当時のライブアルバムで一家に一枚と言われていたのがDEEP PURPLEの『LIVE IN JAPAN』とこの『PICTURES AT AN EXHIBITION(展覧会の絵)』だったそうです。 そして、この作品はELPが大胆にもムソルグスキーの『展覧会の絵』を見事に自分たちの独自の解釈で個性を発揮できるようなアレンジに新たなオリジナルの曲も加えて、『展覧会の絵』を全く新しいものとして世にだしたのです。 やはり、なんといってもレイクによって語られる奥深い詩とその透き通った声。 エマーソンから繰り出される、時に荒々しくも壮大なキーボードプレイ。 それを支える強固なリズムの発信源であるパーマー。ここに、トリオの極みに到達する。 また、「The Sage」や「Blues Variation」などのようなオリジナル曲も何の違和感なく原曲の中に組み込まれて、見事に溶け合い、調和を成している。 そして、感動的で壮大な最終楽章「The Great Gates Of Kiev」がなんとも素晴らしい。 そして最後に不意打ちのようにアンコールとして演奏されたチャイコフスキーの「Nutrocker(くるみ割り人形)」をご堪能あれ。彼らのアレンジ能力は神の賜物。
クリムゾン特有の音世界とインプロヴィゼーションが凝縮された圧巻のインストナンバーで、『STARLESS AND BIBLE BLACK』の最終楽章にふさわしい完成度を誇る大作。 やはりなんといっても、後半部における圧倒的なテクニックを持ってして個々から繰り出される演奏はまさに混沌と秩序の共存した芸術。
やはりRAINBOWの最高傑作でしょう、と思います。 初めてRAINBOWを聴いたアルバムがこのアルバムだったためか、思い入れも強く、一番“RAINBOW"という個性の詰まった作品であると思います。その要因として、やはり、最後の2曲「Stargazer」と「A Light In The Black」というとてつもなく巨大な双子が挙げられます。RAINBOWというバンドを語る際にこの2曲なしでは語れません。 ぜひ聴いてください。
20世紀が残した音楽史における遺産的最高傑作。 1969年に発売されイギリスでビートルズの『アビロード』を抜いて1位を獲得し、まさに世代交代を象徴するかのような偉業である。 また、このアルバムはロックを土台にジャズやクラシック、フォークなどの音楽的要素を見事に取り入れて融合させた結果により後に“Progressive Rock"という深遠で多様性溢れるジャンルを生ませ、確立し、後に出てくるバンドに多大な影響を与えたことは言うまでもない。 そして、1曲目の「21st Century Schizoid Man」から始まって、アルバムの最後を飾る「In The Court Of The Crimson King」までの約44分間を一瞬の隙もなく、聴く者をクリムゾンワールドに引きこむ。これほどまでに少しの欠陥も見当たらない完璧な完成度を誇り、今日まであらゆる世代に聴き継がれていることを考えればこのアルバムの歴史的、音楽的意義も全くもっともなことである。