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Spleenさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 801-900

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Spleenさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 801-900
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THE RASMUS - Dead Letters - In the Shadows (radio edit) ★★★ (2010-05-18 22:03:15)

アルバム1、あるいはThe Rasmus屈指の明るいトーンの曲。「影の中」にいるとは思えません。
自分の趣味からすると明るすぎるかな、と思って聴いてたら、気付いた頃には癖になってました。それぐらい病みつきになるメロディーです。


THE RASMUS - Hide From the Sun ★★ (2010-03-07 01:03:00)

ラウリの髪型は疑問ながら(笑)、アルバム自体は疑問の余地なく傑作。
前作ほどポップではありませんが、哀メロを好むメタラーには前作よりとっつきやすいと思います。哀愁とキャッチーさの度合いが程良いので、むしろメタルとポップのファンの橋渡しになるかもしれません。


THE RASMUS - Hide From the Sun - Dead Promises ★★ (2010-03-07 01:13:17)

オルゴールを思わせるキーボード&重いギターメロディの元ネタは、『くるみ割り人形』の「金平糖の精の踊り」でしょうか。
クラシック的な背景(『くるみ割り人形』はバレエですが)が感じられる曲に、Apocalypticaのゲスト起用は正解みたいです。


THE RASMUS - Live Letters ★★ (2010-05-18 21:55:00)

『Dead Letters』発表に伴ったDVD。内容はスイスでのライヴ映像、PV7本(内3本は『In The Shadows』のバージョン違い)、PVのメイキング、インタビュー、フォトギャラリーです。
哀愁だけでなくポップな明るさも活きるのがThe Rasmusの音楽。
そう認識しながらも、彼らのライヴ・パフォーマンスのアグレッシヴ度には驚きました。特にラウリは飛び回ってはしゃいでる子供みたいで、実年齢よりずっと幼くさえ見えます。
思えば彼らはPVにも歌詞にもゴシックの雰囲気……というより仄暗さがあるバンド。実際にはポジティヴなことを歌っていても、切なさ漂うメロディのせいか、陰の方が目立つ性質のようです。
ライヴは彼らの陽の部分がフィーチャーされる場所なのかもしれません。インタビューでラウリはThe Rasmusの音を「ポジティヴな悲しみ」と語ってましたが、このライヴ映像が一番彼らのポジティヴィティがにじみ出ていると思います。
そしてオーディエンスと共有するパワーも強い。特に「In The Shadows」のイントロだけで歓声が上がり、コーラスが響き渡る瞬間は、観ているこちらも鳥肌が立ちます。
あと、今更ながらアキのドラムの良さにも気付かされました。
難点は……強いて挙げるなら、エーロのコーラスの音の方が大きくて、ラウリの声が埋まってしまう時があることでしょうか。PAバランスの問題?


THE WHITE STRIPES - Elephant ★★ (2010-04-18 13:35:00)

メタルもアーティスト自らに色々制約を課した音楽ではあると思いますが、彼らは使用する楽器、バンドカラーにまで制約を設けています。あらゆる物事を限定していった結果、残った根幹で鳴らした音こそ彼らのロックになったのではと思います。その根幹を支えるのは、ジャック・ホワイトのブルース愛かもしれません。
ベースレスだからといって聴かず嫌いは禁物です。ジャックのギターはロックのサウンドの全てを司ります。M1「Seven Nation Army」からM2「Black Math」への流れはロック史に残ります。特に前者は後世に残るロック・アンセムです。
メタルファンである以前にロックファンを自認するなら、避けては通れない一枚です。


THE WHITE STRIPES - Get Behind Me Satan ★★ (2010-05-19 01:27:00)

'05年発表の5th。
ギターとドラムだけという制約を大幅に取り払い、マリンバやピアノを導入しています。
これが大々的に賛否を醸すような実験作ととられるのではなく、自然なことであるように映るのが彼らの凄いところ。何をやっても、ジャックのブルース愛が裏打ちとなり、The White Stripesの音になってます。


THEM CROOKED VULTURES - Them Crooked Vultures ★★ (2010-07-29 00:57:00)

'10年のデビュー(?)盤。
Nirvana/Foo Fighters、Led Zeppelin、Queens Of The Stone Ageのツワモノが揃い、それぞれの特色がものの見事に浮き出た作品となりました。デイヴのパワフルなドラム、ジョン・ポール・ジョーンズのベースがグルーヴを生み出し、ジョシュの気だるいボーカルがQOTSAのトリップ感を醸し出しているといったところで。
しかし、これが「それぞれの才能/カラーのぶつかり合い」とも、ましてや「互いに譲り合い」とも思えません。むしろ、3つのバンドの音楽性が重なり合う部分を上手いことぐっと掴み取ってみせたような。しかもその掴み取って見せた部分が、ストレートにカッコいいロックンロール。
ロックンロール(HRであれそんなにハードでない曲であれ)のノリが好きな人は、それぞれのバンドを詳しく知らなくても楽しめると思います。


THOM YORKE - The Eraser ★★ (2009-10-11 12:31:00)

優しい響きを纏った静かな絶望。穏やかさの根底に横たわる冷たさ。
でもそれってRadioheadにも言えたことなので、トムのソロとして分けたことに意味はあったのかという疑問も残ります。
ただ、Radioheadより冷たさが増したとは感じました。『Kid A』のそれに近いかもしれません。エレクトロニカ多用という点でも共通してますし。Aphex Twinのような神経症的響きも感じられます。
ともあれ、癒されるサウンドを用いていながら、その実癒されない1枚です。


THOM YORKE - The Eraser - Black Swan ★★★ (2009-10-11 12:14:03)

「こいつは終わってる」「これがお前の弱み」
カッコいいベースラインに乗るトムのボーカルは優しく響くが、恐ろしく冷たく、救いがない。


THORNS - Thorns ★★ (2010-02-07 14:20:00)

ブラックメタルの冷たさというと、多くは「寒々しい無人の荒地」、もしくは「冷徹な人間性」を想起させるものでした。
しかし、このアルバムの音からは景色も人間も浮かびません。冷たい金属、機械ばかり。
Satyriconの「Filthgrinder」も機械を連想する音で、レビューに「『人間圧搾機』を思わせる」と書きましたが、こちらの機械には血すらついていません。
無機質なサウンドはインダストリアルとの融合と言えますね。MinistryにしろSkinny Puppyにしろ、ノイジーで無機質ながら「歪んだ性格」を感じさせましたし。ただし、性格云々についてはスノーレ・ルーシュの作品として捉えた場合に考えられることであって、サウンドには人間性ゼロ。ブラックに取り入れると、インダストリアルがこれほどまでに冷たくなるものとは。
Zyklon-Bでは狂ったようにがなっている感の強かったAldrahnですが、本作ではサティアーに負けず劣らず、無機質な不気味さを醸し出していて良かったです。
もっとも、一番無機質で不気味だったのは、ラスト曲「Vortex」におけるスノーレのボーカルでしたが。ボーカルというより語りでしたが、壊れる間際の機械の再生媒体に残されていた最後の音声みたいで。


TONY IOMMI - Iommi ★★ (2009-05-01 06:52:00)

