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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 601-700

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JESUS - Le Dernier Slow ★★★ (2019-04-09 13:26:31)

遂に幻のデモ音源がボートラのライブ4+未発表曲のインストを新録1と5曲も追加で復活しました。ヘロヘロのデモしかもコピーしたやつを後生大事にしていたので、今回の再発は嬉しいですね。日本のバンドで、こういう掘り起こしは貴重です。復刻音源の動きがもっと活発になって欲しいなぁ。アンセム脱退後に結成されるも短命に終わった森川&清水のバンドHOLYWOODなんかも期待したいなぁ。


OSSIAN - A Reményhozó ★★★ (2019-04-08 18:29:30)

ハンガリーを代表するメタルバンドが2019年にリリースした最新作。1998年の再始動後は時代性を取り込みながら巧みに変革を遂げ旧態然としたサウンドを抱き込みつつも、新たなるフィールドにも果敢に挑んできた彼ら、そのあくなき探究心は途切れることなく、今作にも脈々と引き継がれ、硬派なメタルサウンドに欧州由来のフォーキーな調べを大胆に導入、キャッチーなリフワークも今まで以上にサウンドメイクの対比となり、普遍的なスタイルではあるが、同じ場所に留まらない柔軟な姿勢に頭が下がります。

親しみやすいメロディとリズム、フックのある展開もアレンジセンスの妙味、オーソドックスな部分を損なう事無く、時代を駆け抜けてきた、そんな自信が今作には漲っていますね。普遍的正統派HM/HRを愛するマニアなら、ハンガリアンメタルの重鎮たる魅力に触れて欲しいですね。今なら簡単に聴ける環境も整っていますので。


Excess - Melting Point ★★★ (2019-04-06 21:55:43)

知る人ぞ知るフレンチメタルの隠れた名盤。もったいつけたイントロで煽るのはJP仕込みと言ったように正攻法で迫る、小細工無用のグレコローマンスタイルは実に清い。そこにフレンチメタルらしいというかフランス流のおもてなしは軽やかな口当たりでもあり、ガチガチのサウンドとは一線を画す柔らかい肌触りを感じさせるのも面白い。
メタルらしいハードさと欧州由来の叙情的なメロディ、絶妙なバランス感覚で聴かせる手腕も狙って出来たのか、偶然の産物なのか分かりませが、渡米後のスコーピオンズのような親しみやすさもあったりと、将来を期待され場数をこなすために敗戦処理を担当する若手投手のような活きの良さもあり、何とも形容しがたい魅力がある。
上手くもないし、ずば抜けたリーダートラックが有るわけでもない、しかし通して聴いてもつまらないと投げ出す事もなく完投するだけの体力はある。この煮え切らなさがB級たる所以なんだろうが、個人的にはこういう作品を楽しめてこそ、貴重な時間や大金を投じてメタルへ捧げた人生に意義があると思っています。
勝手なイメージだが、このなまくらな音質も含めフレンチと思わせるサウンド、そして真っ向勝負でメジャー級のメタルを目指した作風は大いに支持できますね。2017年には我らがNo Remorse Recordsから500枚限定でCD化もされた一品。普遍的メタルが好物の方はチャレンジする価値大ありですよ。


TILT - Stick into Yours - Rock You ★★★ (2019-04-05 17:27:48)

ロックの持つ荒々しさと整合感のあるキメの細やかな日本人らしさ
その両方を併せ持つバンドサウンドを体感できる一曲
悪でスリージーなノリはないが
彼らが目指す一つの形は表現されていると思います


JOHN NORUM - Live in Stockholm ★★★ (2019-04-05 17:21:22)

90年に入りひっそりとリリースされたジョンがスウェーデンで行った凱旋帰国ライブを収録したEP。あまりにも曲数が少なく物足りないのだが、ジョン自身がリードヴォーカルも務めたり、収録曲を見てもジョンがTHIN LIZZYとゲイリー・ムーアからの影響が強い事を如実に語っており、魂の籠った熱いプレイに、こちらの身体にもポッと火をつけてくれます。
個人的にはヨラン・エドマンも唄がもっと聴きたかったのだが、無い物ねだりとして諦めます。
結局、このアルバムリリース後、ジョンはドン・ドッケンのバンドに参加、そこで活動するもスタジオでも火花を散らしたもう一人のギタリスト、ビリー・ホワイトの活躍に押し込められ、特にライブではビリーはジョンよりも安定感のあるプレイでバンドに貢献、完全に主役の座を奪われていました。我の強いドンのバンドは長続きせず、ジョンは新たにグレン・ヒューズとソロを作るも、グレンの問題でライブとこなす事が出来なかった。
さらにはグランジブームの波に飲まれ、らしくない作品を連発と、完全に求心力を失い過去の人になりつつあったのをEUROPE再結成で乗り切り現在に至るのですが、このライブ盤のパフォーマンスを魅せられると、ソロで成功出来なかったのが残念でなりません。
最後にもう一枚、1stソロを彷彿とさせるアルバムを作ってもらいたいものです。


PILEDRIVER - Metal Inquisition - Pile Driver ★★ (2019-04-04 13:09:32)

このバンドのテーマソングなんでしょう
そしてメタル賛歌的な裏テーマもありそうです


PILEDRIVER - Metal Inquisition ★★ (2019-04-04 13:04:47)

インパクト大の珍品ジャケットの面白さに、これだけに30分をコスリ続けれるなぁとマニアの間で話題になったスピードメタルプロジャクトの第1弾。上手いとか下手とか、そんな議論を挟ませる余地のないジャケに惹きつけられ、濁声ヴォイスで汚らしく歌い上げるパイルドライバーの存在感たるや(上手いわけではない)、禍々しい空気が充満したカルトメタルサウンドをより一層深いものにしてます。
とはいっても、畏怖するような存在感ではなく、どこかファニーで近づきがたいが、いじっても大丈夫な雰囲気があり、独特のキャラ立ちが音にも迎合されており、とても面白いサウンドへと仕上がっている。
メタル的な感覚でいけば、ヘナチョコアンサンブルに、やっつけ感のある大味な楽曲と何を楽しめば良いんだと言われると、その胡散臭さとしか答えられないのだが、その掴みどころのないヘボさに引き寄せられるクサレマニアなら、無視できない存在である。
良識のあるファンには絶対に進めませんが、こういうキャラで、こういうアングラ感を出せるというのは、これまた稀有な話ではある。なんだかんだ言って、2年に一回は通して聴きたくなる魅力があるもの事実です。思春期の頃に聴いたと言う思い出も、これまた後押しとなっているんですけどね。


GIOELI-CASTRONOVO - Set the World on Fire ★★★ (2019-04-04 12:39:41)

良質な作品を世に送り出した安定のブランドだが、個人的には食傷気味だったフロンティアレーベルの歌モノプロジェクト。当初は完全に無視を決め込んでいたが、視聴するや否や完膚なきまでに、自身の判断の甘さを叩きのめされました。
お約束だろうがなんだろうが質が高い。このレーベルならではの旨味を味わえるロックプロジェクト、高揚感のあるハードかつマイルドなメロディアスロックで掴みはOK、その後も期待通りの展開で耳を優しくHOTに刺激していきます。
よくよく考えるとジョニー・ジョエリと、ディーン・カストロノヴォの二人は、かつてHARDLINEで同じ釜の飯を食った仲間じゃないかと、話題性もありテンションの上がる要素もありますね。
タイプは違えど唄の上手さに定評のある二人、最近のジョニーは、アクセル・ルディ・ペルの活動で知られていますが、ここで聴ける爽やかでエモーショナルはハードサウンドこそ、彼がもっとも活きると思っているので、ジョニーの熱唱がグッと胸に迫ってきます。二人で歌を分けあう曲も有れば、一人で歌う曲も有り、こういったプロジェクトチームとしては素晴らしいバランス感覚でおもてなししてくれます。両者のバックボーンを支持してきたマニアなら間違いなく満足出来る王道サウンドですよ。


MOTORHEAD - Aftershock ★★★ (2019-04-04 12:27:51)

オープニングから埃を巻き上げ駆け抜けるモーターヘッドサウンドで幕開け、あまりにも自分達のカラーを踏襲した内容に、清い精神性だなぁと逆に感嘆させられるが、その快活さこそモーターヘッドの魅力なんだと言うマニアにはたまらんものがあるでしょう。合間にブルースナンバーも放り込み、今までの歴史を感嘆に総括したような印象も与えるのだが、古めかしい楽曲のはずなのに、何故かフレッシュに聴こえるのは何故なんだろうと首をかしげたくなる程、鮮度抜群なのが最大の肝だ。
老いては益々壮んなるべし、還暦をとうに過ぎたとは思えないレミーのしゃがれ声もバッチリとハマっていますね。抜群のタイム感とパワフルさでバンドサウンドを後方支援するミッキー・ディーの存在感、このバンドに無くてはならないフィル・キャンベルのいぶし銀のギターサウンド、3者が一体となり繰り出される古典ロックは大人げないほど、小細工無用の純度を誇っている。間口を広げているが、らしさを損なわないバランス感覚、今が全盛期を言われても疑うを持つものは少ないだろう。円熟味を帯びたサウンドに死角なしです。


MOTORHEAD - Bastards - Don't Let Daddy Kiss Me ★★★ (2019-04-04 12:13:57)

社会性の高い歌詞も話題に
児童虐待と言う獣にも劣る行為
レミーがアコギをバックに無垢なるものの叫びを歌い上げます


MOTORHEAD - Bastards - Lost in the Ozone ★★★ (2019-04-04 12:04:14)

荒くれ男達が奏でるへヴィブルースバラード
レミーの叫びが胸に突き刺さります


Hellhound - Nothing Left ★★★ (2019-03-31 13:38:19)

古くは80年代に中期に活動していたカルフォルニア出身のパワーメタルバンドが2016年に、カルトメタルレーベル
Stormspell Recordsからリリースした記念すべき1st(過去にデモ音源集を発売していた実績はある)。
時代的にもダークテイストの強い硬派なUS産パワーメタルスタイルを実践していただけに、今作も混じりっ気なしのUS産パワー/スピードHM/HRサウンドを披露、アグレッシブかつハードなサウンドは愛想は良くないが、実直に往年のスタイルを踏襲。ともすればメロディも単調になりがちなUS勢の中では、割と欧州的な匂いも嗅ぎとれる節もあり、日本人にはイマイチウケないUS勢の中ではとっつきやすい部類に入ると思います。
攻撃的な破滅的衝動を有しつつも、音楽性を単調なものとしない工夫、パワフルかつ図太いリズムも大きなうねりとなり覆いかぶさってくる。そこにジャギジャギとしたギターサウンドはメタルの流儀に則りつつもダーティで刺激的だ。


ERIKA - Deaf, Dumb & Blonde ★★★ (2019-03-31 13:14:23)

