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Spleenさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 501-600
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Spleenさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 501-600
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MUSE - Black Holes and Revelations - Supermassive Black Hole ★★★ (2009-02-14 06:14:23)

マシューいわく「Franz Ferdinandみたいなダンサブルなのを作ってみたかった」とのこと。じゃあ結構ポップなのかと思いつつ聴いてみました。
確かにポップではありました。でもFranz意識してもMuseはMuse。タイトル通りの宇宙空間に飛ばされそうなほどかっこいい。


MUSE - H.a.a.r.p ★★ (2009-02-14 06:42:00)

CDとDVD2枚組、しかもCDが初日、DVDが2日目の収録という極めておいしいライブ盤です。
Museのライブの素晴らしさはよく知られていますが、これは'07年の英ウェンブリー・スタジアムでのフル・スケール・ショーということで破格です。まさか初期作から「Unintended」が演奏されるとは。音だけでもとんでもなくゴージャスなのに、映像では大がかりな演出まで入って、ステージがとんでもないことになっています。彼らのライブでは、会場がいわばMuseという名の1つの空間です。
そしてギターを弾くマシューの自由奔放で楽しそうなこと。ギターをぶん回す姿が、時にお気に入りのおもちゃで遊ぶ子供のように思えます。そしてドムとクリスは強力なバックグラウンドであると同時に、やんちゃ小僧を温かく見守る保護者といったところか。


MUSE - Origin of Symmetry ★★ (2009-09-27 16:27:00)

劇的展開も、ピアノの美しさも、メタルを匂わせるギターも、1stから大幅に化けました。特にベースとギターの強さが増しました。(鉄壁のリズム隊を得たマシューが、以降ギター小僧と芸術家の本領発揮でやりたい放題……とも言える/笑)
ジャズ・ナンバーの「Feeling Good」をMuse色に塗り替えてしまうあたりに、後の様々なジャンルを取り入れた音楽性の片鱗が見えます。


MUSE - Origin of Symmetry - Feeling Good ★★ (2009-04-17 23:14:24)

ジャズ・ナンバーのカヴァー。でもしっかりMuse色。終盤はマシューのボーカルも楽器の一部と化しています。
ライヴではマシューの「自分で自分に紙吹雪」がおなじみです。


MUSE - Showbiz ★★ (2009-09-27 16:17:00)

まだ彼らの激情と世界観構築に音楽がついて行ってないデビュー作。特にマシューは突っ走ってる感あり。加えて後半がちょっと弱い。……3rdからの後追いだから出る台詞なんでしょうか。
でも当時から彼らはもう「UKロック」という範疇を飛び越えていました。エモーショナル度が炸裂したピアノとギターから大仰さがにじみ出ています。


MUSE - The Resistance ★★ (2009-09-26 16:54:00)

いかにもロックなリズムのM1に始まり、M9~M11のクラシカルな三部構成交響曲に終わる。その間にクラシックピアノはあるわ、オペラ『サムソンとデリラ』の歌詞引用はあるわ、中近東メロディはあるわ……やってみようと思ったこと全部混ぜ込んだんじゃないかってぐらい詰まってます。
しかし何が凄いかって、M4のラストに入ってるショパンが特にアレンジなしにそのまま演奏されているのに、完全に「Museの音楽」と化していることです。彼らには本当に芸術の女神がついているんじゃなかろうか。
これほど作りこまれた中にも、彼ら3人(特にマシュー)が楽しんで色々やったんだろうなと感じさせる、自由な空気があります。
Museは一体どこまで進化し続けるんだろう。


MUSE - The Resistance - United States of Eurasia / Collateral Damage ★★★ (2009-09-26 16:36:06)

Queenかってぐらいのドラマ性に、中近東風のメロディ挿入に、終いにはショパンのノクターンで締めくくる。本アルバム内で最も密度が濃く、かつマシューが楽しんで作ったんだろうという感が強い一曲です。


MUSE - The Resistance - Uprising ★★★ (2010-02-07 02:42:35)

アルバムオープニングで、まさかのノリがいいロックなナンバー。
そう来たか!? とリスナーを驚かせつつ、やっぱりMuseだ! と喜ばせもします。


MY CHEMICAL ROMANCE ★★ (2009-02-01 19:44:00)

マイケミがこのサイトにあることにまず驚きました。一般的にいわゆるエモって、アーティストもファンも含めたメタル系にバカにされてますから(1個上のコメントとかね)。
彼らの音楽聴いてたらそんな線引きがバカらしくなります。いかに「痛いだけ」「軟弱」と言われようと、「誰かの助けになりたい」というジェラルドの愚直なまでの誠実さが伝わってきます。


MY CHEMICAL ROMANCE ★★ (2009-04-29 02:20:00)

今iTunes Store見てたら、ジェラルドが氷室京介とコラボしてシングル出しててびっくりしました。
どういう経緯があったんだ?


MY CHEMICAL ROMANCE - I Brought You My Bullets, You Brought Me Your Love ★★ (2009-02-14 03:24:00)

「誰かの助けになりたい」という思いを精一杯表わしても「Think happy thoughts」(Headfirst for Halos)だったあたり、デビュー時ならではの拙さと青臭さが表れているようです。M2、M3、M4、M5は良い曲なので、今ライブで演奏してくれればいいのにという思いも。
ちなみに、最後の「Demolition Lovers」の死にゆく恋人達のストーリーは、次作『Three Cheers…』の始まりというか原型です。


MY CHEMICAL ROMANCE - The Black Parade ★★ (2009-02-09 05:13:00)

ロック史に残る傑作と言ってもいいと思います。「生きることへの恐怖を乗り越えていく」という一歩間違えると寒々しくなってしまうテーマを、ポップに、そしてドラマティックに歌い上げています。しかも主人公たるThe Patientの死の旅が、徐々にジェラルドの、ひいてはリスナー達の生の旅へとシフトしていくという展開が見事です。
それにしても、アルバムのドラマティックな作風といい、「ポップでメロディアスでいい」「所詮は一般受けするアイドル」という賛否の激しさといい、この時の彼らはクイーンを彷彿させます。


MY CHEMICAL ROMANCE - The Black Parade - Famous Last Words ★★★ (2009-05-09 19:29:36)

「I am not afraid to keep on living」なんて青臭い、下手すると寒くなってしまう歌詞をこんなに感動的に響かせられるのがマイケミの力量。
PVでブラック・パレードを燃やしていた彼らが今後どこへ向かうのか、楽しみです。


