これから80年代へ突入していくようなアルバムを感じさせる。 アルバム制作の主導権がペイジではなく、ジョーンズで作られており、全体的にキーボードがフィーチャーされていて、今までの作品とは違った趣を持っている。そのためか、一般的には異色扱いされ、賛否両論のあるアルバムとして位置づけられている。 それでも、やはりツェッペリンはツェッペリン。「In The Evening」は後期の傑作だし、「All My Love」はツェッペリンのバラードとして人気がある。そして、締めの「I'm Gonna Crawl」も名曲。アルバムとしてはもっと評価されて然るべき内容です。 しかし、残念ながらこのアルバム発売直後にボンゾが亡くなり、スタジオアルバムとして遺作になった...。
イエスにおいて最高傑作にして、プログレにおいても重要作品として必ず紹介される大名盤。 前作『FRAGILE(こわれもの)』の成功がこのアルバムに対する期待がアメリカでは発売前の予約だけでゴールドディスクを獲得という形であらわれている。 中身はというと、これがまた期待以上の凄さ。A面が約20分の大作1曲にB面が約10分の2曲の計3曲。①の「Close To The Edge(危機)」はイエスの個性である超絶技巧と緻密に構成された展開に、ヴォーカルのジョン・アンダーソンの難解で詩的な歌詞はまさに聴く者をイエスワールドにひき込む。そして、当時この曲がプログレ=大作+難解というイメージを一般的に植え付けさせるほどのインパクトが後に出てくるプログレバンドに多大な影響与えた曲であることはいうまでもない。 ②③もイエスでは人気の曲でライブでも定番。 そして、楽曲以外に忘れてはならないのがジャケットアート。前作からロジャー・ディーンがイエスのジャケットを担当して、この独特なジャケットがイエスの成功の一つの要因になっているのも確かである。 プログレを聴き始めようと思っている方にはお勧めです。
バラエティ性溢れる楽曲の詰まった二枚組アルバム。というのもこのアルバムのために作曲された曲と『Ⅲ』『Ⅳ』『HOUSES OF THE HOLY』からのアウトテイクが収められている。 個人的には一枚目がお勧めで、特にアルバムのハイライト「Kashmir」「Trampled Under Foot」、大作「In My Time Of Dying」は後期の代表曲としても人気が高い。 二枚目はエスニックな「In The Light」、強烈なリフが印象的な「The Wanton Song」、哀愁漂う「Ten Years Gone」あたりが人気のある曲。 やはり名盤。
発売当時は前作が大傑作の『狂気』であったためか賛否両論もあったみたいだが、今ではフロイドにおいても人気の作品。個人的にも『狂気』より劣るがもちろん名盤。 前作が客観的な捉えかたをしている反面で、今作では主観的な作風に仕上がっている。そのため、メンバーのシド・バレットに対する思いや感情がストレートに伝わってくる印象を受ける。 演奏面においてはやはり「Shine On You Crazy Diamond」のギルモアのギターは感涙もの。③のバラード「Wish You Were Here」も代表曲。
エアロのアルバムは『NINE LIVES』かこの『GET A GRIP』が個人的最高傑作ですね。 やはり、各曲のクオリティといったら全く申し分のない出来に仕上がっていて、聴いていて飽きさせることのない流れを持っている。 お勧めなナンバーとして、②⑤⑨⑪⑭を挙げたい。特に②の"Eat The Rich"はエアロでの代表曲としての人気があり、⑨の"Cryin'"は個人的エアロのバラードのベストナンバーで泣けます。 この極上なアルバムをどうぞご堪能あれ。