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SILVER - Addiction ★★★ (2015-03-12 14:54:24)

ドン・エイリーやゲイリー・バーテンらが中心となって結成されたプロジェクトの4枚目。ギターはマイケル・ヴォスを迎え、彼の滑らかなプレイとドンの煌びやかなフレーズが中心となり叙情的で湿り気のあるメロディが華麗に舞い、ややハードさやエッジには欠けますがドンとマイケルによる洗練されたアレンジは高貴なアダルトロックとして耳に響きます。不安材料とも言えるゲイリーなんですが(笑)女性コーラスの効果的な導入により不安は解消、ドラマ性を高めるドンの鍵盤プレイとの相性は抜群の相乗効果を生み、より艶やかなサウンドへと仕上げてきます。プロジェクト形式のバンドらしく実態が掴めないのですが、曲によっては優美なプログレサウンドを想起させるなど、バラエティに富んでおり、アイデアを活かしたアレンジとツボを心得た円熟のプレイは完成度も高く聴くほどに魅了されます。地に足のついたベテランらしい貫禄のある一枚ですね。


EUROPE - Start From the Dark - Start From the Dark ★★★ (2015-03-12 04:50:19)

こちらもオープニング同様ヘヴィなリフが印象的ですね
叙情的なメロディの導入に往年の空気が流れます
2曲目にして全く別のバンドとして切り替えて聴かないと楽しめないでしょうね


EUROPE - Start From the Dark - Got to Have Faith ★★★ (2015-03-12 04:47:24)

新生ヨーロッパサウンドを告げる過去の焼き回しでお茶を濁さない攻めの姿勢が伺える一曲
ジョーイ節満載だね
スローなパートの美しさにらしさを感じますよ
だからこそヘヴィな対比とのカッコよさが浮き彫りになります


EUROPE - Start From the Dark - Settle for Love ★★★ (2015-03-12 04:43:13)

最後のサラッと放り込んできたアコギな一曲
枯れた味わいながらも湿度に往年の空気を感じます


EUROPE - Start From the Dark - America ★★ (2015-03-12 04:41:08)

ヘヴィでダークな色合いが印象的です
ジョーイ節も聞こえてきますね


EUROPE - Start From the Dark - Spirit of the Underdog ★★ (2015-03-12 04:40:06)

ピアノの音色が美しいダークな一曲
ヘヴィなリフワークに今作の色が反映されているのでしょう


EUROPE - Start From the Dark - Roll With You ★★★ (2015-03-12 04:37:08)

ややワザとらしい④よりもこちらの方がらしいですね
サビメロの煌びやかさも懐かしい


EUROPE - Start From the Dark - Reason ★★★ (2015-03-12 04:34:56)

モダンな要素が強いですね
泣きメロも意欲的に取り組んでいます
ベテランならではの味だな


EUROPE - Start From the Dark - Wake Up Call ★★★ (2015-03-12 04:31:48)

ダークな色合いが鈍色に光ります
歌メロもイイね
安易な原点回帰路線じゃない今作ならではの一曲


EUROPE - Start From the Dark - Hero (2015-03-12 04:28:56)

コマーシャル路線時代を想起させる一曲
置きに行った感が強い


EUROPE - Start From the Dark - Flames ★★★ (2015-03-12 04:27:14)

刻むヘヴィなリフワーク
今アルバムらしいメロディアスな一曲ですね


GILLAN - Mr. Universe ★★★ (2015-03-10 13:41:56)

ディープ・パープルなら第三期派な僕にとってイアン・ギランは偉大なシンガーではありませんでした。大人になるにつれChild In Timeの厳かな雰囲気とギランのキレまくったシャウトの凄みを理解してからは彼のソロにおけるキャリアに着手、再結成パープル以降の年々衰える姿を見ているだけに一抹の不安はあったのですが、期待を煽るイントロに①に導かれ激しく疾走する②、味わい深いバラード③、爆裂する④コリン・タウンズの鍵盤プレイが華麗に舞う⑤とバランス良く流れる展開のカッコ良さに痺れました。時代は1979年、パープルファミリーの中でここまでメタル度の高い攻撃的なサウンドで勝負を賭けていたとは驚きです。NWOBHM幕開けにギランは時代を見越した音で火蓋を切っていたんですね。今作は複数のヴァージョンがリリースされており参加メンバーが違うのですが、僕が所持している2007年に再発されたギターがバーニー・トーメ(パンクロック出身のギタリスト、ランディ・ローズ死去のあとオジーに参加を要請された事でも知られていますね)。ドラムはミック・アンダーウッドがクレジットされているヴァージョンです。コリン・タウンズが推奨したシンプルなロックスタイルを基調としたエキサイティングなHM/HRサウンドを歌うギランに改めてシンガーとしての凄みを体感させてもらいました。


成田★一家 - 強制執行~被疑者確保~ ★★★ (2015-03-09 14:30:26)

夜叉のシンガー成田伸治の名をバンド名に冠するツインギター編成の5人組による彼らが2015年にリリースした1st。バンド名にアルバムタイトル、チンピラ風のスーツ姿と、なんとも胡散くさい雰囲気に色モロ的なニュアンスも漂い、聴く前から毛嫌いされる要素も強いのですが、これが実に日本人好みのメロディを軸に成田伸治の強靭な喉を存分に生かした正統派サウンドを披露、懐かしのメフィストフェレスのギタリスト沢井 比河流に国産パワーメタルバンド、スレイジーウィザードの東條 成陽によるベテランツインギターがメロデイックで魅力的なフレーズを奏で懐かしい風と共に快活なプレイで楽曲に華を添えてくれます。キャリアのあるベテランバンドらしい適度なポップさもまぶしツボを押さえたアレンジも見事、軽快なビートが駆け抜けていく様のカッコ良さは、親しみやすいメロディと供にバンドの生命線でしょうね。ハードなサウンドを前にしても歌い負けする事のない成田のパフォーマンスを軸に見た目同様な迫力のある演奏は、少々バカバカしいともとれるバンドコンセプトの中でどのような効果を生み出すかは分かりませんが、骨太な正統派HM/HRバンドとしての魅力に満ち溢れていますね。この隙間のあるタイム感と分かりやすくノリ易い、日本人だよ、おっかさんな懐かしい音に安堵を覚えます。


TONY IOMMI - The 1996 DEP Sessions - It Falls Through Me ★★★ (2015-03-08 13:28:19)

アルバムを締めるのに相応しい味わい深い一曲ですね
この二人の競演はやはり聴き応えがありますわ
両者の特性を殺さないアレンジが憎い
アイオミのソロ名義でも期待に応えていますね
泣かせるわ


TONY IOMMI - The 1996 DEP Sessions - I'm Not the Same Man ★★★ (2015-03-08 13:25:58)

刻まれるリフもメロディックな歌メロも印象的ですね
こういう味もセッション的なニュアンスの強さが漂います
古さを感じさせないアレンジも◎


TONY IOMMI - The 1996 DEP Sessions - Time Is the Healer ★★★ (2015-03-08 13:22:29)

サバスっぽいヘヴィなミドルナンバー
鬼気迫るグレンの歌声も悪くないですね
この二人だからこそ味わえる空気感が好きです
アイオミ節炸裂な一曲
たまらんねぇ


TONY IOMMI - The 1996 DEP Sessions - Fine ★★★ (2015-03-08 13:19:23)

90年代仕様ですがサイケデリックな雰囲気が漂いますね
艶のあるグレンの喉に酔いしれます
ギターも色気ありますよ


TONY IOMMI - The 1996 DEP Sessions - Don't Drag the River ★★★ (2015-03-08 13:17:30)

重厚なヘヴィさの中に憂いがあります
グレンのソロではここまでの域に到達しないのはアイオミとのセッションだからでしょうか?
味わい深い一曲ですね


TONY IOMMI - The 1996 DEP Sessions - Don't You Tell Me ★★★ (2015-03-08 13:14:48)

シンプルなリフワークとらしいコード進行
ソウルフルなグレン節も冴えわたる一曲
ソロも好きだなぁ


TONY IOMMI - The 1996 DEP Sessions - From Another World ★★★ (2015-03-08 13:11:47)

色気のあるグレンの歌声がイイですね
アイオミのギターも味わい深い
ラストで聴けるフレーズにサバスの影も感じますかね


TONY IOMMI - The 1996 DEP Sessions - Gone ★★★ (2015-03-08 13:09:34)

重厚なリフワーク
ソウルフルなグレンの歌声も映える
ヘヴィなミドルナンバー


BLIND GUARDIAN - Beyond the Red Mirror ★★ (2015-03-05 20:59:56)

