「残虐王」二枚目。相変わらずイカレてますw ただ、印象はずいぶん違う。 音が結構クリアになった。まあ、あくまで前作と比べればだけどね。 そして曲の数が半減。まあ、あくまで前作と違って3~4分台の曲が多いからだけどね。 作曲の無理やり感もないです。ゴアグラインドからデスメタルになった感じ。 まあ、とりあえず「Exhume To Consume」とか「Reek Of Putrifaction」とか聴けば、デスメタラー狂喜乱舞でしょう。名盤。
前作とは打って変わってしまったアルバム。だがそれがいい サタニックなスラッシュメタルだった前作も、まさにオリジナリティ溢れまくりで当然よかったんだけど、本作は完全に独自路線へ進んでます。 いくつも入れ替わるリフ・ワークや、不意に乱入してくるシンフォニー、不釣合いにドライヴ感満載のドラム、吐き捨てに混じって登場する「泣き」のボーカルなど、まさに予測不可能。定型化されたプログレ・メタルよりよっぽどアイデアが豊富じゃないか。こういうのをプログレッシブって言うんじゃないのかな……。 曲ごとの個性もしっかり確立されているし、まさにトータルで聴くべきアルバム。中でも「Mesmerized」「Sorrows Of The Moon」が◎。
何というか、「Into The Pandemonium」のころのアヴァンギャルドさを初期のころのスラッシュメタル風に再解釈して、ドゥームやハードコアやインダストリアルのエッセンスを加えて、さらにサウンド・プロダクションを尖らせて仕上げてみました……みたいな感じ。 ボーカルは2NDのころから決して上手いとは言いがたいんだが、独特の旨みというか、聴けば聴くほどに耳に「残る」。リフは陰鬱な暗さに満ち、重々しい進行をサポート。ドラムは余計な手数足数をそぎ落とし、暗黒テイストの補助に徹する。 全ての器楽陣とボーカルが一体となって作り出された、まさに「怪作」。ゴシックメタルなど歯牙にもかけない病的な何かがここにはあります。 どの曲も名曲ですが、中でも「A Dying God Coming Into Human Flesh」が強烈すぎる。
「ザ・ぐおんぐおん・バンド(笑)」Earthの再始動アルバム。4THアルバムです。正式メンバーはお馴染みディラン・カールソン(Gt)と女性ドラマーのアドリエンヌ・デイヴィスの二名。 ノイズに彩られた「Earth2」とは違って、クリアな音質のもとブルージーなフレーズがぐおーんと残響を伴って繰り返され、控えめなドラムといっしょになってのったりと進んでいく。時折神経毒のように紛れ込む不気味な音階が耳に刺激を与える。 展開性がないのは相変わらずなので、どこから聴き始めてもいいし、どこで聴き終えてもいい。 聴き込むことで、悠久の時の中に自分を落とし込んでいくような錯覚に捉われる。ていうか、何も考えずに聴くのが一番いい(笑) 次作「The Bees Made Honey In The Lion's Skull」と合わせて、睡眠や読書のお供にどうぞ。
もはや過去のバンド。しかしその超・超・超過激な音はイマドキのバンドにもひけをとらない。 特に全盛期のアルバムはギターがスラッシュ的なので、スラッシャー諸兄も要注目だろう。 初めて聴く方には、全盛期のアルバムではわりと聴きやすい「The Mind Is A Terrible Thing To Taste」か、攻撃的極まりない「詩篇69」をオススメ。
自分はDCの妙に粘っこい後味の歌声が大して好きではないので、ボーカルがジョン・ウェストに代わった直後の『Fear』も『Paradox』より興味深く聴けた。 そんなクチなので、ジョン・ウェストの歌声の本領が発揮されてる本作が、一番の名盤だと思う。 とにかく、出している音がスリリング。これがあの、1STでイモくさいヘタウマ声と激ダサのキーボードが飛び交っていたバンドの音か、と思うぐらい。ザクザクとしたリフとキレのあるハイトーン、レトロでスペーシーなキーボードが演出する圧倒的な世界観。素晴らしい。 テクニカルな疾走曲「Surrender」からバラード「Days of No Trust」まで、捨て曲なしの名盤です。
オランダ出身デスメタルバンドの1ST。 まあとりあえずバンド名がカッコいいですな(笑) 好きですよこういうの。 音楽性は平均的な重低音圧殺系のブルータル・デスメタルで、ボーカルはほとんどガテラルボイス(ごく一部で絶叫あり)。ところどころ出てくる狂った感じのギターは面白い。 この頃はシンフォニックなパートはないが、その萌芽らしきものはところどころに聞き取れる。 それなりにテクニカルだし、色々と聴き所はあるが……やっぱりマニア向けかな。 #7The Descration Of The Black Stone(Slayer Of Jihad Part 2)がお気に入り。
古代ローマをコンセプトとした3RD。 いやあ化けましたね。大化け。ブルデスを基調にエレクトロニカ的なタッチやオーケストレーション、壮大なクワイアを取り入れた音の印象は(Nile+映画音楽)÷2のような感じ。ありそうでなかったスタイルで、かなり強烈です。古代ローマ語を取り入れたり、雰囲気づくりにも余念がありません。 どっしり重いリフと激しいドラムと、二種類のデス声の掛け合いの基礎部分もしっかりしていて、装飾一辺倒なメロデス感はゼロ。さすがです。 アルバム全編いいものが揃っているけれども、特に良いのは九分に及ぶブルデス絵巻「Deus Ex Machina」と呪詛で始まる「Wrath Of The Baath」。多彩な展開が次々に広げられ、飽きている暇がない。 文句なしに名盤!
あれ? 最新作よりいいんじゃね?w 少なくともずっとブレイクダウンな最新作よりも、デスメタルチックな、テクニカルでゴリゴリなリフが聴ける。一曲一曲の中に色々入れすぎてるせいで色々と綻びも目立つけど、印象は決して悪くない。 「Father Of Lies」や「Exalt」や「This Is Exile」何かは瞬間的には完全にデスメタルなところもあるし、それなりに楽しめる。 ただ、ボーカルにあまりえげつなさがないのと、ブレイクダウンではやっぱり退屈なのが欠点かな。