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Spleenさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 601-700

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Spleenさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 601-700
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PIG - Genuine American Monster - Disrupt Degrade & Devastate ★★★ (2009-06-02 01:06:45)

性急気味のリズムにゴリゴリしたギターが乗る硬質な音が基本ですが、プログラミングサウンドがどこかねっとりしていて陰湿さを助長しています。
「Beaten Bitter, Broken Low」「Dine and Dance with the Devil」等、歌詞ではレイモンドお得意の頭韻法が炸裂。タイトルからして明らかなんですけどね。


PIG - Genuine American Monster - Flesh Fest ★★★ (2009-08-06 23:18:32)

ホーン・セクションをふんだんに取り入れた極悪ラテン(ジャズの要素もあり)その2。ホーンが入った分粘着度と卑猥度が高まりました。
しかし「Salambo」といい、レイモンドはラテンミュージック入るとドス声のレベルが増すんだろうか。3rdの「Black Mambo」はそうでもなかったけど。


PIG - Genuine American Monster - Salambo ★★★ (2009-06-02 00:45:32)

レイモンド流極悪ラテンミュージック。
正確には今までにもこの手の極悪ラテンはやってましたが、この曲が一番吹っ切れてるように思えます。ホーンセクションが大活躍してますし、ただでさえインパクト大のドス声ボーカルが思いっきり前面に出ています。


PIG - Praise the Lard ★★ (2009-06-02 00:15:00)

'90年発表の2nd。
1stよりサウンドプロダクションが向上してます(それでもインディーズシーンなので凄く音がいいとは言えないのですが)。オーケストラやホーン・セクションを大幅に取り入れるようになったのもこの頃から。
まだ荒削りさやミックスの甘さは残っているし、中盤ダレ気味になるところもありますが、PIGのサウンドの核は十分に形成されています。


PIG - Sinsation ★★ (2009-06-01 19:53:00)

'95年発売の4th。
冒頭からオーケストラが効いているし、インストが端々に入っているし、トータルで見てまとまりがいいのはこの作品だと思います。この「まとまりの良さ」がコンパクトになってしまうことではなく、自分のやりたいことをやりながらも作品に整合性をつけていることになっているあたり、前回より進歩しているように思えました。レイモンドのドス声咆哮も深くて良いです。
ちなみに、M7「Analgesia」にはBuck-Tickの今井寿が参加しています。


PIG - The Swining ★★ (2009-06-01 23:57:00)

'93年発表の3rd。
前2作よりポップになり、全体的にもコンパクトにまとまってしまった感があります。ポップさはいいとしても、コンパクトさが「統一感」というより「締め付け」になってしまっているのが残念。もうちょっと伸び伸びやっても(プロデュース側がやらせてあげても)良かったのでは?
その一方で、M3で女性の喘ぎ声入ってたり、M6とM7でナイフを研ぐ音がサンプリングされてたり、PIGの特色たる危険度を増す効果は向上してきてます。


PIG - The Swining - Black Mambo ★★ (2009-08-06 23:21:54)

ウィスパーボイスが妖しい暗黒ラテンミュージック。これでも後の極悪ラテンに比べたらポップな方ですが。
ボンゴっぽいリズム・セクションが良い。


PIG - The Swining - Find It Fuck It Forget It ★★ (2009-06-02 01:19:47)

後に2回リメイク(リミックス?)されていることから、レイモンド自身も気に入ってるんじゃないかと思います。
個人的には『Wrecked』収録のリメイクの方が好きですが、シンセ中心のポップさにタイトル通りのヤバい歌詞をぶつけたこの原曲もなかなかです。


PIG - Wrecked ★★ (2009-06-01 19:41:00)

'97年発売の5thアルバム。
一番メタル色が濃いのは本作だと思われます。ザクザクしたギターリフが前面に出ているし、曲調もバイオレントだし(歌詞はいつでもバイオレントだし陰湿です/笑)。ラテン風味(ただし性格悪い)がないのはちょっと残念ですけど。
PIGはオーケストラが入っているのが好きという方、極悪ラテンソングが好きという方はあまり好かないかもしれませんが、メタル好きでインダストリアル系もいけるという方にはお勧めです。
注意したいのは、国内盤と輸入盤とで曲が違っていることです。
輸入盤収録のM2「No One Gets Out Of Her Alive」とM4「Contempt」は国内盤にはなく、代わりに「Book Of Tequira」と「Find It Fuck It Forget It」のリミックスというかリテイク版です。個人的には輸入盤の収録の方がバランスいいんじゃないかと思います。それに国内盤の対訳があまり良くないし(このサイト内でも評判悪い訳者でした)。でもライナーに載ってるレイモンドの写真がカッコ良かったりする(笑)。
尚、輸入盤のみ収録の上記2曲は、後に『No One Gets Out Of Her Alive』のEPで発表されてます。
また、収録曲10曲中、上記の「Find It…」を含めた3曲はリテイクです(輸入盤なら10曲中2曲が)。どのバージョンも元の曲よりメタル色を増した印象です。


PIG - Wrecked - Find It, Fuck It, Forget It (Regret It mix) ★★★ (2009-06-02 01:14:38)

原曲は『The Swining』収録。リミックスというよりリテイクじゃないかと思います。個人的にはこちらの方が好きです。
原曲よりギターがフィーチャーされていて、プログラミングサウンドもより硬質さを増した音になっているので、より「インダストリアル・メタル」に近い音楽性です。
レイモンドのウィスパーボーカルも一層ヤバくてよろしい(笑)。


PIG - Wrecked - My Sanctuary (Spent Sperm mix) ★★ (2009-06-02 01:39:19)

『Praise The Lard』M1のリテイクです。
原曲よりはオーケストラがバックに下がってしまっているのですが、女性コーラスが入ったりシャウトが増したりと、こちらの方が格段に洗練されています。
でも、極私的に一番いいリテイクはSchweinでBuck-Tickの櫻井敦司のコーラスを入れたバージョンじゃないかと。


PIG - Wrecked - The Only Good One's a Dead One ★★★ (2009-06-02 01:25:37)

何がカッコいいってギターリフに尽きる!! このリフのカッコよさはPIG最高レベルじゃないでしょうか。4分8秒のところからの曲転換ポイントもいい。
ただ、せっかくだからもっとボーカル前に出しても良かったんじゃないか?