コンサルトで取引している関係者から「○○さんはメタルが好きなんですよね」僕と接点を持ちたかったのか、個人的には苦手な少々押しつけがましいサービス精神から手渡されたのが今作のプロモCD(音楽関係者のコネがあるらしく本リリース前にCD-Rでコピーしたものらしいが真偽は不明)。二ヶ月後には顔を合わせなければ行けないので聴かないわけにはいかない、サラッと聴いて適当に話を合わせれば良いのですが、それではお里が知れてしまう。万が一、突っ込んで8曲目のあのパートは感動的だとか言われた日にゃ、相当な愛想笑いで誤魔化すしかない能無しに人間になるので、舐められるわけにはいかない、「試されているな」そう来たなら迎え撃とう。苦手なシンフォニックかつスピード&パワーメタル路線に打ち勝つ為に試練を乗り越えるべく聴き込む作業を行うのですが、これが今までのイメージとはチョイと違う感触に驚きました。僕が最後に聴いた1998年の「NIGHTFALL IN MIDDLE EARTH」、それまで比較なんですが彼ら特有の重量感のあるファンタジック路線にフォーキーな叙情味溢れるメロディと、電車道一直線な横綱相撲の如き力技な激しい演奏が混然一体となり、レンジは狭いがこれまた激しい歌唱スタイルがぶち込まれる基本路線を踏まえつつ、クワイヤパートの増量は一本気な唄を壮大にサポートし華やかさを極限までに引き上げる事に成功、⑤のようなオールドスクール丸出しのナンバーでもムサ苦しさを緩和することに貢献(ジャーマンメタル特有の少々楽しげなサビメロが苦手コミカルに聞こえるので)、さらには大げさなくらいにオーケストレーションで装飾したパートも導入され剛力さに飛翔感溢れる美旋律と哀愁を盛り込み、ずいぶんと聴き易いが冴えわたるアレンジが高尚なサウンドへと変換されています。2枚組の一曲目The Holy Grail なんて狙いとしては間違いない方向性でしょうし、キャッチーで繊細さが生きるThe Throne など、オーケストラやコーラスパートを際立させる為に、豪胆極まりない演奏を押さえメタリックさに欠ける面と、従来のファンが求めるツインギターを活かした劇画チックなスピードメタルが影を潜めたように感じるアレンジとミックスが評価を分けるのでしょうが、安易なクラシカル路線ではない、全てのパートに必然性が感じられ、またアレンジにおける説得力の高さは目を見張るものがり、ハロウィーン様式の剛毅なスピードメタルバンド群とは全然違うだという壮大な世界観を誇示した力作ですね。ちなみにこの路線は同郷のAXXISが極めているので新鮮味はありませんでしたが、アルバムを通して聴くと見えてくる中世ヨーロピアンな世界観は見事ですね。特にDISC2に当たる後半の流れが印象的でした。彼らが魅せる大衆演劇のような大げさな芝居から、より自然体の演出へと切り替わったシンフォニックさが耳を惹きますね。そういやJUDAS PRIESTの「ノストラダムス」のような雰囲気が漂っていますね。


LOUDNESS - SPIRITUAL CANOE 〜輪廻転生〜 - A Stroke of the Lightning ★★★ (2015-03-03 13:19:20)


今までにない跳ねたリズムも気持ちいい
再結成の意味を感じさせる山下のペンによる一曲


LOUDNESS - SPIRITUAL CANOE 〜輪廻転生〜 - Climaxxx (2015-03-03 13:17:36)

FACE TO FACEにサビはSEXY WOMANかぁ
往年のマニア向けな一曲でしょう
こういうカッティングは昔はやっていないのが新しいくらいかな


LOUDNESS - SPIRITUAL CANOE 〜輪廻転生〜 - Touch My Heart ★★ (2015-03-03 13:14:47)

こちらはZEP風ですね
昔なら絶対にやらないタイプの曲です


LOUDNESS - SPIRITUAL CANOE 〜輪廻転生〜 - How Many More Times ★★ (2015-03-03 13:13:38)

ZEPやジミヘンを知るのが遅すぎたと言われた高崎晃ですが
その辺りのルーツが反映されているでしょう


LOUDNESS - SPIRITUAL CANOE 〜輪廻転生〜 - Picture Your Life ★★ (2015-03-03 13:12:05)

THE LAW OF THE DEVIL'S LANDなリフが耳を惹きますね
温故知新な往年のプレイも懐かしいね
ドラムがあの時代のプレイを彷彿とさせるわ


LOUDNESS - SPIRITUAL CANOE 〜輪廻転生〜 - The Seven Deadly Sins ★★ (2015-03-03 13:08:47)

クレイジーナイトな一曲
新旧過去の焼き回しを含めた今作らしい作風
ヘヴィだわ


LOUDNESS - SPIRITUAL CANOE 〜輪廻転生〜 - Stay Wild ★★★ (2015-03-03 13:06:54)

お約束の単音リフが懐かしい
往年の樋口ラウドドラムも聴こえるかな
ソロも久しぶりのイッてますなぁ


LOUDNESS - SPIRITUAL CANOE 〜輪廻転生〜 - The Hate That Fills My Lonely Cells ★★★ (2015-03-03 13:02:18)

低いトーンを歌う二井原実先輩の唄も印象的ですね
前作までのイメージを上手く継承しています
安易な焼き回しよりは新鮮に聞こえます
クセになるような雰囲気が好き


Broke [n]blue - Northern Light - Northern Light ★★ (2015-03-03 12:54:27)

乾いたカントリー調の一曲
アルバムのラストを締めくくります


Broke [n]blue - Northern Light - Heavenly Beauty ★★★ (2015-03-03 12:52:42)

派手さはありませんがジンワリと響きますね
北欧ならではの透明感と叙情性が効いています
地味なんですが好きです


Broke [n]blue - Northern Light - Oriental Eyes ★★★ (2015-03-03 12:50:48)

浮遊感のあるメロディが印象的です
ミステリアスなムードもありますね


Broke [n]blue - Northern Light - Back Again ★★★ (2015-03-03 12:47:18)

ちょいビターで甘美なメロディが北欧風にデコレーションされています
なつかしい北欧風AOR系のハードサウンドに癒されますね


Broke [n]blue - Northern Light - Heaven in My Hands ★★★ (2015-03-03 12:44:29)

軽やかなステップを刻むハードポップナンバー
ひんやりとした優しい風が吹きます


Broke [n]blue - Northern Light - Needed to Believe ★★★ (2015-03-02 20:20:54)

甘い甘いねぇ
ソフトなロッカバラード
ザラついたハスキーヴォイスなピーターさんの歌声もハマっています


Broke [n]blue - Northern Light - Here She Comes ★★★ (2015-03-02 20:19:07)

ギターも前に出ていますね
ドライブ感も心地よい
歌うは男性シンガーのピーターさん


Broke [n]blue - Northern Light - Touching Me (Tonight) ★★★ (2015-03-02 20:15:51)

小技の効いたアレンジが好きですね
ロマンティックで甘美な歌メロも印象的です
北欧の風が吹いているわ


Broke [n]blue - Northern Light - Enuff ★★★ (2015-03-02 20:12:57)

透明感のある北欧スタイルが懐かしいですね
叙情性と甘味を含んだあの音ですよ
胸キュンですね


Broke [n]blue - Northern Light - Cry for You ★★★ (2015-03-02 20:12:06)

男性Voが歌う哀メロナンバー
隠し味のピアノの音色もイイですね


Broke [n]blue - Northern Light - Heart 2 Heart ★★★ (2015-02-28 15:57:21)

他の曲よりダークな面が強調されています
やや線は細いエヴァ嬢ですが彼女の声が透明感と潤いを与え独特の感触を残します


Broke [n]blue - Northern Light - I Will Be There ★★★ (2015-02-28 15:41:30)

アルバムのオープニングを飾る北欧テイスト満載の哀メロナンバー
キュンキュンと胸を締め付ける叙情的なフレーズが泣かせますね


WHITESNAKE - Whitesnake ★★★ (2015-02-28 15:20:53)

