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ですらさんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 1-58

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ABIGAIL WILLIAMS - In the Shadow of a Thousand Suns ★★ (2010-10-05 00:21:51)

こんなバンドはいて捨てるほどいるっしょ……と思ってた時期が俺にもありました。
いいね! 普通にいい!
激烈なドラム、トレモロリフ、ぎゃーぎゃーうっさいボーカル、とりあえずブラックメタルの基本はクリアしてるじゃないか。
しかもキーボードのメロディも結構光ってるよ。うーん、聴きなおしてみるもんだ。
というわけで、ハイプだと思ってる貴方も、ブラックメタルはやっぱプリブラっしょ!って思ってる貴方も、毛嫌いせずに聴いてみてほしいっす。
まあ、名盤ってほどでもないけどねw


ALABAMA THUNDERPUSSY - River City Revival ★★★ (2011-12-29 10:42:50)

今でこそごくフツーのメタルバンドになってしまったAlabama Thunderpussyだけども、この時点では豪放なグルーヴに乗せてゴリゴリ突き進むストーナー・メタル。泥臭い歌メロが野蛮な感じをより深めてる。
これより前のアルバムでは縦ノリのメタルリフとサザン調のメロディの合わせ技が必ずしも成功してなかったんだけど、このアルバムでは最初から最後までそのクロスオーバーな魅力が堪能できます。
7曲しかないのでサクっと聴ける、逆に言えばボリューム不足だけど、ぜひ全HR/HMファンに聴いてほしいっす。


ALTAR OF PLAGUES - White Tomb (2011-12-29 10:36:58)

シューゲイザー・ブラック/ポストメタルバンドの1ST。
曲の果てしない長大化はダーク・アンビエント成分が大量に含まれていることに他ならない。まあ、ポストメタルはみんなそうだよね。
Alcestなどと違ってこのバンドのアグレッシブなパートはガチです。トレモロは迫力があるし、ウギャアアアアアアアって叫ぶボーカルも説得力抜群。
個人的には、ここまで曲をアンビエントで膨らませる必要はあるのかちょい疑問なので評価は頭打ちだなー。個性派が好きでしょうがないような人向け。


AUTOPSY ★★ (2012-01-01 22:25:34)

新譜、相当すばらしいので「Mental Funeral」命な人もぜひ買って下さい。オールドスクール・デスのバンドが出した最近のアルバムでは、トップクラスの出来ですよ。


AUTOPSY - Macabre Eternal ★★★ (2011-12-29 11:12:31)

2011年、Decapitatedと並び最もアツかったデスメタル・アルバム。復活作にして、Autopsyの最高傑作かと。
昨今のデスメタルに蔓延するテクニカル路線・キャッチーなギターメロディ路線と真逆を行くオールドスクールなスタイル。
単純にリフの出来と邪悪なドゥーム成分の出来で勝負! な感じなんだけど、それがよい。どっちも出来いいし。EntombedやらObituaryやらが好きな人はこういうリフ好きなんじゃないかなあ。ドゥーミーなパートも地獄めいた恐ろしさの演出に成功していて◎。
第11曲「Sadistic Gratification」の11分にも及ぶデス/ドゥーム絵巻が全てを物語っている。聴け!


BLACK FLAG - My War ★★ (2012-01-01 14:56:53)

グランジ勢に多大な影響を与えたハードコア・パンクバンド、Black Flagの2NDアルバム。
直情的ハードコアだった1ST「Damaged」に比べると、ずいぶんとミドル/スローパートが増量されています。一曲中に微妙なタメを作ってギアチェンジしたり、ミドルでゴリゴリ押していったり、リズムに起伏を持たせるのに余念がないようだ。
一部にはBlack Sabbathにインスパイアされたと思われるリフもあって、メタル好きにも楽しめるアレンジとなっている。
純粋なハードコアが聴きたい人は1STを、メタルからの流れ者さんはこの2NDを聴くのがよろしいかと。ヘンリー・ロリンズ(Vo)のパンキッシュな咆哮が聴ければ大体どの曲もいけるでしょう。「Can't Decide」がいいね。


BULLET FOR MY VALENTINE - Fever ★★ (2010-08-14 00:14:00)

駄作だね。
リフが弱い、メロディが弱い。
そもそもメタルじゃないです。これがいいって人はエモとハードロックだけ聴いてください。
とりあえず、ヘビーメタル名乗るのはもうやめてほしいわ……
1STがエモ・メタルコア、2NDがエモ・ヘビーメタル、3RDがエモ。何か、退化してない?


