名作との誉れ高い1stに続くアルバム。1stは彼らの敬愛するPurpleらの影響がかなり正直に出た部分も有ったものの、本作は彼らのもつ曲作りの才能を、彼ら自身で伸ばして、完成させた感があります。そして、ケン・ハマー氏のメロディックでつぼを押さえたギターワークもさることながら、本作ではオリジナル・キーボーディスト、アラン・オーウェン氏の、曲の雰囲気作りに対する貢献が光っていると思います。 圧倒的なPowerで迫るFuture World、結構コンパクトなWe Came To Rock、Loud 'N Proud、ドラマティックなIn The Eye Of The Storm他、聞き所満載。完成度では1stにも勝るとも劣らないと思います。もっとこのアルバムに付いて語ってくれる人が現れれば良いなあ。
国内盤はともかく、輸入盤はCDで生きていたと思います。 本作は、作った本人たちも後ほど、認めたがらなかった、彼らが「自分たちらしくない」と感じる、ある意味問題作とは思います。前作'Stay Hard'の延長上で作られてしまった、同一路線上で、かつその路線に磨きをかけてしまったのが、これです。 Rock Dogとか、All I Wantとか、キャッチーな中にもエッジを忘れないのは流石ですし、そんじょそこいらの自称メタルバンドよりよっぽど素晴らしい作品だと思います。僕も大好きな一枚です。ただ、RAVENマニアな人には、やはり問題作なんだろうな。「RAVENじゃなきゃいいのに」と言う声も聞こえそうでは在ります。
USからのプログレッシブ・パワーメタル・プロジェクト。2000年から2002年にかけて、じっくり制作されたのでしょうか。その手の実力派の面々が揃っている感があります。参加メンバーは以下の通り(オフィシャルサイトから引用)。 Rick Mythiasin (Steel Prophet) - vocals Jason Rullo (Symphony X) - drums Nick van Dyk - lead and rhythm guitars, bass, keyboards Bernie Versailles (Engine/Order Of The Illuminati) - lead guitar ゲストはこんな感じ: Ray Alder (Fates Warning/Engine) - lead vocals on one track, backing vocals on three others Mark Zonder (Fates Warning/Warlord) - drums on one track Chris Roy and Joel Decatur of Reading Zero are also helping out on backing vocals Michael Romeo (Symphony X) fantastic orchestral synth programming・・・ 凝った展開の中にも、マイナー調に拘ったスリリングでパワフルなサウンドが特徴。独特な音の展開の中に、はっ!とする可憐なメロディー、パワフルに切れ込んでくるパワーメタルサウンド。DREAM THEATERよりも、もう少しパワーメタル寄りで、メロディーが明確で分かり易いです。 Officialサイトはこちら: http://www.ivorygate.com/redemption/
(2002年6月記入) 原曲はRAMONES 'Acid Eaters'収録の、When I Was Youngでした。原曲には、RIOT収録バージョンのような切れ味や疾走感はなくて、ゆったりしている分哀愁が強すぎて、なんて言うのかな「どろっ」とした感じ。(まあそうは言っても、RAMONESは結構ポップでコンパクトなもち味のある曲は多いけど) そんな曲を、手数が多くて切れ味爽快なバッキングと、醒めたRhettのVoとで、原曲にはない躍動感とメタリックな格好良さを与えて、元々この曲が持ち合わせていたであろう魅力をぐっと引き立てていると思います。 (2002年10月:元曲の出典について修正) 元曲は、Eric Burdon and The ANIMALS による、1967年リリースのアルバムWinds of Change収録、'When I Was Young'でした。出足の捻るようなツインリードのハーモニーはそのままに、本カバーは当時のRIOT独自の切れ味を付加した印象があります。ここで調べました。クレジットからして、間違いないと思います。http://theanimals.cjb.net/ ご指摘いただいたShowdownさんには感謝させていただくと共に、今後は原典の調査を確実にしてから、記入します。大変失礼しました。
CDの再発をずっとずっと待って、やっと手に入れた、思い出のアルバムです。ガイ時代の集大成的一枚だと思います。このあと彼等の持ち味となるリズムパターンが、Don't Hold Backという形で収録されています。 楽曲はコンパクトでパワフル、そしてガイの良く伸びる明るい声。ここに収められている曲は、名曲Naritaのような1stや2ndの突然変異的マイナー調の曲が無く、捨て曲っぽいのも散見されるもののほぼ全曲アルバムとしてよく纏まった、でもフラットな印象も無く、いいアルバムだと思います。 けんしょーさんがお勧めの曲こそ、まさにこのアルバムの顔と思います。今から見ると古臭いと思われるでしょうが、機会があればぜひ聴いて欲しく思います。
