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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7001-7041

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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) - ABC順 7001-7041
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大村孝佳 - Eclipse from East ★★ (2008-09-12 00:19:00)

マーク・ボールズ、リッチー・コッツェン、ドゥギー・ホワイトら、豪華なゲストを迎えて制作された5曲入りEP
『NOWHERE TO GO』でデビューを飾ったハイテク・ギタリスト大村孝佳が、バンド名義(CROSS ROAD)で'06年に発表した1stアルバム。
参加メンバーの顔触れはかなり地味になったし、今回は全曲が日本語詞で歌われているせいか、若干、ジャパメタ風味が
増量されたとの印象を受けるが、メンバーの実力は確かな上に(余裕のないVoの歌唱は好き嫌いが分かれるかもしれないが)、
大村の劇的なGプレイと、彼自身が手掛ける楽曲のクオリティは変わらぬ高水準を保っており、トータルの完成度には全く揺らぎなし。
ゲーム『ファイナル・ファンタジー』のテーマ曲を思わせる華麗なインスト曲①で幕を開ける本作は、ドライヴする
HRチューンあり、グルーヴィなロックンロールロックあり、柔和なバラードあり・・・と、前作に比べ収録曲のバラエティは
グッと豊かになっていて、しかもその何れもが、フック満載の哀メロに彩られ、散漫さは皆無。
特に、エレアコが美しく爪弾かれるインスト曲④を経て、秀逸なKeyアレンジをまとって疾走する⑤と、ポジティブ且つ爽やかに
駆け抜けていく、トレンディ・ドラマ(死語)の主題歌が似合いそうな⑧は、本編のハイライト・ナンバー候補じゃないかと。
全9曲で30分弱と、ボリューム的にはやや食い足りなさが残るものの、詰め込み過ぎてダレるよりは全然マシ。
デビューEPが気に入った人なら間違いなく「買い」の1枚。


大村孝佳 - Nowhere to Go ★★ (2008-09-07 02:21:00)

関西出身のテクニカル・ギタリスト大村孝佳が、'04年にリリースした5曲入りデビューEP。YAMAHAの全面バックアップを
受けた若き天才Gの門出を祝って、ご祝儀代わりにヴィタリ・クープリ(Key以外にもプロデュースを担当)、
スティーヴ・デジョルジオ(B)、ドゥギー・ホワイト(Vo)、マーク・ボールズ(Vo)、磯田良雄(Ds)、
リッチー・コッツェン(Voとしてのみ参加)ら、豪華なゲスト・ミュージシャン勢が客演。
勿論、いくらゲストが華やかでも、肝心の楽曲がショボくては虚しいだけだが、大村は精度の高いGプレイのみならず、
曲作りの上手さにおいてもその手腕を発揮。たった5曲収録にも関わらず、マーク・ボールズが伸びやかな歌声を披露する、
アップテンポのハード・チューン①、リッチー・コッツェンのエモーショナルな熱唱が映える②、ヴィタリ・クープリの
華麗なピアノ・プレイが楽曲に華を添える③、泣きまくるGとドゥギー・ホワイトのVoにグッと掴まれるバラード④、
『TORILOGY』時代のイングヴェイを彷彿とさせる(Voもマークだしね)、スリリングなラスト・ナンバー⑤・・・と、
収録曲は何れも確かなクオリティの高さを誇り、物足りなさを感じる場面は全くない。
単に派手に弾きまくるだけのギター・アルバムではなく、曲をより活かすために、しっかりと練り挙げられたGプレイが
全編に渡って繰り広げられる良作。個人的に、彼の作品では最も聴く機会の多い1枚かなと。


大槻ケンヂと絶望少女達 - かくれんぼか 鬼ごっこよ ★★ (2009-01-10 12:36:00)

筋肉少女帯は好きだが、それは橘高文彦や本城聡章が作る楽曲の魅力に依るところが大な為、当初、本作に興味は
なかったのだが、漏れ聞こえて来る評判の高さと、「三柴聡(Key)ゲスト参加」との情報に後押しされて
とうとうアルバムを購入。で、実際に聴いてみたら・・・これがかなり良い出来でした。
「ダメ人間賛歌」とでも言うべき、シニカルでリリカルな歌詞世界は大槻ケンヂ節が全開だし、意外な程のHM度の
高さを誇る収録曲は劇的なメロディに彩られており(本城聡章辺りが書きそう)、アニソン的な匂いは殆ど感じられないしで、
筋肉少女帯ファンが本作を聴いても、まず失望する事はないように思われる。敢えて筋少との相違点を探すならば、
随分とVoが前に出た音作りと、女性声優さんが多数参加しているが故に漂う「華やかな雰囲気」ぐらいのものか?
個人的には、三柴聡による美麗なピアノの調べが重要なアクセントとなっている、③④⑤⑨といった
ハードネスと叙情性が絶妙な融合を見た楽曲がお気に入り(⑨は三柴じゃないのかな?)。ドラマティックな⑥も良い曲だ。
HR/HMファンが聴いても十分満足感が得られるであろう、しっかりと作り込まれた1枚。特撮が聴いてみたくなりました。


中間英明 - Point of No Return ★★ (2008-03-24 21:39:00)