CADACROSS - Corona Borealis (2011-12-19 09:21:56)

「シンフォニック・デス」を名乗ってはいるけど、要するにやってることはCoBと同じ。クワイアなKeyでキラッキラに装飾したメロデス。
この手のサウンドを出しているB級バンドの常で、クサメロによる即効性はある程度期待できるけれども、結局凡庸なリフ、平坦なドラム、存在意義のないベースラインのせいで繰り返し聴くには値しない曲が多すぎる。
ボーカルも、吐き出すというより吸い込んでるような妙なひゅるひゅる感があって、どうにも変。
「Learn The Dark」が比較的マシ。ボートラは蛇足。


CANDLEMASS - King of the Grey Islands ★★★ (2011-12-19 09:42:17)

正直俺はメサイア時代はそこまで好きではない(From 13TH Sunとかのが好きである)ので、ボーカルが再び変わってからどうなるだろうかと楽しみにしていた。
そしたらかなりいい感じじゃないですか!
少なくともメサイアが入ってるときのような、普通のメタル@遅いテンポな印象は全くない。むしろドゥーム・テイストを取り入れた妖しいヘヴィメタル、といった雰囲気に昇華している。それは新たにVoに就いたロバート・ロウの歌唱によるところが大きい。呪術的歌唱とのびやかな安定性のある高音を使い分ける、巧みなボーカリストです。
レイフ・エドリング印な、サバスな風味にあふれたメタリック・リフも健在だし、何も文句はないね。
名盤です。ドゥームファンは毛嫌いせずに聴いときなされ。


CARCASS - Heartwork ★★ (2010-07-13 11:15:00)

普通にカッコいいデスラッシュです。メロディどばーっとあります。アチエネの1STに似てるね。いや、アチエネの1STがこれに似てるのか。
しかし、普通なのだなこれが。こう、Carcassじゃないと! みたいな独自性がないよね。単にオリジネイターだからという理由で評価されてる。
良質だけど名盤ではないんじゃない?
「This Mortal Coil」はオススメ。


CARCASS - Necroticism - Descanting the Insalubrious ★★ (2010-07-13 10:42:00)

Carcassにしては曲が少ないなと思ったら、一曲一曲が長かったのねw
ジャケのゴアっぷりは曲中にはほとんど反映されずに、急転直下な曲展開が多いメロデスな印象。
いいんだけど……いいんだけど何か微妙だw ていうか一曲一曲のインパクトが薄い。
地味なスルメ盤だね。「人体ジグソーパズル」と「硫酸ドロドロ何でも溶かす」がオススメ。


CARCASS - Reek of Putrefaction ★★★ (2010-07-13 09:57:00)

「リヴァプールの残虐王」のデビュー作。いやー、このイカレ具合はいい感じですねw
まさしくグチャグチャドロドロ。何やってるか分かんないぐらいこもり気味のプロダクションといい、チューニング下げまくってヤバいことになってるギターといい、二種類のデス声の掛け合いといい、マジで頭があの世にイってます。
グラインドコアって何? な人がいたら、とりあえず聴いてみましょう。たぶんデスメタル好きにもいけますよ。
まあ、どの曲も抱腹絶倒の面白さwと問答無用の出来ぐあいなんだけど、中でも一曲目のイントロ「Genital Grinder」からの「Regurgitation Of Giblets」が最高にいい!


CARCASS - Swansong ★★ (2010-07-13 11:33:00)

正直、Carcassのカタログの中では最も地味なアルバムだろう。
デスメタル要素/ゴアグラインド要素/過激さ/速さ皆無。初期のファンからはこれだけで見向きもされないだろうし、マイケル・アモット不在なのでHEARTWORKファンからも「メロディが地味、クサくない」とか言われて一蹴されてしまう。
しかし、この「普通のロック+デス声」が、メロデスともデスラッシュとも違った「ロックのカッコよさ」を味あわせてくれるのがなかなか良く、世間的な評価ほど悪い作品ではない。全編通して骨太なサウンドで、プロダクションもよい。
Carcass名義での発表は控えた方が良かっただろうけど、秀作です。まあ、2NDとかの方が好きだけどね。


CARCASS - Symphonies of Sickness ★★★ (2010-07-13 10:13:00)

「残虐王」二枚目。相変わらずイカレてますw ただ、印象はずいぶん違う。
音が結構クリアになった。まあ、あくまで前作と比べればだけどね。
そして曲の数が半減。まあ、あくまで前作と違って3~4分台の曲が多いからだけどね。
作曲の無理やり感もないです。ゴアグラインドからデスメタルになった感じ。
まあ、とりあえず「Exhume To Consume」とか「Reek Of Putrifaction」とか聴けば、デスメタラー狂喜乱舞でしょう。名盤。


CATHEDRAL (2010-11-20 18:45:26)

リー・ドリアンのボーカルが下手、というレビューをたまに見かけますね。
CANDLEMASSのメサイア・マーコリンのことが念頭にあるんですかね? だったらCATHEDRALを聴かない方がいいんじゃないかな……。
典型的HR/HMを遅く演奏しただけのCANDLEMASSと違って、CATHEDRALの曲には色んなジャンルからの影響が滲んでますし。普通にハイトーンが出るだけのメタル・シンガー使ったって、演奏と合わないだけです。
というわけで、これからCATHEDRALにチャレンジしようと思っている皆さんへ。リー・ドリアンのボーカルが駄目だったら、残念ですがCATHEDRALを聴くのは諦めてメロスピでも聴いて下さい。


CATHEDRAL - Caravan Beyond Redemption ★★ (2011-12-19 10:46:37)

