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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 3701-3800
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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 3701-3800
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MINDLESS SINNER - Turn on the Power ★★★ (2017-08-20 23:39:16)

マニア筋から高い評価を得るスウェーデン出身の5人組が、デビューEPに続き’85年に発表した、ジャケットに鎮座ましますガスマスク女子が目印の1stフル・アルバム。
音楽性はいかにもヨーロピアンな翳りを湛えた正統派HM。但し、煌めく美旋律や透明感といった北欧ハードポップ的要素にはまるで頓着せず、それよりもアグレッシブなGリフと、スピーディなリズムの運用により正面突破を図るストロング・スタイルは、EUROPEブレイク前夜の北欧メタル・バンドらしく、NWOBHMからの影響が大。平板なプロダクションと、微妙に音程の甘い(ちょっとデビュー当時のジョーイ・テンペストを思わせる)ヘタウマVoとが、ジャンル・ファン的には良い意味で、一般リスナーには悪い意味で、青臭く垢抜けないマイナー・メタル臭を運んで来ますが、当然前者に与する我が身としては「そこが良いんじゃない!」と力強くサムズアップした次第。
愁いを帯びてシャープに疾走する曲調の上に乗っかる、いっぱいいっぱいなハイトーンVoが色んな意味でスリリング極まりない名曲①にメタル・ハートを鷲掴まれてしまえば、あとは鋭角的に動き回り印象的にハモってみせるツインGを活かした④や、劇的な導入部を経て猛然と走り始めるお約束の展開が熱い⑦のようなスピード・ナンバーから、重厚なリズム・パターンが“HEAVEN AND HELL”風の③、歯切れ良く突き進む⑥、バラードリーにラストを締め括る⑨といったメロディックなミドル~スロー・ナンバーまで、本編は多少のイモ臭さをモノともしない逸品がズラリ揃っています。
『RED, HOT & HEAVY』期のPRETTY MAIDSを愛聴する方ならマストな1枚かと。


MINDLESS SINNER - Turn on the Power - Here She Comes Again ★★★ (2017-08-21 23:38:13)

重厚な導入部から一気呵成の疾走へと転じる
アルバム屈指のスピード・ナンバー。
絶賛できるほど上手いわけではないのですが
自信満々に歌いまくるVoに何だか圧倒されてしまいますね。


MINDLESS SINNER - Turn on the Power - Live and Die ★★★ (2017-08-21 23:33:30)

鋭角的なGリフをフィーチュアして押しまくる
アグレッシブなHMナンバーゆえVoの不安定さも然程気になりません。
それよりも劇的なハーモニーを奏でることで
直線的な楽曲にフックを演出するツインGのカッコ良さに耳を奪われますね。


MINDLESS SINNER - Turn on the Power - We Go Together ★★★ (2017-08-21 23:29:52)

たださえピッチが甘いシンガーのアカペラで
幕が上がるイントロに「無茶しやがって…」と
思わず冷や汗を拭うOPナンバー。
しかし曲自体はメタリックなGリフや疾走感といい、
コンパクトに締まったGソロといい、これぞHM!なカッコ良さ。
危なっかしいVoの熱唱もある意味楽曲の緊張感を高めつつ、
「北欧メタルらしさ」の創出にも一役買ってくれていると
言えるのではないでしょうか。まぁジャンル・ファンの欲目ですが。


MISHA CALVIN ★★ (2009-01-10 00:31:00)

彗星の如く日本のHR/HMファンの前に現れ、
現れたのと同じくらいのスピードでフェードアウトしていった彼氏。
最近は何をやっているのでしょうか。
確かな才能の感じられる逸材だったのですが・・・。


MISHA CALVIN - Evolution ★★ (2009-01-10 00:15:00)

ユーゴスラビア出身で英国在住のギタリスト、ミシャ・カルヴィンが'93年に発表した1stソロ・アルバム。
作品自体のクオリティの高さ、そして元BLACK SABBATHのトニー・マーティンと、後にELEGYに参加する事となる
イアン・パリー(当時はまだ日本では無名に近い状態だった)がゲストVoとして自慢の喉を披露する「掘り出し物」として
輸入盤市場で結構な話題となり、後日、今は亡きゼロ・コーポレーションより国内盤がリリースされるに至った本作。
「東欧出身のギタリストのソロ作」というと、何やら民俗音楽調のメロディに彩られた寒々とした内容を想像してしまうが、
あに図らんや、ここで聴く事が出来るのは、様式美スタイルのドラマティックなナンバーから、キャッチーなコーラスを備えた
爽快なポップ・チューンまで幅広く揃った、適度なメジャー感を漂わせたメロディアスHRサウンド。
Gのみ突出する事のないアンサンブル重視の作風の下、楽曲のアレンジは細部まで綿密に練り上げられており、
しかもそれを、トニー・マーティンとイアン・パリーという現代HR/HMシーン屈指の実力派シンガーが絶品の歌唱力を
持って歌い上げてくれているのだから、素晴しくないわけがない。(両者とも作詞も手掛けている)
勿論、ミシャ・カルヴィンのGプレイも冴えており、中でも、絶妙な指捌きで楽曲に温かみと繊細な美しさを加味する
エレアコの調べをフィーチュアして、本編ラストをドラマティックに締め括る名バラード⑩の素晴しさと来たら!
ミシャ・カルヴィンというミュージシャンの、確かな才能の煌きを感じさせる1枚。
次作で流行に擦り寄ってズッコケた事が未だに悔やまれますな。


MISHA CALVIN - Evolution Ⅱ ★★ (2009-01-10 22:11:00)

デビュー作『EVOLUTION』が好評を得たミシャ・カルヴィンが、矢継ぎ早に発表した2ndソロ・アルバム。('94年)
BLACK SABBATHに出戻ってしまったトニー・マーティンの後任に、無名の新人Voデイヴ・トゥーズを起用していること
以外は制作環境に大きな変化は無いが、代わりに、飾り気のないサウンド・プロダクションといい、ヘヴィに刻まれる
リフ&リズムといい、アルバム全体を包み込むダークで重苦しい雰囲気といい、サウンドの方が大変貌を遂げて(しまって)いる。
露骨に、90年代型モダン・へヴィネスからの影響を前面に押し出した作風に、前作の如き壮麗なメロディアスHR路線を
期待していたファンからは総スカンを食った本作だが(無理はない)、じっくりと聴いてみると、これが案外悪くない・・・ような。
叙情性やドラマ性といった要素は大幅に減退してしまったものの、例えばヘヴィに疾走する①はサビメロが意外なくらい
キャッチーだし、重々しく展開する②にしても、スパニッシュ風味のアコギ・ソロが用意されていたり・・・といった具合に、
各曲とも、必ずどこかしらにハッと耳を捉えるフックが備わっていて、相変わらず、ミシャ・カルヴィンという
ミュージシャンの作曲/アレンジ能力の高さには侮れないものがある。
正直、リリース当時は失望したクチだし、『EVOLUTION』の完成度には遠く及ばない出来だとも思うが、前作に収録されていても
おかしくないポップ・チューン⑤⑧、優れたHMナンバー⑥⑪、そして神秘的な④、泣きまくりの⑩、ブルージーな⑪といった、
ミシャのメロディを大事にした秀逸なGプレイが堪能できるインスト曲の数々には、味わい深い魅力が備わっており、
これを、このまま黙殺したままにしておくのは勿体ない。中古屋じゃ3桁の値段で投売りされてますので見かけたら1枚どうです、お客さん。


MISHA CALVIN - Evolution - Heaven Only Knows ★★★ (2009-01-10 00:19:16)

自分の中で「バラード・ベスト・コンテスト」でも開催した日にゃ、
必ずや上位にランクインするであろう、重厚且つドラマティックな名バラード。
繊細な指捌きで、楽曲に美しさと温もりを加味するアコギ・プレイが絶品です。


MOAHNI MOAHNA ★★ (2010-05-09 21:23:00)

ヘンリック・フライマン(G、Key)とトミー・レーン(G)が中心となって、スウェーデンはティムローにて結成。
そこにマーティン(Vo)が加わる形でラインナップが完成し、本格的に活動を開始する。
ちなみにメインの3人以外は、必要に応じてスタジオ・ミュージシャンを起用する活動形態を取っていた模様。
'92年にデビューEP『FACE THE LIGHT』、'94年にシングル『QUEEN SHAMAR』を発表。
そして'94年に制作した初のフル・アルバム『TEMPLE OF LIFE』で日本デビューを飾る。
後期BLACK SABBATHを彷彿とさせる、神秘的でクラシカルな様式美HMサウンドが評判を呼ぶも
(確か、BURRN!!とかでも高得点を獲得していたような?)、音楽性を拡散させてしまった
次作『WHY』('97年)でズッコケ、そのままバンドは自然消滅。
リーダーのヘンリック・フライマンは、WUTHERING HEIGHTS参加を経て、現在は
自身が率いるバンド、EVIL MASQUERADEで活動中の筈。
実は評判の悪かった2ndアルバムって聴いた事がないのだが、今にして思えば聴いておけば良かったか。


MOAHNI MOAHNA - Temple of Life ★★ (2010-05-09 21:25:00)

WUTHERING HEIGHTSやEVIL MASQUERADEでの活動で知られる、ヘンリック・フライマン(G)によって結成された
スウェーデン出身のHMバンド(但しリズム隊はセッション参加)が'95年に発表したデビュー作。
トニー・マーティン似の熱唱型Vo(名前もマーティン)といい、神秘的且つドラマティックな風情を湛えた
楽曲の数々といい、名作『HEADLESS CROSS』や『TYR』を発表した頃のBLACK SABBATHを彷彿とさせる
様式美HMサウンドが詰め込まれた1枚で、その完成度の高さは、後期サバス・フォロワー群の中でもトップクラス。
Gリフにトニー・アイオミ程の冴えはないし、ダークな厳粛さも然程感じられはしないが、その分、本作では
モノホンのオーケストラや、欧州民謡調のメロディをドーンと導入、クラシカルな優美さや格調高さを増量して
独自色を主張。新人バンド(当時)ながら、デビュー作にして敢えて生オケに拘るその意気や良し、だ。
特に、エスニックなGリフとフォーク調のメロディ、それにクラシカルな弦楽器隊が疾走する④は、
MOAHNI MOAHNA版“THE LAW MAKER"とでも言うべき(?)、バンドの魅力の粋を結集した本編最大の聴き所。
個人的には、この名曲が聴けただけで本作を購入した価値あり。(他にも良い曲が揃ってるけどね)
トニー・マーティン在籍時代のBLACK SABBATHを愛する向きに強くお薦めする、様式美HMの力作。


MOAHNI MOAHNA - Temple of Life - Face the Light ★★ (2010-05-09 21:45:02)

重たいリフ&リズム、それにハモンドの音色から
スタートするアルバムOPナンバー。
要するに“ANNO MUNDI"ですね(笑)
弦楽器を纏って曲調がテンポUPするパートは
思わずガッツポーズ取りたくなる劇的さ。


MOAHNI MOAHNA - Temple of Life - Queen Shamar ★★★ (2010-05-09 21:33:17)

シングルとしてリリースされただけあって、
神秘的な歌メロを朗々と熱唱するVo、
エスニックなGリフ、優雅でクラシカルな弦楽器隊、
そして欧州民謡風味のメロディ・・・と、
このバンドの魅力全部入り。


MOAHNI MOAHNA - Temple of Life - The Quest for the Unholy Sword ★★ (2010-05-09 21:57:37)

ブルージーなGリフに始まり、
フォーキーな民謡調パートを経て
最後は“THE SABBATH STONES"風に幕が下りる
ドラマティックな名曲。


MODX - Secrets ★★★ (2023-11-17 00:37:38)