オジーを始め個性の強いボーカルを揃えているだけに、各曲そのボーカルの色が濃く出るのは当然。
それでもそのリフ一撃でもってアルバム全体に統一感を出してしまうあたり、さすがアイオミとしか言いようがありません。


TONY IOMMI - Iommi - Goodbye Lament (feat. Dave Grohl) ★★★ (2009-05-01 06:59:32)

「元気がいいデイヴのボーカルすらダーク色に染めるアイオミのギター」なのか。
「アイオミのギターの不穏さすら呑み込まんばかりのデイヴのボーカル」なのか。
両方が主張し合った結果生まれた名曲です。


TONY IOMMI - Iommi - MEAT ★★ (2009-05-02 00:54:04)

Skinという女性ボーカルをゲストに迎えた曲です。
それだけにアルバム内では異彩を放っていますが、決して変に浮いてはいません。アイオミのギターと、Skinのボーカルに共通するミステリアスな要素が上手く共鳴しています。
ソロという機会でもなければまず聴けなかっただろうと思います。


TOOL - 10,000 Days ★★ (2009-05-14 00:10:00)

今回「メタル色が強まった」というのは、プロデューサーによるところが大きいようです。個々のサイドプロジェクトの活動に学び、キャッチーな方向性やら民族音楽っぽい方向性やらに手を出し、回を追うごとにアートワークに凝った仕掛けを施しているのを見る限り、彼らはまだまだ落ち着きそうにないなと思えてきます。
しかし最後の最後に轟音と謎のメッセージ(?)を残して去っていくあたり、さすがToolですね。


TOOL - 10,000 Days - The Pot ★★★ (2009-05-31 22:49:24)

メイナードさんの美声、冒頭から絶好調!! そしてこの曲もまたベースラインが好き。
タイトルと「You must have been high」のコーラスからしてドラッグを思わせますが、実際中毒性が強いんだから仕方ない(?)。Toolの中ではキャッチーな部類ですし。


TOOL - 10,000 Days - Vicarious ★★★ (2009-05-31 22:55:02)

「Stinkfist」「The Grudge」のような一撃目からの妖しさはないのですが、その分キャッチーでストレートにカッコいい。
それでいてイントロの不穏な空気はまぎれもなくTool。そして、キャッチーなメロディに乗せて「離れた安全な場所から全世界が死にゆくのを見たい」と歌うメイナードさんは、やっぱり怖い。


TOOL - Lateralus ★★ (2009-06-05 03:42:00)

1枚ページをめくるごとに人体が剥き出しになっていくアートワークのように、聴くごとに体内にじわじわと切り込んでくる音。
この点は『Aenima』で言ったこととほぼ同じだし、実際本作も同様に複雑怪奇な世界ですが、それに輪をかけて奇々怪々であるように思えます。何せM1「The Grudge」から、渦巻く音の中に不穏な空気までもが潜んでいる。いや、音の洪水の中だけでなく、静かな中に響くごく僅かなギター/ベースの音にも潜んでます。
「Parabol/Parabola」のPVはこの世界/神という概念を語ろうとしている……とは曲のレビューに書いた意見ですが、だとしたらアルバムに漂う得体のしれない不安感は、この世界の混沌そのものなのかもしれないと感じました。


TOOL - Lateralus - Parabol/Parabola ★★★ (2009-02-10 04:49:01)

静のParabolと動のParabola。両者の対比と移行の展開が劇的です。そしてこの2つを繋ぐメイナードの中性的な美声に酔いしれます。
彼らのPVの素晴らしさには定評がありますが、これは群を抜いています。DVDのジャケといい、ここで描かれた人体図はあまりにも美しい。あの奇怪な生物や映像を通して、人間、この世界、果ては神(という概念)をも語ろうとしていると私は思います。


TOOL - Lateralus - Schism ★★★ (2009-05-14 00:26:05)

Toolを知ったきっかけはこのPVでした。
静かに切り込んでくるギター、艶やかなボーカル、そして映像の中の血管が透けて見えるクリーチャー……全てが衝撃的でした。
ラストのドラムは圧巻の一言です。


TOOL - Lateralus - The Grudge ★★★ (2009-05-31 22:32:50)

な、何だこいつは。
『Aenima』でも冒頭から一撃でやられたけど、その時以上に音がうねりまくってます。特にベースが妖しくていい。こいつは音楽というかもはや生き物です。
最後はメイナードさんの長いシャウトに敬服。


TOOL - Lateralus - Ticks & Leeches ★★ (2009-05-31 22:43:41)

『Opiate』を彷彿させる、珍しく衝動にかられたようなボーカルと音の激しさ。でも洗練度は当然高まっています。
淡々とした長く静かな間奏を経て、また爆発する瞬間が何とも幸せ(って表現も曲のダークさ加減からいえばおかしいかもしれませんが……)。


TOOL - Opiate ★★ (2009-05-14 00:36:00)

まだHRの影響が濃いし、エネルギーをぶちまけている感も強い。
とはいえ、デビュー時にしてこのレベルは驚異的。
ライヴ音源での「衝動に溢れたメイナードのシャウト」は貴重かも(笑)。


TOOL - Undertow ★★ (2009-09-21 01:18:00)

「Prison Sex」「Sober」等、キャッチーな曲(注:当社比)が前半に集中してしまっていて、後半のパンチが弱いのが残念。後追いのファンに多い感想なのかもしれませんが。
ただ、音の中で何かがうごめいているような雰囲気、ラストに延々続く空白のトラック等、Tool特有の妖しさと捻れたユーモアは既に確立しています。
反対に、メイナードのボーカルに衝動と感情の噴出が垣間見られるあたりには、『Opiate』の名残が感じられます。


TOOL - Undertow - Sober ★★★ (2009-03-09 05:36:02)

初期の名曲。まだメイナードのボーカルがどこか激情型です。それでもトーンを抑えた中性的な響きのパートは、ぞっとするほど哀切で美しい。
その哀しさはPVにも表れています。出てくるのは崩れた顔の生き物、本来は不気味なもののはずなのに、どこか物悲しい存在です。


TOOL - Ænima ★★ (2009-03-09 05:09:00)

私が知る限り、一番侵食性の強いHR/HMはToolです。正確にはHR/HMという域を超越してますが。細胞の一つ一つに音がじわじわと染み込んで、気が付いたら彼らの世界に体内からどっぷり浸かっています。
この侵食性はPVにも顕著に表れています。人によっては生理的嫌悪感を呼び起こしそうなものなのに、いつの間にか異形のクリーチャー達に愛着すら抱きます。
難解というイメージの強いToolですが、一旦門戸を開けばリスナーを一気に引きずり込む力があります。特に本作においてはM1「Stinkfist」が複雑怪奇な雰囲気を生み出していながら時にキャッチーですらあり、自分がいとも簡単にダークで不可解な世界に踏み込んでいることに驚くでしょう。


TOOL - Ænima - Stinkfist ★★★ (2009-03-09 05:17:46)