しばらく音沙汰のなかったインギーの最初の奥さんとして有名なエリカが、久しぶりにリリースした復帰アルバム。デビュー作こそ北欧風味満点のハードポップだったが、作品前にワールドワイドなポップロック路線へと舵を切り音楽性の幅を広げていた彼女、今作ではどのようなスタイルへと展開していると思ったら、過去一番のロック色の強いスタイルへと進んでいます。
その方向性は参加メンバー&ソングライティングチームによるところも大きいのでしょうが(イェスパー・ストロムブラード、リーフ・エドリング、トミー・デナンダーなど)主役たるエリカも衰え知らずのクリアーな歌声を響かせ、北欧風味満点のハード&へヴィなロックサウンドと真っ向から対峙しているのが最大の聴きどころだ。
歌モノ路線でも十分に歯ごたえもあるし、メロディもフックがあり魅力的である。そういう意味では、軟弱なイメージを与えがちの歌モノ路線の中で、大きな楔となるハードテイストも絶妙な配分で展開させている、制作陣の采配勝ちと言えるだろう。


ANTHEM - NUCLEUS - Black Empire ★★★ (2019-03-31 13:03:29)

これも坂本英三のベストテイクと呼ばれる歌入れが聴けた一曲。完全なる英詩になった事でガラリと印象が変わった。
抑え気味で唄う森川の艶やかな歌声も今まで以上にグッと胸に響いてくる。アンセムのメロディアスサイドを代表する名曲。
広がりのある展開は高いドラマ性を有している。正にブラックエンパイヤという世界観を見事に演出しているだろう。


ANTHEM - NUCLEUS - Immortal Bind ★★★ (2019-03-31 12:59:09)

アルバムのオープニングに相応しいタイトで勢いのある一曲。アグレッシブなドラムも耳を惹くが、貫禄たっぷりの森川節が一段も二段も上のステージへ押し上げている。こうあるべき姿に落ち着いたと言える仕上がりだ。


ANTHEM - NUCLEUS - Pain ★★★ (2019-03-31 12:55:16)

このメロディセンスはジャーマンでも北欧でもない日本だろう、海外のメタルヘッズにどう届くのか興味がありますね。
憂いのあるメロディが優しく抱きしめてくれる、キャッチーな疾走ナンバー。英詩になった事でよりスマートに聴こえる。


ANTHEM - NUCLEUS - Omega Man ★★★ (2019-03-30 12:53:27)

個人的にはアンセムのインストナンバーの中で一番好きな曲です。
計算された清水の緻密なギタープレイの数々、高いドラマ性を有したインストナンバーの再録です。
改めて本間は偉大なドラマーだったなぁ。


ANTHEM - NUCLEUS - Echoes in the Dark ★★★ (2019-03-30 12:50:38)

この曲に関しては坂本英三がベストテイクと言える歌入れをしていただけに好みも分かれるでしょうね。
森川の哀愁を纏ったストロングヴォイスが新たなる息吹を与えた。
ミックスの違いも効いてる。そのおかげで各パートが鮮明になった。
ギターソロもエンディングの方は変わりましたね。
この曲に限らず日本を代表するメタルシンガーのヴァージョン違いを楽しめるのが今作最大の楽しみだろう。


ANTHEM - NUCLEUS - Eternal Warrior ★★★ (2019-03-30 12:45:03)

ミックスの違いが曲の印象を変えている。新生リズム隊のプレイも悪くないがオリジナルを聴きすぎた為に違和感はある。
リメイクとして現在のスタイルを反映させたニューヴァージョンは聴き比べの楽しみもあり意味のある楽曲だ。
森川の唄も英詩も無理なくハマり、楽曲の魅力を倍増させている。流石は森川ですね。


ANTHEM - NUCLEUS - Linkage ★★★ (2019-03-30 12:40:28)

近々にリリースされた楽曲のリメイク。ミックスが変わった事で深みと瑞々しいが増した。
オリジナルよりも若干テンポを落とした事でズッシリと重みも増したのも正解。
英詩もすんなりハマり、こちらのヴァージョンの方がらしさを感じさせる。


ANTHEM - NUCLEUS - Venom Strike ★★★ (2019-03-29 22:18:33)

掛け値なしにカッコいいねぇ。英詩も激ハマり、これぞVENOM STRIKEでしょうよ。
円熟味を増した森川の唄もイイねぇ。これもミキシングの妙を感じる。
大内をリスペクトした田丸の若々しいドラムも印象的です。


ANTHEM - NUCLEUS - Ghost in the Flame ★★★ (2019-03-29 22:09:58)

森川もブルージーなシンガーではないのが深みのある歌い回しで酔わせてくれる。
清水のギターも新たなる解釈を加えているが元が凄かったので、大きな驚きはない。
アンセムのカタログでは異色のブルースロック、エンディングで聴ける新たなるギターソロからオーケストレーションも印象的だ。
主役は清水の泣かせのエモーショナルなギター、そして森川の艶のある唄も、また主役である。


ANTHEM - NUCLEUS - Awake ★★★ (2019-03-29 22:04:45)

アンセムお得意のパワフルな3連ナンバー。個人的にも大好物な一曲であり、この曲を森川で聴けるのは嬉しい。
メロディアスかつパワフルなミドルナンバーに負けない森川の歌唱力の高さ。
元曲に忠実であればこそ、余計にその部分が強く響き渡ります。このリメイクは大歓迎ですよ。


ANTHEM - NUCLEUS - Unbroken Sign ★★★ (2019-03-29 21:59:59)

これに関しては個人的に、今作収録のアルバムを聴いたときから森川が唄うイメージが頭をよぎった。
それだけに思い入れも強く、また仕上がりにおける満足度や感動の度合いも大きい。
流石、森川之雄といいたくなる哀愁を帯びたストロングヴォイス。甘さを排しビターな大人の味わいを加えている。
それでいてアンセムらしい叙情性を押しつぶす事無く、その世界観を広げているのだから圧巻である。
坂本英三も良かったが、個人的には森川ヴァージョンの方がしっくりくる。


ANTHEM - NUCLEUS - Overload ★★★ (2019-03-29 21:54:46)

オリジナルでは坂本英三がかなり粗めの歌入れを行っていた。
過酷なレコーディングの精だったのか体調不良だったのかは分からないが、少々気になる仕上がりだった。
ここではその不満が解消され楽曲の魅力が倍増された。
泣かせのギターソロもグッと響いてきますよ。
森川の唄によって生まれ変わった曲なのだが、ミキシングを担当したイェンスの手腕も大きいだろう。
ギターもファットになり逞しさも加わった。あらゆる面でリメイクして大正解の一曲。
全般的にキュッと締めあげメリハリが付いているも印象的。これこそOVERLOADなんでしょうね。


ANTHEM - NUCLEUS ★★★ (2019-03-29 21:43:43)

過去の作品も海外でリリースされていた実績はあるのだが、今回のような海外主導の形でリリースされるのが初めてとなる、アンセムの本格的な海外戦略第一弾アルバム。内容はリメイク作となるのだが、全編英詩に変更した事で印象がガラリと変わった。
ただの英詩ではなく外国人に通用する英詩と言うのが重要なのである。収まるべくして復帰した森川が、坂本英三時代の曲を中心に再結成以降の楽曲を手掛けたのも斬新なアイデアであり、個人的にはグラハム・ボネットと作ったアルバムと一曲も被っていないのが嬉しい。

オープニングナンバーから印象が変わった感が強いのだが、その印象は②で一気に加速、森川もライブで歌い込んだ曲を新たに英詩で歌いなおすと言うのは、かなりの難業だったと推察出来る。それでなくとも坂本英三による渾身の歌入れを取り直すのだ。ましてや、森川の得意なキーで無いものもあったはずである、そんな中でも円熟味を帯びたストロングヴォイスは、源曲のイメージを損なうことなく新たなる解釈を加え、口の肥えたファンの不満を力ずくで抑え込む事に成功しているだろう。
やはり印象に残るのは自分の歌入れのリメイクだ。これに関しては、英詩になっても十分に対応しており、流石は森川と言いたくなるパフォーマンスで見事、期待に応えてくれている。

演奏に関しては概ね元曲に忠実に演奏されており、大きな違いを感じる部分は少ない。勿論ギターソロやフレージングなどライブで叩き上げた部分を反映しているだろうし、リズムプレイも本間から田丸へ変更しているだけに、グルーブの違いと言うのはある。特に⑥など、本間の叩きだすグルーブを掴むのは困難だったろう。スローナンバーだが、⑦も本間独特のタイム感があり、意外と再現するのが難しい。若いドラマーが自分の流儀を持ち込み、オリジナルの味を損なわずプレイすると言うのは難業だったに違いあるまい。
テクニックはあるが、イマイチ華のないギタリスト、清水もプロフェッサーぶりを今作で遺憾なく発揮。独特のスケールの運用や、難解なフレージングを構築するセンス、それでいて癖のないメロディセンスで酔わせるのだから圧巻だ。もっと我儘に振る舞うことも出来るはずなのに、バンドの一部となり柴田直人の求めるギタリスト像を遂行する姿は、職人であり天才と呼んでもオーバーに聴こえないのが清水の魅力であり、アンセムサウンドを支える逸材である事を強く印象付けている。

強烈な挨拶代わりのリメイクベスト、今作が海外でどのような評価を受けるか興味は尽きない。④のような青春歌謡ロックは新鮮に聴こえるのか?②で聴けるメロセンスは日本人ならではのセンスだと思うが、海外ではどのように受け止められるのか?海外のダイハードなメタルマニアの反響が楽しみだ。

残念ながら多くの大御所達は過去の財産にすがり、アイデアをコスリ倒し食い潰す末期症状に陥っているバンドが多い。そんな中で今だ、現役感を誇示するアンセム、その確固たる信念こそが世界に通ずる魅力なんだと思う。それだけに次の新作がどのような展開をするか楽しみである。また外国人に通じない英語と日本語を交えた歌で勝負するのか、ここは本格的な英詩に取り込み、思い出作りではない本気の勝負を掛けるのか、次の一手に期待が膨らみますね。


MOTORHEAD - Bad Magic - Till the End ★★★ (2019-03-28 20:51:01)

燻銀です
泣かせます
ベテランの味わいです


MOTORHEAD - Bad Magic ★★★ (2019-03-28 20:47:01)

よもや今作がレミー・キルスターの遺作となるとは夢にも思わなんだ。制作前から噂になっていたと言われる体調不良など微塵も感じさせない、モーターヘッド印満載の暴走ロックが満載。その魅力は頭2曲で発揮されているが、煙臭いブルースベースの暴走サウンドのカッコよさに、多くのファンは安堵の気持ちに包まれたでしょう。ここまで愚直に自分達のスタイルを踏襲し再現する姿は美しい限りだ。もはや疑いようのないスタイルと音楽性、その魅力をひたすら鍛錬したバンドを前に戯言は無用でしょう。
耳に残るフックとキャッチーさも爆音サウンドを際立たせるのに効果的、やや元気がないのかぁと思わせるレミーをサポートするように味のあるギタープレイが脇を支え、メンバー総動員で事に当たり盛り立てているように聴こえるのも印象的でした。
変わり映えのないスタイルと揶揄されようが、このストレートに叩きつけるパンクメタルロックの純然たる響きに、胸が熱くなりますね。個人的にはスローナンバーも放り込んだ事で、より一層アルバムの中でメリハリが生まれ味わい深いものになった点が肝となっています。老いては益々壮んなるべし、レミー・キルスター率いる、荒くれロックサウンドをもっともっと聴きたかったです。


HIDDEN INTENT - Fear, Prey, Demise ★★★ (2019-03-28 20:27:46)