PLEYMO ★★ (2009-01-27 05:48:00)

英語圏以外でHR/HMというとドイツか北欧が多いので、フランス語勉強してるHR/HMファンからしてみると彼らの存在が嬉しいです。フランス語って英語やドイツ語ほどアクセントの強さがないから、歌ってもあまり凄味が出ないんですよね。悪くいうとどうしても軟弱になってしまう。でもそれでロックやってるからこそ、軟弱だろうと爆発する時は思いっきり爆発したいんだ!! とでもいうようなエネルギーが伝わってきて、そこが好感持てます。


PRIMAL SCREAM - Beautiful Future ★★ (2010-02-07 02:56:00)

サイケ、エレクトロニカ、ロックンロール……とアルバムごとに次から次へと音楽性を変えてきたプライマル。本作ではとうとうそれら全部を一枚のアルバムに強引に詰め込んでしまいました。
しかしその結果、出来上がったのは「どこから見てもPrimal Scream」な作品でした。
そんな彼らを表す言葉は、紛れもない「ロック」というこの不思議。


PROBOT - Probot ★★ (2010-01-13 20:55:00)

デイヴ・グロールのメタル愛が想像以上に詰まっていたプロジェクト。
普通、これだけのアーティスト達のどぎつい個性を解放しまくってたら収拾つかなくなりそうですが、デイヴは全曲アーティスト持ち前の魅力を活かしつつ、カッコ良くアルバム全体をまとめ上げてます。さながら一人Roadrunner United。これだけ音楽への愛着をアピールされたら、アーティストのみならずファンだって嬉しい。
ドラマーとしてもギタリストとしてもフロントマンとしても優れていて、このプロジェクトに留まらずリスペクトを寄せるアーティスト達と次々競演して、音楽界でもファンの間でも「いい人」っぷりが知れ渡っていて……
デイヴ・グロール、貴方は本当に凄い。


PROBOT - Probot - Big Sky ★★ (2010-01-13 21:05:40)

天然いい人(デイヴ)VS.天然ヤクザ(トム)。若干デイヴの陽性エネルギーが強かった模様です。
歌詞は空虚さが顕著ですが、『Vanity/Nemesis』期の粘着質になったボーカル(ちょっとロブ・ゾンビっぽかったです)と、ヘヴィなサウンドが曲に強い生命力を与えています。


PROBOT - Probot - Centuries of Sin ★★★ (2010-01-13 20:36:58)

オープニングを飾るのはクロノス。Venom時代初期しか知らなかったので、「カッコ良くなってるーーーー!!!」と驚いたものです。相変わらずダミ声なんだけど洗練されていて。でも感心していると、最後の最後に「かーっぺっ」と唾吐き捨てられるというオチが……。
ラストにVenomを彷彿させるスラッシーなパートを入れるという演出がファンのツボを押さえてます。


PUBLIC IMAGE LIMITED - Metal Box ★★ (2009-03-08 09:10:00)

ジョン・ライドンの「パンクは死んだ」発言はロック史上有名ですが、このアルバムを聴くまで、その言葉を単なるピストルズ脱退表明のスキャンダラスな発言としか捉えていませんでした。
ここに描かれているのは、タイトル通りメタル(重金属の意味で)のような暗い色調の世界です。その核を成すジョンのボーカルは怒りや衝動が薄く、もっと向こう側=死や狂気の世界を見据えているようでした。
「パンクは死んだ」なんてもんじゃない、本当にパンクを殺す気だったんだ……そう思えて、怖くなりました。


PUSCIFER ★★ (2009-05-31 07:00:00)

Tool、A Perfect Circleのメイナード・ジェームズ・キーナンの2007年始動新プロジェクトです。メイナードさん関連とあっては是非登録したいと思いまして。
しかし、ダークではあるけどあまりヘヴィネスはない、というかヘヴィ・ロックとかメタルといったジャンルを取っ払うかのような多様性を含んだ音楽性なので、非の方に登録しました。
バンド名は……らくがき帳でも数件のスレッドで言ってましたが、某堕天使と某下ネタワードの融合です。それを表明するかの如く、マスコットキャラはグラマラスで可愛い二頭身の女悪魔。彼女はアルバムやオフィシャルサイトのアートワークのみならず、PVでも大活躍です。


PUSCIFER - "V" Is for Vagina ★★ (2009-05-31 07:47:00)

'07年発表。見れば分かりますが、映画『V Is For Vendetta』の悪質極まりない(笑)パロディタイトルです。ついでに言うと、フライトガイドを模したジャケットアートワークも真っっっ黒なユーモア満載です。
Toolの複雑怪奇な世界観、APCの聴きやすさを期待すると肩透かしを食う、ダークでミドルテンポで淡々とした作風です。音もプログラミングが多用されてます。しかも、メイナードさんの武器たる中性的な美声はほとんど封印され、低音ボーカルが中心。
この辺りが賛否両論になるポイントかもしれませんが、メイナードさんの才能にはまだまだ未知の領域があったことを思い知らされることには違いないでしょう。


PUSCIFER - "V" Is for Vagina - Queen B ★★ (2009-05-31 07:55:48)

メイナードさんの低音ボーカルはもはや語り。コーラス歌う時も低音効かせてます。でもそれだけに高音域の旋律の美しさが際立つ瞬間も。曲調は淡々としてるけど、それだけに癖になります。
PVではマスコットのPusciferちゃんが、チェス盤の上で二重の意味での女王様でした。


PUSCIFER - "V" Is for Vagina - Rev. 22:20 (Dry Martini mix) ★★★ (2009-05-31 07:08:39)

もとよりダーク路線のアルバムを締めくくる、極めてダークなナンバー。メイナードさん流暗黒ジャズか?
本作では基本的に低音を駆使しているメイナードさんですが、中性的な美声を聴きたければこの曲です。


PUSCIFER - Cuntry Boner - Cuntry Boner ★★★ (2009-05-31 07:16:44)

アルバム未収録のシングル曲。
言っときますが、タイトルは決してスペルミスしたのではありません。ホントにこう書いてんですよこのエロ親父……もといメイナードさんは。
カントリーソングのパロディで、歌詞も「♪誰々(カントリー歌手、グループ名)と〇〇した」ばっか言ってて完璧バカにしてます。PVでもメイナードさんがカントリー歌手の変なコスプレして踊ってますし。
……もはや曲のタイプに選択肢がありません。とりあえず、右記の他に「カントリー」「アホ」「エロ」を追加します(笑)。


RADIOHEAD - Amnesiac ★★ (2009-09-21 03:07:00)

「『Kid A』とは双子の作品」の評通り、前作に欠けていた温かさを補うかのようなアルバム。
しかし、「Pyramid Song」で描かれるユートピア的世界、「Life In The Grasshouse」の気だるさ、そして前作と違って優しいサウンドの「Morning Bell」で最後に繰り返される「Cut the kids in half」の歌詞……それらが温かさの中に、優しい絶望と底知れぬ哀しみを潜ませる。


RADIOHEAD - Amnesiac - Pyramid Song ★★★ (2009-03-08 08:37:57)