MY CHEMICAL ROMANCE - The Black Parade - Welcome to the Black Parade ★★★ (2009-02-14 03:12:14)

オフィシャルでPV観たそばから最高傑作になると感じました。アルバム自体コンセプトがある大作ですが、その中核を成すこの一曲だけでも異常にドラマティックです。
ジェラルドがヒーローであろうとただの人間であろうと、それはファンにとってもどうだっていいことでしょう。彼の伝えたいメッセージが、こんな素晴らしい曲の形を取って広まった。その事実が大切です。


MY CHEMICAL ROMANCE - The Black Parade Is Dead! ★★ (2009-05-10 19:20:00)

'08年発売のライヴCD&DVD。DVDはCDと同じメキシコ公演と、地元ニュージャージー公演の映像収録。
メキシコ公演はタイトルの通り、彼らの「ブラック・パレード」としての最後のライヴです。そのためか、彼らのテンションの高さは半端じゃありません。全員リミッター外れてます。オーディエンスの歓声と合唱も凄まじい。
映像だと分かるのですが、ジェラルドのオーバーアクションは自分が観た来日公演時のそれを遥かに上回ってました。元々大きな目を更に大きく見開いたり、大げさに投げキスしたり、かなり無理のある開脚ジャンプ(むしろ出来てない)を披露したり、チキン・ダンスやってみせたり。このあたりは単にテンション高いというだけではなく、自分達をバカにする人々もいることを踏まえた上で、自ら道化であることを引き受けたパフォーマンスであるように思えました。
メキシコのアリーナ公演とは打って変わって、ニュージャージー公演は「マイケミがここ?」というような狭いライヴハウス。ジェラルドいわく、まだ駆け出しの5年半前にもそこでライヴをやっていたとのこと。
統一性のある衣装もメイクもないラフな格好のメンバー、とりわけMCでオーディエンス(地元の友達が多いらしい)によく話しかけるジェラルド……という状況下で演奏される曲は、『The Black Parade』収録曲であっても、ブラック・パレードとしてのライヴとは響きが違ってきます。彼らが一つの時代に区切りをつけたのだなと改めて実感させられました。
ところで、一曲無題の未発表曲演ってたけど、あれは新作収録曲になるんだろうか?
「Famous…」のPVでパレードが燃えていたことからも、ブラック・パレードがいつか終わりを迎えることは予告されていたようです。そう分かってはいても、やはり一抹の寂しさを覚えました。
ただ、自分のロックファン歴の中でこの「ブラック・パレードの誕生と死」という瞬間にリアルタイムで立ち会えたことには深く感謝したいです。


MY CHEMICAL ROMANCE - Three Cheers for Sweet Revenge ★★ (2009-02-14 02:50:00)

当初はあまりのポップさとパンクなサウンドに、外れを引いたかもという気がしましたが、メロディが頭から離れず、気が付いたらヘヴィローテーションしてました。エモ系のバンドに多い要素ですが、彼等がパンクのみならずメタルの影響も強く受けているからこそ出来る、HR/HMファンへのアプローチだったのかもしれません。
このアルバムといい『The Black Parade』といい、マイケミは生と死を主題に持ってくることが多いですね。しかしヘヴィな主題でありながら変に青臭くならず、どこまでも誠実に響きます。
コンセプト・アルバムの完成度としては次回作の方が上ですが、本作ではデビュー間もないバンドならではの疾走感が魅力です。


MY CHEMICAL ROMANCE - Three Cheers for Sweet Revenge - Helena ★★★ (2009-02-14 03:00:05)

これ聴くと、亡くなった祖母の記憶が甦って来て涙が出てきます。
愛する人/自分を愛してくれる人を失う恐怖と、最期の時に傍にいられなかった後悔という重々しい感情が、痛々しいほどのポップネスに昇華されています。


MY CHEMICAL ROMANCE - Three Cheers for Sweet Revenge - I'm Not Okay (I Promise) ★★★ (2009-02-01 19:36:10)

並の応援歌程度では救われない全てのノット・オーケーな人間の叫び。PVで同級生にゴミ投げつけられてた姿が他人とは思えませんでした。


MY CHEMICAL ROMANCE - Three Cheers for Sweet Revenge - The Jetset Life Is Gonna Kill You ★★ (2009-05-10 19:27:41)

実はライヴで演奏してくれると嬉しい曲の上位。それだけに武道館で演ってくれた時は完全に舞い上がりました。
サビの「All right!」の盛り上がりも良いけど、「Pull the plug…」からの哀愁漂うメロディも好き。


NIGHTWISH - Century Child ★★ (2009-04-26 18:54:00)

マルコのボーカルが逞しすぎるので、果たしてターヤのボーカルと合うのだろうかと思ってましたが、杞憂でした。それどころか期待以上でした。互いの声を引きたてていて、どれを聴いても感嘆ものです。
メタル色よりオペラ色、シンフォニック色が濃い方が彼らに合う気がします。


NIGHTWISH - Century Child - Bless the Child ★★★ (2009-05-13 23:31:26)

シンセサイザーとコーラスが神秘的な空気をもたらし、ターヤの美声で一気に別世界へ。
イントロとアウトロの長さも、曲のドラマティック性を良い感じに盛り上げています。


NIGHTWISH - Century Child - Dead to the World ★★★ (2009-05-13 23:42:20)

くどいようですが、ターヤとマルコのデュエットは本当に素晴らしいです。タイプが違うようでいて、決してミスマッチにならず、それぞれの存在が引き立ちます。


NIGHTWISH - Century Child - The Phantom of the Opera ★★★ (2009-04-26 17:17:50)

このカヴァーはNightwishに相応しいと思います。本アルバムではターヤとマルコのツインボーカルが効いてますが、これがその真骨頂ではないかと。
ちなみに、映画でファントムを演じてたジェラルド・バトラーは元ロックバンドのボーカルだったそうです。そりゃ怪人がロックシンガーだったらキッズ(=クリスティーヌ)はそっちになびいちゃうだろうな。
まして怪人がもっとメタル寄り(=マルコ)となれば、HR/HMファンは両手放しで歓喜です!


