超絶ネオクラキーボーディスト、ヴィタリクープリのソロ2作目、1998年発売。 さて今作、結論から言えば個人的には前作より満足いく作品に仕上がっている。 前作に比べ収録曲数が増え、アルバム全体のスピードも増し、音質はよりくっきりとしたものに改善された。 2曲目"Destination"や3曲目"Extreme Measures"、爆走の7曲目"Track on Fire"など、一聴しただけでノックアウトされる曲が多く収録されている。 また5曲目"Chopin etude #11 in A Minor o@us 25"をはじめ、クラシックのカバーが4曲ほど収録され、バリエーションにとんだ作品となった。 しかしながら…クラシックそのままのカバーが多すぎる気が…せっかくメタルチューンでぐぐっと盛り上がっても、急におとなしくなってしまって… あと、前作で気にならなかったピロピロ電子音が今作では何故かずいぶん耳についた。特にアルバムを閉める最終曲でピロピロはやめて欲しかった。せっかくの雰囲気が… 総じて言えば、1作目より一聴した感じはよく、プログレ色も薄くなりとっつきやすい印象ですが、曲調の幅は狭く勢いにすかされる印象です。 バカテクが聴ければいいんだ!って方は手にとってみるといいかもしれません。が、個人的には毎日聞ける、って作品ではないと思います。
2001年に発売された彼らの1stアルバム、"Extension of the Wish"を現ボーカルのDavid Frembergが歌いなおしたアルバム。2004年に発売された。 このボーカル録りなおし版Extension of the Wishは何回か形態を変えて発売された、がいずれも限定盤で数が希少であったため、なかなか手に入れることが出来なかった。 この"Final Extension"はボーカル録りなおし盤の一枚のみで一番最近に発売されたものの、やはり入手は困難であった。 この作品の事情は以上のようなところであるが、作品の内容は先述したとおりボーカルを録りなおしただけ、といえばそんなところである。 ただ、ボーカルメロディーが多少増え、より歌モノらしくなった、という感じである。 DavidはセッションボーカルだったLawrenceに比べると表現力もあり、力量のあるボーカルであることはこの後の作品を聴けばわかることであるが、 個人的には浮遊感あふれるAndromedaの1stアルバムに関して言えばLawrenceの声質・歌いまわしの方が作風にあっていたような気がする。 …好みの問題なので、賛否両論は出そうではあるが… 完全にファン・アイテムである。Andromedaが好きでたまらない!という私のような人間は、入手は困難であるが探してみるのもいいかもしれない。