ユートピアのような世界を淡々と歌われているだけで、PVもシンプルなCG映像で荒廃した世界が描かれているだけで、不思議と涙が出てきます。


RADIOHEAD - In Rainbows ★★ (2009-03-08 07:58:00)

Radioheadは希望を歌わない。本作でも希望らしいものは見えない。
それなのに何故か『OK Computer』には無かった温かさを感じました。それに『In Rainbows』というタイトルからして、何時になく鮮やかなイメージがあります。
このアルバムでRadioheadが虹の中に見つけたものに、私はまだ辿りつけません。


RADIOHEAD - Kid A ★★ (2009-09-21 02:56:00)

「ロックなんて退屈だ」「ゴミ音楽だ」……そう評したトムは『Kid A』という形でロックを作った。
音がエレクトロニカになろうと、ギターが鳴り響いていなかろうと、既成概念を引っくり返し、世界を凍りつかせ、ファンと決別せんばかりの変化を求めていく様はロックだ。


RADIOHEAD - Kid A - Motion Picture Soundtrack ★★★ (2009-03-08 08:46:40)

これほどまでに美しく穏やかで、それでいて苦しくて救われない曲を他に知りません。
そしてこれほどまでに空虚な無音状態も他に知りません。


RADIOHEAD - Kid A - Optimistic ★★★ (2009-02-12 05:12:27)

「You can try the best you can/The best you can is good enough」なんて応援メッセージな歌詞をこんなにも空虚に、絶望的に響かせるアーティストは彼らぐらいじゃないかと思います。ラストの「Dinosours are rounding the Earth」のフレーズを聴く度に泣きたくなるのは何故だろう。


RADIOHEAD - OK Computer ★★ (2009-02-12 05:25:00)

私も『Kid A』よりこっちに衝撃を受けた人間です。
曲調が優しくとも癒しにはならず、負の感情を歌えどもそれがエネルギーには変わらぬ、純然たる虚無。それなのに、混沌の中を穏やかに漂っていくような、妙な安らぎを覚えます。


RADIOHEAD - OK Computer - Exit Music (for a Film) ★★★ (2009-03-08 08:24:19)

「お前達など窒息してしまえばいいのに」
もしこのフレーズがHR/HMで歌われていたなら、私達は拳/マロイックサインを掲げ、ここにある絶望感をパワーに変えられるでしょう。
しかしそれをトムの声で優しく歌われると、拳を固めることも出来ず、どこまでも沈んでいくしかない。
これほど穏やかな絶望は、彼らにしか作れません。


RADIOHEAD - OK Computer - No Surprises ★★★ (2009-03-08 08:15:29)

正直、曲のタイプにチェック入れるべき項目がもう分かりません。
子守唄のメロディで平穏を歌いながらも「これが最後の戯言」と呟く様は、この曲の安堵も束の間のことだと言われているようで、いっそう哀しみを覚えます。


RADIOHEAD - Pablo Honey ★★ (2009-09-29 00:18:00)

「誰だってギターは弾ける、けどそこでお終い」(Anyone Can Play Guitar)
「どんなに頑張ったところで僕には出来ない」(I Can't)
まだUKギターロックとして括られていたRadiohead。
しかし、「完璧なあなたと虫けらの僕」を歌った名曲「Creep」を始め、歌詞には後に彼らが世界へ押し広げていくこととなる「どうしようもない絶望感」が存在した。


RADIOHEAD - The Bends ★★ (2009-09-29 00:49:00)

基本的にはポップでメロディがきれいですが、前作と違って大幅に取り入れられたシンセが美しさよりも鬱々とした雰囲気と空虚さを増長させています。その空気は最もストレートなロック・ナンバーと言えるM7「Just」にすら表れ始めていました。
UKギターロックの範疇から大きく前進し、ひいては世界を揺るがすまであと一歩に迫った作品です。


RADIOHEAD - The Bends - Just ★★★ (2009-03-08 08:09:47)

「ヘヴィ」にチェック入れたのはギターが際立ってヘヴィでかっこいいからです。でもそのヘヴィネスとかっこよさが高揚に繋がるのではなく、心の奥底の哀しみを掻き立てるのがRadioheadならでは。
尚PVですが、あれは誰の言葉だったか分かりませんが、「僕が真実を口にする度に世界は凍りつく」という言葉と同じことを意味しているのではないでしょうか。倒れた男が口にした真実が何であるかは分かりませんが、Radioheadが体現しているものと同じ「世界を凍りつかせる絶望」であると私には思えます。


RAGE AGAINST THE MACHINE - Evil Empire ★★ (2009-08-06 23:03:00)

意図的なのか分かりませんが、音質が前作と比べて明らかに荒くなってます。特にボーカルがざらついた印象。これだけの作曲力とテク持った人達なので、音はクリアな方がより強力な武器になると思うんですが。
それでもアメリカに痛すぎる一撃を加えるリリックは健在だし、「People Of The Sun」「Bulls On Parade」「Vietnow」という名曲もあるし(冒頭3曲に集約されてしまっているのが難ですが)、傑作であることに違いはないでしょう。


RAGE AGAINST THE MACHINE - Live & Rare ★★ (2009-10-11 12:06:00)

やはりRATMのライヴは凄い。音楽のステージってだけじゃなくて、ステイトメント表明の場でもあるようです。オーディエンスに語りかけるのに邪魔だからと、MC中に「スポットライトを外せ」とスタッフに命じるあたり、並々ならぬ気合が覗えます。M7「Zapata's Blood」でサパティスタ運動に言及し(Public EnemyのチャックDもゲストボーカルで参加)、M9でアレン・ギンズバーグの詩を朗読し、M10でN.W.A.のカヴァーを披露したりと、常に巨大な体制と戦う姿勢を崩さない。
もちろんライヴのクオリティも迫力も凄いです。M1「Bullet In The Head」から、トムの変態ギターがスタジオ盤以上に白熱してます。
Live Sideが充実しているのに対しRare Sideが2曲というのは淋しいですが、そこはRATMなので2曲とも出来は文句なし。それに、Live Sideでも十分レアな音源(上記したギンズバーグの詩やN.W.A.のカヴァー)聴けますから。


RAGE AGAINST THE MACHINE - Rage Against the Machine ★★ (2009-02-12 00:14:00)

音楽って武器になるものなのかと初めて知りました。
1曲目からリスナーにぶちかましてくるという意味もありますが(実際「Bombtrack」の衝撃にぶっ飛ばされました)、反逆のメッセージやステートメントを掲げて本気で戦っているという意味での武器です。
RATMのアルバムは全部武器ですが、一番破壊力があるのは本作です。ジャケットからして生々しく、サウンドもボーカルもバンド名そのままの怒りと衝動に溢れています。これを名盤と認定せずに何とする。