HURRY SCUARY、ANTHEM等での活動で知られる、ルックス、テクニック、センス(作曲能力)の三拍子揃った、
天が二物も三物も与えた天才ギタリスト・中間英明が、'89年に発表したソロ・アルバム。
イングヴェイ・マルムスティーンからの強い影響を基本に、マイケル・シェンカーばりの濃厚な「泣き」と、
ウルリッヒ・ロートを思わせる、粘りの効いたGの音色を併せ持った様式美HMサウンドのカッコ良さはガッツポーズ物で、
そのクオリティはHURRY SCUARY時代を大きく上回り、更に言うなら、歌入り曲よりもインスト曲の方が遥かに
クオリティが高いのだから、まさに中間英明というギタリストの真価が、120%発揮された内容に仕上がっていると言える。
スピーディな様式美HMナンバー①、クラシカルな③、繊細なエレアコの妙技が堪能できる④、美旋律とエモーショナルな
泣き具合にハートを鷲掴みにされる⑤、雄大なスケール感を漂わせる⑦、生オケをフィーチュアした⑧を序曲に、
起承転結がバッチリと決まったドラマティックな曲展開でラストを締め括る⑨・・・と、中間の雄弁に「歌う」Gが
Voの役割を果たすお陰で、インスト物が苦手なリスナーでも問題なく楽しむ事が出来るし、また、名キーボーディスト
小川文明の、スリルと叙情性を増幅するKeyのナイス・アシストっぷりもキラリと光る。
特に、GとKeyがガップリと四つに組んだ①③⑨は、間違いなく本編のハイライトかと。
長らく廃盤状態が続き、中古盤市場では5桁の値が付けられる幻の名盤だったが、最近漸く再発されたので、この機会に未聴の方は是非。


中間英明 - Point of No Return - Inquisition ★★★ (2008-03-24 21:52:05)

イントロのGリフを聴いただけで、
出来の良さを確信できるOPナンバーにして、
アルバムのハイライト・ナンバー。
Voの役割を果たす中間の「歌う」Gプレイのお陰で、
インスト物でも物足りなさを感じる事はない。


中間英明 - Point of No Return - Point of No Return ★★★ (2008-03-24 21:48:04)

生オケをフィーチュアした“A SHORT PIECE FOR A GUITER AND STRINGS"を
序曲代わりに、アルバムのラストをドラマティックに締め括る名曲。
イングヴェイからの影響が露骨に感じられるが、
起承転結がバッチリと決まった曲展開の素晴しさの前には些細な事。
Gとガップリと四つに組む、名手・小川文明のKeyも良い仕事をしています。


中村達也 - Turn on the Light ★★ (2009-04-05 16:41:00)

後に高谷学(Vo)と組んでBLINDMANを立ち上げる事となるギタリスト中村達也が、'94年に自主制作で発表した
ソロ・アルバム。(確かこのプロジェクトがBLINDMAN結成の切っ掛けとなったんでしたっけ?)
雑誌を読んでいて見かけた「中村達也なるミュージシャンの“TURN ON THE LIGHT"という楽曲がかなり強力らしい」
との情報を頼りに、なんの予備知識もなく購入した本作だったが、アルバム表題曲にして疾走チューンの
名曲“TURN~"以外にも、②⑥⑧等の佳曲が数多く収録されており、キャッチーな彩りを加えるKeyを
ふんだんに取り入れ、時にポップな味わいも感じさせる正統派HRサウンドは、なかなかの聴き応え。
大半の楽曲が歌入りで、且つ、泣きのインスト曲⑤によく表れているように、無理に音符を詰め込むことなく
一音一音を丁寧に紡ぎ出す中村のGプレイは既に「楽曲優先」のスタイルが徹底。曲作りにしても、まず耳に
飛び込んで来るのは甘い声質のVoが歌うメロディであり、そこからはギタリストのソロ作にありがちな、
過剰な自己主張は殆ど感じられない。(個人的には自己主張しまくる作品も大好きなんですが)
まぁ、肝心なVoの歌唱が不安定だったり、自主制作盤ゆえの音質のショボさも隠し難いモノがあるのだけれど、
ともかくメロディの充実っぷりが吉と出て、最後まで飽きる事なく楽しむ事ができる。
この音楽性ならば、BLINDMANより取っ付き易いと感じるHR/HMファンも多いのでは?


中村達也 - Turn on the Light - Turn on the Light ★★★ (2009-04-05 19:58:09)

個人的にアルバムを購入する切っ掛けともなった名曲。
スピーディに疾走し、「楽曲の中の楽曲」として成立している
良く練り上げられた中村のGソロが素晴しいったら。
やや不安定ながら、感傷的な歌声で楽曲の叙情性を強化するVoも
良い仕事をしています。


藤本泰司&フレンズ - My Quest ★★ (2015-04-14 22:19:25)

