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29さんの発言一覧(評価・コメント) - 時系列順 201-300

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RING OF FIRE ★★ (2002-02-21 23:12:00)

2/21渋谷ON AIR EASTのライブに行ってきました。このライブ、DVD用にビデオ収録していたので、いずれ商品化するのかも。
Gがトニー・マカパインと知らずに行ったので思いがけない収穫でした。あの滑らかな運指を目前で見れたのは良かった!ヴィタリのKeyというかピアノもやはり素晴らしかった。でもちょっと太り過ぎじゃないか!?思いっきり二重アゴになってたゾ。あとBのフィル・バイノがめちゃカッコ良かった!躍動的であり、音のボトムもすごいしっかりしてたし。Drのバージル・ドナティも堅実でトリッキーなプレイを披露してくれたけど、ドラムソロはちょっと冗長だったかも。そしてマーク・ボールズのVo!!凄過ぎ!!1曲目からあの超絶ハイトーンが炸裂で、最後まで衰えないのが凄かった!フェイクするどころかアルバムより高い声で歌ってるトコもあったし…。生で聴くとやっぱり違うなぁ。
曲は近2作から満遍なく選曲されていて、観客の反応もなかなかでした。でもやはり盛り上がったのはアンコールでの“You Don't Remember、I Never Forget"~“Magic Mirror"のイングウェイ・メドレーだったけど。その前にはMAESTRO ALEX GREGORY時代の“Fairytale Won't Tell"のピアノアレンジver.も聴けて貴重だったかも。
そしてマークの実力をかいま見たのがオペラ歌唱。ヴィタリのKeyソロの後に一人で舞台に登場して見事に歌い上げてくれたんだけど、オペラの知識ないので何ていう曲だったのかわかりません…(泣)どなたかご存知な方いたら教えて下さい。


SINERGY - Suicide by My Side - I Spit on Your Grave (2002-02-21 22:30:46)

冒頭のカ~~~、ぺッッッ!!!は、
アレキシ・ライホです。
全員で試してみたら、彼のがダントツで良かったらしいですよ。


QUEENSRYCHE - Empire ★★ (2002-02-19 00:44:00)

こ~いちさんと同じく個人的には思い入れの少ないQUEENSRYCHE。なぜかジェフ・テイトのVoは苦手だし。でもこのアルバムはリアルタイムで学生時代聴きまくってました。“Silent Lucidity"が売れ線狙いとか言われてたけど、よいものはよい!彼らならではの近未来的な(ってゆうか今聴くと普通のデジタルエフェクトだったりするけど)音はそれまでは無機的なイメージだったけど、このアルバムで大分有機的になって感情を感じられるようになった気がします。
十分に実験的でありつつ、実は非常にオーソドックスな音楽性に回帰しての好盤です。


MANTICORA - Darkness With Tales to Tell ★★ (2002-02-19 00:41:00)

うわっやはりKUZUさんもそう思いましたか!
じゃあ思い切って昨日書けなかったこと書いちゃいます。
「これってデスVoだったら超かっこいい疾走メロデスだったんぢゃ????」
失礼しました…


BLACK SABBATH - Cross Purposes - Cross of Thorns ★★ (2002-02-18 01:03:12)

静かなイントロでのトニーの囁くような歌唱から始まり、徐々に盛り上がっていって後半にはこれでもかというくらいの慟哭にも似たカタルシスを与えてくれます。こういう曲を名曲と言わずになんと呼ぶ!?


BLACK SABBATH - Cross Purposes - Cardinal Sin ★★ (2002-02-18 00:58:48)

このアルバムでは一番のお気に入り。もの悲しいメロディを重厚なアレンジの中情感たっぷりに歌い上げるトニー・マーティンのVoが光ってます。まあ確かにこれがSABBATHっぽいか?と聞かれると…(笑)


BLACK SABBATH - Cross Purposes ★★ (2002-02-18 00:54:00)

個人的にSABBATHはオジーもロニーもイアン・ギラン(笑)も後追いで、リアルタイムで聴いたのはトニー・マーティンだったので彼の違和感全くありません。ま、確かにロニーのコピーと言われるのもわかるけど、ロニーほどのクセはなくて逆に聴きやすいんじゃないかな?トニーの方が器用で色々な歌い方が出来るタイプのシンガーだと思います。
特にこのアルバムはロニー復帰しての「DEHUMANIZER」の直後だったため、SABBATHらしいヘヴィネスと様式の融合が復活喜んだことを記憶してます。オジーやロニーのSABBATHにこだわりが無ければかなり楽しめる1枚です。うん、名盤!


ICED EARTH - Horror Show ★★ (2002-02-17 23:39:00)

ICED EARTHの魅力はやはり重厚なリフだな!と再確認。彼らもすでに音楽的な方向性は固まってきているので、特に新しい要素は見当たらなかったけど、決してマンネリとは感じさせないところがスゴイですね。音楽スタイルは一貫しながらもその根幹にある骨太なリフのアイデアが豊富なため、それぞれのアルバムに様々な彩りが加えられているからだと思います。
大元にあるスラッシュメタルの面影を残しながら、あくまでアグレッシブなパワーメタルである姿勢がいいですね。マシュー・バーロウの男クサイ咆哮もたまらなくカッコイイ!!このアルバムはタイトル通り、彼らのホラー的な側面が最も表されたアルバムです。1曲ごとに異なった主役がいて、それぞれの暗黒サイドを見事に表現してると思います。ライブが見てみたい!!


QUEEN - Innuendo - Innuendo ★★★ (2002-02-16 01:38:44)

この曲がQUEENの最高傑作だと思います。ほとんど後追いだった他の名曲と比べて、唯一オンタイムで体験できたからというのもありますが、フレディの死とイメージ的に重なるので思い入れも深いです。
そんな感傷を抜きにしても、このオペラティックで複雑な曲展開はQUEENならではでしょう。ブライアン・メイのお得意のギターオーケストレーションも炸裂してるし、途中のフラメンコ調スパニッシュギターも最高です。
本当の名曲とはこーゆー曲を指すんだろうなーと思います。


DEATH - Individual Thought Patterns ★★ (2002-02-16 01:29:00)

チャック・シュルディナー(Vo、G)、アンディ・ラ・ロック(G)、スティーブ・ディジョルジオ(B)、そしてジーン・ホグラン(Dr)というかなりスーパーなメンツで作られたアルバム。内容もそのメンツの凄さがさらに相乗効果をもたらしたみたいで、とにかく素晴らしいの一言。アグレッシブでありつつ劇的で美しい展開の曲を、一分の隙も無く緊張感を持続させながらすごいテクニックで演奏していく様は、ジャンルは違えどDREAM THEATERに通じるものがあります。デス/スラッシュというジャンルにおける、完成形の一つがこのアルバムではないでしょうか。壮絶なテクニックに裏づけされた高度な展開美を持つ楽曲は、この頃は唯一無二の存在でした。聴き返して思ったけど、チャックのデスラッシュVoはかなりかっこいい部類に入りますね。惜しい人を亡くしました…。DEATHのアルバムではこれが一番オススメなんだけどこれって反則でしょうか?


FORTUNE - Making Gold ★★ (2002-02-16 01:15:00)

透明感にあふれた美しいメロディ、官能的なKey、Gのフレーズ/音色、そして煮え切らない北欧Vo(笑)と北欧HMの魅力のほとんどを濃縮した1枚。メインソングライターであるKey兼Voのベニー・ズドベルグのいかにも北欧なセンスが見事に結実したアルバムで、エッジのきいたハードな部分は少ないけど、その分切なげである意味女性的な美旋律の宝庫です。個人的には⑤“Life Goes On"なんて美しいメロディとむせび泣くようなVoで悶絶です。彼はCLOCKWISE以降は何してるんですかね…。


SANCTUARY - Into the Mirror Black ★★ (2002-02-16 01:06:00)

久しぶりにCD引っ張り出して聴きました。発表当時かなり気に入って聴き込んだのをふと思い出したので。
不思議な音楽性ですね、リフはスラッシュにも通ずるかなりアグレッシブなものなのに、アルバム全体のイメージはもっと淡白な感じなんですよ。普通のHMバンドがその感情(怒りだったり悲しみだったり)を外に向けて発散しているのに、このバンドはそれらの激情を全て自らの内側に封じ込めるかのように表現しています。個人的にはこの感覚は初期のU2に通ずるものがあるんですが、多分誰も感じないと思う(笑)
ワレル・デインの呪文のようなVoは上手いんだか下手なんだか判断に苦しみますが、音楽性に合っていることだけは確か。音楽的にはダークで深みのある正統HMって感じですが、結構クセが強いです。聴いた後味はスッキリしないけど、たまにはこういうのもいかがでしょうか?


MILLENIUM - Hourglass ★★ (2002-02-10 03:01:00)

元々美しいメロディを絶妙のアレンジとトッド・プラントの上手いVo、テクニカルでメロディックなラルフ・サントーラのGで彩った極上のHRだったのに、Voがヨルン・ランデに変わってさらにバンドのメジャー感が増した気がします。前任のトッドも相当歌が上手い人だったのでどちらが気に入るかは好みの問題ですね。キレイよく伸びるにハイトーンが武器だったトッドと、どんな音域でも力強く歌い上げることの出来るヨルン…甲乙つけがたし。
①“The Power To Love"は爽快でパワフルなドライブ感に溢れた名曲。④“No More Miracles"は物悲しいメロディをポジティブに歌った名バラード。その他の曲も捨て曲は無しってところですかね。
ヨルン・ランデのVoに触れるなら本作からっていうのがヘンな先入観を持たずにいいんじゃないでしょうか。


ARCH ENEMY - Burning Bridges ★★ (2002-02-10 02:50:00)

このアルバムはメロデスの必聴アルバムですね!
泣きのギターは本当に最高!ここまで泣くのはアモット兄弟かマイケル・シェンカーかヘルゲ・エンゲルゲぐらいじゃないでしょうか。この泣きの美しいメロディと激烈アグレッションの融合はホント見事の一言に尽きる!
それにしてもヨハン・リーヴァ…いいVoだったなぁ。彼のデスVoは個人的には大好きだったので、またデス・ブラックシーンに返り咲いて欲しいです。ETERNAL TEARS OF SORROWに入るなんてどう?


DRAGONLORD - Rapture ★★ (2002-02-10 02:32:00)

TESTAMENTのエリック・ピーターソンが中心となったプロジェクトです。メンバーはほぼ現TESTAMENTのメンツと一緒ですが、Keyがいるのでかなりシンフォニックです。
ただし、北欧のシンフォ・ブラックと比較すると、メロディの質がちょっと違うように思いました。あくまでも“アグレッシブなスラッシュ"にシンフォ的な味付けをした感じで、完成度はかなり高いです。
あと、ロゴとかジャケットがかなりかっこいいです。どうやら1枚だけのプロジェクトで終わらずにまたアルバム制作するようなので、次も期待です。過去にスラッシュに心惹かれた経験がある人ならばかなりオススメ!