NIGHTWISH - End of an Era ★★ (2009-04-26 19:11:00)

完成度の高いライヴであり、このラインナップでのステージが終わりを迎えようとしている状況でありながら、ステージ上のメンバーは走りまわったりと自由な雰囲気です。楽曲構築の核であり、3つのキーボードを自在に操るツォーマスも、何気なくキーボードスタンドに『パイレーツ…』のジャック・スパロウフィギュアをくっつけていたりして、遊び心が伺えます。
そしてターヤは歌唱力もさることながら、素晴らしいパフォーマンスでステージの中心に君臨していました。
しかし最後、ステージに並んだメンバーの表情には「やりきった感」と「これが一つの終わり」という一抹の寂しさが浮かび、このラストライヴへの彼らの意気込みがいかに強かったかを思わせます。


NIGHTWISH - Oceanborn ★★ (2009-05-06 00:38:00)

シンフォニック要素もオペラ要素も入ってますが、この時はメタル色が強めであるように思えました。でもM7のインストのように、民俗音楽の要素も取り入れられているみたいです。
『Century Child』からNightwishに入門したせいか、男性ボーカルがマルコでないことには違和感を覚えましたが、ターヤの歌唱力の素晴らしさの方が違和感より際立ってたのでやっぱり文句なしってことで。


NIGHTWISH - Oceanborn - Moondance ★★ (2009-05-06 00:45:44)

何となくですが、小学校あたりの体育でやってるフォークダンスの曲を彷彿させるような気が(いっそ全国の小学生にこの曲でフォークダンス踊ってもらえないだろうか)。
最後の「Hey!」が決定打でしたね。


NIGHTWISH - Oceanborn - Passion and the Opera ★★★ (2009-05-06 00:49:43)

後半、ターヤのオペラ魂が炸裂してます。
パッションとオペラってもはや彼女のことじゃないか?


NIGHTWISH - Oceanborn - Walking in the Air ★★★ (2009-05-13 23:48:37)

『The Snowman』が好きなので、ほとんどこの曲目当てにアルバム買いました。
「The Phantom Of The Opera」もそうだけど、Nightwishはカヴァー曲の選択とアレンジが上手い。この曲も彼らが演ってくれて良かったと思えます。


NIGHTWISH - Once ★★ (2009-11-11 21:42:00)

前作でシンフォニック路線を色濃くしてましたが、今回はオーケストラも大々的に取り入れて更にその色が強まりました。それだけでなく、メタルサウンドも大幅に強め、シンフォとヘヴィネス両方が最大値に達しています。
これだけ荘厳さとアグレッションが強まっても、掻き消されることなく響き渡るターヤのボーカルは本当に美しい。単に響きがいいというレベルではなく、強さも脆さも秘めた魂の声と言ってもいい。マルコのタフなボーカルとの相性も一段と良くなっています。


NIGHTWISH - Once - Creek Mary's Blood ★★★ (2009-11-27 01:25:59)

北欧のNightwishとネイティヴ・アメリカンのJohn Two-Hawks。
出自の違う両者が己の音色で己の地への思いを歌い、世にも哀しく美しい大曲が産み落とされた。


NIGHTWISH - Once - Dark Chest of Wonders ★★★ (2009-11-27 01:17:07)

これまでと違い、キーボード効果の入らないヘヴィネスで押すオープニング。しかしシンフォパートを抑えても、ターヤの声一つでもって荘厳な雰囲気がもたらされます。


NINE INCH NAILS - And All That Could Have Been ★★ (2009-05-11 17:11:00)

ライヴ音源の方はいきなり「Terrible Lie」の予想以上の爆音にびっくりさせられます。「March Of The Pigs」の曲間のタメも原曲以上に効いている。「Closer」のベースもよりカッコよく響く。「Starfuckers, Inc.」の疾走を経て「Hurt」で泣きのラストという終焉にも溜息が出る。
動(崩壊)と静(内省)が入り乱れたライヴの名盤ですね。
もしノイズが好かないという理由でNINのスタジオ盤を敬遠してる人がいたなら、このライヴ盤がお勧めです。
『Still』は上記の「静」のパートで作られた世界。それもNIN屈指の美しさです。
特に冒頭の「Something I Can…」とラストの「Leaving Hope」に泣かせられます。


NINE INCH NAILS - Broken ★★ (2009-02-19 01:09:00)

実はこの作品が一番好きです。最初のレーベルとのトラブル&移籍の後だからか、攻撃性が凄まじい。それが2ndの冒頭「Mr.Self Distract」の自己破壊に繋がると思うと怖いですが。
尚PVですが、「Happiness…」のヤバさもさることながら、「Gave Up」の発禁版もえらいことになってます。あれはもうPVじゃなくてスナッフでしょう……


NINE INCH NAILS - Pretty Hate Machine ★★ (2009-05-11 17:17:00)

デビュー作だけあって、まだ音がそこまで作りこまれていません。また、後の作品を思えばポップに感じられるかもしれません。
でもこのキャッチーさも好きです。「Head Like A Hole」「Terrible Lie」で覗える率直な攻撃姿勢も良い。今ライヴで演っても説得力あってカッコいいですし。


NINE INCH NAILS - The Downward Spiral ★★ (2009-02-19 01:32:00)

このアルバムの何が凄いかって、ノイズ、内省、自己破壊、鬱といった、一般的にまず受け入れ難い要素/感情をぎっしり詰めておきながら、どこまでも聴かせられる作品になっていること。更には時にポップですらあったこと。この時のトレントの精神状態を考えるのは怖いですが、この人の才能の計り知れなさは、今でも別の意味で怖いものがあります。


NINE INCH NAILS - The Downward Spiral - Closer ★★★ (2009-02-19 01:23:15)

荒涼としていて、閉塞的で、おまけに歌詞がとんでもない(カラオケに入ってるけど、いかにマニアックな友人と一緒でもこれは歌えなかった)。それなのに異常なまでにキャッチーに響く。トレントの才能に最も脱帽させられたのがこの曲です。


NINE INCH NAILS - The Downward Spiral - Hurt ★★★ (2009-02-19 01:18:21)

これは「泣き」なんてレベルじゃありません。痛々しい。そしてこの上なく苦しい。
今(2009年)となっては、感覚を試すために自分を傷つける必要もないし、道も見つけられたと分かりますが、そこに至るまでトレントはどれほど遠くにいたのだろうと思うとぞっとします。


NINE INCH NAILS - The Downward Spiral - March of the Pigs ★★★ (2009-02-19 01:46:30)

僅かに空白の時間を置いた後、爆発する瞬間がたまりません。ライヴだと特に。率直にかっこいいロックナンバーだし、キャッチーですが、アルバム内で浮いているなんてことはありません。


NINE INCH NAILS - With Teeth ★★ (2009-02-19 00:53:00)

前作、前々作は文句なしに素晴らしいと思います。特に『Downward…』は好きです。
しかし反面、トレントがフィルターの向こう側にいて、存在がよく見えないような気がしていました。感情は溢れかえっているのに、実像が掴めないとでもいうような。
本作で初めて、トレントがここにいると感じました。やはり、ボーカルが前面に出てきたからでしょうか。