2NDのノリノリドゥーム路線がさらにキャッチー度を増した感じ。
「Statik Majik」以降の作品はまだ聴けてないんだけど、サバス的なおどろおどろしい雰囲気が、クリアなプロダクションやアッパーな曲が多いせいかあんまり前面に出てこない。
ただ、音がクリアということは伝わってくる情報量が多いということでもあるので、面白いほどに音がボリューミー。トリップ感覚はないけれど、聴き込みに値する。
曲もバラエティに富んでいるし、リー・ドリアンの怪演は相変わらずどの曲でも存在感を発揮しているので、とりあえず2NDを気に入った人とかが次に聴くには最適のはず。
「Satanikus Robotikus」とか、「The Unnnatural World」とか、聴いてて楽しいよ。普通にオススメ。


CATHEDRAL - Endtyme ★★★ (2011-12-18 23:27:35)

オリジネイターだからといって、1STを越えるヘヴィなアルバムが出まくってる以上は、ドゥームっていう評価はもうキツいんじゃないかなー

とか思ってたらやってくれたよ、リー・ドリアンww
これまでのキャッチー路線を反映しつつ、激重のリフが渦巻く魔界のような名盤を作ってきやがった。
アルバムトータルでの、攻撃的かつ抑うつ的という二面性も大きな魅力。個人的にはブライアン・ディクソンのドラミングが貢献していると考える。
文句なしの名盤。「Whores To Oblivion」と「Ultra Earth」が名曲!


CATHEDRAL - Forest of Equilibrium ★★★ (2011-12-18 22:39:15)

一曲目から圧倒的な世界観が広がってます。まさに地下世界の音楽。
どよ~んと重苦しいリフと押し潰したようなボーカルがドロドロな音を演出してる。まさにダークな雰囲気ものといった感じ。
時折入ってくるアコギもいいね!
「Ebony Tears」と「Soul Sacrifice」がオススメ。
まあ、ドゥーム初心者に勧めるアルバムとしてはどうかと思うけど……


CATHEDRAL - In Memoriam ★★ (2011-12-19 10:57:49)

デビュー前のスタジオ・デモ音源とライヴ音源を集めたアルバム。
さらに遅いCathedralの音が聴けます。名曲「Ebony Tears」もさらに遅く、さらに怪しく演奏されてますw
その他の曲は貴重な未発表音源ばかり(ミニ・アルバムにすら入ってません)。クオリティは1STに勝るとも劣らず、独特のアイデアが光りまくる良曲揃い。デモやライブなので音質は悪いけど、それが逆にアングラ感を激しく演出していて○。
とりあえず、極端に重々しくスリリングなインスト「March」がマジで秀逸なのでぜひ聴いてほしい。Pentagramのカバー「All Your Sins」もいい。
あと、正式なタイトルは「In Memorium」で、初発盤のタイトル「In Memoriam」は間違いだそうで。ご愛嬌……


CATHEDRAL - Statik Majik ★★ (2011-12-18 23:35:53)

いわゆる企画盤というやつだね。ミニ・アルバム二枚を一つにまとめて、日本でのライヴを記録した音源を追加してる。
リード・トラックが2NDの「Midnight Mountain」ってことで食指の伸びない人もいるかもしれないけど、22分のドゥーム大作「The Voyage Of The Homeless Sapien」とか、普通のメタル風の「Hypnos 164」とか、それなりに見所はあるので購入をオススメします。
ちなみにライヴ音源にはサバスの「Sweet Leaf」のカバーが入ってる。これだけでも興味わく人いるんじゃないかな?


CATHEDRAL - The Ethereal Mirror ★★★ (2011-12-18 22:45:24)

2ND。
ドゥームというよりは、サバス回帰を前面に押し出したスタイル。かといってストーナーとはまた違うんだけどな。
後ノリのビートを機軸に色々やってるロック、ってな感じ。
シャッフルビートとゴリッ、ゴリッてな具合のリフが光る「Ride」、妖しげな単音リフの「Jaded Entity」がオススメ!
Cathedralやドゥームの初心者はこのアルバムからはじめるのがいいんじゃないかな?


CELTIC FROST - Into the Pandemonium ★★★ (2011-12-19 10:28:10)

前作とは打って変わってしまったアルバム。だがそれがいい
サタニックなスラッシュメタルだった前作も、まさにオリジナリティ溢れまくりで当然よかったんだけど、本作は完全に独自路線へ進んでます。
いくつも入れ替わるリフ・ワークや、不意に乱入してくるシンフォニー、不釣合いにドライヴ感満載のドラム、吐き捨てに混じって登場する「泣き」のボーカルなど、まさに予測不可能。定型化されたプログレ・メタルよりよっぽどアイデアが豊富じゃないか。こういうのをプログレッシブって言うんじゃないのかな……。
曲ごとの個性もしっかり確立されているし、まさにトータルで聴くべきアルバム。中でも「Mesmerized」「Sorrows Of The Moon」が◎。


CELTIC FROST - Monotheist ★★★ (2011-12-19 10:11:47)

