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Spleenさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 701-800

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Spleenさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 701-800
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SATYRICON - Volcano - Black Lava ★★★ (2009-10-07 23:11:26)

「Black lava, you can't fight」の歌詞の通り、全てを暗黒に呑み込ませてしまうことで、戦意すら奪う究極の支配形態。つい5曲前まで憎悪を燃やすことを歌ってたってのに、その炎すら脆く感じられる。
これほど暗くて重々しいのに、美しさすらあります。


SATYRICON - Volcano - Fuel for Hatred ★★★ (2009-08-05 11:55:33)

本国のラジオでヘヴィローテーションだったのも納得の、ブラックメタルというよりヘヴィ・メタルの名曲。でもサティアーの冷徹がなり声があると紛れもなくSatyriconです。


SATYRICON - Volcano - With Ravenous Hunger ★★ (2009-09-26 17:13:12)

0:41までの静かなパートが「Torment And Glory」で、その直後の轟音からが本編なんでしょうか。
あの耳を劈くような音が響き渡った時点で、もう彼らの勝ちという気がします。
音の重さもさることながら、歌詞の高慢さ加減も良い。


SCHWEIN - Schweinstein ★★ (2009-03-02 06:50:00)

櫻井敦司、今井寿、レイモンド・ワッツ、サシャ・コニエツコによる、日独英三国暗黒豚同盟……と勝手に命名してしまいました。Schweinはドイツ語で豚という意味だから間違っちゃいないとは思うんですが、やっぱり失礼か。
それはともかく、全員が全員曲者揃いで個性が際立っているのですが、バンドの鍵は櫻井だと思います。無機質さと疾走感(KMFDM)も、粘着性と性格の悪さ(PIG)も、全部櫻井の囁くようなボーカル(レイモンド絶賛)が発する暗黒オーラに包まれています。その辺が地味と感じる所以かもしれません。確かに目立って爆発する曲はありませんが、その分侵食性が強い。
アクの強さから多くの人に布教するのは難しいですが、インダストリアル系好きという方にはお勧めしたいです。


SCHWEIN - Schweinstein - Lard, Lips, Liquor ★★★ (2009-03-02 06:06:50)

櫻井が囁くような日本語ボーカル、レイモンドがドス声英語ボーカル、サシャが無機質ドイツ語ボーカル。メインは櫻井ですが、三者が疾走する硬質なギターサウンドの上で交錯する様はかっこいいとしか言いようがありません。
そしてその直後、三者が完全に一体となっての「Lard,Lips,Liquor/Lard,Lips I Lick Ya Baby
」のコーラスがもっと突き抜けてかっこよく響く。


SCHWEIN - Schweinstein - My Sanctuary ★★ (2009-03-02 06:32:28)

日本盤ボーナストラック。もとはレイモンドが自身のプロジェクト、PIGで歌っていた曲です。一度セルフカヴァーされてました。
てっきり櫻井のボーカルでカヴァーするのかと思ってたら、レイモンドが再度のセルフカヴァーしてただけでした。個人的にはレイモンドのドス声の方が好きだけど、いっそ櫻井に譲った方が斬新だったと思うんですが。
でも僅かながらでも入れた櫻井のボーカルとアレンジのおかげで、一番いいリテイクになったのも事実です。


SCHWEIN - Schweinstein - You're My Disease ★★ (2009-03-02 06:22:46)

日独英のアクの強いアーティストが顔を揃えているだけに、それぞれの才能がぶつかりあってどんな火花を散らしているのか……と期待しながら聴いてみたところ、ミドルテンポで重い曲調に拍子ぬけしました。火花散るどころか薄闇に呑み込まれてるじゃん!と。
でもこれが耳について離れず、徐々に脳を侵食していくんです。
まさにDisease。


SETH - Divine-X ★★ (2009-04-26 00:32:00)

'02年発売。
シンフォニック要素は既になく、シンプルでソリッドな路線になっています。バンドをキャラクターづける突出した特徴はないのですが、ブラストも安定してるし質はいいです。
時々フランス語で歌ってますが、ボーカルがガナリ声系なので、フランス語特有の流麗さはカケラもありません(笑)。HM/HR界においては「響きが軟弱」という弱点がある言語なので、その辺を克服してくれた点では評価大です。
ただ、フランス語パートにしろ英語パートにしろ、歌詞がちょっとシンプル過ぎです。良く言えば分かりやすい、悪く言えば稚拙。もうちょっと頭ひねって欲しかったかなと。


SIXX:A.M. - The Heroin Diaries Soundtrack ★★ (2009-05-11 16:46:00)

ニッキー・シックス自伝のサウンドトラックとして作られたアルバム。
元の自伝がヘロイン中毒の地獄を綴ったものであるだけに、音がかなりヘヴィです。アルバムのイントロ、インターミッション、アウトロ曲もどことなく不気味な存在です。
しかしそれでいてカッコいいハードロックになっています。重い中にも哀愁があって、なおかつキャッチー。このカッコよさがニッキーの生き続ける意志の表れなんだろうか。
正直、個人的にはMotley Crueより好みでした。


SIXX:A.M. - The Heroin Diaries Soundtrack - Life Is Beautiful ★★★ (2009-05-11 16:50:40)

サビの哀切メロディがたまりません。
シンプルにして大袈裟になりかねない「Life is beautiful」という言葉ですが、大いなる哀しみと説得力を持っています。


SIXX:A.M. - The Heroin Diaries Soundtrack - Van Nuys ★★ (2009-05-11 16:56:19)

アルバムの実質1曲目。
冒頭から「I don't wanna die…」という静かでいてヘヴィな歌詞に鳥肌が立ちます。


SKINNY PUPPY ★★ (2010-04-18 14:05:00)

インダストリアル・ロック界の巨匠で、Ministryの先輩格。カナダ出身。
Nine Inch Nails、Marilyn Manson、Jakalopeの仕事で知られるデイヴ・オギルヴィーはこのバンドのプロデューサー兼エンジニアでした。
'96年に一度解散して'01年頃再結成。再結成後はどうも活動に関わってないらしいのですが、不確かなので事情をご存知の方はどうぞ訂正をお願いします。
非に登録するかどうか迷ったのですが、Ministryがこっちだし一応「ヘヴィ・ロック」の範疇で語られているのでこちらに登録しました。


