかも今作は日本のアヴァロンが先行して世に出したモノ、このバンドの成り立ちを知らないのでなんとも言えないが、シンガーであるジョン・ハーヴ・ハービンソンが、Den Of Thieves時代の楽曲を復刻させたのは間違いないだろう、90年代の中期に人知れずリリースされた2枚のアルバムを元に、再構築された今作の微妙な立ち位置に興味もあるし、国内盤のライナーノーツに何処まで触れたのか興味は尽きないのだが、英国流儀で彩られた本格派のメロディアスロックは聴き応え十分。知名度等に寄りかからない真の英国ロックマニアならグッとくるでしょうね。 いかにもな哀愁と洗練されたメジャー感、硬軟交えたサウンドサウンドメイクは、リメイクしただけではない価値を見出せるでしょう。 古典ロックを愛するモノならば刺さるでしょうね。また、古典を知りたい若い人も訴求するだけの現代的なサウンドメイクもあり、日本のレーベルが手を差し伸べたのも納得の一枚です。声質は違うがカヴァーデイルが憑依したような瞬間も悪くない。 ある意味、リメイクなので、手放しで絶賛はしないが本家を知らない人ならば、ものすごいポテンシャルを秘めた楽曲群に度肝を抜かれたはずである。今作を気に入ったならば、Den Of Thievesもチェックして欲しい。
ドラムのジェフ・ウォードはMinistryでドラムを叩き、Nine Inch Nailsにも顔を出した人物、実弟はFlotsam and Jetsamのジェイソン・ウォードです。 ベースのダニー・ヴェガはAftermathで活躍、ギターのミック・ヴェガとは兄弟です。シンガーのブライアンはCyclone Templeの1stで唄っていました。 こうしてチョイとバンドのバイオを紐解いても、これだけのバンドに繋がるのだから探究心は尽きませんよ。いくつになっても出会いは大切ですね。
オープニングナンバーから『COURT IN THE ACT』時代を想起させるような楽曲で幕開け、その狙い澄ましたサウンドは往年のファンを立ち上がらせるには十分なインパクトを誇り、今作に対する期待値も上がります。先行公開された②への流れも悪いわけがなく、懐古主義の再結成組との違いを明確に見せつけていますね。 自らのスタイルとも言える荒々しいリフワークと哀愁のあるメロディの絡みは、若い人の耳にも刺激的に届くでしょう。生々しい音質も手伝い、当時の空気を醸し出しているのも正解、少々古くさく聞こえるかも知れないが、これぞNWOBHMな音色になっている。 スリリングなツインリードの応酬、そのスリルは一寸先の展開を読ませない緊張感が漲り、生々しい音像も手伝い過去最高と呼んでも大げさではないSATANスタイルを披露している。 老いて益々盛んなるべし、大人げないNWOBHM印満載の古典メタルに興奮冷めやらぬと言ったところでしょう。 憂いのある沸騰型ヴォイスがよく似合うビショビショに濡れた古典サウンドの旨味、ブライアン・ロスが唄う様にマニアならずともグッと引き寄せられるでしょう。 自分たちの型を持っているバンドは強い、独自性のあるアングラ臭溢れる地下室サウンド、そのノリを現代のテクノロジーをもって復活させているのだから通用しない分けがない。古くさい音色ながらも強烈な吸引力を持つ魔力的サウンド。SATANサウンド健在を強く印象つけました。あら探しは厳禁ですけどね。
どうしてこんなに魅力的なバンドなのに絶望的なほど知名度が得られなかったのだ?と思わせるバンドは数あれど、このバンドほど作品のクオリティと知名度がかけ離れたバンドのいないでしょう。 Music for Nationsの今は亡きUNDER ONE FLAGからもリリースされたスイス産のスラッシュメタル。個人的にも彼らを知ったのは遅く、2000年に入ってからである。このクオリティなのに仲間内からもこぼれていた事に痛恨の極みを感じるのだが、クールなインストナンバーも知的エッセンスを漂わせ、剛毅なパワフルさやスピード勝負でないことを裏付けているのも見逃せません。良く動き回るリズムは変拍子もバシバシ決め、躍動感がある。歌い手も方向タイプではなくしっかりと歌い込めるタイプだけに、正統派ファンも難なく手にすることが出来るでしょう。NWOBHMからの流れを的確に継承したメタリカスタイルではあるが、随所で感じさせる叙情テイストと親しみやすいキャッチーさ、そこにいい意味でのマイナー臭をぶち込み、アングラメタルなスタイルを形成している。 聴きやすいのだが緊張感が漂い、自分たちの個性を確立しようと努力している点も見逃せません。 古き良き古典スラッシュの調べ、正統派メタルに近いスタイルなのも幅広い層に受け入れられる要素かと思います。なんと言っても北欧マインドを感じさせない無国籍なサウンドだと言うのもポイントでしょう。
それにしても不思議である。10年位前からチョイ前まで『Cum On Feel The Noize』は聞き飽きたせいか、幾度耳にすることはなかったのに、ここ数日はヘビロテである。やはりヒット曲を持つアーティストは強いなぁ。紅白に出た演歌歌手みたいなもんと悪口を昔なら言っていたのに不思議である。ちなみにコロナで疲弊するアメリカの教育関係者がストライキを行ったニュースを見たときに、そのストライキを起こした先生達が皆で『Cum On Feel The Noize』を唄い一致団結、あの姿には度肝抜かれた、凄いヒットソングであり、抑圧されたティーンエイジャーの為の唄だと思っていたけど、色んな使われ方があるんだと思い知った。 ロックは不変だ。ディー・スナイダーはもってんなぁ。
Sign In The Skyが再発された際のボートラとして復活したが、今月末に単体で複刻版が出るライブアルバム。日本盤は7曲入りですが、正直、曲数が少なく盛り上がりそうで終わる感じが何ともしがたい、もどかしさもあるのですが、それでもスイス国内で行われたライブだけに完全ホームな勢いの中でメロディアスなサウンドを奏でてくれます。 やはり、チャイナはこの繊細さが重要でしょう。マーク・ストレイスと作り上げたアルバムは少々野暮ったいからねぇ。 ソフトケイスされた、いかにもチャイナな④から⑤の流れなんて、やっぱり良いもんねぇ。⑤ではライブならではのベースソロタイムも挟みノリノリで大盛り上がりです。これぞチャイナでしょうよ。でも7曲は物足りないぞ。
元々はThe Parlour Bandというプログレバンドでしたが、メンバーチェンジに伴いA Band Called Oと改名。二枚のアルバムをリリース後、再びメンバーチェンジに伴いThe O Bandとバンド名を変更します。 このバンドの事をアルファベット一文字の”O”と思っている人は世界に3人くらいしかいないでしょう。 アルバムジャケットにもデカデカとA BAND CALLED O、Within Reach以降はThe O Bandが正式です。このサイトでもA BAND CALLED Oで4枚とも自動登録が出来ました。 このバンドの事を”O”というバンドで登録するのはマイケル・ジャクソンの事を”J”と呼ぶのと同じです。王貞治の事をウォンと呼ぶくらい、あらゆる情報を無視しての認識でしょうね。世界に3人いないかも知れません。その貴重な一人が日本にいることに笑いを通り越し無になります。考えられん。カレーライスの事をルウって呼ぶのと同じくらいドが外れた感性であろう。 長島茂雄をミスターやチョーさんと呼んでもシマと呼ぶ奴は日本に3人いないでしょう、DEEP PURPLEのことを群青色と思わないでしょう。世界のイチローと言えばで、町内会の一郎さんを思い出さないでしょう。