このアルバムがリリースされた時期はまさに北米マーケットを軸に世界を席巻する勢いでHM/HRシーンは膨れがり大爆発を起こした時期に世に出たのが今作。1980年リリースの「READY AN' WILLING」あたりから英国風の古めかしいスタイルを残しつつもアメリカンマーケットを意識した方向性へシフトチェンジしていたのは明白ですが、大きな成功を得られなかった彼ら、マニアの間では名作と評される「SLIDE IT IN」も、悲願のアメリカ市場開拓を目指し、あそこまで狙ったのに全然話題にならずも、今作では見事に成功を収めます。コンパクトな作風が増えだした80年代初頭の中でイマイチ地味な扱いを受けるアルバム「SAINTS & SINNERS」から2曲もリメイクしているように、方向性はあの時代から決まっています、どこに焦点を置き、どの感覚で音に触れるかでアメリカンナイズされたという妄言に繋がるのでしょうが、逆にこの時代背景そのものがアメリカンナイズされまくっているので、どんなバンドも大なり小なりである。だからこそメタリカやメガデスのようなコアなスタイルを軸に、売れるとは違うベクトルを放つ反体制な音楽に目が向けられたのでしょうね。
実際にピュアなメタルサウンドを叩きつける彼らの存在は時代の反動となり、やがてはシーンのメインストリームに押し上げられ、やはりアメリカンナイズという大きな渦に飲み込まれる姿を見たものです。1987年L.Aメタルと言う視覚的にも派手なファッションを取り入れ商業的にショーアップされたHM/HRスタイルが音楽市場を開拓する姿は目まぐるしいものでした。長年プロデューサーを務めていたマーティン・バーチと手を切り新たにマイク・ストーンを迎え、本格的に北米マーケットに乗り込むべく、髪も金髪に染め上げたカヴァーディルのやる気とシーンの活性化に呼応するように音楽性も更にリニューアル、方向性の違いや対立するメンバー脱退に怪我やプロデューサーの度重なる変更、最終的に必殺仕事人キース・オルセンを迎えリリースされた難産極まりなかったと言われる一枚。それゆえか比類なき完成度の高さを誇り、ZEPのような古典的なサウンドにL.A風の豪華なスタイルを掛け合わせ、ダイナミックにまとめ上げた今作に凡庸な曲など見当たらず、③のような曲がチャートに喰い込んだようにアメリカ制覇を目指し売れるべくして売れたアルバムでしょう。
リメイクされた①④もオリジナルアルバムの中では逆に浮いていた感もあり(リメイクから始めるのも凄い)、今作に収まるのは必然的とも思え、改めて過去の作品群を再評価させたかったのもカヴァーデイルの心意気でしょう。パープル解散後、ホワイトブルースに根差した、暗がりのバーが似合う正調英国産ブルースロック路線から比べたら何もかもが違い、時系列で聴けばルックス同様の変貌ぶりに驚くでしょうが、そんな事はどうでも良いくらいに完成された時代の寵児となるヘヴィなロックアルバムです。もしブルース路線ならジョン・サイクスのギターの音は合わないしね。
今は2015年、平成も20年をゆうに過ぎました、このご時世にロック歴を自慢するような封建的な体質でも持ち合わせていない限り時代を代表した一枚と心に響くでしょうね。若い人にこそ是非とも聴いて欲しい一品です。


MESSIAH'S KISS - Prayer for the Dying ★★★ (2015-02-27 13:40:08)

ドイツはRepressionの4人がシンガーにアメリカ人のマイク・ティレリを迎え入れ2002年に結成されたバンドの1st。マイク・ティレリは2005年にRIOTのメンバーとして来日も果たし、音源は残しませんでしたが2年は籍を置いていた人物だし、ジャック・スターバンドでも歌っていましたね。僕の知っているイメージは線は細いが伸びやかなハイトーンを駆使するメタリックなシンガーだと思っていましたが、ここでは低音域からザラついた声を駆使し力強く中音域を歌い上げ、ロングトーン一発も高らかに決めてくるという、何とも男前な歌声に魅了されっぱなし、こんな奴だっけ?クレジットも確認したし、ジャック・スターも聴き比べましたが、シンガーとしての鍛錬を怠らず、多彩な表現力と強靭な喉を手に入れたんだと思いました。こんなに歌えるならRIOTのライブ行けばよかった、ハイトーン一辺倒は苦手なんでと悔やまれましたね(余談ですがナイトブレイカー時のマーク・ディメオのLIVEにおけるダメっぷりの悪夢があり二の足を踏んでおりました。しかも隣の彼女にばかり愛想を振り撒きやがって!)その力強い歌声に負けじとバックのサウンドも実に勇壮でメロディアスなパワーメタルのオンパレード、起承転結のある理論整然とした構成、キレのある重量感、気品あふれる剛毅なエピックスタイルはどこまでも勇ましく鼓舞していくでしょう。やや無難すぎる演奏にドイツらしさがり、そこが少々気になる人もいるでしょうが、古さを廃した普遍の正統派サウンドを軸にバラエティに富んだ楽曲を堪能できる情熱的なエナジーが溢れ出る一品ですね。


RIOT V - The Tyrant Sessions(EP) ★★★ (2015-02-27 12:53:09)

2005年に突如リリースされたシングルレコード。タイラントセッションと銘打っているように、シンガーが契約問題でこじれたあと1986年に加入した事もあるが音源は残した事がない、Jag Panzer、Titan Force、Satan's Host、ポーランドのCrystal Viperにもゲスト参加した事があるUSアンダーシーンにその名を残す実力派シンガー、ハリー“The Tyrant”コンクリンが歌っております。収録曲からも察しがつくようにナイトブレイカー時代のリハーサル的な音源。ラフなミックスですが、演奏も違うので聴き比べるのも面白いでしょう。一番の聴きどころは、パワフルなハリーさんが、どのようなパフォーマンスを記録しているのかに興味も尽きます、これが非常に魅力的で、力強さは勿論、レンジの広さに巧みな表現力と何故に正式メンバーはマイク・ディメオだったんだと思わせる仕上がり、パーマネントな活動は難しく、レコーディングのお手伝いは出来ますよ、的な感覚だったのかも知れませんが、彼が収まればトニー・ムーア時代の楽曲も難なく歌いこなすだろうし、味気ない無機質さに新たなる息吹を与え、よりよいものにあるのは明白で本当に残念でした。疾走ナンバーや張り上げる曲を歌っていればよりダイレクトな評価に繋がりのでしょうが?この2曲だけでも十分に判断出来るかと思います。歌メロや節回しも含めガイドボーカルだったのかなぁ?そんな事に思いを馳せますね。ハリーさん、休職中のチャーリー・シーンみたいなルックスがいけなかったかぁ??


TWISTED SISTER - Stay Hungry ★★★ (2015-02-25 13:30:59)

悪魔の毒々モンスターな俳優さが活躍するコミカルな②やサビのリフレインも印象的な⑤のPVにおけるおちゃらけたイメージが先行し、グラマラスなファッションと合わさり聴く前から「色のつきすぎたバンドだな」と初見のイメージは良くなかったのですが、その2曲に惑わされずに耳を澄ませば、硬質でハードなキレのあるロックサウンドを充填した本格派の一枚、と評価も改めるわけです。メタルバブル勃発前、アルバムにラジオ向けの曲を用意することが必要になる時代を見据えたわけですね。②⑤のヒットはシーンにとって後続への起爆剤の一つになったのでしょうが、今作の聴きどころは個人的にはそれ以外の曲になるわけです、バラード⑥から哀愁のメロディが耳を惹くシリアスな⑦同じくミドルナンバーの⑧シンプルなビートが映える⑨と後半の出来栄えが素晴らしく構成がストレートすぎるので地味に聞こえますが、前2作同様なシリアスな雰囲気と都会的なヤバさ漂う、あの音にワクワクさせられます。軽快に疾走する①バランス感覚の鋭さ、重すぎず軽くならないアレンジは見事、今作を代表する一曲でしょう。小技を効かした展開がカッコイイ③ダークでシリアスな雰囲気に包まれる④、その合間にシングルカットされた2曲を持ち込み、聴き手の嗜好に合わせ、彼らの有り様とのバランスを取った戦略の勝ちでしょう(個人的に②は幾度聴く事がありません)。何度も思い知らされる事なのですが、見た目や風評に流されず、自分の耳で確かめないとダメだなと今作のようなアルバムを聴くと、いつも身につまされます。Quiet riotもそうなんでしょうが、スーパーヒットが後の方向性と等身大の自分たちとの違いに苛まれる事となるのでしょうが、色を取り除いてもシンプルな構成とキレのある楽曲で勝負出来る硬派なバンドだったんだと思いますね。


TWISTED SISTER - You Can't Stop Rock 'n' Roll ★★★ (2015-02-24 12:45:15)

前作にあった危険な香りがするヤサグレ感は減退、その分メジャー感も増し洗練度も上がっていますが、シャープなキレやバンドの魅力は損なわれずスケールUPをする事に成功、シンプルなハードさが直球で飛び込んでくる潔さにグイッと引き寄せられます。いわゆるメタルバブル夜明け前なシーンの活性化に貢献する存在感は今作にも十分に流れ、よりソフトケイスされスマッシュヒットを飛ばしたのが次作ですが、③のような味わい深いハードな曲を聴かされると今作は硬質なダイナミズムとメリハリのあるビートをバックに、ディー・スナイダーが張りのある粗めの歌声を披露、シンプルだが巧みな構成が光る楽曲に独特の光沢を与えていきます。体操のお兄さんすぎる健康的なL.Aメタルは苦手だ、そんな方にはロックな悪っぽさと生真面目さが息づく今作が丁度よいでしょう。個人的にもコンパクトでストレートにドライブするハードさが心地よく、歌メロも印象的、特別に技巧的な面は無くとも聴かせ方が上手いバンドと強く認識していますね。


TWISTED SISTER - Under the Blade ★★★ (2015-02-23 22:28:19)

このアルバムタイトルを見るたびに、関係ないけど服部半蔵影の軍団「ヤイバの下にココロと書いて忍と読む」のナレーションを思い出してしまいます(笑)派手で毒々しいファッションと攻撃的なサウンドがバランスよく馴染み刺激的な演出を施しソフトケイスされ過ぎないハードさが心地よい。でも分かり易さとシンプルな構成の楽曲は聴き様によっては意外と地味だ(笑)個人的にはそのアンバランスさが一番魅力的に反映されているのが今作で、ストレートな楽曲に色と艶を与え潤いをもたらすディー・スナイダーの存在が肝、ダイナミックなアクションを売りにした野際陽子よろしくなJACにも負けない、火花散る質の高い演奏と弾けっぷりも爽快でしたね。ちなみにプロデューサーはUFOでお馴染みのピート・ウェイでしたね。どうりでイギリスで人気に火がついたわけだ。そんな音ですもん。当時は英国でしかリリースされなかったしね。NY出身のバンドがあっちで受け入れられるとは、愛想はイイが媚を売り過ぎないバイオレントな今作の持つコマーシャル性の高さに改めて唸ります。