日本じゃ無名ながら、本国スウェーデンにおいては80年代から着実にキャリアを積んできたというシンガー/ソングライターのピーター・エリクセンによって立ち上げられたAORプロジェクト、その名もMODX(モッドエックスと読む)が'23年に発表した1stアルバム。
まず最初に言わせてもらうと、ジャケットが頂けねえ。主役たるピーター氏をフィーチュアするのは良しとして、なにも悪の組織のアジトに飾られてる肖像画みたいなタッチのイラストにせんでも良かんべえと(指名手配写真じゃないんだから)。エクストリーム・メタルでも演っていそうな響きのプロジェクト名と合わせて、このパッケージが本作に託されている内容を正確に聴き手に伝えてくれるとはとても思えないのですが…。
と思わず苦言が先立つのは、その内容の素晴らしさゆえ。音作りはやや平易ながら、クセのない歌声によって歌われる北欧産らしい爽やかなメロディ、フックに富むコーラス・ワーク、シンセを生かしたポップなアレンジ等々に彩られた楽曲は、ほぼ独力の家内制手工業スタイルでコツコツとレコーディングされたとは思えぬ、メジャーの一級作品と比較しても何ら遜色のないハイクオリティなAOR/メロハー作品に仕上がっています。
シンガー/ソングライターとしてのみならず、ピーターが涼し気なメロディを奏でるGソロにおいてもセンスの良さを発揮するハードポップ・チューン①を聴いただけで本編の出来栄えを確信するには十分。軽快に走り抜ける⑧、高揚感をもたらすサビメロが美味しい⑩、お約束の甘いAORバラード⑪…と、全編秋の夜長に心地良く浸れる秀曲がズラリ。
是非ともジャケットには引かず、メロディ愛好家なら要チェックの1枚ですよ。


MODX - Secrets - Clear Before My Eyes ★★★ (2023-11-20 23:25:01)

透明度高めのメロディ、仄かに哀愁を含んだキャッチーなコーラス、
心地良く弾むポップな曲調と、北欧産メロハーの美点全部乗せなOPナンバー。
クセのない歌声のみならず、涼し気な旋律を奏でるGソロでも
主役たるピーター・エリクソンがその才能を存分に発揮しています。


MOLLY HATCHET - Locked & Loaded ★★★ (2019-10-04 00:36:28)

オリジナル・メンバーが一人もいなくなろうとも、燃え盛る南部魂を胸に活動を継続するMOLLY HATCHETが、WAKEN OPEN AIRを始めとするドイツ各地で行った白熱のライブの模様をまとめ、'03年に発表した2枚組実況録音盤。
フラゼッタのジャケットを一目見て「MANOWARみたいな筋肉メタルを演ってるに違いない」と勢い込んで1stアルバムを購入し、流れ出して来た素朴なサザン・ロックに肩透かしを食った身とはいえ(今ならその良さも十分理解できるのですが)、本作に刻まれている、凡百のHR/HMバンドが尻まくって逃げ出すガッツとエネルギーが牙を剥くパフォーマンスには「痺れる」以外の選択肢はありません。ライブの開巻を告げるSEからしてPRETTY MAIDSやオジー・オズボーンでお馴染みのクラシックの超名曲“FORTUNA”ですよ。この劇的なOPだけでテンションは早くも最高潮に達してしまいます。早いな。
往年の名曲から近作の楽曲まで、バランス良く並べたセットリストで観客をエキサイトさせるライブは、軽快に踊るピアノ&ハーモニカに心浮き立つDISC-2③、砂塵舞う荒野を思わすDISC-2⑤、観客大合唱のDISC-2⑧、ライブの大団円を演出するヒット曲DISC-2⑪等、いかにもサザンロック然とした魅力を放つ楽曲の豪快さ/埃っぽさを際立たせる一方で、滅法男臭いVoの熱唱と、オヤジの哀愁背負うツインGの熱き情動の迸りも生々しく増強。殊に力強い曲調に憂いを帯びたメロディが載ったDISC-1⑩、2本のGが濃厚な泣きメロを涙腺に叩き込んでくるエピック・チューンDISC-2⑨⑩のカッコ良さは強力無比。
これ聴いてしまったら最後、一度でいいからライブを体験してみたくなること必定ですよ。入門盤にするなら、下手なベスト盤よりも本作をどうぞ。


MOON STRUCK (2012-06-28 22:54:35)

VOLFEED改めBLUE STEALERのメイン・ソングライターだった古井善次(B)が、元RUDE TEASERのMIKOTO(Vo)や、後にCONCERTO MOONに参加する長田昌之(Ds)らと共に結成した様式美HMバンド。
MANDRAKE ROOT RECORDSからリリースされたオムニバス・アルバム『MAKE IT SHINE Vol.2』('96年)に参加した事を切っ掛けに知名度を高め、'98年、1000枚限定で発表したセルフ・タイトルの4曲入りEPがソールドアウトになる等、大きな躍進を果たす。確かSTRATOVARIUSの大阪公演のオープニング・アクトを務めたりもしていたような・・・。
00年代に入って間もなく、メンバーの脱退が相次ぎ活動が休止。フル・アルバムを発表することなく解散してしまった。勿体ない。


MOON STRUCK - Make It Shine Vol.2 ★★ (2012-06-29 07:10:27)

かつて、和製様式美HR/HMバンドの梁山泊として鳴らしたウリ川本率いるMANDRAKE ROOT RECORDSが、その手のバンドの音源を集めて編纂していたオムニバス盤『MAKE IT SHINE』シリーズの第2弾がこれ。CONCERTO MOONや太田カツ(G)率いるRIP VAN WINCLE、GUARDIAN'S NAIL、STONE EDGEといった粒選りの面子が参加し、シリーズ最高のクオリティを誇った同作の中で、CONCERTO MOONと並んで一際眩い輝きを放っていたのがMOON STRUCKの存在でありました。
バンドは“HEAVEN'S GATE”と“AGE OF GREED”というTERRA ROSA魂が迸る2曲を提供しており、特に前者は「これぞ関西様式美HM!」と思わず握り拳固めたくなる疾走ナンバーの名曲。(挑みかかるような曲調にMIKOTO嬢のパワフルな歌声が映える“AGE~”も良い曲です)
バンド・リーダーの古井善次(B)は、VOLFEED時代にもMANDRAKE ROOTから4曲入りEP『MAJESTY』('91年)という秀作をリリースしていましたっけね。


MOON STRUCK - Make It Shine Vol.2 - Heaven's Gate ★★★ (2012-06-30 01:50:16)

タイトルからして名曲の風格が感じられますね。
実際、その名に恥じないクオリティを備えていて、
「MOON STRUCK版“KILL THE KING”」と評されましたが
まさに言いえて妙な疾走ナンバーの名曲です。


MOON STRUCK - Moon Struck ★★★ (2012-06-28 22:56:30)

関西出身の様式美HMバンド、VOLFEEDの中心メンバーだった古井善次(B)が、現CONCERTO MOONの島 紀史も在籍していたCRYSTAL CLEARのメンバーらと共に結成した、女性Vo、Key奏者を含む5ピース・バンドが'98年に唯一残した4曲入り自主制作EP。
コブシの効いたメロディを堂々歌い上げるMIKOTO嬢の確かな歌唱力、ネオクラシカルなフレーズから泣きのメロディまでテクニカルに紡ぎ出すG、そして、そのGと華麗なるバトルを繰り広げるKeyによって劇的に彩られたサウンドは、VOLFEED時代と全くスタイルを同じくするRAINBOW~TERRA ROSA影響下のコテコテな様式美HM路線。
メイン・ソングライターが同じなんだから、それも当たり前っちゃ当たり前の話なのですが、コブシ回りまくりの歌メロに悶絶させられるOPナンバー①から、ミステリアスな雰囲気を纏ったミッド・チューン②、壮麗にしてドラマティックなバラード③、そしてラストを〆る本編屈指の名曲と言えるネオクラ疾走チューン④・・・と、曲調からその配置まで悉く様式美が貫かれた楽曲は何れもハイクオリティな逸品揃い。
本作が最初で最後の作品となってしまったことが悔やまれてなりません。フル・アルバムが聴いてみたかったなぁ。


MOON STRUCK - Moon Struck - Crisis~messiah Has Died ★★★ (2012-06-30 00:17:22)

Keyによるクラシカルなイントロを経て疾走を開始する、
イングヴェイ風味が強く出たネオクラシカルな
様式美HMナンバーですが、疾走するリズムの上で
MIKOTO嬢が歌う、痒い所に手の届く歌メロは
紛うかたなき和製様式美HMテイスト。


MOON STRUCK - Moon Struck - The Last Justice ★★★ (2012-06-30 00:13:37)

パワフルな歌唱力を駆使してMIKOTO嬢が歌い上げる
コブシが回りまくる悶絶モノのメロディといい、
GとKeyのバトルっぷりといい、
関西様式美メタルの真骨頂が堪能できる名曲です。


MORDRED - Fool's Game ★★ (2006-06-14 21:50:00)

作品を重ねる毎にファンク/ラップ色を強め、とうとう3rdアルバムでは別世界に旅立ってしまった感のあるMORDREDだが、
2ndアルバムまでは十分にメタリック&スラッシー。特にデビュー・アルバムである本作では、ファンキーなのは3曲目と
カヴァー曲“SUPER FREAK"ぐらいのもので、残りは王道ベイエリア・スラッシュ・スタイルを貫いている。
スピード感こそ他のスラッシュ・バンドに比べ控えめながら、重厚なクランチ・リフ、へヴィにハジけるDs、派手に動き回り、
時にリード楽器の役割も果たすBから生み出される突進力は、かなりのモノ。(線は細いが「泣き」の入った声質のVoもユニーク)
だが、何より特筆すべきは、要所要所で強力な泣きメロを叩き込んで来るギター・コンビ。
ウリ・ロートやジョン・サイクスをフェバリット・ミュージシャンに挙げる彼らが、①“STATE OF MIND"⑧“RECKLESS ABANDON"
⑩“NUMB"で炸裂させる、劇的且つメロディアスなGプレイは、楽曲の持つドラマ性を何倍にも引き上げている。
ファンク=能天気という印象が嫌われてるせいか、中古屋でも安値で取引されている彼らのアルバム、聴くなら今がチャンス。


MORDRED - In This Life ★★ (2006-12-22 22:57:00)

「上は大水、下は大火事、な~んだ?」 答えはお風呂・・・ではなくて、MORDEDが'91年に発表した2ndアルバム。
熱く、へヴィに弾けるリズムはファンキーなのに、その上に乗るメロディは欧州的な湿り気を帯び、時にマイケル・シェンカーや
ウリ・ロートばりに泣きまくる・・・という、このバンド独特のスラッシュ・サウンドは、遂に本作で完成をみた。
飽くまでスラッシュ・メタルとファンクの要素が別々に存在していたデビュー作に比べ、
今回は完全に両者が1つの楽曲の中で融合。陽のリズムと陰のメロディという組み合わせから生まれる
ミスマッチの妙は、①のイントロから早くも炸裂しているので、お聴き逃しのないよう。
また、本作から黒人DJが正式メンバーとして加入して、随所でスクラッチングの腕前を披露
(それに呼応するかのようにVoもラップ調の歌い回しを多用)しているのだが、そうした新味をも
積極的に取り込み、叙情的なアコギ、躍動感溢れるリズム、勇壮且つクランチーなリフ、グッと来る泣きメロとを
一纏めにしてドラマチックに仕上げた組曲形式の⑥~⑦は、間違いなく本作のハイライト・チューン。
全体的に見てスラッシュ・メタルっぽさは若干後退したものの(とは言え、ストレートに疾走する⑩は名曲だ)、
唯一無二の個性的なサウンドが封じ込められた本作こそが、MORDREDの代表作なのは間違いないだろう。


MORDRED - In This Life - A Beginning/falling Away ★★ (2006-04-06 23:22:33)

