前半の疾走感に拘った曲作りと、スリリングで分厚いメロディックなギターリフ、ロブ・タイラント氏の深みのある熱唱が魅力的。リリースから相当経ってから購入したんですけど、心にまっすぐに届きました。やはり、オラフ・トーセン氏の曲作りが一気に開花した作品なのかなと思います。 Die For Freedom、Moonlight、そしてNew Horizon、ドラマティックな楽曲の嵐。しっとりと聴かせてくれるFalling Rain(僕はアコースティックバージョンの方が好き)。あと、特徴のあるリフ:ががっがががっっががっがががっ...が耳に引っかかります。
Emoなサウンドでメランコリックなメロディーを擁するバンド、例えばWE CAME WITH ROMANSやASKING ALEXANDRIAなどが気に入っている人、「前作」HEEDの続編を待ち望んでいる人には、マストアイテムと言えます。HEEDの方向性を「今風」にして、スピード以外の攻撃力と扇情力を高めた感があります。
そうそう、このCDは本当に捨て曲無しの好盤ですね。とにかく徹底的に分厚いコーラスと、甘くて爽やかで強いメロディーラインが印象的。デニス・ストラットン氏とロッキー・ニュートン氏のケミストリの賜物です。彼女と2人きりでメロディーに浸れば、雰囲気もぐっと盛り上がるはず?です。 僕個人では、タイトル曲の他、Wait For the Night、Towers Of Silver、Dangerous Game、Die For Love、そして泣き泣きのバラードLivin' in a Dreamが大好きでした。本当にLPの溝が無くなるほど聞き込んだ想い出が有ります。復刻版CDが出ていれば、良いですね。 確かこのGroupは、マネージメント間(特に対IRON MAIDEN側)の政略の餌食になって、思うような活動が出来なかった悲運のGroupと記憶しています。この1枚は、彼らが最後に咲かせた、最初で最後のケミストリの最高結晶、そんな気がします。
ほぼ全編楽しめた僕からも言わせて♪ 確かにHot Tonightとの差は有るね。みんなにお勧めとはいかない。音は悪いし、曲の詰めが甘い部分もあるから。 でも、実はそこいらの「Popになりたい人達」に負けない、良いコンパクトなメロディーとコーラスラインは有るんだなっ!初期の初期、実はDisc1の11曲目までだと、Time For Love、Ace In The Hole、It Matter To Meは良いよ。Hot Tonight路線だと、Prisoner、Sweet Surrender、Heartbeat Radio(←この曲はみんな聴いて欲しいな!)、Don't Make A Fool Of Me、Angel of Love...良い曲有るよ。初期の曲は、WILDFIREの雰囲気に似てるかな。 商品価値に音楽的価値、うーん玉石混淆としてしまった2枚組一括、というのが、多少拙かったかな?余裕のある人向け。SANTERS(カナダの3人組Group)の再発見たく(1st~4thまでばら売りも可能)、欲しいところ、美味しいところを選べるように、区切って売れば良かったと思うね。決して音楽的価値がゼロだとは思わないよ(^^)
バカテクバンド、と思います。もの凄いテクニックを内包した、凄まじいソロは痛快でした。アトミック・シュタイフの的確且つ激しいドラムに、トトの甲高い印象的なシャウトが乗ってます。また、相対的な彼らの技術力の高さは、あのお遊びアルバム 'X'mas Project'で実証されています。 メロディーと言っても、リフの格好良さを追求したスタイルは、HELLOWEENやBLIND GUARDIANの路線とは大きく異なり、またSODOM・DESTRUCTION・KREATORらの所謂スラッシュGroupともひと味違っていました。或るいみ、Back To The Waapons~Protected From Realityは彼らを孤高にしたサウンドだった気がします。 Protected・・・の路線を更に突き進めば、彼らはきっと今なお誰も到達し得なかった場所にたどり着けたかも、と思ってしまいます。Worlds Neurosesは、ちょっとがっかりしてしまいました。良いバンドだったんですが・・・。
良いバンドだったと思います。初期の作品は僕は未聴でしたが、本作は友人にカセットで聞かせて貰ったあと、結局輸入盤でLPを買い、さらにCD(中古で国内盤、Back To The Weaponsとのカップリング)を買った、いつも側に置いておきたい音なのです。 的確なテクに裏打ちされた、疾走感とクールなリフの嵐。二人の個性の際立つ絶妙なギターソロ、切り裂くようなトトのシャウト、全部このGroupの唯一無二の個性足り得たと思います。とにかく疾走、疾走、格好いいリフに埋め尽くされた好盤と思います。
彼等の1stフルアルバム。HIGASHIさんの仰るように、IRON MAIDEN型の正統派メタルを演奏しています。当時としては音質もよく纏まっているほうだと思われ、彼等の標榜する、シアトリカルでソリッドな音が、しっかり主張しています。いいアルバムだったと思います。 僕はシャッフルが印象的なRED RUMという曲が一番好きでした。オープニングCOUNCIL FOR THE CALDRONもとてもかっこよかったです。
彼等の2nd。涙腺を突き破るバラード'Shine'はまさしく名曲。全体的に落ち着いた雰囲気。Look In Your Eyesもまずまずカッコいい。 でも、実際には僕は1stのインパクトを本作に求めてしまって、かなり悲しい思いをしました。疾走感に拘っても欲しかったのと、泣き泣きの水晶のようなツインリードユニゾンをもっとフィーチュアして欲しかったです。1stに有った魅力の大半は、ここでは見られませんでした。悪くは無いと思いますが、僕はあまり楽しめませんでした。
プロダクションや練りこみは荒削りながらも、北欧のマイナー調にこだわった曲調、透明感あるれるヨラン・エドマン氏のVo、ハモリまくり泣きまくりのツインリード、そして爽快な疾走感が(但しスラッシュビートは無し)、この1stの持ち味だった様な気がします。曲の出来/不出来がかなりハッキリしているものの、疾走曲Lay Down Your Arms、Diamond Mistress、Turn Me Loose、バラードのChanges、Pistures Return、聴き所は結構ありです。 1stで僕を、完全に叩きのめしてくれたので、2ndは、もうかなり期待しまくりだったんですけどね...