藤本泰司(G)が'91年に発表した初のソロ・アルバム。失恋船長さんが既に詳しく名前を挙げられている通り、豪華なゲスト・ミュージシャンの参加が話題になった作品で、こちとら、その顔触れだけで購入を即決させられたぐらいですよ。
んで、この面子が演るに相応しい、さぞかし強力な様式美ないし正統派HMサウンドが聴けるものと、期待と興奮に鼻の穴広げまくって再生ボタンを押してみたら・・・あれ?と。DANCER解散後、新たな方向性を模索している時期だったのか、かつては「和製マイケル・シェンカー」と評された藤本のGプレイにしろ、彼がクリエイトする楽曲にしろ、哀愁や泣き成分は非常に希薄。音質はラフだし、リラックスしまくりな楽曲も、カッチリとまとまった構築感より「気の合う仲間達と気の向くままにレコーディングしてみました」的な楽しげな雰囲気が強く伝わって来る仕上がり。
あまり親しくもない知り合いの誕生パーティーに呼ばれてしまい、盛り上がる当人達を壁際から困惑気味に眺めてる・・・みたいなノリきれなさを、本作に対して覚えなかったと言えば嘘になりますが、ともかく抜群に演奏が巧い/説得力がある人達ばかりゆえ、それを追っかけてるだけで和めるというか、不思議とすんなりと聴き通せてしまう作品であることは確か。特に、ハイライトたる8人のギタリストが次々にソロを披露していく⑥(しかもVoは赤尾和重だ)なんて、まるで日本版“STARS”のよう・・・と絶賛するには楽曲の方向性が違い過ぎるのがネックなんですけどね。
DANCERの幻影を求めるよりも、「ミュージシャン・藤本泰司」の懐の広さを楽しむべき1枚でしょうか。


樋口宗孝 - 破戒凱旋録(DESTRUCTION) ★★★ (2022-12-22 06:38:10)

LOUDNESSのドラマー、故樋口宗孝が'82年に発表した1stソロ・アルバム。
まず邦題が良いんですよ。『破戒凱旋録』。非常に中二マインドをくすぐられます。この時期のLOUDNESS関連の作品は他にも『撃剣霊化』とか『魔界章典』とか『ジャガーの牙』とか、声に出して読みたくなる日本語タイトルばかりで最高でしたね。
本作の存在を初めて知った当時(LOUDNESSについてもよく知らなかった)は、ソロ・アルバムってのは「バンドの花形であるシンガーかギタリストしか作らない」というかなり誤った先入観があったもんで、縁の下の力持ち的存在の筈のドラマーが、山本恭司、CHAR、北島健二、中島優貴、鳴瀬喜弘、山田信夫、松澤浩明といった錚々たる面子をゲストに迎え、リーダーシップを発揮してソロ作を作り上げていたことにかなりの衝撃を受けましたよ。
過剰な自己主張は抑制しつつも、パワフルなドラミングで楽曲をリードする樋口が、(ソロ・アルバム制作にあたってお手本にしたであろう)コージー・パウエル同様に楽曲優先の姿勢を貫いた結果、スピーディに炸裂する①、スリリングな②、山本が関与しているせいか初期BOW WOW風味漂う③、哀愁を帯びてキャッチーな⑥…と、強力な楽曲が揃った本編はLOUDNESSのオリジナル・アルバムと比較しても何ら遜色のないハイクオリティっぷりを提示。とりわけ山田の熱唱が胸を打つドラマティックな慟哭の名バラード⑤と、樋口、CHAR、北島、中島、鳴瀬ら楽器陣が白熱したバトルを繰り広げるアルバム表題曲⑩は、アルバムの静/動サイドそれぞれの魅力を代表する名曲となっています。
樋口宗孝が不世出のドラマーであったことを証明する、ジャパメタ史に残る名盤。


浜田麻里 - Blue Revolution ★★ (2008-07-02 00:03:00)

ルックス良し、声域/声量/表現力の三拍子揃った歌唱力良しと、天がニ物も三物も与えた実力派女性シンガー
浜田麻里が、メタル・クィーン時代('85年)に発表した5thアルバム。
作品を重ねる毎に、LOUDNESSの影響下から脱し、へヴィ・メタル色を薄れさせていった彼女だが、MAKE UPの松澤浩明、
現B'zの松本孝弘を筆頭に、鳴瀬善博(カルメン・マキ&OZ)、西村昌敏(FENCE OF DEFENCE)、厚見礼衣(VOW WOW)ら、
錚々たる面子が脇を固めた本作には、最早、“SPACER"“DON'T CHANGE YOUR MIND"のような
「これぞHM!」といった感じのスピード・ナンバーは皆無。
但し、こと収録曲のクオリティに関しては、過去最高とも言える充実っぷりを誇るのが、このアルバムの素晴しい所で、
ハード・ロック的なエッジはしっかりと残しつつ、Keyを大胆に取り入れ、適度にポップ&キャッチーに仕上げられた
楽曲の数々は、まさに「女性シンガーが歌うメロディアスHR」のお手本のような仕上がり。
特に、アルバム・タイトル・トラックの①や、メロウな④、ノリの良いヴァースと悲哀に満ちたサビの対比が堪らない⑤、
そして何より、松本のG、厚見のKey、麻里嬢のシャープ且つパワフルなハイトーンVoとが、見事に組み合わさった
余りに劇的な③は、MAKE UP時代から優れたメロディ・メイカーとして名を馳せてきた、松澤浩明の曲作りの才が
フルに発揮された、本編最大の聴きどころにして、初期・浜田麻里を代表する名曲の1つじゃないかな、と。
(ちなみに、これらの楽曲で印象的なハイトーン・コーラスを入れているのは、彼女の実妹の浜田絵里嬢)
これほどの名盤が、廃盤状態のまま放ったらかしってのは、納得がいかんなー。