SKINNY PUPPY - Mind: The Perpetual Intercourse - Chainsaw ★★★ (2010-04-18 14:17:10)

タイトル通りチェーンソーがうなる音と、断末魔の呻き声で幕開け。曲間にも悲鳴エフェクトあり。
しかし規則正しいインダストリアル・ビートからは血の臭いは感じられない。
血という有機物すら拒絶する無機質と無慈悲。


SKINNY PUPPY - The Greater Wrong of the Right ★★ (2010-04-18 14:42:00)

'04年、再結成後に発表された通算11作目。
ミミズうじゃうじゃの内ジャケこそが「大いなる間違い」じゃないかと思います。
それはおいといて、本作からはデイヴ・オギルヴィは関わっていないようです。そのせいか、以前より聴きやすくなっています。ボーカルはエフェクトかかってても粘着性が薄いし、サウンドも陰湿性が薄れてすっきりしてます。ダンサブルといえるナンバーすらあるほどです。
性格丸くなって口当たりは良くなったけど、以前からの根暗で性格悪そうな雰囲気好きな人には物足りないかもしれません。


SKINNY PUPPY - The Greater Wrong of the Right - Past Present (2010-04-18 14:54:42)

まさか、SPに「ダンサブル」とか「ポップ」なんて形容を使うことになろうとは。
『The Process』の「Hardset Head」も異色の疾走系ナンバーだと思いましたが、それ以上に異色の甘口(当社比)です。


SKINNY PUPPY - The Process ★★ (2010-04-18 14:30:00)

'96年の10th。本作を機にSPは一時解散。そしておそらく、デイヴ・オギルヴィプロデュース作としてはラストアルバム。
比較的メタル色が強めの一枚で、個人的にはSPで一番気に入っています。オーガのボーカルもエフェクトが減って生々しい叫びになってます。でも音に漂う性格悪さとダークさは健在。


SKINNY PUPPY - The Process - Hardset Head ★★ (2010-04-18 14:51:35)

「疾走」というキーワードがつくことからして、SPにしては異色のナンバー。実際ビートはそんなに早くないけど、今までと比較すると走っている感が強い。
執拗に繰り返される「Silent…」のフレーズとエレクトロ・ビートに、強迫観念めいたものがあります。


SKINNY PUPPY - The Process - Jahya (2010-04-18 14:45:39)

不吉なピアノ音、無機質なナレーション、果ては誰かが殴られる音。
一つの時代の終わりの幕開けに、持てる性悪度を冒頭3分に濃縮したオープニングです。


SKINNY PUPPY - Too Dark Park ★★ (2010-04-18 14:24:00)

'90年発表の7th。傑作の呼び声高いです。
サウンドはさほど重くないのに、根暗なビートと曲の流れ、及び謎の語りやらノイズやらのエフェクトに覆われているせいで、かなり性悪。下手すると病んでます。
同じ「インダストリアル・ビートの中のエフェクトかかったボーカル」でも、オーガの方がMinistryのアル・ジュールゲンセンより陰湿度が高いです。
明るい色彩なのに、不気味な生き物がうごめいているアートワーク同様の音楽世界です。時に音楽とノイズ紙一重ですが。


SKINNY PUPPY - Too Dark Park - Nature's Revenge ★★ (2010-04-18 14:10:08)

歪んだプログラミング・サウンドが陰鬱。「Scared?」という女性の声が「はい」と答えるしかないぐらい不気味。
シングル『Tormentor』収録のダブ・ミックスでは、この声が反響していて尚更不気味です。


SKINNY PUPPY - Too Dark Park - Tormentor ★★ (2010-04-18 14:13:39)

ビートはノリがいいですが、無機質インダストリアル・サウンドとニヴェク・オーガのボーカルには、娯楽性のカケラもありません。むしろとことん根暗。


SKITLIV - Amfetamin ★★ (2010-01-23 20:38:00)

Mayhem在籍時に比べると、エフェクトかかってはいるものの、呻いたりがなったりで随分人間らしくなったなと思うマニアックの声。
しかしその分、「人間離れした不気味さ」から「人間だからこその不気味さ」へ。何というか、病んだ心の奥底から絞り出された絶望の呻き声です。
耳障りなギターと神経症っぽいノイズも、病んだ雰囲気放出しまくってます。
スタジオテイクがこんなノリだからライヴなんてどうなってるんだろう……と、思ってましたが、思いのほかリラックスした雰囲気のようです。合間の客のゆるいざわつき加減とか、「Amfetamin」のイントロでギタリストが「Deathcrush」のリフを爪弾いてみせるとことか。
マニアックも伸び伸びやってるみたいです。でもスタジオテイクに比べると普通のがなり声になってるので、ビョーキ度が抑えられているのがちょっと惜しいところか。


SKITLIV - Amfetamin - Amfetamin ★★ (2010-01-23 20:46:07)

耳障りで歪みまくったギターに不安を掻き立てるノイズ。執拗に続くリフ。そこへエフェクトがかかったマニアックとアッティラの呻きと叫びで、病んでる度は半端ではありません。これが本当にアンフェタミンの如き中毒性持ってるんだから不思議だ。
マニアックとアッティラのボーカル競演はMayhemのライヴでもありましたが、それより遥かにダウナーです。


SLAYER - Decade of Aggression: Live ★★ (2009-07-02 12:49:00)

ただでさえとんでもない疾走曲が、ライヴで更にとんでもないことになっている!
ドラムの不安定さと音があまり重くないという点は一般的にライヴ盤の弱点になりますが、ここでは逆にその荒さが生々しさに繋がっていて評価上がりますね。
Disc1に人気曲、テンションの高さが偏り気味なのが、ちょっとした欠点かもしれませんが。でも帝王の前にはそれも本当にちっぽけなことに過ぎない?
個人的には何に驚いたかって、「Angel Of Death」の冒頭の高音絶叫がほぼ再現されていたことです(笑)。


SLAYER - Diabolus in Musica ★★ (2009-07-13 23:05:00)

