彼女のI tunesで洒落で検索したらありました。I tunesからのダウンロードは通産2作目、幻の1987年リリースの2ndが聴けるのだから恐れ入ります、常に聴いてみたいという思いとアンテナを張り巡らせていないとめぐり合えない一品でしたね。かつての面影は皆無ですが、ポップでキャッチーな嫌味のない大人のアメリカンHM/HRを聞かせてくれます。派手ではないがコンパクトなプレイは楽曲をビシッと締めているし充分ロックしている。時折聴こえてくる哀愁のメロディにNWOBHMの臭いも感じ取ることが出来ましたね。捨て曲のないアルバムなんて稀、一曲でも心の琴線に触れるものがあればOKな僕にはたまに聞きたくなる一枚ですが“Lady of Mars”を期待する方にはオススメしませんよ。個人的には伝わらないかも知れませんが名も知れないドライブインで親子丼を食して気分を味わいましたね
シンガーに同郷のCROSSFIREのPETER DE WINTと専任KEYを迎え入れ6人編成の大所帯になり1987年にリリースされた3rd.直線的なスピード感と攻撃性はまさにパワーメタルバンドの真骨頂、けして突っ走るだけではない計算された爆発力と構成は見事です。切れ味鋭いリフワークと高揚感のあるメロディを奏でるギタープレイは充分に聴き手を興奮させるでしょうね。音質も良くないしマイナー臭さは否めないでしょうがベルギー産だからといわれるほどの癖もなく、ある意味ワールドワイドなサウンドです。ジューダスプリーストの示した世界観を踏襲しアクセプトのような攻撃性を加味した純度100%の正統派パワーメタルサウンドを披露しています。個人的にはシンガーの資質とマッチしているし、Keyが加わることによりアンサンブルにも厚みが出て何よりも音楽性の幅が広がった今作はmausoleumレーベルの名盤かと思います。