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usanekoさんが同意した発言一覧 1-21
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BLIND GUARDIAN - Imaginations From the Other Side

間違いなくこれが彼らの最高到達点でしょう。曲単位ではともかくアルバム全体のまとまりとして。3rdの全編疾走も良いけど、4thからこのアルバムにかけて、彼らはスピードにたよらずとも、メロディの良さ、リフの良さ、展開の格好良さ、荒々しいメインVoにからむクリアで滑らかなクワイヤと骨太な掛け声、クラシックやオペラ、民族音楽を絶妙に取り入れたアレンジの良さとそれに負けない楽曲のHMとしての格好良さ、などによって圧倒する、ジャーマンを超越した独創的なバンドになりました。個人的には終盤が少し弱いけど、彼らのどのアルバムもはっきりいって捨て曲が何曲かある中、このアルバムはトータルで完成度が高いです。特にタイトルチューンと「THE SCRIPT FOR MY REQUIEM」はこのバンドのHMとしての最高曲。これ以降の彼らは個人的に何か違う気がして、曲単位では好きな曲もあるのにアルバム単位として、バンド全体としてのめりこむことが出来ません。多分アレンジ能力や構成力や演奏能力はどんどん高くなっていってるのですが、「曲本来の良さ」というのはある段階までいくと、それ以上良くならず失速・停滞している気がします。僕はこの現象はいかなるバンドにも起こって、そこから新たな飛躍を迎えるには何かを捨て去り新たな要素を加えるしかないと思っており、それが最高傑作を作った後にメンバーチェンジや音楽性の大転換をするバンドが多い原因でしょう。彼らは周知の通りメンバーの結束が強いバンドなので、メンバー交代は殆ど考えられず、次のアルバムは音楽性をよりドラマティックに荘厳にし、クラシック・オペラ・民族音楽要素を高め、HM色をその分減らしたりとか、あるいは最新作ではもう一度3rdみたいな疾走感を取り戻したりとか、試行錯誤期にあるのが現在の彼らじゃないかと。早く新しい道を見つけられればと思います。

YOSI ★★ (2002-03-30 16:01:00)


BLIND GUARDIAN - Imaginations From the Other Side

個人的には、彼らの最高傑作は「SOMEWHERE FAR BEYOND」だと思っているが、その次の作品である本作もなかなかの名盤である。基本的に前作の延長線上にある作品なんだけど、曲の展開がより複雑になっている。特にタイトル・チューンの作り込みは凄い!ドラムまでを含めた音の絡み合いが、今まで以上に濃密だ。それは他の曲でも同じ事が言える。確かにアルバム全体の勢いやパワーは落ちたけど、それは「ドラムの変化」によるところが大きいんじゃないかな。今までは、どちらかというとパワー&スピード重視で、「リズムを刻む為」に叩いていた感があるが(これもかなり好きだけど)、本作ではドラムで「メロディーを奏でる為」に叩いているように思う。タメを効かせ、緩急をしっかりつけたそのドラミングは、それまでの作品と比べて物凄く進歩していると言えそうだ。とっつきにくくなった印象もあるけど、「I'M ALIVE」「THE SCRIPT FOR MY REQUIEM」といった激烈スピード・チューンも盛り込まれてるし、従来の魅力を失ってしまった訳じゃない。独特のクワイヤ・コーラスも(これもまた良く練られている)、惜しげもなく使われる美旋律も健在だ。理解するのに少し時間のかかるアルバムではあるけど、聴く度に発見のある、素晴らしいアルバムだ。

KOZY ★★ (2002-08-18 22:00:00)