実は一番最初に聴いたSlayer作品がこれ。そして衝撃のあまりしばらくスラッシュメタルから遠ざかってしまった原因もこれ……。
とはいえ、今聴くとほとんど疾走してません。それでも当時の自分がビビったのは、音が発する邪悪なオーラのためでした。
『Reign In Blood』が疾走、暴虐、鋭利なサウンドを極める作品だとしたら、本作は邪悪性を突き詰めたものかもしれません。
ただ、最近改めて「Love To Hate」を聴いてみたら「……え!? このリズム感は……Korn??」と思ってしまいました。リズム変わってもSlayerはSlayerでしたけどね。


SLAYER - Reign in Blood ★★ (2009-05-20 03:58:00)

まだHM/HR歴も浅い頃にかじり聴きしたものの、アグレッシヴ度とスピードについて行けず、遠ざかったスラッシュメタル。
ですがつい最近本作を聴いて、避けるのを止めることを決意しました。
高い殺傷能力で知られるこの作品なので、多分自分の中の「スラッシュ敬遠癖」が死んだんだと思います。
帝王Slayer万歳ですね。


SLAYER - Reign in Blood - Angel of Death ★★★ (2009-05-18 03:34:48)

あのイントロのシャウトと終盤のギターソロは常人の理解の範疇を軽々と飛び越えてる。
歌詞はもちろん鋭利と言ってもいいギターサウンドが、「残虐」という言葉の何たるかを物語っています。


SLIPKNOT ★★ (2010-05-26 10:30:00)

ベースのポールが遺体で発見されたとのことです。
http://www.barks.jp/news/?id=1000061346
まだ若いし、今後いくらでも活躍出来るのに。
彼らはあの9人で1つのモンスターなのに。
次回作にも意欲的だったのに。
ピーター・スティール、ロニー・ジェイムズ・ディオに続いて、今年で3回目です。昨年のザ・レヴを含めると断続的に4回。もうこれ以上お悔み書きたくないところです。
R.I.P, Paul Gray


SLIPKNOT - 9.0: Live ★★ (2009-09-21 01:59:00)

ちょっとコリィの声と一部ドラムが弱いところが残念。全体的に音質は良いですから。
それでも、「Spit It Out」「People=Shit」等のアンセムを聴いていると、やっぱりSlipknotはライヴで爆発するバンド(あるいはオーディエンスがライヴで爆発したくなるバンド)なのだなぁと再認識出来ます。「The Nameless」の起伏の激しさはスタジオ盤以上の効果を発揮してます。
あと、アルバム未収録曲(『Slipknot』の'09年リイシュー盤には収録されるみたいですが)「Purity」があるのも嬉しいです。


SLIPKNOT - All Hope Is Gone ★★ (2009-10-11 18:02:00)

サウンドの整合性がとれ、メロディアスさも大幅に加わった本作は、もはやカオティックとは言えないでしょう。もちろんSlipknotらしさは失われていないのですが、時に「これってStone Sourの曲って言ってもいいんでは……?」と思えたのも事実。どうもコリィがStone Sourの活動を経て持ち込んだ要素が強いような印象だったもので。そう考えると、これをSlipknotのサウンドとして捉えるのはちょっと難しいかもしれません。
でもすぐにこれが今のSlipknotだと思えるようになりました。3rdで憎悪以外の新しい感情を取り込み始め、(私は3rdも好きですが、本作と比較するとまだどういう方向性で模索している感がありますね)本作でその新たな感情をSlipknotに溶け込ませ、バンドの結束を固める鎖としたようです。解散の危機を乗り越えた彼らがこれからも続いていくには、この手法がベストだったのでしょう。


SLIPKNOT - Iowa ★★ (2009-08-15 12:35:00)

更に攻撃性を増した2nd。
と言いつつ、1stではアルバム前半に偏りがちだった、ライヴアンセムと言える曲が分散されている合理性もあり。
M2「People=Shit」の存在感がでかいのに、後の曲がそれに全く劣っていない点も彼らの凄さです。


SLIPKNOT - Slipknot ★★ (2009-08-15 12:23:00)

憎悪と鬱とトラウマと破壊衝動と狂気、ついでに見た目のインパクトが高密度で詰まった衝撃のデビュー作。
人によっては密度高すぎて終盤には疲れてくるのが難点だけど、端々に入るフレーズのキャッチーさ故か、意外と最後まで突っ走れます。でも一見衝動だけで突っ走っているようで、実は緻密に作りこまれたレベル高い音作りなんですよね。
コリィのデス声はアクレッシヴなだけでなく、病んだ魂の叫びにも思えるところが好きです。


SLIPKNOT - Vol. 3: (The Subliminal Verses) ★★ (2009-02-10 02:43:00)

1st、2ndの激しい憎悪と爆音が好きという人にはきっぱりと物足りないでしょう。でも憎悪ばかりを原動力としていたら、いずれ燃え尽きるのは目に見えているんじゃないでしょうか。実際、3rdに着手する前には「これでもう解散するかもしれない」という状況にあったそうですし。彼らが彼らであり続けるには、より多くの感情を取り込む必要があったのだと思います。


SLIPKNOT - Vol. 3: (The Subliminal Verses) - Duality ★★★ (2009-02-11 05:50:05)

これもコリィのシャウトが好きな人には不人気なんでしょうか。重々しいサウンドの中で囁くようなボーカルが、思いのほかこの曲にぴったりだと思いましたが。
自分もPVのオーディエンスよろしく、静かに己の憎悪と鬱屈にフォーカスしていった後に、最後の「Eyes!!!」直前で爆発したいです。


STONE SOUR - Come What(ever) May ★★ (2009-04-15 16:54:00)

1stより起伏がついていて聴きやすいと思います。個人的にはこちらの方が好きですし、ひいてはSlipknot以上に好みでした。
モッシュで暴れたい衝動にかられる曲から、泣けるバラードまで、改めてコリィの表現力の豊かさを実感しました。


STONE SOUR - Come What(ever) May - 30/30-150 ★★★ (2009-04-15 17:17:44)

前作の「Get Inside」を彷彿させる、のっけからの疾走ナンバーですが、クリーンポイスが大半を占めているのが最大の違い。そのせいかキャッチーさが増しています。
ギターの重さも良い感じです。


