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Spleenさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 701-767

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Spleenさんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 701-767

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SYSTEM OF A DOWN - Hypnotize ★★ (2009-02-11 05:06:00)

何故か『Mezmerize』より点数低いですね。2つで1つの作品なのに。
もとより怪しさと変態性が彼らの音楽の特色ですが、催眠2部作はその両者がより怖い方向に向かってます。特に本作ではタイトル・トラックで天安門事件に言及していたり、ラストに若い兵士達の末路を悲しく歌いあげているのに、唐突に「I'm just sitting in my car…」みたいな日常的/パーソナルなパートが入ってくる。そしてバナナ連呼。何よりこのバナナが意味不明すぎて怖い。それら全部が怪しい音楽に乗せられ、混沌状態になっているのも怖い。
既出意見ですが、これはイラク戦争に踏み切ってしまったアメリカに対するシステム流の反逆ロックだと思います。正面切って反ブッシュ/反アメリカを唱えるのではなく、イラク戦争以降の世界を覆う混沌と、それに対する漠然とした恐怖感を体現してみせるという姿勢で。


SYSTEM OF A DOWN - Hypnotize - Vicinity of Obscenity ★★★ (2009-02-11 04:38:29)

これも曲のタイプ「変態」です。
シリアスな作風の中でいきなりバナナバナナバナナ連呼されると、笑えるには違いないのですが、システムの場合はやっぱり怖いです。何でここでバナナなのか……そこに至れる発想が凄すぎて怖いんですよ。


TOOL - Lateralus - Parabol/Parabola ★★★ (2009-02-10 04:49:01)

静のParabolと動のParabola。両者の対比と移行の展開が劇的です。そしてこの2つを繋ぐメイナードの中性的な美声に酔いしれます。
彼らのPVの素晴らしさには定評がありますが、これは群を抜いています。DVDのジャケといい、ここで描かれた人体図はあまりにも美しい。あの奇怪な生物や映像を通して、人間、この世界、果ては神(という概念)をも語ろうとしていると私は思います。


TOOL - Ænima - Third Eye ★★★ (2009-02-10 04:36:03)

確か「第三の目」は額にあって(宗教画にも額に目のようなものがある神がいますね)全てを知覚し見通す力がある……というようなものだったと思います。うろ覚えなのですが。
この曲は聴き手の額にメスを入れ、新たなる複雑怪奇なToolの世界を見せてくれる目を開かせる力があるのかもしれません。
クライマックスの「Plying Open My Third Eye」の繰り返しは何度聴いてもノックアウトされます。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais - Shat Out of Hell ★★★ (2009-02-10 03:27:39)

葬られた歴史を描いた禁断の書物を開くかのような語り出しです。
もしジル・ド・レイの生い立ちでも語っていようものなら『鬼女』の焼き直しになってしまいますが、ここで歌われているのは英雄にして大罪人、広大な土地と権力を有する貴族にしてサタニズム傾倒者というそれぞれの側面が異様に極端なジルの人物像。こういった要素にダニは魅力を感じたのかもしれませんね。


SLIPKNOT - Vol. 3: (The Subliminal Verses) ★★ (2009-02-10 02:43:00)

1st、2ndの激しい憎悪と爆音が好きという人にはきっぱりと物足りないでしょう。でも憎悪ばかりを原動力としていたら、いずれ燃え尽きるのは目に見えているんじゃないでしょうか。実際、3rdに着手する前には「これでもう解散するかもしれない」という状況にあったそうですし。彼らが彼らであり続けるには、より多くの感情を取り込む必要があったのだと思います。


CRADLE OF FILTH - Midian - Amor e morte ★★★ (2009-02-09 17:12:06)

劇的な曲展開とクワイアに彩られた暗黒戯曲。その中で破壊的なギターソロが違和感なく、それどころか格好よく際立つという稀な作品です。そしてコーラスとダニの絶叫で最高のクライマックスを迎えられます。


AVENGED SEVENFOLD - Avenged Sevenfold ★★ (2009-02-09 06:49:00)

キャッチーなシングルカットのM2、暗黒版Queenかってぐらい大仰でドラマティックなM9、哀愁漂うアコースティック曲M10……とヴァラエティに富んでいながら整合性があります。その核を成しているのが泣き入りまくりのギターでしょう。
メタルとして素晴らしいのはもちろんですが、メタル以外のファン層にも堂々とブチかませますね。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals ★★ (2009-02-09 05:58:00)