ENUFF Z'NUFF - Strength

捨て曲無し。
耳に残るメロディ満載。
'91年という発表当時は、そろそろHM/HR勢には厳しくなってくる頃なのだが、非常に良く頑張っている。
個人的に最も気に入った楽曲は11曲目の「BLUE ISLAND」。サビのメロディがたまらなく良い。アメリカン・ハード・ポップの良心をここに見いだしたといっても過言ではなかろう。
余談だが、歌詞は結構暗い。別れの歌が多いし。
でも、結婚して子供が出来るとわかるが、なかなか「相手に対する愛情が冷めた」という理由だけで別れられないのが実際だと思う。結構ハードな喧嘩を妻と繰り広げ、「てめえとはもう離婚だ!!」と怒鳴ることがしばしばあり、言っている時は8割以上本気で言っているのだが、やっぱり別れられない。そういう意味で「子は鎹(かすがい)」という言葉は現代にも生きている。
っていうか、いくら喧嘩をしようが変わらないものというのも存在している。
今、思いっきり怒鳴りあえるのは、考えてみれば妻(ヤツ)だけだからな。
でも、全く喧嘩することの無い伴侶にも憧れていたりして(笑)。
すいません。音楽に無関係の話で(苦笑)。

クーカイ ★★ (2005-08-07 22:06:00)


ENUFF Z'NUFF - Strength

なぜコレがズナフの最高傑作かと言うと、単に廃盤でプレミアがついていたことだけではない。ズバリ、タイトル通りSTRONGなのである。特に、若い人達知らないと思うけどサッカリンみたいに甘すぎると評された1st‐実際はそんな甘くもないのだが‐と聴き比べてみるとよ~くわかる。醤油味の加わった甘辛、甘露煮のコッテリ味とでも言うのかな。BEATLESを敬愛する奴らが作り上げた世界は、結果的にむしろTHE DOORSに近い。90年代オルタナの台頭に抗し得る数少ない作品だったけど売れなかったんだね。METALLICAとNIRVANAだけが注目されて終わった91年という年が恨めしく思える…。

MK-OVERDRIVE ★★★ (2005-09-25 03:17:00)


ENUFF Z'NUFF - Strength

ビートルズ、特にジョンレノンのヘヴィメタルヴァージョンというのが
一番的を得た評価だと思う。
チープトリックとの比較はイナフにとっては、可愛そうだ。イナフの
精神性、音楽に対する感情移入は、レノンのそれに近い。
半音階の多用と揶揄されたが、その独特なメロディは、やみつきになる。
この2ndが名盤たる所以は、レノンのメロディに、ヘヴィメタリックな
ギターが、惜しげもなく載るところにある。
私が高校生当時、ビートルズに夢中になったが、特に今でも泣かせてくるのが、
ストロベリーフィールズと、レヴォリューションだ。
イナフは、この世界観を極限まで高めている。
リリアンアクスも、メロディの質こそ違え、同じような世界観をもっていたが、
このSTRENGTHは、ビートルズの本質が、ヘヴィメタルに通じることを明確に
示してくれた。
自分の長いHM/HR歴のなかで、ビートルズも重要な位置を示していることを
この作品を聴いて確認できた。
誤解を恐れずに言えば、本作の良さが分からなければ、HM/HRの本当の良さは
分からない。
未だに、本作と共に心中してもよいと思わせる、それほどの完成度を誇る。

cozy_ima ★★ (2006-08-22 23:59:00)


ENUFF Z'NUFF - Strength

単調??
このアルバム14歳からずっと聴いてるけど・・・全くあきない。
背景の暗さが余計にいい味出してる。
曲も全てが絶品だけど、ドニーの歌い回しが最高に好き。
因みにヴァイオリンはデレクのパパのジョニー・フリーゴだよ。

逆に歳と共により好きになったぞ。
Youtubeでドイツ人に教えたら気に入ったってアルバム買ってた。
イギリスやイタリアのファンは意外と多いね。
本国じゃシカゴのみって感じなのに・・・(>_<)
デレクのファンも意外と多い。

今は輸入盤も再発、国内盤はタワレコオンリー?で再発(限定)
メロハーよりハードポップの方がしっくりくるね。

モンプチゴールド ★★★ (2013-04-29 21:39:03)


FIREHOUSE - Firehouse

BON JOVIが見いだしたバンドの1STはみんな当たっているが中でも驚異的な完成度をほこるのがこのアルバム。まず剛と柔のバランスが取れた見事な音づくりが凄い。特にギターの音響とドラムのスネアの生の響きが非常に鮮明なのに驚かされる。ビルのプレイは若さあふれるという感じで好感がもてる。プロデューサーのデイヴィッド・プラターは後にDREAM THEATERの2NDも手がけているがまさに職人芸である。
ボクはHEART IS WHERE THE HOME ISとOVERNIGHT SENSATIONとHELPLESSが特に好き。ただあのジャケット内のメンバー写真はどうかと思うが…。