オーストラリア産のヤングスラッシュトリオが2018年にリリースしたアルバム。弾力のあるへヴィグルーブが勢いよく押し出されるサウンドの心地よさに、懐かしき時代を感じさせるピュアさが何度も言えない空気感を生み出しており、オールドスクールかくあるべきなスタンスの姿勢を披露している。
スラッシュ特有の先の読めない展開も先人達の影響を巧みに取り込み、大胆に動き出すストーリー性の豊かさも抜群の威力を発揮している。その畳み掛けるような展開は、別の曲に変わったような印象さえ与え、聴き手の趣味嗜好にハマれば相当な破壊力となるだろう。ピュアスラッシュと呼ぶに相応しいタイトな演奏力の高さも、そういったスタイルの実直さに反映されており、軽快なへヴィグルーブも骨太さと相まって、実にフレッシュで魅力的に響いている点も見逃せませんね。

スラッシュマニアにとっては、初期衝動を擽るような原始的な響き、そこに多少の現代的なサウンドメイクも放り込みつつも、剛腕メタルを展開する様は、メリハリの効いた楽曲群のおかげで実に新鮮だ。無軌道とは無縁の計算された展開も頼もしい限りです。巧者揃いのトリオバンドですねぇ。


CONCEPTION - My Dark Symphony ★★ (2019-03-25 16:56:45)

プログレッシブパワーメタルバンドConceptionが2018年に復活。プログレ風味満点の高いドラマ性、そこに放り込まれる叙情性、その憂いのある優美なメロディを極限まで高めているのがロイ・カーンの艶やかな歌声だと言うのがポイント。
この手のバンドには、分かりやすい部分は少なくてよい知的好奇心を擽る遊び心や、高い冒険心、あるいはロックの世界への探求心と言った深層部へ切れ込んで欲しい。
そういった好奇心を満たすサウンドとしては大正解の復活劇だろう。彼らが活動していた時期はグランジ真っ只中の90年代だった。どうしても不遇を味わう事になるのだが、今回の復活作も単なる回顧録ではない、現代的なエッセンスを持ち込み、新時代で生き抜くフレッシュ感を持ち合わせているのが素晴らしい。衰え知らずのロイ・カーンの美声に改めて魅了されたのも個人的には良かった。


BLOOD TSUNAMI - Grave Condition ★★★ (2019-03-25 16:23:34)

ノルウェーはオスロ出身の中堅スラッシャー、通産4枚目のアルバムはノリの良いへヴィグルーブを従える切れ味鋭いスラッシュサウンドを叩きつけてきました。NWOTSMの中でもトップクラスの実力を誇っているだけにスピードに特化しつつもバラエティに富んだ楽曲を収録、そのアイデア豊富なアレンジと曲作りの上手さに目を細めてしまいます。
ハインテンションで突っ走るリフ、リズムの嵐、どこか切迫感に満ち溢れており、聴き手の焦燥感をジリジリを煽るような緊張感が、これまた癖になるほど魅力的に映る。ハードコア・デス系という要素もあるが正統的なメタルアプローチもあったりと、アングラ感満載のブラッケンドメタルが轟かせる爆音の破壊力は並はずれたものがある。それでありながらも計算を尽くした無軌道ぶりの演出力も魅力的だ。野蛮な音を聴き憂さ晴らしがしたいと思うマニアにはもってこいのサウンドだろう。
北欧なのに、何故かカラッとした音に聴こえてくるのも、視聴感の爽快さに繋がっているのも見逃せませんね。


VOLCANO - Darker Than Black ★★ (2019-03-24 21:53:41)

つい最近、VOLCANO名義でカヴァーアルバムをリリースしたと思っていたら、新譜のフルアルバムを出してきたんだから驚きです。
近年の盛況ぶりに驚かされますが、今作も従来のスタイルを基盤とした音楽性を踏襲。泣きの曲は泣かせ、ブルータリティなナンバーは徹底的に無慈悲さを強調と、各楽曲の方向性を明確に定める事でメリハリを生み出している。やや泣きの成分が薄まった感覚はあるのだが、聴き込む程に拘りの演出を施しており、安定のブランド力を発揮している。
普遍性を保ちながら新機軸を打ち出す事の難しさ、そして同じ場所に踏みとどまるのではなく、アルバム毎に新しい事にも果敢にチャレンジする姿は現役のバンドならではの強みでしょう。

国産メタルの牙城を守るVOLCANOだが、日本国内のみで認知度を高めるのは難しい。やはり日本の音楽シーンにおいてメタルというジャンルはマイナーな存在であり、特異な目で見られるケースも少なくない。SABER TIGERも海外のレーベルと契約を交わした。満を持してANTHEMも大手レーベルと始動。是非とも屍忌蛇氏にもギターケース片手にプロモーションなどにも精を出して欲しいなぁと思いますね。AVEXはベアナックルからリリースされた名盤と呼ばれる1stも再発された今、このバンドを国内外問わず知らしめる最大のチャンスだと思いますので。


GIOELI-CASTRONOVO - Set the World on Fire - Fall Like an Angel ★★★ (2019-03-23 13:37:42)

イントロからガツーンと掴んできますよね
ドラマ性も有り期待値もあがります
ツインヴォーカルの旨味を堪能できる一曲
このプロジェクトならではのお楽しみでしょう
哀愁とロックな熱量がバランスよく並列されています


GIOELI-CASTRONOVO - Set the World on Fire - Who I Am ★★★ (2019-03-23 13:35:15)

ベタだがイイ曲だ
ジョニーの熱量高めの唄も良いし
ディーンのエモーショナルヴォイスもクールダウンに効果的
両者の絡みも悪くない
今っぽさも忘れていないのがエエね


BACKWATER - Final Strike ★★★ (2019-03-23 13:31:45)

荒くれジャーマントリオによる1986年にリリースされた2nd。まずは前作よりも整合性が増しメタル成分も増量とタイトさが感じてとれる仕様となった。ある意味、プレスラッシュ的なアプローチを取り込んだともいえるのだが、前作同様のVENOM+MOTORHEAD的なスタンスに変わりはなく、若干味付けは変わったが、耳をつんざく粗暴なサウンドは健在とマニアなら安心して手を出せる一品でしょう。
メリハリがついた事でダークな色彩も耳を惹くようになり、このローファイな音質との相性も抜群だ。若干の埃っぽさが汚らしさを倍増させているのも見逃せません。全てにおいてメタルサイトに接近したが故の成長度合い、いい意味での無軌道さを懐かしむ向きもあるが、ダーティで卑しい歌い回しから、粗暴な歌声まで二人のシンガーが歌い分ける事で色も変わり、このバンドの個性を剥き出しにしている。
バランスも良くなく分離も悪いと思えるレコーディングでさえ狙ったものと感じさせるアレンジ力も見事。こういう路線は狙い過ぎると途端にカッコ悪くなるので絶妙だと思う。邪悪でスリリングな暴走サウンドへと進んだバンドの舵取りにも無理無駄を感じさせないのも良かった。


BACKWATER - Revelation ★★ (2019-03-23 13:16:03)

ジャーマンパワー/スピードHM/HRバンドが1984年にリリースした記念すべき1st。2009年には2ndとのカップリングでCD化もされマニアを歓喜させた濃厚な一枚。音楽的な理論などクソ喰らえと言わんばかりのノイジーな爆音を轟かせています。その無軌道とも言える爆裂感は完全にVENOMを彷彿とさせるもの、同じトリオ編成だしフォロワーとして見るのが正しいでしょう。
一般的な人が最もメタルに対して拒否反応が出る騒音の嵐、直情的に刻まれるスピード感を煽るパンキッシュな展開、バッキバキのブンブンベースの迫力もVENOM仕込み、そして感情を押し殺し叫びを上げる唄の呪術的な響き、まさにVENOM+MOTORHEADにメタル成分をチョイ足ししたような音楽性は、当時としては十分に個性的であり、ドイツから、このようなバイオレントかつ下品さを感じさせる粗暴なメタルが登場するとは想像もつきませんでした。
当時はやかましいやっちゃなぁ、上手いか下手かようわからん。など好意的な評価を下さなかったのに、2009年の再発時には、愛すべきZ級のマイナーメタルとして、愛聴することになるのだから、年齢の重ね方とは不思議なものです。
在り来たりのメジャーサウンドに飽きてきた猛者なら、見分を広めるためにもチャレンジして欲しいジャンルではあります。速い曲ばかりと思いきやドゥーミーなWitchchaserを聴かせる技も持っているので、バンドの懐の深さも感じて欲しいですね。


SNOWBLIND - Snowblind - Hold on ★★★ (2019-03-19 21:25:18)

高らかにキーボードがファンファーレの如く鳴り響きます
英国プリティシュハードポップナンバー
どこか頼りない歌い手も7曲目となれば逆に味わい深いものになります
繊細かつダイナミックなメロディアスハードサウンド
捨て曲のない素晴らしいアルバムでした


SNOWBLIND - Snowblind - Losing My Place ★★★ (2019-03-19 21:22:54)

切ないですねぇ
寒々しいメロディが心を冷やしていきます
でも泣かせすぎない爽やかな風が未来を照らす
キーボードも大活躍の美しきブリティッシュロック
真の英国マニアは押さえて欲しいね
またメロディ派も押さえるバンドですよ


SNOWBLIND - Snowblind - Sierra ★★★ (2019-03-19 21:17:58)

ポップだなぁ
そしてミンティアな爽快感
軽やかな口当たり
この曲に限らず
このバンドを聴いていると下村成二郎がいた時代のブリザードを思い出し
無性に聴きたくなるのです


V2 - OUT TO LAUNCH ★★★ (2019-03-19 21:09:29)

後年、Fair Warningのトミー・ハートがいたバンドということでプチ話題になったバンド。マニア筋にとっては、それ以前から渡米後のScorpionsのようなメロディアスなサウンドのジャーマンメタルとして知られており、その洗練されたサウンドはFair Warningのトミー・ハートの威光など借りずとも十分魅力的だった。
今作ではシンガーが交代、そのせいでウンコみたいな扱いを受ける2枚目のアルバムのなのだが、メインストリームに寄り添う洗練されたハードサウンドは前作以上にアメリカン市場を意識した作りとなっており、ザラついたハードテイストと欧州風味満点のメロディが程良く混ざり合い、耳馴染みの良いハードサウンドを披露。ポップでキャッチーさもあるが、メタリックかつエネルギッシュなパワー内包しているので軟弱な要素は薄めなのが、ドイツ産ならではの味わいなんだろう。
トミー・ハートの歌声があれば、なお良かったと言うか彼が唄えば見たいな情景も浮かばせるのが、ちとマイナスなのだが、そんな背景など知らなければ、活きのいい演奏を堪能できるメジャー級のメタルアルバムとして大いに楽しめるだろう。ギターも懐かしきヒーロー然とした派手なプレイで楽曲を盛り立てていますからね。
NWOTHM軍団とは違い、この時代ならではの自然な作りは、身体にスッと入ってきます。ノリ良く攻めてきたんだが、ちょっと変化が欲しいならと思っているときにアコギを活用した、もの悲しいバラードを放り込んできたのが肝。
若い頃は、なぜ甘い和菓子の付け合わせに、塩昆布とか、漬物が出るのかと手を出さなかったが、オジサンになると、あの組み合わせの絶妙さに膝を打つ。むしろ、和菓子の合間に塩っ気の強いものは、お口直しに丁度よいのだ。そんなワビサビを感じさせる選曲に引っ張られ、バラードの次はライブなのか、ライブ風なのか分からないが、ライブ体験が出来る⑥の『Knock Me Out』の勢いは爽快感すら漂っている。やはり何度聴いても良いアルバムであり、コマーシャル性と硬質なメタル感を同時に楽しめる一品だと思いますよ。