ギター、ベース、ドラムがキックインしてきた瞬間、既にダークで奇怪な世界に足を踏み入れてました。アルバムの冒頭に相応しい、リスナーの心(の最も暗く脆くグロテスクな部分)を掴んで離さない曲です。
メイナードのボーカルは抑え気味ですが、超絶テクの演奏に埋もれることなく美しく響いています。


TOOL - Ænima - Third Eye ★★★ (2009-02-10 04:36:03)

確か「第三の目」は額にあって(宗教画にも額に目のようなものがある神がいますね)全てを知覚し見通す力がある……というようなものだったと思います。うろ覚えなのですが。
この曲は聴き手の額にメスを入れ、新たなる複雑怪奇なToolの世界を見せてくれる目を開かせる力があるのかもしれません。
クライマックスの「Plying Open My Third Eye」の繰り返しは何度聴いてもノックアウトされます。


TOOL - Ænima - Ænema ★★★ (2009-03-03 02:32:19)

メイナードの息づかいが静かに忍び寄り、アダムのギターが抉るように切り込んでくるイントロでもうしてやられました。これだけドラマティックでありながら、歌っていることが「LAは沈没するから泳ぎを練習しろ」というあたりぶっ飛んでいます。


TORMENTOR - Anno Domini ★★ (2011-08-29 21:24:56)

アッティラの初期作にして、ブラックメタルの初期作。
だいたいブラックの第一波はまだスラッシュの名残が強いし、本作も例にもれずどちらかというと疾走型。しかし、ブラックメタル特有の魔性はほぼ完成されています。
初期ブラックメタルの中で、例えばCeltic Frostはトムの無愛想ボーカルによって邪悪な雰囲気を醸し出していましたが、Tormentorはさらに人間と「人間じゃない何か」の境界線上にいるような気さえします。
もちろんその功労者はアッティラ。確かにこのときはまだ「やや高めのガナリ系」ボーカルでしたが、主に後半に入ってくる笑い声や叫び声には、早くも人間失格の兆候が表れています。


TRIPTYKON ★★ (2010-03-08 02:06:00)

Celtic Frostのトム・G・ウォリアーの新バンド始動です。
1stアルバム『Eparistera Daimones』発売は3月22日ですが、待ち切れずフライング登録してしまいました。Myspaceでは今のところ3曲試聴出来ます。
音楽性はCeltic Frost最後のアルバム『Monotheist』に近いと言われていますが、マイスペで聴く限りスラッシーな曲もあり。
トムの人相同様、音の凶悪さにも無愛想加減にも深みが増しているようです。今はリリースを楽しみに待つとしましょう。
ちなみに、ジャケット・アートワーク担当は『To Mega Therion』同様H.R.ギーガー!! 薄気味悪さは『Satan I』以上……というよりこれもう『エイリアン』じゃないですか(マイスペかオフィシャル参照)。


TRIPTYKON ★★ (2010-03-29 21:01:00)

6月のExtreme the Dojoで来日が決定したそうです。
行けるかどうかは微妙ですが、出来ることなら生で「うっ!!」が聴きたい……(笑)。
あと、「この曲を聴け!」で発言した「Crucifixus」はマイスペのみで、アルバムに収録されないみたいです。
先走って早とちりしてました。すみません。


TRIPTYKON ★★ (2010-06-05 17:17:00)

Extreme the DOJOでステージ観てきました。
前から2番目ぐらいの位置から拝んだトムの顔は、やっぱりド迫力でした。半端じゃない眼力でした。睨まれました。
実際は単にオーディエンスをちょっと見ただけでしょうけどね。
1.Crucifixus(Intro)
2.Procreation(Of The Wicked)
3.Goetia
4.Circle Of The Tyrants
5.Babylon Fell
6.Synagoga Satanae
7.The Prolonging
8.Winter(Outro)
というセットリストで、実質6曲だけでしたが、うち2・6・7だけで約45分は費やしてました。しかも6~7の流れなんて、Celtic FrostやTriptykon知らない人に対する嫌がらせかってぐらい(笑)。しかも呪いと毒の吐き散らし。トムの姿もまさしく「スイスの邪神」でした。
しかし、これほど終わらないでほしかった約20分間はないですね。
トムは曲では呪詛を吐き散らしてましたが、MCでは丁寧に謝辞を述べてました。どちらの姿も威厳に溢れてました。
Celtic Frost時代の写真を見て散々「ヤクザ」と形容してきましたが、今や彼はボス格です。いや、ここはカッコ良く「ゴッドファーザー」と言った方がいいかもしれない(笑)。
あと、トムといえばやっぱり「うっ!!」。生で聴けた瞬間は感動してしまいましたね(笑)。
更に、オーディエンスからも歓声と共に「うっ!!」の叫びが……。あんなに「うっ!!」が飛び交ったライヴを私は他に知りません。


TRIPTYKON ★★ (2010-08-16 00:00:00)

『Eparistera Daimones』国内盤に、謎の3ヶ月限定ボーナストラックとして収録されていた「Shutter」。
5~6曲入りのEPとして北米・ヨーロッパで発売されるそうです。
ちなみにいずれも未発表曲で、「Crucifixus」編集版とかライヴ音源とかが収録されるんだとか。
「ボートラ……そのうち意味なくなるんじゃね?」とうっすら漂っていた危惧が何だか具現化の方向に向かいそうです。
だってもし『Shutter』EPが日本にも流通したら……買っちゃうじゃないですか(笑)。


TRIPTYKON - Eparistera Daimones ★★ (2010-05-06 21:20:00)

国内盤の帯にある通り、Hellhammer/Celtic Frostはデスやブラックの祖の一つですが、決して純正ブラックに部類される音楽ではありません。Triptykonもまた然り。
それなのにブラックばりの暗黒度と邪悪度。そして重苦しさはブラック以上。Celtic Frostに対してはよく「無愛想」という表現を用いていましたが、ここではもうそんな次元を通り越してます。全てを呪っているかのようです。
トムのボーカルも、昔のはよく「吐き捨てダミ声」と形容されてましたが、それはおそらく「唾でも吐き捨てるかのようなダミ声」の意。今や彼が吐きだしてるのは、闇と疫病と呪いです。
言うなれば、人間の心に巣食う陰湿さとか鬱屈とか怨念とか、ネガティヴで重い感情を抽出して何年もかけて熟成(腐敗?)させて、満を持して解き放った音……ってところでしょうか。面倒臭い例えですが。
Celtic Frostもリスナーを選ぶ音楽でしたが、Triptykonはもっとリスナーを選んでます。
トムは年取っても丸くならんだろうとは思ってましたが、まさかはっきり言って若い頃より性格の悪い音になっているとは……。
でもこの魔性にハマる人はとことんハマるんでしょうね。


TRIPTYKON - Eparistera Daimones - A Thousand Lies ★★ (2010-03-08 02:38:25)

Celtic Frostを思わせつつも、遥かに洗練されたスラッシュナンバー(もちろん初期Celtic Frostもあの粗さが好きなんですが)。
短いギターソロとトムの絶叫から漂ってくる邪気が半端ではありません。


TRIPTYKON - Eparistera Daimones - Abyss Within My Soul ★★★ (2010-03-08 02:30:30)