T-MIRAGE ★★ (2004-01-24 13:45:00)


FIREHOUSE - Firehouse 3

時代性の影響を受け、サウンドは1st・2ndと少し違っている。しかし、彼らの有能なソングライターとしての実力は、お得意のバラード路線の⑤や⑩で確認する事が出来る。
敢えて少し路線を変えた事は明確で、この後の作品からはらしさが加速度を増して失われていくのである......。僕は意外に②が一番好きで、この曲を中心に当時は聞いていた。結局彼らは、この路線に近い形に修正を試みるが、残念ながら初期のレベルまでは完成度として到達していない。けどバラードを作らせたら、このバンド天下一品である....。

ヤング・ラジオ ★★ (2005-09-03 23:02:00)


LIONSHEART - Lionsheart

ある意味究極の一発屋。(実際には2nd以降アルバムは存在しますが・・)
この1stのメンバー・ラインナップでバンドが存続していたなら ~
今のメタルの歴史変わってたんじゃないのかな ? と想像してしまう程に珠玉の名作です。
誤解を恐れずに言えば、内容はまさに90年代の「サーペンス・アルバス」的な作品だと思います。(勿論、セールスの方は全く敵わないでしょうが・・・)
様式美とヘヴィネスを兼ね備えたギター ! 声量と迫力豊かなボーカル !! 「コテコテ」のブリティッシュHRサウンド !!!
アルバム発表時はグランジ全盛でしたが・・・
当時このアルバムを初めて聴いた時、HM/HRを聴いてきて本当に良かったと心の底から思うコトが出来ました。

鉄鉢 ★★ (2005-05-12 19:10:00)


LIONSHEART - Lionsheart

LIONSHEARTの魅力の捕らえ方は、私と一般リスナーの間で
ズレがあると、ここの一連の書き込みを見て思った。
まず、LIONSHEARTは、特にこのアルバムに収められている
数多くのナンバーは、私が思い描いている、ブリティッシュ
ハードロックの究極の理想形である。
その理想を端的に表している曲は、
Had Enough、World Of Pain、So Cold、Portrait
その他のナンバーが悪いと言っているわけではない。
上記以外も非常に魅力的だが、それ以上に上記ナンバーは
私がこれまで捜し求めても求めることのできなかった、
これぞブリティッシュ!という感性で溢れかえっている。
しかし現実は厳しい。リスナーがLIONSHEART求めたものと、
メンバーが求めた音楽的方向性は、ある意味非常に乖離して
いたように思う。
その根拠となるものが、Going Downのカバーだと思う。
多くの人は、なぜこのようなつまらないナンバーを
わざわざカバーしたのか、理解に苦しむと思う。
今あらためてライナーノーツを読むと、伊藤氏が私と
似たような感覚を持っていたことが分かる。
しかし、時代は、一般リスナーは、LIONSHEARTに違った思い、
期待感を抱いた。
それが結果として、2nd以降の作品の、あまりの過少評価
につながってしまった。
この1stで激しく主張したブリティッシュテイストは、
ソングライターは変わったが、確実に2ndにも継承されている。
ハードロックに何を求めるかで、LIONSHEARTの評価は
同じく高いものであっても、天と地ほどの違いが出てくる。
私がハードロックに求めるものは、かっこよさ、これ以外
にない。

cozy_ima ★★ (2006-07-01 15:38:00)


PRINCESS PRINCESS

プリンセス・プリンセス。
日本における女性のみで構成されたバンドの先駆者であり、
後々のシーンに与えた影響も大きいのではないでしょうか??
奥居香さんのハスキーで独特なボーカルと
安定性のあるリズム隊、キャッチーなメロディ。
HR/HMに漬かった今聴いても
不変の感動を与えてくれるバンドだと思っています☆
ポップというよりもロックバンドだと思うので登録させてもらいました。
かくいう僕は解散後に彼女達の存在を知りました…(おそっ)

