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Spleenさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 401-500

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Spleenさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 401-500
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MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) ★★ (2009-01-26 05:33:00)

ロック史上で評価されるもの、また傑作と呼べるものだとしたら『Antichrist…』だと思いますが、マンソンの知性と思想をより堪能出来るのはこちらだと思います。
例のコロンバイン事件によるバッシングの後とあって、重苦しさは半端ではなく、発売当時は視聴機でちょっと聴いてほどなくして逃げてしまったぐらいです。(自分が初心者だったってのもありますが)しかし、それを単なる内面ドラマで終わらせず、最後まで聴かせる力があります。更には怒りをバネに闘争心を奮い立たせるような疾走曲まで。長いですが、聴いてダレたことがありません。
個人的にはこれが最高傑作です。


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) - Disposable Teens ★★★ (2009-03-08 07:28:44)

コロンバイン事件の影響で収録アルバムは最もダークな作品となりましたが、その中でこの曲は「The Fight Song」と並ぶ対アメリカ社会宣戦布告ソングとなりました。
「本当の神を憎んだことはないが人々の崇める神は嫌いだ」
「俺達が全てを破壊しても驚くなよ」
……等、逐一列挙したらこのコメントが引用文だらけになってしまう勢いで、リリックに怒りと戦意に満ちています。
ここで歌われている「使い捨ての10代」の魂は、おそらく多くのHR/HM愛好者が抱える衝動の根拠の1つだと思います。だから、10代が過ぎた後も決して失いたくはありません。


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) - The Death Song ★★ (2009-01-26 06:51:45)

「死の歌を歌おう 俺達に未来なんてないんだから」
こんなに暗い歌詞がポップに、そしてエネルギーをもって響くあたり、さすがマンソンです。


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) - The Fight Song ★★★ (2009-01-26 05:39:31)

MTVでこの曲のライヴ映像が流れた時、条件反射で拳振り上げてました。でも心の中ではいつだって拳振り上げます。
これは応援歌なんてレベルじゃありません。自分の前に立ちはだかる全てのものとの戦い、あるいは自分自身との戦いの意識を掻き立てる歌です。


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) - The Love Song ★★★ (2009-03-18 23:34:57)

「Heart-Shaped…」「Coma White」然り、マンソンの書くラブソング(一般的にはそう解釈されないでしょうが)は泣けるものが多いですが、その「ラブソング」をタイトルに冠した本作は極めて攻撃的です。
内容は銃と銃弾の愛という、暴力的でいて切ないテーマです。もちろん皮肉たっぷりですけど。


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) - The Nobodies ★★★ (2009-01-15 05:24:14)

最もマンソンに傾倒していた高校時代(今も傾倒してますが)にこの曲を聴いて、自分は本当に何にもなれない人間(=Nobodies)なのだと思い知りました。
しかし、その思いが不思議と絶望ばかりに繋がらず、むしろゴミのまま生き残ってやりたいという不思議な闘争心が湧きます。「大丈夫だよ」という応援歌よりも、「大丈夫な訳がねぇ!!」という叫びの方がよりリアルに響き(とりわけ自分みたいなネガティヴな人間の場合)、鬱屈を得体のしれない力に昇華できるのかもしれません。マンソンが語るところの「自己パワーの行使」というやつでしょうか。
救いようがないはずなのに、聴くたびに救われる思いです。


MARILYN MANSON - Lest We Forget-the Best of ★★ (2009-02-13 07:31:00)

今更かもしれませんが、ファンは初回盤が必携アイテムです。
初期から最新(2004年時)まで曲がバラバラに収録されているのですが、音質や表現方法に多少の違いはあれど、社会の悪役を買って出るというマンソンの主張は不変なのだなと分かります。各作品にコンセプトがあるだけに、それを良いとこ取りで聴くのは邪道じゃないかという見方もありますが、前述の発見はバラバラの良いとこ取りにしたからより気付きやすくなったので、このベスト盤にも意義はあります。
もちろん、布教用バイブル(むしろ禁断の書?)としても使用可ですね。でも個人的には、これを一人のクラスメイトに貸した後、彼女とは連絡とらなくなったという悲しい思い出もあるのですが……DVDの一部映像がネックだったのでしょうか。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals ★★ (2009-02-09 05:58:00)

今となっては「比較的聴きやすい」「前作ほどの激しさはない」とのコメントも納得できるのですが、マンソンに(ひいてはロックに)出会った10年前はこの作品でも十分衝撃的でした。それがまさか聴く度に(あるいはPV観る度に)感動するものだとは。
おそらく聴き始めは「Rock Is Dead」や「I Don't Like The Drugs」のキャッチーさに惹かれるでしょうが、次第にバラード曲の美しさと哀愁にハマると思います。
これは空虚な哀しみと孤独感に溢れた泣きの1枚ですね。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - Coma White ★★★ (2009-03-08 07:10:06)

当時の彼女ローズに捧げられた曲。とうに破局した今となっては黒歴史の1つなんでしょうが、パーソナルな背景がありながら普遍の美しさ/哀しさを誇る曲です。
ファンには知られているところですが、PVはケネディ暗殺を模したとのことで物議を醸したいわくつきの作品です。でもスキャンダラス云々以前に泣けてきてしまいます。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - Disassociative ★★ (2009-01-20 02:49:00)

「Dead Astronaut In Space」アルバム全体を覆う空虚と孤独が、このフレーズに集約されています。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - I Don’t Like the Drugs (but the Drugs Like Me) ★★★ (2009-01-20 03:23:54)

タイトルからしてインパクトとアイロニーが炸裂しているのに、「俺はドラッグを好きじゃない/でもドラッグが俺を好きなんだ」なんてキャッチーなコーラス繰り返された日には頭に刷り込むなって方が無理です。
尚、マンソンを知らない友人達を最もビビらせたPVが実はこれでした。いわく「目が異常にでかい人間が怖い」。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - Mechanical Animals ★★ (2009-03-31 01:26:59)

God Of Fuck、Antichrist Superstarを経て一転、「ただの自殺の王様ごっこをしている少年」。ありとあらゆるものを破壊し尽くした後に語られるこの言葉は、一際虚無感を帯びて響きます。アコースティックとシンセがその雰囲気を引き立てています。
尚、『Holy Wood』の日本盤ボーナストラックにこの曲のライヴ盤が収録されています。ギター、ベース、ドラムはより太く、キーボードはより美しくなっていて、そちらも好きです。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - Posthuman ★★ (2009-03-31 01:40:57)

ミドルテンポの前曲「The Speed Of Pain」から、いきなり疾走し始めるだけでもたまりません。
しかし何より「神はただの統計学」!!!
どうやったらこんなにカッコよくて、それでいて社会をえぐる言葉が出てくるんでしょうか。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - Rock Is Dead ★★★ (2009-03-08 06:59:01)

「ロックは死よりも死んでいる」と叫びつつ、曲調といいPVといい物凄くロックしてるあたりがマンソン流アイロニー。危険、破壊、それでいて異常に魅力的……という、ロックの主要要素が全て揃っています。正直『マトリックス』よりこっちの方が断然衝撃的でした。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - The Dope Show ★★★ (2009-05-31 04:07:51)