ELM STREET - Barbed Wire Metal ★★★ (2015-02-22 13:34:19)

最近リメイクもされましたね米産のホラー映画「エルム街の悪夢」をバンド名に冠したオーストラリア産の4人組による2011年リリースの1st。BACK TO 80'なスタイルのサウンドにやや食傷気味な昨今ですが、こちらもご多分にもれず、その手のスタイルを踏襲、キャッチーなメロディとコーラスワーク、強靭なリズムと躍動感、華やかさと硬質でシリアスな面を併せ持ちバランス感覚は上々、安易な模倣では終わらない工夫を凝らしたど真ん中なスタイルで真っ向勝負、ここまでの完成度を見せればNWOTHM群の中でも上位に食い込む出来栄えでしょう。KISSIN' DYNAMITEに通ずるようなメロディを大切に、ハードで豪快な楽曲が小気味よく進み、器用なリードギターが華麗なトッピングを施していきますね。あの時代のあの音が現代によみがえった爽快感溢れる剛毅でメジャー感のある一枚に懐かしさと同時に、今の時代にどの程度影響を与えていくのかを楽しみにしています。派手目のリズムプレイも好きだし、耳馴染み良く口ずさめるようなギターの持って行き方が大好きです


RUNNING WILD - Resilient ★★★ (2015-02-21 13:12:23)

ロックン・ロルフ船長が率いる海賊ジャーマンメタルバンドが2013年にリリースした復活の狼煙を上げる第2弾。前作のような作風とは違いファンにとっては待ちに待ったロルフ節炸裂な従来の路線に軌道修正、ワンパターンなリフやリズム、狭い音域を行ったり来たりするだけの歌メロ、つまらないと感じたら最初から最後までダメだし、中盤ダレルのもお約束な感じ、とやったなランニングワイルドなんですが、好きな人には堪らない荒波をかき分ける屈強なリフワーク、雷鳴が轟くトルネードリズムと熱き血潮が滾る漢メタルが完全復活、究極のマンネリズムが巻き起こすメタル航海日誌に焦がれますね。哀メロが炸裂する剛毅な④とかお約束なロルフ節炸裂の⑥とか、たまに聴くとグッとくるもんね。前作同様な打ち込み感の強いドラムも気になるんだけど、ランニングワイルドを愛する方には愚問でしょう。前作よりも方向性を絞り込んだ音を聴かされ、やっぱりこっちの方がしっくりくるなと思わされました。


VIVA - What the Hell is Going On! ★★★ (2015-02-20 18:06:40)

知る人ぞ知る的なシンガー、マーク・パガニーニと(有名なパガニーニの血縁ね)ルドルフ・マイケル兄弟の妹バーバラ・シェンカーがキーボードとして全面参加している事で知られるバンドが1981年にリリースした2nd。ドイツ産らしい生真面目な粗暴さに欧州産の湿り気を加味したメロディ、パガニーニのダーティーな声質が独特の個性を発揮し、裏で鳴るバーバラのキーボードも適度な華やかさを加える役割をこなしオリジナルティを確立しています。アンディとラフル・マーシーのギターもツボを押さえたプレイで泣きの欧州サウンドを演出、タイトルトラックの⑤なんてお涙ちょうだいですよね。マイケル・シェンカー時代のUFOやスコーピオンズ的な張りつめた透明感と翳りに弱い方はグッと引き寄せられるものがあるでしょう。


TRANCE - Power Infusion ★★★ (2015-02-20 17:39:54)

学生時代、当時はレンタル業界も甘く、輸入盤なんて許可を受けて貸し出しているか?そんな無法な飽和状態だったと思います。その時代の知識がこうして大人になり、カセットに落とした曲を懐かしみ追い求め購入。当時彼らの曲を喜んで聴いていたら友人から「またわけの分からないバンドを聴いている」そう揶揄された事を思い出します。誰がなんと言おうが①が醸し出すギリギリのダサさに究極のカッコよさを覚え、メタル史における隠れた名曲と声高らかに言わずにはいられません。スコーピオンズ的な哀愁とアクセプトな勇ましさ、その二つを掛け合わせたような音楽性が彼らの魅力なのですがバラードの③で聴ける泣きと叙情性、⑧⑨辺りの剛柔のバランスに泣かされます。気骨のある叙情派メタルこそジャーマンスタイル、そう思わせてくれる一品。ハロウィーン登場以前のドイツ産が放つ光沢と勇壮なメロディ、欧州ならではのワビサビを反映させた叙情性が見事に溶け合った一枚。今持って色あせる事のない名盤ですね。ランニングタイム37分チョイのコンパクトさも手伝い聴くときは必ず通して、気がつけばリピートさせられる手頃な聴き易さに今持って興奮させられますよ。


STONE - Colours - Empty Suit ★★★ (2015-02-20 17:23:16)

緊張感溢れる複雑な展開が印象的ですね
高い演奏力が発揮された一曲
ドスの効いた唄も悪くないです
随所に印象的なフレーズを持ち込むギターが好きですね


STONE - Colours ★★★ (2015-02-20 17:21:21)

フィンランドはヘルシンキ出身の彼らが1990年にリリースした3rd。当時からフィンランドではメタルが国民性に反映されており、今作もヒットチャートに喰い込む売り上げの残しているのだとか、ポップな音楽性とは無縁なスピード感溢れるパワーメタル色の強いスラッシュバンドが普通に受け入れられる音楽的な土壌に改めて驚かされます。1stとこのアルバムしか所持していないのですが、初期の頃よりもよりメロディに磨きが掛かり北欧テイストも散見出来る仕上がり、粗暴なパワーメタルサウンドにナイーブさが加わり決めの細やかさもアップ、キレ、破壊力も供に一線級のスラッシュ系のバンドと比肩出来る内容とスケールの大きさを存分に見せつけています。個人的には曲の良さに=しない歌メロと味気ないダーティーさが好きになれないのが問題点ですが、そこを気にならない人なら存分に楽しんでもらえるでしょうね。確かなテクニックに支えられた構成力の高い楽曲は聴き応え十分です。


STONE - Stone ★★ (2015-02-20 17:11:09)

メタリカライクなスタイルと言うか触発されたとも言うべき北欧産とは思えない粗暴なパワーメタル色の強い彼らが1988年にリリースした1st。メロディを追いかけて歌う割には、印象に残らないメロと下手な唄にイマイチのめり込めないのですが、その点を流麗なギターがカヴァー、きめ細やかなソロの導入などフィンランドの色も無きにしもあらず、みたいな仕上がり。キレのあるリフ、ズシっと重い硬質なリズムも適度なスピード感の中で絶妙なバランスを発揮、ともすれば一本調子に落ち入りそうなモロさもありますが、冴えない唄メロをモロともしない構成力は確かな魅力、なんだかんだと言ってもスラッシュ寄りのパワーメタルとして存分に楽しむ事が出来るでしょう。


VANITY BLVD. - Wicked Temptation ★★★ (2015-02-19 14:44:31)

キャッチーでグラマラス、硬派な質感を失わないハードなアレンジが映える女性シンガーシンディ・サヴェッジ嬢を擁する4人組による2nd。北欧はスウェーデンらしい叙情的な面も楽曲に反映され、丁度よいさじ加減のスリージーさが加味され、楽曲もバラエティに富んでおりコンパクトでシンプルにと聴き易くまとめ上げています。パッと聴きは借り物の安っぽいアイデアを吸い上げたように感じますが、このような似て非なるタイプの曲を作るのは案外難しいものです。シンプルだからこそ誤魔化しも効かず、溢れかえるフォロワーの一郡に大抵のバンドは終わるのですが、彼らはその辺りの課題をクリアー。モトリー的な人工甘味料を含んだ加工臭もカッコいいし、また万人受けするようなポップ性もまぶされた楽曲は、ライブ映えするドライブ感を損なわないキレのある演奏にも支えられ聴き応え十分。完成度の高い楽曲に身を任せ楽しむのが一番ですね。エッジの伴ったロックサウンドに強靭なエナジーを感じずにはいられませんよ。


POWER METAL - KebesaranMu ★★★ (2015-02-19 14:15:59)

インドネシアが誇る正統派HM/HRバンドが2004年にリリースしたアルバム。しばらくぶりに彼らの新作に手を出したのですが、ラプソディー見たいな芝居がかったメロディックパワーメタル路線に舵を切り、初期の頃の様式美路線は減退、勿論キャッチーな曲も用意していますが力強く分かりやすいメロディを強調した楽曲が増え、やや印象が変わりました。これも時代の常なのでしょうが個人的にはちょい残念。とは言えワビサビを効かした韓流風のロマンティックなバラード③、ドリームシアターにも負けない拘りの展開とキャッチーさが映える④重厚な⑤なんかを聴かされると彼の個性が如実に表れチープな音質なれど確かなテクニックに裏打ちされた楽曲には安心して身を任せる事が出来、情熱的な歌声が絡むラタ・ブランカタイプの様式美メタルが大好きな方には手に取って欲しい一枚ですね。それにしても東南アジアにこんな良質なバンドがいるとは改めて驚かされます。日本人好みのツボを押さえたメロディの数々にアジアの血を感じますね。