康介 ★★ (2004-02-15 02:59:00)


PRINCESS PRINCESS - TELEPORTATION

ガールズバンドと言うと、殆どの人がこういうサウンドを思い浮かべるであろう1st。
ツインG+Key編成(あ、良く見るとCOBと一緒だ)なため、Gの目立つパワフルな曲もKeyで彩るポップな曲もそつなくこなしてます。
個人的には、エッジの効いたギターと爽やかキーボードの組み合わせが見事な「恋はバランス」と透明感のあるサウンドがクールな印象の「ヒプノタイズド」あたりがオススメ。
Mとか世界で一番~とかしか知らずに聴いたので,「こんな曲もやってたんだ」とビックリしました。
ハードポップ系が好きな人には結構受けがいいかも。

MACHINE HEART ★★ (2009-12-18 00:14:00)


REBECCA - Rebecca IV ~maybe Tomorrow~ - Friends

1985年、中山ヒデ、河合美智子、香坂みゆきの「ハーフポテトな俺たち」(日本テレビ)のエンディング・テーマ。
永遠に色褪せないであろう佳品。
で、14年後の1999年、野島伸司脚本のドラマ「リップスティック」(フジテレビ)の主題歌として再度、起用。
同時期、中山ヒデが司会の一人を務める「THE 夜もヒッパレ」(日本テレビ)のレギュラーとしてNOKKOが参加、そのうえゲストに香坂みゆきと河合美智子も登場!で関係者4名勢ぞろいという回がありまして...
「何がそんなに感動なの?」という妻の冷静な視線を受けながらヒトリ感涙にむせびておりました。
そうしたらですね、やってくれましたバウバウ松村!
4名と絡めて「ハーフポテトな俺たち」&"FIRENDS"に言及してくれたのです!
その一言でさらに涙が溢れましたよ。
そんなわけで、1985年に10代半ばから20代はじめな人には、忘れられない1曲なんじゃないかと...

デルモンテ古呉 ★★★ (2005-10-22 09:32:58)


TEN - Ten

ブリティッシュ・ロックの薫り高い、ドラマティックな美旋律が売り。
哀愁漂うメロディアス・ハード・ポップです。
(例えばFWのトミー・ハートみたいな絶唱系の)「熱さ」「激しさ」はあまり感じられないかもしれないけど、落ち着いた(醒めた ?)雰囲気で甘くムーディに歌い上げるゲイリー・ヒューズのヴォーカルは秀逸です。
(こういう風に「しっとり」聴かせる歌唱法も味があるし、実際結構テクが必要というか難しいんじゃあないでしょうか)
ヴィニー・バーンズのギターも、適度なハードさと「泣き」の情感のバランスが絶妙で◎。さり気無く聴き手の心のツボを押さえるイイ仕事してます。
この手のジャンルが好きな人にはオススメの一品。
華美な派手さは抑え目だけど、カタルシス的癒しの効用抜群(特にバラードが)の優れたHR作品です。

鉄鉢 ★★ (2006-11-07 00:03:00)


TEN - Ten

今日中古屋で全くHRを知らない若者が適当にCDを選ぼうとしていたのを見て、思わずこのアルバムを手に取ったとき、話しかけずにいられなかったです。

で、家に帰って聴き直してみて、やっぱススめて良かったなと実感(笑)

ゲイリーヒューズの声があんまり好きではないって人も居るかと思いますが、
このアルバムを他の誰に歌わせれば良いですか?

僕が思うにこの声でなければ(この作品に限っては)、駄目だと思います。
HR/HM系のボーカルはハイキーボイスが当たり前ですが
(自分もその方が好きだが)、
このアルバムは以後の作品よりハードポップ、AOR寄りの楽曲が多いため、
見事にこの優しい歌声がハマっています。
当時はこの低い声が逆に新鮮だったのを思い出します。
以後の作品では少々無理が出てきて苦しいですね。

冒頭の1曲目だけが唯一イマイチですが、
その後の展開は文句の付け所がありません。
ヴィニーバーンズのギターも情感たっぷりで、
実に心を揺さぶるものがあります。

昔は夜このアルバムを聴いては泣きました。
リリースから15年が経ちますが、今でも全く色褪せていないばかりか、
心に染み入る泣けるメロディアスハード系の作品は、
これ以後~現在までどれだけ発表されたでしょうか?