今となっては「比較的聴きやすい」「前作ほどの激しさはない」とのコメントも納得できるのですが、マンソンに(ひいてはロックに)出会った10年前はこの作品でも十分衝撃的でした。それがまさか聴く度に(あるいはPV観る度に)感動するものだとは。
おそらく聴き始めは「Rock Is Dead」や「I Don't Like The Drugs」のキャッチーさに惹かれるでしょうが、次第にバラード曲の美しさと哀愁にハマると思います。
これは空虚な哀しみと孤独感に溢れた泣きの1枚ですね。


HIM - Venus Doom ★★ (2009-02-09 05:39:00)

本作は彼らの言うところの「ラヴ・メタル」というより、タイトル通りのドゥームの要素が増しています。そのあたりが要因で前作からのファンはちょっと遠ざかってしまうかもしれませんが、HIMのヘヴィネスと哀愁、そしてヴィレの低音ボイスが好きな人は必聴の1枚です。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais - Corpseflower ★★ (2009-02-09 03:17:24)

アルバムのラストを飾るインスト曲。
英雄の転落と凶行の物語の最後を飾るにしては、重厚で荘厳なオーケストラ。そして冒頭と最後に入るジル・ド・レイの告白。これが結末を謎めいたものにしている所以ですね。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais ★★ (2009-02-09 03:08:00)

購入前、よくジャケットに色気がないという意見を聞きました。確かに事実ですが、中のアートワークは結構なヤバさ加減です。もう色気とかどうでもいいぐらい。
曲に関してはもうちょっとドラマティックな展開が欲しいかなとも思いましたが、それでは単なる過去の踏襲になってしまうので、前作のストレートなヘヴィネスを踏まえた表現形態の方がよりクレイドルの現在を表しているように思えます。ただ、スペシャル・エディションの方には彼ららしい大仰さと凶暴さ全開の長いインストがあるので、このために2枚組買ってもいい! という気になりました。
また、ダニの高音シャウトが好きという方には物足りないところもあるかもしれません。実際自分も、駄々っ子(ダニの高音ってそういうイメージなので……)が大人になってしまったような気がして一抹の寂しさを感じました。でも低音ボイスは回を重ねるごとに禍々しさが増しています。凶行と哀しみの歴史という共通点はあれど、エリザベスの物語の語り部としては金切り声、ジル・ド・レイの物語には濁声と言ってもいいような低音が似合うと思います。
ジルの語りを『Midian』でも共演したダグ・ブラッドリーが担当しているのが嬉しいところですね。以前はダニ共々アルバム世界のストーリーテラー(オラクル?)のような役でしたが、今回は静かながらも狂気と悲哀に満ちたジルに入り込んでいて、時にぞっとさせられます。
それにしても、この物語の最後には驚かされました。救済が見つかるとは思えない物語なのに、どこか救いのような描写がある。還る肉体を失い、地獄からも閉め出されたジルの魂はどこへ向かうのか。そして堕ちた英雄と聖女の僅かな繋がりとは……色々と考えさせられる結末でした。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais - Darkness Incarnate ★★ (2009-02-09 02:17:06)

↑子供の声がダニの娘というのは本当です。
アルバムにクレジットされているLuna Scarlett Daveyは、オフィシャルサイトのダニのプロフィールに載ってる娘の名前です。2人して「Darkness incarnate」と歌っているのを聴いた時には「何つー親子共演だ(笑)」と思いました。
もうちょっと起伏つけてもいいんじゃないかという気もしたのですが、ベース音が強調されるところの格好良さには痺れます。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais - Godspeed on the Devil’s Thunder ★★★ (2009-02-09 01:54:41)

延々疾走ナンバーかと思いきや、中盤と最後にドラマティックな瞬間が待ち受けていました。当初はつけても星2つかなと思ってましたが、その2ポイントで一気に星3つに昇格しました。
それと同時に、歌詞内容にも意外な展開が待ち受けていました。エリザベス・バソリーの物語と似て非なる点の一つと思うのですが、ジル・ド・レイの魂がどこへ向かったのか、容易に想像出来ません。これは深く考えさせられます。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais - The 13th Caesar ★★ (2009-02-09 01:35:12)

『Thornography』を彷彿させるシンプルな曲展開とストレートなメタルサウンドでありながら、ストリングスとクワイアが荘厳な響きと不穏な空気を作り出していて、クレイドル以外の何物でもない作品になっています。ダニも割と高音で絶叫してくれてますし。
それでいて、初期作と前作両方のファンにアプローチというより、シンフォニックだろうとストレートだろうとクレイドルに取り込んでやる! という挑発のように思える点が爽快です。


CRADLE OF FILTH - Dusk and Her Embrace - Funeral in Carpathia ★★ (2009-02-09 01:03:52)