RAGE AGAINST THE MACHINE - Rage Against the Machine - Bombtrack ★★★ (2009-08-17 18:59:13)

怒りとステイトメントを掲げるバンドの、デビュー作1曲目という第一声を飾るに相応しい曲です。
燃え上がれ。


RAGE AGAINST THE MACHINE - Rage Against the Machine - Bullet in the Head ★★★ (2009-08-06 22:30:51)

前半のベースが活きたノリもカッコいいけど、後半疾走感が出て来てからは俄然燃えます。
お前らは頭に弾丸くらってるんだ!! ってのも初めて聴いた時は衝撃的なメッセージだったし、今でもその衝撃は和らぎません。
ちなみに、『Live & Rare』ではトムの変態ギターソロを更にテクを行使したソロにしたため、もっと変態になっています。


RAGE AGAINST THE MACHINE - Rage Against the Machine - Killing in the Name ★★★ (2009-02-12 00:23:26)

「Fuck you I won't do what you tell me!!!」
自分が初めて知った、あまりにも率直にして最高の反逆声明です。


RAGE AGAINST THE MACHINE - Renegades ★★ (2009-08-06 22:49:00)

カヴァー曲全てRATMカラーの1枚。何せ当時は入門者だったこともあって、全部オリジナルだと思ってました。
M9~M12のスプリングスティーン~The Stooges~ストーンズ~ディランの流れがカヴァーとして優れているだけでなく、反逆のロックの系譜を遡っていて二重三重に素晴らしいです。


RAGE AGAINST THE MACHINE - The Battle of Los Angeles ★★ (2009-10-11 11:43:00)

2ndではざらついていた音質がまた良くなり、キレが増しました。やっぱりザックのボーカルとトムのギターはクリアに聞こえる方がいい。
「武器としての音楽」がより研ぎ澄まされてきただけに、この後の突然のザック脱退劇は衝撃的でした(もう再結成しましたが)。


RAMMSTEIN ★★ (2009-09-07 17:15:00)

やっとニューシングルの情報が出てきた!
と思ったら……(以下のURLを参照してみて下さい)
http://www.rammstein.de/blog/lang/en/
……相変わらずバカだった。相変わらず下ネタだった。相変わらず最低だった。
ちなみに、YouTubeを探せばもっと最低なプロモーション動画が出てきます。
要はファンは期待していいんじゃないかと(笑)。


RAMMSTEIN ★★ (2009-09-18 01:29:00)

何だかんだでシングルカット曲のPVが出来たらしいです。
結構ヤバいとのことで、一部のサイトでしか見られない(しかも要年齢認証)みたいです。
……当り前だよ。
あれはPVじゃなくてAVって言うんだよ君達(笑)。
しかし、アホとエロも極めれば偉業になるというのはVenom、Puscifer然り。
ちなみに今回は英詩でした。歌詞内容はPVの内容ほぼそのままです。


RAMMSTEIN ★★ (2009-10-04 18:50:00)

ニューアルバム『Liebe Ist Fur Alle Da』、10月16日発売予定とのこと。
復活第一弾にとんでもないPV(Porno Videoの略じゃあるまいな)を発表しただけに、作品の全体像が楽しみです。
今後のPVやステージで何をやらかしてくれるのかも楽しみです。


RAMMSTEIN ★★ (2009-10-13 21:23:00)

さっきMTVに『Reise, Reise』期のライヴ映像流れてました。再放送だったみたいですが。あとは明後日(15日)にもう一回放送するそうです。
やっぱり無駄に大袈裟な演出満載で最高だなぁ、彼らのステージは。
こんな大規模なアリーナで観られるヨーロッパのファンがうらやましいです。


RAMMSTEIN ★★ (2010-01-07 19:32:00)

PV第二弾が出たようです。「Ich Tu Dir Weh」でした。
http://www.visit-x.net/rammstein
前回とは打って変わった真っ当なライヴPV……
かと思ったら、ティルの口の中が光ってるーーーーー!!!
頬のピアスホールみたいなとこからコード通してLEDライト点けてるのか!!??
もっと言えばフラーケ!!
その無駄に回転するキーボードは何だ!!
足元の無駄なランニングマシーンは何だ!!!
何より一人だけグラム・ロックみたいなラメ衣装って何なんだ!!??
どうやら、早くもこれをライヴで再現してるようです。


RAMMSTEIN - Herzeleid ★★ (2009-03-05 07:27:00)

もう皆さん仰ってますが、どこをどう切ってもラムシュタイン印です。
国内盤がないので、歌詞の和訳はファンサイト等を参考にしたのですが、結構露骨なえげつなさ/ヤバさもこの時から健在だったようです。
ちなみに、購入時にはラムシュタインの作品を入手できたという嬉しさのせいで、このジャケがいかにヤバいかという点には完全に盲目になっておりました。ヤバいと気づいたのは、これを人に貸す段階になってからでした。


RAMMSTEIN - Lichtspielhaus ★★ (2009-05-30 01:41:00)

邦題『ラムシュタイン的変態シネマ』(笑)。しかしこれが決して誇張ではないあたりが凄い。
PVでは花と同時に上半身裸のマッチョ共(1名除く)が並んだり、ストリッパーに足を口の中に突っ込まれてたり(某B級映画へのオマージュ)、女王様な白雪姫に従事する小人になってたりと、彼ららしい危なさが炸裂しまくってます。もちろんカッコいいのも多いですけどね。一部メイキング映像も付いているのがお得感ありです。
ライヴ映像でも、ターミネーターよろしくの重装備で登場するティル、燃えるマイクスタンド、爪先から花火を散らしながら前転してくるティルなど、良い意味で無駄に凝っていて、無駄にヤバくて、尚且つ無駄に熱くなります。彼らは演出の無駄さ加減が絶妙ですね。
何気に注目すべきはフラーケ(key)でした。PVでもおいしい役回り(特に『Engel』と『Ich Will』)だし、ライヴではしばしば謎の動きを披露してます。一番の見ものは「Weisses Fleisch」中盤のフラーケダンス。あれは……彼以外に再現不能じゃないでしょうか(笑)。この人はキャラクターの際立ち方も才能のうちかも。


RAMMSTEIN - Liebe ist für alle da ★★ (2009-12-31 19:49:00)