オープニングの、疾走感溢れる曲。ギタリストの個性がぶつかって独特のハーモニーを紡ぎ出すツインリードの美しさは、秀逸。ちょっとサビが弱い気もしますけど、曲全体の雰囲気はかなりかっこよくしあがっている。プロダクションは、ドンマイです。ちなみに、この曲の持つ展開と雰囲気はそっくり、UK出身MARSHALL LAW 'Under The Hammer'に引き継がれています。MADISONのほうがオリジナルね。
前作 'Chaos To Control'は良くも悪くも、彼らの迸るテクニックやフレーズセンスを上手く曲やメロディーの中に封じ込みきれなくて、「いいパーツは多いんだけど...」どこか消化不良を起こしているアルバム全体を皮肉にも良く現してしまっていた。 ところが本作は、引くべき所は引き、押す場所は全面に一気に押し出すところ、彼らの有る意味驚くべき成長の跡が、完全に整理し切った状態でアルバムに封じ込められている。特に、前作では無制御に近かったテクニックは、きちんとメロディーを引き立たせて、それを際立たせることに徹しているように感じる。プログレッシブ、且つテクニカル、そしてメロディアスで、心にまっすぐ届き易く、有る意味かなり解りやすい1枚。 これでも、彼らのポテンシャルを実はまだ完全に顕わしきっているとは言えないかも知れない。あまりにも曲のメロディーを重視していて、押さえ気味に感じられたから。ピッチャーに例えるなら、前作は力任せでボール先行、本作はストライクを狙って球速を押さえた感じか。そうは言っても僕は本作はかなり好きだが(気に入り度は4.5pts/out of 5)、次作に向けて何かを予感させてくれる、いい1枚と思う。
ジャケットからは、おとぎ話を子供に読み聴かせるような、落ち着いた暖かさが漂っている。それはまさに、この暖かくも胸を熱くするアルバムの全体を現している。時に語りかけるような、時に激しく訴えかけるような、ボブ・カトレイ氏の情感溢れる歌と、それを優しい音と詩で上手く支えているトニー・クラーキン氏。そして聞き所が一杯なこのアルバム、どこを切っても、ボブとトニーの暖かい音世界があふれ出てくる。 コンパクトでキャッチーでちょっとエッジのあるJust Like An Arrow、Two Hearts、ドラマティックなHow Far Jerusalem、タイトルTune On A Storyteller's Night、ドラマティックで胸を打つバラードLes Morts Dansant、The Last Dance。とにかく内容は素晴らしく濃い1枚と思います。
ドイツの雑誌やらshopは、「一押し」のところ有りますもんね。とりあえずThe Metal Marchantっていう、レーベルをバックに持った(Massacre Records)shopは、大プッシュ・・・あ、MAJESTYってMassacreから出ていたんだった・・・。試聴したけど、僕はパス!っす。いや、彼等のせいではなくって、僕が単に楽しめなかっただけなので、誤解の無きよう(^^)/~~~
僕が思うに、本作はMANOWARでは実は「異色作」といってしまって良いのかもと思ってしまいます(Louder Than Hell等々、本作以外のMANOWARの作品が、僕には何故か楽しめない・・・まあZ級の作品まで好きな僕には、彼等の音は高尚過ぎて付いていけないのかも:滝汗)。確かにGuyanaとか仰々しい音は一杯入ってるけど、旧AB両面の出足が意外にコンパクトに纏まっていて、彼ららしからぬ行儀良さが目に付きます。英国メジャーレーベルで製作した影響かも・・・なとど、勘ぐってしまいます。 ワイルドだけど行儀の良い音、Sign Of The Hammer、All Men Pray On 10、Animal、これらの曲が特に大好きです。彼らの王道から、ほんのちょっとそれた魅力があると思います。