浜田麻里 - Blue Revolution - Love Trial ★★★ (2008-07-02 22:03:51)

この名曲のポイントが、こんなに低いのは納得いかんぞ、と。
個人的には初期・浜田麻里の楽曲の中でも、ピカイチの
完成度を誇る名曲だと思う。
劇的極まりないイントロでノックアウト、
メロディアスな松本孝弘のGと、厚見礼衣の鮮烈なKeyの絡み、
そして突き抜けていくような浜田麻里の強烈なハイトーンVo・・・
浜田絵理のコーラスも素晴しい。


浜田麻里 - Lunatic Doll〜暗殺警告 ★★★ (2012-01-17 22:50:04)

自分が浜田麻里の名前を認識するようになった頃には、既に彼女は売れっ子ポップ・シンガーとして歌番組にガンガン出まくっていましたが、その後雑誌で「昔《麻里ちゃんはヘヴィ・メタル》だったらしい」との情報を入手し、「ほんじゃ聴いてみっか」ぐらいの軽い気持ちで初期作の数々に手を出してみたら、その圧巻の歌唱力にぶっ飛ばされてしまいましたよ。
LOUDNESSの故樋口宗孝(Ds)の全面バックアップを受けている本作は、メタル・クィーン風味全開のビジュアルや『暗殺警告』なる意味不明な邦題、それに歌詞等からも伝わって来る通りのコテコテなHM路線を猛進。
良くも悪くもトゥー・マッチなこの作風に「ジャパメタ(笑)」と失笑を漏らす人もいるかもしれないが、だがしかし。独特のビブラートを伴ったパワフルなハイトーンVoを駆使して、樋口のドラミングや湯浅晋のGプレイと真っ向張り合い、本編の主役を堂々務め上げる浜田麻里嬢の歌声には間違いなく本物の迫力が宿る。
ヘヴィなサウンドに合わせたのか、無理に歪ませているこの時期の歌唱は少々生硬い印象があるものの、泣きの名バラード“RUNAWAY FROM YESTERDAY”における熱唱は「メタル・アイドル」的な鈍っちょろいイメージを吹き飛ばす、熱いエモーションの迸りに胸打たれますね。


浜田麻里 - Lunatic Doll〜暗殺警告 - SPACER ★★★ (2012-01-18 21:49:15)

小曲“MISTRESS”から繋がっていく展開も
様式美を感じさせる、1stアルバム随一の
ハードさを誇るコテコテの疾走ナンバー。
人によっちゃ笑っちゃうかもしれませんが
浜田麻里の堂々たる歌唱は冗談ごとではありません。
北島健二のシャープなGプレイもカッコイイ。


浜田麻里 - MAGICAL MYSTERY “MARI” 浜田麻里 LIVE ’85 ★★★ (2020-12-03 00:21:10)

4th『RAINBOW DREAM』発表後、浜田麻里が’85年に行った初の全国ツアーの中から、中野サンプラザと大阪厚生年金会館でのライブの模様を収録する実況録音盤。
セットリストは、1stから3曲、2ndから1曲、3rdから2曲、4thから2曲(うち1曲は映画『ベスト・キッド』主題歌“MOMENT OF THE TRUTH”のカヴァー)という全8曲からなる構成で、初期HM時代を総括するベスト盤としての機能も果たしています。
ブックレットに記載がないので、イントロのアカペラから見事なコーラスを披露する妹さん以外、バック・バンドのメンバー名が不明なのは残念ながら(同タイトルのビデオの方だと分かるのかな)、演奏はすこぶるタイト。そしてやはり、なんといっても本編のヒロインたる浜田麻里嬢の歌声が絶品で、CDでは凄いけど生歌聴いたらガッカリなんてのはよくある話ですが、彼女は完全に別格。現在のベテラン・シンガー然とした貫禄漂う歌唱に対し、この時期はまさに「若さ迸る」といった感じで、制御しきれないエネルギーがシャウトから溢れ出す様は、『TOKYO TAPE』の頃のクラウス・マイネを思い出してしまうほどですよ。特に観客とのコール&レスポンスを組み込んだ“TOKYO MAKIN’ LOVE”、樋口宗孝のペンによるドラマティックなバラード“RUNAWAY FROM YESTERDAY、そして問答無用のスピード・ナンバー“DON’T CHANGE YOUR MIND”といった名曲における絶唱は圧巻の一語に尽きます。
あえて文句をつけるなら収録曲の少なさぐらいのもの(完全版が聴いてみたい)。浜田麻里のメタル・クイーン時代の貴重な記録として一聴の価値ある1枚。


浜田麻里 - MAGICAL MYSTERY “MARI” 浜田麻里 LIVE ’85 - DON’T CHANGE YOUR MIND〜SE: SO LONG ★★★ (2020-12-03 23:55:21)