'09年発売の6th。
音の方は『Mutter』からの流れをくむ重厚・荘厳路線。歌詞の方はSMネタ、実録犯罪ネタ、エロネタ、ネオナチを匂わせるネタ、哀愁ネタ。
良く言えば期待通りのRammstein全開、悪く言えば新しい試みがなく予想の範囲を出ない、といったところです。
予想外だったのは、エロネタの度とバカさ加減が突き抜けていたこと。その最たるものがM8「Pussy」……タイトルからしてアレだし。
これがRammstein流のしたたかさかもしれませんね。4年ぶりに「待たせたな」とばかりにシングル投下して、喜び勇んで飛びついてみたら身も蓋もない下ネタのるつぼ。良識派ばかりかファンに対しても人を食ったような演出ですが、おかげでむしろバンドに「よくぞやってくれた!!」と好感を持たせてしまう訳ですから。
で、そんなシングルにつられてアルバムに手を伸ばしたら、もっと濃いネタの暗黒空間が待っていると(笑)。
この雰囲気をライヴでどう魅せるのかという楽しみもあるので、是非4年ぶりの来日もして頂きたいところ。消防法の限界にも挑んでるけど、今度は猥褻物陳列罪の限界に挑むのか(笑)?
ちなみに私が購入したのは2ディスクの国内盤です。ディスク1が11曲、ディスク2が5曲。
Rammsteinのアルバム本編の平均収録曲数は11ぐらいで、「あまりぶっ通しで聴いてるとダレるから」と本人達が語っていました。でもこれは2枚ぶっ通しで聴いてもダレませんでしたよ。私の場合。
あと、これとは別にスペシャル・エディションなるものが本国あるいはインターネットで販売されているそうなのですが……。
本来アダルトショップで購入されているブツがオマケとして付いていました。
……需要はまぁあるっちゃあるだろうけどさ……それをCDと一緒に買えっての(笑)?? もう悪趣味過ぎて笑いのネタにするしかありません。


RAMMSTEIN - Liebe ist für alle da - Donaukinder ★★ (2010-01-07 19:13:04)

Disc2収録。ちょっと民謡調が入っています。珍しくギターソロも入っていたりしますが、そちらは何故か演歌調(笑)。
歌詞を見る限り「ハーメルンの笛吹き」がモチーフのようですが、あれはドナウ川とは違いますね。


RAMMSTEIN - Liebe ist für alle da - Frühling in Paris ★★ (2009-12-31 20:16:26)

Rammsteinにエディット・ピアフの「Je ne regrette rien」?
全然合わないように思えるし、もしかしてかなり罰当たりなアレンジでもしてるのかと勘繰りましたが、意外に音も歌詞も真っ当な哀愁ナンバーになってました。


RAMMSTEIN - Liebe ist für alle da - Ich tu dir weh ★★★ (2010-01-07 18:45:18)

いつもの重くてゴリゴリのギターながら、ノリがよくキャッチーな曲になってます。
そして歌詞はどSM(笑)……ヤバいネタなのに鼻歌で歌えそうなノリだ。


RAMMSTEIN - Liebe ist für alle da - Liebe ist für alle da (2010-01-07 19:08:48)

Disc2収録、「Roter Sand」の歌詞が違うバージョン。
まぁ若干エロ路線なので、こちらの方がいつものRammsteinといったところか。


RAMMSTEIN - Liebe ist für alle da - Pussy ★★★ (2009-12-31 20:06:17)

この曲に誰かがコメントする度に「○○さんがPussyについて発言しました」って表示が出ちゃうんだろうなぁ。本人達の知らないところでとんだ嫌がらせになっちゃってるよ。そしてこのサイトで口火を切るのは私だよ(笑)。
曲の方はタイトルそのままエロ全開です。しかもサビはおっそろしく単純な英詩。『Sehnsucht』ボートラの英語ヴァージョン曲は好かなかった人間ですが、これは大好きです。身も蓋もなさ過ぎて笑えます。
そんな歌詞がキャッチーでエレポップなノリのメロディーに乗って来て耳に馴染んじゃいます。
ジャーマニー万歳。
尚、PVは要年齢認証です。もう無修正の洋モノと言って差し支えない……(笑)。


RAMMSTEIN - Liebe ist für alle da - Rammlied ★★★ (2009-12-31 20:11:26)

Rammstein参上!! を告げるオープニングトラック。
4年間待ちに待ったファンを温かく迎えるような歌詞と、重々しくも美しいサウンドに、この後アホと変態のオンパレードと分かっていても感激してしまいます。


RAMMSTEIN - Liebe ist für alle da - Roter Sand ★★ (2010-01-07 19:03:51)

口笛が印象的な、Rammsteinまさかのアコースティックバラード。しかもこの内容はさながら西部劇の決闘。
二つも似合わないことやっときながら、結局Rammsteinカラーなんだもんな。
Disc2には荘厳なオーケストラバージョンが収録されてます。


RAMMSTEIN - Liebe ist für alle da - Wiener Blut ★★ (2010-01-07 18:58:04)

「Mein Teil」に続く実録犯罪モチーフ。(それを言うならこのバンド名自体が実録事件モチーフだが)
ウィーンで父親が娘を監禁・性的虐待し、密かに子供まで産ませていたという事件です。
それを「ウィーン気質」って……オーストリアを敵に回す気か。
サウンドの方は重ーーいギターが際立ってダーク。微かに響くプログラミングサウンドが、時折すすり泣きのようで不気味。
「Dunkelheit」のドス声絶叫で文字通り底なしの闇がやって来ます。


RAMMSTEIN - Live aus Berlin (DVD) ★★★ (2011-02-22 23:09:32)

1998年にベルリン、ヴールハイデで行われたフルスケールライヴのDVD。
2005年の川咲クラブチッタでも規格外の火炎演出をやってくれた彼らですが、
やっぱりホームの超大規模会場では、火薬も演出も変態度ももっともっと規格外です。
その変態度の頂点たる『Bueck Dich』がないのは残念ですが、フラーケの動きだけでも十分変態です。特に「Weisses Fleich」のダンス(仮)。『Lichtspielhaus』でもインパクト高かったけどこっちもイッちゃってます。

もっともインダストリアル色が濃かったときのライヴなので、ギターサウンドの硬質さとプログラミング・サウンドが今以上に際立ってます。
観るたびに、今一度このサウンドとボーカルの重厚感を生で体感したいと思わずにはいられません。
いつになったら再び来日してくれるのでしょうか……。


RAMMSTEIN - Mutter ★★ (2009-02-11 06:03:00)

前作のインダストリアル風味から、一転ストリングス満載の仰々しさへ。個人的にはラムシュタインはこういう重厚感の方がぴったりだと思います。図太いドイツ語ボーカルに合うってだけでなく、メンバーのマッチョ具合も相まって……。
それはともかく、本作は泣きが相当入ってますね。タイトルトラックを始めとするバラード寄りの曲が美しい。そのくせM2はナチ疑惑の一端だし、M7は生き埋めだし、M8はエグい両性体だし、M9はあまりに露骨な……このヤバさはさすがです。
ところで、ブックレットから薬品の臭いがするのはそういう仕様なんでしょうか。


RAMMSTEIN - Mutter - Feuer frei! ★★★ (2009-05-30 02:22:13)