ファンキーなリズムの上に乗る、パワー/スラッシュ・メタル然とした攻撃的なリフ&勇壮なメロディ・・・
このミスマッチ感が面白い。
特に中間部のインスト・パートにおけるドラマチックな展開はお見事!Gも良い具合に泣いています。
スクラッチも導入されているが、ドラマ性を盛り上げる効果的な使われ方をしているので恐るるに足らず。


MORDRED - In This Life - Progress ★★ (2006-04-03 22:57:14)

「IN THIS LIFE」では唯一の突撃スラッシュ・チューンだが、
それをちゃんと名曲に仕上げてくれてるんだから嬉しくなる。
ベイエリア・クランチ・リフが気持ち良くザクザク刻まれ、
中間部のソロ・パートではギターが泣きまくり。
流石「ウリ・ロートを尊敬してる」というだけはある。ギター


MORDRED - The Dark Parade ★★★ (2021-09-13 23:59:48)

正式メンバーにDJを擁し、サウンドにファンクやヒップホップ・テイストも取り込んだベイエリア・スラッシュ・シーンの異端児MORDRED。ドラマー以外の初期メンバーが再結集して復活を遂げた彼らが、’21年に発表した再結成第1弾アルバム。(通算4作目)
単純に優れたスラッシュ・アルバムだった1st『FOOL’S GAME』(’89年)、DJが加入しての2nd『IN THIS LIFE』(’92年)、メタルの範疇からも逸脱しつつあった3rd『NEXT ROOM』(’95年)と、作品毎に音楽性を拡散させていったバンドゆえ、90年代以上に何でもありのバリトゥードとなってしまった現代に一体どんなサウンドを提示して来るのか全く読めず、かなり戦々恐々としながら聴き始めましたが、意外にもこれが初期2作に立ち返ったようなヘヴィ・メタリックなサウンドが託されていて、良い意味で聴いて吃驚でしたよ。
勿論、執拗に繰り出されるスクラッチや、ホーンをフィーチュアしたブラス・メタルとでも言うべき(?)アルバム表題曲⑤等、ミクスチャー要素も相変わらず大胆に導入されてはいるものの、ジャリジャリと刻まれるスラッシーなGリフに、重々しくハジけるリズム、そしてウリ・ロートやマイケル・シェンカーにも影響を受けているというGコンビが要所でテクニカルに奏でる泣きのメロディが、サウンドの軸をしっかりとメタル・フィールドに固定してくれていて、散漫な印象は抑えられています。特に、イントロ数秒でグッと惹き付けられてしまう緊張感と憂いを湛えて疾走するOPナンバー①、Voが朗々歌えるタイプゆえ何となく初期FORBIDDENを思い出したりもする③は個人的に本作のハイライト。
自分達の個性をしっかり吟味した上で作り上げた「復活作かくあるべし」な1枚ですよ。


MORDRED - The Dark Parade - Demonic #7 ★★★ (2021-09-15 01:14:39)

思いっきりファンクやヒップホップ路線に傾斜したサウンドだったら
どうしようというこちらの不安を、エッジの効いたGリフ
小気味良く疾走するリズム、しっかり歌うVoと2本のGが紡ぐ
憂いを帯びたメロディとが一気に払拭、
嬉しい驚きを味合わせてくれるアルバムOPナンバー。


MORDRED - The Dark Parade - I Am Charlie ★★★ (2021-09-15 01:21:29)

ヒップホップ要素もそこそこに、鋭利なGリフと疾走するリズム、
朗々歌うVoと威勢の良いコーラスとが、憂いを帯びたメロディを
纏って畳み掛ける様は、何となくFORBIDDENの2ndアルバム辺りのことを
思い出したり思い出さなかったり。


MORDRED - The Next Room ★★ (2008-01-09 22:28:00)

前2作では楽曲の彩りに過ぎなかった、ラップ/ファンク/ヒップホップ色が更に増大。また、ウネリまくるOPナンバー①に
代表されるように、PANTERA型へヴィ・ロックから多大な影響を受けたと思しき本編からは、一切のスピード・チューンが
排除され・・・と、オールド・スラッシャーの落胆を誘う内容に仕上がった、'94年発表の3rdアルバム。
ところが、それから時代が一回りして、もっと過激な音楽が巷に氾濫する現在、改めて本作を聴き直してみると、
これが案外悪くない。というか、結構良くないか?これ。
①はやっぱりツマンナイ曲だし、実験色(?)が強過ぎてピンと来ない曲も多いが、重厚且つ歯切れ良く刻まれるGリフと、
こしの強いリズム隊の組み合わせが生み出す、切迫した緊張感にグイグイと引き込まれる②⑩のカッコ良さは流石だし、
何より、メロウでリズミックな③、70年代風ハードロックの④、ムーディなバラード⑥、物憂げな⑩といった、
哀メロ・ナンバーの数々が素晴しいったらありゃしない。特に、線は細いが「泣き」を感じさせる声質が魅力的な
Voの歌唱と、Gが紡ぎ出す、マイケル・シェンカーばりに「ため」の効いた泣きのGソロをフィーチュアした④は白眉。
正直、スピード命!なスラッシャーにはとても薦められたモノではないが、前2作でMORDREDが披露した独特のメロディ・センスに
感じるものがあった人なら、トライしてみる価値は大いにある1枚。微妙な評価のアルバムゆえ、中古盤もめちゃ安いしね。


MORDRED - The Next Room - Splinter Down ★★ (2008-01-09 22:58:54)

徐々に盛り上がっていく、70年代風ハードロック・チューン。
「泣き」を含んだ声質のVoの歌唱と、ウリ・ロートを敬愛する
Gが紡ぎ出す、タメの効いたGソロが涙腺を直撃!


MORDRED - The Next Room - The Trellis ★★ (2008-01-09 23:06:44)

切迫感を煽るGリフと、聴いてるだけで体が勝手に動き出す
リズムの組み合わせが秀逸な、緊張感に満ち溢れたメタル・チューン。
こしの強いBと、スリリングなソロを奏でるGが印象に残る。
この手の曲を演らせると、やはりこのバンドは巧い。


MORE - Blood & Thunder ★★ (2014-09-25 22:40:20)

後年、デブゴン軍団MAMMOTHに参加したことでも知られるリーダーのケニー・コックス(G)が、我が国のメタル・ゴッドも解説で「臭そう」と太鼓判を押すその巨躯を晒しているジャケットが目印の、'83年発表の2ndアルバム。まぁある意味インパクトは十分だけど、本作に対するレコード会社のやる気と売る気のなさが伝わってくるようで、もうちょい何とかならんかったんかい、と。
アートワークの残念さに加え、シングルG編成になっている上、豪快にうねるOPナンバー①はゲップ音からスタート・・・と「掴み」には壮絶に失敗している本作なれど、音楽性自体はデビュー作の作風を継承。というか本編は更にアグレッシブにアップデートされている印象さえ有り。一層やかましくハジけるケニーのGプレイのみならず、メタリックな歌声のポール・マリオ・デイから、ブルーズ歌わせたら似合いそうな泥臭く荒れた声質のシンガーへと、フロントマンが交代していることもそうした印象に拍車をかけます。
タテノリのヴァースからヨコノリのサビへの変化が効果的なアルバム表題曲②、“国賊門”なる邦題が付けられたアップテンポの⑤、そして豪快さのみならず、泣きを纏った表現力でも新VoとケニーのGが冴え渡るドラマティックな⑩等は、MOREの確かな成長の跡が刻まれた名曲。
残念ながらラスト作となってしまいましたが、前作に勝るとも劣らぬクオリティを誇る1枚かと。


MORE - Warhead ★★ (2014-09-23 08:36:28)

'81年の発表当時、『必殺の弾丸』なる邦題を付けられて日本盤も発売されたMOREのデビュー作。
IRON MAIDENの初代シンガー、ポール・マリオ・デイの、使い込まれた金属の如き鈍色の光沢を放つ歌声と、ケニー・コックスの歯切れの良いGプレイを二本柱に、程々にウェットで、程々にハード、程々にダーティで、程々にノリ良くキャッチーな本編は、今の耳で聴くとやや地味に響く可能性も無きにしも非ず。
しかしながら、いかにもブリティッシュなコクに満ちた、味わい深い佳曲の連なりが生み出す「流れ」でもって聴き手を引き込んでいく中庸な作風も、NWOBHMサウンドの魅力の一端であると。
『VIRGIN KILLER』の頃のSCORPIONSを思わす鋭角的なGリフが疾駆するOPナンバー①や、そこはかとなくドラマティックな曲展開に乗って、憂いを帯びたメロディがキャッチーに沁み込んで来る④等が個人的には特にお気に入り。あと、ライブ映えしそうなノリの良さを備えた⑦は、HELLOWEENが“FUTURE WORLD”を作曲するにあたって参考にしたんじゃないかなぁ?と聴く度に思うのですが、どんなもんでしょう。本作はドイツだけで4万枚のセールスを記録したと聞くので、カイ・ハンセンもきっと耳にしていたに違いないと推測するのだけど・・・。
ともあれ、先日1400円という非常にリーズナブルなお値段で国内盤が再発されましたので、いつ聴くのか?今でしょ!と。


MORGOTH - Cursed ★★ (2008-02-11 17:37:00)

『RESURRECTION ABSURD』と『THE ETERNAL FALL』という2枚のEPを経て、'92年に発表された待望の1stフル・アルバム。
昔、輸入盤を聴いた時は「何やら重苦しい雰囲気の作品」との印象を受けた覚えがあるのだけど、
今回、中古で国内盤を買い直して改めて聴いてみたら、自分の中で本作の評価が急上昇。
充実したサウンド・プロダクションの下、低音がしっかりと効いて、禍々しさやおどろおどろしさが、以前よりも更に
強調された内容は、重苦しい雰囲気も確かに強いのだが、それ以上に、序曲に始まり終曲に終わる様式的な構成や、
激烈なスピード・パートと、引き摺るようなヘヴィ・パートの対比から生み出されるダイナミズム、アコギ、Keyを用いて
演出される、重厚でドラマティックな荘厳さといった要素が全体を支配。特に、欧州HMならではの美意識が宿る
劇的なGソロの素晴しさは特筆モノで、この「疾走」と「溜め」の繰り返しと、構築性の高いGソロの組み合わせで、
楽曲のテンションを高めていく手法は、中期~後期DEATHのスタイルを彷彿とさせる部分あり。
殆ど間を置かずに畳み掛けてくる①~④の流れや、本編随一のドラマ性の高さを誇る⑧~⑨の展開に代表されるよう、
前2作で培ったサウンド・スタイルを更に発展させ、ある種の「格調」すら備わった作風は、まさにMORGOTHが
本格派デス・メタル・バンドとして成長を遂げた事を端的に物語る。それは、スプラッタ度高めのアクセル・ハーマンの
イラストから、より怪奇趣味が漂うアートワークへと変化した、アルバム・ジャケットにもよく表れているんじゃないかな、と。


MORGOTH - Cursed - Darkness ★★ (2008-02-11 17:42:52)

本編の終曲となるインスト・ナンバー。(語りは入っているけど)
美しく爪弾かれるアコギに始まり、Keyを用いてドラマティックに
ラストを締め括る。


MORGOTH - Cursed - Opportunity Is Gone ★★ (2008-02-11 17:40:53)

ドラマティシズムや荘厳さが強調された
1stフル『CURSED』の中でも、一際ドラマティックなラスト・ナンバー。
特にGソロの劇的さは一聴の価値ありかと。


MORGOTH - Resurrection Absurd / The Eternal Fall ★★ (2008-01-05 22:36:00)