STONE SOUR - Come What(ever) May - Reborn ★★★ (2009-04-15 16:43:50)

サビ聴いた瞬間、「こいつはモッシュ用だ!!」と思いました。
そして単独来日時は実行に移させて頂きました。
通勤ラッシュの列車内でも、この曲を聴けば脳内でライヴ会場へ飛べます。


STONE SOUR - Stone Sour ★★ (2009-09-21 02:14:00)

Slipknotより歌メロ重視で、コリィのカッコいいクリーンボイスが聴けるのは確かにポイント高いです。
ただ、「これサイド・プロジェクトでまでやるか?」という曲も見受けられます。「Get Inside」だって文句なしにカッコいいですけど、正直ボーカルのデス声パート増やしたらSlipknotでやってもおかしくないな……と思えてしまいました。
そんな中最大の特徴は、「Inhale」「Bother」といった哀切メロディと歌詞が強いところでしょう。
音がどちらかというとHR寄りなので、そちらが好きな方は聴きやすいかもしれません。


STONE SOUR - Stone Sour - Bother ★★★ (2009-04-15 16:58:58)

デスボイスで「人間なんてクソだ!!」と叫ぶアーティストが、美声で穏やかに哀しみを歌いあげる。このピュアにして痛々しい空気の前には、感動するほかありません。


STONE SOUR - Stone Sour - Get Inside ★★★ (2009-04-15 17:12:43)

若干Slipknotに近い雰囲気が残ってますが、こちらの方がハードロック寄りですね。
ライヴではそこそこ前方に陣取っていれば、この曲が始まるや否やモッシュピットにGet Insideできます。


STONESOUR - Come What(ever) May ★★ (2009-04-15 16:54:00)

1stより起伏がついていて聴きやすいと思います。個人的にはこちらの方が好きですし、ひいてはSlipknot以上に好みでした。
モッシュで暴れたい衝動にかられる曲から、泣けるバラードまで、改めてコリィの表現力の豊かさを実感しました。


STONESOUR - Come What(ever) May - 30/30-150 ★★★ (2009-04-15 17:17:44)

前作の「Get Inside」を彷彿させる、のっけからの疾走ナンバーですが、クリーンポイスが大半を占めているのが最大の違い。そのせいかキャッチーさが増しています。
ギターの重さも良い感じです。


STONESOUR - Come What(ever) May - Reborn ★★★ (2009-04-15 16:43:50)

サビ聴いた瞬間、「こいつはモッシュ用だ!!」と思いました。
そして単独来日時は実行に移させて頂きました。
通勤ラッシュの列車内でも、この曲を聴けば脳内でライヴ会場へ飛べます。


STONESOUR - Stone Sour ★★ (2009-09-21 02:14:00)

Slipknotより歌メロ重視で、コリィのカッコいいクリーンボイスが聴けるのは確かにポイント高いです。
ただ、「これサイド・プロジェクトでまでやるか?」という曲も見受けられます。「Get Inside」だって文句なしにカッコいいですけど、正直ボーカルのデス声パート増やしたらSlipknotでやってもおかしくないな……と思えてしまいました。
そんな中最大の特徴は、「Inhale」「Bother」といった哀切メロディと歌詞が強いところでしょう。
音がどちらかというとHR寄りなので、そちらが好きな方は聴きやすいかもしれません。


STONESOUR - Stone Sour - Bother ★★★ (2009-04-15 16:58:58)

デスボイスで「人間なんてクソだ!!」と叫ぶアーティストが、美声で穏やかに哀しみを歌いあげる。このピュアにして痛々しい空気の前には、感動するほかありません。


STONESOUR - Stone Sour - Get Inside ★★★ (2009-04-15 17:12:43)

若干Slipknotに近い雰囲気が残ってますが、こちらの方がハードロック寄りですね。
ライヴではそこそこ前方に陣取っていれば、この曲が始まるや否やモッシュピットにGet Insideできます。


STORM - Nordavind ★★ (2009-09-07 01:44:00)

ノルウェー民謡メタル……と言っていいんでしょうか? フォーク・メタルと言った方がいいんでしょうか? ともあれ、民謡さえ暗黒に染め上げてしまうサティアーとフェンリッツの才能には脱帽です。もとの音楽は聴いたことないんですが、メタルサウンドで演奏されると威厳たっぷりですね。男性ボーカル2人が朗々としたテノール(たまにドスが入ってしまいますが)ってのも要因なんでしょうが。
完成間近に参加が決定したKari Rueslatten(『カリ』と読むのか?)のボーカルが入ったことで、ゴシックというか神秘的な空気が増したのも良。


STORM - Nordavind - Langt borti lia ★★★ (2009-09-07 01:57:06)

女性ボーカルがゴシック風味で、ちょっと歪んだギターメロディーも妖しくて、美しさすら漂います。
中盤の「♪オーオオオー」のコーラスパートが一番不穏ですね。何か召喚出来そう。


STORM - Nordavind - Oppi fjellet ★★ (2009-09-07 01:50:17)

ギターのメロディからして威厳に溢れていますが、サティアーのテノールボーカルで雰囲気倍増。しかし、終盤に行くに従って聴き慣れたがなり声が加わり、うっかり悪魔を降臨させてしまった気になります(笑)。
Satyricon好きな人はここから入門するといいかもしれません。


STRATOVARIUS - Destiny ★★ (2009-09-07 16:12:00)

「コンセプト・アルバム」と思って聴くと、作りが甘いんじゃないかという気がします。ストーリーがある訳ではないので。でもアルバム全体の整合性はとれているように感じますね。神秘的で壮大で。
オープニングとクロージングが共に大曲ってあたりが大胆ですが、間に挟まれた曲群が霞んでないので、試みは成功していると思います。。


STRATOVARIUS - Elements, Part 1 ★★ (2009-07-07 13:54:00)

ポップかつポジティヴな「Eagleheart」だけ聴いたら『Infinite』の延長線上かと思いますが、不穏さも内包する「Vagabond…」「Papillon」、クワイアを大幅に取り入れて荘厳さを増した「Elements」等、前作の明るさにどんどん闇を取りこんでいます。北欧の特色である叙情と哀愁は『Infinite』同様不足ですが、良い意味でのダークさは復活してきています。
最後に一言。
小ティモ、声帯お大事に(笑)。