Rammsteinの中ではかなりの疾走曲の部類ですね。バックに流れる冷やかなキーボードもいい。
'05年のクラブチッタでこの火吹きを再現してくれた時は感動しました。オーディエンスも「Bang! Bang!」大絶叫だったし。実にライヴ映えする曲です。


RAMMSTEIN - Mutter - Mein Herz brennt ★★★ (2009-03-24 07:06:44)

曲のタイプに追加「重厚」。
インダストリアル色の強かった前作から一変、一曲目でいきなり荘厳なオーケストラ炸裂。でもこれぐらいシンフォニック入った方がラムシュタインにはぴったりだと思います。
ファンの心も燃えてますよ。


RAMMSTEIN - Mutter - Mutter ★★★ (2009-05-30 01:55:03)

無機質さとグロテスクさの合間から、母親というものが存在しない「絶対的孤独」という苦悶を滲ませる1曲。変態さ加減と危なさ加減の際立つRammsteinですが、こういう荘厳な「泣き」ものを作らせても凄いんです。
ちなみに、図体でかくて威圧感のあるティルですが、実は大きな目に驚くほど無垢さが表れていることがあります。このPVはそんな彼のイノセントという側面を上手く活かしているように思えました。


RAMMSTEIN - Mutter - Sonne ★★ (2009-03-06 05:27:34)

僅かに入る女性のコーラスがいい味出してますね。主題は「太陽」ですが、音の荘厳さと重厚さから「太陽=神」という発想にまで至りますね。
そしてSMな白雪姫パロディPVは必見です。このPVを見る限り、小人達(=ラムシュタイン)にとって白雪姫は「太陽」ではあるけれど、必ずしも優しい存在ではない……どころか高慢でサディスティック。恵みの存在であり畏怖の存在でもあるという意味での「太陽」がここにあります。


RAMMSTEIN - Reise, Reise ★★ (2009-01-26 05:08:00)

既に上で仰られてますが、私個人としても捨て曲なしです。危なさ全開の殺人ソングあり、他国批判ネタあり、泣きあり……とラムシュタインというバンドの魅力を徹底的に堪能出来ます。あと、このアルバムのPVは全部大当たりです。


RAMMSTEIN - Reise, Reise - Amerika ★★★ (2009-01-27 05:58:21)

ラムシュタイン布教の際にはこの曲を使わせていただきました。何せサビは一度聴いたら耳から離れませんから、効果有りですよ。
'05年の来日公演でもやってましたが、第二次世界大戦でアメリカに負けた枢軸国2国の人々が「♪Amerika ist wundarbar~」と合唱している光景はなかなか黒いユーモアです。


RAMMSTEIN - Reise, Reise - Dalai Lama ★★ (2009-01-26 05:12:02)

これはラムシュタイン版シューベルトの「魔王」ですね。コーラスがドラマティックな中にひんやりとした空気をもたらしていて、それがまた聴き心地良いです。


RAMMSTEIN - Reise, Reise - Mein Teil ★★★ (2009-03-06 05:13:26)

曲のタイプに追加「ヤバい」(笑)。
各アルバムに必ずぶっ飛んだ曲を入れるラムシュタインですが、実録人肉食殺人がモチーフ&犯人の言葉引用&そのせいで犯人に訴えられるというとんでもない三大要素でこの曲はずば抜けてます。
尚、Pet Shop Boysが手がけたリミックス版も、彼ららしいダンサブルなテンポの中でナイフを研ぐ音が響くのがなかなか面白いです。彼らも意外と黒いユーモアの持ち主ですね……。


RAMMSTEIN - Rosenrot ★★ (2009-03-05 07:51:00)

当初は『Reise,Reise』と2枚組で発表する予定だったそうなのですが、「自分達のは15曲以上に渡って聴けるサウンドではないだろう」とのことで分けられたそうです。確かに自分もラムシュタインファンですが、その点は彼らに賛成です。『Reise…』とぶっ続けにしちゃうと若干ダレる恐れがあるし、分けた方がメリハリがつく。
また、2nd国内盤収録の英語曲には違和感大でしたが、スペイン語で「淫売愛してる」連発のM9はハマりました。


RAMMSTEIN - Rosenrot - Benzin ★★★ (2009-05-30 02:27:59)

常に色んな意味で燃えているRammsteinが「Benzin(ガソリン)」を主題に歌うとは、また彼ららしいというか軽くアイロニーというか。曲の方も吹っ切れたかのように突っ走ってるし。
やる気ない顔して破壊の限りを尽くす(それもチープなCGで)PVの彼らがまた素敵です。


RAMMSTEIN - Rosenrot - Mann gegen Mann ★★ (2009-05-30 02:05:31)

タイトルだけ見たら「人間対人間」で戦い? と思ってましたが、思いっきり叫んでましたね。「Schwulah(ホモセクシュアル)」って……。
まぁ、あとはRammsteinお得意のそっち方面のヤバさ炸裂ということで。
PVもありますが……題材が題材だけに期待通りの暑苦しさ&放送禁止レベルものです。
観る時は周囲の気温と視線に気をつけろ(笑)!!


RAMMSTEIN - Sehnsucht ★★ (2009-03-05 07:38:00)

ラムシュタインがインダストリアルに部類されることにはちょっと疑問がある人間ですが、強いて言うなら本作が一番インダストリアル風味だと思います。プログラミング・サウンドが強調されてるし、無機質な雰囲気になってますから。
個人的には『Mutter』以降のストリングスが加わった重厚な雰囲気の方が好きなのですが、硬質でドスが効いているのにダンサブルというあたりが本作の面白いところではないでしょうか。
尚、国内盤ボーナストラックの英語バージョン曲は私の場合いまいちでした。


RAMMSTEIN - Sehnsucht - Bück dich ★★ (2009-05-30 02:15:00)

アルバム全体に通ずる無機質さが、SMな歌詞を却って不気味にしています。
ライヴパフォーマンスについては言わずもがなですが……彼らも他の自分好みのアーティストと同様、最低なとこが最高で大好きです。


ROADRUNNER UNITED - The All-Star Sessions ★★ (2009-11-05 22:55:00)

DVDの終盤に「ロードランナーのアルバムだったら間違いなくいいよ」とアーティスト達のべた褒めが続くのですが、これが全くお世辞じゃないんですよね。
そんなレーベルが出した、所属バンドのメンバーをバラバラに集めたセッションのアルバム……間違いなく最高です!!
参加メンバーの豪華さも彼らが織りなすサウンドも予想以上。いかにもメタルな曲だけでなく、パンク、ロックンロールを匂わせるあたりもカッコいい。真っ先にボーカルに着目する人間の意見としては、各ボーカリストのタイプに沿っていながら、彼らの所属バンドとは異なるサウンドになっている点が好きです。
DVDではレコーディングの様子だけでなく、ミュージシャン達のバカテクも拝めます。特にSuffocationのマイクのブラストは観てて感動しました。今までやったこともない企画に挑戦出来て、さぞかし皆さん楽しかっただろうな。
その名だけでアーティストからもリスナーからも信用のおけるレーベルとして、ロードランナーは唯一無二です。