'88年に、ドイツはメシェデーにて結成された4人組デス/スラッシュ・メタル・バンドMORGOTHが、独インディ・レーベルの
CENTURY MEDIAと契約後、2ndデモ・テープにリミックスを施して、'90年に発表した5曲入りデビューEP。
ICED EARTHやDESPAIRなど、CETURY MEDIA所属アーティストとの仕事で知られる、イラストレーターの
アクセル・ハーマンが手掛けた、チープで気色悪いジャケット・アートワークも強烈な本作。
いくらリミックスを施したといっても、元がデモ音源なのでサウンド・プロダクションの貧弱さは隠しようもないが、
楽曲の魅力は、そうしたマイナス面を十分カバーして余りあるカッコ良さを誇る。
基本的には、チリチリとノイジーに刻まれるGリフ、禍々しい濁声Vo、スタスタと2ビートを刻むリズムとが一丸となって
ダイナミックに突っ走る、オールド・スクールなデス/スラッシュ・サウンドながら、時に劇的さすら演出する、
湿り気とダークネスに塗れたメロディを効果的に導入している辺りは、流石、欧州出身バンドといったところか。
特に、ブルータルな曲調の中にアコギを用いて、静と動、美醜、そして荘厳な盛り上がりを演出する⑨は名曲。
僅か5曲収録とは言え、物足りなさを全く感じさせないナイスな逸品。


MORGOTH - Resurrection Absurd / The Eternal Fall - Selected Killing ★★ (2008-01-05 22:48:52)

イントロのGリフからして「おっ」となります。
スラッシーな疾走感を基調としつつ、
中盤には、アコギを用いた荘厳でドラマティックなパートが
仕掛けられていたりと、凡百のデス・メタル・バンドとの
格の違いを見せ付けてくれる名曲。


MORGOTH - The Eternal Fall ★★ (2008-01-05 22:43:00)

GERMAN DEATH METAL GODSことMORGOTHが、'91年に発表した2枚目のEP。5曲収録のうち①②③が新曲、④⑤が1stデモ収録曲のリメイク。
かつてテイチクから発売された国内盤は、(↑の方の仰る通り)デビューEP『RESURRECTION ABSURD』とのカップリング仕様で、
それ1枚でMORGOTHのアマチュア時代から現在までの成長過程が振り返れる、便利な構成となっていた。
で、本作の内容はと言えば、1stフル・アルバムとなった'92年発表の『CURSED』では、へヴィネス重視の耽美方向へと
舵を切った彼らだが、この作品までは、ひたすらパワフルに疾走しまくる直球勝負のデス・メタル路線。
最初からプロフェッショナルな環境で制作されているため、デモ音源を基にしていた前作に比べ音質が向上、
楽曲やVoの迫力が大いに増していて、そのせいか、よりデス・メタル度が高まった作風との印象を受ける。
ただし、邪悪なVoや重苦しいGリフ、アクセル・ハーマン謹製の薄気味悪いジャケット・アートワーク(笑)のみで
デス・メタリックな禍々しさを主張するのではなく、②のGソロ・パートを手始めに、本編のところどころにヨーロッパ的な
湿り気を帯びたメロディを仕込んで、禍々しくも荘厳、且つドラマティックな雰囲気を演出している辺りが、このバンドの美点。
前作同様、5曲収録とは言え、全く物足りなさを感じさせない力作に仕上がっている。


MORGOTH - The Eternal Fall - Female Infanticide ★★ (2008-01-05 22:51:15)

禍々しいGリフに、濁声Vo、2ビートのリズムが一丸となって
突進するオールド・スクールなデス・メタル・チューンながら、
劇的なメロディを炸裂させるGソロ・パートが、
MORGOTHらしさを主張しています。


MORNING STAR - Morning Star ★★★ (2012-06-16 23:51:28)

90年代と言えば「HR/HM冬の時代」であると同時に、個人的には「世界初/日本初」を謳い文句に、次々と幻の名盤や希少盤の類がリーズナブルな価格(←ここ重要)でCD化されていった恵まれた時期だったとも記憶しており、このMORNINGSTARが'78年にCOLUMBIA/CBSから発表した1stアルバムも、そうした流れの中で再発が叶った逸品の一つ。
カンザス州出身で、重厚なハーモニーを生み出すツインVo、ツインG、Keyを含む5人編成が奏でる泥臭くて豪快なロックンロール・ソングと、叙情メロディを小粋なアレンジに乗せたメロディアスな楽曲とが交互に配置された本編を聴いていると、同郷の先輩バンドKANSASのことを思い出さずにはいられませんが、最長でも5分、殆どが3分台とコンパクトにまとめられた楽曲はKANSASほどプログレ色が強いわけではなく、もっとオーソドックスなアメリカン・ロック・テイストも色濃く感じられる仕上がり。
とは言え、個人的に琴線に触れまくるのは後者(アメリカン・プログレ・ハード)路線の楽曲に集中しており、Keyの活躍ぶりが叙情味を増強している②、アコギが大陸的な爽やかさを運んでくる③と、猛烈な哀愁に満ちた⑥というタイプの異なる2曲のバラード、アルバム収録曲中最も濃厚なプログレ・テイストを湛えたドラマティックな④、そして熱くハードに盛り上がっていく⑧といった楽曲は、日本人の琴線に触れる哀メロの宝庫。
当時、同時再発された2nd『VENUS』を買いそびれてしまったことを未だに悔やんでいるので、リマスター盤のリイシューを是非とも希望いたします。


MORNING STAR - Morning Star - SUNSHINE(CHANGIN' OF THE SEASON) ★★★ (2012-06-17 21:03:42)

乾いた音色で掻き鳴らされるアコギが
そよ風のような爽やかさを運んで来てくれる、
カンザス州の長閑な風景が脳裏に浮かぶような名バラード。


MORNING STAR - Morning Star - THROUGH THE NIGHT ★★★ (2012-06-17 21:00:39)

上手いシンガー2人を擁する編成の強みを活かした
美しくも重厚なボーカル・ハーモニーが
活かされたドラマティックな名曲。
確かにアルバム中、最もプログレ・テイストが
色濃い楽曲ですね。


MORNING STAR - Venus ★★ (2013-11-20 23:35:59)

華々しい成功とは全く無縁でありながら、メロディ愛好家からは未だに「隠れた名バンド」として語り継がれるアメリカはカンザス州出身のMORNING STARが、'78年に米メジャーのCOLOMBIA RECORDSから発表した2ndアルバム。(ずっと探し回っていたのですが、漸く手頃な価格で購入することができました)
リチャード・コーベン画伯を起用して、名画『ヴィーナスの誕生』をパロった遊び心溢れるアートワークでバンドのプログレ・マインドを主張しつつも、デビュー作がコケたことによりレコード会社からの「もっと売れる作品を作れ」とのプレッシャーが増大したのか、本作では哀愁や泣きよりも快活でアメリカンなノリの良さを強調。60~70年代の大ヒット曲をカヴァーした②⑦の存在も、ハードネスが後退してよりポップ風味を増した本編のそうした印象に拍車を掛けています。
尤も、シンプルなロックンロール系の楽曲にしても、このバンドらしくメロディ/アレンジ共にセンス良くまとめられており(あんまし泥臭くない)、決してクオリティは低くありません。何よりOPから早くも泣きまくりの哀愁が溢れ出す①、欧州風味の湿ったドラマ性を湛えた⑤、本編中、最も「アメリカン・プログレ・ハード」の音像に忠実な仕上がりの⑨といった要所を引き締める名曲の素晴らしさは特筆モノ。
前作に比べるとインパクトでは劣りますが、それでも、前述の名曲聴きたさに今でも時々引っ張り出させるだけのクオリティは備わった好盤です。


MORNING STAR - Venus - Angel ★★★ (2013-11-21 22:27:32)

オーバードーズで死去したDEEP PURPLEの
トミー・ボーリンに捧げられている、
哀愁に満ちたOPナンバーにしてアルバムのハイライト。
歌とコーラスとギターとが泣きまくる様は
同時期のKANSASを彷彿とさせる部分多し。


MORTAL SIN - An Absence of Faith ★★ (2007-12-12 20:56:00)

90年代の半ばに3rdアルバムを出したきり、長らく音信が途絶えていたオーストラリア出身の5人組スラッシャーが
再結成を果たし、'07年に発表した4thアルバム。(その前に復活ライブ盤も出している筈)
MORTAL SINの音源を聴くのは、2nd『FACE OF DESPAIR』以来、実に久し振りなのだけど、肉厚な
サウンド・プロダクションといい、逞しさを増したVoといい、モタリ具合の改善されたパワフルな楽器陣の演奏といい、
嘗ての「線の細いMETALLICAフォロワー」とのイメージを覆すビルドアップぶりには、良い意味で驚かされた。
複雑さを排してシンプルにまとめられた曲展開は今風だし、スラッシーな疾走感もそれ程ではないが
(勿論、速い曲もちゃんと収録されてる)、元々、スピードでガンガン押しまくるタイプのバンドではなかったので、
落胆するには当たらない。何より、リフにソロにと大活躍のツインGの存在感が、その穴を埋めて大いに余りある。
特に、キャッチーでアグレッシブなOPリフだけでガッチリ掴まれる②や、徐々に速度を上げながら盛り上がっていく
8分以上に及ぶ大作③、へヴィ且つメランコリックな④、そして本編のハイライトと言うべき、勇壮な疾走チューン⑤
といった、ツインGの良い仕事がキラリと光る楽曲が並ぶ、アルバム前半のテンションの高さは半端じゃない。
歌唱力の向上に反比例してフックが弱まってしまったVoの歌メロと、本編後半に決め曲が欠ける点が
惜しまれるが、ともあれ、ファンなら必須のニュー・アルバムには違いない。


MORTAL SIN - An Absence of Faith - Dead Man Walking ★★ (2007-12-12 22:35:17)

キャッチーなGリフに一発で掴まれる、
ヘヴィでアグレッシブなスラッシュ・チューン。
アルペジオを用いて「押し」と「引き」を演出したりと、
ツインGが奏でるメロディもかなり美味しい。


MORTAL SIN - An Absence of Faith - Rise or Fall ★★★ (2007-12-12 22:48:58)

冒頭のリフの刻みっぷりを聴いただけで、
楽曲の出来の良さを確信する(そしてそれは裏切られない)
4thアルバムのハイライト・チューン。
勇壮な疾走感と、劇的且つスリリングなツインGの
活躍っぷりが堪りません。


MORTAL SIN - Face of Despair ★★ (2006-12-05 21:23:00)

折からのスラッシュ・メタル・ブームを追い風にデビュー作『地獄の叫び』(’86年)がヒット。PHONOGRAM RECORDSとの間で「アルバム8枚契約」というDEF LEPPARD以来と言われた大型ディールを成立させ、'89年に満を持して発表した2ndアルバム。一般的にMORTAL SINの代表作と言えばやはり本作でしょうか。
メジャー・レーベルへの移籍効果か、プロデュースを名手ランディ・バーンズが手掛けたことによりサウンド・プロダクションが飛躍的に向上。各メンバーの演奏のキレ味も増していて、特に「バンド名がバンド名だけに仕方がない」とジョークのネタにされること多々あったドラムのモタリ具合も改善され、全体的にも、自主制作ゆえの垢抜けなさが感じられた前作から、一皮も二皮も剥けた印象を受ける仕上がりと相成りました。
ところがどっこい。スキッと垢抜けたことで、逆に楽曲からNWOBHM的なダークネスやじめじめとした湿り気が抜けてしまった点は痛し痒し。洗練と引き替えにMETALLICAフォロワー度に益々拍車が掛かってしまったことは皮肉と言うか何と言うか。
とは言え、「METALLICAっぽくて何が悪い?」と開き直って聴けば、キャッチーな疾走感とツインGのハーモニーが印象的な③を筆頭に、楽曲の完成度には相変わらず侮れないもの有り。後は「この1曲!」という強烈なキメ曲が生み出せれば…という願いは叶わず、バンドは本作を最後に解散してしまった。(残党が作った3rdもあるらしいけど未聴)
しかし、最近密かに再結成して活動中との噂もあり、なら是非とも新譜を聴いてみたいところですよ。