音楽は名前ではなく音を楽しむものです。時折ライナーノーツや雑誌の記事を読み漁り理論武装をしてくる輩がいますが、ワタクシは大の苦手です。そんなの5人組の伝言ゲームの4人目みたいなもんですよ。原型と留めいない質の低い伝聞に興味なしです。
ワタクシが聴きたいのは目の前で鳴り響く音の話です。偉い評論家がこう言っていたから凄いとか、ライナーで絶賛されているから凄いとかどうでもよい話。そのライナーや切り抜き記事を咀嚼して語れる人の話は、とても興味がありますが、マルマルは本当に勘弁して欲しい。一ミリも賢く見えませんよ。世間的にアウトローなメタルサウンドを聴いてまで、誰かの意見に足並みを揃えるなどまっぴらゴメンです。そんな事がしたいのであれば、ワタクシは売上順にJ-POPを聴きます。
ワタクシが好きなのは流行り廃りとは無縁のへヴィメタルですのでね。


ROSE ROSE - Brutalize ★★★ (2019-03-19 20:35:57)

1stから4年ぶりにリリースされた2nd。体制もトリオからツインギター編成に4人組に変更、その成果は音楽性にも見事に表れており、へヴィな硬質感もアップ。リズムにも深みが増し、よりソリッドでバイオレントなサウンドへと舵を切る事となった。またギターアプローチにも広がりが増え、メタル的な要素もアップ。そんじょそこらのデスメタル系など、全て駆逐する程の過激さを纏ったダイハードなデス系ハードコアサウンドは、1stで聴けた爽快感や無邪気なお楽しみ感を排除。
厳つく暴れ倒しまくりで聴き手を刺激しまくりです。どこか血生臭い空気感も漂い実にバイオレントなサウンドへと仕上げてきた。
歌い手の粗暴な咆哮スタイルもキレが増しヒステリックな音楽性に拍車を掛けてくる、その熱き血潮が迸る唄は不快感と共に精神的な苦痛を与える刺激を携えており、過激さと暴虐性が増した音楽性との相性も抜群だ。
恐れるものなど何もない、大胆不敵極まりないダイハードメタルサウンドの凄み。邪悪なる激情が渦巻くデス系サウンドの気合いの入りようを、その筋のマニアにとっては確かめる価値があるでしょうね。


ROSE ROSE - Mosh of Ass ★★★ (2019-03-19 20:15:36)

ジャンルを問わず過激なモノを好む方なら知らない者はいないと言われる国産バンドのフルアルバム。当時はスケーターロックなる言葉で呼ばれる事も多く、そのパンキッシュなサウンドにスラッシュ風味を塗しダイハードなハードコアスタイルまで飲み込んだ、音楽性は唯一無二の存在として国内でも多くのフォロワーを生む存在へと上り詰めた。
ある意味、様式と言うかスタイルが確立されていたメタル系のハードサウンドとは微妙に異なるが故に、個人的にはハマらなかったが、あらゆるジャンルを複合的に取り込みハードコアスタイルへと研磨させた音楽性は、メタル系のような深みはないが、性急なビートがアグレッシブにバンドをサウンドを押し上げ、そこにソリッドなリフワークがギャンギャンと喚き立て過激さを牽引、その上でより分かりやすい構造を示し、激しく雄たけびを上げる唄が一体となり一気呵成に突っ走っていきます。
色んな音楽性を詰め込んでも破綻させなかったアイデアと構成力は見事、一曲が短い為に爽快感すらも漂い、スピード感や過激さに比重を置くマニアなら大きな刺激を受けるバンドでしょう。
このバンドの1stはシーンにとって大きな価値のあるものである事は疑いがない。元祖クロスオーバーとも言えるハードコア的な音楽性とメタルの融合、加速度を内包したラウドなサウンドは情緒を排した簡潔極まりないものだが、今なお色褪せる事のない暴力的なスタイルへと仕上がっている。海外のアーティストに走らなくとも日本には、このような優れたバンドがいる事を多くの人に知ってもらいたいですね。


TYSONDOG - Beware of the Dog ★★★ (2019-03-17 17:02:59)

英国はニューキャッスルを中心に活動していたNWOBHMバンドが1984年にリリースした1st。オープニングから切れ味鋭い疾走ナンバーで幕開け、妖しげなメロディが激しく切れ込んでくる様に悶絶。その過激さはプレスラッシュといった迫力があり、早々にグイッとスピーカーに齧りつきそうになるくらい前かがみにさせられます。
どこか煮え切らないが哀愁を帯びたメロディがクールなのにグツグツと沸騰していたり、シャープなのにドンヨリ系のリフなど英国風味満点。これほどの名盤が何故、当時話題にならなかったのか不思議なのだが、雑誌のフォローがなかったというのが一番大きいのだろう。時期的に下火になったNWOBHM、もしこの作品のリリースが2年早ければ、このバンドの価値や歴史は大いに変わっていたろう、攻撃的なドラミングの破壊力たるやね。またレーベルたるNEATのブン投げ仕事がロクなフォローもせずにほったらかしのせいも絶対にあると思うのだが、当時の状況がいかなるものだったか興味も尽きません。
今となってはNEATの落としだねとして、歴史に埋もれているのですが、アッパーな楽曲の持つ破壊力と速さを競うだけではない疾走感、英国的な様式に彩られたパワフルなスピードメタルのクールなキレ味に、今なお大きな刺激を受けますね。


GIOELI-CASTRONOVO - Set the World on Fire - Ride of Your Life ★★★ (2019-03-15 21:05:38)

この曲はメロディアスロックマスターのジム・ピートリックが寄稿
豪華な組み合わせじゃありませんか
ここではディーンが主役で歌い上げています


REVOLUTION SAINTS - Light in the Dark - I Wouldn't Change a Thing ★★★ (2019-03-15 20:54:52)

もはやジャーニーである
恋人同士が喧嘩分けるするシーンも盛り込まれたPV
色んな意味でディーンの近況を想起させますかね
美しき歌モノロックバラード
エモーショナルな歌声を堪能しましょう


REVOLUTION SAINTS - Light in the Dark ★★★ (2019-03-15 20:52:40)

前作で素晴らしい喉を披露したドラマーとしても名高いディーン・カストロノヴァをフィーチャーした歌モノロックプロジェクトの第2弾。今回もFrontiersがバックアップ。お抱えソングライターのアレッサンドロ・デル・ベッキオも前作同様加わり、さらにはダグ&ジャックもソングライティングに知恵を出すと言う豪華な仕様となり、前作以上にバンド感も出ています。

歌い手としての実力にも疑いのない主役たるディーン・カストロノヴォ、彼のエモーショナルな唄を軸としつつも、明朗快活なアメリカンハードも全開に叩きだし、心地よく鳴り響かせています。嫌みのない作り込は焦点を絞り込み、現代的な要素なども盛り込まなかった判断の賜物。ジャーニータイプのオーセンティックなスタイルだが、ダグのハードなギターもしっかり楽しめる仕様は聴き応え十分。流石はFrotiersと言った仕上がりでしょう。ベタに敵うもん無しを見事に体感させてくれましたね。


TALON - Vicious Game ★★★ (2019-03-13 20:48:03)

ジャーマンメタルバンドTALONが勝負を掛けた3rd。リリース時期は1986年、専任シンガーも加入させ隆盛を極めつつあるメタルシーンへと打って出たのは、JP譲りのオーセンティックなメタルサウンド。
キーボードも裏で鳴り響き、間口を広げ派手さも加味されたサウンドと懐かしきHM/HRサウンド。シンガーもリーダであり、以前はギターと兼任だったウベェとまるっきり違う声質ではないので、過去の作品と向き合っても遜色はないだろう。むしろロブ・ハルフォード的なシンガーを迎え、脱NWOBHM路線を打ち出し、当時のJPを模倣したようなメジャー風味の正統派HM/HRサウンドで勝負を仕掛けてきた印象が強い。その為に、初期の頃の灰汁が薄まったため、マニアとしては寂しい気持にもさせるのだろうが、アルバム毎にモデルチェンジを遂げたバンドだけに、この路線への方向転換に違和感はない。
勢い重視からの脱却、楽曲中心の作りだが、どこか洗練されない田舎臭さが独特の空気を生んでいるのが聴きどころ。個人的には、慣れ親しんだ世界観で何とも懐かしい気分にさせてくれる一枚。ラジオ&MTV向け過ぎないが、適度に売れたいと願う大衆性を意識した80年代中期らしい音に収まっているのがポイントです。


44 MAGNUM - ANGEL NUMBER ★★ (2019-03-13 20:21:13)

今や再始動後の活動の方が長くなったベテランバンドの44MAGNUM。ヴォーカルの梅原達也氏も、闘病生活を経てのレコーディングは健常者であるワタクシには、計り知れない苦労もあるのだろうが、実息の協力を得たツインヴォーカル体制も板に付き、今作でも、その旨味を生かしている。
オープニングからハードなナンバーで幕開け、いい意味での古さとヒリリと焼けつくハードテイストがクールな印象を与える好ナンバーだ。それ以降もアヴァンギャルドな雰囲気を加味させつつも、オーソドックなハードサウンドと現代的なエッセンスも抱き合わせたサウンドはベテランならではの解釈で攻めており現役感が強い。手慣れた雰囲気はあれど、これぞ44MAGNUMな雰囲気が充満している。
ベテランらしい重厚感を演出するリズムプレイの深み、割と唄を中心とした作りが多いのに、宮脇のドラムは重くメタリックに響き、吉川は堅実にボトムを支えている。そして主役といっても過言ではない広瀬は、派手に攻めるだけではないシンプルさが逆に新鮮な風を送り込んでいる。ファンが求めるらしさと、新しい事への挑戦と模索、その狭間で揺れる音楽性、何かキメ手に欠けた印象を抱かせるのは何故だろう?その辺りが評価を分けそうです。雰囲気はバッチリなのに不思議なものだ。


BOBBY MESSANO - Messano ★★★ (2019-03-12 16:09:56)

STARZ, Lou Gramm、FIONAの1stやジョー・リン・ターナーのソロなどの仕事で知られるアメリカ人ギタリスト、ボビー・メサノが1989年にMESSANO名義でリリースしたフルアルバム。
爽快感のあるメロディに嫌みなどなく、カラッと乾いているが爽やかな風が優しく頬を撫でていくような優しいハードポップサウンドを披露。主役であるボビーさんは、ギター以外にヴォーカルも担当と八面六臂の大活躍、若干埃っぽいギタープレイもあるが、ブルース臭は皆無、その甲斐あってソフトな口当たりとなっている。
華やいだムードも漂うコマーシャル性の高いアルバム、テクニックではなく楽曲勝負の音楽性は、絶妙なバランス感覚で楽しませてくれる。