STRATOVARIUS - Elements, Part 1 - Eagleheart ★★★ (2009-07-06 23:39:41)

もはや歌謡曲?なノリですが……
ベタベタな曲展開ですが……
アートワークの翼付きハートが率直過ぎますが……
PVの小ティモはカメラ見すぎですが……(関係ないか)
カッコよさに負けました。


STRATOVARIUS - Elements, Part 2 ★★ (2010-03-30 01:39:00)

曲は概ね佳作なのに、Pt.1にインパクトも大作も置きすぎたために地味な印象になってしまった残念な1枚。そうでなくとも、Pt.1冒頭の「Eagleheart」がElements二部作のほとんどを持って行ってしまったように思えるのですが。
せめて大作系はPt.1、Pt.2に上手く割り振れば良かったのかもしれません。
繰り返しますが一曲一曲取ってみれば佳作です。
ちなみに、不評なM1ですが、オープニングは疾走曲というのがお約束と化しつつあった中だったので新鮮に響きました。曲も悪くないですし。


STRATOVARIUS - Episode ★★ (2009-08-04 01:42:00)

予想以上に裏返りの激しかった序盤の小ティモボーカルにコケました。
しかし前作に比べると音に統一感があるし、方向性も定まっています。メンバーチェンジも功を奏しているのでしょうか。
この「Stratovariusの方向性」がほぼイコール「疾走系」という傾向にありますが、実はミドルテンポ曲もしっかり聴かせる力があります。


STRATOVARIUS - Episode - Uncertainty ★★ (2009-08-04 01:51:25)

小ティモ作の曲。疾走ではないし、そこまで起伏の付いた展開でもありませんが、耳に残るメロディーになってます。


STRATOVARIUS - Fourth Dimension ★★ (2009-08-04 01:25:00)

この頃はまだ方向性模索中といった感じですね。インストが長くて切れ味今一つだったり、M7が浮いていたり(機械っぽさを出そうとしたのかプログラミングを多く取り入れた結果?)、安定してない作品です。
今でも一部で力量不足を問われる小ティモのボーカルも、本作ではもっと不安定。それでも思ったよりは聴けましたが。
とはいえ、キラーチューンと呼べる曲はあるので、決して外れ作品ではありません。


STRATOVARIUS - Infinite ★★ (2009-06-04 21:25:00)

ジャケットの近未来的で美しい世界観がそのまま音楽に表れています。
北欧メタルに哀愁と荒涼感を求める人にはあまり好まれないかもしれませんが、ポップな音と未来を見据えた歌詞もまた魅力があります。


STRATOVARIUS - Infinite - Hunting High and Low ★★★ (2009-06-04 21:57:12)

哀愁度は薄いですが、このキャッチーさとつい歌いたくなるサビは間違いなくカッコいい。むしろ、歌詞からいったらこれぐらいポップな方が羽ばたいてる感じがあります。


STRATOVARIUS - Intermission ★★ (2009-09-14 12:18:00)

カヴァー曲は「無難な選曲・無難なアレンジ」という感じが否めませんが、未発表曲はこういった企画盤に収録するにはかなり贅沢な部類です。
海外盤のボーナストラックが聴けるのもおいしい。どうでもいいけど、フランス盤ボートラが多いというのは意外でした。


STRATOVARIUS - Polaris ★★ (2010-03-30 00:06:00)

ギタリスト/メインソングライターの脱退を経て制作され、ファンの間で賛否が激しいという意味では問題作。
でも曲は問題ないどころか秀作です。トルキ作に匹敵するほどのキラーチューンには欠けますが、今のバンドにはまだまだそれを期待できる「今後」があると言えます。
音は「いかにもストラト」な涼やかさと輝きを持ちつつ、曲中に「ストラトらしからぬ」リズムや勢いの変化を交えた構成。この辺は特にM1「Deep Unknown」に顕著なので、作曲者のマティアスは良い具合にバンドに新しい空気をもたらしてくれそうです。演奏知識ありませんが、ギターソロもカッコ良かったし。
変化についてはマティアスもさることながら、同じく新加入のラウリ・ポラーも大きく貢献しているようです。ラウリの曲は今のところミドルテンポものが多く、即効性には欠けるけど名曲揃い。「Emancipation Suite」みたいな二部構成の大作も書けるのはなかなか強いと思います。
逆に従来のストラトらしさを体現するのはコティペルトとイェンスでしょう。キーボードの音はもちろん、イェンス作のM4「Blind」なんかはいかにもストラトな疾走曲です。コティペルトは無理(そう)なハイトーンは抑えて聴かせ、加入当初から比べれば格段の進歩を見せてます。
が、『Elements Pt.1』に顕著だった喉絞らんばかりの限界ハイトーンも懐かしいな……と思えてしまうのは、捻くれたファン精神の成せる技か。


STRATOVARIUS - Polaris - Deep Unknown ★★★ (2010-03-30 00:14:42)

Stratovariusらしいようで、らしくない変化球で決めたオープニング。
バンドもファンも「メンバー交代(しかもメインソングライター)」という未知の領域に飛び込んでいく期待と不安はあったはずですが、このサウンドは希望に満ちています。この一曲だけでもマティアスへの評価は急激に上がりました。


STRATOVARIUS - Polaris - Winter Skies ★★ (2010-03-30 00:25:47)

個人的な話、この曲の初聴きはフェスの場でしたが、「Hunting~」等のキラーチューンに並ぶほど記憶に残ってました。
キーボードリフといい、ミドルテンポといい、哀愁といい、曲のテーマ「冬」といい、「Before The Winter」を思わせます。でもメロディはあれほど大仰ではなく、静かに聴かせるタイプのようです。


STRATOVARIUS - Stratovarius ★★ (2010-04-07 02:00:00)

異色のロックチューン「Maniac Dance」に始まり、ミドルテンポ中心に攻めていきつつ徐々に従来のストラトらしさを高め、祝福に満ちた「United」に終わる。
その試みは面白いんですが、どこか中途半端になってしまった感が残ります。コーラスが浮いてしまっていたり、オーケストラ/ホーンセクションのアレンジが今一つ活きていなかったり。せっかく実験的と言える作品なので勿体ないと感じます。
ちなみに、前半部のトルキ作詞曲には、彼の精神状態がモロに反映されてます。この辺がアップテンポになりきれなかった所以なのか。