DREAM THEATER - Six Degrees of Inner Turbulence ★★ (2002-02-06 22:58:00)

第1印象は「最高峰の技術至上主義者たちによる史上最高のインプロビゼーション」でした。プログレ・メタルというと、丁寧に構築されたメロディを複雑な展開美の中に織り込んだ、ある意味「計算され尽くした」ものだと思いますが、このアルバムはそれとは対極の位置にある1枚だと思います。計算された構成というよりは、5人の天才たちのその場その場での攻めぎ合いの結果、という印象でした。
とにかくボーナストラックを含めても全7曲、110分の2枚組という圧倒的なボリューム、そしてその長さを感じさせない緊張感の持続が驚異的です。disc1とdisc2で方向性が違うようにとらわれがちですが、このアルバムの中で唯一にして最も叙情的なタイトルトラックが40分を超える大作であり、単純にそれが既成のCDという枠組みの中に納まりきらなかったというだけのことと認識しています。このハイライトとも言える部分が独立したことにより、攻撃的で即興的なdisc1、叙情的でコンセプチュアルなdisc2という印象を強めているのかもしれません。
前置きが長くなりましたが、冒頭の①“The Glass Prison"のイントロからこれまでのDTには無かった凄まじいまでのアグレッションを発散させています。これはdisc1を通じての印象になりますが、ジェイムズのエフェクトをかけた声も含めて「AWAKE」時のダークさに当時を遥かに凌駕する攻撃性をプラスした感じです。ただし淡々と美しいフレーズを重ねるケビン・ムーアのKeyと、熱くエネルギッシュに縦横無尽に駆け回るジョーダン・ルーデスのKeyの演じる役割がまるで異なるため、トータルでの印象は「AWAKE」とはだいぶ異なりますが。DREAM THEATERのHMバンドとしての攻撃性がこれまでで最も表れていると思いますが、聴き終わった後で心に残る印象的なメロディ/フレーズが非常に少ないのも事実です。ただしジェイムズのVoも含めて各楽器パートの演奏の凄まじさは過去最高だと思います。このあまりにも混沌とした音像の中で、それぞれがお互いを殺さずに個性を主張出来ている点がとにかく凄いです。
そしてdisc2に移るとこれがまた心機一転、「METROPOLIS Part2 SCENES~」を彷彿させるような一つの物語を長編のシンフォ大作です。DREAM THEATERがこのようなシンフォニックなアレンジを表現してくるのは意外でした。誤解を恐れずに例えるなら、冒頭のシンフォニックなインストパートなどBAL-SAGOTHのようだと思いました。勇壮なメロディがシンフォニックアレンジを伴って疾走するサマは新世代のHMバンドのようです。この曲は丁寧に構成を考えた叙情的な長編物語で、もはや曲というよりは、メロディを伴った物語といった感じです。これを中だるみさせずに一気に聴かせてしまう彼らの実力に今さらながら驚きました。
いまだに「IMAGES AND WORDS」の再現を求めてやまない者にとってこのアルバムは必ずしも期待通りの作品ではありません。が、これまでのどのアルバムとも異なる新たな方向性を提示してきた彼らの未来を見据えた姿勢には頭が下がります。一
聴しただけではわからない奥の深さを冗長と感じるか深遠と感じるかでこのアルバムの評価は分かれると思います。個人的には手放しで大絶賛のアルバムではありませんが、現在の彼らの最も表現したいことが具現化した作品だと思います。HMアルバムとしての彼らの最高傑作は「IMAGES AND WORDS」であるという考えに変化はありません。が、彼らの提示する作品は毎回異なるジャンルでの「最高作」なんじゃないかとこの作品を聴いて思いました。まだアルバム出たばかりですが、このアルバムを聴きこむ楽しみと、次のアルバムに「今度こそ」と期待する楽しみの2つができました。こんなバンドって他にないと思います。偉大なりDREAM THEATER。


DREAM THEATER - Awake ★★ (2002-02-06 02:14:00)

正直を言えばこのアルバム発表時、「IMAGES AND WORDS」の続編を期待していたので肩透かし気味に感じたのは事実です。どんなに曲が複雑でもダークでヘビーでも、“明快な歌メロ"があってそれをジェイムズ・ラブリエが絶唱してくれればそれで満足してたかもしれない。でもこのアルバムでは、そのラブリエのVoまでもがダークで起伏に乏しく感じてしまったため、緊張感に欠ける印象がありました。でもボクもそれなりに年を重ね、今作の魅力が前よりは理解できるようになったみたいです。(笑)
以前のようなスリリングな展開は影を潜め、プレイ自体もテクニカルというよりは深遠な世界を構築するための役割に徹しているといった趣です。単に即効性が無かったみたいで、後になって効いてきました。アップテンポで疾走感のある曲が無いのも影響したかも。⑤“Voices"、⑪“Space Dye Vest"などは前作が“動"を主題にしていたとしたら、“静"を表現した名曲だと思います。
聴けば聴くほどに良さが滲み出てくるスルメのような1枚。


陰陽座 - 煌神羅刹 - おらびなはい ★★ (2002-02-04 23:19:21)

歌いだしが大槻ケンヂかと思いました(笑)
明らかにアルバムの他の収録曲とは一線を画した曲。
なんか前半の民謡チックな部分と黒猫さんが歌ってる部分のアニソンっぽいところが不思議とうまく融合してます。
おぉらびぃなはぁぁいやぁぁぁぁぁぁ!!!!!


陰陽座 - 百鬼繚乱 - 式を駆る者 ★★ (2002-02-04 23:15:21)

アルバムの冒頭を飾る曲。
ヘビーなリフが一転してクサいメロディを伴って疾走を始め、そこに切り込んでくる黒猫さんのよく通る澄んだスクリーム!
そしてサビのメロディがまたかっこいい!
この曲に関して言えば“和"がどうこう言う以前に女声メロスピとしてかっこいい!


CANDLEMASS - Nightfall - At the Gallows End (2002-02-03 01:18:38)

ひたすらダークだけど美しいメロディと素晴らしいボーカルが聴ける曲。トニー・マーティン在籍時のBLACK SABBATHが1stの頃の音楽性に戻ってそこに大仰さを足したような曲…というと誉めすぎかもしれませんが、そんなイメージです。


CANDLEMASS - Chapter VI ★★ (2002-02-03 01:09:00)

Voがメサイア・マーコリンからトマス・ヴィクストロムに交替した最初で、彼らのラストアルバムにあたる1枚。このバンドの看板はドラマティックで雄雄しくそして非常に美しい歌唱を聴かせたメサイアのVoだったと思いますが、その前任者を凌駕するようなトマスの凄まじい歌唱が聴けます。
なんと言っても①“The Dying Illusion"につきます!はっきり言ってこの1曲を聴くためだけにこのアルバムを購入しても損はしないでしょう。とてもCANDLEMASSとは思えないほどドラマティックに疾走していくこの名曲は、超無名だがHM史に輝く超名曲だと思います。
その他はひたすらダークでスローな曲が続きます。それにしてもやはりトマス・ヴィクストロムの歌唱は素晴らしい…。


DANTE FOX - Under Suspicion ★★ (2002-01-28 01:32:00)

たしか96年頃の作品。ボクが持っているのは輸入盤なので、あまり詳しいプロフィールは良くわかりません。ただ、バックVoで(元?)SHYのトニー・ミルズが参加してます。
少しハスキーで高音の良く伸びる女性Voをメインにしたさわやかなハードロック/ポップ。真っ先に連想するのはやはりHEARTやLANA LANEのような、G等にHM的なエッジを残しつつ、歌メロや楽曲が非常にわかりやすい、ある意味聴きやすい音楽です。といってもBGMで聞き流してしまうようなものではなく、美しく絡み付いてくるように粘着質な歌唱です。
個人的には同時期にSCARLET ROSEというツイン女性Voのハモリがめちゃ気持ちいいバンドを買っていて、よく聴き比べていました。そのときはSCARLET ROSEばかり聴いていましたが、改めて聴き直して、このアルバムも良いメロディがいっぱいあったと再確認。


VICIOUS RUMORS - Welcome to the Ball ★★ (2002-01-28 01:21:00)

VICIOUS RUMORSは1st~5thまで聴きましたが、4thにあたるこのアルバムが一番好きです。彼らがまさに一番脂の乗っていた頃、というイメージがあります。
特筆するのはやはりカール・アルバートのVoの素晴らしさ。正にHMを歌うためのような声です。あの力強いスクリームが今はもう聴けないと思うと、惜しい人を亡くしたと思います。
そして楽曲的にも非常に幅広いタイプの曲をどれも高い完成度で揃えてきたと思います。個人的には①“Abandoned"、②“You Only Live Twice"、⑪“End Of The Earth"が気に入っています。


AFTER FOREVER - Prison of Desire ★★ (2002-01-28 01:13:00)

順番は逆になりましたが、彼らの1stを聴きました。
全体的な雰囲気は2nd「DECIPHER」と似ていますが、比べるとこちらの方が正統HM的な要素は少ないです。が、男声の引きずるようなデスVoの比率も高く、逆にデスメタル的な疾走パートもところどころあるため、オペラティックなゴシックメタルとデスメタルの中間といった趣です。ただし、その魅力の核であるはずのオペラティックな部分とHM的な部分が分離してしまっているというか、別々のモノを無理やり一緒にしてしまっている印象があります。展開や装飾がやや強引というか…。
とは言ってもNIGHTWISHタイプのクラシカルなゴシックなので、聴き所は多いです。とにかくこの雰囲気に弱いんだなー。このスタイルの音楽をやってくれているってだけで許せてしまう…。


SINERGY - Suicide by My Side ★★ (2002-01-28 01:10:00)

現在のSINERGYは1stの頃とはかなり別のバンドになってきている。
当初は、IN FLAMESのイエスパー・ストロムブラードとCHILDREN OF BODOMのアレキシ・ライホのツインGで正統派のHMバンドを組んで、そこにTHERIONのバックVoをやってた無名(に近い)女性Voが参加したという触れ込みだった。しかもBはシャーリー・ダンジェロ…。ある意味キンバリー以外はスーパーな面子(地域限定ですが…)が組んだプロジェクト的なバンドだった。そこからまずイエスパーが抜け、他のメンバーも入れ替わり、今ではキンバリーとアレキシのラブラブバンド(笑)と化しているが、その音楽性の根本的なところは変化していない。
変わったところはどこかといえば、キンバリーのVoである。1stでは今をときめくメロデスバンドのスーパーG2人の作るメロディ・楽曲の素晴らしさに助けられ(というより曲があまりに素晴らしくて)彼女のVoは特に気に入ったわけではなかった。イエスパー・アレキシがデス声でないVoのいるバンドでプレイする、という点のみに魅力を感じていた。がこの3rdでは、確かにアレキシのGプレイも素晴らしいが、主役は完全にキンバリーのVoである。よくパワフルな女性Voを指して“男顔負けの"という表現がよく使われるが、男女の性別なんて引き合いに出すのがアホらしいくらい、ここでの彼女の歌唱は素晴らしい。個人的に彼女の歌い方は、活舌がよくなく発声的に濁って聴こえるため、好きなタイプでは無かった。が、低音から高音までパワフルに良く伸びる声で非常に起伏に富んだメロディを見事に歌いこなしている。この彼女の歌唱力の向上が、SINERGYというバンドの格を一段上に引き上げた。
その他の部分でも、アレキシとローペによるツインリードは、イエスパー在籍時と比較しても遜色ない魅力的なフレーズを奏で、元TAROTのマルコ・ヒエタラの太いBも非常に心地よい。個人的にはR・J・ディオ風の見事な歌唱力を持つマルコにVoパートを振り分けてくれればさらに素晴らしいレパートリーが増えたのではないか、とも思うが…。
余計な装飾の無い、正攻法の正統派の1枚。


FORGOTTEN TALES - The Promise - Gates Beyond Reality ★★ (2002-01-22 09:08:47)

イントロのチェンバロが予感させる通りのバロック風味に溢れた曲。中間部のG、Keyのソロの応酬はモロにイングウェイの“Rising Force"を彷彿させます(笑)パクリでもなんでも、この手の曲は好きなのでオッケーです。曲が短いので一気に聴かせるところも良いのでは?