空虚なんだけど、マンソンのボーカルとシンセの効果が妖しくて良い意味で悪趣味。歌詞の世界観も曲調に見合って退廃的。
ライヴアルバム収録版はギターの妖しいうねりも強まっているし、女性のコーラスも効いていてそちらも好きです。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - The Last Day on Earth ★★ (2009-01-20 02:59:02)

「I'm so empty here without you」……地球最後の日に発せられたこの言葉は、絶望的なまでに悲しく美しいです。
ライヴアルバムのアコースティック版は、キーボードパートがよりきれいに響いてます。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - The Speed of Pain ★★ (2009-03-08 07:03:41)

『Mechanical…』は泣ける曲が多いですが、これもその1つ。マンソンのボーカルがまるで涙をこらえているかのように響きます。
追記:
「眠れたらいいのに/でも横たわることは出来ない/何故ならナイフがあるから/お前を知った時から毎日のように……」
ここが一番泣きどころでした。
最後の「せめて手を取り合って死にたい」というところも。マンソンが歌う分尚更痛々しいように思えます。


MARILYN MANSON - Portrait of an American Family ★★ (2009-02-13 07:38:00)

荒削りや迫力不足はデビュー作のお約束。ホラー風味もまだB級のノリですし。
でも実は実質的1曲目M2の第一声が「I am a God of Fuck」……社会の至るところに喧嘩売る気満々です。デビューの初っ端からこれだもんな。
やはりこの男は当時から徹底してMarilyn Mansonであり続けているのだなと感じます。


MARILYN MANSON - Portrait of an American Family - Dope Hat ★★★ (2009-05-31 04:24:09)

悪夢のおもちゃ箱。もしくは悪夢のチョコレート工場(PV参照)。
ジョニー・デップの工場長でさえ十分エキセントリックだってのに、こっちの工場長はまさしく恐怖。観せる人を選ばないとトラウマを植え付けてしまいます。
音の方はどこかポップであり、チープなテルミン効果音もあり、素敵にB級ホラー感漂ってます。


MARILYN MANSON - Portrait of an American Family - Get Your Gunn ★★ (2009-01-29 00:52:10)

「あんたがして欲しくないことを俺はやる」マンソンがこのスタンスを崩したことはないですね。デビューシングルからずっと意志を貫いているのが何より凄い。
ライヴ盤はドラムが断然いいです。


MARILYN MANSON - Portrait of an American Family - Lunchbox ★★★ (2009-01-20 03:15:07)

オリジナルは「ビッグなロックンロールスターになってやる」という愚直なまでの初期衝動に満ちているのが魅力。
ライヴ盤は音もボーカルも断然良くなってるのはもちろん、本当にビッグなロックンロールスターになっても「ビッグになりたい/そうしたら誰も俺をバカにしない」という叫びがどこまでもかっこいいのが魅力です。


MARILYN MANSON - Resident Evil - Soundtrack - The Fight Song(slipknot Remix) (2009-01-20 02:52:46)

サビのフレーズを切り取って「God Doesn't Exist」にしちゃって、しかもそれをリピートしてるあたり、良い意味で悪趣味な遊び心を感じました。


MARILYN MANSON - Smells Like Children ★★ (2009-01-26 07:17:00)

強いて言うならこれが一番ジャケが怖くないかな……と、初めてレンタルで聴いたマンソンのアルバムがこれでした。
結果は……一番中身が怖いものを引いてしまいましたね。M1のうようよドロドロしたサウンドの渦が流れてきた時は、何が起こったのか分かりませんでした。
その場にいた父「……何聴いてんだ……?」
私「……いや……このCDかけたはずなんだけど……」
悪趣味三昧の遊び心を理解するまでにはここから更に2年を要しました。あまり初心者向けではないかもしれませんが、カヴァー曲のために聴く価値ありです。「Dope Hat」のリメイク2曲も良いです。あ、聴く状況によっては「Fuck Frankie」ではボリューム下げるのをお忘れなく!
ところで、これの国内盤に載ってる歌詞が間違いまくってるのは何故でしょう。


MARILYN MANSON - Smells Like Children - Diary of a Dope Fiend (2009-05-31 04:31:01)

あのどこか能天気なB級ホラーポップ「Dope Hat」がここまでドロドロになりました。マンソンのボーカルも前作から一気におどろおどろしさ倍増です。
HM/HR歴まだ数ヶ月の頃、これ聴いた時はちょっとトラウマになりました。


MARILYN MANSON - Smells Like Children - Sweet Dreams ★★★ (2009-01-26 07:02:57)

曲のドロドロさ具合といいPVといい、「甘い夢」が見る影もなく破壊されちゃってますね。原曲も同様にズタズタにしてますし。
自伝でマンソンが「ぼくたちのバンドを嫌いな人でさえ好きになってしまう曲だ」と書いてありましたが、まさにその通り。というのも私自身、マンソン(というかHR/HM)初心者時代『スメルズ…』の他の曲は怖くて聴けなかったのですが、この曲だけは怖いながらもハマっていたからです。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque ★★ (2009-01-29 00:09:00)

『Holy Wood』の激しい内省と怒りがドツボだった人間なので、この作品聴いた時は「……もしかして吹っ切れちゃった!?」と思いました。
しかしこれは確信犯でしょうね。『Smells……』期の悪趣味さ加減を更に発展させ、猥雑で鮮やかな退廃芸術の世界に昇華しています。その試みで、改めてマンソンが「社会と良識の敵」であることを世間に知らしめた訳ですから、最高の(自称良識人にとっては最悪の)勝利宣言ですね。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - (s)AINT ★★★ (2009-01-26 06:56:14)

マンソン流の危ない言葉遊び満載だし、PVは放送禁止もの。それなのにうっかりすると口ずさんでしまうこのキャッチーさ。嬉しいぐらいのヤバさ加減です。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - Doll-Dagga Buzz-Buzz Ziggety-Zag ★★★ (2009-03-31 01:34:59)

Dollは麻薬の錠剤、Daggaはインド大麻という意味があります。
Buzz-Buzzは擬音(蜂が飛ぶ時の音とか)で、Ziggety-ZagはZig-ZagとZiggety(俗語で『凄ぇ』とかいう意味らしい)をかけたものらしい。
……って、サビのフレーズだけでもうアブナイ空気が漂いまくってますね。
個人的に、アルバム内でリズム感が一番心地いいのはこの曲だと思います。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - Ka-Boom Ka-Boom ★★ (2009-03-19 06:04:15)

マンソン流悪趣味ポップ(笑)。
「Lunchbox」で「ビッグなロックンロールスターになりたい!!」って叫んでたのに、「俺はビッグスターだからビッグな車が好き」かよ。でも両方のフレーズに当てはまってしまうのがマンソンの凄いところ。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - The Golden Age of Grotesque ★★★ (2009-02-24 03:15:39)

陰鬱で過激で退廃的な芸術、というアルバムの主題を集約したタイトル・トラックです。ドイツ帝国、ヴァン・ゴッホ、キャバレーといった本作のインスピレーションになったフレーズに加え、危ないマンソン流造語も登場する歌詞もいい。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - This Is the New Shit ★★★ (2009-03-18 23:29:41)