COUNT RAVEN - Destruction of the Void ★★★ (2015-02-19 13:47:21)

専任ボーカルがいなくなり、ギターがボーカルも兼ねるトリオ編成に変更してリリースされた2nd。歌い方がモロにオジーを意識したものになり、(完全になり切っていると言ってもいいでしょうね)独特のヴィブラードにチョーキング、絶妙なタイム感を醸し出すハーモニクスと拘りのアイオミサウンドが魔術的なオジー唄法と絡み合う様の妖艶さに前作よりも初期サバス的なニュアンスが強まったと感じさせる意欲作。こうなると、オリジナルを聴いている方がましだという声も聞こえてきそうですが、現代に蘇ったドゥームサウンドとして楽しんで欲しいですね。後半の長尺な曲を飽きさせずに聴かせるアレンジセンスは中々の武器ですよ。個人的に初期サバスをあんまり聴いてないので気にならないだけかもしれませんが…


COUNT RAVEN - Storm Warning ★★★ (2015-02-19 13:25:33)

開始して20秒くらいしても音が聞こえてこない?よう耳を澄ませば雨音が、だれかの泣き声、荘厳なイントロに導かれスタートするのだから、モノに初期サバスからの影響を受けているのは明白なサウンド、狙うはサバスの1stなスウェーデン産の4人組。北欧産らしく引きずるような重さとダークな曲調に、ひんやりとした風を運び悲哀の濃さを違った形で演出、おどろおどろしい雰囲気にパワーと華やかさを加味したサバス的な魅力に溢れた名盤です。とは言いつつも、あそこまでドゥーミーに聴こえないのはギターの持って行き方を含め(キャッチーなリフワークとかね)ややこもり気味の音質でもスッキリとした印象を与える作り方が聴き易さを演出していますね。個人的にはそこが馴染みやすく好印象でした。筋金入りのマニアにはやや物足りない面もあるのかな?


RULER - Evil Nightmares ★★★ (2015-02-17 23:00:35)

むさ苦しいイタリアの4人組による2012年リリースの1st。「やったな、やりおったな」そう言わずにはいられない狙いすました、あの時代のあの音です。懐かしいレギュラーチューニング、適度な疾走感と詰め込み過ぎない緻密な構成力、NWOBHMからメタルバブルな時代の裏街道を行くような正攻法で迫る正統派メタルのオンパレードにマニアならずとも悶絶必死、温故知新すぎるサウンドに未来を作り出す力はないのかも知れませんが、叙情的なメロディと確固たる芯のあるHM/HRサウンドが放つ輝きに色あせる事のない情景が広がりスケールの大きさを抱かされ、その風格と完成度の高さに驚嘆あるのみ、個人的には血となり肉となった時代を網羅したサウンドを前に無条件降伏するしかありませんでした。ドライブ感のあるイキのいい演奏を活かした楽曲はどれも聴き応え十分、正統派メタルを愛する方なら聴いて損はしないでしょうね。メイデン丸出しの2ndと供に聴いて欲しい一枚です。


RULER - Rise to Power ★★★ (2015-02-17 22:31:45)

イタリア産の4人組による2nd。インスト2曲を含む8曲入りの50分を切るランニングタイムも上々に頭から小気味いいナンバーで幕が開けます。バッキバキとアタッキーなベースとシンバルワークも印象的なニコ・マクブレインよろしくなドラム、歌い手はデッキンソンから灰汁を抜いたような歌声、これでツインギターなら、まんまメイデンなサウンドになるのですがギタリストは本家がやらないようなテクニックを見せつつも、音楽性はメイデンを踏襲するスタイル、人によっては「パクリやんか」と怒りそうですが、2013年にここまで真っ当なサウンドを聴かされると逆に清々しい気持ちにさせられます。耳に残るイントロ、躍動するリズム、ありがちな80年代丸出しのメイデン風正統派メタルですがクオリティは押し並べて高く個人的には程よいドラマ性が心地よく、スピードとキレのある演奏と楽曲には聴いていて力が入りますね。


Sleepy Hollow - Skull 13 ★★★ (2015-02-16 19:55:55)

US産パワーメタルバンドATTACKERのシンガーだったボブ・マイケルさんがフロントを飾る、金属がこすれ合うように剛毅に打ち鳴らされるパワーリフと直線的なリズムプレイ、愛想は良くないがど真ん中なパワーメタルサウンドを披露する彼らが久しぶりに世に出した2nd。歳を重ね円熟味を増したボブさんのパンチの効いた歌声も上々にヘヴィな楽曲のオンパレード、あの時代のあの空気を現代に甦らしたかのようなヘヴィネスぶりに懐かしくもありますが、古さに寄り掛からない新機軸も打ち出し絶妙なバランス感覚を保っています。US産らしくバタバタとけたたましいラウドな音と甘さを廃したコンクリートサウンドはクールで都会的なヤバさが漂い、独特の緊張感を醸し出していますね。重量感を伴い走る⑤やザクザクと刻まれるペインキラーな①ドラマシズム溢れる大作ナンバーの⑦など(元ネタもあけすけな曲もありますが)ヘヴィメタルとはなんたるかを如実に物語るメタルサウンドにひれ伏しますね。今のご時世、売れないだろうし支持もされないでしょうが、こういう愛想はなくとも正攻法で勝負を掛けるメタルサウンドがある事を言わずにはいられません。永遠の65点バンド、僕は好きだなぁ


夜叉 - ZOKU ★★★ (2015-02-15 13:31:00)

パワー漲る国産メタルバンドが2005年にリリースした2nd。人を喰ったようなタイトルと歌詞の世界観に色もの的にとられるのかな?と少々危惧してしまうのですが、出している音はソリッドでヘヴィな本意気のサウンドです。テクニカルでフラッシーなギターは勿論、魅力的なリフワークと変化自在の技を魅せるバンドの軸となる福島のプレイは圧巻の一言、テクニックにおぼれる事無くしっかりとメロディを組みたて曲を際立たせているのが前作より聴き易くまとめている最大のポイント、成田伸治の歌声も前作よりもキレと艶を増し見た目同様の強烈なインパクトを与えてくれます。試行錯誤のあとが伺えるリズム隊も最大限のパフォーマンスを魅せる事により新生夜叉サウンドとして明確な方向性を提示し、山田雅樹時代のLOUDNESSを彷彿とさせるゴン太なヘヴィネススタイルをよりソリッドに磨き上げ強固な形に仕上げているのが好印象。古くて新しい純度100%のヘヴィメタルサウンドを轟かせています。往年のフラットバッカーやファストドロウが好きな自分には懐かしい雰囲気も滲み出ており、重量感溢れる夜叉サウンドにある種の爽快感を覚えます。


WITCH CROSS - Fit for Fight ★★★ (2015-02-14 21:58:08)

デンマークの5人組による1984年リリースの1st。昨今の正統派メタルリバイバルブームに乗り彼らも2013年に新作をリリース。そして今作を往年のデモと一緒にした4枚組LPで再発した兵。結局、今作はCDで再発されたので即購入(2000円以下だもんね)NWOBHMの影響下に繰り出される欧州産ならではの湿り気と甘さを含んだメロディが新鮮に響き、青臭い硬さはあるものの、なんとも言えないこの時代ならではのタイム感が懐かしくマイナー調の独特の世界観が滲み出る適度な重さとハードさに加味されたキャッチネスぶりに胸が焦がれます。テクニックにおぼれる事無くツボを押さえたギターも聴きどことだし、元気溌剌オロナミンCなドラミングも何気に耳を惹きますが、情熱的で冷ややかな叙情派サウンドを構成した楽曲が最大の聴きどころでしょうね。にしてもまだ見にぬ名盤は本当にありますなぁ。


BULLDOZER - The Day of Wrath ★★★ (2015-02-13 12:47:49)

あのアルジー・ワードがプロデュース業を担当しているイタリア産のブラック系スラッシュメタルバンドが1985年にリリースした1st。まさにタンク風だしモータヘッド風だしヴェノム風でもある。暴虐性あふれる突貫スタイルを披露、似たようなメロディを歌うシンガー、終始ワンパターンなリズムと曲調に飽きもきますが、ドタバタと走りまくりながらも、押さえの効かない感情が爆発するようにストレートな爆裂感が心地よくもありテクニック云々では語り尽くせない魅力に溢れています。当時の世相や今持っても市民権を得ずらいスタイルも時折、ギラリと光るリフワークや印象的なメロディラインにおっと前のめりにさせられたりと、やはり何とも言い難い魅力がありますね。整合感とは無縁な埃っぽさのある破天荒なサウンドにアルジーの影響もあるのでしょうか?そんな事を思いつつ年に一回は手が伸びる一品ですね。