「Cold Lake」以降の迷走と解散、そして再結成を経て生まれたアルバム……っちゅーことであんまり期待してなかったんだけど、

すいません全力で土下座します。名盤でした。

何というか、「Into The Pandemonium」のころのアヴァンギャルドさを初期のころのスラッシュメタル風に再解釈して、ドゥームやハードコアやインダストリアルのエッセンスを加えて、さらにサウンド・プロダクションを尖らせて仕上げてみました……みたいな感じ。
ボーカルは2NDのころから決して上手いとは言いがたいんだが、独特の旨みというか、聴けば聴くほどに耳に「残る」。リフは陰鬱な暗さに満ち、重々しい進行をサポート。ドラムは余計な手数足数をそぎ落とし、暗黒テイストの補助に徹する。
全ての器楽陣とボーカルが一体となって作り出された、まさに「怪作」。ゴシックメタルなど歯牙にもかけない病的な何かがここにはあります。
どの曲も名曲ですが、中でも「A Dying God Coming Into Human Flesh」が強烈すぎる。


CELTIC FROST - To Mega Therion ★★★ (2011-12-19 09:56:33)

エクストリーム・メタルの元祖、Celtic Frostの2ND。
あなたが今聴いてるメロデスもブラックもこのバンドがいなければ生まれなかった……何ていうと大仰すぎますかね。
やや遅めのスラッシュ・ビートに乗せられる独特の肉厚なリフと、ところどころではみ出てくるシンフォニーや奇怪なリード・ギターが、まさに「雰囲気モノ・スラッシュ」といった感じw 色々な人が話題にしている「うっ」も容易に印象に残る。
地味だけど鮮烈、シンプルなのに個性的。まさに得体の知れない怪物の生み出した、唯一無二の音です。傑作。


CHILDREN OF BODOM - Are You Dead Yet? ★★ (2010-08-06 17:15:00)

5TH。
キーボードが大幅にカットされてクサメロは皆無。前作にも辛うじて残っていたマイナーな雰囲気は一掃され、初期とはまったく違う音楽性に変貌した。
まず、前作の延長としての楽曲の引き締めが進み、チープさが消えたのが大きい。モダン化で重く、激しくなったサウンドはこれまで以上にメロディック『デスメタル』としての威圧感があり、ある種の貫禄まで漂っている。
もしこの作品を批判する人が『COBらしさがない』というなら、その『らしさ』は良くも悪くも3RDまでのチープでイモくさいサウンドのことを指すのだろう。私はそれよりも骨太で重厚なサウンドの方が好きなので、この変化は好意的に受け止めたい。まあ、3RDのあの冷ややかで美しいメロディも捨て難いけど(苦笑)
楽曲単位では、#1、#2、#8が特に良い。


CHILDREN OF BODOM - Follow the Reaper ★★ (2010-08-06 16:47:00)

3RD。
格段にサウンドプロダクションが向上し、ついでにジャケットの死神からペラペラした紙っぽさが消えた(笑)今作は、紛れもなく彼らの最高傑作だ。
疾走型ネオクラシカルで押しの一辺倒だった前作に比べ、今作では個々の楽曲のキャラ立ちがはっきりした。
よりストレートでキャッチーになったメロディは聴きやすいし、ギターソロ・キーボードソロに前作にはなかった緊張感が漲っているのも良い。
4THのように後半ダレることもなく、アルバム全体を通じて起伏を感じられるので、通して聴くのにいい。
#1、#2、#4、#5、#7、#9がオススメ。


CHILDREN OF BODOM - Hate Crew Deathroll ★★ (2010-08-06 17:00:00)

4TH。
キラキラ&クサメロ路線の3RDとモダン・ヘヴィネスににじり寄った5THとの橋渡し的アルバムなので、普通ならビミョーなアルバムになってもおかしくない。
が、今作では、前作のキーボードの音色やフレーズを安っぽいとか恥ずかしいなどと言う輩も黙らせたであろう、圧倒的なメイン・ストリート臭が漂っている。
前作までの、時に過剰に思えたクサメロを大幅にカットし、ギターをより前面に押し出した結果、楽曲がより引き締まった印象がある。
ただ、後半になるとリフの使い回し、とまでは言わないが若干ダレてしまっていること、#1、#2のインパクトが強すぎて他の曲があまり印象に残らないのが残念だ。
ところで、#3がカラオケで登録されてたけど、歌う部分ほとんどないですよね?(笑)


CHILDREN OF BODOM - Hatebreeder ★★ (2010-08-06 16:28:00)

2NDアルバム。
これと4THが一般的にはC.O.B.の最高傑作だとされているが、そこまで騒ぐほどの出来ではない。
アレキシのボーカルもショボいし、押しの一辺倒だからあまり聴きすぎると飽きる。ドラムの音も軽めで、全体として迫力不足をシンフォニックなアレンジで覆い隠すような雰囲気である。
メロディには確かに見るべきものがあるが、だからといって他の欠点に目をつぶれるほどではない。
#8と#9が良い出来だから許せるが、同じような内容でも3RDの方がはるかにしっくりくるかな。まあ、所詮後追い世代の戯言ですが。


CLOUDSCAPE - Cloudscape ★★ (2011-12-19 11:13:41)