クレイドル得意の目まぐるしい曲展開とドラマ性の一曲。洗練度はベスト盤とEPに収録の別バージョンの方が上なのですが、個人的にはオリジナルが好きです。「Carpathia…」のパートはブチ切れ度が過ぎるくらいの絶叫の方がいい。そこから一転しての「Supreme…」の超低音ボイスに溜息が出ます。


CRADLE OF FILTH - Lovecraft & Witch Hearts ★★ (2009-02-02 01:51:00)

ほぼDisc2目当てに買いました。持っているCDが輸入盤のボーナストラックなし(私の『鬼女』がまさにそれ。ボートラの存在を知った時にはヘコみました)という人はそれだけでも元が取れると思います。
Disc1は布教用に……と言いたいけど、ダニ声はなかなか素人には聴かせられないのが難点。ある程度メタル慣れしてる人になら効果あるかもしれません。


KMFDM - Nihil - Brute ★★★ (2009-02-02 01:36:58)

『Nihil』内ではレイモンドの悪趣味さが最も際立ってる曲じゃないでしょうか。彼の粘着質なボーカルと硬質なギターとの組み合わせが最高です。


KMFDM - Nihil ★★ (2009-02-02 01:30:00)

個人的に好きなレイモンド・ワッツ参加というだけでもポイント上がるのですが、この作品は彼が一番活躍してます。しかもレイモンドの極悪ドス声とダンサブルな曲がかみ合って、とんでもなく面白いことになってます。でもサシャがメインボーカルでドローナのコーラスが効いてるM4、M10もかっこいいです。


APHEX TWIN - Come to Daddy - Come to Daddy(pappy Mix) ★★★ (2009-02-02 01:20:31)

怖い。
神経症っぽい音の使い方が怖い。
「I want your soul/I will eat your soul/Come to daddy」だけの歌詞が怖い。
リチャードの顔した子供達が走り回り、テレビに歪みまくった顔が映り、しまいにはガリガリのクリーチャーが出てくるPVが怖い。
そのくせ中毒性があるのが怖い。


BEHEMOTH - At the Arena ov Aion - Live Apostasy - Antichristian Phenomenon ★★★ (2009-02-02 01:04:32)

これがBehemoth初体験だったんですが、一撃でぶっ飛ばされました。「心臓を鷲掴みする」とはよくいったものですが、握力強すぎて潰れそうです。


MARILYN MANSON - Antichrist Superstar - The Reflecting God ★★★ (2009-02-02 00:58:09)

「This is beyond your experience」……まさしくその通り。この曲は私の経験を越えてました。ライヴ(CDでも映像でも実際のライヴでも)だともっと自分の経験を超えた体験が出来ます。


MY CHEMICAL ROMANCE - Three Cheers for Sweet Revenge - I'm Not Okay (I Promise) ★★★ (2009-02-01 19:36:10)

並の応援歌程度では救われない全てのノット・オーケーな人間の叫び。PVで同級生にゴミ投げつけられてた姿が他人とは思えませんでした。


CRADLE OF FILTH - Dusk and Her Embrace - Carmilla's Masque ★★★ (2009-02-01 19:20:01)

元の収録アルバムは『鬼女』、ベスト盤では「Lustmord…」のリテイクの前に入っているだけに、この女性の嗚咽はエリザベス?と思うのですが。
それにしても、ギターも特に入ってないインストナンバーが名曲になるとは流石クレイドルです。


CRADLE OF FILTH - From the Cradle to Enslave - From the Cradle to Enslave ★★★ (2009-02-01 19:13:39)

この曲のダニの金切り声が一番好きです。低音ボイスが少ないんだけど、その分ブチ切れ度増加。
既出意見ですが、PVはきっぱりと危ないです。でも「美」と「異形」が同居して妖しさを増しているあたり、「Scotched…」のB級スプラッターなノリより好きです。この映像のヤバさに対してイントロがキラキラしているのも良。


CRADLE OF FILTH - Cruelty and the Beast - Thirteen Autumns and a Widow ★★★ (2009-02-01 18:52:30)

残酷な物語の語り出しとして見事です。初心者だとストーリーよりもダニ声に気をとられるかもしれませんが、これぞ血の伯爵夫人の凶行と哀しみの語り部に相応しい金切り声/断末魔です。


AVENGED SEVENFOLD - City of Evil - Beast and the Harlot ★★★ (2009-01-30 03:34:21)

