1985年1枚目。 歌メロシンセポップ。 楽曲の良さはもちろんだが、モートン・ハルケットの低音、ファルセットが素晴らしい。 プロデューサーはトニー・マンスフィールドだが、アラン・ターニーによって再プロデュースされた、"Take on Me"、"The Sun Always Shines on T.V."が中心。 "Living a Boy's Adventure Tale"、"Here I Stand and Face the Rain"も北欧ムードなのか、面白い。
1982年1枚目。 プログレポップの名盤。他に無い。 ジョン・ウェットン、ジェフ・ダウンズが名曲を生み出すことになるが、そこにスティーブ・ハウのギターが絡んだ時に難解さや深みが加えられる。フリカケ程度のプログレ感が一般受けを誘ったと言える。私もそうだった。 後半のハウが作曲に絡む"Without You"、"Cutting It Fine"、"Here Comes the Feeling"は5分以上になってくるが、起伏、ドラマ性があって非常に面白い。 1枚目にしてこれだけの事をやれるのは、流石、渡り鳥。
2014年13枚目(ジョン・ウェットン在籍7枚目、再結成4枚目)。 ウェットンの声で安心する、熟練のメロディアス・ロック。 Icon化が懸念されたが、「XXX」の続きに感じた。セルフプロデュースの為か、音はもう一息と言ったところ。スティーブ・ハウのギターが無いので、不思議感も無くなった。 サム・クールソンのギターは作品に溶け込んでいた。やり過ぎ手前ぐらいまで弾かせて欲しかった。もう少しロックさせないと、流れてしまう。 アグレッシブな部分は、ほぼ無い。何せ荘厳だからです。 "Gravitas"、"Heaven Help Me Now"が気に入った。結構聞いてます。過去の"I Would Die For You"こそハウが深みを与えられたかも。やるなら「Omega」だよね。
1993年3枚目。 ハードロック色のパワー・ポップ。 時代の流れか、2ndとは異なるダークさ、ちょいヘヴィ感を足してきた。いつものパワー・ポップも満載だ。レコーディング時期で曲、サウンドにバラつきがあり、仕上げでもう少しまとめて欲しかったが、私は良しとしている。 "Mary Anne Lost Her Baby"は尋常ではない、驚かされた。 Enuff Z'Nuffの奇跡は、ソングライター・チームとデレク・フリーゴ(ギター)が出会った事だ。
1989年1枚目。 ハードロック色のパワー・ポップ。 メロディアス、かつ得意の浮遊感サウンド。デレク・フリーゴ(ギター)が弾きまくっていてハードロックしてる。前半はメジャー向け、"For Now"、"I Could Never Be Without You"など後半こそ味がある。 1stからクオリティー高い、ここから2nd「Strength」へ行くところが深い。