Regatta - Regatta ★★ (2015-02-11 13:56:49)

カナダの三人組による1989年リリースのアルバム。詳しいバイオは知りませんが、爽快感たっぷりのメロディを存分に生かしたAOR系のサウンドを堪能できる一枚。ミドルテンポ主体の曲が多く全般的にシャラシャラとした音色と打ち込みも目立ち、少々ハードさに欠ける面もありますが、洗練されたアダルトな魅力をこれでもかと盛り込み、清々しいアレンジが映える楽曲を聴けば心も晴れ晴れと、浮かない気持ちを吹き飛ばしてくれるでしょう。もうちょっとメリハリのある曲があればアルバム全体の印象も変わるのですがメロディ重視のおとなしめな楽曲を聴き癒しと供に静かな感動を運んでくれる一時を楽しむのも一興ですかね


Atlantic - Power ★★★ (2015-02-10 13:36:13)

英国産ハードポップバンドが1994年にリリースしたアルバム。時代はグランジ・オルタナ全盛、厳しい環境下にこの手のサウンドを世に送り出すミュージシャンがいた事に驚きます。英国産らしい憂いに富んだメロディが優しく抱きしめてくれる佳曲が目白押し、刺激は薄いがキーボードの使い方も出しゃばらずも効果的に使い嫌味なく聴き手の守備範囲を広げ、万人に喜ばれるようなハードな刺激を加味しているのが印象的。地味ですが、いぶし銀のアレンジが冴えわたるの職人技に、「人生送りバント」でお馴染みの川相昌弘を思い出されますね。本当に地味目なんですがマニアには②の”Power over me ”を強く勧めますね。フックに富んだメロディが胸を締め付ける名曲です。


Atlantic - Power - It's only love ★★★ (2015-02-10 13:25:01)

アルバムのオープニングです
しっとりと憂いながら優しさのある一曲
お約束だし刺激も薄いが好きものにはたまらないアレンジがそこかしこに散見出来ますよ


Atlantic - Power - Heart's on fire ★★★ (2015-02-10 13:22:31)

ポジティブな雰囲気がありますね
この弾けっぷりが気持ちいい
哀愁のハードポップナンバー


Atlantic - Power - Hard to Believe ★★★ (2015-02-10 13:21:11)

上手い歌
派手さはないが堅実なアレンジ
憂いの一時ですよ


Atlantic - Power - Nothing to Lose ★★★ (2015-02-10 13:18:32)

フックに富んだメロディも映える
アーバンな雰囲気が漂う大人な一曲
好きですね


Atlantic - Power - Dangerous Games ★★★ (2015-02-10 13:17:10)

ピリリとスパイスの効いたハード目の一曲
アルバムの中でいいアクセントとなる締めてくれます
歌メロもいいですよ
サビで無駄に明るくならないのは英国産の性
それがいいんですよね


Atlantic - Power - Every Beat of My Heart ★★ (2015-02-10 13:14:44)

徐々に盛り上がりサビでちょっと弾けます
ちょこちょこと攻めてくる刹那な哀がエエのよね


Atlantic - Power - Hands of Fate ★★★ (2015-02-10 13:12:41)

フックに富んだ哀愁のハードポップナンバー
力強い歌声も映えます


Atlantic - Power - Can't hold on ★★ (2015-02-10 13:09:54)

こちらもお約束な甘酸っぱいハードな一曲


Atlantic - Power - Bad Blood ★★ (2015-02-10 13:05:42)

陽性なノリの良いハードポップナンバー


Atlantic - Power - When the War is over ★★★ (2015-02-10 13:04:26)

お約束感満載ソフトなバラード
ベタだけど良いものは良い


Atlantic - Power - Power over Me ★★★ (2015-02-10 13:03:14)

憂いのあるメロディが優しく抱きしめてくれるメロディアスHM/HR
ハスキーかかった歌声が映えますね
ツボを押さえた名曲です


DOC HOLLIDAY - A Better Road ★★★ (2015-02-09 13:39:12)

渋みを増したシンリジィのカヴァーから始まるサザンロックバンドが2001年にリリースしたアルバム。アメリカの良心とも言えるカントリー風のハードサウンドに泣いているが湿ってはいない乾いた憂いのあるメロディが堪能できる一品。詳しいバイオも知らず⑤を偶然店内で聴き気にいり即購入。衝動買いも甚だしいのですが、全編に渡る渋みと研磨されすぎないザラついたサウンドに魅了、個人的に主食となる音楽性ではありませんが、ドライブのお供として合間に聴くとグッときます。男臭いハスキーヴォイスも五臓六腑に沁みわたり苦々しい青春時代を想起させホロ苦い気分にさせるのも実は聴きどころだったりします、サザンロック=埃っぽくオッサン臭い音と思っていましたが、今作を聴き絶妙な男臭い哀愁とハードさ、悲哀を演出するワビサビ、ヘヴィすぎずポップにならないバランスとエモーショナルな響きに心を揺さぶられますね。アメリカン=能天気なポップさみたいな感覚がありますが、南部にいけばそうじゃないのかな?そんな事を思い起こされました。バンド名も西部劇のドグ・ホリディだもんね。


WILD DOGS - Wild Dogs ★★★ (2015-02-02 15:59:33)

直線的なリズムと鋭角なギターが切れ込んでくるジューダス・プリーストを模倣とした正攻法が気持ちいいUS産のパワー/スピードメタル系の彼らが1983年にリリースした1st。のちにマスターマインド博士になるマットさんもメロディをしかっりと追いながらパンチを効かせた歌声を披露、あれ?同じ人なのと思いますが、これくらい肩の力が抜けた方が丁度よいと思います。Shrapnel Recordsらしい無骨な正統派サウンドを前に苦手は人は、たんに煩いだけの野暮なロックとなるのでしょうが、マニアには堪らないカッチカッチのゾックゾクさせられるお約束の展開が繰り広げられる構成に悶絶です。ディーン・カストロノバも、3rdほど叩きまくっておらず、無難にボトムを支え脇をガッチリと支えていますね。媚をうらない男気溢れるHM/HRサウンドを前に戯言は無用、アラ探しなどせず楽しむのが一番。そんな事を再認識させられる勢いに満ちた一枚ですね。Shrapnel直系のアクロバットまではいかないがギターもでずっぱりに弾いております。


BRATS - 1980 ★★ (2015-02-02 15:38:08)

元はパンク出身のツインギター編成を擁するデンマークの4人組が1980年にリリースしたアルバム。まさにNWOBHMに触発されたというかパンクなノリを下地に元気のいい演奏と楽曲が飛び出します、NWOBHMもパンクからの影響はあるので当然の結果でしょう。ときにはキャッチーなコーラスを交え欧州的なメロディも聴こえ厚みのあるコーラスも配しシンリジィ風の曲もあったりとバラエティに富んだ印象を与えられます。ギターも勢いよく弾き倒し小気味いいハードな楽曲からスローナンバーまで柔軟に対応、バンドに明確な色を持ちこんでいますね。のちに専任シンガーとして迎え入れられるのが、同郷のスーパースターになるキング・ダイヤモンド氏。そのままギタリストを連れてマーシル・フェイト結成となるのが実に興味深いです。ちなみこのバンドのギタリストはハンク・シャーマンさんですかね。⑤のミステリー路線はその布石かな?そんな事に思いを馳せて聴くのも一興でしょう。


VANDENBERG - Vandenberg ★★★ (2015-02-01 13:02:02)

欧州的な湿度の高いメロディとドライブ感のある演奏が光るオランダ産のHM/HRバンドが1982年にリリースした1st。湿ったムードの中にある乾いた躍動感が感じられる楽曲の中でヴァンデンバーグが奏でる艶のある音色、マイケル・シャンカーやランディ・ローズにも負けないテクニックにおぼれる事のないメロディセンス、それを最大限に引き出した叙情的かつメロディアスなフレーズの構築美に唸らされます。特に堪能できる③④⑤⑥と言ったところの煌びやかさにうっとりとさせられますね(キャッチーさを散りばめたセンスの良さに脱帽です)。メロデイックなHM/HRが好きな方には外せない一枚でしょう。それにしてもヴァンデンバーグのギターは光っているね。


SYNTHESE - Prisoner ★★ (2015-02-01 12:34:37)

フランス産の4人組が1986年にリリースした1st。NWOBHMに根差した攻撃性とリフワーク、そこに憂いのあるメロディがノリ、鋭角的なサウンドの中で叙情性が昇華するサウンドが貫かれる一品、1986年としては、やや実直で捻りの無さが評価の分かれ目となるのでしょうが、演奏も楽曲も及第点は超えており正統性の強いHM/HRバンドとして根を張っております。叙情的でポップな面を押さえており、哀愁のあるメロディは聴かせるものがあり、重たいリフを武器にテンポアップした曲も多く、いい意味での荒さもあり芯のあるHM/HRをやっているのが懐かしくもあり嬉しいですね。


HEAVY LOAD - Stronger Than Evil ★★★ (2015-01-31 13:28:48)

