1st発表直後に解散したBATHORYの復活作(1985年リリース)。 過渡期ということもあり比較的淡々としている印象を受けるが、リフの一つ一つがよく練られていて1stよりも格段に進歩した名作。 ジャケットの月も神秘的かつ暗黒的で音によく合っている。 クォーソンさん一人で制作した次作『UNDER THE SIGN OF THE BLACK MARK』でBATHORYのブラックメタルは完成します。
1992年リリースの記念すべき1st。 ブラックメタルを語る上で欠かせない傑作です。 "ea,lord of the deeps""war""a lost forgotten sad spirit""my journey to the stars"等名曲揃い。 少年が泣いているかのようなヴァーグのヴォーカルが好みの分かれるところです。 それにしても後にヴァーグに殺害されるMAYHEMのユーロニモスがプロデュースとは何とも皮肉な話。 オリジナル盤と2ndプレスではスリーヴのサイズやバックインサートのレイアウトが異なります。 現在はミニ『ASKE』とのカップリングで再発。
通算6作目(1990年リリース)。 前作『COLD LAKE』でのLA GUNSのTシャツの反省からか、非常に力の入ったアルバム。 ステファン・プリーストリーとマーティン・エリック・エインが復帰したのもその理由かも(マーティンはバックヴォーカルのみ)。 カート・ヴィクター・ブライアントのギターソロも素晴らしい。 "a kiss or a whisper"のようなスラッシーな曲もあるが、基本的にはHM/HR的な作り。 トム・G・ウォリアーのヴォーカルは意外とセクシーかもしれない。
カリフォルニアのテクニカルなドゥームメタルバンドの1st(1991年リリース)。 変拍子を多用した曲は複雑だが、印象的なリフが多く意外と素直に入り込める。 それにハイトーンヴォーカルが乗るという、似ているバンドを探すのが困難なくらい変わったバンド。 強いて言えば似ているのはBUZZARDくらいだが、凡百のB級ドゥームより数段優れています。 『MASTERS OF MISERY』でBLACK SABBATHの"hole in the sky"をカヴァーしたり、次作『CONFESSOR』でTROUBLEの"endtime"をカヴァーしているが、本作では特に両バンドからの影響は感じられない。