あ、そうなんだ、再発。でも、指をくわえてみていたら、あっという間に廃盤になってしまうのがこのジャンルの常、ですから、ご注意を。 それにしても、懐かしいバンドです。僕はレンタルでPower From The Universeを聞くことが出来て、まぁまぁいいな~と思った記憶があります。オープニングのChopper Attackは文句なくかっこいいと思いました。ジャケットも僕は気に入りました。
マーク・マンゴールドさんやテリー・ブロックさんが関わった作品ということで、彼らの曲作りが好きな人には、MYSTIC HEALERやDRIVE SHE SAIDあたりが好きな人には、もしかしたらお勧めできるかも。甘すぎない味付けで、そこそこキャッチーなメロディー、ハードロックの範疇に拘ったサウンド。雑誌でもいい評価でしたし、気に入る方は多いかもしれません。 僕には本作のメロディーに、TOUCHに通じるパンチや叙情を見出せず、そこそこを飛びぬけた魅力を感じることが出来ませんでした。MYSTIC HEALERやDRIVE SHE SAIDが楽しめなかった僕には、本作もあまり楽しめなかった、んです。
NARNIA、Rivel Recordsの総帥でおなじみだけど今ひとつ地味っぽいCristian Rivelさん率いる、正統派Metalプロジェクト。全編、かなり聴き応えのある、図太くかっこいい曲が並んでいます。 出足のタイトル曲'The Calling'、3曲目の'Evil Or Divine'が特に気に入りました。いずれも70年代後半から80年代前半の、あのころのSABBATHやRAINBOWのリフや雰囲気が、とても新鮮に感じました。このジャンルが先輩バンドの「エクストリーム」な部分をデフォルメして届けることが多かったのに対し、耳障りのいい部分を、さらにいいメロディーをかぶせて、強い透明感のあるVoを乗せて、いい雰囲気を今に古臭くなく伝えてくれているのがうれしいと思います。 SWEETのカバーLove Is Like Oxygenも、全体からはやや浮き気味ながら、楽曲のよさとカバーセンスのよさとで、やっぱりはずしたくない存在感があります。全編、とても聴き応えのある、なかなか良いアルバムだと思いました。
インギー張りのネオクラシカルサウンド満載、メロディーの質はかなり高くて、当時は中毒になりそうなくらい、一杯聴いていました。 中曽根さんの意見に同意、結構同じようなリズムパターンと展開を持つ曲が多くて、この曲聴いたような・・・という感覚に囚われることが有りました。とてもいいアルバムなんですけどね。このアルバムの持ち味を、しかもVoを乗せたバンドの中でお求めの方には、VICIOUS RUMORESのSoldiers Of The Nightをどうぞ<(_ _)>
僕も最近買いました。B!で褒められてたっけな、と、で、偶々見たShopが安かったので、さくっと掴みました。 確かに、冗長な部分も見えますが、他の皆さんも仰るように、キラッと光るセンスやアイデアの豊富さが垣間見えました。「詰め込み過ぎ」というのは、いろんなバンドの1stにはありがちだし、まあ彼らもそうなのかな、と。あと、緩急もしっかり曲中に付けられたり、急の部分はかなりいける、と思いました。 僕も、RHAPSODYの影響というよりは、ANGRAとTheater Of SalvationのころのVIPERだと思いました。RHAPSOよりもあっさりしてますし、民族臭も盛り込んだり、聴き所あると思いますよ。Symphonic系の好きな人には、本作をとりあえず押さえておいて、後の成長を夢見る買い方をお奨めします。いや、結構楽しめましたよ。
DCさんの仰るとおり、前々作をパワーアップした感が有ります。判り易いメロディーに、パワフルで疾走している曲がありました。だけど、単なるメロスピにならない所が、彼らの音楽的なバックグラウンドなんだと思います。ネオクラシカル風味あり、プログレッシブ風味あり、そしてパワー感もあり、とても盛りだくさんで、聴き所満載なアルバムと思います。 Is Hell Without Love?やPerennial Questのような、疾走曲が、2ndあたりのスピード感を持っているのが驚きました。そして、やっぱりアルバム全体で、気を抜く所が殆ど無いのが見事です。昨年のうちにもし耳にしていたら、2004年ベスト盤候補には間違いなく挙がってきていたと思います。