あのフィル・リノットがベースでゲスト参加した事でも知られ1983年リリースの3rd。前作の流れを組む原始的な香りのする北欧産HM/HRを堪能できます。ボーカルのメロディラインの透明感が増し北欧度指数も上昇いしていますが、バックの熱演ぶりは厳ついメタルなサウンドメイク、このバランス感覚とクセになるマイナー臭激増なメロディがマニアのハートを鷲掴むでしょう。前作より練り上げられた楽曲はより輝きを増しキレのあるリードプレイにグイグイと引き寄せられます。もっとお金を掛け必殺のリフワークや分かりやすいメロディを持ち込み迎合しない独自のスタイルが好きですね。③の終わり方とか面白いですよ。またフィルがベースを弾いている⑥なんかも他の曲と違うニュアンスでアクセントとなっているし疾走ナンバーの①もフィルが弾いているのですがオープニングに相応しいキレがあります。ところどころ後のヴァイキングメタルに通ずる面もありと聴き様によっては実に味わい深い一品ですね。マイナー臭漂うクサメロがバンドの売りになっていますが、この北欧的なひんやりとした風が吹き荒れる正調HM/HRサウンドに思いを馳せずにはいられません。これでシンガーがもっと強力な歌声の持ち主だったら認知度も違ったでしょう、そう思わせる強烈なマイナーリーグに燦然と輝く名盤です。


HEAVY LOAD - Death or Glory ★★★ (2015-01-31 13:05:18)

北欧はスウェーデン出身の4人組による2nd。定説に流されるミーハーな人以外にはNWOBHMの影響下にキレのあるリフ、ソロが繰り出される隠れた名盤として当時マニアの間で騒がれた音として胸に響くでしょうね。北欧産とイメージする糖度や透明感とは違う古典的な手法になぞらえたサウンドメイクも北欧の血が滲みだし、やや力技な展開も多いのですがオリジナルティを創造しているのが好印象、英国でもジャーマンでもUSでもない、北欧サウンドに思いを馳せますね。ベースの音がスポイルされがちなPCで音を聴いて不満を持たない人には気にならないでしょうが、四畳半サウンドが奏でる貧乏臭さにB級臭は激増、そこに魅力は感じるマニアには堪らない音でもあります。強引な展開の中で味のあるギターと雰囲気重視の歌が大好きでしたね。


ARMOUR - Armour ★★★ (2015-01-30 13:41:06)

バンドの中心人物であるVince "Werewolf" Venomさんは色んなバンドやプロジェクト的なものに参加しており、今作ではVo.GなのですがKeyもBもDsもイケるオールマイティなプレイヤーらしく、その軌跡を追うのは大変なのですが彼が一人メタルとして活躍するSatanic Warmasterはフィンランド産ブラックメタルらしいです。そんな多彩な経歴を持つ彼ですが、根っこは気持ちのいいくらいオーソドックスなドメタルを愛しているらしく、今作はそんな彼の息抜きにも似た感覚と親近感を覚える一枚です。このバンドを知ったのはEPの「孤独のウォリアー」(歌は英語ですがタイトルは日本語という一品)そのアルバムタイトルとジャケットにつられアナログ盤を購入してから気に入り即今作を購入。懐かしいレギュラーチューニングの響き、ジリジリとしたギターの音色、この空気とタイム感がたまりません。いわゆる寄せに来たNWOTHMバンド群にありがちなやっつけ感など微塵も感じさせない本意気の影響下の元に制作された一品と思わずにはいられません。適度な疾走感と打ち鳴らされる鋼の響き、どの曲にも用意されている耳馴染みのよいキャッチーなサビメロ、全曲メタルアンセム的な分かりやすさと重量感を損なわないアレンジは見事です(音質的にも、このミックスはワザとだな)。国産叙情派メタルバンド、マスターマインドのシンガーを彷彿させる金切りヴォイスも上々にシンプルな楽曲の中でリフ・ソロと印象的なフレーズを切り込んでくるギターもエエ仕事をしていますよ。


WHITESNAKE - Slide It In - Standing in the Shadow ★★★ (2015-01-30 13:10:45)

カヴァーデイルならではの一曲
慈しめる名曲ですね
メル・ギャレーと言うよりは参加していないけどバーニー・マースデンなギターだな


WHITESNAKE - Slide It In ★★★ (2015-01-30 13:07:27)

リミックスを変えギターにジョン・サイクス、ベースにニール・マーレイのパートを差し替えたUSヴァージョンのある一品。個人的にはオリジナルのミックスの方が好きです。特にメル・ギャレー主導のフェノミナのオープニングから拝借したというエピソードのある”GAMBLER”など顕著ではないでしょうか、また差し替えたジョンのギターも、全然らしくないアグレッシブなソロもないし、差し替えた意味がないような中途半端さがそのままセールスに繋がったと言われる名盤。たしかにライトな面はありますが、おもいっきり英国的なサウンドを貫いている今作は、ブルース路線を残しながらも80年代的な華やかさを盛り込もうと苦心した跡が伺える味わい深いバランス感覚に優れた一枚でしょう。ハードで憂いがあって艶やかな③なんてカヴァーデイルにしか出来ない名曲だと思いますよ。


Evil - Evils Message ★★★ (2015-01-29 13:05:15)

デンマークの4人組が1984年にリリースした1stEP。NWOBHM由来のキレのあるスピーディーなリフワークと小気味いいリズムプレイ、破綻を起こさない起承転結のある展開が心地よく駆け抜けていきます。ピッチの甘い雰囲気重視の歌がイマイチ乗り切れていないのですがチープな音質もバックが盛り立て屋台骨を支えております。またバンド名やタイトル、ジャケットが示すような禍々しい空気も楽曲から感じられダークさと扇情的なフレーズを切り込んでくるギターとの噛み合わせが独特のアングラ臭を漂よわせ、思わず身を乗り出さずには入られませんね。小技を聴かせた構成とパワフルな疾走感、良く聴くとポップな要素も散りばめてあり、ガナリ気味の歌も変化をつけようと工夫しているように感じられ、エッジと重さのある欧州風味の楽曲の中でオリジナルティのある方向へ進んでいるように感じます。軽い音質が残念ですがリズム隊も熱演しているし、特筆すべきはギターですね。キレのあるフレーズと構成は見事でしょう。


RAGING FURY - Black Belt ★★★ (2015-01-27 14:41:42)

古くは80年代初頭に結成され30年を超えるキャリアを誇るベテランバンドが満を持して世に送り出した2nd。その間にもデモやEPを細々と世に提示していましたが(それらもカップリングされている本作のお得感はハンパない)継続は力なり堅気のお仕事を続けながらバンドを組み続ける彼らの根気に脱帽、そして職業ミュージシャンじゃなくともここまで気合いの入ったサウンドを轟かせてくる気合いにひれ伏しますね。NWOBHMに根差した精神性と初期ヴェノムやタンク、レイブンといったところを彷彿とさせるハードコアテイスト、ゲイリー・ムーアやマイケル・シェンカーのようなフィーリング溢れるギタープレイ、結成当初から貫かれる突貫ヘヴィグルーブ、激しい音がひと固まりとなり押しつぶす重機の如きアグレッションに身震いさせられます。過激なサウンドはメタルに限らず沢山ありますが、歌心と暴虐性、欧米文化とは違う日本人ならではの木目の細かいサウンドメイクに打ちのめされずにはいられません。知名度も低くパーマネントな活動も難しい彼らでしょうが応援したいですね。日本が誇る剛毅なパワー/スラッシュメタルの名盤です。


DEMON - Hold On to the Dream ★★★ (2015-01-24 13:21:17)

これほど頑なに英国的なサウンドを聴かせるバンドがあるのでしょうか?雰囲気重視の荒くれヴォイスも健在なデイブ・ヒルの歌が聞こえればDEMONなんでしょうが、突き抜ける爽快感、大衆性とドラマ性を讃えたメロディセンスを遺憾なく発揮さえれた今作もやはり素晴らしい。ポップだが憂いを帯びたメロディラインなどまさに英国的、風格すら漂うベテランバンドの腰を据えた重厚なサウンドを前にひれ伏しますね。カラッとした能天気さは嫌だが弾けるポップセンスに満ち溢れた曲が聴きたい、そんな方にはピッタリのアルバムですね。勿論、ダイナミックな演奏とハードな質感を失う事はないので正統派HM/HRマニアにもビンビンと響き渡るでしょう。1stのイメージが強くイマイチ認識されていない面が強いのですが、彼らはメジャー感とポップセンスを巧みに散りばめたハードサウンドを仕上げてくるのが上手いバンドなんですよね。ある意味、この路線こそDEMONと言いたくなるのですが如何でしょうか?