『Monotheist』路線の激重/ドゥームサウンドが支配する9分26秒。
相変わらずダミ声で吐き捨てで無愛想ながら渋みを増したせいか、トムのボーカルは今まで以上に呪いの言葉と化しています。尚且つ知的だから余計この声にハマるのかもしれません。


TRIPTYKON - Eparistera Daimones - Goetia ★★★ (2010-05-06 21:39:32)

初っ端から11分に渡る闇です。ここで音をあげてはとても最後までついていけない、リスナー最初の試練。
スローで幕開け……かと思ったらヘヴィで邪悪ながら小気味いいリフと、「うっ!!」でファンがよく知る姿を見せ、しかし次には再び息苦しいほどの暗黒ドゥーム空間……と、嬉しいぐらいにひねくれた曲展開です。
ちなみに「Under a frozen sun…」のデス声はギターのV.サンチュラのようです。
どうでもいいけど、「Lord, have mercy upon me」のリリックは、「Ground」(『Monotheist』収録)の「Oh God, why have you forsaken me?」と繋がっているように思えます。


TRIPTYKON - Eparistera Daimones - My Pain ★★ (2010-05-06 22:04:46)

シモーヌ・フォーレンヴェイダーという女性ボーカルをフィーチャーした曲。彼女の声は儚く優しいですが、繰り返し歌うフレーズは恐ろしくも哀しいです。プログラミングのピアノの美しさがそれを引き立てます。
そして低く静かなトムの語りは、絶望と厭世の声です。
トムいわく「常軌を逸しているという理由で『Monotheist』に収録出来なかった」。
あからさまに異常とは思えない曲ですが、静かな狂気が漂っていると言えます。


TRIPTYKON - Eparistera Daimones - Myopic Empire ★★ (2010-05-06 21:46:56)

威力ある呪いの叫びボーカルを抑えた、クリーンボイス中心のミドルテンポ曲。とはいえ、このクリーンボイスの無感情さが不気味なので、ちっとも暗黒度は薄まらないのですが。
途中グランドピアノと女性の語りが入り、物悲しい空気を生み出してます。トムが曲解説で語るところの「絆の喪失」「落胆と失望」が影響してるのでしょうか。


TRIPTYKON - Eparistera Daimones - The Prolonging ★★★ (2010-05-06 21:59:11)

M1「Goetia」がまだ聴きやすいとさえ思えるほどの呪いの暗黒絵巻。その長さ19分24秒。リフのみならず、ギターの音という音が全て邪悪性に満ちています。
時に叫び時に呻くトムのボーカル、及び歌詞は、さながら体内に潜み全てを内側から食い尽くしていく癌腫です。


TRIPTYKON - Shutter - Crucifixus ★★ (2010-03-08 02:46:31)

マイスペでいち早くアップされたインスト曲。
うねるような重いプログラミング・サウンドの中、何かを打ち付けるような音や不穏なシンセの音が響き、純度100%の闇の中に何か蠢いている感が満載。微かに聞こえてくる人の声(?)が儀式めいていて一際不気味です。
修正:
この曲はマイスペ公開のみで、アルバム本編には収録されてませんでした。
間違えててすみません。


TYPE O NEGATIVE ★★ (2010-04-17 18:25:00)

A7Xのレヴに続き、またしても好きなアーティストがお亡くなりに……。
ラウドパークに来てくれたら嬉しいなぁと思ってたのに。それ以前に一度ライヴ観てみたかったのに。
R.I.P.


TYPE O NEGATIVE - Bloody Kisses ★★ (2010-06-09 02:03:00)

'93年発表の3rd。
良い意味で何とも気持ち悪い作品です。
スローな曲はピーターのディープでねっとりした低音ボイスと調和しますが、何故か合間合間にM5,M9などの疾走ナンバーやら、M13のロックンロールなノリやらが入っています。
しかも何をやっても、ピーターの粘着質なボーカルのせいか、霧がまとわりつくようなじっとり感がキレの良さを上回ります。
そして最後は嫌がらせのように中途半端なところで曲ぶち切れ。
どうにも落ち着きがないのに、妙に聴き心地が良い1枚です。


TYPE O NEGATIVE - Bloody Kisses - We Hate Everyone (2010-06-08 22:38:19)

疾走感あり、変にアホなメロディの挿入あり、「Wow,wow……」の軽快コーラスあり。
でも良い具合にじっとりしていて爽快感がありません。


TYPE O NEGATIVE - The Origin of the Feces - Paranoid (2009-04-30 01:27:57)

言わずと知れたBlack Sabbathのカヴァーです。
原曲の疾走感は微塵もなく、偏執狂というよりは鬱になっていますが、これはこれで危ない魅力がありますね。


The Jimi Hendrix Experience - Are You Experienced - Highway Chile ★★★ (2009-02-13 07:47:53)

私にギター知識は全くありません。ジミヘンも、これ聴くまでは伝説ということぐらいしか知りませんでした。それでもイントロのギター聴くなり思いました。
「勝てる訳ねぇ!! 現代どれだけ神って言われてるギタリストがトリビュートしようと勝てる訳がねぇ!!」


VALUATIR ★★ (2010-01-25 22:11:00)

フランス産フォーク・ブラック。ただフォークと言ってもケルト・ミュージックを差すらしい。オフィシャルに「Keltic Metal」って書いてあるし。メンバーにケルト系のルーツがあるんだろうか。
2008年に日本のレーベルArmageddonから1stアルバム出したきりで、オフィシャルも更新されてないようなので、活動ストップ状態かもしれません。


VALUATIR - I ★★ (2010-01-26 00:14:00)

'08年発の1st。1曲が平均6~7分と長尺です。
その後の音沙汰の無さからいって、1stと同時にラストになってしまう危険性大です。
ジャリジャリしたギターとモコモコしたドラム(但しそんなにブラストは入っていない)という演奏の粗さ、Sethに近いがなり系デスボイス(但し籠ってる)、という点はプリミティヴ・ブラックと言えます。
そんな中、ボーカルよりも際立って目立っているのが、民族音楽的メロディを奏でるバグバイプ。この音が曲をフォークたらしめているし、一番強いキャラクター付けです。
厭世的かつ、現在ではなく遠い昔を眺めているような歌詞と合わさって、荒涼とした雰囲気を作り出しています。
ちなみに、バクパイプを始めとする民族楽器はボーカルのFëarannが担当しているのだとか。ブラック系のフロントマンってマルチプレイヤーが多いな。
曲以外の難点としては、背景と文字とが同化して読みにくい歌詞カードと、CDにインプットされてる曲タイトルが間違いまくってることが挙がります。いっそタイトルインプットしなくても良かったんでは?