NIRVANA - From the Muddy Banks of the Wishkah ★★ (2010-04-11 12:12:00)

確かにライヴならではの生々しさはあるし、オーディエンスの歓声も伝わってきますが、何故かリスナーの高揚感をあまり煽らないライヴ盤です。
イントロのもうよく分からないカートの絶叫からすると、歓喜溢れるライヴ会場に入ったというより、ギリギリの精神状態に飛び込んだという感じが強いです。(後にリリースされたMTV Unplugged盤の方がもっとギリギリだった訳ですが)
この時、カートはどの程度ライヴを楽しめていたんだろうか。
カートのことばかり注目しがちですが、改めてクリスとデイヴの技量の凄さにも気付かされます。特にデイヴのドラムはやっぱり良い。


NIRVANA - In Utero ★★ (2010-04-11 12:02:00)

カート・コバーン最後の叫び。
これだけの作品が出来るのなら最後にならなくとも良かったのに、と思いますが、同時にこれだけの絶望と暗黒(それも所謂ブラックメタルのそれと違い、美学にもイデオロギーにもならず昇華されていないドロドロの感情)を抱えてどこまで生きられるもんなんだろうとも思えます。
『Nevermind』ほどのとっつきやすさはありませんが(あれも「Smells…」あってのとっつきやすさですが)、未経験者だろうと他のアルバムから入った経験者だろうと、よりNirvanaを知りたいという人には聴いてみて欲しいです。


NIRVANA - In Utero - Heart-Shaped Box ★★★ (2009-03-13 00:37:43)

歪んだギターソロとどこか気だるいボーカルに、屈折と無力感を覚えます。この音は自分達の鬱屈の代弁者であったと同時に、カートの疲弊の表れだったのかも……と思うと、共鳴しつつも痛々しさを感じます。


NIRVANA - Nevermind ★★ (2009-05-02 03:09:00)

「昇華されてない」
というのが本作の、ひいてはニルヴァーナの第一印象でした。
確かに音は重いし、ヘヴィだし、ギターの歪みがカッコいい。しかし、それまで聴いていたヘヴィ・ロック勢と違って、鬱屈や怒りをエネルギーに変えた形で叫ぶのではなく、鬱屈のまま吐き出しているというか。だから曲はポップなのに暗くて気だるいのかなと。(その辺はカートのボーカルが最大の要因なんでしょうが)
それでも、高校生時分には既に大分ねじ曲がってた精神には、リアリティを持って響きました。
よく過去のアーティストの作品を聴いて「リアルタイムで聴きたかったな」と思うことがありますが、本作についてはそう思うところが半分、逆にリアルタイムじゃなくて良かったと思うところが半分です。
リアルタイムで聴いていたら、カートの死に対する衝撃は半端じゃなかったと思うからです。


NIRVANA - Nevermind - Smells Like Teen Spirit ★★★ (2009-02-24 02:53:15)

この曲及びNirvanaを知った時には、カートは大分前に亡くなっていました。だから特別感慨もなしに聴いていました。それでも「何であんた今ここにいないんだ……」と思いました。
きっとこの曲は、数十年後にも全ての屈折した心に響くはずです。


NORTHERN KINGS ★★ (2009-12-31 18:52:00)

Nightwishのマルコ、Sonata Arcticaのトニー、CharonのJP、Terasbetoni/ex-Dreamtaleのヤルッコによる、カヴァー・ソング・プロジェクト。
数々の有名曲を、パワフルなボーカルで叙情と哀愁の北欧メタルに染めてしまうエネルギーは、北の王の称号に相応しいです。


NORTHERN KINGS - Reborn ★★ (2010-01-02 16:59:00)

'07年発売の1st。比較的最近で面子も凄いのに情報が入ってこなかったのは何故だろう。MTVで偶然知ったものなぁ。
それはともかく、カヴァー・ソング・プロジェクトとしてはかなり豪華だし、面白い試みになっていると思います。Journey、Jethro Tullといったロックなナンバーはもちろん、ティナ・ターナー、ライオネル・リッチー等の有名どころまで網羅。変化球としてRadioheadの投入もあり。いずれも哀愁、叙情、勇壮、荒涼と、北欧メタルに顕著な雰囲気を纏って生まれ変わっています。
これには音もさることながら、4人の個性的なボーカルワークの果たすところが大きいです。マルコのタフさ、JPのミステリアスな低音、トニーの伸びやかさ、ヤルッコのハイトーン、それぞれが適材適所で使われています。個人的にはマルコの声が好きでアルバム購入に至った訳ですが、Radioheadという一番意外性あるところを持って行ったJPが思わぬ発見となりました。


NORTHERN KINGS - Reborn - Creep ★★ (2009-12-31 19:01:40)

まさかのRadioheadカヴァー。
原曲が自らの孤独と異質性を「虫ケラでバケモノ」という言葉に託した人間の声だとしたら、JPの低音ボーカルで歌うこのヴァージョンは、北欧の薄暗い森に潜む本当の怪物の孤独を綴る物悲しさです。


NORTHERN KINGS - Reborn - Don't Stop Believin' ★★★ (2009-12-31 19:06:24)

アルバムトップを飾るJourneyのカヴァー。
原曲のキャッチーさとマルコの逞しいボーカルとでパワーを蓄えながらも、メロディーに北欧メタルらしい哀愁が織り込まれています。冒頭でリスナーの心を掴むには申し分なし。


NORTHERN KINGS - Reborn - We Don't Need Another Hero ★★★ (2010-01-02 17:16:39)

ティナ・ターナーのカヴァー。
4人全員がリード・ボーカルをとって歌うこのナンバーは勇壮感もひとしおで、まさしく王の風格。そりゃこれ以上英雄はいらないよな。


NORTHERN KINGS - Rethroned ★★ (2010-01-02 17:07:00)

'08年の2nd。
あくまでカヴァー・ソングのみのプロジェクトなので、方向性は前作とあまり変わりません。ロック系と有名どころをバランスよく選択、そして今回も変化球の投入あり。カイリー・ミノーグのポップスをJPが暗ーーく歌いあげるというパターンで。
カヴァーとしてのクオリティも高いし、個々のボーカルワークも素晴らしいし、企画の面白さも衰えていないので、ちょっと気が早いですが次を出す時は「原曲とはまた違う高みに達したぞ!!」ってぐらい抜きん出た曲が欲しいところです。