怒りと哀しみに満ちた重苦しい前作の後で、いきなり暗黒ラップときましたか。重点をおいたと語るだけあって、リズム感が最高です。
マンソン嫌いな人にとってはShit=嫌なもの、ファンにとってはShit=本物です。
そしてPV……やっちゃうかそれを。世界最大のカートゥーン帝国のボスの暗黒コスプレやっちゃったか!? しかも'03年の来日時に帝国のお膝元たるベイNKホールで実際にやっちゃってたよな!!?
いや、悪趣味具合がもう素敵です。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - Use Your Fist and Not Your Mouth ★★ (2009-02-24 03:06:12)

『The Golden…』の作品に顕著なリズム感と言葉遊びが最も炸裂してるのはこの曲だと思います。
こいつはホワイトカラーでもブルーカラーでもなく、ブラックカラーの歌だ!!
あと、「I don't want to be like anyone else」「I don't want to even be myself」のフレーズは、多くのHR/HMファン、あるいはアーティストの思うところじゃないでしょうか。
個人的には、自分の10代を表すフレーズです。正確には今なお引きずってます。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - mOBSCENE ★★★ (2009-03-08 06:48:23)

初期のチープなホラー性を、後の洗練された音楽性にうまく取り込んだ結果、素晴らしい退廃的芸術作品となりました。コーラスが可愛い声でチアガール風に叫んでるのが「猥褻であれ!!」ってのが素敵に悪趣味で最高です。


MARILYN MANSON - The High End of Low ★★ (2009-06-29 23:18:00)

'09年発売の7th。
「『Antichrist Superstar』の再来」という表現をよく雑誌で目にしましたが、それは単にトゥイギー(bじゃなくてg)とクリス・ヴレナという『Antichrist…』時の制作中心メンバーが久々に揃ったことと、マンソンが前作の内省モードから一変してまた喧嘩売る元気が出てきたことを差しているだけだと思います。決して音があの暴虐疾走路線に回帰している訳ではありません。
音はむしろミドルテンポ中心で単調。それでもM5「Arma-Goddamn…」然り、思わず乗ってしまうリズム感があります(トゥイギーお得意?)。
歌詞は暴虐とまでは言わなくとも、バイオレント路線に戻ってきたと言っていいでしょう。前作で引っ込み気味だった中指をまた堂々と立てています。M12「We're…」が特にモロにアメリカに喧嘩売ってる。といっても「アメリカのモラル(=キリスト教)」といった明確な敵を作るのではなく、いわゆる良識一般に対してバカにした態度を取り続けてるというか。
要するに「悪魔」「ショック・ロッカー」ではなく「悪役(ヒール)」「性質の悪いクソガキ」路線を選んだようです。今年で40歳なのにガキ。ロック的な意味で理想的じゃないですか(笑)。
本作の空気は『Antichrist…』というより、B級ホラー性と荒削り性を前面に出したデビュー作『Portrait…』に近いんじゃないかと思います。前作の段階で危うく終わるところだった(=1度死んだ?)こと、トゥイギーが戻ってきたことから原点回帰に……というのは深読みかもしれませんが。


MARILYN MANSON - The High End of Low - Arma-goddamn-motherfuckin-geddon ★★★ (2009-05-26 04:21:07)

「The Beautiful People」「Disposable Teens」系統の全身で乗れるロック。このノリはもはや「トゥイギー印」か?一方、タイトル通りのヤバい言葉をこのリズムに乗せた歌詞は『The Golden Age…』のマンソンの作風を彷彿させます。
マンソンもトゥイギーも、離れている間に培ったお互いの技量をここぞとばかりに発揮しているようで、聴いていて何とも清々しくなります。
尚、PVは今までのマンソンのスタイルのセルフパロディ満載で、自虐ネタともとれますが、『Eat Me…』時とは打って変わった軽快さ(開き直り?)があります。


MARILYN MANSON - The High End of Low - Four Rusted Horses ★★ (2009-07-21 01:43:17)

アルバム1リズムが単調な曲。ついでに歌詞も同じフレーズの繰り返しが多い。
しかしそれを5分も続けられたら逆に耳について癖になりました、という中毒型。


MARILYN MANSON - The High End of Low - Running to the Edge of the World ★★ (2009-07-21 01:37:33)

Eat Me…』を思わせる暗黒ラブバラード(笑)。でも破滅的要素は薄れ、むしろ戦意すら感じられます。「俺達は死を探し求めてるんじゃない/破壊を探し求めてるんだ」ですから。
それにしても、「俺達は世界の果てに向かって逃げる」なんて恥ずかしい台詞を、アコースティック入って哀愁に満ちたメロディに乗せて様になるあたり、さすがです。サビのボーカルラインがちょっと危ういけど、その荒さが哀切度を増すというプラスの作用になってます。


MARILYN MANSON - The High End of Low - We're from America ★★★ (2009-04-30 02:06:48)

2009年5月発売予定のアルバム先行シングルです。フライング書き込みしてしまいましたが、アルバム出るまで待てませんでした。
激しさは求められませんが、分かりやすく乗れるリズムとギターのカッコよさは否定できません。デビュー作のちょっとチープな空気が感じられるのも面白い。
そして歌詞にはこれぞマンソンというようなアメリカ批判が……前作で内省にシフトしてた分溜まってたのか? と余計な想像も広がってしまいますが、やっぱりマンソンが堂々と喧嘩売るようになってくれると嬉しいです。


MARILYN MANSON - The Last Tour on Earth ★★ (2009-02-13 07:18:00)

選曲良し、音質良し、迫力文句なし。これはライブアルバムの名盤に挙げてもいいでしょう(というかもう挙げてしまいました)。メランコリックなナンバーはさらに哀しく美しく、アグレッシヴなナンバーはさらに爆発。「Lunchbox」なんか観客と一緒に叫びたくなっちゃうし、「Irresponsible…」は拳上がっちゃうし、脳内を完全にライブ会場にできます。
ライブ盤なのにアルバムのラストはスタジオ収録の「Astonishing…」ですが、この疾走具合はライブの余韻を邪魔しないどころか、素晴らしい締めくくりになっています。まさしく最高の「Endtimes」ですよ。
ちなみに、「Lunchbox」「I Don't Like the Drugs」のジンジャーのドラムが聴き心地よくて、そこが父ともども気に入っているポイントです。


MARILYN MANSON - The Last Tour on Earth - Antichrist Superstar ★★★ (2009-01-20 03:06:26)

原曲のおどろおどろしさも良いですが、私はライヴ盤の方が好きです。観客の歓声が入った方が、自らの嫌うファシズムを自らのライヴで体現するマンソンのアイロニーが効果的になっていると思います。


MARILYN MANSON - The Last Tour on Earth - Astonishing Panorama of the Endtimes ★★★ (2009-03-08 06:54:38)

この時のマンソンにしては珍しくギターソロがフォーカスされてるのは、ジョン5初参加だからでしょうか。PVでは大分カットされてましたが……。
「Kill your God/Kill your TV」のフレーズが衝撃的にして惚れ惚れするところです。


MAYHEM ★★ (2010-06-24 00:24:00)