スタジオ・バージョンも十分凄いのですが、
この時期のライブ・バージョンもまた凄い。
エネルギーが奔流となって溢れ出すような
(それこそ喉手術前のクラウス・マイネばりに)
尻上がりにパワーを増していく歌いっぷりに圧倒されます。


浜田麻里 - MISTY LADY ★★★ (2012-01-20 07:07:28)

まず「ヘヴィ・メタルありき」でアルバム作りが進められていた印象の前2作に対し、浜田麻里自身が全曲の作詞を手掛け、また単独で書き上げた楽曲も収録される等、彼女のアーティストとしての資質を活かしたアルバム作りへと、制作環境に変化の兆しが見え始めた'84年発表の3rdアルバム。
メタル・クィーン度の下がった普通のアイドル風ジャケ写がアートワークを飾る(但し裏ジャケは何故かホラーチックなので油断できない)本作は、故樋口宗孝の手を離れて制作された事により収録楽曲の方もコテコテのHM路線から、明るく弾むタイトル・トラックのような、これまでになかったタイプの楽曲が見受けられる、Keyもふんだんに取り入れられたキャッチーなメロディック・メタル路線へとシフト・チェンジ。
と言っても音楽性が拡散してしまったなんてことはなく、劇的にOPを飾るミッド・チューン“PARADISE”や、山本恭司提供のもろVOW WOW路線の“SWEET LIE”、そしてMAKE UPの河野陽吾(Key)渾身の逸品“HEART LINE”という冒頭の名曲3連打でハート鷲掴みな本編は、山田信夫(MAKE UP)のペンによるドラマティックなバラード“MORE FINE FEELING”から疾走する様式美ナンバー“TURNING POINT”へと展開する終盤の畳み掛けに至るまで、テンションが緩む場面は一切見当たらない隙のない完成度を提示。
初期の名盤の一つではないでしょうか。


浜田麻里 - MISTY LADY - Heart Line ★★★ (2012-01-21 01:20:22)

前2作のハードさを受け継ぎつつ、
ポップでキャッチー、思わず踊りたくなる
ノリの良さも備えているという、
一皮向けた魅力を放つ名曲。
俺も3rdじゃこの曲が一番好きですね。


浜田麻里 - MISTY LADY - MORE FINE FEELING ★★★ (2012-01-21 01:33:07)

MAKE UPの山田信夫作曲の劇的な名バラード。
楽曲のスケール感を見事に表現する
「この人にゃ限界なんでないんじゃなかろうか?」
と思わされる、サビメロの声の伸びっぷりは
感動的ですらあります。


浜田麻里 - MISTY LADY - SWEET LIE ★★★ (2012-01-21 01:16:54)

山本恭司のペンによる
華麗さと劇的さを併せ持った
まさにVOW WOWライクなHRナンバー。
(人見元基のVoでも聴いてみたくなりますね)
Gの泣きっぷりも山本節です。
弾いているのは北島健二ですが。


浜田麻里 - MISTY LADY - TURNING POINT ★★ (2012-01-21 01:36:30)

雄大なバラード“MORE FINE FEELING”から
繋げる展開が心憎い3rdアルバム随一のハード・ナンバー。
Voに負けじと火花を散らすGとKeyのバトルも熱い。


浜田麻里 - PROMISE IN THE HISTORY ★★ (2012-01-22 10:04:28)

HR/HM時代の区切りとなった'86年発表の6thアルバム。これ以降はレコーディング拠点を海外へと移し、脱HR/HMに拍車が掛かっていくので、個人的には(楽曲単位ではなく)アルバム単位で楽しめる浜田麻里作品はここら辺までかなぁ、と。
ギンギンのHRナンバー“COME AND GO”から壮大なバラード“PROMISE IN THE HYSTORY”まで、バラエティ豊かな楽曲が取り揃えられた本編は、前作においてハイレベルな領域にまで高められた「哀愁に満ちた歌モノHR路線」を継承しつつも、リバープが深めに掛けられた音作りやファッショナブルなKey等、サウンド全体は益々モダンにソフティケイト。
過密なレコーディング・スケジュールが祟って弾不足に陥っていたのか、ボリュームは30分台とコンパクトなのにカヴァー曲が多数収録されていたここ数作に対し、今回は全編がオリジナル曲で固められており、特にBLAZEの増田隆宣(Key)が作曲を手掛けているシャープな疾走ナンバー“TIME AGAIN”と、プログレ・ハード風味も感じられるドラマティックな“EARTH-BORN”というアルバム終盤の2連発は強力な存在感を放っています。


浜田麻里 - PROMISE IN THE HISTORY - Earth-Born ★★★ (2012-01-22 10:10:50)

増田隆宣が手掛けているからか、
Keyを上手く用いて壮大なアレンジが施された、
プログレ・タッチのドラマティックな曲展開を
堪能する事が出来るアルバム・ラスト・ナンバー。


浜田麻里 - PROMISE IN THE HISTORY - PROMISE IN THE HISTORY ★★★ (2012-01-22 10:15:48)

前半のハイライトを飾る壮大なバラード。
各音域を自由自在に行き来し、且つ豊かな表現力も
失わない浜田麻里嬢の声の出具合が
気持ち良いったらないですね。


浜田麻里 - RAINBOW DREAM ★★ (2012-01-21 01:02:05)