STRATOVARIUS - Stratovarius - Maniac Dance (2010-03-29 23:19:03)

ノリはロックのはずなのに、何故かリフは民謡か舞踊曲か盆踊り調。
ハイトーンを封印してどこかねちっこくしたコティペルトのボーカルスタイルは、今までと違った妙な艶があります。


STRATOVARIUS - Visions ★★ (2009-06-04 21:45:00)

メタルって時に歌謡曲のノリになるもんだなと実感したアルバムでもある。多分このノリとメロディアスさと哀愁とが日本人好みなんでしょうか。
曲はどれも良いんだけど、M1「Black Diamond」のインパクトが強すぎて後が霞みがちになるのが残念なところ。
ちなみに、ボーカルとして弱いとされる小ティモですが、何故か自分は彼のボーカルが好きです。


STRATOVARIUS - Visions - Black Diamond ★★★ (2009-06-04 22:06:32)

もう言及されつくしてますが……イントロとアウトロのチェンバロがインパクト大。哀愁漂うメロディと曲展開あり。ギターソロも泣き入ってる。
以上の要因でこの曲(そしてStratovarius)にハマりました。


STRATOVARIUS - Visions - Paradise ★★ (2009-07-06 23:54:19)

「♪I know…」からサビにかけての高揚感、サビのハイトーンは最高にカッコいいし、メロディーもキャッチー。
ただ、ストレートにエコロジストすぎる歌詞がちょっと冷めるポイントでした。もっと婉曲的に書いてもいいんじゃなかろうか。


STRATOVARIUS - Visions - The Kiss of Judas ★★ (2009-09-07 17:04:59)

「Black Diamond」の次でミドルナンバーだからか、印象は地味ですが神秘性を放つ一曲です。
歌詞のダークさも良い。


SYSTEM OF A DOWN - Hypnotize ★★ (2009-02-11 05:06:00)

何故か『Mezmerize』より点数低いですね。2つで1つの作品なのに。
もとより怪しさと変態性が彼らの音楽の特色ですが、催眠2部作はその両者がより怖い方向に向かってます。特に本作ではタイトル・トラックで天安門事件に言及していたり、ラストに若い兵士達の末路を悲しく歌いあげているのに、唐突に「I'm just sitting in my car…」みたいな日常的/パーソナルなパートが入ってくる。そしてバナナ連呼。何よりこのバナナが意味不明すぎて怖い。それら全部が怪しい音楽に乗せられ、混沌状態になっているのも怖い。
既出意見ですが、これはイラク戦争に踏み切ってしまったアメリカに対するシステム流の反逆ロックだと思います。正面切って反ブッシュ/反アメリカを唱えるのではなく、イラク戦争以降の世界を覆う混沌と、それに対する漠然とした恐怖感を体現してみせるという姿勢で。


SYSTEM OF A DOWN - Hypnotize - Vicinity of Obscenity ★★★ (2009-02-11 04:38:29)

これも曲のタイプ「変態」です。
シリアスな作風の中でいきなりバナナバナナバナナ連呼されると、笑えるには違いないのですが、システムの場合はやっぱり怖いです。何でここでバナナなのか……そこに至れる発想が凄すぎて怖いんですよ。


SYSTEM OF A DOWN - Mezmerize ★★ (2009-02-11 05:34:00)

まずは先に発売されたこのアルバムを聴いて、それから『Hypnotize』聴いて、それから改めてこのアルバムのイントロに還って来てまた最後まで聴いて、初めて完結する作品のように思えました。
このアルバムの強みは何と言っても「シガロシガロ」「エビバデエビバデ」の中毒性でしょうね。彼ららしい変態性とぶっ飛んだユーモアが炸裂してます。
で、それにどっぷりハマりきった頃にやってくる『Hypnotize』で、新たなる衝撃に見舞われることになるのですが……。「Soldier Side」を聴いた後にここへ戻ってきて再度聴いた「B.Y.O.B.」は、それまで以上に悲痛で怖いものでした。


SYSTEM OF A DOWN - Mezmerize - B.Y.O.B. ★★★ (2009-01-22 06:36:36)

「システムといえばサージの変態ボーカル」でしたが、この催眠2部作ではダロンのブチ切れ具合も半端じゃなかったです。とりわけ、2部作前半の2番目に当たるこの曲にはしてやられたと思いました。
でもこの曲が作られた背景を思うと、そりゃダロンがあれだけブチ切れて叫ぶよと納得してしまいます。というか、あの冒頭の半ば裏返り声の「Why do they always send the poor?」はダロンだけの叫びじゃないよ。


SYSTEM OF A DOWN - Mezmerize - Violent Pornography ★★★ (2009-02-11 05:40:21)

初めてエビバデエビバデ聴いた時は音飛びかと思っちゃいました。このリズム感と早口加減には本当「……えぇっ!??」でしたね。何が起きたか分からなくて、乾いた笑いがふともれてしまうぐらい。
しかも、気づくと自分もぶつぶつエビバデ呟いているというある意味怖い現象が。……私だけじゃないことを祈る。


SYSTEM OF A DOWN - Steal This Album! ★★ (2009-09-15 22:39:00)

あまりにもクオリティの高いアウトトラック集。2ndに入れるには異色すぎる曲をまとめてオフィシャルブートにしてみたら、それはそれで妙なバランスの良さが出て、一つの作品になってしまったような。
「Chic'n' Stu」や「Fuck The System!」に顕著だった意味不明なボケと怖さは、後の催眠二部作への橋渡しであったように思えます。


SYSTEM OF A DOWN - Steal This Album! - Chic ’n’ Stu ★★★ (2009-01-22 06:23:42)

曲のタイプに「変態」と追加したいぐらいです(笑)。
しかし、システムの曲はユーモラスであればあるほど怖くなります。「Advertising causes need therapy」という社会派メッセージと、「Pizza pie」連呼という意味不明なメッセージがいともあっさりと、しかも怪しいグルーヴの中に同居しているのが怖い。そしてこれはシステムにしか表現できない怖さです。