NORTHERN KINGS - Rethroned - I Should Be So Lucky ★★ (2010-01-02 17:21:16)

カイリー・ミノーグのポップ・ナンバーをJPが一気にダークに染め上げます。こんなに暗いとちっともラッキーじゃないよ。
と思ってたら、最後に唐突に疾走パートがやってきた。面白い具合に2度期待を裏切られます。


NORTHERN KINGS - Rethroned - My Way ★★ (2010-01-02 17:26:17)

フランク・シナトラの歌で有名なナンバーをヤルッコが歌う。
メロディーの逞しさと彼のトーンがあると、マイウェイが物凄く前に開けた道に思えます(笑)。障害物とか余裕で突破できるんだろうな。
ここでチェック入ってる「哀愁」は例によって北欧メタルっぽさのそれなので、原曲の哀愁とはまた別モノです。


OASIS ★★ (2010-02-07 13:22:00)

昨年末から話題のノエル脱退劇。
「メインソングライター脱退」に留まるのかバンド自体終わるのか、よく分からないままファンを放置していきましたね。ノエルは終了させたつもりらしいですが、残ったリアム達が「Oasis2.0」を始動させるとか言ってますし。
しばらく後にノエルが何食わぬ顔して戻って来ても、ほとんどのファンは驚かないだろうな。


OASIS - (What’s the Story) Morning Glory? ★★ (2010-02-07 13:09:00)

ロック史上では1stの方が重要な存在だし、1stを最高傑作とする声も高い。確かにそうだとは思いますが、個人的にOasisで一番好きなのは本作です。
全曲思わず口ずさみたくなるほどキャッチーなロックンロール。ラストの「Champagne Supernova」なぞ長尺なのに、いつまでも聴いていたくなるほどポップで美しい。
ちなみに、音楽的才能も歌唱力もノエルの方が上のはずだし、兄貴が歌う「Don't Look…」も好きですが、何故かリアムのやる気ないボーカルの方が好きになってしまいます。


OASIS - Definitely Maybe ★★ (2010-02-07 12:59:00)

本作については、完成度の高い1stという評価もさることながら、Oasisの本質をデビュー作の一番最初の曲でもって完璧に言い表してしまったという点も大きいです。「今夜俺はロックンロールスターなんだ」って一言で。
実際、M1「Rock'n Roll Star」は彼らのアンセムになり、以来彼らの曲の多くはロックのアンセムになり、彼らは今夜どころか普遍的なロックンロールスターになってます。


OASIS - Don't Believe the Truth ★★ (2010-02-07 13:16:00)

1st、2ndの壁を超えるのはもはや不可能と割り切ったせいか、吹っ切れてのびのびやってる感があります。
しかしその割に先行シングル「Lyla」には「手堅い」という印象が抜けません。
アルバムトータルで見たら、相変わらずクオリティの高さを誇れるし、ギャラガー兄弟の暴言の数々も許せる(笑)出来栄えなのですが。
あと、ラストの「Let There Be Love」もノエルボーカル曲の名曲ですよ。


OASIS - The Masterplan ★★ (2010-02-07 12:38:00)

よくこれだけの名曲をB-Sideに投げたものだ。
そのくせB-Side集なのに「Masterplan(傑作)」なんてタイトルつけるものだ。
まぁ、このオレ様具合というか自意識過剰さがいかにもOasisだし、そういうところが好きでもあるのですが。


OPETH - Blackwater Park ★★ (2009-05-15 03:31:00)

ストリングスパートがなくとも荘厳さを醸し出すことは出来る、と知らしめる作品です。
デスボイス入った激しいパートにも悲哀が漂う様が何とも美しい。
それにしてもミカエルのデス/クリーンボイスは本当に芸術的ですね。


OPETH - Blackwater Park - Harvest ★★★ (2010-01-04 15:28:33)

静の美を引き立てる一曲。
アコースティックの音色とミカエルの美声もさることながら、ベース音も相変わらず良い響きなので、バスブースター上げたステレオ環境だと尚良し。


OPETH - Blackwater Park - The Leper Affinity ★★★ (2009-05-15 03:38:58)

静かに忍び寄るオープニング、突如切り込む暴虐サウンド&デスボイス、そしてクロージングはまたしても静かにピアノ……完璧な構成です。
それどころか、激しいパートが単に暴虐なのではなく叙情的でどこまでも美しい。
この間に挟まれるクリーンボイスのパートがより一層綺麗に響くんだよな……。


OPETH - Damnation ★★ (2009-07-01 14:26:00)

全編クリーンボイス、アコースティック中心と聞いた時には、正直あまり気に入らないかもと思ってました。Opethは静と動の対比が魅力だと思っているもので。
……猛反省です。美しいだけでなく、叙情パートだけでこんなに聴かせるパワーがあるとは。しかも「え、もう終わり!?」ってぐらいあっという間の暗黒美空間でした。
鬱々としていますが、時折ジャズを思わせるリズムがあります。知らない人に聴かせたら、よもや彼らがデス声で叫んでいるとは考えないかも……。


OPETH - Damnation - Ending Credits ★★ (2010-01-04 15:23:31)

確かにカッコいい。確かに哀愁に満ちてる。
でも聴いた時真っ先に思ってしまいましたよ。
「演歌じゃーーーん!!!」って。


OPETH - Damnation - In My Time of Need ★★★ (2009-11-24 23:54:56)

「And I…」からのメロディーがたまらなく泣きです。
こんなにも切ない曲調で、こんなにも暗い歌詞なのに、響きは美しい。
本当、雨の日が似合う曲です。


OPETH - Damnation - Windowpane ★★★ (2009-11-25 00:04:47)

「静」のアルバムコンセプトからいって、冒頭の曲からデス・メタルとは思えないギターとメロトロンの美しさを堪能できます。
聴いててヘドバンしたくなる類の即効性ではないんですが、聴いた傍から美メロが侵食を始めるという点で即効性が強いと言えるかも。


OPETH - Ghost Reveries ★★ (2009-09-21 01:48:00)

『Blackwater Park』のイメージがモノクロなら、本作は暗闇。と言っても完全に真っ暗なのではなく、時折明りに照らされて壁や彫像が浮かび上がるような、色や冷たさを感じられます。この感覚は、増えたクリーンボイスのパートと、新たに入ったキーボードパートによるところが大きいと思います。
静と動の美しさに関しては、手掛けさせたらトップレベルの彼らなので、もはや「聴いてて安心」の域です。


