世間一般では評判良くない今作。「故障中」のタイトル通り、と揶揄されているので、 実は未聴だったのだが、聴いてみるとこれも全然悪くない。前作 「Handle With Care」が彼らの中でも一番過激な作品だったが、今作はメンバー4人がそれぞれ曲作りに参加し、かなりメロディアスさを増している。アンソニーやダンが自ら歌った曲もある。問題作「SAVE THE PLANET」はアンソニーの曲。なかなか充実した内容だと思うが、音楽性を拡散させたコトが散漫さにつながってる気もするし、大多数のファンが求めるものではなかったということか・・・。「TOO YOUNG TO DIE」はドラマチックでカッコイイし、 ジョン作の「Quocustodiat」、ダンが歌った「Hypocrisy」はリフがクセになるし、十分彼ららしいと思うんだが・・・。メロディックなパワー/スラッシュが認められる人は受け入れられると思うし、91年発表という時期を考えると、現在のメロデス群のベースになるような音と思うんだが。 オリジナルメンバーは今作で瓦解、ダンが抜け、アンソニーは素行不良でクビ、その後USパワーメタラーPhantomに加入したと聞く。Phantomはその後アルバムを出すことはなかったワケだが、願わくばアンソニーが参加した Phantomの 新作を聴きたかったな・・・
前作「WERE YOU TOLD THE TRUTH ABOUT HELL?」が精彩を欠く出来だったので、 当時見送っていた。しかし、ANNIHILATORに訴えられた一件を先日知り、 今さら入手。・・・何だ、すごくいいじゃん。ギターも流麗だし、哀愁 メロディたっぷりだし、何よりガッツィーな疾走ロケンロールは健在。 メタル度は一番高く、個人的にはウレシイ誤算。やっぱり彼らはグレートだ! しかし、問題の4曲目!てめー俺のフェイバリットなANNIHILATORに対して なんて事しやがる!と、俺だけいきり立っても訳分かんないので、 ANNIHILATORの「KING OF THE KILL」収録の「IN THE BLOOD」を聴いて みて下さいよ。そりゃジェフ・ウォーターズに訴えられるよ! まあ、テッドがANNIHILATOR好きだったらしいので・・・バカだなー、 パクるならバレないようにやれよー・・・しかも、原曲よりかっこいい し(笑)、とゆーかテッド、ANNIHILATORに加入したらいいのに。
1984年発表のデビュー作。このバンドは2ndが代表作だろうが、 この頃は、メイデンおたくが考えすぎて懲りまくった (ある意味自己満足的な)感じの曲を提供していた。 とはいうものの、「Kill And Kill Again」は素直に カッコイイし、「Endangered Species」「The Hook」 「Season Of The Witch」「Off The Track」なども 良い曲だと思う。完全なメタルで、メロハーの要素は 薄い。アグレッシブな復活作「World Asylum」は これから派生したと考えるのが自然ではなかろうか?
「最後の晩餐」だそうです。オープニングが、イントロ曲からの「The Last Supper」が ミドルテンポなので、彼らにしてはちょっと珍しいですが、次の怒濤のパワーメタル 「Desert rose」が生きております。マンニらしいヘンテコリフでぐいぐい来ますよ。 これまたリフ&ベースがヘンテコなパワーメタル「Hell to Pay」で昇天・・・! その後も佳曲が続き、締めのパワーバラード「Always and Eternally」が感動的! 正統派らしいオーセンティックな仕上がりで、無難な感じもしますが、十分な出来ですよ!