当時驚異的な「のど」を披露していたディビッド・ウェイン氏、絶妙なリフメイキングを見せるカート・ヴァンダーフーフ氏、両者の個性と緊張感が、ナイフの刃先を思わせる切れ味とケミストリを生み出している1枚と思います。プロデューサー、マーク・ドッドソン氏の、Dsの切れ味を強調した絶妙な音づくりも、この緊張感を高めるのに大きく寄与していると思われます。 'Ton Of Bricks'、 'Start The Fire'、と言ったPower Metal Tune、'Watch The Children Pray'、'Burial At Sea'といったバラッド調Tune、'Psyco'のスピードTune、そして持ち味を凝縮した'Method To Your Madness'...。アルバム全体の緩急、それぞれに持ち味を持った曲、1986年リリース当時は、この1枚にはまりっぱなしでした。 この遺伝子は、現在僕の知る限りでは、FORTE、IMAGIKA、SQUEALERに引き継がれているように思えます。現在は輸入盤で、比較的低価格で手に入れられると思います。古き良きPower Metalを、機会が有ればどうぞ...
S&Mでも、こんな彼らの古い初期のアルバムから取り上げられていたと思います。 KILL 'EM ALLをさらに「進化」させ、多数のフォロワーを生んだであろう、貴重で「オリジナル」な(当時の)スラッシュメタル・アルバムです。 FIGHT FIRE WITH FIRE、CREEPING DEATH、FOR WHOM THE BELLS TOLL、TRAPPED UNDER ICE、FADE TO BLACK......中には捨て曲もありますが、名曲ぎっしり。正当派ファン、パワーメタルファン、もちろんMETALLICAファンも、是非とも押さえて置きたい所でしょう。
これは本当に緊迫感溢れる且つ良いライブ盤ですね...クラウスの競演等、微笑ましい所も有りますね。 ゲイリー・バーデンさんのVoはとても此処ではがっちり楽曲とかみ合っていて、僕にはDesert Rainってこんな良い曲だったんだ(オリジナルはグラハム・ボネット氏)、と気づかせてくれました。 Captain Nemoでの導入から、特に立ち上がりの3曲 'Rock My Night Away''Are You Ready To Rock''Attack Of The Mad Axeman'は躍動感抜群で格好いいです!! 今の若い人にも、是非触れて欲しい1枚ですね。
Swedish Viking Metalの3作目にして最終作。そして、僕は3作の中で一番気に入っています。3作とも良いメロディーを持っているんですが、本作は音圧感、スピード感、そしてメロディーの扇情力、これらが一番バランスが取れている気がします。 どの曲も迫力有るdeath声と、それに負けない分厚くもの悲しいバッキングの調和が見事。In The Crash Of Armsや、Chariots Of Powerという曲は、まさに彼らの持ち味の真骨頂と思います。最後に普通声で朗々と歌う曲がありますが、この曲こそ後にステファン氏がFALCONERでやりたいことを痛感させた曲じゃないかと思うんです。 今となっては、MITHOTYNを例えるなら、Death声のFALCONERです。FALCONERに参加した以外のメンバーも、確か激烈メロデスGroupを結成していた筈です。
「範囲がわかりません」スレからこっちを覗いてみました。あぁ、「非」に入っているんですね、なるほど。 僕の本作への印象は、「非の打ち所のない、(いい意味での)産業ロックの手本」で、American Hard Rockの名盤です。上の方々も仰ってますが、とにかく前向きで明るい歌詞と、それを伝えるキャッチーこの上ないメロディー、それを更に強く印象付ける甘くて爽やかな男声コーラス、そのどれもが究極の完成度を誇っていると思われます。 AtitudeとしてのMetal、すなわち「でかい音、いかついいでたち、キャッチーさを排除したサウンド、技術の応酬、あるいは頽廃的で危ない匂い」に拘る貴兄には、このどれにも当てはまらない本作をお奨めは出来ません。ただ、Metalが齎すのと同等の、パンチの効いたサウンドによる爽快感をここで得る事が出来ます。