OPETH - Ghost Reveries - Ghost of Perdition ★★★ (2009-04-26 04:07:38)

初Opethがこれでした。
ミカエルの「Ghost Of---!!」のデス声が静寂をぶち破って来て、これだけでも十分ノックアウト要因になるのですが、その後に続いた静かなパートとクリーンボイスも衝撃的でした。
静と動を巧みに操って世界観を構築する、Opethの何たるかがここに凝縮されているように思えます。


OPETH - Lamentations: Live at Shepherd's Bush Empire 2003 ★★ (2009-12-02 20:34:00)

第一部は静の『Damnation』空間。しかし美麗なだけではなく、生音の威力を生かしたヘヴィネスもありました。特に「Closure」のアウトロはカッコいいことになってます。ステージ上はまったりした空気なのに、オーディエンスが加熱しちゃってヘドバンやら絶叫やらが時々窺えるのが面白い。
第二部は動。でもそこはOpethなので、デスボイスに激しいリズムとギターでも、繊細な美しさが漂います。『Blackwater Park』収録曲はとりわけ静と動のドラマ性に感動します。
本当、一度はこの叙情と激情とをライヴで体感してみたい。
あとは、どうでもいいことなんですが、クリーンボイスで歌う時はミカエルの眉毛が一気に下がって、いわゆる八の字眉毛になっちゃうんですよね。美声ながら妙に愛嬌のある顔になっていて、ちょっと微笑ましかったです。


OPETH - The Roundhouse Tapes (DVD) ★★ (2010-03-30 02:16:00)

ライヴ盤『The Roundhouse Tapes』のDVD版。収録曲はCDと同じで、バンド・インタビューとファン・インタビューとフォトギャラリーが特典で付いてきます。
ライヴのレベルの高さはCD版でとっくに証明されているので、こちらでは演奏テクやオーディエンスの盛り上がり等視覚面も堪能といったところですね。とはいえ、「Ghost Of Perdition」や「Blackwater Park」の魅せ方には本当に聴き惚れる/見惚れるしかない。ミカエルいわく「女の子をうっとりさせる曲」の「Windowpane」も完全静パートとしていい味出してました。
ミカエルは決してオーディエンスを大きく煽ったりはしません。しかもステージに向かって叫ぶファンと、対照的にまったり会話したりしてます。バンドメンバー紹介する前の「ロックスターっぽいことをするよ」という一言が面白かった(笑)。
しかしフロントマンが何も言わずとも、オーディエンスはバンドの方が思わず笑っちゃうぐらい盛り上がってます。ただ盛り上がり方も色々で、前の方では若いファンがモッシュサークルで暴れてる一方、後方では年期入ったファンがじっくり耳傾けてる風です。彼らファンが、エンド・クレジットの時「あの曲やって欲しかったのに!!」なんて不満を叫びつつも、結局皆して「Opeth最高!!!」で一致している様子はメタラー同志として微笑ましい光景です。


OPETH - Watershed ★★ (2009-04-26 04:00:00)

前作よりアコースティックのパートが増えてますが、何が凄いかって、この静かなアコースティックのサウンドの中にヘヴィネスが覗えることです。特に音が歪むところが、ぞっとすると同時に聴き惚れます。
ミカエルのクリーンボイスもまた然り。


OPETH - Watershed - Porcelain Heart ★★★ (2009-11-24 23:59:28)

不穏なエレキギターと哀愁のアコースティックギター。両者がミカエルの美声で結びつき、コーラスで一気に不穏も哀愁も最高値に高まった最高のクライマックスを導きます。


OZZY OSBOURNE - Black Rain - I Don't Wanna Stop ★★★ (2009-05-01 06:29:18)

ザックのギターがカッコいいのはもちろん、バックで不穏さを醸し出してるキーボードも良い味出してますね。
オジー自身が「止まりたくない」と言ってますが、ファンとしてもまだまだ止まって欲しくないところです。


OZZY OSBOURNE - Blizzard of Ozz ★★ (2009-03-27 01:38:00)

邦題『血塗られた英雄伝説』。サバス時代からのオジーの悪魔的イメージから付いたんでしょうが、本作ではそのイメージはランディの天使のギターソロと見事に溶け込んでいます。といっても「中和」なんてもんじゃなくて、もう1段階上の高みに達しているように思えます。
ランディのギターは何度聴いても美しく響き、泣けてきます。そのくせオジーの癖のありすぎるボーカルにぴったりです。


OZZY OSBOURNE - Blizzard of Ozz - Dee ★★★ (2009-05-01 06:40:18)

ランディが「天使」と称される所以の一つがこの曲でしょうか。
彼の生み出す音の美しさは「アコースティックだから」「クラシックだから」なんて理由だけでは収まりませんね。


OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked ★★ (2009-11-03 20:22:00)

図抜けて挑発的な歌詞+ザックの鋭いリフで、オジー作品屈指の攻撃的なアルバムとなりました。
自身を非難したテレビ伝道師への当てつけ、シャロン・テート事件、自身のアルコール問題まで自虐的に槍玉に上げたオジーの疾走にとって、若き暴挙王は最高のパートナーであったと思います。


OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked - Bloodbath in Paradise ★★ (2009-10-31 02:08:02)

あからさまにマンソン・ファミリーのシャロン・テート殺害事件です。そんな悲惨な事件がこんなカッコいい曲に昇華されちゃっていいんだろうか。
いや、だからこそ不気味なのかもしれません。


OZZY OSBOURNE - No Rest for the Wicked - Miracle Man ★★★ (2009-03-27 01:51:40)

この曲、オジーの曲が青少年に害悪をもたらすと説いていたキリスト教伝道師が買春で逮捕されたことについて歌われてるんだとか。曲中の「ジミー」ってのはその伝道師の名前だそうで。
こりゃステージで尻出しするよりタチの悪い仕返しだなぁ。そしてザック、勢い付いちゃってるオジーの背を豪快に押してるなぁ。2人とも最高ですよ。


OZZY OSBOURNE - The Ultimate Sin ★★ (2010-08-23 01:46:00)

何か聴きやすいと思ったら、曲が実は割とポップだった。
でもオジーのボーカル聴いてると、どうもあの独特な声の癖が目立つせいか、「オジーはオジー」との印象が強く、ポップであることが気になりませんでした。
ミドルテンポ中心だし、首を振るよりも足がリズムをとることが多いので、個人的にはLAメタルというよりハードロックだなと思って聴いてました。


OZZY OSBOURNE - Tribute ★★ (2009-03-27 01:19:00)