VELVET REVOLVER - Contraband ★★ (2010-04-18 13:12:00)

元メンバーが3人もいると、サウンドは殆どガンズでは……? と思いましたが、ちゃんと'00年代に通用するロックンロールでした。PVあたりでそこらじゅうに露出度高いグルーピーがいるのは、今だにそんなノリかという気もしますが、彼らぐらいになるともはやご愛敬。
スコットのボーカルも、元々彼が持っていた妖しさと危うさに加え、ロックンロールのけばけばしさとダーティーさが織り交って、STP時代からまた進化/深化してます。
ボートラの「Bodies」カヴァーのメタメタ具合が、メンバー各々ベテランなのに成熟してない感があって個人的に良し。


VELVET REVOLVER - Contraband - Dirty Little Thing ★★ (2010-04-18 13:30:18)

イントロが「Sucker…」に似てしまっているのが引っ掛かりますが、疾走感は気持ちいいロックンロール。ほとんどマンガ(アニメ入っていることだけでなく、目茶苦茶な展開も含め)なPVも面白い。皆さんデフォルメが良い。


VELVET REVOLVER - Contraband - Slither ★★★ (2010-04-18 13:19:59)

歌詞から歌唱法から、スコットの妖しさ全開なミドルテンポ曲。「Eh!」のコーラス(シャウト?)は聴きながら一緒にやるなって方が無理。
ちなみに、カタコンベ(地下墓地)入った時はどうしてもこのPVを思い出してしまいます。


VELVET REVOLVER - Contraband - Sucker Train Blues ★★★ (2010-04-18 13:22:26)

ダフのベースが聞こえてきただけで幸せな、文句なしのオープニング曲。
スコットのボーカルが、気だるさを残しながらも軽快です。拡声器パートがツボ。


VELVET REVOLVER - Libertad ★★ (2010-04-18 13:16:00)

2ndで急に失速するというジンクスに、はまったようなぎりぎりはまらなかったような、微妙なラインになってしまいました。決して失敗とは言えないんですが、小奇麗にまとまって大人しくなってしまったのかもしれません。
M1「Let It Roll」は勢いあるし、他に良曲もありますが、後半が弱かった。
結果的に、このアルバムを最後にバンドはまとまらず、スコットはSTPへ出戻りしてしまう訳ですが……両者とも今後どうなることか。


VENOM - Black Metal ★★ (2009-01-09 04:38:00)

私が買ったのはリマスター盤だったので、音質は当社比でマシでした。しかしながら、演奏と歌唱法の無茶苦茶さ加減、歌詞のストレートさ加減、アホさ加減(特に『Teacher's Pet』は笑うなって方が無理だ)は当然リマスターしたところでどうにもなってません(笑)。ボーナストラックもボーナスになっとらんし。
でも、この「衝動で突っ走る」ってのはまさしくHR/HMにとどまらないロックの根幹ですよね。それと、傍から見たらバカかっていうようなことに全力投球する姿勢も。しばらく買おうかどうか迷ってたけど、やっぱり買って良かった!!
以下の一言は個人的に好きなアーティストに対してよく使っている褒め言葉なのですが、ここでも言わせてもらいます。
貴方は最低です。そしてそこが最高です。


VENOM - Black Metal - Black Metal ★★★ (2009-03-18 05:22:43)

荒い、汚い、音悪い……ってヒドい要素揃えまくって、何でこんなにかっこいいんだよ。さすがNWOBHM裏の王者。
タイトルこそ「Black Metal」ですが、これはもうHR/HMの域を超えた、全てのロック賛歌だと思います。
「Lay down your soul to the gods rock'n roll」だって?
……喜んで魂捧げますとも!!


VENOM - Black Metal - Countess Bathory ★★★ (2009-03-29 23:02:43)

「演奏テク無視でひたすら疾走」イメージのVenomですが、こいつは隠し玉です。実はこんなかっこいいリフ持ってたのかよ。
尚、バソリー伯爵夫人といえばクレイドルという人間なので、彼らのシンプル過ぎる歌詞を見た時には「そんだけで片付けていいのか!?」と思いました。
でもいいんです。だって彼らはVenomだから。


VENOM - Black Metal - Teacher's Pet ★★★ (2009-03-29 22:45:36)

このサイトで「バカ」という言葉を何度となく褒め言葉として使ってますが、この曲はその頂点を極めてます。
声が汚い、テクが滅茶苦茶ってのはアルバム通して言えるけど、この曲は加えて歌詞が頭悪い。「Black Metal」には普遍のロック魂があるけど、こっちは三流のエロ魂しかない。
あまりにバカすぎてカッコよくて仕方ないですよ!!


VENOM - Bloodlust - Bloodlust ★★ (2009-10-12 00:51:07)

『Black Metal』のボーナス収録で聴きました。ラジオ・セッション版でしたが。
シンバルの音がずれている。ボーカルがリズムとずれている。もとより汚い声が音質の悪さでもっとひどくなっている。
そんな滅茶苦茶な演奏から溢れてるのは、血への渇望というよりロックへの渇望かもしれません。


VENOM - Welcome to Hell ★★ (2010-07-04 01:28:00)

2ndもめちゃくちゃでしたが、デビュー作たる本作はそれに輪をかけてめちゃくちゃでした。何かもう「バカか!?」ってぐらい。
特にドラムのバッタバタ加減は、「とりあえず速くて荒々しけりゃいいんじゃぁぁ!!」とでも言わんばかりのやけっぱちぶりで、リマスター技術も太刀打ちできません。曲によっては何かリズム合ってないし。
まぁ、リマスター盤とはいえ粗さと汚さが残っているから、あのバッタバタドラムも良い味になってるのかもしれませんが。
しかし、ただただ粗く汚くひたすら速くってばかりでもなく、ついニヤリとしてしまうほどカッコいいリフを持ってたりする。
Venomは色んな意味でバカ(もちろん褒めてます)ですが、こんなカッコいいリフを隠し武器にするあたり、愛すべきロックンロールバカです。


WEDNESDAY 13 ★★ (2009-09-22 01:09:00)

ジョーイがもうMurderdollsに興味なさそうだし、ウェンズデイもほぼ完全にこっちのプロジェクトに重点置いて活動してるんでしょうね。
'06年のアルバムは国内盤出ないしレビューもほとんどないしで干され気味でしたが、今年は国内盤出てくれて良かった。
ちなみに、面長でメイク濃いあたりがマンソン似のウェンズデイですが、チープな音楽性及びゴシックパンク風な装いの分、こっちの方がちょっと可愛気がある(笑)。


WEDNESDAY 13 - Fang Bang ★★ (2009-09-28 22:09:00)

'06年発表。'05年の『Transylvania 90210』は国内盤が出たのに、何故かその後しばらく国内盤がなくなってしまった不遇の時代(……と私は思っている)。
本作はロックンロールよりもポップ・パンクの要素が強まっています。M1なんぞMisfits直系かってぐらいです。真性ホラーじゃないから多少明るいサウンドでも合うし、ウェンズデイ自身Misfitsの影響を受けているそうなので、違和感がある訳ではない。でもあまりポップにしすぎると、チープなエグさが明るさに負けてしまうので注意。明るすぎるとどんな安っぽいヴァンパイアも生息出来ませんよ。
……かと思ったら、ボーナス・トラックで微妙に似合わないブルージーな曲調なんか持ってきたりして。
サウンドについてあれこれ言いましたが、歌詞はいつものB級ホラーとハロウィン大好き♪なウェンズデイ・ワールドでした。


WEDNESDAY 13 - Fang Bang - Burn the Flames (2009-09-22 01:32:42)