アルバムの冒頭飾る曲でいきなりタイトル「野獣と売春婦」……正統派メタルの大仰さ炸裂。では曲もど直球で来るのかと思いきや、パンクやエモのファンまでメタル側に惹きこんでしまうメロディックさ。でもミクスチャーという感じは薄く、「メタル」という路線をしっかりガードしてます。


A PERFECT CIRCLE - eMOTIVe - Imagine ★★ (2009-01-30 03:24:38)

徹底的に絶望の深淵に沈められ、それでも希望を歌うという最も痛々しい形。悲しい事実ですが、これこそ現代に最も相応しい「Imagine」の姿だと思います。
「愛と平和の曲」として知られる原曲ですが、元々はベトナム戦争只中のアメリカで敢えて「Love&Peace」を掲げるというジョン・レノンなりの戦いの歌です。それを2004年、また戦争に踏み切っていたアメリカに、今度はメイナードが彼なりの手法で戦いを挑んだのだと思います。


MARILYN MANSON - Portrait of an American Family - Get Your Gunn ★★ (2009-01-29 00:52:10)

「あんたがして欲しくないことを俺はやる」マンソンがこのスタンスを崩したことはないですね。デビューシングルからずっと意志を貫いているのが何より凄い。
ライヴ盤はドラムが断然いいです。


MARILYN MANSON - Eat Me, Drink Me ★★ (2009-01-29 00:45:00)

「鬱のブラックホール」「今までで最も内省的で重い」とのコメントを聞いていたので、覚悟して耳を傾けました。まさしく前評判の通りで、しかも内省は内省でも『Holy Wood』の時のような怒りすらなく、ひたすらに陰鬱。「……どんだけブラックホールにはまってたんだ!?」と不安すら感じました。
ただ、これがなければマンソンは次のプロセスには進めなかったかもしれない。このアルバムを作ることを勧め、マンソンを支えたティムには感謝ですね(トゥイギーと入れ違いに脱退してしまいましたが)。
尚、このアルバムを買いに行った時、私の前でCDを見ていた男2人が「マンソンももういい加減続けてくの苦しいよな」と言ってるのを聞きました。「一旦世界に宣戦布告したからには苦しかろうと続けていくのがマンソンだ!!」と自論をぶちまけたくなりましたが、小市民(笑)なので内心で荒れ狂うに留まります。
しかしそのすぐ後、同じコーナーにカップルが来ました。アルバムを真剣に見ている彼氏の横で、彼女はCDを手に取るや否や、汚物にでも触れたかのごとく投げ出すようにそれを戻し、尚も興味津々の彼氏を引っ張って行ってしまいました。何と勿体のないことをと思いつつ、反面「やった!」とガッツポーズしたくなりました。マンソン(の作品)を嫌悪する人間がいる限り、マンソンの存在価値はまだまだあるってことです。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque ★★ (2009-01-29 00:09:00)

『Holy Wood』の激しい内省と怒りがドツボだった人間なので、この作品聴いた時は「……もしかして吹っ切れちゃった!?」と思いました。
しかしこれは確信犯でしょうね。『Smells……』期の悪趣味さ加減を更に発展させ、猥雑で鮮やかな退廃芸術の世界に昇華しています。その試みで、改めてマンソンが「社会と良識の敵」であることを世間に知らしめた訳ですから、最高の(自称良識人にとっては最悪の)勝利宣言ですね。


CRADLE OF FILTH - Cruelty and the Beast - Venus in Fear (2009-01-28 18:32:18)

タイトルと曲の短さからして何となく予想はついていたのですが……殺される処女達の悲鳴って予想そのままじゃねぇかっ!! と、おそらくバンドの意図していない笑いをとってしまいました。
いや、でもコンセプトの主題が主題だけに、こういうの入れても間違いではないですよ。


CRADLE OF FILTH - Bitter Suites to Succubi - Born in a Burial Gown ★★★ (2009-01-28 18:21:14)

ダニお得意の早口言葉(?)で突っ走るかと思ったら、サビは低音が効いてちょっと呪術的な響きになっています。
また、「英国ヴァンパイア・メタル」という一部の肩書そのままなPVが笑えるほど最高です。いや、PVによると彼らに十字架は効果ないらしい(笑)ので、ヴァンパイアよりスゴい生き物かも。


CRADLE OF FILTH - Lovecraft & Witch Hearts - Amor e morte (Lycanthropy mix) ★★★ (2009-01-28 18:07:08)

これは一層荘厳で、凶暴性の中の美しさが際立ちますね。本当は「Hallowed…」聴きたさにベスト盤買ったのですが(但し中古屋で比較的安く……)、これも大当たりの一曲でした。


RAMMSTEIN - Reise, Reise - Amerika ★★★ (2009-01-27 05:58:21)

