VHというより、エディのソロプロジェクトに近いアルバム。 確かに前作に近い路線の落ち着いた作風ですが、今作ではゲイリー・シェローンの声質を生かした新鮮味ある曲が多く収録されており、結構好きなアルバムです。 特にFrom Afar、Once、Year To The DayのようなVHらしからぬ大作が実に素晴らしいですね。Josephinaもサミー時代とはちょっと違う雰囲気のバラードで良いし。 Without YouやDirty Water Dog、Ballot Or The Bulletなどの従来路線のハードロックナンバーもやや地味ですが悪くない出来です。 Can't Stop Lovin' Youのようなシングル向きの曲があればもっと評価高かったのではないでしょうか。
VHのアルバムの中では地味で人気が無いと言われてますが、捨て曲自体は全然無いんですけどね。ただ、前2作と違ってシングル向けの曲がないだけで。 And the Cradle Will Rock...のイントロから惹き込まれるし、Everybody wants some!!、Romeo DelightやLoss Of Controlもライブで盛り上がりそうな曲だし、Take Your Whisky Home、Could This Be Magic?も渋いし聴きどころ満載なんだけどなぁ。
後年のド派手なWSに比べると遥かに地味で素朴なブルージーなサウンド、Voだが、良い曲が粒揃い。初期の名盤でしょう。 Walking In The Shadow Of BluesやLove Hunter、We Wish Wellの代表曲はもちろん、DP風のMean Business、ポップなLong Way From Homeなどの隠れた佳曲もある。 B・マースデンがか細い声で歌うOutlawも個人的には好きです。