1988年リリースの6曲入りミニ。 RAVENのカヴァー、"lambs to the slaughter"では珍しくミレ・ペトロッツァのクリアなハイトーンヴォーカルが聴ける。 ちょっとミレさん頑張っちゃってます。 他にTYGERS OF PAN TANGのカヴァーや3曲のライヴを収録。 ライヴがあまりに生々しいので一聴の価値あり。 "スラッシュ界のニック・メイスン"の異名を取る(誰も言ってません)ヴェンターのドラムと、はっきり聴き分けられるミレとトリッツェのギターが聴き所。 ピッキングは荒いが、それもライヴならではの魅力。 CDは3rd『TERRIBLE CERTAINTY』とのカップリング。
KYUSSの3rd。 現在はHERMANOとQUEENS OF THE STONE AGEで別々の道を歩むジョンとジョシュが残したストーナーロックの傑作。 ストーナー=KYUSS、ひいてはストーナー=本作という図式を作った二人の功績は大きい。 三部構成になっているが、一枚通してまったりと音に身を委ねれば至上の快感が。 酒を飲みながら聴くとさらに美味くなります。 元THE OBSESSEDのスコット・リーダーがベースで参加。
紙ジャケが出てたからつい買ってしまった。 同じ物を何度も買うのは気が引けるが、好きなものはしょうがない。 当然リマスタリングされているものかと思ったら全く同じ音源でした。 ちょっとソニーさん、手抜きすぎ。 スラッシャーの多くがこの2ndを推すが、僕も例外ではない。 "creeping death""fight fire with fire""for whom the bell tolls"等傑作が並ぶ。 唯一メンバー自身が「売れ線を狙った失敗昨だった」と認める"escape"みたいなポップな曲もあるが、今となってはこれも悪くない。 クリフがバンドに持ち込んだH.P.ラヴクラフトのクトゥルフ神話に触発された"the call of Ktulu"が出色の出来。 MORBID ANGELよりも数倍恐ろしさを伝える曲だ。 クリフはクトゥルフ神に魅入られてしまったのかな…。
1996年にリリースされた棺桶型ボックスセットで初めて日の目を見た"本当の1st"。 ボックスセットの黒地に銀ガイコツの特製ケースも良かったが、翌'97年に当初のオリジナルジャケットで単独CD化。 録音は1977年というのも凄い。 本当に古さを感じさせない音。 "last caress""return of the fly""teenagers from mars""hollywood babylon""attitude""bullet""she"等現在もライヴで欠かさず演奏される代表曲が目白押し。 次作『WALK AMONG AS』よりも音が太く、特にジェリー・オンリーのベースがブンブン唸っていて最高にカッコイイ。 色気のある声で朗々と歌う御大グレン・ダンジグのヴォーカルスタイルもこの時期既に確立。
"本当の1st"『STATIC AGE』がお蔵入りになってしまったため、デビュー作として1982年にリリースされた初フルレンス。 傑作『STATIC AGE』と1曲もダブらず、かつ本作を大名盤に押し上げた名曲が満載のアルバム。 "all hell breaks loose""vampira""night of the living dead""skulls""devils whorehouse""astro zombies"等どれも名曲だが、はっきり言って『WALK AMONG US』は全曲名曲です。 クールすぎるジャケットも魅力。 CDのジャケットは何故か小さく加工されています。 小さいダンジグがもっと小さくなっていますね。 ダンジグとモンスターブラザーズの仲の悪さを示すように、メンバーの写真を強調したくなかったのかも? 大枚はたいて手に入れたオリジナルのピンク盤を壁に飾っています。
未発に終わった幻の1stを含めるとこれが2ndということになるが、実質的なデビュー作と言っていい。 収録されている曲のほとんどが1986年頃に書かれているが、この時点で既にMORBID ANGELのデスメタルが完成していることに驚かされる。 "visions from the dark side""lord of all fevers & plague""damnation"等は比類無い完成度です。 H.P.ラヴクラフトに触発された歌詞も完璧。