ジャケットを飾る生瀬範義画伯の手による浜田麻里嬢のイラストが妙に怖い、'85年発表の4thアルバム。
ゲイリー・ムーアの“LOVE CAN MAKE A FOOL OF YOU”のリメイク曲“LOVE,LOVE,LOVE”と、SURVIVORの“MOMENT OF THE TRUTH”のカヴァーが収録されているので、舶来志向のHR/HMファン的にも取っ掛かり易い(?)本作。前者でゲイリーを彷彿とさせる濃厚な泣きのGを炸裂させリスナーから涙を搾り取るのは現B'zの松本孝弘で、彼氏はこの曲のみならず本編に全面参加し若さ溢れるGプレイを披露。また映画『ベストキッド』の主題歌としても知られる後者に関しては、恐らく日本でも大ヒットした同作の知名度を当て込んでの選曲なんでしょうね。個人的には好きな曲なので楽しませて頂きましたが。
オリジナル曲に関して言えばHM色は徐々に薄れ始めており、前作に比べると若干小粒な印象も否めないものの、浜田麻里嬢の曲作りの手腕は益々洗練されて来ているし、何より稀代のメロディ・メイカー、MAKE UPの松澤浩明が彼女と共に大半の楽曲を手掛けているのだから、低クオリティの作品が出来上がるわけがありません。特に、松本のGと河野陽吾のKeyが火花を散らすスリリングな疾走ナンバー“LOVE MAGIC”や、ローからハイへと一気に駆け上げる歌声が気持ちいい“FREE WAY"は名曲。
『MISTY LADY』と『BLUE REVOLUSION』という名盤2枚の間に挟まれてイマイチ影の薄い作品ですが、この質の高さは流石です。


浜田麻里 - ROMANTIC NIGHT ★★ (2012-01-18 21:52:44)

聖子ちゃんカットの浜田麻里嬢が日章旗に頬杖ついてニッコリ微笑み、その傍らには謎の人形が置かれている・・・というツッコミどころ満載のジャケット・アートワークが目印の'83年発表の2ndアルバム。(邦題は『炎の誓い』)
個人的に初めて聴いた浜田麻里作品であり、本編の幕開け役を担っている、故樋口宗孝のラウドなドラミングに導かれてスタートするアグレッシブ且つ劇的なスピード・ナンバー“DON'T CHANGE YOUR MIND”は、「浜田麻里=ポップ・シンガー」という自分の中の図式を粉々にぶち壊してくれるインパクトを誇っていました。
と言うか、この初期の代表曲が突出し過ぎているせいで、以降の楽曲の存在が完全に霞んでしまっている点や、時代を感じさせる歌詞やビジュアル・イメージ等、今の感覚で聴くと正直こっ恥ずかしい部分も少なくはないのですが、それでも、前作同様「HIGUCHI PROJECT TEAM」の名の下に腕利きミュージシャン勢が参加しているだけあって作品自体のクオリティの高さは流石。
まぁともかくメタル者を自認する方なら“DON'T~”は一度は聴いて欲しいところ。麻里嬢の凄まじいハイトーンVoに圧倒されること請け合いですよ。


浜田麻里 - ROMANTIC NIGHT - DON’T CHANGE YOUR MIND ★★★ (2012-01-21 01:27:36)

「女性」と書いて「おんなさが」と読ませたり、
歌わされてる感満載の歌詞がかなり苦しいですが、
コブシの回るスピーディな曲調には合致しているかな。
ビブラートをびんびんにかけまくった浜田麻里の
パワフルなハイトーンVoに圧倒されまくりですよ。


北島健二 - A Criminal Aesteetics ギター犯罪美学 ★★★ (2021-06-24 01:12:18)

元FENCE OF DEFENCEのギタリスト北島健二が、逝去の報がニュースでも取り上げられた村上秀一、T-SQUAREの和泉宏隆、MARIAHのメンバーら多数のゲストを迎えてレコーディング、'81年に発表した2枚目のソロ・アルバム(1stソロも同年リリースというワーカホリックぶり)。ちなみに前作『反逆のギター戦士』には盟友・織田哲郎がゲストVoとして参加していましたが、本作では北島自らがVoを担当しています。
購入当時は、この人のジャンルを横断する多彩なセッション・ワークをまるで知らず、単純に「メタル・クイーン時代の浜田麻里のバックでギターを弾いてた人」としか認識してなかったため、本作に関してもてっきりバリバリにヘヴィ・メタリックな作風を想像&期待していたのですが、さに非ず。ジェフ・ベック辺りを彷彿とさせるGが軽快に踊るOPナンバー①から早くも明らかな通り、ここで披露されているのは70年代ロックへのリスペクトを感じさせるHRサウンド。北島のGプレイも十分にテクニカルでありつつ、速弾きの誇示よりもギターに感情を乗せて「歌わせる」ことを重視している印象です。
取り分け圧巻なのが11分以上に及ぶ大作⑦。和泉宏隆が奏でるピアノの援護を得て徐々に曲展開を盛り上げていき、クライマックスでは感情昂るままに弾きまくるGプレイが涙ちょちょ切れる程にエモーショナル。この曲だけでアルバム購入代金の元が回収できてしまうレベルの名曲&名演ですよ…と書くと他の曲が大したことないように取られかねないのですが、そんなことはない。③⑧のようなGがしみじみと泣く楽曲にグッときます。
1stソロ『ZODIAC 反逆のギター戦士』と併せてお楽しみ頂きたい1枚。