MORTAL SIN - Face of Despair - The Infantry Corps ★★ (2007-12-12 22:04:07)

小刻みにリフ/リズム・チェンジを繰り返しながら、
畳み掛けるように展開していく、
2ndアルバムの中でも一際輝く(俺の中で)名曲。
スリリングに炸裂するツインGも堪りません。


MORTAL SIN - Mayhemic Destruction ★★ (2006-12-05 20:17:00)

ロック未開の地(当時)オーストラリアから現れた5人組スラッシュ・メタル・バンドが、自主レーベルのMEGA METAL RECORDSから'86年に発表した1stアルバム(邦題は『地獄の叫び』。KISSか?)。僅か3日間のレコーディング期間と40時間のミックス作業のみで突貫制作、当初は2000枚しかプレスされなかったロー・パジェット作品でしたが、イギリスのMETAL FORCESを中心に高評価を獲得したことで瞬く間に完売。彼らにメジャー・レーベルとの契約をもたらす成功作となりました。
で、その音はと言えば、荒削りながらダイナミックな曲展開を売りにしたスラッシュ・メタル。ぶっちゃけて言えば、当時シーンにキラ星の如く溢れかえっていたMETALLICAのいちフォロワーといった感じでしょうか(でもラーズ・ウルリッヒは「良いバンドだよね!」とMORTAL SINに好意的だったとか)。前述した理由により音質はイマイチですし、キレに欠ける演奏(特にモタるDs)、邪悪さを狙った筈が逆に笑いが取れてしまったマヌケさ漂うアートワーク等、全体的に漂うモッサリ感は隠しようがありません。
しかしながら、その冴えなさ具合が本作の魅力を絶妙に担っているという。独特のイモっぽさが醸し出す、クドくない程度のオドロオドロしさをその身に纏い、垢抜けない湿り気を含んだリフ・ワークや、煮え切らない歌メロを拾うヘタウマVoの存在と併せて、NWOBHM的な雰囲気が強く漂う①②③④⑧といった楽曲は、なかなか聴き応え有り。
ふと我に返ると繰り返し聴いてる自分に気付く、切り捨て難い味わいを備えたB級スラッシュ・メタル・アルバム。


MORTAL SIN - Mayhemic Destruction - Lebanon ★★ (2007-12-12 22:12:27)

妖しく絡み合うツインGが印象的なヘヴィな前半から、
後半は猛烈な疾走へと転じる緩急の効いたスラッシュ・チューン。


MORTAL SIN - Mayhemic Destruction - Liar ★★ (2007-12-12 22:15:59)

メロウな冒頭に始まり、スカッとハジけることなく、
煮え切らない曲調でドラマティックに盛り上がっていく様が、
ブリティッシュ・・・というかNWOBHMっぽいナンバー。


MORTAL SIN - Mayhemic Destruction - Mayhemic Destruction ★★ (2007-12-12 22:22:10)

ラストを本編最速のスピードで締め括る
アルバム・タイトル・トラック。
構築美もクソなくヤケクソ気味に弾き倒す、
炸裂感溢れるGソロの迫力も凄い。


MORTAL SIN - Mayhemic Destruction - Women in Leather ★★ (2007-12-12 22:10:31)

タイトル通り禍々しいインスト曲“THE CURSE"から
繋がっていく、ダークで不穏な雰囲気を撒き散らしながら、
山あり谷ありで展開していくOPナンバー。


MORTAL SIN - Psychology of Death ★★ (2012-01-10 21:55:40)

久々に国内盤リリースが実現した'11年発表の5thアルバム。しかも初回盤は日本未発売に終わったデビュー作『MAYHEMIC DESTRUCTION』のディスクも同梱された豪儀な2枚組仕様と来たもんだ。(『MAYHEMIC~』収録曲に付けられている大仰な邦題も良い感じです)
ヘヴィネス重視の4th『AN ABSENCE OF FAITH』を聴いて「でも、元々スピードで押しまくるタイプのバンドではないので落胆には当たらない(キリッ)」とか述べていた自分が赤っ恥もいいところなぐらい、今回は頭からケツまで前のめりな高速スラッシュ・チューンが連打される内容。結成から四半世紀以上を数えるベテラン・バンドの彼らが、今更⑧みたいなストレートなスラッシュ賛歌を演ってくれているのも嬉しいじゃないですか。
デス・メタリックなサウンド・プロダクション、その中で今風のメロディを拾うマット・モーラー(Vo)の歌唱等、デビュー作や2nd『FACE OF DESPAIR』辺りとの連続性を感じ辛い作風ではあるのだが、とは言え本作が「良く出来たスラッシュ・メタル・アルバム」である事は疑いようのない事実。
また、猛々しい②で派手に弾きまくったかと思えば、続くダイナミックな③ではじっくりと聴かせるソロを披露したりと、構築美を有するGプレイをもって各曲のハイライトを形成する、若き2人のギタリストの踏ん張りっぷりは現在のMORTAL SINの大きな財産と言える。
雑誌じゃ辛い評価を受けてましたが、いやいや、十分イケてる1枚ですよ。


MORTAL SIN - Psychology of Death - Blood of My Enemies ★★★ (2012-01-11 21:21:10)

アルバムでも1、2を争う獰猛さで荒れ狂う
高速スラッシュ・ナンバー。
猛々しいリフの刻みから、派手なリード・プレイ、
しっかりと聴かせるソロ・パートまで
威勢良くこなすGコンビの存在感が際立つ1曲。
ちゃんと「歌っている」マット・モーラーの
Voも存在感抜群。


MORTAL SIN - Psychology of Death - Down in the Pit ★★ (2012-01-11 21:28:10)

不景気なのは日本に限った話ではないようで、
日々の苦しい生活で溜まったストレスは
ピットで暴れて発散しろい!という歌詞や、
そのものズバリなタイトルからして
ストレートなメッセージが込められたスラッシュ賛歌。


MORTAL SIN - Psychology of Death - Paralysed by Fear ★★★ (2012-01-11 21:24:35)

重厚なイントロから徐々にスピードを上げながら
盛り上がっていく、勢いのみに頼らない
このバンドの強みが堪能できるダイナミック且つ
劇的なスラッシュ・ソング。
メロディアスに構築されたGソロも耳を惹きます。


MORTILLERY (2014-07-18 23:47:00)

カナダはアルバータ州エドモントン出身。アレックス・グティエレス(G)が中心となって'08年にバンド活動をスタート。'10年にカーラ・マカッチェン(Vo)を始めとするオリジナル・ラインナップが整い、同年、セルフ・タイトルの自主制作EPを発表してデビューを飾る。
翌年には、HORROR PAIN GORE PRODUCTIONとの契約を得て1stフル『MURDER DEATH KILL』を発表。同作の好評を背景に、新たにNAPALM RECORDSとのディールを成立させたバンドは、ボーナス・トラック3曲を追加収録して『MURDER~』を再発。
更には'13年に2nd『ORIGIN OF EXTINCTION』を発表。その名をより広くスラッシュ・シーンに知らしめることに成功した。


MORTILLERY - Murder Death Kill ★★ (2014-07-22 23:16:22)

カナダ出身で、女性メンバー2人(VoとB)を擁するスラッシュ・メタル・バンドが、地元のインディーズ、HORROR PAIN GORE PRODUCTIONから'11年に発表した1stアルバム。(現在はデモ音源3曲を追加収録して、NAPALM RECORDSからリリースされた再発盤が流通している模様)
先に2nd『ORIGIN OF EXTINCTION』を聴き、そのカッコ良さに感心して本作も購入してみたのですが、おお、こっちもナイス出来栄え!と。スケ番チックに威勢良く歌う女性Vo、派手に弾きまくるわけじゃないけど、メタル魂を鼓舞するメロディをストレートに投げ込んでくるツインGを両軸に、ロックンロールのノリの良さも飲み込んで炸裂するアッパーなスラッシュ・メタルという、彼らなりのサウンドも既に確認できます。
メタルコア調のシャウトを多用しているカーラのVoや、直線的に叩き付けられるリフ&リズム等、本作の方が若干ハードコアな感触が無きにしも非ずですが、どっちにせよスラッシュ・メタルとしてのカッコ良さに揺るぎはなし。中でもオーストリアで起きた「フリッツル事件」を題材に取り上げた④は、荒くれたZNOWHITEとでも言うべき聴き手を一発で虜にするアルバムのハイライト的名曲。
既に十二分に光るものを感じさせてくれる1枚ですよ。


MORTILLERY - Origin of Extinction ★★★ (2014-07-18 23:50:48)

HOLY MOSESのザビーナ・クラッセンや、DETENTEのドーン・クロスビーのような姐御系シャウターではなく、メロディをきっちりと追いかけて「歌う」、例えるならZNOWHITEのニコル・リー系女性シンガーを擁する5人組カナディアン・スラッシャーが、'13年に発表した2ndアルバム。
カリカリに乾いたエッジーなGリフを小気味良く刻み、時にドラマティックなユニゾン・プレイも決めてくれる2本のGが全体を牽引する、正統派HM寄りのスラッシュ・サウンドが本作の持ち味。かっちりとした整合性よりも、ラフな威勢の良さが先走る演奏、ビールを燃料に駆動するエンジンの如き身体を気持ち良く揺するリズム・ワークからは、MOTORHEAD~EXODUSに通じるロックンロールのヴァイブも感じられたり。
しかし何と言っても、本作最大の聴きどころはカーラ・マカッチェン(Vo)の歌いっぷり。ハイピッチのシャウトやグロウルもこなす多芸さを誇る彼女ですが、やはりハイライトは、緩急の効いた曲展開が魅力の②や、アグレッシブ且つキャッチーな③、あらゆる事象にFUCK!を突きつける⑦といった、メロディアスな歌メロがフィーチュアされた楽曲の数々。それでいてスラッシュ・メタルならではの疾走感がスポイルされていないのも素晴らしい。
ボートラとしてオマケ収録されたRAZOR、ANTHRAX、ANGEL WITCHのカヴァーからも、彼らが目指す音楽的方向性がビンビンに伝わって来る1枚かと。


MORTILLERY - Shapeshifter ★★★ (2018-05-23 00:55:30)

VoとBに女性メンバーを擁する、アルバータ州エドモントン出身のカナディアン・スラッシャーが'16年に発表した3rdアルバム。
中古盤屋にて本作を見つけるまで、迂闊にもリリースに全く気付いていなかったので、彼らの作品に触れるのは2nd『ORIGIN OF EXTINCTION』(’13年)以来結構久々。しかしながらジャケットのヘタウマ加減さも、血を吐くようなシャウトとメロディアスな歌い上げを使い分ける、歌詞カードの裏表紙で物凄い役者魂を発揮しているカーラ・マカッチェンのスケ番Vo も、印象的なハーモニーを奏で鋭角的にリフを刻むツインGも、パンキッシュな突進力を有するリズム・セクションも、IRON MAIDEN由来の構築感と、MOTORHEAD影響下のヤサグレ感とを強引に同居させたかのような(実際MOTORHEADの“SHINE”のカヴァーを収録する)スラッシュ・メタル・サウンドも何一つ変わっておらず、こちとら思わず笑顔になってしまった次第。
オラオラとオラつきながらラフなアグレッションを撒き散らかして突貫する③、中心メンバーたるアレックス・グティエレスのメロディックなGソロが閃く⑤辺りも良いのですが、本作のハイライトは間違いなく⑨。IRON MAIDENを思わす勇壮な曲調と緩急の効いたドラマティックな曲展開に、ド迫力のシャウトから雄々しい歌い上げまで多彩な歌唱スタイルを駆使するカーラ姐さんのVoが映える名曲ですよ。
3作目となっても微塵も音楽性をブレさせない、その意気や良し。信じた道を突っ走れ!と応援せずにはいられない1枚。