DOKKEN - Return to the East Live 2016 ★★ (2019-03-12 15:49:17)

遂に往年のメンバーが再結集。まぁお金の匂いもプンプンしてきますが、ドンとジョージが揃ったライブと言うのは貴重なものだ。相変わらず絡みのない二人だが、両者には間違いなくケミストリーがありマジックが生まれている。犬猿の仲を繋ぐ、ジェフはコーラスワークでも大活躍、衰えの著しいドンを支えている。

ノスタルジー以外の何物でもないライブ盤だけに、熱心なファン以外には旨味が少ないのかも知れないが、オープニング収録の新曲を聴けば、まだまだこのバンドは健在である。
恩讐を乗り越え是非とも再始動して欲しいね。これ以上、衰えたらドンもライブで歌いのはキツイでしょう。


NORTHWARD - Northward ★★★ (2019-03-10 13:34:34)

NIGHTWISHのシンガー、フロール・ヤンセンとPAGAN'S MINDのギター、ヨルン・ヴィグゴ・ロフスタットの二人によるロックプロジェクト。幅広いジャンルをフォローするNUCLEAR BLASTからのリリースだけに、音源を聴くまで音楽性は見てこないのだが、ここで聴けるのは外連味のない、元気溌剌な健康優良児サウンドを披露。ストレートに響かせるハードサウンドと北欧テイスト満載の涼やかでキャッチーなメロディは耳馴染みも良く、また扇情力も抜群。一発で聴き手の身体にスッと馴染んでいきます。
現代的な感性をタップリを含ませてもストレートなHM/HRであるが故に、新旧のファンを満足させる作り込も素晴らしい。老舗大手レーベルからのリリースに嘘はありませんでしたね。
その反面、冒険心の少ないサウンドであるが故のデジャブ感が漂い、どこか熱く成りきれないのだが、鮮烈なリードプレイで華を添えるヨルンのギターを中心とした躍動感溢れるバックの演奏と、瑞々しい女性シンガーの歌い回しも絶妙なので、ここは素直に身を任せ楽しむのが一番でしょう。アコギのバラードもあったりするお約束感も、その筋のマニアには嬉しい限りだ。
昨今のワタクシは貧乏風呂無し四畳半アパート並のNWOBHMに御熱心なので、少々オシャレ過ぎるのです。
普通の人なら全く気にならないでしょう。


FLIGHT - Flight ★★★ (2019-03-09 13:07:54)

ノルウェー出身のツインギター編成による4人組が世に放ったデビュー作。狙っている世界はレトロなサウンド。NWOBHM風味満点の古臭くて湿度がたっぷりと含んだ、あのサウンドを今の自債に再現と所謂NWOTHMなのだが、80年代寄りではなく完全に70年代スタイルのオーセンティックなスタイルを軸足に構えている。
北欧風の涼やかでキャッチーな風が吹かないバンド、いかに北欧初期のスタイルに根差しているともいえ、このバンドの打ち出したサウンドと言うのは近いところではGASKIN辺りを思い出すのだが、その辺のドンヨリ系のメロディアスHM/HRが好きなマニアならたまらないでしょうね。
湿り気のあるメロディを奏でるギターも、チョイ足しブルージーなのも70年代的、そこにロック然とした屈強さと、ハードテイストが絡む事で、独特の間の哀愁味が醸し出されるのが味噌。


大山まき - Acometal ★★ (2019-03-08 19:37:56)

メタルソングをアコギアレンジで歌う女性がいるとYouTubuで話題になった女性シンガーの大山まきさんが、クラウドファンディングを活用してリリースしたアルバム。
今の時代を反映させる出来事ですねぇ。YouTubuからクラウドファンディングへ、実力のある人は、どんどんと世に出るチャンスを自ら掴んでアピールして欲しいですね。
ギミックなし、パワフルな歌声一本で勝負を掛ける姿は男前、色んなファン層を考えた選曲もこういう企画モノとしては正解でしょう。あくまでもメタル以外は聴きたくないと言う人にとっては、つまらない選曲ですが、彼女のパワフルヴォイスを楽しめる佳曲が揃い踏み、後は、今作で名前を売ったので次は、どんな作風のオリジナルで勝負をするかがポイントでしょう。じゃないとロック界のMAY-Jになりますのでね。


Daida Laida - Dreamer's Train ★★★ (2019-03-08 19:22:31)

HM/HRシーンを枠を超え活躍してきた腕のあるミュージシャンが集合したスーパーバンドの1st。
Vo:NoB
G:白田 一秀
B:MASAKI
Ds:JOE
Kb:清水 賢治
上記メンバーによるバンドの始動はチョイとした話題になりましたが、その話題性に負けない現代的なハードサウンドを引っ提げシーンに打って出てきたのですが、全部の曲にサブタイトル○○の唄というのが付いていて、個人的にはそこがムチャクチャダサいと感じてしまうのが残念。
例:Liar~真実の唄~とかね。

その辺りはバンドとコンセプトとして捉えれば、ここで聴けるフレッシュな感覚とメンバーが培ってきた音楽性が巧みに混ざり合ったハード&へヴィな王道サウンドのキレに身震いさせられます。
聴かせ方の上手さもさることながらポイントの押さえ方が上手く、どのチャンネルを捻れば良いのかを熟知したメンバーシップの強みを感じずにはいられませんね。テクニカルな演奏も邪魔にならない程度の自己主張なのに、バチバチと火花を散らしているのが、なんともカッコ良い。
ダイナミックな演奏、キメまくるユニゾン、そんな自由方便なバックを従え貫禄の歌を聴かせるNOBの存在感、誰が主役でもないバンドサウンドなのに、皆が主役のように目立っているのがポイント。破綻させなかったアイデアの勝ちでしょう。


NORWAY - Night Dreams - Night Dreams ★★★ (2019-03-06 22:51:49)

あまーい
ソフトケイスされたメロディアスロック
歌モノマニアにはたまらんでしょうね
チョイと切ないメロディがエエんですよねぇ


NORWAY - Night Dreams - Heartbeat ★★★ (2019-03-06 22:49:39)

甘いわぁ
甘いよ
ロマンですなぁ
歌モノマニアにお勧めですねぇ


SURVIVOR - Eye of the Tiger - Children of the Night ★★★ (2019-03-06 22:41:44)

抑え気味だが上手く個性を見出している
典型的なパターンを複数織り交ぜる手法も見せ方が上手い
このコーラスワークも彼らの強み
名曲の多いバンドですよ


SURVIVOR - When Seconds Count - Backstreet Love Affair ★★★ (2019-03-06 22:38:39)

良く出来ているねぇ
お約束感満載ですが
この手の曲を上手く調理できるバンドでした
好きですよ
ベタに敵う者なし


BONHAM - The Disregard of Timekeeping - Wait for You ★★★ (2019-03-06 22:35:20)

ちょっとやりに行った感の強さは否めないが
息子のイメージを優先した結果だろう
こういうのはファンの期待に応える為にやった方が良いだろう
雰囲気モノだが上手く聴かせている


SHARK ISLAND - Law of the Order - Shake For Me ★★★ (2019-03-06 22:31:58)

90年代を前にしたアメリカンロックな感触がある
ハードでメジャー感もあるがシリアスな作風がこのバンドの魅力だった
後輩たちに先を越されアイデアまで盗まれた感のある苦労人バンド
この曲など最たる例だろう
俺達の方が先に考えたんだと言いたいだろうね


SHARK ISLAND - Law of the Order - Paris Calling ★★★ (2019-03-06 22:29:43)

やっとの思いでデビューに漕ぎ着けた苦労人バンド
本格派のサウンドの隠し味がL.A風味の毒気です
耳触りの良さが返って仇となったのかな?
こういうしっかりとしたバンドサウンドは大好きです


Within the Fire - Still Burning ★★★ (2019-03-05 19:33:24)

US産スラッシャーEnertiaのメンバーが母体となる別プロジェクトバンドなのだろうか?オープニングからインペリテリ風のパワフルなスピードナンバーで幕が開け、そのまま突っ走るのかと思ったら②は歯応えのあるリズミカルなパワーメタルナンバーと一括りに出来ない音楽性を披露。ザクザクと刻まれるエッジの立ったリフワークも耳を惹くが、③のようなメロディアスな叙情派ナンバーも聴かせたりと器用さも顔を出す多彩なバンドサウンドは、メタルらしい魅力に富んでおり、一枚で色んなスタイルを楽しめるのが面白い。
やや曲調を広げ過ぎている点も気にかかるが、それよりも軸足となる硬派なメタルスピリットを演出するへヴィなリズムとギターリフがあれば十分ではないだろうか?コーラスパートにも気を配した歌の重要性もバンドの肝、皆が主役となり盛り立てるバンドサウンドは、オーソドックスだからこそ逆に新鮮味があると思わせるのがポイントだ。ブレないスタンスこそメタルの強み。流行り廃りで基準が変わるのは世の常だが、メタルの世界くらいは、同じ価値観を共有できる仲間が多く集える場所であって欲しい。

このバンドのアルバムには、そんな懐かしきメタル愛が詰まっている。スラッシーさとパワフルに迫る迫力、そして憂いも感じられるダークテイストも強めのメロディは、US産とは思えない情緒もあり、武骨なメタルスタイルに現代的なエッセンスを加えた洗練度に熟練の技を感じますね。


Dexter Ward - Rendezvous with Destiny ★★★ (2019-03-05 19:08:14)

RIOTのトリビュートアルバムにも参加したギリシャの正統派HM/HRバンドが2016年にリリースした2nd。
エピカルなドラマ性と硬派な質感はへヴィメタルに由来するところも大きいが、このバンドは、そこに親しみやすいメロディも盛り込み大衆性も忘れていないのがポイント。色んな面で亜流的な曲作りも散見出来るのだが、それは逆説的に真摯にメタルへと向き合っている証拠ともとれ、何を期待して聴くかで評価も大きく分かれそうです。メイデンが好きなベースもバキバキと言っていて、ツボを押さえたプレイの数々はメタル魂を擽ってくるだろう。
パワーメタルほど愚直ではなく、エピックメタルのようなむせ返る重厚感はない、でも速さでお茶を濁すような誤魔化しもない分、やはり聴いていて好感がもてる。へヴィメタルならではのドラマ性、そしてパワフルさとメロディアス加減の絶妙感、重すぎず軽過ぎないやり口は、ポピュリズムとは無縁のオジサンの耳に丁度よいです。


SWEET & LYNCH - Only to Rise ★★★ (2019-03-03 11:39:02)