SYSTEM OF A DOWN - System of a Down ★★ (2009-10-11 12:38:00)

初っ端の変則ギターから既にぶっ壊れてます。変態グルーヴを確立していながら、デビュー作の荒削り感がなくサウンドがかっちりハマっていて心地いい。
この時点でも完成度が高かったのに、後にまたどんどん化けていく彼らは本当にとんでもない変態ですね。(注:褒めてます)


SYSTEM OF A DOWN - System of a Down - Sugar ★★★ (2009-05-11 16:33:57)

最初「昆布茶マッシュルームピープル」聞いた時は空耳かと思いましたが……ホントにそう歌ってましたよ。
デビュー当時からサージの意味不明単語羅列は面白いの通り越して怖い。


SYSTEM OF A DOWN - Toxicity ★★ (2009-09-15 22:54:00)

重い変態サウンドと変幻自在の変態ボーカルが強力武器の彼らが、本作では「まさかの泣き」という武器も手に入れました。
「Chop Suey!」のサビや「Toxicity」のイントロなど、思いもよらぬところで哀愁のメロディが流れ、しかもその曲調変化が変態度に磨きをかけ、結果とんでもなくSystem Of A Downなサウンドになってます。
そしてラストは、同じくまさかのバラード調「Aerials」で!……と思ったら、数十秒の空白の後に謎の民俗音楽(?)が。最後まで先が読めない人達です。


SYSTEM OF A DOWN - Toxicity - Prison Song ★★★ (2009-03-18 01:26:15)

ズン!! とイントロが入った瞬間に、もうこいつらの勝ちだと思いました。あのヘヴィな一音/一撃でリスナーをぶっ飛ばします。その後の間の空け具合もいい。
そして続く疾走パート、サージの変態ボーカル、ダロンの裏返りコーラス、サビのメランコリックな終わり方……SOADの要素が凝縮されています。


THE ABYSS ★★ (2010-07-13 00:26:00)

Hypocrisyでデスメタル、Painでキャッチーなインダストリアル・ロックを手掛け、Lock UpやBloodbathのボーカルも一時務め、Mardukのライヴギタリストも務め、果てはプロデューサーとしても活躍するピーター・テグレン。
これだけでも十分多才なピーターですが、まさかブラックメタルまでも自身で手掛けているとは……。
しかもギター以外のパートとミキシングまで担当……。
バケモノか、あんたの才能は。


THE ABYSS - THE OTHER SIDE AND SUMMON THE BEAST ★★ (2010-07-13 01:13:00)

'94年と'96年にピーターがThe Abyssとして出した『The Other Side』と『Summon The Beast』の2枚を1枚にまとめたアルバムです。
M1~M8が『The Other Side』、M9~M16が『Summon The Beast』みたいです。
メンバーは全員ピーターをはじめHypocrisyのメンバー(当時)なのですが、音はほとんどHypocrisyとは別物。粗い音質で、高速ブラストのドラムにシャリシャリしたギターサウンドが乗る、割とスタンダードなブラックです。ジャケット内部に書いてありますが、HellhammerやBathoryといったブラックの始祖にあたるバンド、あるいはImmortalやGorgorothといったブラック始祖の生々しいサウンドを受け継ぐバンドの影響が濃いようです。実際、『The …』の方でHellhammerのカヴァーを入れています。
ただ、音質の粗さからスカンジナヴィアン・ブラック特有の荒涼感は色濃く表れているのですが、闇が押し迫って来るような暗黒の雰囲気はあまり感じられません。何というか、ピーター自身が色々なカラーの音楽を手掛けてきている人だからか、ブラックの暗黒に染まりきれていないように思えました。ブラックの闇がそう簡単に染まれないほど深いのか、はたまたピーターが数多く手にしているカラーが強すぎたのか。
まぁそれはいいとしても、生々しさや粗さを追求するあまり、リフやメロディがあまり印象に残らないのは残念です。数々のブラックメタルをプロデュースしてきたピーターなので、ここはもう少しリスナーにぶちかませるようなポイントが欲しかったです。
ピーターのボーカルは今回ドスのきいた低音デスボイスを封印、高めのデスボイスです。ピーターだけでなく、あとの2人(ミカエルとラーズ)もボーカルをやっているようです。ただ、音質とボーカルワークのせいか、時に悪く言うところの「カエル声」になってしまっているボーカルがあるのですが……誰の声だ? ちなみに、『Summon…』のボーカルは主にHypocrisyメンバーのミカエル・ヘドルンドが担当しているようです。


THE BEATLES - Abbey Road ★★ (2010-04-27 22:08:00)

曲よりもジャケットが表舞台に出ていて、明るい印象を与えてますが、実は指折りのダークな1枚だと思います。そりゃこのサイトで主に語られる音楽に比べれば軽い音ですが、曲に漂う雰囲気が重苦しいです。ラストアルバムってことが影響してるのかもしれませんが。
バンドを取り巻く状況は最悪なのに、生まれる作品は最高だったという最後の皮肉。


THE BEATLES - Abbey Road - Because ★★ (2010-04-27 22:18:49)

The Beatlesといえば初期の有名どころの曲しか知らなかった13歳の頃、この曲のあまりの暗さにビビりました。これがThe Beatlesとは思えませんでした。
愛を歌うThe Beatlesソングの中でも、最も重苦しく、最も奇妙な美しさのある一曲。


THE BEATLES - Abbey Road - Come Together ★★★ (2010-04-27 22:51:32)

ちょっと不穏で重いベースと捻くれたメロディでここまでカッコいいロックンロールが誕生する。
同アルバム収録「I Want You(She's So Heavy)」に近い粘着性があります。こっちはそんなにボーカルねちっこくないですが。


THE BEATLES - Abbey Road - I Want You (She's So Heavy) ★★ (2010-04-27 21:33:49)

歌唱法といいメロディといい、とんでもなく粘着質。
まだ『1』に入ってる曲ぐらいしか知らないリスナーに聴かせたら、The Beatlesの曲とは信じてもらえないかもしれない。


THE BEATLES - Abbey Road - Maxwell’s Silver Hammer ★★★ (2010-04-27 21:37:09)