MORTILLERY - Shapeshifter - Shapeshifter ★★★ (2018-05-27 01:36:01)

畳み掛けるスラッシーなアグレッションと、
IRON MAIDENお手本の勇壮なメロディ&劇的な曲展開、
それに朗々とした歌い上げから、血を吐くような絶叫まで
使い分けるカーラ・マカッチェンの多彩なVoが猛進する
PVも作られたアルバムのリーダー・トラック。


MOTORHEAD - Ace of Spades - Please Don't Touch ★★★ (2017-08-20 01:05:34)

JOHNNY KIDD & THE PIRATESのデビュー・ヒット曲のカヴァーにして、
MOTORHEADとGIRLSCHOOLが合同で発表した3曲入りEP(全英チャート最高第4位)
『St. Valentines Day Massacre』のリーダー・トラック。
メインVoはレミーとケリー・ジョンソンが分け合い、
ドラムは首の骨折って入院中だったフィルシー・テイラーの代わりに
GIRLSCHOOLのデニス・デュフォードが叩いている。
3分弱のランニング・タイムをヤサグレ気味に突っ走る無頼な名曲。

ちなみに動画サイトで見られるTV番組出演時のライブ映像が非常にクール。
ドラム叩かんとウロチョロ踊るフィルシーが何度見ても笑えます。


MOTORHEAD - Motorhead Vs Girlschool ★★★ (2017-08-20 00:18:33)

タイトルに「VS」なんて付いてますが、MOTORHEADとGIRLSCHOOLの電流デスマッチの模様を収めた実況録音盤…なわけは勿論なくて。2バンドが共同でBRONZ RECORDSから発表したEP『St. VALENTINES DAY MASSACRE』をメインディッシュに、そこに彼らのシングルB面曲、更にはBRONZとワン・ショット契約を交わしていたYOUNG & MOODY BAND(レミーを始め、STATUS QUOのボブ・ヤング、WHITESNAKEのミッキー・ムーディやコージー・パウエルらが参加)が発表したシングル2枚等の音源を「取りあえず全部入れとけ!」ってな勢いでブッ込んだテイチクお得意の企画盤。これ1枚で入手困難音源を手軽に振り返れるので便利っちゃ便利なんすが、CD容量の関係で数曲カットされていたりするので、結局は元作品も集める必要が出て来てしまう点は痛し痒しという。
内容については、やはり目玉は「HEADGIRL」とも「MOTORSCHOOL」とも評されたプロジェクトからの楽曲であり、特にJOHNNY KIDD & THE PIRATESのヒット曲のカヴァー①は、レミーのやさぐれVoと、GRILSCHOOLの楽器隊が生み出す無頼な疾走感がマッチした仕上がり。それぞれの持ち曲を交換カヴァーした②③も流石のハマリ具合です。
あと、ボートラ的に収められたYOUNG & MOODY BAND(Voは名曲“孤独のナイト・ゲームス”の作曲者エド・ハミルトン。コーラスはTHE NOLANDSが担当)の⑪⑫⑬は全曲リラックスしまくりのロックンロールで、火花散るような緊張感を求めると落胆確実なれど、参加面子が面子だけに個人的には非常に興味深く聴けることが出来ましたよ。
マニア向けアイテムとはいえ、見かけたらチェックする価値は十分にあるのではないかと。


MPG (2013-01-29 22:36:45)

元々はTHE MILES BROTHERS名義でブルーアイド・ソウルを演っていたジョージア州アトランタ出身の5人組が、音楽シーンの潮目の変化を受けて、よりHR色を強めたサウンドを実践するべく、バンド名をMPG(MILES PER GALLON)に改めて、'80年にA&M RECORDSからセルフ・タイトルのデビュー・アルバムを発表。この時のラインナップはオリジナル・メンバーのトニー・カレイ(Vo、Key)以下、デヴィッド・ミカエル(G)、キム・スミス(G)、マイケル・ボルト(Ds)、スティーヴ・ロックリン(B)。
アルバムは非常に高品質だったがセールスには繋がらず、バンドはこの作品のみを残して解散。後にデヴィッド・ミカエルはDAVID名義で数枚ソロ・アルバムを発表。本作のCD化に伴うリマスタリング作業も担当しています。


MPG - MPG ★★★ (2013-01-29 22:38:06)

ジョージア州はアトランタ出身の5人組、MILES PER GALLONことMPGが、'80年にA&M RECORDSに残した唯一作。
リリース当時はさしたる話題にも上らなかったものの、後に「隠れた名盤」として評価が高騰した作品で、恥ずかしながら、自分も90年代にBURRN!!誌の「いにしえのメロディック・ロック」特集で取り上げられているのを読むまではその存在を知りもしなかったのですが、実際に本作の充実した内容を聴くにつけ「世の中にはまだまだ埋もれた名盤が沢山あるなぁ」と思い知らされた次第。
ポップなメロディを溌剌と歌い上げるVo、ハードな調べをメロディアスに紡ぐG、ビートを効かせて躍動するリズムとが軽快に駆け抜けていく作風は全体としてはAOR/産業ロック寄りな印象ですが、鮮烈なボーカル・ハーモニーとカラフルなKeyが楽曲にアメリカン・プログレ・ハード的な奥行きとスケール感も付与。個人的には、哀メロ、キャッチネス、そして仄かなドラマ性が絶妙なバランスを取ったこのサウンドを聴いていると、NEW ENGLANDやTOUCHなんかのことを思い出しました。特に、身も心も浮き立つ冒頭①②の連打や、疾走感溢れるハードポップ・チューン⑧の名曲っぷりたるや大したもの。
つくづく、アルバムを1枚しか残していないことが悔やまれるバンドです。


MPG - MPG - CAN I COME OVER TONIGHT? ★★★ (2013-01-30 23:03:44)

せかせかと疾走するアルバム随一の
ハード・ナンバーですが、
可愛げを感じさせるポップ・センスや
キャッチーさを見失っていないのが
このバンドらしいところです。


MPG - MPG - TOO MANY QUESTIONS ★★★ (2013-01-30 22:50:33)

張りのあるハイトーンVoによって歌われる
躍動感溢れるポップ・ナンバーですが、
Voと同等に歌いまくるGと、全編を鮮やかに
彩るKeyがプログレ・ハード調の色合いも
加えてくれています。


MPG - MPG - WORKIN' OVERTIME ★★★ (2013-01-30 22:58:25)

うきうきとアップテンポに駆け抜けていく
ハードポップ・ナンバーで、
立体的なボーカル・ハーモニーの鮮やかさも
相俟って、TOUCHなんかにも通じる
高揚感を生み出しています。


MPIRE OF EVIL (2012-06-03 16:05:47)

クロノスと共にVENOMの中心的存在であったマンタス(G)、クロノスの実弟でもあるアントン(Ds)、クロノス脱退後のVENOMでフロントマンを務めた巨漢シンガー、ザ・デモリションマンことトニー・ドーランにより'10年結成されたトリオ・メタル・バンド。
元々はVENOMのアルバム・タイトルに因んでPRIME EVILを名乗っていたが、同名バンドがいたことからMPIRE OF EVILに改名し、'11年に、6曲入りEP『CREATURES OF THE BLACK』でデビューを飾り、更に'12年には1stフル『HELL TO THE HOLY』を発表している。('12年にアントンは脱退)
ところで、トニー・ドーランはATOMKRAFTを再結成している筈なのだが、そっちの活動は一体どうなっているのでしょうか。


MPIRE OF EVIL - Creatures of the Black ★★ (2012-06-04 07:16:43)

「KISSのようなライブを演り、JUDAS PRIESTばりのシャープなエッジと、MOTORHEADに匹敵するラウドさを併せ持ったサウンドを追求する」というVENOM時代の身上に基づき(?)、2曲のオリジナル・ナンバーと共に、JUDAS PRIESTの“EXCITER”、MOTORHEADの“MOTORHEAD”、KISSの“GOD OF THUNDER”、それとAC/DCの“HELL AIN'T A BAD PLACE TO BE”等、彼らのルーツというべきバンドのカヴァー4曲も収録されている'10年発表のデビューEP。
カヴァーのチョイスはハッキリ言ってベタもいいところですが、とにかく個性の強い人たちが集まりゆえ、アレンジは比較的オリジナル・バージョンに忠実にも関わらず、より禍々しく、よりオドロオドロしい色合いが強く感じられる辺りは流石というか何と言うか。
また、カヴァー曲の強烈な存在感に押されて霞がちなオリジナル・ナンバーの方も、単体で聴けばVENOM時代の流儀を受け継いだ、厄いオーラを発散する剛直なメタル・ナンバーであり十分にカッコイイ。(特に4曲目の“REPTILE”は○)
フル・アルバムに対する期待感を煽るには申し分ないクオリティを有した1枚。今なら1stフル『HELL TO THE HOLY』の国内盤を購入すれば漏れなく本作も付いてきますので、おつまみ感覚(?)でどうぞ。


MPIRE OF EVIL - Crucified ★★★ (2013-06-19 23:28:54)

長く続く廃盤状態のせいで、近年、中古盤の価格が急騰しているというザ・デモリションマン在籍時代のVENOM作品群。この状況を鑑みたマンタス&トニー“ザ・デモリションマン”ドーランが、『PRIME EVIL』『TEMPLE OF ICE』『THE WASTE LANDS』の3枚から選りすぐった楽曲をリ・レコーディング、更に新曲2曲も加えて'13年にMPIRE OF EVILの名の下に発表したリメイク・ベスト盤(?)がコレ。
ライブ映えを念頭に置いたのか、リメイク作業はスピーディorアグレッシブな楽曲を中心に行われていて、我が愛聴盤『TEMPLE~』からはたった1曲の選出に留まっている点は「そりゃ殺生な」ってな感じですが、まぁ名曲を山ほど抱えているバンドゆえ、どう選んだって漏れは出ますわな。
轟然たる音作りのもと新たに蘇った荒くれナンバーの数々は、速い曲はより速く、ミドルの楽曲はより禍々しく・・・といった具合に一層のビルドアップを遂げていて、トニーの野太い咆哮とBプレイ、厄いリフ・ワークからメロディックなソロ・パートまで剛柔自在のマンタスのG、それにジャクソンのエクストリーミリーなドラミングとが三位一体となった冒頭3曲、取り分けOPナンバーの“TEMPLE OF ICE”はスラッシャー及びパワー・メタラー必聴の名曲かと。この中に並ぶと新曲2曲がやや弱く聴こえてしまうのは如何ともし難いですが、それらも比較論抜きで評価すれば、バイオレントなスラッシュ・ナンバーで十分にカッコイイ。
ザ・デモリションマン時代のVENOMの再評価を促すのみならず、来るべきMPIRE OF EVILの新作に対する期待感を煽るのにも十分な1枚。出来れば『TEMPLE OF ICE』や『THE WASTE LANDS』のリマスター再発もお願いしたいところですが・・・。


MPIRE OF EVIL - Hell to the Holy ★★ (2012-06-03 16:06:42)