北島健二 - A Criminal Aesteetics ギター犯罪美学 - Movin' Waves ★★★ (2021-06-25 00:41:30)

アルバムのハイライトを飾る11分越えの大作ナンバー。
寄せては返すさざ波の如き、穏やかで抒情的なメロディに
包まれたバラードリーな曲調ながら、染み渡るピアノの
美旋律と、何より感情の赴くままにギターを歌わせる
北島の演奏が、長尺を全く意識させません。
むしろもっとこの世界に浸っていたいと思ってしまうほどで。


北島健二 - Zodiac 反逆のギター戦士 ★★★ (2021-07-05 23:25:07)

“SARA”や“時の河”等のヒットで知られるFENCE OF DEFESEのギタリストにして、数多のセッション・ワークで鳴らす北島健二が’80年に発表した1stソロ・アルバム。
その昔購入した廉価版のCDには北島以外の参加メンバーのクレジットが載っていなかったのですが、現在ではちょいとネット検索を掛ければ、「ゲストVoは学生時代の同級生でもある盟友・織田哲郎」「リズム隊が山下達郎バンドでの活動で知られる青山純と伊藤広規」、「Key奏者には難波正司」といった腕っこきのメンバーが参加する隙の無い布陣でレコーディングが行われた…と、簡単に分かってしまうのですからありがたい限りですよ。
北島と織田が組んだバンドといえば、織田哲郎&9th IMAGEを思い出しますが、ブルース・スプリングスティーンの流れを汲むストリート・ロックンロールを志向していたあちらに対し、本作は更にご両人のルーツへと遡る、LED ZEPPELINやジェフ・ベックを彷彿とさせるシンプルで骨太なHRサウンドを追求。正直『反逆のギター戦士』なる邦題から、もっとヘヴィ・メタリックなスタイルを期待していたので若干肩透かしの感は否めず、「いつかこういう渋い音も楽しめる男になりてえなぁ」と念願しつつも未だ叶わぬチャイルディッシュな身の上ゆえストライクゾーンど真ん中の作品とは言えませんでしたが、関わってる面子が面子だけに当然クオリティは高く、特にイントロの転調を挟んで曲のイメージがガラリと変わる②、ジェフ・ベックの名曲“哀しみの恋人達”を彷彿とさせる⑦のような、北島のGが切々と泣きメロを紡ぎ出すバラード系の楽曲はニクイ程にエモーショナル。
次作と甲乙つけ難いクオリティを有する、聴くほどに好きになる1枚です。


北島健二 - Zodiac 反逆のギター戦士 - Stainless Smile ★★★ (2021-07-09 00:27:07)

曲調といい、音色といい、ジェフ・ベックの“哀しみの恋人達”を
彷彿とさせるメロウなインスト・ナンバー。とはいえ安易なパクリとは
言わせないエモーションが泣きのGからは迸っていまし、
叙情性を増す難波正司のピアノも良い仕事してくれていますよ。


本城美沙子 - 魔女伝説 ★★ (2008-06-29 21:37:00)

和製メタル・クィーンの元祖・本城未沙子が、LOUDNESSのメンバーの全面バックアップを受けて
'82年に発表した1stアルバム。(他にも、NOVELLAの永川敏郎や、作詞家の亜蘭知子らも全面参加)
後発の浜田麻里が、メタル・ファンに与えた圧倒的インパクトと比べてしまうと、やはり、歌唱力的にも楽曲的にも
聴き劣りする感は否めないが、生瀬範義画伯の手による美麗なジャケット・アートワークも目を惹く
このデビュー作に限って言えば、彼女の全カタログの中でも最もヘヴィ・メタリックな内容に仕上がっていて、なかなかにカッコイイ。
オリジナル曲の弱さは如何ともし難いものの、RIOTの④、LOUDNESSの⑤、CREAMの⑥、パット・べネターの⑦、
RAINBOWの⑧、SLADEの⑨と、本編の大半を占め、且つ大胆なアレンジを施されたカヴァー曲の数々が、その弱点を
大きく補っていて、特に、ストリングスを導入して、よりドラマ性を高めた仕上がりの⑤や、有名な原曲を弄くり倒して、
スピーディなHMナンバーに作り変えてしまった⑥、レゲエ調の前半から一転、パワフルに盛り上がっていく劇的な⑦
(クライマックスで炸裂する、二井原実のソウルフルなシャウトが圧巻)は、非常に秀逸な仕上がり。
あと、QUIET RIOTに先んじて“CUM ON FEEL THE NOISE"をカヴァーした先見の明も評価されるべきか?
構成的には反則技もいいところだが、質は間違いなく高く、個人的には本城未沙子の作品では、これが一番好きかな。
尚、現在では彼女の初期3枚(『魔女伝説三部作』)を完全収録した、便利な2枚組アンソロジー盤が発売されているので、
興味を持たれた方はそちらをどうぞ。ところで、早川めぐみの旧譜は再発されたりしないのかな~。