来日情報を目にして思わず「うぉ!?」と叫んでしまいました。
今から既にテンション上がります。
余計な話ですが、気になるのはアッティラがどんな風体で現れるかということ。
一昨年のDOJOでは袋みたいなの被ってたし、同年のフランスでのライヴ映像ではサングラスかけた普通のおじさんになってたし、果たして現在は……?
ボーカルに関しては何も心配するところ無いんですけどね。
参考映像:

http://www.youtube.com/watch?v=TlqqqSaJC3U&feature=related


MAYHEM ★★ (2010-09-09 00:25:00)

悟さん、セットリスト情報ありがとうございます。
'08年のExtreme the DOJOでは1stの曲をほとんどやってなかったそうですから、今回はその時より遥かに理想的ですね。
さすが結成25周年記念(……と呼ぶのも違和感ありますが)。


MAYHEM ★★ (2010-09-17 00:16:00)

東京公演意地で行ってきました!
約1時間半ブラスト&ツーバス踏み続けたヘルハマーはやっぱり超人です。
ベースが図太いネクロブッチャーのおかげで、後ろにいた時も横隔膜ビリビリでした。
アッティラは……もう色んな意味で人外魔境だよ。
ちなみに、アッティラの手の動きを必死に真似しようとしたのは私だけではないはず。
くるくる回ってるアッティラを見て何となくほのぼのした気分になったのは……私だけだと思う。


MAYHEM - A Tribute to Mayhem Originators of the Northern Darkness ★★ (2010-06-20 14:05:00)

上質のトリビュートアルバムにして、ブラックメタルシーンの重鎮クラスを一気に知ることができるお役立ち盤。
もちろん技術も醸し出す暗黒の空気も、全曲ハイレベルです。ただ、Sethがこの面子の中だと没個性になってしまうのが残念。頑張れフレンチブラック。
あとは、Usherさんも仰ってますが、皆さんアッティラのボーカルスタイルを意識しすぎじゃないかなと思う面も。原曲に忠実ってのもリスペクトの一つかもしれませんが、せっかく実力もあって個性の強い面子をそろえたんだから、もっと冒険しちゃっても良かったんじゃないでしょうか。
ここはBehemothよろしく普段通りに吠えまくった挙句ギターソロ&リフメドレーやっちゃうとか、Emperorよろしくアッティラ本人呼んじゃった挙句曲のラストに次の曲のイントロリフ(しかも荘厳な鐘の音付き)入れちゃうとか、Gorgorothよろしく曲カットしちゃうとか、それぐらいの思い切りの良さを見せて欲しかったです。


MAYHEM - Chimera ★★ (2009-07-30 22:05:00)

まず、開く度にメンバー1人1人とご対面する(そして一番最後に一番凄い顔のマニアックが待ってます)デジパックに拍手。
続いて、ヘルハマーの怒涛のドラムに圧倒される。ブラストも凄いが手数が多すぎる。
そしてマニアックの人間から離れ過ぎて大丈夫か? なボーカルにトドメを刺される。マニアック好きの自分にしてみれば、この声が聴けるだけでもポイントは高いです。
音質良し、テク良し、邪悪でカッコいいギターフレーズありで、それはそれでもちろん素晴らしいんですが、「ピュア・ブラックの始祖」の作品として聴くと何か違う気がするかもしれません。実際傑作とされる1stよりも「魔」は薄れています。ただ、陰鬱で真っ黒で邪悪性漂う空気からすると、ブラックと呼んで差支えはないでしょう。
そんな訳で、個人的に最大の難点は歌詞カードです。あの読みにくさ(特にタイトルトラック)は嫌がらせか?


MAYHEM - Chimera - Whore ★★★ (2009-08-19 01:34:32)

ギターの和音が鳴り響くや否や、雷鳴よろしくブラストが切り込んでくる……最高のオープニングです。
マニアックのボーカルスタイルが、低音を交えていたり、歌詞が聞き取りやすくなっていたりと明らかに変化していたのには驚きましたが、奇声のインパクト以外にも武器を得たのは心強いです。(今はもう脱退しちゃいましたが)


MAYHEM - De Mysteriis Dom Sathanas ★★ (2010-02-02 01:02:00)

それまで存在は知っていたものの、Mayhemを聴いたのは大学に入った時。
確かに衝撃的ではありましたが、その理由は音楽よりも音質にありました。Voがギャアギャア、ギターがジャリジャリ、後ろでドラムがパタパタパタ。それまで聴いてきたCDからは想像し難い音の悪さに、CD聴かせてくれた先輩に「これオフィシャル音源ですか? ブートではなく?」と訊いてしまうほどでした。
で、当時よりは幅広いジャンルのメタル聴くようになり、ブラックにも大分はまり込んだ今、改めて聴いてみました。
これよりサウンドプロダクション悪いアルバムもあるし、邪悪なリフを生み出してるバンドもいますが、その点を考慮してもやっぱり衝撃的でした。
内包している闇が尋常じゃないからです。多くのブラックメタルのサウンドには混じり気なしの闇を生み出す力がありますが、このアルバムの闇が一番深い。その一番の立役者は、ユーロニモスの不気味なリフと、アッティラの一曲につき2、3人は呪い殺せそうなボーカルです(M8だけは10人ぐらい呪えるかも)。
真に邪悪であることに重きを置いたとはいえ、本来の彼自身は邪悪とは言えない……と語られるユーロニモスですが、少なくともサウンドにおいてはそのポリシーは徹頭徹尾貫かれていたようです。いかに後々シーンの人間(特にカウント)に文句言われようが貶されようが、このアルバムにおける数々のリフだけでも、ユーロニモスのブラック界における貢献はでかいと思います。


MAYHEM - De Mysteriis Dom Sathanas - Freezing Moon ★★★ (2010-06-20 14:19:33)

イントロのリフが、暗黒・邪悪・荒涼・冷徹とブラックメタル主要素の全てを物語ってます。このリフだけでもユーロニモスの才能を窺い知ることが出来ます。
スローパートも多いですが、ヘルハマーのドラムはテンポが遅くても重厚な存在感を放ってます。
アッティラのボーカルは……本当に誰か呪い殺せる。


MAYHEM - Grand Declaration of War ★★ (2009-09-07 01:17:00)

演奏のレベルの高さとボーカルのインパクトは常に保たれていますが、プログレ的なアルバム構成と曲展開で好き嫌いが分かれるみたいですね。
『Wolfs…』と『Chimera』は、音はエクストリーム路線でしたが全体的に「闇」「暗黒」の空気が漂っていたので、ブラックと言っていいんじゃないかと思いました。そこへいくと、本作は前二者に比べ闇の要素が薄く、正直ブラックメタルとは言い切れません。
おそらく、この作品に漂っている空気は「闇」ではなく、戦争の勃発する世界を想起させる「混沌」なのでしょう。
マニアックのボーカルも作品の雰囲気に合っていると思います。ノーマルボイスのパートが声明文を読み上げているようだったり、演説のようだったりで、まさしく「Grand Declaration」じゃないでしょうか。声もいいし。
ただ、例の人間失格デスボイスとノーマルボイスが重なるところは、ノーマルボイスがデスボイスの通訳をしているように思えて、ちょっと笑ってしまったのですが……。
ちなみに、今回のアートワークで初めてマニアックの素顔を拝みました。『Chimera』の白塗りで殺意満点の写真よりは遥かにマシですが(しかも端正)、それでも眼力はご健在でした……。


MAYHEM - Live in Marseille 2000 (DVD) ★★ (2009-12-01 01:12:00)