STORMWIND ★★ (2002-01-21 01:16:00)

このバンドを初めて聴いたのは2nd「STARGATE」でした。特に前知識も無く、CDショップの売り文句とジャケットの“それ"っぽさに惹かれて購入しましたが、そのドラマティックな楽曲と技量のある女性Voはかなり掘り出し物でした。
そんな彼らに、Myフェイバリット・ボーカリストであるトマス・ヴィクストロムが加入するということで大喜びしましたが、彼を迎えての3rd「HEAVEN CAN WAIT」は楽曲が起伏の無いイマイチなものばかりで、せっかくのVoがまるで活かされてない!と憤慨したもんです。そして4th「RESSURECTION」でようやく彼の絶品の歌唱を活かせる楽曲を揃えてきましたが、ここでも手放しで絶賛するには至らないもどかしさを感じました。曲の雰囲気もプロダクションも徐々に良くなっているのに、これだ!っていうキラーチューンが無いんですよね。メロディは十分に魅力的なのに、楽曲単位でみると盛り上がりそうで盛り上がりきらずに終わってしまう…という中途半端さが気になります。あと、やっぱりGソロいまいちですよねー。トーマス・ウルフには作曲とリズムGに専念してもらって上手いリードGを一人加入させれば、絶品の北欧様式美バンドが誕生すると思います。ゲストでもいいからアレキシ・ライホでも弾いてくれないかな…。
彼らに対する期待の大きさは甚大なので、ホントに頑張って欲しいです。5thは4thの焼き直しのような内容だったので、今度はリリースの間隔空いてもいいのでこちらの予想を上回る作品を引っさげてきて欲しいですね。


FORGOTTEN TALES - The Promise ★★ (2002-01-20 22:54:00)

インナーのマネージャーのコメントを読むと、カナダのHELLOWEEN、STRATOVARIUSタイプのバンドの1st。
Voが女性なんですが、上手いですよ、この人。パワフルでありつつ、抑揚を上手くつけていて、一本調子になっていません。
Keyを含む全ての楽器パートがクサイメロディを撒き散らしながら疾走する楽曲スタイルは、Voが女性ということもあって、DARK MOORを彷彿とさせます。あそこまで匂ってきそうなクサさはないですけどね。そして暗くならずにあくまでも明快な歌メロはHEAVENLYをも彷彿させます。この2バンドの良いところを抽出して2で割って音質を若干チープにした感じです。カナダというとHAREM SCAREMやGIANT、EMERALD RAINのような美しいメロディを持つバンドが多いですが、そこに欧州的なHMの要素を持ち込んだらこうなるんでしょう。
ちょっと安っぽいジャケットがちょい残念。それにしてもドラムの人はメタラーらしからぬメガネをかけたインテリ風の若者です。そしてこのパワフルな女性Voが一番男らしさに溢れている点も微笑ましいですね。
美メロ・スピードメタルファンなら聴いて損はしない1枚です。


BORKNAGAR - Empiricism ★★ (2002-01-15 23:41:00)

おっ、これは掘り出しモノ!
B!誌の小澤氏が82点付けてましたが、個人的にはもう少しあげてもいいかも。
ゴシックメタルでは男性のデスorアグレッシブVo+女性のクリーンなソプラノVoっていう手法は珍しくないですが、このバンドは男性アグレッシブVo+男性クリーンVoという組み合わせで、しかもクレジットを見る限りではそれをVo一人でこなしているらしいです。このヴィンターソーグって人、かなりスゴイかも。その一人二役ぶりはキング・ダイヤモンドも真っ青って感じです。
曲調はひたすらダークですが、あくまでもその根底には悲しげで冷たいけどどこか透き通った感じのメロディがあります。そしてそのメロディにさりげなく華を添える美しいシンセ/ピアノのサウンドの絶妙さがたまんないです。ブラックメタル然としたアグレッシブな側面と、シンフォ・プログレともいうべく複雑にして美しい側面の両方が高い次元で表現されてます。空気としては初期DARK TRANQUILLITYとCRADLE OF FILTHを合わせて2で割った感じです。
かなり完成度の高い1枚だと思います。


筋肉少女帯 - 断罪!断罪!また断罪!! - パブロフの犬 (2002-01-15 23:07:38)

確かにY氏の影響がモロに出てますが(パクリ?)、橘高さんってこういうネオクラG弾くとめちゃ上手いですよね~。アルバムの中では異色の曲だが、このネオクラ曲調と、それに全く合ってない歌詞とのアンバランスが微妙で気持ちいい。


陰陽座 - 煌神羅刹 - 朧車 ★★ (2002-01-15 22:56:51)

“♪たゆたいながら~"のフレーズだけで悶絶。ほんとたまりませーん。
黒猫さん恐るべし。


NATION - Without Remorse ★★ (2002-01-14 23:46:00)

もうこれってば6年も前の作品なんですね。これがたとえ今リリースされたとしても全く古さは感じないハズ。2枚しかアルバム出していませんが、その2枚ともすばらしいアルバムです。
1stはどちらかというと北欧ならではの透明感・憂いのメロディに溢れた1枚でしたが、この2ndは透明感・哀愁の度合いはそのままに、HM的な要素を強めてきました。特に冒頭の超名曲①“See Them Fall"でいきなりKO!このメロディの洪水がそのまま疾走していくような曲は、そのインパクトたるや凄まじいものがありました。
そしてGのジョニー・ウリーンが奏でるフレーズの美しいこと!これはテクニックもそうですが、メロディセンスが良くないとここまで心を惹きつけるソロは弾けないでしょう。近年のイングウェイのGソロよりも感動できます。
近く、このジョニー・ウリーンが参加しているバンド、DIONYSUSがアルバムを出すみたいなので非常に期待してます!


BOB CATLEY - The Tower ★★ (2002-01-14 14:43:00)

このCDは後回しにしてたら、ゴッズフェスティバルのライブと2枚組になって出たのでそっちを購入しました。ブリティッシュの湿り気のある渋いVoでTENの楽曲が楽しめます。全曲作曲がゲイリー・ヒューズでGもヴィニー・バーンズですからね。まあTENほどのHM的ダイナミズムはありませんが、逆に心にしっとりと染み入る優しいメロディと歌が聴けるアルバムです。
ブリティッシュロックのファンと、TENのようなメロディックなHRのファンの両方が楽しめる1枚。


SILVER SERAPH - Silver Seraph ★★ (2002-01-13 09:42:00)

元MIDNIGHT SUNのVo、ピート・サンドベリが、MEJESTICのKey、リチャード・アンダーソンと組んだバンドのデビュー作。Drはピーター・・ウィルドアーっていうのも嬉しいですね。
とにかく1曲目“Aetermath"で悶絶!同名の曲がSILVER MOUNTAINにもありますが、こっちの方が遥かにレベル高いです!(時代的に当たり前)ただしMIDNIGHT SUNやMEJESTICを想像して聴くとちょっと拍子抜けするかもしれませんね。上記2バンドよりは少し時代的に古いタイプのHR/HM曲が多くを占めます。というか、モロにDEEP PURPLR的です。Keyの音色もネオクラシカルではなく、70年代っぽいオルガンサウンドがメインです。やはり個々の演奏技術が高いので、すごく余裕のようなものが感じられますね。
そしてピートのVoですが、この人はどんな曲を歌っても合いますね。個人的にはALIENでの透明感溢れる歌唱が好きなので、ここでも④⑩のようなしっとりしたバラードでの歌唱は絶品です。
北欧ファン、70年代HRのファンなら買ってみて損はしないと思います。


DREAM THEATER - Images and Words ★★ (2002-01-13 00:17:00)

恐らくこれまでの人生の中で最も多く聴いたであろうアルバム。
正直言って1stを聴いた時の自分はまだ音楽的に耳が未熟だったため、良さがあまりわからなかった。雑誌等の評価は高かったものの、周囲の友人達と「どこがスゴいのかな?」などと言っていました。
そしてこの2nd。聴いた瞬間に衝撃が走りました。なんというバランス!メロディ・HM的な攻撃性・演奏技術の高さ・わかりやすいキャッチーな歌メロがこれ以上ないくらい絶妙なところで融合していて、アルバム最初から最後まで一瞬たりとも緊張感が途切れることがない!
①“Pull Me Under"⑥“Under A Glass Moon"では、HMとしての攻撃性・ヘビーさ。②“Another Day"⑧“Learning To Live"では、切なく叙情的な歌唱とさらにそれを煽る美しいメロディ。そして超名曲⑤“Metropolis-Part1"ではすべての要素が正に最高レベルで結合した珠玉のナンバーです。これまで彼らのライブには3回行きましたが、初来日公演が最も印象に残ってます。このアルバムの楽曲をいとも簡単に再現するのを見てホント腰抜かしそうになりました。
DREAM THEATERのアルバムでどれが最高作かと問われれば、間違いなく本作を挙げます。ジェイムズ・ラブリエの歌唱が一番活かされてるのがこのアルバムだと思います。まもなくリリースされるNEWアルバムでは彼の歌唱がかなりフィーチャーされてるらしいので、期待しています。まだこのアルバムを越える1枚には出会ったことがありませんが、これを越えることが出来るのは彼らだけだと信じています。


LABYRINTH - Sons of Thunder ★★ (2002-01-12 09:38:00)

3rdともなると、音質の方はだいぶ気にならないようになってきました。
曲の作りにも以前より余裕のようなものを感じます。個々の楽曲もかなり練られていて、ロブ・タイラントの歌唱も前作より自然に溶け込んでいる気がします。
と、確実にレベルアップしてるに関わらず、個人的名盤の2ndに及んでいない気がするのは、必要以上に高い敷居を用意して待っていたからかな?予想範囲内での向上だったから、前作のような衝撃が得られなかったのかも。しかし絶対に損はしないヨーロピアン・シンフォニック・スピードメタルの好盤。
疾走感抜群の“Save Me"を1曲目に持ってきたほうがアルバムの構成上よかったのでは?(それにしても邦題「救出」って…)


LABYRINTH - No Limits ★★ (2002-01-12 09:12:00)

記念すべきLABYRINTHの1stアルバム。Voは現RHAPSODYのファビオ・リオーネがジョー・テリーという名前で参加しています。
基本的な路線は現在と変わらないのですが、個人的にファビオ・リオーネの歌(というよりは声)が苦手なので絶賛は出来ないですね。楽曲の組み立て方もまだ若干の甘さを感じます。1曲1曲にドラマ性を持ち込もうとするあまり、ほとんどの曲が、静かな始まり→徐々に盛り上がっていく、という展開をしていくため、アルバム通しての印象が散漫になりがちです。まあそれが後々のこのバンドの展開の持っていき方の上手さにつながっているけど。
とは言ってもこれが良質なメロディ、疾走感をもった1枚であることは間違いないです。


陰陽座 - 煌神羅刹 ★★ (2002-01-12 00:44:00)

“妖怪HM"を標榜する日本のバンドのメジャーデビュー作にあたる3rd。
実はツインVoの片割れ、黒猫さん(女性)を広告で見て買ってしまいました(笑)。しかし、そんなことがどうでもよく思えるほど内容がかっこいい!っていうか、黒猫さん歌上手すぎ!!Voのバリエーションが豊富です。基本はパワフルで若干歌謡メタルっぽい歌唱なんですが、時にゴシックメタルのようなソプラノ(⑦)やアニメソングのような明快な歌唱(⑩)、かと思えば役になり切ったおどろおどろしい語り(⑧)まで、高い次元の見事な歌唱力を披露してくれます。
音楽性は“和"のテイストにこだわっているものの、“ワビ・サビ"ではなく、民俗学や昔話のようなテイストが表現されてるって感じです。そしてあくまでもメロディアスなHMであるという点に好感が持てます。個人的には②朧車、⑦月に叢雲花に風 の2曲がかなり気に入ってます。
ちなみに外資系の大型CD店で購入しましたが、discUNIONに行ったら売り切れでした。実はスゴイ人気あるんですね!1st、2ndもメジャーから改めて発売されるみたいなので、そちらも是非聴いてみようと思います。
早くも2002年度初の衝撃が!!