ボーナストラックでまさかのブルース調!!
これがウェンズデイの哀愁の薄いB級ホラー声と微妙に合ってない。
合ってないところが……笑えた。


WEDNESDAY 13 - Fang Bang - Happily Ever Cadaver ★★ (2009-09-22 01:03:20)

聴いたそばから歌えちゃうような、ポップなアメリカン・ロックンロール。
そんなメロディーとB級なノリとウェンズデイのキャラクターのせいか、ネクロフィリアックな歌詞でも人畜無害で明るい。


WEDNESDAY 13 - Transylvania 90210: Songs of Death, Dying and the Dead ★★ (2009-09-18 11:39:00)

Murderdollsのフロントマン、ウェンズデイ13のソロ作。'05年発売。
サブタイトルは「Songs Of Death, Dying And The Dead」……って全部死んでるじゃないか(笑)!!!
ポップなロックンロールで、歌詞内容はB級ホラー……と、やってることはMurderdollsや、それ以前に彼がやっていたプロジェクト、Frankenstein Drag Queens From Planet 13とあまり変わりません。
ただ、ソロになった分ウェンズデイのB級ホラーオタク趣味に磨きがかかったようです(実質彼のワンマンプロジェクトだったFrankenstein…も趣味全開ですが)。B級ホラーというものは、ある種のチープさが魅力になります。それを踏まえると、本作のサウンドのチープさと、安っぽい(それでいて愛すべき)モンスターのようなウェンズデイのボーカルはいい雰囲気出してます。こういう空気に乗せると、どんな悪口雑言もガキの幼稚な悪口です。「お前なんか死ねーー!!」レベルの。
ウェンズデイの根幹は、お菓子食べながらホラー映画観てたり、安っぽいけど面白いハロウィングッズ買い漁ってる子供と変わらないのかもしれません。
B級ホラーやハロウィンのチープな魅力が好きな方にお勧めしたいです。ハロウィンシーズン特有の毒々しいキャンディと一緒にどうでしょう(笑)。
そういえば、本作の帯にあったウェンズデイの肩書は「唯一無二のパーティー・ホラー・ロック・アーティスト」でした。
この「唯一無二」は「他に追随する者がいない!」と褒めるというより、「そんなことやってるのお前ぐらいだよ(笑)」と馴れ馴れしく肩を叩きたくなる意味合いに思えるのは自分だけでしょうか。


WEDNESDAY 13 - Transylvania 90210: Songs of Death, Dying and the Dead - Bad Things ★★★ (2009-09-22 01:40:15)

「お前なんか空気と場所の無駄だ!」「車で頭轢いた後でもう一回轢いてやる!」「お前がいるから殺人は合法化されるべきなんだ!!」(注:私訳)
……何かめちゃくちゃ怒ってますが、悪口色々言い過ぎてもはや小学生レベルです。ここまでくると可愛らしいです。


WEDNESDAY 13 - Transylvania 90210: Songs of Death, Dying and the Dead - Haunt Me ★★★ (2009-09-22 00:59:22)

ちょっとダークな響きがありますが、メロディーはキャッチー。
ハロウィン大好きなウェンズデイによるハロウィン賛歌。


WEDNESDAY 13 - Transylvania 90210: Songs of Death, Dying and the Dead - I Walked With a Zombie ★★★ (2009-09-22 01:19:57)

アホなタイトルですが、本当にこんなタイトルのホラー映画がDVDであったりします。そういうの知ってるあたりオタク丸出しです。
ポップにゾンビ愛炸裂してます。


WITHIN TEMPTATION - Black Symphony ★★ (2010-09-21 23:54:00)

'08年発売のライヴ盤。
フルオーケストラ&コーラス起用なので、出来る限り良いオーディオ環境で楽しみたい1枚。
ちなみに私のは輸入盤なので、CD音源はDVD音源22曲から13曲に絞り込まれてます。CD音源もフルで聴きたい方は3枚組を。
パイロとか演出とかステージ特殊効果は、前回の『The Silent Force Tour』より抑えられてますが、生オーケストラの音圧の前では特殊効果も大して必要じゃありません。「Jillian」や「Our Solemn Hour」では生コーラスの迫力も凄く活きてる。
しかし、これだけ凄いバックグラウンドを揃えておきながら、シャロンは相変わらず一際輝いてます。確かに、インパクトそれなりに大な衣装取りそろえてますが、そんなに度々衣装替えがなくとも、その美声だけで存在感は際立っていたはず。「Mother Earth」では大地母神、「Ice Queen」では雪の女王とでもいうように、いとも簡単にライヴのど真ん中に君臨していました。
あと、WTのライヴはバンドが皆互いにアイコンタクトとって、楽しそうにしてるのが微笑ましい。今回に至ってはオーケストラの方々まで、カメラに向かってニコニコしながらマロイックサイン。迫力とか臨場感はもちろんライヴ盤で重要だけど、こういうバンドの雰囲気の良さも見ていて楽しいものです。(だから直後にメンバー脱退とかあると哀しさ倍増なんだけど)


WITHIN TEMPTATION - The Heart of Everything ★★ (2009-10-11 17:01:00)

フィメールゴシックということでしばしばEvanescenceを引き合いに出すことがありますが、Evanescenceはヘヴィ・ロックとピアノ・クラシック、Within Temptationはシンフォニーに重きを置いていると感じます。
ただ、本作においてはWTが少しヘヴィ・ロックに歩み寄ったかと。いや、どちらかというと正統派メタルに歩み寄ったのか。でも荘厳さは相変わらず。
そして何よりシャロンの歌声。「ナイチンゲールの声」と評されているそうですが、正直私はナイチンゲールの声を知りません(笑)。それでも透き通るような美しさはリスナーを魅了してやみません。


WITHIN TEMPTATION - The Silent Force ★★ (2010-02-02 11:37:00)

WTフルアルバムは『The Heart…』が初でした。本作の方がよりシンフォニックで、クラシック風だったんですね。
ゴシックというと「退廃美」という印象が強いんですが、本作には退廃的どころか澄んだ美しさがあります。
シャロンのボーカルも、儚げなのにどこまでも存在感がありますね。


WITHIN TEMPTATION - The Unforgiving ★★ (2011-05-29 00:29:31)

'11年発表の5thにして、初のコンセプト・アルバム。しかもアメコミ的世界観。
……というだけあって、最初にシングル・カットされた「Faster」を中心に、シンフォニック色がだいぶ後退してメタル色が強まってます。そしてオーケストラの装飾を取り払う分、メロディのキャッチーさも強まってます。シャロンの歌唱法も3rdくらいまでのクラシカル路線ではなく、地声を活かした感じに。何かここらでもう賛否両論は免れないし、特に以前からのシンフォニック性が好きなファンは否定的になりそうです。

私がこの方向性にがっかりさせられなかった理由は、それでもなおメロディがいいから。特に「Sinead」のWTらしからぬノリは、思い切りの良さが気持ちいいし、ついつい耳に馴染んでしまう感もいい。らしくないことをやって呆れられたり失笑されたら失敗かもしれないけど、彼らは外さなかったと思います。
それに、コンセプトが「アメコミ」なら、シンフォニックを抑えてヘヴィ路線に走っていてもそんなに不釣り合いじゃないし。

ただ、「だとしたら、フルオーケストラ呼んで大仰&クラシカルにしまくった路線でコンセプト・アルバム作ったらどうなる?」なんて好奇心も一方ではあるので、いっそこちらも試していただけないでしょうか(笑)?