80年代のアメリカンロックシーンにおいてブイブイ言わせていたジョージ・リンチとマイケル・スウィートが共演するという夢のタッグが発表された。正直ジョージに関しては、合間にT&NやLYNCH MOBもあったりと、どうにも腰の据わりの悪さばかりを感じ蓋を開けるまでイマイチ信頼のおけないユニットだったのだが、ここで聴けるのは中途半端なブルース路線でもDOKKENをこするだけではない、普遍的なスタンスのHM/HRサウンドを披露。相変わらず艶やかで張りのある歌声を聴かせてくれたマイケルのおかげで、地味目の曲にも一輪の花が咲いている。
ジョージが差別化を図る意味もあるのか、やや置きに行ったようなギタープレイに終始しているのがチョイと気がかりで、その辺りが物足りなさを誘発するのだが、それでも二人の共演には大きな可能性があり、スーパーヴォーカルの隣にギターヒーローがいると言うのは大きな武器であり個性だ。両者の共存がこのバンドのカギを握るのだろう。
質の高いが、やや置きにいった楽曲。それは個人的な期待値に表れであり、コンパクトに纏め上げた良質な楽曲とマイケルの美声、これだけあれば十分でしょう。正統性の高いメロディアスHM/HRサウンドが大好物の方なら大いに楽しめるでしょうね。個人的にはジョージの振り切ったソロが聴きたかった。


Hyena - Keep It True ★★★ (2019-03-03 11:21:04)

南米はペルー出身の正統派HM/HRバンドが2019年に配信したEP。今やBandcampなどを通せば簡単にデジタル配信が可能な時代。売り手も作り手も最小限のリスクで世の中に提示できる時代に変換しています。こういう現地の人しか知らないようなバンドも直ぐ様、音源と出せると言うのはとても良い時代になったと思いますね。
⑤はTygers Of Pan Tang 、⑥はRandy のカヴァーとマニアなら涙を流すようなマニアっぷりを発揮する選曲に唸りますが、ライブというよりは、リハーサルテイク的なものをねじ込んだだけなので完全にボートラ扱いです。それでもこういう選曲を見るだけで、このバンドの音が聞こえてきそうなのが何とも嬉しい限りです。

アルバムタイトル通り、純然たるトラディショナルサウンドの再考、それはオリジナルティに欠けたサウンドかも知れません。過去の流用、毎度お馴染み、古臭い、等などケチをつけるのは簡単ですが、この時代の音源を聴き覚醒されたマニアなら、何かしら感情に波風を立てるサウンドであることに変わりはなく、若い人にはメタルの基本として一度は通って欲しいサウンドであります。
回転するリフワーク、小気味よく疾走する直線的なリズム、そこに乗る女性シンガーのストレートな歌唱スタイルと、往年のNWOBHMのデモを掘り起こしたものです、と言われても疑いのないような音がここにありますのでね。


T&N - Slave to the Empire ★★ (2019-03-03 11:02:10)

ドン・ドッケン抜きのドッケン組が揃ったバンドによる1st。ここでリードシンガーを務めるのはジェフ・ピルソン。DOKKENのカヴァー曲はゲストシンガーを迎え制作と、純然たる新譜としては、ややインパクトに欠けるのだが、往年のサウンドが現代に蘇った感は十分にある。あとはオリジナルとボートラ的な立ち位置のカヴァー曲の関連性をどう受け止めるかで評価も分かれるでしょう。
個人的には少々、DOKKENに頼りすぎ感が無きにしも非ずで、イマイチ素直に入ってこないのだが、オープニングから気合の入ったDOKKEN風味満点のメロディアスHM/HRナンバーを聴かされると、否応なしに身体が勝手に動き出し熱くなります。
まぁ、それは懐かしさによるところが大きいのですが…ね。
昔から、曲作りは勿論、多くのアイデアを寄せていたジェフ・ピルソンの存在は大きい。そしてジョージのギターは、今の自分を明確に打ち出している。それは過去の曲と新曲を聴き比べれば明らかだ。


ESPERANTO - Esperanto Rock Orchestra ★★★ (2019-03-02 10:41:28)

アルバムタイトルが示すようにヴァイオリンにチェロ、ヴィオラが加わる12人編成のロックプロジェクトチーム。参加メンバーの国籍も多彩で、まさにロックオーケストラを形成しているようだ。
枠組みに囚われない発想なのだが、けして難解で分かる人だけが分かればよいといったスタンスではなく、キャッチーかつファンキーなノリも加味した耳に楽しいロックサウンドへと仕上げている。
クラシックというよりは酒場で楽しく聴けるパブ風ポピュラーミュージックへと接近を巧みに図りつつも、安直な手法でお茶を濁すような事はせずに、重すぎず軽過ぎないアンサンブルを放り込み、先の読ませない展開で聴き手を楽しませてくれます。
シンガーも複数人用意、男女混成にした事でより深みが増しているのも見逃せません。
弦楽器人が主導権を握りつつもキーボードが俯瞰的な立場から全体を主導しているようにも感じられ、そのスケール感を広げ過ぎて分けが分からなくならぬように、リズムプレイが枠組みを形成している様に匠を感じますね。

プログレを語り他のバンドと比較できるほどの知識はないが、70年代のロックに精通している人や、真のプログレマニアにとっては、超が付く程の有名バンドであり、なんならスタンダードな部類に入ると言うのだから恐れ入る。世代世代でマニアはいます。雑誌偏重じゃない人の意見が実に刺激的で面白い。こういうまだ見ぬバンドが沢山、いる事を教えてくれますからね。

クラシックとソウルミュージックの融合とも言える実験的な要素が詰まったロックオーケストラ。ハードな耳を休めたいが、やすもんのロックは聴きたくないというマニアにはうってつけでしょう。
プログレは奥が深いなぁ。高尚だし魔境過ぎて手が出んよ。


Nutz - Hard Nutz ★★★ (2019-03-02 10:20:38)

新たにキーボード奏者を正式メンバーに加え5人編成へと生まれかわった1977年リリースの3rd。今まで以上にキーボードにも比重を置く事で音楽性に広がりと深みがましたサウンドは、前作と比べるとアンサンブルの強化はされたが、Hard Nutzというタイトルの割には前作よりも洗練されたポップサウンドを披露。このバンドの強みと言える華麗なコーラスワークも見事に決まり厚みを増したポップロックスタイルへと昇華している。

時代的にニューウェーブなどに押される形となったハードロック勢。このグループの立ち位置は非常に面白い。英国的なニュアンスも強いのに、爽快感やポップセンスにはアメリカンな要素も感じられ、なんとも質の高いプレイとアレンジで楽しませてくれるバンドでした。センスのあるボーカルハーモニーや枯れた味わいのギターなどジンワリと沁み入る旨味もありますよぁ。
有名どころじゃなくとも優れたロックバンドは山ほどあります、70年代ってのは魅力的なシーンを形成していたなぁ。


SHAH - P.S.I.H.O. ★★ (2019-03-02 10:06:40)

ロシアンメタルを牽引してきたロシアンスラッシャーのラストアルバムにて4枚目。オープニングから90年代中期の音楽性を引きずるモダン臭に、ロシアにもオルタナ・グランジの波は押し寄せていたのかと驚きます。スタイル的にも癖が強めのロシアンスラッシュ風味よりも、現代的なスタイルを加味させたMegadeth的な要素も強まり、巧みに時代性を取り込んでいます。
このアルバムを最後に解散してしまった為に実情は分からないが、ヨーロピアン調のメロディアスさとグルーヴィーなサウンドの相性は思いのほか上手く融合しており、可能性を感じさせるスタイルに昇華していただけに残念だ。
こういう作風が2,3枚と続くと、スラッシュマニアにはキツくなるが、これも時代の流れだよと妙に納得出来る仕上がりになっているのが面白い。
早々と廃盤&脆弱な流通の為に長らく市場で見かける事はなかったが、今ではダウンロード盤が安価で手に入る時代になりました。これを機にロシアンメタルに触れるのも一興かと思います。
②とか聴くとメロディアスなサビに驚くのだが、変貌した音楽性よりも、やはりダイナミズムに欠ける音質が一番キツイと思う。これもロシアだよなぁ。


INTRUDER(THRASH) - A Higher Form of Killing ★★★ (2019-02-27 17:28:23)

パワーメタル色も強かった1stから完全にスラッシュサウンドへと進化を遂げた2枚目のアルバム。ツインギター体制も功を奏したのか、一寸先の展開が読めないスリリングなプレイの応酬に緊張感もMAXとスラッシュならではの旨味が倍増。ベイエリア風でもあるが、よりテクニカルな要素も強め、ファットなギターの音像はベイエリア勢がナイフで刻みこむのに対して、こちらは斧をブン回しているような苛烈さがある。
ややカッチリまとまった感はあるのだが、その整合性もスラッシュならではの旨味として楽しむのが一番。この時期に溢れ返ったメタリカクローンとは一線を画すスラッシュサウンドを響かせ、多くのマニアの心を掴む事に成功している。特にスピート重視の姿勢で押し切らない、工夫を凝らした構成力は聴く者を興奮の坩堝へと運ぶだろう。


LADY SABRE - Enchanted ★★ (2019-02-27 17:16:00)

女性シンガー、サンドラ・トーマスがフロントを飾るフロリダの4人組が1989年にリリースした1st。サウンド的にはDIO風味のエピカルなメタルにHEARTのような泥臭さのあるハードロックテイストを折りまぜたサウンドを披露。しっかりと歌い込める実力派のシンガーは頼もしい限りで、同時期に活躍した女性シンガー人にも負けないハイクラスのパフォーマンスを披露しています。
自主製作故に音質も緩く、15曲を詰め込んだ作風は長尺を感じずにはいられないのだが、アンサンブル重視のメロディアスHM/HRはUS産ならではのアングラコンクリートスタイルも完備しており、そこにねじ込まれる妖しげなフレーズは、今後に期待を持たせる出来栄えである。
結局、このバンドは今作を残し解散、各メンバーのその後は知れないが、リーダーであるギターのクリス・ウォーレンも色気のあるソロを奏でていただけに(こういう路線を進むUS産は貴重)次の一手がなかったのは残念でしたね。


THIN LIZZY - Thunder and Lightning - Cold Sweat ★★★ (2019-02-26 17:14:04)

THIN LIZZYと言えば個人的にはこの曲を思い出します
サビのキャッチーさも耳を惹くが
AメロBメロで漂う火薬の匂いが漂う男の哀愁美がカッコいいねぇ


Nutz - Nutz Too ★★★ (2019-02-26 17:08:29)

イギリスはリバプール辺りを中心に活動していたブリティシュロックバンドが1975年にリリースした2nd。適度なハードさに負けないくらい甘口のポップなメロディを嫌みなく溶け込ませる事に成功。この何とも言えない相反する融合が実に魅力的であり、まだまだ完熟しきれていない70年代のロックシーンならではのバンドであろう。ZEPがサイケにブルース、DPはクラシックをルーツに持っていたりする中で、このバンドはその両者からも距離を置きつつも、巧みなポップセンスを重厚なアンサンブルと、華麗なコーラスワークで挟みこみ独特のスタンスで聴かせる手腕に終始しており、④曲目の『Change's Coming』などで聴ける哀愁美も絡めたハードサウンドは、このバンドならではの強み。
70年代に主役不在とも言えるバンドスタイルは、ある意味健全なパワーバランスを保持しており、楽曲重視で勝負している姿は好感が持てる。また無駄なインプロがない分、楽曲もコンパクトで聴きやすいのもポイント。
このバンド、日本でもイギリスでもイマイチ人気がないと言うのが悲しい。日本で人気が出なかったのはルックスが良くないので雑誌に取り上げてもらえなかった。でも一部の雑誌偏重じゃない筋金入りの英国ロックマニアの間では高い音楽性を認め、愛されていたので、英国風味満点のハード&ポップスなサウンドが好みの方なら大いに楽しめるでしょう。