特典映像はインタビューとフォト・ギャラリーとバックステージおまけ映像。
フォト・ギャラリーはマニアックの写真ばっかりだし、バックステージ映像はファンの女の子がマニアックに腕に傷をつけてもらっている短いシーンだけです。
でもメンバー個々のインタビューと、圧巻のライヴ映像があれば文句なし!! でも音のボリュームがバランス悪いのが難点といえば難点なので、ステレオ環境がいいに越したことはないですね……。
とりあえずまずは超人ヘルハマーの超高速手さばきにぶっ飛びます。ドラムのショットだけ早送りみたいになってて、観ていて「いや……今のはおかしい……」と思ってしまうほど。
ネクロブッチャーのベースには普段全然言及してませんでしたが、こうして観るとやっぱりカッコいいです。特に「Chainsaw Gutsfuck」のベースライン。ついでに、ステージ脇撮影の方へカメラ目線してたのは彼だけだった(……と思う)。
手さばきといえばヘルハマーにばかり目が行きがちですが、ブラスフェマーのギター弾く時の手もまた早送りの如し。彼とネクロブッチャーとがステージ中央で並んでギター/ベースをかき鳴らす姿は実に絵になります。
で、最後はもちろんマニアック。奇声の凄まじさに磨きがかかっていて、何というかもう人類であることを諦めてます。そして有刺鉄線巻きついたマイクスタンド引っつかみ、多少の流血も何のそのでライヴ完遂。痛いとか怖いとか通り越した魅力まで窺えるあたり、やっぱり「怖い」と言うべきか。
案の定インタビューでマニアックは有刺鉄線刺さりパフォーマンスについて訊かれてました。それに対し彼はこう答えました。
「痛みは生を感じさせるんだよ。痛みがなかったら、俺は何年も前に死んでる」
自殺未遂があっただけに、寒気を感じる回答です。


MAYHEM - Mediolanum Capta Est ★★ (2009-09-29 00:04:00)

自らの身体に傷をつけまくっているマニアックのジャケ写からしてブルータルですが、中身のブルータル度も半端じゃありません。
音質はそこまで良くないのですが、音圧はある方なのでヘルハマーの魔神級ブラストはしっかり堪能出来ます。タム回しの速さもはっきり分かるので、本作を聴きながら「今何があったぁぁ!!??」と驚かされることもしばしば。
マニアックのボーカルもギエギエ声だけでなく、デス声のタイプを使い分けているのが起伏があって良い。
どうもボーカルとドラムにばかり注目しがちになってしまいますが、本作ではギターとベースの仕事ぶりの凄さに改めて気付かされました。
そして注目はアッティラのゲスト参加! マニアックのMC「Attila! Come on the stage!!」の時点でテンション上がりました。呪いの声と人間失格の絶叫、それぞれが唯一無二のボーカルの共演……これはブラックメタル史上における貴重な瞬間と言っていいかも。
ちなみに、「Chainsaw Gutsfuck」を捧げられた教皇を羨ましく思ったのは私だけでしょうか(笑)?


MAYHEM - Mediolanum Capta Est - From the Dark Past ★★★ (2009-11-24 23:43:13)

こいつは凄い。呪いのアッティラボイスと人外魔境のマニアックボイスをハモらせたら、暗黒・邪悪に加えてとんでもなくサディスティックな曲になってしまった。
アッティラは低い呪術声も不気味ですが、高音絶叫もイッちゃってます。
ちなみに、最後アッティラは「There's no God」って言っているように聞こえましたが、果たして合ってるのか。


MAYHEM - Ordo Ad Chao ★★ (2010-07-09 01:18:00)

アッティラのボーカル復帰がトップニュースに来る本作ですが、いざ聴いてみたらそれだけの話じゃなかったです。
まずヘルハマー。もともと超人だけど、ツーバス&タム回し聴いてて「……今のは普通ありえねぇ!!」と驚かされる個所が格段に増えてます。
ネクロブッチャーのベースの存在感も今までで一番強い。ベースの響きが一番邪悪に思えるのは本作と言ってもいいかもしれない。
ブラスフェマーのギターもそれに負けちゃいない。それどころか、彼がソングライティングに携わってから一番リフやハーモニーが邪悪になってると思います(それだけに脱退が残念だ)。
そしてアッティラ……進化を遂げたと言えば聞こえはいいけど、随分と怖い方向に進化/深化しましたね。『Mediolanum…』でマニアックと共演した時のような、イっちゃってる高音絶叫を何度となく拝聴出来ます。もちろん低ーい呪い声も一段とオカルト性を増してます。やっぱりこの人のボーカルは一撃で何人か呪い殺せそうだ(笑)。
しかし、「アッティラボーカルで音質はマニアック在籍時ばりにクリアなMayhem」ってのも、一度は聴いてみたいものです。(そのためのライヴでもあるのか?)


MAYHEM - Ordo Ad Chao - Anti ★★★ (2010-07-09 01:26:34)

最後の最後でとっておきの呪殺曲投下。
ブラストは人間業じゃないわ、ギターリフが最骨頂に暗黒かつ邪悪になってるわ、ブレイク後のベースは不気味に響くわ、ボーカルは別の意味で人間業じゃないわ……。
「俺達こそ最強のブラックメタルだ!!」というステイトメントに相応しい一曲です。


MAYHEM - Ordo Ad Chao - Key to the Storms ★★ (2010-07-09 01:32:30)

例のアッティラの高音泣き笑いボーカルを聴いた時「……何かが憑いた!!」と思ってしまいました(笑)。
本当に何があったんですかアッティラさん。
……なんて言ってても、この意表を突きすぎた進化は大歓迎なんですけど。


MAYHEM - Wolf's Lair Abyss ★★ (2009-08-19 01:26:00)

実はこの時から暴虐路線入ってたんですね。こういう音はマニアックのもはや哺乳類であることすら危ぶまれる声(極私的イメージは爬虫類)に合うと思います。
でもこのボーカルパターンがフルアルバムで続くとキツいかもしれません(そう思うと『Chimera』は大分進歩していたんだなぁ)。ほとんど「ギェギェギェェェ……」としか聴こえないし(笑)。EPだから一気に聴けるちょうど良いバランスになったのかも。
それにしても、毎度凄まじいヘルハマーのドラムは、デビュー時の暗黒路線でもこの頃の暴虐路線でもいけるんですね。


MAYHEM - Wolf's Lair Abyss - Fall of Seraphs ★★★ (2009-09-08 18:16:17)

開始1分ぐらいからミドルテンポになったあたりのギターと、マニアックの語りが不吉な響きです。
邪悪性が際立つのはデスボイス、不穏さが際立つのはノーマルボイスで歌うところですね。
そして終盤のヘルハマー……休みなしでこのブラスト&手数か!?