ラムシュタイン布教の際にはこの曲を使わせていただきました。何せサビは一度聴いたら耳から離れませんから、効果有りですよ。
'05年の来日公演でもやってましたが、第二次世界大戦でアメリカに負けた枢軸国2国の人々が「♪Amerika ist wundarbar~」と合唱している光景はなかなか黒いユーモアです。


PLEYMO ★★ (2009-01-27 05:48:00)

英語圏以外でHR/HMというとドイツか北欧が多いので、フランス語勉強してるHR/HMファンからしてみると彼らの存在が嬉しいです。フランス語って英語やドイツ語ほどアクセントの強さがないから、歌ってもあまり凄味が出ないんですよね。悪くいうとどうしても軟弱になってしまう。でもそれでロックやってるからこそ、軟弱だろうと爆発する時は思いっきり爆発したいんだ!! とでもいうようなエネルギーが伝わってきて、そこが好感持てます。


CRADLE OF FILTH - Dusk and Her Embrace - A Gothic Romance (Red Roses for the Devil’s Whore) ★★ (2009-01-27 05:28:48)

「ゴシック・ロマンス」とは『Dusk…』全体を表現するのに相応しいタイトルですね。特に冒頭のオルガンパートの妖艶で美しいこと。しかしそれも、クレイドル史上最もいっちゃってるダニの金切り声により血染めのホラーに……。


MARILYN MANSON - Smells Like Children ★★ (2009-01-26 07:17:00)

強いて言うならこれが一番ジャケが怖くないかな……と、初めてレンタルで聴いたマンソンのアルバムがこれでした。
結果は……一番中身が怖いものを引いてしまいましたね。M1のうようよドロドロしたサウンドの渦が流れてきた時は、何が起こったのか分かりませんでした。
その場にいた父「……何聴いてんだ……?」
私「……いや……このCDかけたはずなんだけど……」
悪趣味三昧の遊び心を理解するまでにはここから更に2年を要しました。あまり初心者向けではないかもしれませんが、カヴァー曲のために聴く価値ありです。「Dope Hat」のリメイク2曲も良いです。あ、聴く状況によっては「Fuck Frankie」ではボリューム下げるのをお忘れなく!
ところで、これの国内盤に載ってる歌詞が間違いまくってるのは何故でしょう。


MARILYN MANSON - Smells Like Children - Sweet Dreams ★★★ (2009-01-26 07:02:57)

曲のドロドロさ具合といいPVといい、「甘い夢」が見る影もなく破壊されちゃってますね。原曲も同様にズタズタにしてますし。
自伝でマンソンが「ぼくたちのバンドを嫌いな人でさえ好きになってしまう曲だ」と書いてありましたが、まさにその通り。というのも私自身、マンソン(というかHR/HM)初心者時代『スメルズ…』の他の曲は怖くて聴けなかったのですが、この曲だけは怖いながらもハマっていたからです。


MARILYN MANSON - The Golden Age of Grotesque - (s)AINT ★★★ (2009-01-26 06:56:14)

マンソン流の危ない言葉遊び満載だし、PVは放送禁止もの。それなのにうっかりすると口ずさんでしまうこのキャッチーさ。嬉しいぐらいのヤバさ加減です。


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) - The Death Song ★★ (2009-01-26 06:51:45)

「死の歌を歌おう 俺達に未来なんてないんだから」
こんなに暗い歌詞がポップに、そしてエネルギーをもって響くあたり、さすがマンソンです。


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) - The Fight Song ★★★ (2009-01-26 05:39:31)

MTVでこの曲のライヴ映像が流れた時、条件反射で拳振り上げてました。でも心の中ではいつだって拳振り上げます。
これは応援歌なんてレベルじゃありません。自分の前に立ちはだかる全てのものとの戦い、あるいは自分自身との戦いの意識を掻き立てる歌です。


RAMMSTEIN - Reise, Reise ★★ (2009-01-26 05:08:00)

既に上で仰られてますが、私個人としても捨て曲なしです。危なさ全開の殺人ソングあり、他国批判ネタあり、泣きあり……とラムシュタインというバンドの魅力を徹底的に堪能出来ます。あと、このアルバムのPVは全部大当たりです。


KMFDM - Nihil - Flesh ★★ (2009-01-26 05:00:22)

KMFDMはレイモンドボーカルの曲が好きです。彼らの音は硬質で無機質さを強調していて、どこか冷めた空気を醸し出しているのですが、レイモンドの声が入ると不思議と粘着質な感じになります。でもこの粘着性が妙に心地いいんです。