ROADRUNNER UNITED - The All-Star Sessions - Dawn of a Golden Age ★★★ (2009-11-05 23:10:49)

ポイントはあのダニの声をどう活かすか。結果、シンセの仰々しさを極力削った中にも、不穏な空気を感じ取れるギターサウンドがダニ声にぴったりで、クレイドル好きの自分でも大満足でした。『Thornography』期のクレイドルサウンドをちょっとスラッシュ方向に傾けた感じだと思います。
マットの役割も大きいけど、マイクのドラムが一番の功労者かも。


ROADRUNNER UNITED - The All-Star Sessions - Roads ★★★ (2009-11-05 23:16:48)

OpethのミカエルとType O Negativeのジョシュというゴシック組。
今回ミカエルは静に徹し、美しいクリーンボイスを聴かせてくれます。この静の美しさが『Damnation』とも『Watershed』とも異なる響き。
曲の短さが惜しいぐらいです。


ROB ZOMBIE ★★ (2009-11-05 23:25:00)

今週、MTVのHeadbanger's Ballにロブの「Foxy, Foxy」が出てました。
『Educated Horses』未聴でしばらく遠ざかってましたが、また聴きたくなりました。ノーメイクだろうとホラーじゃなかろうと、ゾンビはゾンビですね。
そういえばジョン5は今でも彼のギタリストやってるんですよね。「Foxy…」のPV撮影時はお姉ちゃんがいっぱい群がっていて嬉しかっただろうな(笑)。


ROB ZOMBIE - Educated Horses ★★ (2010-03-07 01:42:00)

'06年の3rd。
前作からインダストリアル風味が薄れていましたが、今回はもっと薄れてほぼハードロック。ロブの風体も、ジャケ写の通りモンスターではなくなっています。
歌詞はおなじみのホラー風だし、M3「Foxy Foxy」に代表されるいかがわしさも健在ですが、けばけばしいチープさと鮮やかな血糊はなりを潜めた感があります。そちらの方は自身が監督した映画『マーダー・ライド・ショー』に費やしたのでしょうか。
ところで、本作からex-Marilyn Mansonのジョン5が参加してます。マンソン同様キャラクター濃いフロントマンだけど、ロブのもとの方が自由が効くせいか、ギタープレイが伸び伸びしてます。


ROB ZOMBIE - Hellbilly Deluxe ★★ (2009-10-12 01:06:00)

ロブ・ゾンビはインダストリアルにも部類されますが、その種のジャンルに特有の「硬質」「無機質」という表現が当てはまりません。むしろヘナヘナした有機質です。もちろん良い意味で。アメリカの安っぽいホラーコミックに見られる、薄っぺらくて脆そうなページや、鮮やか過ぎて毒々しい色使いが見えるようです。そう、アートワークそのままの世界。
ソロになってより好き放題やってるんだなという感は伝わってきます。


SATYRICON - Nemesis Divina ★★ (2009-09-01 15:25:00)

ジャケットによると、本作の曲が作られたのは1993年秋から1995年冬の間。ってことは当時サティアーは18~20歳……。
その歳でこんなとんでもないもん作っちゃうのかよ!!??
ほぼ全編に渡って流れるようなギターとブラスト(フロスト……脚どうなってるんだ)が主体、時折美しいピアノの調べが入る。M3「Mother North」を始め、曲展開も劇的。荘厳な響きがあるのは確かですが、それよりも荒涼とした空気と冷徹さが強く印象付けられます。
そんな中、不気味に笑ったり低く呻ったりするサティアーの声は、時に人間じゃなくなってます。


SATYRICON - Nemesis Divina - Mother North ★★★ (2009-08-28 20:09:56)

Satyriconは『Now, Diabolical』以降の作風から入門した人間なので、彼らのリフといえば「妖しくも重厚」という印象でしたが、この曲の不吉で哀愁を帯びたリフも美しくて素晴らしいです。
サティアーのがなり声も冷徹なだけでなく、特に呻きと笑いが邪悪。


SATYRICON - Now, Diabolical ★★ (2009-08-05 11:29:00)

疾走やブラストよりも、ミドルテンポの安定からくる重厚さが強い作品です。この重厚さは全てを覆い尽くす漆黒の雲のようです(そのぶんパワーが増しているので、冷徹さという点においては次回作の方が上かもしれません)。
フロストはブラストも凄いけど、遅いリズムでも迫力満点のフレーズを叩き出すので、この人が背後にいれば無敵ですね。


SATYRICON - Now, Diabolical - Delirium ★★ (2009-08-30 17:43:26)

本アルバム全体の印象では強力な支配を思わせますが、この曲ではイントロを始めとする静かでいて不穏なパートが、忍び寄る狂気を思わせます。サティアーの低い囁きも不気味。


SATYRICON - Now, Diabolical - K.I.N.G ★★★ (2009-08-30 17:53:27)

比較的リズムがシンプルな方ですが、その分耳につきやすく癖になります。そしてまたリフが暗黒度高くてカッコいい。
サティアーのリフメイカーとしての凄さを実感し始めました。


SATYRICON - Now, Diabolical - Now, Diabolical ★★★ (2009-08-30 18:13:32)

アルバムの冒頭を飾る宣戦布告の一曲。とはいえ、この人に「Fuck you - You can never win」と言われては本気で勝ち目がないように思えます。
ブラストとギターのうねりでたたみかけてきたかと思えば、ずっしり安定したテンポと必殺リフとで支配を叩きつける。こんな「極悪非道」なら大歓迎です。


SATYRICON - Now, Diabolical - The Pentagram Burns ★★★ (2009-08-05 10:53:59)

リフが邪悪。といってもピュア・ブラックに顕著な魔性よりも、暗黒の支配力に満ちた邪悪さ。この力強さにはもちろんドラムの果たす役割も大きい。
中盤に静寂が訪れるところ、間奏のメロディーのうねり具合も癖になるところです。
それにしても、サティアーに玉座は似合いすぎる。


SATYRICON - Now, Diabolical - To the Mountains ★★ (2009-08-25 18:12:44)

終盤からサビに唐突に入ってくるホーン・セクションが、ちょっと浮いている気もしました。音の深みと、イメージに浮かぶ山の奥深さの助長には一役買っていると思いますが。
ちなみにこのイメージというのは、ただでさえカルティックで不気味なのに、更に暗黒に塗りつぶされた『ホーリー・マウンテン』。……観てない人には分かりにくいかもしれませんが。