MAYHEM - Wolf's Lair Abyss - I Am Thy Labyrinth ★★★ (2009-09-08 18:07:38)

ヘルハマーの怒涛のドラムに始まり、マニアックの声質、発音共に常人の理解を超えたボーカルに迎え入れられる。その両者に圧倒されがちですが、ギターサウンドも鋭利なようで、邪悪な世界観を確立しています。
密かにバックに入るコーラス(…と言っていいのか? 1:42ぐらいに流れるんですが)とノーマルボイスも一層不気味でよろしい。


MDFMK - MDFMK ★★ (2009-03-15 07:10:00)

KMFDMよりテクノ色が強いけど、ダンサブル度が薄いのが特徴。それでもサシャの辛辣さ、スコルドの哀愁は健在。
新規加入のルチアのボーカルもクールで、それでいてどこか妖艶で、本作の近未来的世界観に沿っています。


MDFMK - MDFMK - American Dream ★★ (2009-03-15 07:18:48)

日本盤ボーナストラック。
サシャのアメリカ批判精神全開。歌詞は一番KMFDMっぽさが残ってます。


MDFMK - MDFMK - Torpedoes ★★★ (2009-03-15 07:15:59)

ちょっと気だるさを醸しだしたスコルドのボーカルが心地いいです。
その声で「Don't stop/You can sleep when you're dead」なんて格好よすぎます。


MINISTRY - The Land of Rape and Honey ★★ (2010-04-18 15:06:00)

冒頭から疾走する狂気。
かと思ったら、中盤以降はミドルテンポでゆるゆると侵食する狂気。
一見血も涙もない機械のビートなのに、憎悪と狂気が宿っているというこの不思議。


MINISTRY - The Land of Rape and Honey - Stigmata ★★★ (2010-03-30 01:11:12)

「おかしい! 何かがおかしい!!」と思わせるぐらい無慈悲で凶暴。
アルバム一曲目からぶっちぎって壊れてます。


MOONSPELL ★★ (2010-02-07 14:50:00)

このバンドを知ったのは、Cradle Of Filthのツアー(『Nymphetamine』期)でサポートを務めていたことからでした。DVDのライヴでダニが「友人でもあるMoonspellに!!」とオーディエンスの喝采を求める場面があったし、ドキュメントにも映ってました。
ただしクローズアップされたところは、彼らがクレイドルの悪戯でステージ中に小麦粉をぶっかけられてるシーンでした。それ故、Hellfestに出るからとYouTubeでMoonspellのPVを見ていた時、「あ、小麦粉の人か!」なんて失礼な気付き方をしてしまったり。
でも、いざステージ観てみたら「何だ、カッコいいじゃないか!!」とようやくこのバンドの魅力を認識しました。バックスクリーンの美しい映像も効果的に使われていたし。


MOONSPELL - Darkness and Hope ★★ (2010-10-31 21:23:52)

'01年発表の5th。
『Sin/Pecado』を彷彿させる、ほぼクリーンボイスのみの構成です。
『Sin…』の時は「デスボイスがないのがちょっと寂しい」と書いたのですが、その後の作品を聴いてから、
「デスボイスばっかよりはクリーンボイスばっかの方が良い」と思うようになったので、本作はお気に入り寄りに。
せっかく艶があってディープな良い声なので、武器に取っておいて欲しいですね。
音の方はフェルナンドのクリーンボイスに合わせてか、ミドルテンポ寄りが多くなってます。

ちなみに、ボーナストラックでオジーの『Mr.Crowley』が入ってるバージョンがあります。


MOONSPELL - Darkness and Hope - Devilred ★★ (2011-05-29 01:12:17)

冒頭の妖しいコーラスがいきなり効いてます。ボーカルは原曲の全面ディープボイスもいいけど、ライヴ版のサビだけデス声になるバージョンもカッコいい。
歌詞の「悪魔の赤色を纏った女」の描かれ方も魅力的。さすがは詩人フェルナンド。


MOONSPELL - Darkness and Hope - Ghostsong ★★★ (2011-05-29 00:59:52)

ちょっと歌謡曲のノリが入った哀愁ナンバー。
それだけに優しいメロディが頭に残りやすいけど、歌詞はどこか倒錯した愛情です。


MOONSPELL - Darkness and Hope - Nocturna ★★★ (2010-10-31 21:27:56)

闇を歌いあげるのにフェルナンドの声はうってつけです。
闇が深くなるだけじゃなくて、暗闇の心地よさと美しさが加わる。
ヴェルヴェット・ボイスの本領発揮といったところか。


MOONSPELL - Irreligious ★★ (2010-02-07 15:24:00)

'96年発売の2nd。私が買ったのはライヴ音源も入った2枚組でした。
「骨太なゴシック」という表現は普通「何だそれ?」ですが、彼らの場合それが似合ってしまいます。ゴシック特有の暗さや美意識を持ちつつ、サウンドとボーカルは他にない程図太い。
ノリのいいロックナンバーと言える曲もあったりして、ゴシックという範疇だけで語るには無理があるのかもしれません。


MOONSPELL - Irreligious - Full Moon Madness ★★★ (2010-05-19 00:02:02)

大抵ライヴの最後を締めくくる曲。
やや軽快とも言えるイントロを経て、荘厳な空気を醸し出す暗黒美の世界へ誘われます。シンセのメロディには冷たさが宿っています。
この頃はまだフェルナンドのデスボイスが拙いのですが、ディープボイスの語りは威厳があります。


MOONSPELL - Irreligious - Opium ★★ (2010-02-07 15:33:45)

低くて艶があるのに、キャッチーで明るさすらあるボーカルラインが聴きやすいやら面白いやら。
デス声ではないにしろディープすぎる声は敬遠される傾向にあるけど、これは入りやすいんじゃないでしょうか。


MOONSPELL - Irreligious - Raven Claws (2010-02-07 14:54:35)

この頃には大分ゴシック寄りの筈なのに、女性コーラスの入れ方がどこかポップ。
しかも妙なノリの良さがあって、良い意味で笑いを誘ってしまいますね。


MOONSPELL - Irreligious - Ruin & Misery ★★ (2010-05-19 00:06:33)

デスボイス部分が迫力不足なのは残念ですが、クリーンボイスの超低音は聴き心地が良い。
「Ruin & misery」の部分のメロディと、2:28ぐらいから入るコーラスが印象的です。


MOONSPELL - Lusitanian Metal ★★ (2010-04-09 01:51:00)

'08年発売の2枚組DVD。ちなみにリージョンフリーです。
開けてみて「あれ?ディスク1枚しかない?」と思ったら、2枚重なって収納されていたという罠あり(笑)。
Disc1はポーランドでのライヴ映像、『The Antidote』までのPV集、インタビュー、ディスコグラフィー収録。
ライヴは概ね良し。一部でギターの音がハウリング未遂してたように聞こえてたのが残念です。
フェルナンドのボーカルは出だしで軽ーく不発だったりしますが、それ以外ではデスボイスもウィスパーボイスも、深いクリーンボイスも文句なしです。オーディエンスのノリも良かった。
よくある話ですが、PVは初期のものほどコケる傾向にあります。しかし彼らの場合、キャリアを重ねた現在でもよくイタい演出を見かけるってのが……。
Disc2は結成初期から『The Antidote』のツアーに至るまでのライヴ映像記録。または「フェルナンド・リベイロ生え際後退の記録」……すいません。
Disc1のライヴ映像並みにカメラアングルが良いのはごく一部。ほとんどは客席後方からの一点撮影、たまにステージ脇撮影、しかも画面も音声も粗いので、オフィシャルなのにブートのような映像です。初期のものともなると、これはもしやお友達に撮ってもらったのだろうか……と勘繰ってしまったり。
初期も初期、一番最初の映像に至っては'92年のリハ。正直、文化祭バンド(にしては老けてるけど)の体育館リハにも見えてしまいます。その2年後にはCradle Of Filthのサポートになってますが、この時はクレイドルも駆け出しで、Moonspellはそれに輪をかけて駆け出し。中途半端にダンサー演出入れてたり、フェルナンドがタンバリン持ってきたり、まだバンドの方向性が定まっていない様子でした。
(で、キャリアを積んだ'05年のツアーで再びクレイドルのサポートを務め、演奏中に小麦粉をぶっかけられるという悪戯に遭う様がクレイドルのDVDに収められてます)
音も画像もいまいちのままディスク1枚通して観賞、というのは初心者には厳しいでしょう。ただ、愛着があるバンドなら、こういう方向性模索中の頑張ってる映像も微笑ましく映るかもしれません。
Disc2の存在が、このDVDをそれなりにMoonspellにハマった人向けにしている所以か。


