'79年にトロントにて結成された、リック(Vo、G)とマーク(Ds)のサンターズ兄弟と、 リック・ラザロフ(B)の3人編成からなる、カナディアン・ハード・ロック・バンドで、 '81年に1st『SHOT DOWN IN FLAMES』、'82年に2nd『RACING TIME』、'84年に3rd『GUITER ALLEY』を発表、 同郷の先輩バンドTRIUMPHにも通じる、メロディアスなハード・ロック・サウンドで好評を博す。 (制作されたままお蔵入りとなった4th『TOP SECRECY』もある。ボックスセットで聴く事が可能) そのTRIUMPHとの親交は深く、3rdアルバムのプロデュースを務めたのはリック・エメットだし、 リック・サンターズが『THE SPORT OF KINGS』『SURVEILLANCE』に楽曲提供をしたり、 TRIUMPHのツアーにサイドGとして同行し、エメット脱退後は、彼の後任として TRIUMPH加入を打診されたりしていたのは、良く知られた話。
クリスチャン・ローグ(G)を中心に、LAで80年代初頭に結成。 当初はMARQUIS DE SADE(サディズムの語源となった、フランスに実在した公爵)を名乗っていたが、 かの『METAL MASSACRE』シリーズへの参加を期に、バンド名をSAVAGE GRACEと改める。 '85年にEP『THE DOMINATRESS』でレコード・デビューを飾り、'85年には1stフル『MASTER OF DISGUISE』を '86年には日本デビュー作となる2nd『AFTER THE FALL FROM GRACE』を発表。 そのアグレッシブでスピーディ、且つドラマティックなHMサウンドがメタル・ファンの間で好評を博す。 (日本では、日章旗ハチマキを巻いた東洋人メンバー、B.EASTの存在も話題になったとかならなかったとか) しかし、リーダーのクリスチャン・ローグ氏に、ミュージシャンとしての才能は兎も角、 人望が足りなかったようで、作品を重ねる毎に有能なメンバーが去っていき、それに伴い作品の質も低下。 結果、活動も尻すぼみ状態となってしまう。因みにそのクリスだが、 '06年に医薬品絡みの詐欺事件で逮捕され、刑務所へと収監されてしまったらしい。