「VENOMつったらクロノス脱退以降こそが最高ッスよ!」という自分のような人間にとっては、現行VENOMよりもテンションが上がる存在、マンタス(G)、トニー“ザ・デモリションマン”ドーラン(B、Vo)、アントン(Ds)ら、旧VENOM構成員らによって結成されたMPIRE OF EVILが'12年に発表した1stフル・アルバム。
80年代アングラ・メタル的な轟然たる音作りの下、スラッシーなリフ捌きから構築美を宿したGソロまでシャープにこなすマンタス、Bプレイも歌声も容貌同様の厳つさを誇るザ・デモリションマン、燃費の悪いアメ車が排ガス撒き散らしながらかっ飛ばしてるようなアントンの豪快なドラミングによって作り出されるサウンドは、トリオ編成とは思えぬヘヴィネスと禍々しい邪気をプンプンと発散しており、イーヴル且つ剛直な①や、ダーティで埃っぽいロックンロール・テイストも塗された⑤⑧といった疾走ナンバーは、VENOMが最もVENOMらしかった時期の音像に忠実に寄り添った作りで、彼らのファンも大満足間違いなし。か?
個人的には、この面子にはもっと後期VENOM寄りのスタイルを期待していたのですが、とは言え、スピード・メタリックなGリフとマンタス会心のGソロが駆け抜ける③や、そこはかとなくメロディアスで荘厳な⑥といった名曲もちゃんと収録されているので、総合的には十分満足行く内容なのは確か。
ちなみに初回盤は、デビューEP『CREATURES OF THE BLACK』も同梱された限定2枚組使用なので、売り切れる前にレコード屋さんへGO!・・・と書こうと思いましたが、間違っても飛ぶように売れるタイプの作品じゃないので、まぁボチボチ聴いてみて下さい。


MPIRE OF EVIL - Hell to the Holy - Hellspawn ★★ (2012-06-07 21:59:32)

地の底から湧き上るようなドスの効いたVo、
イーブル且つ剛直なGリフと、立ち塞がるものを
薙ぎ倒すように突き進むリズムとが土煙立てる
ブルドーザー・サウンドは、まさしくVENOM。
アグレッシブに弾きまくりつつも、ちゃんと
練られた形跡を感じさせるマンタスのGソロも
存在感を発揮。


MPIRE OF EVIL - Hell to the Holy - Metal Messiah ★★★ (2012-06-05 07:17:57)

NWOBHMチックなGリフと剛直なリズムが
スラッシーに疾走する、マンタスがリーダーを務めてた時期の
VENOMを最も色濃く思い起こさせる名曲。
本人も「会心の出来栄え」と自画自賛する
ドラマティックなGソロも確かに素晴しい。
アルバムのハイライトですね。


MPIRE OF EVIL - Hell to the Holy - Shockwave ★★★ (2012-06-05 07:19:59)

厄い雰囲気とダーティで埃っぽい
ロックンロール・テイストを伴って
アグレッシブに疾走するアルバム後半の
クライマックス役を担う名曲。
この曲においてもマンタスのGソロは光っています。


MPIRE OF EVIL - Hell to the Holy - The Snake Pit ★★ (2012-06-07 22:02:51)

埃っぽくダーティでノイジー、
且つエネルギッシュな曲調といい、
“BANG YOUR HEAD”というお馴染みのフレーズや
JUDAS PRIESTからIRON MAIDEN、SCORPIONSに
RAINBOW、ANGEL WITCHまで登場する歌詞といい、
バンドから80年代メタルへの
愛に溢れたトリビュート・ソング。


MR. BIG - Superfantastic ★★★ (2008-07-12 20:54:00)

“SUPERFANTASTIC"をリーダー・トラックとした、7th『GET OVER IT』からのマキシ・シングル。
オリジナルの未発表曲も収録されているが、何と言っても本作最大の目玉は、「雑誌BURRN!!創刊15周年へのご祝儀」の名目でレコーディングされた、第3期DEEP PURPLEが誇る代表曲“BURN"のカヴァー③で決まり。
HR/HM史に残る名曲中の名曲だけに、これまで無数のバンドがカヴァーを試みてきたものの、その多くが、ぶち壊しか、もしくは「だったらオリジナル・バージョンを聴くよ」といった感じの、完コピ/カラオケ状態という散々な仕上がりでしかなかったわけで、そうした死屍累々の“BURN"カヴァー史(?)の中にあって、原曲の良さを損なうことなく、且つ、自分達の個性をもしっかりと織り込んだこのMr.BIGバージョンの素晴しさは、一際強い輝きを放っていると言える・・・かも。
Voは、カヴァーデル・パートをエリック・マーティンが、グレン・パートをリッチー・コッツェンがそれぞれ担当し、あの有名なKeyソロは、ビリー・シーンが鳥肌モノのBプレイでもって完璧に再現。このバンドならではの超絶技巧をフィーチュアしつつも、全体としては堅苦しくなく、楽しんで演奏している雰囲気が伝わって来るという、まさに「理想的なカヴァー」の見本のような仕上がり。それにしても恐るべきはリッチー・コッツェンのハイテクGプレイよ・・・。
残念ながら本作は既に廃盤状態のようだが、HR/HMファンなら、探し出して聴いてみる価値は大いにある1枚かと。


MR. BIG(UK) - Seppuku ★★★ (2021-01-21 00:49:49)

アメリカではなくイギリスのMR. BIGがMOTT THE HOOPLEのイアン・ハンターをプロデューサーに迎えてレコーディング作業を行うも、紆余曲折の末バンドが解散してしまったため、'03年に発掘されるまでお蔵入りの憂き目に遭っていた幻の3rdアルバム。
90年代に彼らの旧譜を見かけた時は「へー、イギリスにもMR.BIGがいたんだ」と思う程度でアルバムの購入までには至らなかったのですが、本作はショップで目に入った瞬間購入を決意。何せタイトルが『SEPPUKU』ですよ。買わいでか。
なので「話のネタに」と入手した作品でしたが、実際のところ本編に東洋趣味は皆無。さぞやガッカリした…ことは実は全然なく、むしろQUEENやSWEET辺りに通じる甘い歌声/美しいハーモニー/キャッチーなメロディに彩られた、まさしく『甘美のハード・ロッカー』(2ndアルバムの邦題)の面目躍如といった趣きの極上ハードポップ・サウンドに大いに痺れまくった次第で。先行シングルとしてリリースされたのも納得のOPナンバー①、軽快に踊るGに心浮き立つポップ・チューン③、アメリカン・プログレ・ハード調の④、しみじみと泣かせる哀愁のバラード⑥、思わず行進せずにはいられない(?)⑦、アルバムをハードに締め括るスピーディな⑫…と、ポップネスとロックのエッジが巧みに溶け合わされた本編に捨て曲なし。「SEPPUKU!SEPPUKU!SUICIDE~♪」と物騒な歌詞がキャッチーに歌われるアルバム表題曲⑪のドラマティックな名曲っぷりも嬉しい驚きでしたよ。
今じゃ1stも2ndもレア・アイテム化してしまい中古盤価格が高騰しているので、「あの時買っときゃ良かったな~」と後悔しきりです。


MR. BIG(UK) - Seppuku - Seppuku ★★★ (2021-01-22 00:22:16)

色物感溢れる曲タイトルに星3つ。
とはいえ、ドラマティックな構築美を宿した楽曲自体には
浮ついた雰囲気は微塵もなく、もしかするとアルバム制作中に既に
バンドの解散を予期していたメンバーが、「これが最後」と決意して
このタイトルを名付けたのではないか…と深読みすることも可能。
手元のCDには対訳はおろか歌詞カードもついていないので
何について歌っているのかは全然分からんのですが。


MR. BIG(UK) - Sweet Silence ★★★ (2022-05-12 00:06:28)

Vo兼Gのディッケンを中心に結成され、ヨーロッパ地下ポルノの帝王からバンド名の着想を得て、アメリカの4人組よりも一足お先にMR. BIGを名乗ったイギリス出身4人組が、レコード会社やマスコミの猛プッシュを受けて'75年に発表した1stアルバム。
邦題『甘美のハード・ロッカー』に相応しい、甘くポップなメロディ/キャッチーなコーラス/美麗なハーモニー/ストーリー性を感じさせる曲展開等々…聴いた誰もがQUEENやSWEETからの影響を確信するであろうメロディアス・ロックを基本に、そこに濁声とクリーンというタイプの異なるツインVo、それに2人のドラマーを擁する珍しい編成を生かしたアグレッシブなHRのエキサイトメントから、プログレ、グラム・ロック、カントリー、ワルツ、唐突な中華風メロディ、果てはエピック・メタルばりのドラマ性に至るまで、様々なエッセンスをぶち込んだサウンドは多彩にしてカラフルな仕上がり。次に何が飛び出してくるのかとワクワクさせられますよ。またいずれの楽曲も親しみ易いポップ性を兼ね備えているのに、笑顔の裏でこっそり舌を出しているような、どこか人を食ったシニカルさが漂ってくる辺りがイギリスのバンドっぽいなぁと。
胸躍るダイナミックな曲展開でアルバムのOPを飾る①、しんみりと美しい哀愁のバラード⑤、一転してツイン・ドラムスが暴れ出すハードネス全開なアルバム表題曲⑥、そして本編を荘厳に締め括る⑪⑫のメドレーといった、QUEENフォロワーの枠に収まりきらぬ才気迸る楽曲の魅力は、むしろ現在の方が正当な評価が得られるのではないかと。
90年代の初CD化以来ほったらかしなので、ぼちぼちリイシューしてくれないものか。


MR. BIG(UK) - Sweet Silence - Throne Second Amendment ★★★ (2022-05-13 00:49:17)

邦題は“永遠の光”。
QUEEN風のポップかつカラフルな楽曲から
ツイン・ドラムが暴れ倒すHRナンバーまで
多彩な楽曲が並ぶ本作ですが、この曲は
エピック・メタルばりの重厚感でアルバムを
ドラマティックに締め括ってくれます。
前曲“輝ける王座”とセットでお楽しみください。


MUNICIPAL WASTE - Electrified Brain ★★★ (2022-08-15 23:40:05)

NWOTM第一波としてシーンに登場し、現在に至るもその先頭を走り続けるMUNICIPAL WASTEが’22年に発表した7thアルバム。
かつて多くのクロスオーバー系スラッシャーが、アルバム・リリースを重ねるうちに音楽的成熟と引き換えにサウンドのエキサイトメントを低下させていったのに対し(アルバム7枚といえば『KILL ‘EM ALL』でデビューしたバンドが『RELOAD』をリリースするような長い期間なわけですが)、本作を一聴しての感想は「何も変わってねえ」と。ハイピッチでアジり倒すVo、熟練の刃物職人の如き手捌きで刻まれるGリフ、せかせかと切迫感を煽りまくるリズム隊等々、ここで披露されているのはメタルの切れ味とハードコア/パンクの爆発力を推進剤に、洗練や深化といったキーワードに後ろ足で砂かけながら爆走するような速戦即決のクロスオーバー・スラッシュ・サウンド。ジタバタと終始落ち着きなく突っ走る作風は、ベテランの風格とか重厚な佇まいとは無縁。いつまで経っても(良い意味で)小僧感を失わない彼らには「スラッシュ・メタル界の勝俣州和」の称号を進呈したくなりましたよ。
勿論進化に興味は示さずとも成長の痕跡はしっかり刻まれており、キャッチーなギャング・コーラス、メリハリを効かせた曲展開のダイナミズム、ツインGのヘヴィ・メタリックなハモリを随所に散りばめて、押せ押せの本編の中にもフックを作り出す抜かりない手腕にはベテランの業前がキラリ。個人的には特にメタル色が色濃い仕上がりの⑥⑭辺りが一押し。
MUNICIPAL WASTEには是非ともこのまま突っ走り続けて欲しい、と願わずにはいられない1枚です。


MUNICIPAL WASTE - Hazardous Mutation ★★★ (2020-12-01 00:07:41)