某Shopで特売になっていたのと、某所で評判になっていまして、気になって掴みました。 柴が2匹さんの仰るとおり、素晴しいメロディーとコーラス、Voをはじめ逞しさの中にも泣きを内包した、とっても叙情的なサウンドです。Voはバーニ・ショウ(ex GRAND PRIX~STRATUS)で、泣きの部分はコリン・ピール(ex PRAYING MANTIS)を髣髴させてくれ、そのためか、UK産という先入観も手伝って、LIONHEARTやPRAYING MANTISに近い感触を感じます。所々に入るアコースティックサウンドも、厚いコーラスとの相乗効果で叙情性を盛り上げるのに効果的と感じます。 バンドは大大大ベテランですけど、90年代終盤に、過去のバンドとして扱うにはあまりに惜しい、素晴しい一枚を届けてくれています。Between Two Worldsで躍動感と高揚感に胸躍らせて、Questionで涙してください。本作を薦めてくれた友人には、感謝したいです。
アルバムタイトルとジャケットのデザインが、本作の雰囲気を代弁しています。 このバンドは、僕はどうも、鉛色の空と冷たい吹きすさぶ風が、とてもよく似合うバンドな気がしています。 優しい、心に沁みるメロディーを、淡々と時に激しく情感豊かに歌い上げる、ダレン・ワートンさんの歌心が熱い。メジャースケールの曲が多いのに、目頭が熱くなる感覚にも囚われたり。癒しのハードロック、だと思います。タイトル曲、Walk On Water、その他全編優しいメロディーに満ち溢れた一枚です。
Voが案外、David Lee Rothを意識したのかな、という気がしました。垢抜け切れなくて(明るくなりきれない、と言った方がいいのかな)、でも歌とは関係の無い部分で、ゴージャスな方面への強い憧憬を感じさせます。VANDENBERGに続いて欲しいなあとも、思ったものです。 アメリカン的には垢抜け切れない曲調、だけどメジャーキーできらっと光るメロディーがここかしこに鏤められています。メジャーキーにこそ、彼等の持ち味が出ていた気がします。Engines、Take Me To The Limit、で僕の大好きなRock n' Roll Shower、やっぱり僕はこのアルバムが大好きです。
本作を買った一年後に名作2ndアルバムが出ました。本作の「負」の印象が強かったので、2ndへ手が伸びにくくなっていました。 リリース当時は、この頃に女声でGothicをやった音、例えばDREAMS OF SANITYやらと同じの、典型的なパターンの様な気がしました。ターヤのVoは確かに秀でていました。が、メロディーのインパクトは「まあまあ」、他に取り立てて欠点も無い代わり、Gothic枠の中に納まった感もある、Gothicが好きな人にはとりあえず手堅い一枚、という感じでした。 NIGHTWISH流パワーメタルの切れ味を知った後で、本作に手を伸ばすのは、ある程度覚悟が必要かも。NIGHTWISHってどんなバンド?といわれて、本作を出すことは、僕はまずありません。その後の深化・進化を、僕はまったく想像出来ませんでした。
僕も、本作がもっともお気に入りです。前作の方向性をそのままに、音質面で目覚しい進化を遂げたのに加え、Open Your Heart、DreamerといったスローTuneの扇情力が、前作よりも格段にアップしていると思います。ハードエッジでドライブする曲、Stormwind、Wasted Time、Dance The Night AwayはとってもKool。アルバム全体を見渡しても、緩急が上手くつけられていて、聴き疲れしないのも嬉しいです。 曲単位で前作 'Seven Door's Hotel'を越せる超協力な曲が、ちょっと見当たらないことが残念。でも欠点はそれだけ。1stから2ndの進化を見て、僕はずっとこのバンドを聞き続けていこう、そう思っていたんです。本作の方向性こそ、彼らの持ち味、と、信じて疑わなかった、んですが・・・
このアルバムを初めて手にした時、そして、聴き終わった時、煮え切らないものが残ってしまいました。何度聴いても、その煮え切らなさは消えませんでした。何でこんなに篭った音なんだろう、何でこんなにギターが引っ込んでるんだろう。 初めてこのアルバムを手にし、聴き進めていった人のほうが、このアルバムを楽しめると思います。確かにThe Final Countdownは有無を言わせぬ名曲だけど、それ以外の曲は、僕にはまあまあ、でした。本作を気に入っている人々の意見を否定はしませんが、名盤と言う意見は、少なくとも僕には当てはまりませんでした。
彼等の2nd。涙腺を突き破るバラード'Shine'はまさしく名曲。全体的に落ち着いた雰囲気。Look In Your Eyesもまずまずカッコいい。 でも、実際には僕は1stのインパクトを本作に求めてしまって、かなり悲しい思いをしました。疾走感に拘っても欲しかったのと、泣き泣きの水晶のようなツインリードユニゾンをもっとフィーチュアして欲しかったです。1stに有った魅力の大半は、ここでは見られませんでした。悪くは無いと思いますが、僕はあまり楽しめませんでした。