EVERGREY - In Search of Truth ★★ (2002-01-09 01:43:00)

ゴシカルでありつつも正統派なHMを聴かせてくれる1枚。イメージとしてはトニー・マーティン在籍時のBLACK SABBATHに近いかな?個人的にはかなり好きなタイプです。
曲調は徹底的にダークで耽美的でありつつ、メロディは美しいというアンバランスさが絶妙です。Voは絶賛するほど上手くはないんだけど、この力強く太い声質はダークな曲調にぴったりでいいですね。そしてこのサウンドの要になっているのが時に荘厳に、時にメランコリックに楽曲に彩りを加えているKey。なんとこのスヴェン・カールソン、EMBRACEDのKeyだったらしい!解散してしまったらしいが(残念!)、今はSOILWORK(!)にも籍をおいているそうな。この名前は覚えておいた方がいいかも。
あと個人的にはジャケットが好きです。TO/DIE/FORもそうだったけど、このモノトーンに若干ブルーとかパープルが混ざったような色合いに弱いんですね。その幻想的なイメージ通りの音楽性でした。


ETERNAL TEARS OF SORROW - A Virgin and a Whore ★★ (2002-01-09 01:22:00)

それにしてもすごいバンド名ですよね。“悲しみの永遠の涙"ですよ!デスメタルなのに…。
2001年度に聴いたメロデスの中では群を抜いて素晴らしい出来でした。よくもまあこんなにメランコリックなフレーズ思いつくなあという感じで、次から次へと心を揺さぶる煽情的なメロディが洪水のようにあふれ出てきます。
これまではIN FLAMESの“Stand Abraze"とDARK TRANQUILLITYの“Punish My Heaven"の2曲がメロデス名曲の双璧だったんですが、ここに収録されてる③“Prophetian"もそれに匹敵する名曲に認定!このGフレーズ聴いて何も感じなかったら日本人じゃない!ってくらい狂おしいほどに日本人好みの旋律をつむぎ出してます。
惜しいのは個人的にイマイチなデスVo。「これでクリーンVoだったら…」なんて野暮は言いませんが、かっこいいデスVoってあるじゃないですか。例えばEMPERORのイーサーンとか元ARCH ENEMYのヨハン・リーヴァとか。そこが改善されたら2001年のBest3に入ったかも(ちと誉めすぎかも)


TEN - Far Beyond the World ★★ (2002-01-09 00:13:00)

正月休みに結構聴きました。TENは1stが最高だと思ってましたが、それに匹敵するいい曲を揃えてきたなーというのが印象です。個人的には⑪“Outlawed And Notorious"はかなりな名曲の部類に入ります。TEN節の哀愁のメロディが炸裂!って感じでいいですよね。
ただ今作をもってヴィニー・バーンズは脱退してしまうそうですが、彼無しにTENは存続し得るのかな?これが彼らの最後の名作にならないことを祈ります。


EDENBRIDGE - Arcana ★★ (2002-01-09 00:07:00)

約1年振りに出された2nd。
前作では女性Vo、サビーネ嬢のややソフトな歌唱もあって、正統HMであるのにイマイチ煮え切らないイメージが払拭出来なかったけど、パワーアップしてきた感があります。楽曲の方向性は1stとそんなに大幅に違いませんが、アレンジが丁寧になって、細かいところまで良く考えて作られてるなーという印象があります。そして何よりサビーネ嬢の歌唱が明らかに上手くなってます。表現法に幅が出てきました。陳腐な表現になってしまいますけど、なんか癒し系な感じですけど、それだけに留まらない“何か"を感じさせてくれます。
個人的にはもう少しHMの攻撃的な側面を表現した楽曲があるとアルバムに芯が通った気もしますが、これは彼らならではの個性になっていってると思うので、この路線でがんばってほしいですね。


EMPEROR - Prometheus: The Discipline of Fire & Demise ★★ (2001-12-31 15:03:00)

今年オススメする最後の1枚です。
EMPEROR、実はこれまで敬遠してました。何曲か聴いたことはあったけど、あまりの暴虐さというか、音の凄まじさに「アルバム1枚聴くにはなー」と思ってました。北欧の真性サタニック・ブラック・メタルっていいイメージ無かったんですよね。そのため巷で好評価のこのラスト作の4thも、何度かレジに持っていきかけたものの、結局他のアルバムを優先して聴かず終いだったんですよね。いや、この傑作を危うく聴き逃すところでした。
曲展開の見事さと構成力の素晴らしさが抜きん出ています。デス声も耳が痛くなるほどのゲロゲロ声じゃなく、かっこいい部類のデス声ですよね。この音楽性を表現するにはこれしかない、って感じの声で、「普通声で歌ってたらもっといい」なんていう評価は出そうにありません。荘厳さを演出しているシンセもこれ以上ないくらい効果的に使われてます。1曲1曲に壮大なドラマがあり、攻撃性・構成美・展開美がすごく高いレベルで融合してるなーという感じです。展開も構成もすごく複雑なのに、その複雑さが難解な表現にならずにある意味聴きやすいアレンジがされてるのがすごいです。
上で定ちゃんさんが映画のサウンドトラックのようだと表現されてますが、確かにそうですね。音楽性が音楽性なだけに、全ての人にオススメできる作品ではないですが、デスメタル・ブラックメタルというだけでこの手の音楽を敬遠されてる方にも是非オススメしたい1枚です。
個人的にはこのドラマティックさは「究極の暗黒オペラ」と呼ぶに相応しい!


PRETTY MAIDS - Future World ★★ (2001-12-28 03:48:00)

語りましょう、語りましょう(笑)
PRETTY MAIDSについて語れ!でも書いてますが、このバンドの代表曲である“Fortuna~Back To Back"は確かに名曲中の名曲であるのは間違いありません。が、あの一曲のイメージだけで語られてしまうのは勿体無い!
この2nd(デビュー・ミニを入れると3枚目)は、煌びやかなシンセを大胆にフューチャーした、これまた傑作HMアルバムになっています。典型的なPM的疾走曲の“Future World"、メジャー感に満ち溢れたポップな曲“Love Games"、静かなアルペジオからアグレッシブな曲への静から動への展開が見事な“Yellow Rain"などバラエティに溢れた名曲が目白押しです。この楽曲のバラエティの豊富さ、歌メロのキャッチーさ、そして絶妙のリフワーク、HMバンドとしては理想的なKeyのアレンジと、PMの魅力がまさに高い次元で開花した1枚です。さすがに裏ジャケのメンバー写真見ると時代を感じずにいられませんが、カラフルなジャケットに象徴されるように、非常に色彩に溢れています。15年近く前の作品ですが、曲はまるで古く感じません。やっぱりロニー・アトキンスの声は最高!That's HMボイス!


ADAGIO - Sanctus Ignis ★★ (2001-12-27 01:45:00)

バロック音楽ファンには堪らない至福の時間を与えてくれる一枚。ネオクラ オブ ネオクラ!!
VoはPC69のデヴィッド・リードマン、KeyはMAJESTICのリチャード・アンダーソン、DrはELEGYのダーク・ブルイネンバーグと、スーパープロジェクトの様相ですが、このメンツを取り仕切るのがステファン・フォルテなる無名G。だが、この彼のGセンス、クラシックセンスがズバ抜けてこの手のHMとの相性がいい!個人的な印象としては、クラシカルなアレンジをしたHMというよりは表現方法がHM的なクラシックといったイメージの方が近いです。
一番驚いたのはD・リードマンの歌唱。PC69での湿り気を帯びた哀愁漂う歌唱でなく、正にネオクラ然とした堂々としたその歌いっぷりは見事の一言に尽きます。それに拍車をかけるようにツボな音色で悶絶フレーズを要所で決めてくれるR・アンダーソン、そして流麗なソロや一音一音がはっきり聴こえる歯切れのよいリフを聴かせるS・フォルテのプレイも逃せません。
確かB!誌では大した点ついてなかった記憶がありますが、(でも調べたら82点ついてた)これは買いでしょう!同じくスーパーなメンツで制作されたM.ボールズやV・クープリのRING OF FIREと比較しても明らかにこちらの方がネオクラ心を満たしてくれます。


HEAVENLY - Sign of the Winner ★★ (2001-12-26 06:41:00)

いいじゃないですか、他のバンドの焼き直しと言われたって!
個人的には他のバンドからの影響は露骨に感じるものの、それらの先輩バンドを凌駕するであろう勢いがありますよね!特に気に入っているのはコーラスワークの格好良さ。やや貧弱なVoを補って余りある魅力を発散してます。コーラスがこんなに効果的に感じたのはBLIND GUARDIAN以来かも。
以前新譜感想でも書きましたが、魅力の一つが疾走に疾走を重ねるその楽曲スタイルだと思いますが、疾走曲に頼らずに魅力的な曲が書けるようになった時にこのバンドは化けるんじゃないでしょうか?勢いで突っ走っていられるうちはいいけど、それだけではすぐに飽きられてしまうと思います。
頑張れ、HEAVENLY!応援するぞ!


DARK MOOR - The Hall of the Olden Dreams - Beyond the Fire ★★ (2001-12-26 06:34:46)

イントロですでにノックアウト。あのバロック調の入りは悶絶モノです。ほんとコテコテの様式美の権化のような曲。


JAMES LABRIE'S MULLMUZZLER - MullMuzzler 2 ★★ (2001-12-26 06:29:00)

最近また聴き直してます。
一言でこのアルバムを表現すると、「自分の思うように歌ったジェイムズ・ラブリエの歌はこんなにすばらしかったのか!」ということに尽きます。個人的には3rd以降のDREAM THEATERのアルバムでのラブリエの歌唱は、なんか抑圧された感じというか、彼の本領が発揮出来ていない勿体無い使われ方をしているな、と思っていました。それだけに、彼が自分の歌いたいように歌メロを作ったこのアルバムで、久しぶりに本領発揮!ってな感じです。
楽曲もDTほどではないにしろ、ほどほどのプログレッシブさをもった曲が多くを占めます。DTの場合は周りの演奏のレベルがあまりに高すぎるため、彼ほどの歌い手であっても演奏の中に歌が埋没してしまいがちです。だからこのアルバムのような適度なプログレッシブさがちょうどいいのかな、などと勝手なことを考えてしまいます。個人的には⑤“Stranger"はDT的なプログレッシブさ・HM的アプローチ・歌メロの素晴らしさが理想的に融合した名曲だと思います。(そして個人的には最もDTらしい曲だと思う)
3rd以降のDTに若干のもどかしさを感じているボクにとっては、彼が歌った作品中では「IMAGES AND WORDS」の次に好きな作品です。このラブリエからのメロディの要素を導入してこそ、DTはまた凄まじい作品を作ってくれそうな気がします。そうでない場合は是非このバンドを存続させて素晴らしい歌を聴かせ続けて欲しいものです。