曲のタイプの「ダーク」ってのは、言うまでもなく歌詞のことで。
こういうドス黒いものを秘めたポップな明るさってのがイギリス
らしいアイロニー。特に映画にはこの手のブラックユーモア多いし。


THE BEATLES - Revolver ★★ (2010-04-27 21:56:00)

革新性とか影響力で言うと『Sgt.Peppers…』の陰に隠れがちですが、良い意味で負けず劣らず異様な雰囲気を放つアルバム。
お馴染み「Yellow Submarine」みたいな軽やかポップと、もろインド音楽の影響下な「Love to You」、終いには「Tomorrow Never Knows」のサイケデリック色が同居というごった煮ながら、決して聴きにくくはありません。


THE BEATLES - Revolver - Eleanor Rigby ★★★ (2010-04-27 21:43:37)

シンプルに綴られる孤独な人々の物語。「No one was saved」の言葉通り、誰も救われないある意味暗黒音楽。
そんな絶望感のせいか、後にゴシック・メタル、インダストリアル・メタル界隈のアーティストによくカヴァーされています。


THE BEATLES - The Beatles - Revolution 9 (2010-04-27 22:59:07)

もう曲と言っていいのか怪しい、謎のノイズの嵐。
昔LPでこれ聴いた時には心底ビビりました。


THE CURE - Wild Mood Swings - This Is a Lie ★★★ (2010-04-27 22:27:07)

確かにストリングスの音色は哀愁たっぷりだし、メロディも物悲しいですが、この曲を「泣けるほど痛々しい」までのレベルにしているのは、ロバート・スミスのボーカルと歌詞に他なりません。


THE CURE - Wish ★★ (2010-02-07 03:41:00)

ポップで、美しくて、どこか爽やかさすら漂わせながら、漠然とした不安、焦燥、憂鬱を抱えている様子。「ここで何をしているのか本当に分からない」と歌い始めるM1「Open」からして暗さがあります。
ロバート・スミスはいまだ鬱々とした思春期を引きずっているな、と思わせます。もちろん、それがポップな曲(ひいてはアルバム)に昇華されている訳ですから、マイナスな意味ではありません。


THE CURE - Wish - Friday I’m in Love ★★★ (2010-04-27 22:44:31)

「僕が好きなのは金曜日」歌ってることは無邪気だし、音もポップなのに、何故か不思議と切なさが付きまとう。


THE CURE - Wish - Open ★★★ (2010-04-27 22:38:34)

アルバム冒頭を飾る6分間の哀メロ。
「ここで何しているのか本当に分からない」
The Cureの根幹とも言える、独りぼっちで行き場も分からない思春期の青少年の孤独の呟き。


THE MARS VOLTA - Frances the Mute ★★ (2009-03-18 22:49:00)

またとんでもないものに出会ってしまった……と、M1の音がなだれ込んできた瞬間に思いました。
プログレ、パンク、ラテンミュージック等彼らのルーツであろう音楽性がぎっしり詰まってます。更にはセドリックのボーカルも楽器の一部と化しています。
こういうとミクスチャーみたいですが、そういうジャンルを飛び越えて「マーズ・ヴォルタ」という唯一無二のジャンルを確立してしまってます。
セッション時にメンバーと音作りしていったのだろうとは思いますが、曲の大部分はオマーの頭の中で構成されていたらしいってのが恐ろしい話です。彼のアフロの中では一体何が起きているのやら……。


THE MARS VOLTA - Scabdates ★★ (2009-03-18 23:01:00)

一応ライヴ盤なのですが、どうも冒頭と最後は音いじったみたいですね。わざとディストーションサウンドやら泣き声やらを混ぜて音の渦、というかもはや樹海を作ったらしく……さすがというべきか、人知を超えているというべきか。
でもこの樹海を潜り抜けて、歓声のあがるライヴ会場へ辿りついた時の感動たるや、何回聴いても癖になります。しかもノイズの樹海を抜けたところで、マーズ・ヴォルタのライヴがこれまた樹海の如く複雑怪奇で、ハマったら抜け出せなくなります。
罠ですね。


THE OFFSPRING - Americana ★★ (2010-04-22 12:39:00)

アホとアイロニーで突っ走りながら祖国をおちょくった一枚。
メジャー向きの音だろうと底抜けに明るすぎようと、やっぱり彼らはパンクに根を下ろしていると思います。
賛否はどうあれ、このポップセンスの良さは否定できません。


THE PRODIGY - The Fat of the Land ★★ (2009-12-18 01:58:00)

ダンス・ミュージックとロックという、それまで切り離して考えられてきた両ジャンルの橋渡しとなった作品。あるいは時にロックバンド以上にロックしている作品。
打ち込みばかりのダンス・ミュージックはちょっと……と聴かず嫌いしているロックファンに勧めたい1枚です。


THE RASMUS - Black Roses ★★ (2010-04-10 02:21:00)

決して曲のクオリティが落ちてる訳ではないのに、どこか物足りない印象が残ります。
デジタルサウンドやオーケストラアレンジで今までと違った方向性を、と行きたいところですが、それらが味付け程度なのであまり大胆さが感じられないからかもしれません。大胆な方向転換があったらそれはそれで賛否を巻き起こしたでしょうが、こういうエフェクトは取り入れるなら豪快に使っちまえというのが私の意見です。
M1「Living In The World Without You」とM2「Ten Black Roses」が極私的聴きどころ。


THE RASMUS - Dead Letters ★★ (2009-09-07 02:25:00)

思ったよりもポップな音だったので、最初は外れかなとも思いました。しかし程よく哀愁を帯びたメロディーで、1回聴いただけの耳にもいとも簡単に馴染んでしまいます。結構日本人好みなサウンドじゃないでしょうか。
私もこの音楽はHM/HRではないと思いますが、北欧系に顕著な哀メロを好む傾向にあるメタラーの方にはお勧め出来そうです。もちろんそこまでメタル興味ないって人にも。


THE RASMUS - Dead Letters - Funeral Song ★★★ (2009-09-27 01:56:00)

アルバムきっての哀愁と切なさを誇る一曲。ストリングスの音色で感涙度が上がります。
北欧メロディック系が好きな人に聴いてみて欲しいですね。