メロディーに、ちょっとした捻りが感じられるような気がします。Sons of Societyへの伏線のようにも感じられました。ケルト風味を、ちょっと無理矢理ねじ込んだ感も無くは無いけど、ミスマッチまでは行かないのでOK。疾走感のある曲が多く、僕的にもかなり好きな1枚。アレンジにも依るのかも知れませんが、ひょっとして実は、Thundersteel並にテクニカルな1枚なのでは?ボビー氏の復帰の影響かあ、なるほど...。
本作リリース当時、まだバイク乗りだった僕は、自分のマシンにRIDEEN the NIGHTBRAKER と名付けてしまった!真夜中に疾走するマシンのBGMには、まさにぴったり(註:「族」では有りません、念のため)。 前作は「ん?Power感はまずまず、でもちょっと考えすぎ?」と感じたけど、本作では幾分シンプルに、Vo.の声質もあってややブルージーな感触が良かったと思います。Burnのカバー、Outlaw、Soldier、そしてNightbraker、聴き所一杯。前作までのVoの脱退は残念だけど、楽曲の完成度は本作も高いと思われ、僕には大好きな1枚なのです。
(2002年6月記入) 原曲はRAMONES 'Acid Eaters'収録の、When I Was Youngでした。原曲には、RIOT収録バージョンのような切れ味や疾走感はなくて、ゆったりしている分哀愁が強すぎて、なんて言うのかな「どろっ」とした感じ。(まあそうは言っても、RAMONESは結構ポップでコンパクトなもち味のある曲は多いけど) そんな曲を、手数が多くて切れ味爽快なバッキングと、醒めたRhettのVoとで、原曲にはない躍動感とメタリックな格好良さを与えて、元々この曲が持ち合わせていたであろう魅力をぐっと引き立てていると思います。 (2002年10月:元曲の出典について修正) 元曲は、Eric Burdon and The ANIMALS による、1967年リリースのアルバムWinds of Change収録、'When I Was Young'でした。出足の捻るようなツインリードのハーモニーはそのままに、本カバーは当時のRIOT独自の切れ味を付加した印象があります。ここで調べました。クレジットからして、間違いないと思います。http://theanimals.cjb.net/ ご指摘いただいたShowdownさんには感謝させていただくと共に、今後は原典の調査を確実にしてから、記入します。大変失礼しました。
あ、ジャーマンメタルの「元祖」は、THUNDERSTEELよりも前にも、ドイツに居ましたよ。たとえば、Walls Of JerichoをだしたHELLOWEEN、HeresyをだしたPARADOXとか。そしてその根っこは、DESTRUCTIONやKREATORやSODOMら、Thrash/Powerに有るかと思います。 僕は、RIOTの本作は、ひょっとしたら「ジャーマン」の影響も有るかも知れないけど、それ以前に猛威を振るっていた、Thrash/Power Metalからの影響が見える気がします。そう、スカイギターさんの言われる、「RIOT節」も健在でね。また、THUNDERSTEELというドイツのPower Metal Groupも出て来るくらい、RIOTの本作のインパクトは大きかったんですね。
Me ~ I'm doin' my way!の出足のコーラスからカッコいい、爽快ドライビングナンバー。彼らの非凡なメロディーセンスが一気に聴き手の耳を捕らえる感があります。 曲中盤のツインリードが印象的でとても美しく、何故か僕はSATAN(80年代初頭のUKのバンド、中盤に復活)のそれを思い出していました。この曲から始める立て続けの3曲、彼らの独特なメロディーセンスが炸裂する、このアルバムのハイライトになっていると思います。
名作 'Gutter Ballet'の伏線になったアルバム。全体にダークさと、この後に色を強めて行くであろうドラマティシズム、Prelude To Madnessの「ちょっと借りちゃいました!」的なクラッシック曲のアレンジが耳を引きます。タイトルトラック、ちょっとキャッチーなStrange Wings(レイ・ギラン氏:故人 が参加)、Beyond The Doors Of The Dark、疾走するWhite Witch等々、ダークでメロディアスな曲がぎっしり。クリスも、ここぞとばかり、メロディアスに弾き捲ってます。 後に出るアルバムほど、メロディーの爆発力は感じませんが、僕は当時気にいっていました。それにしても、その後の「大変身」を、ここでは到底想像できませんでした・・・。
購入当時はよく聴きました。メロディーの良い佳曲は有りました、Passion Rule The Gameとか、Rythm Of Loveとかね。でもBlackout~Love At First Sting~World Wide Liveと、有る意味大きな山をバンドが越えた感があったので、これらのCD程は入れ込まなかった気がします。本作以前2~3作の持ち味が分かり易いように、アレンジをMetal者以外にも優しくしたのかなと言う気はしました。エッジのある曲は有るのですけど。また、本作からディーターの元を離れたんでしたっけ。 持ち味はそのまま、アレンジでちょっと冒険、そんな一枚な気がしました。