彼等の4thフルレンスアルバム(一番最初にリリースしたMANTICORE名義のMiniCDを入れると通算5枚目)。彼らがこれまで培ってきたものを、順調に育て上げ、完成度を高めてきたアルバムだと思います。 従来から持ってきたパワー感をそのままに、アルバム全体のメリハリをしっかり考えて、ただ突っ走るだけではなく、じっくり聞かせる所、場面を展開するところ、サビでメロディーを一気に耳に溶け込ませるところ、今まで彼等のアルバムでもうひとつ訴えかける力にやや弱さを感じていた部分は、大幅にインパクトを増していると思います。 歌詞のストーリーは、聴き手の考えを縛るのではなく、聴き手自身に置き換えてイメージをいろいろ膨らませることが出来る自由度があるように思います。それゆえ、リリカルな歌詞とシリアスな曲調がよく合っているのでは。 ハイライトは何と言ってもHelp Me Like No One Canです。が、疾走曲Playing God、ドラマティクなKing Of The Absurd、It Feels Like The End、まだメロディーの弱さが惜しいながらも、全編気合の入った曲が楽しめます。よくここまで頑張ったなあと思いながらも、今後の成長もまだまだとても楽しみでは有ります。
うわ...29さんチャレンジャーだ。僕は持ってはいたんだけど、「買え!」と強くお勧め出来るかなあ、と、ちょっと躊躇してました。サウンドは29さんの言う通り。 6人組のDANISH Speedmetal Group。個人的には、IRON FIREよりも気に入ってたりするんです。このGroupの弱点は、メインソングライターがVoを取っていて、それがか細くかなり弱いこと。このGroup、29さんもKeyの実力を高く買っておられますね、でも実はGも結構いい味だしているんですよ! 実はジョージ・リンチの影響下に有るのではないかな、なんて思ってます。僕はやはり、オープニングのThe Chance of Dying In A Dreamはいいですよ、お勧めします。 1stにあった強いインパクトを持った曲が、このアルバムには有りませんが、メロディーラインは悪くないので、僕も次作にはかなり期待してます。 また、Keyとgの相乗効果が次作で発揮されると、かなりのクオリティーが期待できそうです。
現時点では、彼らの最高傑作と言っても良いと思います。作り込んだと見られるメロディーと曲の展開。メロディーに説得力が増しているのは好材料。確かに疾走曲以外のインパクトが、やや落ちるのは多少残念ではありますが、過去の作品よりも確実にレベルアップしてるのは間違いないと思います。リズムチェンジを上手く取り入れてますし、女声の導入もおそらくまだ実験の域を出ないモノの、これからの予感を感じさせてくれます。全編、かなりドラマティックで、ギターオリエンテッドでパワー溢れる一枚と思います。 僕もやはりCantosが一番気に入りました。Keeper of Time - Eternal Championは元々彼らが持っていたProgressive方面の興味をパワーメタルで解釈した曲。曲間のソロは、これまでのGuiteristよりもなめらかさとクラシカルフレーバーを重視した感じ。ちょっと気になるのは、専任キ-ボーディストを要している割に、彼の見せ場が少ないこと。バッキングに撤して居ますね。
北欧のGroupにも通じる透明感と、JUDAS PRIESTばりに研ぎ澄まされたサウンド、中高域を中心に曲調に良く合った伸びるVo、このアルバムのオープニングで、名刺代わりの強烈な一曲。 コード展開がMADISONのLay Down Your Armsに似ているな、とは思ったけど、まさか彼らがスウェーデンのバンドの影響を受けているとは考え難いし。でも、メロディーの強さはこのアルバムにあって、ピカイチ。 それにしても、彼らは結局最後まで、この曲を越えられていないような気がするんですね。この曲に、彼らのポテンシャルを感じてはいたんですが...
かなり力の入ったアルバムと思いました。確かにヨルンは流石ですが、良い意味で高次元でバランスの取れたサウンドだと思います。 上の方々が仰るように、ミドルテンポの曲で明らかにHELLOWEENと異なる方向性が見えたと思います。オープニングのSpirit Never Die、Crystal Night、あと僕はCrawling From Hellは結構気に入りました。元HELLOWEEN組のジャーマンな音、と思ってしまうと、期待はずれになりそうです。疾走感以外にも魅力のあるアルバムですが、決して音像が拡散して焦点がぼける印象は無く、或る意味「正統派」の枠内でパワーとメロディーと迫力を追求してきたのかな、と思いました。 作品を重ねていく毎に、MASTERPLAN風の味を徐々に確立していくと、本作ミドルテンポ曲の「独自の味」では終わらない、予感を感じる気がします。 僕は外盤を購入したのですが、曲順が全然違ってたようです。国内盤の曲順でも、聴いてみたい気がします。