TRIBE OF GYPSIESに"THINKING OF YOU"というウルトラ名曲があります。 何が名曲たらしめているかと言いますと、 ロイ・Zが一音一音に丁寧に丁寧に感情を込めて弾くソロなのです。 この曲もかの曲と同じような香りがします。 ギター人間国宝に、ゲイリー・ムーアとデイブ・メニケッティ、 そしてこのロイ・Zを数えたいと思います。
“Holy Diver"、“Don't Talk to Strangers"、“Rainbow In The Dark"。 この3曲が非常に光っております。次点に“Stand Up And Shout"。 DIOのイメージがいつまでたってもここに帰着する事実を見ても、 内容に隙があろうとも、これこそDIOに求められるべきものなのでは。 「DIAMONDS」を聴けば本作は・・・という突っ込みもあながち間違っては・・・などとは、 口が裂けても言いませんよ。
バンドとしての連帯感が強まったと見るか、所詮ロブのソロなのに遠慮がちと見るか、 重きに重点を絞って焦点が定まったと見るか、疾走感・爽快感が欠如したと見るか。 その人の感性でどのようにも取れるのは幅が広い反面、絶対的な説得力不足とも言えたり。 せめて"INTO THE PIT"や"NAILED TO THE GUN"、もしくは"VICIOUS"のようなキラーチューンがあればもっと評価が上がるだろうに。 速い曲とハイトーンはどっかに置いてきちゃいました。 TWOを「だるい」と思う人にはお勧めできませんが、我慢して聴いてみると結構面白いかも??? まあ、実験作かな。