D.A.M - Inside Out ★★★ (2015-01-24 13:04:07)

ドがつくほどの真っ直ぐな正調スラッシュを聴かせた2nd。1991年ともなればスラッシュサウンドも多様性を孕みシーンも膨らんでいただけに、このサウンドを嬉しかったですね。枠組みのしっかりとした演奏、重みとスピードのあるリフワークに頼もしさを覚えました。先輩たちが築いた礎を引き継ぎ曲展開で聴かせようとする姿勢も好印象、迫力と緊張感はやはり頼もしく映ります。細かい事を言うと気になる面もありますが屈強なスラッシュ愛に満ち溢れた一枚ですね。


Oker - Burlando a La Muerte ★★★ (2015-01-23 13:18:36)

情熱的なサウンドはお国柄でしょう。スペイン産の5人組が2011年にリリースした1st。のっけからパンチの効いた疾走ナンバーで幕が開けます。ヘヴィでラウド、でもキャッチーでメロディアス、女性シンガーXINA嬢が喉をこするように歌う野良猫スケ番シャウトのカッコよさ。もうグウの音も出ません。この手のサウンドは好きですね。類型的なスタイルなので飽きのサイクルは早いのですが、NWOTHMとは違うなんとも言えない80年代テイスト溢れる本意気のサウンドは無性に初期衝動を突き上げられ気がつけば頭を振らずにはいられません。重量感を伴いながら派手にドライブする楽曲の心地よさ、それを支える小気味いいリズム隊の的確なプレイ、しっかりとメロディを歌い上げるハードさを損なわないキュートさ、枠をはみ出さぬよう所狭しと暴れるギターワークとたまりませんね。上手いとは下手とか関係なく、この突っ走るノリに身を委ね、なんにも考えずに楽しみたいものです。女性シンガーがいて情熱的なメロディに彩られた正統派HM/HRサウンドを聴くと同郷のSANTAを思い出さずにはいられませんね。無駄に女を売らない本意気のメタルサウンドが聴きたい方にはおススメですよ。ちなみにしもぶくれ感はありますがルックスもエエ女でした。2014年良く聴いた一枚です


Dirty Rhythm - Hard As a Rock ★★★ (2015-01-23 12:57:39)

爽快にドライブするアメリカンなサウンドが心地よいカナダ産の4人組による1991年リリースの1st。まぁ気持ちいエエ音ですね。寒い冬には似合わないけど太陽の下、大音量で聴きたくなるようなポップでキャッチーでありながらもエッジの効かした男臭いサウンド、メロディに気を配し安易に流れて行かぬよう工夫を凝らしているのも好印象、適度なワイルドさと猥雑でスリージーと王道アメリカンロックのいいとこ取りです。その為にバンドとしての個性というか、これだと言う抜きに出たものはありませんがツボを押さえたプレイは安心の高品質、アメリカンなあれが聴きたいなぁ、なんて時にはおのずと手が伸びますね。大衆むけではありますが軽くならないズッシリとした質感、キュッとタイトに締めあげた楽曲を派手なギターワークが彩りを添え熱を帯びたサウンドへと変換してくれます。


HARDBONE - Bone Hard ★★★ (2015-01-23 12:32:29)

往年のスリージーでラフなAC/DCまんまのロックサウンドを基調としたドイツの5人組による2014年にリリースの3rd。歌い手もボン・スコットを彷彿とさせるパンチの効いたシャガレ声、ガツンとメリハリの効いた小気味いいビートと楽しくなりますね。AC/DCをフォローするバンドは世界に沢山いるし、なんなら本家を聴けばようが足りるはずなのですが、彼らをリスペクトする気持ちを共有しながら楽しんで聴けるのがこの手のバンドの楽しみ方なので音質も今っぽい、この手のバンドを僕は愛してしまいます。シンプルでストレートな表現方法は馴染みやすい王道だし、本家よりも灰汁が薄い分、聴き易さも倍増中と、面倒くさい事を考えずに身を任せ気持ちよくなるのが一番ですね。前10曲45分のランニングタイムも丁度よくスッと聴けますよ。


Pathology - Screaming Within ★★ (2015-01-22 13:28:37)

ポーランドを代表するHM/HRバンドTURBOの現シンガーが在籍していた事で知られる、複雑な展開とテクニカルなプレイが印象的な彼らが2012年にリリースした1st。ヘヴィでダーク、隙間のない音が鉄壁のリズムプレイを伴い突き進む今風のサウンドとプログレッシブな展開の中で奏でられるクールで情熱的なフレーズに耳が行きますね。厚みのあるギターも華やかなリードプレイを聴かせ全ての楽曲にテクニカルなパワーを注ぎ込んでいます。息も詰まるような場面展開の多さも巧みなアレンジと演奏があってこそ、今風の技巧的なスタイルを重厚に打ち鳴らしています。この手のサウンドでは埋もれがちなシンガーも負けずと丁寧に歌い込み自らの存在感をアピール。自主制作と言う事なんですが緊張感を削がない作り込んだ音は聴き応えがありますね。


SNAKEGOD - Invitation ★★★ (2015-01-22 12:41:20)

最後に見たマイケル・シェンカーのステージでフロントを飾っていたのがヤリ・ティウラでした。嫌みのない透明感溢れる歌声で往年の名曲を見事に歌い切り、彼のパフォーマンスが新たなる風を運び満足のいくステージを体験出来ました。本当は見に行く予定のないステージでしたが最前列のチケットが手に入ったので足を運んだ程度の興味を見事にひっくり返してくれましたね(マイケルは終始笑顔でギターを弾き、ミスも目立ちましたが概ね楽しそうでした。一番活躍していたのがキーボードでしたね)興奮冷めやらずそんなヤリ・ティウラの音源が聴きたく手に入れたのが今作ですが(購入するのに苦労しました)これが実に内容の濃い一枚。北欧はフィンランド産らしく湿り気を帯びた哀愁のメロディとクラシカルな音色、しなやかでハードな質感にまぶされる糖度と北欧のあの風が吹き荒れる名盤です。多彩な表情を浮かべる色彩豊かなキーボードの華麗な音色、ワビサビを心得た歌心溢れるギター、冷ややかなメロディの上で躍動するリズムプレイ、叙情性と攻撃性を損なわないアレンジが冴えわたる実に北欧らしい一枚。爽快なメロディが駆け抜ける②なんて凄いよ。曲調的にもDIO風のミドルナンバーからホワイトスネイクばりのブルージーさも隠し味にしたキャッチーでフックに富んだ楽曲が満載です。このバンドが今作のみで解散、国内流通もないし話題にもならないとは2001年リリースという運命を呪わずにはいられません。叙情的な北欧サウンドが大好きな方なら手に取って損はしないでしょう。ヤリ・ティウラは濁りのない澄んだ歌声を響かせていますよ。


BLOODBOUND - In the Name of Metal ★★★ (2015-01-20 15:27:40)

ガッツィーな①から幕が開ける通算5枚目のアルバム。3枚目でシャープでソリッドなスタイルを見せたのですが4枚目は類型的なアルバムになり今作はその反省を活かしたのか良い意味で王道をいく重心の低い腹に響くヘヴィなサウンドへと舵をとり勇壮でエピカルなスタイルへと進んでいます。北欧らしいシャープに切れ込んでくる甘美なメロディ、古さを感じさせないキンキンと打ち鳴らされるメタリックでタイトにシェイプされたサウンドメイク、普遍の王道スタイルと新機軸を打ち出したサウンドに今を生き抜く彼らの強い姿勢を感じ嬉しく思います。もう少し分かりやすいメロディがあった方が愛想も良くウケもよいのでしょうが、適度なハードさと北欧風の甘さが絶妙なバランス感覚を保ち、グルーヴィーなベースとタイトなドラム、技巧的かつ叙情的な味を損なわないギターを配した楽曲は王道を基盤とするも新しい風が吹いており個性を生みつつあります。おじさんになると大衆演劇みたいな分かりやすいストーリーが苦手なんでこの路線の方がしっくりきますね。


BLOODBOUND - Book of the Dead (2015-01-20 15:01:14)

彼らのアルバムは3rdが初体験でした。今作はその前にリリースされたアルバムなのですが、洗練度アレンジ供に類型的で垢ぬけないパワーメタル路線だったんですね。シンガーはマイケル・ボーマンなんですが、かなりヘヴィな歌い回しに終始しており、甘美な歌メロも本来の持ち味と違うように感じられなんとも噛み合わせが悪いように聞こえます。これならボーマンでなくてもと人選にピンとこないのですが、パワー&メロディ&スピードとメイデンを軸に北欧風チョイ足しジャーマンなサウンドが好みの方なら楽しんでもらえるのではないでしょうか?


BLOODBOUND - Tabula Rasa ★★★ (2015-01-20 14:43:18)

シャープな切れ味に古臭さを感じさせません。北欧はスウェーデン産らしくメロディへの拘りの相当なものでフックに富んだ歌メロに甘味を含んだ北欧スタイル、そこにソリッドなメタルテイストを放り込み、潤いと光沢のあるヘヴィなサウンドへと見事に磨き上げています。王道のど真ん中を闊歩するスタイルですが安易な焼き回しではない安定感があり、1,2回も聴けば飽きるようなB級スピードメタルではないので叙情的な正統派サウンドが好きな方らなグッとくるでしょうね。またサクッと聴けるランニングタイムも尺が丁度よく贅肉を削ぎ落したアレンジセンスもキャリアのなせる技でしょう。演奏もしっかりしているし枠組みも綻びがこないようにしっかり仕上げていますよ。適度なハードさと良質なメロディに刺激を欲している方なら手を出しても損はしないでしょうね。