KMFDM - Nihil - Juke Joint Jezebel ★★★ (2009-01-26 04:56:19)

レイモンド・ワッツ(英)とサシャ・コニエツコ(独)ということでタイプに英国とジャーマン入れましたが、ジャーマンロック/メタルとは全く違います。
曲調だけとればダンサブルですらあるのに、レイモンドのドス声と歌詞(この人の作詞って基本的に性格悪そうなのばっかなんですよ)でどこか危ない空気が。しかしその対極要素で異常にポップでかっこいい曲が出来てしまいました。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais - Honey and Sulphur ★★★ (2009-01-26 02:14:04)

荘厳なコーラスと、前作で物議を醸したストレートなまでのヘヴィネスとが融合し、見事なまでにかっこよくクレイドル色に染まった曲です。
でもPVはもう一捻り欲しいかな。


CRADLE OF FILTH - Midian - Tortured Soul Asylum ★★ (2009-01-25 23:34:15)

No! No! No! は既に皆さん挙げられてるので、その後の「Midiaaaaaaan!!」の絶叫も昇天するポイントに挙げておきます。あと、キーボードの不吉な旋律が妖しくていいです。
ただ、私のは国内盤なんですが、ボーナストラック入れるならせめてもうちょっと間を入れてほしいですね。この曲の不穏な終わりに浸る時間が欲しい。


CRADLE OF FILTH - Godspeed on the Devil’s Thunder: The Life and Crimes of Gilles de Rais - The Death of Love ★★★ (2009-01-25 22:56:02)

世の中に「失恋ソング」なるものは数あれど、これほど絶望的なものはないでしょう。1つの愛が死ぬのではなく、真っ当な愛情そのものが死に絶えてしまっているんですから。
尊敬し精神的支柱としてきた女性=ジャンヌ・ダルクが魔女として処刑され、ここからジル・ド・レイは英雄から悪魔になり果てる。歌詞にジル・ド・レイから見たジャンヌの聖性が表れているだけに、それぞれの顛末を思うと、キャッチーなはずの女性コーラス(=ジャンヌの言葉だと思います)が恐ろしく悲しく響きます。


CRADLE OF FILTH - Midian ★★ (2009-01-24 02:56:00)

あの『鬼女』のすぐ後に買った(発表されたのも鬼女の後でしたね)ので、初聴時のインパクトは多少劣りましたが、哀愁、メロディーの美しさ、ゴシックの空気は前作以上です。しかも泣きまで入ります。ダニのストーリーテリング(もう歌というレベルじゃありません)も時に凶暴に、時に悲痛になり、見事にこの「聴くホラー(・ロマンス)映画」のドラマ性の核となっています。


CRADLE OF FILTH - Cruelty and the Beast ★★ (2009-01-22 07:57:00)

上記の差はリイシューものの違いなんでしょうか。私が買ったのはボーナストラックなしだったし。後に2枚組のもあると知った時にはちょっとがっかりしましたね。メイデンやヴェノムのカヴァーが入ってるなら早く言ってくれよ!! と誰にともなく文句を言いたくなってしまいました。
とはいえ、ボーナストラックなしでも、このアルバムの素晴らしさには文句つけられません。……あ、1つだけつけられますね。ドラムの軽さ。でもそれを補って余りある出来です。
1曲が長い上にコンセプト・アルバムなので、当初は聴くのにエネルギーが要るなと思ってました。しかし、いざ聴いてみたらとてもキャッチーなことに驚きました。確かに曲展開はドラマティックだし、キーボードとストリングスの使い方は大仰と言ってもいいぐらいですが、メロディが耳に残って仕方ない。しかもエリザベスの残虐性と犯罪の禍々しさのみならず、彼女が抱えていた(であろう)恐れや哀しみまでが表れていて、それはもう恐ろしくも美しい芸術となっています。
そして忘れちゃいけないダニの声!1週間頭から離れませんでしたよ。でもこの躾のなってない犬のごときキャンキャン声が希代のストーリーテラーになってしまうんですからね……本当にとんでもない奴に出会ってしまいました。


SYSTEM OF A DOWN - Mezmerize - B.Y.O.B. ★★★ (2009-01-22 06:36:36)

「システムといえばサージの変態ボーカル」でしたが、この催眠2部作ではダロンのブチ切れ具合も半端じゃなかったです。とりわけ、2部作前半の2番目に当たるこの曲にはしてやられたと思いました。
でもこの曲が作られた背景を思うと、そりゃダロンがあれだけブチ切れて叫ぶよと納得してしまいます。というか、あの冒頭の半ば裏返り声の「Why do they always send the poor?」はダロンだけの叫びじゃないよ。