北欧の技巧派バンド、デビューアルバム。
豊富なアイデアに裏づけされた多彩な展開と、洗練された透明感溢れるメロディセンスの光る非常に優れた作品。
伸びやかな高音域を披露するボーカルや、安定して揺るぎのないリズム隊、程よくテクニカルで扇情的なギターソロなど、耳を惹く要素多数。
プロダクションも含めて、取り立てて騒ぐほどのウィークポイントもなく、おそらくプロモーション次第ではビッグな存在になれたことでしょう。それにしてもこの地味なジャケットは何とかならなかったのか。
まだ活動してるのか分からないけど、ひっそり応援してますぜ。


CORROSION OF CONFORMITY - America's Volume Dealer ★★★ (2011-12-19 11:21:37)

サバスのヘヴィロック的解釈が見事に成功した名盤。
やってることは至極単純で、ブルース音階を元にしたリフをダウン・チューニングして、アメリカンな兄ちゃんがサザンロックなメロディの歌メロを泥臭く歌ってる声を乗せただけなんだけど、これがマジでハマってる。
グルーヴと男気がにじみ出るロックを聴きたい人はぜひ。「Over Me」「Congraturations Song」「Stare Too Long」の頭三曲の流れは最強ですよ。


DARK FUNERAL ★★ (2010-09-18 00:05:00)

Emperor Magus Caligura(Vo)に続き、B-Force(Bs)とDominator(Dr)も脱退したようです。もしや2ND以来のLord Ahriman(Gt)以外総入れ替えでしょうか? Chaq Mol(Gt)はまだ残っているようですが。
Lord Ahrimanがやる気を出してる限りDark Funeralの音楽性に変化はないだろうし、個人的に最近のCaligulaの歌唱スタイルはしっくりこなかったので、彼ら三人が脱退してもそんなにショックではなかったりしますが……(苦笑
何にせよ、早く代わりのメンバーを見つけてほしいものです。


DARK FUNERAL - Vobiscum Satanas ★★★ (2011-12-30 14:28:19)

メンバー変わる前の2NDアルバム。
超強力な荘厳トレモロリフ、叩きまくりのドラム、邪悪な叫び声……やはりブラックメタルはここまでやってこそでしょう。
全曲寒々しい音を保ちながら疾走しているため、疾走していないとイヤダー!な人にうってつけ。随所で飛び出すクラシカルフレーズが邪教めいた演出に貢献していて○。
「Enriched by Evil」の存在感が特に異常。まさに魔王。聴け!


EARTH - HEX; or Printing in the Infernal Method ★★★ (2011-12-30 02:23:11)

「ザ・ぐおんぐおん・バンド(笑)」Earthの再始動アルバム。4THアルバムです。正式メンバーはお馴染みディラン・カールソン(Gt)と女性ドラマーのアドリエンヌ・デイヴィスの二名。
ノイズに彩られた「Earth2」とは違って、クリアな音質のもとブルージーなフレーズがぐおーんと残響を伴って繰り返され、控えめなドラムといっしょになってのったりと進んでいく。時折神経毒のように紛れ込む不気味な音階が耳に刺激を与える。
展開性がないのは相変わらずなので、どこから聴き始めてもいいし、どこで聴き終えてもいい。
聴き込むことで、悠久の時の中に自分を落とし込んでいくような錯覚に捉われる。ていうか、何も考えずに聴くのが一番いい(笑)
次作「The Bees Made Honey In The Lion's Skull」と合わせて、睡眠や読書のお供にどうぞ。


GATES OF ISHTAR - At Dusk and Forever ★★ (2011-12-19 22:14:55)

分かりやすいのにクサすぎないメロディ、爆走するスラッシーなアグレッションを備えたデスラッシュ。
ドラムがやたら手数多いせいで単調に聴こえるとか、リフ・パターンが少ないので単調に聴こ(ryとか、ボーカルに表情の変化がないので単ちょ(ryとか色々突っ込みどころはある。ありすぎてキリがなさすぎる。
けれど、それ以上にメロの美しさと緊張感が強引に耳を引き止めてしまう魔力があります。
特に「The Nightfall」は本作のハイライト。できるだけいい再生機器を揃えて聴いてあげてください。


HEAVEN SHALL BURN - Deaf to Our Prayers ★★★ (2011-12-18 22:32:13)

よくこのバンドにはギターソロが必要だとかなんとか言う馬鹿がいるが、そういうのはHsBを聴く資格はないね。
ぶっといリフと激しいドラムと迫力ある咆哮が素晴らしい。
中でも「Profane Believers」がガチで名曲です。この曲にギターソロが必要だって人はいますぐ再生を止めてBFMVとかのセルアウツ連中でも聴いてればいいと思うよ!