AXEMASTER - Blessing in the Skies ★★ (2019-02-26 16:43:36)

オハイオ出身のUS産パワーメタルトリオによる記念すべき1st。実力がやりたい事に追い付いていない典型的なタイプのバンド。下手だのダサいの音悪いのの三拍子の揃い踏みに、真っ当なメタルファンにとっては耳を汚すだけの存在なのかもしれませんが、このゴツゴツとした手触りの荒くれサウンドを聴かされたら、クサレメタル愛好家としては無視するわけにはいきません、ギッコンバッコンとたどたどしさもあるリズムプレイの不格好さすら、これが味だよおっかさんと目を細め、力技で歌い上げる無理目のシンガーの歌唱スタイルに、三歩進んで二歩下がる感覚を覚えずにはいられません。やはりメイデンもJPも一日にしてならずだよなぁ。

しかし、このバンド、その強靭なメタルスピリットと野性味あふれる男臭さが噛み合った瞬間のパワーは、メタルバンドかくあるべきな魅力に包まれており、粗暴なロックナンバーも含め、独特のダイナミズムを生み出している。そこに猛烈な愛着を持ってしまうのがマニアの悲しい性です。それにしても酷い音質だなぁ。


BEAST IN BLACK - From Hell with Love - Die by the Blade ★★ (2019-02-25 10:43:32)

ノリノリのダンサンブルなナンバー
これはシングル向けにピッタリです
ジャンル不問だから売れるわなぁ


BEAST IN BLACK - From Hell with Love - Sweet True Lies ★★★ (2019-02-25 10:39:17)

大英青春ドラマのような楽曲ですね
伊藤かずえ、松村雄基、名古屋章、国広富之、鶴見真吾、岡田奈々、比企理恵、石井めぐみ、大沢逸美、梶芽衣子、沢向要士、下川辰平、堀ちえみ、寺泉憲、若林豪、宮川一朗太、フローレンス芳賀、竹本孝之、岩崎良美、小沢仁志、湯江健幸、相楽ハル子などなど、頭の中を走馬灯にように、かつての名シーンが思い浮かびます。
天使のアッパーカットだなぁ


BEAST IN BLACK - From Hell with Love - From Hell with Love ★★ (2019-02-25 10:25:31)

トランスミュージックとへヴィメタルの融合
これからのメタル像を提示しているようだ
これならばジャンルの垣根を超えて色んなフェスに参加しても違和感がない
普段メタルを聴かない人が聴いても楽しめる要素も大だ
BABY METAL同様にハード&へヴィサウンドの入り口になれば良いでしょう


X JAPAN - 配信限定シングル - Born to Be Free ★★★ (2019-02-25 10:21:06)

このバンドらしい美しいイントロ
そしてモダンさも加味したへヴィサウンド
ポップでメロディアスなサビメロ
全てが一級品
自分達のイメージを損なわず新しい局面に飛び込んだ攻めの姿勢は素晴らしい
やっぱり紅とかサイレントジェラシーのパート2.3.4みたいな曲じゃないと成功しないのか?


X JAPAN - Vanishing Vision - I’LL KILL YOU ★★ (2019-02-25 10:04:55)

このバンドの代名詞となるスピード歌謡メタルナンバー
モノ悲しいメロディラインにポップなセンスを盛り込む事で独自性を加味させた
アグレッションだが線の細いギターサウンドが気になる
それでも自分達のやりたい事を明確に示した大切な一曲
色んな意味でヴィジュアル系の宿命のような雰囲気が漂っている


X JAPAN - Vanishing Vision - Sadistic Desire ★★ (2019-02-25 09:58:33)

横須賀サーベルタイガーの曲をリメイク
このバンドの曲になっている
初期のバンドサウンドの中で
ポップなメロディラインが絶妙なコントラストを生み出している


X JAPAN - Vanishing Vision - Phantom of Guilt ★★ (2019-02-25 09:55:21)

妖艶なヴィジュアルをサウンドで表現したような曲
歌い手も無理目でないので聴きやすい
もう少し無駄を省けばなお良かった


X JAPAN - Vanishing Vision - Vanishing Love ★★ (2019-02-25 09:51:33)

荒くれ暴走歌謡メタル
これぞX-JAPANな様式に溢れている
どうしても恥ずかしさは禁じ得ないのだが
緩急を用いたドラマ性は
このバンドの真骨頂
これでギターコンビの音がもっとガツンとくるエッジがあれば良かった
既にファン層を見極めていた運営サイドの勝ちである


X JAPAN - Vanishing Vision - Alive ★★★ (2019-02-25 09:47:26)

クラシックの導入の仕方など仕掛けが上手だ
歌い手も苦しそうだが
これはこれで悪くない
分離したクリアーな音質で聴きたい曲だ
このバンドらしいドラマ性も丁度よい


X JAPAN - Vanishing Vision (2019-02-25 09:43:38)

のちに売れすぎた為にバンドの本質がすっかり見えなくなったバンドの代表格。GUN'S N' ROSESなども同じような枠組みとなるだろう。神格化されすぎたバンドの悲劇をこのバンドから見てしまう。メンバーのスキャンダラスな人生をみれば尚更、不憫に感じてしまう。大きなイメージの中で大金が動き、自分達を見失ってしまった。純朴な青年達が翻弄された人生。クィーンなんかよりもよっぽど面白い映画が作れそうな気がする。

歌謡曲にも通ずる親しみやすいメロディをスピーディーに演奏する事で過激さを演出、ド派手なヴィジュアルと相まって独自性を演出していた。ヘアメタル勢に対する日本的なアプローチに見た目なのだが、やり過ぎの盛り過ぎが後続に与えた影響は大きくヴィジュアル系という言葉を生み出す先駆者といって間違いないだろう。
しかし、金儲けの大人達が真似したはルックスだけで、このバンドのようなメタルテイストを残したバンドは皆無。ペラッペラのアルペジオを弾き、フニャフニャの軟弱ギターサウンドで埋め尽くされていた。歌い手は皆、歌唱力不足で声が裏返る輩ばかり、本当に厳しい音楽シーンを形成する事となる。そんなグループの親玉にされた、このバンドの悲劇は特定のマニアを生み出す事に終始してしまい。ダイハードなメタルファンからは、心底嫌われる存在となってしまった。それまでも顕著だった、所謂洋楽至上主義者との溝を決定的なものとしたバンドかもしれない。彼らの成功により、国内のメタルシーンは死んだ。
それはX-JAPANが悪いのではない、この勢いに太刀打ちできるバンドがいなかったと言えるだろう。

ちなみに、彼らの事はメンバーが流動的な時代に何度かライブに足を運び、色んなバンドと対バンしていた為に見る機会がそれなりにあった。それだけに、今作リリースに伴うファンの動きの大きさを如実に感じている。黄色い歓声で埋め尽くされるライブハウス、普段はお目にかかれないファン層に度肝を抜かれた。これは間違いなく成功するバンドだろうと感じた。しかし、当時も今も差別用語のようなメタルというジャンルではなく、もっと飛び抜けた音楽性で成功すると思っていました。
メジャーデビュー後の成功にも驚きを感じていない人も多かったでしょう。あれだけのフォロワーを瞬時に生み出したのは、単に見た目が派手だけではありえないと思います。
音そのものに魅力があったのは間違いないでしょう。そして日本人はスピーディーで好戦的なサウンドが好きなんだといのも再確認しました。ようなイメージなんだということも同時に感じましたね。
空前絶後の成功を収めたX-JAPAN。彼らの快進撃はちょっとしたニュースですよ。

今作で聴けるのは自分達の愛するへヴィメタル対する忠実なるアティテュードの解放。日本人のエッセンスをこれでもかと塗したメロディは、時として恥ずかしくなる程、歌謡テイスト満載だ。その臭さに赤面するのだが、それらをなぎ倒し、ぶっ壊すスピードとアグレッションが共存していた。日本人による日本人の為のサウンド。彼らのtoo much感に付き合えれば至高のサウンドへと昇華するのだろう。


SAINTS ANGER - Danger Metal ★★ (2019-02-25 09:13:56)

Mausoleum Recordsからデビューを飾ったジャーマンバンドが1985年にリリースした1st。完全にメイデン、JPといったバンドからの影響も大な音楽性をHM/HRの王道を突き進むモノ、そこにドイツ由来の生真面目さが加わるのだから苦手な人には味も素っ気もないD級サウンドとなる。実際にそうなのだが、クサレメタル愛好家の世界に足を踏み入れた猛者にとっては、そこが最大に聴きどころに変換されるのだから恐ろしい。
小細工無用さかくる単調さ、音質のショボさからくるパワー不足感、新鮮味のないリフワーク、それでも聴かせ続けれるのは、このバンドが真摯にメタルと向き合い、自分たちなりの細部に拘ったメタル愛に尽きる。○○フレーズを拝借するのも若さゆえに過ち、そういった面も含め愛さずにはいられないマイナーリーグの7番バッターです。
このあとバンドは一旦解散、1990年頃に再び結集、そしてバンド名をPALACEと改め激動の90年代を突き進んで行きました。


URIAH HEEP - Living the Dream - Knocking at My Door ★★★ (2019-02-24 09:53:46)

再結成後のパープル風味も感じるが
コチラの方が圧倒的に現役感が強い
バーニーの歌声もフィット
若々しくもベテランの味わいを感じさせる名曲だ


URIAH HEEP - Living the Dream - Grazed by Heaven ★★★ (2019-02-24 09:51:58)

URIAH HEEPとしてはハードでアッパーな質感を増した疾走ナンバー
オープニングから元気溌剌オロナミンCな楽曲で幕開け
オルガンがエグイくらいに煽っているねぇ


URIAH HEEP - Living the Dream ★★★ (2019-02-24 09:49:20)

近年における古典ロックの再興というのか復興ぶりには正直、戸惑いを感じずにはいられないのですが、なにはともあれ流行り廃りを追い求めないワタクシには腑に落ちない点はあれど、現代のリバイバルブームを素直に受け止めております。
そんな時代背景もあるのか、今作におけるURIAH HEEPの現役感には恐れ入った。これが結成50周年を祝うバンドの音なのだろう。
古典スタイルではあるが、荒々しいスピード感の増した音楽性、ミック・ボックスのギターは燻銀の味わいの中で若々しい逞しさ倍増、そこに多彩な鍵盤を操るフィル・ランゾンが濃厚な絡みでバンドサウンドに厚みを持たせ、このバンドならではの味わいを深めている。
真新しさなど皆無、しかし時流に乗ったと言うのか、自らも牽引したと言うのか、常に音楽性を研磨しつつ、鍛錬を怠らなかったバンドが積み上げた音楽性に嘘偽りなど一切なく、真摯にファンと向き合い求められるものを提示した形となった。