SYSTEM OF A DOWN - Steal This Album! - Chic ’n’ Stu ★★★ (2009-01-22 06:23:42)

曲のタイプに「変態」と追加したいぐらいです(笑)。
しかし、システムの曲はユーモラスであればあるほど怖くなります。「Advertising causes need therapy」という社会派メッセージと、「Pizza pie」連呼という意味不明なメッセージがいともあっさりと、しかも怪しいグルーヴの中に同居しているのが怖い。そしてこれはシステムにしか表現できない怖さです。


CRADLE OF FILTH - Dusk and Her Embrace ★★ (2009-01-22 03:31:00)

ダニのボーカル聞いてて「……大丈夫か!??」「落ち着け!!」なんて下らないこと言いたくなっちゃったのはこれが初めてですね。既に多くの方が書かれてますが、ホント発狂レベルです。金切り声の凄まじさが群を抜いていて、一番ヒアリング不能。ブックレット読みながら聴いてても歌詞見失うぐらい。この後に『鬼女と野獣』で優れたストーリーテラーと化してるんだから凄い。
音質は荒削りですが、曲構成の素晴らしさ、退廃的で美しい世界観の描き方は現在にもひけをとりません。その中で、抑揚ってものを知らないかの如くブチ切れまくってるダニの声こそ、彼らの初期衝動を最も体現しているものかもしれません。


CRADLE OF FILTH - Bitter Suites to Succubi - Scorched Earth Erotica ★★★ (2009-01-21 07:01:07)

`Darkness'のコーラスが癖になります。
PVはクレイドルの作品中1,2を争うヤバさですね。グロ度で言ったら間違いなく1位。修正版でも人によっては毒気にやられるかも。しかし、このPVのB級スプラッターなノリはちょっとクレイドルらしくない気も……と思ったら、ダニが主演したネット映画の断片映像だったんですね。
修正:
上に「Darkness」と書きましたが、どう聴いてもこのコーラスは「Dominus」と歌ってるように思えます。歌詞サイトの間違いなのか、私の耳が間違ってるのか……。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - I Don’t Like the Drugs (but the Drugs Like Me) ★★★ (2009-01-20 03:23:54)

タイトルからしてインパクトとアイロニーが炸裂しているのに、「俺はドラッグを好きじゃない/でもドラッグが俺を好きなんだ」なんてキャッチーなコーラス繰り返された日には頭に刷り込むなって方が無理です。
尚、マンソンを知らない友人達を最もビビらせたPVが実はこれでした。いわく「目が異常にでかい人間が怖い」。


MARILYN MANSON - Portrait of an American Family - Lunchbox ★★★ (2009-01-20 03:15:07)

オリジナルは「ビッグなロックンロールスターになってやる」という愚直なまでの初期衝動に満ちているのが魅力。
ライヴ盤は音もボーカルも断然良くなってるのはもちろん、本当にビッグなロックンロールスターになっても「ビッグになりたい/そうしたら誰も俺をバカにしない」という叫びがどこまでもかっこいいのが魅力です。


MARILYN MANSON - The Last Tour on Earth - Antichrist Superstar ★★★ (2009-01-20 03:06:26)

原曲のおどろおどろしさも良いですが、私はライヴ盤の方が好きです。観客の歓声が入った方が、自らの嫌うファシズムを自らのライヴで体現するマンソンのアイロニーが効果的になっていると思います。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - The Last Day on Earth ★★ (2009-01-20 02:59:02)

「I'm so empty here without you」……地球最後の日に発せられたこの言葉は、絶望的なまでに悲しく美しいです。
ライヴアルバムのアコースティック版は、キーボードパートがよりきれいに響いてます。


MARILYN MANSON - Resident Evil - Soundtrack - The Fight Song(slipknot Remix) (2009-01-20 02:52:46)

サビのフレーズを切り取って「God Doesn't Exist」にしちゃって、しかもそれをリピートしてるあたり、良い意味で悪趣味な遊び心を感じました。


MARILYN MANSON - Mechanical Animals - Disassociative ★★ (2009-01-20 02:49:00)

「Dead Astronaut In Space」アルバム全体を覆う空虚と孤独が、このフレーズに集約されています。


MARILYN MANSON - Antichrist Superstar - Tourniquet ★★★ (2009-01-20 02:42:30)

おぞましくも物悲しい。というか、おぞましさの中に見つけられた儚さと美しさがあります。このPVは「虫嫌いにはキツい」との話を事前に聞いて恐る恐る観たのですが、たちまち屈指の好きな作品になりました。