KAMELOT - Karma ★★ (2001-12-26 06:28:00)

上でも書いてますが、おそらく本年度のベストアルバムになるだろう1枚です。
このアルバムは何が素晴らしいって、楽曲の充実にほかなりません。確かに1曲のインパクトとしては「THE FOURTH LEGACY」に収録されていた“Until The Kingdom Come"、“Nights Of Arabia"、“The Fourth Legacy"といった曲の方が上だと思います。事実、ボクは必ずお気に入
りMDに曲を抜き出して聴くタイプなんですが、このアルバムの曲は入れていません。なぜならこのアルバムから取り出して他の曲の間に入れて聴くと魅力が減退するからです。つまり、アルバムの収録順に聴いてこそそれぞれの曲が相乗効果でよく聴こえるんです。それだけこのアルバムの質が高いってことだと思います。久しぶりにアルバム単位で聴きまくった1枚です。
これはボクだけが感じることなのかもしれませんが、このアルバムでのロイ・S・カーンの歌唱の素晴らしさは彼のこれまでの参加アルバムの中でも群を抜いて艶っぽいと思います。前作でも「おっ、化けたな」と思ったんですが、アルバム単位で聴くと楽曲によってのばらつきがあるように聴こえるんですよね。
とにかく今年の一番のオススメであるのと同時に、一生愛聴し続けるであろう珠玉の一枚。


AFTER FOREVER - Decipher - Forlorn Hope ★★★ (2001-12-26 05:22:08)

年末も迫った時期に購入したCDに本年度のBest Tuneがかくれていました。
アルバムの最後の曲なんですが、イントロのシンフォニックな展開を聴いた瞬間にもう失禁寸前。そこに入ってくるダークな雰囲気を湛えつつも力強さと色っぽさを兼ね備えた見事なオペラティック・ソプラノVoが、物悲しくも大仰なメロディを歌い上げてくれます。
そして展開も目まぐるしく、息をもつかせぬ展開とは正にこれでしょう。6分ほどの曲ですが、あっという間に過ぎてしまいます。途中に入るデス・ヴォイスが若干蛇足な気もしますが、そんな些細なことなど気にならないほど、他の部分の出来がよい!特にラスト近くで最後のコーラスに行く手前の展開部分と、まさに曲の最後を締める彼女の叫びが堪らなくボクの心を揺さぶります。
こういう曲に出会えるとまた期待してCDを買う気にもなれるってもんです。このCD見かけた方は是非一度聴いてみてくださいな。


SPELLBOUND - Breaking The Spell - Crack Up The Sky (2001-12-24 01:15:50)

アップテンポの曲にダーティでラフでありつつ、どこか艶のある歌唱を聞かせるVoが乗る、いわゆる北欧のイメージとはかけ離れているけどかっこい曲。声質がアルジー・ワードに似ていて、曲調が激しめのリフ主体のロックンロール調なため、TANKに似ている気もします。
いいメロディがあって、類型的ではあるけど、どこか惹かれるるんだよなー。


AFTER FOREVER - Decipher ★★ (2001-12-01 04:26:00)

新譜感想でも書きましたが、改めて書いてしまいます。
荘厳な曲が好きな方、女性ソプラノVoが好きな方、宗教的コーラスが好きな方、シンセが踊り舞うダークな曲が好きな方、そして何よりNIGHTWISHが好きな方、超オススメです。
個人的にはNIGHTWISHというバンドは、ここ何年かで出てきたバンドの中では最も個性的で最も心の琴線に触れてくる音を出すバンドだったので、ある意味孤高の存在だったんですが、こんなに早くフォロアーというか、似た感じのイメージの音を出すバンドに出会えたことに喜びを感じます。
音楽性が似ているだけでは単なるパクリになってしまいますが、メロディラインやKeyの使い方に個性を感じます。またそのシンフォアレンジの緻密さも評価していいと思います。とくに⑪の間奏部分などはマジで鳥肌立ちましたよ。
輸入盤なので専門の店とかに行かないと置いてないかもしれませんが、もし見つけたら是非レジに持っていってみてください。至福の55分があなたを待っています。


ANGRA - Fireworks ★★ (2001-11-24 18:55:00)

非常に質の高いアルバムだと思います。確かに第2の「ANGELS CRY」、第2の“Carry On"を求めつづける人たちからはあまり支持を得られなかったと思いますが、楽曲の質はまるで落ちていないです。
音楽性は確かに拡散してるというか、あまりに色んな要素を詰め込み過ぎてアルバムとしての統一感に欠けたという感は否めないですが、それぞれの曲が良質のメロディを持っていたので逆にボクにはマンネリに感じられずに素直にいい音楽として聴きこめました。
「REBIRTH」で再評価されているANGRAですが、この成功に味をしめて次も同じようなアルバムを出してくるようならちょっと考え物ですね。「REBIRTH」は間違いなく名盤だと思いますが、ある意味過去の遺産を少し使った作品だと思うので、次は是非以前のANGRAがそうだったように新しい要素を取り入れて言って欲しいです。


ANTHRAX - Spreading the Disease ★★ (2001-11-24 18:46:00)

ANTHRAXの最高傑作!というと語弊があるかもしれませんが、個人的には一番好きです。単なるスラッシュメタルではなく、ジョーイの上手いVoもあって、正統HMとしても名盤だと思います。あまりに特徴的なスコット・イアンのザクザクゴリゴリしたリフは耳に心地いいです。`ジャッジャカッジャカ'っていうリズムが耳残りがめっちゃいいんですよね。この一枚がボクのHM観に与えた影響はかなり大きいです。
③“Madhouse"、⑧“Medusa"はHMとしての名曲、⑨“Gung-Ho"はスラッシュメタルの超名曲です。最近のANTHRAXを聴いてミクスチャーっぽくて敬遠してる人がいたら騙されたと思って聴いてみてください。⑦“Armed And Dangerous"なんてかなり正統派な曲だと思いますよ。


SUPREME MAJESTY - Tales of a Tragic Kingdom ★★ (2001-11-24 18:21:00)

KUZUさんが新譜感想で書いていたの読んで購入しましたが、ここ3ヶ月くらいで買ったアルバムではかなり聴き込んでいる1枚です。モロに北欧テイストに溢れた1枚で、疾走曲のカッコ良さはSONATA ARCTICA、ポップテイストの曲はTNT、美しいバラードはMIKAEL ERLANDSSON、中東風の雰囲気を持った曲はTALOT(笑)と、バラエティあふれる楽曲を高い次元で揃えてきた1枚です。
この楽曲群を見事に色を変えて歌い分けるVoのヨアキム・オルセン(でいいのかな?)は中々の実力の持ち主です。声質がモロに北欧声なので、北欧マニアにもたまらない1枚です。そして何よりも、音の作りや楽曲の質が非常にメジャー感に溢れていて、「売れた輸入盤」で終わってしまうには勿体無い作品です。是非日本盤の発売を!多分B!誌で藤木氏あたりが絶賛してくれると思うんですが(笑)


MASQUERADE - Masquerade ★★ (2001-11-24 18:04:00)

北欧の代名詞的なイメージのあるバンドです。TNTに近い音楽性で、ポップな曲からハードな曲までバラエティに富んだ楽曲が並びます。⑤“Ride With The Wind"なんてTNTの“Tonight I'm Falling"にあまりに雰囲気似てますが、(本家と比べるとサビのメロディが若干弱いのが惜しい!)コーラスワークがその他のバンドと比べると上手くて、聴きどころの多い1枚です。
このバンドのアルバムはこの1枚しか聴いたこと無いんですが、確か方向性変えてヘビー方向に走ったんですよね。今のご時世だからこそこの頃の音楽性でアルバム出してくれないかな。


VIPER - Theatre of Fate ★★ (2001-11-24 17:54:00)

あまりの露骨なクラシックからの影響をいい意味で消化して、HELLOWEEN等のメロディックスピードメタルの要素と融合させた名盤。確かこの当時はメンバーかなり若かったはずで、その完成度の高さに驚きました。アンドレが抜けて、この次の「EVOLUTION」はあまりの方向性の違いに試聴して購入を止めてしまいましたが、ANGRAでこのアルバムと同じ方向性に戻ってきてくれて嬉しかったですね。
Gがキコ&ラファエルのコンビと比較すると控えめなのですが適度にクラシカルでそして十分にメロディック&ドラマティックなので、ANGRAの最新作を気に入った人にもオススメできる作品だと思います。個人的には「THEATER OF FATE」→「ANGELS CRY」→「REBIRTH」の3作は、メンバーこそそれぞれ違いますが、3部作といっていいほど方向性が同じで、どのアルバムも完成度高いですね。
疾走曲もいいですが、個人的にはラストの“Monnlight"が気に入ってます。モロにベートーベンの「月光」をパク…いやモチーフにしたクラシカルで哀愁漂う名曲です。確かB!誌90年度のBEST TUNEで高い順位だったと思います。


JUDAS PRIEST ★★ (2001-11-24 10:42:00)

YOSIさんの文章、非常に興味深いです。まさにおっしゃる通りだと思います。
ボクはリアルタイムで聴いたJPの最初のアルバムは「RAM IT DOWN」でした。当時立派なスラッシャーだったボクにとっては物足りない内容に感じたんですとね。その後の「PAINKILLER」で受けた衝撃は前作での印象とのあまりの違いに驚愕した、って感じでした。そこから過去のアルバムさかのぼって聴きましたが、その時の印象は、「時代時代で全く違う音楽性をやっているんだなー」でした。初期の作品なんてホントRockn'Rollですよね。やはり個人的には「PAINKILLER」「SCREAMING FOR THE VENGENCE」「DEFENDERS OF THE FAITH」あたりのHM的要素が濃いアルバムが好きですが、それぞれの時代の曲にそれぞれそれに見合ったいい曲を提示してきたバンドだと思います。だから新しく出るアルバムが前作と違うことは当然だと思うし、逆にそうでないと新しいアルバムを買う楽しみが減ると思うんですよね。あまりに同じ音楽性が続くと、内容が予想出来すぎて購買意欲が減退しますから。そういう意味ではJPは「次の(アルバム)展開が読めない」バンドであり、そこが魅力のひとつだと思います。
当然「JUGULATOR」はこれまでのJP史上最大の変化(Voのチェンジ)があったアルバムなので当然色々なファン層を持つこのバンドにとっては、確かに賛否両論ある作品だと思います。音像があまりにヘビーな方向に行きましたよね。ボクはJPがヘビーな方向に進んでいくことには否定的ではありません。いつまでも第2のPAINKILLERを求めてていても仕方ないとも思っています。あれだってもう10年以上前の作品ですからね。でも個人的には復活後の2作はやはり正直言ってあまり入り込めないです。これまでのJPの名曲には必ず「ドラマ性」があったと思うんです。そのドラマの表現方法はそれぞれの時代にあったもので、「PAINKILLER」のようにヘビーでアグレッシブな表現だったり、「SAD WINGS OF DESTINY」のように情緒的な表現だったりしました。つまり「その時代にあったいい曲を提示する」ことが「JPの名曲」だったと思うんですよね。近2作では、方向性は時代にあったものなんだけど、「これだ!」っていう名曲が見当たらないところがもったいないと思います。新しい要素を取り入れることに執着し過ぎていて、それが曲の良さにまで昇華し切れていないんです。この方向性で進むのであれば、この方向性で、「変化に否定的な人たち」を圧倒するような名曲で驚かせて欲しいです。リッパー・オーウェンズの実力は折り紙付きなのですから、「ライブでリッパーが歌う昔の曲は良かった」っていう声が聞こえてくるようではダメなんじゃないでしょうか。
理屈のいらない圧倒的な名曲を今の方向性でもいいのでだしてくれれば最近の否定的な意見なんて吹っ飛ぶと思います。次作に期待!