WITHIN TEMPTATION - The Unforgiving - Sinéad ★★★ (2011-05-29 00:36:07)

まさかのダンサブルなWT! シンセの使い方もシンフォニックメタルじゃなくてダンス・ミュージックのそれです。
この思い切った冒険、個人的には大好きです。
ついでに、Pet Shop Boysにカヴァーしてもらいたい。


WITHIN TEMPTATION - The Unforgiving - Where Is the Edge ★★★ (2011-05-29 00:45:53)

メタル色が強いながらも、このメロディセンスは秀逸。
この感覚は日本人好みじゃないでしょうか。


ZYKLON-B - BLOOD MUST BE SHED ★★ (2009-12-25 12:05:00)

基本は音が粗くノイジーなピュア・ブラックですが、端々で入るキーボードが冷血と無慈悲を引き立てます。バンド名とジャケットのせいもあるのですが、モノクロながらも生々しい戦時中映像フィルムを想起します。
それだけに、ボーカルがもっと冷徹な司令官風(例えば『Commando』のサティアーよろしく)だったらどうなるのだろうと考えたくもなります。Aldrahnのがなりたてるボーカルだと、イメージは『フルメタル・ジャケット』でヘリから銃乱射しながら「逃げる奴はベトコン、逃げない奴は訓練されたベトコンだ!!」と叫ぶ壊れた兵士なもので。もちろんそれはそれで怖いし良いと思います。
残念ながらこのEP1枚以降音沙汰なしなので、ブラックファンには幻のバンド及び作品です。


グループ魂 - 1! 2! 3! 4! ★★★ (2010-12-25 15:02:28)

'10年発表の6thにして15周年記念。ゲスト参加は特になく、コントも大幅に復活。
でもこれが傑作アルバムになってます。カッコいいパンクサウンドにカッコ悪い歌詞ってのは魂の強みですが、本作ではそれが最強。
また、ゲスト参加はないけど、ライヴのオーディエンスの歓声を収録したり、「男、腐りかけ3」の作詞を応募制にするなど、ある意味ファンが参加している形のアルバムです。
個人差はあるでしょうが、私はコント含め全25曲ぶっ通しで聴けました。

尚、限定盤はDVD付き。アルバムメイキングのDVDの場合「なくてもいいかな」と思うこともありますが、この『情熱“三宅”大陸』は買いです。スポット当てただけでこんなに面白いメイキングにしてくれた石鹸さんに感謝。


グループ魂 - 1! 2! 3! 4! - 職務質問 ★★★ (2010-12-25 15:42:19)

あまりにもショボいうえに情けないマイケル・ジャクソン(笑)。
破壊さんのもともとハイテンションなボーカルが、さらにテンションあがってキレが良くなってます。


グループ魂 - 1! 2! 3! 4! - 聖夜 ★★★ (2010-12-25 15:29:42)

タイトル違うけど、実質「男、腐りかけ」シリーズ最終章。
クリスマスネタなだけに、強いて言うならこれが一番共感してもらえるんじゃなかろうか。
靴下にトナカイのフン詰める労力はともかくとして(笑)。


グループ魂 - 1! 2! 3! 4! - 男、腐りかけ1 ★★★ (2010-12-25 15:06:58)

パンクの疾走感と歌謡曲のキャッチーさを合わせた音楽に乗せて、最高に大人げなくてヒドい歌詞を石鹸さんががなりたてます。
こんなに金かけた嫌がらせ、むしろ偉い。


グループ魂 - 1! 2! 3! 4! - 男、腐りかけ2 ★★★ (2010-12-25 15:10:23)

全体的に言えるけど、これって男じゃなくて人間的に腐りかけだよな。
いや、とっくに腐ってるな。
でも何回も聴きたくなる。


グループ魂 - Run魂run ★★ (2009-03-14 03:28:00)

大分前ですが、某TVコメンテーターが、世界観が狭く何の深みもない類のポップソングを「半径10m以内のことしか歌ってない曲」と評していました。
だとしたら、グループ魂は「半径10cm以内に立ち入った曲」だと思います。つまり、言及されたら大いに困るし、「共感する」なんて絶対言えないであろう恥ずかしいネタ(下ネタ含む)。下ネタに至っては、このアルバムでは特に顕著じゃないでしょうか。「グラビア29時」とか「Over 30…」とか。
で、そんなくだらんことをわざわざかっこいい骨太パンクロックにして、しかもコントを交えた最高のエンターテイメントにしてしまうのがグループ魂流。特にライヴではそれがよく表れる。
彼らもまた私が好む「インテリジェント・バカ」ですね。
ちなみに、「知りすぎた仙台」から「あの歌の故郷…」のぶっ続けコントがツボです。


グループ魂 - Run魂run - あの歌の故郷を訪ねて ~featuring Numbergirl ★★★ (2009-03-08 18:44:38)

実は『Run…』の中で一番ヘヴィローテーションしてるのがこれだったりします。でもこれ「名曲」じゃなくて「名コント」ですから。一応曲ありますけどそれも「迷曲」か「(ある意味)名曲」ですから。
向井さんの「♪痛い痛い痛い 血が止まらない」は何でこんなに癖になるんでしょう。話が進むにつれてナベさん(笑)が壊れていく様も笑える。そしていつの間にか来た危険因子、中洲元気くんも……。


グループ魂 - Run魂run - ハイテンション・パブの反省会 (2009-03-15 06:21:33)

コントです。タイトル通りハイテンションです。
正直、どのデスボイスよりも、果てはダニ・フィルスの金切り声よりも、破壊のハイテンションボイスの方が聴くのに体力要ります(笑)。


グループ魂 - Run魂run - 知りすぎた仙台(コール&レスポンス2) (2009-03-27 05:19:15)

間取りと冷蔵庫の中は把握されたくないですよね、さすがに。
コントですが、この手のコール&レスポンスを本当にライヴでやってくれるってのが嬉しいです。サマソニ'06でやった時はある意味感動しました。


グループ魂 - Run魂run - 竹内力 ★★ (2009-04-17 06:44:56)

骨太ロックで奏でるVシネマ俳優賛歌(笑)。褒めてる/バカにしてるの境界のようなネタですが。
尚、PVには竹内力本人が出演。強面のヤクザな表情でアホなコントに加担してるこの人は凄い……。


グループ魂 - Tmc ★★ (2009-03-08 19:09:00)

'05年発表の4th。
「モテる努力をしないでモテたい節」「くるま売りたいな」「君にジュースを買ってあげる」等、一番名曲揃いだと思います。名曲=迷曲でもあるってのが魂らしいですが。
「ともかず」で歌われているように皆「心は中2」ですが、彼らは自分の見てきたどの中2男子よりもバカなことやってます。そのくせ、自分の見てきたどの中2男子よりも最高です。