MOONSPELL - Memorial ★★ (2010-09-22 00:56:00)

'06年発表の7th。
前作から、フォーク路線よりもデジタル路線よりも、ヘヴィネス路線が色濃くなってますが、本作もその流れを汲んでます。
それはいいとしても、「後半がやや弱い」という前作の傾向もうっすら引き継いでいるのが残念なところ。いや、端々にこれはという曲はあるし、後半にも「Luna」というディープボイス全開のキラーチューンがあるんだけど、そういう比較的良い曲だけ突出しちゃってるのがちょっとバランス悪いように思えます。
あと、あまりクリーンボイスが活用されてないのも勿体ないところ。
でも、「Luna」「Sanguine」の女性ボーカル活用は良かったです。
それに、死と官能と退廃美の歌詞はやはり良い。フェルナンドが詩人としても活躍してるだけあります。


MOONSPELL - Memorial - Luna ★★ (2011-05-29 01:19:28)

デス声度の高い本アルバムにおいて、一際目立つクリーンボイスが大半の曲。しかも女性コーラス参加。
エイミー・ザ・ストレンジとティム・バートンを足して3で割ったような(2よりも薄いんです)アニメPVが異色ですが、最後に一瞬移るメンバーのアニメーションが激似でした。特にフェルナンド。


MOONSPELL - Memorial - Memento Mori ★★ (2010-10-13 23:42:08)

オープニングやバックに使われる妖しげなシンセの響きがよろしい。
静かなパートのクリーンボイスも、デスボイスパートに埋もれ過ぎずちょうど良い具合です。


MOONSPELL - Night Eternal - Scorpion Flower ★★★ (2010-10-13 23:30:13)

ex-The Gathering、現Agua de AnniqueのAnneke van Gierbergenがゲストボーカル参加。
哀愁漂うメロディを重視してか、フェルナンドもデスボイス封印/ヴェルヴェットボイス全開です。
ところで、「デュエット歌謡曲ですか?」っていうツッコミ(ボケ?)は禁句でしょうか。


MOONSPELL - Sin/pecado ★★ (2010-07-20 23:41:00)

デジタル色が濃くなってくるのはこの辺からですが、この頃は4thほどではありません。デジタルも取り入れられてるけど、神経症っぽい響きになっている4thに対し、今作はそれがサウンドの艶めかしさを強める方向に作用しているような。
デス声が極力抑えられているのがちょっと残念ですが、この後凄味も深みも大躍進を遂げて復帰したので良しとした方がいいのか……?
ちなみに歌詞ですが、狼やヴァンパイアや烏や月といったゴシック・ロマンスの要素に加え、「官能」という要素が目立ち始めるのもこのあたりからです。


MOONSPELL - Sin/pecado - Magdalene ★★★ (2011-05-29 00:55:19)

クリーンボイスはもちろん、ベース音と、時折入る中近東メロディが良い。
妖艶な美しさを匂わせる歌詞も相まって、聴き心地は最高です。


MOONSPELL - The Antidote ★★ (2010-02-07 15:11:00)

'03年の6th。以前に比べデジタル色がまた薄まりました。
一応ゴシックには部類されていますが、見た目はもろ濃いラテン野郎だし、フェルナンドのボーカルはごついし、サウンドは骨太だし、この手のジャンルによくある「耽美」「憂鬱」というキーワードでは語りづらいものがあります。
しかしその分、「ラテンのステレオタイプである陽性」の陰を思わせる、他にはない独特の妖しさがあります。ボーカルもデス声交じりで逞しいけど艶がある。


MOONSPELL - The Antidote - Everything Invaded ★★★ (2010-03-30 02:25:01)

PVがB級ホラー映画を意識しつつもコケた演出ですが、曲自体は良。歌詞も妖しい。
ボーカルはデスボイスよりもディープボイスよりも、「How did you get inside me?」のウィスパーボイスが一番色気がありました。


MOONSPELL - The Antidote - In and Above Men ★★ (2010-05-19 00:24:04)

アルバムの幕開けでリスナーの心を掴むには丁度良い攻撃性。ボーカルもデスボイス全開。
このノリから、リズミカルでクリーンボイス中心のM2に繋げる演出も面白いです。
しかし、一番印象に残った「I'm inside man/I'm above man」の歌詞が載ってないのは何故だ?


MOONSPELL - The Antidote - The Southern Deathstyle ★★ (2010-05-19 00:32:40)

アグレッシヴなんだけど、ノリはロックンロールに近いものがあります。
南部流の死がどんなものかは知らないし、銀の弾やマンドレイクがどう関係あるのかも分かりませんが、ラテン/南ヨーロッパ=陽気のイメージと対照的という点は面白いように思えます。


MOONSPELL - The Butterfly Effect ★★ (2010-05-18 23:28:00)

本当はエレクトロ方面に行ったのは本作ぐらいみたいなのですが、これで一気に「デジタル・ゴシック」の印象が強まったようです。
フェルナンドいわく「パラノイアと、何かが起こることへの恐怖についてのアルバム」。確かに、どこか神経症めいたプログラミング・サウンドの使い方と、冒頭を飾る「Soulsick」やM2「The Butterfly FX」の歌詞にはそのコンセプトが表れてると思います。
ゴシックものに顕著なロマンスの要素が薄れているのはちょっと残念ですが、ボーカルの妖しさがその辺をカバーしてくれています。


MOONSPELL - The Butterfly Effect - Can't Bee ★★ (2010-05-18 23:42:07)

タイトル……駄洒落!?
というツッコミはさておき、この曲ではフェルナンドはデスボイス封印、艶やかなディープボイスで語りかけるように歌ってます。YouTubeのコメント欄で「ヴェルヴェット・ボイス」と言われてたのは伊達じゃない。
メロディーラインの美しさも印象に残ります。歌謡曲か演歌っぽい気もしますが(笑)。


MOONSPELL - The Butterfly Effect - Lustmord ★★★ (2010-05-18 23:36:47)

デジタル色の強いアルバムの中、生音とアグレッションが際立っている一曲。
音もバイオレントですが、歌詞もサディストめいてます。


MOONSPELL - The Butterfly Effect - Tired ★★ (2010-05-18 23:53:32)

彼方から聞こえてくるような、モーツァルトのレクイエムのサンプリングが効果的。
スローで重々しい中に、ふっと冷たい空気が過ります。


MOONSPELL - Wolfheart ★★ (2010-07-21 00:15:00)