DREAMTIDE - Here Comes the Flood ★★ (2001-11-24 09:44:00)

FAIR WARNINGの魅力はトミー・ハートの最高のVoと、ヘルゲ&ウレのコンビの作り出すメロディの美しさだと思ってたので、解散は残念でした。そしてトミーのSOUL DOCTOR聴いて、「これがやりたかったんだったら解散も仕方が無い」と思いましたが、このヘルゲのNEWバンドはこりゃまたFAIR WARNING直系のすばらしいメロディックHRじゃないですか!
個人的には楽曲の充実度・メロディのすばらしさはFWの1stと同じくらいのクオリティがあると思います。テンポ・曲調が同じような曲が多い気もしますが、ヘルゲは自分の魅力を表現する方法を良く自分で解釈してるなーと思います。個人的には③“Come With Me"なんて思わず顔がにやけてしまうような名曲です。
Voもこの手の音楽を表現するには十分な実力の持ち主だと思います。まあ心のどこかに「この曲をトミーが歌ったらな…」と思う気持ちもありますが。
間違いなく名盤の仲間入りできるアルバムだと思います。


ELEGY - Forbidden Fruit - Elegant Solution ★★ (2001-11-18 04:43:21)

テクニカルでありつつ、途中のリフが重々しくていいですね。あくまでも正統HM曲でありつつ、1曲の中に色んな要素を入れ込んでるあたりに、バンドの許容量の深さがあると思います。いろいろやってもつまらなくならないのはメロディがいいからなんだろうな、と実感。


ELEGY - State of Mind - Shadow Dancer ★★ (2001-11-18 04:40:05)

なかなかの疾走曲。個人的にはこの曲でアルバム始まった方が作品が締まった気がします。メロウなVoだと思っていたイアン・パリーが前任者を凌駕する勢いのハイトーンボイスを聴かせてくれるのもいいですね。


ELEGY - Forbidden Fruit ★★ (2001-11-18 04:37:00)

なんとバンドの中心人物、Gのヘンク・V.D.ラーズが脱退してしまい、パトリック・ロンダットが加入して作られたアルバム。もはやELEGYはイアン・パリーのバンドと化してしまったのか?でもアルバムが高品質なのでオッケー。
そんなバンドをとりまく不穏な動きとは裏腹に、バンドとしては最高傑作の作品じゃないでしょうか?ヘンクのあの特徴的なGがあってこそのELEGYだと思ってたけど、テクニカルなGが弾きまくりの曲をイアンが歌えばなんかもうそれはELEGYって感じになってますね。
逆にこれまで付きまとっていたバンドの変なマイナー臭さが抜けて、一気に垢抜けたイメージです。1曲1曲に漂うメジャー感がいいですね。個人的には①⑤⑧がオススメ。
テクニカルでメロディックなHMが好きな人なら買って損しないどころか得する1枚。ELEGY聴くならこれからでいいんじゃないでしょうか?


ELEGY - Labyrinth of Dreams ★★ (2001-11-18 04:29:00)

彼らの記念すべき1st。
QUEENSRYCHEタイプとも言うべく、テクニカルでありつつ非常に魅力的なメロディを持ち合わせた正統派HMを聴かせてくれます。メインソングライターでもあるGのヘンク・V.D.ラーズは、一聴して彼とわかる不思議で特徴的なGフレーズを聴かせてくれますが、これとエドワード・ホーヴィンガの驚異的ハイトーンVoがこのバンドの個性になってました。
音の作りがやや軽いですが、今聴いても十分に魅力的なアルバムです。サビがキャッチーな曲が多いしね。


ELEGY - State of Mind ★★ (2001-11-18 04:23:00)

結構好きだったハイトーンVo、エドワード・ホーヴィンガが脱退して、何とイアン・パリーが加入した最初のフル・アルバム(バンドとしては4th)。
基本的な音楽性はそのままに、とにかく楽曲のメジャー感が増した!テクニカルでメロディックな正統HMの好盤を出していたものの決定打に欠けていたバンドに新たな方向性と可能性があることを知らしめた1枚ですね。イアンのVoは、前任者のハイトーン一辺倒の歌唱(これはこれでかなり好きだったけど)とはことなり、柔軟性に富んでいて、どのようなタイプの楽曲も見事に歌いこなしているので、アルバム1枚の中での緩急が出てきました。アルバムの前半がややおとなしめなので、1曲目にガツンとスピードチューンを持ってきたらもっと作品として締まった気もしますが、テクニカルなHM好きな人なら必聴の1枚です。


STORMWIND - Stargate ★★ (2001-11-18 04:22:00)

彼らの2ndにあたるアルバムで、Voは女性です。
いわゆるネオクラ風味の様式美系HMに女性Voというスタイルは、過去の女性VoHMバンドと比較しても遜色ない出来栄えでした。HELLION、SAHARA、ZED YAGOなど、結構好きでした。この女性Vo(アンジェリカさん)は純粋にパワフルなハイトーンをメインに、結構幅広い歌唱を聴かせてくれて、その曲調のミステリアスとあいまってすごく魅力的でした。
アルバムを通して聴くと、曲が全体的に似たような雰囲気のものが多く、これといったキメ曲に欠ける点が惜しい!⑤“Time Won't Tell"は疾走リフが心地よい様式系の名曲です。惜しむらくはこの女性Voのビジュアルが一切ないこと。存在自体がミステリアスなままとは…。それと⑥“Sakura Opus"は“さくらさくら"をアレンジしたインスト曲だけど、そのヘナチョコなアレンジが曲を台無しにして、さらにアルバムの流れを断ち切ってしまってると思う。
とはいってもダークでミステリアスなHMを上手いVoで聴けるアルバムってことでオススメです。


KAMELOT - Eternity ★★ (2001-11-18 04:21:00)

最近のKAMELOTがヘビーローテしてたので、かなり久しぶりに彼らの1st聴いてみました。確か硬質なHMだったような…。
聴いてみて思い出した!Voがアンドレ・マトスもびっくりの超裏返しクセのある人だった!曲調はドラマティックさを縮小したSAVATAGEにジェフ・テイト風のVoが乗る、というイメージだけど、このジェフ・テイト風が一癖あるなー。普通に歌えば硬質なハイトーンVoなのに、音程外しながら不愉快に裏返る歌唱法は、正直言って生理的に受け付けられない類のモノでした。発売当時(5年くらい前?)はクセがあるなー程度にしか思わなかったけど、あれから耳が肥えたのかな?まあ個性的といえばそうなんだけど、かなり好き嫌いがわかれるタイプです。曲も近作のようなドラマティックさ・大仰さはなく、ひたすらダークで淡々とした硬質なHMが展開されてます。要所にかっこいいGフレーズがあるのが聴き所かな?この頃はこのバンドがあんなおお化けするとは夢にも思わなかったもんだ…。
興味のある方は今と聴き比べてみると面白いかも。


GAMMA RAY - Insanity and Genius - Tribute to the Past ★★ (2001-11-17 01:10:31)

この曲のイントロはインパクトありましたね。確かRIOTの「NIGHTBREAKER」を買いにいったはずなのに、店でかかったこのイントロを聴いて、即GAMMA RAYに浮気しました(笑)
この金切り声のようなラルフのVoも個性的で、辞めてしまったことが未だに悔やまれます…。


JOE LYNN TURNER - Slam - Heart Of The Night ★★ (2001-11-17 01:05:35)

改めてジョーの歌はいいなあと実感しました。実は彼の声に触れたのはBRAZEN ABBOT以来かも。まったく衰えていないハリのある声は健在でした。特にこういうバラード系の曲では絶対的な情感の込め方の上手さが光りますね。
そんでこの曲もジョーの声質にぴったり。後期RAINBOWに似た雰囲気もあるので、この1曲のためにアルバム買っても損はしないと思います。


BLIND GUARDIAN - Tokyo Tales ★★ (2001-11-15 04:13:00)

1992年の「SOMEWHERE FAR BEYOND」に伴うツアーの日本公演を収録したライブ盤。
ライブ盤だけど結構修正というか加工されているところが多く、臨場感にはやや欠ける気もするけど、かれらのライブの持つパワーというか魅力が伝わってくる1枚。“Valhalla"や“Lost In The Twilight Hall"ではカイのパートを観客が見事に再現してます。その他も全編みんなで歌える部分が多く、その勢いはハンズィがいなくても成り立ってしまいそうなほど(笑)
そして何よりもこの時のライブ見に行っていたので、この歓声とかコーラスの一部に自分がいるかと思うとニンマリしてしまうのです。そんな個人的思い入れの強い1枚。


SYMPHONY X - The Divine Wings of Tragedy ★★ (2001-11-15 04:04:00)

SYMPHONY Xの最高傑作だと思います。
冒頭のジャリジャリしたヘビーなGリフに驚いたものの、テクニカルでクラシカルなフレーズを散りばめ、ありそうで無かった「ヘビーなネオクラ」を体現した衝撃的な1枚でした。2nd『THE DAMNATION GAME』から加入したVoラッセル・アレンはここでは前作でのややおとなしめな歌唱とはうって変わって情感にあふれつつパワフルな歌唱で楽曲のドラマティックさに華を添えてます。そして何よりも楽曲の充実さが堪らないですね。
やはりリフの作りがしっかりと練られたものになっているので曲の土台がすごくしっかりしている印象が強いです。ラストの“Candlelight Fantasia"が物悲しいメロディを撒き散らしながらドラマティックに展開していく楽曲でお気に入りです。


LABYRINTH ★★ (2001-11-15 03:51:00)

最近、所有CDのデータベースを作り始めました。そこでこれを機に、全てのCDに個人的点数を点けているんですが、改めて自分の好きなバンドの方向性がわかってきました。「疾走」「ボーカル」「演奏力」「メロディ」「アグレッシヴさ」等の要素が必要なのは勿論、それら全ての要素に関しても楽曲の方向性にしても「緩急の自在さ」という要素がまさに必要不可欠であることに気付いたんです。アルバム1枚が全部疾走曲だと聴いてて疲れるし、かといってミドルテンポの曲ばかりではダレる。それは楽曲のバラエティの多さっていうことかもしれませんが、攻撃的な楽曲の中にハッするような美しいバラードがあったりするとその他の曲も際立ったりしませんか?そういったシナジー効果も含めて、1枚のアルバムの中に「楽曲の緩急」があると、素直に「いいアルバムだな~」って思えるんです。
前振りが長くなりましたが、このLABYRINTHって、そんな「アルバムの中の楽曲の緩急」は勿論、「1曲の中での緩急」の付け方が抜群に上手いと思うんですよね。そういった意味で、個人的には「メロスピ」っていう単純な枠には収まらずに広い意味での魅力に溢れたバンドです。
まあ確かにケチをつけようとすれば欠点もあります。まず、改善されつつあるとは言ってもまだ甘いプロダクション、サビに来てこちらの期待以上には盛り上がってくれないメロディなど…。でもそれは理想を追求していけばキリが無いわけで、かなり高いレベルに到達してるバンドだと思います。特にVoのロブ・タイラントはその歌唱の幅の広さ、色気、情感の込め方では個人的にロイ・S・カーンと並んで2トップをはってます。
3rdの方向性がちょっと予想の範囲を出ていなかったので、次作での大爆発を期待します。