IN FLAMES - A Sense of Purpose ★★ (2010-06-07 17:29:00)

何ともポップなアルバム。
#1や#3、#5のメロディはもうポップポップ。それだけに親しみやすく、たまに無性に聴きたくなる。
Reroute To Remainのころのもわもわサウンドに戻ってしまったが、あんまり刺々してないからかすんなり聴ける。曲もバリエーションがあって悪くない。
まあポップポップ連呼してるけど、ポップスとかの類ではなくてキャッチーで軽めな感じということなので、勘違いなきよう。
余談だが個人的にはジャケットの悪趣味さもぽっp(ry


IN FLAMES - Clayman ★★ (2010-06-07 16:46:00)

正統派メタル的メロディがたっぷり詰まったアルバム。
一曲一曲で魅せるのではなく、全体の雰囲気を楽しむ感じ。メロディがくどくどしすぎないので、個人的にはあまり聴き疲れしなかった。
アンダースのVoも聴きやすい濁声だし、メタル初心者にもアピールできそう。
個人的に泣きメロの#1と#5、正統派まっしぐらの#3、#10が良い。


IN FLAMES - Come Clarity ★★ (2010-06-07 17:20:00)

激しく、重く、音の破壊力を感じさせるアルバム。
このような『冷徹さ』や『無慈悲さ』を感じさせるリフがIFの作品から飛び出してくるとは思っていなかったが、その完成度の高さは自分の聴いてきた数少ないモダンメロデス作品中群を抜いている。
聴き疲れ? そんなことを考える前にアルバムを聴き終わってしまう。
全曲中から慟哭の叫び声が聴こえてくる、そんな錯覚を抱かせる傑作。


IN FLAMES - Reroute to Remain: Fourteen Songs of Conscious Insanity ★★ (2010-06-07 16:55:00)

一気にモダン路線に突き進んだアルバム。
前作のPinball Mapなんかで微妙にそっち方向への色気を匂わせていたけど、ここまで急激に『進化』すると賛否両論になるのは当たり前なわけで。
とりあえず、ギターの音がこもりがちなのは残念だが、サビメロとか、一瞬出てくるギターソロとかのメロディはセンスの良さを感じさせる。
ただ、CLAYMANでは聴き疲れしなかったけど、こっちでは聴き疲れしたなあ……14曲はちょっと多いかも。
個人的に#1、#4、#7が良い。


IN FLAMES - Soundtrack to Your Escape ★★ (2010-06-07 17:09:00)

モダン路線にブルータリティを加えたアルバム。
とはいっても、純粋にデス系統のブルータリティではなくて、Slipknotとか、そういう方向に寄ったブルータリティであるのがポイント。
キーボードやサンプリングが象徴する、前作と似ているようで違うもわもわ(?)な雰囲気や、ところどころで聴かれるアンダースの泣き声っぽいVoが何とも味わい深い。
個人的に#1、#2、#10、#11がお気に入り。後、ボーナス・トラックの#13もオススメ。


MINISTRY ★★★ (2012-01-05 10:44:34)

もはや過去のバンド。しかしその超・超・超過激な音はイマドキのバンドにもひけをとらない。
特に全盛期のアルバムはギターがスラッシュ的なので、スラッシャー諸兄も要注目だろう。
初めて聴く方には、全盛期のアルバムではわりと聴きやすい「The Mind Is A Terrible Thing To Taste」か、攻撃的極まりない「詩篇69」をオススメ。


MINISTRY - ΚΕΦΑΛΗΞΘ (Psalm 69: The Way to Succeed and the Way to Suck Eggs) ★★★ (2012-01-05 10:59:22)

前作『The Mind~』発表後に雨後の筍の如く湧き出たその他大勢のバンドを、全部まとめてなぎ倒すかのような勢いに満ちたアルバム。
ギターリフではスラッシュメタルへの傾倒をより深めつつ、ドラムビートはテクノやエレクトロニカ的な電子制御にこだわり続けた結果、面白いほどに機械的なサウンドになった。殺気などはなく、ただ全自動で冷酷にリスナーをなぎ倒していく。
無機質極まりないサウンドプロダクションも◎。過激な音を求める方にぜひオススメしたい。


MORBID ANGEL - Illud Divinum Insanus (2012-01-01 22:23:22)

ついに、新手の邪悪なデスメタルバンドが、帝王の名の下にリスナーの期待を裏切りまくるクソバンドを引きずりおろす時が来たか──。
そう思わせるほどの茶盤。これを買う金があったらHate Eternalの新作の方が100万倍ほどよいのでそちらを買うべき。
何が悪いってインダストリアル化した曲の存在そのものと、デスメタルバンドとしても温くなってしまったこと。リフおざなり、トレイ節皆無。ドラムは速くて手数多いけどそれだけ。プロダクションがクリアすぎて、必要以上に音がすっきりしている。
自分を道化視するような「I Am Morbid」とか「Too Extreme!」とかの曲名も気にくわないし。
まあ、デヴィッド・ヴィンセント脱退以降徐々に劣化していったバンドだけど、もうこれで死んだね。次作はよっぽど評判が良くない限り無視だな。
これで新譜に期待できるオールドスクール・デスのバンドは、DeicideとAutopsyとBolt Throwerしかなくなってしまった。


ROYAL HUNT - Paper Blood ★★★ (2011-12-20 21:20:30)

個人的に『The Mission』と双璧を成す一枚。
ジョン・ウェストの声が今までほど伸びやかでなく、荒々しい印象も受けるが、それがマイナスになっていない。
ありったけ詰め込まれたKeyとギターの弾き倒し、パワフルで突進力のあるドラム、縦ノリでザクザク刻まれていくリフは、テクニカル・パワーメタルといった按配。メロディもかなり充実してて耳に残りやすい。
とにかく痛快。今まで「プログレッシブ」って言われて何となく敬遠してたパワーメタル好きも一本釣りできるクオリティだと思う。必聴!