METALLICAリスペクトなタイトルが冠された1stフル『WEATE EM ALL』が評判を呼び、英国エクストリーム・ミュージックの老舗レーベルEARACHEとの契約をゲットしたMUNISIPAL WASTEが、'05年に発表した2ndアルバム。
本作から、歴戦の強者たるデイヴ・ウィッテ(Ds)が加入。スパスパと快刀乱麻な彼氏のドラミングを推進剤にして突貫するサウンドは、従来のハードコア/パンク的前のめり感や、思わずグイグイ酒が進むキャッチーな高揚感は堅持しつつ、間断なく刻まれるリフ&リズムは益々切れ味鋭く、ローからハイへ一気に駆け上がる曲展開はダイナミックに…と、これまで以上にヘヴィ・メタリックにビルドアップされています。
モノの数秒で終わってしまうような瞬間風速ナンバーを演る一方で、全体としては楽曲が長尺化。といってもランニング・タイムが1分台から2分台になった程度の差なのですが(全15曲収録で収録時間は26分)――より緩急演出に気の払われた曲中の要所要所において、勇壮にして印象的なメロディを散りばめるGの活躍ぶりも、本編のメタリックな硬質感を後押ししてくれています。特に、JUDAS PRIESTへのオマージュを感じさせるタイトルからしてニッコリさせられる②、IRON MAIDENばりのリードBが耳を惹くアルバム表題曲⑧、血沸き肉躍る曲調に劇的なGソロが華を添える⑬といった、一際HM成分が色濃く滲み出す楽曲のカッコ良さは格別ですよ。
ラインナップの完成や基本となるサウンド・スタイルの確立等、現在へと至るMUNISIPAL WASTEの土台を築いた重要作。カタログにハズレがないバンドだなぁ


MUNICIPAL WASTE - Hazardous Mutation - Terror Shark ★★★ (2020-12-02 01:01:41)

2ndアルバムにおいてメタル度数の高さでは
“UNLEASH THE BASTARD”とタメを張る
本編後半のハイライト・ナンバー。
ここでもダブルで録られたGの奏でるメロディが
硬質且つタイトに畳み掛ける曲調に
勇壮なアクセントを加えてくれています。


MUNICIPAL WASTE - Hazardous Mutation - Unleash the Bastards ★★★ (2020-12-02 00:54:13)

JUDAS PRIESTの『UNLEASHED IN THE EAST』を思わす
タイトル通り、2ndアルバムの中でも1、2を争う
メタル度数の高さで2分間を突っ走る名曲。
Gが奏でる勇壮なメロディも耳に残ります。


MUNICIPAL WASTE - Massive Aggressive ★★ (2009-10-29 23:44:00)

新世代スラッシャーの中では既に古株に属する4人組が'09年に発表した4thアルバム。(邦題『無敵のスラッシュ野郎ども』)
切れ味鋭い演奏を駆使して憑かれたように突っ走る、往年のクロスオーバー・スラッシュ・メタルを現代に蘇らせたかの如き
ハイテンションなサウンドが詰め込まれた前作『THE ART OF PARTING』は、BURRN!!誌で90点台のハイスコアを叩き出すなど
大好評を博したが、今回はその作風を受け継ぎつつも、本編は一層シリアス且つソリッドにビルドアップされており、
全体的にハードコア/パンク風味が増大。正直、これといったキメ曲に欠ける弱点も前作から受け継いでいるのだが、
とは言え、忙しなく動き回るGリフに、機動力に富むリズム隊、そして噛み付くように上擦りシャウトを繰り出すVoとが
一丸となって歯切れ良く突っ走り、ファストな楽曲の数々が殆ど曲間を空けずに、間断なく畳み掛けて来る構成が
生み出すカタルシスはかなりのもの。パンキッシュな炸裂感が痛快な②⑩なんて、聴いてるだけで勝手に頭が動き出します。
ハードコア/パンク風味が強まったとは言え、HM色が完全に払拭されてしまったわけではなく、OPナンバー①は
いきなり正統派ヘヴィ・メタリックなフレーズで幕が開くし、IRON MAIDEN風のツインGハーモニーが聴かれる
③⑤のような、良くも悪くも似たようなノリが続く本編にアクセントを付ける楽曲もしっかりと収録。
前作が気に入った人なら、これ聴いて失望する事はないだろう。多分。


MUNICIPAL WASTE - Slime and Punishment ★★★ (2017-11-11 23:28:00)

‘18年早々に単独での再来日公演が決まっているという、米バージニア州リッチモンド出身の5人組が'17年に発表した6thアルバム。
MUNICIPAL WASTEの作品に触れたのは、日本デビュー作となった3rd『狂気のスラッシュ・パーティー』(’07年)が最初でしたが、以来、彼らの音楽性はずーっと不変。切り返しの鋭いGリフ、名手デイヴ・ウィッテ(Ds)の俊敏なリズム・ワーク、切迫感に溢れたシャウトVo、ところどころで炸裂するユニゾン・プレイがサウンドのメタリックな感触を補強してくれるツインG、2~3分台とタイトにまとめられた楽曲が息継ぐ暇なく次々に畳み掛けて来る本編構成…。アルバムによってハードコア/パンク成分とHM成分の比率に多少の変動はあるものの、クロスオーバー・スラッシュ・メタルという基本スタイルからは微塵たりともブレることなく今日まで至っています。「この人たち、曲作りに関して悩んだことなんて全然なさそう」…と書くと何だかネガティブな意味っぽいので訂正。「こいつら、曲作りに迷いが一切ねえ!」
5年というブランク明けの今回は、どちらかと言えばハードコア/パンク成分に微増傾向が見受けられますが、のっけからフルスロットルでアクセルを踏み込む①、短いながらもイキのいいGソロが迸る③、印象的なツインGハーモニーが聴かれる⑩、そしてIRON MAIDENからの濃厚な影響が息衝くインスト・ナンバー⑬等、スラッシュ・メタル愛好家ならずとも思わず「おっ」と声を上げたくなる楽曲がきちんと要所を押さえてくれています。
来るべき彼らの来日公演に備えて聴きまくるのが、全く苦にならない充実作。


MUNICIPAL WASTE - Slime and Punishment - Breathe Grease ★★★ (2017-11-11 23:39:52)

のっけからアクセルベタ踏みで突っ走るOPナンバー
彼らが実践する「パーティ・スラッシュ」の何たるかを
余すところなく捉えたバカとアルコールが
ハイテンションで溢れ出すMVも最高です。


MUNICIPAL WASTE - Slime and Punishment - Under the Waste Command (instrumental) ★★★ (2017-11-11 23:35:27)

イントロとかアウトロの類ではなく、
きっちりと1曲の中に起承転結が仕込まれた
MUNICIPAL WASTEのHMサイドからの影響が
強く打ち出されたインスト・ナンバー。
IRON MAIDENばりにハモりまくるツインGが印象的。


MUNICIPAL WASTE - The Art of Partying ★★ (2007-10-01 22:49:00)

ヴァージニア州はリッチモンド出身の4人組スラッシャーが、'07年に発表した3rdアルバム。
雑誌等での高評価に釣られて思わず購入してしまったが、聴いて納得、これは確かに素晴しい出来栄えだ。
1曲平均2分とザックリとタイトなランニング・タイム、上擦り気味なシャウト・スタイルのVo、
鋭く切り込んで来るエッジーなGリフ、そして切迫感を伴って疾走するリズム隊といった要素から構成されるサウンドは、
まさに80年代後半のクロスオーバー・スラッシュ・メタルそのもの。(ノリノリの歌詞と邦題も良いやね)
SLAYER加入の噂もあった名手デイヴ・ウィッテ(Ds)を中心に一丸となって生み出されるハイテンションな疾走感は、
なるほど、NUCLEAR ASSAULTやD.R.I.、ANTHRAXといったバンドを彷彿とさせる。
但し、このバンドが素晴しいのは、別に昔懐かしいクロスオーバー・スラッシュ・メタルを21世紀に蘇らせてくれたから、
ではなく(それもちょっとあるけど)、純粋に、とにかく徹頭徹尾、走って走って走りぬく爽快感に満ち溢れた楽曲のカッコ良さゆえ。
また、本編のあちこちで顔を覗かせる正統派へヴィ・メタル・テイストも良い感じのスパイスとなっていて、
特に、IRON MAIDEN風のGフレーズが聴かれる⑦⑧は、全体の中でも頭1つ抜きん出た強い印象を残す。
これだけカッコイイと、やっぱり(↑の方が言う通り)Gソロが欲しくなるとか、クロスオーバー・スラッシュに有りがちな
「決め曲の乏しさ」も先達から受け継いじゃってるような・・・とか、気になる部分もなくはないが、まぁ枝葉末節。
ここ数年で聴いた新作スラッシュ・メタル・アルバムの中でも、ピカイチのインパクトを誇る1枚。


MUNICIPAL WASTE - The Art of Partying - Beer Pressure ★★ (2007-12-09 17:53:32)

シャープな疾走感を基本としつつ、
インスト・パートではIRON MAIDENチックな
ギター・ハーモニーが聴かれる名曲。
個人的には、アルバムのハイライト・チューンの1つ。


MUNICIPAL WASTE - The Art of Partying - Lunch Hall Food Brawl ★★ (2007-12-09 19:48:33)

畳み掛けるように疾走する高速スラッシュ・チューンなんだけど、
中盤では正統派へヴィ・メタリックなGメロディも聴く事ができる。
「食堂乱闘劇」という邦題もイカしてます。


MUNICIPAL WASTE - The Art of Partying - The Art of Partying ★★ (2007-12-09 17:50:07)

激烈なインスト曲“PRE-GAME"をイントロ代わりにスタートする
アルバムOPチューンにしてアルバム・タイトル・トラック。
音作りといい、歯切れの良いGリフ、性急に突っ走るリズム、
リズミックに畳み掛けて来る上擦り気味なVoと、
80年代のクロスオーバー・スラッシュを現代に完全再現した
曲調に思わず笑みがこぼれます。
懐かしいだけでなく、ちゃんとカッコイイのも好ポイント。


MUNICIPAL WASTE - The Fatal Feast ★★★ (2012-06-10 01:30:14)

'10年にはWARBRINGER、TOXIC HOLOCAUSTらと共に待望の初来日公演も行っているクロスオーバー・スラッシャー、'12年発表の5thアルバム。
前作『MASSIVE AGGRESSIVE』は社会問題を取り上げた歌詞にしろ、シリアス風味を増した楽曲にしろ、どちらかと言えばハードコア/パンクの色合いが強く出た内容でしたが、今回はアッパーなVo、切っ先鋭く刻まれるGリフ、そして俊敏なリズム・ワークといい、聴いているだけで居ても立ってもいられなくなる「飲めや騒げや」的陽性なノリが復活。
SF映画調のイントロで幕を開いた後は、最初から最後までファスト&タイトにまとめられた楽曲が「イッキ、イッキ」と連続する本編は、まるで新入生を急性アルコール中毒で病院送りにする何処ぞの大学の新歓コンパの如きテンションの高さ。
個人的には、より正統派へヴィ・メタリックな味付けが為されている④⑧⑰といった楽曲が好みですが、シリアス/ユーモア間を軽快なフットワークで行き来する歌詞世界もこのバンド(と本作)の大きな魅力。中でも、ゲロ吐き犯を探す酔っ払いが衝撃の事実に直面する⑤、グリコ・森永事件の怪人20面相について歌った⑬、SFネタで文字通り「人を食った」展開が楽しい⑮(NUCLER ASSAULTのジョン・コネリー(Vo)がゲスト参加)辺りは、歌詞カード片手にアルバムを聴く楽しみを満喫させてくれますね。(はっちゃけた邦題がなくなってしまったのは残念ですが)
3rd『THE ART OF PARTYING』に匹敵する完成度の高さを提示した1枚ではないでしょうか。


MUNICIPAL WASTE - The Fatal Feast - Authority Complex ★★ (2012-06-10 21:46:53)

デイヴ・ウィッテの地鳴りのような
ドラミングが小気味良い高速スラッシュ・ナンバー。
2本のGがハモるIRON MAIDENからの影響が伺える
インスト・パートも良い。


MUNICIPAL WASTE - The Fatal Feast - Idiot Check ★★ (2012-06-10 21:27:20)

チラリと奏でられる正統派へヴィ・メタリックな
フレーズが妙に耳に残るスラッシュ・ソング。
OPのSEに始まり、5曲目におかれたこの曲に至るまでの
アルバム序盤の展開は、流れるように無駄がなく美しい(?)