メロハー好きにとっては絶対に外せない名盤であることは間違いないです。

タケ坊 ★★★ (2011-04-28 21:50:09)


YES - Anderson, Bruford, Wakeman, Howe

スクワイアのいない寂しさと、黄金メンツの揃った楽しみを味わえるアルバム。
でもT・レヴィンが頑張ってるからいいやという気分にさせてくれる良作。
全体的にエレクトリック感(←なんと表現したらいいのか俺の語彙不足により難しい)が漂い、ポップで妙に軽い感じ。YESにしては、クリスらしさがない(当たり前の話だが)。だども、そこがいいんだよな。
クオリティが高い上に、アンダーソン的ないろんな音にチャレンジしてみる意欲が感じられる。
意欲が上滑りせず、うまく表現できている。
結構、危機やこわれものとかと感じが違うのに、多くのYESファンが正当なYESと同格に扱っているのは不思議な感じ。90125は認めていない人も多いのに(ちょっと皮肉かましてみました)。
表題者4人が過不足なく目立った音を出しており、当人たちの満足感も高いのではなかろうか?
スクワイアはこの作品をどう思っているのかな?ゼヒ知りたい。

Ken ★★ (2003-12-20 00:07:00)


YES - Anderson, Bruford, Wakeman, Howe

 はっきり言いますが(書きますが)、YESの作品としてなら本作は高い評価をできません。
 何故か。
 私は、YESの傑作が持つ魅力は、どうにも腑分け出来ない、カオスな状態にあるポップセンス、極めて高度な演奏技術、今にも砕けて粉々になってしまいそうなスリルにあると感じているからです。
 本作はとても質が高い。普通のテクニカル・ロックの中では最高峰にあると思う。私は正直大好きです。
 しかし、腑分けが可能です。収まりが良すぎて、プログレッシヴ・ロックとしてはちょっといただけない。
 私は最盛期のYESの魅力は、楽曲が今にもバラバラに分解しそうな状態で、奇跡的にあり得ないほど完全な姿を保っている刹那的な美しさにあると思う。そして、それがプログレッシヴ・ロックの一つの理想形だったのだと考えます。そういう意味で、本作は昔の自分たちを模写している姿が透けて見えます。
 でも、本作はYESではないのだから良いのです。「ABWH」であり、かなめである「S」が抜けてますから。YESの作品なら80点台ですが、テクニカル・ロック作としてなら90点台の名作だと思います。

帰ってきたクーカイ ★★★ (2013-04-14 18:53:28)


筋肉少女帯 - 80年代の筋肉少女帯

筋肉少女帯が80年代に残したライブ音源、レア音源をCD化したものである。98年発表。全15曲。
(内訳 曲 11曲 M.C.4曲)
内容は若き日の血潮を飛び散らせるほどエネルギーに溢れた筋少の姿を知ることができる。
①では三柴理のクラシカルなキーボードを堪能できるし、④ではサポートGt.だった横関敦が参加している貴重な音源で、横関ならではのアレンジが加えられているのが特徴だ。
⑤は未発表バージョン、⑧は80年代バージョンの「幻」音源。おどろおどろしいオーラをまとっていて少々不気味だ。
⑩は空手バカボンの楽曲を筋少がカバー。元々大槻と内田が参加していたのである種セルフカバーと言えなくもない。
⑮はインストゥルメンタルのアレンジ。歌詞なしでもいけるんではないかと思わせるほど壮大。アルバムを締めくくるにふさわしいナンバーだ。
以上挙げたように、この作品は非常に玄人好みの、いわゆる「コアなファン」向けのコレクターアイテムである。入手は困難に近く、見つけたらすぐ買うことをオススメする。
なお、筋肉少女帯はこのアルバムを最後に、橘高、大槻の脱退により、活動を「凍結」し、長きに渡る冬眠へと入ってしまうのであった・・・。

神鳥 ★★★ (2013-06-01 18:50:53)