ROYAL HUNT - The Mission ★★★ (2011-12-20 21:07:14)

自分はDCの妙に粘っこい後味の歌声が大して好きではないので、ボーカルがジョン・ウェストに代わった直後の『Fear』も『Paradox』より興味深く聴けた。
そんなクチなので、ジョン・ウェストの歌声の本領が発揮されてる本作が、一番の名盤だと思う。
とにかく、出している音がスリリング。これがあの、1STでイモくさいヘタウマ声と激ダサのキーボードが飛び交っていたバンドの音か、と思うぐらい。ザクザクとしたリフとキレのあるハイトーン、レトロでスペーシーなキーボードが演出する圧倒的な世界観。素晴らしい。
テクニカルな疾走曲「Surrender」からバラード「Days of No Trust」まで、捨て曲なしの名盤です。


SAMAEL - Above ★★★ (2010-12-05 23:39:45)

私の中ではSAMAELといえば「Passage」。それ以降はポスト・ブラック化という美名の下にどんどんヌル~いアルバムになっていって次第に興味も薄れた。
で、前作「Solar Soul」がアレすぎたので追っかけるのをやめようかと思ったけど、こいつを聴いて思い直した。
本作「Above」は2009年リリースの中でも最高峰に位置する傑作だと思う。
トレモロリフ、ブラストビート、絶叫ボーカル、という基本に超忠実な三点セットを軸に据えたスタイルに加え、前作では行き過ぎていたと思われるキャッチーさやダンサブルなリズムをうまくブレンドしている。
しかも曲のバリエーションが豊富で、スラッシーで速い曲(Virtual Warとか)から重厚にリフを聴かせる曲(Under One Flagとか)まで色々と取り揃えてあり、聴いていて飽きない。
ヌルい似非ブラックの日本盤を出すぐらいだったらこっちの日本盤出せや! と叫びたくなるぐらいの、メロディックで激しく美的感覚に満ちた痛快なアルバム。


SAMAEL - Passage ★★★ (2010-12-05 23:48:28)

非常に抽象的でツカミ所のないアルバム、というと駄作にも受け止められやすいが、紛れも無く名盤。
インダストリアルやゴシックへの色気が見られ、激烈度では3rd「Ceremony Of Opposites」に譲るものの、独特で奥行きの広いサウンドを聴かせる。
目立った美旋律、分かりやすいキャッチーさがないので一聴時の印象は弱いが、繰り返し聞き込めばじわじわと良さが分かってくるタイプなので、気になった曲があれば何度も聴いてみるのが良いだろう。
これ以降はどんどん脱ブラックメタル化していき、全く面白くないアルバムを連発するので、買うならこれ以前のものか9THの「Above」がオススメ。


SAMAEL - Solar Soul (2010-12-05 23:28:26)

作曲的に、これはメタルではなくダンス・ミュージックです。
どう考えてもメタルのリフではないし、キャッチーさも度が過ぎると他の個性を全て飲み込んでしまうのが如実に現れている。
ブラックメタルという名に釣られて寄ってくると痛い目に合うでしょう。
ヘドバンしたい人向けではなく踊りたい人向けと断言します。
質はそれなり、でも退屈。私にとっては睡眠導入用以上の価値はない。


TEETH OF LIONS RULE THE DIVINE - Rampton ★★ (2011-12-20 22:28:32)

Sunn O)))、Cathedral、Electric Wizardのメンバーが集まって生まれた、ドローン・ドゥームの極北と呼ぶに相応しいアルバム。
モフモフなプロダクションでノイズを垂れ流して反復を繰り返し、頭のネジが飛んだボーカルが乗るというスタイルはまさにドローン・ドゥーム。おそらく即興やセッションの産物であろう曲が、聴く者の精神をじわじわと冒していく。個人的には、サバスの「黒い安息日」を思い出した。
どんな「プログレッシブ・メタル」バンドよりも先鋭的なことをやっている怪作。自分の中の何か不快なものが、聴き進めるうちにどんどん大きくなる……おぇっ。


THE ABSENCE - Riders of the Plague ★★ (2010-07-27 23:25:00)

2ND。1STは未聴。
アメリカ発のくせにメタルコアに流れず、スラッシュメタルに北欧フレーバーを加えたようなメロデスをやっている。その点は好印象。
Metal Bladeからのリリースなので質もそれなりに高い。ただ、ボーカルはちょっと弱めであり、演奏技術も一定のクオリティはあるが飛び抜けた要素がなく、インパクトに欠ける。
何かオリジナリティ(或いは既知の要素の魅力的な継ぎ合わせ)を生み出せれば、化けると思うのだが……
#1はそれなりの出来。#10はTestamentのカバーで、良くも悪くも原曲に忠実。


THE MONOLITH DEATHCULT - The Apotheosis ★★ (2010-07-23 12:11:00)

オランダ出身デスメタルバンドの1ST。
まあとりあえずバンド名がカッコいいですな(笑) 好きですよこういうの。
音楽性は平均的な重低音圧殺系のブルータル・デスメタルで、ボーカルはほとんどガテラルボイス(ごく一部で絶叫あり)。ところどころ出てくる狂った感じのギターは面白い。
この頃はシンフォニックなパートはないが、その萌芽らしきものはところどころに聞き取れる。
それなりにテクニカルだし、色々と聴き所はあるが……やっぱりマニア向けかな。
#7The Descration Of The Black Stone(Slayer Of Jihad Part 2)がお気に入り。