本作を買った一年後に名作2ndアルバムが出ました。本作の「負」の印象が強かったので、2ndへ手が伸びにくくなっていました。 リリース当時は、この頃に女声でGothicをやった音、例えばDREAMS OF SANITYやらと同じの、典型的なパターンの様な気がしました。ターヤのVoは確かに秀でていました。が、メロディーのインパクトは「まあまあ」、他に取り立てて欠点も無い代わり、Gothic枠の中に納まった感もある、Gothicが好きな人にはとりあえず手堅い一枚、という感じでした。 NIGHTWISH流パワーメタルの切れ味を知った後で、本作に手を伸ばすのは、ある程度覚悟が必要かも。NIGHTWISHってどんなバンド?といわれて、本作を出すことは、僕はまずありません。その後の深化・進化を、僕はまったく想像出来ませんでした。
うわ、なつかしーこのアルバム!! このCDがリリースされてた頃と言えば、丁度このころ、ハードコア・パンクからメタルのアプローチを取り始めたGroupがUSやUKから、ぼちぼち出てきていた頃だったかなと思います(ENGLISH DOGSや、そういえばSUICIDAL TENDENCIESやらもかな)。吐き捨て型Voを乗せた、つんのめり気味に疾走する曲調が、迫力満点。オープニングのLet There Be Deathが、脳天を直撃したのを覚えてます。ちなみに、ここのgも実は独特の味を持ってて、好きだったんです。
ああ勉強不足、ここの中心人物ヨナス・レインゴールドさんは、あのTHE FLOWER KINGS(スウェーデンのProg Power group)のメンバーだったんですね。ということは、このプロジェクトは、或る意味実力派揃いの強力プロジェクトだったんです。それにしても、かなりシンプル(つまり分かり易い)且つアグレッシブなサウンドを創ったなあ。
僕が洋楽に入った直後、MUSIC LIFE誌で、熱唱する彼女のイメージを使ったLPの宣伝が目に飛び込んできました。ずっと気になっていたアルバム、20年越しの恋が実った感があります(^○^) エッジのあるカッコいいハードロックtuneが鏤められてます。やはりHeartbrakerが秀逸かなあ、でも他のMy Clone Sleeps Alone、We Live For Loveなんかもカッコいいし、しっとり聞かせる曲もいい。クリアーに歌い上げる部分、ダーティーだけどかっこよく歌ってる部分、表情もそこそこあって、とても楽しめました。なかなか、いい買い物しました♪
かなり強烈なViking/Folk Power Metalでした。べたなジャケット絵に、「まんま」なアルバムタイトルから、RHAPSODY OF FIREやFAIRYLANDを連想させそれを裏切りませんが、初期HELLOWEENのような音の壁と手数の多いギターとのミックス加減、あるいはSAVATAGEのような正統派な味わいとドラマティシズム、結果としてENSIFERUMに近い雰囲気を大いに感じ、メロディーを重視するクサメタルファンはじめ、幅広い方々にきっと受け入れられます。
本作のコンセプトを象徴している曲だと思います。「打って出る」姿勢を感じました。 メンバーはみんな「良い歳」ですし、手堅いところで上手く纏めようと思えば出来たはずです。が、この曲も含めて、ただの良い曲で収まらない、野心に溢れた、まさに今の彼らを如実に現した曲では無いでしょうか。 彼らはまた、立ち上がった(Rise Up Again)んですよね。
彼等の、水晶のようなメロディーが一杯に詰まった名盤だと思います。僕はLovers To The Grave、Children Of The Earthが耳に突き刺さりました。Voはともかく、メロディーがここまで完成されて居た状態では、たしかに復刻までは「幻」という冠詞が付いていたのも頷けます。 コリン・ピールさん(Cry For The New WorldのときのVo)に全曲歌って貰って、セルフリメイクして欲しかった。