筋肉少女帯 - SISTER STRAWBERRY

衝撃(笑撃)の1st『仏陀L』の後、前作リリース前に突然脱退した関口博史(Guitars)と美濃介(Drums,Percussion)の穴を太田明(Drums)と横関敦(ElectricGuitar:ヘルプ参加)という前任者より遥かにテクニカルで人間離れした(褒めているのである)二人が埋めて制作された三柴江戸蔵(Keyboard,Synthesizer,Organ,Chorus)を擁する編成でのラストアルバム。
どの曲も大好きなのだが、私は「マタンゴ」「キノコパワー」「夜歩く」「いくじなし」を推す。元々持ち合わせていたテクニカルさが横関さんと三柴さんを初めとする5人の変態的テクニックを纏い、究極の芸術作品へと昇華された本作は言うまでもなく「最高!」の一語に尽きる。ロックファンなら一度は聴かなきゃヤバイ!

TBR ★★ (2004-11-18 15:24:00)


聖飢魔II - メフィストフェレスの肖像

そうです、この大教典(アルバム)の後、聖飢魔Ⅱは名作を連発しまくります。
ベストを含み、以降発布された大教典は残らず名作と呼んで差し支えない。
多くの信者がそうであったように、自分もこの大教典を知る前は暫く彼らから離れていた。
しかしこの大教典をきっかけにまた熱狂的な信者になってしまった。
曲が良くて、演奏が上手く、トークもいけるBANDが他にどこに存在するのだ!
総合的にみると聖飢魔Ⅱを越えるHMバンドは今もって日本に出現していない
とまで考えさせられる、彼らの音楽的復活の狼煙を上げた一枚です。
オリジナル大教典を全部持っているコアな信者には銅盤をオススメします。

ドゴスギア ★★ (2007-10-01 11:52:00)


聖飢魔II - メフィストフェレスの肖像

徹底的にヘヴィでアグレッシブな『恐怖のレストラン』発表したかと思えば、珍作『PONK!』でファンを引っ繰り返らせたりと、
イマイチ方向性の定まらない活動を繰り広げてきた聖飢魔Ⅱが、いよいよ間近に迫った1999年を意識してか(?)、
再び、彼ららしいデーモニックな風格漂う、王道HM路線へと軌道修正を図って制作した、'96年発表の9thアルバム。
バンドの代表曲“地獄の皇太子"にオマージュを捧げた①で幕を開ける本編の構成や、聖飢魔Ⅱの創始者・ダミアン浜田、
ジェイル大橋(G)といった、バンド初期の構成員がアルバム制作に関わっている事からも、
原点回帰の姿勢は明らかで、特に、ダミアン浜田が作詞・作曲を手掛けた②⑤⑥は、ダークな歌詞世界といい、
妖しく叙情的、かつドラマティックなメロディといい、1stや2ndの頃を思わせる内容に仕上がっていて、
初期・聖飢魔Ⅱの様式美HM路線を愛する我が身には、聴いていて思わず頬が緩むというもの。
だが、何より特筆すべきは、現メンバーが手掛けた楽曲が、ダミアンの楽曲の完成度を完全に上回っているという点で、
良くも悪くもマイナーな雰囲気漂うダミアンのそれらに比べ、現メンバーの手による楽曲は、本編のハイライトたる名曲①や、
パワフルに疾走する③、ムーディでメロウな④、ギャロップするリズムが勇壮さを煽る⑩を筆頭に、メジャー・アクト然とした
堂々たる貫禄と洗練を感じさせ、もはや聖飢魔Ⅱというバンドが、完全にダミアンの影響下から脱して、独自の個性を確立している事を
今更ながら実感させてくれます。(勿論、声域/声量/表現力の兼ね備えた、デーモン小暮のVoの素晴しさも相変わらず)
最初から最後まで、アルバム全編、捨て曲は一切なし。個人的に、ここまで楽曲が粒揃いなのは、
2nd『THE END OF CENTURY』以来ではないかと思う。聖飢魔Ⅱ入門編として、まさに打ってつけの1枚と言える名盤。

火薬バカ一代 ★★ (2008-08-17 18:08:00)