THE MONOLITH DEATHCULT - The White Crematorium ★★ (2010-07-23 12:25:00)

2ND。
相変わらずの重低音圧殺系ブルデス路線。前作もそうだったけど、まあはっきり言ってしまえばNileのスタイル直球なパートが多いな(笑) 質は高いが。
前作よりも、ところどころに配置された何となくシンフォニックっぽい(?)箇所が微増して、多少の雰囲気作りに貢献している。
こういう音楽が好きで堪らないっていうマニア向けなのは相変わらず。


THE MONOLITH DEATHCULT - Trivmvirate ★★★ (2010-07-23 13:00:00)

古代ローマをコンセプトとした3RD。
いやあ化けましたね。大化け。ブルデスを基調にエレクトロニカ的なタッチやオーケストレーション、壮大なクワイアを取り入れた音の印象は(Nile+映画音楽)÷2のような感じ。ありそうでなかったスタイルで、かなり強烈です。古代ローマ語を取り入れたり、雰囲気づくりにも余念がありません。
どっしり重いリフと激しいドラムと、二種類のデス声の掛け合いの基礎部分もしっかりしていて、装飾一辺倒なメロデス感はゼロ。さすがです。
アルバム全編いいものが揃っているけれども、特に良いのは九分に及ぶブルデス絵巻「Deus Ex Machina」と呪詛で始まる「Wrath Of The Baath」。多彩な展開が次々に広げられ、飽きている暇がない。
文句なしに名盤!


WHITECHAPEL - A New Era of Corruption (2011-12-20 10:11:39)

どっからどう切ってもMeshuggahチルドレンなリフの感触ですね。
劣化版と片付けてしまうのは簡単だけど、複数リードギターのハモりとか常にブレイクダウンなドッスンドッスンしたリフとか、まあアイデアとしては面白い。アイデアとしては。
ただ、リフは下手にグルーヴ打ち出すよりも、もっと刻み中心にゴリゴリやった方が、ドラムとも合う気がする。別にグルーヴ感覚演出に対して成功してない現状では、ドラムの喧しさが単体で際立ってしまっている。
第一テクニック的にMeshuggahの足元にも及ばないし、そもそも演奏陣の音が何でボーカルに重さで負けてるのよ。それじゃ駄目っしょ。
三本ギターの必要性もあんま感じられないんだけど……それは……ご愛嬌、かな?


WHITECHAPEL - This Is Exile (2011-12-20 10:24:27)

あれ? 最新作よりいいんじゃね?w
少なくともずっとブレイクダウンな最新作よりも、デスメタルチックな、テクニカルでゴリゴリなリフが聴ける。一曲一曲の中に色々入れすぎてるせいで色々と綻びも目立つけど、印象は決して悪くない。
「Father Of Lies」や「Exalt」や「This Is Exile」何かは瞬間的には完全にデスメタルなところもあるし、それなりに楽しめる。
ただ、ボーカルにあまりえげつなさがないのと、ブレイクダウンではやっぱり退屈なのが欠点かな。


ZYKLON - Aeon ★★★ (2011-12-20 09:55:46)

サイバネティックな感触を抑えて作られているが、相変わらずリフのテクニカルさやちらっと顔を出す荘厳っぷりは健在。
リフがかなーりデスメタル方向にシフトしてるので、前作を気に入った人に勧められるかというとちと怪しいんだけど、いい曲が多いことは確か。捨て曲も見当たらないし、「Core Solution」とかのどっしりとしたリフが最高ですな。
結論としては、これも名盤。


ZYKLON - Disintegrate ★★ (2011-12-20 10:04:09)

サイバー要素は完全に排除されて、完全にリフの出来とドラムの激しさで勝負な一枚。
前二作よりもブラストの使いどころが限定されているおかげで、曲のメリハリが出てきたような気がする。リズムもこれまでのようなスラッシュビートの延長ばかりでなく、ところどころ変拍子を挟んだり、色々と実験的なのは相変わらず。
ただ、新たに導入されたノーマル声は迫力不足で、個人的には入れないほうがよかったと思う。曲の良さを損ないかねない。
デスメタルが好きで、ブラックメタルも好きな人はどうぞ。


ZYKLON - World ov Worms ★★★ (2011-12-20 09:51:47)

元Emperorのメンバーが多いとのことで、ブラックメタル的に語られてしまうことの多いZyklonだけども、その大半はデスメタルに立脚してる。
リフの基本はデスメタルで、そこにブラックメタル的な荘厳リフをひょいっと挟み込んでみたり、音の質感をサイバーにしてみたり、マジキチのブラストを叩いたりと最近流行のブルデスに暴虐度では勝るとも劣らない。
とりあえず、クラッシュシンバルがリフと相まってキーボードのように聴こえるという謎な状態まで作り出してしまう名盤なので、「Hammer Revelation」と「Chaos Deathcult」と「Deduced to Overkill」を聴きましょう。