グループ魂 - Tmc - Tmc ★★ (2009-03-08 19:19:00)

ライヴ終盤の定番。「私達これが限界です!!」って中年の体力の限界をこんなにかっこよく訴えるなんて反則でしょう。
「セックス、ドラッグ、パックンマックン」は謎だけど笑えます。


グループ魂 - Tmc - くるま売りたいな ★★★ (2009-03-27 05:07:42)

軽快に「くるま売りたいな/くるま持ってないけど」……始めからいきなりコケます。軽快ですが内容は悲惨というか情けないです。
しかし同じく車も免許も墓もない人間としてはちょっと危機感覚えます。


グループ魂 - Tmc - さくら ★★ (2009-03-15 06:41:07)

日本に数多ある「さくら」というタイトルの曲の中でもこれが一番好きです。
原田侑子のふんわりした声が破壊&港カヲルのハイテンションボイスに意外と合ってます。


グループ魂 - Tmc - 君にジュースを買ってあげる ★★★ (2009-03-08 07:47:51)

この「ガキのお遊び」感は明らかに意図的でしょうね。恋人達を歌った曲は数あれど、こんなに下世話な、しかも小規模でしょうもない域の話に立ち入った曲はまず無いでしょう。そのくせ曲はポップでかっこいい仕上がりだし。そしてそんな曲が何故か紅白に……。
バカだ。でもバカってある程度を超えると偉業になる。その類のバカだ。


グループ魂 - Tmc - 大江戸コール&レスポンス ★★★ (2009-03-15 06:49:12)

曲じゃなくてコントですが……これはもう「中村屋!!」に尽きます。
中村屋じゃなくてもとりあえず「〇〇や!!」ってひたすら叫んでりゃいいや的なノリ(時にそれすら無視して適当なこと言ってますが)がツボ過ぎて何回聴いても笑えます。


グループ魂 - お・ま・えローテンションガール - 我々グループ魂はキューンレコードを応援します! ★★ (2009-03-08 19:25:10)

レコード会社をけなしたピストルズの「EMI」に対する「逆EMI」と解説されてました。確かに、アーティストとレコード会社の軋轢話はよく聞くけど、アーティストがレコード会社べた褒めってなかなか無いですからね。
レコード会社に媚びるアーティストってのは基本的に嫌われますが、ここまで堂々と媚びてると逆に素敵です。


グループ魂 - ぱつんぱつん ★★ (2010-12-25 21:33:13)

'08年発表の5th。被せた全てのCDジャケを台無しにするパンツ柄スリーブ付き(笑)。
「有名になりたい」でQueenの「We Will Rock You」、「オクサーヌ」でThe Policeの「Roxanne」、「おかあさん」でJohn Lennonの「Power to the People」等、端々でロックの名曲を匂わせているのがロック好きをニヤリとさせるポイントです。
でも歌詞は相変わらずバカでしょうもなくて下ネタ。この歌詞考えてる暴動さんがつくづく凄い。
オマージュというにはあまりにも情けなく、パクリというにはあまりにも完成度が高いので、ここは『TMC』で港カヲルが語るところの「おまんじゅう」が一番しっくりくるように思えます。

尚、今回はコントというか、ラジオ番組風の「ぱっつん1~5」が合間に収録されてます。コーナー転換の効果音にのせてさりげなく荒川良々が「♪まぜごはん」「♪どぶねずみ」等々歌っているのが笑えます。最もツボなのは「♪メルギブソン」……よくその名前をここに持ってきたよ。


グループ魂 - 嫁とロック - NO YOUNG TOO YOUNG ★★★ (2010-12-25 21:37:23)

さりげなくイギー・ポップの「Lust For Life」っぽい。
ただし「生」にしがみつくのではなく、「老」と「若」の間でバタバタしてる感がイギーより格が下がる所以(笑)。イギーの高みに行きつけない我々はこんな感じです。


グループ魂 - 嫁とロック - スーパー! サマー! アックスボンバー! ラブハンター! 06! ★★ (2010-12-25 21:44:04)

無駄に長くてパワーありそうで暑苦しそうなタイトル付けておきながら、着眼点は「二の腕」だけ。
たまに「親しみやすい変態」から「ただのど変態」になってるようにも思えますが……。
最近は残念ながら演ってないみたいです。これも鉄板の夏フェスアンセムにしてほしかった。


グループ魂 - 嫁とロック - 嫁とロック ★★★ (2010-12-02 00:21:59)

Sex Pistolsへのオマージュ……と言えば聞こえはいいけど、世にも情けないパンクス。ロックに嫁をプラスしただけで面白いほど情けない。ちなみにこの場合のパンクスってのは「アホ」の意でもあります。
密かにジョン・ライドンのボーカルを真似してる破壊さん、ナイスワーク。


グループ魂 - 荒ぶる日本の魂たち ★★ (2009-03-15 06:11:00)

'04年発表の3rd。
コントが少ないし収録曲も少ない(確かに'09年現在で最も少ない12曲)……ということで、主に1stが好きな人に不評のようです。
ただその分コンパクトにまとまっているし、限りなくバカらしいことを全力でかっこいいロックにするという魂の精神は健在だし、初めて聴く人には勧められますかね。人によっては「パンチラ…」とか「ED!」で引かれるでしょうけど。
コントもタイトルには表れてませんけど、曲の前後に収録されてることもあります。「チャーのフェンダー」後の暴動&3人のローディ川島(1人河島)コントと、最後の最後にあるコール&レスポンスが極私的お気に入りです。


グループ魂 - 荒ぶる日本の魂たち - CHEE-COCK ★★★ (2009-03-08 19:14:19)

「30過ぎたら遅刻も個性!!」
素晴らしき遅刻正当化ソングです。曲は疾走してるけど歌詞は全然疾走してません。だって「今どこ!?」って焦って聞いても「玄関口」「こたつの中」って……。


グループ魂 - 荒ぶる日本の魂たち - チャーのフェンダー ★★★ (2009-02-28 20:08:41)

並んでるフェンダーをダーッと倒したい……それだけの限りなくどうでもいいというかある意味どうしようもない衝動だってのに、何ですかこの疾走感。そしてライヴで演れば盛り上がり必至って。
……実にかっこいいバカです。
あと、曲の終りに収録されてる暴動VSローディー川島(河島)達のやりとりも聴くべし。


グループ魂 - 荒ぶる日本の魂たち - 魂の一曲目 ★★ (2009-03-27 04:57:40)

「今日も無理するぜ!!」
60過ぎても限度を感じないアーティスト達がいる中、一曲目から限界を表明するというある意味画期的な手法。
でも何だかんだ言ってやること成すこと密度の濃い彼らが好きです。


マキシマムザホルモン - ぶっ生き返す ★★ (2009-05-11 17:25:00)

「絶望ビリー」「What's Up, People!?」「恋のメガラバ」等キラーチューンには恵まれてるんだけど、作品トータルの完成度なら前作の方……ってところでしょうか。
それでもお勧めしたい作品ってことに変わりはないんですが。
上記の代表曲もいいけど、イントロから重ーい「シミ」や悪趣味全開の「ビキニ…」「チューチューラブリー…」も面白いです。