個人的には、ここまで鮮度の高い音楽性を披露となると、良くも悪くも深みに欠けるバーニー・ショウの存在かチョイと気になるのだが、それは無い物ねだりと言うものだろう。むしろ、ミック、フィル、バーニーの3人が集まりボーカルのディレクションやハーモニーを考えていると言うのなら、この3人の体制は正解なのだ。
オープニングが新ベーシストのボブ・リマーとジェフ・スコット・ソートが書いた曲を採用しているバンド体制にも健全さを感じる。それにしても、ここまで現役感を損なわないバンドと言うのは稀有である。DPは衰えたイアンのいる懐メロバンドだ。JPの威厳とクラシックナンバーで食つないでいる。両者とも雰囲気重視のバンドになってしまった。オジーはオリジナルサバスの時点で終わっている。今後は現代的なアメリカンマーケットとイメージを重視したスタンスで喰っていけば間違いは起きない。
そんなベテラン勢を尻目に、作品毎にフレッシュな風を送り続けるURIAH HEEPの凄さは感嘆あるのみ。売れようがタイムリーなスタイルかはさておいて、あるがままを受け止めロックし続ける姿こそ、一番メタルな生き方である。
今、一番若い人に触れて欲しい古典ロックの傑作。クィーンブームに乗り、こういうバンドも見直されたら良いのになぁ。


HARTMANN - Out in the Cold ★★★ (2019-02-23 08:45:33)

知らんうちにズル剥けのオッサンになっていたオリバー・ハートマンだが歌のうまさは健在(写真は不自然なくらい頭を切ったカットばかりです)。自らの歌のうまさを知らしめるプロジェクトバンドだけに、彼のソウルフルな歌声とフック満載のメロディが力強く抱きしめてくれます。
歌モノなのに甘口に聴かせない男の哀愁美、でも口当たりな滑らかであり、芳醇な香りが鼻腔を擽る、コク深い大人のロックを楽しめる一品。欧州産のポップスにも通ずるような親しみやすいメロディは必ずや日本人の感性にマッチするはず。演者の志向が一体となり放たれた音楽性、その重みと説得力の高さも聴きどころ、その隙のない作りに魅了されました。


EMPTY TREMOR - The Alien Inside - A New World ★★★ (2019-02-23 08:26:23)

後半徐々に盛り上がりを見せるプログレハードナンバー
カンサス辺りを彷彿とさせるサウンドは聴き応え十分


EMPTY TREMOR - The Alien Inside ★★ (2019-02-23 08:25:22)

イタリアのプログレバンド。リリースは我らがFrontiers Recordsです。
オープニングからモダンかつへヴィなプログレメタルで幕開け、濃厚な世界観に押しつぶされそうになりますが、②では早々と壮麗なメロディが優美なステップを刻むメロディアスロックを披露したりと、完全にDREAM THEATERを模倣としたスタイルのバンドサウンドで勝負。少々寄せ過ぎなきらいはあるのだが、効果的な場面展開を作り出す手腕は見事。先人達のアイデアをスクラップ&ビルドした作風は、Dream TheatreやFates Warningといったプログレメタルマニアなら大いに楽しめる要素があるでしょう。
やり過ぎ感が気になるとダメだが、ここで歌を披露するオリバー・ハートマンの温かみのある歌声は、無機質なサウンドの中に有機的な要素を盛り込み絶妙なバランス感覚を持ち込んでいる。


AT VANCE - No Escape ★★★ (2019-02-23 08:03:08)

北欧風のネオクラサウンドを奏でるドイツ産のバンド。欧州風味満点の叙情派メロディと教科書通りとも言えるネオクラ風味満点のサウンドは、少々類型的ではあるのだが、時代は1999年、彼らはネオクラマニアにとって救世主のような存在だったでしょうね。
このバンドの特色と言えば甘美なスウィートメロディとは無縁のパワフルさ、ともすればキラ星の如き輝きを魅せるオーロラスタイルが北欧なのだが、彼らはジャーマンバンド。その力強さが甘さを程良く鍛錬しパンチを効かせている。そのスタイルに一役買っているのが、フロンロマンを飾るオリバー・ハードマン(当時はこう名乗っていた)の存在感。適度に太さのある声はジェフ・スコット・ソートを思い出させるものであり、あそこまでザラついていないが、彼の鍛錬されたパワフルな歌声は多くのネオクラ系にありがちのスタイルと一線を画す個性を醸し出している。
速さや分かりやすいメロディを求められがちのネオクラ系だが、ここではテクニカルなソロやスピード感だけではない、テクニックに埋没しないフィーリングがしっかりと感じられるギタープレイがあるのが何よりも嬉しい。
元の版権が今は亡きドイツのShark Records、国内盤はDreamchaserと言う事で、中々商品を見つけるのは難しいかも知れないが、お得なダウンロードや音楽専門のサイトなどで簡単に聴けるので、ネオクラ系が好きな人は大いに楽しめるでしょう。


AT VANCE - No Escape - Lost in Your Love ★★★ (2019-02-23 07:49:25)

壮麗なオーケストレーションが豪華過ぎないのが聴きやすい
こういう歌いわ回しが出来るオリバーがMVP
曲が良くでも歌がショボければ魅力も半減ですからねぇ
カロリーオフのジェフ・スコット・ソートだなぁ


AT VANCE - No Escape - Seven Seas ★★★ (2019-02-23 07:46:23)

様式美サバス風の濃厚な一曲
こういう曲をサラリとねじ込める姿に
バンドの力量の高さを感じるねぇ


BRAZEN ABBOT - Guilty as Sin - Guilty as Sin ★★★ (2019-02-21 13:17:02)

ブルージーな味わいの一曲
ニコロは上手いギタリストですよ
カヴァーデイルの姿が思い浮かぶような曲ですが
あえて狙っていの作風です
ここではジョーが担当
今作に参加していたヨルン・ランデに歌わせなかったのは賢明な判断だと思う
彼が歌えばパロディになるよ


BRAZEN ABBOT - Guilty as Sin - Supernatural ★★★ (2019-02-21 13:10:21)

渋いなぁ
ジョーの渋みを増した歌声が耳を惹きますねぇ
オーセンティックなハードサウンドに彼の歌声が華を添えています
歌メロもイイんだよなぁ


MOTHER'S ARMY - Mother's Army (2019-02-21 13:00:39)

ジョー・リン・ターナーを溺愛する現BURRN!編集長の愛に溢れたライナーに詳しいバイオがあるのですが、元はギターのジェフ・ワトソンのソロか発生したバンド。シンガーもレコーディング直前までウィリー・セルツァーが務めており、恐らくデモや歌入れを済ませていた可能性すらあるアルバムである。
契約にこぎつける為に無名のシンガーでは厳しいと判断したのか急遽参加したのがジョー・リン・ターナーだった。そのおかげで日本のレコード会社と契約獲得。晴れてスーパーグループ的な扱いを受けて、ちょいとしたニュースにもなった。

アルバムの幕開けから地味な曲が続き、おやおやと思っていたら、そのままアルバムがクローズする内容。グランジ・オルタナ勢の影響があったのかも知れないが、ジョーが考えたとは思えないフックに乏しい歌メロが満載。イマイチキレのないジェフのソングライティング力と相まって、スーパーグループの名前にそぐわない内容となってしまった。
コーラスにウィリー・セルツァーがクレジットされているから、ジョーは、前任者をなぞっただけと思われる。流石の広瀬さんもライナーでは、ほとんど作風に触れていなかった、そんな悪い情報満載のデビュー作である。

今作最大の問題点は、契約を日本以外で取れなかった事が全てを証明しています。時代が1993年だからというだけではなく、これだけのメンツが揃っても海外のインディ系が無視した程、厳しい内容だったという事でしょう。

不運の男ジョー・リン・ターナー。彼は常に歴史に埋もれる運命だ。RAINBOW解散後、満を持してリリースしたソロもアメリカでは売れず、頼みの日本でも低評価を喰らい惨敗。その後は楽曲提供やレコーディングのお手伝いで食いつないだビックマウスなジョー。
瀕死のインギー復活アルバムに、忘れ去られたジョーが参加した時は、誰だ的なムードが漂っていた。そんな中でアルバムの帯タタキに広瀬さんが稀代の名シンガー、ジョー・リン・ターナー参加と寄稿していたインパクトは忘れられない。インギーとロシアのコンサートにも帯同したジョー、シーンに躍り出たのもつかの間のMOTHER'S ARMY事件だった。
ジョー・リン・ターナーの黒歴史と言われる問題作。俺も広瀬編集長に負けないぐらいジョーが大好きだといマニアなら、絶対に避けては通れない一枚です。
この後、数多くのプロジェクトに顔を出すジョー、90年代の苦しい時代に彼は世界中を飛び回り歌っていた。


MOTHER'S ARMY - Fire on the Moon ★★ (2019-02-21 12:27:11)

ドラマーがカーマイン・アピスからエインズレー・ダンバーに変更されてリリースされた3枚目のアルバム。前2作の失敗を受け、今までで一番ジョー・リン・ターナーの歌を中心とした作りになったブルージーかつハードサウンドに回帰した意欲作。
リリース時が1998年と言う事で華やかなさはないが、それでも十分、メロディアスでキャッチーと思えるメロディが増量され耳馴染みよく飛び込んでくる。
安定感のあるプレイは、やや面白みに欠ける。特にジェフの地味さ加減は今まで以上だが、ベテランリズム隊の重厚なプレイと、渋みを増したジョーの歌がフォローと今作の底上げに貢献している。
各自が楽曲を持ち込み、制作したのが功を奏した形となった。ブルージーなハードサウンドを基調とした音楽性は、時代性やイメージとしては遜色ないが、参加メンバーを鑑みると期待外れ感は否めず、リリースもアメリカではなくドイツのレーベルだった事も頷ける(国内盤はビクター)。
結局セールスは惨敗、今作リリース後に早々とバンドは終わりを迎えるのだが(そもそも実態があったのか分からない)、日本では知名度のあるメンツが揃っていただけに、この結果は残念としか言いようがありません。
ボブ・デイズリーのベースラインは相変わらず面白い。ジョー・リン・ターナー節も聴けた、こういうアルバムを2枚目に出していれば事情が変わったかも知れませんね。


STRYPER - The Roxx Regime Demos ★★★ (2019-02-19 11:44:33)

ストライパーと名乗る前のロックスレジーム時代のデモ音源をリリース。このデモのタイトルが『The Yellow and Black Attack!』だったのが興味深い。当然ここから正規品へと羽ばたいているのだが、オリジナルとの違いを楽しむのが一番。そして何よりも完成度の高さに驚かされる。これならデモでもリリースしたくなるというものです。今作にクレジットがないのですがC.C. DeVilleが同時期に籍を置いていた事でも有名です。

大きな変化と言えば②がORIGINAL ROCK VERSIONと銘打ってあり、メジャーデビュー後のバラードとはかなり感触の違うモノとなっており、この辺りがマニアの心を擽りますよね。そして名曲⑧ですが、この曲だけはロックスレジームのデモに未収録で、いつ録音していたのか興味がありますね。

今作のオリジナルが1983年、このバンドはデモリリースの時点で音楽性が固まっていたという事実に驚かされる。メジャーデビュー後は麗しのルックスも生かし、ややソフト路線に装飾された感のあるバンドだが、ここで聴けるサウンドを聴けば、このバンドの本質に触れる事が出来るでしょう。メロディアスかつハードな本格派のスタイルを確立していた本物だった。


MOON STRUCK - Moon Struck - Eve ★★★ (2019-02-18 16:02:02)

甘めのメロディも扇情的です
綺麗なお城とお花畑を想起させる様式美ナンバー
歌い手もしっとりと迫っています