CRADLE OF FILTH - Midian - Her Ghost in the Fog ★★★ (2009-01-19 17:52:49)

クレイドル聴いた当初は、まさかダニのボーカルで泣けるとは思いませんでした。それを覆したのがこの曲です。特に「Dawn discovered Her there……」のところから。あの“Come back to Me"の叫びは本当に悲痛で、思い出しただけでも泣けてきます。
尚、PVはティム・バートンの影響が濃いように思えたので、バートンファンとしては嬉しいところです。


AVENGED SEVENFOLD - Avenged Sevenfold - A Little Piece of Heaven ★★★ (2009-01-16 02:16:56)

ドラマティックでいてキャッチー、そして至高のラブストーリーです。血みどろだけど。


MARILYN MANSON - Holy Wood (In the Shadow of the Valley of Death) - The Nobodies ★★★ (2009-01-15 05:24:14)

最もマンソンに傾倒していた高校時代(今も傾倒してますが)にこの曲を聴いて、自分は本当に何にもなれない人間(=Nobodies)なのだと思い知りました。
しかし、その思いが不思議と絶望ばかりに繋がらず、むしろゴミのまま生き残ってやりたいという不思議な闘争心が湧きます。「大丈夫だよ」という応援歌よりも、「大丈夫な訳がねぇ!!」という叫びの方がよりリアルに響き(とりわけ自分みたいなネガティヴな人間の場合)、鬱屈を得体のしれない力に昇華できるのかもしれません。マンソンが語るところの「自己パワーの行使」というやつでしょうか。
救いようがないはずなのに、聴くたびに救われる思いです。


CRADLE OF FILTH - Peace Through Superior Firepower ★★ (2009-01-11 23:18:00)

'05年発売(国内盤は'06年)のパリでのライヴを収録したDVDです。
「ダニの声が劣った」「ダニが太った」等のネガティヴな意見を事前によく聞いていたのですが、蓋を開けてみればとんでもなく質の高いライヴでした。幕開けに「Gilded Cunt」持ってきて、高音ダニシャウトで「Cunt!!!」連発ってあたりでもう最高です。ガーゴイルに扮したダンサーが出てきたり、妙に手作り感溢れる巨人が出てきたりと視覚的にも楽しく、その場でステージを観ている気になりました。もちろん実力の高いクレイドルのこと、それらがただの演出で終わらないばかりか、それぐらい派手にやってこそ彼らと思わせてくれます。
ただ一言言わせてもらうと、「Nymphetamine」でサラがリヴのパートを歌うのはちと無理があったかなと。もちろんクレイドルにおけるサラの貢献度はとても高いんですが、原曲にあったイノセンスは残念ながら出ませんでした。それでも好きな曲なので、来日した際には是非歌って戴きたいです。
尚、ダニの声ですが、確かに中盤に高音域が細くなって「喉大丈夫かーー??!!」な瞬間もありましたが、あれで劣ったとは思えません。体形に関しては……残念ながら否定できません(笑)。シースルーな服を着ちゃってるだけに、腹がだらしないのがバレてます。でも親バカならぬファンバカで、それすらプクプクしてて可愛く見えてしまいました。
この他にPVやフォト集やサイン会の模様が収録されてますが、必見なのはスタジオやツアーの模様を映したドキュメンタリーです。
……何なんだ彼らのいい齢こいたクソガキぶりは。合間合間にアホみたいな映像挟んでくるし、そうでなくても仲間内でふざけまくってます。インタビューでは真面目に語るダニも、メンバーやクルーといると完全に悪ガキです。
もう大好きですよ、こういうインテリジェントなバカって。


CRADLE OF FILTH - Midian - Lord Abortion ★★★ (2009-01-07 02:39:24)

まず冒頭のストリングスとピアノに惹きこまれ、次いでダニの金切り声とグロウル混じりの絶叫にしてやられ、中盤の重々しいストリングスで更にハマり、トドメが「Aah,aah,aah」でした。
ライヴ盤だと、この時の声が声帯ブチ切れ寸前ってぐらい甲高くて、そちらもかなり好きです。あと冒頭のゴボゴボ声(表現悪くてすみません)も。聴き比べると楽しいです。


CRADLE OF FILTH - Cruelty and the Beast - Cruelty Brought Thee Orchids ★★★ (2008-12-12 02:13:36)

ダークなテーマかつ凄まじいブラストビート、加えてあの狂気のダニシャウト、それなのにかつてない感動を覚えるのはドラマティックな曲展開のせいでしょうか。この一曲だけでもクレイドルに出会えたことが嬉しくて仕方ありません。