SATYRICON - Rebel Extravaganza ★★ (2009-09-01 16:09:00)

前作のコープスペイント&鋲の徹底武装をそぎ落とし(ついでにサティアーは髪の毛もそぎ落とし)、最も凶悪な要素を強めたような2人の出で立ちが写るアートワーク。
音楽も同じように、美しさも哀愁もかなぐり捨てて、怒りと凶暴性をひたすら研ぎ澄ませています。ボーカルも悪魔的じゃなくなった代わりに、毒と汚物を吐き散らかしてるようです。
曲展開は激しいけど、劇的というより良い意味で期待を裏切り続ける変化であり、1曲の尺は長め。聴きやすいとは言い難いし(特に初心者にとっては)、前作のメロディアスさも期待できません。ただ、個人的にはブルータル路線のサウンドは好きだし、それを引きたてる問答無用の凶悪性もツボでした。
フロストの超人的ブラストも良音質で堪能出来ます。


SATYRICON - Rebel Extravaganza - Filthgrinder ★★★ (2009-09-26 02:19:55)

暴走ブラストとうねっては疾走するギターが無慈悲にして機械的。しかしサティアーの声で機械が意思を持つ。このサウンドとタイトルからして、スティーヴン・キングの『人間圧搾機』を連想します。もっとも、この曲は恐怖よりもバイオレンスですが。
最後にテンポが落ちて、シンプルなギターとドラムだけが響くところが好きです。


SATYRICON - Rebel Extravaganza - Prime Evil Renaissance ★★★ (2009-09-26 02:33:43)

究極悪の復興を告げる演説。
別段早くも遅くもない曲調に変化のないボーカルですが、それだけに中盤と終盤に繰り返されるこのフレーズが頭に残ります。
「これが厭世家の道となろう/想像するために破壊せよ」
(注:私訳)


SATYRICON - Rebel Extravaganza - The Scorn Torrent ★★ (2009-10-07 20:06:32)

やりたい放題のようでいて物凄く緻密。
予測不能のリズム変化はアルバム通して言えますが、唐突にソウル風の女性ボーカルまで入る展開はもっと予測不能でした。
ちなみにこの曲、フロストのアルバム中一番のお気に入りらしい。最後のノンストップブラスト気合入りまくってるし。


SATYRICON - The Age of Nero ★★ (2009-06-17 06:35:00)

アートワークそのままの暗黒で冷徹な空気漂う作品。
混じり気なしの闇という点ではピュア・ブラックではあるけど、音楽性はブラック以外からも要素を取り込んだ、単純に言うと雑食性です。でもSatyriconのブラックホールに吸い込まれたからには、ミドルテンポもロックも真っ黒、しかもSatyriconの刻印を押されてます。
音質の悪さから来る邪悪性もブラックメタルの魅力の1つではありますが、こういうクリアな重低音から来る暗黒性も良いものです。


SATYRICON - The Age of Nero - Black Crow on a Tombstone ★★★ (2009-08-06 21:55:56)

強力にして妖しいリフとブラストが織り成すイントロ&間奏が、タイトルが示す不吉な前兆のようです。
このイントロと間奏のパートは疾走感がありますが、他は重厚感の方が強く、先の前兆に沿った暗黒の空気を運んできます。


SATYRICON - The Age of Nero - Commando ★★ (2009-09-26 02:42:55)

ブラストがヘリの轟音のようです。
ボーカルの冷徹さ加減が司令官のようです。
しかし、彼らの前には戦場の血すら真っ黒に染まりそうなほど、相変わらず高い暗黒度です。


SATYRICON - The Age of Nero - Die by My Hand ★★ (2009-12-02 20:45:21)

「何度も聴くことで真価が見える曲」とサティアーが語ってましたが、本当にその通りでした。
サビ背後でテノールのコーラスが静かに入っていて、普通だったら「クワイアが少なくて物足りない。もっと前面に出せ」なんてコメント出してしまいそうですが、この曲に関してはこれが良い!! 密かに響いている分不吉さ、及びもとより強い暗黒性が更に強まって、これぞSatyriconという作品になっています。


SATYRICON - The Age of Nero - The Sign of the Trident ★★★ (2009-08-25 18:25:52)

こういう重々しい&邪悪&妖しいと三拍子揃ったリフ聴いてると、「ああSatyriconだなぁ」と思えてしまうほど。この手のサウンドを完全に自分達のものにしている証拠なんでしょうか。
間奏の後から聞こえる「Nothing, No Nothing…」の低く語るようなボーカルが良いです。がなってなくとも邪悪さが滲み出るようで。


SATYRICON - The Age of Nero - The Wolfpack ★★★ (2009-08-25 18:29:41)

冒頭のリフがカッコいいけど、同時に「あれ? 明るい?」と思ってしまうほどのポップネスも感じられて驚きます。
実体は相変わらず真っ黒なのに。


SATYRICON - The Shadowthrone ★★ (2009-09-07 15:49:00)

先にサティアーのサイドプロジェクト、Stormを聴いていたからそう思えるのかもしれませんが、本作のメロディはノルウェー民謡に近いものがあります。特にM7のインスト。これもサティアーの故郷愛の表れなんだろうか。
要所要所でキーボードが入ったりと、3rdにも通じるシンフォニックさはありますが、美しさというより厭世感を際立たせているようです。あるいは他を寄せ付けない磁場を生み出しているような。
でもこのメロディの流麗さには寄せ付けられてほしいなぁと思ってしまいます。フロストのブラストが少ないからというだけで避けて通るのは勿体なさ過ぎる一枚です。


SATYRICON - Volcano ★★ (2009-10-07 23:01:00)

作品を聴いていく毎に、Satyriconほど「実験的」であり、同時に「実験的」という言葉が似合わないアーティストはいないんじゃないかと思いました。
作品ごとに新しい要素を取り入れていて、とりわけ3rd~4th~5thの変わりようはかなりはっきりしている。しかし、もはや変わっていくことが彼らにとって当たり前なので、新たな変化があったところで実験性は薄いのではないでしょうか。
彼らの音に「暗黒の支配」という言葉が似合うようになったのは、本作あたりからじゃないかと思います。アルバムタイトルはVolcanoですが、噴火の如く爆発しているのはM3「Fuel For Hatred」ぐらいで、じわじわと侵食していくようなミドルテンポものが多いです。
M1~M2で不穏な空気と共に噴火の時を待ち、M3で爆発、M4からは火砕流に巻き込まれ、最後にM8「Black Lava」で黒い溶岩が全てを呑み込み、暗黒に塗りつぶしていく……という一連の流れがイメージとして沸いてきました。