本城美沙子 - 魔女伝説 - アフター・イリュージョン ★★★ (2008-06-29 21:59:08)

LOUDNESSの名バラードのカヴァー。
曲の持つ叙情性を増幅する、ストリングス・アレンジが良い感じ。
ちょい大人びた歌声を聴かせてくれる本城嬢のVoも○。


本城美沙子 - 魔女伝説 - ホワイト・ルーム ★★★ (2008-06-29 21:47:04)

言わずと知れたCREAMの超有名曲だが、
原曲の面影はイントロと中間部のちょこっとぐらいのもので、
あとは完全に別物な、パワフル且つスピーディな
HMナンバーに作り直されている。
CREAMファンが聴いたら激怒は必至だろうが、
個人的にはこの大胆なアレンジを支持したい。カッコイイよ、これ。


本城美沙子 - 魔女伝説 - ロスト・イン・ハリウッド ★★ (2008-06-29 21:52:29)

日本語詩もさほど違和感がなく、
瑞々しく、躍動感に溢れたアレンジも○。
秀逸なカヴァー・バージョン。
歌唱力にやや拙さの目立つ本城未沙子嬢だが、
この曲に関しては、そうした不満を感じさせない不思議。


本城美沙子 - 魔女伝説 - 暗黒の子供たち ★★★ (2008-06-29 21:55:13)

パット・べネターの名曲のカヴァー。
レゲエ調の前半から一転、後半は力強く盛り上がっていく
曲展開が素晴しく、クライマックスでゲストVoの二井原実が
炸裂させる、ソウルフルなシャウトは圧巻。


本城未沙子 - 魔女伝説 ★★ (2008-06-29 21:37:00)

和製メタル・クィーンの元祖・本城未沙子が、LOUDNESSのメンバーの全面バックアップを受けて
'82年に発表した1stアルバム。(他にも、NOVELLAの永川敏郎や、作詞家の亜蘭知子らも全面参加)
後発の浜田麻里が、メタル・ファンに与えた圧倒的インパクトと比べてしまうと、やはり、歌唱力的にも楽曲的にも
聴き劣りする感は否めないが、生瀬範義画伯の手による美麗なジャケット・アートワークも目を惹く
このデビュー作に限って言えば、彼女の全カタログの中でも最もヘヴィ・メタリックな内容に仕上がっていて、なかなかにカッコイイ。
オリジナル曲の弱さは如何ともし難いものの、RIOTの④、LOUDNESSの⑤、CREAMの⑥、パット・べネターの⑦、
RAINBOWの⑧、SLADEの⑨と、本編の大半を占め、且つ大胆なアレンジを施されたカヴァー曲の数々が、その弱点を
大きく補っていて、特に、ストリングスを導入して、よりドラマ性を高めた仕上がりの⑤や、有名な原曲を弄くり倒して、
スピーディなHMナンバーに作り変えてしまった⑥、レゲエ調の前半から一転、パワフルに盛り上がっていく劇的な⑦
(クライマックスで炸裂する、二井原実のソウルフルなシャウトが圧巻)は、非常に秀逸な仕上がり。
あと、QUIET RIOTに先んじて“CUM ON FEEL THE NOISE"をカヴァーした先見の明も評価されるべきか?
構成的には反則技もいいところだが、質は間違いなく高く、個人的には本城未沙子の作品では、これが一番好きかな。
尚、現在では彼女の初期3枚(『魔女伝説三部作』)を完全収録した、便利な2枚組アンソロジー盤が発売されているので、
興味を持たれた方はそちらをどうぞ。ところで、早川めぐみの旧譜は再発されたりしないのかな~。


本城未沙子 - 魔女伝説 - アフター・イリュージョン ★★★ (2008-06-29 21:59:08)

LOUDNESSの名バラードのカヴァー。
曲の持つ叙情性を増幅する、ストリングス・アレンジが良い感じ。
ちょい大人びた歌声を聴かせてくれる本城嬢のVoも○。


本城未沙子 - 魔女伝説 - ホワイト・ルーム ★★★ (2008-06-29 21:47:04)

言わずと知れたCREAMの超有名曲だが、
原曲の面影はイントロと中間部のちょこっとぐらいのもので、
あとは完全に別物な、パワフル且つスピーディな
HMナンバーに作り直されている。
CREAMファンが聴いたら激怒は必至だろうが、
個人的にはこの大胆なアレンジを支持したい。カッコイイよ、これ。


本城未沙子 - 魔女伝説 - ロスト・イン・ハリウッド ★★ (2008-06-29 21:52:29)

日本語詩もさほど違和感がなく、
瑞々しく、躍動感に溢れたアレンジも○。
秀逸なカヴァー・バージョン。
歌唱力にやや拙さの目立つ本城未沙子嬢だが、
この曲に関しては、そうした不満を感じさせない不思議。


本城未沙子 - 魔女伝説 - 暗黒の子供たち ★★★ (2008-06-29 21:55:13)

パット・べネターの名曲のカヴァー。
レゲエ調の前半から一転、後半は力強く盛り上がっていく
曲展開が素晴しく、クライマックスでゲストVoの二井原実が
炸裂させる、ソウルフルなシャウトは圧巻。