SONATA ARCTICA - Silence ★★ (2001-11-15 03:48:00)

若手のホープ、SONATA ARCTICAの2nd。な~んて説明は不要なほど、人気のあるバンドの人気の1枚です。以下は全て個人的な意見です。
結構衝撃的だった1stに比べると、方向性も楽曲の質も変わらず、「期待通り」な1枚だと思います。ただしボクにはあまりに「期待通り」過ぎる1枚でした。最近のメロディック・スピードメタル・バンドの中では楽曲の質・演奏の確かさ・メロディの煽情力の高さ等では頭一つ抜き出るほどクオリティの高いアルバムを2枚続けて出してると思います。これは上で定ちゃんさんも述べているんですが、長年HMを聴いてきているとちょっとレベルが高いくらいでは衝撃的な出会いになり得なくなってしまうんです。そういった意味では、1stはその登場感が衝撃でしたが、この2ndは衝撃度が大幅に少なくなった分だけ評価少し下がります。
音楽的なクオリティに関しては全く問題ないです。個人的には他のバンドの影響は感じさせつつもそんなに露骨ではないと思うし、何より何曲もキラーチューンがあるのがいいですよね。ただし人気曲“San Sebastian"は個人的には名曲ではあっても超名曲ではないです。なんか明快過ぎて…。
まあなんと言っても彼らの最大の魅力は明快な歌メロだと思うので、そこに磨きをかけて次のアルバムは、もっと楽曲に幅を持たせて欲しいです。疾走感もいいけどそこだけに頼らないドラマティックさが表現できるようになるともっと魅力が増すと思います。そのためにもVoはもう一頑張り欲しいですね。


DGM - Dreamland ★★ (2001-11-14 10:47:00)

前作「WINGS OF TIME」とはVoが違うため、かなり変わった印象があります。新Voティッタ・タニは、前任者の線の細めのハイトーンとは異なり、熱く力強い歌唱を聴かせてくれて、その分楽曲のテンションが上がったと思います。前の人もヘタな人じゃ無かったけど、このVoチェンジはプラスになったかも。
楽曲はそんなに複雑な作りではないけど趣がプログレ・メタル風(なんじゃそりゃ?)な気がします。先日NEWアルバムを出したPOVERTY'S NO CRIMEやVANDEN PLUSに近い音楽性だと思いますが、それにしちゃあGがやたらネオクラ・フレーズをキメてくれるし、バロック調なアレンジをさりげなく付け加えるKeyが、バンドをありがちなプログレ・メタルでなく様式プログレとでもいうべき方向に向かわせてる気がします。しいて言えばSYMPHONY Xに近いのかな?特に⑤“Reason To Live"は曲の持つ緊張感とそのHM的なアプローチが似ていると思います。
そう、「ネオクラ化したDREAM THEATER」というと誉めすぎだから、「初期ATHENA化したSYMPHONY X」っていうと誉めてんだかなんだかわからないですね(笑)いや、かなりかっこいいですよ。


VANDEN PLAS ★★ (2001-11-12 23:29:00)

上のひーくんさんへ…おせっかいかもしれませんが…。
VANDEN PLUSの1st、「COULOR TEMPLE」なら、まさに消滅してしまった名HMレーベル、アポロンのFEMS(Far East Metal Syndicate)のものを持っています。
お探しになられて、どうしても入手出来なければ、お譲りすることは出来ませんが、何かしらの音源をお渡しすることは出来ますよ。
まあ、最後の砦があると思って、気長に探してみてください。


HEAVENLY - Sign of the Winner - Still Believe ★★ (2001-11-10 03:41:02)

聴いてるだけでうれしくなってくる、ゴージャスで必要以上に大仰な曲。全編を分厚いコーラスが彩ってるので、ちょい弱いVoも十分に補われてます。Voが一人で歌っているパートはやはり若干気になりますが…。それよりもサビのコーラスはライブで皆で叫ぶこと間違いない、オーディエンス参加型のいい曲ですよ。メロディが非常に耳に残る気持ちのいい躁型の疾走曲。
B!の点数だけ信じると大したことなく感じるかもしれないけど、このメロディは買いですよ!


THE 3RD AND THE MORTAL - Nightswan ★★ (2001-11-10 03:27:00)

93年頃の作品だからもう8年くらい前かな?当時としてはまだ珍しかった、女性Voをフロントに据えたゴシックメタルバンドの2nd(?)。
1st(カセットでしか持ってない!)での不思議な透明感・浮遊感を演出していた女性Vo、KARIが脱退して、2代目女性Voが加入してのアルバムだったのですが、Voの質うんぬんという以前に、曲が若干アバンギャルドな方向にいってしまい、正直面食らったイメージがあります。が、聴きこむとこれはこれで難解ですがアンニュイでゴシカルな雰囲気、怪奇映画のサントラ風な作りが、今晩のような雨の夜には非常に合います。ちょっと不協和音的に入ってくるGが耳障りに感じることもありますが…。
久しぶりにこのCD引っ張り出したのは、最近購入して結構気に入ったNOVEMBREの「NOVENBINE WALTZ」のケイト・ブッシュのカバー“Cloudbusting"を歌っているのがこのTHE 3RD AND THE MORTALの2代目の歌姫、ANN-MARI EDVARDSEN(読めない…)だったからです。不思議なところでつながってるんですね…。


NATION - Chased by Time - Way of Love ★★ (2001-11-10 02:37:57)

1st収録の哀愁と泣きのメロディが洪水のように押し寄せてくる曲。もの悲しい旋律を奏でるGと、そのメランコリックさに拍車をかけるようにドラマを演出する感情移入たっぷりのVo。こういった隠れた名曲は、隠されたままにしていてはイケナイ!
北欧の白夜とかオーロラとかのイメージのジャケットから想像する音楽性そのものな名曲。


NATION - Chased by Time ★★ (2001-11-10 02:32:00)

どうせなら1stのこちらもオススメしておきます。
超名曲“See Them Fall"級の一撃必殺のキラーチューンはありませんが、北欧独特の透明感にあふれた質の高い楽曲が多いです。HM的な要素は2nd「WITHOUT REMORSE」に比べるとややおとなしめですが、その分こちらの方が泣きの要素が多いです。⑤“Way Of Love"はVoラインの美しさは悶絶ものですよ。


NATION ★★ (2001-11-10 02:23:00)

おおおっっっ!!!21世紀になって1年が経とうとするこの時期にNATIONについて語ってくれる方がいらしゃったとは!
超名盤「WITHOUT REMORSE」とそれなりに名盤「CHASED BY TIME」の2枚のアルバムのみを残してその後音信不通になっていたNATION…。実はその主要メンバーが新たに組んだバンド(すみません、名前忘れました…)がレコーディングに入ったとかアルバムを出すとかの情報をどこかで聞きました。(誰から聞いたんだっけな?)確かベンド名が読めなかったので、辞書で調べたら、ギリシャ神話かなんかの神様の名前だった…ということのみ記憶してマス。中途半端な情報ですんません。
よく伸びるハイトーンをメインに味わい深い歌唱を聴かせてくれるVo、北欧テイストにあふれ、かつ適度なヘビーさ・疾走感を持ち合わせた多彩な楽曲群、そしてツボを押さえたフレーズをこれでもかと自在に弾きまくるG、シンフォニックというには足りないけど、大仰になり過ぎない装飾が心地良いアレンジなど、今聴いても全く色褪せないその音楽性は、スウェーデンのマイナーなバンドととして終わるにはもったいないくらいのメジャー感に溢れてました。
さすがに最近は忘れ気味でしたが、B!を買うたびにレビューにこのNATIONの名前を探したものです。最近出た「ABBA METAL」にその名を見つけて「オッ!」と思ったけど、既発の“Waterloo"だったし…。
最近HMを聴き始めた人には聞きなれないバンド名だと思いますが、今だからこそ聴いてもらいたいバンドですね。疾走曲に頼らなくても感動できる美がここにあります。全体のイメージが躁ですよね。
disk UNIONの中古売り場でたまにみかけます。見るたびに「ああ、このアルバムを売ってしまう人もいるんだな…」と妙に寂しく感じたりしてました。でも逆に見かけて激安で売られてたら間違いなく“買い!"ですよ!


RHAPSODY OF FIRE - Rain of a Thousand Flames ★★ (2001-11-10 01:56:00)

ここまでくると、もはやHMというよりは大作映画のサントラって感じですね。シンフォニックなHMよりはアグレッシブな映画音楽の方が近い気も…。
正直いうと実はボクはRHAPSODYに対してそんなに深い思い入れはないんですが、ここまでやってくれると認めざるを得ませんね。これはすでに「RHAPSODY」というジャンルです。HM的な緊張感があまりに続きすぎるのも疲れるけど、逆に途中に語りのパートとかが多くて、ちょっと中だるみな感じも否めませんね。そのヘンのバランスが難しいのかも。
アルバムとしてのイメージばかりで曲ごとの印象が薄いです。


SILENT FORCE - Infatuator - We Must Use the Power ★★★ (2001-11-09 01:16:18)

かなり満足させてくれた「INFATUATOR」の中で最も構成美・展開美・そしてメロディの魅力に満ち溢れた曲。適度な疾走感と、MANOWARばりに男らしく勇ましく展開する曲調に、なんともアンバランスなそして絶妙なD.C.の歌が乗る!失礼な言い方だけど、こんなマニアックな(?)バンドなのにこの曲のメジャー感はスゴイ!そしてまたGソロがいいんだ…。心に染みるね。
うん、名曲認定!


DESTRUCTION - The Antichrist ★★ (2001-11-09 01:07:00)

久しぶりに聴きました、DESTRUCTION。
昔はちょっとキツイな~って思ってたシュミーアのVoも、以前よりアグレッションが増してるにも関わらず、全然オッケー。うーん、デス声の慣れってコワい…。
内容はあくまでもスラッシュ!ここまでアグレッシブにリフを叩きつけられるとホント気持ちいいわー。そしてこのダミ声!しかもタイトル「THE ANTI CHRIST」ですよ!?古き良き時代のスラッシュメタルが現代のいい音で聴けることの嬉しさが実感出来る1枚。
それにしてもこの人たち、いまだにガンベルト巻いてるのね…。


KAMELOT - The Fourth Legacy - Nights of Arabia ★★ (2001-11-04 01:30:41)

タイトル通り、中東風の雰囲気を持つ曲。イントロの“Desert Reign"からの展開も見事。
特に疾走してるわけではないけど、曲調はまさにドラマティックの一言に尽きます。ロイの声質もあってか、エスニックな香りがプンプンしてるけど、あくまで正統HMとしての魅力満載です。


NOVEMBRE - Novembrine Waltz ★★ (2001-11-04 00:12:00)

秋を思わせる美しいアートワークに魅かれて購入してしまいました。(つまりジャケ買い)しかし、内容もまさにその美しいイメージそのもののゴシックでした。
同時期に購入したTRISTANIA「World Of Glass」と比較すると(すいません、ゴシックっていう以外の共通点ないんですが)あそこまで宗教の香りはしません。もっとシンプルというか、淡白なイメージです。ただしこちらはメインVoが男声なので、それなりの重々しさはありますがディープな暗黒世界ではないです。あくまでも耽美的な深みをもった楽曲を、低めだけど濁っていない男性Voが時にはうなるような咆哮も織り交ぜつつ歌い上げていきます。音像はそれなりに重いけど聴き終わった後の印象が意外にさわやかです。ただし全9曲中、5分台が1曲、6分台が5曲、7分以上が3曲と聴きごたえはありますね。
そんな楽曲のなかにあってケイト・ブッシュのカバー⑤“Cloudbusting"がめっちゃ自然に溶け込んでます。この曲はVoも女性です。
まさに秋にぴったりの1枚。そうか、秋の夜にゴシック・メタルっていうのは結構合うのかも…。


FREEDOM CALL - Crystal Empire ★★ (2001-11-03 23:53:00)

メンバーに知った名前もいたことで、ある程度の先入観をもっていたんですが、その予想はいい意味で裏切られました。一言で表すならば、「初期GAMMA RAYがRHAPSODY的なシンフォ・アレンジを身に付けた」って感じでしょうか。概ねKUZUさんの意見と同じです。
メンツ的にも楽曲的にもまさにいわゆる“ジャーマン・メタル"そのもの。そこにイタリアンフレーバーをまぶしたっていうイメージです。最近のイタリアン・シンフォ系との大きな違いは、楽曲のそこかしこに、KEEPER~時のHELLOWEENが持っていた若干コミカルなメロディが感じられることでしょうか。今ではそういうのこそが個性でいいと思いますが。
Voの弱さは確かにちょっと残念ですね。こういう音楽性には、いわゆるハイトーン・ボーカリストではなく、もっと太く男クサいVoが似合う気もしますが。それでもVoのメロディラインや、楽曲そのものが持つメロディが非常に魅力的なので、聴いて損はしません!