ランディは本当にギターの音色に美しさを感じられるギタリストです。そしてその美しい音がオジーの怪しいボーカルと極めて相性がいいという不思議な存在です。
このライヴ音源では、ギターサウンドが脚の不自由なランディの代わりに飛びまわっているように思えました。特に「Mr.Crowley」のソロには、技巧の凄さを越えた感動があります。
尚、私も「Dee」で泣いた人間です。ランディの功績と死についてはロック史における1つの事件として知っていた程度で、特に思い入れがある訳ではありません。それでも、1stアルバムの中で最も美しいアコースティック曲を爪弾き、ギターを置いて去っていく音を聴くと、この素晴らしいギタリストは本当にこの世界から去って行ってしまったのだという事実を突き付けられたように思えて、やりきれない気持ちになってしまいます。


OZZY OSBOURNE - Under Cover ★★ (2010-09-12 02:49:00)

予想はしていたけど、あの独特の声のおかげで、ビートルズもストーンズもクリムゾンも、どっぷりオジー色です。
ケースに付いてたシールの言葉を借りるなら「Ozzified」か。本当上手い言葉編み出したなぁ。
オジーは実際「Working Class Hero」だからレノンの歌詞もものにしてるし、クリムゾンの「21st Century Schizoid Man」なんか、終盤はもはや病んだ人間の笑い声です。
何をやっても自分のカラーを出せるという点、しかもそれをほとんど天然でやってのけるという点で、オジーのセルフ・プロデュース力はジーン・シモンズに勝るのかも。


PAIN ★★ (2010-01-24 01:12:00)

Hyposcrisyのピーター・テグレンのプロジェクト。
インダストリアル風味とHypocrisyのメロディックさで形作られたロックです。デスに部類されるHypocrisyでもどこかキャッチーなサウンドを生み出していたピーターなので、それを活かしたロックはお手のものなのかもしれません。


PAIN - Cynic Paradise ★★ (2010-04-21 18:37:00)

'08年発表の6th。通常盤、ボーナスCD付きの初回限定盤、DVD付きのデラックス・エディションと3バージョンあり、ファンであるほど後者2枚のどちらを買うか迷ってしまうリスナー泣かせな作品。ちなみに私が持ってるのはデラックス・エディションです。
このプロジェクト特有のキャッチーな音楽性は健在ですが、以前より大分ヘヴィネスが増しているようです。Hypocrisyのデス声にまでは至らないけど、シャウトも増えてます。
M3「Follow Me」とM11「Feed Us」には、ツアーに同行したのが縁でNightwishのアネッテ・オルゾンがゲスト参加。彼女のボーカルが入ると俄然ポップさが強まります。ピーターたっての希望で女性ボーカル起用というのは意外にも思えましたが、以前ツアーで女性ギタリスト&ベーシストが兼バックボーカルで参加していたことを思うと、案外自然な流れだったのかもしれません。
ひょっとして、アルバムイントロを始め時折流れる荘厳なシンセは、Nightwishとの交流から刺激を受けての導入か?
参考までにDVDの感想。
収録されているのは'07年~'08年のツアーのステージ一部と、'07年~'09年のPV4本。
ライヴ映像は、最初のスウェーデンでのフェスは音とアングルがいまいちですが、他はなかなかカッコいい。それだけに演奏が一曲ごとにカットされるのが惜しいんですが、そこはあくまでボーナスだからということで納得するしかない?
一方PV。Painのは凝っているものが多いのですが、本作収録曲のビデオは「Follow Me」以外シンプルなライヴ映像&オフステージ映像でした。それはいいとして、今このバンドではスパンキングでも流行っているのか(笑)? オフショットがそればっかりって……。
ピーターには「仏頂面の知性派」というイメージがありましたが、ロックスターのステレオタイプのような映像に、良くも悪くもその印象をぶち破りました。


PAIN - Cynic Paradise - Follow Me ★★ (2010-01-27 22:35:28)

Nightwishのアネッテがゲスト参加。
Painはキャッチー路線と分かってはいても、このダンサブルでポップな曲調にはアーティスト間違えたかってぐらい驚きます。
正直、アネッテの声はこれぐらいポップなロックの方が似合ってるんじゃないかという気も。


PAIN - Dancing With the Dead ★★ (2010-01-24 02:43:00)

'05年発表の4th。
Hypocrisyのメロディックな曲調でインダストリアル入ったロックをやってみたら、普遍的にカッコいい仕上がりになってました。デスボイスは封印されてますが、ピーターはクリーンボイスでキャッチーなロックのメロディを歌っても良いです。
ザクザクした硬いギターとプログラミング・サウンドの味付けには、Rammsteinを思わせるところがあります。


PAIN - Dancing With the Dead - Not Afraid to Die ★★ (2010-03-30 01:51:24)

Pet Shop Boysのヘヴィ版かってぐらいのダンサブル路線&シンセ多用。
でもボーカルはクールなPSBに対し生命力に溢れてます。


PAIN - Dancing With the Dead - Nothing ★★ (2010-01-24 02:32:29)

ポップで明るめの曲調ながら、「なりたくないものに変わってしまう」、「無にはなりたくない」という恐れを叫ぶ。
ただ「かつて自分のものだったものを取り戻す」という完全にはネガティヴではない訴えがあるので、その点ではこの明るさが似合います。


PAIN - Dancing With the Dead - Same Old Song ★★★ (2010-01-24 01:24:14)

キャッチーでいて哀愁漂うメロディーライン。特にサビ部分に流れるキーボードが印象に残ります。
メディアでしつこいほどに流される「昔からの同じような歌」を皮肉ってるんですが、この曲自体も普遍的なロックになってます。それが狙いなのかもしれないけど。


PAIN - Live Is Overrated ★★ (2010-04-21 18:56:00)

'06年発表のDVD。『Dancing With The Dead』のツアー映像収録です。
'05年のポーランドライヴがメイン、ボーナスに同年のポーランドスタジオライヴ、フィンランドのクラブライヴ、PV集、インタビュー、フォトギャラリー、バイオグラフィー、ディスコグラフィーetc……。
ボーナスの方がボリューム多いです。
『Dancing With The Dead』ツアーのはずなんですが、このアルバムから演奏された曲は何故か少ないです。ステージはアルバムカラーのブルーで主に統一されているんですが。
今回のツアーメンバーはギタリストとベーシスト(2人とも兼バックボーカル)が女性だったのが意外でしたが、Painの楽曲に漂うゴス/インダストリアルの冷やかな印象を引き立てるのに、彼女らのトーン高めのコーラスは効いていたと思います。
ピーターはMC少ない方ですが、時折入れるオーディエンスへの煽りは効いていて、観ているこちらまで歓声を上げたくなってしまうほど。スタジオライヴでの「ここは教会じゃないんだ、アクションを起こせ!!」の叫びはカッコ良かった。
尚、PVは幾つか凝ったものがあって面白いです。特に「Just Hate Me」はクレイアニメのピーターがそっくりだし、ストーリーも単純ながらティム・バートン作品のような物悲しさがあります。