'95年発表のデビュー作。ライヴCDと2枚組になった再発盤があります。
この頃は民族音楽色が濃厚で、母国語で歌っている曲も他の作品より多く見受けられます。それでも「フォーク」より「ゴシック」面が強まるのは、歌詞の上でヴァンパイアや舞踏会などホラー、ロマンス小説の世界観が強く、音の不吉な響きが薄闇を思わせるからかもしれません。
この民族音楽の要素が、Moonspellの音楽特有の妖しさの根幹といえそうです。
ちなみにデビュー作ともなるとデス声が拙いのはもうご愛敬ですが、今となっては強力武器たるディープボイスまでも拙いってのは惜しいなぁ。なまじ「Vampiria」とか「Alma Mater」とか、今でもライヴの定番の名曲に恵まれてるだけに。ライヴ映像/音源の方が、深みを増した今のフェルナンドの声を堪能出来ます(但しこのアルバムのDisc2は'95年のライヴだから、まだ拙い頃のボーカルです)


MOONSPELL - Wolfheart - Alma Mater ★★★ (2011-05-29 01:16:04)

今でもライヴ定番曲。この頃はまだデス声が拙いけど、現在は迫力も盛り上がりも大いに上昇。
民族音楽の影響が濃いノリと妖しげなメロディで、ハマる人はとことんハマりそう。


MOONSPELL - Wolfheart - Trebaruna ★★ (2011-05-29 01:23:35)

「Alma Mater」以上に民族音楽丸出しで、クリーンボイスが少々拙くても違和感のないナンバー。
最近はライヴでやってないようなのですが、今の深みと威厳倍増のヴェルヴェット・ボイスで歌ってみてほしい気も。


MOONSPELL - Wolfheart - Vampiria ★★★ (2010-05-19 00:15:08)

ゴシックといえばヴァンパイアは欠かせない。
Moonspellのステージにもこの曲は欠かせない。
闇と血に彩られた暗黒芸術です。
中でもキーボードが大活躍してますね。イントロからの荘厳な雰囲気はもちろん、終盤の雪が舞い落ちるような優しいサウンドまで、暗黒美の構成の中核を担ってます。


MORBID ANGEL - Domination ★★ (2010-09-12 02:57:00)

一ジャンルに「帝王」の称号を持つバンドがひしめき合ってるのはよくある話。
Morbid Angelもまた然り。
で、彼らを「帝王」たらしめる理由の一つは、やっぱりこの作品でしょうか。
どこをどう切ってもあふれ出る、逃れようのない支配力と邪悪さには、「帝王」と呼んでも全く差し支えない威厳があります。
個人的には、ブラスト全開疾走曲よりも、暗黒がじわじわと押し寄せるような激重ミドルテンポ曲の存在感に押されました。


MURDERDOLLS - Beyond the Valley of the Murderdolls ★★ (2009-09-21 02:36:00)

Slipknotのジョーイのサイド・プロジェクト、という前提で聴くと失敗すると思います。ポップでキャッチーなロックンロールなので、Slipknotにほとんどかすっていません。それに、このバンドのカラー付けをしているのは、ジョーイというよりウェンズデイ13のボーカル(ダミ声とデス声の中間。私個人はB級ホラー声と呼んでいる)だと思います。
ジョーイとウェンズデイとは、ミュージシャン仲間であると同時にホラー映画オタク仲間でもあるそうです。その2人の趣味がサウンドにも歌詞にも表れた結果、軽快なホラー映画賛歌や、笑っちゃう程どストレートな「死ね!」「Fuck!」合唱が生まれたんじゃないでしょうか。
これを「安っぽいし怖くない」ととるか「素晴らしき真面目バカ」ととるかが賛否の分かれどころか。「B級」を楽しむ術を知っていると、この手の音楽に強いかもしれない。


MURDERDOLLS - Women and Children Last ★★ (2010-11-05 00:21:12)

もう活動停止しちゃったものだと思っていたところ、まさかの8年越し復活を遂げた'10年の2nd。
ウェンズデイのアルバム(ソロやFrankenstein Drag Queens込み)も含め、これまで「人畜無害のパーティー・ホラー・ロック」だった彼らですが、今回ちょっと人畜有害(?)な方向に傾いた気がします。
というのも、歌詞がホラー映画愛&ハロウィン愛一辺倒ではなく、他愛もない悪口ばかりでもない、ちょっと本気のドス黒さを持ってるからと思われます。前作のノリが鮮やかでポップですらある血糊だとしたら、本作は少し酸化して黒さを帯びた本物の血です。
ライナーによると、最近ウェンズデイがプライベートな思いも歌詞に書くようになっただとか、スーツケース1つで生活してきたとかの事情が背景にあったようで。道理で吐き出すものに毒が大分加わってるわけだ。
また、ダークになったのは曲調も同じです。冒頭の「Chapel Of Blood」のリフからして、アップテンポなのにかつてよりも不吉。「Summertime Suicide」みたいな明るい曲にも、うっすら不気味な影が差してます。

何というか、彼らが愛する古き良きB級ホラー要素に加え、近年のPOVホラー(ハンディカメラとかで素人が撮ったっぽくしてるやつですね)やソリッド・シチュエーション・スリラーなど、良質の低予算映画の要素も加わったようです。
パーティー・ホラー・ロックこそがMurderdollsの魅力と思う人にはこの作風は微妙かもしれませんが、もっと違った側面から彼らを見てみても面白いかもと思える人には是非一聴して頂きたいところ。
これこそ2010年のMurderdollsです。


MUSE - Absolution ★★ (2009-04-17 23:03:00)

クラシック、メタル、ソウル、ポップ……と全てが融合して高みに登り、Museにしか作れない唯一無二の音楽になっています。ピアノの大仰さは感涙ものです。
いや、ギター、ベース、ドラム、どのサウンドをとっても素晴らし過ぎます。
それから、確かにマシューの声はトム・ヨークに似てなくもないですが、彼の方がトムより激情型だと思います。どちらも好きなんですけどね。


MUSE - Absolution - Hysteria ★★★ (2009-09-26 17:01:10)

皆さんと同様の意見ですが、ベースが最高です。
マシューの自由奔放なギターソロも破壊的で美しい。
PVは『The Wall』の1シーンを意識してますね。


MUSE - Black Holes and Revelations ★★ (2009-02-14 06:21:00)

『Abusolution』が素晴らしかっただけに、これからどうするんだろうと思っていたら、またとんでもないアルバムが来ましたよ。
ポップ、ダンサブル、ヘヴィ、果てはフラメンコまで、新たな要素を取り込みまくりながら、全部Muse以外の何物でもない音にしてしまう。それこそ全てを呑み込んで際限なく拡大していくブラックホールです。


MUSE - Black Holes and Revelations - Invincible ★★★ (2009-02-14 06:49:56)

確かにポイント少ないですね……『Blackholes…』のハイライトの1つだと思うんですが。
ドラマティックでいてサビはキャッチー、特にぶっ飛んだギターソロから感動のクライマックスへなだれ込む瞬間が素晴らしい。ライブで聴くともっとスケールが大きくなります。
Invincible(無敵)ってのはMuseのことだ!!