KAMELOT - The Fourth Legacy - Until Kingdom Come ★★ (2001-11-03 23:39:53)

アルバムの終盤に来てもう一度の見せ場を演出するドラマティックな疾走曲。シンフォニックなアレンジが見事なほどにマッチングしていて、そこが装飾だけのエセ・シンフォメタルと1枚も2枚も役者が違うことを主張してます。
確かにライブのオープニングを飾るにはぴったりの曲ですね。ボクもお気に入りMDの1曲目に使ってました。


KAMELOT - Karma - Don't You Cry ★★ (2001-11-03 23:33:37)

疾走するばかりがドラマティックじゃない!とばかりにロイが切々と歌い上げる絶品のバラード。1枚のアルバムの中にこういう曲があるのと無いのとで全体としてのバランスが全然違ってくると思う。
パワフルな歌い方をしても、そしてこの曲のように哀愁漂うささやくような歌い方をしても、それぞれに質の違う色気を加味出来るロイの歌唱力に脱帽。


ANGRA - Rebirth ★★ (2001-10-28 03:20:00)

REBIRTH(再生)のタイトルに偽りなし。ANGRAは見事に再生した。
バンドの音楽的支柱と思っていたアンドレ・マトスがリズム隊と共に脱退、残ったキコとラファエルの2人のGがバンドの名を継ぎ、新Voに元SYMBOLSのエドゥ・ファラスキを迎えての4th。
音楽的には「ANGELS CRY」に最も近い作風でありつつ、1st~3rdまでの音楽性をほどよくブレンドした感じ。2nd,3rdでの音楽性の拡散(悪い意味ではなく)を、1stにあった、クラシカルでありつつあくまで正統なHMバンドとしての整合性に収束させたっていうイメージですね。でもやや消化不良気味に感じてたブラジルの民族音楽っぽさも、これまでよりスムーズに溶け込んでる感じがします。まあ露骨にリズム取り入れるのはSEPULTURAにお任せってことで。
驚いたのが、Vo・リズム隊がチェンジしてるに関わらず、一聴してANGRAとわかる楽曲を見事にそろえてきたこと。2人のGの少しパーカッシヴに疾走するGリフや、流麗なリードプレイは、まさしくボクらの知る“あの"ANGRAそのもの!先入観無しに聴いても絶対ANGRAってわかったハズ!
エドゥのVoも、表現力・声域とも申し分なし!アンドレの声をひっくり返す歌唱法が気になる人多かったみたいですが、個人的にはあの女性っぽい繊細な表現力が好きだったので、エドゥのSYMBOLSでのやや硬質なハイトーンVo、実は不安でした。がその不安も杞憂に終わりました。あえてアンドレっぽく歌ったそうですが、その歌唱力の柔軟さはアンドレ以上かもしれません。これだけバラエティに富んだ楽曲を見事に消化して歌いこなしてます。これはライブが楽しみかも!
あえて難癖をつけるとすると、必要以上に「ANGELS CRY」の影を感じさせることくらいかな。Voのアンドレっぽさもさることながら、アルバムの中の曲構成とかも似てますよね。“VISIONS PRELUDE"なんてモロ“MOONLIGHT"~“LASTING CHILD"路線の曲ですよね。でもこの質の高さの前にははっきり言って大して気にならないです。
最高のバンドが最高のアルバムをひっさげて帰って来た!ANGRAバンザーイ!!


JOHANSSON - Sonic Winter - Enigma Suite (feat. Yngwie Malmsteen) ★★ (2001-10-20 03:18:23)

イェンスとアンダースのヨハンソン兄弟のバンドでの2nd収録の、イングウェイ参加のスリル溢れるインスト曲。
この緊張感を求めてた!近年のイングウェイのバンドでこれほど心を震わすインスト曲があっただろうか?特にイェンスのプレイは圧巻で、まさに凄まじいバトルを繰り広げています。
この曲を聴いて、イェンスのKeyフレーズはピアノで弾いた時にこそボクの心に突き刺さるんだと実感。最近のSTRATOVARIUSでのプレイもいいけど、この曲や、初期SILVER MOUNTAINでのプレイと比較すると、なんかまだ彼の実力をフルに生かしきれてない感じがします。


METAL CHURCH - The Dark ★★ (2001-10-20 02:59:00)

マイク・ハウのVoも個性的で嫌いじゃないですが、個人的にはデヴィッド・ウェインの方が好みです。このアルバムは彼らの作品中、最もHMの攻撃的な一面が強調された一枚だと思います。その緊張感にあふれた音の洪水の中でしっかりと主張できて説得力のあるVoは貴重だったと思います。音楽的にはスラッシュに近いとおもいますが、彼の声がMETAL CHURCHの正統派HMバンドとしてのアイデンティティになっていたと思います。


KING DIAMOND - Conspiracy ★★ (2001-10-20 02:51:00)

“陰謀"と銘打たれたヘンな邦題、そしてジャケットで白目を剥くあのキング・ダイアモンド御大。常識的な人であればまず敬遠するであろうファースト・インプレッションに満ち溢れた1枚です。
だが聴いてびっくり、内容は彼ならではのおどろおどろしい、ホラーな印象の楽曲がこれでもかと続きます。が、彼の作品の中では比較的楽曲がコンパクトにまとめられていて、非常に聴きやすいです。よく彼の歌唱が話題になりますが、あのウラ声が無ければ曲としての魅力も半減すると思いますけどね。ダークでありながら美しくそして激しく展開していくそのメロディはまさに激情の一言に尽きます。


ROBBY VALENTINE - The Magic Infinity - No Turning Back ★★ (2001-10-20 02:41:12)

分厚いコーラスに包まれながらこれでもかとドラマティックに展開していく様が気持ちいい名曲。コーラスワークが明ら様にQUEEN風なのはご愛嬌。メロディは彼ならではの美しいもので、彼の魅力がギュッと濃縮されたような曲です。


TNT - Intuition - Tonight I'm Falling ★★★ (2001-10-20 02:33:10)

北欧の透明感を最もわかりやすく体現してくれた超のつく名曲だと思います。分厚いコーラス、華麗なギターワーク、そしてポップでありながら透明感にあふれた、天まで届けとばかりに響くトニー・ハーネルの劇唱。女の子に「HMにはこんなキレイな曲もあるんだよ」っていう時によく聴かせてました。
そんな邪道な聴き方は置いといて、とにかくこれからもずっと聴いていきたい名曲です。


TNT - Tell No Tales - As Far as the Eye Can See ★★ (2001-10-20 02:26:27)

最近よくTNT聴きます。震えんばかりのVo、これでもかと溢れるメロディの洪水。特にこの曲は高校生の頃お気に入りでよく聴いてました。いいバンドでしたねー。トニー・ハーネルの熱唱はやはり心にささる!


SHADOW GALLERY - Tyranny - Act I: War for Sale ★★ (2001-10-18 02:13:45)

この曲はアルバム冒頭の気が狂ったように全パート弾きまくりの悶絶イントロ曲“STILETTO IN THE SAND"とセットにして聴くとまた格別です。複雑な曲展開とわかりやすい歌メロの組み合わせはDREAM THEATERの定石ですが、現在では彼らSGの方がとっつきやすいと思います。
特にこの曲は“テクニカル~"とかってイメージ無しで聴いても十分にカッコイイ曲だと思います。確かにソロ部分は複雑な展開していくけどね。


ZENO - Listen to the Light - Meet Me at the Rainbow ★★★ (2001-10-18 01:55:58)

美メロ満載のこのアルバムの言わばハイライト的な超キラーチューン。この曲聴くと大袈裟でなく、鳥肌立ちます。ジーノ・ロートのGは兄と同様神の域ですね。そしてVoのマイケル・フレキシグも素晴らしい絶唱で彩りを加えています。
もう音楽活動してないんでしょうか…。


SHEELA - BURNED DOWN ★★ (2001-10-18 01:48:00)

結構テクニカルなギターが走り回るかっこいいHRです。
美しいジャケットから想像される通りの音楽性で、オーソドックスかもしれませんが、メロディが良いので聴き飽きませんよ。イメージ的には1stの頃のHAREM SCAREMが近いかも。中でも⑧“SPREAD YOUR WING"は美しいメロディの曲が好きな方ならば悶絶必至の名曲です。晴れた日に窓開けて大音量で聴きたいアルバムですね。


NIGHTWISH - Oceanborn - Devil & the Deep Dark Ocean ★★ (2001-10-18 01:35:47)

2nd収録の曲では最もお気に入りです。アグレッシブなイントロに導かれて疾走する楽器パートの演奏も完璧!それに続くディープな男声とターニャの美しいオペラティック・ソプラノの対比がまた美しいです。凡百の男女混声バンドとは一線を画す仕上がりになってます。
ターニャ嬢のこの曲でのVoを聴いていると、本格的な声楽の受けた歌唱の多様さ・奥の深さを感じます。声の持ってるポテンシャルだけではここまで魅力的に聴かせるのは至難の技でしょう。それだけのメロディを作っているツォーマスも賞賛に値しますね。


AVANTASIA - The Metal Opera ★★ (2001-10-16 01:48:00)

確かにいいアルバムです。でも、KUZUさんと同意見で、EDGUYと同じ酔うな音楽性だなーと思います。すでにボクの中ではEDGUYは「どのアルバムも同じような感じだなー」という思いが強くなってきているので、そういった意味では“色んなVoやプレイヤーの音が聴けるEDGUY"と考えると美味しいアルバムかも。
若干否定気味に書いてしまいましたが、このクオリティの高さは評価してます。間違いなく名盤とされていい一枚だと思いますよ!


ROYAL HUNT - Moving Target ★★ (2001-10-16 01:39:00)

同じく最高傑作だと思ってます。なんと言っても曲がいい!
特に“TIME"はボクが個人的にHMという音楽に求めている要素のほとんどが濃縮された超のつく名曲です。
次の「PARADOX」もいいのですが、個々の楽曲の粒が揃っているということでこちらをオススメします。
それにしてもD.C.は不思議なVoだ。歌の上手さだけならジョン・ウェストの方が上な気もしますが、個性の強さ・艶ではD.C.が勝ってると思います。今でもあの声を想像してしまうもんなぁ。