PAIN - Nothing Remains the Same - Eleanor Rigby (2010-04-21 19:11:07)

言わずと知れたThe Beatlesのカヴァー。
かつてMarilyn Mansonの弟分バンドだったGodheadもそうでしたが、ゴシック/インダストリアル系ロックのバンドがこの曲をカヴァーする例はよくあるみたいです。
原曲のうら寂しさと閉塞感が、孤独の叫びに変貌しました。


PAIN - Nothing Remains the Same - Shut Your Mouth ★★★ (2010-04-21 19:07:06)

シンプルなキーボードリフが耳について離れないロック。ついでに歌詞もシンプルな反抗メッセージ。
そんなメッセージとあまりかみ合わない脱力ネタのPVも笑える。
ちなみに、ライヴでは終盤ぐらいに演奏される人気曲らしいです。


PAIN - Rebirth ★★ (2010-05-01 18:50:00)

'99年発表の2nd。
まだサイバー色の強いサウンドと、ブルー基調で冷気漂うアートワークながら、薄暗い印象を与える雰囲気があるところが「ゴシック・インダストリアル・ロック」と言われる所以か。
とはいえ、MinistryやSkinny Puppyといった元祖インダストリアル勢と比べれば……というか比較の余地もないほどポップでキャッチーなので、徹底してとっつきやすいです。そもそも「インダストリアル」は付帯要素で、あくまで「ロックンロール」であることに重点置いてると思います。


PAIN - Rebirth - Parallel to Ecstasy ★★ (2010-05-01 18:55:15)

基本は硬質ギターとプログラミングで疾走するロックンロール。ただ、イントロを始め所々に入る不気味なクワイアで、ふとした拍子に荘厳な雰囲気が立ちこめる一曲。


PAIN - Rebirth - Suicide Machine ★★★ (2010-05-01 18:42:25)

「自殺機械」とはこのインダストリアルな音に相応しいタイトル。ポップでありながら、うねるようなプログラミング・サウンドはどこか不吉な響きを持ってます。


PIG ★★ (2009-06-01 19:16:00)

KMFDMメンバー、レイモンド・ワッツのプロジェクトです。長身痩躯、脚長い、男前のこの人が「豚」を名乗ってるあたりが若干嫌味ですがそれはおいといて。
こちらもインダストリアル系ではありますが、KMFDMよりホーン・セクションやシンセによるオーケストラ風味を多用しています。また、レイモンドのねちっこいドス声も相まって、より粘着質な印象です。ラテン音楽からの影響が覗えるのも特徴です。
しかし最近このお方はどうしているのやら……KMFDMにも参加してないし、PIGのサイトでも音沙汰がないし、どこでもいいから姿現してくれよ。


PIG ★★ (2009-07-13 21:34:00)

……やっと動きがあった!
2009年6月末、Regina Lundというスウェーデン人アーティストをプロデュースしていて、Regina/Raymond名義の曲もあるらしい。
またドス声が聴けたのは嬉しいけど、そろそろ自分名義の曲も出してほしいところです。


PIG ★★ (2009-08-16 02:21:00)

>hige-darumaさん
PIG知ってる人が居て嬉しいです。
もともと知名度高くはないとは思ってましたが、ひょっとしたらあまりに音沙汰なくて忘れられたか? という不安もあったもので。
音の引出しと声の他、歌詞も好きなところですね。陰湿で猥雑で性格最悪ですが(あくまで歌詞の上だけで)、知性が感じられます。


PIG ★★ (2009-11-09 23:54:00)

Lady Gagaらと共にアレクサンダー・マックイーンのコレクションのために音楽提供してるとの話がオフィシャルにて。
その音、ファンにも是非提供して頂きたい(笑)。


PIG - A Poke in the Eye... With a Sharp Stick ★★ (2009-06-02 00:36:00)

'86年のデビューアルバム。
インディーズシーン発だからでしょうか、正直言って音が良くありません。ボーカルまで聴こえにくい時があるのが痛い。サンプリング音もショボいし、勿体ないことになってます。
そうなると、最大の武器は自ずとレイモンドのドス声&極悪な歌詞。もうここは文句つけられません。例外的にM4ではドイツ語で朗々と歌ってますが、曲調と音の能天気さ加減が逆に怖い(笑)。歌詞に至ってはPIGの中でトップレベルの性格の悪さじゃないか? もしやKMFDMを離れて(後に復帰したけど)極悪度に磨きがかかったのか?
とりあえず、これを勧める相手となると、よほどのレイモンドファンでしょうかね。


PIG - A Poke in the Eye... With a Sharp Stick - Shit for Brains (2009-06-02 03:47:08)

音は悪いしミックスも良くないですが、曲自体はキャッチーで良い。正直、「Never For Fun」よりこっちをシングルカットした方が良かったんじゃないかと思いました。
歌詞は……最低だなこいつ(笑)。自身ワンマンプロジェクトのデビュー作でいきなりこれかよ。まぁ、サビはKMFDMの「Kickin' Ass」とほぼ同じ歌詞ですけど……。


PIG - Genuine American Monster ★★ (2009-06-01 20:00:00)

'99年発売の6th。イギリス人なのに「American Monster」なのは活動拠点がアメリカだからか(笑)。
前作『Wrecked』のメタル風味を活かしながらも、ラテンやジャズの要素も取り入れた作品で、ヴァリエーションが広がっています。それでも散漫な印象でないのは、やはりひとえにレイモンドの粘着性ドス声ボーカルとえげつない歌詞(笑)。こちらもメタル好きにお勧めしたい1枚ですね。
ただ、国内盤収録の「Cry Baby」は微妙です。頑張って日本語で喋っちゃったよ、レイモンド。努力は認めるけど、今までの曲の流れからここに入ると我々日本人はコケます。


PIG - Genuine American Monster - A Fête Worse Than Death ★★ (2009-07-13 21:20:22)

「Rock This Shotgun
Rock This Shot
Rock This Shotgun Up His Motherfucking Ass!!」
女性コーラスも交えたこの繰り返しが記憶に残ります。